JP2011024289A - 電力系統監視制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】バックアップ用の系統監視盤を用意することなく他のシステムとの相互バックアップを行うことができる電力系統監視制御装置を提供することである。
【解決手段】操作卓15からの系統監視盤13への出力要求内容としての表示情報を系統監視盤出力設定ファイル22に保存する系統監視盤出力内容設定手段23と、他サイトの電力系統監視制御装置のバックアップが必要と判断した場合は系統監視盤出力設定ファイル22に他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報の出力要求内容としての表示情報を設定する相互バックアップ判定手段21と、系統監視盤出力設定ファイル22の出力要求内容に従い系統監視盤13に表示するための系統監視盤出力情報の編集を行う系統監視盤情報出力編集手段24と、系統監視情報出力編集手段24で編集された系統監視盤出力情報を系統監視盤に表示要求する系統監視盤出力手段25とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】操作卓15からの系統監視盤13への出力要求内容としての表示情報を系統監視盤出力設定ファイル22に保存する系統監視盤出力内容設定手段23と、他サイトの電力系統監視制御装置のバックアップが必要と判断した場合は系統監視盤出力設定ファイル22に他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報の出力要求内容としての表示情報を設定する相互バックアップ判定手段21と、系統監視盤出力設定ファイル22の出力要求内容に従い系統監視盤13に表示するための系統監視盤出力情報の編集を行う系統監視盤情報出力編集手段24と、系統監視情報出力編集手段24で編集された系統監視盤出力情報を系統監視盤に表示要求する系統監視盤出力手段25とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電力系統の系統情報に基づいて系統監視盤に監視制御情報を表示し、電力系統を監視制御する電力系統監視制御装置に関する。
一般に、電力系統監視制御装置は電力系統の系統情報を系統監視盤に表示出力して監視制御情報を行うようにしている。このような系統監視盤を有した電力系統監視制御装置においては、他のシステムと相互バックアップを行う場合には、予めバックアップ用の系統監視盤を用意して対応している。
電力系統監視制御装置をバックアップ方式として、訓練用に用意した系統表示盤を、運用系の系統監視盤故障時に利用するようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。また、複数の電力系統監視制御装置がネットワーク上に存在しているとき、たとえ1つあるいは2つ以上の電力系統監視制御装置内の電子計算機が全て停止したとしても、その他の電力系統監視装置内の各装置が運用可能な状態であれば継続可能としたものがある(例えば、特許文献2参照)。
しかし、従来の電力系統監視制御装置の系統監視盤においては、系統監視盤の表示機能がシステム特有の装置として作成されているので、予めバックアップ用の系統監視盤を用意する必要がある。
本発明の目的は、バックアップ用の系統監視盤を用意することなく他のシステムとの相互バックアップを行うことができる電力系統監視制御装置を提供することである。
本発明に係わる電力系統監視制御装置は、電力系統の監視制御情報を表示する表示装置を有した系統監視盤と、前記系統監視盤に出力する系統監視盤出力情報の出力要求内容を設定するための系統監視盤出力設定ファイルを有し前記電力系統の系統情報を入力して前記系統監視盤出力設定ファイルを参照して系統監視盤出力情報を作成する計算機と、前記計算機の系統監視盤出力設定ファイルに前記系統監視盤への出力要求内容を設定するための操作卓とを備えた電力系統監視制御装置において、前記操作卓からの前記系統監視盤への出力要求内容として表示位置、表示内容、表示優先度を含む表示情報を前記系統監視盤出力設定ファイルに保存する系統監視盤出力内容設定手段と、他サイトの電力系統監視制御装置のバックアップが必要と判断した場合は前記系統監視盤出力設定ファイルに他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報の出力要求内容として表示位置、表示内容、表示優先度を含む表示情報を設定する相互バックアップ判定手段と、前記系統監視盤出力設定ファイルの出力要求内容に従い前記系統監視盤に表示するための系統監視盤出力情報の編集を行う系統監視盤情報出力編集手段と、前記系統監視情報出力編集手段で編集された系統監視盤出力情報を前記系統監視盤に表示要求する系統監視盤出力手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、バックアップ用の系統監視盤を用意することなく他のシステムとの相互バックアップを行うことができる。
以下、本発明に係わる電力系統監視制御装置の実施の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる電力系統監視制御装置のブロック構成図である。電力系統の系統情報はWAN11を介して各々のサイトに設置された電力系統監視装置12a、12bに入力される。図1では2つのサイトの場合を示しており、各々の電力系統監視装置12a、12bは同一構成であるので、電力系統監視装置12aについて説明する。
電力系統監視装置12aは、電力系統の監視制御情報を表示する表示装置を有した系統監視盤13と、系統監視盤13に出力する系統監視盤出力情報を作成する計算機14と、計算機14に操作指令を与える操作卓15と、計算機14と系統監視盤13及び計算機14と操作卓15とを接続するLAN16とから構成される。
計算機14は、自己が管轄する電力系統の系統設備情報や接続情報、及びバックアップする電力系統監視制御装置12bが管轄する電力系統の系統設備情報や接続情報を予め保存するデータベース17を有する。電力系統からの系統情報は、WAN11を介して情報伝送手段18で系統情報入力手段19に入力され、系統状態ファイル20に格納される。一方、他サイトの電力系統監視制御装置12bのシステム運用状態は、WAN11を介して情報伝送手段18で相互バックアップ判定手段21に入力される。相互バックアップ判定手段21は、他サイトの電力系統監視制御装置12bのシステム運用状態を監視し、他サイトの電力系統監視制御装置12bがバックアップ必要と判断した場合は、系統監視盤出力設定ファイル22に他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報の出力要求内容を設定する。
一方、系統監視盤出力設定ファイル22には、操作卓15から系統監視出力内容設定手段23を介して自己の電力系統監視制御装置12aの系統監視盤出力要求内容が設定される。系統監視盤出力内容設定手段23は操作卓15で設定された系統監視盤13への出力要求内容を系統監視盤出力設定ファイル22に保存するものである。系統監視盤情報出力編集手段24は、系統監視盤出力設定ファイル22の内容に従い系統監視盤出力情報の編集を行い、系統監視盤出力手段25は、系統監視情報出力編集手段24で編集された系統監視盤出力情報を系統監視盤13に表示要求し、系統監視盤13の表示装置に表示する。
図2は第1の実施の形態における系統監視盤出力設定ファイル22の一例の説明図である。系統監視盤出力設定ファイル22は、系統監視盤13への出力要求内容として、表示位置、表示内容、表示優先度を含む表示情報で形成されている。図3は第1の実施の形態における系統監視盤出力設定ファイル22の一例を示す詳細図である。表示情報1は、表示位置が表示位置1であり、表示内容はサイト1系統情報、表示優先度は「1」である。表示情報2は、表示位置が表示位置2であり、表示内容はサイト1システム構成情報、表示優先度は「20」である。表示情報3は、表示位置が表示位置2であり、表示内容はサイト2系統情報、表示優先度は「10」である。
この系統監視盤出力設定ファイル22のうち、表示情報1、2はサイト1に関する表示情報であり、自己の操作卓15から予め設定された表示情報である。一方、表示情報3はサイト2に関する表示情報であり、相互バックアップ判定手段21により設定された表示情報である。
図4は、第1の実施の形態における系統監視盤13の表示装置への表示イメージ図である。いま、サイト1の系統監視盤出力設定ファイル22に、表示情報1「表示位置1、表示内容(サイト1系統情報)、表示優先度(1)」、表示情報2「表示位置2、表示内容(サイト1システム構成情報)、表示優先度(20)」が設定されていたとする。この状態では、図4に示すように、表示位置1には「サイト1系統情報」が表示され、表示位置2には「サイト1システム構成情報」が表示されている。
この状態で、サイト2の電力系統監視制御装置12bの計算機が停止し、サイト1にてサイト2のバックアップ運用を実施する場合を考える。この場合、サイト1の相互バックアップ判定手段21は、サイト2のバックアップ開始を判定し、系統監視盤出力設定ファイル22に表示情報3として、表示情報3「表示位置2、表示内容(サイト2系統情報)、表示優先度(10)」を追加して設定する。
系統監視盤情報出力編集手段24は、表示位置2に優先度が高い「表示位置2、表示内容(サイト2系統情報)、表示優先度10)」を自動的に表示するように編集する。これにより、系統監視盤出力手段25は、図4に示すように、表示位置2には、「サイト1システム構成情報」からそれより優先度が高い「サイト2系統情報」に表示が切り替わる。
本発明の第1の実施の形態によれば、系統監視盤出力設定ファイル22の表示優先度により、系統監視盤13の情報を出力できるため、現在運用中の系統監視盤13の表示装置に、バックアップ対象の系統を自動表示することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態にについて説明する。図5は、本発明の第2の実施の形態に係わる電力系統監視制御装置のブロック構成図である。この第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報の出力要求内容で指定された表示位置における自己の系統監視盤出力情報の表示情報量を判定する系統監視盤出力情報量判定手段26を追加して設けたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
系統監視盤出力情報量判定手段26は、他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報の表示優先度と、自己の系統監視盤出力情報の表示優先度とが同じであるとき、他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報の表示位置における自己の系統監視盤出力情報の表示情報量を判定する。系統監視盤情報出力編集手段24は、系統監視盤出力情報量判定手段26により判定された系統監視盤13の自己の系統監視盤出力情報の表示情報量が最も少ない表示位置に、他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報を縮小表示するように編集する。そして、系統監視盤出力手段25は、系統監視盤情報出力編集手段24で編集された系統監視盤出力情報を系統監視盤13の表示装置に表示する。
図6は、第2の実施の形態における系統監視盤出力設定ファイル22の一例の説明図である。図2に示した系統監視盤出力設定ファイル22に対して、表示要求日時が追加されている。すなわち、系統監視盤出力設定ファイル22は、表示位置情報、表示内容、表示優先度、表示要求日時にて構成されている。
表示要求日時を設けたのは、後述するように、「サイト1システム構成情報」と同じ表示位置に「サイト2系統情報」を重ねて縮小表示する際に、現在表示されている「サイト1システム構成情報」の中で最も表示情報量の少ない表示位置を判定するためである。
図7は、第2の実施の形態における系統監視盤出力設定ファイル22の一例を示す詳細図である。表示情報1は、表示位置が表示位置1であり、表示内容はサイト1系統情報、表示優先度は「1」、表示要求日時は「1/6 10:00:00」である。表示情報2は、表示位置が表示位置2であり、表示内容はサイト1システム構成情報、表示優先度は「20」、表示要求日時は「1/6 10:00:00」である。表示情報3は、表示位置が表示位置1であり、表示内容はサイト2系統情報、表示優先度は「1」、表示要求日時は「1/6 11:00:00」である。
この系統監視盤出力設定ファイル22のうち、表示情報1、2はサイト1に関する表示情報であり、自己の操作卓15から予め設定された表示情報である。一方、表示情報3はサイト2に関する表示情報であり、相互バックアップ判定手段21により設定された表示情報である。
図8は、第2の実施の形態における系統監視盤13の表示装置への表示イメージ図である。いま、サイト1の系統監視盤出力設定ファイル22に、表示情報1「表示位置1、表示内容(サイト1系統情報)、表示優先度(1)、表示要求日時(1/6 10:00:00)」、表示情報2「表示位置2、表示内容(サイト1システム構成情報)、表示優先度(20)、表示要求日時(1/6 10:00:00)」が設定されていたとする。この状態では、図8に示すように、表示位置1には「サイト1系統情報」が表示され、表示位置2には「サイト1システム構成情報」が表示されている。
そして、サイト2の電力系統監視制御装置12bの計算機が停止し、サイト1にてサイト2のバックアップ運用を実施する場合には、サイト1の相互バックアップ判定手段21は、サイト2のバックアップ開始を判定し、系統監視盤出力設定ファイル22に表示情報として、表示情報3「表示位置1、表示内容(サイト2系統情報)、表示優先度(1)、表示要求日時(1/6 11:00:00)」を追加して設定する。
系統監視盤情報出力編集手段24は、表示位置1に優先度が同じ2つの表示内容が設定された場合、表示位置1を例えば4等分に分割し、系統監視盤出力情報量判定手段26で算出された自己の系統監視盤出力情報の表示情報量の表示位置の最も表示情報量の少ない表示位置に、後着要求の「表示位置1、表示内容(サイト2系統情報)、表示優先度(1)」を縮尺表示(例えば4/1縮尺)できるように編集する。これにより、系統監視盤出力手段25は、図8に示すように、表示位置1に、「サイト1システム構成情報」に重ねて縮小表示により優先度が同じ「サイト2系統情報」を表示する。
第2の実施の形態によれば、系統監視盤出力設定ファイル22の優先度が同一の場合でも、系統監視盤13のもっとも情報量が少ない位置に別の情報を出力できるため、現在運用中の系統監視盤13の表示装置に、バックアップ対象の系統を自動表示することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図9は、本発明の第3の実施の形態に係わる電力系統監視制御装置のブロック構成図である。この第3の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報の出力要求内容で指定された表示位置における自己の系統監視盤出力情報に事故情報が含まれるか否かを判定する系統監視盤事故情報判定手段27を設けたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
系統監視盤事故情報判定手段27は、他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報の表示優先度と、自己の系統監視盤出力情報の表示優先度とが同じであるとき、他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報の出力要求内容で指定された表示位置における自己の系統監視盤出力情報に事故情報が含まれるか否かを判定する。系統監視盤情報出力編集手段24は、系統監視盤13の自己の系統監視盤出力情報に事故情報が含まれない表示位置に、他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報を縮小表示するように編集する。そして、系統監視盤出力手段25は、系統監視盤情報出力編集手段24で編集された系統監視盤出力情報を系統監視盤13の表示装置に表示する。
図10は、第3の実施の形態における系統監視盤出力設定ファイル22の一例を示す詳細図である。表示情報1は、表示位置が表示位置1であり、表示内容はサイト1系統情報、表示優先度は「1」、表示要求日時は「1/6 10:00:00」である。表示情報2は、表示位置が表示位置2であり、表示内容はサイト1システム構成情報、表示優先度は「20」、表示要求日時は「1/6 10:00:00」である。表示情報3は、表示位置が表示位置1であり、表示内容はサイト2系統情報、表示優先度は「1」、表示要求日時は「1/6 11:00:00」である。
この系統監視盤出力設定ファイル22のうち、表示情報1、2はサイト1に関する表示情報であり、自己の操作卓15から予め設定された表示情報である。一方、表示情報3はサイト2に関する表示情報であり、相互バックアップ判定手段21により設定された表示情報である。
図11は、第3の実施の形態における系統監視盤13の表示装置への表示イメージ図である。いま、サイト1の系統監視盤出力設定ファイル22には、表示情報1「表示位置1、表示内容(サイト1系統情報)、表示優先度(1)、表示要求日時(1/6 10:00:00)」、表示情報2「表示位置2、表示内容(サイト1システム構成情報)、表示優先度(20)、表示要求日時は(1/6 10:00:00)」が設定されていたとする。この状態では、図11に示すように、表示位置1には「サイト1系統情報」が表示され、表示位置2には「サイト1システム構成情報」が表示されている。
そして、サイト2の電力系統監視制御装置12bの計算機が停止し、サイト1にてサイト2のバックアップ運用を実施する場合、サイト1の相互バックアップ判定手段21は、サイト2のバックアップ開始を判定し、系統監視盤出力設定ファイル22に表示情報3として、表示情報3「表示位置1、表示内容(サイト2系統情報)、表示優先度(1)、表示要求日時(1/6 11:00:00)」を設定する。
系統監視盤情報出力編集手段24は、表示位置1に優先度が同じ2つの表示内容が設定された場合、表示位置1を例えば4等分に分割し、4等分の表示位置より、系統監視盤事故情報判定手段27で判定された事故が発生していない表示位置に、後着要求の「表示位置1、表示内容(サイト2系統情報)、表示優先度(1)、表示要求日時(1/6 11:00:00)」を縮尺表示(例えば4/1縮尺)できるように編集する。これにより、系統監視盤出力手段25は、図11に示すように、表示位置1に、「サイト1システム構成情報」に重ねて縮小表示により優先度が同じ「サイト2系統情報」を表示する。
第3の実施の形態によれば、系統監視盤出力設定ファイル22の優先度が同一の場合でも、系統監視盤の系統情報で事故が発生していない位置に別の情報を出力できるため、現在運用中の系統監視盤表示装置に、バックアップ対象の系統を自動表示することができる。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図12は、本発明の第4の実施の形態に係わる電力系統監視制御装置のブロック構成図である。この第4の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、系統状態ファイル20より事故情報を入手し事故統計情報ファイル28に事故情報の統計情報を保存する事故統計手段29を追加して設けたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
事故統計手段29は、系統状態ファイル20より事故情報を入手し事故統計情報ファイル28に事故情報の統計情報を保存する。系統監視盤情報出力編集手段24は、他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報の表示優先度と、自己の系統監視盤出力情報の表示優先度とが同じであるとき、事故統計情報ファイル20を参照し、系統監視盤13の自己の系統監視盤出力情報の中で事故が発生する頻度が最も少ない表示位置に、他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報を縮小表示するように編集する。そして、系統監視盤出力手段25は、系統監視盤情報出力編集手段24で編集された系統監視盤出力情報を系統監視盤13の表示装置に表示する。
図13は、第4の実施の形態における系統監視盤出力設定ファイル22の一例を示す詳細図である。表示情報1は、表示位置が表示位置1であり、表示内容はサイト1系統情報、表示優先度は「1」、表示要求日時は「1/6 10:00:00」である。表示情報2は、表示位置が表示位置2であり、表示内容はサイト1システム構成情報、表示優先度は「20」、表示要求日時は「1/6 10:00:00」である。表示情報3は、表示位置が表示位置1であり、表示内容はサイト2系統情報、表示優先度は「1」、表示要求日時は「1/6 11:00:00」である。
この系統監視盤出力設定ファイル22のうち、表示情報1、2はサイト1に関する表示情報であり、自己の操作卓15から予め設定された表示情報である。一方、表示情報3はサイト2に関する表示情報であり、相互バックアップ判定手段21により設定された表示情報である。
図14は、第4の実施の形態における系統監視盤13の表示装置への表示イメージ図である。いま、サイト1の系統監視盤出力設定ファイル22には、表示情報1「表示位置1、表示内容(サイト1系統情報)、表示優先度(1)、表示要求日時(1/6 10:00:00)」、表示情報2「表示位置2、表示内容(サイト1システム構成情報)、表示優先度(20)、表示要求日時は(1/6 10:00:00)」が設定されていたとする。この状態では、図14に示すように、表示位置1には「サイト1系統情報」が表示され、表示位置2には「サイト1システム構成情報」が表示されている。
そして、サイト2の電力系統監視制御装置12bの計算機が停止し、サイト1にてサイト2のバックアップ運用を実施する場合、サイト1の相互バックアップ判定手段21は、サイト2のバックアップ開始を判定し、系統監視盤出力設定ファイル22に表示情報3として、表示情報3「表示位置1、表示内容(サイト2系統情報)、表示優先度(1)、表示要求日時(1/6 11:00:00)」を設定する。
系統監視盤情報出力編集手段24は、表示位置1に優先度が同じ2つの表示内容が設定された場合、表示位置1を例えば4等分に分割し、事故統計情報ファイル28を参照し、4等分の表示位置の中から事故が発生する頻度が最も少ない表示位置に、後着要求の「表示位置1、サイト2系統情報(優先度:1)」を縮尺表示(例えば4/1縮尺)するように編集する。これにより、系統監視盤出力手段25は、図11に示すように、表示位置1に、「サイト1システム構成情報」に重ねて縮小表示により優先度が同じ「サイト2系統情報」を表示する。
第4の実施の形態によれば、系統監視盤出力設定ファイル22の優先度が同一の場合でも、系統監視盤13に表示した系統情報の中で、事故が発生する可能性の少ない位置に別の情報を出力できるため、現在運用中の系統監視盤表示装置にバックアップ対象の系統を自動表示することができる。
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。図15は、本発明の第5の実施の形態に係わる電力系統監視制御装置のブロック構成図である。この第5の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報の出力要求内容で指定された表示位置と自己の系統監視盤出力情報の表示位置とが重複しているか否かを判定し重複しているときはタブ情報を出力するタブ情報出力判定手段30を設けたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
系統監視盤情報出力編集手段24は、重複する表示位置に系統監視盤の自己の系統監視盤出力情報及びタブ情報を表示するように編集し、系統監視盤出力手段25は、操作卓15からのタブ情報の切り替えにより、他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報と自己の系統監視盤出力情報とを切り替えて表示する。
図16は、第5の実施の形態における系統監視盤出力設定ファイル22の一例の説明図である。系統監視盤出力設定ファイル22は、系統監視盤13への出力要求内容として、表示位置、表示内容、表示優先度、表示要求日時、タブ出力情報を含む表示情報で形成される。
図17は、第5の実施の形態における系統監視盤出力設定ファイル22の一例を示す詳細図である。表示情報1は、表示位置が表示位置1であり、タブ出力情報は選択、表示内容はサイト1系統情報、表示優先度は「1」、表示要求日時は「1/6 10:00:00」である。表示情報2は、表示位置が表示位置2であり、タブ出力情報は無効、表示内容はサイト1システム構成情報、表示優先度は「20」、表示要求日時は「1/6 10:00:00」である。表示情報3は、表示位置が表示位置1であり、タブ出力情報は非選択、表示内容はサイト2系統情報、表示優先度は「1」、表示要求日時は「1/6 11:00:00」である。
この系統監視盤出力設定ファイル22のうち、表示情報1、2はサイト1に関する表示情報であり、自己の操作卓15から予め設定された表示情報である。一方、表示情報3はサイト2に関する表示情報であり、相互バックアップ判定手段21により設定された表示情報である。
図18は、第5の実施の形態における系統監視盤13の表示装置への表示イメージ図である。例えば、サイト1の系統監視盤出力設定ファイル22には、表示情報1「表示位置1、タブ情報(無効)、表示内容(サイト1系統情報)、表示優先度(1)、表示要求日時(1/6 10:00:00)」、表示情報2「表示位置2、タブ情報(無効)、表示内容(サイト1システム構成情報)、表示優先度(20)、表示要求日時(1/6 10:00:00)」が設定されていたとする。そして、サイト2の電力系統監視制御装置12bの計算機が停止し、サイト1にてサイト2のバックアップ運用を実施する場合、サイト1の相互バックアップ判定手段21は、サイト2のバックアップ開始を判定し、系統監視盤出力設定ファイル22に表示情報3として、表示情報「表示位置1、タブ情報(非選択)、サイト2系統情報、表示優先度(1)、表示要求日時(1/6 11:00:00)」を設定する。
系統監視盤情報出力編集手段24は、表示位置1に優先度が同じ2つの表示内容が設定された場合、タブ情報出力判定手段30により、「サイト1系統情報」と「サイト2系統情報」とのタブを表示位置1に表示し、先に表示された「サイト1系統情報」のタブ出力情報を「選択」、「サイト2系統情報」のタブ出力情報を「非選択」として表示する機能を提供する。
第5の実施の形態によれば、系統監視盤出力設定ファイル22の優先度が同一の場合でも、タブにより切り替え可能な系統情報を出力できるため、現在運用中の系統監視盤表示装置に、バックアップ対象の系統を自動表示することができる。
11…WAN、12…電力系統監視制御装置、13…系統監視盤、14…計算機、15…操作卓、16…LAN、17…データベース、18…情報伝送手段、19…系統情報入力手段、20…系統状態ファイル、21…相互バックアップ判定手段、22…系統監視盤出力設定ファイル、23…系統監視盤出力内容設定手段、24…系統監視盤情報出力編集手段、25…系統監視盤出力手段、26…系統監視盤出力情報量判定手段、27…系統監視盤事故情報判定手段、28…事故統計情報ファイル、29…事故統計手段、30…タブ情報出力判定手段
Claims (5)
- 電力系統の監視制御情報を表示する表示装置を有した系統監視盤と、前記系統監視盤に出力する系統監視盤出力情報の出力要求内容を設定するための系統監視盤出力設定ファイルを有し前記電力系統の系統情報を入力して前記系統監視盤出力設定ファイルを参照して系統監視盤出力情報を作成する計算機と、前記計算機の系統監視盤出力設定ファイルに前記系統監視盤への出力要求内容を設定するための操作卓とを備えた電力系統監視制御装置において、前記操作卓からの前記系統監視盤への出力要求内容として表示位置、表示内容、表示優先度を含む表示情報を前記系統監視盤出力設定ファイルに保存する系統監視盤出力内容設定手段と、他サイトの電力系統監視制御装置のバックアップが必要と判断した場合は前記系統監視盤出力設定ファイルに他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報の出力要求内容として表示位置、表示内容、表示優先度を含む表示情報を設定する相互バックアップ判定手段と、前記系統監視盤出力設定ファイルの出力要求内容に従い前記系統監視盤に表示するための系統監視盤出力情報の編集を行う系統監視盤情報出力編集手段と、前記系統監視情報出力編集手段で編集された系統監視盤出力情報を前記系統監視盤に表示要求する系統監視盤出力手段とを備えたことを特徴とする電力系統監視制御装置。
- 前記他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報の出力要求内容で指定された表示優先度と自己の系統監視盤出力情報の表示優先度とが同じであるとき、前記他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報の出力要求内容で指定された表示位置における自己の系統監視盤出力情報の表示情報量を判定する系統監視盤出力情報量判定手段を有し、前記系統監視盤情報出力編集手段は、前記系統監視盤の自己の系統監視盤出力情報の表示情報量が最も少ない表示位置に前記他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報を縮小表示するように編集することを特徴とする請求項1記載の電力系統監視制御装置。
- 前記他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報の出力要求内容で指定された表示優先度と自己の系統監視盤出力情報の表示優先度とが同じであるとき、前記他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報の出力要求内容で指定された表示位置における自己の系統監視盤出力情報に事故情報が含まれるか否かを判定する系統監視盤事故情報判定手段を有し、前記系統監視盤情報出力編集手段は、前記系統監視盤の自己の系統監視盤出力情報に事故情報が含まれない表示位置に前記他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報を縮小表示するように編集することを特徴とする請求項1記載の電力系統監視制御装置。
- 前記電力系統の事故情報を格納した事故統計情報ファイルを有し、前記系統監視盤情報出力編集手段は、前記他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報の出力要求内容で指定された表示優先度と自己の系統監視盤出力情報の表示優先度とが同じであるとき、前記事故統計情報ファイルを参照し前記系統監視盤の自己の系統監視盤出力情報の中で事故が発生する頻度が最も少ない表示位置に前記他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報を縮小表示するように編集することを特徴とする請求項1記載の電力系統監視制御装置。
- 前記他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報の出力要求内容で指定された表示位置と自己の系統監視盤出力情報の表示位置とが重複しているか否かを判定し重複しているときはタブ情報を出力するタブ情報出力判定手段を有し、前記系統監視盤情報出力編集手段は、前記重複する表示位置に前記系統監視盤の自己の系統監視盤出力情報及び前記タブ情報を表示するように編集し、前記系統監視盤出力手段は、前記操作卓からのタブ情報の切り替えにより前記他サイトバックアップのための系統監視盤出力情報と自己の系統監視盤出力情報とを切り替えて表示することを特徴とする請求項1記載の電力系統監視制御装置。
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- 2009-07-13 JP JP2009164741A patent/JP2011024289A/ja active Pending
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