JP2011033394A - 車両用エンジンの排気圧力検出装置 - Google Patents

車両用エンジンの排気圧力検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、排気圧力検出装置の圧力伝達管内の凝縮水の影響を抑制し、且つ、排気圧力検出装置の耐久性を向上させることを目的とする。
【解決手段】この発明は、排気圧力検出装置の圧力センサを車両幅方向でエンジンの側部且つ車両前後方向でエンジンのクランクシャフトの上方に配設される車載部品に取り付け、圧力伝達管を圧力取出口から車両上方へ延びる金属パイプと、この金属パイブと圧力センサとの間を連絡するゴムホースとで構成し、車両側面から見た場合、ゴムホースは、金属パイプに接続されるとともに、水平方向に対して僅かに前傾した状態でクランクシャフトの上方近傍に延びる上流部と、この上流部から湾曲して車両上方へ延びて圧力センサに接続される下流部とを備え、ゴムホースの上流部をゴムホースの湾曲する湾曲部の近傍、且つクランクシャフトの中心軸の略真上でエンジンに固定したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は車両用エンジンの排気圧力検出装置に係り、特に、排気管に配設したフィルタ装置の上流側および下流側の各圧力を圧力センサに伝達する圧力伝達管の揺れを低減し、圧力伝達管内の凝縮水の発生を抑制する車両用エンジンの排気圧力検出装置に関する。
車両に搭載されるディーゼル式やガソリン直噴式のエンジンにおいては、排気ガス中に粒子状物質(PM:Particulate Matter)を除去するために、排気管に粒子状物質を捕集するフィルタを内蔵したフィルタ装置(DPF:Diesel Particulate Filter)を配設している。近時のフィルタ装置は、フィルタに捕集した粒子状物質を酸化除去する再生を効率的に行う目的で、排気ガス温度の高い排気過給機(ターボチャージャー)の排気出口直下の排気管に配置することが行われている。また、フィルタ装置には、フィルタ前後の差圧を検知するための排気圧力検出装置が設置されている。
従来の車両用エンジンの排気圧力検出装置としては、図5に示すものがある。図5において、101は車両、102は左サイドメンバ、103はダッシュパネル、104はエンジンフード、105はエンジンルーム、106はエンジンである。車両101は、前部のエンジンルーム105内にクランクシャフト107を車両幅方向に向けたエンジン106を配設し、左サイドメンバ102の上部に車載部品のエアクリーナ108を配設し、ブラケット109により取り付けている。エンジン106の前部には、車両上下方向に延びる排気管110を取り付け、この排気管110にフィルタ装置111を配設している。フィルタ装置111は、粒子状物質を捕集するフィルタ112を内蔵している。
フィルタ112前後の差圧を検出する排気圧力検出装置113は、排気管110のフィルタ112より上流側およびフィルタ112より下流側に夫々圧力取出口を形成し、エンジンルーム105内のダッシュパネル103上部に差圧を検出する圧力センサ114を配設し、各圧力取出口と圧力センサ114との間を圧力伝達管115で接続している。圧力伝達管115は、各圧力取出口から車両上方へ延びるゴムホース116・117と、各ゴムホース116・117に連絡する金属パイプ118・119と、この金属パイプ118・119と圧力センサ114との間を連絡するゴムホース120・121とで構成している。前記2本の金属パイプ118・119は、固定部122によりエンジン106の側部に固定している。
この排気圧力検出装置113の圧力センサ114の設置には、以下の要件がある。
(1).圧力伝達管115のレイアウトは、凝縮水が溜まらないように、フィルタ装置111から圧力センサ114までは常に上がり続ける配置にする必要がある。
(2).フィルタ装置111から圧カセンサ114までの圧力伝達管115の配管長さは、熱と粒子状物質が圧力センサ114に達しないように、長くする必要がある。
(3).フィルタ装置111がエンジン側に取付けられるのに対して、圧力センサ114は振動耐久性の問題から車体側のダッシュパネル103に取付けられることが多く、エンジン106と車体側のダッシュパネル103を繋ぐ箇所はエンジン揺動を吸収するために可撓性を有するゴムホース120・121にする必要がある。
従来の車両用エンジンの排気圧力検出装置には、金属パイプとゴムホースとから構成する圧力伝達管の金属パイプをエンジンを横切るように配設してエンジンに固定し、ゴムホースをエンジンルーム上部の右側側壁部に取り付けた圧力センサに連絡したものがある。
特開2005−120839号公報
ところが、従来の車両用エンジンの排気圧力検出装置においては、ダッシュパネル上部付近に圧力センサを固定することが多く、その場合以下の問題がある。
(1).ゴムホースは、エンジンの揺動中心から離れた位置に配置されているので、揺動中心から遠いほどゴムホースの伸縮量が多く、ゴムホースの耐久性が悪化する。
(2).圧力伝達管は、フィルタ装置の圧力取り出し口からダッシュパネル上部付近まで常に上がり続けるレイアウトにすることが難しく、車両前後方向に延びる水平部分で凝縮水が溜まり、ゴムホースの内面を劣化させる。
(3).エンジンの振動が、ゴムホースを介して直接車体側のダッシュパネルに伝達されるため、ダッシュパネル後方の乗客に振動及び圧力センサの振動騒音による不快感を与える。
また、前記特許文献1、および図5に示す排気圧力検出装置は、ゴムホースの途中に金属パイプを配設し、この金属パイプが車両前方から後方にかけて延びるように配設している。このように配置した金属パイプ、熱伝導率が高くなるため、走行風などによって金属パイプ内が冷却されやすくなり、金属パイプ内に凝縮水が発生しやすくなる問題がある。
さらに、図5に示す排気圧力検出装置113では、車両側面視にて、クランクシャフト107の中心軸Cから車両後側斜め上方のダッシュパネル103側にゴムホース120・121と金属パイプ118・119とが接合する接合部123が配置されている。このため、接合部123では、車両前後方向の振動だけでなく、車両上下方向の振動も加わることになる。
それに加えて、図5に示す排気圧力検出装置113では、接合部123がダッシュパネル103に近づけて配置されているため、クランクシャフト107の中心軸Cから接合部123までの長さr101が接合部123から圧力センサ114までの長さr102より長くなり、エンジン振動による接合部123での揺れ幅X101が増大し、さらに圧力センサ114を回転しようとする回転角θ102も増大することになる。これにより、圧力センサ114とゴムホース120・121は、エンジン振動の影響を受けやすくなり、圧力センサ114とゴムホース120・121の耐久性を低下させてしまう問題がある。
なお、図5において、
r101:クランクシャフト107の中心軸Cからゴムホース120・121と金属パイプ118・119との接合する箇所(接合部123)までの距離(排気圧力検出装置113は、金属パイプ118・119をエンジン106に固定しているため、金属パイプ118・119はエンジン106と一体的に振動すると考える。よって、エンジン振動の影響を受ける部分は、ゴムホース120・121と金属パイプ118・119の接合する箇所(接合部123)よりも上流となる。)
r102:ゴムホース120・121と金属パイプ118・119の接合する箇所(接合部123)から圧力センサ114までの距離
θ1:クランクシャフト107の中心軸Cを起点としたエンジン106の回転角
X101:ゴムホース120・121と金属パイプ118・119の接合する箇所(接合部123)での振幅距離
θ102:X101によって生じる圧力センサ114を回転させようとする回転角
である。
この発明は、車両用エンジンの排気圧力検出装置において、圧力伝達管内の凝縮水の影響を抑制し、且つ、排気圧力検出装置の耐久性を向上させることを目的とする。
この発明は、車両の前部のエンジンルーム内にクランクシャフトを車両幅方向に向けたエンジンを配設し、前記エンジンの前部に車両上下方向に延びる排気管を取り付け、この排気管にフィルタを内蔵したフィルタ装置を配設し、前記排気管のフィルタより上流側およびフィルタより下流側に夫々、圧力取出口を形成し、前記排気管のフィルタより上流側およびフィルタより下流側の差圧を検出する圧力センサを前記エンジンルーム内に配設し、前記各圧力取出口と前記圧力センサとの間を圧力伝達管で接続した車両用エンジンの排気圧力検出装置において、前記圧力センサを車両幅方向で前記エンジンの側部且つ車両前後方向で前記エンジンのクランクシャフトの上方に配設される車載部品に取り付け、前記圧力伝達管を前記圧力取出口から車両上方へ延びる金属パイプと、この金属パイプと前記圧力センサとの間を連絡するゴムホースとで構成し、車両側面から見た場合、前記ゴムホースは、前記金属パイプに接続されるとともに、水平方向に対して僅かに前傾した状態でクランクシャフトの上方近傍に延びる上流部と、この上流部から湾曲して車両上方へ延びて前記圧力センサに接続される下流部とを備え、前記ゴムホースの上流部を前記ゴムホースの湾曲する湾曲部の近傍、且つ前記クランクシャフトの中心軸の略真上で前記エンジンに固定したことを特徴とする。
この発明の車両用エンジンの排気圧力検出装置は、エンジンの側面を横切る部分の圧力伝達管をゴムホースで構成されていることにより、ゴムホースは金属パイプに比べて熱伝導率が低いため、走行風等からのゴムホース内の冷却を低下させ、ゴムホース内で凝縮される凝縮水の発生を抑制することができる。
また、この発明の車両用エンジンの排気圧力検出装置は、凝縮水が最も生じやすいフィルタ装置から最も遠ざかっている部分のゴムホースに車両上方に延びる上流部を設けたことで、ゴムホースの上流部で凝縮水が発生したとしても、凝縮水の自重によって下方に押し出すことができ、ゴムホース内での凝給水の残留を防止することができる。
さらに、この発明の車両用エンジンの排気圧力検出装置は、ゴムホースのエンジンヘ固定する箇所をクランクシャフトの近傍に近づけて、さらに、クランクシャフトの中心軸の略真上に配設することで、ゴムホースのエンジンヘ固定する箇所では、クランクシャフトの振動(および、回転角)によって車両前後方向のみの揺れが加えられる。また、この発明の車両用エンジンの排気圧力検出装置は、ゴムホースのエンジンヘ固定する箇所をクランクシャフトの中心軸に近づけて配置することで、ゴムホースのエンジンヘ固定する箇所での揺れ幅(振幅幅)を低減させることができ、その結果、ゴムホースの揺れ(振動)または揺れ幅を低減でき、最終的にゴムホースの揺れ(振動)または揺れ幅によって圧カセンサを回転させようとする圧力センサの回転角を低減させることができ、ゴムホースと圧力センサの揺れ(または振動)を抑制(低減)させることができる。
また、この発明の車両用エンジンの排気圧力検出装置は、圧力センサを車体に直接取り付けるのではなく、車載部品に取り付けることで、圧力センサの揺れ(または振動)が直接車体に伝達されることがなくなるため、圧力センサの揺れ(または振動)による車室内の乗員への不快感を与えることがない。
エンジンルームの平面図である。(実施例) エンジンルームの正面図である。(実施例) 排気圧力検出装置の斜視図である。(実施例) 排気圧力検出装置の側面図である。(実施例) 排気圧力検出装置の側面図である。(従来例)
この発明の車両用エンジンの排気圧力検出装置は、圧力センサを車両側でなくエンジン近くでクランクシャフトの上方に配設される車載部品に取り付け、各圧力取出口と圧力センサとの間を金属パイプとゴムホースとで構成する圧力伝達管で連絡することで、圧力伝達管内の凝縮水の影響を抑制し、排気圧力検出装置の耐久性を向上させるものである。
以下、図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
図1〜図4は、この発明の実施例を示すものである。図1・図2において、1は車両、2は右サイドメンバ、3は左サイドメンバ、4はダッシュパネル、5はアッパクロスメンバ、6はエンジンフード、7はエンジンルーム、8は車両用のエンジン、9は変速機、10は右前輪、11は左前輪である。車両1は、前部のエンジンルーム7内にクランクシャフト12(図4参照)を車両幅方向に向けたエンジン8を配設し、エンジン8の左の側部に変速機9を配設し、右前輪10・左前輪11を駆動する。
車両1は、左サイドメンバ3の上部に車載部品のエアクリーナ13をブラケット14(図4参照)により取り付け、吸気ダクト15の上流端をアッパクロスメンバ5にブラケット16により取り付けている。エアクリーナ13は、車両正面から見た場合、上面部17をエンジン8の上面部18よりも高い位置に配設している。エンジン8の後部には、吸気マニホルド19を取り付けている。吸気マニホルド19の上流側には、スロットルボディ20を接続している。スロットルボディ20は、導入パイプによりエアクリーナ13に接続されている。吸気ダクト15からエアクリーナ13に取り入れられた空気は、導入パイプによりスロットルボディ20を介して吸気マニホルド19に導入され、各気筒に分配して供給される。
また、エンジン8の前部には、排気マニホルド21を取り付けている。排気マニホルド21の下流側には、車両上下方向に延びる排気管22を取り付けている。この排気管22と前記導入パイプとの途中には、排気過給機23を配設している。したがって、このエンジン8は、過給機付エンジンである。排気過給機23の排気出口直下の排気管22には、フィルタ装置24を配設している。フィルタ装置24は、排気ガス中の粒子状物質を捕集するフィルタ25を内蔵し、遮熱カバー26で覆われている。
前記エンジン8は、図3・図4に示すように、フィルタ25前後の差圧を検出する排気圧力検出装置27を備えている。排気圧力検出装置27は、排気管22のフィルタ25より上流側およびフィルタ25より下流側に夫々圧力取出口28・29を形成し、エンジンルーム7内に差圧を検出する圧力センサ30を配設し、各圧力取出口28・29と圧力センサ30との間を圧力伝達管31で接続している。
前記排気圧力検出装置27は、圧力センサ30を、車両幅方向でエンジン8の左の側部且つ車両前後方向でエンジン8のクランクシャフト12の上方に配設した車載部品のエアクリーナ13に取り付けている。排気圧力検出装置27は、車両正面から見た場合、エアクリーナ13の上面部17を、エンジン8の上面部18よりも高い位置に配設している。圧力センサ30は、エアクリーナ13の上面部17近傍の右の側部に取り付けている。
また、前記排気圧力検出装置27は、圧力伝達管31を、各圧力取出口28・29から車両上方へ延びる金属パイプ32・33と、この金属パイプ32・33と圧力センサ30との間を連絡するゴムホース34・35とで構成している。
車両側面から見た場合、ゴムホース34・35は、金属パイプ32・33に接続されるとともに、水平方向に対して僅かに前傾した状態(前方向に下降傾斜する状態)でクランクシャフト12の上方近傍に延びる上流部36・37と、この上流部36・37から湾曲して車両上方へ延びて圧力センサ30に接続される下流部38・39とを備えている。
圧力伝達管31は、ゴムホース34・35の上流部36・37を、ゴムホース34・35の下流部38・39の湾曲する湾曲部40・41の近傍で、且つクランクシャフト12の中心軸Cの略真上で、固定部42によりエンジン8の左の側部に固定している。
このように、このエンジン8の排気圧力検出装置27は、
(1).圧力センサ30を車両幅方向でエンジン8の左の側部且つ車両前後方向でエンジン8のクランクシャフト12の上方に配設したエアクリーナ13に取り付け、
(2).圧力伝達管31を、各圧力取出口28・29から車両上方へ延びる金属パイプ32・33と、この金属パイプ32・33と圧力センサ30との間を連絡するゴムホース34・35とで構成し、
(3).車両側面から見た場合、ゴムホース34・35は、金属パイプ32・33に接続されるとともに、水平方向に対して僅かに前傾した状態でクランクシャフト12の上方近傍に延びる上流部36・37と、この上流部36・37から湾曲して車両上方へ延びて圧力センサ30に接続される下流部38・39とを備え、
の構成によって、エンジン8の側面を横切る部分の圧力伝達管31をゴムホース34・35で構成している。
これにより、排気圧力検出装置27は、ゴムホース34・35が金属パイプ32・33に比べて熱伝導率が低いため、走行風等によるゴムホース34・35内の冷却作用を低下させ、ゴムホース34・35内で凝縮される凝縮水の発生を抑制することができる。
また、排気圧力検出装置27は、凝縮水が最も生じやすいフィルタ装置24から最も遠ざかっている部分のゴムホース34・35に車両上方に延びる上流部36・37を設けたことで、ゴムホース34・35の上流部で凝縮水が発生したとしても、凝縮水の自重によって下方に押し出すことができ、ゴムホース34・35内での凝給水の残留を防止することができる。
さらに、この排気圧力検出装置27は、前記(1)〜(3)の構成に加えて、
(4).圧力伝達管31は、ゴムホース34・35の上流部36・37を、ゴムホース34・35の下流部38・39の湾曲する湾曲部40・41の近傍で、且つクランクシャフト12の中心軸Cの略真上で、固定部42によりエンジン8の左の側部に固定する。
の構成によって、ゴムホース34・35のエンジン8ヘ固定する箇所である固定部42をクランクシャフト12の近傍に近づけて、さらに、クランクシャフト12の中心軸Cの略真上に配設することで、ゴムホース34・35のエンジン8ヘ固定する箇所の固定部42では、クランクシャフト12の振動(および、回転角)によって車両前後方向のみの揺れが加えられる。
さらにまた、この排気圧力検出装置27は、ゴムホース34・35のエンジン8ヘ固定する箇所の固定部42をクランクシャフト12の中心軸Cに近づけて配置することで、ゴムホース34・35のエンジン8ヘ固定する箇所の固定部42での揺れ幅X1(振幅幅)を低減させることができる。その結果、排気圧力検出装置27は、ゴムホース34・35の揺れ(振動)または揺れ幅を低減でき、最終的にゴムホース34・35の揺れ(振動)または揺れ幅によって圧カセンサ30を回転させようとする圧力センサ30の回転角θ2を低減させることができ、ゴムホース34・35と圧力センサ30の揺れ(または振動)を抑制(低減)させることができる。
この排気圧力検出装置27は、エンジン8の揺動によるゴムホース34・35の伸縮を抑え、耐久性を向上することができる。すなわち、この排気圧力検出装置27は、ゴムホース34・35がエンジン8の揺動中心(回転軸C)に近づいて配置されるので、エンジン揺動時のホース変形量を抑えることができ、その結果、ゴムホース34・35の耐久性を向上することができる。また、ゴム材料の耐久性は、伸縮よりせん断で変形させた方が有利であり、この排気圧力検出装置27のレイアウトではゴムホース34・35のホース軸に対して直角のせん断変形となるため、耐久性は有利になる。
ここで、図4に示すこの発明の排気圧力検出装置27の圧力センサ30の回転角θ2と、図5に示す従来の排気圧力検出装置113の圧力センサ114の回転角θ102とについて説明する。
図4において、
r1:クランクシャフト12の中心軸Cからゴムホース34・35のエンジン側の固定部42までの距離(圧力伝達管31は、固定部42から下流側がゴムホース34・35で形成されているため、固定部42を起点にゴムホース34・35が振幅する。)
r2:固定部42から圧力センサ30までの距離
θ1:クランクシャフト12の中心軸Cを起点としたエンジン8の回転角
X1:エンジン側の固定部42での振幅距離
θ2:X1によって生じる圧力センサ30を回転させようとする回転角(または、X1の揺れ幅によってゴムホース34・35が圧力センサ30を支点に回転する角度。これにより、ゴムホース34・35により圧力センサ30を回転させようとする力が働く。)
である。
また、図5において、
r101:クランクシャフト107の中心軸Cからゴムホース120・121と金属パイプ118・119との接合する箇所(接合部123)までの距離
r102:ゴムホース120・121と金属パイプ118・119の接合する箇所(接合部123)から圧力センサ114までの距離
θ1:クランクシャフト107の中心軸Cを起点としたエンジン106の回転角
X101:ゴムホース120・121と金属パイプ118・119の接合する箇所(接合部123)での振幅距離
θ102:X101によって生じる圧力センサ114を回転させようとする回転角
である。
この発明の排気圧力検出装置27を設けたエンジン8のエンジン回転角[θ1]=従来の排気圧力検出装置113を設けたエンジン106のエンジン回転角[θ1]とする。
これにより、図4と図5からr1<r101とすると、
X1=2×{(r1)×Tan[(θ1)/2)]}、X101=2×{(r101)×Tan[(θ1)/2]}である。
これより、X1<X101となる。
また、r2>r102とすると、
Tan[(θ2)/2]=[(X1)/2]/r2、Tan[(θ102)/2]=[(X101)/2]/r102である。
よって、[(X1)/2]/r2<[(X101)/2]/r102となり、Tan[(θ2)/2]<Tan[(θ102)/2]となる。
したがって、θ2<θ102となり、この発明の排気圧力検出装置27の圧力センサ30の回転角θ2を、図5に示す従来の排気圧力検出装置113の圧力センサ114の回転角θ102に対して、小さくすることができる。
また、この排気圧力検出装置27は、前記(1)の構成によって、圧力センサ30を車体側のダッシュパネル4に直接取り付けるのではなく、車載部品のエアクリーナ13に取り付けることで、圧力センサ30の揺れ(または振動)が直接車体に伝達されることがなくなるため、圧力センサ30の揺れ(または振動)による車室内の乗員への不快感を与えることがない。
この排気圧力検出装置27は、圧力センサ30を内部に空気を流入させる空洞を形成したエアクリーナ13に取り付けることで、ゴムホース34・35によってエンジン8の振動をある程度吸収するが、ゴムホース34・35によって吸収できなかった振動・騒音をエアクリーナ13によって遮音することができ、エンジン8の振動をエアクリーナ13によって緩和させることができ、エンジン8の振動が圧力センサ30に伝達され、振動による圧力センサ30の騒音をエアクリーナ13内の空洞内(空間内)に閉じこめることができる。
さらに、この排気圧力検出装置27は、
(5).車両正面から見た場合、エアクリーナ13の上面部17をエンジン8の上面部18よりも高い位置に配設し、
(6).エアクリーナ13の上面部17近傍に圧力センサ30を取り付ける。
の構成によって、圧力センサ30をエンジン8の上面部18より高い位置に配設しているので、ゴムホース34・35のエンジン8ヘ固定する箇所(固定部42)と圧力センサ30との間のゴムホース34・35の長さを最も長く設けることができる。
これにより、この排気圧力検出装置27は、ゴムホース34・35のエンジン8ヘ固定する箇所(固定部42)の揺れ(振動)または揺れ幅の影響を受けるゴムホース34・35によって圧力センサ30を回転させようとする回転角θ1を低減させることができ、圧力センサ30に加えられる振動や揺れを低減させることができ、圧力センサ30とゴムホース34・35の耐久性を向上させることができる。
なお、上述実施例では、圧力センサ30を、クランクシャフト12の上方に配設されるエアクリーナ13に取り付けたが、エアクリーナ以外の車載部品でも取り付けが可能である。
この発明の排気圧力検出装置は、排気管に配設したフィルタ装置の上流側および下流側の各圧力を圧力センサに伝達する圧力伝達管の揺れを低減し、圧力伝達管内の凝縮水の発生を抑制することができるものであり、フィルタ装置以外の機器の上流側および下流側の各圧力を検出する装置に適用することができるる
1 車両
2 右サイドメンバ
3 左サイドメンバ
4 ダッシュパネル
6 エンジンフード
7 エンジンルーム
8 エンジン
12 クランクシャフト
13 エアクリーナ
17 エアクリーナ13の上面部
18 エンジン8の上面部
21 排気マニホルド
22 排気管
23 排気過給機
24 フィルタ装置
25 フィルタ
28・29 圧力取出口
30 圧力センサ
31 圧力伝達管
32・33 金属パイプ
34・35 ゴムホース
36・37 上流部
38・39 下流部
40・41 湾曲部
42 固定部

Claims (2)

  1. 車両の前部のエンジンルーム内にクランクシャフトを車両幅方向に向けたエンジンを配設し、
    前記エンジンの前部に車両上下方向に延びる排気管を取り付け、この排気管にフィルタを内蔵したフィルタ装置を配設し、
    前記排気管のフィルタより上流側およびフィルタより下流側に夫々、圧力取出口を形成し、
    前記排気管のフィルタより上流側およびフィルタより下流側の差圧を検出する圧力センサを前記エンジンルーム内に配設し、
    前記各圧力取出口と前記圧力センサとの間を圧力伝達管で接続した車両用エンジンの排気圧力検出装置において、
    前記圧力センサを車両幅方向で前記エンジンの側部且つ車両前後方向で前記エンジンのクランクシャフトの上方に配設される車載部品に取り付け、
    前記圧力伝達管を前記圧力取出口から車両上方へ延びる金属パイプと、この金属パイプと前記圧力センサとの間を連絡するゴムホースとで構成し、
    車両側面から見た場合、前記ゴムホースは、前記金属パイプに接続されるとともに、水平方向に対して僅かに前傾した状態でクランクシャフトの上方近傍に延びる上流部と、この上流部から湾曲して車両上方へ延びて前記圧力センサに接続される下流部とを備え、
    前記ゴムホースの上流部を前記ゴムホースの湾曲する湾曲部の近傍、且つ前記クランクシャフトの中心軸の略真上で前記エンジンに固定したことを特徴とする車両用エンジンの排気圧力検出装置。
  2. 車両正面から見た場合、前記車載部品の上面部を、前記エンジンの上面部よりも高い位置に配設し、
    前記車載部品の上面部近傍に前記圧力センサを取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用エンジンの排気圧力検出装置。
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