JP2011039324A - レーザプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ビットデータ変換器313は、LD361,362に閾値電流以下の駆動電流が与えられて投影される第1の画素と、閾値電流を超える駆動電流が与えられて投影される第2の画素と、に特定する。そして、ビットデータ変換器313は、第1の画素の次に投影される第2の画素があると判定したときに、その第2の画素の1つ前に投影される第1の画素である特定画素を投影するときにおけるLD361,362に付与する駆動電流が閾値電流となるように制御する。
【選択図】図2
Description
一方、このような電気的消失が生じないようにするため、半導体レーザに閾値電流以上の電流を常に印加して遅延の発生を抑制しようとすると、図9に示すように、いわゆる黒浮きが生じコントラストの劣るものとなってしまうとともに、半導体レーザに閾値電流以上の電流を常に印加しているため消費電力が増加してしまう。
前記レーザ光源より出射されたレーザ光を上下方向及び左右方向に走査する走査部と、を備え、
前記入力された画像信号に応じた駆動電流を前記レーザ光源に付与することによって、前記レーザ光源にレーザ光を出射させて画像を投影領域に投影するレーザプロジェクタにおいて、
前記入力された画像信号に基づいて、前記レーザ光源に光出力の遅延が生じない所定の閾値電流以下の駆動電流が与えられて投影される第1の画素と、前記レーザ光源に前記閾値電流を超える駆動電流が与えられて投影される第2の画素と、を特定する特定手段と、
前記特定手段による特定結果に基づいて、左右方向に前記第1の画素と前記第2の画素とが隣接する場合に、少なくとも当該第1の画素である特定画素を投影する期間終了時において前記レーザ光源の光出力が所定の大きさとなるように、当該特定画素を投影する期間内の所定のタイミングとなってから前記駆動電流を前記閾値電流に変更されるように制御する駆動電流変更制御手段と、を備えたことを特徴とする。
前記駆動電流変更制御手段は、前記特定画素を投影する期間内の所定のタイミングにおいて、当該特定画素の変更前の駆動電流を漸次上昇させ、前記特定画素を投影する期間内に、前記駆動電流を前記閾値電流にする制御を行うこと特徴とする。
前記レーザ光源より出射されたレーザ光の強度を検出する光検出部と、
前記特定画素を投影するときにおいて、前記光検出部の検出結果に応じて、前記レーザ光源に付与する前記閾値電流である駆動電流を調整する調整手段と、を備えることを特徴とする。
前記レーザ光源より出射されたレーザ光を上下方向及び左右方向に走査する走査部と、を備え、
前記入力された画像信号に応じた駆動電流を前記レーザ光源に付与することによって、前記レーザ光源にレーザ光を出射させて画像を投影領域に投影するレーザプロジェクタにおいて、
前記入力された画像信号に基づいて、前記レーザ光源に光出力の遅延が生じない所定の閾値電流以下の駆動電流が与えられて投影される第1の画素と、前記レーザ光源に前記閾値電流を超える駆動電流が与えられて投影される第2の画素と、を特定する特定手段と、
前記特定手段による特定結果に基づいて、左右方向に前記第1の画素と前記第2の画素とが隣接する場合に、少なくとも当該第1の画素である特定画素を投影する期間終了時において前記レーザ光源の光出力が所定の大きさとなるように、当該特定画素を投影する期間内の所定のタイミングとなってから前記駆動電流を前記閾値電流に変更されるように制御する駆動電流変更制御手段と、
前記レーザ光源より出射されたレーザ光の強度を検出する光検出部と、
前記特定画素を投影するときにおいて、前記光検出部の検出結果に応じて、前記レーザ光源に付与する前記閾値電流である駆動電流を調整する調整手段と、を備え
前記駆動電流変更制御手段は、前記特定画素を投影する期間内の所定のタイミングにおいて、当該特定画素の変更前の駆動電流を漸次上昇させ、前記特定画素を投影する期間内に、前記駆動電流を前記閾値電流にする制御を行うことを特徴とする。
また、以下の説明では、図1におけるプロジェクタ100の左右方向をX方向、前後方向をY方向、高さ方向をZ方向とする。
ビットデータ変換器313は、画像メモリ313aを備えており、データコントローラ312から送出された画像信号をその画像の構成する画素の投影順序及び画素の階調を特定して記憶する。すなわち、当該画素が投影順序とともに、その階調を示す情報から、閾値電流以下の駆動電流が後述するLD361,362に印加されて投影される画素(第1の画素)であるか、閾値電流を超える駆動電流がLD361,362に印加されて投影される画素(第2の画素)であるかが特定できるようになっている。そして、ビットデータ変換器313は、画像メモリ313aに記憶された画像信号を解析し、これから表示される所定数の範囲(例えば、2画素先の範囲)内にある画素において、第1の画素、第2の画素の順で投影を行うものがあるか否かを判定する。すなわち、第1の画素の次に投影される第2の画素があるか否かを判定する。そして、ビットデータ変換器313は、第1の画素、第2の画素の順で表示を行うものがあるときに、当該第1の画素(特定画素)について、駆動電流の出力量を閾値電流まで変化させるように画像信号の補正を行う。そして、ビットデータ変換器313は、タイミングコントローラ311からの命令に基づいて、画像メモリ313aに記憶された画像信号を、レーザ光によって投影するための形式に適合したデータに変換した後、当該データをデータ/階調変換部314に送出する。
このように、ビットデータ変換器313は、入力された画像信号に基づいて、レーザ光源に光出力の遅延が生じない所定の閾値電流以下の駆動電流が与えられて投影される第1の画素と、レーザ光源に閾値電流を超える駆動電流が与えられて投影される第2の画素と、を特定する特定手段を構成する。
また、ビットデータ変換器313は、特定手段による特定結果に基づいて、左右方向に第1の画素と第2の画素とが隣接する場合に、少なくとも当該第1の画素である特定画素を投影する期間終了時においてレーザ光源の光出力が所定の大きさとなるように、当該特定画素を投影する期間内の所定のタイミングとなってから駆動電流を閾値電流に変更されるように制御する駆動電流変更制御手段を構成する。
ここで、LD361,362は、図7に示されるように、印加される駆動電流の大きさが閾値電流を超えるまでは、駆動電流に対する光出力量は小さく、閾値電流を超えると駆動電流に対する光出力量は大きくなるという特性を有している。これは、LD361,362の発光反応速度にも関連しており、駆動電流が0の状態からレーザ光を発光させる場合において、閾値電流以下の駆動電流が与えて発光する場合には、発光までの立ち上がり速度が速く、閾値電流を超えると、発光までの立ち上がりが遅くなる特性を有している。そして、閾値電流を超える駆動電流をLD361,362に与えてレーザ光を発光させる場合には、予め閾値電流以上の電流を付与しておくと、発光までの立ち上がり速度の遅延が抑制されるので、上述のように、第1の画素、第2の画素の順に投影する場合には、当該第1の画素が投影されるときにおける駆動電流を閾値電流に変更されるよう制御することにより、レーザ光の発光の遅延を抑制するようにしている。
なお、本実施の形態に係るLD362は、赤色のレーザ光を出射するLDと青色のレーザ光を出射するLDとが一体として構成されているが、別個に構成されているものでもよい。
このように、LD361,362は、入力される画像信号に応じた強度のレーザ光を出射するレーザ光源を構成する。
このように、レーザ制御回路351は、特定画素を投影するときにおいて、光検出部の検出結果に応じて、レーザ光源に付与する閾値電流である駆動電流を調整する調整手段を構成する。
このように、レーザ検出器370は、レーザ光源より出射されたレーザ光の強度を検出する光検出部を構成する。
レンズ371は、偏光ビームスプリッタ363を透過したレーザ光を集光する。
そのため、例えば、図3のスクリーン130上に形成される走査領域に示されるように、レンズ371を透過したレーザ光の反射方向をスキャナミラー372により順次調整することで、レーザ光の走査が可能となる。
ここで、スキャナミラー372によるレーザ光の走査位置は、図3(a)に示されるように、走査往路においては、走査領域の左上隅部(始端部)より上下(Y軸)方向(副走査方向)に緩やかに下りながら左右(X軸)方向(主走査方向)に変位し、側端部に到達したタイミングでX軸の進行方向が逆転し、走査領域の右下隅部(終端部)に到達するまでこの動作が繰り返される。
また、この動作において、レーザ光の走査位置が投影領域上を通過するときには、LD361,362よりレーザ光が出射されることにより、投影領域上に画像が表示される。そして、投影領域全体に亘って走査が終了した時点で1フレーム分の画像投影が完了する。
その後、レーザ光の走査位置は、図3(b)に示されるように、走査領域の右下隅部に到達したタイミングで走査往路から走査復路に転換してY軸の進行方向が逆転し、急速に上昇しながらX軸方向に変位し、左上隅部に到達(帰還)するまでこの動作が繰り返される。
このように、スキャナミラー372は、レーザ光源より出射されたレーザ光を上下方向及び左右方向に走査する走査部を構成する。
アクチュエータ374は、例えば、スキャナミラー372の2軸各々に接続された2つのパルスモータであり、それぞれが後述の駆動ドライバ373より指示される駆動周波数(共振周波数)に基づいて駆動し、スキャナミラー372を所定角回動させるように構成されている。
ミラー検出器376は、例えば、ハーフミラー375にて反射したレーザ光を受光し、スキャナミラー372の2軸方向の傾斜角(触れ角)を検出する傾斜角検出器である。このミラー検出器376にて検出された傾斜角はアナログ電気信号として調整部377に入力される。
調整部377は、例えば、図示は省略するが、四則算用の演算器、コンパレータ、アナログ信号増幅用のアンプ、A/D変換器、等を含んで構成され、ミラー検出器376より
入力されるスキャナミラー372の傾斜角に関するアナログ電気信号について、増幅、四則算、比較等を介して所望の値に調整し、デジタル信号に変換してCPU341に送信するように構成されている。
つまり、スキャナミラー372は、設置環境(例えば、温度,湿度,気圧等)によって共振周波数が変動し、レーザ光の走査位置にずれが生じるおそれがあるため、ミラー検出器376及び調整部377によりスキャナミラー372の傾斜角を検出してCPU341に送信し、CPU341及びタイミングコントローラ311が駆動ドライバ373による駆動周波数を逐次調整出来る様に構成されている。
また、CPU341は、操作パネル330から送信される信号に基づいて、ビデオI/F342、外部I/F343を介してプロジェクタ100に入力された画像信号に基づく映像の投影を制御する。つまり、CPU341は、FPGA310のタイミングコントローラ311と相互に通信を行い、ビデオRAM345に一時的に保持されている画像信号に基づく映像の表示を制御する。
RAM346は、例えば、CPU341のワークエリアとして用いられ、CPU341によって各種プログラムが実行される際に生じる処理結果や、入力されたデータ等を記憶する。
まず、ビットデータ変換器313は、タイミングコントローラ311から画素クロック信号(PCLK)の入力があったか否かを判定する(ステップS101)。
ビットデータ変換器313は、画素クロック信号の入力があったと判定したときは(ステップS101:Y)、データ/階調変換部314に画素データの送出を行う処理を実行し(ステップS102)、画素クロック信号の入力があったと判定しないときは(ステップS101:N)、再度ステップS101の処理を実行する。
次に、ビットデータ変換器313は、出力した画素の1つ先と2つ先の画素データを読み出す(ステップS103)。そして、ビットデータ変換器313は、1つ先の画素を投影するための駆動電流が閾値電流以下であるか否かを判定する(ステップS104)。ビットデータ変換器313は、閾値電流以下(第1の画素)であると判定したときは(ステップS104:Y)、ステップS105の処理を実行し、閾値電流以下であると判定しないときは(ステップS104:N)、この処理を終了する。
次に、ビットデータ変換器313は、2つ先の画素を投影するための駆動電流が閾値電流を超えるか否かを判定する(ステップS105)。ビットデータ変換器313は、閾値電流を超える(第2の画素)と判定したときは(ステップS105:Y)、1つ先の画素(特定画素)の駆動電流が閾値電流となるようにデータの補正を行った後(ステップS106)、この処理を終了し、閾値電流を超えると判定しないときは(ステップS105:N)、ステップS106の処理を実行することなく、この処理を終了する。
そして、3番目の画素(白の画素)を投影するときには、当該画素の輝度に応じた出力量の駆動電流がLD361,362に出力される。すると、LD361,362に出力される駆動電流の出力量は、閾値電流から白の画素に対応する量に上昇するので、遅延は生じず、電気的な損失も少なくなる。
そして、5番目の画素(黒の画素)を投影するときは、6番目の画素が白であるため、同様にして、LD361,362に出力される駆動電流の出力量が閾値電流となるように補正される。ただし、この場合は、駆動電流の出力量が閾値電流を超えている状態から閾値電流まで低下させるので、遅延は発生しない。
130 スクリーン
310 FPGA
311 タイミングコントローラ
312 データコントローラ
313 ビットデータ変換器(投影順序判定手段、駆動電流変更制御手段)
313a 画像メモリ(画像データ記憶手段)
314 データ/階調変換部
315 画像解析部
340 バックエンドブロック
345 ビデオRAM
350 レーザ出射部
351 レーザ制御回路(調整手段)
361 LD(レーザ光源)
362 LD(レーザ光源)
370 レーザ検出器(光検出部)
372 スキャナミラー(走査部)
373 駆動ドライバ
374 アクチュエータ
Claims (4)
- 入力される画像信号に応じた強度のレーザ光を出射するレーザ光源と、
前記レーザ光源より出射されたレーザ光を上下方向及び左右方向に走査する走査部と、を備え、
前記入力された画像信号に応じた駆動電流を前記レーザ光源に付与することによって、前記レーザ光源にレーザ光を出射させて画像を投影領域に投影するレーザプロジェクタにおいて、
前記入力された画像信号に基づいて、前記レーザ光源に光出力の遅延が生じない所定の閾値電流以下の駆動電流が与えられて投影される第1の画素と、前記レーザ光源に前記閾値電流を超える駆動電流が与えられて投影される第2の画素と、を特定する特定手段と、
前記特定手段による特定結果に基づいて、左右方向に前記第1の画素と前記第2の画素とが隣接する場合に、少なくとも当該第1の画素である特定画素を投影する期間終了時において前記レーザ光源の光出力が所定の大きさとなるように、当該特定画素を投影する期間内の所定のタイミングとなってから前記駆動電流を前記閾値電流に変更されるように制御する駆動電流変更制御手段と、を備えたことを特徴とするレーザプロジェクタ。 - 前記駆動電流変更制御手段は、前記特定画素を投影する期間内の所定のタイミングにおいて、当該特定画素の変更前の駆動電流を漸次上昇させ、前記特定画素を投影する期間内に、前記駆動電流を前記閾値電流にする制御を行うこと特徴とする請求項1に記載のレーザプロジェクタ。
- 前記レーザ光源より出射されたレーザ光の強度を検出する光検出部と、
前記特定画素を投影するときにおいて、前記光検出部の検出結果に応じて、前記レーザ光源に付与する前記閾値電流である駆動電流を調整する調整手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザプロジェクタ。 - 入力される画像信号に応じた強度のレーザ光を出射するレーザ光源と、
前記レーザ光源より出射されたレーザ光を上下方向及び左右方向に走査する走査部と、を備え、
前記入力された画像信号に応じた駆動電流を前記レーザ光源に付与することによって、前記レーザ光源にレーザ光を出射させて画像を投影領域に投影するレーザプロジェクタにおいて、
前記入力された画像信号に基づいて、前記レーザ光源に光出力の遅延が生じない所定の閾値電流以下の駆動電流が与えられて投影される第1の画素と、前記レーザ光源に前記閾値電流を超える駆動電流が与えられて投影される第2の画素と、を特定する特定手段と、
前記特定手段による特定結果に基づいて、左右方向に前記第1の画素と前記第2の画素とが隣接する場合に、少なくとも当該第1の画素である特定画素を投影する期間終了時において前記レーザ光源の光出力が所定の大きさとなるように、当該特定画素を投影する期間内の所定のタイミングとなってから前記駆動電流を前記閾値電流に変更されるように制御する駆動電流変更制御手段と、
前記レーザ光源より出射されたレーザ光の強度を検出する光検出部と、
前記特定画素を投影するときにおいて、前記光検出部の検出結果に応じて、前記レーザ光源に付与する前記閾値電流である駆動電流を調整する調整手段と、を備え
前記駆動電流変更制御手段は、前記特定画素を投影する期間内の所定のタイミングにおいて、当該特定画素の変更前の駆動電流を漸次上昇させ、前記特定画素を投影する期間内に、前記駆動電流を前記閾値電流にする制御を行うことを特徴とするレーザプロジェクタ。
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