JP5471213B2 - 光走査装置 - Google Patents
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Description
前記レーザ光源より出射されたレーザ光を主走査方向及び副走査方向に走査する走査部と、
前記走査部が前記レーザ光を主走査方向に走査するためのパルス信号を生成する走査信号生成手段と、
前記走査信号生成手段により生成されたパルス信号に応じて、走査部を主走査方向に往復させる駆動手段と、を備え、
主走査方向に走査された前記レーザ光の軌跡を前記主走査方向と直交する副走査方向に並べるように、投影面に画像を形成する光走査装置において、
前記走査部によるレーザ光の主走査方向における走査位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段による検出結果に基づいて、主走査方向における走査周期を特定する走査周期特定手段と、
前記走査周期特定手段によって特定された走査周期に基づいて、レーザ光の走査が所定の基準位置を通過するタイミングであることを示す基準位置タイミングを決定する基準位置タイミング決定手段と、
前記走査周期特定手段によって特定された走査周期に基づいて、主走査方向における1走査周期におけるレーザ光が出力される時間である投影時間を決定する投影時間決定手段と、
前記走査周期特定手段によって特定された走査周期及び前記投影時間決定手段によって決定されたレーザ光の投影時間に基づいて、前記レーザ光の走査が前記所定の基準位置を通過してからレーザ光が出射開始されるまでの出射開始時間を決定する出射開始時間決定手段と、
前記基準位置タイミング決定手段によって決定された基準位置タイミングとなってから前記出射開始時間決定手段によって決定されたレーザ光の出射開始時間となったときに、前記投影時間決定手段によって決定された投影時間が経過するまで前記レーザ光源によりレーザ光を出力する制御を行うレーザ光出力制御手段と、
前記走査部による主走査方向におけるレーザ光の振幅を検出する振幅検出手段と、
前記振幅検出手段による検出結果に基づいて、レーザ光の振幅が所定の振幅よりも小さいときに、前記走査信号生成手段が生成するパルス信号の周波数を、前記レーザ光の振幅が前記所定の振幅以上となるように変更する周波数変更制御手段と、を備え、
前記走査周期特定手段は、前記周波数変更制御手段によって変更された後の走査周期を特定し、
前記出射開始時間決定手段は、前記走査周期における主走査往路及び主走査復路でのそれぞれの出射開始時間を決定し、
前記レーザ光出力制御手段は、前記主走査往路での出射開始時間となったときに、及び、前記主走査復路での出射開始時間となったときにそれぞれ前記投影時間決定手段によって決定された投影時間が経過するまで前記レーザ光源によりレーザ光を出力する制御を行うことを特徴とする。
前記走査部は、前記レーザ光源より出射されたレーザ光を前記投影面に反射させるスキャナミラーの角度を変更することによりレーザ光の走査を行うものであり、
前記位置検出手段は、前記スキャナミラーの角度を検出することにより走査位置を検出することを特徴とする。
前記周波数変更制御手段は、前記走査部が共振する周波数を基準周波数として設定する基準周波数設定手段と、前記基準周波数を挟む所定範囲で周波数がウォブリングされるパルス信号を設定するウォブリング信号設定手段と、を有し、
ウォブリングされる前記基準周波数以外の何れかの周波数のパルス信号により前記走査部が共振することとなったときに、前記基準周波数設定手段によって、当該周波数を基準周波数に設定することにより、生成するパルス信号の周波数を変更することを特徴とする。
前記レーザ光源は、前記レーザ光の副走査方向において、前記レーザ光が走査される走査区間のうちの画像の表示を行う区間である投影区間に、前記入力された画像信号に応じたレーザ光の出射を行い、
前記ウォブリング信号設定手段は、前記レーザ光の副走査方向において、前記走査区間のうちの投影区間でない区間である非投影区間の走査中に、周波数がウォブリングされるパルス信号を設定することを特徴とする。
前記レーザ光源より出射されたレーザ光を主走査方向及び副走査方向に走査する走査部と、
前記走査部が前記レーザ光を主走査方向に走査するためのパルス信号を生成する走査信号生成手段と、
前記走査信号生成手段により生成されたパルス信号に応じて、走査部を主走査方向に往復させる駆動手段と、を備え、
主走査方向に走査された前記レーザ光の軌跡を前記主走査方向と直交する副走査方向に並べるように、投影面に画像を形成する光走査装置において、
前記走査部によるレーザ光の主走査方向における走査位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段による検出結果に基づいて、主走査方向における走査周期を特定する走査周期特定手段と、
前記走査周期特定手段によって特定された走査周期に基づいて、前記レーザ光の走査が所定の基準位置を通過するタイミングであることを示す基準位置タイミングを決定する基準位置タイミング決定手段と、
前記走査周期特定手段によって特定された走査周期に基づいて、主走査方向における1走査周期におけるレーザ光が出力される時間である投影時間を決定する投影時間決定手段と、
前記走査周期特定手段によって特定された走査周期及び前記投影時間決定手段によって決定されたレーザ光の投影時間に基づいて、前記レーザ光の走査が前記所定の基準位置を通過してからレーザ光が出射開始されるまでの出射開始時間を決定する出射開始時間決定手段と、
前記基準位置タイミング決定手段によって決定された基準位置タイミングとなってから前記出射開始時間決定手段によって決定されたレーザ光の出射開始時間となったときに、前記投影時間決定手段によって決定された投影時間が経過するまで前記レーザ光源によりレーザ光を出力する制御を行うレーザ光出力制御手段と、
前記走査部による主走査方向におけるレーザ光の振幅を検出する振幅検出手段と、
前記振幅検出手段による検出結果に基づいて、レーザ光の振幅が所定の振幅よりも小さいときに、前記走査信号生成手段が生成するパルス信号の周波数を、前記レーザ光の振幅が前記所定の振幅以上となるように変更する周波数変更制御手段と、を備え、
前記走査周期特定手段は、前記周波数変更制御手段によって変更された後の走査周期を特定し、
前記走査部は、前記レーザ光源より出射されたレーザ光を前記投影面に反射させるスキャナミラーの角度を変更することによりレーザ光の走査を行い、
前記位置検出手段は、前記スキャナミラーの角度を検出することにより走査位置を検出し、
前記周波数変更制御手段は、前記走査部が共振する周波数を基準周波数として設定する基準周波数設定手段と、前記基準周波数を挟む所定範囲で周波数がウォブリングされるパルス信号を設定するウォブリング信号設定手段を、を有し、
ウォブリングされる前記基準周波数以外の何れかの周波数のパルス信号により前記走査部が共振することとなったときに、前記基準周波数設定手段によって、当該周波数を基準周波数に設定することにより、生成するパルス信号の周波数を変更し、
前記レーザ光源は、前記レーザ光の副走査方向において、前記レーザ光が走査される走査区間のうちの画像の表示を行う区間である投影区間に、前記入力された画像信号に応じたレーザ光の出射を行い、
前記ウォブリング信号設定手段は、前記レーザ光の副走査方向において、前記走査区間のうちの投影区間でない区間である非投影区間の走査中に、周波数がウォブリングされるパルス信号を設定し、
前記出射開始時間決定手段は、前記走査周期における主走査往路及び主走査復路でのそれぞれの出射開始時間を決定し、
前記レーザ光出力制御手段は、前記主走査往路での出射開始時間となったときに、及び、前記主走査復路での出射開始時間となったときにそれぞれ前記投影時間決定手段によって決定された投影時間が経過するまで前記レーザ光源によりレーザ光を出力する制御を行うことを特徴とする。
また、以下の説明では、図1におけるプロジェクタ100の左右方向をX方向、前後方向をY方向、高さ方向をZ方向とする。
ビットデータ変換器313は、タイミングコントローラ311からの命令に基づいて、データコントローラ312から送出された画像信号を、レーザ光によって投影するための形式に適合したデータに変換した後、当該画像信号をデータ/階調変換部314に送出する。
なお、本実施の形態に係るLD362は、赤色のレーザ光を出射するLDと青色のレーザ光を出射するLDとが一体として構成されているが、別個に構成されているものでもよい。
このように、LD361,362は、入力される画像信号に応じてレーザ光を出射するレーザ光源を構成する。
レンズ371は、偏光ビームスプリッタ363を透過したレーザ光を集光する。
そのため、例えば、図3のスクリーン130上に形成される走査領域に示されるように、レンズ371を透過したレーザ光の反射方向をスキャナミラー372により順次調整することで、レーザ光の走査が可能となる。
ここで、スキャナミラー372によるレーザ光の走査位置は、図3(a)に示されるように、走査往路においては、走査領域の左上隅部(始端部)より上下(Y軸)方向(副走査方向)に緩やかに下りながら左右(X軸)方向(主走査方向)に変位し、側端部に到達したタイミングでX軸の進行方向が逆転し、走査領域の右下隅部(終端部)に到達するまでこの動作が繰り返される。
また、この動作において、レーザ光の走査位置が投影領域上を通過するときには、LD361,362よりレーザ光が出射されることにより、投影領域上に画像が表示される。そして、投影領域全体に亘って走査が終了した時点で1フレーム分の画像投影が完了する。このとき、レーザ光の主走査方向への走査においては、投影領域上を通過する区間である水平投影区間となる毎にレーザ光の出射/停止を繰り返す。
その後、レーザ光の走査位置は、図3(b)に示されるように、走査領域の右下隅部に到達したタイミングで走査往路から走査復路に転換してY軸の進行方向が逆転し、急速に上昇しながらX軸方向に変位し、左上隅部に到達(帰還)するまでこの動作が繰り返される。
このように、スキャナミラー372は、レーザ光源より出射されたレーザ光を主走査方向及び副走査方向に走査する走査部を構成する。
このように、駆動ドライバ373は、走査部がレーザ光を主走査方向に走査するためのパルス信号を生成する走査信号生成手段を構成する。
アクチュエータ374は、例えば、スキャナミラー372の2軸各々に接続された2つのパルスモータであり、それぞれが後述の駆動ドライバ373より指示される駆動周波数(共振周波数)に基づいて駆動し、スキャナミラー372を所定角回動させるように構成されている。
このように、アクチュエータ374は、走査信号生成手段により生成されたパルス信号に応じて、走査部を主走査方向に往復させる駆動手段を構成する。
このように、ミラーセンサ376は、走査部によるレーザ光の主走査方向における走査位置を検出する位置検出手段を構成する。
また、ミラーセンサ376は、走査部による主走査方向におけるレーザ光の振幅を検出する振幅検出手段を構成する。
入力されるスキャナミラー372の傾斜角に関するアナログ電気信号について、増幅、四則算、比較等を介して所望の値に調整し、デジタル信号に変換してCPU341及び駆動ドライバ373に送信するように構成されている。
つまり、スキャナミラー372は、設置環境(例えば、温度,湿度,気圧等)によって共振する周波数が変動し、レーザ光の走査位置にずれが生じるおそれがあるため、ミラーセンサ376によりスキャナミラー372の傾斜角が検出されることにより、調整部377はスキャナミラー372の振幅を測定する。そして、調整部377は、測定したスキャナミラー372の振幅に基づいてウォブリングによってアクチュエータ374の駆動周波数がスキャナミラー372の共振する周波数となるように、駆動ドライバ373に駆動周波数を指示するデータを送信する。具体的には後述するが、調整部377は、ウォブリングを行うことによってスキャナミラー372の共振する周波数を探し当て、当該周波数を基準周波数として設定し、その後、この基準周波数を挟む所定範囲でウォブリングを行う。
また、調整部377は、ミラーセンサ376からの信号の主走査方向の周期を測定し、測定した周期に基づいて、スキャナミラー372が所定の基準位置を通過するタイミングであることを示す基準位置タイミングを決定する。この場合において、調整部377は、測定した周期に応じて、ミラーセンサ376からの信号の基準値を変更可能であって、水平投影区間における中心を基準位置に定めるために、1周期におけるミラーセンサ376からの信号のレベルが基準値を超える時間と基準値を下回る時間との比(デューティー比)が50:50となるように基準値を適宜調整する。そして、調整後の基準値とミラーセンサ376からの信号のレベルとが一致したタイミングを基準位置タイミングとして決定する。なお、基準値とミラーセンサ376からの信号のレベルとが一致するタイミングは1周期において2箇所あるが、いずれのタイミングを基準位置タイミングとして採用してもよい。
本実施の形態では、このようにしてミラーセンサ376からの信号の周期を測定することによりスキャナミラー372の周期を測定し、この測定結果に基づいて基準位置タイミングを決定しているので、実際のスキャナミラー372の動作に応じたタイミングでレーザ光の出射が可能となっている。ここで、例えば、駆動ドライバ373の駆動周波数に基づいて基準位置タイミングを決定するようにした場合、例えば、図12(a)示されるように、駆動周波数をf0からf0´に変化させると、スキャナミラー372の周期は、図12(b)に示されるように、f0からf0´となるまで、時間をかけて漸次が変動するため、駆動ドライバ373のパルスの周期とスキャナミラー372の周期との間に位相が生じる期間が発生することとなり、その期間においては、基準位置タイミングがスキャナミラー372の周期に対応せず、レーザ光の出射タイミングがずれてしまい、画像が乱れるという問題が生じてしまう。そこで、本実施の形態では、駆動ドライバ373の駆動周波数を変化させてもスキャナミラー372の周期の検出結果に基づいて基準位置タイミングを決定しているので、双方の周期の位相が生じたとしても、基準位置タイミングのずれが生じず、その結果、画像が乱れが抑制される。
そして、調整部377は、基準位置タイミングとなったときに基準位置タイミング信号をCPU341に送信する。
また、調整部377は、上述のようにして周期を測定した結果、共振周波数が変更された場合には、変更後の周期を示す信号をCPU341に送信する。
なお、このとき、周期の測定結果をサンプリングし、所定期間毎(例えば、1フレーム毎や所定走査回数毎)にサンプリングした周期の測定結果についての平均を算出し、算出された周期の平均を示す信号をCPU341に送信するようにしてもよい。
このように、調整部377は、位置検出手段による検出結果に基づいて、主走査方向における走査周期を特定する走査周期特定手段を構成する。
また、調整部377は、走査周期特定手段によって特定された走査周期に基づいて、レーザ光の走査が所定の基準位置を通過するタイミングであることを示す基準位置タイミングを決定する基準位置タイミング決定手段を構成する。
また、調整部377は、振幅検出手段による検出結果に基づいて、レーザ光の振幅が所定の振幅よりも小さいときに、走査信号生成手段が生成するパルス信号の周波数を、レーザ光の振幅が所定の振幅以上となるように変更する周波数変更制御手段を構成する。
また、調整部377は、走査部が共振する周波数を基準周波数として設定する基準周波数設定手段を構成する。
また、調整部377は、基準周波数を挟む所定範囲で周波数がウォブリングされるパルス信号を設定するウォブリング信号設定手段を構成する。
また、CPU341は、調整部377から周期を示す信号を受信すると、後述するROM344から打ち出しタイミング決定プログラム344aを読み出し、LD361,362からのレーザ光による受信した周期を示す信号に対応する投影時間をROM344から読み出して決定するとともに、レーザ光の出射タイミングを決定する。
また、CPU341は、調整部377から基準位置タイミング信号を受信すると、ROM344から基準位置タイミング信号受信時プログラム344bを読み出し、タイミングコントローラ311にレーザ光の出射タイミングを示す信号を出力するまでのタイミングの監視を開始する。
また、CPU341は、所定時間毎に、ROM344から打ち出しタイミング監視プログラム344cを読み出し、レーザ光の出射タイミングであるときに、タイミングコントローラ311にレーザ光の出射タイミングを示す信号を出力する。
また、CPU341は、操作パネル330から送信される信号に基づいて、ビデオI/F342、外部I/F343を介してプロジェクタ100に入力された画像信号に基づく映像の投影を制御する。つまり、CPU341は、FPGA310のタイミングコントローラ311と相互に通信を行い、ビデオRAM345に一時的に保持されている画像信号に基づく映像の表示を制御する。
このように、CPU341は、打ち出しタイミング決定プログラム344aを実行することにより、走査周期特定手段によって特定された走査周期に基づいて、主走査方向における1走査周期におけるレーザ光が出力される時間である投影時間を決定する投影時間決定手段を構成する。
また、CPU341は、打ち出しタイミング決定プログラム344aを実行することにより、走査周期特定手段によって特定された走査周期及び投影時間決定手段によって決定されたレーザ光の投影時間に基づいて、レーザ光の走査が所定の基準位置を通過してからレーザ光が出射開始されるまでの出射開始時間を決定する出射開始時間決定手段を構成する。
また、CPU341は、打ち出しタイミング監視プログラム344cを実行することにより、基準位置タイミング決定手段によって決定された基準位置タイミングとなってから出射開始時間決定手段によって決定されたレーザ光の出射開始時間となったときに、投影時間決定手段によって決定された投影時間が経過するまでレーザ光源によりレーザ光を出力する制御を行うレーザ光出力制御手段を構成する。
RAM346は、例えば、CPU341のワークエリアとして用いられ、CPU341によって各種プログラムが実行される際に生じる処理結果や、入力されたデータ等を記憶する。
B+C=T−2A・・・(1)
また、ブランキング時間(B)とブランキング時間(C)との関係は、
B=C・・・(2)
となっている。
そして、CPU341は、主走査往路の出射までの時間(D)を算出する(ステップS103)。主走査往路の出射までの時間(D)は、以下のようにして求める。
D=A/2+C・・・(3)
なお、ここで、ミラーセンサ376の検出がスキャナミラー372の動作に対して所定の遅延(Δtd)が生じる場合にはこれを考慮し、式(3)に遅延時間分であるΔtdをさらに引いてDを求めるようにしてもよい。
E=D+A+B・・・(4)
そして、CPU341は、式(4)によって算出された主走査復路の出射までの時間(E)をRAM346に記憶する(ステップS106)。
次に、CPU341は、基準位置タイミング信号受信時処理のステップS202においてセットされた復路打ち出しタイマが0となったか否かを判定する(ステップS303)。そして、CPU341は、復路打ち出しタイマが0となったと判定したときは(ステップS303:Y)、タイミングコントローラ311に、主走査復路におけるレーザ光の出射タイミングであることを示す復路打ち出しタイミング信号を送信し(ステップS304)、この処理を終了する。一方、CPU341は、復路打ち出しタイマが0となったと判定しないときは(ステップS303:N)、ステップS304の処理を実行することなくこの処理を終了する。
そして、調整部377は、ミラーセンサ376からの信号に基づいて、上述した基準値の調整を行った後、信号のレベルが基準値を下回るタイミングで、基準位置タイミングを示す基準位置タイミング信号をCPU341に送信する。
すると、CPU341は、基準位置タイミングから主走査往路の出射までの時間(D)の経過後に、LD361,362からレーザ光が出射されるように制御を行う。これにより、投影時間(A)の間、すなわち、水平投影区間において、LD361,362によるレーザ光の出射が行われる。また、CPU341は、基準位置タイミングから主走査復路の出射までの時間(E)の経過後に、LD361,362からレーザ光が出射されるように制御を行う。これにより、投影時間(A)の間、LD361,362によるレーザ光の出射が行われる。そして、主走査往路及び主走査復路におけるレーザ光の出射が行われた後は、ブランキング期間(B)又はブランキング期間(C)となる。なお、ブランキング期間(B)は、主走査復路における投影時間の経過後、走査領域の左端部となるまでの時間(t2)と、走査領域の左端部から主走査往路における投影時間となるまでの時間(t2)とからなっており、それぞれの時間は等しくなっている。ブランキング期間(C)も同様に、主走査往路における投影時間の経過後、走査領域の右端部となるまでの時間(t1)と、走査領域の右端部から主走査復路における投影時間となるまでの時間(t1)とからなっており、それぞれの時間は等しくなっている。
以上により、プロジェクタ100は、スキャナミラー372の駆動周期に応じたタイミングでLD361,362からレーザ光が出射されることとなり、スキャナミラー372の駆動周期が変化しても、これに応じたタイミングでレーザ光の出射が可能となるため、投射位相のズレが生じにくく、映像品質を良好に保つことができる。
このようなスキャナミラーを用いる場合において、駆動周波数を電流により調整を行うようにすると、調整可能な温度範囲は狭くなってしまい、例えば、スキャナミラー372の共振する周波数が温度Aから温度Bに変化した場合には、そのスキャナミラー372の特性の変動による減衰分を補うことができるが、温度Aから温度Cに変化した場合にはその減衰分を補うことができない。そこで、本実施形態では、後述するウォブリング制御を行うので、スキャナミラー372の周囲温度が大きく変化して共振する周波数が変化しても、その変化に対する追従が可能となっている。
そして、ウォブリングするように設定されたパルス信号を駆動ドライバ373が生成することで、ウォブリングされたパルス信号のうちの何れかのパルス信号の周波数を共振周波数に近似させて、パルス信号を生成する。なお、共振周波数に近似する周波数のパルス信号であれば、電磁駆動型走査ミラーの一例であるスキャナミラー372の左右の振り幅を共振周波数に準じたものとすることができる。
具体的には、図9(a)に示すように、例えば、非投影区間を8分割し、8分割された非投影区間を1周期とするウォブリング周期で周波数をウォブリングさせて、その8分割された期間(第1期間から第8期間)毎に異なる周波数を設定する。そして、ウォブリングされたパルス信号のうち、非投影区間における第1期間と第5期間のパルス信号の周波数を基準周波数f0に設定する。
なお、ここで、投影区間とは、レーザ光が図3に示される投影領域上において走査が行われる区間であり、非投影区間とは、走査領域における投影領域以外の非投影領域をレーザ光が走査される区間である。
また、図9に示される投影区間及び非投影区間は、副走査方向におけるものを示している。
より具体的には、図9(b)の実線にて示されるように、調整部377は、基準周波数をf0aとしてΔfaの範囲でウォブリングを行っているときに、周波数がf0bとなったときにスキャナミラー372が共振したことを検出したとき、今回の非投影区間より、基準周波数をf0bに更新し、次回の非投影区間となるまで、駆動周波数をf0bに維持し続けるように制御する。そして、次回の非投影区間では、基準周波数をf0bとしてΔfbの範囲でウォブリングを行う。なお、調整部377は、スキャナミラー372が共振する周波数が基準周波数であるf0aから変化がない場合には、図9(b)の鎖線にて示されるように、今回の非投影区間においては、基準周波数をf0aとしてΔfaの範囲でのウォブリングを続行する。
この場合において、スキャナミラー372の振幅(走査角)が所定の上限値となったときに、これを基準周波数として設定するようにすれば、スキャナミラー372の振幅を一定に保つことができ、画像の乱れを生じにくくすることができる。具体的には、例えば、図13に示されるように、周囲温度が温度Dから温度Eに変化し、スキャナミラー372の共振する駆動周波数が周波数dから周波数eに変化したとき、スキャナミラー372の振幅のピークが特性により周波数dと周波数eとで異なって、駆動周波数eにおけるスキャナミラー372の振幅のピークが上限値αを超えるような場合が生じたとしても、振幅の上限値αに対応する駆動周波数f0´を基準周波数に設定することにより、スキャナミラー372の振幅を一定に保つことができ、画像の乱れを生じにくくすることができる。
また、スキャナミラー372の変位量を検出して行うものとしてもよい。
あるいは、投影部380に光センサを設け、当該光センサによるレーザ光の検出にて走査位置の検出を行うようにしてもよい。
また、これらの検出方法においては、何れも走査中心位置又はミラーセンサ376の変位の中心で検出することが好ましい。
130 スクリーン
310 FPGA
311 タイミングコントローラ
312 データコントローラ
313 ビットデータ変換器
314 データ/階調変換部
340 バックエンドブロック
341 CPU(投影時間決定手段、出射開始時間決定手段、レーザ光出力制御手段)
344 ROM
344a 打ち出しタイミング決定プログラム
344b 基準位置タイミング信号受信時プログラム
344c 打ち出しタイミング監視プログラム
345 ビデオRAM
350 レーザ出射部
351 レーザ制御回路
361 LD(レーザ光源)
362 LD(レーザ光源)
370 レーザ検出器(光検出部)
372 スキャナミラー(走査部)
373 駆動ドライバ(走査信号生成手段)
374 アクチュエータ(駆動手段)
376 ミラーセンサ(位置検出手段、振幅検出手段)
377 調整部(走査周期特定手段、基準位置タイミング決定手段、周波数変更制御手段、基準周波数設定手段、ウォブリング信号設定手段)
Claims (5)
- 入力される画像信号に応じてレーザ光を出射するレーザ光源と、
前記レーザ光源より出射されたレーザ光を主走査方向及び副走査方向に走査する走査部と、
前記走査部が前記レーザ光を主走査方向に走査するためのパルス信号を生成する走査信号生成手段と、
前記走査信号生成手段により生成されたパルス信号に応じて、走査部を主走査方向に往復させる駆動手段と、を備え、
主走査方向に走査された前記レーザ光の軌跡を前記主走査方向と直交する副走査方向に並べるように、投影面に画像を形成する光走査装置において、
前記走査部によるレーザ光の主走査方向における走査位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段による検出結果に基づいて、主走査方向における走査周期を特定する走査周期特定手段と、
前記走査周期特定手段によって特定された走査周期に基づいて、前記レーザ光の走査が所定の基準位置を通過するタイミングであることを示す基準位置タイミングを決定する基準位置タイミング決定手段と、
前記走査周期特定手段によって特定された走査周期に基づいて、主走査方向における1走査周期におけるレーザ光が出力される時間である投影時間を決定する投影時間決定手段と、
前記走査周期特定手段によって特定された走査周期及び前記投影時間決定手段によって決定されたレーザ光の投影時間に基づいて、前記レーザ光の走査が前記所定の基準位置を通過してからレーザ光が出射開始されるまでの出射開始時間を決定する出射開始時間決定手段と、
前記基準位置タイミング決定手段によって決定された基準位置タイミングとなってから前記出射開始時間決定手段によって決定されたレーザ光の出射開始時間となったときに、前記投影時間決定手段によって決定された投影時間が経過するまで前記レーザ光源によりレーザ光を出力する制御を行うレーザ光出力制御手段と、
前記走査部による主走査方向におけるレーザ光の振幅を検出する振幅検出手段と、
前記振幅検出手段による検出結果に基づいて、レーザ光の振幅が所定の振幅よりも小さいときに、前記走査信号生成手段が生成するパルス信号の周波数を、前記レーザ光の振幅が前記所定の振幅以上となるように変更する周波数変更制御手段と、を備え、
前記走査周期特定手段は、前記周波数変更制御手段によって変更された後の走査周期を特定し、
前記出射開始時間決定手段は、前記走査周期における主走査往路及び主走査復路でのそれぞれの出射開始時間を決定し、
前記レーザ光出力制御手段は、前記主走査往路での出射開始時間となったときに、及び、前記主走査復路での出射開始時間となったときにそれぞれ前記投影時間決定手段によって決定された投影時間が経過するまで前記レーザ光源によりレーザ光を出力する制御を行うことを特徴とする光走査装置。 - 前記走査部は、前記レーザ光源より出射されたレーザ光を前記投影面に反射させるスキャナミラーの角度を変更することによりレーザ光の走査を行うものであり、
前記位置検出手段は、前記スキャナミラーの角度を検出することにより走査位置を検出することを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。 - 前記周波数変更制御手段は、前記走査部が共振する周波数を基準周波数として設定する基準周波数設定手段と、前記基準周波数を挟む所定範囲で周波数がウォブリングされるパルス信号を設定するウォブリング信号設定手段と、を有し、
ウォブリングされる前記基準周波数以外の何れかの周波数のパルス信号により前記走査部が共振することとなったときに、前記基準周波数設定手段によって、当該周波数を基準周波数に設定することにより、生成するパルス信号の周波数を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の光走査装置。 - 前記レーザ光源は、前記レーザ光の副走査方向において、前記レーザ光が走査される走査区間のうちの画像の表示を行う区間である投影区間に、前記入力された画像信号に応じたレーザ光の出射を行い、
前記ウォブリング信号設定手段は、前記レーザ光の副走査方向において、前記走査区間のうちの投影区間でない区間である非投影区間の走査中に、周波数がウォブリングされるパルス信号を設定することを特徴とする請求項3に記載の光走査装置。 - 入力される画像信号に応じてレーザ光を出射するレーザ光源と、
前記レーザ光源より出射されたレーザ光を主走査方向及び副走査方向に走査する走査部と、
前記走査部が前記レーザ光を主走査方向に走査するためのパルス信号を生成する走査信号生成手段と、
前記走査信号生成手段により生成されたパルス信号に応じて、走査部を主走査方向に往復させる駆動手段と、を備え、
主走査方向に走査された前記レーザ光の軌跡を前記主走査方向と直交する副走査方向に並べるように、投影面に画像を形成する光走査装置において、
前記走査部によるレーザ光の主走査方向における走査位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段による検出結果に基づいて、主走査方向における走査周期を特定する走査周期特定手段と、
前記走査周期特定手段によって特定された走査周期に基づいて、前記レーザ光の走査が所定の基準位置を通過するタイミングであることを示す基準位置タイミングを決定する基準位置タイミング決定手段と、
前記走査周期特定手段によって特定された走査周期に基づいて、主走査方向における1走査周期におけるレーザ光が出力される時間である投影時間を決定する投影時間決定手段と、
前記走査周期特定手段によって特定された走査周期及び前記投影時間決定手段によって決定されたレーザ光の投影時間に基づいて、前記レーザ光の走査が前記所定の基準位置を通過してからレーザ光が出射開始されるまでの出射開始時間を決定する出射開始時間決定手段と、
前記基準位置タイミング決定手段によって決定された基準位置タイミングとなってから前記出射開始時間決定手段によって決定されたレーザ光の出射開始時間となったときに、前記投影時間決定手段によって決定された投影時間が経過するまで前記レーザ光源によりレーザ光を出力する制御を行うレーザ光出力制御手段と、
前記走査部による主走査方向におけるレーザ光の振幅を検出する振幅検出手段と、
前記振幅検出手段による検出結果に基づいて、レーザ光の振幅が所定の振幅よりも小さいときに、前記走査信号生成手段が生成するパルス信号の周波数を、前記レーザ光の振幅が前記所定の振幅以上となるように変更する周波数変更制御手段と、を備え、
前記走査周期特定手段は、前記周波数変更制御手段によって変更された後の走査周期を特定し、
前記走査部は、前記レーザ光源より出射されたレーザ光を前記投影面に反射させるスキャナミラーの角度を変更することによりレーザ光の走査を行い、
前記位置検出手段は、前記スキャナミラーの角度を検出することにより走査位置を検出し、
前記周波数変更制御手段は、前記走査部が共振する周波数を基準周波数として設定する基準周波数設定手段と、前記基準周波数を挟む所定範囲で周波数がウォブリングされるパルス信号を設定するウォブリング信号設定手段を、を有し、
ウォブリングされる前記基準周波数以外の何れかの周波数のパルス信号により前記走査部が共振することとなったときに、前記基準周波数設定手段によって、当該周波数を基準周波数に設定することにより、生成するパルス信号の周波数を変更し、
前記レーザ光源は、前記レーザ光の副走査方向において、前記レーザ光が走査される走査区間のうちの画像の表示を行う区間である投影区間に、前記入力された画像信号に応じたレーザ光の出射を行い、
前記ウォブリング信号設定手段は、前記レーザ光の副走査方向において、前記走査区間のうちの投影区間でない区間である非投影区間の走査中に、周波数がウォブリングされるパルス信号を設定し、
前記出射開始時間決定手段は、前記走査周期における主走査往路及び主走査復路でのそれぞれの出射開始時間を決定し、
前記レーザ光出力制御手段は、前記主走査往路での出射開始時間となったときに、及び、前記主走査復路での出射開始時間となったときにそれぞれ前記投影時間決定手段によって決定された投影時間が経過するまで前記レーザ光源によりレーザ光を出力する制御を行うことを特徴とする光走査装置。
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