JP2009180191A - 燃焼活性化シート - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関に貼着することにより燃料の燃焼を活性化させる燃焼活性化シートを提供する。
【解決手段】燃焼活性化シート1は、例えば耐熱性シート材から形成された基材2と、基材2の第1主面上に微量放射線放射物質及び金属酸化物を含有する所定の燃焼活性化材を合成樹脂材により結合してなる活性化材を塗布して形成した活性化層3と、活性化層3上に耐熱性シート材から形成された基材4と、基材2の第2主面上に粘着剤を塗布して形成した粘着層5とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】燃焼活性化シート1は、例えば耐熱性シート材から形成された基材2と、基材2の第1主面上に微量放射線放射物質及び金属酸化物を含有する所定の燃焼活性化材を合成樹脂材により結合してなる活性化材を塗布して形成した活性化層3と、活性化層3上に耐熱性シート材から形成された基材4と、基材2の第2主面上に粘着剤を塗布して形成した粘着層5とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関に貼着することにより燃料の燃焼を活性化させる燃焼活性化シートに関する。
地球温暖化に対する二酸化炭素削減意識が近年高まりつつあり、特に、原油価格の高騰を機に自動車の燃費への関心は高い状況にある。例えば、財団法人運輸低公害車普及機構では、燃費向上に有効な機器・装置の普及を図ることを目的としており、自動車優良環境機器・装置評価公表事業の規定集を提案している。この規定集では、対象となる機器が燃費の改善に寄与するものとして、以下のような要件を規定している。即ち、公的な燃費、排出ガス試験法で測定可能なものであること、装着後直ちに効果を発揮するものであること、異なる燃料類、潤滑油、添加材等及びこれらの燃料への混和、添加等を行う装置等ではないことや、ECU(電子制御ユニット)等の制御システムに関するものではないことが規定されている。ここで、対象となる機器・装置としては、取付け、取外しが可能で交換できるもの、例えばエアフィルター等に張り付けるシール状のものや給油口に挿入する機器等が挙げられる。
燃費の向上や排気ガスの無害化のための従来技術としては、所定の天然鉱石を主原料とする燃焼効率活性剤を、車両のエンジンに外気を取り入れる部分であるエアクリーナ等に散布する技術(例えば、特許文献1参照。)や、空気濾過洗浄器に吸入空気活性剤として、トルマリン等を使用する技術(例えば、特許文献2参照。)が開示されている。
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載された技術は、異なる燃料類、潤滑油、添加材等及びこれらの燃料への混和、添加等を行う装置等に該当するため、上述した自動車優良環境機器・装置評価公表事業の規定集の基準を満たすものではない。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、異なる燃料類、潤滑油、添加材等及びこれらの燃料への混和、添加等を必要とせずに内燃機関の燃料の燃焼効率を向上させる燃焼活性化シートを提供することを目的とする。
本発明に係る燃焼活性化シートは、内燃機関に貼着されることにより、燃焼効率を向上させる燃焼活性化シートであり、少なくとも耐熱性シート材から形成した第1の基材と、上記第1の基材の第1主面上に微量放射線放射物質及び金属酸化物を含有する所定の燃焼活性化材を合成樹脂材により結合してなる活性化材を塗布して形成した活性化層と、上記第1の基材の第2主面上に粘着剤を塗布して形成した粘着層とから構成され、上記粘着層を介して上記内燃機関の空気供給部の外側面に貼着されることを特徴としている。
本発明に係る燃焼活性化シートによれば、内燃機関の空気供給部の外側面に貼着することによりシリンダーに供給する空気を活性化させることで、内燃機関の燃料の燃焼効率を向上させて燃費の向上を図るとともに排気ガスの清浄化を図ることができる。また、本発明に係る燃焼活性化シートによれば、その取付け、取り外しを容易に行うことができる。さらに、本発明に係る燃焼活性化シートによれば、異なる燃料類、潤滑油、添加材等及びこれらの燃料への混和、添加等を必要としないとする自動車優良環境機器・装置評価公表事業の規定集の基準に適合する。
以下、図面を参照しながら、本発明を適用した具体的な実施の形態について説明する。図1は、燃焼活性化シート1の断面を模式的に示す図である。本実施の形態における燃焼活性化シート1は、例えば耐熱性シート材から形成された基材2と、基材2の第1主面上に微量放射線放射物質及び金属酸化物を含有する所定の燃焼活性化材を合成樹脂材により結合してなる活性化材を塗布して形成した活性化層3と、活性化層3上に耐熱性シート材から形成された基材4と、基材2の第2主面上に粘着剤を塗布して形成した粘着層5とを備える。
図2は、燃焼活性化シート1を内燃機関10に適用した例を模式的に示す図である。内燃機関10は、例えば、吸入空気を濾過するエアクリーナ11と、シリンダー12と、燃料タンク13と、マフラー14と、ラジエター15とを備える。燃焼活性化シート1は、図2に示すように、例えば内燃機関10の空気供給部であるエアクリーナ11や吸気管16の外側面に貼着されることにより、シリンダー12に供給する空気を活性化させることで、内燃機関10の燃料の燃焼効率を向上させて燃費の向上を図るとともに排気ガスの清浄化を図ることができる。
基材2としては、例えば耐熱性シート基材である繊維状のガラス、カーボン、合成化学繊維等を使用することができる。本実施の形態では、耐熱性に優れ、曲げ性、加工性を有し、化学処理に安定であり、軽量かつ高強度であること等を考慮して、ガラス繊維からなる織布のガラスクロス、特にガラス繊維を縦横に編んで布状からなり、その曲げ性が良好なFRPガラスクロスを使用するのが好ましい。なお、耐熱性に優れ、曲げ性、加工性を有し、化学処理に安定であり、軽量かつ高強度であるようなものであれば上述したもの以外を基材として使用してもよい。
活性化層3は、例えば微量放射線放射物質及び金属酸化物を含有する所定の燃焼活性化材を合成樹脂材により結合してなる活性化材を塗布して形成されている。活性化材には、例えば電離放射線及び/又は電磁波を放射する鉱石を素材とした粉末を用いることができる。電離放射線及び/又は電磁波を放射する所定の鉱石としては、ラジウム鉱石、ゲルマニウム鉱石、ウラン鉱石、セラミック、トルマリン鉱石、蛇紋岩、麦飯石、黄土石、天寿石、ブラックシリカ鉱石等を適宜選択して使用することができる。ここで、電離放射線とは、原子や分子を電離する能力を有する放射線をいう。本実施の形態では、効果的に空気を活性化させる観点で、ラジウム鉱石、蛇紋岩を使用するのが好ましい。また、燃焼活性化材に含有される金属酸化物としては、例えば酸化チタン(TiO2)を使用するのが好ましい。
本実施の形態では、活性化層3として電離放射線及び/又は電磁波を放射する鉱石を素材とした粉末と酸化チタン粉末とを混合した燃焼活性化材を活性化材として用いた燃焼活性化シート1を内燃機関10の空気供給部の外側面に貼着することにより、シリンダー12に供給する空気を活性化させることで、より効果的に内燃機関10の燃料の燃焼効率を向上させて燃費の向上を図るとともに排気ガスの清浄化を図ることができる。
また、活性化層3に用いられる燃焼活性化材は、その重量を空気の活性化が不十分にならない程度とするのが好ましい。活性化層3に用いられる燃焼活性化材は、その重量が合成樹脂材の重量に対して少なすぎると空気の活性化が不十分であり、その重量が一定量を超えると空気の活性化の効果が一定となるためである。
なお、活性化層3に用いられる燃焼活性化材は、その種類が上述したものに限定されるものではなく、例えば内燃機関10のシリンダー12に供給する空気の活性化が向上するような他の材料を使用することも可能であり、配合方法も上述した例に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
また、本実施の形態では、シリンダー12に供給する空気の活性化をより向上させるために、活性化層3に含有される微量放射線放射物質及び金属酸化物を粉末状にして使用するのが好ましい。微量放射線放射物質及び金属酸化物の粒度としては、1〜50〔μm〕程度にしたものを使用するのが空気を効果的に活性化させる点で好ましく、本実施の形態では、特に微量放射線放射物質及び金属酸化物を配合する合成樹脂材への分散性、担持性等を考慮して、粒度が40〔μm〕程度のものを使用するのが好ましい。
活性化層3に用いられる合成樹脂材としては、例えば放射線を吸収しない熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等を使用することができる。熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン(スチロール樹脂)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂(ABS樹脂)、ポリアミド(ナイロン)、ポリカーボネート、ふっ素樹脂、塩化ビニル樹脂(ポリ塩化ビニル)、メタクリル樹脂(アクリル樹脂)等を使用することができる。熱硬化性樹脂としては、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂等を使用することができる。本実施の形態では、燃焼活性化材を混合させた際にその活性が低下しない点、担持性が優れている点等を考慮して、熱可塑性樹脂であるポリエステル樹脂、特にFRP(Fiber Reinforced Plastics)グラスファイバ用のポリエステル樹脂を使用するのが好ましい。なお、燃焼活性化材を混合させた際にその活性が低下せず、担持性に優れているものであれば、上述したもの以外の材料を使用してもよい。
また、基材2には活性化層3上に耐熱性シート材から形成した基材4が接合されている。換言すると、燃焼活性化シート1は、基材2及び基材4で活性化層3を挟み込む構成とすることで厚み等がほぼ一定となるように成形を可能にするとともに、その強度を向上させることができる。基材4としては、例えば耐熱性シート基材である繊維系のガラス、カーボン、合成化学繊維等を使用することができ、本実施の形態では上述した基材2と同様の理由でFRPガラスクロスを使用するのが好ましい。
粘着層5は、基材2の第2主面上、即ち、基材2において活性化層3が塗布されていない主面側に設けられている。この粘着層5としては、例えば燃焼活性化シート1を空気供給部の外側面に対して容易に着脱可能とするとともに耐熱性を有する粘着剤を用いることができる。例えば、粘着層5として剥離紙(図示せず)を備えた耐熱性を有する両面テープを用いることにより、燃焼活性化シート1の貼着を容易にすることができる。また、粘着層5の粘着部が剥がれてしまうことを防止するために、燃焼活性化シート1を内燃機関10の空気供給部等に貼着する前に、内燃機関10の貼着する部分をブレーキクリーナ等で予め脱脂しておくことが好ましい。本実施の形態では、内燃機関10の空気供給部等の構造体に手を加えずに着脱可能とすることが可能であれば、上述したような貼着以外の方法を採用してもよい。例えば、空気供給部であるエアクリーナ11に燃焼活性化シート1を装着する場合には、エアクリーナ11本体を包み込むようにして取付けてもよい。また、例えば燃焼活性化シート1を空気排出部であるマフラー14に配置する場合には、燃焼活性化シート1がマフラー14に密着するように耐熱性を有する材料、例えばアルミ箔で燃焼活性化シート1の外側から巻きつけてもよい。なお、粘着層5は、基材2の一主面ではなく基材4の一主面に設けるようにしてもよい。
本実施の形態に係る燃焼活性化シート1は、例えば内燃機関10の空気供給部の外側面に貼着することを考慮して、活性化層3に配合する合成樹脂材を硬化させた後の厚さを、はさみ等で容易に加工が可能となるようにするのが好ましい。具体的には、燃焼活性化シート1は、活性化層3に配合する合成樹脂材を硬化させた後の厚さを1〜2〔mm〕程度とするのが好ましい。また、燃焼活性化シート1は、例えば内燃機関10の空気供給部の外側面に貼着することを考慮して、その縦及び横の長さが、それぞれ50〜300〔mm〕となるような正方形や長方形に成形するのが好ましい。ここで、燃焼活性化シート1の形状は、正方形や長方形に限定されるものではなく、内燃機関10の空気供給部等に対して取付け、取外しが容易な形状であればいずれの形状でもよく、例えば菱形、円形、楕円形等の形状を採用することができる。
以上のような燃焼活性化シート1は、例えば内燃機関10の空気供給部であるエアクリーナ11の外側面に貼着することにより、例えば自動車エンジンのシリンダー12に供給する空気を活性化させるため、燃料の燃焼効率が大幅に高まり、燃料消費率の低減(燃費の向上)及び排気ガス(CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、NOx(窒素酸化物)、CO2(二酸化炭素))の清浄化を促進することができる。また、本発明に係る燃焼活性化シート1によれば、その取付け、取り外しを容易に行うことができる。さらに、燃焼活性化シート1は、異なる燃料類、潤滑油、添加材等及びこれらの燃料への混和、添加等を必要としないとする自動車優良環境機器・装置評価公表事業の規定集の基準に適合する。
さらにまた、燃焼活性化シート1は、空気供給部とともにシリンダー12や空気排出部にも貼着されることで、より効果的に燃料の燃焼効率を向上させることができる。例えば、燃焼活性化シート1は、エアクリーナ11とともにマフラー14、排気管17等の空気排出部にも貼着されることで、例えば渦巻き状に排出される排気ガスが直線状に排出されるようになるため、エンジンブレーキ作用が減少する。これにより、内燃機関10の燃料の燃焼消費率をさらに低減させることができる。
また、燃焼活性化シート1は、貼着する枚数を所定の枚数に増加することで、より効果的に排気ガス(CO、HC、NOx、CO2)の清浄化を促進させ、排気ガス濃度を効果的に低減させることができる。さらに、燃焼活性化シート1は、ラジエター15、ラジエターホース18、燃料供給管19に貼着されることでも、燃料の燃焼効率を向上させることができる。さらにまた、燃焼活性化シート1は、例えば、はさみ等で加工することができるため、その大きさを適宜調整することができるとともに、容易にその取付け、取り外しを行うことができる。このように燃焼活性化シート1は、目的に応じて使用できるため使用形態において汎用性がある。
なお、本実施の形態に係る燃焼活性化シート1は、その使用対象が内燃機関10の一例である自動車エンジンに限定されるものではなく、例えば発電機やポンプ等の自動車エンジン以外にも適用することができる。
次に、本発明の具体的な実施例について説明する。なお、本発明は、以下に示す実施例で用いる実験条件の末節に限定されないのは明らかである。
〔実施例〕
微量放射線の放射量が異なる所定のラジウム鉱石の粉末の混合物(粒経40〔μm〕)を40〔g〕、蛇紋岩粉末(粒経40〔μm〕)を20〔g〕、酸化チタン粉末(粒経40〔μm〕)を20〔g〕、計80〔g〕の所定の燃焼活性化材料を量り取った。続いて、これら粉末をFRPグラスファイバ用ポリエステル樹脂500〔g〕に混合させ、1〔m2〕あたりの重量が100〜200〔g〕であるガラスクロス(1×1〔m〕)に含浸させた。続いて、同一のガラスクロスを重ね合わせることで鉱石等を含んだ樹脂を挟み込み、合成樹脂材を硬化させた。続いて、合成樹脂材を硬化させた燃焼活性化シート1を25×50〔mm〕の大きさに切断した。
微量放射線の放射量が異なる所定のラジウム鉱石の粉末の混合物(粒経40〔μm〕)を40〔g〕、蛇紋岩粉末(粒経40〔μm〕)を20〔g〕、酸化チタン粉末(粒経40〔μm〕)を20〔g〕、計80〔g〕の所定の燃焼活性化材料を量り取った。続いて、これら粉末をFRPグラスファイバ用ポリエステル樹脂500〔g〕に混合させ、1〔m2〕あたりの重量が100〜200〔g〕であるガラスクロス(1×1〔m〕)に含浸させた。続いて、同一のガラスクロスを重ね合わせることで鉱石等を含んだ樹脂を挟み込み、合成樹脂材を硬化させた。続いて、合成樹脂材を硬化させた燃焼活性化シート1を25×50〔mm〕の大きさに切断した。
〔評価試験1〕
本実施の形態に係る燃焼活性化シート1を貼着前・貼着後におけるガソリン10・15モード走行状態の排出ガス試験及び燃焼消費率試験を実施した。ここで、ガソリン10・15モード排出ガス試験とは、日本の都市交通の走行状態を反映させたもので、シャシダイナモメータ上で所定のモードに沿って自動車を走行させ、排出ガスを測定するものである。試験は、燃焼活性化シート1の貼着前、貼着後の順で行った。試験車両としては、トヨタブレビス(TAJCG10)のオートマチック車を使用した。燃焼活性化シート1は計8枚を使用し、エアクリーナ11に6枚、サージタンク、スロットルボディの外側面にそれぞれ1枚ずつ貼着した。また、燃焼活性化シート1は、内燃機関10の貼着箇所をブレーキクリーナでよく脱脂洗浄をした後に貼着した。計測機器としては、シャシダイナモメータRDDY−4110(株式会社堀場製作所製)、排出ガス分析装置MEXA−9400(株式会社堀場製作所製)、排出ガス定容量採取装置CVS−9100(株式会社堀場製作所製)を使用した。
本実施の形態に係る燃焼活性化シート1を貼着前・貼着後におけるガソリン10・15モード走行状態の排出ガス試験及び燃焼消費率試験を実施した。ここで、ガソリン10・15モード排出ガス試験とは、日本の都市交通の走行状態を反映させたもので、シャシダイナモメータ上で所定のモードに沿って自動車を走行させ、排出ガスを測定するものである。試験は、燃焼活性化シート1の貼着前、貼着後の順で行った。試験車両としては、トヨタブレビス(TAJCG10)のオートマチック車を使用した。燃焼活性化シート1は計8枚を使用し、エアクリーナ11に6枚、サージタンク、スロットルボディの外側面にそれぞれ1枚ずつ貼着した。また、燃焼活性化シート1は、内燃機関10の貼着箇所をブレーキクリーナでよく脱脂洗浄をした後に貼着した。計測機器としては、シャシダイナモメータRDDY−4110(株式会社堀場製作所製)、排出ガス分析装置MEXA−9400(株式会社堀場製作所製)、排出ガス定容量採取装置CVS−9100(株式会社堀場製作所製)を使用した。
表1において、ppmCとは、非メタン炭化水素(NMHC)とメタン(CH4)及びこの両者の合計である全炭化水素(THC)の濃度の単位として用いられ、単位としての意味はppmと同じで、百万分の1を単位とする体積比率の概念である。また、表1における各成分の測定方法でNDIR方式とは、CO2のガスに光源からの赤外線エネルギーを照射することでCO2固有の波長の赤外線エネルギーが吸収されることを利用した測定方法である。さらに、FIDとは、試料ガス中の有機化合物が、水素炎の熱エネルギーによって原子レベルさらにイオンレベルに分解されることを利用した測定法である。さらにまた、CLDとは、NOがオゾンと反応してNO2を生成する過程において生じる化学発光を利用した測定法である。また、カーボンバランス法とは、燃料消費量を計算するための方法であり、燃料組成(C、H、N、O、S組成〔%〕)と排ガス成分(CO、CO2、HC、NOx、O2(体積濃度))が判っているときに用いられ、ISO8178に準拠して「炭素供給量=炭素排出量」という等式に基づいて排ガス排出量を求める方式である。
表1に示すように、燃焼活性化シート1を使用することで、その貼着前後の希釈排出ガス濃度を比較した際に、貼着後ではCO〔ppm〕、HC〔ppmC〕、NOx〔ppm〕、CO2〔%〕のいずれについても排出ガス濃度を低減できる。また、カーボンバランス法による燃料消費率〔km/L〕を燃焼活性化シート1の貼着前後で比較すると、貼着後ではその燃料消費率の値を約7〔%〕向上させることができる。
このように、燃焼活性化シート1によれば、内燃機関10の空気供給部の外側面に貼着することにより、シリンダー12に供給する空気が活性化して燃料との混合が促進されるため、燃料の燃焼を完全燃焼に近い状態とすることができる。したがって、燃費の向上及び排気ガスの改善を図ることができる。
〔評価試験2〕
評価試験2は、燃焼活性化シート1の貼着前後の順で行った。試験車両としては、マツダのデミオ(平成19年式、排気量1300cc、エンジン型式ZJ)のオートマチック車を使用した。1回目の測定では、燃焼活性化シート1をエアクリーナ11に6枚貼着し、2回目及び3回目の測定では、燃焼活性化シート1をエアクリーナ11に4枚貼着した。また、1回目及び2回目の測定では乗車人数2人(平均体重62kg)、3回目の測定では乗車人数3人(平均体重62kg)の条件とした。
評価試験2は、燃焼活性化シート1の貼着前後の順で行った。試験車両としては、マツダのデミオ(平成19年式、排気量1300cc、エンジン型式ZJ)のオートマチック車を使用した。1回目の測定では、燃焼活性化シート1をエアクリーナ11に6枚貼着し、2回目及び3回目の測定では、燃焼活性化シート1をエアクリーナ11に4枚貼着した。また、1回目及び2回目の測定では乗車人数2人(平均体重62kg)、3回目の測定では乗車人数3人(平均体重62kg)の条件とした。
表2に示されるように、燃焼活性化シート1をエアクリーナ11に貼着することで、その貼着前後における時速約70km/hでの走行時の燃費を約22%向上させることができる。
以上のように、本発明に係る燃焼活性化シート1によれば、異なる燃料類、潤滑油、添加材等及びこれらの燃料への混和、添加等を必要としないとする自動車優良環境機器・装置評価公表事業の規定集の基準に適合する。また、本発明に係る燃焼活性化シート1によれば、内燃機関10の空気供給部の外側面に貼着することによりシリンダー12に供給する空気を活性化させることで、内燃機関10の燃料の燃焼効率を向上させて燃費の向上を図るとともに排気ガスの清浄化を図ることができる。さらに、本発明に係る燃焼活性化シート1によれば、その取付け、取り外しを容易に行うことができる。
1 燃焼活性化シート、2 基材、3 活性化層、4 基材、5 粘着層、10 内燃機関、11 エアクリーナ、12 シリンダー、13 燃料タンク、14 マフラー、15 ラジエター、16 吸気管、17 排気管
Claims (6)
- 内燃機関に貼着されることにより、燃焼効率を向上させる燃焼活性化シートであり、
少なくとも耐熱性シート材から形成した第1の基材と、
上記第1の基材の第1主面上に微量放射線放射物質及び金属酸化物を含有する所定の燃焼活性化材を合成樹脂材により結合してなる活性化材を塗布して形成した活性化層と、
上記第1の基材の第2主面上に粘着剤を塗布して形成した粘着層とから構成され、
上記粘着層を介して上記内燃機関の空気供給部の外側面に貼着されることを特徴とする燃焼活性化シート。 - 上記活性化材には、電離放射線及び/又は電磁波を放射する鉱石を素材とした粉末と酸化チタン粉末とを混合した燃焼活性化材が用いられることを特徴とする請求項1に記載の燃焼活性化シート。
- 上記鉱石は、ラジウム鉱石、ゲルマニウム鉱石、ウラン鉱石、セラミック、トルマリン鉱石、蛇紋岩、麦飯石、黄土石、天寿石、ブラックシリカ鉱石のうちいずれか1種類又は組み合わせたものであることを特徴とする請求項2に記載の燃焼活性化シート。
- 上記第1の基材には、上記活性化層上に耐熱性シート材から形成した第2の基材が接合されてなることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の燃焼活性化シート。
- 上記内燃機関に対して、上記空気供給部とともに空気排出部にも貼着されることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の燃焼活性化シート。
- 上記内燃機関に対して、上記空気供給部とともにシリンダーにも貼着されることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の燃焼活性化シート。
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