JP2010079198A - 画像投影装置 - Google Patents

画像投影装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010079198A
JP2010079198A JP2008250475A JP2008250475A JP2010079198A JP 2010079198 A JP2010079198 A JP 2010079198A JP 2008250475 A JP2008250475 A JP 2008250475A JP 2008250475 A JP2008250475 A JP 2008250475A JP 2010079198 A JP2010079198 A JP 2010079198A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light beam
timing
light emission
light
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008250475A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruhisa Takayama
治久 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2008250475A priority Critical patent/JP2010079198A/ja
Publication of JP2010079198A publication Critical patent/JP2010079198A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Abstract

【課題】基準タイミングのずれが生じた場合に、光ビームの発光開始タイミングのずれを補正する精度を高める。
【解決手段】光源部の発光を画像信号に基づいて変調した光ビームを生成する画像変調器と、光ビームを揺動する反射面により往復走査する光スキャナと、光源部を発光させる基準タイミングを生成する基準タイミング生成部と、光ビームの往路と復路における夫々の発光開始タイミングを基準タイミングに基づいて補正する発光タイミング補正部と、光ビームを往路と復路において検出する光センサと、を備え、発光タイミング補正部は、基準タイミングに対して発光タイミングを変化させた光ビームを往路と復路において夫々生成し、光ビームが光センサにより検出されたときの発光タイミングの変化量に基づいて、往路と復路の夫々の発光開始タイミングを補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ビームを走査するために用いられる光走査装置並びに同装置を備えた画像表示装置及び網膜走査型画像表示装置に関する。
光走査装置は、コピー機や印刷機の光スキャナとして、あるいは撮影装置の光スキャナとして使用されている。この光走査装置においては、揺動により光束を走査する反射ミラーを有する光走査素子が用いられており、この光走査素子で走査された光束は、スクリーンなどの投影面に投影されて画像が形成される。あるいは、眼の網膜上に走査された光束が投影されて、網膜上に画像が形成される。
上記のような光走査装置は、描画を行う際に光源から光ビームを出射するタイミングの基準となる信号(以下、基準信号)を生成する基準信号生成器を備えており、この基準信号に基づいたタイミングで光源からの光束を出射するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の光走査装置では、光走査素子が走査した光束を、特定の位置に設けられた光検出器(以下、ビームディテクタセンサといい、BDセンサと略記する)により検出し、このBDセンサによる光束の検出タイミングに基づいて、基準信号を生成するものが開示されている。
ところで、上述のように、光走査素子が走査した光束がBDセンサによって検出されるタイミングに基づいて基準信号が生成される場合、例えば経年変化や温度変化や外乱などが原因で、光走査素子と光検出器との位置関係や光検出器による光束の検出タイミング、或いは、光走査素子の揺動周期や伝送回路の伝送遅延量等がずれると、基準信号の生成タイミングに対する発光タイミングもずれてしまうことになる。
例えば、BDセンサの位置精度が出ない場合には、BDセンサの検出タイミングに基づいて生成される基準信号のタイミングがずれてしまい、光源から光束が出射されるタイミングが遅れたり、早まったりする問題が生じ、その結果、描画される画像が劣化するという問題がある。
とくに、光束を2次元的に往復走査させることで描画が行われる場合では、基準信号が生成されるタイミングに対する発光タイミングがずれると、往路方向に走査された水平ラインと復路方向に走査された水平ラインとの両方で描画の開始位置及び終了位置がずれ、その結果、いわゆる画像ずれが生じてしまう(例えば、走査方向に直交する直線を描くとジグザグ線になってしまう)。
近時では、上記基準信号の生成に係る光検出器として複数の画素を有するラインセンサを備え、画像を形成する為の光を変調する複数の光源からの光をラインセンサ上に集光し、ラインセンサから得られた光強度分布を元に、ラインセンサ上の基準位置からの光のズレを検出し、光源の発光タイミングを調整するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−181477号公報 特開2005−242036号公報
しかしながら、上記特許文献2は、ラインセンサ上に集光される光スポットの位置を基に、光源の発光タイミングを調整しようとするものであるから、当該ラインセンサを採用したとしても、例えば経年変化などによって、光走査素子とラインセンサとの位置関係がずれ、ラインセンサ上の基準位置もずれることなどが原因となり、やはり、光源の発光タイミングを調整する精度に欠くという問題があった。
本発明においては上記課題を解決するために以下の手段を講じた。
請求項1に係る発明においては、光源の発光を画像信号に基づいて変調した光ビームを生成する画像変調器と、前記光ビームを揺動する反射面により往復走査する光スキャナと、前記光源を発光させる基準タイミングを生成する基準タイミング生成部と、前記光ビームの往路と復路における夫々の発光開始タイミングを前記基準タイミングに基づいて補正する発光タイミング補正部と、前記光ビームを往路と復路において検出する光センサと、を備え、前記発光タイミング補正部は、前記基準タイミングに対して発光タイミングを変化させた光ビームを往路と復路において夫々生成し、前記光ビームが前記光センサにより検出されたときの発光タイミングの変化量に基づいて、前記往路と復路の夫々の発光開始タイミングを補正する光走査装置とした。
請求項2に係る発明においては、前記光源の発光は1画素の点灯期間に対応するドットクロックを単位期間として変調され、前記発光タイミング補正部は、前記光源を1〜複数ドットクロックの期間発光させた光ビームを用いて、発光タイミングを1ドットクロック以下の周期であって1ドットクロックを生成するための基準クロック単位で変化させることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置とした。
請求項3に係る発明においては、前記発光タイミング補正部は、前記基準タイミングに対して発光タイミングを変化させた光ビームを往路と復路において交互に生成し、前記光ビームが前記光センサにより往路と復路において交互に検出されたときの発光タイミングの変化量に基づいて、前記往路と復路の夫々の発光開始タイミングを補正することを特徴とする請求項1又は2に記載の光走査装置とした。
請求項4に係る発明においては、前記基準タイミング生成部は、前記光センサとは異なるタイミングセンサを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光走査装置とした。
請求項5に係る発明においては、前記タイミングセンサは、前記往復走査される光ビームを検出するビームディテクタであることを特徴とする請求項4に記載の光走査装置とした。
請求項6に係る発明においては、前記ビームディテクタは、前記ビームディテクタに検出される時間の近傍において前記光源を連続的に発光させた光ビームを検出することを特徴とする請求項5に記載の光走査装置とした。
請求項7に係る発明においては、前記タイミングセンサは、前記揺動する反射面の揺動を検出するピエゾ素子からなることを特徴とする請求項4に記載の光走査装置とした。
請求項8に係る発明においては、前記発光タイミング補正部は、前記光ビームの往路又は復路における発光タイミングを、初期値を中心にして所定期間の加算と減算とを交互に繰り返し変化させて得られた前記変化量に基づいて、補正することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光走査装置とした。
請求項9に係る発明においては、前記発光タイミング補正部は、前記光ビームの往路又は復路における発光タイミングを、所定期間の加算又は減算の方向を定める変化情報に基づいて変化させて得られた前記変化量に基づいて、補正することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光走査装置とした。
請求項10に係る発明においては、前記光センサにより検出された前記光ビームの光量の推移に基づいて、前記変化情報が生成されることを特徴とする請求項9に記載の光走査装置とした。
請求項11に係る発明においては、温度センサを更に備え、前記温度センサにより検出された温度変化に基づいて、前記変化情報が生成されることを特徴とする請求項9に記載の光走査装置とした。
請求項12に係る発明においては、前記光スキャナの共振を検出する共振検出部を更に備え、前記共振検出部が検出した共振周波数の変化に基づいて、前記変化情報が生成されることを特徴とする請求項9に記載の光走査装置とした。
請求項13に係る発明においては、前記発光タイミング補正部は、前記往路及び復路の発光タイミングの補正をフレーム毎に行うことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の光走査装置とした。
請求項14に係る発明においては、光ビームを、第1の方向に走査する高速光スキャナと、光ビームを前記第1の方向に対して略直交する第2の方向に走査する低速光スキャナと、を備え、前記光スキャナは、前記高速光スキャナからなり、前記高速光スキャナ及び前記低速光スキャナは、前記画像変調器により生成された前記画像信号に基づいて変調した光ビームを2次元方向に走査して画像を形成し、前記光センサは、前記高速光スキャナにより走査される光ビームの画像無効領域、及び/又は前記低速光スキャナにより走査される光ビームの画像無効領域に設置されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の光走査装置とした。
請求項15に係る発明においては、前記請求項1〜14のいずれかに記載された光走査装置を備え、前記光走査装置から出射される走査された光ビームを投影画像として投影する画像表示装置とした。
請求項16に係る発明においては、前記請求項1〜14のいずれかに記載された光走査装置を備え、前記光走査装置から出射される走査された光ビームを投影画像として網膜上に投影表示する網膜走査型画像表示装置とした。
請求項1に係る光走査装置によれば、光源を発光させる基準タイミングを生成する基準タイミング生成部と、光ビームを往路と復路において検出する光センサと、を備え、基準タイミングに対して発光タイミングを変化させた光ビームを往路と復路において夫々生成し、光ビームが光センサにより検出されたときの発光タイミングの変化量に基づいて、光ビームの往路と復路の夫々の発光開始タイミングを補正するようにした。つまり、基準タイミングを生成するのとは別に、発光開始タイミングを補正するための光センサを備え、また、当該光センサにより往路と復路の両方において光ビームの発光開始タイミングのずれを補正するようにしている。したがって、基準タイミングに対する発光開始タイミングのずれを補正する精度を高めることができる。この結果、光ビームの走査位置のずれが抑制でき、光走査による画像の表示におけるずれなどの不具合を防止できる。
請求項2に係る光走査装置によれば、光源の発光は1画素の点灯期間に対応するドットクロックを単位期間として変調され、発光タイミング補正部は、光源を1〜複数ドットクロックの期間発光させた光ビームを用いて、発光タイミングを1ドットクロック以下の周期であって1ドットクロックを生成するための基準クロック単位で変化させるようにした。これにより、発光タイミングの変化量を1ドットクロック以下の周期であって1ドットクロックを生成するための基準クロック単位で特定することができるようになり、基準タイミングに対する発光開始タイミングのずれを補正する精度を高めるのに好適となる。
請求項3に係る光走査装置によれば、発光タイミング補正部は、基準タイミングに対して発光タイミングを変化させた光ビームを往路と復路において交互に生成し、光ビームが光センサにより往路と復路において交互に検出されたときの発光タイミングの変化量に基づいて、往路と復路の夫々の発光開始タイミングを補正するようにした。この場合、基準タイミングに対して発光タイミングを変化させた光ビームを生成し、これを光センサにより検出する工程を往路と復路の片方ずつ行うときに比べて、半分の時間で往路と復路の夫々の発光開始タイミングを補正することができるようになる。
請求項4に係る光走査装置によれば、基準タイミング生成部は、光センサとは異なるタイミングセンサを含む。つまり、経年変化などによりタイミングセンサの精度が出ない場合であっても、光ビームの発光開始タイミングのずれを補正する精度を高めることができる。
請求項5に係る光走査装置によれば、タイミングセンサは、往復走査される光ビームを検出するビームディテクタであるとした。つまり、経年変化などによりビームディテクタの位置精度が出ず、基準タイミングにずれが生じる場合であっても、光ビームの発光開始タイミングのずれを補正する精度を高めることができる。
請求項6に係る光走査装置によれば、ビームディテクタは、ビームディテクタにより検出される時間の近傍において光源を連続的に発光させた光ビームを検出するようにした。基準タイミングに対する発光開始タイミングのずれを補正する精度を高めるのに好適となる。
請求項7に係る光走査装置によれば、タイミングセンサは、揺動する反射面の揺動を検出するピエゾ素子からなる。つまり、光スキャナの揺動する反射面の揺動を検出し、それに基づいて基準タイミングを生成するようにした。これにより、光学センサを設ける場合の配置精度に対する制約が無くなる。
請求項8に係る光走査装置によれば、発光タイミング補正部は、光ビームの往路又は復路における発光タイミングを、初期値を中心にして所定期間の加算と減算とを交互に繰り返し変化させて得られた変化量に基づいて、補正するようにした。これにより、走査ライン上の一端から他端に向かって順次発光タイミングを変化させていくような場合と比べて、発光タイミングの変化量を効率よく特定することができる。
請求項9に係る光走査装置によれば、発光タイミング補正部は、光ビームの往路又は復路における発光タイミングを、所定期間の加算又は減算の方向を定める変化情報に基づいて変化させて得られた変化量に基づいて、補正するようにした。これにより、発光タイミングの変化量を効率よく特定することができる。
請求項10に係る光走査装置によれば、光センサにより検出された光ビームの光量の推移に基づいて、変化情報が生成されるようにした。例えば、光センサにより検出された光ビームの光量が増す方向と減る方向とがあった場合に、増す方向に光ビームの発光タイミングを変化させていくことで、光センサの設置位置までの距離がより近い方向に発光タイミングを変化させていくことができるようになる。したがって、発光タイミングの変化量を効率よく特定することができる。
請求項11に係る光走査装置によれば、温度センサを更に備え、温度センサにより検出された温度変化に基づいて、変化情報が生成されるようにした。例えば、温度に応じて発光タイミングのずれが予想できる場合、これに基づく方向に発光タイミングを変化させていくことができるようになる。したがって、発光タイミングの変化量を効率よく特定することができる。
請求項12に係る光走査装置によれば、光スキャナの共振を検出する共振検出部を更に備え、共振検出部が検出した共振周波数の変化に基づいて、変化情報が生成されるようにした。例えば、共振周波数の変化に応じて発光タイミングのずれが予想できる場合、これに基づく方向に発光タイミングを変化させていくことができるようになる。したがって、発光タイミングの変化量を効率よく特定することができる。
請求項13に係る光走査装置によれば、発光タイミング補正部は、往路及び復路の発光タイミングの補正をフレーム毎に行うようにした。つまり、フレーム毎に基準タイミングに対する発光開始タイミングのずれの有無及びそのずれ量を検査するので、光ビームの発光開始タイミングのずれを補正する精度を高め、画像の質を維持するのに好適となる。
請求項14に係る光走査装置によれば、光ビームを、第1の方向に走査する高速光スキャナと、光ビームを前記第1の方向に対して略直交する第2の方向に走査する低速光スキャナと、を備え、光センサは、高速光スキャナにより走査される光ビームの画像無効領域、及び/又は低速光スキャナにより走査される光ビームの画像無効領域に設置されるようにした。つまり、走査による描画の対象とならない画像無効領域に光センサが設けられるので、描画を妨げることがなく、基準タイミングに対する発光開始タイミングのずれの有無及びそのずれ量を検査するのに好適となる。
請求項15に係る光走査装置によれば、請求項1〜14のいずれかに記載された光走査装置を備え、光走査装置から出射される走査された光ビームを投影画像として投影する画像表示装置とした。これにより、光ビームの発光開始タイミングのずれを補正する精度を高めた画像表示装置を提供することができる。
請求項16に係る光走査装置によれば、請求項1〜14のいずれかに記載された光走査装置を備え、光走査装置から出射される走査された光ビームを投影画像として網膜上に投影表示する網膜走査型画像表示装置とした。これにより、光ビームの発光開始タイミングのずれを補正する精度を高めた網膜走査型画像表示装置を提供することができる。
以下、本発明について、図面を用いて詳細に説明する。まず、図1を参照して、本発明に係る光走査装置1の基本的な構成について説明する。
図1は、本発明に係る光走査装置1の基本的な構成図を示す。図1において、光走査装置1は、光源部57からの発光を画像信号に基づいて変調した光ビームを生成する画像変調器56と、揺動する反射部12の反射面により光ビームを往復走査する光スキャナ10と、光源部57を発光させる基準タイミングを生成する基準タイミング生成部61と、光ビームの往路と復路における夫々の発光開始タイミングを基準タイミングに基づいて補正する発光タイミング補正部71と、光ビームを往路と復路において検出する光センサ72と、を備えている。
画像変調器56は、外部から供給される画像信号に応じて光源部57からの光を変調し、光ビームを生成する。光源部57は、例えば半導体レーザのような変調可能な光源が用いられる。
光スキャナ10は、反射部12を備える。反射部12は、光スキャナ10の揺動部であり、その表面には反射面が形成されている。反射部12は、揺動軸に与えるネジレ回転や、反射部12に直接与える電気的又は電磁的な力により揺動を誘起させることができる。例えば、ピエゾ素子により揺動軸にネジレ回転を与えて、反射部12を揺動させることができる。
反射部12は、後述する制御回路からの駆動信号に基づいて、所定の位置を基準(0度)として+a〜−aの角度範囲で揺動する。すなわち、反射部12の反射面に入射した光ビームは、+a〜−aの角度範囲で走査されるように構成される。本実施の形態では、反射部12が+aから−aにかけて揺動するときに行う光ビームの走査を「往路走査」といい、反射部12が−aから+aにかけて揺動するときに行う光ビームの走査を「復路走査」という。
基準タイミング生成部61は、画像変調器57により光ビームの発光を行う基準タイミングを生成する。基準タイミング生成部61は、反射部12の反射面により走査される光ビームを検出するBDセンサや反射部12の揺動により生じる電圧の変化を検出するピエゾ素子などのタイミングセンサを用いて、基準タイミングを生成することができる。
基準タイミングが生成されてから光ビームの発光を開始するまでの基準となる時間(以下、基準時間)は、反射部12の揺動の周期などから予め定めておくことができる。基準タイミングが生成されると、その時点から上記基準時間が経過するときにあわせて、画像信号に基づいて画像変調器56により変調された光ビームが光源部57から出射される。これにより、描画を開始するタイミングが決定される。
光センサ72は、基準タイミング生成部61により生成された基準タイミングのずれの有無及びそのずれ量を検査するために用いられる。光センサ72は、発光タイミング補正部71によって基準タイミングに対して発光タイミングが変化された光ビームを検出の対象とする。
発光タイミング補正部71は、基準タイミングに対して発光タイミングを変化させた光ビームを往路と復路において夫々生成し、光ビームが光センサ72により検出されたときの発光タイミングの変化量を算出する。そして、発光タイミング補正部71は、基準タイミングと算出された変化量とに基づいて、描画を行う際の光ビームの発光開始タイミングを往路と復路のそれぞれにおいて補正する。
なお、以下の説明において、“基準タイミングのずれ”は、基準タイミング生成部61の位置が光スキャナ10等に対して経時的に変動することにより基準タイミングがずれる場合のほかに、光スキャナ10の揺動周期が経時的に変化して、あるいは、画像信号の生成や伝送における遅延時間が経時的に変動して、基準タイミングに対して光ビームの発光開始タイミングがずれる場合も、基準タイミングのずれとして包括的に表現している。説明を簡単にして理解を容易にするためである。
つまり、本実施形態では、基準タイミング生成部61により生成された基準タイミングにずれが生じても、光センサ72及び発光タイミング補正部71の動作によって、光源部57による光ビームの発光開始タイミングのずれが補正される。以下、その概要について図2〜図7を参照して説明する。
まず、図2を参照して、基準タイミング生成部61により生成された基準タイミングに基づいて描画が行われる仕組みについて説明する。
図2(1)は、光スキャナ10の反射部12の揺動状態を示す。横軸を時間tとし、縦軸を反射部12の角度としている。反射部12における角度の軌跡は、図示するように、所定振幅、所定周期を有する軌跡を描く。
図2(1)に示すように、反射部12は、aと−aとの間の角度範囲で光ビームを走査する。そして、bと−bとの間の角度範囲で、画像信号に基づいて変調された光ビームを走査する。bと−bとの間の角度範囲は、画像有効領域に定められている。一方、+bとaとの間及び−bと−aとの間の角度範囲は、画像無効領域に定められている。なお、図中の記号Sは、基準タイミングにずれが生じていない場合での描画開始位置を示し、図中の記号Eは、基準タイミングにずれが生じていない場合での描画終了位置を示す。
図2(2)は、基準タイミングにずれが生じていない場合において、基準タイミングが生成されたことを示す基準信号の波形と、画像信号に基づいて変調された光ビーム(以下、描画用光ビーム)の発光開始タイミングとの関係を示す。
図2(2)(a)は、基準信号の波形を示す。図示の例では、反射部12によって行われる光ビームの走査が角度aに到達したとき(図中の記号t1)に、基準信号(図中の記号Rs)が生成されるようにしている。なお、以下では、説明の便宜上、基準信号が生成される箇所を角度aとするが、これに限られるものではない。例えば、光スキャナ10の揺動速度がより大きくなる角度を採用することができる。
図2(2)(b)は、描画用光ビームの発光開始タイミングを示す。基準信号Rsが生成されると、その時点t1から、予め用意されている往路描画用の基準時間(図中の記号Ta)が経過した後に、光源部57から描画用光ビームが出射される。すると、描画用光ビームは、反射部12によって、bから−bまでの角度範囲にかけて往路走査がなされる。
続いて、基準信号Rsが生成された時点t1から、予め用意されている復路描画用の基準時間(図中の記号Tb)が経過した後に、光源部57から描画用光ビームが出射される。すると、描画用光ビームは、反射部12によって、−bからbまでの角度範囲にかけて復路走査がなされる。なお、復路描画用の基準時間Tbは、上記往路描画用の基準時間Taと、反射部12の揺動周期(図中の記号Tc)の1/2とする時間(Tc/2)との和(つまり、Ta+Tc/2)に等しい。
以降、同様に、基準信号Rs並びに基準時間Ta及び基準時間Tbに基づいて描画用光ビームが出射され、繰り返し、往路走査及び復路走査が行われる。これにより、画像が形成される。
図2(3)は、基準タイミングにずれが生じた場合において、基準信号の波形と、描画用光ビームの発光開始タイミングとの関係を示す。
図2(3)(a)は、基準信号の波形を示す。図示の例では、反射部16によって行われる光ビームの走査が角度aに到達した後、或る時間(図中の記号Tz)のずれ(図示の例では遅延)が生じて基準信号Rs´が生成されている。
図2(3)(b)は、描画用光ビームの発光タイミングを示す。基準信号Rs´が生成されると、その時点(図中の記号t2)から基準時間Taが経過した後に、光源部57から描画用光ビームが出射される。つまり、描画用光ビームは、図2(2)(b)に示した時点から、Tzに起因する時間(図中のXc)だけ遅延して出射されることになる。すると、描画用光ビームは、反射部12によって、角度bに対応する描画開始位置Sから上記Xcだけずれた位置を描画開始位置として往路走査がなされることになる。ここで、往路走査及び復路走査のそれぞれにおいて、描画を行う期間は一定であるから、角度−bに対応する描画終了位置Eから上記Xcだけずれた位置が描画終了位置となる。
一方、復路走査においては、基準信号Rs´が生成された時点t2から基準時間Tbが経過した後に、光源部57から描画用光ビームが出射される。つまり、描画用光ビームは、図2(2)(b)に示した時点から、Tzに起因する時間(図中のYc)だけ遅延して出射されることになる。すると、描画用光ビームは、反射部12によって、角度−bに対応する描画開始位置Sから上記Ycだけずれた位置を描画開始位置として往路走査がなされることになる。また、角度bに対応する描画終了位置Eから上記Ycだけずれた位置が描画終了位置となる。
このようにして描画された画像は、往路走査されたラインと、復路走査されたラインとの開始位置と終了位置が交互にずれて、走査方向に直交する直線を描くとジグザグ線になってしまう。すなわち画像が大きく劣化する。
次に、図3〜図6を参照して、基準タイミング生成部61により生成された基準タイミングにずれが生じているか否かを検出し、ずれが生じている場合にはその量を特定するための検査(スキャン)を行う仕組みについて説明する。
図3及び図4は、往路走査において上記検査を行う場合を示す。図3(1)及び図4(1)は、光スキャナ10の反射部12の揺動状態を示す。図3(1)及び図4(1)に示す図は、前述の図2(1)に示す図と同様である。
図3(2)は、基準タイミングにずれが生じていない場合において、基準信号の波形と、検査用に変調された光ビーム(以下、検査用光ビーム)の出射タイミングと、光センサ72により上記検査用光ビームが検出されたことを示す信号(以下、検査光検出信号)の波形との関係を示す。図3(2)(a)は、基準信号の波形を示す。図3(2)(b)は、検査用光ビームの出射タイミングを示す。図3(2)(c)は、検査光検出信号の波形を示す。
図3(2)に示すように、基準タイミングにずれが生じていないときは、t1時点で基準信号Rsが生成される。基準信号Rsが生成された時点t1から、予め用意されている往路検査用の基準時間(図中の記号Td)が経過した後に、光源部57から検査用光ビームが出射される。図示の例では、基準信号Rsが生成されてから反射部12の揺動が角度0となるときに検査用光ビームが出射されるように、基準時間Tdが設定されている。
このとき、出射された検査用光ビームは、光センサ72によって検出され、検査光検出信号(図中のFs)が生成される。つまり、光センサ72は、基準信号Rsが生成された時点から基準時間Tdに基づいて検査用光ビームが出射されたとき、これを検出することができる位置に位置決めされている。
図3(3)、図4(2)及び図4(3)は、基準タイミングにずれが生じた場合において、基準信号の波形と、検査用光ビームの出射タイミングと、検査光検出信号の波形との関係を示す。図3(3)、図4(2)及び図4(3)において、(a)は、基準信号の波形を示す。(b)は、検査用光ビームの出射タイミングを示す。(c)は、検査光検出信号の波形を示す。
図3(3)に示すように、基準信号Rsが生成された時点から或る時間Tzだけずれて基準信号Rs´が生成されたとすると、その時点t2から基準時間Tdが経過した後に、光源部57から検査用光ビームが出射される。つまり、検査用光ビームは、反射部12の揺動が角度0から少しずれた角度であるときに出射されることになる。その結果、検査用光ビームは、定位置に設けられた光センサ72によって検出されず、検査光検出信号Fsが生成されない。したがって、描画用光ビームの発光開始タイミングにずれが生じることがわかる。
続いて、図4(2)及び図4(3)に示すようにして、上記基準信号Rs´に起因する発光タイミングの誤差を特定していく。これは、上記基準時間Tdに対して、検査用光ビームの発光タイミングを一定の単位ずつ早めたり遅らせたりして変化させ、光センサ72によって検出された時点での変化量を算出することにより行う。なお、発光タイミングを変化させる場合、1画素の点灯期間に対応する1ドットクロック以下の周期であって1ドットクロックを生成するための基準クロック単位で行う。
図4(2)に示す例では、基準信号Rs´が生成された時点t2から、基準時間Tdに対して1基準クロックだけ早めて、検査用光ビームが出射されている。このとき、検査用光ビームは、光センサ72によって検出されず、検査光検出信号Fsが生成されない。つまり、基準時間Tdに対して1基準クロックだけ早めたときでは、発光タイミングの誤差を補うのに不足であることがわかる。
続いて、図4(3)に示す例では、基準信号Rs´が生成された時点t2から、基準時間Tdに対して2基準クロックだけ早めて、検査用光ビームが出射されている。このとき、検査用光ビームは、光センサ72によって検出され、検査光検出信号Fsが生成された。つまり、基準時間Tdに対して2基準クロックだけ早めたとき、発光タイミングの誤差を補えることがわかる。
このように、基準信号Rs´が生成された時点に基づいて、基準時間Tdに対して基準クロック単位で早める(又は遅らせる)ことにより検査用光ビームの発光タイミングを変化させ、光センサ72により検査用光ビームが検出された時点においてカウントされた基準クロック数(つまり、発光タイミングの変化量)が、描画用光ビームの発光開始タイミングに対して補正を行う量として算出されることになる。
図3及び図4は、往路走査において上記検査を行う場合を示したが、復路走査においても上記と同様にして検査が行われる。図5及び図6は、復路走査において上記検査を行う場合を示す。
図5(2)に示すように、基準タイミングにずれが生じていないときは、t1時点で基準信号Rsが生成される。基準信号Rsが生成された時点t1から、予め用意されている復路検査用の基準時間(図中の記号Te)が経過した後に、光源部57から検査用光ビームが出射される。図示の例では、基準信号Rsが生成されてから反射部12の揺動が角度0となるときに検査用光ビームが出射され、それが光センサ72によって検出されるように、基準時間Teが設定されている。なお、復路検査用の基準時間Teは、上記往路検査用の基準時間Tdと、反射部12の揺動周期(図中の記号Tc)の1/2とする時間(Tc/2)との和(つまり、Td+Tc/2)に等しい。
一方、図5(3)に示すように、基準信号Rsが生成された時点から或る時間Tzだけずれて基準信号Rs´生成されたとすると、その時点t2から基準時間Teが経過した後に、光源部57から検査用光ビームが出射される。つまり、検査用光ビームは、反射部12の揺動が角度0から少しずれた角度であるときに出射されることになる。その結果、検査用光ビームは、定位置に設けられた光センサ72によって検出されず、検査光検出信号Fsが生成されない。したがって、描画用光ビームの発光開始タイミングにずれが生じることがわかる。
続いて、前述した往路走査について行ったのと同様に、上記基準信号Rs´に起因する発光タイミングの誤差を特定していく。図6(2)に示す例では、基準信号Rs´が生成された時点t2から、基準時間Teに対して1基準クロックだけ早めて、検査用光ビームが出射されている。このとき、検査用光ビームは、光センサ72によって検出されず、検査光検出信号Fsが生成されない。つまり、基準時間Teに対して1基準クロックだけ早めたときでは、発光タイミングの誤差を補うのに不足であることがわかる。
続いて、図6(3)に示す例では、基準信号Rs´が生成された時点t2から、基準時間Tdに対して2基準クロックだけ早めて、検査用光ビームが出射されている。このとき、検査用光ビームは、光センサ72によって検出され、検査光検出信号Fsが生成された。つまり、基準時間Teに対して2基準クロックだけ早めたとき、発光タイミングの誤差を補えることがわかる。
次に、図7を参照して、前述した検査の結果に基づいて、往路走査と復路走査のそれぞれにおいて描画用光ビームの発光タイミングを補正する仕組みについて説明する。
図7(1)は、光スキャナ10の反射部12の揺動状態を示す。図7(1)に示す図は、前述の図2(1)に示す図と同様である。
図7(2)は、基準タイミングにずれが生じている場合において、基準信号の波形と、描画用光ビームの発光開始タイミングとの関係を示す。図7(2)に示す図は、前述の図2(3)に示す図と同様である。つまり、図7(2)は、基準タイミングにずれが生じた場合において、基準信号の波形と、描画用光ビームの発光開始タイミングとの関係を示す。
基準信号Rs´が生成されると、往路走査においては、その時点t2から基準時間Taが経過した後に、光源部57から描画用光ビームが発光される。一方、復路走査においては、上記t2時点から基準時間Tbが経過した後に、光源部57から描画用光ビームが発光される。このようにして描画された画像は、往路走査されたラインと、復路走査されたラインとの開始位置と終了位置が交互にずれて、走査方向に直交する直線を描くとジグザグ線になってしまう。すなわち画像が大きく劣化する。
これを補正すべく、図3〜図6を参照して説明したように検査を行った。つまり、前述した例では、基準信号Rs´が生成されたとき、往路走査においては、往路検査用の基準時間Tdに対して2基準クロックだけ早めたとき、発光タイミングの誤差を補えることがわかった。また、復路走査においては、復路検査用の基準時間Teに対して2基準クロックだけ早めたとき、発光タイミングの誤差を補えることがわかった。
図7(3)は、往路走査と復路走査のそれぞれにおいて描画用光ビームの発光タイミングを補正した場合において、基準信号の波形と、描画用光ビームの発光開始タイミングとの関係を示す。
図7(3)(b)に示すように、往路走査においては、基準信号Rs´が生成されると、その時点t2から、往路描画用の基準時間Taに対して2基準クロックだけ早めるように発光開始タイミングを補正する。つまり、その補正後の時間(図中のTa−2c)が経過した後に、光源部57から描画用光ビームを発光する。すると、描画用光ビームは、反射部12によって、角度bに対応する描画開始位置Sが往路走査における描画開始位置となるように補正される。加えて、角度−bに対応する描画終了位置Eが往路走査における描画終了位置となるように補正される。
一方、復路走査においては、基準信号Rs´が生成されると、その時点t2から、復路描画用の基準時間Tbに対して2基準クロックだけ早めるように発光開始タイミングを補正する。つまり、その補正後の時間(図中のTb−2c)が経過した後に、光源部57から描画用光ビームを発光する。すると、描画用光ビームは、反射部12によって、角度−bに対応する描画開始位置Sが復路走査における描画開始位置となるように補正される。加えて、角度bに対応する描画終了位置Eが復路走査における描画終了位置となるように補正される。
このようにして描画された画像は、往路走査されたラインと、復路走査されたラインとの開始位置と終了位置が交互にずれることがなく、走査方向に直交する直線を描いてもジグザグ線になることがない。つまり、画像の質を維持することが可能となる。
つまり、本実施形態の光走査装置1は、基準信号を生成するのとは別に、描画用光ビームの発光開始タイミングを補正するための光センサ72を備え、また、当該光センサ72により往路と復路の両方において光ビームの発光開始タイミングのずれを補正するようにしている。したがって、経年変化などにより基準タイミング生成部により生成される基準タイミングにずれが生じた場合であっても、光ビームの発光開始タイミングのずれを補正する精度を高めることができる。この結果、光ビームの走査位置のずれが抑制でき、光走査による画像の表示におけるずれなどの不具合を防止できる。
なお、前述の例では、往路走査及び復路走査のそれぞれにおいて検査を行った結果、得られた発光タイミングの変化量が同じであったものとして説明したが、往路走査及び復路走査のそれぞれにおいて得られた変化量が異なる場合もある。例えば、往路走査においては、基準時間に対して2基準クロックだけ早めたとき、発光タイミングの誤差を補える一方で、復路走査においては、基準時間に対して3基準クロックだけ早めたとき、発光タイミングの誤差を補える場合もある。本実施形態によれば、このように往路走査及び復路走査のそれぞれにおいて描画用光ビームの発光開始タイミングのずれが異なる場合であっても、それらを個々に補正することができる。
以下、図8〜図14を参照して、本発明にかかる実施形態について具体的に説明する。
まず、図8を参照して、本発明の光走査装置1を備えた画像表示装置30の構成について説明する。図8は、画像表示装置30の構成図を示す。
この画像表示装置30は、利用者の眼球48の網膜50上に画像を直接結像する。つまり、画像表示装置30は、利用者の瞳孔から光ビームを入射させて網膜50上に画像を投影する装置であり、網膜走査型画像表示装置とよばれる。
画像表示装置30は、外部から入力される画像信号に応じて変調された光ビームを生成して出射する光源ユニット部47を備えている。光源ユニット部47には、外部から供給される画像信号が入力され、それに基づいて画像を合成するための要素となる各信号等を発生する画像信号供給回路33が設けられている。画像信号供給回路33は、青(B)、緑(G)、赤(R)の各画像信号を光源部57に対して出力する。また、画像信号供給回路33は、水平走査部21で使用される水平同期信号31と、垂直走査部22で使用される垂直同期信号32とをそれぞれ出力する。
光源ユニット部47は、画像信号供給回路33から出力される3つの画像信号をそれぞれ光ビームにする光源部57と、これらの3つの光ビームを1つの光ビームに結合して任意の光ビームを生成するための光合成部58とを備えている。
光源部57は、画像信号供給回路33から出力される画像信号に基づく3原色(青、赤、緑)の各光ビームを出力するレーザと、これらのレーザをそれぞれ駆動するレーザドライバを有している。具体的に、光源部57は、青色の光ビームを発生させるBレーザ37及びBレーザ37を駆動するBレーザドライバ34と、緑色の光ビームを発生させるGレーザ38及びGレーザ38を駆動するGレーザドライバ35と、赤色の光ビームを発生させるRレーザ39及びRレーザ39を駆動するRレーザドライバ36とを備えている。なお、各レーザ37,38,39は、例えば、半導体レーザや高調波発生機構付き固体レーザとして構成することが可能である。
なお、画像信号供給回路33と、Bレーザ37、Gレーザ38及びRレーザ39と、これらのレーザを駆動するBレーザドライバ34、Gレーザドライバ35及びRレーザドライバ36とを含めて、画像変調器56とする。すなわち、画像変調器56は、画像信号に応じて光源からの光を変調し、光ビームを生成する。
光合成部58は、光源部57から入射される光ビームを平行光にコリメートするように設けられたコリメート光学系40と、このコリメートされた光ビームを合成するためのダイクロイックミラー41と、合成された光ビームを光ファイバ49に導く結合光学系42とを備えている。
3つのダイクロイックミラー41にそれぞれ入射された3原色の光ビームは、波長選択的に反射又は透過して結合光学系42に達し、集光され光ファイバ49へ出力される。光ファイバ49を介して出射される光ビームは、コリメート光学系43で平行光化される。そして、水平走査部21及び垂直走査部22は、コリメート光学系43から入射された光ビームを画像として投影可能な状態にするために、水平方向と垂直方向に走査するものである。
水平走査部21は、光ビームを水平方向に走査するため反射部12を有する光スキャナ10と、この光スキャナ10の反射部12を共振揺動させる駆動信号を発生する水平走査制御回路44とを有している。光スキャナ10は、共振型の光走査素子であり、例えば、ガルバノミラーが用いられる。
また、垂直走査部22は、光ビームを垂直方向に走査するための反射部52を有する光スキャナ51と、この光スキャナ51を駆動させる垂直走査制御回路46とを備えている。水平走査制御回路44は、画像信号供給回路33から出力される水平同期信号31に基づいて光スキャナ10を駆動する。垂直走査制御回路46は、画像信号供給回路33から出力される垂直同期信号32に基づいて光スキャナ51を駆動する。
水平走査部21は、表示すべき画像の1フレームごとに、光ビームを水平な複数の走査線に沿って水平に走査する。これに対し、垂直走査部22は、表示すべき画像の1フレームごとに、光ビームを最初の走査線から最後の走査線に向かって垂直に走査する。なお、水平走査部21の光スキャナ(以下、高速光スキャナ)10の揺動は、垂直走査部22の光スキャナ(以下、低速光スキャナ)51の揺動と比べて高速で行われる。
リレー光学系45は、水平走査部21と垂直走査部22との間での光ビームを中継する。光スキャナ10によって水平方向に走査された光ビームは、リレー光学系45を通って、光スキャナ51によって垂直方向に走査されて、リレー光学系53に入射される。
リレー光学系53は、正の屈折力を持つレンズ系を有している。垂直走査部22から出射された光ビームは、リレー光学系53によって、それぞれの光ビームがほぼ平行な光ビームとなると共に、これらの光ビームの中心線が利用者の瞳孔に収束するように変換される。
なお、光源ユニット部47、光ファイバ49、コリメート光学系43、水平走査部21、垂直走査部22、リレー光学系45,53により構成される部分が光走査装置30を構成する。
また、本実施形態における画像表示装置30は、BDセンサ55を定位置に備えている。図8に示す例では、高速光スキャナ10とリレー光学系45との間にBDセンサ55が設けられている。BDセンサ55は、タイミングセンサとしての機能を果たし、フォトダイオードによって構成されている。
BDセンサ55は、高速光スキャナ10によって往復走査される光ビームを検出し、電気信号に変換する。基準タイミング生成部61は、BDセンサ55により光ビームが検出されたときの電気信号に応答して、基準信号(例えば前述の基準信号Rs)を生成する。
画像信号供給回路33は、基本的に、基準タイミング生成部61により生成された基準信号に応答して、基準信号が生成された時点(つまり、BDセンサ55により光ビームが検出された時点)から予め設定された基準時間(例えば前述のTa又はTb)が経過するのを待って、外部から入力した画像信号を記憶しているRAM(図示せず)から画像信号を読み出し、光源部57に出力する。
これにより、走査線ごとに、描画開始タイミングが決定され、そのタイミングにて描画が開始される。つまり、光源部57では、基準信号から往路描画用の基準時間(例えば前述のTa)経過後に、又は、基準信号から復路描画用の基準時間(例えば前述のTb)経過後に、描画用光ビームが出射される。
なお、画像表示装置30は、マスタクロック生成器(図示せず)を備えている。画像信号供給回路33は、基準タイミング生成部61により生成された基準信号を、マスタクロック生成器により生成されたマスタクロックを用いて同期化する。なお、ドットクロックは、マスタクロック生成器によってマスタクロックから生成されるものである。また、ドットクロックは、1画素の表示期間に対応するクロックであり、画像信号供給回路33においてメモリから画像信号を読み出すタイミングとなる。
一方、生成された基準信号にずれが生じている場合には、上記基準時間に対して発光タイミング補正部71により補正が行われる。この場合、画像信号供給回路33では、基準信号が生成された時点からその補正後の時間が経過したときに、画像信号が光源部57に出力される。
また、本実施形態における画像表示装置30は、光センサ72を定位置に備えている。図8に示す例では、低速光スキャナ51とリレー光学系53との間に光センサ72が設けられている。
光センサ72は、前述したように基準信号のずれの有無を検査するために設けられており、高速光スキャナ10によって往復走査される検査用光ビームを検出する。本実施の形態では、光源部57の発光は1画素の点灯期間に対応するドットクロックを単位期間として変調され、検査用光ビームとして、光源部57を1〜数ドットクロックの期間発光させた光ビームを採用する。また、光センサ72として、上記1〜数ドットクロックの期間発光させた光ビームをスポット的に検出するのに好適な素子数(例えば1素子)からなる光センサを採用する。
発光タイミング補正部71は、基準タイミング生成部61により出力された基準信号に対して発光タイミングを変化させ、検査用光ビームを往路と復路において夫々生成するタイミング信号を画像信号供給回路33に出力する。本実施の形態では、発光タイミングを変化させる場合、1画素の点灯期間に対応する1ドットクロック以下の周期であって1ドットクロックを生成するための基準クロック単位で行う。つまり、光源部57の発光は1画素の点灯期間に対応するドットクロックを単位期間として行うが、発光タイミングは1ドットクロック以下の単位で制御する。例えば、1/4ドットクロック(1システムクロック)を基準クロック単位として発光タイミングを変化させる。発光タイミングの変化量をより細かく特定することができる。これにより、基準タイミングのずれに対する描画用光ビームの発光開始タイミングのずれを補正する精度を高めるのに好適となる。画像信号供給回路33は、当該信号に応答して、検査用光ビームを生成するための信号を光源部57に出力する。光源部57は、当該信号の出力に応答して、検査用光ビームを生成する。
また、発光タイミング補正部71は、検査用光ビームが光センサ72により検出されたときの発光タイミングの変化量に基づいて、基準信号に対して往路と復路の夫々における描画用光ビームの発光開始タイミングを補正する。つまり、発光タイミング補正部71は、基準タイミング生成部61により出力された基準信号に対して発光タイミングを変化させ、描画用光ビームを往路と復路において夫々生成するタイミング信号を画像信号供給回路33に出力する。
発光タイミング補正部71は、基準タイミング生成部61により生成された基準信号を、マスタクロック生成器により生成されたマスタクロックを用いて同期化する。マスタクロックは、発光タイミングを調整する際の目安となる。
例えば、発光タイミング補正部71は、図2〜図7を参照して前述したように、検査用光ビームが光センサ72により検出されたときの発光タイミングの変化量が2基準クロック分であることを算出した場合、基準時間に対して2基準クロックだけ早めるように描画用光ビームの発光開始タイミングを補正する。これにより、画像信号供給回路33は、基準信号が生成された時点から補正後の時間(上記の例ではTa−2c)が経過した後、画像信号を光源部57に出力する。その結果、光源部57では、上記補正後の時間が経過した後に、描画用光ビームが出射される。
次に、図9を参照して、水平走査部21及び垂直走査部22によって走査される光ビームの走査領域と光センサ72が設けられる位置との関係について説明する。
光センサ72は、高速光スキャナ10によりその揺動角度の中心位置(図中のX軸上の0)で出射される検査用光ビームを、往路走査の軌跡上及び復路走査の軌跡上で共に検出することができる位置に設けられている。加えて、光センサ72は、低速光スキャナ51の揺動角度が描画用光ビームの走査範囲外となる領域(つまり、画像無効領域)に設置されている。図示の例では、図面視してY軸方向における上下2つの画像無効領域のうち、その上方の領域に光センサ72が設けられるようにしている。
本実施形態では、光センサ72を図示のように設置することにより、前述した基準信号のずれが生じているか否かの検査を、往路走査及び復路走査のそれぞれにおいて行い、また、1フレーム毎に行うようにしている。つまり、1フレーム毎に基準信号のずれを検査するので、光ビームの発光開始タイミングのずれを補正する精度を高め、画像の質を維持するのに好適となる。
また、図9に示す記号Lは、検査用光ビームの走査軌跡を示す。つまり、本実施形態では、上記検査を行うとき、検査用光ビームが上記走査軌跡Lをたどるように、低速光スキャナ51の反射部52の角度が固定されるようにしている。
なお、本実施形態では、基準信号のずれを検査する際には、光源を1〜複数ドットクロックの期間発光させた光ビームが用いられる一方で、基準信号を得る際には、BDセンサ55により検出される時間の近傍において光源を連続的に発光させた光ビームが用いられる。
また、図9は、光センサ72が設けられる位置の一例を示すに過ぎないものであり、その位置は本発明の趣旨及び目的を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。例えば、本実施形態では、光センサ72を光ビームの走査軌跡上に配置していたが、走査軌跡上とは異なる任意の位置に設置し、反射ミラーを用いて、走査軌跡上の光ビームを反射して取り出して、上記任意の位置に設置された光センサ72に導いて検出するようにしてもよい。また、本実施形態では、光センサ72を低速光スキャナの画像無効領域に設けたが、高速光スキャナの画像無効領域や、低速光スキャナ及び高速光スキャナに共通する画像無効領域に設けることもできる。
次に、図10及び図11を参照して、基準信号のずれを検査する際に、検査用光ビームの発光タイミングを変化させる具体的な態様について説明する。
前述したように、本実施形態では、基準信号が生成された時点から、基準時間(Td又はTe)に対して基準クロック単位で早める(又は遅らせる)ことにより検査用光ビームの発光タイミングを変化させる。そして、光センサ72により検査用光ビームが検出された時点においてカウントされた基準クロック数(言いかえると、発光タイミングの変化量)が、描画用光ビームの発光開始タイミングに対して補正を行う量として算出されることになる。
まず、図10を参照して、往路走査において基準信号のずれを検査する場合について説明する。図示の例では、検査用光ビームとして、光源部57を3ドットクロックの期間発光させた光ビームが採用されている。また、光センサ72として、上記3ドットクロックの期間発光させた光ビームを検出する光センサが採用されている。
図10(1)は、基準信号にずれが生じていない場合を示す。基準信号にずれが生じていない場合は、基準信号が生成されたときから往路検査用の基準時間(Td)が経過するときに検査用光ビームが出射されることによって、当該検査用光ビームが光センサ72によって検出されることになる。この場合、発光タイミングの変化量は±0cであり、補正を行う必要がない。
仮に、検査用光ビームが光センサ72によって検出されなかったとすると、2回目の往路走査においては、基準信号が生成されたときから往路検査用の基準時間(Td)に対して1基準クロック(例えば1システムクロック)だけ遅らせて検査用光ビームが出射される。次いで、3回目の往路走査においては、往路検査用の基準時間(Td)に対して1基準クロックだけ早めて検査用光ビームが出射される。さらに、4回目の往路走査においては、往路検査用の基準時間(Td)に対して2基準クロック(例えば2システムクロック)だけ遅らせて検査用光ビームが出射される。さらに続いて、5回目の往路走査においては、往路検査用の基準時間(Td)に対して2基準クロックだけ早めて検査用光ビームが出射される。
このように、検査用の基準時間(Td)を初期値とし、当該初期値を中心にして、1基準クロックずつカウントアップされた値の加算と減算とを交互に繰り返すことによって、検査用光ビームの発光タイミングを変化させるようにしている。これは、発光タイミングの変化量を効率良く算出することを目的としている。
図10(2)は、基準信号のずれが生じている場合を示す。基準信号のずれが生じている場合は、基準信号が生成されたときから往路検査用の基準時間(Td)が経過するときに検査用光ビームが出射されても、当該検査用光ビームが光センサ72によって検出されない。図示の例では、検査用光ビームが光センサ72によって検出可能となる位置から2基準クロックだけ早いタイミングでずれている様子が示されている。この場合、4回目の往路走査において、往路検査用の基準時間(Td)に対して2基準クロックだけ遅らせて検査用光ビームが出射されるとき、これが光センサ72によって検出される。つまり、発光タイミングの変化量は−2cと算出される。
次に、図11を参照して、復路走査において基準信号のずれを検査する場合について説明する。復路走査の場合においても、前述の往路走査の場合と同様にして、発光タイミングを変化させる。
図11(1)は、基準信号のずれが生じていない場合を示す。基準信号のずれが生じていない場合は、基準信号が生成されたときから復路検査用の基準時間(Te)が経過するときに検査用光ビームが出射されることによって、当該検査用光ビームが光センサ72によって検出されることになる。この場合、発光タイミングの変化量は±0cであり、補正を行う必要がない。
復路走査においても、往路走査と同様にして、復路検査用の基準時間(Te)を初期値とし、当該初期値を中心にして、1基準クロックずつカウントアップされた値の加算と減算とを交互に繰り返すことによって、検査用光ビームの発光タイミングを変化させるようにしている。
図11(2)は、基準信号にずれが生じている場合を示す。図示の例では、検査用光ビームが光センサ72によって検出可能となる位置から2基準クロックだけ早い方向にずれている様子が示されている。この場合、4回目の復路走査において、復路検査用の基準時間(Te)に対して2基準クロックだけ遅らせて検査用光ビームが出射されるとき、これが光センサ72によって検出される。つまり、発光タイミングの変化量は−2cと算出される。
次に、図12及び図13を参照して、前述の基準信号のずれを検査する処理(以下、スキャン処理)を実行するためのプログラムについて説明する。
図12及び図13は、発光タイミング補正部71によって実行されるスキャン処理のフローチャートを示す。なお、図示を省略したが、発光タイミング補正部71は、制御部であるCPUと、当該スキャン処理に係るプログラムが記憶されているROMと、作業用の記憶領域が設けられているRAMとを含んでいる。
図12に示すように、発光タイミング補正部71のCPUは、まず、往路方向でスキャン処理を行い(ステップS11)、次いで、復路方向でスキャン処理を行う(ステップS12)。
図13は、往路方向でのスキャン処理の具体的な内容を示す。なお、復路方向でのスキャン処理についても往路方向でのスキャン処理と同様に行われる。
まず、発光タイミング補正部71のCPUは、RAMに設けられている変数Mに1をセットする(ステップS31)。Mは、基準クロックのカウント値を示す。次に、CPUは、RAMに設けられている変数Nに初期値0をセットする(ステップS32)。Nは、検査用光ビームの発光タイミングの変化量を示す。
次に、CPUは、Nのタイミングで光を出力する(ステップS33)。このとき、Nは0であることから、CPUは、基準タイミング生成部61により基準信号が生成されたときから往路検査用の基準時間Tdが経過したときに、検査用光ビームを生成するタイミング信号を画像信号供給回路33に出力する。
次に、CPUは、光センサ72により検査用光ビームの検出値を取得する(ステップS34)。次に、CPUは、検出信号は有るか否かを判別する(ステップS35)。CPUは、検出信号は有ると判別したときには、現在のNにセットされている値を変化量として決定する(ステップS36)。例えば、変化量Nが0と決定されたとき、補正を行う必要がない。つまり、画像信号供給回路33では、基準タイミング生成部61により基準信号が生成されたときから往路描画用の基準時間(Ta)が経過したときに、画像信号が光源部57に対して出力される。
一方、ステップS35において検出信号は無いと判別したとき、CPUは、Nの初期値0からMを減算し、その値をNとしてセットする(ステップS36)。例えば、Mの値が1であれば、Nは−1となる。次に、CPUは、Nのタイミングで光を出力する(ステップS37)。例えば、Nが−1であるとき、CPUは、基準タイミング生成部61により基準信号が生成されたときから、往路検査用の基準時間(Td)に対して補正値−1を反映させた時間(Td−1c)が経過したときに、検査用光ビームを生成するタイミング信号を画像信号供給回路33に出力する。
次に、CPUは、光センサ72により検査用光ビームの検出値を取得する(ステップS38)。次に、CPUは、検出信号は有るか否かを判別する(ステップS39)。CPUは、検出信号は有ると判別したときには、現在のNにセットされている値を変化量として決定する(ステップS45)。例えば、変化量が−1と決定されたとき、画像信号供給回路33では、基準タイミング生成部61により基準信号が生成されたときから、往路描画用の基準時間(Ta)に対して変化量−1を反映させた時間(Ta−1c)が経過したときに、画像信号が光源部57に対して出力される。
一方、ステップS39において検出信号は無いと判別したとき、CPUは、Nの初期値0にMを加算し、その値をNとしてセットする(ステップS40)。例えば、Mの値が1であれば、Nは+1となる。次に、CPUは、Nのタイミングで光を出力する(ステップS41)。
次に、CPUは、光センサ72により検査用光ビームの検出値を取得する(ステップS42)。次に、CPUは、検出信号は有るか否かを判別する(ステップS43)。CPUは、検出信号は有ると判別したときには、現在のNにセットされている値を変化量として決定する(ステップS45)。
一方、ステップS43において検出信号は無いと判別したとき、CPUは、Mに1を加算する(ステップS44)。つまり、1基準クロックずつ変化させたタイミングで検査用光ビームが発光される。この処理が行われると、前述のステップS36に移り、ステップS36〜ステップS43の処理を繰り返す。また、ステップS45において変化量Nが決定された場合には、スキャン処理を終了する。
なお、本実施形態では、前述したスキャン処理を1フレーム毎に行うこととしているが、これに限らず、複数フレーム毎に行うようにしても良い。
前述の往路方向でのスキャン処理及び復路方向でのスキャン処理が実行されたとき、図14に示すようなタイミングチャートが示される。図14は、光スキャナ10の反射部12の揺動状態と、基準信号の波形と、検査用光ビームの発光タイミングと、検査光検出信号の波形との関係を示す。
図14(1)は、光スキャナ10の反射部12の揺動状態を示す。図14(2)は、基準信号の波形を示す。図14(3)(a)は、往路走査における検査用光ビームの発光タイミングを示す。図14(3)(b)は、往路走査における検査光検出信号の波形を示す。図14(4)(a)は、復路走査における検査用光ビームの発光タイミングを示す。図14(4)(b)は、復路走査における検査光検出信号の波形を示す。図14(5)は、マスタクロックの波形を示す。
図14に示すように、往路走査では、往路検査用の基準時間(Td)を中心にして、基準クロック単位でカウントアップされた値の加算と減算とを交互に繰り返すことによって、検査用光ビームの発光タイミングが変化される。また、復路走査では、復路検査用の基準時間(Te)を中心にして、基準クロック単位でカウントアップされた値の加算と減算とを交互に繰り返すことによって、検査用光ビームの発光タイミングが変化される。そして、往路走査及び復路走査の何れについても、検査用光ビームが光センサ72により検出された時点においてカウントされた基準クロック数(発光タイミングの変化量)が、基準信号に基づく描画用光ビームの発光開始タイミングに対して補正を行う量として算出される。
以上説明したように、光走査装置1によれば、経年変化などにより基準タイミング生成部61により生成される基準信号にずれが生じた場合であっても、光ビームの発光開始タイミングのずれを補正する精度を高めることができる。この結果、光ビームの走査位置のずれが抑制でき、光走査による画像の表示におけるずれなどの不具合を防止できる。
続いて、図15〜図18を参照して、本発明の他の実施形態について説明する。
前述した実施形態では、図10及び図11に示すように、検査用の基準時間(Td)を初期値とし、当該初期値を中心にして、基準クロック単位でカウントアップされた値の加算と減算とを交互に繰り返すことによって、検査用光ビームの発光タイミングを変化させるようにしているが、これに限られるものではない。以下では、図15〜図17を参照して、基準クロックを単位とする加算又は減算の方向を定める変化情報に基づいて、検査用光ビームの発光タイミングを変化させる場合について説明する。
図15に示す例では、上記変化情報を、光センサ72により検出された検査用光ビームの光量の推移に基づいて生成する。つまり、基準クロックを単位として検査用光ビームの発光タイミングを変化させた場合に、光センサ72により検出された光量が増加する方向を上記加算又は減算を行う方向として定める。このようにすると、発光タイミングの変化量を効率良く算出するのにより好適となる。
図15を参照して、往路走査において基準信号のずれを検査する場合を例にして説明する。図15(1)に示すように、まず、1回目の往路走査において(±0)、基準信号が生成されたときから往路検査用の基準時間(Td)が経過するときに検査用光ビームが発光される。このとき、光センサ72によって検出される光量はゼロである。
続いて、2回目の往路走査において(−1)、基準信号が生成されたときから往路検査用の基準時間(Td)に対して1基準クロックだけ遅らせて検査用光ビームが発光される。このとき、光センサ72によって検出される光量は1(1ドットクロック分の光)である。
他方、3回目の往路走査において(+1)、基準信号が生成されたときから往路検査用の基準時間(Td)に対して1基準クロックだけ早めて検査用光ビームが発光される。このとき、光センサ72によって検出される光量は0である。
したがって、1基準クロックを加算した場合よりも、1基準クロックを減算した場合の方が、光センサ72によって検出される光量が増すことがわかる。つまり、減算を行った方が、検査用光ビームが光センサ72の設置位置に早く到達することになり、変化量を早く特定可能なことがわかる。したがって、4回目以降の往路走査においては、減算のみを行う(つまり、検査用光ビームの発光タイミングを遅らせる)と決定する。
すなわち、4回目の往路走査において(−2)、基準信号が生成されたときから往路検査用の基準時間(Td)に対して2基準クロックだけ遅らせて検査用光ビームが発光される。このとき、光センサ72によって検出される光量は2(2ドットクロック分の光)である。続いて、5回目の往路走査において(−3)、基準信号が生成されたときから往路検査用の基準時間(Td)に対して3基準クロックだけ遅らせて検査用光ビームが発光される。このとき、光センサ72によって検出される光量は3(3ドットクロック分の光)であり、検査光検出信号が生成される。
同様に、図15(2)に示す例では、3回目の往路走査を終えた時点で、1基準クロックを減算した場合よりも、1基準クロックを加算した場合の方が、光センサ72によって検出される光量が増すことがわかる。つまり、加算を行った方が、検査用光ビームが光センサ72の設置位置に早く到達することになり、変化量を早く特定可能なことがわかる。したがって、4回目以降の往路走査においては、加算のみを行う(つまり、検査用光ビームの発光タイミングを早める)と決定する。
続いて、図16を参照し、基準クロックを単位とする加算又は減算の方向を定める変化情報を、温度センサ73により検出された温度変化に基づいて生成する場合について説明する。図16は、本発明の光走査装置1を備えた画像表示装置30の構成のもうひとつの例を示す。図16に示す光走査装置1は、温度センサ73をさらに備える。また、同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
温度センサ73は、画像表示装置30内(より具体的には基準タイミング生成部61又はその近傍)の温度を検出する。基準タイミング生成部61により生成される基準信号は、その周囲の温度により、位相がばらつく場合がある。発光タイミング補正部71は、温度センサ73により検出された温度に基づいて基準クロックを単位とする加算又は減算の方向を定める変化情報を生成する。
温度センサ73により検出された温度の情報は、発光タイミング補正部71へ出力される。発光タイミング補正部71では、ROMにおいて予め用意されているデータが参照され、温度センサ73により検出された温度と、調整すべき変化量との比較が行われる。すなわち、上記データは、温度センサ73により検出された温度の値と、変化量との対応関係を数式やテーブルにより有しており、この対応関係に従って、変化量が取得される。例えば、温度が20度の場合には変化量が「−1(基準クロック)」であり、温度が50度の場合には、変化量が「−4(基準クロック)」であるという関係が規定されている。
発光タイミング補正部71では、例えば、変化量として「−4(基準クロック)」を取得した場合、基準クロックを単位として減算を行った方が、検査用光ビームが光センサ72の設置位置に早く到達することになり、変化量を早く特定可能なことがわかる。したがって、発光タイミング補正部71は、往路走査(或いは復路走査)が行われるごとに、検査用光ビームの発光タイミングを1基準クロックずつ順次遅らせるようにする。このようにしても、発光タイミングの変化量を効率良く算出するのにより好適となる。
続いて、図17を参照して、基準クロックを単位とする加算又は減算の方向を定める変化情報を、共振検出部74により検出された光スキャナの共振周波数の変化に基づいて生成する場合について説明する。図17は、本発明の光走査装置1を備えた画像表示装置30の構成のもうひとつの例を示す。図17に示す光走査装置1は、共振検出部74をさらに備える。また、同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
共振検出部74は、高速光スキャナ10の共振を検出する。例えば、共振検出部74は、基準ビームを高速光スキャナ10に照射して、基準ビームに対する反射光の反射位置の移動時間を用いて周波数を検出する。発光タイミング補正部71は、共振検出部74により検出された高速光スキャナ10の共振周波数に基づいて基準クロックを単位とする加算又は減算の方向を定める変化情報を生成する。
共振検出部74により検出された高速光スキャナ10の共振周波数は、発光タイミング補正部71に出力される。発光タイミング補正部71では、ROMにおいて予め用意されているデータが参照され、共振検出部74により検出された共振周波数と、調整すべき変化量との比較が行われる。すなわち、上記データは、共振検出部74により検出された共振周波数の値と、変化量との対応関係を数式やテーブルにより有しており、この対応関係に従って、変化量が取得される。このようにしても、発光タイミングの変化量を効率良く算出するのにより好適となる。
なお、前述した実施形態では、図8に示すように、基準タイミング生成部61はBDセンサ55を用いて基準信号を生成するようにしているが、これに限られるものではない。以下では、図18を参照して、高速スキャナ10の反射部12の揺動を検出するピエゾ素子を用いて基準信号を生成する場合について説明する。
図18は、本発明の光走査装置1を備えた画像表示装置30の構成のもうひとつの例を示す。図18に示す光走査装置1は、BDセンサ55を備えない代わりに、高速スキャナ10の反射部12の揺動を検出するピエゾ素子部7bを備える。また、同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
高速スキャナ10は、1対のピエゾ素子からなる第1のピエゾ素子部7aと第2のピエゾ素子部7bとを備えている。第1のピエゾ素子部7aは、駆動源として機能する。第1のピエゾ素子部7aは、水平走査制御回路44からの駆動信号に応答し、揺動軸線Lrのまわりにねじり振動を生じさせて、反射部12を揺動させる。
また、第2のピエゾ素子部7bは、検出部として機能する。第2のピエゾ素子部7bは、上記ねじり振動が発生すると、そのねじり振動を電圧に変換し、ねじれ量に応じた電圧信号を基準タイミング生成部61に対して出力する。この電圧信号は、反射部12のねじれ量が電圧信号に変換されたものであるから、反射部12のねじれ状態、言いかえると反射部12の揺動状態(角度)を示す信号である。基準タイミング生成部61は、第2のピエゾ素子部7bにより検出された反射部12の揺動状態を示す信号を所定の基準値と比較して基準信号を生成する。
このように、ピエゾ素子を用いて基準信号を生成する場合は、光検出器であるBDセンサ55を設ける場合の配置精度に対する制約が無くなる。そして、ピエゾ素子を用いて生成された基準信号のずれが生じた場合であっても、前述のように光センサ72及び発光タイミング補正部71の動作によって、その基準信号のずれを検査することができ、その結果、光ビームの発光開始タイミングのずれを補正することができる。
なお、基準信号の生成は、BDセンサ55や上記第2のピエゾ素子部7bを用いて行う場合に限らず、例えば、高速スキャナ10を駆動する駆動信号自体を用いるようにしても良い。
なお、本実施形態では、光走査装置1を網膜走査型の画像表示装置30に適用した例を説明したが、第2のリレー光学系53に代えて投射レンズ系を採用すれば、眼球48ではなく投影スクリーンあるいは建物の壁などに投影する投射型の画像表示装置(レーザーディスプレイ)とすることができる。
なお、本実施形態では、まず往路において変化量スキャン処理を行い、往路における発光開始タイミングの変化量を算出した後、続いて、復路において変化量スキャン処理を行い、復路における発光開始タイミングの変化量を算出するようにしているが、これに限定されるものではない。往路と復路において交互に変化量スキャン処理を行い、往路と復路の夫々における発光開始タイミングの変化量を並行して算出するようにしても良い(例えば、図4と図6、あるいは図10と図11を合成するイメージ)。この場合、前述したように変化量スキャン処理を往路と復路で分けて行うときに比べて、半分の時間で往路と復路の夫々における発光開始タイミングの変化量を算出することができるようになる。
なお、本実施形態では、2次元の光走査を行う光走査装置について説明したが、1次元の光走査を行う光走査装置にも本発明を適用可能である。
本発明の実施の形態のうちのいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
本発明の実施形態に係る光走査装置1の基本的な構成図である。 本発明の実施形態に係る光スキャナ10の反射部12の揺動状態と、基準信号の波形と、描画用光ビームの発光タイミングとの関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る光スキャナ10の反射部12の揺動状態と、基準信号の波形と、検査用光ビームの発光タイミングと、検査光検出信号の波形との関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る光スキャナ10の反射部12の揺動状態と、基準信号の波形と、検査用光ビームの発光タイミングと、検査光検出信号の波形との関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る光スキャナ10の反射部12の揺動状態と、基準信号の波形と、検査用光ビームの発光タイミングと、検査光検出信号の波形との関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る光スキャナ10の反射部12の揺動状態と、基準信号の波形と、検査用光ビームの発光タイミングと、検査光検出信号の波形との関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る光スキャナ10の反射部12の揺動状態と、基準信号の波形と、描画用光ビームの発光タイミングとの関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る光走査装置1を備えた画像表示装置30の構成図である。 本発明の実施形態に係る光走査装置1による光ビームの走査軌跡と光センサ72との位置関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る光走査装置1において基準信号のずれを検査する際に、検査用光ビームの発光タイミングを変化させる態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る光走査装置1において基準信号のずれを検査する際に、検査用光ビームの発光タイミングを変化させる態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る光走査装置1において実行されるスキャン処理のフローチャートを示す図である。 本発明の実施形態に係る光走査装置1において実行されるスキャン処理のフローチャートを示す図である。 本発明の実施形態に係る光スキャナ10の反射部12の揺動状態と、基準信号の波形と、検査用光ビームの発光タイミングと、検査光検出信号の波形と、マスタクロックとの関係を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る光走査装置1において基準信号のずれを検査する際に、検査用光ビームの発光タイミングを変化させる態様を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る光走査装置1を備えた画像表示装置30の構成図である。 本発明の他の実施形態に係る光走査装置1を備えた画像表示装置30の構成図である。 本発明の他の実施形態に係る光走査装置1を備えた画像表示装置30の構成図である。
符号の説明
1 光走査装置
10 光スキャナ
12 反射部
30 画像表示装置
44 水平走査制御回路
46 垂直走査制御回路
51 光スキャナ
52 反射部
55 BDセンサ
56 画像変調器
57 光源部
61 基準タイミング生成部
71 発光タイミング補正部
72 光センサ

Claims (16)

  1. 光源の発光を画像信号に基づいて変調した光ビームを生成する画像変調器と、
    前記光ビームを揺動する反射面により往復走査する光スキャナと、
    前記光源を発光させる基準タイミングを生成する基準タイミング生成部と、
    前記光ビームの往路と復路における夫々の発光開始タイミングを前記基準タイミングに基づいて補正する発光タイミング補正部と、
    前記光ビームを往路と復路において検出する光センサと、を備え、
    前記発光タイミング補正部は、前記基準タイミングに対して発光タイミングを変化させた光ビームを往路と復路において夫々生成し、前記光ビームが前記光センサにより検出されたときの発光タイミングの変化量に基づいて、前記往路と復路の夫々の発光開始タイミングを補正する光走査装置。
  2. 前記光源の発光は1画素の点灯期間に対応するドットクロックを単位期間として変調され、
    前記発光タイミング補正部は、前記光源を1〜複数ドットクロックの期間発光させた光ビームを用いて、発光タイミングを1ドットクロック以下の周期であって1ドットクロックを生成するための基準クロック単位で変化させることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記発光タイミング補正部は、
    前記基準タイミングに対して発光タイミングを変化させた光ビームを往路と復路において交互に生成し、前記光ビームが前記光センサにより往路と復路において交互に検出されたときの発光タイミングの変化量に基づいて、前記往路と復路の夫々の発光開始タイミングを補正することを特徴とする請求項1又は2に記載の光走査装置。
  4. 前記基準タイミング生成部は、前記光センサとは異なるタイミングセンサを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光走査装置。
  5. 前記タイミングセンサは、前記往復走査される光ビームを検出するビームディテクタであることを特徴とする請求項4に記載の光走査装置。
  6. 前記ビームディテクタは、前記ビームディテクタに検出される時間の近傍において前記光源を連続的に発光させた光ビームを検出することを特徴とする請求項5に記載の光走査装置。
  7. 前記タイミングセンサは、前記揺動する反射面の揺動を検出するピエゾ素子からなることを特徴とする請求項4に記載の光走査装置。
  8. 前記発光タイミング補正部は、前記光ビームの往路又は復路における発光タイミングを、初期値を中心にして所定期間の加算と減算とを交互に繰り返し変化させて得られた前記変化量に基づいて、補正することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光走査装置。
  9. 前記発光タイミング補正部は、前記光ビームの往路又は復路における発光タイミングを、所定期間の加算又は減算の方向を定める変化情報に基づいて変化させて得られた前記変化量に基づいて、補正することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光走査装置。
  10. 前記光センサにより検出された前記光ビームの光量の推移に基づいて、前記変化情報が生成されることを特徴とする請求項9に記載の光走査装置。
  11. 温度センサを更に備え、
    前記温度センサにより検出された温度変化に基づいて、前記変化情報が生成されることを特徴とする請求項9に記載の光走査装置。
  12. 前記光スキャナの共振を検出する共振検出部を更に備え、
    前記共振検出部が検出した共振周波数の変化に基づいて、前記変化情報が生成されることを特徴とする請求項9に記載の光走査装置。
  13. 前記発光タイミング補正部は、前記往路及び復路の発光タイミングの補正をフレーム毎に行うことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の光走査装置。
  14. 光ビームを、第1の方向に走査する高速光スキャナと、光ビームを前記第1の方向に対して略直交する第2の方向に走査する低速光スキャナと、を備え、
    前記光スキャナは、前記高速光スキャナからなり、
    前記高速光スキャナ及び前記低速光スキャナは、前記画像変調器により生成された前記画像信号に基づいて変調した光ビームを2次元方向に走査して画像を形成し、
    前記光センサは、前記高速光スキャナにより走査される光ビームの画像無効領域、及び/又は前記低速光スキャナにより走査される光ビームの画像無効領域に設置されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の光走査装置。
  15. 前記請求項1〜14のいずれかに記載された光走査装置を備え、前記光走査装置から出射される走査された光ビームを投影画像として投影する画像表示装置。
  16. 前記請求項1〜14のいずれかに記載された光走査装置を備え、前記光走査装置から出射される走査された光ビームを投影画像として網膜上に投影表示する網膜走査型画像表示装置。
JP2008250475A 2008-09-29 2008-09-29 画像投影装置 Pending JP2010079198A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008250475A JP2010079198A (ja) 2008-09-29 2008-09-29 画像投影装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008250475A JP2010079198A (ja) 2008-09-29 2008-09-29 画像投影装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010079198A true JP2010079198A (ja) 2010-04-08

Family

ID=42209670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008250475A Pending JP2010079198A (ja) 2008-09-29 2008-09-29 画像投影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010079198A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012202803A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Space Vision:Kk パターン光投影装置及び方法
JP2014010409A (ja) * 2012-07-02 2014-01-20 Ricoh Co Ltd 投射型ディスプレイ装置
JP2015031782A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 株式会社リコー 画像表示装置
WO2017145859A1 (ja) * 2016-02-23 2017-08-31 日本精機株式会社 レーザー光源装置及びレーザー走査型表示装置
US9800844B2 (en) 2013-08-28 2017-10-24 Mitsubishi Electric Corporation Image projection apparatus
WO2017221792A1 (en) 2016-06-20 2017-12-28 Ricoh Company, Ltd. Control device, image projection apparatus, and control method
US10816887B2 (en) 2016-06-20 2020-10-27 Ricoh Company, Ltd. Control device, image projection apparatus, and control method
US10962776B2 (en) 2019-02-12 2021-03-30 Ricoh Company, Ltd. Display device, display system, mobile object, display control method, and recording medium storing program code
EP4105709A1 (en) * 2021-06-18 2022-12-21 FUJIFILM Corporation Optical scanning device, driving method of optical scanning device, and image drawing system

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012202803A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Space Vision:Kk パターン光投影装置及び方法
JP2014010409A (ja) * 2012-07-02 2014-01-20 Ricoh Co Ltd 投射型ディスプレイ装置
JP2015031782A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 株式会社リコー 画像表示装置
US9800844B2 (en) 2013-08-28 2017-10-24 Mitsubishi Electric Corporation Image projection apparatus
WO2017145859A1 (ja) * 2016-02-23 2017-08-31 日本精機株式会社 レーザー光源装置及びレーザー走査型表示装置
WO2017221792A1 (en) 2016-06-20 2017-12-28 Ricoh Company, Ltd. Control device, image projection apparatus, and control method
US10816887B2 (en) 2016-06-20 2020-10-27 Ricoh Company, Ltd. Control device, image projection apparatus, and control method
US10962776B2 (en) 2019-02-12 2021-03-30 Ricoh Company, Ltd. Display device, display system, mobile object, display control method, and recording medium storing program code
EP4105709A1 (en) * 2021-06-18 2022-12-21 FUJIFILM Corporation Optical scanning device, driving method of optical scanning device, and image drawing system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010079198A (ja) 画像投影装置
JP4595543B2 (ja) 画像表示装置および較正方法
US7982906B2 (en) Optical scanning device, image display device and retinal scanning display
JP6694772B2 (ja) レーザ投射表示装置
JP5326352B2 (ja) 画像表示装置
JP2009229558A (ja) 画像表示装置
JP4840175B2 (ja) 画像表示装置
JP2009014791A (ja) 光走査装置及び画像表示装置及び網膜走査型画像表示装置
EP2549322B1 (en) Display device, and portable apparatus having projector function
JP2010237536A (ja) 画像表示装置
JP2009086366A (ja) 光走査装置、光走査型画像表示装置及び網膜走査型画像表示装置
JP2011075957A (ja) 画像表示装置
JP2008089930A (ja) 画像表示装置及び網膜走査型画像表示装置
WO2011125495A1 (ja) 画像表示装置
US8089671B2 (en) Optical scanning device, image display device and retinal scanning display provided with optical scanning device
WO2013047656A1 (ja) 画像投影装置および光軸ずれ補正方法
JP5245343B2 (ja) 画像表示装置
JP2011075948A (ja) 画像表示装置
JP5934481B2 (ja) 光走査装置
JP2009244361A (ja) 画像表示装置及び網膜走査型画像表示装置
JP5426939B2 (ja) 表示装置
JP5929894B2 (ja) プロジェクタおよびその制御方法
JP2011069902A (ja) 画像表示装置
JP5112377B2 (ja) 画像投射装置
JP2007334162A (ja) 光走査装置、画像表示装置及び網膜走査型画像表示装置