JP2011052459A - 共同住宅構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】主に、防犯性やプライバシー性を確保、向上し、または、入口部へのアプローチの独立性を確保し得るようにする。
【解決手段】複数戸の住戸部2と、各住戸部2に繋がる共用通路3とを備えた共同住宅1の構造であって、複数戸の住戸部2を備えた住棟21を設けると共に、共用通路3を備えた通路構造体22を設け、住棟21と通路構造体22とをそれぞれ別構造物として構成すると共に、住棟21と、通路構造体22とを、両者間に不干渉帯となる空間部23を有して離間配置し、住棟21の各住戸部2と、通路構造体22の各住戸部2に対する近接部分22aとの間を、渡廊下部24を介して連結するようにしている。
【選択図】図3

Description

この発明は、共同住宅構造に関するものである。
一般に、共同住宅は、複数の住戸部を備えると共に、各住戸部に繋がる共用通路を備えている。上記した住戸部と共用通路とは、通常は、一体的に設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−007786号
しかしながら、上記共同住宅には以下のような問題があった。
即ち、共用通路が各住戸部と一体的に(くっつけて)設置されているため、各住戸部の共用通路に面した部屋は、防犯性が良くなく、また、共用通路から部屋の中が覗かれる、部屋の中の音が共用通路に聞こえたり共用通路の音が部屋の中に聞こえたりするなどのプライバシー上の問題が生じていた。
そのために、上記共用通路に面する部屋の窓に対して、例えば、面格子を取付けるなどの防犯対策や、不透明なガラスを取付けたり(視線対策)、防音板を取付けたりする(防音対策)などのプライバシー対策を施すなどの必要があった。
また、共用通路と各住戸部の入口部との間に、アプローチの独立性がないなどの問題もあった。
そのために、共用通路と各住戸部の入口部との間に門を設けるなどの工夫がなされることもあった。
上記課題を解決するために、この発明は、複数戸の住戸部と、該各住戸部に繋がる共用通路とを備えた共同住宅構造において、前記複数戸の住戸部を備えた住棟を設けると共に、前記共用通路を備えた通路構造体を設け、前記住棟と通路構造体とをそれぞれ別構造物として構成すると共に、前記住棟と、通路構造体とを、両者間に不干渉帯となる空間部を有して離間配置し、前記住棟の各住戸部と、通路構造体の前記各住戸部に対する近接部分との間を、渡廊下部を介して連結したことを特徴としている。
上記構成によれば、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、前記複数戸の住戸部を備えた住棟を設けると共に、前記共用通路を備えた通路構造体を設け、前記住棟と通路構造体とをそれぞれ別構造物として構成すると共に、前記住棟と、通路構造体とを、両者間に不干渉帯となる空間部を有して離間配置したことにより、各住戸部と共用通路との間を心理的にも構造的にも隔離することができるので、各住戸部に対する防犯性やプライバシー性を確保し、向上することが可能となる。また、前記住棟の各住戸部と、通路構造体の前記各住戸部に対する近接部分との間を、渡廊下部を介して連結したことにより、通路構造体から住棟の各住戸部への戸別のアプローチを確保すると共に、アプローチの独立性を持たせることが可能となる。
本発明の実施例1にかかる共同住宅構造の全体斜視図である。 図1の共同住宅構造を斜め上側から見た斜視図である。 図1の共同住宅構造の横断面図である。 図1にかかる共同住宅構造の部分拡大斜視図である。 本発明の実施例2にかかる共同住宅構造の全体斜視図である。 図5の共同住宅構造の平面図である。 図6の部分拡大横断面図である。 本発明の実施例3にかかる共同住宅構造の全体斜視図である。 図8の共同住宅構造を斜め下側から見た斜視図である。 図8の共同住宅構造を一部除去した側面図である。 図8の共同住宅構造の平面図である。 図11の部分拡大横断面図である。 図8の通路構造体の全体斜視図である。 図8の共同住宅構造にかかる部分拡大斜視図である。 図14を下側から見た斜視図である。
本発明は、主に、防犯性やプライバシー性を確保、向上し、または、入口部へのアプローチの独立性を確保し得るようにすることを目的としている。
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
<基本的な構成>まず、基本的な構成について、図3を用いて説明する。
一般に、共同住宅1は、複数の住戸部2と、各住戸部2に繋がる共用通路3とを備えている。
上記住戸部2は、例えば、平面視ほぼ矩形状などに構成される。住戸部2の内部は、例えば、以下のような間取とされる。即ち、上記各住戸部2は、例えば、入口部4(玄関ドア部)を有する玄関スペース5と、この玄関スペース5の両側に配置された部屋6,7と、一方の部屋6の奥側に順に設けられた、洗面浴室等8および収納スペース11,12並びに部屋13と、他方の部屋7の奥側に設けられた、キッチン14およびリビングダイニングルーム15と、入口部4とは反対の側に外部へ張出すように設けられたベランダ16とを有している。なお、上記のこれ以上の詳細については省略する。但し、住戸部2の平面形状や間取はこれに限るものではない。
上記共用通路3は、同一階層内を移動するために横方向(この場合にはほぼ水平方向を指している。以下同様)へ向けて延設される横通路部17(例えば、共用廊下などの階層内通路)と、地上部および異なる階層間を移動するために、地上部や上下層の横通路部17の間などに縦方向(この場合にはほぼ上下方向を指している。以下同様)に向けて設けられる縦通路部19(例えば、共用階段などの階層間通路)とが、必要に応じて設けられる。
<共通の構成>次に、各実施例に共通の構成について説明する。
(1)まず、複数戸の住戸部2を備えた住棟21を設ける。また、共用通路3を備えた通路構造体22(或いは、通路棟)を設ける。そして、住棟21と通路構造体22とをそれぞれ別構造物(或いは、別個独立の構造物)として構成する。更に、住棟21と、通路構造体22とを、両者間に不干渉帯(または緩衝帯)となる空間部23を有して離間配置する。加えて、住棟21の各住戸部2と、通路構造体22の各住戸部2に対する近接部分22aとの間を、渡廊下部24を介してそれぞれ連結する。
ここで、住棟21は、通路構造体22とは独立した別個の構造物とする(独立型住棟)。そして、住棟21は、基本的に、共用通路3となる部分を持たないものとする。即ち、住棟21は、主に、住戸部2のみによって構成されるものとする。
なお、住棟21には、住戸部2を同一の階層となるように横方向に連接したもの(横連接型住棟)や、住戸部2を異なる階層となるように縦方向に連接したもの(縦連接型住棟)や、住戸部2を横方向と縦方向との両方向に対して連接したもの(縦横連接型住棟)などがある。この実施例では、場合に応じて、これらのうちの、いずれかとすることができる。
同様に、通路構造体22は、住棟21とは独立した別個の構造物とする(独立型通路構造体)。そして、通路構造体22は、基本的に、住棟21となる部分を持たないものとする。即ち、通路構造体22は、主に、共用通路3のみによって構成されるものとする。また、通路構造体22は、好ましくは、自立可能なものとする(自立型通路構造体)。通路構造体22は、例えば、鉄骨等構造物や、鉄筋コンクリート構造物などとすることができる。この場合には、コスト面で有利な鉄骨等構造物などとされている。
通路構造体22は、上記した横通路部17や縦通路部19の路面を構成する通路面部25を備えている。この通路面部25の周縁部分には、落下防止などのための柵部材または側壁部材(以下、側面部材26という)が適宜立設される。
通路構造体22の通路面部25は、基本的に、住棟21と実質的に同じ階層分だけ縦方向に設けられる。更に、通路面部25の上部(または上方)には、必要に応じて適宜屋根27(図2参照)を設けることができる。但し、通路面部25が上下に重なり合っている場合には、直上の通路面部25を直下の通路面部25の屋根として利用することにより、専用の屋根27を省略することができる。
なお、図中、符号28は、通路構造体22が鉄骨等構造物である場合に、通路面部25や屋根27などを地上などに支持するための柱部である。この柱部28は、渡廊下部24の両側位置や、上記近接部分22aの周囲などにそれぞれ設けることにより、渡廊下部24や、上記した近接部分22aの補強などを図ることができる。
そして、不干渉帯となる空間部23は、平面的に見て、住棟21と通路構造体22との対向部分の間に、ほぼ全域に亘って設けられる。上記空間部23は、全域に亘って一定の間隔29を有するものとしても、一定以外の間隔29(例えば図6参照)を有するものとしても良い。不干渉帯となる空間部23は、防犯性やプライバシー性の確保にとって、心理的または構造的に有効なものとなるように、その間隔29を設定する。
先ず、心理的には、ほんの僅か(例えば、5cm程度以上)の間隔29であっても、空間部23が有り、また、住棟21側に側面部材26があれば、上記効果が期待できる。
また、構造的には、例えば、通路構造体22から住棟21に直接手が届かない程度の間隔29があれば実質的に有効であると考えられる。そのためには、例えば、平均的体格の人間の腕の長さ以上の間隔29などを確保する。より好ましくは、大柄な人間の腕の長さ以上の間隔29を確保する。
そして、更にアプローチの独立性をも考慮した場合には、空間部23は上記した間隔29よりも更に、大きなものとするのが好ましい。例えば、1間半から2間程度またはそれ以上の間隔29とすることができる。
上記渡廊下部24は、各住戸部2へのアプローチ部(プライベートスペース)となるものであり、各住戸部2ごとに個々に設けられる。渡廊下部24は、通路構造体22の横通路部17に対して、部分的に設けられる。渡廊下部24は、その両側部分に、落下防止などのための柵部材または側壁部材(以下、側面部材31という)が適宜立設される。更に、渡廊下部24の上部(または上方)には、必要に応じて適宜屋根32(図2参照)を設けることができる。但し、渡廊下部24が上下に重なり合っている場合には、直上の渡廊下部24を直下の渡廊下部24の屋根として利用することにより、専用の屋根32を省略することができる。
この渡廊下部24(および屋根32、以下同様)は、住棟21の側(各住戸部2)から片持状態で延びるものとすることができる。また、渡廊下部24は、通路構造体22の側(近接部分22a)から片持状態で延びるものとすることができる。或いは、渡廊下部24は、住棟21および通路構造体22とは独立した別個の部材で構成されるようにすると共に、両者間に架設されるものとすることができる。或いは、渡廊下部24は、その一部が住棟21の側から延びるようにしたものや、その一部が通路構造体22の側から延びるようにしたものや、その一部が住棟21および通路構造体22とは独立した別個の部材で構成されるようにしたものなどとすることができる。この場合には、渡廊下部24のプライベート性などを考慮して、住棟21の側から延設されるものとしたり、渡廊下部24の通路構造体22との構造類似性などを考慮して、通路構造体22の側から延びるものとしたりしている。
また、渡廊下部24は、住棟21の各住戸部2の入口部4からの出入りに支障がないように、入口部4に対して十分な幅寸法を有すると共に、入口部4に対して最適な位置関係となるように設けられる。この場合には、例えば、渡廊下部24は、例えば、2間から2間半程度またはそれ以上の幅寸法を有するものとしている。
なお、住棟21の各住戸部2は、全ての入口部4を通路構造体22の側へ向けて設けるようにする。
(2)上記において、必要に応じて、住棟21の各住戸部2の入口部4と、通路構造体22の近接部分22aとの間に、高低差を設けるようにする。そして、渡廊下部24に、上記した高低差を調整可能な(または、高低差を有する入口部4と近接部分22aとの間を支障無く連結し得るようにするための)高低差調整部34を設けるようにする。
ここで、上記した高低差は、防犯性やプライバシー性の確保にとって、心理的または構造的に有効なものとなるように設定する。
心理的には、ほんの僅か(例えば、5cm程度以上)でも高低差があれば、効果が期待できる。
構造的には、例えば、少なくとも、通常の階段の1段分程度以上の高低差(約20cm〜30cm)があれば有効であると考えられる。
高低差は、住戸部2の入口部4が、通路構造体22の近接部分22aよりも高くなるものとすることも、反対に、住戸部2の入口部4が、通路構造体22の近接部分22aよりも低くなるようなものとすることもできる。この場合には、視線対策にとって有利となるように、住戸部2の入口部4が、通路構造体22の近接部分22aよりも高くなるようにしている。
そして、渡廊下部24の高低差調整部34は、例えば、段差部やスロープ部などとすることができる。この場合には、階段状の段差部としている。そして、段差部やスロープ部は、渡廊下部24に対して、全体的に設けることも、部分的に設けることもできる。この場合、例えば、段差部は、アプローチの独立性などを考慮して、渡廊下部24の上記した近接部分22aとの境界部分(渡廊下部24の入口部4から最も遠い位置)またはその近傍に部分的に設けるようにしている。段差部の段差量は、2段または3段などとしている。
なお、高低差調整部34を、スロープ部とした場合には、スロープ部を車椅子対応勾配とすることにより、渡廊下部24の部分のバリアフリー化を図ることができる。
(3)また、特に図示しないが、必要な場合には、通路構造体22が、横方向へ延びる横通路部17の一部に、階段またはスロープを備えるようにすることもできる。この階段またはスロープは、その両端部や中間部に踊場を備えるものとする。そして、この踊場が、住戸部2との近接部分22aとされるようにする。
上記した階段またはスロープは、例えば、各住棟21が、高さレベルの異なる敷地(斜面地や段差地47など、例えば図10参照)に構築される場合(即ち、各住棟21の各階層の高さレベルが異なることになる場合)などに好適に設けられる。
また、特に図示しないが、必要な場合には、通路構造体22に対し、補助的に、住棟21の各住戸部2における通路構造体22に面した部屋6,7の窓6a,7aと同じ高さの位置に、防犯用の面格子や、視線対策用の不透明板や、防音対策用の防音板などを取付けることもできる。これらの、面格子や不透明板や防音板などは、通路構造体22の柱部28などに取付けることができる。
<具体的な構成>次に、具体的な実施例について説明する。
(4)通路構造体22は、平面的に見て直線状または曲線状をした横通路部17を有するものとすることができる。この場合には、直線状または曲線状の横通路部17の少なくとも一部に沿って、横方向に複数戸の住戸部2を有する住棟21、または、複数棟の住棟21の少なくとも一方が配置されるようにする。
この直線状または曲線状の横通路部17を有する通路構造体22や住棟21は、高さレベルがほぼ均一な敷地(平坦地43)などの場合(即ち、各住棟21の各階層の高さレベルが等しくなる場合)に、好適に設けられる。
なお、直線状の横通路部17は、横方向に連接された複数戸の住戸部2の間を連絡する住棟内連絡用横通路部35などとされる。
図1〜図4は、直線状の横通路部17に対して、横方向に複数戸の住戸部2を有する住棟21を1棟配置した実施例である(実施例1)。
この場合、住棟21は、直線状の横通路部17と平行な壁面を有する平面視ほぼ矩形状のものとされている。
なお、直線状の横通路部17に対して、複数棟の住棟21を配置した例や、曲線状の横通路部17に対して、横方向に複数戸の住戸部2を有する住棟2を配置した例については、特に図示しないが、上記と同様に考えることができる。
(5)通路構造体22は、平面的に見て閉ループ状をした周回型通路39を有するものとすることができる。この場合には、周回型通路39の少なくとも一部に沿って、横方向に複数戸の住戸部2を有する住棟21、または、複数棟の住棟21の少なくとも一方が配置されるようにする。
周回型通路39は、平面的に見て、円形状(楕円形状や長円形状を含む)や、多角形状(例えば、四角形状や五角形状など)や、その他の形状のものとすることができる。
周回型通路39の内側には、中庭状の空スペース41が形成される。この空スペース41を利用して、エレベータホール42や、集会場や、小公園や、自転車置場や、ゴミ集積場などの各種施設を設けることができる。
周回型通路39を有する通路構造体22や住棟21は、高さレベルがほぼ均一な敷地(平坦地43)などの場合(即ち、各住棟21の各階層の高さレベルが等しくなる場合)に、好適に設けられる。
図6は、周回型通路39の少なくとも一部に沿って、複数棟の住棟21が配置された例と見ることができる。
なお、周回型通路39は、住棟21の間を横方向に連結する住棟間連絡用横通路部36と、両端に位置する住棟21の間を接続する接続用通路38とを備えている。この場合、住棟21は、横方向に1戸の住戸部2を有するものとされているが、住棟21が横方向に2戸以上の住戸部2が連接されたものである場合には、周回型通路39には、更に、上記した住棟内連絡用横通路部35が介在されることとなる。
周回型通路39は、住棟21の階層分だけ縦方向に多層に設けられる。そして、地上部と上下層の周回型通路39との間には、共用階段などの縦通路部19が適宜設けられる。
また、図6において、接続用通路38をなくしたものが、(4)の曲線状の横通路部17に対して、複数棟の住棟21を配置した例と見ることができる。
また、図6中、符号44は、敷地の前面道路である。
(6)通路構造体22は、ほぼ縦方向へ向けて螺旋状に延びる螺旋型通路46を有するものとすることができる。この場合には、螺旋型通路46の少なくとも一部に沿って、横方向に複数戸の住戸部2を有する住棟21、または、複数棟の住棟21の少なくとも一方が配置されるようにする。
螺旋型通路46は、平面的に見て、円形状(楕円形状や長円形状を含む)や、多角形状(例えば、四角形状や五角形状など)や、その他の形状のものとすることができる。
螺旋型通路46の内側には、中庭状の空スペース41が形成される。この空スペース41を利用して、エレベータホール42や、集会場や、小公園や、自転車置場や、ゴミ集積場などの各種施設を設けることができる。
螺旋型通路46を有する通路構造体22や住棟21は、高さレベルの異なる敷地(斜面地や段差地47)などの場合(即ち、各住棟21の各階層の高さレベルが異なる場合など)に、好適に設けられる。
なお、螺旋型通路46は、それ自体で、縦通路部19としての機能を有しているが、縦方向への移動経路を短縮するために、地上部と上下層の周回型通路39との間には、共用階段などの縦通路部19を適宜設けるようにすることもできる。
図5〜図7は、螺旋型通路46の一部に沿って、複数棟の住棟21を配置した実施例である(実施例2)。
この場合、平面的に見て、ほぼ円形状をした螺旋型通路46の前面道路44とは反対側の部分に沿って、5棟の住棟21が、放射状に配置されている。
図8〜図15は、螺旋型通路46の全体に対して、複数棟の住棟21を配置した実施例である(実施例3)。
<作用>次に、上記各構成の作用について説明する。
(作用効果1)複数戸の住戸部2を備えた住棟21を設けると共に、共用通路3を備えた通路構造体22を設け、住棟21と通路構造体22とをそれぞれ別構造物として構成すると共に、住棟21と、通路構造体22とを、両者間に不干渉帯となる空間部23を有して離間配置することにより、各住戸部2と共用通路3との間を心理的にも構造的にも隔離することができるので、各住戸部2に対する防犯性やプライバシー性を確保し、向上することが可能となる。また、住棟21の各住戸部2と、通路構造体22の各住戸部2に対する近接部分22aとの間を、渡廊下部24を介して連結することにより、通路構造体22から住棟21の各住戸部2への戸別のアプローチを確保すると共に、アプローチの独立性を持たせることが可能となる。また、(宙に架け渡されたような状態の)渡廊下部24を介して住棟21や各住戸部2に出入りすることとなるので、あたかも、宙に浮いている各住戸部2に住んでいるような居住感を得ることができる。
(作用効果2)住棟21の各住戸部2の入口部4と、通路構造体22の近接部分22aとの間に、高低差を設けると共に、渡廊下部24に、高低差を調整可能な高低差調整部34を設けたことにより、高低差が心理的および構造的な障壁として機能するため、上記した防犯性やプライバシー性、各住戸部2へのアプローチの独立性を、より一層向上することができる。また、高低差調整部34を設けることによって、上記した高低差を設けたことによる、各住戸部2へのアプローチ性の悪化を低減することができる。
(作用効果3)通路構造体22が、横方向へ延びる横通路部17の一部に、階段またはスロープを備え、階段またはスロープが、その両端部や中間部に踊場を備えると共に、この踊場が、住戸部2との近接部分22aとされることにより、横方向に隣接する住戸部2の間や、各住棟21の間に高さの差が有るような場合であっても、横通路部17の少なくとも一部に、階段またはスロープを備えることによって、上記した高さの差を吸収することができる。よって、斜面地や段差地47などのように特殊な地形の敷地であっても、住棟21や住戸部2の敷地に対する適応性を向上し、住棟21や住戸部2を支障無く設けたり、効率的に設けたりすることが可能となる。また、スロープを設けた場合には、スロープを車椅子対応勾配とすることにより、通路構造体22のバリアフリー化を図ることができる。そして、階段またはスロープの踊場を住戸部2との近接部分22aとすることにより、踊場を利用して無理なく渡廊下部24を設けることができるようになる。
(作用効果4)通路構造体22が、平面的に見て直線状または曲線状をした横通路部17を有し、直線状または曲線状の横通路部17の少なくとも一部に沿って、横方向に複数戸の住戸部2を有する住棟21、または、複数棟の住棟21の少なくとも一方が配置されたことにより、防犯性やプライバシー性やアプローチの独立性を保持しつつ、直線状または曲線状の横通路部17の少なくとも一部に沿って、横方向に複数戸の住戸部2を有する住棟21、または、複数棟の住棟21の少なくとも一方が配置された構成の共同住宅を得ることができる。
(作用効果5)通路構造体22が、平面的に見て閉ループ状をした周回型通路39を有し、周回型通路39の少なくとも一部に沿って、横方向に複数戸の住戸部2を有する住棟21、または、複数棟の住棟21の少なくとも一方が配置されたことにより、防犯性やプライバシー性やアプローチの独立性を保持しつつ、閉ループ状をした周回型通路39の少なくとも一部に沿って、横方向に複数戸の住戸部2を有する住棟21、または、複数棟の住棟21の少なくとも一方が配置された構成の共同住宅を得ることができる。
(作用効果6)通路構造体22が、ほぼ縦方向へ向けて螺旋状に延びる螺旋型通路46を有し、螺旋型通路46の少なくとも一部に沿って、横方向に複数戸の住戸部2を有する住棟21、または、複数棟の住棟21の少なくとも一方が配置されたことにより、防犯性やプライバシー性やアプローチの独立性を保持しつつ、螺旋型通路46の少なくとも一部に沿って、横方向に複数戸の住戸部2を有する住棟21、または、複数棟の住棟21の少なくとも一方が配置された構成の共同住宅を得ることができる。
以上、この発明およびその実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
主に、防犯性やプライバシー性を確保、向上し、または、入口部へのアプローチの独立性を確保することのできる共同住宅を得ることができるようになる。
1 共同住宅
2 住戸部
3 共用通路
4 入口部
17 横通路部
21 住棟
22 通路構造体
22a 近接部分
23 空間部
24 渡廊下部
34 高低差調整部
39 周回型通路
46 螺旋型通路

Claims (6)

  1. 複数戸の住戸部と、該各住戸部に繋がる共用通路とを備えた共同住宅構造において、
    前記複数戸の住戸部を備えた住棟を設けると共に、前記共用通路を備えた通路構造体を設け、
    前記住棟と通路構造体とをそれぞれ別構造物として構成すると共に、
    前記住棟と、通路構造体とを、両者間に不干渉帯となる空間部を有して離間配置し、
    前記住棟の各住戸部と、通路構造体の前記各住戸部に対する近接部分との間を、渡廊下部を介して連結したことを特徴とする共同住宅構造。
  2. 前記住棟の各住戸部の入口部と、前記通路構造体の前記近接部分との間に、高低差を設けると共に、
    前記渡廊下部に、前記高低差を調整可能な高低差調整部を設けたことを特徴とする請求項1記載の共同住宅構造。
  3. 前記通路構造体が、横方向へ延びる横通路部の一部に、階段またはスロープを備え、該階段またはスロープが、その両端部や中間部に踊場を備えると共に、
    該踊場が、前記住戸部との前記近接部分とされたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の共同住宅構造。
  4. 前記通路構造体が、平面的に見て直線状または曲線状をした横通路部を有し、
    該直線状または曲線状の横通路部の少なくとも一部に沿って、横方向に複数戸の住戸部を有する住棟、または、複数棟の住棟の少なくとも一方が配置されたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の共同住宅構造。
  5. 前記通路構造体が、平面的に見て閉ループ状をした周回型通路を有し、
    該周回型通路の少なくとも一部に沿って、横方向に複数戸の住戸部を有する住棟、または、複数棟の住棟の少なくとも一方が配置されたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の共同住宅構造。
  6. 前記通路構造体が、ほぼ縦方向へ向けて螺旋状に延びる螺旋型通路を有し、
    該螺旋型通路の少なくとも一部に沿って、横方向に複数戸の住戸部を有する住棟、または、複数棟の住棟の少なくとも一方が配置されたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の共同住宅構造。
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