JP2011052344A - 機能性生地および機能性生地の加工方法 - Google Patents

機能性生地および機能性生地の加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 観測者が濡れている状態を判別しやすく、かつ観測者が気が付くまでの間も着用者の不快感を極力減らすことができる機能性生地を提供することを目的とする。
【解決手段】 生地1のうち、生地端や生地に切れ目を入れて形成した生地縁といった生地端部に、水分を吸収することで可逆的に収縮又は膨張する樹脂を塗布する。樹脂は、水分の吸収により塗布部分2をカールさせる動きをして、観測者に生地1の湿潤状態を認識させるとともに、通気を良くして水分の蒸発を助長する。
【選択図】図1

Description

本発明は、衣類や寝具などに用いられる機能性生地およびその加工方法に関する。
汗や失禁で衣類等が濡れることによる不快感を解消するために、特殊な繊維を用いて吸水速乾させるものや、湿度により糸を捲縮させ編み組織の隙間を広げることで湿った空気を逃がすもの等が提案されている。また、それ自体が速乾させるものではないが、自力では衣服の着替え等ができない人、例えば、赤ちゃんや介護が必要な方の不快感を解消するために、濡れをいち早く検知して色を変化させたり、電気信号を送ったりするなどして介護者等に報せることで、衣服等の交換を促すものがある。例えば、特許文献1では、一対の異なる金属より成る電極と、電極間に生じた電位差による電流を増幅する手段とその増幅された電流に基づきおむつの濡れを検知し、報知する手段より成るおむつにおける失禁センサーが開示されている。また、特許文献2では、水等の液体の吸液により透明化する多孔質層の乾燥状態での隠蔽性と吸液状態での透明性に優れ、変化性に富む変色性積層体が開示されており、これによれば水分を含むと樹脂が透明になって下の絵や色が見えることにより観測者に報せることができるようになる。
特開平6−178789号公報 特開平11−198271号公報
しかしながら、上記特許文献1のように電極(電導繊維)を用いて濡れを検知するものは、コストが高くなるだけでなく、電極同士が触れて誤動作を起こす等の問題がある。また、電源や警報器も備える必要があるから、着用感が悪くなり着用者にとっては別の不快感を与えてしまうという問題がある。
また、上記特許文献2では、見る角度によっては観測者が濡れ状態を判別し難いという問題がある。また、水分により樹脂が変色するものもあるが、このような変色は不可逆反応であり繰り返し使用することが出来ないという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、観測者が濡れている状態を判別しやすく、かつ観測者が気が付くまでの間も着用者の不快感を極力減らすことができる機能性生地およびその加工方法を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するため、本発明に係る機能性生地は、生地端部に、水分の吸収によって可逆的に体積が変化する樹脂が塗布されていることを特徴とする。
これによれば、水分の吸収により生地端部に塗布された樹脂が収縮又は膨張して生地を湾曲(カール)させるので、生地の湿潤状態を観測者が容易に識別できるような機能性生地を実現することができる。また、生地端部がカールして隙間を形成して通気性がよくなるから、水分の蒸発を助長し、着用者の不快感を軽減することもできる。さらに、可逆的に反応する樹脂を使用しているから、乾燥すれば元の状態に戻るので、使用の繰り返しも可能な機能性生地となる。
ここで、前記生地端部は、生地に切れ目を入れて構成されているとしてもよい。これにより、カールさせる生地の縁部を形成することができるので、製品への応用性を高めることができる。
また、前記生地端部の表面と裏面とに異なる着色が施されているとするのが好ましい。
これにより、濡れている場合には、異なる配色の生地が見えることとなり、観測者はより確実に湿潤状態を判別することができる。
また、本発明は、機能性生地の加工方法として、生地端部に、水分の吸収によって可逆的に体積が変化する樹脂を塗布することを特徴とするとしてもよい。
このように、本発明に係る機能性生地およびその加工方法によれば、生地端部に塗布された樹脂が水分を吸収すると収縮又は膨張して生地端部を湾曲させるので、観測者は生地の湿潤状態を容易に判別することが可能となる。また、生地端部の湾曲によって隙間を形成して通気性がよくなるので、水分の蒸発が促進されて、観測者が気が付くまでの間も着用者の不快感を減らすことができる。
加工を施した機能性生地の機能を説明するための図である。 機能性生地の使用例1を示す図である。 機能性生地の使用例2を示す図である。 機能性生地の使用例3を示す図である。 機能性生地の使用例4を示す図である。
以下、本発明に係る機能性生地およびその加工方法について図を参照しながら説明する。
機能性生地は、生地の一端が固定されていない生地端部、つまり、生地端や生地に切れ目を入れて形成した生地縁に、水分を吸収することで可逆的に体積が変化する(収縮又は膨張する)樹脂を塗布することにより加工される。ここで用いられる樹脂は、ウレタンプレポリマーを主成分として含み、その他にPMA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)、エタノールやミネラルスピリットを含むウレタン系樹脂に非イオン界面活性剤等を触媒として添加してなる樹脂である。この樹脂は、水分に対して可逆的に反応し、水分を吸収すると収縮又は膨張し、吸収した水分が蒸発すると膨張又は収縮して元の状態に戻る。
図1は、加工を施した機能性生地の機能を説明するための図である。
図1に示すように、生地1の生地端部のうち樹脂が塗布された塗布部分2は、水分を吸収することで収縮又は膨張して生地縁又は生地端をカールさせる動きをする。また、吸収した水分が蒸発して乾燥すると、元の状態に戻る動きをする。
このように、加工を施された機能性生地は、水分を吸収すると塗布された樹脂が収縮又は膨張して、生地を湾曲(カール)させる。すなわち、生地自体がカールして立体的な動きをするので、観測者に生地の湿潤状態を認識させることが可能となる。このとき、カールして観測者から見えるようになる面に表生地と異なる色を着色しておくことにより、より認識率は高まることになる。また、生地がカールすることで、そこに大きな隙間を形成することになるので、通気を良くすることができ、内部の水分の蒸発を助長し、着用者の不快感を和らげることが可能となる。
この機能性生地の加工方法によれば、樹脂を塗布することにより、上記のような報知機能及び不快感の軽減機能を果たすため、使用する生地の制約が緩やかになり、適用できる製品の幅が広がるというメリットもある。また、樹脂を塗布すればよいから、生地同士を縫い合わせる必要がなく、製品のいろいろな箇所に部分的に上記のような機能を付加することができる。
以下、この機能性生地の使用例について説明する。
図2は、機能性生地の使用例1を示す図である。
機能性生地の使用例1となる涎掛け10は、花形にあしらった生地11の生地端部に樹脂を塗布し、赤ちゃんの涎が付着する部分に縫いつけてなる。
このように構成した涎掛け10は、赤ちゃんの涎が生地11に付着すると、花びらとなる生地端部がカールして花が萎む動きをするので、涎掛けの交換時期を観測者に報知することができる。
図3は、機能性生地の使用例2を示す図である。
機能性生地の使用例2となる寝具用シーツ20にはスリット21、枕カバー22にはスリット23が形成されており、切れ目を入れて形成した生地端部に樹脂が塗布されている。
このように構成した寝具用シーツ20及び枕カバー22は、寝汗などの水分で濡れた場合にスリット21,23の部分がカールするので、観測者は素手で触らなくても目視で瞬時に濡れていることを判断することができる。また、仮に観測者が確認に来ることができない場合でも、スリット21,23の部分がカールして、そこに大きな通気口を形成することになるので、通気を良くして乾燥を助長し、寝ている人の不快感を軽減することが可能となる。
図4は、機能性生地の使用例3を示す図である。また、図5は、機能性生地の使用例4を示す図である。
機能性生地の使用例3となる上半身用の衣類30は、汗をかきやすく乾きにくい脇や脇腹部分の生地を中心に、連続的に切れ目を入れて形成した生地端部、すなわち、スリット31に樹脂を塗布している。また、機能性生地の使用例4となる帽子40は、頭に密着する帽子下部に連続的に切れ目を入れて形成したスリット41に樹脂を塗布している。
衣類や帽子等においては吸水速乾に関する製品が多数出ており、肌に感ずる不快感の低減は可能となっている。しかし、汗に含まれる老廃物は蒸発することなく衣類に残留するため、このような吸水速乾の製品にはすぐに乾いて汗をどの程度かいたかが分かりにくく、長時間放置されて不衛生になるおそれがある。
このように構成した衣類30や帽子40によれば、着用者が汗をかくとスリット31,41がカールして通気を良くして水分の蒸発を助長することが可能となるだけでなく、スリット31,41がカールすることで汗をかいたことを気付かせることもできる。
この他にも機能性生地の応用例として運動選手のユニフォームがある。ユニフォームを二重の生地で構成し、外側の生地に樹脂を塗布する。外側生地の水分でカールする部分に文字(例えば、広告など)を印刷し、外側の生地がカールすると見えるようになる内側の生地にも文字を印刷すると、着用している選手の汗で文字が替って新しい広告手法を提供することが可能となる。広告を入れ替えるのは、汗に限られるものではなく、例えば、マラソンランナーのユニフォームであれば、給水所でコップに入った水をかぶることによって外側生地をカールさせることも考えられる。
以上、本発明に係る機能性生地およびその加工方法について、実施の形態に基づいて説明したが本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の目的を達成でき、かつ発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々設計変更が可能であり、それらも全て本発明の範囲内に包含されるものである。
本発明に係る機能性生地およびその加工方法は、衣類や寝具などの生地の加工に適しており、特に赤ちゃんや介護を必要とする人が使用する衣類等の生地の加工に好適である。
1、11 生地
2 塗布部分
10 涎掛け
20 寝具用シーツ
21、23、31、41 スリット
22 枕カバー
30 衣類
40 帽子

Claims (4)

  1. 生地端部に、水分の吸収によって可逆的に体積が変化する樹脂が塗布されている
    ことを特徴とする機能性生地。
  2. 前記生地端部は、生地に切れ目を入れて構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の機能性生地。
  3. 前記生地端部の表面と裏面とに異なる着色が施されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の機能性生地。
  4. 生地端部に、水分の吸収によって可逆的に体積が変化する樹脂を塗布する
    ことを特徴とする機能性生地の加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114525688A (zh) * 2020-11-23 2022-05-24 财团法人纺织产业综合研究所 隔湿保温织物

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