JP2011069937A - 現像方法 - Google Patents
現像方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011069937A JP2011069937A JP2009219931A JP2009219931A JP2011069937A JP 2011069937 A JP2011069937 A JP 2011069937A JP 2009219931 A JP2009219931 A JP 2009219931A JP 2009219931 A JP2009219931 A JP 2009219931A JP 2011069937 A JP2011069937 A JP 2011069937A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- particles
- fatty acid
- resin
- metal salt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】トナー層規制部材16でトナー担持体上14のトナーを規制する工程、静電潜像担持体に前記トナー担持体上のトナーを現像する工程を有する現像方法において、前記トナー担持体表面層は、ウレタン樹脂またはアクリル樹脂を主成分とし、表面に凸部を形成するための樹脂粒子を含有し、前記表面層がウレタン樹脂を主成分とする場合は前記樹脂粒子がウレタン樹脂粒子であり、前記表面層がアクリル樹脂を主成分とする場合は前記樹脂粒子がアクリル樹脂粒子であり、前記樹脂粒子は無機微粒子によって表面が部分的に被覆されており、前記トナーは、トナー粒子と体積基準のメジアン径が0.15μm以上1.00μm以下である脂肪酸金属塩を有することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
前記トナー担持体は、軸芯体と、前記軸芯体の周囲外周に設けられた弾性層と、前記弾性層の外周に設けられた表面層とを有しており、
前記表面層は、ウレタン樹脂またはアクリル樹脂を主成分とし、表面に凸部を形成するための樹脂粒子とを含有し、
前記表面層がウレタン樹脂を主成分とする場合は、前記樹脂粒子がウレタン樹脂粒子であり、前記表面層がアクリル樹脂を主成分とする場合は、前記樹脂粒子がアクリル樹脂粒子であり、
前記樹脂粒子は無機微粒子によって表面が被覆されており、前記樹脂粒子の前記無機微粒子による被覆率が10乃至90%であり、
前記トナーは、トナー粒子と体積基準のメジアン径(D50s)が0.15μm以上1.00μm以下である脂肪酸金属塩を少なくとも有することを特徴とする現像方法に関する。
これらの無機微粒子は必要に応じて疎水化や親水化などの表面処理を施してもかまわない。
これらの無機微粒子は1種類でも複数種類でも、ウレタン樹脂粒子に被覆してかまわない。
本発明で用いられる脂肪酸金属塩の体積基準のメジアン径(D50s)の測定は、JIS Z8825−1(2001年)に準じて測定されるが、具体的には以下の通りである。
(1)バッチ式セルホルダーをLA−920に取り付ける。
(2)所定量のイオン交換水をバッチ式セルに入れ、バッチ式セルをバッチ式セルホルダーにセットする。
(3)専用のスターラーチップを用いて、バッチ式セル内を撹拌する。
(4)「表示条件設定」画面の「屈折率」ボタンを押し、ファイル「110A000I」(相対屈折率1.10)を選択する。
(5)「表示条件設定」画面において、粒子径基準を体積基準とする。
(6)1時間以上の暖気運転を行った後、光軸の調整、光軸の微調整、ブランク測定を行う。
(7)ガラス製の100ml平底ビーカーに約60mlのイオン交換水を入れる。この中に分散剤として、「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)をイオン交換水で約3質量倍に希釈した希釈液を約0.3ml加える。
(8)発振周波数50kHzの発振器2個を、位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器「Ultrasonic Dispension System Tetora150」(日科機バイオス社製)を準備する。超音波分散器の水槽内に約3.3Lのイオン交換水を入れ、この水槽中にコンタミノンNを約2ml添加する。
(9)前記(7)のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させる。そして、ビーカー内の水溶液の液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整する。
(10)前記(9)のビーカー内の水溶液に超音波を照射した状態で、約1mgの脂肪酸金属塩を少量ずつ前記ビーカー内の水溶液に添加し、分散させる。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続する。尚、この際に脂肪酸金属塩が固まりとなって液面に浮く場合があるが、その場合はビーカーを揺り動かすことで固まりを水中に沈めてから60秒間の超音波分散を行う。また、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節する。
(11)前記(10)で調製した脂肪酸金属塩が分散した水溶液を、気泡が入らないように注意しながら直ちにバッチ式セルに少量ずつ添加して、タングステンランプの透過率が90%乃至95%となるように調整する。そして、粒度分布の測定を行う。得られた体積基準の粒度分布のデータを元に、体積基準のメジアン径(D50s)を算出する。
トナーの個数平均粒径(D50t)は、以下のようにして算出する。測定装置としては、100μmのアパーチャーチューブを備えた細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置「コールター・カウンター Multisizer 3」(登録商標、ベックマン・コールター社製)を用いる。測定条件の設定及び測定データの解析は、付属の専用ソフト「ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51」(ベックマン・コールター社製)を用いる。尚、測定は実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで行う。
(1)Multisizer 3専用のガラス製250ml丸底ビーカーに前記電解水溶液約200mlを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行う。そして、専用ソフトの「アパーチャーのフラッシュ」機能により、アパーチャーチューブ内の汚れと気泡を除去しておく。
(2)ガラス製の100ml平底ビーカーに前記電解水溶液約30mlを入れる。この中に分散剤として「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)をイオン交換水で約3質量倍に希釈した希釈液を約0.3ml加える。
(3)発振周波数50kHzの発振器2個を位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器「Ultrasonic Dispension System Tetora150」(日科機バイオス社製)を準備する。超音波分散器の水槽内に所定量のイオン交換水を入れ、この水槽中に前記コンタミノンNを約2ml添加する。
(4)前記(2)のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させる。そして、ビーカー内の電解水溶液の液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整する。
(5)前記(4)のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー約10mgを少量ずつ前記電解水溶液に添加し、分散させる。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続する。尚、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節する。
(6)サンプルスタンド内に設置した前記(1)の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナーを分散した前記(5)の電解質水溶液を滴下し、測定濃度が約5%となるように調整する。そして、測定粒子数が50000個になるまで測定を行う。
(7)測定データを装置付属の前記専用ソフトにて解析を行い、個数平均粒径(D50t)を算出する。尚、専用ソフトでグラフ/個数%と設定したときの、「分析/体積統計値(算術平均)」画面の「平均径」が個数平均粒径(D50t)である。
トナー担持体の表面層を導電性軸芯体に対して垂直方向にカミソリ刃で切り出し、可視光硬化型アクリル樹脂により包埋した。
被覆率(%)=Y/X×100 (式1)。
あらかじめ窒素ガスで充分に置換し、乾燥させた2Lオートクレーブを用意した。該オートクレーブに、3官能のポリプロピレンポリオール「MN−400」(商品名、三井武田化学ポリウレタン社製 水酸基価235mgKOH/g)700gとへキサメチレンジイソシアネート(日本ポリウレタン工業社製)1000gを仕込んだ。次に、窒素ガスにて上方置換させた後密閉し、120℃で20時間撹拌して反応させた。その後減圧下で未反応のヘキサメチレンジイソシアネートを除去し、トルエンを加えて不揮発分90質量%の合成物(1)を得た。この合成物(1)のNCO%は9.1%であった。
アクリル樹脂として旭化成ケミカルズ(株)製のデルペット60N 100質量部をヘンシェルミキサーにより十分予備混合し、二軸押出し混練機で任意のバレル温度にて溶融混練した。
その後、得られた微粉砕物を分級と機械式衝撃力を用いる表面改質処理を同時に行う装置にて分級および球形化し、平均粒子径6.1μmのアクリル樹脂粒子である樹脂粒子母体(2)を得た。
以下の材料を、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)を用いて回転数4000rpmの条件で300秒間混合工程を行った。
樹脂粒母体(1) 100.0質量部
シリカ1(トクヤマ社製 レオロシールMT−10(平均粒子径15nm))
0.38質量部
このようにして本発明の樹脂粒子(1)を得た。
表1に記載の樹脂粒子母体、無機微粒子を用い、表1に記載の条件にする以外は樹脂粒子1の作製と同様にして樹脂粒子(2)乃至(9)を得た。
シリカ2:日本アエロジル社製 OX50(平均粒子径30nm)
チタニア:テイカ社製 AMT−100(平均粒子径6nm)
アルミナ:日本アエロジル社製 AEROXIDE Alu C(平均粒子径13nm)
樹脂粒子母体(1)に無機微粒子を添加混合しない物を樹脂粒子(10)とした。
メチルエチルケトン(MEK)79.6質量部にポリテトラメチレングリコール(商品名:「PTG1000SN」、保土谷化学社製)100.0質量部と4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート(商品名:「コスモネートPH」、三井化学ポリウレタン社製)19.4質量部とを段階的に混合した。窒素雰囲気下80℃にて4.5時間反応させ、重量平均分子量Mw=10000、水酸基価22(mgKOH/g)、官能基数2.0のポリエーテルポリウレタンポリオール(1)のMEK溶液を得た。
メチルエチルケトン(MEK)79.6質量部にポリエステルポリオール(商品名:「P−1010」、クラレ社製)100.0質量部と4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート(商品名:「コスモネートPH」、三井化学ポリウレタン社製)19.4質量部とを段階的に混合した。窒素雰囲気下80℃にて4.5時間反応させ、重量平均分子量Mw=10000、水酸基価21(mgKOH/g)、官能基数2.0のポリエステルポリウレタンポリオール(2)のMEK溶液を得た。
窒素雰囲気下にて、ポリテトラメチレングリコール(商品名:「PTG1000SN」、保土谷化学社製)100.0質量部とポリメリックジフェニルメタンジイソシアネート(商品名:「ミリオネートMR−200」、日本ポリウレタン工業社製)69.6質量部を80℃で2時間加熱反応した。その後、ブチルセロソルブ 72.7質量部を加えた。さらに、反応物温度50℃の条件下、2−ブタノンオキシム(Ardrich社製)を25.8質量部滴下し、平均官能基数3.5のイソシアネート化合物(1)のブチルセロソルブ溶液を得た。
導電性軸芯体として、SUS304製の直径6mmの芯金にプライマ−(商品名:「DY35−051」、東レダウコーニングシリコーン社製)を塗布し、温度150℃にて30分間焼付けた。
次に、導電性軸芯体を金型に配置し、液状導電性シリコーンゴム(東レダウコーニングシリコーン社製、ASKER−C硬度45度、体積抵抗率1×105Ω・cm品)を金型内に形成されたキャビティに注入した。
以下の材料を撹拌モーターにより混合撹拌し、総固形分が30質量%になるようにMEKに溶解して、混合した後、サンドミルにて均一に分散し、表面層形成用塗料(1)を得た。
ポリオール化合物1 :62質量部(固形分として)
イソシアネート化合物1 :38質量部(固形分として)
カーボンブラック(商品名:「MA100」、三菱化学社製):20質量部
以下の材料を撹拌モーターにより混合撹拌し、総固形分が30質量%になるようにMEKに溶解して、混合した後、サンドミルにて均一に分散し、表面層形成用塗料(2)を得た。
ポリオール化合物2 :62質量部(固形分として)
イソシアネート化合物1 :38質量部(固形分として)
カーボンブラック(商品名:「MA100」、三菱化学社製):20質量部。
以下の材料を撹拌モーターにより混合撹拌し、総固形分が30質量%になるようにMEKに溶解して、混合した後、サンドミルにて均一に分散し、表面層形成用塗料(3)を得た。
アクリル樹脂(ヒタロイド3001;日立化成工業株式会社) :100質量部
イソシアネート化合物(コロネートL;日本ポリウレタン株式会社):10.4質量部
カーボンブラック(商品名:「MA100」、三菱化学社製) :20質量部
表面層形成用塗料(1) 100質量部にウレタン樹脂粒子(1)を25質量部添加し、サンドミルにて均一に分散した後に、前記弾性層に浸漬塗工し、乾燥させた。その後、温度140℃にて2時間加熱硬化することで弾性層の外周に膜厚6.0μmの表面層を設け、トナー担持体(1)を得た。
“トナー担持体(1)の作製”における表面層結着樹脂含有塗料およびウレタン樹脂粒子を表2に記載のものを使用する以外は、“トナー担持体(1)の作製”と同様にしてトナー担持体(2)乃至(12)を得た。
スチレン単量体100質量部に対して、C.I.Pigment Blue15:3を16.5質量部、3,5−ジ−ターシャリーブチルサリチル酸のアルミ化合物〔ボントロンE88(オリエント化学工業社製)〕を2.0質量部用意した。これらを、アトライター(三井鉱山社製)に導入し、半径1.25mmのジルコニアビーズ(140質量部)を用いて200rpmにて25℃で180分間撹拌を行い、マスターバッチ分散液1を調製した。
・スチレン単量体 30質量部
・n−ブチルアクリレート単量体 18質量部
・低分子量ポリスチレン 20質量部
(Mw=3,000、Mn=1,050、Tg=55℃)
・炭化水素系ワックス 9質量部
(フィッシャートロプシュワックス、最大吸熱ピーク=78℃、Mw=750)
・ポリエステル樹脂 5質量部
(テレフタル酸:イソフタル酸:プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA(2モル付加物):エチレンオキサイド変性ビスフェノールA(2モル付加物)=30:30:30:10の重縮合物、酸価11、Tg=74℃、Mw=11,000、Mn=4,000)
上記材料を65℃に加温し、TK式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて、5,000rpmにて均一に溶解し分散した。これに、重合開始剤1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエートの70%トルエン溶液7.0質量部を溶解し、重合性単量体組成物を調製した。
トナー粒子(1)製造において、風力分級の工程を省略する以外は、トナー粒子(1)と同様に操作して、トナー粒子(2)を得た。得られたトナー粒子2の物性を表3に示す。
下記材料を予め混合物し、二軸エクストルーダーで溶融混練し、冷却した混練物をハンマーミルで粗粉砕し、得られた微粉砕物を分級してトナー粒子(3)を得た。トナー粒子(3)の物性を表3に示す。
・結着樹脂 100質量部
[スチレン−n−ブチルアクリレート共重合樹脂(Mw=30,000、Tg=62℃)]
・C.I.Pigment Blue15:3 5質量部
・ジ−ターシャリーブチルサリチル酸のアルミ化合物 3質量部
〔オリエント化学工業社製:ボントロンE88〕
・エステルワックス 6.0質量部
(ベヘン酸ベヘニル:最大吸熱ピーク=72℃、Mw=700)
次に、本発明で用いる脂肪酸金属塩の製造例について述べる。
撹拌装置付きの受け容器を用意し、撹拌機を350rpmで回転させた。この受け容器に0.5質量%ステアリン酸ナトリウム水溶液500質量部を投入し、液温を85℃に調整した。次に、この受け容器に0.2質量%硫酸亜鉛水溶液525質量部を、15分かけて滴下した。全量仕込み終了後、反応時の温度状態で10分間熟成し、反応を終結した。
脂肪酸金属塩(1)の製造例において、0.5質量%ステアリン酸ナトリウム水溶液を0.25質量%ステアリン酸ナトリウム水溶液に、0.2質量%硫酸亜鉛水溶液を0.15質量%硫酸亜鉛水溶液に変更した。また風力分級による粒度調整工程は行わなかった。得られた脂肪酸金属塩(2)の物性を表4に示す。
脂肪酸金属塩(1)の製造例において、0.5質量%ステアリン酸ナトリウム水溶液を1.0質量%ステアリン酸ナトリウムに変更し、0.2質量%硫酸亜鉛水溶液を0.7塩化カルシウム水溶液に変更した。また、5分間の熟成で反応を終結させた。粉砕の条件を風量5.0m3/minに変更すること以外は脂肪酸金属塩(1)の製造例と同様にして、脂肪酸金属塩3を得た。得られた脂肪酸金属塩(3)の物性を表4に示す。
脂肪酸金属塩(1)の製造例において、0.2質量%硫酸亜鉛水溶液を0.3質量%塩化リチウム水溶液に変更した。また風力分級による粒度調整工程は行わなかった。それ以外は脂肪酸金属塩(1)の製造例と同様にして、脂肪酸金属塩(4)を得た。得られた脂肪酸金属塩(4)の物性を表4に示す。
脂肪酸金属塩(1)の製造例において、0.5質量%ステアリン酸ナトリウム水溶液を0.5質量%ラウリン酸ナトリウムに変更した。また風力分級による粒度調整工程は行わなかった。それ以外は脂肪酸金属塩の製造例(1)と同様にして、脂肪酸金属塩(5)を得た。得られた脂肪酸金属塩(5)の物性を表4に示す。
脂肪酸金属塩(1)の製造例において、粉砕時の風量を5.0m3/minとする以外は、同様の操作により脂肪酸金属塩の粉末を得た。得られた脂肪酸金属塩(6)の物性を表4に示す。
脂肪酸金属塩(1)の製造例において、0.5質量%ステアリン酸ナトリウム水溶液を0.25質量%ステアリン酸ナトリウム水溶液に、0.2質量%硫酸亜鉛水溶液を0.15質量%硫酸亜鉛水溶液に変更した。また、粉砕の条件を風量9.5m3/minにし、粉砕工程を3回行うように変更した。また風力分級による粒度調整工程は行わなかった。得られた脂肪酸金属塩(7)の物性を表4に示す。
脂肪酸金属塩(1)の製造例において、0.5質量%ステアリン酸ナトリウム水溶液を0.15質量%ステアリン酸ナトリウムに変更し、また0.2質量%硫酸亜鉛水溶液を0.02質量%硫酸亜鉛水溶液に変更した。また、粉砕の条件を風量10.0m3/minにし、3回粉砕工程を施した。その後、メッシュ通しにより粗粒を除去し、風力分級による粒度調整工程は行わず、脂肪酸金属塩(8)を得た。得られた脂肪酸金属塩(8)の物性を表4に示す。
脂肪酸金属塩(1)の製造例において、0.5質量%ステアリン酸ナトリウム水溶液を1.0質量%ステアリン酸ナトリウムに変更し、0.2質量%硫酸亜鉛水溶液を0.4質量%硫酸亜鉛水溶液に変更した。また、15分間の熟成で反応を終結させた。また、粉砕の条件を風量4.0m3/min にし、風力分級による粒度調整工程は行わなかった。得られた脂肪酸金属塩(9)の物性を表4に示す。
脂肪酸金属塩(1)の製造例において、0.5質量%ステアリン酸ナトリウム水溶液を1.0質量%ステアリン酸ナトリウムに変更し、0.2質量%硫酸亜鉛水溶液を0.4質量%硫酸亜鉛水溶液に変更した。また、風力分級による粒度調整工程は行わなかった。得られた脂肪酸金属塩(10)の物性を表4に示す。
脂肪酸金属塩(1)の製造例において、0.5質量%ステアリン酸ナトリウム水溶液を0.7質量%ステアリン酸ナトリウムに変更し、0.2質量%硫酸亜鉛水溶液を0.3質量%硫酸亜鉛水溶液に変更した。また、粉砕の条件を風量4.0m3/min、処理速度50kg/hとした。得られた脂肪酸金属塩(11)の物性を表4に示す。
脂肪酸金属塩(1)の製造例において、0.5質量%ステアリン酸ナトリウム水溶液を1.0質量%ステアリン酸ナトリウムに変更し、0.2質量%硫酸亜鉛水溶液を0.4質量%硫酸亜鉛水溶液に変更した。また、粉砕工程を行った後の分級工程は行わなかった。得られた脂肪酸金属塩(12)の物性を表4に示す。
脂肪酸金属塩(1)の製造例において、0.5質量%ステアリン酸ナトリウム水溶液を0.05質量%ステアリン酸ナトリウムに変更し、また0.2質量%硫酸亜鉛水溶液を0.02質量%硫酸亜鉛水溶液に変更した。また、粉砕の条件を風量10.0m3/min、にし、3回粉砕工程を施した。その後、メッシュ通しにより粗粒を除去し、さらに風力分級により粒度を調整し、脂肪酸金属塩(13)を得た。得られた脂肪酸金属塩(13)の物性を表4に示す。
市販されているステアリン酸亜鉛(MZ2 日本油脂製)を風力分級にて粒度を調整し、脂肪酸金属塩(14)とした。得られた脂肪酸金属塩(14)の物性を表4に示す。
表5に示したトナー粒子100質量部と脂肪酸金属塩0.10質量部との組み合わせにて、さらにヘキサメチルジシラザンで表面処理された疎水性シリカ微粉体1.5質量部(数平均一次粒子径:10nm)を加え、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)で150秒間混合工程を行う(混合工程1)。その後、120秒間の休止工程とる(休止工程1)。120秒間の休止工程後、直ちに混合工程を再開し、150秒間の混合工程を行う(混合工程2)。その後、120秒間の休止工程とる(休止工程2)。120秒経過後、直ちに混合を再開し、150秒間混合を継続した(混合工程3)。その後、120秒間の休止工程とる(休止工程3)。120秒経過後、直ちに混合を再開し、150秒間混合を継続した(混合工程4)。上記のように混合工程と休止工程を繰り返すことにより、トナーを得た。それぞれのトナー製造例について、槽内の最高到達温度は約35℃未満であった。
画像形成装置としては市販のレーザプリンタLBP−4700(HP社製)の改造機(プロセススピード:240mm/secとし、トナー規制部材として、厚み8μmのSUSブレードを用い、このトナー規制部材にブレードバイアスを現像バイアスに対して−200Vのブレードバイアスを印加できるように改造したもの)を使用した。
トナー担持体へのフィルミング評価はトナー担持体表面の目視及びハーフトーン(30H)画像で評価を行った。30H画像とは、256階調を16進数で表示した値であり、00Hをベタ白とし、FFHをベタ黒とする時のハーフトーン画像である。
ランクA:良好 トナー担持体表面に融着が未確認
濃度差Δが0.05未満
ランクB:やや良好 トナー担持体表面に若干の融着が確認
濃度差Δが0.05未満
ランクC:実用上問題なし トナー担持体表面に融着が確認
濃度差Δが0.05以上0.10未満
ランクD:実用上やや問題あり トナー担持体表面に融着が確認
濃度差Δが0.10以上
全ベタ画像において、画像の濃度ムラを目視にて観察し、以下の基準に基づき評価した。極低温低湿環境及び低温低湿環境において画像評価を行った。
ランクA:画像の均一性が非常に優れ、極めて鮮明な画像
ランクB:画像の均一性に優れ、良好な画像
ランクC:実用的には問題の無い画質
ランクD:画像の均一性が悪く、実用上好ましくない画像
印刷後に、電源を切ったマシンの中にCRGを入れたまま1日間放置後、全面白画像をプロセススピード:120mm/secで出力した。「REFLECTOMETER MODEL TC−6DS」(東京電色社製)にAmberフィルターをセットし、プリントアウト画像の非画像部の反射率(%)を測定する。得られた反射率を、同様にして測定した未使用のプリントアウト用紙(標準紙)の反射率(%)から差し引いた数値(%)を用いて評価した。数値が小さい程、画像カブリが抑制されていることになる。高温高湿環境下において評価を行った。
ランクA:0.5未満
ランクB:0.5以上1.0未満
ランクC:1.0以上3.0未満
ランクD:3.0以上
全ベタ画像を連続で3枚印刷し、1枚目と3枚目の画像濃度差を計測し、下記の判断基準に基づいて評価した。尚、画像濃度の測定は「マクベス反射濃度計 RD918」(マクベス社製)を用いた。高温高湿環境において評価を行った。
ランクA:0.03未満
ランクB:0.03以上0.05未満
ランクC:0.05以上0.10未満
ランクD:0.10以上
表6に示したトナーとトナー担持体との組み合わせによって、上記画像評価に従って評価を実施した。あわせて評価結果を表6に添付した。
表7に示したトナーとトナー担持体との組み合わせによって、上記画像評価に従って評価を実施した。あわせて評価結果を表7に添付した。いずれも本発明の実施範囲外であり、高速プリント下において種々の弊害が発生した。
2 導電性軸芯体
3 弾性層
4 表面層
10 潜像担持体
11 帯電ローラ
13 トナー容器
14 トナー担持体
15 トナー供給部材
16 トナー規制部材
17 トナー
25 撹拌部
Claims (3)
- トナー層規制部材でトナー担持体上のトナーを規制する工程、静電潜像担持体に前記トナー担持体上のトナーを現像する工程を少なくとも有する現像方法において、
前記トナー担持体は、軸芯体と、前記軸芯体の周囲外周に設けられた弾性層と、前記弾性層の外周に設けられた表面層とを有しており、
前記表面層は、ウレタン樹脂またはアクリル樹脂を主成分とし、表面に凸部を形成するための樹脂粒子とを含有し、
前記表面層がウレタン樹脂を主成分とする場合は、前記樹脂粒子がウレタン樹脂粒子であり、前記表面層がアクリル樹脂を主成分とする場合は、前記樹脂粒子がアクリル樹脂粒子であり、
前記樹脂粒子は無機微粒子によって表面が被覆されており、前記樹脂粒子の前記無機微粒子による被覆率が10乃至90%であり、
前記トナーは、トナー粒子と体積基準のメジアン径(D50s)が0.15μm以上1.00μm以下である脂肪酸金属塩を少なくとも有することを特徴とする現像方法。 - 前記脂肪酸金属塩の下記(1)式で定義されるスパン値Bが1.75以下であることを特徴とする請求項1に記載の現像方法。
スパン値B=(D95s−D5s)/D50s (1)式
D5s:脂肪酸金属塩の体積基準における5%積算径
D50s:脂肪酸金属塩の体積基準におけるメジアン径
D95s:脂肪酸金属塩の体積基準における95%積算径 - 前記トナーの下記(2)式で定義されるスパン値Aと前記脂肪酸金属塩のスパン値Bが下記(3)式を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載の現像方法。
スパン値A=(D90t−D10t)/D50t (2)式
D10t:個数基準における10%積算径
D50t:個数基準におけるメジアン径
D90t:個数基準における90%積算径
0.25≦(A/B)≦0.75 (3)式
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009219931A JP5460206B2 (ja) | 2009-09-25 | 2009-09-25 | 現像方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009219931A JP5460206B2 (ja) | 2009-09-25 | 2009-09-25 | 現像方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011069937A true JP2011069937A (ja) | 2011-04-07 |
JP2011069937A5 JP2011069937A5 (ja) | 2012-11-08 |
JP5460206B2 JP5460206B2 (ja) | 2014-04-02 |
Family
ID=44015298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009219931A Active JP5460206B2 (ja) | 2009-09-25 | 2009-09-25 | 現像方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5460206B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011180195A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-15 | Canon Inc | 現像方法 |
JP2014137510A (ja) * | 2013-01-17 | 2014-07-28 | Ricoh Co Ltd | 現像ローラ、画像形成装置、画像形成方法、プロセスカートリッジ |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08185042A (ja) * | 1994-12-29 | 1996-07-16 | Canon Inc | 現像剤担持体及びこれを用いた現像装置 |
JPH1090996A (ja) * | 1996-09-18 | 1998-04-10 | Canon Inc | 現像剤担持体及びこれを用いた現像装置 |
JPH11160998A (ja) * | 1997-11-27 | 1999-06-18 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 現像ローラおよびその製造方法 |
JPH11212354A (ja) * | 1998-01-21 | 1999-08-06 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 現像ローラ |
JP2003162106A (ja) * | 2001-11-29 | 2003-06-06 | Mikuni Color Ltd | 導電ロール用導電材料及びこれを含有する分散液、並びに導電ロール及び導電ロール用塗料組成物 |
-
2009
- 2009-09-25 JP JP2009219931A patent/JP5460206B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08185042A (ja) * | 1994-12-29 | 1996-07-16 | Canon Inc | 現像剤担持体及びこれを用いた現像装置 |
JPH1090996A (ja) * | 1996-09-18 | 1998-04-10 | Canon Inc | 現像剤担持体及びこれを用いた現像装置 |
JPH11160998A (ja) * | 1997-11-27 | 1999-06-18 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 現像ローラおよびその製造方法 |
JPH11212354A (ja) * | 1998-01-21 | 1999-08-06 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 現像ローラ |
JP2003162106A (ja) * | 2001-11-29 | 2003-06-06 | Mikuni Color Ltd | 導電ロール用導電材料及びこれを含有する分散液、並びに導電ロール及び導電ロール用塗料組成物 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011180195A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-15 | Canon Inc | 現像方法 |
JP2014137510A (ja) * | 2013-01-17 | 2014-07-28 | Ricoh Co Ltd | 現像ローラ、画像形成装置、画像形成方法、プロセスカートリッジ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5460206B2 (ja) | 2014-04-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5074755B2 (ja) | トナー | |
WO2008150034A1 (ja) | 画像形成方法、磁性トナー及びプロセスユニット | |
JP5451023B2 (ja) | 画像形成方法及び定着方法 | |
JP2010079242A (ja) | トナー | |
JP4810183B2 (ja) | トナーの製造方法 | |
JP5335332B2 (ja) | 二成分系現像剤 | |
JP5067856B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP4920953B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP5460205B2 (ja) | 現像方法 | |
JP5424585B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP5207661B2 (ja) | 非磁性一成分トナーを用いた画像形成方法 | |
JP5031359B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP4656645B2 (ja) | 現像方法および画像形成方法 | |
JP5460206B2 (ja) | 現像方法 | |
JP5408932B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP5020757B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP5335333B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP5020756B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP5147495B2 (ja) | トナー及び画像形成方法 | |
JP5253046B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP2010060607A (ja) | 画像形成方法 | |
JP2008287150A (ja) | トナー、及び画像形成方法 | |
JP5335331B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP5142847B2 (ja) | トナー | |
JP5489780B2 (ja) | 現像方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120925 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120925 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131211 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131217 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140114 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5460206 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |