JP2011035688A - 振幅変換回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力信号の振幅が入力トランジスタのしきい値電圧より小さい場合でも、正常に動作可能な振幅変換回路を提供する。
【解決手段】振幅の小さい入力信号INSを、振幅の大きな出力信号/OUTSに変換する振幅変換回路において、出力端子OUTを放電するトランジスタQ5のゲートには、容量素子C1を介して入力信号INSが供給される。充放電回路1は、入力信号INSの非活性期間に、トランジスタQ5のゲート電圧を、しきい値電圧に略等しい電圧にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、信号の振幅を変換するための振幅変換回路に関するものであり、特に、それを構成するトランジスタが全て同一導電型である振幅変換回路に関する。
信号の電圧レベルおよび振幅を変換するための振幅変換回路(レベル変換回路)は広く知られている。例えば下記の特許文献1には、それを構成するトランジスタが全て同一の導電型であるレベル変換回路が開示されている。このように使用されるトランジスタの導電型を一つに揃えることにより、製造プロセスの簡略化および低コスト化を図ることができる。
特開2005−12356号公報
特許文献1の例えば図1の回路のレベル変換回路では、入力信号(IN)は、容量素子(Cc)による容量結合を介して入力トランジスタ(6)のゲートに供給される。入力トランジスタ(6)のソースは一定の電源電位(−VL)に固定されているため、入力トランジスタ(6)のゲート・ソース間電圧は、入力信号(IN)と同等の振幅で変化する。また当該レベル変換回路では、入力トランジスタ(6)のゲート・ソース間には抵抗素子7が接続されており、定常状態で入力信号(IN)が非活性レベルのとき、ゲート・ソース間電圧は0になる。従って、当該レベル変換回路では、入力トランジスタ(6)が入力信号(IN)のレベルに応じてオン/オフするためには、当該入力信号(IN)の振幅が入力トランジスタ(6)のしきい値電圧以上であることが必要である。
近年、液晶素子は有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)素子などの表示素子で構成された画素とその駆動回路とが同一の絶縁基板上に形成された構成を有する表示装置が実用化され、表示装置のコスト削減が図られている。そのような画素および駆動回路に用いるトランジスタの形成には、低温ポリシリコンあるいは非晶質シリコン等の製造プロセスが用いられる。それらの製造プロセスで形成されたトランジスタのしきい値電圧は、バラつきを含めて3V〜5V程度である。他方、表示装置に入力される制御信号は、半導体集積回路で生成され、そのレベルは3V〜3.3Vが一般的である。
このように表示装置に用いられるトランジスタのしきい値電圧が制御信号の振幅とが同等になると、その制御信号によって駆動回路を動作させることが困難となる。そのため従来の表示装置には、半導体集積回路で構成した振幅変換回路が設けられ、それによって制御信号の増幅が行われていた。これにより駆動回路の正常動作が可能になるが、半導体集積回路の振幅変換回路が付加されることで表示装置のコスト上昇を招いていた。
特許文献1のレベル変換回路のように、単一の導電型のトランジスタのみを用いて構成される振幅変換回路であれば、画素および駆動回路と同一の絶縁基板上に形成できるためコストの削減はできるであろうが、その入力トランジスタのしきい値電圧以上の入力信号が必要なため、半導体集積回路で生成された制御信号を増幅する用途には適用困難であった。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、入力信号の振幅が入力トランジスタのしきい値電圧より小さい場合でも、正常に動作可能な振幅変換回路を提供することを目的とする。
本発明に係る振幅変換回路は、第1信号を、当該第1信号よりも振幅が大きい第2信号に変換する振幅変換回路であって、前記第1信号が入力される第1入力端子と、前記第2信号を出力するための出力端子と、第1電源端子と前記出力端子との間に接続した第1電流駆動素子と、前記出力端子を放電する第1トランジスタと、前記第1信号に応じて前記第1トランジスタを駆動する駆動回路とを備え、前記駆動回路は、前記第1トランジスタの制御電極が接続する第1ノードに、前記第1信号を前記第1トランジスタのしきい値電圧に略等しいレベルだけレベルシフトさせて供給するものである。
本発明に係る振幅変換回路によれば、半導体集積回路で構成した振幅変換回路が不要になるため、製造コストの低減を図ることができる。
実施の形態1に係る振幅変換回路の回路図である。 実施の形態1に係る振幅変換回路の動作を示す信号波形図である。 実施の形態1の第1の変更例に係る振幅変換回路の電圧発生回路の回路図である。 実施の形態1の第1の変更例に係る振幅変換回路の電圧発生回路の回路図である。 実施の形態1の第1の変更例に係る振幅変換回路の電圧発生回路の回路図である。 実施の形態1の第2の変更例に係る振幅変換回路の出力段の回路図である。 実施の形態1の第2の変更例に係る振幅変換回路の出力段の回路図である。 実施の形態1の第2の変更例に係る振幅変換回路の出力段の回路図である。 実施の形態1の第2の変更例に係る振幅変換回路の出力段の回路図である。 実施の形態1の第2の変更例に係る振幅変換回路の出力段の回路図である。 実施の形態1の第3の変更例に係る振幅変換回路の回路図である。 実施の形態1の第4の変更例に係る振幅変換回路の回路図である。 実施の形態1の第5の変更例に係る振幅変換回路の回路図である。 実施の形態1の第6の変更例に係る振幅変換回路の回路図である。 実施の形態1の第7の変更例に係る振幅変換回路の回路図である。 実施の形態1の第8の変更例に係る振幅変換回路の回路図である。 実施の形態1の第9の変更例に係る振幅変換回路の回路図である。 実施の形態1の第10の変更例に係る振幅変換回路の回路図である。 実施の形態2に係る振幅変換回路の回路図である。 実施の形態2の変更例に係る振幅変換回路の回路図である。 実施の形態3に係る振幅変換回路の回路図である。 実施の形態3に係る振幅変換回路の動作を示す信号波形図である。 実施の形態1の第5の変更例に係る振幅変換回路の回路図である。 実施の形態1の第5の変更例に係る振幅変換回路の回路図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。なお、説明が重複して冗長になるのを避けるため、各図において同一または相当する機能を有する要素には同一符号を付してある。
また、各実施の形態に用いられるトランジスタは、絶縁ゲート型電界効果トランジスタである。絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、ゲート絶縁膜中の電界により半導体層内のドレイン領域とソース領域との間の電気伝導度が制御される。ドレイン領域およびソース領域が形成される半導体層の材料としては、ポリシリコン、アモルファスシリコン、ペンタセン等の有機半導体、単結晶シリコンあるいはIGZO(In-Ga-Zn-O)等の酸化物半導体などを用いることができる。
よく知られているように、トランジスタは、それぞれ制御電極(狭義にはゲート(電極))と、一方の電流電極(狭義にはドレイン(電極)またはソース(電極))と、他方の電流電極(狭義にはソース(電極)またはドレイン(電極))とを含む少なくとも3つの電極を有する素子である。トランジスタはゲートに所定の電圧を印加することによりドレインとソース間にチャネルが形成されるスイッチング素子として機能する。トランジスタのドレインとソースは、基本的に同一の構造であり、印加される電圧条件によって互いにその呼称が入れ代わる。例えば、N型トランジスタであれば、相対的に電位(以下「レベル」とも称する)の高い電極をドレイン、低い電極をソースと呼称する(P型トランジスタの場合はその逆となる)。
特に示さない限り、それらのトランジスタは半導体基板上に形成されるものであってもよく、またガラスなどの絶縁性基板上に形成される薄膜トランジスタ(TFT)であってもよい。トランジスタが形成される基板としては、単結晶基板あるいはSOI、ガラス、樹脂などの絶縁性基板であってもよい。
本発明の振幅変換回路は、同一導電型のトランジスタ用いて構成されるが、そのトランジスタとしては、エンハンスメント型(ノーマリオフ)とデプレッション型(ノーマリオン)のトランジスタが用いられる。デプレッション型トランジスタはスイッチング素子としてではなく電流駆動素子として用いられ、以下では、特に説明がない限り、トランジスタとはエンハンスメント型トランジスタを意味する。
N型トランジスタは、ゲート・ソース間電圧が当該トランジスタのしきい値電圧よりも高いH(ハイ)レベルになると活性状態(オン状態、導通状態)となり、同しきい値電圧よりも低いL(ロー)レベルで非活性状態(オフ状態、非導通状態)となる。そのためN型トランジスタを用いた回路においては信号のHレベルが「活性レベル」、Lレベルが「非活性レベル」となる。また、N型トランジスタを用いて構成した回路の各ノードは、充電されてHレベルになることで、非活性レベルから活性レベルへの変化が生じ、放電されてLレベルになることで、活性レベルから非活性レベルへの変化が生じる。
逆にP型トランジスタは、ゲート・ソース間電圧がトランジスタのしきい値電圧(ソースを基準として負の値)よりも低いLレベルになると活性状態(オン状態、導通状態)となり、同しきい値電圧よりも高いHレベルで非活性状態(オフ状態、非導通状態)となる。そのためP型トランジスタを用いた回路においては信号のLレベルが「活性レベル」、Hレベルが「非活性レベル」となる。また、P型トランジスタを用いて構成した回路の各ノードは、充電・放電の関係がN型トランジスタの場合と逆になり、充電されてLレベルになることで、非活性レベルから活性レベルへの変化が生じ、放電されてHレベルになることで、活性レベルから非活性レベルへの変化が生じる。
本明細書では、非活性レベルから活性レベルへの変化を「プルアップ」、活性レベルから非活性レベルへの変化「プルダウン」と定義する。つまり、N型トランジスタを用いた回路では、LレベルからHレベルへの変化が「プルアップ」、HレベルからLレベルの変化が「プルダウン」と定義され、P型トランジスタを用いた回路では、HレベルからLレベルへの変化が「プルアップ」、LレベルからHレベルの変化が「プルダウン」と定義される。
また本明細書においては、二つの素子間、二つのノード間あるいは一の素子と一のノードとの間の[接続]とはその他の要素(素子やスイッチなど)を介しての接続であるが実質的に直接接続されているのと等価な状態を含むものとして説明する。例えば二つの素子がスイッチを介して接続している場合であっても、それらが直接接続されているときと同一に機能できるような場合には、その二つの素子が「接続している」と表現する。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係る振幅変換回路10の構成例を示す回路図である。本実施の形態では、振幅変換回路10をN型TFTを用いて構成している。また以下では、デプレッション型トランジスタを除いて、各トランジスタのしきい値電圧は全て等しいと仮定し、その値をVthとして説明する。
図1に示すように、振幅変換回路10は、2つの入力端子IN,/INを備えている。入力端子INには入力信号INS(第1信号)が供給され、入力端子/INには入力信号INSに対し相補な信号(第1信号の相補信号)である入力信号/INSが供給される。振幅変換回路10は、入力信号INS,/INSを、それよりも振幅の大きな出力信号(第2信号)に変換(増幅)するものであるが、この振幅変換回路10の出力端子OUTからは、入力信号INSを反転して増幅した波形(言い換えれば、入力信号/INSを増幅した波形)の出力信号/OUTSが出力される。
振幅変換回路10の第1電源端子S1(基準電源端子)には低電位側電源電位(以下「ロー側電源電位」)VSSが供給され、第2電源端子S2には高電位側電源電位(以下「ハイ側電源電位」)VDD1が供給され、第3電源端子S3にはハイ側電源電位VDD2が供給される。簡単のため、以下ではロー側電源電位VSSを回路の基準電位(=0V)として扱い、ハイ側電源電位VDD1,VDD2の電位は互いに等しく、そのレベルをVDDと表す(即ち、VDD=VDD1=VDD2)。入力信号INS,/INSは、Hレベルの電位がVI、Lレベルの電位がVSSの信号とする。VSS=0なので、入力信号INS,/INSの振幅はVIである。
また、本発明の特徴を明確にするために、入力信号INS,/INSの振幅VIを、各トランジスタのしきい値Vth以下の値として説明する(VI≦Vth)。低温ポリシリコンや非晶質シリコンで形成したトランジスタ(Vthは3V〜5V)を用いて構成した回路に対し、半導体集積回路が生成する入力信号INS,/INS(VIは3.0V〜3.3V)を供給するケースがこれに相当する。もちろん、本発明の振幅変換回路は、VI>Vthとなる入力信号INS,/INSに対しても適用可能である。
振幅変換回路10は、第3電源端子S3と出力端子OUTとの間に接続された抵抗素子R2、出力端子OUTと入力端子/INとの間に接続されたトランジスタQ5、トランジスタQ5のゲートと入力端子INとの間に接続された容量素子C1(昇圧素子)、および充放電回路1から構成される。トランジスタQ5は、容量素子C1を通して入力信号INSが供給されるゲートを有する入力トランジスタである。
トランジスタQ5はオン抵抗値が抵抗素子R2の抵抗値よりも充分小さく設定されており、レシオ回路を構成している。よって出力端子OUT(出力信号/OUTS)は、トランジスタQ5がオフのとき電位VDDのHレベルになり、トランジスタQ5がオンのときはそのオン抵抗値と抵抗素子R2の抵抗値との比によって決まる電位でLレベルになる。
充放電回路1は、入力信号INSのレベル変化に応じてトランジスタQ5のゲートが接続するノード(「ノードN3」と定義する)の充電および放電を行うものであるが、入力信号INSがLレベルの期間(非活性期間)には、ノードN3を、トランジスタQ5のしきい値電圧Vthに略等しい電圧に設定する。
また充放電回路1は、所定電圧を生成する電圧発生回路2と、トランジスタQ3,Q4とから構成される。トランジスタQ3は、第2電源端子S2とノードN3との間に接続され、そのゲート(「ノードN1」と定義する)は、電圧発生回路2の出力端に接続される。トランジスタQ4は、ノードN3と入力端子INとの間に接続され、そのゲートはノードN3に接続される。つまり、トランジスタQ4はダイオード素子を構成している。なお、トランジスタQ3はソースフォロワ動作を行うが、同様にトランジスタQ3がソースフォロワ動作を行う条件であれば、当該トランジスタQ3のドレインは第2電源端子S2以外の電源端子に接続されていてもよい。
電圧発生回路2は、第2電源端子S2と第1電源端子S1との間に直列接続した抵抗素子R1およびトランジスタQ1,Q2から構成される。トランジスタQ1のゲートは自己のドレイン(ノードN1)に接続され、トランジスタQ2のゲートは自己のドレイン(ノードN2)に接続される。つまり、トランジスタQ1,Q2はそれぞれダイオード素子を構成する。抵抗素子R1の抵抗値は、ダイオード接続されたトランジスタQ1、Q2の導通抵抗値よりも充分大きく設定される。それにより、電圧発生回路2の出力端であるノードN1の電圧は2・Vthとなる。なお、ノードN1の電位を安定にする目的で、低インピーダンス出力の一定電位源とノードN1との間に容量素子を接続してもよい。
電圧発生回路2によってトランジスタQ3のゲート(ノードN1)の電位は2・Vthに固定されるため、トランジスタQ3はノードN3を、電位Vthにまで充電するように働く。つまりトランジスタQ3は、電圧発生回路2の出力電圧を、自己のしきい値電圧Vthだけシフトさせるレベルシフト素子として働く。一方、ダイオード接続されたトランジスタQ4は、ノードN3の電位が入力信号INSよりも高いとき、ノードN3と入力信号INSとの間の電圧をしきい値電圧Vthにするように働く。これらトランジスタQ3,Q4の働きにより、充放電回路1は、入力信号INSがLレベル(VSS)の期間、ノードN3の電位をVthに設定するように機能する。
振幅変換回路10の動作を図2の信号波形図を用いて説明する。図2の時刻t0前は、入力信号INSはLレベル(VSS)、入力信号/INSはHレベル(VI)である。この状態では、トランジスタQ3はソースフォロア動作し、ノードN3の電位V3は、ノードN1の電位2・Vthよりしきい値電圧Vthだけ低くなり、電位Vthとなる。このとき入力信号INSはLレベル(VSS)なので、トランジスタQ4のソース・ゲート間電圧はVthであり、トランジスタQ4には殆ど電流が流れない。
従ってトランジスタQ5のゲート電位(V3)はVthになる。また入力信号/INSがHレベルなのでトランジスタQ5のソース電位はVIであるから、トランジスタQ5のゲート・ソース間電圧はVth−VIである。つまり、トランジスタQ5のゲート・ソース間電圧がしきい値電圧VthよりもVIだけ低く、トランジスタQ5はオフ状態になっている。そのため出力端子OUTは、抵抗素子R2を通して充電されて電位VDDになっている。つまり出力信号/OUTSはHレベルである。
時刻t0で、入力信号INSがLレベル(VSS)からHレベル(VI)に変化すると、当該入力信号INSの電位変化が容量素子C1を介する容量結合によりノードN3に伝達され、ノードN3の電位V3が昇圧される。容量素子C1の容量値がノードN3の寄生容量値よりも充分大きいと仮定すると、ノードN3の電位V3は、ほぼ入力信号INSの振幅と同じだけ上昇し、V3≒Vth+VIとなる。入力信号INSがHレベル(VI)になっているため、このときもトランジスタQ4のソース・ゲート間電圧はVthであり、トランジスタQ4には殆ど電流が流れない。
入力信号INSの相補信号である入力信号/INSは、時刻t0で、Hレベル(VI)からLレベル(VSS)に変化する。トランジスタQ5のソース電位はVSS(=0V)になるので、トランジスタQ5のゲート・ソース間電圧はVth+VIとなる。つまり、トランジスタQ5のゲート・ソース間電圧がしきい値電圧VthよりもVIだけ高くなり、トランジスタQ5がオンになる。
上記したように、抵抗素子R2およびトランジスタQ5はレシオ回路を構成しており、トランジスタQ5のオン抵抗値を抵抗素子R2の抵抗値より充分小さく設定されているため、出力信号/OUTSはHレベルからLレベルに変化(レシオ回路を反転)する。
トランジスタQ5のオン抵抗は、そのゲート幅により調整可能である。トランジスタQ5のゲート幅を広げてオン抵抗値を小さくすると、出力信号/OUTSのLレベルをより低く(VSSに近く)できると共に、より小さい振幅(VI)の入力信号INS,/INSを用いて出力信号/OUTSをLレベルに変化させることが可能になる。但し、トランジスタQ5のゲート幅を過剰に広くすると、トランジスタQ5のドレイン(出力端子OUT)の寄生容量およびトランジスタQ5のドレイン・ゲート間容量が大きくなるため、出力信号/OUTSの立ち上がり、立ち下がり速度が遅くなる点に留意すべきである。
その後、時刻t1で、入力信号INSがHレベル(VI)からLレベル(VSS)に変化すると、容量素子C1を介した結合により、ノードN3の電位が入力信号INSの振幅VIだけ下降してVthになる。またこのとき入力信号/INSがLレベル(VSS)からHレベル(VI)に変化するので、トランジスタQ5のゲート・ソース間電圧はVth−VIになり、トランジスタQ5はオフになる。この結果、出力端子OUTは抵抗素子R2を通して充電され、出力信号/OUTSはHレベル(VDD)になる。つまり振幅変換回路10は、上記の時刻t0の前の状態に戻る。
このように、振幅変換回路10の出力信号/OUTSのレベルは、入力信号INSのレベル変化に応じて約VDDの振幅で変化する。つまり、小さな振幅(VI)の入力信号INSをそれよりも大きな振幅(VDD)の信号へと変換する振幅変換が実現される。
ここで、図3におけるトランジスタQ5のゲート(ノードN3)の電位V3に注目する。同図の如く、ノードN3の電位は、入力信号INSがLレベル(VSS)のときはVthになり、入力信号INSがHレベル(VI)のときはVth+VIになる。つまりノードN3には、入力信号INSをしきい値電圧Vthと同じレベルだけレベルシフトさせた信号が供給される。
さらに本実施の形態では、トランジスタQ5のソースに入力信号INSの相補信号である入力信号/INSが供給される。その結果、入力信号INSがLレベル(VSS)のとき、トランジスタQ5のゲート(ノードN3)の電位はVthに、ソース(入力端子/IN)の電位はVIに設定される。よって、トランジスタQ5のゲート・ソース間電圧がしきい値電圧よりも小さい値(Vth−VI)になり、当該トランジスタQ5はオフ状態になるので、出力信号/OUTSはHレベル(VDD)になる。
一方、入力信号INSがHレベル(VI)になると、トランジスタQ5のゲート(ノードN3)は入力信号INSの振幅だけ昇圧され電位Vth+VIになる。一方トランジスタQ5のソース(入力端子/IN)の電位はVSSになる。よって、トランジスタQ5のゲート・ソース間電圧はしきい値電圧よりも大きい値(Vth+VI)になり、当該トランジスタQ5はオン状態になるので、出力信号/OUTSはLレベル(VSS)になる。
つまり、トランジスタQ5のソース・ゲート間電圧は、入力信号INSのレベル変化に応じて、しきい値電圧Vthを中心に2・VIの振幅で変化する。そのため入力端子INの振幅VIがしきい値電圧Vthより小さくても、入力信号INSのレベルが変化したときトランジスタQ5のソース・ゲート間電圧は必ずしきい値電圧Vthを横切り、トランジスタQ5のオン/オフが切り換わることになる。
従って本実施の形態によれば、トランジスタQ5(入力トランジスタ)のしきい値電圧Vthより小さい振幅VIの入力信号INSを用いて、振幅変換回路10を正常に動作させることができる。
例えば、この振幅変換回路10を、表示装置の駆動回路(回路内の各トランジスタのしきい値電圧は3V〜5V)の入力段に設ければ、半導体集積回路で生成した制御信号(振幅3.0V〜3.3V)を用いて、当該駆動回路を正常に動作させることができる。本実施の形態の振幅変換回路10は、同一導電型のトランジスタのみを用いて構成されるため、画素および駆動回路と同じ絶縁基板上に容易に形成可能である。それにより、半導体集積回路の振幅変換回路を用いる必要がなくなるので、表示装置の部品点数を減らすことができ、コストの削減が可能になる。
以下、本実施の形態の種々の変更例について説明する。
[第1の変更例]
ここでは振幅変換回路10が備える電圧発生回路2の変更例を示す。図3は、実施の形態1の第1の変更例を説明するための図であり、図1に示した電圧発生回路2の抵抗素子R1を任意の電流駆動素子11に置き換えたものである。
図1に示した電圧発生回路2では、ノードN1に電流を供給する素子として抵抗素子R1を用いたが、それは抵抗素子に限られるものでなく、任意の電流駆動素子11でよい。電流駆動素子11としては、図4の如くゲートをドレインに接続させたトランジスタQ6を用いることもできるし、図5の如くゲートをソースに接続させたデプレッション型トランジスタQ6Dを用いることもできる。図5のトランジスタQ6Dは、定電流源として働き、第2電源端子S2の電位に関係なくノードN1の電位を一定にすることができる。
[第2の変更例]
ここでは振幅変換回路10の出力段の変更例を示す。図6は、実施の形態1の第2の変更例を説明するための図であり、図1に示した振幅変換回路10の出力段の抵抗素子R2を任意の電流駆動素子12に置き換えたものである。
図1の振幅変換回路10では、出力端子OUTに電流を供給する素子として抵抗素子R2を用いたが、それは抵抗素子に限られるものでなく、任意の電流駆動素子12でよい。電流駆動素子12としては、例えば図7および図8に示すブートストラップ型負荷回路を用いることができる。
図7に示すブートストラップ型負荷回路は、トランジスタQ7,Q8および容量素子C2により構成される。トランジスタQ7は第3電源端子S3と出力端子OUTとの間に接続する。トランジスタQ7のゲートが接続するノードを「ノードN4」と定義すると、トランジスタQ8は第3電源端子S3とノードN4との間に接続し、そのゲートは第3電源端子S3に接続される(トランジスタQ8はダイオード接続されている)。容量素子C2はノードN4と出力端子OUTとの間に接続される。
図7のブートストラップ型負荷回路では、トランジスタQ7が出力端子OUTを充電するとき容量素子C2を介する結合によりノードN4が昇圧される。よってトランジスタQ7は非飽和領域で動作し、しきい値電圧分の損失を伴うことなく、出力端子OUT(出力信号/OUTS)の電位を第3電源端子S3と同じ電位VDDにまで上昇させることができる。
図8に示す電流駆動素子12としてのブートストラップ型負荷回路は、図7に対し、第2電源端子S2とトランジスタQ7との間にダイオード接続させたトランジスタQ11を介在させると共に、トランジスタQ7,Q11の間の接続ノード(「ノードN7」と定義する)と出力端子OUTとの間に容量素子C3を接続したものである。この電流駆動素子12は、当該電流駆動素子12とトランジスタQ5との間の接続ノード(「ノードN6」)と定義する)が出力端子OUTになるのではなく、ノードN6の信号を用いて出力端子OUTを充電する他の回路を駆動する場合に用いられる(例えば図13)。
図8のブートストラップ型負荷回路では、トランジスタQ7がノードN6を充電し、それに応じて出力端子OUTが充電されるとき、容量素子C2,C3を介する結合によりノードN4,N7が昇圧される。それによりトランジスタQ7のゲートおよびドレインが、第3電源端子S3の電位VDDよりも高くなるため、ノードN6の信号の立ち上がり速度は速くなる。その結果、出力信号/OUTSの立ち上がり速度も速くすることができる。
また図9は、電流駆動素子12として、トランジスタQ3と出力端子OUTとの間に接続し、ゲートがソース(出力端子OUT)に接続されたデプレッション型のトランジスタQ7Dを用いた例である。この電流駆動素子12では、トランジスタQ7Dは定電流源として働くため、第3電源端子S3の電位に関係なく出力端子OUTを充電する電流が一定になる。つまり出力端子OUTが充電される過程でその充電速度が低下しないため、出力信号/OUTSの立ち上がりが速くなる。
図10に示す電流駆動素子12は、デプレッション型のトランジスタQ7Dを用いたブートストラップ型負荷回路である。このブートストラップ型負荷回路は、図9に対し、第3電源端子S3とデプレッション型トランジスタQ7Dとの間にダイオード接続させたトランジスタQ11を介在させると共に、トランジスタQ7D,Q11の間の接続ノード(ノードN7)と出力端子OUTとの間に容量素子C3を接続したものである。図10の電流駆動素子12も、図8の回路と同様に、トランジスタQ5との間の接続ノード(ノードN6)が出力端子OUTになるのではなく、ノードN6の信号を用いて出力端子OUTを充電する他の回路を駆動する場合に用いられる(例えば図13)。
図10のブートストラップ型負荷回路では、トランジスタQ7DがノードN6を充電し、それに応じて出力端子OUTが充電されるとき、容量素子C3を介する結合によりノードN7が昇圧される。それによりトランジスタQ7のドレイン電位が、第3電源端子S3の電位VDDよりも高くなるため、ノードN6の信号の立ち上がり速度は速くなる。その結果、出力信号/OUTSの立ち上がり速度も速くすることができる。
第1および第2の変更例は、以下に述べる全ての実施の形態および変更例に適用可能である。以下の説明では、主として、実施が比較的容易な図4の電圧発生回路2および図7の電流駆動素子12を採用した例を代表的に示すこととする。
[第3の変更例]
図11は、実施の形態1の第3の変更例に係る振幅変換回路10の回路図である。当該振幅変換回路10は、図1の回路に対し、抵抗素子R2に代えて図4の電流駆動素子11(トランジスタQ6)を用い、抵抗素子R1に代えて図7の電流駆動素子12(ブートストラップ型負荷回路)を用いたものである。
電流駆動素子11であるトランジスタQ6は、ゲートがドレインと共に第2電源端子S2に接続されているため、飽和領域で動作する。トランジスタQ6が所定の電流を流すことが可能であれば、トランジスタQ6のゲートは第2電源端子S2とは異なるハイ側電源に接続されていてもよい。出力信号/OUTSがLレベルのときにトランジスタQ6を流れる電流が、図1の抵抗素子R1に流れる電流と同じ値になるようにトランジスタQ6のゲート長およびゲート幅を設定すると、ノードN1の電位を図1の場合と同じにできる。抵抗素子R1を用いる場合に比べ、単位面積当たりの電流を小さくできるため、電流駆動素子11の占有面積を小さくすることができる。
電流駆動素子12であるブートストラップ型負荷回路において、出力信号/OUTSがLレベルのときにトランジスタQ7を流れる電流が、図1の抵抗素子R2に流れる電流と同じ値になるようにトランジスタQ7のゲート長とゲート幅を設定すると、出力信号/OUTSのLレベル電位を図1の場合と同じにすることができる。
出力信号/OUTSがLレベルからHレベルに変化するとき、容量素子C2を介する結合により、トランジスタQ7のゲート(ノードN4)が昇圧される。ノードN4の寄生容量値が容量素子C2の容量値に比べ充分小さいと仮定すると、ノードN4の電位は、出力端子OUTの電位上昇と同じだけ上昇する。つまり、トランジスタQ7のゲート・ソース間電圧は出力端子OUTの電圧とは無関係に一定になる。
図1のように電流駆動素子12が抵抗素子R2である場合、出力端子OUTの電位が上昇するにつれて抵抗素子R2の両端に係る電圧が小さくなるため、それを流れる電流が減少する。それに伴い、出力信号/OUTSの立ち上がり速度が低下する。図11の電流駆動素子12(ブートストラップ型負荷回路)の場合には、トランジスタQ7に流れる電流は出力端子OUTの電位に関わらず一定なので、図1の場合に比べ、出力信号/OUTSの立ち上がり速度が速くなる。
[第4の変更例]
図11の振幅変換回路10では、出力端子OUTに接続される負荷容量を高速に充電するためには、トランジスタQ7の駆動電流(電流を流す能力)を大きくすればよく、トランジスタQ7のオン抵抗を小さく設定すればよい。図11のトランジスタQ5,Q7はレシオ回路を構成しているため、トランジスタQ7のオン抵抗を小さくする場合は、出力信号/OUTSをLレベル電位を低く維持するために、合わせてトランジスタQ5のオン抵抗も小さくする必要がある。しかしそうすると、出力信号/OUTSをLレベルにするときに、トランジスタQ5,Q7を流れる直流電流が大きくなり、消費電力の増大を招く。本変更例では、その対策を施した振幅変換回路10を示す。
図12は、実施の形態1の第4の変更例に係る振幅変換回路10の回路図である。当該振幅変換回路10は、図11の回路に対し、その出力段にトランジスタQ10,Q9から成るバッファ回路を設けたものである。図11の回路では出力端子OUTはトランジスタQ7,Q5の間の接続ノードに設けられていたが、本変更例ではバッファ回路の出力端が出力端子OUTになる。
バッファ回路を構成するトランジスタQ10,Q9は、第3電源端子S3と入力端子/INとの間に直列に接続され、それらの間の接続ノードに出力端子OUTが設けられる。トランジスタQ10は、第3電源端子S3と出力端子OUTとの間に接続し、ゲートはトランジスタQ7,Q5の間の接続ノード(「ノードN6」と定義する)に接続される。トランジスタQ9は、出力端子OUTと入力端子/INとの間に接続し、ゲートはノードN3に接続される。
ノードN3の信号とノードN6の信号とは、互いに相補な関係となるので、トランジスタQ10,Q9は同時にオンしない。つまり当該バッファ回路はプッシュプル動作するので、出力信号/OUTSをLレベルにするときでも、トランジスタQ10,Q9には直流電流は流れない。
出力端子OUTに接続される負荷容量は、トランジスタQ10によって充電される。よって負荷容量を高速に充電するためにはトランジスタQ10のオン抵抗を小さくすればよいが、トランジスタQ10,Q9間に直流的な電流は流れないので、そのようにしても消費電力の増大は伴わない。なお、本変更例の電流駆動素子12(ブートストラップ型負荷回路)は、トランジスタQ10のゲートを充電するだけなので、高い駆動能力は要求されずトランジスタQ7のオン抵抗を高くする必要はない。よってトランジスタQ7,Q5を流れる直流電流は小さく抑えることができる。
このように本変更例の振幅変換回路10では、電流駆動素子12およびトランジスタQ5での消費電力を抑えることができ、またトランジスタQ10,Q9から成るバッファ回路はプッシュプル動作するため消費電力が小さい。よって振幅変換回路10の消費電力低減に寄与できる。
[第5の変更例]
第4の変更例(図12)の振幅変換回路10では、出力信号/OUTSがHレベルのときトランジスタQ10はソースフォロワ動作をする。つまり出力信号/OUTSの電位が上昇するにつれ、トランジスタQ10のゲート・ソース(出力端子OUT)間電圧が小さくなり、トランジスタQ10の駆動能力が低下して出力端子OUTの充電速度(出力信号/OUTSの立ち上がり速度)が遅くなる。またトランジスタQ10は飽和領域で動作するため、出力端子OUTを充電する際にしきい値電圧Vth分の損失が生じ、出力信号/OUTSのHレベル電位はVDD−Vthになる。本変更例ではこの問題を解決できる振幅変換回路10の変更例を示す。
図13は、実施の形態1の第5の変更例に係る振幅変換回路10の回路図である。当該振幅変換回路10は、図12の回路に対し、図8の電流駆動素子12を適用したものである。電流駆動素子12の容量素子C3はノードN7と出力端子OUTとの間に接続されるが、出力端子OUTがトランジスタQ7,Q5間の接続ノードではなく、トランジスタQ10,Q9間の接続ノード(バッファ回路の出力端)である点で、図8とは異なっている。
図13の振幅変換回路10では、入力信号INSがHレベルのとき、トランジスタQ5がオンしてノードN6がLレベル(≒VSS)になるが、ノードN7はトランジスタQ11により充電されており、その電位はVDD−Vthである。その後、入力信号INSがLレベルに変化すると、トランジスタQ5がオフするためノードN6がHレベルに変化する。応じてトランジスタQ10がオン、トランジスタQ9がオフになるため、出力端子OUTの電位が上昇する。
出力端子OUTの電位が上昇すると、容量素子C3を介する結合により、ノードN7が昇圧される。ノードN7の電位が上昇するとノードN6の電位が上昇し、トランジスタQ10の駆動能力の低下が防止されるため、出力端子OUTの充電が促進されて、ノードN7はさらに昇圧される。
この正帰還動作が繰り返されることにより、ノードN7の電位は略2・VDD−Vthまで上昇する。また容量素子C2によるブートストラップ作用により、トランジスタQ7は非飽和領域で動作するので、ノードN6も略2・VDD−Vthになる。
このように図13の振幅変換回路10では、トランジスタQ10が出力端子OUTを充電する際、それと伴にトランジスタQ10のゲート電位が上昇する。よってトランジスタQ10はソースフォロア動作せず、出力信号/OUTSの立ち上がり速度の低下は防止される。またトランジスタQ10が非飽和領域で動作するため、出力信号/OUTSのHレベル電位はVDDまで上昇する。
図13では電流駆動素子12として図8の回路を用いた例を示したが、図23に示すように、デプレッション型のトランジスタQ7Dを使用する図10の電流駆動素子12を適用しても同様の効果が得られる。また、図23の回路において、トランジスタQ7Dを抵抗素子R3に置き換えてもよい(図24)。
[第6の変更例]
出力端子OUTに接続される負荷容量が大きい場合、出力信号/OUTSの立ち上がり速度が低下する。図13の振幅変換回路10では、出力信号/OUTSの立ち上がり速度が低下すると、ノードN7,N6の電位上昇速度も低下するため、出力信号/OUTSの立ち上がり速度の低下がさらに進んでしまう。本変更例ではこの問題を解決できる振幅変換回路10の変更例を示す。
図14は、実施の形態1の第6の変更例に係る振幅変換回路10の回路図である。当該振幅変換回路10は、図13の回路に対し、トランジスタQ10,Q9から成るバッファ回路に対し並列に、トランジスタQ13,Q12から成るもう一つのバッファ回路を設けたものである。
図13の回路では、トランジスタQ10,Q9から成るバッファ回路の出力端に出力端子OUTが設けたが、本変更例ではトランジスタQ13,Q12から成るバッファ回路の出力端に出力端子OUTが設けられる。つまり、トランジスタQ13は、第3電源端子S3と出力端子OUTとの間に接続し、ゲートはノードN6に接続される。トランジスタQ12は、出力端子OUTと入力端子/INとの間に接続し、ゲートはノードN3に接続される。なお、容量素子C3は、図13と同様にトランジスタQ10,Q9から成るバッファ回路の出力端(「ノードN8」と定義する)とノードN7との間に接続される。
図14の振幅変換回路10において、トランジスタQ13,Q12から成るバッファ回路は、トランジスタQ10,Q9から成るバッファ回路と同様に動作するため、出力信号/OUTSの波形は基本的に図13の場合と同様になる。
図14では、トランジスタQ10,Q9から成るバッファ回路が出力端子OUTから分離されており、専ら容量素子C3を介してノードN7を昇圧する働きを行う。従って、ノードN7,N6の電位上昇速度は、出力端子OUTに接続された負荷容量の大きさに依存しない。つまり負荷容量が大きい場合でも、ノードN7,N6の電位上昇速度の低下は伴わず、上記の問題を解決することができる。
[第7の変更例]
以上においては、入力信号INS,/INSのレベル変化サイクルが比較的短い場合を想定して説明した。
入力信号INS,/INSの変化サイクルが非常に長い場合は、入力信号INSがHレベル(VI)になったときに容量素子C1によってVth+VIに昇圧されたノードN3の電位(V3)が、リーク電流が原因で低下して電位Vthに戻ることが考えられる。そうなるとトランジスタQ5のゲート・ソース間電圧がしきい値電圧Vthに等しくなるので、トランジスタQ5がオフになり、入力信号INSのレベルがLレベルに変化する前に出力信号/OUTSがHレベルに反転するという誤動作を起こす。本変更例ではこの問題を解決できる振幅変換回路10の変更例を示す。
図15は、実施の形態1の第7の変更例に係る振幅変換回路10の回路図である。当該振幅変換回路10は、図13の回路に対し、ノードN3のリーク電流を補償する電流駆動素子としてのトランジスタQ14を設けたものである。
トランジスタQ14は、第2電源端子S2とノードN3の間に接続されており、ノードN3に生じるリーク電流を補償する程度の微小電流が流れるように、駆動能力が小さく(オン抵抗が高く)設定されている。図15では、トランジスタQ14のゲートは、第2電源端子S2に接続させている(つまりトランジスタQ14をダイオード接続させている)が、トランジスタQ14がノードN3のリーク電流を補償できる電流を流すことができれば、他の電源端子に接続されていてもよい。
本変更例によれば、入力信号INSがHレベルのとき、ノードN3の電位を長期間VI+Vthに維持することができるため、上記の誤動作の問題を解決できる。
なお、入力信号INSがLレベルの間はノードN3はVthに維持されるべきであるが、その間もトランジスタQ14は、電流を供給するためノードN3のレベルをVthから上昇させる方向に働く。しかしトランジスタQ14は、リーク電流と同程度の微小電流を流すに過ぎないので、ノードN3の上昇は殆ど無い。また、このときトランジスタQ4のソース(入力端子IN)の電位はVSSなので、仮にノードN3がVthから上昇したとしても、トランジスタQ4がオンしてノードN3をVthに戻すため、誤動作は防止される。
ここではノードN3のリーク電流補償のための電流駆動素子として、トランジスタQ14を用いた例を示したが、それに代えて、デプレッション型トランジスタで構成される定電流源や、抵抗素子を用いてもよい。また本変更例は、図13の回路への適用に限定されるものでなく、上記した実施の形態1(図1)および第3〜第6の変更例(図11〜図14,図23,図24)並びに後述の第8〜第10の変更例(図16〜図18)、さらに実施の形態2(図19,図20)の振幅変換回路10に対しても適用可能である。
[第8の変更例]
先に述べたように、本実施の形態の振幅変換回路10において、入力信号INSを受けるトランジスタQ5のゲート幅を広くすると、出力信号/OUTSのLレベルをより低く(VSSに近く)できると共に、より小さい振幅(VI)の入力信号INS,/INSを用いて出力信号/OUTSをLレベルに変化させることができるという利点が得られる。しかしその反面、トランジスタQ5のドレインの寄生容量およびトランジスタQ5のドレイン・ゲート間容量を大きくすると、出力端子OUTの寄生容量が大きくなり、トランジスタQ5のドレイン(出力端子OUT)の電位上昇速度が低下するため、出力信号/OUTSの立ち上がり速度が低下する。本変更例ではこの問題を解決できる振幅変換回路10の変更例を示す。
米国特許4048518号には、MOSトランジスタを用いて構成したインバータの出力信号の立ち上がり速度を速くする技術が開示されている。本変更例では、米国特許4048518号の技術を、振幅変換回路10に応用する。
図16は、実施の形態1の第8の変更例に係る振幅変換回路10の回路図である。当該振幅変換回路10は、図11の回路に対し、トランジスタQ15,Q16を設けたものである。トランジスタQ15は、電圧発生回路2のトランジスタQ6のソース(「ノードN8」と定義する)とトランジスタQ1のドレイン(ノードN1)との間に接続され、そのゲートはノードN8に接続される(トランジスタQ15はダイオード接続されている)。またトランジスタQ16は、出力端子OUTとトランジスタQ5のドレイン(「ノードN10」と定義する)との間に接続され、そのゲートはノードN8に接続される。
トランジスタQ16のゲート(ノードN8)の電位は、3・Vthに固定される。ここでも入力信号INSの振幅VIが各トランジスタのしきい値電圧Vth以下(VI≦Vth)と仮定すると、このノードN8の電位は、入力信号INSがHレベルのときにおけるトランジスタQ5のゲート(ノードN3)の電位より高い。
そのため、仮にトランジスタQ5,Q16が同じゲート幅であれば、トランジスタQ16の方がオン抵抗が小さくなる。つまりトランジスタQ16のゲート幅をトランジスタQ15のゲート幅よりも小さくしても、トランジスタQ16においてトランジスタQ5と同等のオン抵抗を得ることができる。本変更例では、上記の利点を得るためにトランジスタQ5のゲート幅を大きく設定し、一方でトランジスタQ16のゲート幅をトランジスタQ5のゲート幅より小さく設定する。
図16の振幅変換回路10において、入力信号INSがHレベルのときトランジスタQ5,Q16は共にオンしており、ノードN10および出力端子OUTはLレベル(≒VSS)である。そして入力信号INSがLレベルに変化すると、トランジスタQ5がオフになり、ノードN10および出力端子OUTがトランジスタQ7を流れる電流によって充電される。
トランジスタQ5のゲート幅が大きいためノードN10は大きな寄生容量を有しているため、その電位上昇速度は速くない。しかし、トランジスタQ16のゲート電位が3・Vthなので、ノードN10の電位が2・Vthに達するとトランジスタQ16がオフになり、ノードN10が出力端子OUTから分離される。トランジスタQ16のゲート幅は小さいため、出力端子OUTからノードN10が分離された後は出力端子OUTの電位上昇速度が速くなり、結果として、出力信号/OUTSの立ち上がり速度は図11の場合よりも速くなる。
このように本変更例によれば、トランジスタQ5のゲート幅を広くすることによる上記の利点を得つつ、出力信号/OUTSの立ち上がり速度の低下を抑制することができる。
なお、図16においてはノードN8とノードN1との間にダイオード接続されたトランジスタを1つ設けた例を示したが、ダイオード接続された2以上のトランジスタを直列接続させてもよい。その場合、トランジスタQ16のゲート(ノードN8)の電位がより高い値に固定されるため、トランジスタQ16のゲート幅をより小さくでき、出力端子OUTの寄生容量をさらに低減できる。
但し、ノードN8の電位を高くすると、トランジスタQ16がオフになるためのノードN10の電位も高くなるので、出力信号/OUTSの立ち上がり時にトランジスタQ16がオフするまでの時間が長くなり、むしろ出力信号/OUTSの立ち上がり速度が遅くなる可能性もある。従って、トランジスタQ16のゲート幅およびゲート電位の設定値は、出力信号/OUTSの立ち上がり速度を考慮して適切に選択する必要がある。
本変更例は、上記した実施の形態1(図1)および第3〜第6の変更例(図11〜図14,図23,図24)に適用可能である。
[第9の変更例]
上記のとおり、第8の変更例(図16)の振幅変換回路10では、トランジスタQ16のゲート幅およびゲート電位を適切に設定値することが重要である。ノードN8の電位を高くすると、トランジスタQ16を小さく設定できる反面、出力信号/OUTSの立ち上がり時にトランジスタQ16がオフするまでの時間が長くなるからである。本変更例ではその設定を容易にすることができる変更例を示す。
図17は、実施の形態1の第9の変更例に係る振幅変換回路10の回路図である。当該振幅変換回路10は、図16の回路に対し、入力端子INとノードN8(トランジスタQ16のゲート)との間に接続する容量素子C4を設けたものである。
図17の振幅変換回路10では、入力信号INSがLレベルからHレベルに変化するとき容量素子C4を介する結合により、ノードN8が入力信号INSの振幅と同じ電圧VIだけ昇圧される。これにより、出力信号/OUTSをLレベルにするときのトランジスタQ16のオン抵抗が下がるので、図16の場合よりもトランジスタQ16のゲート幅を狭く設定することが可能になる。
一方、入力信号INSがHレベルからLレベルに変化するときは、容量素子C4によってノードN8が電圧VIだけ引き下げられ、元の電位3・Vthに戻る。よってトランジスタQ16は、図16の場合と同様にノードN10が2・Vthになるとオフになる。
このように図17の振幅変換回路10では、出力信号/OUTSの立ち下がり時にノードN8が昇圧されるため、図16の回路でノードN8の電位の設定値を高くしたのと同様に、トランジスタQ16のゲート幅を小さくできるという効果が得られる。さらに、出力信号/OUTSの立ち上がり時には、ノードN8は昇圧前の電位に戻るので、トランジスタQ16がオフするまでの時間が長くなることが防止される。従って、図16の回路と比較して、トランジスタQ16のゲート電位およびゲート幅の設定が容易になる。
本変更例は、上記した実施の形態1(図1)および第3〜第6の変更例(図11〜図14,図23,図24)に適用可能である。
[第10の変更例]
上に示した振幅変換回路10の各々には、外部から供給される入力信号(外部入力信号)として、互いに相補な信号である2つの入力信号INS,/INSが用いられている。使用する外部入力信号の数が多いほど、そのための入力端子や配線を設ける必要が生じるため装置の製造コストは増大する。
図18は、実施の形態1の第10の変更例に係る振幅変換回路10の回路図である。当該振幅変換回路10は、図11の回路に対し、トランジスタQ5のソースを第1電源端子S1に接続させたものである。その結果、入力信号/INSが供給される入力端子/INが不要になり、外部入力信号として入力信号INSのみが供給されることとなる。
図18の振幅変換回路10では、トランジスタQ5のソース電位はVSSに固定される。入力信号INSがHレベルのときは、図11の場合と同様にトランジスタQ5のゲート・ソース間電圧はVth+VIとなり、トランジスタQ5がオンして出力信号/OUTSがLレベルになる。入力信号INSがLレベルのときは、トランジスタQ5のゲート・ソース間電圧はしきい値電圧Vthとなり、トランジスタQ5はほぼオフになった状態になるので、出力信号/OUTSはHレベルになる。但し、このときトランジスタQ5にはサブスレシュホールド電流が流れる。つまり、トランジスタQ5は弱く導通するため、出力信号/OUTSのHレベルの電位が図11の場合(VDD)よりも若干低下する。
本変更例によれば、外部入力信号の数が少なくなるため、装置の製造コストの削減に寄与できる。但し、出力信号/OUTSのHレベル電位が若干下がるため、Hレベルの電位に充分なマージンが確保されている用途に適用することが望ましい。
本変更例は、上記した実施の形態1(図1)および第3〜第6の変更例(図11〜図14,図23,図24)に適用可能である。
<実施の形態2>
例えば図11の回路では、出力端子OUTの放電はトランジスタQ5によって行われる。入力信号INSの振幅が小さい場合、出力端子OUTを放電する際のトランジスタQ5のゲート・ソース間電圧はあまり高くならないが、当該トランジスタQ5は非飽和領域で動作し、かつ電流駆動素子12よりもオン抵抗が低く設定されるため、出力端子OUTを高速に放電することが可能である。
一方、トランジスタQ10,Q9から成るバッファ回路を備える図12の回路では、出力端子OUTはトランジスタQ9によって放電される。トランジスタQ10,Q9はプッシュプル動作するので、トランジスタQ10(プッシュ素子)に対してトランジスタQ9(プル素子)のオン抵抗を低く設定する必要はない。そのため入力信号INSの振幅が小さい場合には、トランジスタQ9の駆動能力が低くなる。特に、出力端子OUTに接続される負荷容量が大きくなると、出力信号/OUTSの立ち下がり速度の低下を招く。実施の形態2では、この問題を解決することができる振幅変換回路10を提案する。
図19は、実施の形態2に係る振幅変換回路10の回路図である。当該振幅変換回路10は、図11と同様の振幅変換回路を2つ有しており、それらが入力信号INS,/INSを増幅して互いに相補な振幅VDDの信号を生成し、それを用いて出力信号/OUTSを出力するためのバッファ回路を駆動するように構成したものである。
図19において、トランジスタQ1,Q2,Q3A,Q4A,Q5A,Q6,Q7A,Q8Aおよび容量素子C1A,C2Aは、図11と同様の回路であり、第1振幅変換回路を構成している。即ち、この第1振幅変換回路は、電流駆動素子12AとトランジスタQ5Aとの間のノードN6Aに、入力信号INSを反転して増幅した信号を出力する。
一方、トランジスタQ1,Q2,Q3B,Q4B,Q5B,Q6,Q7B,Q8Bおよび容量素子C1B,C2Bも、図11と同様の回路であり、第2振幅変換回路を構成している(第1および第2振幅変換回路は、トランジスタQ1,Q2,Q6から成る電圧発生回路2を共有している)。但し、第2振幅変換回路には、第1振幅変換回路に入力される信号に対して相補な信号が入力される。即ち、第2振幅変換回路の容量素子C1Bの一端には入力信号/INSが供給され、トランジスタQ5Bのソースには入力信号INSが供給される。よって第2振幅変換回路では、電流駆動素子12BとトランジスタQ5Bとの間のノードN6Bに、入力信号/INS(入力信号INSの相補信号)を反転して増幅した信号が出力される。
出力信号/OUTSは、第1振幅変換回路の出力信号(ノードN6Aの信号)により制御されるトランジスタQ17と、第2振幅変換回路の出力信号(ノードN6Bの信号)により制御されるトランジスタQ1Bとから成るバッファ回路を用いて生成される。トランジスタQ17は、第3電源端子S3と出力端子OUTとの間に接続し、ゲートがノードN6Aに接続する。トランジスタQ18は、出力端子OUTと第1電源端子S1との間に接続し、ゲートがノードN6Bに接続する。
図19の振幅変換回路10では、ノードN6Aの信号とノードN6Bの信号は互いに相補な関係になるので、トランジスタQ17,Q18から成るバッファ回路はプッシュプル動作する。また、入力信号INSの振幅が小さい場合であっても、出力端子OUTを放電するトランジスタQ18のゲートには大きな振幅(VDD)の信号が供給されるため、トランジスタQ18の駆動能力は高く維持される。従って、バッファ回路を用いて出力信号/OUTSを生成することによる消費電力低減の効果を得つつ、出力信号/OUTSの立ち下がり速度の低下を防止することができる。
なお、本実施の形態ではノードN6の信号は、LレベルがVSS、Hレベル電位がVDDであるので、トランジスタQ18のソースは電位VSSに固定したが、図12のバッファ回路のトランジスタQ9と同様に、トランジスタQ18のソースに入力信号/INSを供給してもよい。
[変更例]
図19においては、振幅変換回路10を構成する第1および第2の振幅変換回路として、図11の回路を用いたが、実施の形態1およびその変更例で示した各回路を適用することもできる。
例えば図20は、第1の変換回路として、図13(実施の形態1の第5の変更例)の回路を適用した例である。但し、図13の回路の出力端はトランジスタQ10,Q9間の接続ノード(ノードN8)であったが、ここでは電流駆動素子12AとトランジスタQ5Aとの間のノードN6Aの信号を、トランジスタQ17のゲートに供給する。
実施の形態1の第5の変更例の説明から分かるように、ノードN6Aの信号のHレベル電位は略2・VDD−Vthにまで上昇する。よってトランジスタQ17を、出力端子OUTの充電時に非飽和動作させることができ、出力信号/OUTSのHレベル電位をVDDまで上昇させることができる。
また図20の回路では、出力端子OUTとノードN8とが分離されているため、結果として実施の形態1の第6の変更例(図14)と同様の効果も得られる。つまり出力端子OUTに接続された負荷容量の容量値が大きい場合でも、その影響によりノードN6Aの電位上昇速度が低下することがなく、出力端子OUTの立ち上がり速度の低下を抑制することができる。
<実施の形態3>
実施の形態3では、実施の形態1と同様の機能を有する振幅変換回路を、P型トランジスタを用いて構成する。
図21は、実施の形態3に係る振幅変換回路10の回路図である。当該振幅変換回路10は、図1の回路と同様に機能する回路を、P型トランジスタにより実現したものである。即ち図21の回路は、図1の回路に対し、N型トランジスタをP型トランジスタに置き換えると共に、電源電圧および各信号の電圧極性を逆に(活性レベルがLレベル、非活性レベルがHレベル)したものである。
図21において、図1に示したものに対応する各要素については、それと同一の符号に「P」の添え字を付して示している。但し図21では、図1の抵抗素子R1,R2に対応する要素を、電流駆動素子11P,12Pに置き換えている。
また本実施の形態でも、振幅変換回路10を構成している全てのトランジスタのしきい値電圧は等しいと仮定し、その値をVthpとする。P型トランジスタしきい値電圧Vthpは負の値である。
一方、入力信号INS,/INSを生成する半導体集積回路には、接地電位(VSS=0)を基準電位として正極性の電源が用いられるのが一般的である。よって本実施の形態でも、入力信号INS,/INSのLレベルは接地電位、Hレベルは正極性電位とする。ここでは実施の形態1と同様に、入力端子IN,/INのLレベル電位をVSS(=0)、Hレベル電位をVI(>0)とする。
P型トランジスタを用いた回路では、回路の基準電位は入力される信号のHレベル電位以下に設定される。図21の振幅変換回路10では、基準電位を入力信号INS、/INSのHレベル電位(VI)と等しくした例を示す。従って、基準電源端子である第1電源端子S1Pには、ハイ側電源電位として電位VIが供給される。また第2電源端子S2Pおよび第3電源端子S3Pには、振幅変換回路10を活性化させるためのロー側電源電位として、それぞれ負の電位−VDD3,−VDD4が供給される。−VDD3と−VDD4は互いに同電位でもよい。
なお、入力信号INS,/INSを生成する半導体集積回路が、接地電位を基準電位とし、負極性の電源(−VI)を用いて駆動されるタイプである場合には、入力信号INS,/INSのHレベル電位はVSS(=0)、Lレベル電位は−VIになる。その場合は、図21の基準電位、即ち第1電源端子S1Pに供給される電位はVSSに設定される。
電圧発生回路2の出力電圧となるノードN1Pの電位は、電流駆動素子11Pを流れる電流により設定される。電流駆動素子11Pの抵抗値に比べ、トランジスタQ2P,Q3Pのオン抵抗値を充分小さく設定すると、ノードN1Pのレベルは第1電源端子S1Pの電位VIからトランジスタQ2P,Q3Pのしきい値電圧分低下した電圧、VI−2・|Vthp|となる。|Vthp|はP型トランジスタのしきい値電圧の絶対値である。
図21の振幅変換回路10の動作を、図22の信号波形図を用いて説明する。図22の時刻t0前は、入力信号INSはHレベル(VI)、入力信号/INSはLレベル(VSS)である。この状態では、ノードN3Pの電位V3Pは、ノードN1Pの電位VI−2・|Vthp|よりしきい値電圧Vthpだけ高い、電位VI−|Vthp|となる。このとき入力信号INSはHレベル(VI)なので、トランジスタQ4Pのソース・ゲート間電圧は−|Vthp|であり、トランジスタQ4Pには殆ど電流が流れない。
よってトランジスタQ5Pのゲート電位(V3P)は−|Vthp|+VIである。また入力信号/INSがLレベルなので、トランジスタQ5Pのソース電位はVSSである。つまりトランジスタQ5Pのゲート・ソース間電圧は−|Vthp|+VIである。つまり、トランジスタQ5Pのゲート・ソース間電圧がしきい値電圧−|Vthp|よりもVIだけ高くなっているため、トランジスタQ5Pはオフ状態になっている。そのため出力端子OUTは、電流駆動素子12Pを通して充電されて電位−VDD4になっている。つまり出力信号/OUTSはLレベルである。
時刻t0で、入力信号INSがHレベル(VI)からLレベル(VSS)に変化すると、当該入力信号INSの電位変化が容量素子C1Pを介する容量結合によりノードN3Pに伝達され、ノードN3Pの電位V3Pが引き下げられる。容量素子C1Pの容量値がノードN3Pの寄生容量値よりも充分大きいと仮定すると、ノードN3Pの電位V3Pは、ほぼ入力信号INSの振幅と同じだけ低下し、V3P≒−|Vthp|となる。
入力信号INSに対し相補関係にある入力信号/INSは、時刻t0で、Lレベル(VSS)からHレベル(VI)に変化する。よってトランジスタQ5Pのソース電位はVIになるので、トランジスタQ5Pのゲート・ソース間電圧は−|Vthp|−VIとなる。つまり、トランジスタQ5Pのゲート・ソース間電圧がしきい値電圧−|Vthp|よりもVIだけ低くなり、トランジスタQ5Pがオンになる。
電流駆動素子12PおよびトランジスタQ5Pはレシオ回路を構成しており、トランジスタQ5Pのオン抵抗値を電流駆動素子12Pの抵抗値より充分小さく設定することで、出力信号/OUTSをLレベルからHレベルに変化(レシオ回路を反転)させることができる。
その後、時刻t1で、入力信号INSがLレベル(VSS)からHレベル(VI)に変化すると、容量素子C1Pを介した結合により、ノードN3Pの電位が入力信号INSの振幅VIだけ上昇して−|Vthp|+VIになる。またこのとき入力信号/INSがHレベル(VI)からLレベル(VSS)に変化するので、トランジスタQ5Pのゲート・ソース間電圧は−|Vthp|+VIになり、トランジスタQ5Pはオフになる。この結果、出力端子OUTは電流駆動素子12Pを通して充電され、出力信号/OUTSはLレベル(VDD)になる。つまり振幅変換回路10は、上記の時刻t0の前の状態に戻る。
このように、振幅変換回路10の出力信号/OUTSのレベルは、入力信号INSのレベル変化に応じて変化する。つまり、小さな振幅(VI)の入力信号INSをそれよりも大きな振幅(VI+|−VDD|)の信号へと変換する振幅変換が実現される。
このように本発明に係る振幅変換回路10は、P型トランジスタを用いて構成することも可能である。トランジスタQ5P(入力トランジスタ)のしきい値電圧Vthpよりも小さい振幅の入力信号INSを用いて、振幅変換回路10を正常に動作させることができる。またP型のトランジスタのみを用いて構成されるため、同じくP型トランジスタで構成された画素および駆動回路と同一の絶縁基板上に容易に形成可能である。それにより、半導体集積回路の振幅変換回路を用いる必要がなくなるので、表示装置の部品点数を減らすことができ、コストの削減が可能になる。
本実施の形態は、上記した実施の形態1,2およびその変更例に示した全ての構成の振幅変換回路に適用可能である。
1 充放電回路、10 振幅変換回路、11 電流駆動素子、12 電流駆動素子、2 電圧発生回路、IN,/IN 入力端子、INS,/INS 入力信号、OUT 出力端子、/OUTS 出力信号。

Claims (20)

  1. 第1信号を、当該第1信号より振幅が大きい第2信号に変換する振幅変換回路であって、
    前記第1信号が入力される第1入力端子と、
    前記第2信号を出力するための出力端子と、
    第1電源端子と前記出力端子との間に接続した第1電流駆動素子と、
    前記出力端子を放電する第1トランジスタと、
    前記第1信号に応じて前記第1トランジスタを駆動する駆動回路とを備え、
    前記駆動回路は、
    前記第1トランジスタの制御電極が接続する第1ノードに、前記第1信号を前記第1トランジスタのしきい値電圧に略等しいレベルだけレベルシフトさせて供給する
    ことを特徴とする振幅変換回路。
  2. 請求項1記載の振幅変換回路であって、
    前記駆動回路は、
    前記第1信号の非活性期間に、前記第1ノードを前記第1トランジスタのしきい値電圧に略等しい電圧にする充放電回路と、
    前記第1入力端子と前記第1ノードとの間に接続した容量素子とを備える
    ことを特徴とする振幅変換回路。
  3. 請求項2記載の振幅変換回路であって、
    前記充放電回路は、
    前記第1トランジスタのしきい値電圧の略2倍の電圧を発生する電圧発生回路と、
    前記電圧発生回路が発生した電圧を前記第1トランジスタのしきい値電圧だけ小さい電圧にシフトして前記第1ノードに供給するレベルシフト素子と、
    前記第1容量素子に並列接続された第1ダイオード素子とを含む
    ことを特徴とする振幅変換回路。
  4. 請求項3記載の振幅変換回路であって、
    前記第1ダイオード素子は、
    前記第1ノードに接続した制御電極を有する第2トランジスタである
    ことを特徴とする振幅変換回路。
  5. 請求項3または請求項4記載の振幅変換回路であって、
    前記電圧発生回路は、
    前記第1トランジスタのしきい値電圧の略2倍の電圧が出力される第2ノードと第2電源端子との間に接続した第2電流駆動素子と、
    前記第2ノードと基準電源端子との間に直列接続された第4および第5ダイオード素子とを含む
    ことを特徴とする振幅変換回路。
  6. 請求項5記載の振幅変換回路であって、
    前記第2電流駆動素子は、第1抵抗素子である
    ことを特徴とする振幅変換回路。
  7. 請求項5記載の振幅変換回路であって、
    前記第2電流駆動素子は、一定の電圧が供給される制御電極を有する第3トランジスタである
    ことを特徴とする振幅変換回路。
  8. 請求項7記載の振幅変換回路であって、
    前記第3トランジスタは、制御電極が前記第2ノードに接続したデプレッション型トランジスタである
    ことを特徴とする振幅変換回路。
  9. 請求項5から請求項8のいずれか記載の振幅変換回路であって、
    前記第4および第5ダイオード素子は、それぞれダイオード接続されたトランジスタである
    ことを特徴とする振幅変換回路。
  10. 請求項5から請求項9のいずれか記載の振幅変換回路であって、
    前記第1電源端子と前記第2電源端子は同電位である
    ことを特徴とする振幅変換回路。
  11. 請求項5から請求項10のいずれか記載の振幅変換回路であって、
    前記レベルシフト素子は、
    前記電圧発生回路が発生した電圧を受ける制御電極を有し、第3電源端子と前記第1ノードとの間に接続する第4トランジスタである
    ことを特徴とする振幅変換回路。
  12. 請求項11記載の振幅変換回路であって、
    前記第2電源端子と前記第3電源端子は同電位である
    ことを特徴とする振幅変換回路。
  13. 請求項1から請求項12のいずれか記載の振幅変換回路であって、
    前記第1電流駆動素子は、第2抵抗素子である
    ことを特徴とする振幅変換回路。
  14. 請求項1から請求項12のいずれか記載の振幅変換回路であって、
    前記第1電流駆動素子は、
    前記第1電源端子と前記出力端子との間に接続した第5トランジスタを備え、前記出力端子の充電に伴い、当該第5トランジスタの制御電極が昇圧されるブートストラップ型負荷回路である
    ことを特徴とする振幅変換回路。
  15. 請求項1から請求項12のいずれか記載の振幅変換回路であって、
    前記第1電流駆動素子は、
    前記出力端子に接続した制御電極を有し、前記第1電源端子と前記出力端子との間に接続したデプレッション型の第6トランジスタである
    ことを特徴とする振幅変換回路。
  16. 請求項1から請求項15のいずれか記載の振幅変換回路であって、
    前記第1信号の相補信号が入力される第2入力端子をさらに備え、
    前記第1トランジスタは、前記出力端子と前記第2入力端子との間に接続されている
    ことを特徴とする振幅変換回路。
  17. 請求項1から請求項15のいずれか記載の振幅変換回路であって、
    前記第1トランジスタは、前記出力端子と基準電源端子との間に接続されている
    ことを特徴とする振幅変換回路。
  18. 請求項1から請求項17のいずれか記載の振幅変換回路であって、
    第4電源端子と前記第1ノードとの間に接続した第3電流駆動素子をさらに備える
    ことを特徴とする振幅変換回路。
  19. 請求項1から請求項18のいずれか記載の振幅変換回路であって、
    前記出力端子と前記第1トランジスタとの間に第8トランジスタが介在し、
    前記第8トランジスタの制御電極は、前記第1信号の活性化に応じて前記第1ノードが昇圧されたとき、当該第1ノードの電圧より大きい電圧に設定される
    ことを特徴とする振幅変換回路。
  20. 第1信号を、当該第1信号より振幅が大きい第2信号に変換する振幅変換回路であって、
    前記第1信号を、当該第1信号より振幅が大きい第1内部信号に変換する第1振幅変換回路と、
    前記第1信号の相補信号を、当該相補信号より振幅が大きい第2内部信号に変換する第2振幅変換回路と、
    前記第1および第2内部信号の一方で制御され、前記第2信号を出力するための出力端子を充電する第7トランジスタと、
    前記第1および第2内部信号の他方で制御され、前記出力端子を放電する第8トランジスタとを備え、
    前記第1および第2振幅変換回路のそれぞれは、請求項1から請求項19のいずれか記載の振幅変換回路である
    ことを特徴とする振幅変換回路。
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