JP2011082956A - 振動片、振動子、発振器、および電子機器 - Google Patents

振動片、振動子、発振器、および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】耐衝撃性を確保しつつ、Q値の低下が抑えられた小型の振動片を提供する。
【解決手段】圧電振動片20は、基部21と、この基部21の一端側から二股に別れて並
列に延出する一対の振動腕22とを備えた所謂音叉型の外形を有している。各振動腕22
は、その両側面間の幅が比較的狭い部分である幅狭部23と、基部21に接続される根元
部分において、幅狭部23から基部21側に向けて両側面間の幅が徐徐に広げられ基部2
1との付け根部で幅広となる幅広部24を有している。また、各振動腕22の両主面には
、長手方向に沿って有底の長溝26a,26bが設けられている。幅広部24の突堤部2
5の幅t2と突堤部25’の幅t2’との和が、幅狭部23の突堤部25の幅t1と突堤
部25’の幅t1’との和より小さくなるように各長溝26a,26bが形成されている

【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、屈曲振動モードで振動する振動片、それを用いた振動子、発振器お
よび電子機器などに関する。
従来、屈曲振動モードで振動する振動片には、例えば、水晶のような圧電材料からなる
基材の基部から一対の振動腕を平行に延出させて、且つ、水平方向に互いに接近または離
反する向きに振動させる音叉型の屈曲振動片が広く使用されている。
この音叉型屈曲振動片の振動腕を励振させたとき、その振動エネルギーに損失が生じる
と、CI(Crystal Impedance)値の増大やQ値の低下など、振動片の性能を低下させる
原因となる。そこで、そのような振動エネルギーの損失を防止または低減するために、様
々な工夫がなされている。
例えば、振動腕が延出する基部の両側部に切込み部または所定の深さの切り込み(切り
込み溝)を形成した音叉型の水晶振動片が知られている(例えば特許文献1、特許文献2
を参照)。この音叉型水晶振動片は、振動腕の振動が垂直方向の成分をも含む場合に、振
動が基部から漏れるのを切り込みにより緩和することによって、振動エネルギーの閉じ込
め効果を高めてQ値を制御し、且つ、振動片間でのQ値のばらつきを防止している。
また、振動片においては、上記のような機械的な振動エネルギーの損失だけでなく、屈
曲運動する振動腕の圧縮応力が作用する圧縮部と引張応力が作用する伸張部との間で発生
する温度差による熱伝導によっても発生する。この熱伝導によって生じるQ値の低下は熱
弾性損失効果と呼ばれている。
熱弾性損失効果(以下、単に熱弾性損失ともいう)によるQ値の低下を防止または抑制
するために、矩形断面を有する振動腕(振動梁)の中心線上に溝、または孔を形成した音
叉型の振動片が、例えば特許文献3に紹介されている。
特許文献3によれば、一般に温度差を原因として生じる固体の内部摩擦の場合によく知
られた歪と応力との関係式から、熱弾性損失は、屈曲振動モードの振動片において、振動
数が変化したときに、緩和振動数fm=1/(2πτ)(ここで、τは緩和時間)でQ値
が極小となる、と説明されている。
このQ値と周波数との関係は、一般的に表すと、図11の曲線Fのようになる。同図に
おいて、Q値が極小Q0となる周波数が熱緩和周波数f0(=1/(2πτ))であり、す
なわち、熱緩和周波数f0は、上記緩和振動数fmと同じものである(例えば、非特許文
献1を参照)。
特許文献3に記載の音叉型水晶振動片について、図面を参照して具体的に説明する。
図10は、従来の振動片の典型例としての音叉型水晶振動片を模式的に示す平面図であ
る。
図10において、特許文献3の音叉型水晶振動片1は、基部2から延出する2本の平行
な振動腕3,4を備え、各振動腕3,4の中心線上に直線状の有底の長溝6,7が設けら
れている。この音叉型水晶振動片1の図示しない励振電極に所定の駆動電圧を印加すると
、振動腕3,4は、図中想像線(二点鎖線)および矢印で示すように、互いに接近または
離反する向きに屈曲振動する。
この屈曲振動によって、音叉型水晶振動片1は、各振動腕3,4の基部2との付け根部
の領域に機械的歪が発生する。すなわち、振動腕3の基部2との付け根部においては、屈
曲振動により圧縮応力または引張応力が作用する第1の領域10と、この第1の領域10
に圧縮応力が作用する場合は引張応力が作用し、第1の領域10に引張応力が作用する場
合は圧縮応力が作用する関係にある第2の領域11と、が存在し、第1の領域10と第2
の領域11とにおいて、圧縮応力が作用したときに温度が上昇し、引張応力が作用したと
きには温度が下降する。
同様に、振動腕4の基部2との付け根部においては、屈曲振動により圧縮応力または引
張応力が作用する第1の領域12と、この第1の領域12に圧縮応力が作用する場合は引
張応力が作用し、第1の領域12に引張応力が作用する場合は圧縮応力が作用する関係に
ある第2の領域13と、が存在し、第1の領域12と第2の領域13とにおいて、圧縮応
力が作用したときに温度が上昇し、引張応力が作用したときには温度が下降する。
このようにして発生した温度勾配によって、基部2と各振動腕3,4との付け根部分の
内部には、第1の領域10と第2の領域11との間、および第1の領域12と第2の領域
13との間でそれぞれ熱伝導が発生する。この温度勾配は、各振動腕3,4の屈曲振動に
対応して逆向きに発生し、それに対応して熱伝導も逆向きとなる。
この熱伝導によって、振動腕3,4の振動エネルギーは、その一部が振動中常に熱弾性
損失として失われ、その結果、音叉型水晶振動片1のQ値が低下して所望の振動特性を確
保することが困難になる。
特許文献3の音叉型水晶振動片1では、各振動腕3,4の中心線上に設けられた長溝6
,7によって圧縮側から引っ張り側への熱移動が阻止されることにより、熱弾性損失によ
るQ値の低下を防止または軽減することが可能としている。
ところで、振動片を備えた振動デバイスが取り付けられる種々の製品、例えば、HDD
(ハード・ディスク・ドライブ)、モバイルコンピューター、あるいはICカードなどの
小型の情報機器や、携帯電話、自動車電話、またはページングシステムなどの移動体通信
機器や振動ジャイロセンサーなどの小型化が、近年ますます進展している。これに伴って
、それらの製品に取り付けられる振動デバイス(振動子や発振器など)、および振動デバ
イスに収納される振動片の小型化の要求がより一層高まってきている。
振動片の小型化にあたっては、振動片の各部が小さくあるいは細くなることによる機械
的な強度の低下という課題を考慮する必要がある。特に、振動片が振動する際に応力が集
中する振動腕の基部との付け根部近傍の剛性が一定レベル以上確保できないと、振動の応
力や落下した場合の衝撃などに対する耐衝撃性が十分でなくなり、振動片が破損する虞が
ある。
このような耐衝撃性を一定レベル以上確保したうえで、上記した機械的および熱的な振
動エネルギー損失の軽減を実現し、且つ、小型化を図り得る振動片として、振動腕に形成
する長溝の形状を工夫した振動片が、例えば特許文献4に紹介されている。
特許文献4に記載の振動片(圧電振動片)は、例えば水晶からなる基部と、その基板か
ら互いに平行に延出された一対の振動腕と、を備えている。基部には、その両主面に括れ
た形状が表れるように1つの直線に沿って対向方向に一対の切り込みが形成されている。
また、各振動腕には、その振動腕の長手方向に延びる有底の長溝が設けられている。こ
の長溝は、振動腕の基部との付け根部近傍では溝幅が小さく、振動腕の先端側にいくに従
って溝幅が徐徐に大きくなるように形成されている。
これにより、上記振動片は、振動腕の基部との付け根部分の長溝形成領域において、長
溝の長手方向の両側壁から振動腕の両側面までの間に形成される突堤部の幅が、振動腕の
先端側に比して基部側の方が広くなることにより剛性が強化される。
したがって、上記振動片は、振動腕の基部との付け根部の剛性を強化させることによっ
て耐衝撃性を向上させつつ、長溝および切り込みによってCI値を抑え、且つ、Q値の低
下を抑えながら、振動特性を悪化させることなく小型化することを可能としている。
特開2002−261575号公報 特開2004−260718号公報 実開平2−32229号公報 特開2005−341251号公報
C.Zener,他2名,「InternalFriction in Solids III.Experimental Demonstration of Thermoelastic InternalFriction」,PHYSICAL REVIEW,1938年1月1日,Volume53,p.10-101
しかしながら、特許文献4に記載の振動片では、振動腕に設ける長溝の幅が振動腕の先
端側から基部側に向かって徐徐に狭められた形状を有しているので、振動腕の長手方向に
形成される突堤部の幅が振動腕の基部との付け根部近傍で広くなる。
これにより、上記振動片は、上述した振動腕の振動時の、圧縮側(高温側)から引っ張
り側(低温側)への熱移動の熱伝導経路になる基材の肉厚が増えることから、熱伝導時間
が短くなって熱緩和が促進されるので、熱弾性損失が増大してQ値が低下し、振動特性が
劣化する虞があるという問題があった。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形
態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる振動片は、基部と、前記基部から延出された振動腕と、
を備え、前記振動腕は、該振動腕の両主面および前記両主面を接続し長手方向に延びる両
側面を有し、さらに前記振動腕は、幅狭部と、前記幅狭部から前記基部側に向かって前記
両側面間の幅が徐徐に広がり前記基部との付け根部で最も幅広となる幅広部と、前記振動
腕の長手方向に沿って前記両主面の少なくとも一方の主面に開口部を有して設けられた有
底の長溝と、を有し、前記幅広部における前記長溝の前記開口部の幅が、前記振動腕の先
端側から前記基部側に向かって徐徐に広げられて形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、振動片は、振動腕に、基部側に向かって徐徐に幅が広げられて形成
された幅広部を有しているとともに、その幅広部に沿うように基部側に向かって徐徐に幅
が広げられて形成された有底の長溝が設けられている。
これにより、振動片は、長溝が幅狭部から基部に向かって同じ幅で設けられた構造であ
る場合や、長溝が無い構造である場合に比して、熱伝導経路になる基材の肉厚が減少して
いるので、振動時の圧縮側(高温側)から伸張側(低温側)への熱伝導経路が長溝により
迂回して長くなり、熱伝導時間が長くなる。
したがって、振動片は、振動腕の幅広部により基部との付け根近傍の剛性が高められ
ることにより耐衝撃性が向上するとともに、熱弾性損失が抑制されてQ値の低下が抑えら
れ、優れた振動特性を有することができる。
また、他の対応として、基部と、前記基部から第1方向に延出された振動腕と、を備え
、前記振動腕は、第1面と、該第1面に対向する第2面と、前記第1面および前記第2面
を接続し前記第1方向に延びる第1側面と、該第1側面に対向する第2側面と、を有し、
前記振動腕は、第1幅を有した第1幅部と、前記振動腕の根元に設けられ且つ前記第1幅
よりも大きい第2幅を有した第2幅部と、を有し、前記振動腕は、前記第1面および前記
第2面の少なくとも一方に設けられ且つ前記第1方向に延びる溝部を有し、前記第2幅部
における前記溝部の幅は、前記第1幅部における前記溝部の幅よりも大きく、前記第2幅
部における前記溝部と前記第1側面との間の幅および前記溝部と前記第2側面との間の幅
の和は、前記第1幅部における前記溝部と前記第1側面との間の幅および前記溝部と前記
第2側面との間の幅の和よりも小さいことを特徴とする。
この構成によれば、振動片は、振動腕に、第1幅を有した第1幅部と、基部側に設けら
れ且つ第1幅よりも大きい第2幅を有した第2幅部と、第1面および第2面の少なくとも
一方に設けられ且つ第1方向に延びる溝部と、を有している。
そして、第2幅部における溝部の幅は、第1幅部における溝部の幅よりも大きく、第2
幅部における溝部および第1側面の間の幅と溝部および第2側面の間の幅との和は、第1
幅部における溝部および第1側面の間の幅と溝部および第2側面の間の幅との和よりも小
さい関係にある。
これにより、振動片は、従来構造と比較して、熱伝導経路になる基材の肉厚が減少して
いるので、振動時の圧縮側(高温側)から伸張側(低温側)への熱伝導経路が溝部により
迂回して長くなり、この結果、熱伝導時間が長くなる。
したがって、振動片は、振動腕の第2幅部により基部との付け根部(根元)近傍の剛性
が高められることにより耐衝撃性が向上するとともに、熱弾性損失が抑制されてQ値の低
下が抑えられ、優れた振動特性を有することができる。
[適用例2]上記適用例にかかる振動片において、前記第1面および前記第2面の少な
くとも一方に、前記溝部が複数設けられたことを特徴とする。
この構成によれば、振動片は、第1面および第2面の少なくとも一方に設けられた複数
の溝部により熱伝導経路が長くなることによって熱弾性効果によるQ値の低下が抑制され
る。
加えて、振動片は、振動腕の第1面および第2面に各1つの開口部を有する溝部が設け
られた場合に比して、第1面および第2面の少なくとも一方の面に複数の溝部が設けられ
たことにより、その一方の面の中央に形成される突堤部(溝部と溝部との間の壁部分)が
リブとして働くことで、振動腕の両側面(第1側面および第2側面)側の突堤部(溝部と
各側面との間の壁部分)の幅が細くても、振動腕の十分な剛性を確保することができる。
[適用例3]本適用例にかかる振動片は、基部と、前記基部から第1方向に延出された
振動腕と、を備え、前記振動腕は、第1面と、該第1面に対向する第2面と、前記第1面
および前記第2面を接続し前記第1方向に延びる第1側面と、該第1側面に対向する第2
側面と、を有し、前記振動腕は、第1幅を有した第1幅部と、前記振動腕の根元に設けら
れ且つ前記第1幅よりも大きい第2幅を有した第2幅部と、を有し、前記振動腕は、前記
第1面に設けられた第1溝部と、前記第2面に設けられた第2溝部と、を有し、前記第1
溝部および前記第2溝部は前記第1方向に延び、前記第1面の法線方向からの平面視にお
いて、前記第1溝部と前記第2溝部とが前記第1方向に直交する方向に配列されており、
前記第1溝部の第1深さおよび前記第2溝部の第2深さの各々は、前記第1面と前記第2
面との間の前記法線方向の距離よりも小さく、且つ、前記第1深さと前記第2深さとの和
は、前記距離よりも大きく、前記第2幅部における前記第1溝部の幅が前記第1幅部にお
ける前記第1溝部の幅よりも大きいか、または、前記第2幅部における前記第2溝部の幅
が前記第1幅部における前記第2溝部の幅よりも大きいことを特徴とする。
この構成によれば、振動片は、振動腕の断面が略S字状を呈するので、熱が迂回する距
離が長くなる熱伝導経路が形成される。したがって、振動片は、振動腕の第2幅部により
基部との付け根部(根元)近傍の剛性が高められることにより耐衝撃性が向上するととも
に、熱緩和時間τがより長くなるので、Q値の顕著な向上が図られ、優れた振動特性を有
することができる。
[適用例4]上記適用例3にかかる振動片において、前記第1側面は前記第1溝部側に
あり、前記第2側面は前記第2溝部側にあり、前記第2幅部における前記第1溝部と前記
第1側面との間の幅および前記第2溝部と前記第2側面との間の幅の和は、前記第1幅部
における前記第1溝部と前記第1側面との間の幅および前記第2溝部と前記第2側面との
間の幅の和よりも小さいことを特徴とする。
この構成によれば、振動片は、振動腕の第2幅部の突堤部(各溝部と各溝部に近接する
側面との間の壁部分)が第1幅部の突堤部より肉薄となることにより、熱緩和時間τがよ
り長くなるので、Q値の低下が抑制され、優れた振動特性を有することができる。
[適用例5]上記適用例3または4にかかる振動片において、前記第1面および前記第
2面の少なくとも一方に複数の前記第1溝部または前記第2溝部が設けられたことを特徴
とする。
この構成によれば、振動片は、振動腕がより肉薄になるとともに、振動腕の断面がM字
状(W字状)などを呈するので、熱が迂回する距離がより長くなる熱伝導経路が形成され
る。
したがって、振動片は、Q値の顕著な向上が図られ、優れた振動特性を有することがで
きる。
[適用例6]上記適用例にかかる振動片において、前記振動腕の先端側に前記幅狭部よ
りも幅が広い錘部を有することを特徴とする。
この構成によれば、振動片は、振動腕の先端側の、幅狭部よりも幅が広い錘部が錘の機
能を果たすので、振動腕の長さを増大させることなく周波数を低くすることができる。
また、他の対応としては、振動片において、前記振動腕の先端部に錘部を設けたことを
特徴とする。
この構成によれば、振動片は、振動腕の先端部の錘部が錘の機能を果たすので、振動腕
の長さを増大させることなく周波数を低くすることができる。
[適用例7]上記適用例6にかかる振動片において、前記振動腕の前記基部との付け根
部の幅が、前記錘部の幅よりも広いことを特徴とする。
この構成によれば、振動片は、振動腕の基部との付け根部近傍の剛性が強くなるので、
錘部を設けることによる振動腕の耐衝撃性などの劣化を抑制しつつ、高調波振動の低減、
通常振動の低周波数化を図ることができる。
[適用例8]上記適用例にかかる振動片において、前記基部から互いに平行に延出され
た2つの前記振動腕が備えられ、前記基部の前記複数の振動腕の間から支持腕が前記振動
腕と平行に延出して設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、振動片は、振動腕の幅広部における長溝の特徴的な形状がもたらす
熱弾性損失の抑制効果に加えて、支持腕が一対の振動腕間に設けられていることにより、
各振動腕が振動した際の、特に、各振動腕が互いに接近する向きに振動したときの、各振
動腕間の空気が攪乱されることによって起こる振動片の動作パラメーターの変化を抑制す
ることができる。
また、振動片は、基部を支持部としてパッケージなどに支持・固定させた場合に起こる
様々な不具合、例えば、振動片の先端が下方に傾いてパッケージなどに接触することの防
止や、パッケージへの衝撃が基部を介してダイレクトに振動腕に伝わることによって起こ
り得る動作異常などを回避できるので、安定した振動特性を得ることができる。
また、他の対応としては、振動片において、前記基部から並んで延出された2つの前記
振動腕が備えられ、前記基部の前記複数の振動腕の間から支持腕が延出して設けられたこ
とを特徴とする。
この構成によれば、振動片は、上記と同様に、支持腕が一対の振動腕間に設けられてい
ることにより、各振動腕が振動した際に、各振動腕間の空気が攪乱されることによって起
こる振動片の動作パラメーターの変化を抑制することができる。
加えて、振動片は、支持腕がパッケージなどに支持・固定されることで、振動腕の先端
のパッケージとの接触の回避、パッケージからの衝撃の緩和などが可能となり、安定した
振動特性を得ることができる。
[適用例9]上記適用例にかかる振動片において、水晶により形成された水晶振動片で
あることを特徴とする。
この構成によれば、振動片は、水晶の特性により耐衝撃性が高くなるとともに、熱弾性
損失によるQ値の低下が抑えられ、優れた振動特性を備えることができる。
[適用例10]本適用例にかかる振動子は、上記適用例1〜9のいずれか一例に記載の
振動片と、前記振動片が収納されたパッケージと、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、振動子は、上記適用例1〜9のいずれか一例に記載の効果を奏する
振動子を提供することができる。
[適用例11]本適用例にかかる発振器は、上記適用例1〜9のいずれか一例に記載の
振動片と、前記振動片に接続された発振回路と、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、発振器は、上記適用例1〜9のいずれか一例に記載の効果を奏する
発振器を提供することができる。
[適用例12]本適用例にかかる電子機器は、上記適用例1〜9のいずれか一例に記載
の振動片を用いたことを特徴とする。
この構成によれば、電子機器は、上記適用例1〜9のいずれか一例に記載の効果を奏す
る電子機器を提供することができる。
(a)は、振動片としての圧電振動片の一実施形態を模式的に説明する一方の主面側の平面図、(b)は、(a)のA1−A1線断面を示す断面拡大図、(c)は、(a)のB1−B1線断面を示す断面拡大図。 (a)は、圧電振動片の変形例1を模式的に説明する一方の主面側の平面図、(b)は、(a)のA2−A2線断面を示す断面拡大図、(c)は、(a)のB2−B2線断面を示す断面拡大図。 は、屈曲振動片のQ値のf/fm依存性を表すグラフ。 (a)は、圧電振動片の変形例2の一つ目の例を模式的に説明する一方の主面側の平面図、(b)は、(a)のA4−A4線断面を示す断面拡大図、(c)は、(a)のB4−B4線断面を示す断面拡大図。 (a)は、圧電振動片の変形例2の二つ目の例を模式的に説明する一方の主面側の平面図、(b)は、(a)のA3−A3線断面を示す断面拡大図、(c)は、(a)のB3−B3線断面を示す断面拡大図。 変形例3の圧電振動片を模式的に説明する一方の主面側の平面図。 振動子の概略構成を示す模式図であり、(a)は平面図、(b)は、(a)のC−C線での断面図。 発振器の概略構成を示す模式図であり、(a)は平面図、(b)は、(a)のD−D線での断面図。 電子機器の一例を示す模式斜視図。 従来の振動片の典型例を模式的に示す平面図。 屈曲振動モードの振動片における緩和周波数とQ値の極小値との関係を表すグラフ。
以下、本発明の振動片を具体化した一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の振動片としての圧電振動片を模式的に説明するものであり、(a
)は、一方の主面側の平面図、(b)は、(a)のA1−A1線断面を示す断面拡大図、
(c)は、(a)のB1−B1線断面を示す断面拡大図である。
図1(a)において、圧電振動片20は、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウ
ムなどの圧電材料からなる。
圧電振動片20を水晶から構成する場合、水晶ウェハは、X軸、Y軸、およびZ軸から
なる直交座標系において、Z軸を中心に時計回りに0度〜5度の範囲で回転させて切り出
した水晶Z板を所定の厚みに切断研磨加工して得られるものを用いる。
本実施形態の圧電振動片20は、その水晶Z板を加工することにより形成された基部2
1と、この基部21の一端側(図において上端側)から二股に別れて並列に第1方向に延
出する一対の振動腕22とからなる音叉型の外形を有して形成されている。
基部21には、その両主面に括れた形状が表れるように1つの直線に沿って対向方向に
一対の切り込み31が形成されている。基部21は、一対の切り込み31を挟んで両側に
位置する第1の部分21aおよび第2の部分21bと、一対の切り込み31間で第1の部
分21aおよび第2の部分21bを接続する接続部分21cとを含む。
本実施形態の圧電振動片20においては、この切り込み31によって、各振動腕22の
振動の伝達が遮断されるので、振動が基部21や支持腕30を介して外部に伝わる振動漏
れを抑制し、CI値の上昇を防止することができる。
なお、各切り込み31は、圧電振動片20の落下に対する強度の確保をした上で、最適
な幅や長さに調整して振動漏れを最小にするのが好ましい。
図1(a)に示すように、一対の振動腕22は、基部21の第1の部分21aから両主
面(紙面上手前と奥の面)に平行に延出されている。また、各振動腕22は、一方の主面
である第1面22aと、第1面22aに対向し他方の主面である第2面22bと、第1面
22aと第2面22bとを接続し第1方向に延びる両側面(第1側面、第2側面)と、を
有する。
各振動腕22は、その中央部に、振動腕22において両側面間の幅が比較的狭い(第1
幅)部分である幅狭部(第1幅部)23を有している。また、各振動腕22は、基部21
に接続される根元部分において、幅狭部23から基部21側に向けて両側面間の幅が徐徐
に広げられ(第2幅)基部21との付け根部で幅広となる幅広部(第2幅部)24を有し
ている(ここで、第2幅>第1幅の関係にある)。さらに、各振動腕22の先端側には、
幅狭部23よりも幅が広い錘部29が設けられている。
このように、圧電振動片20は、各振動腕22が幅広部24を有することにより、広い
幅で基部21に接続されるので剛性が高くなり、耐衝撃性などが向上する。なお、図1で
は、幅広部(第2幅部)24の幅が連続的に徐徐に広がる形状の場合を示しているが、幅
広部(第2幅部)24は、不連続的に広がる形状(例えば階段状など)にしてもよい。
また、圧電振動片20は、各振動腕22が、先端部に錘部29を有することにより、先
端部分が錘の機能を果たすので、振動腕22の長さを増大させることなく周波数を低くす
ることができる。
なお、本実施形態では、各振動腕22の基部21との付け根部の幅(幅広部24の最も
広い部分の幅)が、錘部29の幅よりも広く形成されている。
これにより、圧電振動片20は、振動腕22の基部21との付け根部近傍の剛性が強く
なるので、錘部29を設けることによる振動腕22の耐衝撃性などの劣化を抑制しつつ、
高調波振動の抑制を図ることができる。
また、本実施形態では、振動腕22の幅狭部23が、振動腕22の中央部に一定の長さ
で等しい幅を有している構成を図示したが、これに限らず、幅狭部23は、テーパー状に
形成されてもよい。
例えば、圧電振動片20は、振動腕22の幅広部24から延びる幅狭部23が、振動腕
22の先端に向かって徐徐に細くなるテーパー状に形成されることにより、振動腕22を
振動しやすくすることができる。
図1(a)に示すように、各振動腕22の第1面22aには、振動腕22の長手方向に
沿って一本の有底の長溝(溝部)26aが設けられている。また、図1(b)に示すよう
に、各振動腕22の第2面22bには、振動腕22の長手方向に沿って一本の有底の長溝
(溝部)26bが設けられている。
圧電振動片20は、このような、各振動腕22に設けられた長溝26a,26bによっ
て、剛性が小さくなることで小型化に伴う周波数アップを抑制し、低周波数を維持しつつ
小型化を実現することが可能となっている。
加えて、圧電振動片20は、振動腕22の両側面にある突堤部(長溝26a,26bと
長溝26a,26bに近接する側面との間の壁部分)25で発生する温度上昇と温度低下
に起因する熱の流れを抑制する働きが増すことにより、熱弾性損失を低減でき、Q値を改
善することができる。
なお、本実施形態の振動腕22において、長溝26a,26bは、それらの一端側(振
動腕22の先端側)が、幅狭部23と錘部29との境界を越えて錘部29に入り込んだ位
置に形成されている。
このようにすることにより、圧電振動片20は、振動腕22が振動する際に生じる応力
の集中する領域が振動腕22の延在方向に分散されるので、振動腕22の錘部29の付け
根部(幅狭部23と錘部29との境界)に応力が集中して破損するなどの不具合を回避で
きる。
これとは逆に、圧電振動片20は、長溝26a,26bの一端側(振動腕22の先端側
)を、幅狭部23と錘部29との境界よりも基部21寄りの位置に形成する構成とするこ
とにより、以下の効果を奏することができる。
すなわち、圧電振動片20は、振動腕22が振動する際に生じる応力の集中する領域が
、振動腕22の延在方向に分散されることにより、振動腕22の錘部29の付け根部に応
力が集中して破損するなどの不具合を回避できる。
加えて、圧電振動片20は、各振動腕22における錘部29の質量付加効果が増すので
、サイズを増大させることなく低周波数化を図ることができる。
また、圧電振動片20は、振動腕22の錘部29の付け根部への応力集中により破損な
どが起こらないように、例えば、幅狭部23から錘部29に向かって広がるテーパー状に
振動腕22の一部を形成した場合であれば、長溝26a,26bの一端側(振動腕22の
先端側)を、幅狭部23と錘部29との境界に位置させてもよい。
また、長溝26a,26bは、各振動腕22において、幅狭部23では、両側面と平行
な一本の直線状を呈して形成され、幅広部24では、その幅広部24の両側面に沿って、
基部21に接続される根元部に向かって徐徐に両側面方向に広がる形状を呈して形成され
ている。
これにより、各振動腕22の長溝26a,26bの内壁から両側面までの突堤部25の
幅が、幅広部24の基部21との付け根部近傍で広くなるのを抑えている。
本実施形態では、図1(c)に示す振動腕22の幅広部24の突堤部25の幅t2と突
堤部25’の幅t2’との和が、幅狭部23の突堤部25の幅t1と突堤部25’の幅t
1’との和より小さくなるように、各長溝26a,26bが形成されている。
圧電振動片20は、基部21の第2の部分21bから延びる一対の支持腕30を有して
いる。一対の支持腕30は、基部21から一対の振動腕22が延びる方向(第1方向)と
は交差する方向に互いに反対方向に延出されてから、屈曲部32で一対の振動腕22の延
びる方向に屈曲し、それぞれL字状、逆L字状に形成されている。
支持腕30は、このように屈曲されることにより、支持長さを確保しつつ小型化されて
いる。支持腕30は、圧電振動片20において、パッケージ(図示せず)などに取り付け
られる部分である。
圧電振動片20は、支持腕30がパッケージなどに取り付けられることによって、振動
腕22および基部21をパッケージなどの支持面から浮いた状態にすることができる。
圧電振動片20は、各振動腕22の各長溝26a,26b、および各両側面を含む表面
に、励振電極33,34が形成されている(図1(b)および図1(c)を参照)。
圧電振動片20は、一方の振動腕22において、励振電極33,34間に電圧を印加し
て、振動腕22の両側面を伸縮させることで振動腕22を振動させる。
励振電極33,34は、水晶をエッチングして圧電振動片20の長溝26a,26bを
含む外形を形成した後で、例えば、ニッケル(Ni)またはクロム(Cr)を下地層とし
て、その上に、蒸着またはスパッタリングにより例えば金(Au)による電極層を成膜し
、その後フォトリソグラフィを用いてパターニングすることにより形成することができる
。なお、クロムは水晶との密着性が高く、金は、電気抵抗が低く酸化し難いことで知られ
ている。
ここで、本実施形態の圧電振動片20が動作した際の、熱弾性損失の抑制効果について
説明する。
図1(a)において、圧電振動片20に、外部に接続された励振手段としての発振回路
(図示せず)から励振電極33,34(図1(b)を参照)に駆動電圧を印加すると、各
振動腕22は、水平方向に、図中矢印で示すように互いに接近または離反する向きに振動
する。なお、本実施形態の圧電振動片20は屈曲振動モードにて振動する。
この屈曲振動によって、各振動腕22の基部21との付け根部分の領域には、圧縮応力
と引張応力とが発生する。具体的には、各振動腕22の図中の第1の領域110および第
2の領域111に、圧縮応力と引張応力とが発生する。
詳述すると、図中左側の振動腕22の先端側が、図中右側の振動腕22に接近する向き
に屈曲振動すると、図中左側の振動腕22の第1の領域110には、引張応力が作用して
温度が下降し、第2の領域111には、圧縮応力が作用して温度が上昇する。
逆に、図中左側の振動腕22の先端側が図中右側の振動腕22から離反する向きに屈曲
振動すると、図中左側の振動腕22の第1の領域110には、圧縮応力が作用して温度が
上昇し、第2の領域111には、引張応力が作用して温度が下降する。
同様に、図中右側の振動腕22の先端側が図中左側の振動腕22に接近する向きに屈曲
振動すると、図中右側の振動腕22の第1の領域110には、圧縮応力が作用して温度が
上昇し、第2の領域111には、引張応力が作用して温度が下降する。
逆に、図中右側の振動腕22の先端側が図中左側の振動腕22から離反する向きに屈曲
振動すると、図中右側の振動腕22の第1の領域110には、引張応力が作用して温度が
下降し、第2の領域111には、圧縮応力が作用して温度が上昇する。
このように、各振動腕22の基部21との付け根部の内部には、圧縮応力が作用する部
分と引張応力が作用する部分との間で温度勾配が生じ、その傾斜は、各振動腕22の振動
の向きに対して逆向きになる。
圧電振動片20は、この温度勾配によって、熱が、圧縮側の部分から引張(伸張)側の
部分へ、すなわち、高温側の部分から低温側の部分へと伝導される。
本実施形態の圧電振動片20において、圧縮側の部分から伸張側の部分への熱の伝導は
、振動腕22と基部21との付け根部近傍に、より多くの歪、即ち温度差が発生すること
から、この付け根部近傍の圧電基材の伝導経路となる部分間で熱が流れることになる。
ここで、圧縮側から伸張側への熱伝導時間は、圧縮側の部分と伸張側の部分とを一定距
離とした場合に、熱の伝導経路となる有底の長溝が形成されて残った圧電基材が肉厚であ
るほど、熱伝導経路が十分に確保されるので短くなる。
本実施形態の圧電振動片20は、各振動腕22の幅狭部23から基部21側に向けて上
記両側面間の幅が徐徐に広げられた幅広部24を有しているとともに、それら幅狭部23
から幅広部24の両側面に沿った形状の長溝26a,26bが設けられている。
加えて、本実施形態では、図1(c)に示す振動腕22の幅広部24の突堤部25の幅
t2と突堤部25’の幅t2’との和が、幅狭部23の突堤部25の幅t1と突堤部25
’の幅t1’との和より小さくなるように、各長溝26a,26bが形成されている。
これらにより、圧電振動片20は、長溝が幅狭部23から基部21に向かって直線的に
設けられた構造である場合や、長溝が無い構造である場合、t1(t1’)とt2(t2
’)とが等しい場合に比して、熱伝導経路になる圧電基材の肉厚が減少しているので、圧
縮側(高温側)から伸張側(低温側)への熱伝導経路が長溝26a,26bにより迂回し
て長くなり、この結果、熱伝導時間が長くなる。
すなわち、圧電振動片20は、各振動腕22が屈曲振動したときの圧縮側と伸張側との
間で温度が平衡状態になるまでの緩和時間τ1が、長溝が幅狭部23から基部21に向か
って直線的に設けられた構造である場合や、長溝が無い構造である場合、t1(t1’)
とt2(t2’)とが等しい場合の緩和時間τ0よりも長くなる。
つまり、本実施形態の圧電振動片20の熱緩和周波数f10=1/(2πτ1)は、τ1
τ0であることから、長溝が幅狭部23から基部21に向かって直線的に設けられた構造
である場合や、長溝が無い構造である場合、t1(t1’)とt2(t2’)とが等しい
場合の圧電振動片の熱緩和周波数f0=1/2πτ0よりも低くなる。
一般に、緩和振動周波数(熱緩和周波数)f0は、下式で求まることが知られている。
0=πk/(2ρCpa2) …(1)
ここで、πは円周率、kは振動腕の振動方向(屈曲振動方向)の熱伝導率、ρは振動腕
の質量密度、Cpは振動腕の熱容量、aは振動腕の振動方向(屈曲振動方向)の幅である

式(1)の熱伝導率k、質量密度ρ、熱容量Cpに振動部の材料そのものの定数を入力
した場合、求まる緩和振動周波数f0は振動腕に長溝を設けていない場合の屈曲振動部の
緩和振動周波数となる。
これを、図11の振動腕の機械的な振動周波数(共振周波数)とQ値との関係でみると
、曲線F自体の形状は変わらないから、熱緩和周波数の下降に伴って、曲線Fが曲線F1
の位置まで周波数の下降方向にシフトしたことになる。
したがって、振動腕22の機械的な振動周波数(共振周波数)をfrとした場合にfr
が熱緩和周波数f0以上となる範囲(1≦fr/f0)では、曲線F1におけるQ値は、曲
線FにおけるQ値よりも常に高くなる。
加えて、曲線Fと曲線F1との交点の周波数より高い周波数帯(1<fr/(f0+(
0101/2))においても、圧電振動片20の曲線F1におけるQ値は、曲線Fにおけ
るQ値より高くなる。
このように、本実施形態の圧電振動片20は、各振動腕22の幅広部24により振動腕
22の剛性が高められた構造において、長溝26a,26bは、幅広部24に沿った平面
形状を有し、かつ、振動腕22の幅広部24の突堤部25の幅t2と突堤部25’の幅t
2’との和が、幅狭部23の突堤部25の幅t1と突堤部25’の幅t1’との和より小
さくなるように、各長溝26a,26bが設けられていることによって、熱弾性損失が抑
えられQ値の低下を抑制することができる。
上記実施形態で説明した振動片としての圧電振動片は、以下の変形例として実施するこ
とも可能である。
(変形例1)
上記実施形態では、各振動腕22の第1面22aおよび第2面22bに、同一形状の有
底の長溝26a,26bを平面視で重なる位置関係で配置して形成した構成の圧電振動片
20を説明した。
これに限らず、圧電振動片は、振動腕の第1面22aに開口部を有する有底の長溝と、
第2面22bに開口部を有する有底の長溝とを平面視で並べて配設する構成としてもよい

図2は、開口面が異なる有底の長溝を振動腕に並設させた圧電振動片の変形例を模式的
に説明するものであり、(a)は一方の主面(第1面)側の平面図、(b)は、(a)の
A2−A2線断面を示す断面拡大図、(c)は、(a)のB2−B2線断面を示す断面拡
大図である。なお、本変形例では、図2において、上記実施形態と同じ構成については同
一符号を付して説明を省略する。
図2(a)において、圧電振動片40は、一対の切り込み31が形成された基部21と
、基部21の第1の部分21aの一端側から互いに平行に第1方向に延出する一対の振動
腕22と、基部21の第2の部分21bから延びる一対の支持腕30と、を有している。
各振動腕22は、その中央部に幅狭部(第1幅部)23を有し、幅狭部23から基部2
1側に向けて振動腕の両側面の幅が徐徐に広げられた幅広部(第2幅部)24を有し、各
振動腕22の先端側には、幅狭部23よりも幅が広い錘部29を有している。
各振動腕22の第1面22aには、長手方向の略半分の領域に沿って一本の有底の第1
溝部46aが設けられている。また、各振動腕22の第2面22bには、各振動腕22の
長手方向の残りの略半分の領域(上記第1溝部46aが形成された領域とは異なる領域)
に沿って一本の有底の第2溝部46bが設けられている。
すなわち、各振動腕22には、第1面22aに開口部を有する第1溝部46aと、第2
面22bに開口部を有する第2溝部46bとが、平面視で並設されている。
ここで、第1溝部46aの第1深さd1および第2溝部46bの第2深さd2は、各振
動腕22の第1面22aと第2面22bとの間の距離tよりも小さい。つまり、第1溝部
46aおよび第2溝部46bは、第1面22aと第2面22bとの間を貫通しない。
例えば、図2において、第1溝部46aの第1深さd1および第2溝部46bの第2深
さd2は、共に0.9tとする。ここで、第1深さd1および第2深さd2は、距離tよ
りも小さく、第1深さd1と第2深さd2との和が距離tを超えていれば、共に0.9t
であることに限らず、たとえばd1=0.9t、d2=0.4tの組合せであってもよく
、d1=0.6t、d2=0.8tなどの組合せであってもよい。
第1深さd1および第2深さd2が距離tよりも小さいことにより、第1溝部46aお
よび第2溝部46bが非貫通孔となるので、各溝部46a,46bを貫通孔とした場合に
比して、各振動腕22の剛性を高めることができる。
第1溝部46aおよび第2溝部46bは、各振動腕22において、それぞれの近傍の側
面に沿った形状を有して形成されている。すなわち、第1溝部46aは、幅狭部23では
、一方の側面(図中左側の側面)と平行な一本の直線状を呈して形成され、幅広部24で
は、その幅広部24の一方の側面(図中左側の側面)に沿って、基部21に接続される根
元部に向かって徐徐に両側面方向に広がる形状を呈して形成されている。
また、第2溝部46bは、幅狭部23では、他方の側面(図中右側の側面)と平行な一
本の直線状を呈して形成され、幅広部24では、その幅広部24の他方の側面(図中右側
の側面)に沿って、基部21に接続される根元部に向かって徐徐に両側面方向に広がる形
状を呈して形成されている。
なお、図2では第1溝部46aおよび第2溝部46bの両方が幅広部24において幅狭
部23よりも溝幅が広くなっているが、第1溝部46aおよび第2溝部46bの少なくと
も一方が幅狭部23よりも溝幅が広くなっていれば本発明の効果は達成される。
これにより、各振動腕22の第1溝部46a、第2溝部46bのそれぞれの内壁のうち
各振動腕22の両側面に近い方の内壁から近接する側面までの突堤部45の幅が、幅広部
24の基部21との付け根部近傍で広くなるのを抑えている。
本変形例では、図2(c)に示す振動腕22の幅広部24の突堤部45の幅t2と突堤
部45’の幅t2’との和が、幅狭部23の突堤部45の幅t1と突堤部45’の幅t1
’との和より小さくなるように、第1溝部46aおよび第2溝部46bが形成されている
振動腕22の両側面には、励振電極43が配置されている。また、第1溝部46aおよ
び第2溝部46bの上記両側面側の内壁には、励振電極43の対向電極として励振電極4
4が設けられている。
上記変形例1の圧電振動片40によれば、各振動腕22の基部21との付け根部近傍に
おいて、振動腕22の振動に伴う圧縮応力または引張応力が作用する部分間で発生する温
度差(温度勾配)を熱伝導(熱移動)により温度平衡させるための熱伝導経路は、第1溝
部46aおよび第2溝部46bにより迂回することから、高温側の部分と低温側の部分と
の間の直線距離よりも長くなる。
これにより、圧電振動片40は、熱伝導による温度平衡させるまでの緩和時間τが長く
なり、緩和時間τに反比例する緩和振動周波数f0が屈曲振動周波数fから遠ざけられ、
熱弾性損失によるQ値の低下がより抑制される。
図3は、屈曲振動片(水晶振動片)のQ値のf/fm依存性を表すグラフである。ここ
でfmは、屈曲振動部(振動腕22)に溝部(長溝)を設けていない場合(屈曲振動部の
断面形状が略矩形の場合)の緩和振動周波数である。図3のグラフの右側に記載されてい
る図形は、屈曲振動部の断面形状を模式的に表したものである。
図3において、三角のマーカーは、図2(b)、(c)に示した振動腕の断面形状の場
合のプロット、黒塗りの四角のマーカーは、図1(b)、(c)に示した振動腕の断面形
状を「H」にしたH型の場合のプロット、白抜きの菱形のマーカーは、振動腕22のいず
れの主面にも溝部を設けていない平板の場合のプロットである。また、太い実線は三角マ
ーカーの値の近似直線、破線は四角マーカー間の補間直線、一点鎖線は菱形マーカー間の
補間直線である。
図3に示すように、屈曲振動片においては、振動腕22の断面形状を図2に示した形状
にして、f/fmを0.09より大きい値とすることで、H型の場合よりも高いQ値を得
られることが明らかとなった。
さらに、上記屈曲振動片(圧電振動片40に相当)は、f/fmを0.25より大きい
値とすることで、H型および平板のいずれの場合よりも高いQ値を得ることができ、f/
fmを1より大きくすれば、H型および平板のいずれの場合よりも格段に高いQ値を得る
ことができる。
(変形例2)
上記実施形態では、各振動腕22の第1面22aおよび第2面22b(両主面)に、同
一形状の有底の長溝26a,26bを、1つずつ形成した構成の圧電振動片20を説明し
た。これに限らず、圧電振動片は、振動腕の両主面の少なくとも一方に、複数の長溝を形
成する構成としてもよい。
図4および図5は、振動腕の両主面(第1面および第2面)の少なくとも一方に複数の
長溝を形成する構成の圧電振動片の変形例を模式的に説明するものであり、図4および図
5ともに、(a)は、一方の主面(第1面)側の平面図、(b)は、(a)のA3−A3
線断面またはA4−A4線断面を示す断面拡大図、(c)は、(a)のB3−B3線断面
またはB4−B4線断面を示す断面拡大図である。なお、本変形例では、図4および図5
において、上記実施形態と同じ構成については同一符号を付して説明を省略する。
まず、変形例2の一つ目の圧電振動片について説明する。
図4(a)に示す圧電振動片80は、一対の切り込み31が形成された基部21と、基
部21の第1の部分21aの一端側から互いに平行に第1方向に延出する一対の振動腕2
2と、基部21の第2の部分21bから延びる一対の支持腕30と、を有している。
各振動腕22は、その中央部に幅狭部(第1幅部)23を有し、幅狭部23から基部2
1側に向けて振動腕の両側面の幅が徐徐に広げられた幅広部(第2幅部)24を有し、各
振動腕22の先端側には、幅狭部23よりも幅が広い錘部29を有している。
圧電振動片80の各振動腕22の第1面22aには、長手方向の略半分の領域に形成さ
れた有底の長溝(溝部)86aと、長溝86aが形成された領域とは異なる残りの略半分
の領域に形成された有底の長溝(溝部)86cとが設けられている。
これらの長溝86a,86cは、各振動腕22において、それぞれの近傍の側面に沿っ
た形状を有して形成されている。
すなわち、一方の長溝86aは、幅狭部23では、一方の側面(図中左側の側面)と平
行な一本の直線状を呈して形成され、幅広部24では、その幅広部24の一方の側面(図
中左側の側面)に沿って、基部21に接続される根元部に向かって徐徐に両側面方向に広
がる形状を呈して形成されている。
他方の長溝86cは、幅狭部23では、他方の側面(図中右側の側面)と平行な一本の
直線状を呈して形成され、幅広部24では、その幅広部24の他方の側面(図中右側の側
面)に沿って、基部21に接続される根元部に向かって徐徐に両側面方向に広がる形状を
呈して形成されている。
また、長溝86aと長溝86cとが隣接する各振動腕22の中央側の側壁は、振動腕2
2の長手方向に平行な直線状の突出部を間に挟んで形成されている。つまり、並設された
長溝86a,86cは、振動腕22の第1面22aの長手方向の仮想の中心線に対して線
対称となる形状にて設けられている。
また、各振動腕22の第2面22bには、長手方向の略半分の領域に形成された有底の
長溝(溝部)86bと、長溝86bが形成された領域とは異なる残りの略半分の領域に形
成された有底の長溝(溝部)86dとが設けられている。
これらの第2面22bに設けられた長溝86b,86dと、第1面22aに設けられた
長溝86a,86cとは、平面視で、同一の外形を有して、且つ、重なるように配置され
ている。
また、圧電振動片80は、各振動腕22の長溝86a,86c、および、長溝86b,
86dのそれぞれの内壁のうち、各振動腕22の両側面に近い方の内壁から近接する側面
までの突堤部85の幅が、幅広部24の基部21との付け根部近傍で広くなるのが抑えら
れている。
圧電振動片80は、図4(c)に示す振動腕22の幅広部24の突堤部85の幅t2と
突堤部85’の幅t2’との和が、幅狭部23の突堤部85の幅t1と突堤部85’の幅
t1’との和より小さくなるように、各長溝86a,86cおよび長溝86b,86dが
形成されている。
振動腕22の両側面には、励振電極83が配置されている。また、長溝86a〜長溝8
6dの上記両側面側の内壁には、励振電極83の対向電極として励振電極84が設けられ
ている。
次に、変形例2の二つ目の圧電振動片について説明する。
図5に示す圧電振動片60は、各振動腕22の第1面22aに設けられた2つの長溝(
第1溝部)66a,66cと、各振動腕22の第2面22bの、平面視で長溝66aと長
溝66cとの間の領域で、且つ、長溝66a,66cと重ならない領域に設けられた長溝
(第2溝部)66bと、を有している。
詳述すると、各振動腕22の第1面22aには、長手方向の略半分弱の領域に形成され
た有底の長溝66aと、長溝66aが形成された領域とは異なる略半分弱の領域に形成さ
れた有底の長溝66cとが、振動腕22の長手方向の中央に所定の間隔を空けて設けられ
ている。
また、長溝66a,66cは、各振動腕22において、それぞれの近傍の側面に沿った
形状を有して形成されている。
すなわち、一方の長溝66aは、幅狭部(第1幅部)23では、一方の側面(図中左側
の側面)と平行な一本の直線状を呈して形成され、幅広部24では、その幅広部(第2幅
部)24の一方の側面(図中左側の側面)に沿って、基部21に接続される根元部に向か
って徐徐に両側面方向に広がる形状を呈して形成されている。
他方の長溝66cは、幅狭部23では、他方の側面(図中右側の側面)と平行な一本の
直線状を呈して形成され、幅広部24では、その幅広部24の他方の側面(図中右側の側
面)に沿って、基部21に接続される根元部分に向かって徐徐に両側面方向に広がる形状
を呈して形成されている。
また、長溝66aと長溝66cとが隣接する各振動腕22の中央側の側壁は、振動腕2
2の長手方向に平行な直線状の突出部を間に挟んで形成されている。つまり、並設された
長溝66a,66cは、振動腕22の第1面22aの長手方向の仮想の中心線に対して線
対称となる形状にて設けられている。
また、圧電振動片60は、各振動腕22の長溝66a,66cのそれぞれの内壁のうち
、各振動腕22の両側面に近い方の内壁から近接する側面までの突堤部65の幅が、幅広
部24の基部21との付け根部近傍で広くなるのが抑えられている。
圧電振動片60は、図5(c)に示す振動腕22の幅広部24の突堤部65の幅t2と
突堤部65’の幅t2’との和が、幅狭部23の突堤部65の幅t1と突堤部65’の幅
t1’との和より小さくなるように、各長溝66a,66cが形成されている。
また、各振動腕22の第2面22bには、振動腕22の長手方向の略中央の領域であっ
て、且つ、長溝66a,66cと平面視で重ならない領域に、各長溝66a,66cの振
動腕22の中央寄りの側壁と平行な側壁を有する直線状の有底の長溝66bが設けられて
いる。
振動腕22の両側面には励振電極63が配置されている。また、長溝66a,66cの
上記両側面側の内壁には、励振電極63の対向電極として励振電極64が設けられている
上記変形例2によれば、幅広部24を有することにより各振動腕22の基部21との付
け根部の剛性が高められた圧電振動片80,60において、振動腕22の振動に伴う圧縮
応力または引張応力が作用する部分間で発生する温度差を温度平衡させるための熱伝導経
路の距離は、長溝86a〜86d、長溝66a〜66cによって迂回することにより、高
温側の部分と低温側の部分との間の直線距離よりも長くなる。
これにより、圧電振動片80,60は、緩和時間τが長くなるので、熱弾性損失による
Q値の低下がより抑制される。
また、圧電振動片80,60は、上記実施形態の圧電振動片20の長溝26a,26b
のように、振動腕22の第1面22aに1つの長溝26aが設けられ、第2面22bに1
つの長溝26bが設けられた構成に比して、第1面22aおよび第2面22bの少なくと
も一方に複数の長溝86a,86c(86b,86d)または長溝66a,66cが設け
られることにより、振動腕22の第1面22aおよび第2面22bの少なくとも一方の中
央に突堤部が形成されるので、各振動腕22の両側面側の突堤部85,65の幅が細くて
も、振動腕22の十分な剛性を確保することが可能になる。
(変形例3)
上記実施形態および変形例では、基部21から一対の振動腕22および支持腕30が延
出された構成の圧電振動片20,40,60,80を代表例として説明した。
これらに限らず、本発明の特徴である振動片の振動腕と基部との付け根部近傍の構成、
すなわち、振動腕が有する幅広部における長溝の形状の特徴は、上記実施形態および変形
例で説明した構成と異なる振動片においても効果を奏することができる。
図6は、上記実施形態および変形例とは異なる構成の振動片において、本発明の特徴を
適用した変形例を模式的に説明する一方の主面(第1面)側の平面図である。なお、本変
形例では、上記実施形態と同じ構成については同一符号を付して説明を省略する。
図6に示す圧電振動片100は、基部121と、その基部121の一端側(図において
上端側)から二股に別れて並んで(互いに平行に)第1方向に延出する一対の振動腕12
2を有している。
また、基部121における一対の振動腕122の間からは、各振動腕122と平行に配
置された支持腕としての中央支持腕130が延出して設けられている。
一対の振動腕122は、基部121の一端側から両主面(紙面上手前と奥の面)に平行
に延出されている。また、各振動腕122は、上記両主面である第1面122aおよび第
2面122bと、第1面122aおよび第2面122bを両側で接続する両側面とを有す
る。
振動腕122は、その中央部に、振動腕122において上記両側面間の幅が比較的狭い
部分である幅狭部(第1幅部)123を有している。また、各振動腕122は、基部12
1に接続される根元部分において、幅狭部123から基部121側に向けて上記両側面間
の幅が徐徐に広げられ基部121との付け根部で幅広となる幅広部(第2幅部)124を
有している。さらに、各振動腕122の先端側には、幅狭部123よりも幅が広い錘部1
29を有している。
各振動腕122の第1面122aおよび第2面122bの少なくとも一方には、長手方
向に沿って一本の有底の長溝(溝部)126aが設けられている。ここでは、第1面12
2aおよび第2面122bに、長溝126aが平面視で互いに重なるように設けられてい
る。
なお、長溝126aは、各振動腕122の第1面122a側または第2面122b側の
みに設けられている構成としてもよい。
長溝126aは、各振動腕122において、幅狭部123では、両側面と平行な一本の
直線状を呈して形成され、幅広部124では、その幅広部124の両側面に沿って、基部
121に接続される根元部分に向かって徐徐に両側面方向に広がる形状を呈して形成され
ている。
これにより、圧電振動片100は、各振動腕122の長溝126aの両側の内壁から両
側面までの突堤部125の幅が、幅広部124の基部121との付け根部近傍で広くなる
のを抑えている。
中央支持腕130は、その両側に配置された一対の振動腕122のそれぞれから等距離
にある。なお、中央支持腕130の長さは、特に限定されず、一対の振動腕122の長さ
と等しくてもよく、振動腕122より長くても短くてもよい。
また、中央支持腕130は、振動する一対の振動腕122のそれぞれよりも大きな質量
を有するように形成されている。ここで、中央支持腕130の質量は、各振動腕122の
質量よりも、若干大きいことが好ましい。
各振動腕122の各長溝126aおよび各両側面を含む表面には、図示しない励振電極
が形成されている。圧電振動片100は、各振動腕122において、対向電極となる励振
電極間に電圧を印加して、振動腕122の両側面を伸縮させることで振動腕122を振動
させる。
また、中央支持腕130の第1面122aおよび第2面122bの少なくとも一方には
、対応する上記各励振電極と図示しない接続配線とにより接続されたマウント電極が設け
られている。
中央支持腕130は、図示しないパッケージなどに取り付けられる部分であり、例えば
、パッケージの底部に設けられた接続パッドと、対応する上記マウント電極とを位置合わ
せして導電性接着剤などを介して接着・固定されることにより、パッケージと圧電振動片
100との電気的な接続を図ることができる。
また、圧電振動片100は、中央支持腕130がパッケージの接続パッドに固定される
ことによって、振動腕122および基部121をパッケージの底部から浮いた状態にする
ことができる。
上記変形例3の圧電振動片100は、上記実施形態および変形例1、変形例2で説明し
た振動腕22の幅広部24における長溝26a(26b)の特徴的な形状がもたらす熱弾
性損失の抑制効果に加えて、一対の振動腕122間に配置された中央支持腕130が次の
ような効果を奏する。
すなわち、圧電振動片100は、中央支持腕130が一対の振動腕122間に設けられ
ていることにより、各振動腕122が振動した際に、特に、各振動腕122が互いに接近
する向きに振動したときに、各振動腕122間の空気が攪乱されることによって起こる圧
電振動片100の動作パラメーターの変化を抑制することができる。
また、圧電振動片100は、基部121を支持部としてパッケージなどに支持・固定さ
れた場合に起こる様々な不具合を回避することができる。例えば、圧電振動片100は、
振動腕122の先端が下方に傾いてパッケージなどへ接触することの防止や、パッケージ
への衝撃がダイレクトに各振動腕122に伝わって起こる動作異常などを、中央支持腕1
30によって回避できる。
したがって、圧電振動片100は、より安定した振動特性を得ることができる。
以上、発明者によってなされた本発明の実施の形態について具体的に説明したが、本発
明は、上記した実施形態および変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々の変更を加えることが可能である。
上記実施形態および変形例では、幅狭部23,123から徐徐に幅が広がった幅広部2
4,124が基部21,121に接続された連続したテーパー形状を有する振動腕22,
122について説明した。
これに限らず、圧電振動片は、例えば、振動腕先端側の幅狭部から基部側に向かって徐
徐に幅が広がる連続したテーパー形状が、基部との付け根部の手前まで形成され、そこか
ら、基部との付け根部に向かって振動腕の延出方向に沿ったストレート部分が設けられた
振動腕としてもよい。
そして、圧電振動片は、その振動腕の外形(両側面)に沿った形状の長溝を設けること
により、振動腕の基部との付け根部近傍において長溝に鋭角な部分がなくなる。
これにより、圧電振動片は、例えば、エッチングにより長溝を形成する際に、エッチン
グ残りが減少し、所望の形状の長溝を形成することができる。
また、上記実施形態では、屈曲振動モードの圧電振動片20を例にとって、本発明の熱
弾性損失の抑制効果について説明した。これに限らず、圧電振動片は、ねじり振動モード
や剪断モードなどの屈曲振動モード以外の振動モードにおいても、本発明の特徴的な構成
を具備することにより、上記実施形態および変形例と同様な効果を得ることができる。
また、上記実施形態および変形例では、基部21,121から2本の振動腕22,12
2が平行に延出されて形成された音叉型の圧電振動片20,40,60,80,100に
おける本発明の実施の形態や変形例を説明した。
これに限らず、圧電振動片は、固定端となる基部を有する1本の振動腕のみにより構成
されるビーム型タイプであっても、あるいは、3本以上の振動腕を有するタイプであって
も、上記実施形態および変形例と同様な効果を得ることができる。
また、上記実施形態および変形例では、水晶などの圧電材料からなる圧電振動片20,
40,60,80,100について説明した。これに限らず、振動片は、例えば、シリコ
ン半導体からなっていても、上記実施形態および変形例と同様な効果を得ることができる
(振動子)
図7は、上記実施形態および変形例などで説明した振動片を備えた振動子の概略構成を
示す模式図であり、図7(a)は平面図、図7(b)は、図7(a)のC−C線での断面
図である。
図7に示すように、振動子500は、振動片としての圧電振動片20,40,60,8
0,100のいずれかと(ここでは、一例として圧電振動片20)、圧電振動片20が収
納されたパッケージ280と、を含んで構成されている。
パッケージ280は、パッケージベース281、シームリング282、蓋体285など
から構成されている。
パッケージベース281は、圧電振動片20を収納できるように凹部が形成され、その
凹部に圧電振動片20の図示しないマウント電極と接続される接続パッド288が設けら
れている。
接続パッド288は、パッケージベース281内の配線に接続され、パッケージベース
281の外周部に設けられた外部接続端子283と導通可能に構成されている。
パッケージベース281の凹部の周囲には、シームリング282が設けられている。さ
らに、パッケージベース281の底部には、貫通孔286が設けられている。
圧電振動片20は、パッケージベース281の接続パッド288に導電性接着剤284
を介して接着固定されている。そして、パッケージ280は、パッケージベース281の
凹部を覆う蓋体285とシームリング282とがシーム溶接されている。
パッケージベース281の貫通孔286には、金属材料などからなる封止材287が充
填されている。この封止材287は、減圧雰囲気内で溶融後固化され、パッケージベース
281内が減圧状態を保持できるように、貫通孔286を気密に封止している。
振動子500は、外部接続端子283を介した外部からの駆動信号により圧電振動片2
0が励振され、所定の周波数(例えば、32kHz)で発振(共振)する。
上述したように、振動子500は、圧電振動片(20など)を備えていることから、上
記実施形態および変形例に記載された効果を奏する振動子を提供することができる。
(発振器)
図8は、上記実施形態および変形例などで説明した振動片を備えた発振器の概略構成を
示す模式図であり、図8(a)は平面図、図8(b)は、図8(a)のD−D線での断面
図である。
発振器600は、上記振動子500の構成に発振回路をさらに備えた構成となっている
。なお、振動子500との共通部分については、同一符号を付して詳細な説明を省略する

図8に示すように、発振器600は、振動片としての圧電振動片20,40,60,8
0,100のいずれかと(ここでは一例として圧電振動片20)、圧電振動片20に接続
された発振回路としてのICチップ291と、圧電振動片20及びICチップ291が収
納されたパッケージ280と、を含んで構成されている。
ICチップ291は、パッケージベース281の底部に固着され、金(Au)、アルミ
ニウム(Al)などの金属ワイヤー292により他の配線と接続されている。
発振器600は、ICチップ291からの駆動信号により圧電振動片20が励振され、
所定の周波数(例えば、32kHz)で発振(共振)する。
上述したように、発振器600は、圧電振動片(20など)を備えていることから、上
記実施形態および変形例に記載された効果を奏する発振器を提供することができる。
なお、発振器600は、ICチップ291がパッケージ280の外部に取り付けられて
いる構成(モジュール構造)としてもよい。
(電子機器)
図9は、上記実施形態および変形例などで説明した振動片を備えた電子機器の一例を示
す模式斜視図である。
図9に示す電子機器としての携帯電話700は、上述した振動片(圧電振動片20,4
0,60,80,100のいずれかなど)を、例えば、基準クロック発振源として用い、
更に液晶表示装置701、複数の操作ボタン702、受話口703、及び送話口704を
備えて構成されている。
上述した振動片(圧電振動片20など)は、上記携帯電話に限らず、電子ブック、パー
ソナルコンピューター、テレビ、デジタルスチールカメラ、ビデオカメラ、ビデオレコー
ダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワ
ークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器などの基準クロ
ック発振源などとして好適に用いることができ、いずれの場合にも上記実施形態および変
形例で説明した効果を奏する電子機器を提供することができる。
1…(従来の)振動片としての音叉型水晶振動片、2,21,121…基部、3,4,
22,122…振動腕、22a,122a…第1面(一方の主面)、22b,122b…
第2面(他方の主面)、6,7,26a,26b,86a〜86d,126a…長溝(溝
部)、46a…第1溝部、46b…第2溝部、66a,66c…長溝(第1溝部)、66
b…長溝(第2溝部)、10,12,110…第1の領域、11,13,111…第2の
領域、20,40,60,80,100…振動片としての圧電振動片、21a…基部の第
1の部分、21b…基部の第2の部分、21c…基部の接続部分、23,123…幅狭部
(第1幅部)、24,124…幅広部(第2幅部)、25,45,65,85,125…
突堤部、29,129…錘部、30…支持腕、31…切り込み、32…屈曲部、33,3
4,43,44,63,64,83,84…励振電極、130…支持腕としての中央支持
腕、280…パッケージ、281…パッケージベース、282…シームリング、283…
外部接続端子、284…導電性接着剤、285…蓋体、286…貫通孔、287…封止材
、288…接続パッド、291…発振回路としてのICチップ、292…金属ワイヤー、
500…振動子、600…発振器、700…電子機器としての携帯電話、701…液晶表
示装置、702…操作ボタン、703…受話口、704…送話口、d1…第1深さ、d2
…第2深さ、t…第1面と第2面との間の距離、t1…(幅狭部の突堤部の)幅、t2…
(幅広部の突堤部の)幅。

Claims (8)

  1. 基部と、
    前記基部から第1方向に延出された振動腕と、を備え、
    前記振動腕は、第1面と、該第1面に対向する第2面と、前記第1面および前記第2面
    を接続し前記第1方向に延びる第1側面と、該第1側面に対向する第2側面と、を有し、
    前記振動腕は、第1幅を有した第1幅部と、前記振動腕の根元に設けられ且つ前記第1
    幅よりも大きい第2幅を有した第2幅部と、を有し、
    前記振動腕は、前記第1面および前記第2面の少なくとも一方に設けられ且つ前記第1
    方向に延びる溝部を有し、前記第2幅部における前記溝部の幅は、前記第1幅部における
    前記溝部の幅よりも大きく、
    前記第2幅部における前記溝部と前記第1側面との間の幅および前記溝部と前記第2側
    面との間の幅の和は、前記第1幅部における前記溝部と前記第1側面との間の幅および前
    記溝部と前記第2側面との間の幅の和よりも小さいことを特徴とする振動片。
  2. 請求項1に記載の振動片において、
    前記第1面および前記第2面の少なくとも一方に前記溝部が複数設けられたことを特徴
    とする振動片。
  3. 基部と、
    前記基部から第1方向に延出された振動腕と、を備え、
    前記振動腕は、第1面と、該第1面に対向する第2面と、前記第1面および前記第2面
    を接続し前記第1方向に延びる第1側面と、該第1側面に対向する第2側面と、を有し、
    前記振動腕は、第1幅を有した第1幅部と、前記振動腕の根元に設けられ且つ前記第1
    幅よりも大きい第2幅を有した第2幅部と、を有し、
    前記振動腕は、前記第1面に設けられた第1溝部と、前記第2面に設けられた第2溝部
    と、を有し、前記第1溝部および前記第2溝部は前記第1方向に延び、
    前記第1面の法線方向からの平面視において、前記第1溝部と前記第2溝部とが前記第
    1方向に直交する方向に配列されており、
    前記第1溝部の第1深さおよび前記第2溝部の第2深さの各々は、前記第1面と前記第
    2面との間の前記法線方向の距離よりも小さく、且つ、前記第1深さと前記第2深さとの
    和は、前記距離よりも大きく、
    前記第2幅部における前記第1溝部の幅が前記第1幅部における前記第1溝部の幅より
    も大きいか、または、前記第2幅部における前記第2溝部の幅が前記第1幅部における前
    記第2溝部の幅よりも大きいことを特徴とする振動片。
  4. 請求項3に記載の振動片において、
    前記第1側面は前記第1溝部側にあり、前記第2側面は前記第2溝部側にあり、
    前記第2幅部における前記第1溝部と前記第1側面との間の幅および前記第2溝部と前
    記第2側面との間の幅の和は、前記第1幅部における前記第1溝部と前記第1側面との間
    の幅および前記第2溝部と前記第2側面との間の幅の和よりも小さいことを特徴とする振
    動片。
  5. 請求項3または4に記載の振動片において、
    前記第1面および前記第2面の少なくとも一方に複数の前記第1溝部または前記第2溝
    部が設けられたことを特徴とする振動片。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の振動片と、
    前記振動片が収納されたパッケージと、
    を含むことを特徴とする振動子。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の振動片と、
    前記振動片に接続された発振回路と、
    を含むことを特徴とする発振器。
  8. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の振動片を用いたことを特徴とする電子機器。
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