JP2009202772A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ウエット路面でのブレーキ性能及び耐摩耗性の両立を図ることができる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】 本発明は、センターリブ5Aには、トレッド幅方向に向かって延び、一端が周方向溝3へ開口しかつ他端がセンターリブ5A内で終結する幅方向溝7と、周方向溝3の幅及び幅方向溝7の幅よりも狭いセンターサイプ9とが形成され、センターサイプ9が、幅方向溝7の延長上でトレッド幅方向に向かって延びる幅方向サイプ9Aと、タイヤ回転方向に向かって延びる回転方向サイプ9Bと、タイヤ回転方向の逆側に向かって延びる回転逆方向サイプ9Cとを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、特に、タイヤ周方向に向かって連続して延びる複数の周方向溝によって区画された複数のリブにサイプが形成される空気入りタイヤに関する。
従来から、空気入りタイヤのトレッドパターンは、主にウエット路面での排水性能を向上させる必要があるとされている。特に、タイヤ周方向に延びる周方向溝が排水性能に寄与しており、トレッド幅方向に延びる幅方向溝は、周方向溝の補助的な役割をしている。
この排水性能は、周方向溝によって区画される複数のリブに、トレッド幅方向に伸びる幅方向溝を形成することでさらに優れる。しかし、周方向溝と幅方向溝とによって分断されたリブ(いわゆる、ブロック)は、トレッド幅方向への入力である横力に対して剛性が低下してしまい、この結果、耐摩耗性が低下してしまう。
このため、耐摩耗性は勿論、ウエット路面での排水性能に起因するブレーキ性能を維持するために、幅方向溝の代わりに該幅方向溝よりも細いサイプをリブに形成することや、幅方向溝を底上げすること、トレッド幅方向に対する幅方向溝の傾斜角度を規定すること等が行われていた。
例えば、一端が周方向溝へ開口し、他端がリブ内で終結する幅方向溝又はサイプをリブに形成することで、該リブがタイヤ周方向に対して分断させずに、ブロックの剛性を高めて耐摩耗性を向上させる空気入りタイヤが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−347346号公報(第2頁−第3頁、第1図,第2図)
ところで、近年では、環境問題から低燃費タイヤが要求されており、該低燃費と背反性を有するウエット路面での排水性能に起因するブレーキ性能や耐摩耗性の低下が問題となっている。
特に、上述した従来の空気入りタイヤでは、横力に対するブロックの剛性が高くなって耐摩耗性が向上されるものの、リブがタイヤ周方向に対して分断されていないため、ウエット路面での排水性能のさらなる向上が期待されているのが現状である。市場では、空気入りタイヤの構造やゴムの配合等からウエット性能でのブレーキ性能及び耐摩耗性を向上させるべく検討がなされているが、両立することが非常に難しかった。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ウエット路面でのブレーキ性能及び耐摩耗性の両立を図ることができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上述した状況を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴に係る発明は、タイヤ周方向に向かって連続して延びる複数の周方向溝によって区画された複数のリブを備える空気入りタイヤであって、複数のリブのうちの両側が周方向溝によって区画されかつトレッドセンター部に位置するセンターリブには、トレッド幅方向に向かって延び、一端が周方向溝へ開口しかつ他端がセンターリブ内で終結する幅方向溝と、周方向溝の幅及び前記幅方向溝の幅よりも狭いセンターサイプとが形成され、センターサイプが、幅方向溝の延長上でトレッド幅方向に向かって延び、一端が幅方向溝と連続し、かつ、他端が周方向溝へ開口する幅方向サイプと、タイヤ回転方向に向かって延び、一端が幅方向溝又は幅方向サイプと連続し、かつ、他端がセンターリブ内で終結する回転方向サイプと、タイヤ回転方向の逆側に向かって延び、一端が幅方向溝又は幅方向サイプと連続し、かつ、他端がセンターリブ内で終結する回転逆方向サイプとを有することを要旨とする。
かかる特徴によれば、幅方向溝と幅方向サイプとによってセンターリブを区画して該センターリブを分割している(すなわち、ブロック化している)ことによって、幅方向溝のみでセンターリブを分割する場合と比べて、幅方向溝と幅方向サイプとによってセンターリブを区画して形成されるブロックの剛性の低下を抑制して、耐摩耗性の悪化を抑制することができる。
また、回転方向サイプ及び回転逆方向サイプが設けられていることによって、回転により踏み込み側のブロック端部でエッジ圧を上げることができ、横力に対してセンターリブの剛性を低下させることがなく、効率的にウエット路面での排水性能を向上させて、この排水性能に起因するブレーキ性能を向上させることができる。
さらに、幅方向サイプ、回転方向サイプ及び回転逆方向サイプが設けられていることによって、サイプ数が増えてしまっても、各サイプがセンターリブ内で終結していることで、センターリブの剛性の低下を抑制することが可能となる。
その他の特徴、回転方向サイプと回転逆方向サイプとのトレッド幅方向に対する間隔であるサイプ間隔(P)が、5〜10mmに設定されることを要旨とする。
かかる特徴によれば、サイプ間隔(P)が5〜10mmに設定されることによって、ウエット路面での排水性能に起因するブレーキ性能と、ブロック(センターリブ)の倒れ込み変形による耐摩耗性能とを両立することができる。
その他の特徴は、回転方向サイプと回転逆方向サイプとがトレッド幅方向に対して重なり合うタイヤ周方向への距離であるサイプ重距離(D)が、3〜8mmに設定されることを要旨とする。
かかる特徴によれば、サイプ重距離(D)が3〜8mmに設定されることによって、ウエット路面での排水性能に起因するブレーキ性能と、ブロック(センターリブ)の倒れ込み変形による耐摩耗性能とを両立することができる。
その他の特徴は、センターサイプが、複数のリブのうちの片側が周方向溝によって区画されかつトレッドショルダー部に位置するショルダーリブとセンターリブとを区画する周方向溝からトレッド幅方向内側に向かって延び、かつ、センターリブ内で終結する内側向きサイプをさらに有することを要旨とする。
かかる特徴によれば、センターサイプがセンターリブ内で終結する内側向きサイプをさらに有していることによって、センターリブの剛性の低下を抑制しつつ、ウエット路面での排水性能を向上させることができる。
その他の特徴は、複数のリブのうちの片側部が周方向溝によって区画されかつトレッドショルダー部に位置するショルダーリブには、周方向溝の幅よりも狭いショルダーサイプが形成されていることを要旨とする。
かかる特徴によれば、ショルダーリブにショルダーサイプ(断続サイプや外側向きサイプ)が形成されていることによって、ショルダーリブの剛性の低下を抑制しつつ、ウエット路面での排水性能をさらに向上させることができる。
その他の特徴は、ショルダーサイプが、タイヤ周方向に向かって断続的に設けられる断続サイプを少なくとも有することを要旨とする。
その他の特徴は、ショルダーサイプが、複数のリブのうちの片側が周方向溝によって区画されかつトレッドショルダー部に位置するショルダーリブとセンターリブとを区画する前記周方向溝からトレッド幅方向外側に向かって延び、かつ、ショルダーリブ内で終結する外側向きサイプをさらに有することを要旨とする。
本発明によれば、ウエット路面でのブレーキ性能及び耐摩耗性の両立を図ることができる空気入りタイヤを提供することができる。
次に、本発明に係る空気入りタイヤの一例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なのものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることを留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
図1は、本実施の形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図であり、
図2は、本実施の形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示す拡大展開図であり、図3は、本実施の形態に係る空気入りタイヤのセンターリブの一部を示す斜視図である。
なお、本実施の形態に係る空気入りタイヤ1は、ビード部やカーカス層、ベルト層(不図示)、トレッド部を備える一般的なラジアルタイヤ(スタッドレスタイヤ)である。また、本実施の形態に係る空気入りタイヤ1は、小型トラックに装着される小型トラック用タイヤであるものとする。
図1〜図3に示すように、空気入りタイヤ1は、タイヤ周方向に向かって連続して延びる複数の周方向溝3によって区画された複数のリブ5を備えている。この複数のリブ5のうちの両側が周方向溝3によって区画されかつトレッドセンター部Cに位置するセンターリブ5Aには、トレッド幅方向に向かって延びる幅方向溝7と、周方向溝3の幅及び幅方向溝7の幅よりも狭いセンターサイプ9とが形成されている。
幅方向溝7は、一端が周方向溝3へ開口し、かつ、他端がセンターリブ5A内で終結している。具体的には、幅方向溝7は、トレッド幅方向に対して傾斜して延びている。また、トレッド幅方向に対する幅方向溝7の長さである幅溝長(L)は、トレッド幅方向に対するセンターリブ5Aの幅であるリブ幅(W)に対して50〜80%であることが好ましい。
なお、幅溝長(L)がリブ幅(W)に対して50%よりも小さいと、ウエット路面での排水性能が低下してしまうことがあり、ウエット路面でのブレーキ性能を向上させることができない場合がある。一方、幅溝長(L)がリブ幅(W)に対して80%よりも大きいと、幅方向溝7と後述する幅方向サイプ9Aとによってセンターリブ5Aを区画して形成されるブロックの剛性を維持することが難しく、ウエット路面での排水性能に起因するブレーキ性能及び耐摩耗性を両立することができない場合がある。
センターサイプ9は、幅方向溝7の延長上でトレッド幅方向に向かって延びる幅方向サイプ9Aと、タイヤ回転方向に向かって延びる回転方向サイプ9Bと、タイヤ回転方向の逆側に向かって延びる回転逆方向サイプ9Cと、タイヤ回転方向に対して略直角に設けられる内側向きサイプ9Dとを有している。
具体的には、幅方向サイプ9Aは、一端が幅方向溝7と連続し、かつ、他端が周方向溝3へ開口している。すなわち、幅方向サイプ9Aと幅方向溝7とは、センターリブ5Aを区画して該センターリブ5Aを分割している(ブロック化している)。
回転方向サイプ9Bは、一端が幅方向溝7又は幅方向サイプ9Aと連続し、かつ、他端がセンターリブ5A内で終結している。
回転逆方向サイプ9Cは、一端が幅方向溝7又は幅方向サイプ9Aと連続し、かつ、他端がセンターリブ5A内で終結している。
内側向きサイプ9Dは、複数のリブ5のうちの片側が周方向溝3によって区画されかつトレッドショルダー部Sに位置するショルダーリブ5Bとセンターリブ5Aとを区画する周方向溝3からトレッド幅方向内側に向かって延び、かつ、センターリブ5A内で終結している。
上述した回転方向サイプ9Bと回転逆方向サイプ9Cとのトレッド幅方向に対する間隔であるサイプ間隔(P)は、5〜10mmで設定される。
なお、サイプ間隔(P)が5mmよりも小さいと、回転方向サイプ9Bと回転逆方向サイプ9Cとの間で剛性が低くなってしまい、耐摩耗性が低下してしまう場合がある。一方、サイプ間隔(P)が10mmよりも大きいと、周方向溝3と回転方向サイプ9Bと間、及び、周方向溝3と回転逆方向サイプ9Cとの間で剛性を維持することが難しく、ウエット路面での排水性能に起因するブレーキ性能及び耐摩耗性を両立することができない場合がある。
また、回転方向サイプ9Bと回転逆方向サイプ9Cとがトレッド幅方向に対して重なり合うタイヤ周方向への距離であるサイプ重距離(D)は、3〜8mmで設定されている。
なお、サイプ重距離(D)が3mmよりも小さいと、トレッド幅方向に対する幅方向溝7と幅方向サイプ9Aとの傾斜角度が小さくなってしまい、ウエット路面での排水性能に起因するブレーキ性能が低下してしまう場合がある。一方サイプ重距離(D)が8mmよりも大きいと、幅方向溝7と幅方向サイプ9Aとがトレッド幅方向に対して傾斜しずきてしまい、周方向溝3と幅方向溝7との間、及び、周方向溝3と幅方向サイプ9Aとの間で剛性を維持することが難しく、ウエット路面での排水性能に起因するブレーキ性能及び耐摩耗性を両立することができない場合がある。
ショルダーリブ5Bには、周方向溝3の幅の幅よりも狭いショルダーサイプ11が形成されている。このショルダーサイプ11は、タイヤ周方向に向かって断続的に設けられる断続サイプ11Aと、ショルダーリブ5Bとセンターリブ5Aとを区画する周方向溝3からトレッド幅方向外側に向かって延び、かつ、ショルダーリブ5B内で終結する外側向きサイプ11Bとを有している。
(作用・効果)
以上説明した本実施形態に係る空気入りタイヤ1によれば、幅方向溝7と幅方向サイプ9Aとによってセンターリブ5Aを区画して該センターリブ5Aを分割している(すなわち、ブロック化している)ことによって、幅方向溝7のみでセンターリブ5Aを分割する場合と比べて、幅方向溝7と幅方向サイプ9Aとによってセンターリブ5Aを区画して形成されるブロックの剛性の低下を抑制して、耐摩耗性の悪化を抑制することができる。
また、回転方向サイプ9B及び回転逆方向サイプ9Cが設けられていることによって、回転により踏み込み側のブロック端部でエッジ圧を上げることができ、横力に対してセンターリブ5Aの剛性を低下させることがなく、効率的にウエット路面での排水性能を向上させて、この排水性能に起因するブレーキ性能を向上させることができる。
さらに、幅方向サイプ9A、回転方向サイプ9B及び回転逆方向サイプ9Cが設けられていることによって、サイプ数が増えてしまっても、各サイプがセンターリブ5A内で終結していることで、センターリブ5Aの剛性の低下を抑制することが可能となる。
また、サイプ間隔(P)が5〜10mmに設定されることや、サイプ重距離(D)が3〜8mmに設定されることによって、ウエット路面での排水性能に起因するブレーキ性能と、ブロック(センターリブ5A)の倒れ込み変形による耐摩耗性能とを両立することができる。
また、センターサイプ9がセンターリブ5A内で終結する内側向きサイプ9Dをさらに有していることによって、センターリブ5Aの剛性の低下を抑制しつつ、ウエット路面での排水性能を向上させることができる。
さらに、ショルダーリブ5Bにショルダーサイプ11断続サイプ11Aや外側向きサイプ11B)が形成されていることによって、ショルダーリブ5Bの剛性の低下を抑制しつつ、ウエット路面での排水性能をさらに向上させることができる。
[その他の実施の形態]
上述したように、本発明の実施の形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。
具体的には、空気入りタイヤ1は、ビード部やカーカス層、ベルト層(不図示)を備える一般的なラジアルタイヤであるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、ラジアルタイヤ以外のタイヤ(例えば、バイアスタイヤ)であってもよい。
また、空気入りタイヤ1は、小型トラックに装着される小型トラック用タイヤであるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、小型用トラック以外のトラックなど様々な車両に装着されるものであってもよい。
さらに、ショルダーサイプ11は、断続サイプ11Aと外側向きサイプ11Bとを有しているものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、図4に示すように、断続サイプ11Aを有していなく、外側向きサイプ11Bのみを有していても勿論よい。
この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
次に、本発明の効果をさらに明確にするために、以下の比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った試験結果について説明する。なお、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
各空気入りタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ タイヤサイズ : 195/85R16 114L
・ ホイールサイズ : 16×5.5J
・ 内圧条件 : フロント600kPa/リア600kPa
・ 車両条件 : 小型トラック(3t)
・ 荷重条件 : フロント2100kg/リア2900kg
比較例に係る空気入りタイヤ1におけるセンターリブ5Aには、図5に示すように、幅方向溝7と、る幅方向サイプ9Aと、内側向きサイプ9Dとが形成されている。また、比較例に係る空気入りタイヤにおけるショルダーリブ5Bには、外側向きサイプ11Bとが形成されている。すなわち、比較例に係る空気入りタイヤには、回転方向サイプ9Bと、回転逆方向サイプ9Cとが形成されていない。
実施例に係る空気入りタイヤ1におけるセンターリブ5Aには、図1に示すように、幅方向溝7と、幅方向サイプ9Aと、回転方向サイプ9Bと、回転逆方向サイプ9Cと、内側向きサイプ9Dとが形成されている。また、実施例に係る空気入りタイヤにおけるショルダーリブ5Bには、断続サイプ11Aと、外側向きサイプ11Bとが形成されている。
これらの比較例及び実施例に係る空気入りタイヤの耐摩耗性試験及びウエット路面でのブレーキ性能試験について、表1を参照しながら説明する。
Figure 2009202772
<耐摩耗性試験>
各空気入りタイヤが装着された車両で15000km走行し、比較例に係る空気入りタイヤの耐摩耗性を“100”とし、実施例に係る空気入りタイヤの耐摩耗性を指数化した。なお、走行距離15000kmのうち、一般市街地80%、高速道路10%、山坂道路10%である。
この結果、表1に示すように、実施例に係る空気入りタイヤは、比較例に係る空気入りタイヤと比べてサイプ数が多くても、該比較例に係る空気入りタイヤと同等の耐摩耗性であることが分かった。
<ウエット路面でのブレーキ性能試験>
各空気入りタイヤが装着された車両でウエット路面に見立てたテストコースを走行し、速度60km/hで旋回中にフルブレーキをかけて停止するまでの距離(停止距離)をそれぞれ測定した。なお、比較例に係る空気入りタイヤの停止距離を“100”とし、実施例に係る空気入りタイヤの停止距離を指数化した。指数が小さいほど、ウエット路面でのブレーキ性能に優れている。
この結果、表1に示すように、実施例に係る空気入りタイヤは、比較例に係る空気入りタイヤと比べ、ウエット路面での排水性能に起因するブレーキ性能に優れていることが分かった。
本実施の形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である(その1)。 本実施の形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示す拡大展開図である。 本実施の形態に係る空気入りタイヤのセンターリブの一部を示す斜視図である。 本実施の形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である(その2)。 比較例に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である。
符号の説明
1…空気入りタイヤ、3…周方向溝、5…リブ、5A…センターリブ、5B…ショルダーリブ、7…幅方向溝、9…センターサイプ、9A…幅方向サイプ、9B…回転方向サイプ、9C…回転逆方向サイプ、9D…内側向きサイプ、11…ショルダーサイプ、11A…断続サイプ、11B…外側向きサイプ

Claims (7)

  1. タイヤ周方向に向かって連続して延びる複数の周方向溝によって区画された複数のリブを備える空気入りタイヤであって、
    前記複数のリブのうちの両側が前記周方向溝によって区画されかつトレッドセンター部に位置するセンターリブには、トレッド幅方向に向かって延び、一端が前記周方向溝へ開口しかつ他端が前記センターリブ内で終結する幅方向溝と、前記周方向溝の幅及び前記幅方向溝の幅よりも狭いセンターサイプとが形成され、
    前記センターサイプは、
    前記幅方向溝の延長上で前記トレッド幅方向に向かって延び、一端が前記幅方向溝と連続し、かつ、他端が前記周方向溝へ開口する幅方向サイプと、
    タイヤ回転方向に向かって延び、一端が前記幅方向溝又は幅方向サイプと連続し、かつ、他端が前記センターリブ内で終結する回転方向サイプと、
    前記タイヤ回転方向の逆側に向かって延び、一端が前記幅方向溝又は幅方向サイプと連続し、かつ、他端が前記センターリブ内で終結する回転逆方向サイプとを有することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記回転方向サイプと前記回転逆方向サイプとのトレッド幅方向に対する間隔であるサイプ間隔(P)は、5〜10mmに設定されることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記回転方向サイプと前記回転逆方向サイプとがトレッド幅方向に対して重なり合うタイヤ周方向への距離であるサイプ重距離(D)は、3〜8mmに設定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記センターサイプは、前記複数のリブのうちの片側が前記周方向溝によって区画されかつトレッドショルダー部に位置するショルダーリブと前記センターリブとを区画する前記周方向溝からトレッド幅方向内側に向かって延び、かつ、前記センターリブ内で終結する内側向きサイプをさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記複数のリブのうちの片側部が前記周方向溝によって区画されかつトレッドショルダー部に位置するショルダーリブには、前記周方向溝の幅よりも狭いショルダーサイプが形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記ショルダーサイプは、タイヤ周方向に向かって断続的に設けられる断続サイプを少なくとも有することを特徴とする請求項5に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記ショルダーサイプは、前記複数のリブのうちの片側が前記周方向溝によって区画されかつトレッドショルダー部に位置するショルダーリブと前記センターリブとを区画する前記周方向溝からトレッド幅方向外側に向かって延び、かつ、前記ショルダーリブ内で終結する外側向きサイプをさらに有することを特徴とする請求項6に記載の空気入りタイヤ。
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