JP2006166390A - 圧電振動片、圧電振動子及び圧電発振器 - Google Patents

圧電振動片、圧電振動子及び圧電発振器 Download PDF

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Abstract

【課題】 振動の伝播を抑制するための一つの溝が主電極の外周に近接して設けられていたため、振動が急激に減衰され、主振動の電気的特性が影響を受けて、可変周波数が取れなくなる等の課題を有していた。
【解決手段】 厚みすべり振動が主面11の中心部12から外周部11へ伝播することを抑制するための複数の溝13,14が、少なくとも一方の前記主面11の中心部12を囲む概周状に設けられていることを特徴とする圧電振動片。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧電振動片の外周部へ主振動である厚みすべり振動が伝播することを防止するための圧電振動片の形状に関するものである。
ATカット水晶振動子の主振動である厚みすべり振動は、振動片の中央部が振動するように励振電極の配置などが決められているが、中央部で振動する厚みすべり振動は、振動片の外周部へ伝播する。
振動片は、振動片の外周部をセラミック等から形成される収納器に固着されて保持されるため、この固着によって伝播した振動が抑制される。この伝播した振動の抑制が主振動である厚みすべり振動に影響して、クリスタルインピーダンス(以下、「CI値」という。)が低下したり、他の振動モードを誘発し発振周波数の安定性を低下させたりする。
例えば、特許文献1または特許文献2には、厚みすべり振動の振動片外周部への伝播を抑制するために、振動片の主面上に設けられた励振電極を囲み、振動片の外周部との間に溝を設けて振動を減衰させることによって、振動片外周部への厚みすべり振動の伝播を抑制する方法が開示されている。
なお、特許文献1、特許文献2においては、溝の深さ、溝の形状、及び溝の配置については、何ら開示されていない。
特開2001−257558号公報 特開平9−93076号公報
しかしながら、前述の背景技術に示した構成によれば、一つの溝を励振電極の外側に設けることにより、振動片の振動領域の直近で急激な振動の減衰が発生することとなる。この振動の急激な減衰により主振動の電気的特性が影響を受け、例えば、C1(等価容量)が小さくなることによって周波数可変量がとれなくなる、等の課題を有していた。
かかる問題を解決するために、本発明に係る圧電振動片は、圧電基板の表裏に前記圧電基板を振動させるための励振電極が形成される主面を設け、厚みすべり振動を主振動とする圧電振動片において、前記厚みすべり振動の前記主面の中心部から外周部への伝播を抑制するための複数の溝が、少なくとも一方の前記主面の中心部を囲む概周状に設けられていることを特徴とする。
本発明の圧電振動片によれば、主面の中心部を囲む概周状に複数の溝を設けることにより、振動片のすべての方向に対して厚みすべり振動を主面の中心部から主面の外周部に向かって段階的に減衰させることから、急激な振動の減衰による主振動の電気的特性の影響を防ぐことができ、周波数可変量を確保することが可能となる。
また、前記複数の溝のうち、前記主面の最も外周側に位置する溝の幅は、前記圧電基板の厚み以上であることが望ましい。
このようにすれば、最も外周側に形成された溝により、中心部から外周部への厚みすべり振動の伝播を確実に抑制することが可能となる。
また、一つの溝と異なる溝が、前記圧電振動片が支持される方向の前記一つの溝の一部に沿って設けられていることが望ましい。
このようにすれば、振動片を支持する方向の振動の抑制をさらに高め、振動片を支持することによる主振動への影響をさらに少なくすることが可能となる。
また、前記複数の溝は、溝が3列以上形成されており、前記複数の溝は、隣り合う溝と溝との間隔を、前記主面の中心部から外周部に向かい順次狭くして形成されていることが望ましい。
このようにすれば、主振動に近い部分での減衰を急激に起こさないことが可能となり、主振動の電気特性に対する影響を少なくすることが可能となる。
また、前記複数の溝は、前記主面の中心部に最も近い溝から外周部に向かい溝の幅を順次広く形成されていることが望ましい。
このようにすれば、主振動に近い部分での減衰を急激に起こさないことが可能となり、主振動の電気特性に対する影響を少なくすることが可能となる。
本発明に係る圧電振動片は、圧電基板の表裏に前記圧電基板を振動させるための励振電極が形成される主面を設け、厚みすべり振動を主振動とする圧電振動片において、前記厚みすべり振動の前記主面の外周部への伝播を抑制するための溝が、少なくとも一方の前記主面の中心部を囲む概周状に設けられており、前記溝の幅は、前記圧電基板の厚み以上であることを特徴とする。
本発明の圧電振動片によれば、圧電基板の厚みの寸法と同等以上の幅の溝を一つ設けることにより、主面の中心部の厚みすべり振動の外周部への伝播を主振動に影響しないレベルまで抑制することが可能となる。さらに、溝を主面の中心部を囲む概周状に設けることにより、振動片のすべての方向において振動の伝播を抑制することが可能となる。即ち、本発明の圧電振動片によれば、振動片のすべての方向において、主面の中心部の厚みすべり振動の外周部への伝播を主振動に影響しないレベルまで抑制することが可能となる。
また、上述の、少なくとも前記圧電振動片の主面の中心部に、任意の形状の励振電極及び前記励振電極と接続される支持電極とが形成されていることとしてもよい。
また、上述の、本発明に係る圧電振動片と、前記圧電振動片を固着して接続を行う保持部と、を有することを特徴とする圧電振動子を提供することも可能となる。
また、上述の、本発明に係る圧電振動片と、前記圧電振動片を駆動するための回路部と、前記圧電振動片及び前記回路部を固着して接続を行う固着部を有する保持部と、を有することを特徴とする圧電発振器を提供することも可能となる。
実施例の説明に先立ち、本発明に係る圧電振動片の振動原理について、ATカット水晶振動子(以下、振動片という)の場合で説明する。
振動の伝播は、式(1)〜式(4)により表される。式(1)〜式(4)によれば、同一振動片上に周波数の違いを持つ領域があると、振動の伝播は、周波数の高い方から低い方へ起こり、周波数の低い方から高い方に対しては、α、βが虚数となるため振動が伝播距離に従って減衰する。
Figure 2006166390
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Figure 2006166390
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U:厚み滑り振動のX方向、Z´方向への変位、B:振幅強度、
ω、ωS:メサ部分の角周波数および振動片の角周波数、
α、β:X、Z´方向それぞれへの伝播定数、C55、C66:弾性スティフネス(所定の
結晶方向における弾性率を表すマトリックスの中の定数)、
11、s13、s33:弾性コンプライアンス(所定の結晶方向における弾性率を表すマト
リックスの中の定数)、
j:虚数単位、t:時間、x:X方向の距離、z´:Z´方向の距離。
本発明者は、上記の式を用い、振動片に溝を形成することにより周波数の高い部分をつくり、振動の減衰を振動片の周辺端部で効果的に行うことを意図した。また、振動片の周辺端部における振動の減衰だけでなく、振動片としての電気的特性についても考慮した。つまり、本発明者は振動片における溝について、振動片周辺端部の振動を充分に減衰させるという観点と、周波数の低い領域が完全に機械的に分離された場合のスプリアス発生の問題も考慮して上記式(1)〜(4)を用い有限要素法(FEM)にて、最適な溝構成を解析した。
以下、本発明に係る圧電振動片の最良の形態について、図面を用いて説明する。なお、本発明は、後述の実施例に限定されるものではない。
本発明の圧電振動片の一例としての、2つの周状の溝(二重溝)を有する水晶から構成される振動片について、図1に沿って説明する。図1は、実施例1を説明するための振動片の概略図であり、図1(a)は、振動片の斜視図、図1(b)は、振動片の平面図、図1(c)は、振動片の図1(b)に示すA−A´断面図である。
圧電基板の一例として、共振周波数27MHz、X辺比33、Z辺比21のATカット水晶振動片10を用いて説明する。本実施例の振動片10のY´軸、及びZ´軸は、IEC基準に従った結晶軸の定義における、X軸回りに+X方向に向かって時計回りに35.25度回転してなる新座標軸に対応している。振動片10の形状は、Y´軸方向に厚み2bを有する矩形状の平板であり、Z´軸に直交するX軸方向を振動片10の長手寸法2a(本実施例では、振動片10の支持方向)、及びX軸に直交するZ´軸方向を振動片10の幅寸法2cとする主面11を表裏に有している。
振動片10の表裏に設けられた主面11には、主面11の中心部12を囲み、振動片10の外形形状にほぼ沿った周状の、内側の溝13(溝幅w1)及び外側の溝14(溝幅w2)の2つの溝が設けられている。内側の溝13及び外側の溝14は、それぞれ溝幅w1,w2を50μm、深さを3μmに形成している。
ここで、図2を用いて実施例1の複数の溝を用いた振動片の厚みすべり振動の減衰について説明する。
図2は、振動片の主振動たる厚みすべり振動の減衰を示す模式図である。なお、本実施例では、2つの溝によって振動片の外周部を保持しても主振動である厚みすべり振動の特性に影響を与えない振動の変位量まで減衰させる例について説明する。
図2によれば、厚みすべり振動は、振動片10の中心部で最大の変位(h)をもって振動している。振動の減衰は、振動片に設けられた溝1及び溝2によって行われるが、先ず振動片に設けられた溝1の内周側端(1h)から厚みすべり振動の減衰が始まり溝1の外周側端(1m)までの間で所定の変位量までの減衰を行う。溝1と溝2との間、即ち溝1の外周側の溝のない部分では、溝1によって減衰してきた振動の減衰が一旦止まり、振動の変位量(m)は、ほぼ変わらずに溝2の位置まで継続する。続いて厚みすべり振動は、溝2の内周側端(2m)から、再び減衰が始まり溝2の外周側端(2n)まで減衰する。その後は、溝部ではない平坦部となるため振動の変位量(n)は、ほぼ変わらずに小さいレベルで継続する。
図5は、本実施例の有限要素法(FEM)による変位分布の計算結果である。この図5における縦軸は振動の変位量を比較するために、任意の単位(Arbitraily Unit)として表してある。また、横軸は振動片10のX方向の寸法を示している。
図5に示す本実施例の有限要素法(FEM)による変位分布の計算結果によれば、図5(a)に示すX軸方向(振動片の支持方向)の変位分布、及び図5(b)に示すZ´軸方向の変位分布ともに、2つの溝により減衰が行われている。そして、主振動部分の振動変位を確保しつつ、振動片の外周端部では、殆んど振動の変位量がなくなっていることがわかる。
本実施例によれば、振動片の中心部を囲む概周状に複数の溝を設けることにより、振動片のすべての方向に対して厚みすべり振動を主面の中心部から主面の外周部に向かって段階的に減衰させることが可能となる。従って、主振動に近い部分で急激な振動の減衰を起こすことなく、振動片の外周部を固定しても主振動である厚みすべり振動に影響のない値まで振動を減衰することが可能となる。
さらに、複数の周状の溝を同じ深さで形成することで、複数の溝の形成をエッチング等の加工で同時に形成することが可能となる。
<変形例>
図3は、複数の溝を振動片に備えた変形例を示す振動片の平面図である。
複数の溝は、図3(a)及び図3(b)に示すように、周状に設けられた複数の溝の一部に溝を有していない構成でも良い。図3(a)は、4つのコーナー部C1、C2、C3及びC4に溝がない構成であり、図3(b)は、Z´軸方向の一部に溝がない部分Fを有する構成である。なお、溝がない部分は、振動の減衰に影響がなければ、位置、個数は任意に設定することができる。
また、複数の溝は、図3(c)に示すように、周状に設けられた複数の溝の幅は一定でなくてもよく、部分的に幅の広い部分が有っても良い。図3(c)によれば、外周側の溝Oでは、Z´軸方向に沿って設けられる溝23aの幅がX軸に沿って設けられる溝22aの幅よりも狭い構成であり、中心部側の溝Iでは、Z´軸方向に沿って設けられる溝22bの幅がX軸に沿って設けられる溝23bの幅よりも狭い構成となっている。
また、溝の幅が辺の途中で部分的に広くなっている部分24を有してもよく、さらに図示しないが、溝の幅が部分的に狭くなっている部分を有してもよい。
図4は、他の変形例を示す概略図であり、図4(a)は振動片の平面図、図4(b)は同図(a)のA−A´断面図である。
図4に示すような、溝8が振動片10の中心部を囲むように周状に設けられており、急激な減衰を避けなければならない方向(本実施例では、振動片の支持方向)における溝8にほぼ沿った位置(本実施例では、溝8の外周側)に、溝9、溝10(溝幅w3)を設ける構成も用いることができる。
なお、溝9及び溝10は、振動片10の外周に達しておらず、振動片10内にそれぞれの溝の端を有することがよい。これにより、振動片外周部の厚みを確保することと、振動片10の端面に達した溝部に起こる応力集中を防止することによって、外部からの衝撃等による振動片の破壊(割れ、クラック)を防ぐことができる。
本発明の圧電振動片の一実施例としての、周状に設けられた溝と溝との間隔が異なる水晶から構成された振動片について、図6を用いて説明する。図6は、実施例2を説明するための振動片の概略図であり、図6(a)は、振動片の平面図、図6(b)は、A−A´断面図である。
図6に示すように、振動片10の中心部30に近い溝3、振動片10の外周部31に近い溝5、溝3と溝5との中間に位置する溝4の3つの溝(三重溝)を有し、振動片の中心部30に近い2つの溝、即ち、溝3と溝4の間隔L3が、振動片の外周部31に近い2つの溝、即ち、溝4と溝5の間隔L4より広く(L3>L4)形成する。
同様に、図示しないが、溝が4つ以上設けられた場合は、溝と溝との間隔を、振動片10の中心部30から外周部31に向かって順次狭くなるように形成する。
また図7に、有限要素法(FEM)による本実施例の圧電振動片のX軸方向(振動片の支持方向)の変位分布の計算結果を示す。図7によれば、厚みすべり振動の減衰が確実に行われており、主振動部分の振動変位を確保しつつ、振動片の外周端部では、殆んど振動の変位量がなくなっていることがわかる。
このように振動の減衰は、溝と溝との間隔を広くする、即ち、減衰が起こらない領域を大きくすることにより、振動がゆっくり減衰することになる。
本実施例のように、振動領域に近接する部分での溝と溝との間隔を広く形成し、外周部に向かって順次狭くするように形成することにより、振動変位の大きい、即ち、主振動に近接する領域での振動の減衰はゆっくりとなり、急激な振動の減衰を起こすことなく外周部に向かって徐々に減衰を行う。したがって、主振動である厚みすべり振動の電気特性に影響させることなく外周部への振動の伝播を抑制することができる。
本発明の圧電振動片の一実施例としての、複数の周状の溝の幅が異なる水晶から構成された振動片について、図8を用いて説明する。図8は、実施例3を説明するための振動片の概略図であり、図8(a)は、振動片の平面図、図8(b)は、A−A´断面図である。
図8に示すように、振動片10の中心部33に近い溝6の溝幅S6が、振動片10の外周部34に近い溝7の溝幅S7よりも狭く(S6<S7)形成される。
同様に、溝が3個以上の複数設けられる場合は、溝の溝幅が、振動片10の中心部33から外周部34に向かって順次広くなるように形成する。
図9に、有限要素法(FEM)による本実施例の圧電振動片のX軸方向(振動片の支持方向)の変位分布の計算結果を示す。図9によれば、厚みすべり振動の減衰が確実に行われており、主振動部分の振動変位を確保しつつ、振動片の外周端部では、殆んど振動の変位量がなくなっていることがわかる。
本実施例によれば、主振動領域に近接する溝の幅を最も狭く形成し、外周部に向かって順次広くするように形成することにより、振動変位の大きな主振動に近接する部分での減衰を小さく開始し、順次主振動の影響が小さくなる外周側に近づくにつれて溝幅を広くして完全な減衰を図ることができる。したがって、主振動に近接する領域での急激な振動の減衰を防止することができるため、主振動である厚みすべり振動の電気特性に影響させることなく外周部への振動の伝播を完全に抑制することができる。
このように、振動片の中心部を囲む概周状に複数の溝を設けることにより、振動片のすべての方向に対して厚みすべり振動を主面の中心部から主面の外周部に向かって段階的に減衰させることが可能となる。従って、主振動に近い部分の急激な振動の減衰を起こすことなく、振動片の外周部を固定しても主振動である厚みすべり振動に影響のない値まで振動を減衰することが可能となる。
さらに、複数の溝の形状及び配置を変えることにより振動の減衰状態をコントロールして最良の減衰カーブを得ることができることから、主振動の特性を確保しながら振動の減衰領域を小さくすることが可能となる。即ち、振動片の小型化にも寄与することが可能となる。
また、振動片に複数の溝を設けることに変えて、一つの溝(一重溝)で溝幅を振動片の厚さより大きく設けることで、主面の中心部の厚みすべり振動の外周部への伝播を主振動に影響しないレベルまで抑制することができる。
本発明の圧電振動片の一実施例としての、溝幅が振動片の厚み寸法より大きい振動片について、図10を用いて説明する。図10は、実施例4を説明するための振動片の概略図であり、図10(a)は、振動片の斜視図、図10(b)は、振動片の平面図、図10(c)は、図10(b)に示す振動片のA−A´断面図である。
本実施例は、主面上に所定の溝幅を持った一つの溝を有する圧電基板の一例として、共振周波数27MHz、X辺比33、Z辺比21のATカット水晶振動片41を用いて説明する。本実施例の振動片41のY´軸、及びZ´軸は、IEC基準に従った結晶軸の定義における、X軸回りに+X方向に向かって時計回りに35.25度回転してなる新座標軸に対応している。振動片41の形状は、Y´軸方向に厚み2bを有する矩形状の平板であり、Z´軸に直交するX軸方向を振動片41の長手2a(本実施例では、振動片41の支持方向)、及びX軸に直交するZ´軸方向を振動片41の幅2cとする主面42を表裏に有している。
振動片41の表裏に設けられた主面42には、主面42の中心部43を囲み、振動片41の外形形状にほぼ沿った周状の溝44が設けられている。溝44は、溝幅2wを100μm、深さを3μmに形成している。
図11は、実施例4で説明した振動片における溝幅と振動片のZ´方向端(幅方向端)の変位量との相関を表す図である。図11によれば、振動片の端部の変位量が主振動に影響しないレベルまで減衰できる溝の幅は、60μm程度であり、当該振動片の厚みとほぼ一致していることがわかる。また、図示しないが他の周波数における相関の確認においても、振動片の端部の変位量が主振動に影響しないレベルまで減衰できる溝の幅は、当該振動片の厚みとほぼ一致していることが確認できた。
従って、溝幅2w>振動片厚み2bとなる溝を振動片の中心部を囲む概周状に設けることにより主振動の振動片の外周部への伝播を抑制し、振動片の端部の変位量が主振動に影響しないレベルまで減衰することが可能となる。
図12は、有限要素法(FEM)による本実施例の圧電振動片のX軸方向(振動片の支持方向)の変位分布の計算結果を溝幅毎示した図である。図12によれば、振動片厚みより小さい溝幅50μmでは振動片の外周部に振動の伝播があり、伝播の影響により主振動の変位量が小さくなっている。また、溝幅60μm及び溝幅100μmでは、厚みすべり振動の減衰が確実に行われており、主振動部分の振動変位を確保しつつ、振動片の外周端部では、殆んど振動の変位量がなくなっていることがわかる。本計算結果においても、溝幅2w>振動片厚み2bとなる溝を振動片の中心部を囲む概周状に設けることにより主振動の振動片の外周部への伝播を抑制し、振動片の端部の変位量が主振動に影響しないレベルまで減衰することが確認できる。
<変形例>
また、複数の溝を振動片の主面に形成し、複数の溝のうち最も外周側に位置する溝の幅を、圧電基板の厚み以上としても良い。
本発明の圧電振動片の変形例としての振動片について、図13を用いて説明する。図13は、実施例4の変形例を説明するための振動片の概略図であり、図13(a)は、振動片の平面図、図13(b)は、図13(a)に示す振動片のA−A´断面図である。
本変形例では、実施例4と同様なATカット水晶振動片41を用いており、溝についての主要部を説明をする。
振動片41の表裏に設けられた主面42には、主面42の中心部43を囲み、振動片41の外形形状にほぼ沿った周状の、内側の溝45(溝幅w4)及び外側の溝46(溝幅2w)の2つの溝が設けられている。内側の溝45は溝幅w4を50μm、深さを3μmに形成している。外側の溝46は溝幅2wを60μm、深さを3μmに形成している。この、外側の溝46は溝幅2wは振動片41の厚さ2bより大きく、溝幅2w>振動片厚み2bとなる溝46が形成されている。
このように、この変形例では溝を複数設ける効果と、溝の幅を振動片の厚みよりも大きくする効果を合わせ持ち、主振動の振動に対する影響の発生しない領域まで振動を減衰することが可能となる。特に、最も外側の溝幅を振動片の厚みよりも大きく形成することで、振動の伝播を確実に抑制された状態とすることが可能となる。
なお、前述までの説明では、短冊型(矩形形状)の振動片を用いて説明したが、図14に示すような外形形状が円形の振動片をはじめ、図示しない外形形状が正方形等他の形状の振動片形状においても同様な構成を用いることができる。また、図14においては、外周側の周状の溝が中途切断された形状を示しているが、これに限らず、外側の溝においても内側の溝と同じように周状の溝で有ってもよい。
また、溝は主面の表裏に設けることで説明したが、これに限らず片面に設ける構成でも同様な効果を有する。
また、上述の実施例の説明に用いた図では、周状の溝が、直線で振動片の外形形状に平行で形成される例で表されているが、これに限らず、曲線形状などの非直線形状でもよく、さらには、振動片の外形には平行でなくても構わない。
また、前述の振動片を用い、厚みすべり振動を発生させるための励振電極と、励振電極から接続される支持電極とを、振動片の表裏に設けた主面に任意の形状で形成してなる圧電振動片も提供することができる。
図15および図16は、実施例1にて説明した振動片に電極として励振電極と支持電極を形成した実施例である。
図15において、図15(a)は電極を形成した振動片の平面図、図15(b)は同図(a)に示す振動片のA―A´断面図である。
振動片10の表裏に設けられた主面11には、主面11の中心部12を囲み、振動片10の外形形状にほぼ沿った周状の、内側の溝13及び外側の溝14の2つの溝が設けられている。振動片10の中心部12の表裏には、厚みすべり振動を発生させるための励振電極60が形成されている。励振電極60は中心部12の周縁部を残し、矩形状に形成されている。さらに、励振電極60から振動片10の外周部に向かい、外部と接続される支持電極61が形成されている。
また、一部の溝、或いは全部の溝まで範囲を広げて励振電極を形成してもよい。
図16において、図16(a)は電極を配置した振動片の平面図、図16(b)は同図(a)に示す振動片のA―A´断面図である。
振動片10の表裏に設けられた主面11には、主面11の中心部12を囲み、振動片10の外形形状にほぼ沿った周状の、内側の溝13及び外側の溝14の2つの溝が設けられている。励振電極62は、中心部12および溝13を経て、溝13と溝14の間の中間部15まで広がり、矩形状に形成されている。さらに、振動片10の表裏に形成された励振電極62から振動片10の外周部に向かい、外部と接続される支持電極63が形成されている。
このように、溝を形成した振動片に厚みすべり振動を発生させるための励振電極と、励振電極から接続される支持電極とを振動片の表裏に任意の形状で形成することで、前述した振動片の効果を享受できる。つまり、振動片の主振動の外周部への伝播を抑制し、振動片の端部の変位量が主振動に影響しないレベルまで減衰することができる。
本発明に係る圧電振動片を用いた圧電振動子を、図17に示し説明する。図17は、本発明に係る圧電振動子の概略図であり、図17(a)は、圧電振動子の斜視図、図17(b)は、図17(a)に示す圧電振動子のA−A´断面図である。
本発明に係る圧電振動子50は、例えば、セラミック製のパッケージ(収納容器)51の内の基台52に、振動片55が導電性接着剤57などにより電気的接続を取りながら固定されている。振動片55の主面には、厚みすべり振動を発生させるために任意の形状で形成された励振電極53と、励振電極53から接続される外部接続のための支持電極54と、厚みすべり振動の外周部への伝播を抑制するための主面の中心部を囲む概周状の溝56とが形成されている。ここで、パッケージ51の底部58は、振動片55が固定接続される基台52以外の部分は振動片55に接しないように窪み構造となっている。さらに、蓋体59がパッケージ51の上面に接合されて気密性を保持する構成となっている。
本実施例の圧電振動子によれば、振動片55の中心部を囲む概周状の溝56により振動片55のすべての方向の外周部において、主振動である厚みすべり振動に影響のない値まで振動を減衰することが可能な振動片55を用いることにより、該振動片55の外周部をパッケージ51に固定接続しても、主振動の特性に影響ない安定した振動を継続できる。また、周波数可変量を大きく取れるなど振動特性のよい圧電振動子50を提供することができる。
本発明に係る圧電振動片を用いた圧電発振器を、図18に示し説明する。図18は、本発明に係る圧電振動器の概略図であり、図18(a)は、圧電発振器の斜視図、図18(b)は、図18(a)に示す圧電発振器のA−A´断面図である。
本発明に係る圧電発振器70は、例えば、セラミック製のパッケージ(収納容器)71の内の基台72に、振動片77が導電性接着剤78などにより電気的接続を取りながら固定されている。振動片77の主面には、厚みすべり振動を発生させるために任意の形状で形成された励振電極74と、励振電極74から接続される外部接続のための支持電極75と、厚みすべり振動の外周部への伝播を抑制するための主面の中心部を囲む概周状の溝76とが形成されている。さらに、該パッケージ71の底部79には、振動片77と電気的に接続された、少なくとも振動片77を動作させる機能を有する動作回路部80が固定されている。ここで、パッケージ71の底部79は、振動片77が固定接続される基台72以外の部分は振動片77と動作回路部80が接しないような深さを持った窪み構造となっている。さらに、パッケージ71の内に固着された振動片77、及び動作回路部80は、パッケージ71の上面に接合される蓋体81によって気密性を持って収納される。
本実施例の圧電発振器によれば、振動片77の中心部を囲む概周状の溝76により振動片77のすべての方向の外周部において、主振動である厚みすべり振動に影響のない値まで振動を減衰することが可能な振動片77を用いることにより、振動片77の外周部をパッケージ71に固定接続しても、主振動の特性に影響ない安定した振動を継続できる。また、周波数可変量を大きく取れるなど振動特性のよい圧電発振器70を提供することができる。
なお、以上の実施例において、圧電振動片の材料として水晶を例にとり説明したが、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムあるいはPZTなど、他の圧電材料を用いても実施が可能であり、同様の効果を享受できる。
本発明の実施例1の振動片を説明するための概略図。 本発明の振動片の主振動たる厚みすべり振動の減衰を表す模式図。 本発明の実施例1における振動片の溝形状の応用例を示す概略図。 本発明の実施例1における振動片の溝形状の応用例を示す概略図。 本発明の実施例1の厚みすべり振動の減衰を示す有限要素法(FEM)による変位分布の計算結果を示す図。 本発明の実施例2を説明するための水晶振動片の概略図。 本発明の実施例2の厚みすべり振動の減衰を示す有限要素法(FEM)による変位分布の計算結果を示す図。 本発明の実施例3を説明するための振動片の概略図。 本発明の実施例3の厚みすべり振動の減衰を示す有限要素法(FEM)による変位分布の計算結果を示す図。 本発明の実施例4を説明するための振動片の概略図。 本発明の実施例4で説明した振動片における溝幅と振動片のZ方向端(幅方向端)の変位量との相関を表す図。 本発明の実施例4の厚みすべり振動の減衰を示す有限要素法(FEM)による変位分布の計算結果を示す図。 本発明の実施例4における変形例を説明するための振動片の概略図。 本発明に係る振動片の応用例を示す概略図。 本発明の実施例5を説明するための振動片の概略図。 本発明の実施例5の他の例を説明するための振動片の概略図。 本発明に係る圧電振動子を示す概略図。 本発明に係る圧電発振器を示す概略図。
符号の説明
10…水晶振動片、11…主面、12…主面の中心部、13…内側の溝、14…外側の溝、X…結晶軸におけるX軸方向(振動片の支持方向)、Y´…X軸回りに所定量回転したY軸方向(振動片の厚み方向)、Z´…X軸回りに所定量回転したZ軸方向(振動片の幅方向)、2a…X軸方向における振動片の外形寸法(振動片支持方向寸法)、2b…Y´軸方向における振動片の厚み寸法、2c…Z´軸方向における振動片の外形寸法(振動片の幅寸法)。

Claims (9)

  1. 圧電基板の表裏に前記圧電基板を振動させるための励振電極が形成される主面を設け、厚みすべり振動を主振動とする圧電振動片において、
    前記厚みすべり振動の前記主面の中心部から外周部への伝播を抑制するための複数の溝が、少なくとも一方の前記主面の中心部を囲む概周状に設けられていることを特徴とする圧電振動片。
  2. 請求項1に記載の圧電振動片において、
    前記複数の溝のうち、前記主面の最も外周側に位置する溝の幅は、前記圧電基板の厚み以上であることを特徴とする圧電振動片。
  3. 請求項1に記載の圧電振動片において、
    一つの溝と異なる溝が、前記圧電振動片が支持される方向の前記一つの溝の一部に沿って設けられていることを特徴とする圧電振動片。
  4. 請求項1に記載の圧電振動片において、
    前記複数の溝は、溝が3列以上形成され、前記複数の溝は、隣り合う溝と溝との間隔を、前記主面の中心部から外周部に向かい順次狭くして形成されていることを特徴とする圧電振動片。
  5. 請求項1に記載の圧電振動片において、
    前記複数の溝は、前記主面の中心部に最も近い溝から外周部に向かい溝の幅を順次広く形成されていることを特徴とする圧電振動片。
  6. 圧電基板の表裏に前記圧電基板を振動させるための励振電極が形成される主面を設け、厚みすべり振動を主振動とする圧電振動片において、
    前記厚みすべり振動の前記主面の外周部への伝播を抑制するための溝が、少なくとも一方の前記主面の中心部を囲む概周状に設けられており、
    前記溝の幅は、前記圧電基板の厚み以上であることを特徴とする圧電振動片。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の圧電振動片において、
    少なくとも前記圧電振動片の主面の中心部に、任意の形状の励振電極及び前記励振電極と接続される支持電極とが形成されていることを特徴とする圧電振動片。
  8. 請求項7に記載の圧電振動片と、
    前記圧電振動片を固着して接続を行う保持部と、
    を有することを特徴とする圧電振動子。
  9. 請求項7に記載の圧電振動片と、
    前記圧電振動片を駆動するための回路部と、
    前記圧電振動片及び前記回路部を固着して接続を行う固着部を有する保持部と、
    を有することを特徴とする圧電発振器。
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