JPH07186297A - ブラダ押圧手段付き搬送装置 - Google Patents

ブラダ押圧手段付き搬送装置

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Publication number
JPH07186297A
JPH07186297A JP5348486A JP34848693A JPH07186297A JP H07186297 A JPH07186297 A JP H07186297A JP 5348486 A JP5348486 A JP 5348486A JP 34848693 A JP34848693 A JP 34848693A JP H07186297 A JPH07186297 A JP H07186297A
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JP
Japan
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pressing
bladder
moving
moving frame
compression
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5348486A
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English (en)
Inventor
Shosuke Yokoo
正輔 横尾
Koji Adachi
孝二 足立
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全体的にコンパクトとしながら作業能率を
向上させる。 【構成】 搬送装置26にブラダ押圧手段75を設置して
一体化したので、全体をコンパクトにまとめることがで
きる。また、プライバンドPをタイヤ成型ドラム15に供
給した後の移動フレーム27、把持手段47の前方への退避
移動そのものが押圧キャン58の押圧位置Cへの移動とな
るので、押圧キャン58の押圧位置Cへの移動時間が不要
となって作業能率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、膨張したブラダを押
圧する手段を備えるとともに、タイヤ成型ドラムへ円筒
状のプライバンドを搬送することができる搬送装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、軸方向端部に膨張可能なブラダを
有するタイヤ成型ドラムの近傍には、例えば、該タイヤ
成型ドラムの軸方向に移動可能な移動フレームと、この
移動フレームを軸方向に移動させる移動手段と、前記移
動フレームに取り付けられ、略半径方向外側に向かって
延びるスティフナー付きのビードが外周の所定位置に配
置された円筒状のプライバンドを外側から把持すること
ができる把持手段と、を備えた搬送装置が設置されてお
り、また、このような搬送装置とは別の、通常はタイヤ
成型ドラムの側方の待機位置で待機している押圧キャン
と、ブラダを押圧する際、該押圧キャンをブラダと同軸
で該ブラダの直前まで移動させる駆動機構と、ブラダが
膨張したとき、押圧キャンに前記移動機構による移動力
より大きくかつ後方に向かう押圧力を付与する押圧機構
と、を備えたブラダ押圧装置も設置されている。
【0003】そして、このような搬送装置、ブラダ押圧
装置は、以下のように作動する。即ち、まず、外周の所
定位置にスティフナー付きのビードが配置された円筒状
のプライバンドを把持手段が外側から把持する。次に、
移動手段の作動によって移動フレーム、把持手段、プラ
イバンドがタイヤ成型ドラムの軸方向に移動され、タイ
ヤ成型ドラムに接近する。そして、プライバンドがタイ
ヤ成型ドラムの外側に嵌合されると、該プライバンドは
把持手段からタイヤ成型ドラムに移載される。次に、移
動手段が作動して移動フレーム、把持手段がタイヤ成型
ドラムから離隔すると、タイヤ成型ドラムの側方の待機
位置で待機していた押圧キャンが駆動機構によってブラ
ダの直前でこれと同軸となるまで移動される。次に、プ
ライバンドがトロイダル状に変形されるとともに、タイ
ヤ成型ドラムのブラダが膨張され、該タイヤ成型ドラム
に装着されているプライバンドのうち、ビードより軸方
向外側の部位(折り返し部)が該ブラダにより折り返さ
れ始める。このとき、押圧機構が押圧キャンに前記移動
手段による移動力より大きくかつ後方に向かう押圧力を
付与し、該押圧キャンにより膨張したブラダを押圧す
る。この結果、ブラダは該押圧キャンによって後方に変
形させられ、折り返し部が確実に折り返される。そし
て、このような折り返し部の折り返し作業が終了する
と、押圧キャンは初期位置に復帰する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように搬送装置とブラダ押圧装置とが別個の装置である
と、搬送装置とブラダ押圧装置との干渉を避けるため
に、搬送装置がタイヤ成型ドラムから退避した後に、押
圧キャンを待機位置からブラダの直前まで移動させなけ
ればならず、この結果、押圧キャンを待機位置からブラ
ダの直前まで移動させる時間が常に必要となって、作業
能率が低くなってしまうという問題点がある。しかも、
全体が大型化するという問題点もある。
【0005】この発明は、全体的にコンパクトとしなが
ら作業能率を向上させることができるブラダ押圧手段付
き搬送装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、軸方
向前端部に膨張可能なブラダを有するタイヤ成型ドラム
の軸方向に移動可能な移動フレームと、この移動フレー
ムを軸方向に移動させる移動手段と、前記移動フレーム
に取り付けられ、略半径方向外側に向かって延びるステ
ィフナー付きのビードが外周の所定位置に配置された円
筒状のプライバンドを外側から把持することができる把
持手段と、把持手段よりタイヤ成型ドラムに近接する移
動フレームの後端部に設けられ、膨張したブラダを押圧
することができるブラダ押圧手段とを備え、前記ブラダ
押圧手段が、移動フレームに固定された支持台と、この
支持台に支持され、半径方向に移動可能で周方向に離れ
た複数の押圧セグメントから構成された押圧キャンと、
該押圧キャンの押圧セグメントを、押圧キャンの内径が
前記スティフナーの外径より大径となる拡開位置と、押
圧セグメント同士が接触して連続する縮小位置との間で
同期して半径方向に移動させる駆動機構と、移動手段に
よる移動力より大きくかつ後方に向かう押圧力を縮小位
置の押圧キャンに付与して該押圧キャンにより膨張した
ブラダを押圧する押圧機構と、を有することにより達成
することができる。
【0007】
【作用】今、外周の所定位置にフィラー付きビードが配
置された円筒状のプライバンドが把持手段によって外側
から把持されているとする。次に、移動手段を作動して
移動フレーム、把持手段、ブラダ押圧手段、プライバン
ドを一体的にタイヤ成型ドラムの軸線に沿って後方に移
動せさ、該タイヤ成型ドラムに接近させる。そして、プ
ライバンドがタイヤ成型ドラムの外側に嵌合されると、
把持手段からプライバンドをタイヤ成型ドラムに移載す
る。次に、移動手段を再び作動して移動フレーム、把持
手段、ブラダ押圧手段を一体的に前方に移動させ、タイ
ヤ成型ドラムから退避させる。ここで、ブラダ押圧手段
は把持手段より後方の移動フレームの後端部に設置され
ているので、前述の移動時に押圧キャンはタイヤ成型ド
ラム上の略半径方向外側に向かって延びるスティフナー
の外側を通過しなければならないが、この発明では移動
前に押圧セグメントを駆動機構により同期して半径方向
外側に移動させることにより、押圧キャンを拡開位置に
位置させて該押圧キャンの内径をスティフナーの外径よ
り大径とし、これらスティフナーと押圧キャンとの干渉
を阻止するようにしている。そして、この移動フレーム
の移動は、押圧キャンがブラダの直前、即ちブラダを押
圧することができる位置まで到達したとき停止する。こ
のように移動フレーム、把持手段の退避移動が押圧キャ
ンの押圧位置への移動となるので、押圧キャンの押圧位
置への移動時間が不要となって作業能率が向上する。し
かも、搬送装置にブラダ押圧手段が設置されているの
で、全体をコンパクトにまとめることもできる。次に、
押圧セグメントを駆動機構により同期して半径方向内側
に移動させることにより押圧キャンを縮小位置に位置さ
せる。このとき、プライバンド内に内圧を充填してビー
ド間のプライバンド本体部をトロイダル状に徐々に変形
させるとともに、ビードより軸方向外側のプライバンド
(折り返し部)をブラダの膨張により徐々に折り返す。
次に、押圧機構が作動して押圧キャンに前記移動手段に
よる移動力より大きくかつ後方に向かう押圧力が付与さ
れる。この結果、膨張したブラダは押圧キャンにより押
圧されてプライバンド本体部に向かって変形し、前記折
返し部を確実に折り返す。次に、移動手段を作動して移
動フレーム、把持手段、ブラダ押圧手段を一体的に前方
に移動させ初期位置に復帰させる。
【0008】また、請求項2に記載のように構成すれ
ば、押圧キャンによるブラダの押圧時、押圧キャンが変
形したブラダから半径方向外側に向かう力を受けても、
押圧キャンを縮小位置に固定することができ、これによ
り、ブラダが開いた押圧セグメント間に入り込んで破損
するような事態を防止することができる。さらに、請求
項3に記載のように構成すれば、大きな押圧力を出力す
るため大型となる押圧機構が移動フレームから分離さ
れ、移動フレームを移動させるためのエネルギーが節約
される。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1において、11はベース12上に設置された
タイヤ成型機であり、このタイヤ成型機11は、駆動部13
と、この駆動部13から前方に向かって水平に延び前記駆
動部13によって駆動回転される主軸14と、主軸14の前側
部に設けられたタイヤ成型ドラム15とから構成されてい
る。前記タイヤ成型ドラム15は、主軸14の前端部に設け
られた前ドラム16と、前ドラム16から後方に所定距離だ
け離れた主軸14の中央部に設けられた後ドラム17とから
なり、これらの前、後ドラム16、17は図示していない移
動機構により主軸14の軸線に沿って逆方向に等距離だけ
移動して互いに接近離隔する。これら前、後ドラム16、
17の半径方向外側部にはそれぞれ軟弱なゴム袋からなる
前、後ブラダ18、19が設けられており、この結果、タイ
ヤ成型ドラム15は軸方向前、後端部に膨張可能な前、後
ブラダ18、19をそれぞれ有することになる。また、これ
ら前、後ドラム16、17の互いに近接する後端部および前
端部には拡縮径可能なビード支持部20、21がそれぞれ設
けられ、これらのビード支持部20、21は拡径することで
ビードBを内側から保持することができる。
【0010】図1、2において、前記タイヤ成型機11の
駆動部13より前方のベース12上には主軸14に平行な前後
方向に延びる一対のガイドレール25が敷設され、これら
のガイドレール25には搬送装置26の移動フレーム27の下
面に取り付けられた複数のスライドベアリング28が摺動
可能に係合している。この結果、移動フレーム27はガイ
ドレール25にガイドされながらタイヤ成型ドラム15の軸
方向に移動することができる。前記ガイドレール25間の
ベース12上にはガイドレール25に平行なラック30が固定
され、このラック30には移動フレーム27に回転可能に支
持されたピニオン31が噛み合っている。32は移動フレー
ム27に取り付けられたモータ33の出力軸34に固定された
プーリであり、このプーリ32と前記ピニオン31に固定さ
れ該ピニオン31と一体回転するプーリ35との間にはベル
ト36が掛け渡されている。そして、前記モータ33が作動
してピニオン31が回転すると、移動フレーム27はガイド
レール25に沿って前後方向に移動する。前述したラック
30、ピニオン31、プーリ32、35、モータ33、ベルト36は
全体として、移動フレーム27をタイヤ成型ドラム15の軸
方向に移動させる移動手段37を構成する。
【0011】前記移動フレーム27上にはリング状の中央
リング40が固定され、この中央リング40の前後の移動フ
レーム27上にもリング状の前リング41および後リング42
がそれぞれ固定されており、これらの中央、前、後リン
グ40、41、42は前記タイヤ成型ドラム15と同軸関係を保
って配置されている。これら中央、前、後リング40、4
1、42にはそれぞれ半径方向に移動可能な複数のホルダ4
3が支持され、これらのホルダ43は円周方向に互いに等
距離離れて配置されるとともに、その半径方向内端に永
久磁石が取り付けられた弧状部44が設けられている。そ
して、これらのホルダ43は図示していないリンク機構、
シリンダにより同期して半径方向に移動し拡縮する。ま
た前記前、後リング41、42には半径方向に移動可能なビ
ードホルダ46が支持され、これらのビードホルダ46は円
周方向に互いに等距離離れて配置されるとともに、その
半径方向内端部にスティフナーS付きのビードBを吸着
する永久磁石が設けられている。そして、これらのビー
ドホルダ46は図示していないシリンダ、リンク機構によ
って半径方向に同期して移動される。前述した中央、
前、後リング40、41、42、ホルダ43は全体として移動フ
レーム27に取り付けられ、円筒状のプライバンドB、例
えば積層されたインナーライナー、カーカスプライを吸
着しながら半径方向外側から把持することができる把持
手段47を構成する。そして、このような把持手段47によ
って把持されているプライバンドPの外周の所定位置に
はビードホルダ46に吸着されたビードBが配置され、こ
れらビードBには略半径方向外側に向かって延びるステ
ィフナーSが設けられている。
【0012】図1、2、3、4において、前記把持手段
47、詳しくは後リング42よりタイヤ成型ドラム15に近接
する側、即ち後方の移動フレーム27の後端部には、タイ
ヤ成型ドラム15と同軸のリング状をした支持台50が固定
され、この支持台50の後側面には複数対、ここでは4対
のスライドベアリング51が取り付けられている。そし
て、これら各対のスライドベアリング51は略半径方向に
延びるとともに、周方向に等距離離れて配置されてい
る。52は略六角形状をした複数、ここでは4個の押圧セ
グメントであり、これらの押圧セグメント52はスライド
ベアリング51の直後において周方向に等距離離れて配置
されている。これら押圧セグメント52の前側面にはそれ
ぞれ略半径方向に延びる一対のガイドレール53が取り付
けられ、これらのガイドレール53は対応するスライドベ
アリング51に摺動可能に支持されている。この結果、こ
れら押圧セグメント52はスライドベアリング51、ガイド
レール53にガイドされながら半径方向に移動することが
できる。54は半径方向に延びる複数本、ここでは4本の
駆動機構としてのシリンダであり、これらのシリンダ54
は周方向に等距離離れて配置されるとともに、対をなす
スライドベアリング51間の支持台50に取り付けられてい
る。各シリンダ54のピストンロッド55の先端はブラケッ
ト56を介して押圧セグメント52にそれぞれ連結され、こ
の結果、これらシリンダ54が同期作動すると、押圧セグ
メント52は同期して半径方向に移動する。また、これら
押圧セグメント52の半径方向内端には 1/4円弧の弧状面
57が形成され、これら押圧セグメント52の弧状面57はす
べて同一曲率半径である。前述した4個の押圧セグメン
ト52は全体として略リング状の押圧キャン58を構成す
る。そして、この押圧キャン58は、前記シリンダ54のピ
ストンロッド55が突出側ストロークエンドまで移動して
全ての押圧セグメント52が半径方向内側端に到達してい
るとき、図3、4に実線で示す縮小位置Yに位置し、こ
の縮小位置Yにおいては隣接する押圧セグメント52同士
は接触して連続するとともに、前記弧状面57同士が連続
して、収縮時の前、後ブラダ18、19より若干大径の円孔
を構成する。また、前記押圧キャン58は、前記シリンダ
54のピストンロッド55が引っ込み側ストロークエンドま
で移動して全ての押圧セグメント52が半径方向外側端に
到達しているとき、図3、4に仮想線で示す拡開位置K
に位置し、この拡開位置Kにおいては前記円孔の内径が
前記スティフナーFの外径より若干大径となる。
【0013】60は各押圧セグメント52に形成された固定
孔であり、これらの固定孔60は押圧セグメント52が半径
方向内側端まで移動して押圧キャン58が縮小位置Yに位
置しているとき、支持台50に周方向に等距離離れて取り
付けられた4個のシリンダ62のピストンロッド61と同軸
となっている。そして、前記押圧キャン58が縮小位置Y
にあるとき、シリンダ62のピストンロッド61が突出して
対応する固定孔60に挿入されると、該押圧キャン58を構
成する全ての押圧セグメント52は当該位置、即ち半径方
向内側端において固定される。前述した固定孔60および
シリンダ62は全体として、縮小位置Yに位置する押圧キ
ャン58の全押圧セグメント52を当該位置において固定す
る固定機構63を構成する。そして、この縮小位置Yに位
置している押圧キャン58は前ブラダ18が膨張したとき該
前ブラダ18を後方に向かって押圧する。
【0014】図1、5において、65は前記押圧キャン58
が前ブラダ18を押圧する際の移動フレーム27の停止位置
近傍のベース12上に設置された押圧機構であり、この押
圧機構65は前記ガイドレール25に平行でベース12上に敷
設された一対の案内レール66を有する。67はスライダで
あり、このスライダ67の下面には前記案内レール66に摺
動可能に係合するスライドベアリング68が取り付けられ
ている。70は案内レール66間において該案内レール66と
平行に延びる回転可能なねじ軸であり、このねじ軸70に
はベース12上に固定されたACサーボモータ71の出力軸
72が連結されている。前記スライダ67の下部に固定され
たねじブロック73には前記ねじ軸70がねじ込まれてお
り、この結果、前記モータ71が作動してねじ軸70が回転
すると、スライダ67は案内レール66に案内されながら前
後方向に移動する。前記スライダ67上に固定されたブラ
ケット69には上下方向に移動可能な当接体76が支持さ
れ、この当接体76にはスライダ67に取り付けられた垂直
なシリンダ77のピストンロッド78の先端が連結されてい
る。そして、前記シリンダ77のピストンロッド78が突出
して当接体76が上昇限まで上昇しているとき、スライダ
67が後方に向かって移動すると、この移動の途中で当接
体76が移動フレーム27の後端部に固定されたドグ74に当
接し、これにより、当接体76はドグ74、移動フレーム27
にかなり大きな押圧力を付与し、また、押圧キャン58に
支持台50を介して前記押圧力を付与する。このように大
きな押圧力を出力するため大型となる押圧機構65を移動
フレーム27から分離しベース12上に設置したので、移動
フレーム27を移動させるためのエネルギーを節約するこ
とができる。なお、前記シリンダ77のピストンロッド78
が引っ込んで当接体76が下降限まで下降しているときに
は、当接体76はドグ74の下端より下方に位置し、ドグ74
と当接するようなことはない。
【0015】図1、2、5において、前述した案内レー
ル66、スライダ67、ねじ軸70、モータ71、ねじブロック
73、当接体76、シリンダ77は全体として前述した押圧機
構65を構成し、この押圧機構65は移動フレーム27に押圧
力を付与することにより、支持台50を介して縮小位置Y
の押圧キャン58に前記移動手段37による移動力よりかな
り大きくかつ後方に向かう押圧力を付与し、該押圧キャ
ン58により膨張した前ブラダ18を押圧する。また、前述
した支持台50、押圧キャン58、駆動機構としてのシリン
ダ54、押圧機構65は全体として、把持手段47よりタイヤ
成型ドラム15に近接する移動フレーム27の後端部に設け
られ、膨張した前ブラダ18を押圧することができるブラ
ダ押圧手段75を構成する。そして、このように搬送装置
26にブラダ押圧手段75を設置して一体化したので、全体
をコンパクトにまとめることができる。
【0016】80はベルト・トレッドバンドTを移送する
移送装置であり、この移送装置80は下面にガイドレール
25に摺動可能に係合するスライドベアリング81が設けら
れた移動台82を有し、この移動台82上には主軸14と同軸
のリング状をした移送リング83が固定されている。この
移送リング83には周方向に等距離離れた複数のホルダ84
が半径方向に移動可能に支持され、これらホルダ84は前
記ベルト・トレッドバンドTを半径方向外側から把持す
ることができる。そして、この移送装置80はホルダ84が
ベルト・トレッドバンドTを外側から把持した状態のま
ま、図示していない移動機構によりガイドレール25にガ
イドされながら前後方向に移動し、ベルト・トレッドバ
ンドTをタイヤ成型ドラム15の軸方向に移送する。87は
後ドラム17より後方に設置された軸方向に移動可能なブ
ラダ押圧手段であり、このブラダ押圧手段87は前記モー
タ71に同調して作動するACサーボモータ(図示してい
ない)により前後方向に移動される。そして、前記後ド
ラム17の後ブラダ19が膨張したとき、このブラダ押圧手
段87は前方に移動して該後ブラダ19を押圧キャン88によ
り押圧する。
【0017】次に、この発明の一実施例の作用について
説明する。今、円筒状をしたプライバンドPが、図2、
6に示すように把持手段47のホルダ43によって外側から
把持され、また、このプライバンドPの外周の所定位置
に配置されているスティフナーS付きのビードBがビー
ドホルダ46によって吸着保持されているとする。このと
き、ブラダ押圧手段75の押圧セグメント52は図3に実線
で示すような縮小位置Yに位置している。次に、移動手
段37のモータ33を作動してピニオン31をプーリ32、ベル
ト36、プーリ35を介して回転させると、ピニオン31とラ
ック30との噛み合いにより移動フレーム27にタイヤ成型
ドラム15の軸線に沿って後方に向かう移動力が付与され
る。この結果、移動フレーム27、把持手段47、ブラダ押
圧手段75、プライバンドP、スティフナーS付きのビー
ドBは一体となってガイドレール25にガイドされながら
後方に移動し、タイヤ成型ドラム15に接近する。そし
て、プライバンドPがタイヤ成型ドラム15の外側に嵌合
され、ビードBがタイヤ成型ドラム15のビード支持部2
0、21と重なり合う移載位置Aに到達すると、モータ33
の作動を停止する。この移動時、ブラダ押圧手段75の押
圧キャン58は縮小位置Yに位置しているが、その弧状面
57が構成する円孔の内径は前、後ブラダ18、19が収縮し
ているので、タイヤ成型ドラム15の最大外径より大き
く、この結果、押圧キャン58はタイヤ成型ドラム15の外
側をこれと干渉することなく通過することができる。次
に、タイヤ成型ドラム15のビード支持部20、21が拡径す
ると、該ビード支持部20、21は図7に示すようにプライ
バンドPを介してビードBを内側から保持する。次に、
把持手段47のホルダ43が同期して半径方向外側に移動す
るとともに、ビードホルダ46も同期して半径方向外側に
移動し、これらホルダ43、ビードホルダ46がプライバン
ドP、ビードBから離脱する。これにより、プライバン
ドPは把持手段47からタイヤ成型ドラム15に移載され
る。
【0018】次に、移動手段37のモータ33を再び作動し
てピニオン31を前述と逆方向に回転させる。この結果、
移動フレーム27、プライバンドPを解放した把持手段4
7、ブラダ押圧手段75はガイドレール25に沿って前方に
移動しタイヤ成型ドラム15から退避する。ここで、ブラ
ダ押圧手段75は前述のように把持手段47より後方の移動
フレーム27の後端部に設置されているので、前述の移動
時に押圧キャン58はタイヤ成型ドラム15上のプライバン
ドP、スティフナーS付きのビードB、特に最大径であ
る略半径方向外側に向かって延びるスティフナーSの外
端の外側を通過しなければならない。このため、この実
施例では、移動フレーム27が移載位置Aに到達した後で
前方に向かって移動を開始する以前に、シリンダ54のピ
ストンロッド55を同期して引っ込ませることにより、各
押圧セグメント52を半径方向外側端まで移動させ、これ
により、押圧キャン58を図7に示すような拡開位置Kま
で移動させて押圧キャン58の円孔の内径をスティフナー
Sの外径より大径としている。この結果、移動フレーム
27の前方への移動時にスティフナーSと押圧キャン58と
の干渉が阻止される。そして、このような移動フレーム
27の移動は、押圧キャン58が前ブラダ18の直前、即ち前
ブラダ18を押圧キャン58が押圧することができる押圧位
置Cまで到達すると、停止する。このように移動フレー
ム27、把持手段47の前方への退避移動そのものが押圧キ
ャン58の押圧位置Cへの移動となるので、押圧キャン58
の押圧位置Cへの移動時間が不要となって作業能率が向
上する。
【0019】次に、シリンダ54のピストンロッド55を突
出させて全押圧セグメント52を同期してこれらが互いに
接触して連続する半径方向内側端まで移動させ、押圧キ
ャン58を縮小位置Yに位置させる。このとき、固定機構
63のシリンダ62を作動してピストンロッド61を突出させ
ることにより、各ピストンロッド61を押圧セグメント52
の固定孔60内に挿入させ、押圧セグメント52を半径方向
内側端において固定する。次に、タイヤ成型ドラム15の
前、後ドラム16、17を互いに接近させるとともに、ビー
ドB間のプライバンドPの本体部内に内圧を充填し、該
プライバンドPの本体部をトロイダル状に徐々に変形さ
せる。これと同時に、前、後ブラダ18、19内にエアを供
給してこれら前、後ブラダ18、19を膨張させ、ビードB
より軸方向外側のプライバンドP(折り返し部)を図8
に示すように、これら前、後ブラダ18、19によって徐々
に折り返す。このような折返しの途中で、移送装置80が
ガイドレール25に沿って前、後ブラダ18、19間の中間位
置まで移動するとともに、ブラダ押圧手段87が後ブラダ
19の直後まで移動する。
【0020】次に、シリンダ77のピストンロッド78が突
出して当接体76が上昇限まで上昇した後、押圧機構65の
モータ71が作動してねじ軸70が回転する。これにより、
スライダ67、当接体76は案内レール66に案内されながら
後方に向かって移動し、当接体76が移動フレーム27のド
グ74に当接する。この結果、押圧機構65から移動フレー
ム27に前記移動手段37の移動力よりかなり大きくかつ後
方に向かう押圧力が付与され、この押圧力は支持台50を
介して縮小位置Yの押圧キャン58に付与される。これに
より、膨張した前ブラダ18は前記押圧キャン58に押圧さ
れてプライバンドPの本体部に向かって変形し、プライ
バンドPの折り返し部を確実に折り返す。これと同時に
ブラダ押圧手段87の押圧キャン88から膨張した後ブラダ
19にも前方に向かうかなり大きな押圧力が付与され、こ
の結果、後ブラダ19もプライバンドPの折り返し部を確
実に折り返す。このとき、移送装置80が保持しているベ
ルト・トレッドバンドTと略トロイダル状に変形したプ
ライバンドPの本体部とが、図9に示すように圧着され
る。その後、移送装置80のホルダ84が同期して半径方向
外側に移動し、ベルト・トレッドバンドTが移送装置80
からプライバンドPに移載される。これにより、タイヤ
成型ドラム15上に生タイヤが成型される。このように押
圧キャン58によって前ブラダ18を押圧しているとき、前
ブラダ18が変形するため、押圧キャン58に接触している
前ブラダ18の部位が半径方向外側に移動しようとして押
圧キャン58に半径方向外側に向かう力を付与するが、前
述のように固定機構63のピストンロッド61が各押圧セグ
メント52の固定孔60内に挿入されているので、押圧キャ
ン58は縮小位置Yに固定される。この結果、前ブラダ18
が開いた押圧セグメント52間に入り込んで破損するよう
な事態が防止される。
【0021】次に、押圧機構65を作動して当接体76を初
期位置まで下降させるとともに、移動手段37を作動して
移動フレーム27、把持手段47、ブラダ押圧手段75を初期
位置まで復帰させる。一方、ブラダ押圧手段87および移
送装置80を初期位置に復帰させるとともに、固定機構63
のピストンロッド61を固定孔60から引き抜く。さらに、
前、後ブラダ18、19を収縮させるとともに、前、後ドラ
ム16、17を初期位置まで復帰させる。
【0022】なお、前述の実施例においては、押圧機構
65を押圧キャン58が前ブラダ18を押圧する際の移動フレ
ーム27の停止位置(押圧位置C)近傍のベース12に設置
したが、この発明においては、移動フレーム27に押圧機
構を設置し、この押圧機構から支持台50、押圧キャン58
双方に押圧力を付与するようにしてもよく、また、支持
台50に押圧機構を設置し、この押圧機構から押圧キャン
58のみに押圧力を付与するようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、全体をコンパクトとしながら作業能率を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す概略全体正面図であ
る。
【図2】搬送装置近傍の正面図である。
【図3】図2のIーI矢視図である。
【図4】押圧セグメント近傍の一部破断側面図である。
【図5】押圧機構近傍の一部破断正面図である。
【図6】作用を説明する説明図である。
【図7】作用を説明する説明図である。
【図8】作用を説明する説明図である。
【図9】作用を説明する説明図である。
【符号の説明】
15…タイヤ成型ドラム 18…ブラダ 26…搬送装置 27…移動フレーム 37…移動手段 47…把持手段 50…支持台 52…押圧セグメント 54…駆動機構 58…押圧キャン 63…固定機構 65…押圧機構 75…ブラダ押圧手段 S…スティフナー B…ビード K…拡開位置 Y…縮小位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向前端部に膨張可能なブラダを有する
    タイヤ成型ドラムの軸方向に移動可能な移動フレーム
    と、この移動フレームを軸方向に移動させる移動手段
    と、前記移動フレームに取り付けられ、略半径方向外側
    に向かって延びるスティフナー付きのビードが外周の所
    定位置に配置された円筒状のプライバンドを外側から把
    持することができる把持手段と、把持手段よりタイヤ成
    型ドラムに近接する移動フレームの後端部に設けられ、
    膨張したブラダを押圧することができるブラダ押圧手段
    とを備え、前記ブラダ押圧手段が、移動フレームに固定
    された支持台と、この支持台に支持され、半径方向に移
    動可能で周方向に離れた複数の押圧セグメントから構成
    された押圧キャンと、該押圧キャンの押圧セグメント
    を、押圧キャンの内径が前記スティフナーの外径より大
    径となる拡開位置と、押圧セグメント同士が接触して連
    続する縮小位置との間で同期して半径方向に移動させる
    駆動機構と、移動手段による移動力より大きくかつ後方
    に向かう押圧力を縮小位置の押圧キャンに付与して該押
    圧キャンにより膨張したブラダを押圧する押圧機構と、
    を有することを特徴とするブラダ押圧手段付き搬送装
    置。
  2. 【請求項2】前記ブラダ押圧手段に、押圧キャンが縮小
    位置にあるとき、該押圧キャンを構成する全押圧セグメ
    ントを当該位置に固定する固定機構をさらに付加した請
    求項1記載のブラダ押圧手段付き搬送装置。
  3. 【請求項3】前記押圧機構は押圧キャンがブラダを押圧
    する際の移動フレームの停止位置近傍に設置され、押圧
    時、移動フレームに押圧力を付与することにより、支持
    台を介して押圧キャンに押圧力を付与するようにした請
    求項1記載のブラダ押圧手段付き搬送装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11268150A (ja) * 1998-03-23 1999-10-05 Yokohama Rubber Co Ltd:The バンドトランスファー装置によるメカニカルターンアップ方法及びその装置
JP2011037135A (ja) * 2009-08-11 2011-02-24 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ成形装置
JP2011101971A (ja) * 2009-11-10 2011-05-26 Sumitomo Rubber Ind Ltd 生タイヤ成形装置、及び空気入りタイヤの製造方法
JP2012086487A (ja) * 2010-10-21 2012-05-10 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤの成形方法および装置
CN113207465A (zh) * 2021-04-22 2021-08-06 贵州电网有限责任公司 一种便携式电动高枝修剪工具

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