JP2011032588A - ポリエステル系繊維品の難燃加工剤と難燃加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポリエステル系繊維品に耐久性にすぐれる難燃性を付与することができる難燃加工剤とそれを用いる難燃加工方法と、更には、それを用いて得られる難燃加工ポリエステル系繊維品を提供する。
【解決手段】本発明によれば、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート100重量部に対して、ビフェニリルジフェニルホスフェートとナフチルジフェニルホスフェートから選ばれる少なくとも1種の芳香族リン酸エステル60〜350重量部をノニオン系界面活性剤とアニオン系界面活性剤の存在下に水に乳化させ、又は、分散させてなることを特徴とするポリエステル系繊維品の難燃加工剤が提供される。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリエステル系繊維品の難燃加工に関し、詳しくは、1,2,5,6,9,10−ヘキサブロモシクロドデカン(以下、HBCDという。)を難燃剤として用いることなく、ポリエステル系繊維品に、HBCDと比較して遜色のない耐久性にすぐれた難燃性を付与することができる難燃加工剤と、そのような難燃加工剤を用いるポリエステル系繊維品の難燃加工方法と、そのような難燃加工剤を用いて得られる難燃加工ポリエステル系繊維品に関する。
従来、ポリエステル系繊維品に後加工によって難燃性を付与する代表的な方法として、HBCDを難燃剤として分散剤を用いて水に分散させてなる難燃加工剤をポリエステル系繊維品に付着させる方法がよく知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、HBCDを難燃剤としてポリエステル系繊維品に難燃性を付与する方法によれば、このHBCDが難分解性で高蓄積性であることから、環境や生物に有害な影響を及ぼす問題がある。かくして、現在では、繊維品の難燃加工において、HBCDを用いることが規制されるに至っている。
ポリエステル系繊維品にすぐれた難燃性を付与するHBCD以外のハロゲン系難燃剤として、ビスフェノール系臭素化合物やイソシアヌレート系臭素化合物が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、上記イソシアヌレート系臭素化合物とリン酸エステルと樹脂からなる難燃性樹脂層をアクリル系繊維性基布上に形成して、難燃性防水シートとすることも提案されている(例えば、特許文献3参照)。しかし、この場合には、リン酸エステルは、難燃助剤として用いられているにすぎず、後述するように、難燃化が上記イソシアヌレート系臭素化合物による炭化型の機構によるため、ポリエステル系繊維品に十分な難燃性を付与するためには、多量のイソシアヌレート系臭素化合物の使用が必要となる。
このように、HBCD以外のこれら難燃剤は、炭化傾向が強く、ポリエステル系繊維品に十分な難燃性を付与するためには、多量の難燃剤を使用せざるを得ないので、難燃加工後のポリエステル系繊維品の風合いが硬化する等の問題があった。
そこで、HBCDを始めとするハロゲン系化合物に代えて、ハロゲンを含まないリン酸エステルを難燃剤として用いて、ポリエステル系繊維品に難燃性を付与することが行われている。このようなリン酸エステルとして、例えば、トリクレジルホスフェートのような芳香族モノホスフェートやレゾルシノールビス(ジフェニルホスフェート)のような芳香族ジホスフェート等が知られている。しかし、これらリン酸エステルを難燃剤として用いても、ポリエステル系繊維品に十分な難燃性を付与することは困難であった。
更に、ビフェニリルジフェニルホスフェートやナフチルジフェニルホスフェート等のリン酸エステルを難燃剤として用いて、ポリエステル系繊維品に難燃性を付与することが提案されている(例えば、特許文献4参照)。これらのリン酸エステルを難燃剤として用いることによって、レギュラーポリエステルのほか、カチオン可染ポリエステルの一部については、すぐれた難燃性を付与することができるが、しかし、HBCDのように広汎な繊維品に対して十分な難燃性を付与することが困難であった。即ち、汎用性において十分とはいえなかった。
特公昭53−8840号公報 特開2007−284830号公報 特開2000−73278号公報 特開2007−197867号公報
本発明者らは、従来のポリエステル系繊維品の難燃加工における上述した問題を解決するため鋭意研究した結果、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートに対して所定の割合にてある種の芳香族リン酸エステルを組み合わせて難燃剤として用いることによって、難燃性、経済性、汎用性のすべてにおいて、HBCDと比較して、遜色のない耐久性にすぐれる難燃性をポリエステル系繊維品に付与し得ることを見出して、本発明に至ったものである。
従って、本発明は、ポリエステル系繊維品に耐久性にすぐれる難燃性を付与することができる難燃加工剤と、そのような難燃加工剤を用いる難燃加工方法と、更には、そのような難燃加工剤を用いて得られる難燃加工ポリエステル系繊維品を提供することを目的とする。
本発明によれば、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート100重量部に対して、ビフェニリルジフェニルホスフェートとナフチルジフェニルホスフェートから選ばれる少なくとも1種の芳香族リン酸エステル60〜350重量部をノニオン系界面活性剤とアニオン系界面活性剤の存在下に水に乳化させ、又は、分散させてなることを特徴とするポリエステル系繊維品の難燃加工剤が提供される。
また、本発明によれば、上記難燃加工剤によってポリエステル系繊維品を難燃加工することを特徴とするポリエステル系繊維品の難燃加工方法が提供される。
更に、本発明によれば、上述したような方法によって得られる難燃加工ポリエステル系繊維品が提供される。
本発明に従って、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートに対して、所定の割合で上記芳香族リン酸エステルを組み合わせてなる難燃剤を含む難燃加工剤は、難燃性、経済性、汎用性のすべてにおいて、HBCDと比較して、遜色のない耐久性にすぐれる難燃性を種々のポリエステル系繊維品に付与することができる。
特に、本発明によれば、通常は、難燃性を付与することが困難であるカチオン可染ポリエステル系繊維品のみならず、難燃性を付与することが一層、困難であるカチオン可染ポリエステル繊維と共にポリエステル系繊維紡績糸を含むポリエステル系繊維品についても、少量の難燃剤を用いて難燃加工することによって、高性能で耐久性のある難燃性を付与することができる。
本発明において、ポリエステル系繊維品とは、少なくともポリエステル繊維を含む繊維と、そのような繊維を含む糸、綿、編織布や不織布等の布帛をいい、好ましくは、ポリエステル繊維、これよりなる糸、綿、編織布や不織布等の布帛をいう。
上記ポリエステル系繊維は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレート、ポリエチレンテレフタレート/5−スルホイソフタレート、ポリエチレンテレフタレート/ポリオキシベンゾイル、ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート等を挙げることができるが、これら例示したものに限定されるものではなく、更に、難燃性化合物をポリエステルの製造時にポリエステル中に共重合させたもの、また、重合時又は製糸時に難燃性化合物をブレンドした難燃原糸であってもよい。
本発明に従って難燃加工されたポリエステル系繊維品は、例えば、座席シート、シートカバー、カーテン、壁紙、天井クロス、カーペット、緞帳、建築養生シート、テント、帆布、ブラウス、ユニホーム等の衣服、エプロン等に好適に用いられる。
本発明によるポリエステル系繊維品の難燃加工剤は、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート100重量部に対して、ビフェニリルジフェニルホスフェートとナフチルジフェニルホスフェートから選ばれる少なくとも1種の芳香族リン酸エステル60〜350重量部をノニオン系界面活性剤とアニオン系界面活性剤の存在下に水に乳化させ、又は、分散させてなるものである。
本発明において、上記ビフェニリルジフェニルホスフェートは、2−、3−又は4−ビフェニリルジフェニルホスフェート又はこれら2種以上の混合物であり、ナフチルジフェニルホスフェートは、1−又は2−ナフチルジフェニルホスフェート又はこれらの混合物である。これらビフェニリルジフェニルホスフェートとナフチルジフェニルホスフェートは、それぞれ単独で用いてもよく、また、両者を混合物として用いてもよい。
本発明によれば、上述したなかでも、ビフェニリルジフェニルホスフェートとしては、2−ビフェニリルジフェニルホスフェートが、また、ナフチルジフェニルホスフェートとしては、2−ナフチルジフェニルホスフェートが好ましく用いられる。これらの芳香族リン酸エステルは、市販品として入手することができる。また、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートも、市販品として入手することができる。
本発明による難燃加工剤において、芳香族リン酸エステルとトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートの配合量は、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート100重量部に対して、芳香族リン酸エステルを60〜350重量部の範囲であり、好ましくは、70〜300重量部の範囲であり、最も好ましくは、75〜250重量部の範囲である。トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート100重量部に対して、芳香族リン酸エステルの割合が60重量部よりも少ないときは、ポリエステル系繊維品が燃焼する際に炭化傾向を示すため、十分な難燃性を得ることができず、他方、350重量部を越えるときは、ポリエステル系繊維品への難燃剤の吸尽率が低下することから、少量で十分な難燃性を得ることができず、不経済的である。
トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートは、前述したように、ポリエステル系繊維品に炭化型の難燃性を付与する難燃剤であり、ポリエステルは、本来、燃焼時は溶融型のポリマーであるので、このようなポリエステル系繊維品に炭化型の難燃性を付与するには、自ずと多量の難燃剤を必要とする。一方、リン酸エステルは、溶融型の難燃性を付与する難燃剤である。そこで、本発明によれば、リン酸エステルによる溶融型の難燃化を阻害しない範囲において、これに難燃化が炭化型であるトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートを組み合わせて難燃剤とし、これをポリエステル系繊維品に付着させて、難燃性を付与するものである。
このような難燃剤によれば、ポリエステル系繊維品の燃焼に際して、臭素系難燃剤であるトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートが臭素ガスを発生し、燃焼の連鎖を抑制する効果と、リン酸エステルの溶融促進効果との相乗効果によって、HBCDと比較して遜色のないすぐれた難燃性をポリエステル系繊維品に付与することができる。
本発明において難燃剤として上記芳香族リン酸エステルが常温で液体である場合は、例えば、その芳香族リン酸エステルとトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートを界面活性剤と、後述するように、必要に応じて、有機溶剤と混合し、加熱して均一な溶融物とし、これを温水中に攪拌しながら、徐々に加えて乳化物させ、放冷すれば、分散媒が水である難燃加工剤の乳化物を得ることができる。
他方、上記芳香族リン酸エステルが常温で固体である場合にも、例えば、その芳香族リン酸エステルとトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートを界面活性剤と、必要に応じて、有機溶剤と混合し、加熱して均一な溶融物とし、これを温水中に攪拌しながら、徐々に加えて乳化物させ、放冷すれば、上記と同様に、分散媒が水である難燃加工剤の乳化物を得ることができる。
本発明において、難燃剤である芳香族リン酸エステルとトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートの乳化物を得るときに、必要に応じて、得られる乳化物を均一に保持し、また、その難燃剤の乳化性を向上させるために、上述したように、有機溶剤を用いることができる。この有機溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、アルキルナフタレン等の芳香族炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、メチルアルコール、エチルアルコール等のアルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類、ジオキサン等のエーテル類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル等のアルキレングリコールアルキルエーテル類、ジメチルホルムアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、メチレンクロライド、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類を挙げることができる。これらの有機溶剤は、単独で用いてもよく、また、必要に応じて、2種以上組み合わせて用いてもよい。このような有機溶剤を用いる場合は、その使用量は、通常、難燃剤に対して、1〜20重量%の範囲である。
本発明においては、上述したように、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートと芳香族リン酸エステルとからなる難燃剤を水中に乳化させ、または分散させる際に、ノニオン系界面活性剤とアニオン系界面活性剤とが併用される。
ここに、上記ノニオン系界面活性剤としては、分子中に5〜20のオキシアルキレン単位を有するポリオキシアルキレンスチレン化フェニルエーテル及び一般式(I)
Figure 2011032588
(式中、R1は炭素数6〜12のアルキル基を示し、R2及びR3はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数4〜10のアルキル基を示す。但し、R2及びR3は同時に水素であることはない。mは3〜20の数を示し、nは1〜20の数を示し、酸化エチレン及び酸化プロピレンの付加順序と形態はブロック型とランダム型のいずれでもよい。)
で示されるノニオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種が好ましく用いられる。
上記分子中に5〜20のオキシアルキレン単位を有するポリオキシアルキレンスチレン化フェニルエーテルの好ましい具体例として、例えば、ジスチレン化フェノールのエチレンオキサイド10モル付加物を挙げることができる。
また、上記一般式(I)で表されるノニオン界面活性剤については、抑泡性と芳香族ジホスフェートの水中での分散性の観点から、R1とR2とR3の炭素数の合計は10〜18の範囲にあることが好ましく、より好ましくは、10〜14の範囲にあり、mは、好ましくは、5〜20の範囲の数であり、nは、好ましくは、2〜15の範囲の数である。
従って、上記一般式(I)で表されるノニオン界面活性剤の好ましい具体例として、2−ブチルオクタノールの酸化エチレン/酸化プロピレン付加体、2−ヘキシルルオクタノールの酸化エチレン/酸化プロピレン付加体、2−ブチルデカノールの酸化エチレン/酸化プロピレン付加体、2−ヘキシルデカノールの酸化エチレン/酸化プロピレン付加体、2−オクチルデカノールの酸化エチレン/酸化プロピレン付加体、2−オクチルドデカノールの酸化エチレン/酸化プロピレン付加体等を挙げることができる。
一方、上記アニオン系界面活性剤としては、分子中に5〜20のオキシアルキレン単位を有するポリオキシアルキレンスチレン化フェニルエーテルスルホン化物のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、ビス(ポリオキシアルキレンスチレン化フェニルエーテル)コハク酸エステルスルホン化物のアルカリ金属塩及びアンモニウム塩から選ばれる少なくとも1種が好ましく用いられる。
このようなアニオン系界面活性剤の具体例として、例えば、トリスチレン化フェノールエチレンオキサイド10モル付加物の硫酸エステルのアンモニウム塩、ナトリウム塩やビス(トリスチレン化フェニルエーテルエチレンオキサイド10モル付加物)コハク酸エステルスルホン化物のナトリウム塩、アンモニウム塩等を挙げることができる。
このように、ビフェニリルジフェニルホスフェートとナフチルジフェニルホスフェートから選ばれる少なくとも1種とトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートを難燃剤として併用し、これらを水に乳化させ、又は分散させて、本発明による難燃加工剤を調製する際に、本発明によれば、上記芳香族リン酸エステルは、ポリエステル系繊維品に付与する難燃性に有害な影響を与えない範囲において、その他のリン酸エステルを含んでいてもよい。即ち、本発明によれば、ビフェニリルジフェニルホスフェートとナフチルジフェニルホスフェートから選ばれる少なくとも1種は、例えば、ジビフェニリルフェニルホスフェートやトリフェニルホスフェート等を30重量%以下の範囲で、好ましくは、10重量%以下の範囲で含んでいてもよい。
本発明による難燃加工剤を用いて、ポリエステル系繊維品を難燃加工し、難燃性を付与する方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、パディング法、スプレー法、コーティング法等によって、難燃加工剤をポリエステル系繊維品に付着させ、100〜200℃の温度で熱処理して、芳香族リン酸エステルおよびトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートを繊維に固着させる方法を挙げることができる。より詳細には、例えば、パディング法によるときは、本発明による難燃加工剤にポリエステル系繊維品を浸漬して、所定の付着量になるようにマングル等で絞った後、例えば、100〜200℃、好ましくは、150〜190℃の範囲の温度で数秒から数分間、乾熱処理を行うのである。
また、本発明による難燃加工剤をポリエステル系繊維品に付与して、難燃加工する別の方法として、浴中処理によることができる。この方法によるときは、例えば、難燃加工剤中にポリエステル系繊維品を浸漬し、60〜140℃の温度で、好ましくは、80〜135℃の温度で、浴中処理して、芳香族リン酸エステルおよびトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートを繊維に固着させる。この方法によるときは、例えば、液流染色機、ビーム染色機、チーズ染色機等のパッケージ染色機を用いることができる。
本発明によれば、上述した浴中処理を行う場合、染色と同時に行うことができる。染色と同時に難燃剤の浴中処理を行う場合、所要の染料の他に、必要に応じて、均染剤、緩染剤等を添加し、pH調整剤やpH緩衝剤を用いて浴中のpHを3〜6に調整することが望ましい。
本発明による上述した浴中処理は、通常、高温高圧下に行われるので、用いる難燃加工剤が温度に対する乳化安定性が悪いときは、難燃加工中に難燃剤である前記芳香族リン酸エステルおよびトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートが乳化破壊を起こし、ポリエステル系繊維中のポリエステルオリゴマーを取り込んで、ポリエステル布帛に汚れ物質として付着する不都合を生じる。更に、そのように布帛に付着した汚れ物質が加工機内を汚染する不都合も起こる。
ここに、難燃剤である芳香族リン酸エステルおよびトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートを水に乳化させ、又は分散させるに際して、ノニオン系界面活性剤のみを用いるときは、得られる難燃加工剤が高温下において乳化安定性が悪くなり、上述したような不都合が生じる。そこで本発明に従って、ノニオン系界面活性剤とアニオン系界面活性剤を併用することによって、難燃加工剤に高温下において高い乳化安定性を有せしめることができる。
このように、高温下において乳化安定性にすぐれる難燃加工剤を得るには、難燃剤である芳香族リン酸エステルおよびトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートに対して、ノニオン系界面活性剤を2〜20重量%の範囲で用いると共に、アニオン系界面活性剤を2〜10重量%の範囲で使用することが好ましい。
本発明によれば、少量の難燃加工剤を用いる難燃加工によって、通常のポリエステル系繊維品、即ち、レギュラーポリエステル系繊維品に容易に十分な難燃性を付与することができるが、特に、本発明によれば、前述したように、通常は、難燃性を付与することが困難であるカチオン可染ポリエステル系繊維品のみならず、難燃性を付与することが一層、困難であるカチオン可染ポリエステル繊維と共にポリエステル系繊維紡績糸を含むポリエステル系繊維品についても、少量の難燃剤を用いて難燃加工することによって、高性能で耐久性のある難燃性を付与することができる。
ここに、カチオン可染ポリエステル繊維を含む布帛中に含まれるカチオン可染ポリエステル繊維糸の重量基準による割合(重量%)をカチオン可染ポリエステル繊維の混率といい、ポリエステル系紡績糸を含む布帛におけるポリエステル系紡績糸の重量基準による割合(重量%)をポリエステル系紡績糸の混率という。
本発明による難燃加工剤を用いて、一般に、ポリエステル系繊維品を難燃加工するに際して、難燃剤、即ち、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートと前記芳香族リン酸エステルの合計量のポリエステル系繊維品への付着量は、厳密には、そのポリエステル系繊維品の種類にもよるが、一般に、0.1〜10重量%の範囲であり、好ましくは、0.3〜6重量%の範囲である。ポリエステル系繊維品への難燃剤の付着量が0.1重量%よりも少ないときは、通常のポリエステル系繊維品であっても、これに十分な難燃性を付与することができず、他方、10重量%を越えるときは、難燃加工後の繊維品の染色堅牢度が低下する等の不具合を生じる。
本発明において、カチオン可染ポリエステル繊維を含む布帛とは、カチオン可染ポリエステル繊維糸とレギュラーポリエステル繊維糸との混織による布帛を意味し、カチオン可染ポリエステル繊維糸のみからなる布帛をも含めることとする。また、カチオン可染ポリエステル繊維と共にポリエステル系紡績糸を含む布帛とは、カチオン可染ポリエステル繊維糸とポリエステル系紡績糸(とレギュラーポリエステル繊維糸)との混織による布帛を意味する。
カチオン可染ポリエステル混織布帛には、そのポリエステル繊維を形成するポリエステルの分子中にカチオン染料による染色を容易にするために、例えば、5−ソジオスルホイソフタレートのようなスルホン酸基を有するジカルボン酸モノマー成分がポリエステル分子中に組み込まれている。このようなスルホン酸基を有するモノマー成分を含まないポリエステル分子からなる繊維がレギュラーポリエステル繊維である。このようなカチオン可染ポリエステル混織布帛は、レギュラーポリエステル系繊維品に比較して、燃焼後に燃焼残渣を生じやすく、また、燃焼後に生じた燃焼残渣がいわば「蝋燭の芯」の役割をして、レギュラーポリエステルのドリップを阻害するので、その難燃化が困難であるとされている。
即ち、カチオン可染ポリエステル繊維糸は融点約246℃、5%分解温度約373℃であり、レギュラーポリエステル繊維糸は融点約256℃、5%分解温度約400℃であるのでカチオン可染ポリエステル混織布帛が燃焼した場合、カチオン可染ポリエステル繊維糸の分解温度がレギュラーポリエステル繊維糸の分解温度よりも低く、燃焼残渣がレギュラーポリエステル繊維糸の分解前に形成され、その結果として、燃焼残渣が「蝋燭の芯」の役割をするとみられる。
このようなカチオン可染ポリエステル混織布帛、特に、カチオン可染ポリエステルの混率が25%以上のものは、レギュラーポリエステル系繊維品に比較して、従来、難燃化が困難であるといわれている。
しかしながら、本発明によれば、カチオン可染ポリエステル繊維を含む布帛を難燃加工するに際して、難燃剤のカチオン可染ポリエステル繊維を含む布帛への付着量は、通常、1〜10重量%の範囲であり、好ましくは、1.5〜5重量%の範囲であり、難燃剤のこのような付着量によって、カチオン可染ポリエステル繊維を含む布帛に十分な難燃性を付与することができる。
カチオン可染ポリエステル系繊維を含む布帛への難燃剤の付着量が1重量%よりも少ないときは、ポリエステル系繊維品に十分な難燃性を付与することができず、他方、10重量%を越えるときは、難燃加工後の繊維品の染色堅牢度が低下する等の不具合を生じる。
ポリエステル系紡績糸は、短繊維をより合わせて製造されることから、繊維中に空気を抱え込み、燃焼を助長させる。従って、このようなポリエステル系紡績糸を上述したカチオン可染ポリエステル繊維を含む布帛に混織した場合には、カチオン可染ポリエステル繊維の混率が低いものでも、その難燃化は、一層、困難であり、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートや芳香族リン酸エステルを単独で用いて難燃加工しても、極めて不十分な難燃性を付与し得るにすぎない。
しかし、本発明による難燃剤を用いることによって、このようなカチオン可染ポリエステル繊維と共にポリエステル系繊維紡績糸を含む布帛であっても、十分な難燃性を有せしめることができる。
本発明によれば、カチオン可染ポリエステル繊維と共にポリエステル系繊維紡績糸を含む布帛を難燃加工するに際して、難燃剤である芳香族リン酸エステルとトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートのポリエステル繊維布帛への付着量は、通常、3〜10重量%の範囲であり、好ましくは3.5〜6重量%の範囲である。ポリエステル系繊維品への難燃剤の付着量が3重量%よりも少ないときは、ポリエステル系繊維品に十分な難燃性を付与することができず、他方、10重量%を越えるときは、難燃加工後の繊維品の染色堅牢度が低下する等の不具合を生じる。
本発明による難燃加工剤は、その性能が阻害されない範囲において、必要に応じて、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デンプン糊等の分散安定剤、難燃加工剤の難燃性を高めるための難燃助剤、耐光堅牢度を高めるための紫外線吸収剤や酸化防止剤等を含んでいてもよい。更に、必要に応じて、従来から知られている難燃剤や界面活性剤を含んでいてもよい。
更に、本発明による難燃加工剤は、他の機能加工剤と併用することもできる。このような繊維加工剤としては、例えば、柔軟剤、帯電防止剤、撥水撥油剤、硬仕上げ剤、風合調整剤、SR剤等を挙げることができる。
以下に本発明による難燃加工剤の製造と本発明による難燃加工の実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
A.難燃加工剤の製造
実施例1
(難燃加工剤Aの製造)
難燃剤として2−ビフェニリルジフェニルホスフェート37重量部とトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート37重量部、界面活性剤として2−ブチルオクタノールの酸化エチレン12モルと酸化プロピレン12モル付加体12重量部及びトリスチレン化フェノール酸化エチレン10モル付加物のスルホコハク酸エステルナトリウム塩3重量部を90℃下で混合し、均一化した後、冷却し、有機溶剤エチレングリコールモノイソブチルエーテル11.0重量部を添加し、上記難燃剤を含む自己乳化型の難燃加工剤Aを得た。
実施例2
(難燃加工剤Bの製造)
難燃剤として2−ナフチルジフェニルホスフェート95重量%およびトリフェニルホスフェート5重量%からなる芳香族リン酸エステル17重量部とトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート22重量部、界面活性剤としてジスチレン化フェノールエチレンオキサイド10モル付加物2重量部とトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド10モル付加物の硫酸エステルのアンモニウム塩1重量部及びシリコーン系消泡剤0.1重量部を水30重量部と混合し、これを0.8mmのガラスビーズを充填したミルに仕込み、上記難燃剤の平均粒子径が1.0μmとなるまで粉砕し、105℃の温度で30分乾燥させたときの不揮発分濃度が40%となるように調整して、上記難燃剤を含む水分散型の難燃加工剤Bを得た。
実施例3
(難燃加工剤Cの製造)
難燃剤として2−ビフェニリルジフェニルホスフェート30重量部とトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート10重量部、界面活性剤として2−ブチルオクタノールの酸化エチレン12モルと酸化プロピレン12モル付加体3重量部及びトリスチレン化フェノールエチレンオキサイド10モル付加物の硫酸エステルのアンモニウム塩3重量部を90℃下で混合し、均一化した後、シリコーン系消泡剤0.1重量部と共に水54重量部に乳化分散させて、不揮発分濃度が40重量%になるように調整して、上記難燃剤を含む水乳化型の難燃加工剤Cを得た。
比較例1
(難燃加工剤Dの製造)
難燃剤として2−ビフェニリルジフェニルホスフェート74重量部と界面活性剤として 2−ブチルオクタノールの酸化エチレン12モルと酸化プロピレン12モル付加体12重量部及びトリスチレン化フェノール酸化エチレン10モル付加物のスルホコハク酸エステルナトリウム塩3重量部を90℃下で混合し、均一化した後、冷却し、有機溶剤エチレングリコールモノイソブチルエーテル11.0重量部を添加し、上記難燃剤を含む自己乳化型の難燃加工剤Dを得た。
比較例2
(難燃加工剤Eの製造)
難燃剤としてトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート40重量部、界面活性剤としてジスチレン化フェノールエチレンオキサイド10モル付加物2重量部、トリスチレン化フェノールエチレンオキサイド10モル付加物の硫酸エステルのアンモニウム塩1重量部及びシリコーン系消泡剤0.1重量部を水30重量部と混合し、これを0.8mmのガラスビーズを充填したミルに仕込み、上記難燃剤の平均粒子径が1.0μmとなるまで粉砕し、105℃の温度で30分乾燥させたときの不揮発分濃度が40%となるように調整して、上記難燃剤を含む水分散型の難燃加工剤Eを得た。
比較例3
(難燃加工剤Fの製造)
難燃剤として1,2,5,6,9,10−ヘキサブロモシクロドデカン40重量部、界面活性剤としてジスチレン化フェノールエチレンオキサイド10モル付加物2重量部、トリスチレン化フェノールエチレンオキサイド10モル付加物の硫酸エステルのアンモニウム塩1重量部及びシリコーン系消泡剤0.1重量部を水30重量部と混合し、これを0.8mmのガラスビーズを充填したミルに仕込み、上記難燃剤の平均粒子径が1.0μmとなるまで粉砕し、105℃の温度で30分乾燥させたときの不揮発分濃度が40%となるように調整して、上記難燃剤を含む水分散型の難燃加工剤Fを得た。
B.ポリエステル繊維布帛の難燃加工
(a)ポリエステル系繊維品がカチオン可染ポリエステル繊維を含む布帛である場合)
実施例4
経糸としてカチオン可染ポリエステル繊維からなる84デシテックス36フィラメントのポリエステル繊維を用い、緯糸として黒原着ポリエステル繊維からなる167デシテックス48フィラメントのポリエステル繊維を用いて、密度縦360本/2.54cm×横100本/2.54cm、両面朱子織とした織物に通常の方法によって精練、プレセットを施して、試料ポリエステル繊維布帛aとした。このカチオン可染ポリエステル混織布帛の混率は57.6%である。
上記試料ポリエステル繊維布帛aを本発明による難燃加工剤Aを用いて、以下に示すように難燃加工して、本発明による難燃加工ポリエステル系繊維品を得た。
(難燃加工方法)
染浴は分散染料(0.017%omfのDianix Yellow AC−E new、0.01%omfのDianix Red AC−E01及び0.005%omfのDianix Blue AC−E)0.032%omf、カチオン染料(0.07%omfのKayacryl Yellow 3RL−ED及び0.004%omfのKayacryl Blue GSL−ED)0.074%omf及び本発明による難燃剤4.0%omfをそれぞれ配合して、氷酢酸(80%)でpH3.5〜5.0に調整し、浴比1:15とした。
試料ポリエステル繊維布帛aを染浴に投入し、60℃から毎分2℃の昇温速度で130℃まで昇温し、その温度で60分間保持した後、60℃まで毎分3℃の降温速度で冷却し、この後、無水炭酸ナトリウム2g/L、ノニオン系精練剤2g/Lを溶解させた温湯を用いて、80℃で15分間ソーピングした。次いで、60℃で10分間湯洗いした後、5分間水洗し、乾燥後、170℃で1分間熱処理を行い、染色と同時に難燃加工した。このように難燃加工した試料ポリエステル繊維布帛aについて、難燃剤の付着量、初期の難燃性能、水洗濯及びドライクリーニング後の難燃性能を測定した。結果を表1に示す。
実施例5
実施例4において、本発明による難燃加工剤Aに代えて、本発明による難燃加工剤Bを用いた以外は、同様にして、本発明による難燃加工ポリエステル繊維布帛を得た。このような難燃加工したポリエステル繊維布帛について、難燃剤の付着量、初期の難燃性能、水洗濯及びドライクリーニング後の難燃性能を測定した。結果を表1に示す。
実施例6
実施例4において、本発明による難燃加工剤Aに代えて、本発明による難燃加工剤Cを用いた以外は、同様にして、本発明による難燃加工ポリエステル繊維布帛を得た。このような難燃加工ポリエステル繊維布帛について、難燃剤の付着量、初期の難燃性能、水洗濯及びドライクリーニング後の難燃性能を測定した。結果を表1に示す。
比較例4
実施例4において、本発明による難燃加工剤Aに代えて、比較例としての難燃加工剤Dを難燃剤として5.6%omfの濃度で用いた以外は、同様にして、比較例による難燃加工ポリエステル繊維布帛を得た。このような難燃加工ポリエステル繊維布帛について、難燃剤の付着量、初期の難燃性能、水洗濯及びドライクリーニング後の難燃性能を測定した。結果を表1に示す。
比較例5
実施例4において、本発明による難燃加工剤Aに代えて、比較例としての難燃加工剤Eを難燃剤として5.6%omfの濃度で用いた以外は、同様にして、本発明による難燃加工ポリエステル繊維布帛を得た。このような難燃加工ポリエステル繊維布帛について、難燃剤の付着量、初期の難燃性能、水洗濯及びドライクリーニング後の難燃性能を測定した。結果を表1に示す。
比較例6
実施例4において、本発明による難燃加工剤Aに代えて、比較例としての難燃加工剤Fを難燃剤として5.6%omfの濃度で用いた以外は、同様にして、本発明による難燃加工ポリエステル繊維布帛を得た。このような難燃加工ポリエステル繊維布帛について、難燃剤の付着量、初期の難燃性能、水洗濯及びドライクリーニング後の難燃性能を測定した。結果を表1に示す。
難燃加工したポリエステル繊維布帛における難燃剤の付着量、初期の難燃性能並びに水洗濯及びドライクリーニング後の難燃性能は以下のようにして測定した。
(難燃剤の付着量)
難燃加工において、染色を同時に行わないとき、難燃加工前の被処理布帛の重量をW0、難燃加工した処理布帛の重量をWとすれば、難燃加工前後の布帛の重量変化率ΔWが難燃剤の付着量Rである。従って、難燃剤の付着量Rは、式
R=ΔW=((W−W0/W0))×100(%)
から求められる。
難燃加工において、染色を同時に行うときは、染色処理のみによる重量変化率をw(%)とすれば、難燃剤の付着量Rは、式
R=ΔW−w(%)
から求められる。
実施例4、5、6及び比較例4、5、6において、試料ポリエステル繊維布帛aの染色処理のみによる重量変化率wは、−0.7%であった。
(難燃性能試験)
難燃性能は、JIS L 1091のA−1法(ミクロバーナー法)とJIS L 1091のD法(コイル法)にて評価した。ミクロバーナー法においては、1分間加熱、着炎3秒加熱共に残炎が3秒以内、残じんが5秒以内、炭化面積が30cm2以内のときを○とし、これらの条件に満たないときを×とした。コイル法においては、接炎回数が3回以上であれば、難燃性能にすぐれるといえる。
(水洗濯)
JIS K 3371に従って、弱アルカリ性第1種洗剤を1g/Lの割合で用い、浴比1:40として、60±2℃で15分間水洗濯した後、40±2℃で5分間の濯ぎを3回行い、遠心脱水を2分間行い、その後、60±5℃で熱風乾燥する処理を1サイクルとして、これを5サイクル行った。
(ドライクリーニング(DC))
試料1gにつき、テトラクロロエチレン12.6mL、チャージソープ0.265g(チャージソープの重量組成はノニオン系界面活性剤(ノニルフェノールエーテルのエチレンオキサイド10モル付加物)/アニオン系界面活性剤(ジオクチルコハク酸ナトリウム塩)/水=10/10/1を用いて、30±2℃で15分間クリーニングする処理を1サイクルとして、これを5サイクル行った。
Figure 2011032588
実施例4〜6に示すように、本発明による難燃加工剤を用いてポリエステル繊維布帛を難燃加工することによって、難燃性、経済性共にHBCDと比較して、遜色のない耐久性にすぐれる難燃性を付与することができた。
(b)ポリエステル系繊維品がカチオン可染ポリエステル繊維とポリエステル系紡績糸を含む布帛である場合
実施例7
経糸としてレギュラーポリエステル繊維からなる84デシテックス36フィラメントのポリエステル繊維を用い、緯糸としてレギュラーポリエステル繊維77%、黒原着ポリエステル繊維8%、カチオン可染ポリエステル繊維15%からなる20番手ポリエステル紡績双糸を用いて、密度縦360本/2.54cm×横100本/2.54cm、両面朱子織とした織物に通常の方法によって精練、プレセットを施して、試料ポリエステル繊維布帛bとした。このカチオン可染ポリエステル混織布帛のカチオン可染ポリエステル繊維の混率は9%、ポリエステル系紡績糸の混率は63%である。
上記試料ポリエステル繊維布帛bを本発明による難燃加工剤Aを用いて、以下に示すように難燃加工して、本発明による難燃加工ポリエステル系繊維品を得た。
(難燃加工方法)
染浴は分散染料(Dianix Black CC−R)1.5%omf、カチオン染料(Kayacryl Yellow 3RL−ED)1.5%omf及び本発明による難燃剤又は比較例としての難燃剤をそれぞれ7.4%omf配合して、氷酢酸(80%)でpH3.5〜5.0に調整し、浴比1:15とした。
試料ポリエステル繊維布帛bを染浴に投入し、40℃から毎分2℃の昇温速度で130℃まで昇温し、その温度で45分間保持した後、60℃まで毎分3℃の降温速度で冷却した。この後、無水炭酸ナトリウム2g/L、ノニオン系精練剤2g/Lを溶解させた温湯を用いて、80℃で15分間ソーピングした。次いで、60℃で10分間湯洗いした後、5分間水洗し、乾燥後、170℃で1分間熱処理を行い、染色と同時に難燃加工した。このようにして、難燃加工した試料ポリエステル繊維布帛bについて、難燃剤の付着量、初期の難燃性能、水洗濯及びドライクリーニング後の難燃性能、摩擦堅牢度、風合いを測定した。結果を表2に示す。
実施例8
実施例7において、本発明による難燃加工剤Aに代えて、本発明による難燃加工剤Bを用いた以外は、同様にして、本発明による難燃加工ポリエステル繊維布帛を得た。このような難燃加工ポリエステル繊維布帛について、難燃剤の付着量、初期の難燃性能、水洗濯及びドライクリーニング後の難燃性能、摩擦堅牢度、風合いを測定した。結果を表2に示す。
実施例9
実施例7において、本発明による難燃加工剤Aに代えて、本発明による難燃加工剤Cを用いた以外は、同様にして、本発明による難燃加工ポリエステル繊維布帛を得た。このような難燃加工ポリエステル繊維布帛について、難燃剤の付着量、初期の難燃性能、水洗濯及びドライクリーニング後の難燃性能、摩擦堅牢度、風合いを測定した。結果を表2に示す。
比較例7
実施例7において、本発明による難燃加工剤Aに代えて、比較例としての難燃加工剤Dを用いた以外は、同様にして、本発明による難燃加工ポリエステル繊維布帛を得た。このような難燃加工ポリエステル繊維布帛について、難燃剤の付着量、初期の難燃性能、水洗濯及びドライクリーニング後の難燃性能、摩擦堅牢度、風合いを測定した。結果を表2に示す。
比較例8
実施例7において、本発明による難燃加工剤Aに代えて、比較例としての難燃加工剤Eを用いた以外は、同様にして、本発明による難燃加工ポリエステル繊維布帛を得た。このような難燃加工ポリエステル繊維布帛について、難燃剤の付着量、初期の難燃性能、水洗濯及びドライクリーニング後の難燃性能、摩擦堅牢度、風合いを測定した。結果を表2に示す。
比較例9
実施例7において、本発明による難燃加工剤Aに代えて、比較例としての難燃加工剤Fを用いた以外は、同様にして、本発明による難燃加工ポリエステル繊維布帛を得た。このような難燃加工ポリエステル繊維布帛について、難燃剤の付着量、初期の難燃性能、水洗濯及びドライクリーニング後の難燃性能、摩擦堅牢度、風合いを測定した。結果を表2に示す。
(難燃剤の付着量)
前述したと同じ方法によって求めた。但し、上記実施例7〜9及び比較例7〜9においては、被処理ポリエステル繊維布帛に染色処理と同時に難燃加工を施したので、難燃加工前後の布帛の重量変化率から染色処理のみによる重量変化率を減じたものを難燃剤の付着率とした。
(難燃性能試験)
難燃性能は、JIS L 1091のA−1法(ミクロバーナー法)とJIS L 1091のD法(コイル法)にて評価した。ミクロバーナー法においては、1分間加熱、着炎3秒加熱ともに残炎が3秒以内、残じんが5秒以内、炭化面積が30cm2以内のときを○とし、これらの条件に満たないときを×とした。コイル法においては、接炎回数が3回以上であれば、難燃性能にすぐれるといえる。
(水洗濯)
JIS K 3371に従って、弱アルカリ性第1種洗剤を1g/Lの割合で用い、浴比1:40として、60±2℃で15分間水洗濯した後、40±2℃で5分間の濯ぎを3回行い、遠心脱水を2分間行い、その後、60±5℃で熱風乾燥する処理を1サイクルとして、これを5サイクル行った。
(ドライクリーニング(DC))
試料1gにつき、テトラクロロエチレン12.6mL、チャージソープ0.265g(チャージソープの重量組成はノニオン系界面活性剤(ノニルフェノールエーテルのエチレンオキサイド10モル付加物)/アニオン系界面活性剤(ジオクチル琥珀酸ナトリウム塩)/水=10/10/1を用いて、30±2℃で15分間クリーニングする処理を1サイクルとして、これを5サイクル行った。
(摩擦堅牢度)
JIS L 0849の摩擦に対する染色堅牢度試験方法によって乾燥状態での摩擦試験を行い、汚染用グレースケールで判定した。
実施例10
実施例7で用いたものと同じ両面朱子織としたカチオン化染ポリエステル混織布帛に通常の方法によって精練、プレセットした後、分散染料(Dianix Black CC−R)1.5%omfとカチオン染料(Kayacryl Yellow 3RL−ED)1.5%omfを用いて染色して、被処理ポリエステル繊維布帛とした。これを以下に示すように難燃加工して、本発明による難燃加工ポリエステル系繊維品を得た。
(難燃加工方法)
難燃加工剤A15重量%と水85重量%とからなる難燃処理液をパディング法にて上記被処理ポリエステル繊維布帛にピックアップ70%にて付着させた。引き続き、130℃で3分間乾燥した後、170℃で1分間熱処理を施した。次いで、無水炭酸ナトリウム2g/L、ノニオン系精練剤2g/Lを溶解させた温湯を用いて、80℃で15分間ソーピングした。次いで60℃で10分間湯洗いした後、5分間水洗し、乾燥後、170℃で1分間熱処理を行って難燃加工ポリエステル繊維布帛を得た。この難燃加工ポリエステル布帛について、難燃剤の付着量、初期の難燃性能、水洗濯及びドライクリーニング後の難燃性能、摩擦堅牢度、風合いを測定した。結果を表2に示す。
(難燃剤の付着量)
前述したと同じ方法によって求めた。但し、実施例10において、被処理ポリエステル繊維布帛に染色処理を施した後に、パディング法にて難燃加工を行ったので、難燃加工前後の布帛の重量変化率を難燃剤の付着量とした。実施例10において、被処理ポリエステル繊維布帛に染色処理のみを行った時の重量変化率は+0.7%であった。
(難燃性能試験)
前述したと同じ方法によって求めた。
(水洗濯)
前述したと同じ方法によって求めた。
(ドライクリーニング(DC))
前述したと同じ方法によって求めた。
(摩擦堅牢度)
前述したと同じ方法によって求めた。
Figure 2011032588
実施例7〜10に示すように、本発明による難燃加工剤を用いてポリエステル繊維布帛を難燃加工することによって、難燃性、経済性いずれについても、HBCDと比較して、遜色のない耐久性にすぐれる難燃性を付与することができた。
比較例7では、風合いについては、柔軟な難燃加工ポリエステル布帛を得られたが、難燃性の耐久性と摩擦堅牢度については、HBCDを用いた比較例9よりも劣る結果であった。また、比較例8では、HBCDを用いた比較例9よりも硬く、難燃性についても劣る結果であった。
実施例11〜14及び比較例10〜12
実施例7において、本発明による難燃加工剤Aに代えて、比較例1で調製した難燃加工剤Dと比較例2で調製した難燃加工剤Eをそれぞれの配合比率を種々に変えながら、難燃剤として合計で5.0%omfとして用いた以外は、同様にして、難燃加工ポリエステル繊維布帛を得た。このような難燃加工ポリエステル繊維布帛について、難燃剤の付着量、初期の難燃性能、水洗濯及びドライクリーニング後の難燃性能を測定した。結果を表3に示す。
(難燃剤の付着量)
前述したと同じ方法によって求めた。実施例11〜14及び比較例10〜12においては、被処理ポリエステル繊維布帛に染色処理と同時に難燃加工を施したので、難燃加工前後の布帛の重量変化率から染色処理のみによる重量変化率を減じたものを難燃剤の付着率とした。
(難燃性能試験)
難燃性能は、JIS L 1091のA−1法(ミクロバーナー法)とJIS L 1091のD法(コイル法)にて評価した。ミクロバーナー法においては、1分間加熱、着炎3秒加熱共に残炎が3秒以内、残じんが5秒以内、炭化面積が30cm2以内のときを○とし、これらの条件に満たないときを×とした。コイル法においては、接炎回数が3回以上であれば、難燃性能にすぐれるといえる。
(水洗濯)
JIS K 3371に従って、弱アルカリ性第1種洗剤を1g/Lの割合で用い、浴比1:40として、60±2℃で15分間水洗濯した後、40±2℃で5分間の濯ぎを3回行い、遠心脱水を2分間行い、その後、60±5℃で熱風乾燥する処理を1サイクルとして、これを5サイクル行った。
(ドライクリーニング(DC))
試料1gにつき、テトラクロロエチレン12.6mL、チャージソープ0.265g(チャージソープの重量組成はノニオン系界面活性剤(ノニルフェノールエーテルのエチレンオキサイド10モル付加物)/アニオン系界面活性剤(ジオクチルコハク酸ナトリウム塩)/水=10/10/1を用いて、30±2℃で15分間クリーニングする処理を1サイクルとして、これを5サイクル行った。
Figure 2011032588
実施例11〜14に示したように、本発明によれば、芳香族リン酸エステルを難燃剤としてなる難燃加工剤(難燃加工剤D)とトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートを難燃剤としてなる難燃加工剤(難燃加工剤E)を予め製造した後、加工時に、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートと芳香族リン酸エステルとの比率比が本発明で規定する範囲にあるようにこれらを併用して難燃加工剤を調製し、これを用いてポリエステル系繊維品を加工することによっても、難燃性、経済性いずれについても、HBCDと比較して、遜色のない耐久性にすぐれる難燃性を付与することができる。

Claims (9)

  1. トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート100重量部に対して、ビフェニリルジフェニルホスフェートとナフチルジフェニルホスフェートから選ばれる少なくとも1種の芳香族リン酸エステル60〜350重量部をノニオン系界面活性剤とアニオン系界面活性剤の存在下に水に乳化させ、又は、分散させてなることを特徴とするポリエステル系繊維品の難燃加工剤。
  2. 請求項1に記載の難燃加工剤によってポリエステル系繊維品を難燃加工することを特徴とするポリエステル系繊維品の難燃加工方法。
  3. 請求項1に記載の難燃加工剤をポリエステル系繊維品に付着させ、100〜200℃の温度範囲で熱処理することを特徴とするポリエステル系繊維品の難燃加工方法。
  4. 請求項1に記載の難燃加工剤をポリエステル系繊維品に60〜140℃の温度で浴中処理することを特徴とするポリエステル系繊維品の難燃加工方法。
  5. 請求項2から4のいずれかに記載の難燃加工方法によって得られる難燃加工ポリエステル系繊維品。
  6. 請求項1に記載の難燃加工剤によって難燃加工してなることを特徴とする難燃加工ポリエステル系繊維品。
  7. 請求項3又は4に記載の難燃加工方法において、ポリエステル系繊維品がカチオン可染ポリエステル繊維を含む布帛である難燃加工方法。
  8. 請求項3又は4に記載の方法において、ポリエステル系繊維品がカチオン可染ポリエステル繊維と共にポリエステル系繊維紡績糸を含む布帛である難燃加工方法。
  9. 請求項7は8に記載の難燃加工方法によって得られる難燃加工ポリエステル系繊維品。

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