JP3182290U - 燃費向上添加液 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラジエータの冷却水に注入することでエンジンの燃費を効果的に向上させることが可能な燃費向上添加液を提供する。
【解決手段】エンジンを冷却するためのラジエータの冷却水に注入される燃費向上添加液1であって、所定の溶液10に、粒子径が0.1μm〜500μmの範囲内であるバドガシュタイン鉱石の微粒子11のみを混入した添加液からなり、本燃費向上添加液1から発生するマイナスイオンの数が、1000個/cc以上として小瓶に収納して燃費向上添加液1とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、燃費向上添加液に関し、詳しくは、ラジエータの冷却水に注入することでエンジンの燃費を効果的に向上させることが可能な燃費向上添加液に関する。
従来より、車輌等の燃費改善に電気石を用いることが知られている。例えば、ポリウレタンを発泡させた網状シートに電気石を付着させて車輌の燃料タンクに充填する技術、塩化ビニルシートにトルマリン石及び炭素の粉体を含浸させて車輌の燃料タンクに貼り付ける技術、燃料パイプ(燃料配管系の通路)の外周に電気石の微細粉を含む電離触媒層を設ける技術等が存在する。
このような従来技術では、車輌の燃料タンク、燃料パイプ等の燃料配管系に電気石が有する特性を作用させて車輌等の燃費改善を図るものであるが、前記シートや触媒槽がその製造時に複雑になる等の問題があった。
そこで、前記問題を解決するために、例えば、特開2003−161152号公報(特許文献1)には、自動車等の車両のラジエター(ラジエータ)内へ注入する液体に電気石を混在させたラジエター冷却水が開示されている。当該ラジエター冷却水では、前記ラジエター内の冷却水として粉末状の電気石を含む液体を使用することにより、電気的性質を帯びた冷却水がエンジンシリンダの外側を流れ、前記シリンダ内の燃料混合ガスがイオン活性化される。その結果、前記燃料混合ガスが完全燃焼し、馬力の向上と燃費の改善が図られ、それに伴い排気ガスの汚染減少効果も期待できるとしている。又、前記ラジエター冷却水は、熱処理しない粉末状の電気石と熱処理した粉末状の電気石とを2対1の割合で混合し、前記ラジエター冷却水140mlに対し、この混合した粉末状の電気石1.5グラムの割合で混ぜてラジエターに入れる構成としている。更に、前記電気石の粉末状の大きさは、熱処理しないものは0.8ミクロン〜1.6ミクロンであり、熱処理するものは、電気石鉱石を700度から1000度でセラミック状態に加熱し、これを1.0ミクロン以下に粉砕するようにした構成としている。これにより、より燃費改善を図ることが出来るとしている。
又、特開2002−147294号公報(特許文献2)には、少なくとも、放射線を自然放射する鉱石を含む放射性粉状物質が水性溶媒に分散させてなることを特徴とする燃焼性改善用のエンジン冷却用水溶液が開示されている。当該エンジン冷却用水溶液を、ラジエータによってエンジンの周囲に循環させて、前記冷却用水溶液中の放射性粉状物質が放出する放射線をエンジン内部の燃料に照射するようにする。これにより、格段に燃焼性の改善がなされ、エンジン等のパワーアップと燃費の向上、更に、環境汚染物質の抑制に寄与する極めて優れた効果を奏するとしている。又、エンジンその他の構造を一切変更することなく、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンなどあらゆる水冷式のエンジンに対応でき、又、ガソリン、軽油、LPGなどの化石燃料に対応可能であり、経済的にも極めて優れた効果を奏するとしている。
又、特開2004−346765号公報(特許文献3)には、水分子の一部がイオン化された活性化水と、該活性化水に混入される平均粒径が10μm以下に紛砕された遠赤外線が放射される岩石とを備えることを特徴とするエンジン冷却水用添加剤が開示されている。これにより、活性化水との相乗効果によって冷却管内壁面に水素イオン皮膜を形成し、赤錆の除去および長期間の防錆効果が得られ、更に、シリンダ燃焼室内の混合ガスを燃え易くし、燃焼効率が高まることにより燃費の向上および有害排ガスが著しく減少する効果が得られるとしている。
又、特開2010−71124号公報(特許文献4)には、微弱な放射線を放出する微弱放射性物質と、被照射物に実際に照射される放射線量を人体に悪影響を及ぼさない範囲で増幅する放射線増幅材と、成形材とを含む微弱放射線照射用組成物が開示されている。ここで、前記微弱放射性物質は、放射性元素又は放射性同位体であり、トリウム、ウラン又はラジウムであって、前記微弱放射線照射用組成物が、内燃機関の燃費向上材として、ラジエータ、冷却水路等の内部に投下し又は内外壁に貼付して使用される。これにより、内燃機関の燃費を向上することが出来るとしている。
特開2003−161152号公報 特開2002−147294号公報 特開2004−346765号公報 特開2010−71124号公報
しかしながら、上述した特許文献1−4に記載の技術では、使用条件によって効果にばらつきがあったり、十分な効果が得られなかったりする問題があった。又、上述のように、内燃機関の燃費向上には、マイナスイオンを発生する添加液をラジエータの冷却水に添加することが有効であるという事実が知られてきているものの、より効果的に燃費を向上させるためには、どのような添加液の構成が良いのか未だ不明であるという問題があった。
そこで、本考案は、前記問題を解決するためになされたものであり、ラジエータの冷却水に注入することでエンジンの燃費を効果的に向上させることが可能な燃費向上添加液を提供することを目的とする。
本考案者は、鋭意研究を重ねた結果、本考案に係る新規な燃費向上添加液を完成させた。
即ち、本考案に係る燃費向上添加液は、エンジンを冷却するためのラジエータの冷却水に注入される燃費向上添加液であって、所定の溶液に、粒子径が0.1μm〜500μmの範囲内であるバドガシュタイン鉱石の微粒子のみを混入した添加液からなり、本燃費向上添加液から発生するマイナスイオンの数が、1000個/cc以上であることを特徴とする。
又、本燃費向上添加液が前記ラジエータの冷却水に注入された際の前記バドガシュタイン鉱石の微粒子の濃度が、前記冷却水に対して0.01重量%〜0.10重量%の範囲内であるよう構成することが出来る。
又、本燃費向上添加液におけるバドガシュタイン鉱石の微粒子の濃度が、前記溶液に対して1重量%〜10重量%の範囲内であるよう構成することが出来る。
本考案に係る燃費向上添加液によれば、ラジエータの冷却水に注入することでエンジンの燃費を効果的に向上させることが可能となる。
本考案に係る燃費向上添加液の斜視図である。 本考案に係る燃費向上添加液をリザーバタンクに注入している様子の斜視図である。 本考案に係る燃費向上添加液がラジエータの冷却水に注入される様子の第一の概念図である。 本考案に係る燃費向上添加液がラジエータの冷却水に注入される様子の第二の概念図である。 本考案に係る燃費向上添加液がエンジンにマイナスイオンを照射する様子の概念図(図5A)と、従来のエンジンの様子の概念図(図5B)とである。 本考案に係る燃費向上添加液において溶液に混入する前のバドガシュタイン鉱石の微粒子から発生するマイナスイオンの数を示す斜視図である。 本考案に係る燃費向上添加液において当該燃費向上添加液から発生するマイナスイオンの数を示す斜視図である。
以下に、添付図面を参照して、本考案に係る燃費向上添加液の実施形態について説明し、本考案の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本考案を具体化した一例であって、本考案の技術的範囲を限定する性格のものではない。
<燃費向上添加液>
本考案に係る燃費向上添加液は、エンジン(内燃機関)を冷却するためのラジエータの冷却水に注入(添加)される燃費向上添加液1であって、図1に示すように、所定の溶液10に、粒子径が0.1μm〜500μmの範囲内であるバドガシュタイン鉱石の微粒子11のみを混入した添加液(分散液)からなり、本燃費向上添加液1から発生するマイナスイオンの数が、1000個/cc以上であることを特徴とする。
これにより、本考案に係る燃費向上添加液1をラジエータの冷却水に注入することでエンジンの燃費を効果的に向上させることが可能となる。
即ち、従来では、トルマリン等の電気石の粉体を混入した添加液(分散液)をラジエータの冷却水に添加しても、当該電気石から発生するマイナスイオンの数が少なく、燃費向上の効果にばらつきがあり、前記エンジンの燃費を確実に向上させることが出来ない場合があった。
そこで、本考案では、多量のマイナスイオンが発生することで知られるバドガシュタイン鉱石(ラジウム鉱石の一種)の微粒子11を所定の溶液10に混入することで、多量のマイナスイオンを発生する燃費向上添加液1を完成させた。この燃費向上添加液1をラジエータの冷却水に注入することで、当該ラジエータの冷却水が前記エンジンの外周囲を流動(移動)すれば、当該冷却水中に含まれるバドガシュタイン鉱石の微粒子11が多量のマイナスイオンを発生させ、それを前記エンジンに照射することが可能となる。
又、本考案では、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の粒子径を0.1μm〜500μmの範囲内とすることで、前記冷却水の流動に応じて当該バドガシュタイン鉱石の微粒子11が容易に巻き上がる(流動する)ように構成している。そのため、流動中の冷却水の内部で前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11が相互に衝突したり、振動したり、前記冷却水の水路の外壁に衝突したりして、更に、多量のマイナスイオンを発生させることが可能となる。尚、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の粒子径が0.1μm未満の場合や500μmを越える場合、当該バドガシュタイン鉱石の粒子を前記溶液10に分散させることが出来なかったり(軽いゆえに溶液10の上面に浮遊したり)、前記ラジエータの内部で目詰まりを起こしたりする。
更に、本考案では、前記マイナスイオンを発生させるための鉱石として、バドガシュタイン鉱石の微粒子11のみを使用し、他の異なる鉱石(トルマリン、備長炭等)を全く使用していない。そのため、当該バドガシュタイン鉱石の微粒子11の本来のマイナスイオンの発生能力を十分に活かして、多量のマイナスイオンを発生させることが可能となる。尚、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11に他の異なる鉱石(マイナスイオン発生物質)を混合した場合、当該バドガシュタイン鉱石と当該他の異なる鉱石とが打ち消し合って全体としてマイナスイオンの数が少量となるか無くなることがある。
そして、本考案では、本燃費向上添加液1から発生するマイナスイオンの数を1000個/cc以上と構成している。これにより、前記エンジンの燃費を確実に向上させることが出来るマイナスイオンの数を規定し、本考案に係る燃費向上添加液1の品質を確保することが可能となる。
ここで、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11から発生した多量のマイナスイオンが前記エンジンに照射されると、当該エンジンの内部に存在する燃料(例えば、ガソリン等)の炭化水素分子の集合体(集合分子、集団分子、分子クラスター)を微細化して、完全燃焼し易い状態となり、当該エンジンの燃費(燃焼効率)を向上させることになる。
又、前記エンジンの内外表面には、当該エンジンの振動による空気の摩擦、(内部の)シリンダ内のピストンの摩擦等で定常的に静電気が生じている。この静電気は、前記エンジンのスパークプラグの失火(ミスファイア)を招くとともに、前記ピストンの振動を阻害すると言われている。そこで、多量のマイナスイオンが前記エンジンに照射されると、当該エンジンの内外表面に存在する静電気を中和(除去)するため、前記エンジンのスパークプラグの点火を確実にするとともに、前記ピストンの振動を円滑化して、当該エンジンの燃費を更に向上させることになるのである。
ここで、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の粒子径は、0.1μm〜500μmの範囲内であれば、本考案の目的を阻害しない限り、特に限定は無い。例えば、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の粒子径は、全て同等であっても、不同等(不均一)であっても良く、全体として所定の粒子径(0.1μm又は500μm)に偏っていても、0.1μm〜500μmの範囲内にほぼ均等に含まれていても構わない。前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11が、0.1μm〜500μmの範囲内の粒子径であると、メリケン粉等のパウダーや粉体に類似し、前記溶液10中に容易に分散するとともに、ラジエータの冷却水に注入した場合に当該冷却水の流れで前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11を容易に分散(拡散、撹拌)させることが可能となる。尚、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の粒子径は、全ての粒子の粒子径が0.1μm〜500μmの範囲内であっても、平均粒子径が0.1μm〜500μmの範囲内であっても構わない。
又、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の形状は、上述したようにパウダー又は紛体であれば、特に限定は無いが、例えば、円形、楕円形、多角形等が挙げられる。
又、本燃費向上添加液1から発生するマイナスイオンの数は、1000個/cc以上であれば、本考案の目的を阻害しない限り、特に限定は無い。ここで、本燃費向上添加液1から発生するマイナスイオンの数が多ければ多い程、前記エンジンの燃費を確実に向上させることが出来る場合があるものの、前記マイナスイオンの数を増加させるためには、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の量が必要となる。そこで、例えば、前記エンジンの燃費向上の確実性と本燃費向上添加液1の品質確保を考慮すると、本燃費向上添加液1から発生するマイナスイオンの数は、3000個/cc以上であると好ましく、5000個/cc以上であると更に好ましい。尚、マイナスイオンの数の単位である個/cc(ions/cm)は、単位容積(1cm)当たりの毎秒時のイオン個数を示す。
ここで、本燃費向上添加液1から発生するマイナスイオンの数は、市販の鉱石用マイナスイオン測定器(公序良俗違反につき、不掲載)の検知部を当該本燃費向上添加液1に当てればよい。前記マイナスイオン測定器は、所定の検知部で空気中のマイナスイオン(マイナス電荷)を持った分子の電流量(μA)を検出し、当該検出した電流量(μA)に所定の係数を掛けることでマイナスイオンの個数を算出するよう構成される。
又、本燃費向上添加液1が前記ラジエータの冷却水に注入された際の前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の濃度は、本考案の目的を阻害しない限り、特に限定は無い。ここで、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の濃度が高ければ高い程、マイナスイオンの数を増加させることが出来るものの、本燃費向上添加液1を前記ラジエータの冷却水に注入した際に当該ラジエータで目詰まりを生じさせる場合があるため、前記エンジンの能力、前記ラジエータの容量等に応じて前記冷却水中のバドガシュタイン鉱石の微粒子11の濃度を適宜設計変更する必要がある。そこで、例えば、前記エンジンの燃費向上の確実性と本燃費向上添加液1の品質確保を考慮すると、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の濃度は、前記冷却水に対して0.01重量%〜0.10重量%の範囲内であると好ましい。
例えば、前記ラジエータの冷却水の全量が2000g(2000cc)の場合、当該冷却水中のバドガシュタイン鉱石の微粒子11の全量は約0.2g〜約2.0gの範囲内となり、前記ラジエータの冷却水の全量が4000g(4000cc)の場合、当該冷却水中のバドガシュタイン鉱石の微粒子11の全量は0.4g〜4.0gの範囲内となり、前記ラジエータの冷却水の全量が6000g(6000cc)の場合、当該冷却水中のバドガシュタイン鉱石の微粒子11の全量は0.6g〜6.0gの範囲内となる。そのため、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の全量を約1.0g〜約2.0gの範囲内とした燃費向上添加液1を構成すると、どのようなラジエータの容量でも対応出来、商品として転用が利くため、好ましい。
一方、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の濃度が前記冷却水に対して0.01重量%未満であると、前記エンジンの燃費が向上しない場合があり、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の濃度が前記冷却水に対して0.10重量%を超過すると、当該バドガシュタイン鉱石の微粒子11が前記ラジエータ内部で目詰まりを起こす場合があり、好ましくない。
又、本燃費向上添加液1におけるバドガシュタイン鉱石の微粒子11の濃度は、本考案の目的を阻害しない限り、特に限定は無い。例えば、前記エンジンの燃費向上の確実性と本燃費向上添加液1の使い勝手(取り扱い性)を考慮すると、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の濃度は、前記溶液10に対して1重量%〜10重量%の範囲内であると好ましく、前記溶液10に対して3重量%〜8重量%の範囲内であると更に好ましい。
例えば、本燃費向上添加液1の全量が25g(25cc)の場合、当該本燃費向上添加液1中のバドガシュタイン鉱石の微粒子11の全量は0.25g〜2.50gの範囲内となり、本燃費向上添加液1の全量が50g(50cc)の場合、当該本燃費向上添加液1中のバドガシュタイン鉱石の微粒子11の全量は0.50g〜5.00gの範囲内となり、本燃費向上添加液1の全量が100g(100cc)の場合、当該本燃費向上添加液1中のバドガシュタイン鉱石の微粒子11の全量は1.00g〜10.00gの範囲内となる。上述のように、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の全量を約1.0g〜約2.0gの範囲内とした燃費向上添加液1を構成すると、前記ラジエータへの自由度を高めるとともに、商品としての使い勝手も良く、無駄に前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11を消費しないため、好ましい。
一方、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の濃度が前記溶液10に対して1重量%未満であると、前記エンジンの燃費が向上しない場合があり、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の濃度が前記溶液10に対して10重量%を超過すると、本燃費向上添加液1を振った際に前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11が前記溶液10中で適切に分散せずに沈殿したままになる場合がある。ここで、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11は、一般的に高価であることから、本燃費向上添加液1をラジエータの冷却水に注入した際に小瓶12にバドガシュタイン鉱石の微粒子11が一部沈殿したままとなると、それらが全て無駄になるため、好ましくない。
又、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11から発生するマイナスイオンの数は、本考案の目的を阻害しない限り、特に限定は無い。ここで、通常、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11を前記溶液10に混入すると、当該バドガシュタイン鉱石の微粒子11から発生するマイナスイオンの数は減少するため、前記溶液10に混入する前のバドガシュタイン鉱石の微粒子11から発生するマイナスイオンの数は、本燃費向上添加液1から発生するマイナスイオンの数に応じて適宜設計変更される。例えば、本燃費向上添加液1から発生するマイナスイオンの数を1000個/cc以上とするためには、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11から発生するマイナスイオンの数は、3000個/cc以上であると好ましく、7000個/cc以上であると更に好ましい。
又、本燃費向上添加液1における溶液は、本考案の目的を阻害しない限り、特に限定は無く、例えば、水、アルコール、有機溶媒、油等でも構わないが、前記ラジエータの冷却水と同等成分の溶液であると好ましい。ここで、前記ラジエータの冷却水は、一般的に、不凍液としてのエチレングリコール(又はアルコール)と、防錆剤としてのリン酸塩系物質(リン酸カリウム塩、無機カリウム塩等)とを配合した濃縮液を水で希釈したものであり、例えば、市販のクーラント液(ロングライフクーラント液、LLC)を水で希釈したものである。そのため、前記溶液10は、市販のクーラント液を水で希釈したものを使用すると好ましい。
尚、前記溶液10が前記ラジエータの冷却水と同等成分であるとは、上述のように、当該ラジエータの冷却水の主成分がエチレングリコールの不凍液とリン酸塩系物質の防錆剤と水とであるから、少なくとも前記不凍液と前記防錆剤と水とを含有する成分を意味する。市販のクーラント液には、更に、オーバーヒート防止剤、ストップリーク、泡立ち防止剤、鳴き止め剤、クーラント強化剤が適宜含まれる場合があるため、当然に、これらを前記溶液10に含んでも構わない。
又、前記ラジエータの冷却水の色は、当該ラジエータが搭載された走行装置(自動車)の種類で異なる場合があり、例えば、豊田自動車株式会社、ダイハツ工業株式会社等が製造販売する自動車であれば、前記ラジエータの冷却水の色はピンク色であり、日産自動車株式会社、本田技研工業株式会社、三菱自動車工業株式会社等が製造販売する自動車であれば、前記ラジエータの冷却水の色はグリーン色である。この冷却水の色は、ユーザが誤って飲むのを防止するためのものである。そのため、本考案に係る燃費向上添加液1は、前記冷却水の色に対応する色の溶液10が使用され、前記ラジエータが搭載された自動車の種類に応じて使い分けられる。
又、本燃費向上添加液1は、前記溶液10と前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11との混合性(分散性)を向上させるために、所定の分散剤を添加しても構わない。前記分散剤としては、一般的に、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤等、これらの組合せを採用することが出来る。更に、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11に親水化の表面処理を施して、当該バドガシュタイン鉱石の微粒子11の混合性を更に向上させても構わない。
又、本燃費向上添加液1が充填(収納)される容器は、本考案の目的を阻害しない限り、特に限定は無いが、例えば、商品として消費者に容易に提供可能とするために、図1に示すように、円筒状の小瓶12(小容器)が好ましい。ここで、前記小瓶12の材質は、本考案の目的を阻害しない限り、特に限定は無く、例えば、合成樹脂、金属、セラミック、ガラス、ゴム、エラストマー等が挙げられる。又、前記小瓶12の形状は、本考案の目的を阻害しない限り、特に限定は無く、例えば、円筒状の他に、四角柱状、多角柱状等が挙げられる。
又、前記エンジンの種類は、本考案の目的を阻害しない限り、特に限定は無い。例えば、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、プロパンガスエンジン、ジェットエンジン等の各種のエンジン、ボイラ、ストーブ等の各種の燃焼機器、火力発電機等であっても構わない。尚、前記エンジンのうち、スパークプラグの燃焼状態を検出する検出部等を搭載したエンジンには、本燃費向上添加液1を適用しない方が好ましい。本燃費向上添加液1は、上述のように多量のマイナスイオンをエンジンに照射可能とするため、当該マイナスイオンにより前記検出部に流れる電流を変動させ当該検出部を誤作動にする場合がある。
又、前記エンジンが搭載される装置は、本考案の目的を阻害しない限り、特に限定は無い。例えば、前記エンジンが搭載される装置が走行装置である場合、小型又は大型自動車、小型又は大型トラック、バス、ダンプカー、オートバイ、リフト車、クレーン車、ショベル車等の特装車、船舶、航空機等であっても構わない。又、前記走行装置は、家庭用はもちろん、工業用、農業用、医療用、運輸用、航空用、宇宙産業用等のあらゆる分野で利用される。
<燃費向上添加液の製造方法>
次に、本考案に係る燃費向上添加液1の製造方法について説明する。
先ず、ラジエータの冷却水として使用されている市販のクーラント液(例えば、LLC)を用意する。ここで、前記クーラント液の成分は、エチレングリコールとリン酸塩系物質が全量に対して90%〜95%の濃度であり、前記クーラント液は、前記ラジエータの冷却水の10倍〜40倍の範囲で濃縮された状態である。そのため、前記クーラント液を水(水道水等)で10倍〜40倍の範囲で希釈して、前記ラジエータの冷却水と同等成分の溶液10を作成する。
次に、マイナスイオンを発生する市販のバドガシュタイン鉱石をパウダー状(紛体状)に粉砕して、市販のふるいやフィルターを用いて、粒子径が0.1μm〜500μmの範囲内のバドガシュタイン鉱石の微粒子11を用意する。前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11は、メリケン粉粒子に類似し、平均粒子径が約150μmであった。当該バドガシュタイン鉱石の微粒子11を予め用意した所定の小瓶12(容積約30cc)に1.5gだけ入れる。
そして、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11が入った小瓶12に前記溶液10を25g(25cc)だけ混入し、当該小瓶12に蓋をして所定回数(例えば、5回、10回等)振って、前記溶液10に前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11を分散させれば、本考案に係る燃費向上添加液1が完成する。尚、前記完成した燃費向上添加液1におけるバドガシュタイン鉱石の微粒子11の濃度は、前記溶液10に対して約5.7重量%であった。
<燃費向上添加液の注入方法(使用方法)>
次に、本考案に係る燃費向上添加液1の注入方法(使用方法)について説明する。ここで、本考案に係る燃費向上添加液1をラジエータの冷却水に直接的に注入しても良いが、通常は、下記のように、前記ラジエータの冷却水を補充するためのリザーバタンク21に注入して、当該ラジエータの冷却水に間接的に注入する方法が採用される。
先ず、エンジンを有する自動車において、ユーザは、当該エンジンが冷却していることを確認した上で、前記エンジンを冷却するためのラジエータを見つけ、当該ラジエータのキャップを開く。これにより、前記ラジエータ全体の密封状態を開放状態にする。
次に、ユーザは、図2に示すように、前記自動車2において、前記ラジエータの近傍に存在するリザーバタンク21を見つけ、当該リザーバタンク21のキャップを外し、本考案に係る燃費向上添加液1を前記リザーバタンク21に注入する。
ここで、本考案に係る燃費向上添加液1を前記リザーバタンク21に注入する際に、当該燃費向上添加液1を収納した小瓶12の下方にバドガシュタイン鉱石の微粒子11が沈殿している場合がある。その場合、ユーザは、前記小瓶12を十分に振って、内部のバドガシュタイン鉱石の微粒子11を溶液10中に均等に十分に分散させてから、当該燃費向上添加液1を前記リザーバタンク21に注入すると、前記小瓶12に含まれるバドガシュタイン鉱石の微粒子11を全て前記リザーバタンク21に注入することが出来るため、好ましい。
又、前記リザーバタンク21には、通常、内部の冷却水が適正量であることを確認するための二本の適正ライン(FULLライン、LOWライン)が予め設けられている。そこで、ユーザが本考案に係る燃費向上添加液1を前記リザーバタンク21に注入する際に、当該リザーバタンク21の内部の冷却水の最上面が前記二本の適正ラインの間に存在する場合には、ユーザが、当該リザーバタンク21に設けられたドレンキャップを外して、前記燃費向上添加液1の全量(約25cc)に対応する量だけ前記リザーバタンク21の内部から冷却水を抜いて、前記ドレンキャップを閉じる。そして、その後に、ユーザが、前記燃費向上添加液1を前記リザーバタンク21に注入すれば、当該リザーバタンク21の内部の冷却水を適正量に保つことが可能となる。
そして、前記燃費向上添加液1を前記リザーバタンク21に注入し終えると、当該リザーバタンク21のキャップを閉じ、更に、前記ラジエータのキャップを閉じれば、当該ラジエータ全体が密封状態となり、本考案に係る燃費向上添加液1の注入が完了する。
さて、本考案に係る燃費向上添加液1を注入した後に、前記自動車2を駆動すると、図3に示すように、例えば、シリンダとピストンを一組として四組を一体としたエンジン22が駆動し、当該エンジン22の内部で燃焼(爆発)が生じて、前記自動車2全体が走行するとともに、前記エンジン22の外表面が加熱する。すると、前記ラジエータ3のウォータポンプ31が駆動し、当該ラジエータ3内の冷却水が流動して、前記エンジン22の外表面を循環し、当該エンジン22を冷却する。
ここで、前記ラジエータ3は、前記ウォータポンプ31が押し出す冷却水を前記エンジン22の外表面に(間接的に)接触させながら下方から上方へ向かって案内するウォータジャケット32と、当該ウォータジャケット32から出される冷却水を前記ウォータポンプ31へ戻す第一の水路33と、前記ウォータジャケット32から出される冷却水をラジエータ本体34へ案内する第二の水路35と、冷却ファン36の風を受けて内部を流れる冷却水を冷却するラジエータ本体34と、当該ラジエータ本体34から出される冷却水を受けるサーモスタット37とを備えている。
前記サーモスタット37は、前記冷却水の温度が所定の閾温度(例えば、80度等)以下である場合、自身を閉鎖して、前記第一の水路33からの冷却水を前記ウォータポンプ31のみに案内する。又、前記サーモスタット37は、前記冷却水の温度が前記閾温度を超過した場合、自身を開放して、前記第一の水路33からの冷却水と、前記ラジエータ本体34からの冷却水とを前記ウォータポンプ31に案内する。そのため、前記冷却水の温度が低い場合は、前記ウォータジャケット32から第一の水路33を通ってウォータポンプ31に戻る第一の循環が生じ、前記冷却水の温度が高い場合は、前記第一の循環とともに、前記ウォータジャケット32から第二の水路35、ラジエータ本体34、サーモスタット37を通ってウォータポンプ31に戻る第二の循環が生じることになる。
又、前記ラジエータ本体34の上方近傍には、前記リザーバタンク21が連通されており、前記ラジエータ本体34を冷却水が流れたり(第二の循環が生じたり)、当該冷却水が温度上昇により蒸発して減少したりすると、前記リザーバタンク21の内部の冷却水が前記ラジエータ本体34に適宜補充される構成になっている。
そこで、上述のように前記リザーバタンク21に本考案に係る燃費向上添加液1を予め注入しておけば、前記エンジン22が加熱して、前記冷却水が流動した場合、前記リザーバタンク21の冷却水の補充により、当該燃費向上添加液1のバドガシュタイン鉱石の微粒子11が前記ラジエータ本体34に入り込むことになる。
そして、前記自動車2が暫くの間走行すると、前記リザーバタンク21内部のバドガシュタイン鉱石の微粒子11が前記ラジエータ本体34に随時補充され、当該ラジエータ本体34の冷却水の流れに従って循環する。その結果、最終的に、図4に示すように、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11が前記ラジエータ3全体に満遍なく行き渡ることになる。
ここで、前記エンジン22と前記ラジエータ3のウォータジャケット32とに着目した場合、図5Aに示すように、当該ウォータジャケット32の内部の冷却水が前記エンジン22の外表面に沿って下方から上方に向けて流れると、当該冷却水中のバドガシュタイン鉱石の微粒子11がその流れに沿って舞い上がり移動したりする。すると、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11が相互に衝突したり、振動したり、前記ウォータジャケット32の外壁に衝突したりして、多量のマイナスイオンを発生させる。
一方、前記エンジン22の内外表面には、シリンダ内のピストンの摩擦等で静電気が発生し、通常であれば、前記エンジン22のスパークプラグの失火を招いたり、前記ピストンの振動を阻害したりする。しかしながら、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11が多量のマイナスイオンをエンジン22に照射することで、前記静電気が中和される。これにより、前記スパークプラグの点火を確実にしたり、前記ピストンの振動を円滑化したりして、前記エンジン22の燃費を向上させることになる。又、多量のマイナスイオンは、前記エンジン22の内部における燃料の炭化水素分子の集合体を微細化するため、完全燃焼を促し、これにより、更に前記エンジン22の燃費を向上させることになる。
特に、本考案に係る燃費向上添加液1は、上述のように、前記ラジエータ3の冷却水を利用して前記エンジン22にダイレクトに多量のマイナスイオンを照射することが可能となるため、効果的な(確実な)燃費向上を図ることが可能となる。
一方、前記冷却水中にバドガシュタイン鉱石の微粒子11が存在しない場合は、図5Bに示すように、前記エンジン22の内外表面に生じた静電気により、前記エンジン22のスパークプラグの失火を招いたり、前記ピストンの振動が阻害されたりすることになる。もちろん、前記燃料の炭化水素分子の集合体の微細化は生じない。
<実施例、比較例等>
以下、実施例、比較例等によって本考案を具体的に説明するが、本考案はこれに限定されるものではない。
<実施例1>
本考案に係る燃費向上添加液1は、上述した製造方法により製造した。ここで、前記溶液10に混入する前の(前記燃費向上添加液1を製造する前の)バドガシュタイン鉱石の微粒子11から発生するマイナスイオンの数は、図6に示すように、7652個/ccであった。尚、図6の測定器が市販の鉱石用マイナスイオン測定器であり、当該測定器のメータの数がマイナスイオンの数である。又、前記溶液10に混入した後の(前記燃費向上添加液1を製造した後の)燃費向上添加液1から発生するマイナスイオンの数は、図7に示すように、3977個/ccであった。そして、この燃費向上添加液1を、ラジエータの冷却水の水量が約4000g(4000cc)である自動車(日産グロリア H16年モデル)のリザーバタンクに全て(約26.5g)注入した。この場合、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の濃度は、前記冷却水に対して約0.037重量%である。そして、約600m走行した。その結果、当該走行に要した燃費は平均して約9.5km/Lであった。
<比較例1>
実施例1と同一の自動車を用いて、本考案に係る燃費向上添加液1をラジエータの冷却液(リザーバタンク)に注入すること無く、約600km走行した。その結果、当該走行に要した燃費は平均して約7.2km/Lであった。
<実施例2>
実施例1においてバドガシュタイン鉱石の微粒子11から発生するマイナスイオンの数を約3000個/ccとし、前記燃費向上添加液1から発生するマイナスイオンの数を約1000個/ccとしたこと以外は、実施例1と同様にして自動車の燃費を算出した。その結果、実施例1よりもやや劣る燃費であった。
<比較例2>
実施例1においてバドガシュタイン鉱石の微粒子11から発生するマイナスイオンの数を約500個/ccとし、前記燃費向上添加液1から発生するマイナスイオンの数を約100個/ccとしたこと以外は、実施例1と同様にして自動車の燃費を算出した。その結果、比較例1と同等の燃費であり、燃費向上の効果が見られなかった。
<実施例3>
実施例1においてラジエータの冷却水に対する燃費向上添加液1の添加量を変更して、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の濃度を当該冷却水に対して約0.080重量%としたこと以外は、実施例1と同様にして自動車の燃費を算出した。その結果、実施例1と同等の燃費であった。
<実施例4>
実施例1においてラジエータの冷却水に対する燃費向上添加液1の添加量を変更して、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の濃度を当該冷却水に対して約0.005重量%としたこと以外は、実施例1と同様にして自動車の燃費を算出した。その結果、実施例1よりもやや劣る燃費であった。
<実施例5>
実施例1においてラジエータの冷却水に対する燃費向上添加液1の添加量を変更して、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の濃度を当該冷却水に対して約0.200重量%としたこと以外は、実施例1と同様にして自動車の燃費を算出した。その結果、実施例1と同等の燃費であった。
<比較例3>
実施例1において溶液10に対するバドガシュタイン鉱石の粒子の粒子径を1000μm(1mm)を超えるようにしたこと以外は、実施例1と同様にして自動車の燃費を算出した。その結果、実施例1よりもやや劣る燃費であり、目詰まり等を起こす場合があった。
<比較例4>
実施例1において溶液10に対するバドガシュタイン鉱石の粒子の粒子径を0.1μm未満としたこと以外は、実施例1と同様にして自動車の燃費を算出した。その結果、前記溶液10の上面にバドガシュタイン鉱石の粒子が浮遊する場合があり、実施例1よりもやや劣る燃費であった。
<比較例5>
実施例1において溶液10に対してバドガシュタイン鉱石の微粒子11を添加するとともに、粒子径が0.1μm〜500μmの範囲内であるトルマリンの微粒子を1.5gだけ添加すること以外は、実施例1と同様にして自動車の燃費を算出した。その結果、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11と前記トルマリンの微粒子との混合の添加液から発生するマイナスイオンの数が非常に少なく、比較例1と同等の燃費であった。
<参考例1>
実施例1において溶液10に対するバドガシュタイン鉱石の微粒子11の添加量を変更して、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の濃度を当該溶液10に対して約0.5重量%としたこと以外は、実施例1と同様にして自動車の燃費を算出した。その結果、実施例1と同様の燃費であった。
<参考例2>
実施例1において溶液10に対するバドガシュタイン鉱石の微粒子11の添加量を変更して、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の濃度を当該溶液10に対して約2.0重量%としたこと以外は、実施例1と同様にして自動車の燃費を算出した。その結果、実施例1と同様の燃費であった。
<参考例3>
実施例1において溶液10に対するバドガシュタイン鉱石の微粒子11の添加量を変更して、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11の濃度を当該溶液10に対して約15.0重量%としたこと以外は、実施例1と同様にして自動車の燃費を算出した。その結果、実施例1と同様の燃費であった。但し、前記燃費向上添加液1においてバドガシュタイン鉱石の微粒子11の沈殿が著しかった。
<比較結果>
実施例1では、比較例1と比較して燃費が約30%向上していることが理解される。又、実施例2、比較例2により、前記燃費向上添加液1から発生するマイナスイオンの数は所定の値以上の必要があり、実施例3−5により、前記ラジエータの冷却水に対するバドガシュタイン鉱石の微粒子11の濃度は所定の範囲内の必要があることが理解される。そして、比較例3、4により、前記バドガシュタイン鉱石の粒子の粒子径は所定の範囲内の必要があり、比較例5により、前記バドガシュタイン鉱石の微粒子11に他の異なる鉱石を混合すべきでないことが理解される。
又、実施例1−5におけるドライバーに走行についての感想を聞いたところ、比較例1−5と比較して、使用燃料の量が減った、タバコの臭いが消えた、エアコンの冷え方が向上した等の良好な感想が得られている。
このように、本考案に係る燃費向上添加液は、エンジン22を冷却するためのラジエータの冷却水に注入される燃費向上添加液1であって、所定の溶液10に、粒子径が0.1μm〜500μmの範囲内であるバドガシュタイン鉱石の微粒子11のみを混入した添加液からなり、本燃費向上添加液1から発生するマイナスイオンの数が、1000個/cc以上であることを特徴とする。
これにより、ラジエータの冷却水に注入することでエンジンの燃費を効果的に向上させることが可能となる。
尚、本考案の実施例では、個人用、家庭用の自動車であったが、工業用、農業用、医療用、運輸用、航空用、宇宙産業用等のあらゆる分野で利用される走行装置、エンジンを備えた装置(発電機等)であっても、同様の作用効果を奏する。
又、本考案の実施例では、前記エンジンをガソリンエンジンとしたが、ディーゼルエンジン、プロパンガスエンジン、ジェットエンジン等の各種エンジンであっても、同様の作用効果を奏する。
又、本考案では、燃費向上添加液1をラジエータの冷却水に注入することに加えて、更に、他の燃費向上部材を追加して組み合わせても構わない。例えば、本考案に係る燃費向上添加液1をラジエータの冷却水に注入するとともに、マイナスイオンを発生する燃費向上部材を、前記エンジンの駆動に関係する部材のうち、当該エンジンの駆動に用いられる燃料、電流、空気のいずれかが内部に流れるエンジン関係部材の外表面に固定するよう構成しても構わない。前記エンジン関係部材は、燃料タンク、燃料ホース、オイルパン、オルタネータ、バッテリーの電極部(正極、負極)、ヒューズボックス、イグニッションコイル、エアクリーナー、エアホース、空気取り入れ口のいずれかである。このように構成することで、前記エンジンの燃費を更に向上させることが可能となる。
以上のように、本考案に係る燃費向上添加液は、あらゆる分野におけるエンジンで使用される燃費向上添加液として有用であり、ラジエータの冷却水に注入することでエンジンの燃費を効果的に向上させることが可能な燃費向上添加液として有効である。
1 燃費向上添加液
10 溶液
11 バドガシュタイン鉱石の微粒子
12 小瓶
2 自動車
21 リザーバタンク
22 エンジン
3 ラジエータ
31 ウォータポンプ
32 ウォータジャケット
33 第一の水路
34 ラジエータ本体
35 第二の水路
36 冷却ファン
即ち、本考案に係る燃費向上添加液は、エンジンを冷却するためのラジエータの冷却水に注入される燃費向上添加液であって、所定の溶液に、粒子径が0.1μm〜500μmの範囲内であるバドガシュタイン鉱石の微粒子のみを混入した添加液からなり、本燃費向上添加液から発生するマイナスイオンの数が、1000個/cc以上であり、本燃費向上添加液が小瓶に収納されることを特徴とする。
ここで、本燃費向上添加液1から発生するマイナスイオンの数は、市販の鉱石用マイナスイオン測定器の検知部を当該本燃費向上添加液1に当てればよい。前記マイナスイオン測定器は、所定の検知部で空気中のマイナスイオン(マイナス電荷)を持った分子の電流量(μA)を検出し、当該検出した電流量(μA)に所定の係数を掛けることでマイナスイオンの個数を算出するよう構成される。

Claims (3)

  1. エンジンを冷却するためのラジエータの冷却水に注入される燃費向上添加液であって、
    所定の溶液に、粒子径が0.1μm〜500μmの範囲内であるバドガシュタイン鉱石の微粒子のみを混入した添加液からなり、
    本燃費向上添加液から発生するマイナスイオンの数が、1000個/cc以上であることを特徴とする燃費向上添加液。
  2. 本燃費向上添加液が前記ラジエータの冷却水に注入された際の前記バドガシュタイン鉱石の微粒子の濃度が、前記冷却水に対して0.01重量%〜0.10重量%の範囲内である
    請求項1に記載の燃費向上添加液。
  3. 本燃費向上添加液におけるバドガシュタイン鉱石の微粒子の濃度が、前記溶液に対して1重量%〜10重量%の範囲内である
    請求項1又は2に記載の燃費向上添加液。
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