JP4888022B2 - 画像表示装置及び網膜走査型画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置及び網膜走査型画像表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、画像表示装置及び網膜走査型画像表示装置に関するものであり、特に、第一の走査方向に対して相対的に高速に光を走査させる高速走査部と、鋸波状に揺動することによって、第二の走査方向に対して相対的に低速に光を走査させ、有効な画像を表示させる低速走査部と、を備えた画像表示装置及び網膜走査型画像表示装置に関する。
従来、画像を表示するための画像表示装置には、光を2次元に走査させて走査光とするための光走査装置などが含まれている。また、このような光走査装置には、光を反射させる反射ミラーを揺動させる制御を行うことによって、その光を走査させ、走査光とし、画像を表示させる。
このような画像表示装置においては、相対的に高速に光を走査させる高速走査部と、相対的に低速に光を走査させる低速走査部と、が備えられている。これら、高速走査部、低速走査部には、共振するように揺動することによって、有効な画像を表示させるものや、共振しないように鋸波状に揺動することによって、有効な画像を表示させるものなどがある。
また、このような画像表示装置では、例えば、特許文献1に示すように、画像を有効に表示させるための領域外であり、画像を有効に表示させるための有効走査を開始する有効走査開始位置に至るまでに、走査光を検知する光検知センサが配置されており、有効走査開始位置に至ったか否か、正常に走査光の走査が行われているかなどが認識可能となる。
特開2003−131151号公報
しかしながら、上述したような画像表示装置では、有効走査開始位置に至るまでに光検知センサが配置されているため、例えば、低速走査部が鋸波状に揺動する場合においては、その揺動が開始される揺動開始位置から、有効な画像を表示するための有効走査を開始する有効走査開始位置、その有効走査を終了する有効走査終了位置、揺動開始位置に戻り始める帰線開始位置、そして、揺動開始位置へ戻るという順に往復揺動が行われるが、帰線開始位置から揺動開始位置へ戻った後に発生する想定外の揺れ、震え(ジッタ、ウォブルなど)の影響を受けるおそれがあった。
本発明は、上述したような課題に鑑みてなされたものであり、有効な画像を表示させることに伴い、揺動開始位置から表示開始位置までにおいて発生する、鋸波状の揺動による想定外の揺れ、震えによる影響を受け難くすることができる画像表示装置及び網膜走査型画像表示装置を提供することを目的とする。
以上のような目的を達成するために、本発明は、以下のようなものを提供する。
すなわち、請求項1記載の本発明では、光を出射する出射部と、第一の走査方向に対して相対的に高速に光を走査させる高速走査部と、第二の走査方向に対して相対的に低速に光を走査させる低速走査部と、を備え、前記低速走査部は、揺動が開始される揺動開始位置と当該揺動開始位置に戻り始める帰線開始位置との間を鋸波状に揺動することによって、有効な画像を表示させる画像表示装置において、前記出射部は、前記揺動開始位置と前記帰線開始位置との間の有効走査開始位置に前記低速走査部が配向されるときから、有効な画像を表示させるための光の出射を開始し、前記有効走査開始位置から前記帰線開始位置との間の有効走査終了位置まで有効な画像を表示させるための光の出射を有効画像走査領域に行う機能を有し、前記有効走査開始位置から前記帰線開始位置との間において、前記有効画像走査領域とは異なり、前記出射部によって有効な画像を表示させない無効画像走査領域に配置され、走査された光を検知する光検知センサと、前記光検知センサによる光の検知に基づいて、前記高速走査部によって走査される光の振幅、共振周波数、位相の少なくともいずれかを算出する算出部と、前記光検知センサによって光が検知される位置情報と、前記高速走査部によって走査される光の振幅、共振周波数、位相の少なくともいずれかと、が対応付けられた算出テーブルが記憶された算出テーブル記憶部と、を備え、前記算出部は、前記算出テーブル記憶手段に記憶された算出テーブルと、前記光検知センサによって光が検知された位置情報と、に基づいて、前記高速走査部によって走査される光の振幅、共振周波数、位相の少なくともいずれかを算出する機能を有することを特徴とするものである。
また、請求項2記載の本発明では、請求項1に記載の発明において、前記出射部は、前記有効走査終了位置に前記低速走査部が配向されるときから、有効な画像を表示させるための光の出射を終了する機能を有し、前記光検知センサは、前記有効走査終了位置と前記帰線開始位置との間における前記無効画像走査領域に配置されることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の本発明では、請求項1に記載の発明において、前記出射部は、前記有効走査終了位置に前記低速走査部が配向されるときから、有効な画像を表示させるための光の出射を終了する機能を有し、前記光検知センサは、前記有効走査開始位置と前記有効走査終了位置との間における前記無効画像走査領域に配置されることを特徴とするものである。
また、請求項4記載の本発明では、請求項3に記載の発明において、前記光検知センサは、前記有効走査開始位置と前記有効走査終了位置との間における前記無効画像走査領域において、走査された光を複数回検知する機能を有することを特徴とするものである。
また、請求項5記載の本発明では、請求項3又は4に記載の発明において、前記光検知センサは、前記有効走査開始位置と前記有効走査終了位置との間における前記無効画像走査領域において、前記高速走査部によって走査される中心から第一の走査方向に所定距離だけ離れた位置に配置されることを特徴とするものである。
また、請求項記載の本発明では、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記算出部によって算出された結果に基づいて、前記高速走査部によって走査される光の振幅、共振周波数、位相の少なくともいずれかを制御する光制御部を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項記載の本発明では、請求項1からのいずれかに記載の画像表示装置を備え、画像に関する画像信号に応じて変調された光を走査させて出射させることで、ユーザの少なくとも一方の眼の網膜に画像を投影し、画像を表示することを特徴とするものである。
請求項1又は記載の発明によれば、出射部が有効な画像を表示させるための光の出射を開始する記有効走査開始位置と、揺動が開始される揺動開始位置に戻り始める帰線開始位置との間の有効走査終了位置まで、有効な画像を表示させるための光の出射を有効画像走査領域とは異なり、出射部によって有効な画像を表示させない無効画像走査領域に配置され、走査された光を検知する光検知センサを備えた。従って、揺動開始位置から表示開始位置までにおける領域に光検知センサを配置せずに、更には、有効な画像を表示するための光を遮ることなく、走査された光を検知することができるため、有効な画像を表示させることができ、揺動開始位置から表示開始位置までにおいて発生する、鋸波状の揺動による想定外の揺れ、震え(ジッタ、ウォブルなど)による影響を受け難くすることができる。また、請求項1又は7記載の発明によれば、光検知センサによる光の検知に基づいて、高速走査部によって走査される光の振幅、共振周波数、位相の少なくともいずれかを算出する。従って、走査された光の検知によって、高速走査部の光の振幅、共振周波数、位相の少なくともいずれかを算出することができる。更に、請求項1又は7記載の発明によれば、光検知センサによって光が検知される位置情報と、高速走査部によって走査される光の振幅、共振周波数、位相の少なくともいずれかと、が対応付けられた算出テーブルが記憶されており、その算出テーブルと、光検知センサによって光が検知された位置情報と、に基づいて、高速走査部によって走査される光の振幅、共振周波数、位相の少なくともいずれかを算出する。従って、算出テーブルが記憶されているため、複雑な算出処理を行うことなく、制御負荷を軽減することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、光検知センサは、有効な画像を表示させるための光の出射を終了する有効走査終了位置と、帰線開始位置との間における無効画像走査領域に配置される。従って、有効走査終了位置から帰線開始位置までであれば、有効な画像を表示するための光を遮ることなく、走査された光を検知することができるため、有効な画像を表示させることができ、揺動開始位置から表示開始位置までにおいて発生する、鋸波状の揺動による想定外の揺れ、震え(ジッタ、ウォブルなど)による影響を受け難くすることができる。
また、請求項3記載の発明によれば、光検知センサは、有効走査開始位置と、有効な画像を表示させるための光の出射を終了する有効走査終了位置との間における無効画像走査領域に配置される。従って、有効走査開始位置から有効走査終了位置までであっても、有効な画像が表示されない第一の走査方向における端部などの無効画像走査領域であれば、有効な画像を表示するための光を遮ることなく、走査された光を検知することができるため、有効な画像を表示させることができ、揺動開始位置から表示開始位置までにおいて発生する、鋸波状の揺動による想定外の揺れ、震え(ジッタ、ウォブルなど)による影響を受け難くすることができる。
また、請求項4記載の発明によれば、光検知センサは、有効走査開始位置と有効走査終了位置との間における無効画像走査領域において、走査された光を複数回検知する。従って、より多くの位置で走査された光を検知することができ、より一層、揺動開始位置から表示開始位置までにおいて発生する、鋸波状の揺動による想定外の揺れ、震え(ジッタ、ウォブルなど)による影響を受け難くすることができる。
また、請求項5記載の発明によれば、光検知センサは、有効走査開始位置と有効走査終了位置との間における無効画像走査領域において、高速走査部によって走査される中心から第一の走査方向に所定距離だけ離れた位置に配置される。従って、有効な画像を表示させない中心から所定距離だけ離れた位置に光検知センサを配置することによって、有効な画像を表示させることができ、揺動開始位置から表示開始位置までにおいて発生する、鋸波状の揺動による想定外の揺れ、震え(ジッタ、ウォブルなど)による影響を受け難くすることができる。
また、請求項記載の発明によれば、算出された結果に基づいて、高速走査部によって走査される光の振幅、共振周波数、位相の少なくともいずれかを制御する。従って、走査された光の検知によって算出される高速走査部の光の振幅、共振周波数、位相の少なくともいずれかに基づいて、揺動態様を変更させる制御を行うなど、所望とする光の振幅、共振周波数、位相の制御を行うことができる。
以下に、本発明に好適な実施形態について図面に基づいて説明する。
[画像表示装置の電気的構成]
本実施形態における網膜走査型ディスプレイ1の電気的構成などについて図1を用いて説明する。
図1に示すように、網膜走査型ディスプレイ1には、外部から供給される映像信号を処理するための光源ユニット部2が設けられている。光を出射する出射部としての光源ユニット部2には、外部からの映像信号が入力され、それに基づいて映像を合成するための要素となる各信号を発生する映像信号供給回路3が設けられ、この映像信号供給回路3から映像信号4、水平同期信号5、及び、垂直同期信号6が出力される。また、光源ユニット部2には、映像信号供給回路3から映像信号4として伝達される赤(R),緑(G),青(B)の各映像信号をもとにそれぞれ強度変調されたレーザ光を出射するように、Rレーザ13,Gレーザ12,Bレーザ11を、それぞれ駆動するためのRレーザドライバ10,Gレーザドライバ9,Bレーザドライバ8が設けられている。さらに、各レーザより出射されたレーザ光を平行光にコリメートするように設けられたコリメート光学系14と、それぞれコリメートされたレーザ光を合波するダイクロイックミラー15と、合波されたレーザ光を光ファイバ17に導く結合光学系16とが設けられている。尚、Rレーザ13,Gレーザ12,Bレーザ11として、レーザダイオード等の半導体レーザや固体レーザを利用してもよい。尚、本実施形態における光源ユニット部2は、少なくとも1つの光源と、当該光源から出射されるビーム光(光束)を画像信号に応じて強度変調する変調手段の一例に相当する。
また、網膜走査型ディスプレイ1には、光源ユニット部2から伝搬されたレーザ光を水平走査系19に導くコリメート光学系18と、コリメートされたレーザ光を、ガルバノミラー19aを利用して水平方向に走査する水平走査系19と、水平走査系19によって走査されたレーザ光を垂直走査系21に導く第1リレー光学系20と、水平走査系19に走査され、第1リレー光学系20を介して入射されたレーザ光を、ガルバノミラー21aを利用して垂直方向に走査する垂直走査系21と、垂直走査系21に走査されたレーザ光をユーザの瞳孔24に入射するように第2リレー光学系22と、が設けられている。
尚、具体的な一例としては、水平走査系19は、表示すべき画像の1走査線ごとに、レーザビームを水平方向に水平走査(1次走査の一例)させる光学系である。また、水平走査系19は、レーザビームを水平方向に走査するガルバノミラー19aと、そのガルバノミラー19aの駆動制御を行う水平走査制御回路19cとを備えている。
これに対し、垂直走査系21は、表示すべき画像の1フレームごとに、レーザビームを最初の走査線から最後の走査線に向かって垂直に垂直走査(2次走査の一例)する光学系である。また、垂直走査系21は、垂直走査するガルバノミラー21aと、そのガルバノミラー21aの駆動制御を行う垂直走査制御回路21cとを備えている。
水平走査系19は、垂直走査系21より高速にすなわち高周波数でレーザビームを走査するように設計されている。また、水平走査系19,垂直走査系21は、図1に示すように、各々映像信号供給回路3に接続され、映像信号供給回路3より出力される水平同期信号5,垂直同期信号6にそれぞれ同期してレーザ光を走査するように構成されている。
尚、本実施形態における水平走査系19及び垂直走査系21などは、入射したビーム光を、1次方向及びその1次方向に略垂直な2次方向に走査させることによって、フレームを形成する光走査装置の一例である。また、本実施形態における水平走査系19は、入射されるビーム光を水平方向(第一の走査方向)に対して相対的に高速に走査させる高速走査部の一例に相当し、本実施形態における垂直走査系21は、その水平方向に走査されたビーム光を、垂直方向(第二の走査方向)に対して相対的に低速に走査させる低速走査部の一例に相当する。また、本実施形態における水平走査系19、垂直走査系21は、光源からの光を所定方向に走査する走査部の一例に相当する。
また、本実施形態においては、水平走査系19のガルバノミラー19aと、垂直走査系21のガルバノミラー21aとは、名称を同じように説明したが、光を走査するように其の反射面が揺動(回転)させられるものであれば、圧電駆動、電磁駆動、静電駆動等いずれの駆動方式によるものであってもよいことは言うまでもない。また、本実施形態においては、水平走査系19を共振タイプの走査系とし、垂直走査系21を非共振タイプの走査系としたが、これに限らず、例えば、水平走査系19を非共振タイプの走査系としてもよい。また、詳しくは後述するが、垂直走査系21は、鋸波状に揺動する走査系である。
また、水平走査系19や垂直走査系21によって走査されたビーム光を検知する光検知センサ31が配置されている。この光検知センサ31は、鋸波状に揺動する垂直走査系21とユーザの瞳孔24との間に配置されており、走査された走査光を検知した場合には、BD(Beam Detector)信号7として光源ユニット部2(映像信号供給回路3)に出力することとなる。これによって、光源ユニット部2は、走査されるビーム光の振幅、共振周波数、位相としての同期タイミングを算出し、制御することとなる。尚、同期タイミングとは、詳しく後述する有効走査開始位置、有効走査終了位置、帰線開始位置等のタイミング(位置)の総称として用いており、有効画像走査領域等を決めることに重要なタイミングである。
次に、本発明の一実施形態の網膜走査型ディスプレイ1が、外部からの映像信号を受けてから、ユーザの網膜上に映像を投影するまでの過程について図1を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態の網膜走査型ディスプレイ1では、光源ユニット部2に設けられた映像信号供給回路3が外部からの映像信号の供給を受けると、映像信号供給回路3は、赤,緑,青の各色のレーザ光を出力させるためのR映像信号,G映像信号,B映像信号からなる映像信号4と、水平同期信号5と、垂直同期信号6とを出力する。Rレーザドライバ10,Gレーザドライバ9,Bレーザドライバ8は各々入力されたR映像信号,G映像信号,B映像信号に基づいてRレーザ13,Gレーザ12,Bレーザ11に対してそれぞれの駆動信号を出力する。この駆動信号に基づいて、Rレーザ13,Gレーザ12,Bレーザ11はそれぞれ強度変調されたレーザ光を発生し、各々をコリメート光学系14に出力する。また、映像信号供給回路3は、後述する水平走査系19のガルバノミラー19aの駆動状態を示すBD同期タイミング信号(図示せず)に応じて、レーザ光を発生し、各々をコリメート光学系14に出力するタイミングを制御する。つまり、このような網膜走査型ディスプレイ1(映像信号供給回路3)は、ガルバノミラー19aなどにビーム光を出射させるタイミングを制御することとなる。点光源から発生されるレーザ光は、このコリメート光学系14によってそれぞれが平行光にコリメートされ、さらに、ダイクロイックミラー15に入射されて1つのビーム光となるよう合成された後、結合光学系16によって光ファイバ17に入射されるよう導かれる。
光ファイバ17によって伝搬されたレーザ光は、光ファイバ17からコリメート光学系18によって平行光にコリメートされて水平走査系19に出射される。この出射されたレーザ光は、水平走査系19のガルバノミラー19aの偏向面19bに入射される。ガルバノミラー19aの偏向面19bに入射したレーザ光は水平同期信号に同期して水平方向に走査されて第1リレー光学系20を介し、垂直走査系21のガルバノミラー21aの偏向面21bに入射する。ガルバノミラー21aは、ガルバノミラー19aが水平同期信号に同期することと同様に垂直同期信号6に同期して、その偏向面21bが入射光を垂直方向に反射するように往復振動をしており、このガルバノミラー21aによってレーザ光は垂直方向に走査される。ガルバノミラー21aによって走査されたレーザ光は、第2リレー光学系22を介して、ユーザの瞳孔24に入射する。これによって、ユーザはこのように2次元走査されて網膜上に投影されたレーザ光による画像を認識することができる。つまり、この網膜走査型ディスプレイ1は、画像に関する画像信号に応じて変調された光を走査させて出射させることで、ユーザの少なくとも一方の眼の網膜に画像を投影し、画像を表示する網膜走査型画像表示装置の一例に相当する。
[映像信号供給回路の電気的構成]
上述した映像信号供給回路3の電気的構成などについて図2を用いて説明する。
図2に示すように、映像信号供給回路3には、制御部110と、入出力インタフェース105とを含む構成である。制御部110は、CPU(Central Processing Unit)102と、各種プログラム等を記憶(記憶)する書き換え可能な主記憶装置としての第1記憶部103と、各種データ等を記憶するフラッシュROM等から構成された第2記憶部104と、を含む構成である。また、これらCPU102、第1記憶部103、第2記憶部104、入出力インタフェース105は、システムバス101で電気的に接続されている。
(第1記憶部103について)
また、第1記憶部103には、コンピュータとしての基本的な機能を提供するためのオペレーティングシステム(OS)プログラムや、外部からの画像信号を受け取るプログラム、外部からの画像信号を変換する変換プログラム、変換された画像信号を出力する出力プログラム、内部からのBD信号を受け取るプログラム、水平走査系19や垂直走査系21を制御するプログラム等を記憶しており、これらはCPU102によって読み出され、CPU102によってこれらのプログラムに従った機能が実行される。
(第2記憶部104について)
第2記憶部104には、BD信号を受信することによって、ビーム光の走査の状態、即ち、水平走査系19や垂直走査系21の駆動状態を認識するためのテーブルが記憶されている。具体的には、ビーム光を受光した位置の距離と、ビーム光の走査の振幅や周波数、同期タイミングなどとが対応付けられた算出テーブルなどが記憶されており、ビーム光を受光した位置によって、ビーム光の走査の振幅や周波数、同期タイミングなどが算出可能となる。詳しくは図6を用いて後述する。
(制御部110について)
制御部110は、上述のようにCPU102と第1記憶部103とから構成され、CPU102が第1記憶部103に記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより、網膜走査型ディスプレイ1全体を統括制御するようになっている。
(入出力インタフェース105について)
入出力インタフェース105は、網膜走査型ディスプレイ1における送受信の制御を行う機能を有する。具体的には、入出力インタフェース105は、網膜走査型ディスプレイ1の外部からの映像信号の受信、網膜走査型ディスプレイ1の内部への映像信号、制御信号の送信、網膜走査型ディスプレイ1の内部からの各種信号の受信などを行う機能を有する。
[光検知センサの配置]
上述した光検知センサ31の配置位置について図3から図5を用いて説明する。
図3(A)に示すように、相対的に高速に揺動する水平走査系19におけるガルバノミラー19aは、共振揺動することによって、水平方向Xに対して往復走査される。そして、ガルバノミラー19aによって水平方向に走査された走査光は、第1リレー光学系20を介して、相対的に低速に揺動する垂直走査系21に入射する。垂直走査系21のガルバノミラー21aは、鋸波状に揺動することによって、垂直方向Yに対して走査される。そして、ガルバノミラー21aによって垂直方向に走査された走査光は、第2リレー光学系22を介して、ユーザの瞳孔24に入射する。
このような構成において、ガルバノミラー21aと第2リレー光学系22との間に光検知センサ31が配置されている。本実施形態においては、光検知センサ31aが配置されている。光検知センサ31aは、走査範囲Zのうち、垂直走査系21によって走査される方向(往方向)の縁端であり、水平走査系19によって走査される水平方向の中心から所定距離離れた位置に配置されている。尚、このような位置ではなく、図3(B)の光検知センサ31bに示すように、走査範囲Zのうち、水平走査系19によって走査される水平方向の縁端であり、垂直走査系21によって走査される走査開始側を除いた位置に配置されてもよい。詳しくは別の実施形態にて後述する。
詳しくは後述するが、図4(C)に示すように、この光検知センサ31aは、有効な画像を表示させるための光の出射が行われる有効画像走査領域Fに配置されることはなく、特に、有効な画像を表示させるための光の出射が開始された後に受光する位置に配置されている。
図4(A)に示すように、垂直走査系21は、往路Aにおいては、相対的に緩やかに角度を変化させ、復路Bにおいては、相対的に急に角度を変化させる。つまり、垂直走査系21は、揺動が開始される揺動開始位置t1と、戻り始める帰線開始位置t4との間を、その角度が鋸波状に揺動することによって、図4(B)に示すように、走査光を垂直方向に走査させ、有効な画像を表示させることとなる。また、水平走査系19は、垂直走査系21に対して水平方向に共振するように揺動することによって、走査講を水平方向に走査させる。
また、上述した出射部としての光源ユニット部2は、図4(A)に示すように、揺動開始位置t1と帰線開始位置t4との間の有効走査開始位置t2に垂直走査系21が配向されるときから、有効な画像を表示させるための光の出射を開始し、有効走査開始位置t2と帰線開始位置t4との間の有効走査終了位置t3に垂直走査系21が配向されるときから、有効な画像を表示させるための光の出射を終了する。特に、光源ユニット部2は、有効走査開始位置t2と有効走査終了位置t3との間に垂直走査系21が配向されたときであっても、水平方向に対する中心となる領域は、有効な画像を表示させない有効画像走査領域となり、水平方向に対する縁端となる領域は、有効な画像を表示させない無効画像走査領域となる。
また、図4(A)に示すように、垂直走査系21の往路Aは、走査を開始してから有効な画像の表示を開始させるまでの走査開始期間C、有効な画像の表示を開始させてから終了させるまでの有効画像走査期間D、有効な画像の表示を終了させてから往路Aが終了する有効画像終了後走査期間Eに分けられるが、走査開始期間Cは、鋸波状の揺動による想定外の揺れ、震え(ジッタ、ウォブルなど)による影響を受けて、その駆動状態が安定しないため、光検知センサ31は、垂直走査系21が有効画像走査期間Dか有効画像終了後走査期間Eに配置されるときに走査光が走査される領域に配置される。
具体的には、図4(C)に示すように、走査範囲Zのうち、垂直走査系21によって有効な画像を表示させるための光の走査が行われる有効画像走査領域Fには、光検知センサ31は配置されない。尚、この有効画像走査領域Fは、有効な画像の表示を開始させる有効走査開始位置t2に垂直走査系21が配向されるときから、有効な画像の表示を終了させる有効走査終了位置t3に垂直走査系21が配向されるまでに光が走査される領域のうち、その水平方向に対する中央領域である。
また、走査範囲Zのうち、垂直走査系21が走査開始期間Cに配置されている場合に走査光が走査される走査開始領域Gにも、光検知センサ31は配置されない。尚、この走査開始領域Gは、揺動を開始させる揺動開始位置t1に垂直走査系21が配向されてから、有効走査開始位置t2に垂直走査系21が配向されるまでに光が走査される領域である。
光検知センサ31は、走査範囲Zのうち、有効走査開始位置t2から、その位置に戻り始める帰線開始位置t4との間において、上述した有効画像走査領域Fとは異なり(を除く)、有効な画像を表示させない無効画像走査領域H及びIに配置される。つまり、光検知センサ31は、有効走査開始位置t2から帰線開始位置t4との間において、有効画像走査領域Fとは異なり、有効な画像を表示させない無効画像走査領域H及びIに配置されることとなる。従って、揺動開始位置から表示開始位置までにおける領域に光検知センサを配置せずに、更には、有効な画像を表示するための光を遮ることなく、走査された光を検知することができるため、有効な画像を表示させることができ、揺動開始位置から表示開始位置までにおいて発生する、鋸波状の揺動による想定外の揺れ、震え(ジッタ、ウォブルなど)による影響を受け難くすることができる。
尚、本実施形態においては、光検知センサ31aは、有効走査終了位置t3に垂直走査系21が配向されるときから、帰線開始位置t4に垂直走査系21が配向されるまでに光が走査される有効走査終了領域Iに配置される。特に、光検知センサ31aは、有効走査終了領域Iのうち、水平方向に対する揺動の中心Jから所定距離K1離れた位置に配置される。つまり、光検知センサ31aは、有効走査終了位置t3と帰線開始位置t4との間における有効走査終了領域I(無効画像走査領域)に配置されることとなる。従って、有効走査終了位置から帰線開始位置までであれば、有効な画像を表示するための光を遮ることなく、走査された光を検知することができるため、有効な画像を表示させることができ、揺動開始位置から表示開始位置までにおいて発生する、鋸波状の揺動による想定外の揺れ、震え(ジッタ、ウォブルなど)による影響を受け難くすることができる。
この光検知センサ31のそれぞれとして、走査された走査光を複数回検知するために、線状(1次元状)に連続して一体に設けられたラインセンサを採用したが、これに限らず、例えば、マトリクス状のエリアセンサ、複数走査線分が入る面積を有する単一の光センサなどであってもよい。
このような位置に光検知センサ31が配置されることによって、図5に示すように、光(波形)が走査された場合には、光検知センサ31aは、有効走査終了領域Iにおいて、水平方向における中心Jから水平方向に所定距離K1だけ離れた位置に光が走査された場合に、その光を検知する。これによって、走査された走査光を受光した位置によって、水平走査系19の走査の検知周期T1、T2が算出可能となる。また、この検知周期T1、T2の算出結果と、後述する算出テーブルの参照とによって、水平走査系19の走査の周期Tや、その振幅θ0、同期タイミングt0(位相)が算出可能となる。具体的な一例としては、振幅が標準の振幅よりも大きくなってしまった場合には、検知周期T1、T2の比率が変化し、大きくなった振幅が算出可能となる。
このように、光検知センサ31は、有効走査開始位置と有効走査終了位置との間における無効画像走査領域において、走査された光を複数回検知する。従って、より多くの位置で走査された光を検知することができ、より一層、揺動開始位置から表示開始位置までにおいて発生する、鋸波状の揺動による想定外の揺れ、震え(ジッタ、ウォブルなど)、更にはセンサのノイズによる影響を受け難くすることができる。また、光検知センサは、有効走査開始位置と有効走査終了位置との間における無効画像走査領域において、高速走査部によって走査される中心から第一の走査方向に所定距離だけ離れた位置に配置される。従って、有効な画像を表示させない中心から所定距離だけ離れた位置に光検知センサを配置することによって、有効な画像を表示させることができ、揺動開始位置から表示開始位置までにおいて発生する、鋸波状の揺動による想定外の揺れ、震え(ジッタ、ウォブルなど)による影響を受け難くすることができる。
[算出テーブル]
上述した第2記憶部104に記憶されている算出テーブルについて図6を用いて説明する。
第2記憶部104に記憶されている算出テーブルは、上述した走査光の検知周期T1、T2に基づいて、水平走査系19における振幅や共振周波数、同期タイミング(位相)などを算出するためのテーブルである。算出テーブルには、図6に示すように、検知周期T1、T2の組み合わせと、水平走査系19における振幅と、共振周波数と、位相とが対応付けられており、それぞれ検知周期T1、T2の組み合わせによって算出された水平走査系19における振幅と、共振周波数と、位相とが対応付けられている。このような第2記憶部104は、光検知センサ31によって光が検知される位置情報と、水平走査系19(高速走査部)によって走査される光の振幅、共振周波数と、位相と、が対応付けられた算出テーブルが記憶された算出テーブル記憶部に相当する。
[網膜走査型ディスプレイ1の処理の説明]
以下、網膜走査型ディスプレイ1の詳細動作について、図7のフローチャートを用いて更に具体的に説明する。図7は網膜走査型ディスプレイ1におけるメイン処理を示すフローチャートである。
まず、制御部110は、図7に示すように、モニタ条件成立か否かを判定する(ステップS11)。この処理において、制御部110は、所定の時間が経過したか否かによって、モニタ条件成立か否かを判定することとなる。制御部110は、モニタ条件成立したと判定した場合には、ステップS12に処理を移す。一方、制御部110は、モニタ条件成立していないと判定した場合には、ステップS21に処理を移す。
ステップS12において、制御部110は、光検知センサ31(第1光検知センサ31aなど)からのBD信号に基づいて検知周期T1、T2を算出する。そして、制御部110は、算出テーブルを参照し(図6参照)、ステップS12において算出した検知周期T1、T2に基づいて振幅、共振周波数、同期タイミングを読み出す(ステップS13)。これによって、制御部110は、上述した算出テーブルと、光検知センサ31によって光が検知された位置情報と、に基づいて(光検知センサ31による光の検知に基づいて)、水平走査系19(高速走査部)によって走査される光の振幅、共振周波数、同期タイミングを算出することとなる。尚、このような処理を実行する制御部110は、算出部に相当する。従って、走査された光の検知によって、水平走査系19の光の振幅、共振周波数、同期タイミングを算出することができる。また、算出テーブルが記憶されているため、複雑な算出処理を行うことなく、制御負荷を軽減することができる。
そして、制御部110は、ステップS13において算出した振幅、共振周波数に基づく揺動制御処理を実行する(ステップS14)。具体的には、制御部110は、算出した振幅が標準の振幅とは異なる場合には、標準の振幅となるように水平走査系19に制御信号を供給することとなる。また、制御部110は、算出された共振周波数が標準の共振周波数とは異なる場合に、標準の共振周波数となるように水平走査系19に制御信号を供給することとなる。つまり、制御部110は、ステップS13によって算出された結果に基づいて、水平走査系19(高速走査部)によって走査される光の振幅、共振周波数、同期タイミングを制御することとなる。尚、このような処理を実行する制御部110は、光制御部に相当する。従って、走査された光の検知によって算出される水平走査系19の光の振幅、共振周波数、同期タイミングに基づいて、その揺動態様を変更させる制御を行うなど、所望とする光の振幅、共振周波数、同期タイミングの制御を行うことができる。この処理が終了した場合には、ステップS15に処理を移す。
一方、ステップS21において、制御部110は、その他制御実行条件が成立したか否かを判定する。制御部110は、その他制御実行条件が成立したと判定した場合には、その他制御実行処理を実行し(ステップS22)、ステップS15に処理を移す。その他制御実行処理としては、制御部110は、外部から画像信号を受け取った場合には、その画像信号を変換し、所定のタイミングで、Rレーザドライバ10,Gレーザドライバ9,Bレーザドライバ8に変換した画像信号を供給する。一方、制御部110は、その他制御実行条件が成立していないと判定した場合には、ステップS22を実行することなく、ステップS15に処理を移す。
ステップS15において、制御部110は、電源オフであるか否かを判定する。制御部110は、電源オフであると判定した場合には、本処理を終了する。一方、制御部110は、電源オフではないと判定した場合には、再度、ステップS11に処理を移す。これによって、電源オフとなるまで、上述した処理を繰り返し実行することとなる。
尚、上述した実施形態においては、無効画像走査領域Iに光検知センサ31aを配置したが、これに限らず、例えば、無効画像走査領域Hに光検知センサ31を配置してもよい。具体的には、図8に示すように、光検知センサ31bは、有効走査開始位置t2に垂直走査系21が配向されるときから、有効走査終了位置t3に垂直走査系21が配向されるまでに光が走査される領域のうち、その水平方向に対する縁端領域Hに配置される。特に、光検知センサ31bは、縁端領域Hのうち、水平方向に対する揺動の中心Jから水平方向(第一の走査方向)に所定距離K2だけ離れた位置に配置される。つまり、光検知センサ31bは、有効走査開始位置t2と有効走査終了位置t3との間における縁端領域H(無効画像走査領域)に配置されることとなる。従って、有効走査開始位置から有効走査終了位置までであっても、有効な画像が表示されない第一の走査方向における端部などの無効画像走査領域であれば、有効な画像を表示するための光を遮ることなく、走査された光を検知することができるため、有効な画像を表示させることができ、揺動開始位置から表示開始位置までにおいて発生する、鋸波状の揺動による想定外の揺れ、震え(ジッタ、ウォブルなど)による影響を受け難くすることができる。
尚、上述した実施形態においては、光検知センサ31によって光が検知される位置情報と、水平走査系19によって走査される光の振幅、共振周波数、同期タイミングと、が対応付けられた算出テーブルが参照され、その算出テーブルと、光検知センサ31によって光が検知された位置情報と、に基づいて、水平走査系19によって走査される光の振幅、共振周波数を算出し、その算出結果に基づいて、水平走査系19によって走査される光の振幅、共振周波数、同期タイミングを制御したが、これに限らず、例えば、算出結果に基づいて、水平走査系19によって走査される光の振幅、共振周波数、同期タイミングを制御しなくてもよい。また、例えば、算出テーブルが参照されない構成であってもよい。また、例えば、水平走査系19によって走査される光の振幅、共振周波数、同期タイミングが算出されなくてもよい。
以上、本発明の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。例えば、本発明を適用した光走査装置は、レーザプリンタ内でレーザビームを走査する光走査装置にも応用できることはいうまでもない。
本実施形態における網膜走査型ディスプレイ1を示す説明図である。 本実施形態における映像信号供給回路を示す説明図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイ1の光学的な構成を示す説明図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイ1における光の走査態様を示す説明図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイ1における波形とその検知態様とを示す説明図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイ1における算出テーブルを示す説明図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイ1におけるメイン処理を示すフローチャートである。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイ1における光の走査態様を示す説明図である。
符号の説明
1 網膜走査型ディスプレイ
19 水平走査系
21 垂直走査系
31 光検知センサ

Claims (7)

  1. 光を出射する出射部と、第一の走査方向に対して相対的に高速に光を走査させる高速走査部と、第二の走査方向に対して相対的に低速に光を走査させる低速走査部と、を備え、前記低速走査部は、揺動が開始される揺動開始位置と当該揺動開始位置に戻り始める帰線開始位置との間を鋸波状に揺動することによって、有効な画像を表示させる画像表示装置において、
    前記出射部は、前記揺動開始位置と前記帰線開始位置との間の有効走査開始位置に前記低速走査部が配向されるときから、有効な画像を表示させるための光の出射を開始し、前記有効走査開始位置から前記帰線開始位置との間の有効走査終了位置まで有効な画像を表示させるための光の出射を有効画像走査領域に行う機能を有し、
    前記有効走査開始位置から前記帰線開始位置との間において、前記有効画像走査領域とは異なり、前記出射部によって有効な画像を表示させない無効画像走査領域に配置され、走査された光を検知する光検知センサと、
    前記光検知センサによる光の検知に基づいて、前記高速走査部によって走査される光の振幅、共振周波数、位相の少なくともいずれかを算出する算出部と、
    前記光検知センサによって光が検知される位置情報と、前記高速走査部によって走査される光の振幅、共振周波数、位相の少なくともいずれかと、が対応付けられた算出テーブルが記憶された算出テーブル記憶部と、を備え
    前記算出部は、前記算出テーブル記憶手段に記憶された算出テーブルと、前記光検知センサによって光が検知された位置情報と、に基づいて、前記高速走査部によって走査される光の振幅、共振周波数、位相の少なくともいずれかを算出する機能を有することを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記出射部は、前記有効走査終了位置に前記低速走査部が配向されるときから、有効な画像を表示させるための光の出射を終了する機能を有し、
    前記光検知センサは、前記有効走査終了位置と前記帰線開始位置との間における前記無効画像走査領域に配置されることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記出射部は、前記有効走査終了位置に前記低速走査部が配向されるときから、有効な画像を表示させるための光の出射を終了する機能を有し、
    前記光検知センサは、前記有効走査開始位置と前記有効走査終了位置との間における前記無効画像走査領域に配置されることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記光検知センサは、前記有効走査開始位置と前記有効走査終了位置との間における前記無効画像走査領域において、走査された光を複数回検知する機能を有することを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 前記光検知センサは、前記有効走査開始位置と前記有効走査終了位置との間における前記無効画像走査領域において、前記高速走査部によって走査される中心から第一の走査方向に所定距離だけ離れた位置に配置されることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像表示装置。
  6. 前記算出部によって算出された結果に基づいて、前記高速走査部によって走査される光の振幅、共振周波数、位相の少なくともいずれかを制御する光制御部を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像表示装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の画像表示装置を備え、画像に関する画像信号に応じて変調された光を走査させて出射させることで、ユーザの少なくとも一方の眼の網膜に画像を投影し、画像を表示することを特徴とする網膜走査型画像表示装置。
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