JP2011042260A - タイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る空気入りタイヤ1では、中央ラグ溝50は、中央陸部20Cをタイヤ周方向TCに分断する分断溝51と、分断溝51と略平行に設けられ、一端が中央陸部20Cと中間陸部20Mとの間に位置する周方向溝に開口するとともに、他端が中央陸部20C内で終端する終端溝52とを含む。中間ラグ溝60は、中間陸部20Mをタイヤ周方向TCに分断する分断溝61と、分断溝61と略平行に設けられ、一端が周方向溝に開口するとともに、他端が中間陸部20M内で終端する内側終端溝62Aとを含む。終端溝52の一端は、周方向溝を介して分断溝61の一端と対向し、内側終端溝62Aの一端は、周方向溝を介して分断溝51の一端と対向する。
【選択図】図2
Description
まず、本実施形態に係る空気入りタイヤ1の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッドパターンの一部を示す展開図である。なお、空気入りタイヤ1は、ビード部やカーカス層、ベルト層、トレッド部(不図示)を備える一般的なラジアルタイヤ(スタッドレスタイヤ)である。また、空気入りタイヤ1には、空気ではなく、窒素ガスなどの不活性ガスが充填されてもよい。
次に、本実施形態に係るラグ溝の構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。なお、図2は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッドパターンの一部を示す斜視図である。
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(3−1)各空気入りタイヤの構成、(3−2)評価結果について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
まず、比較例1,2及び実施例1,2に係る空気入りタイヤについて、簡単に説明する。なお、空気入りタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ リムサイズ : 17×61/2JJ
・ 車両条件 : FF車(排気量2000cc)
・ 内圧条件 : 車両指定内圧(フロント210kPa,リア210kPa)
・ 荷重条件 : 正規荷重+ドライバー1名
比較例1に係る空気入りタイヤでは、上述した実施形態で説明したタイヤにおいて、リブ状陸部に形成される全てのラグ溝が当該リブ状陸部をタイヤ周方向TCに分断している。比較例2に係る空気入りタイヤでは、上述した実施形態で説明したタイヤにおいて、リブ状陸部に形成される全てのラグ溝が当該リブ状陸部を分断せずに、リブ状陸部内で終端している。
次に、各空気入りタイヤが装着された車両の乾燥路面での操縦安定性、乗り心地性、制動性能、ウエット路面での制動性能、氷雪路面での操縦安定性の評価結果について、表1を参照しながら説明する。
操縦安定性評価は、乾燥路面のテストコースにおいて、各空気入りタイヤが装着された車両を走行させ、各空気入りタイヤが装着された車両の操縦安定性をプロドライバーによりフィーリング評価(10点満点)した。なお、指数が大きいほど、乾燥路面での操縦安定性に優れている。
乗り心地性評価は、乾燥路面のテストコースにおいて、各空気入りタイヤが装着された車両を走行させ、各空気入りタイヤが装着された車両の乗り心地性をプロドライバーによりフィーリング評価(10点満点)した。なお、指数が大きいほど、乾燥路面での操縦安定性に優れている。
制動性能評価は、乾燥路面のテストコースにおいて、各空気入りタイヤが装着された車両が速度100km/hからフルブレーキを欠けて停止するまでの距離を評価した。なお、距離が短いほど、制動性能に優れている。
制動性能評価は、ウエット路面のテストコースにおいて、各空気入りタイヤが装着された車両が速度100km/hからフルブレーキを欠けて停止するまでの距離を評価した。なお、距離が短いほど、制動性能に優れている。
操縦安定性評価は、氷雪路面のテストコースにおいて、各空気入りタイヤが装着された車両を走行させ、各空気入りタイヤが装着された車両の操縦安定性をプロドライバーによりフィーリング評価(10点満点)した。なお、指数が大きいほど、氷雪路面での操縦安定性に優れている。
以上説明した実施形態では、中央ラグ溝50は、分断溝51と終端溝52とを含み、中間ラグ溝60は、分断溝61と内側終端溝62Aとを含む。これによれば、タイヤ周方向に隣接する分断溝51及び分断溝61間において、終端溝52及び内側終端溝62Aによってタイヤ周方向に連続する部分が形成される。このため、中央陸部20C及び中間陸部20Mの剛性が低下し過ぎることなく、周方向溝と分断溝51や分断溝61とによって形成される小陸部が倒れ込みにくくなる。このため、乾燥路面での操縦安定性や制動性能、駆動性能を確保できる。
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
Claims (6)
- タイヤ周方向に沿って延びる周方向溝によって第1リブ状陸部と第2リブ状陸部とが形成され、
前記第1リブ状陸部には、トレッド幅方向に沿って延びる第1幅方向溝が形成され、
前記第2リブ状陸部には、トレッド幅方向に沿って延びる第2幅方向溝が形成されたタイヤであって、
前記第1幅方向溝は、
前記第1リブ状陸部を前記タイヤ周方向に分断する第1分断溝と、
前記第1分断溝と略平行に設けられ、一端が前記第1リブ状陸部と前記第2リブ状陸部との間に位置する前記周方向溝に開口するとともに、他端が前記第1リブ状陸部内で終端する第1終端溝と
を含み、
前記第2幅方向溝は、
前記第2リブ状陸部を前記タイヤ周方向に分断する第2分断溝と、
前記第2分断溝と略平行に設けられ、一端が前記第1リブ状陸部と前記第2リブ状陸部との間に位置する前記周方向溝に開口するとともに、他端が前記第2リブ状陸部内で終端する第2終端溝と
を含み、
前記第1終端溝の一端は、前記周方向溝を介して前記第2分断溝と対向し、
前記第2終端溝の一端は、前記周方向溝を介して前記第1分断溝と対向するタイヤ。 - 前記周方向溝は、複数設けられ、
前記周方向溝によって前記第2リブ状陸部に隣接する第3リブ状陸部が形成され、
前記第2幅方向溝は、
前記第2分断溝と略平行に設けられ、一端が前記第2リブ状陸部と前記第3リブ状陸部との間に位置する前記周方向溝に開口するとともに、他端が前記第2リブ状陸部内で終端する第3終端溝をさらに含み、
前記第3終端溝は、前記第2終端溝の延在方向に沿った仮想線上に位置する請求項1に記載のタイヤ。 - 前記第3リブ状陸部には、トレッド幅方向に沿って延びる第3幅方向溝が形成され、
前記第3幅方向溝は、一端が前記第2リブ状陸部と前記第3リブ状陸部との間に位置する前記周方向溝に開口するとともに、他端が前記第3リブ状陸部内で終端する第4終端溝を含み、
前記第4終端溝の一端は、前記周方向溝を介して前記第2分断溝または前記第3終端溝の一端と対向する請求項2に記載のタイヤ。 - 前記第4終端溝は、前記第2終端溝の延在方向に沿った仮想線上に位置する請求項3に記載のタイヤ。
- 前記第1分断溝及び第2分断溝は、タイヤ赤道線に対して傾斜する請求項1乃至4の何れか一項に記載のタイヤ。
- 前記第1幅方向溝の傾き及び第2幅方向溝の傾きは、前記第1リブ状陸部と前記第2リブ状陸部との間に位置する前記周方向溝の中心を通るとともに前記タイヤ赤道線と平行に延びる溝内中心線を基準として、それぞれ線対称に設けられる請求項5に記載のタイヤ。
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