JP2011037135A - タイヤ成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ターンアップブラダーへの押し圧体の食い込みを抑制し、生産効率の低下を招くことなくターンアップブラダーの使用寿命を向上させる。
【解決手段】シェーピングドラムによってシェーピングされかつ両端が巻き上げられたカーカスケースのはみ出し部分を、トロイド状のケース本体部分に押し付けて接合させる押し付け手段を具える。トレッドリングが搬入される側に配される押し付け手段は、移動筒の軸心方向内方移動によりターンアップブラダーを介してはみ出し部分をケース本体部分に押し付ける押し圧体とを具える。前記押し圧体は周方向に配される複数の押板片からなり、各押板片の一端部が前記移動筒の軸心方向内端部に位置する枢着点で枢支されることにより、他端部が半径方向外側に起き上がって円盤状となる起立状態と、他端部が軸心方向外方に倒れ込み前記押し圧体が円筒状となって前記トレッドリングを通過させうる転倒状態との間を起倒可能とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、ターンアップブラダーの使用寿命を向上させうるタイヤ成形装置に関する。
生タイヤの形成に際しては、通常、シェーピングドラムAを用い、図8(A)、(B)に略示するように、一対のドラム部A1、A1間に跨らせて保持する円筒状のタイヤケースbの軸心方向両側にビードコアcを配置する。そして、このビードコアc、c間であるケース本体部分b1をトロイド状に膨張させることにより、半径方向外側の待機位置P1に予め搬入される環状のトレッドリングdの内周面に、前記ケース本体部分b1を押し付けて接合させる。又前記ビードコアcよりも軸心方向外側のケースはみ出し部分b2は、前記ドラム部A1に設けるターンアップブラダーBによって、ビードコアcの廻りで巻上げられる。
そして、巻上げられたケースはみ出し部分b1は、図9に略示するように、プッシャ−と呼ばれる円盤状の押し圧体Fよって前記ターンアップブラダーBを軸心方向内側に押し圧することにより、トロイド状のケース本体部分b1に押し付けられて接合される(例えば特許文献1参照。)
特開2003−39572号公報
しかしながら、トレッドリングdを搬入する側に配される押し圧体Faでは、前記トレッドリングdを通過させるために、押し圧体Faの外径D1を、トレッドリングdの内周面の内径D2よりも小径に設定せざるを得なくなる。そのため、搬入側では、押し圧する際、押し圧体FaがターンアップブラダーBに食い込む状態となり、ターンアップブラダーBの使用寿命を低下させるという問題がある。又非搬入側の押し圧体Fbと外径が相違するため、ケースはみ出し部分b2の押し付けが、左右アンバランスとなり、タイヤ品質の低下を招く。
なお、トレッドリングdのサイズに合わせて、その都度、ターンアップブラダーB及び押し圧体Fのサイズを交換することが考えられる。しかしかかる場合、その交換作業に手間と労力が要求されるなど、生産効率の大幅な低下を招く。
そこで本発明は、周方向に配される複数の押板片によって押し圧体を構成し、各押板片が起き上がって押し圧体を円盤状とする起立状態と、円筒状となってトレッドリングを通過させうる転倒状態との間を起倒可能に枢支することを基本として、ターンアップブラダーへの押し圧体の食い込みを抑制でき、生産効率の低下を招くことなく、ターンアップブラダーBの使用寿命の向上と、タイヤ品質の向上とを図りうるタイヤ成形装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本願請求項1の発明は、カーカスを含む円筒状のタイヤケースを保持し、かつその軸心方向両側に配するビードコア間であるケース本体部分をトロイド状に膨張させることにより半径方向外側の待機位置に搬入される環状のトレッドリングの内周面に、前記ケース本体部分を押し付けて接合させるとともに、前記ビードコアよりも軸心方向外側のケースはみ出し部分を巻上げて前記トロイド状のケース本体部分に沿わせるシェーピングドラムと、
前記巻き上げたケースはみ出し部分をトロイド状のケース本体部分に押し付けて接合させる押し付け手段とを具えるタイヤ成形装置であって、
前記シェーピングドラムは、同一軸心上を接離自在に移動しうる一対のドラム部を有し、この一対のドラム部間に跨らせて前記円筒状のタイヤケースを同心に保持するとともに、
各前記ドラム部は、拡縮径できかつ拡径によって前記タイヤケースを介してビードコアを保持するビードロック部と、このビードロック部の軸心方向外側に配されかつ膨張により前記ケースはみ出し部分をビードコアの廻りで巻上げるターンアップブラダーとを具え、
しかも少なくとも前記トレッドリングが搬入される側に配される押し付け手段は、
前記ドラム部に向かって軸心方向内外に移動しうる移動筒と、
前記トレッドリングの内周面よりも外径が大しかも前記軸心とは同心かつ直角な円盤状をなし、かつ前記移動筒の軸心方向内方移動により前記ターンアップブラダーを介してケースはみ出し部分をケース本体部分に押し付ける押し圧体とを具えるとともに、
前記押し圧体は、周方向に配される複数の押板片からなり、各押板片の一端部が前記移動筒の軸心方向内端部に位置する枢着点で枢支されることにより、他端部が半径方向外側に起き上がって前記円盤状となる起立状態と、前記他端部が軸心方向外方に倒れ込み前記押し圧体が円筒状となって前記トレッドリングを通過させうる転倒状態との間を起倒可能としたことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記移動筒は、高圧空気によって軸心方向内外に移動しうるエアーシリンダからなり、
かつ前記押し付け手段は、前記押板片を起倒させる起倒手段を有するとともに、
この起倒手段は、前記移動筒に外挿されて該移動筒とは相対的に軸心方向内外に移動しうるエアーシリンダからなる移動体と、この移動体に一端が枢支されかつ他端が前記押板片に枢支されるリンク片を有するリンク機構とを具え、
しかも前記移動体は、前記移動筒を駆動する高圧空気を用いて駆動されることを特徴としている。
本発明は叙上の如く、ターンアップブラダーを押し付ける円盤状の押し圧体を、周方向に配される複数の押板片により構成している。そして、各押板片の一端部を、移動筒の軸心方向内端部に位置する枢着点で枢支することにより、他端部が半径方向外側に起き上がって前記円盤状となる起立状態と、前記他端部が軸心方向外方に倒れ込み前記押し圧体が円筒状となる転倒状態との間を起倒可能としている。
従って、押し圧体は、押板片の転倒状態においては、円筒状となってトレッドリングを通過させることができ、トレッドリングのサイズに合わせたターンアップブラダー及び押し圧体のサイズ交換を不要とし、生産効率の低下を抑制しうる。
又押し圧体は、押板片の起立状態においては、トレッドリングの内周よりも大径な円盤状となる。そのため、ターンアップブラダーを押し圧する際、このターンアップブラダーへの押し圧体の食い込みを防止でき、ターンアップブラダーの使用寿命を向上しうるとともに、押し付けの左右バランスを改善できタイヤ品質を向上しうる。
本発明のタイヤ成形装置が採用されたタイヤ成形ラインの一実施例を概念的に示す側面図である。 タイヤ成形ラインの動作を概念的に示す側面図である。 シェーピングドラムのドラム部を示す断面図である。 搬入側の押し付け手段の一例を示す断面図である。 (A)、(B)は、起立状態における押し圧体を示す断面図、及び側面図である。 (A)、(B)は、転倒状態における押し圧体を示す断面図、及び側面図である。 押し付け手段によるターンアップブラダーへの押し付けを説明する断面図である。 (A)、(B)は、生タイヤの形成工程を示す説明図である。 従来の押し圧体、及びその問題点を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1、2は、本発明のタイヤ成形装置が採用されたタイヤ成形ラインの一例を概念的に示す側面図である。
図1、2において、本実施形態のタイヤ成形装置1は、カーカスを含む円筒状のタイヤケース2を保持し、かつそのケース本体部分2Aをトロイド状に膨張させるとともにケースはみ出し部分2Bを巻き上げるシェーピングドラム3と、前記巻き上げたケースはみ出し部分2Bを、トロイド状のケース本体部分2Aに押し付けて接合させる押し付け手段4とを具える。
なお図1、2中の符号5は、所謂ベルトドラムであって、例えばベルトプライ、バンドプライ等のトレッド補強コード、及びトレッドゴムを含むトレッド構成部材を、このベルトドラム5の外周面上で順次巻回することにより、環状のトレッドリング6を形成する。又符号7は、所謂バンドドラムであって、例えばカーカスを含むタイヤケース構成部材を、このバンドドラム7の外周面上で順次巻回することにより、円筒状のタイヤケース2を形成する。タイヤケース構成部材としては、カーカスの他、例えばインナーライナゴム、サイドウォールゴム、ビード補強層、クリンチゴム等を、タイヤ構造に応じて適宜含ませることができる。なお前記ベルトドラム5と前記シェーピングドラム3とバンドドラム7は、同一軸心上に一列に並んで配置される。
又符号8は、前記ベルトドラム5上で形成された前記トレッドリング6を、ベルトドラム5から受け取り、前記シェーピングドラム3の半径方向外側の待機位置P1に搬入するトレッド搬送装置である。又符号9は、前記バンドドラム7上で形成されたタイヤケース2を、バンドドラム7から受け取り、前記シェーピングドラム3上に移載させるタイヤケース搬送装置である。
次に、前記シェーピングドラム3は、図3に略示するように、同一軸心上を接離自在に移動しうる一対のドラム部10、10を具え、この一対のドラム部10、10間に跨らせて前記円筒状のタイヤケース2を同心に保持する。また各前記ドラム部10は、拡縮径できかつ拡径によって前記タイヤケース2を介してビードコア50を保持するビードロック部11と、このビードロック部11の軸心方向外側に配されかつ膨張によって前記ケースはみ出し部分2Bをビードコア50の廻りで巻上げるターンアップブラダー12とを具える。
前記ドラム部10は、前記シェーピングドラム3の支持軸13に保持される円筒状胴部14を有するとともに、この円筒状胴部14には、前記ビードロック部11が形成される。本例では、一方のドラム部10に配される円筒状胴部14は、支持軸13の軸心方向一方側に形成される左ネジ部13a(又は右ネジ部13b)と螺合し、又他方のドラム部10に配される円筒状胴部14は、軸心方向他方側に形成される右ネジ部13b(又は左ネジ部13a)と螺合している。従って前記支持軸13の回転に伴い、前記円筒状胴部14、14は、同一軸心上を互いに接離移動しうる。
又前記ビードロック部11は、前記円筒状胴部14から軸心方向と直角に立ち上がる円盤状の一対のガイド板15A、15Bと、このガイド板15A、15B間に配される複数のビードロックセグメント16とを具える。各ビードロックセグメント16は、軸心廻りで放射状に配列するとともに、前記ガイド板15A、15Bに設けるガイド部(図示しない)により、半径方向内外に移動可能に案内される。本例では、前記円筒状胴部14と軸心方向内側のガイド板15Aとの間にシリンダ室17が設けられるとともに、このシリンダ室17内を軸心方向に移動しうる円錐状のピストン18の円錐面が、各ビードロックセグメント16の半径方向内端を押し上げることにより、各ビードロックセグメント16を半径方向外側に移動できる。そしてこの半径方向外側への移動、即ち拡径により、前記タイヤケース2を介してビードコア50を嵌着して保持しうる。
なおタイヤケース2のうち、ビードコア50、50間の部位をケース本体部分2Aと呼び、ビードコア50よりも軸心方向外側の部位をケースはみ出し部分2Bと呼ぶ。
そして、前記シェーピングドラム3では、ビードコア50、50同士を接近させながら内圧充填することにより前記ケース本体部分2Aをトロイド状に膨張させるとともに、予め前記待機位置P1に搬入されたトレッドリング6の内周面に、前記ケース本体部分2Aを押し付けて接合させる。
又前記ターンアップブラダー12は、その内外端が、それぞれ前記ドラム部10に固定され、この内外端間に、高圧空気を充填することにより膨張し、前記ケースはみ出し部分2Bをビードコア50の廻りで巻上げしうる。なおターンアップブラダー12は、膨張前の状態においては、円筒状に折り畳まれる。なお符号19は、円筒状のブラダ受けであり、前記軸心方向外側のガイド板15Bから軸心方向外方に突出し、その外周面上にて膨張前のターンアップブラダー12を折り畳んで支持する。
次に、押し付け手段4のうち、少なくとも前記トレッドリング6が搬入される側(図1、2では左側)に配される押し付け手段4Aは、図4に示すように、前記ドラム部10に向かって軸心方向内外に移動しうる移動筒20と、この移動筒20に取り付く押し圧体21とを具える。
本例では、前記支持軸13には、該支持軸13とは相対回転自在に支持される支持筒22が外挿保持される。又前記移動筒20は、前記支持筒22の外周面上を軸心方向内外に移動可能に支持される第1の移動筒20Aと、この第1の移動筒20Aの外周面上を軸心方向内外に移動可能に支持される第2の移動筒20Bとを具える。
具体的には、前記第1の移動筒20Aは、本例では、前記支持筒22の外周面に、Oリング等のシール材を介して気密にかつ軸心方向内外に摺動自在に外挿される軸心方向内外の端板部23a、23bと、この端板部23a、23bの半径方向外端間を継ぐ外筒部24とを具えるエアーシリンダであって、前記端板部23a、23bと外筒部24と支持筒22との間にシリンダ室25を形成している。又前記支持筒22には、その外周面から立ち上がり、前記シリンダ室25を軸心方向内外のシリンダ室25a、25bに区分する隔壁体26を一体に形成している。
又前記第2の移動筒20Bは、前記第1の移動筒20Aと略同構成のエアーシリンダであって、前記外筒部24の外周面に、シール材を介して気密にかつ軸心方向内外に摺動自在に外挿される軸心方向内外の端板部27a、27bと、この端板部27a、27bの半径方向外端間を継ぐ外筒部28とを具え、前記端板部27a、27bと外筒部24、28との間にシリンダ室29を形成している。又前記外筒部24には、その外周面から立ち上がり、前記シリンダ室25を軸心方向内外のシリンダ室29a、29bに区分する隔壁体30を一体に形成している。
又前記支持筒22の周壁部内には、高圧空気源からの高圧空気を、切替弁を介して前記内外のシリンダ室25a、25b内に交互に供給する第1の空気流路31a、31bが形成される。この第1の空気流路31a、31bは、それぞれ隔壁体26の近傍位置で各シリンダ室25a、25bに導通する。
又、前記外筒部24の周壁部内には、前記内のシリンダ室25a、29a同士を導通する空気流路32aと、前記外のシリンダ室25b、29b同士を導通する空気流路32bとからなる第2の空気流路32a、32bが形成される。この第2の空気流路32a、32bは、それぞれ端板部23a、23bの近傍位置で各シリンダ室25a、25bに導通するとともに、隔壁体30の近傍位置で各シリンダ室29a、29bに導通する。
従って、本例の移動筒20は、高圧空気源からの高圧空気が前記空気流路31aをへて内のシリンダ室25aに流入することにより、前記第1の移動筒20Aを軸心方向内方に移動しうる。又内のシリンダ室25aに流入する高圧空気は、その一部が前記空気流路32aをへて内のシリンダ室29aに流入し、前記第2の移動筒20Bを軸心方向内方に移動しうる。
逆に、前記切替弁を切り替え、高圧空気源からの高圧空気を、前記空気流路31bをへて外のシリンダ室25bに流入させることにより、前記第1の移動筒20Aを軸心方向外方に移動させうるとともに、外のシリンダ室25bに流入する高圧空気の一部が前記空気流路32bをへて外のシリンダ室29bに流入し、前記第2の移動筒20Bを軸心方向外方に移動させうる。
このように移動筒20を構成することにより、移動筒20A、20Bをコンパクトに形成しながらも、軸心方向内方への移動距離を大きく確保することができる。又一つの切替弁の切り替え操作によって、第1、第2の移動筒20A、20Bを自動的に順次作動させることができ、制御を簡略化しうる。
又前記第2の移動筒20Bには、本例では、その端板部27aから軸心方向内方に突出し、かつ該移動筒20Bとは一体に軸心方向に移動しうる取付け筒部33が形成されるとともに、この取付け筒部33に前記押し圧体21が取付られる。
この押し圧体21は、図5、6に示すように、周方向に配される複数の押板片35からなり、各押板片35の一端部E1が前記移動筒20の軸心方向内端部、本例では前記取付け筒部33の軸心方向内端部に位置する枢着点Q1で枢支される。これにより、各押板片35は、その他端部E2が半径方向外側に起き上がり、前記押し圧体21が円盤状となる起立状態Y1(図5に示す)と、前記他端部E2が軸心方向外方に倒れ込み、前記押し圧体21が円筒状となる転倒状態Y2(図6に示す)との間を起倒しうる。
なお起立状態Y1においては、前記押し圧体21は、図7に示すように、前記トレッドリング6の内周面よりも外径が大しかも前記軸心とは同心かつ直角な円盤状をなし、これにより、ターンアップブラダー12への食い込みを抑制し、ターンアップブラダー12の使用寿命を向上しうる。これに対して、転倒状態Y2においては、押し圧体21は、円筒状となってその直径を減じるため、トレッドリング6を通過させることができる。
ここで、前記押板片35は、起倒手段36によって、起倒動作が行われる。この起倒手段36は、前記図4の如く、前記移動筒20(本例では取付け筒部33)に外挿され、該取付け筒部33とは相対的に軸心方向内外に移動しうるエアーシリンダからなる筒状の移動体37と、この移動体37に枢支されるリンク片38Aを有するリンク機構38とから構成される。
前記移動体37は、前記取付け筒部33の外周面に、シール材を介して気密にかつ軸心方向内外に摺動自在に外挿される軸心方向内外の端板部39a、39bと、この端板部39a、39bの半径方向外端間を継ぐ外筒部40とを具え、前記端板部39a、39bと外筒部40と取付け筒部33との間にシリンダ室41を形成している。又前記取付け筒部33には、その外周面から立ち上がり、前記シリンダ室41を軸心方向内外のシリンダ室41a、41bに区分する隔壁体42を一体に形成している。
又前記取付け筒部33の周壁部内には、前記内外のシリンダ室41a、41aに高圧空気を導通する空気流路43a、43bが形成される。この空気流路43a、43bの一端は、それぞれ隔壁体42の近傍位置で各シリンダ室41a、41bに導通する。又前記空気流路43a、43bの他端は、本例では、例えば接続管44等を介して、それぞれ前記第1の空気流路31a、31bに接続している。従って、本例では、移動筒20と同期して、移動体37を軸心方向内外に移動させることができる。
又前記リンク機構38は、複数のリンク片38Aからなり、各リンク片38Aは、その一端が前記移動体37の軸心方向内端部の枢着点Q2で枢支されるとともに、他端は、前記押板片35の他端部E2側に設ける枢着点Q3で枢支される。従って、前記押板片35は、前記移動体37の軸心方向内外への移動に伴って、起立状態Y1と転倒状態Y2との間を起倒しうる。
又前記押し付け手段4のうち、前記トレッドリング6が搬入されない側(図1、2では右側)に配される押し付け手段4Bは、トレッドリング6を通過させる必要がない。従って、非搬入側の押し付け手段4Bは、本例では、前記起立状態Y1の押し圧体21と実質的に同じ外径の円盤体によって押し圧体45を形成している。なおこの押し圧体45は、本例では、前記タイヤケース搬送装置9の軸心方向内端部に取り付けられる。従って本例では、タイヤケース搬送装置9は、非搬入側の押し付け手段4Bの一部を構成している。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
1 タイヤ成形装置
2 タイヤケース
2A ケース本体部分
2B ケースはみ出し部分
3 シェーピングドラム
4、4A、4B 押し付け手段
6 トレッドリング
10 ドラム部
11 ビードロック部
12 ターンアップブラダー
20 移動筒
21 押し圧体
35 押板片
36 起倒手段
37 移動体
38 リンク機構
38A リンク片
50 ビードコア
E1 一端部
E2 他端部
P1 待機位置
Q1 枢着点
Y1 起立状態
Y2 転倒状態

Claims (2)

  1. カーカスを含む円筒状のタイヤケースを保持し、かつその軸心方向両側に配するビードコア間であるケース本体部分をトロイド状に膨張させることにより半径方向外側の待機位置に搬入される環状のトレッドリングの内周面に、前記ケース本体部分を押し付けて接合させるとともに、前記ビードコアよりも軸心方向外側のケースはみ出し部分を巻上げて前記トロイド状のケース本体部分に沿わせるシェーピングドラムと、
    前記巻き上げたケースはみ出し部分をトロイド状のケース本体部分に押し付けて接合させる押し付け手段とを具えるタイヤ成形装置であって、
    前記シェーピングドラムは、同一軸心上を接離自在に移動しうる一対のドラム部を有し、この一対のドラム部間に跨らせて前記円筒状のタイヤケースを同心に保持するとともに、
    各前記ドラム部は、拡縮径できかつ拡径によって前記タイヤケースを介してビードコアを保持するビードロック部と、このビードロック部の軸心方向外側に配されかつ膨張により前記ケースはみ出し部分をビードコアの廻りで巻上げるターンアップブラダーとを具え、
    しかも少なくとも前記トレッドリングが搬入される側に配される押し付け手段は、
    前記ドラム部に向かって軸心方向内外に移動しうる移動筒と、
    前記トレッドリングの内周面よりも外径が大しかも前記軸心とは同心かつ直角な円盤状をなし、かつ前記移動筒の軸心方向内方移動により前記ターンアップブラダーを介してケースはみ出し部分をケース本体部分に押し付ける押し圧体とを具えるとともに、
    前記押し圧体は、周方向に配される複数の押板片からなり、各押板片の一端部が前記移動筒の軸心方向内端部に位置する枢着点で枢支されることにより、他端部が半径方向外側に起き上がって前記円盤状となる起立状態と、前記他端部が軸心方向外方に倒れ込み前記押し圧体が円筒状となって前記トレッドリングを通過させうる転倒状態との間を起倒可能としたことを特徴とするタイヤ成形装置。
  2. 前記移動筒は、高圧空気によって軸心方向内外に移動しうるエアーシリンダからなり、
    かつ前記押し付け手段は、前記押板片を起倒させる起倒手段を有するとともに、
    この起倒手段は、前記移動筒に外挿されて該移動筒とは相対的に軸心方向内外に移動しうるエアーシリンダからなる移動体と、この移動体に一端が枢支されかつ他端が前記押板片に枢支されるリンク片を有するリンク機構とを具え、
    しかも前記移動体は、前記移動筒を駆動する高圧空気を用いて駆動されることを特徴とする請求項1記載のタイヤ成形装置。
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