JP2011032894A - 燃焼機関用空気活性化装置及びその製造方法 - Google Patents
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【解決手段】網状の樹脂製基材の表面に、トルマリン粉末と天然放射性希有元素鉱物の粉末とを含有する塗膜を形成してなる燃焼機関用空気活性化装置1。
【選択図】図2
Description
本発明の燃焼機関用空気活性化装置は、網状の樹脂製基材の表面に、トルマリン粉末と天然放射性希有元素鉱物の粉末とを含有する塗膜を形成してなることを特徴とする。
トルマリンは、永久自発分極を有する珪酸塩鉱物であり、以下の一般式で表されるものを用いることができる。
VW3X6(BO3)3Si6O18Y3Z
ここで、Vはナトリウム又はカルシウム、Wはリチウム、アルミニウム、マグネシウム又は鉄、Xはアルミニウム、クロム、鉄又はマグネシウム、Yは水酸基(OH)又は酸素(O)、Zは水酸基、酸素又はフッ素(F)である。
本発明で用いる天然放射性希有元素鉱物は、α線、β線、γ線等の放射線を放射する天然放射性核種として、トリウム、ウラン、セリウム等の元素及びそれらの化合物を含むものである。例として、モナズ石、トール石、ジルコン、リンカイ石、チタン石等を挙げることができる。大量に産出し、入手が容易なモナズ石[(Ce.La,Nd,Th)PO4]が好ましい。
なお、本発明では、天然放射性希有元素鉱物による放射線量は約60bq/g以下であり、「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律施行令(改正平成19年12月19日政令第378号)」の第44条で規定される放射線量以下であり、安全性には問題はない。
本発明で用いる樹脂製基材は、融点が100℃以上の樹脂からなる網状の基材であれば特に限定されない。このような樹脂製基材を用いることにより、狭い場所や曲面形状を有する場所等の多様な設置場所にも使用でき、また自動車のボンネット内等の高温に曝される場所であっても使用可能である。例としては、ナイロン(融点:約225℃)、ポリエステル(融点 約260℃)、ポリエチレン(融点:約130℃)やポリプロピレン(融点:約180℃)等のポリオレフィン等のシートを挙げることができるが、ナイロン又はポリオレフィンのシートが好ましい。また、本発明で用いる網状の基材とは、肉眼で視認可能な開口を有する基材をいう。具体的には、目開き(網目の内寸を表す。)が0.1〜20mm、開口率が48%以上のメッシュシートである。また、厚さは特に限定されないが、0.5〜2.0mmが好ましい。この範囲であれば、燃焼装置に供給される空気の流通を妨げることなく、空気を通過させることができる。
本発明の燃焼機関用空気活性化装置は、少なくとも、トルマリン鉱石の粉末と天然放射性希有元素鉱物を含む天然鉱石の粉末と、バインダー樹脂と、溶媒とを含むインク組成物を調製し、該インク組成物を網状の樹脂製基材の表面に塗布することにより製造する。
図1は、本発明の燃焼機関用空気活性化装置の一例を示す模式図である。全体は、1枚のメッシュシートである、目開きは5〜12mm、糸径は1〜3mm、厚さは0.5〜1.5mmである。なお、図1では、開口の形状が四角である場合を示したが、開口の形状は特に限定されず、三角、五角、六角又はそれ以上の多角、あるいは円形でも良い。
トルマリン粉末は、トルマリン鉱石を粉砕した平均粒径3μmのものを用いた。天然放射性希有元素鉱物は、表1の組成を有する天然鉱石を粉砕した平均粒径3μmのものを用いた。トルマリン鉱石粉末と天然鉱石粉末が50重量%、バインダー樹脂としてウレタン樹脂(帝国インキ製造社製)が45重量%、残部が溶媒となるように混合してインク組成物を調製した。このインク組成物の中に、ナイロンのメッシュシート(カンボウプラス社製、大きさ30×40cm、目開4×4mm、開口率64%、最大厚さ2mm)を浸漬し、取り出した後、常温で乾燥して、燃焼機関用空気活性化装置を得た。ここで、トルマリン粉末と天然放射性希有元素鉱物の粉末との混合比(重量比)は、(トルマリン粉末/天然放射性希有元素鉱物の粉末)が(60/40)である。
なお、表1の組成は、蛍光X線法を用いて測定した結果であり、装置は理学電機社製のSYSTEM3511を用いた。
天然放射性希有元素鉱物の粉末を用いず、トルマリン粉末のみを用いた以外は、製造例1と同様の方法により燃焼機関用空気活性化装置を製造した。
トルマリン粉末を用いず、天然放射性希有元素鉱物の粉末のみを用いた以外は、製造例1と同様の方法により燃焼機関用空気活性化装置を製造した。
製造例1で製造した空気活性化装置を、図2のようにして排気量1500ccのガソリンエンジン搭載の自動車に装着してエンジンの回転数毎の排気ガス中のCO及びHC濃度を測定した。
CO及びHC濃度の測定は株式会社堀場製作所製のMX−002を用いて測定した。
結果を表2に示す。本発明の空気活性化装置を装着後のCO及びHC濃度が装着前に比べて減少することは、燃焼効率が向上したことを示す。本発明の空気活性化装置を装着すると、いずれの回転数でも排気ガス中のCO及びHC濃度が減少した。特に、回転数が低くなる程、CO及びHC濃度を減少させる効果が大きいことがわかった。
製造例1で製造した空気活性化装置を、図2のようにして排気量が1500〜2000ccの5種のガソリンエンジン搭載車に装着してCO及びHCの濃度を測定した。測定車両はいずれも3万kmから6万km走行している車両で、営業車両として日常使用されている車両を使用した。一定時間走行しエンジンを温めた後にアイドリングの状態で測定した。
CO濃度は1台を除いて大きく減少した。なお、その1台は、もともと非装着時の測定値がCO濃度の測定限界に近いため、差が出なかったものと考えられる。一方、HC濃度についてはいずれの車でも大きく減少した。
製造例1で製造した空気活性化装置を、図2のようにしてLPガスを燃料とする同一車種の乗用車5台に装着してCO及びHCの濃度を測定した。実験2の場合と同様に一定時間走行しエンジンを温めた後にアイドリングの状態で測定した。
表4に結果を示す。CO濃度は非装着時でも低いが、これはLPガスを燃料とする場合、元来不純物が少ないため不完全燃焼が少ないためである。しかし、CO濃度が高い車両2,3では本発明の空気活性化装置を装着することにより、CO濃度は減少した。一方、HC濃度については、装着することにより顕著に減少した。
製造例1で製造した空気活性化装置を、図3のようにしてバス、トラック、建設用重機等ディーゼルエンジンを動力とする車両5台に装着して排気中の黒煙濃度を測定した。実験2及び3の場合と同様に一定時間走行しエンジンを温めた後にアイドリングの状態で測定した。
黒煙濃度は、株式会社イヤサカ製のGSM−10Mを用いて測定した。
表5に結果を示す。本発明の空気活性化装置を装着することにより、いずれの車両においても黒煙濃度を減少させることができた。
製造例1で製造した空気活性化装置を、図3のようにしてディーゼルエンジンを動力とする同一車種の業務用運搬車両5台に装着し黒煙濃度を測定した。実験2及び3の場合と同様に一定時間走行しエンジンを温めた後にアイドリングの状態で測定した。
表6に結果を示す。いずれの車両においても、黒煙濃度は大きく減少した。
比較的燃焼効率が良く排気中の有害物質が少ないとされるLPガスを燃料とする乗用車に、製造例1で製造した空気活性化装置を、図2のようにして装着して、燃料消費量への影響を評価した。燃料の消費率については同一車両を用いた場合でも気象条件や走行状態等で差が生じるため正確なデータは取りにくいと考え、毎日業務で走行している車両であるタクシーを対象とした。測定には業務で実走行を行っている同一会社所有の同一車種5台を用いた。1ヶ月間の総走行距離と燃料消費量から燃料1リットル当たりの平均走行距離を算出した。装着後の燃料1リットル当たりの平均走行距離の増加距離を、装着前の燃料1リットル当たりの平均走行距離で割って改善率(%)とした。
車両により多少の差はあるがいずれの車両においても燃料の消費量が減少し燃費の向上を図ることができた。
製造例2で製造したトルマリン粉末のみを含む空気活性化装置(I)と製造例3で製造した天然放射性希有元素鉱物の粉末のみを含む空気活性化装置(II)およびトルマリン+天然放射性希有元素鉱物を用いた空気活性化装置(III)をLPガスを燃料とする同一の車両に装着し、実験例1と同様の方法で、CO及びHC濃度を測定した。
表8に結果を示す。空気活性化装置(III)を用いることにより、CO濃度とHC濃度の両方を大きく減少させることができた。
2 固定用クリップ
3,7 エアクリーナー
4,8 エアクリーナーボックス
5,9 空気吸入口
6,10 エンジンへの空気流通用パイプ
Claims (7)
- 網状の樹脂製基材の表面に、トルマリン粉末と天然放射性希有元素鉱物の粉末とを含有する塗膜を形成してなる燃焼機関用空気活性化装置。
- 上記天然放射性希有元素鉱物がモナズ石である請求項1記載の燃焼機関用空気活性化装置。
- 上記塗膜中のトルマリン粉末と天然放射性希有元素鉱物の粉末との重量比が、(電気石/天然放射性希有元素鉱物)=(50/50)〜(80/20)である請求項1又は2に記載の燃焼機関用空気活性化装置。
- 上記塗膜中のバインダー樹脂がウレタン樹脂である請求項1から3のいずれか一つに記載の燃焼機関用空気活性化装置。
- 上記樹脂製基材がポリオレフィン又はナイロンである請求項1から4のいずれか一つに記載の燃焼機関用空気活性化装置。
- 少なくとも、トルマリン鉱石の粉末と天然放射性希有元素鉱物を含む天然鉱石の粉末と、バインダー樹脂と、溶媒とを含むインク組成物を調製し、該インク組成物を網状の樹脂製基材の表面に塗布する燃焼機関用空気活性化装置の製造方法。
- 上記バインダー樹脂がウレタン樹脂である請求項6記載の製造方法。
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