JP2016136824A - 電力系統監視制御システム - Google Patents

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淳一 稲垣
ビエットホアー レー
Le Viethoa
ビエットホアー レー
眞稔 島田
Masatoshi Shimada
眞稔 島田
寿臣 新宮
Kazumi Shingu
寿臣 新宮
和郎 沢崎
Kazuo Sawazaki
和郎 沢崎
浩二 伴
Koji Ban
浩二 伴
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Yoichi Tomoe
洋一 巴
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Abstract

【課題】電力系統監視制御システムにおいて、電力設備の監視情報を複数の監視制御拠点にて把握すると共に、複数の監視制御拠点から電力設備の制御を行うことにより、電力設備に対する監視制御拠点の管轄を効率良く変更することができ、動的で柔軟な運用を図る。【解決手段】電力設備12〜23の監視権限および制御権限を、監視権限データファイル109と制御権限データファイル106に格納する。電力設備12〜23の監視権限および制御権限は変更入力手段104によって変更可能である。監視情報判定手段108は監視権限データファイル109を基にして、監視情報の出力要否を判定し、監視権限があれば、監視情報を監視情報出力手段103に送る。制御情報判定手段105は、制御情報入力手段102を用いて制御情報を入力した場合に、制御権限データ106を基にして、制御情報の送信要否を判定し、制御権限があれば、制御情報を制御情報送信手段110に送る。【選択図】図2

Description

広域統合環境下で柔軟な運用が可能な電力系統監視制御システムに関するものである。
一般に、電力系統監視制御システムは、電気所などに配置される電力設備を地域や電圧階級に応じて分割し、制御所など電力設備の監視制御を行う監視制御拠点を複数設けて、電力設備の管轄を割り当てている。このため、特定の監視制御拠点が管轄下にある電力設備だけを監視制御しており、監視制御拠点は相互に独立した状態にある。しかし、近年の電力系統監視制御システムにおいては、それぞれ独立していた監視制御拠点を、広域IP(Internet Protocol)ネットワーク技術によって統合することが可能となっている。
このような背景の下、電力系統監視制御システムにおいても、広域統合環境下で運用される広域分散型システムが種々開発されている(例えば、特許文献1)。
特開2013−33389号公報
しかしながら、従来の電力系統監視制御システムでは、各電力設備と、その電力設備を管轄する監視制御拠点との関係は固定的であり、監視制御拠点が管轄外の電力設備について監視制御を実施していなかった。すなわち、監視制御拠点が監視制御する電力設備は、予め決められた管轄下のものだけであり、広域分散型のシステムであったとしても、広域統合環境が十分に活用されているとは言えない状況にある。
そのため、大規模災害時や緊急時に任意の監視制御拠点が使用不能になると、その監視制御拠点の管轄下にある電力設備については監視制御が滞ることになる。このような事態に陥った場合、監視制御拠点間で、広域バックアップや緊急時における業務応援を行う必要が生じ、人員の移動が不可欠となった。その結果、電力系統監視制御システムにおいて、効率性が低下し、業務の継続性を維持することが困難となっていた。したがって、電力系統監視制御システムにおいて、広域ネットワーク分散型システムとして操作性や信頼性を損なうことなく、柔軟性の高い運用を行うことが求められている。
本発明の実施形態では、電力設備の監視情報を複数の監視制御拠点にて把握すると共に、複数の監視制御拠点から電力設備の制御を行うことにより、電力設備に対する監視制御拠点の管轄を効率良く変更することができ、動的で柔軟な運用が可能である電力系統監視制御システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の実施形態は、監視情報を送信すると共に制御情報を受信する電力設備が配置された複数の電気所と、前記電力設備の監視情報を受信すると共に制御情報を送信する複数の監視制御拠点と、前記電力設備および前記監視制御拠点に対し広域ネットワーク網を介して前記電力設備の監視情報および制御情報を送受信する監視制御装置、を備えた電力系統監視制御システムにおいて、前記監視制御拠点は、次の構成要素を備えたことを特徴とする。
(1)前記電力設備と各監視制御拠点とを関連付ける監視フラグを設定する監視フラグ設定部。
(2)前記監視制御装置から前記電力設備の監視情報を受信する監視情報受信部。
(3)前記監視情報の送信元の電力設備に対し前記監視フラグが設定されているか否かにより前記監視情報の出力要否を判定する監視情報判定部。
(4)前記監視情報判定部の判定結果に基づき前記監視制御拠点にて前記監視情報を出力する監視情報出力部。
(5)前記電力設備と各監視制御拠点とを関連付ける制御フラグを設定する制御フラグ設定部。
(6)前記電力設備の制御情報を入力する制御情報入力部。
(7)前記制御情報の送信先の電力設備に対し前記制御フラグが設定されているか否かにより前記制御情報の送信要否を判定する制御情報判定部。
(8)前記制御情報判定部の判定結果に基づき前記監視制御拠点から前記電力設備に対し前記制御情報を送信する制御情報送信部。
第1の実施形態の構成を示すブロック図。 第1の実施形態の操作卓の構成を示すブロック図。 第1の実施形態の監視制御装置の構成を示すブロック図。 第2の実施形態の操作卓の構成を示すブロック図。 第3の実施形態の操作卓の構成を示すブロック図。 第4の実施形態の操作卓の構成を示すブロック図。 第5の実施形態の操作卓の構成を示すブロック図。 第6の実施形態のモニタの表示例を示す図。 第6の実施形態の操作卓の構成を示すブロック図。 第7の実施形態のモニタの表示例を示す図。 第7の実施形態の操作卓の構成を示すブロック図。 第8の実施形態のモニタの表示例を示す図。 第8の実施形態の操作卓の構成を示すブロック図。 第9の実施形態のモニタの表示例を示す図。 第9の実施形態の操作卓の構成を示すブロック図。 第10実施形態の系統監視盤の表示例を示す図。 第10の実施形態の系統監視盤の構成を示すブロック図。
(1)第1の実施形態
本発明の第1の実施形態に係る電力系統監視制御システムについて、図1、図2、図3、表1〜表4を参照して具体的に説明する。図1は第1の実施形態システムの構成を示すブロック図、図2は第1の実施形態における操作卓の構成を示すブロック図、図3は第1の実施形態における監視制御装置の構成を示すブロック図である。
(構成)
図1に示すように、電力系統監視制御システムには、4つの監視制御拠点1〜4と、2つの広域ネットワーク網5、7と、監視制御装置6と、変電所などの電気所8〜11が設けられている。電気所8には電力設備12〜14が配置され、電気所9には電力設備15〜18が配置され、電気所10には電力設備19、20が配置され、電気所11には電力設備21〜23が配置されている。各監視制御拠点1〜4には、操作卓24と系統監視盤25が設置されている。
(操作卓と系統監視盤)
操作卓24は、オペレータが入力処理を行うキーボードなどの入力装置を有しており、これらの入力装置により、制御対象となっている電力設備12〜23の制御情報を入力するようになっている。また、操作卓24は、電力設備12〜23のいずれかの監視情報の出力表示を行う表示パネルを有している。系統監視盤25は、オペレータなどが電力系統の状態変化を監視するためのものであり、ディスプレイ装置を有している。
操作卓24が表示パネルに出力表示する電力設備12〜23の監視情報と、入力装置にて入力する電力設備12〜23の制御情報について説明する。
(監視情報)
電力設備12〜23の監視情報とは、各電力設備12〜23の状態変化を表す情報であって、電力設備12〜23が送信する。監視情報は、電力系統監視制御システムの中で、図1にて実線の矢印で示されるように送受信される。すなわち、監視情報は電気所8〜11の各電力設備12〜23から広域ネットワーク網7、監視制御装置6および広域ネットワーク網5を経由して、監視制御拠点1〜4の操作卓24へと送られる。
ただし、操作卓24の表示パネルに出力表示される電力設備12〜23の監視情報は、電力設備12〜23全ての監視情報ではなく、後述する監視権限によって出力が許可された電力設備12〜23の監視情報のみに限定される。例えば監視制御拠点1の操作卓24において、電力設備12だけを監視する権限が与えられているのであれば、監視制御拠点1の操作卓24の表示パネルには電力設備12の監視情報のみが出力表示されることになる。
また、電力設備12〜23の監視情報は、操作卓24の表示パネルに加えて、系統監視盤25のディスプレイ装置にも出力表示される。監視情報の表示態様としては、電力設備12〜23の状態変化を表すものであれば、適宜選択可能である。監視情報の表示態様としては、例えば、フリッカなどを伴って、注意を喚起するためのアラームあるいはメッセージを表示するようになっている。
(制御情報)
電力設備12〜23の制御情報とは、例えば電力設備12〜23に対する制御指令である。制御情報の流れは、電力系統監視制御システムの中で、図1にて粗い点線の矢印で示される。すなわち、制御情報は、監視統制御拠点1〜4から広域ネットワーク網5、監視制御装置6および広域ネットワーク網7を経由して、電気所8〜11の各電力設備12〜23へと送られる。操作卓24から入力された電力設備12〜23の制御情報は、後述する制御権限によって送信が許可された電力設備12〜23にだけ送られる。例えば監視制御拠点1の操作卓24において、電力設備12だけを制御する権限が与えられているのであれば、監視制御拠点1の操作卓24からの制御情報は電力設備12のみに送信されることになる。
(監視権限と制御権限)
電力設備12〜23の監視情報の出力に関する監視権限ならびに電力設備12〜23の制御情報の送信に関する制御権限について説明する。電力設備12〜23の監視権限とは、監視制御拠点1〜4と関連付けられた電力設備12〜23の監視情報のみを、各監視制御拠点1〜4にて出力する権限のことである。言い換えると、監視権限は、監視制御拠点1〜4のうち、どの拠点が、電気所8〜11の電力設備12〜23のどれを監視するのかを定義した権限である。一方、電力設備12〜23の制御権限とは、監視制御拠点1〜4と関連付けられた電力設備12〜23への制御情報を、監視制御拠点1〜4から送信する権限のことである。同じく言い換えると、制御権限は、監視制御拠点1〜4のうち、どの拠点が、電気所8〜11の電力設備12〜23のどれを制御するのかを定義した権限である。
これら電力設備12〜23の監視権限および制御権限に関する情報は、図2に示す監視権限データファイル109と制御権限データファイル106に格納されている。また、電力設備12〜23の監視権限および制御権限は、操作卓24に設けた変更入力手段104によって変更可能であり、変更を受けた監視権限および制御権限に関する情報を監視権限の変更情報および制御権限の変更情報と呼ぶ。図1に示した細かい点線の矢印は、このような監視権限の変更情報および制御権限の変更情報(以下、「監視/制御権限変更情報」と記載する)の流れを示しており、広域ネットワーク網5を介して監視制御装置6に送られるのではなく、監視制御拠点1〜4同士で授受するようになっている。
(「権限」と「フラグ」)
以上述べたような電力設備12〜23の監視権限に基づいて、電力設備12〜23と各監視制御拠点1〜4とを関連付ける監視フラグが設定される。監視フラグとは、電力設備12〜23の監視情報の出力に関して「権限あり」であることを示すデータの保存領域であって、これを設定したことで電力設備12〜23を監視する監視制御拠点が確定する。例えば監視権限データファイル(図2に示す)の中身がデータテーブルであるとき、監視フラグはデータテーブルにて「1」で示される(後述の表1参照)。
また、電力設備12〜23の制御権限に基づいて、電力設備12〜23と各監視制御拠点1〜4とを関連付ける制御フラグが設定される。制御フラグとは、電力設備12〜23の制御情報の送信に関して「権限あり」であることを示すデータの保存領域であって、これを設定したことで電力設備12〜23を制御する監視制御拠点が確定する。例えば制御権限データファイル(図2に示す)の中身がデータテーブルであるとき、制御フラグは同じくデータテーブルにて「1」で示される(後述の表2参照)。
以上のような監視フラグおよび制御フラグの設定部は、第1の実施形態では、電力設備12〜23の監視権限および制御権限の変更情報を入力するための監視/制御権限変更入力手段104と、入力された各権限の変更情報に基づいて監視権限および制御権限を変更する監視/制御権限変更手段107(共に図2に示す)から構成される。つまり、監視フラグおよび制御フラグは、オペレータが監視/制御権限変更入力手段104を用いて入力操作を行うことにより設定される。
(電力設備、広域ネットワーク網、監視制御装置)
電気所8〜11に設置される電力設備12〜23は、変圧器や開閉器などにより電力系統の構成を変更するための設備である。広域ネットワーク網5および7は、IP(Internet Protocol)により、各電力設備12〜23の状態変化を示す監視情報(図1の実線矢印)および各電力設備12〜23に対する制御情報(図1の粗い点線矢印)を運搬するものである。監視制御装置6は、広域ネットワーク網5および7を介して監視制御拠点1〜4と電気所8〜11とを接続し、広域ネットワーク網5および7との間で電力設備12〜23の監視情報および制御情報の授受を行う装置である。
(操作卓)
続いて監視制御拠点1〜4の操作卓24の構成について図2を用いて説明する。操作卓24の構成は、監視制御拠点1〜4にて共通である。図2では、監視制御拠点1の操作卓24の構成を示している。操作卓24には、入力手段と、出力手段と、受信手段と、送信手段と、権限データファイルと、情報判定手段とがそれぞれ2つずつ設けられ、権限変更手段が1つ設けられている。
(入力手段)
操作卓24における2つの入力手段とは、オペレータが電力設備12〜23の制御情報を入力操作する制御情報入力手段102と、オペレータが監視権限についての変更情報および制御権限についての変更情報を入力操作する監視/制御権限変更入力手段104である。これらの入力手段は操作卓24に接続されるキーボードなどの入力装置などからなる。
(出力手段)
操作卓24における2つの出力手段とは、エラー情報出力手段101と、監視情報出力手段103である。エラー情報出力手段101は、自拠点には制御権限がない旨、あるいは入力した制御情報を送信しない旨を示すエラー情報を、操作卓24の表示パネルおよび系統監視盤25のディスプレイ装置に出力表示する。また、監視情報出力手段103は、後段に述べる監視情報判定手段108の判定に従って、操作卓24の表示パネルや系統監視盤25のディスプレイ装置に対し電力設備12〜23の監視情報を出力する。
(送信手段)
操作卓24における2つの送信手段とは、制御情報送信手段110と、監視/制御権限変更情報送信手段112である。制御情報送信手段110は、後段に述べる制御情報判定手段105の判定に従って、広域ネットワーク網5に、電力設備12〜23の制御情報を送信する。監視/制御権限変更情報送信手段112は、自拠点以外の他の監視制御拠点(例えば監視制御拠点1が自拠点であれば、他拠点は監視制御拠点2〜4)へ、電力設備12〜23の監視/制御権限変更情報を送信する。
(権限データファイル)
操作卓24における2つの権限データファイルとは、監視権限をデータとして格納する監視権限データファイル109と、制御権限をデータとして格納する制御権限データファイル106である。これらのデータファイル109、106は、監視/制御権限変更手段107から監視/制御権限変更情報を入力し、入力した監視/制御権限変更情報を監視/制御権限変更情報送信手段112へと送る。
(受信手段)
操作卓24における2つの受信手段とは、監視情報受信手段111と、監視/制御権限変更情報受信手段113である。このうち、監視情報受信手段111は、広域ネットワーク網5を介して監視制御装置6から電力設備12〜23の監視情報を受信する。また、監視/制御権限変更情報受信手段113は、自拠点以外の他の監視制御拠点(例えば監視制御拠点1が自拠点であれば、他拠点は監視制御拠点2〜4)から、各拠点が送信した監視/制御権限変更情報を受信する。
(情報判定手段)
操作卓24における2つの情報判定手段とは、監視情報判定手段108と、制御情報判定手段105である。監視情報判定手段108は監視権限データファイル109を基にして、監視情報の送信元の電力設備に対する監視権限が有るか無いかにより、監視情報受信手段111にて受信した監視情報の出力要否を判定し、監視権限が有り、出力を「要」とするのであれば、前記監視情報を監視情報出力手段103に送る。
一方、制御情報判定手段105は、制御情報入力手段102を用いて制御情報を入力した場合に、制御権限データ106を基にして、制御情報の送信先の電力設備に対する制御権限が有るか無いかにより、制御情報送信手段110による制御情報の送信要否を判定し、制御権限が有り、送信を「要」とするのであれば、前記制御情報を制御情報送信手段110に送る。また、制御情報判定手段105は、判定結果が送信を「否」とするのであれば、エラー情報(図2に一点鎖線で示す)を、エラー情報出力手段101へと送信する。エラー情報とは、前述したように、自拠点には制御権限がない旨、あるいは入力した制御情報を送信しない旨を示す情報である。
(監視/制御権限変更手段)
監視/制御権限変更手段107は、監視/制御権限変更入力手段104から変更情報を入力することにより起動する。また、監視/制御権限変更手段107は、監視/制御権限変更情報受信手段113が他の監視制御拠点から監視権限あるいは制御権限の変更情報を受信することでも起動する。起動した監視/制御権限変更手段107は、監視/制御権限変更入力手段104もしくは監視/制御権限変更情報受信手段113からの監視/制御権限変更情報に従って、監視権限データファイル109または制御権限データファイル106に変更を加える。
(監視制御装置)
図3に示すように、監視制御装置6は、制御情報受信手段201と、監視情報送信手段202と、制御情報送信手段203と、監視情報受信手段204を有している。制御情報受信手段201は、監視制御拠点1〜4から広域ネットワーク網5を介して制御情報を受信する。
制御情報送信手段203は、制御情報受信手段201が受信した制御情報を、広域ネットワーク7網を介して電気所8〜11の電力設備12〜23に送信する。監視情報受信手段204は、電気所8〜11の電力設備12〜23から広域ネットワーク網7を介して、電力設備12〜23の監視情報を受信する。監視情報送信手段202は、監視情報受信手段204が受信した電力設備12〜23の監視情報を、広域ネットワーク網5を介して監視制御拠点1〜4の操作卓24の監視情報受信手段111に送信する。
(作用)
以上の構成を有する第1の実施形態の作用について、図1、図2、図3、表1〜表4を参照して説明する。監視権限データファイル109の中身である監視権限の例を表1および表3に示す。また、制御権限データファイル106の中身である制御権限の例を表2および表4に示す。
Figure 2016136824
Figure 2016136824
Figure 2016136824
Figure 2016136824
表1と表3は、監視制御拠点1〜4のうち、どの拠点が、電気所8〜11の電力設備12〜23のどれを監視するのかを定義した監視権限のデータテーブルである。表2と表4は監視制御拠点1〜4のうち、どの拠点が、電気所8〜11の電力設備12〜23のどれを制御するかを定義した制御権限のデータテーブルである。各表において、「0」の場合は、監視または制御の「権限なし」として、その監視制御拠点では監視または制御を行わないことを示す。一方、「1」の場合は、監視または制御の「権限あり」として、その監視制御拠点で監視または制御を行うことを示す。
表1および表2に示した例では、各拠点1〜4と電気所8〜11内の電力設備12〜23が対応している。
監視制御拠点1は電気所8内の電力設備12〜14の監視権限および制御権限を持ち、
監視制御拠点2は電気所9内の電力設備15〜18の監視権限および制御権限を持ち、
監視制御拠点3は電気所10内の電力設備19〜20の監視権限および制御権限を持ち、
監視制御拠点4は電気所11内の電力設備21〜23の監視権限および制御権限を持っている。
表3および表4に示した例は、表1および表2の状態から、監視制御拠点1の監視権限および制御権限に変更を加えており、
監視制御拠点1は電力設備13〜14の監視権限および制御権限を持ち(つまり表1および表2の状態から言えば電気所8内の電力設備12の監視権限および制御権限を外し)、
監視制御拠点2は電力設備12、15〜18の監視権限および制御権限を持っている(つまり表1および表2の状態から言えば電気所8内の電力設備12の監視権限および制御権限を加えたことになる)。
(電力設備12の監視について)
以上のように電力設備12〜23の監視権限および制御権限が設定された電力系統監視制御システムでは、次のごとく監視制御が実施される。例えば、電気所8に属する電力設備12の状態が変化した場合、電力設備12は状態変化を表す監視情報を、広域ネットワーク網7を介して監視制御装置6へ送信する(図1参照)。図3に示すように、監視制御装置6は監視情報受信手段204により監視情報を受信し、監視情報送信手段202に送る。監視情報送信手段202は電力設備12の監視情報を、広域ネットワーク網5を介して全ての監視制御拠点1〜4へと送信する。
図2に示すように、監視制御拠点1の操作卓24では、監視情報受信手段111が電力設備12の監視情報を受信し、この監視情報を監視情報判定手段108へと送る。監視情報判定手段108は、受信した電力設備12の監視情報について、監視権限データファイル109を基に、監視情報出力手段103への出力要否を判定する。
表1では、監視制御拠点1の電力設備12に対する監視権限は「1:権限あり」である。そのため、監視情報判定手段108は監視情報出力手段103への出力要否を「要」、つまり電力設備12の監視情報を出力すると判定し、監視情報判定手段108は、受信した電力設備12の監視情報を監視情報出力手段103へと送る。監視情報出力手段103は、監視情報判定手段108の判定結果に基づき、電力設備12の監視情報を操作卓24の表示パネルと系統監視盤25のディスプレイ装置に出力する。
また、監視制御拠点2〜4の操作卓24は、監視情報受信手段111により電力設備12の監視情報を受信し、監視情報判定手段108へと送る。監視情報判定手段108は、受信した電力設備12の監視情報について、監視権限データファイル109を基に、監視情報出力手段103への出力要否を判定する。
表1より、監視制御拠点2〜4の電力設備12に対する監視権限は「0:権限なし」のため、監視情報判定手段108は監視情報出力手段103への出力要否を「否」、つまり電力設備12の監視情報を出力しないと判定し、電力設備12の監視情報を監視情報出力手段103へと送信しない。このため、監視情報出力手段103は電力設備12の監視情報を操作卓24の表示パネルや系統監視盤25のディスプレイ装置に出力することはない。
(電力設備12の制御について)
図2に示すように、監視制御拠点1にて、オペレータが操作卓24の制御情報入力手段102を用いて電力設備12に対する制御情報を入力した場合、制御情報入力手段102は、入力した電力設備12の制御情報を制御情報判定手段105へと送る。制御情報判定手段105は、入力した電力設備12の制御情報について、制御権限データファイル106を基に、電力設備12への送信要否を判定する。
表2では、監視制御拠点1の電力設備12に対する制御権限は「1:権限あり」である。そのため、制御情報判定手段105は電力設備12への送信要否を「要」、つまり電力設備12の制御情報を送信すると判定し、制御情報判定手段105は電力設備12の制御情報を制御情報送信手段110へと送る。制御情報送信手段110は、制御情報判定手段105の判定結果を基に、電力設備12の制御情報を、広域ネットワーク網5へ送信する。図3に示すように、監視制御装置6は、制御情報受信手段201により電力設備12の制御情報を受信し、制御情報送信手段203に送る。さらに制御情報送信手段203は電力設備12の制御情報を、広域ネットワーク網7を介して電力設備12へ送信する(図1参照)。電力設備12は、受信した制御情報に従って制御を実施する。
一方、監視制御拠点2〜4の操作卓24において、オペレータが制御情報入力手段102を用いて電力設備12に対する制御情報を入力した場合、制御情報を制御情報判定手段105へと送る。制御情報判定手段105は、入力した電力設備12の制御情報について、制御権限データファイル106を基に電力設備12への送信要否を判定する。
表2より、監視制御拠点2〜4の電力設備12に対する制御権限は「0:権限なし」のため、制御情報判定手段105は電力設備12への送信要否を「否」と判定する。したがって、制御情報判定手段105は電力設備12の制御情報を制御情報送信手段110へと送信しない。このとき、制御情報判定手段105はエラー情報をエラー情報出力手段101へと送る。エラー情報出力手段101は、制御情報判定手段105の判定結果を基にエラー情報を出力し、制御権限がない旨、あるいは制御情報を送信しない旨を、エラーとして操作卓24の表示パネルおよび系統監視盤25のディスプレイ装置に出力表示する。
(監視権限の変更)
以上述べた状態は、監視権限データファイル109の内容が表1の状態であるが、オペレータが、監視制御拠点1の操作卓24の監視/制御権限変更入力手段104を用いて、監視権限データファイル109を表1から表3の内容へ変更したとする。このとき、監視/制御権限変更入力手段104は、監視権限の変更情報を監視/制御権限変更手段107に送る。
監視/制御権限変更手段107は、この監視権限の変更情報に基づいて、監視権限データファイル109を表3の通りに変更する。表3では、監視権限に関して、監視制御拠点1と電力設備12との関連付けを変え、監視制御拠点1が持っていた電力設備12の監視権限を監視制御拠点2に移した状態となる。監視/制御権限変更手段107は、監視権限データファイル109を表3に変更した後、監視/制御変更情報送信手段112に監視権限の変更情報を送る。監視/制御権限変更情報送信手段112は監視制御拠点2〜4の操作卓24へ監視権限の変更情報を送信する。
監視制御拠点2〜4の操作卓24では、監視/制御権限変更情報受信手段113が監視権限の変更情報を受信し、監視/制御権限変更手段107へ送信する。監視制御拠点2〜4の操作卓24では、監視/制御権限変更手段107が監視権限の変更情報に基づいて監視権限データファイル109を表3の通りに変更する。電力設備12〜23の監視権限の変更後は、変更された監視権限に従い、監視権限が設定された電力設備12〜23の監視情報のみが出力されることになる。
(制御権限の変更)
また、オペレータが、監視制御拠点1の操作卓24の監視/制御権限変更入力手段104を用いて、制御権限データファイル106を表2から表4の内容へ変更したとする。このとき、監視/制御権限変更入力手段104は、制御権限の変更情報を監視/制御権限変更手段107に送る。
監視/制御権限変更手段107は、この制御権限の変更情報に基づいて、制御権限データファイル106を表4の通りに変更する。表4では、制御権限に関して、監視制御拠点1と電力設備12との関連付けを変え、監視制御拠点1が持っていた電力設備12の制御権限を監視制御拠点2に移した状態となる。監視/制御権限変更手段107は、この制御権限の変更情報に基づいて制御権限データファイル106を表4の通りに変更する。監視/制御権限変更手段107は、制御権限データファイル106を表4に変更した後、監視/制御変更情報送信手段112に制御権限の変更情報を送る。監視/制御権限変更情報送信手段112は監視制御拠点2〜4の操作卓24へ制御権限の変更情報を送信する。
監視制御拠点2〜4の操作卓24では、監視/制御権限変更情報受信手段113が制御権限の変更情報を受信し、監視/制御権限変更手段107へ送る。監視制御拠点2〜4の操作卓24では、監視/制御権限変更手段107が制御権限の変更情報に基づいて制御権限データファイル106を表4の通りに変更する。電力設備12〜23の制御権限の変更後は、変更された制御権限に従い、制御権限が設定された電力設備12〜23の制御情報のみが送信されることになる。
(効果)
以上説明したように、第1の実施形態では、オペレータが監視制御拠点1〜4の操作卓24の監視/制御権限変更手段107を用いて、電力設備12〜23の監視権限および制御権限を変更することができる。つまり、監視制御拠点1〜4の管轄下にある電力設備12〜23の監視対象および制御対象を、自由に変更することが可能となる。したがって、大規模災害時や緊急時に、監視制御拠点1〜4のいずれかが使用不能といった事態に陥ったとしても、使用できなくなった監視制御拠点が監視制御していた電力設備について、その監視権限および制御権限を移行させることができる。
このため、使用可能な監視制御拠点から、もともとは管轄下にない電力設備に関して、監視および制御を実施することが可能となる。その結果、大規模災害などが発生して監視制御拠点1〜4のいずれかが故障した場合でも、拠点間でのバックアップ運用が容易となり、電力系統監視制御システムを安定して継続することが可能である。よって、第1の実施形態では、広域統合環境を十分に活用して柔軟性の高い運用が可能であって、システムの効率性および信頼性を高めることができる。
(2)第2の実施形態
第2の実施形態に係る電力系統監視制御システムについて、図4、表5を参照して説明する。第2の実施形態の基本的な構成は上記第1の実施形態と同様であり、図4に示した操作卓24の構成に特徴がある。以下、図4を用いて、第2の実施形態の構成について説明する。図4は第2の実施形態における操作卓の構成を示すブロック図である。
(構成)
第2の実施形態では、監視フラグ設定部が、1つの電力設備に対し監視制御拠点が複数重複するように監視フラグを設定するように構成された点に特徴がある。1つの電力設備に対し監視制御拠点が複数重複するように監視フラグを設定した場合の監視権限を複数監視権限と呼ぶことにする。
このような構成を実現するために、図4に示すように、第2の実施形態に係る操作卓24には、
監視/制御権限変更入力手段104に代えて複数監視権限変更入力手段301が、
監視/制御権限変更手段107に代えて複数監視限変更手段302が、
監視権限データファイル109に代えて複数監視権限データファイル303が、
監視/制御権限変更情報送信手段112に代えて複数監視権限変更情報送信手段304が、
監視/制御権限変更情報受信手段113に代えて複数監視権限変更情報受信手段305が、設けられている。
複数監視権限変更入力手段301は、オペレータが入力操作を行うことで、1つの電力設備12〜23に対し複数の監視制御拠点1〜4が「監視権限あり」となることを許容するよう入力する。ここで監視制御拠点1〜4のうち、複数の監視制御拠点が重複して「監視権限あり」となることが、「複数監視権限あり」の状態である。
複数監視権限変更手段302は、複数監視権限変更入力手段301により起動して、複数監視権限データファイル303を変更する。また、複数監視権限変更手段302は、他の監視制御拠点から複数監視権限変更情報受信手段305が複数監視権限の変更情報を受信することにより起動して、複数監視権限データファイル303を変更する。複数監視権限変更情報送信手段304は変更された複数監視権限データファイル303に基づいて複数監視権限の変更情報を送信する。複数監視権限変更情報受信手段305は他の監視制御拠点から複数監視権限の変更情報を受信する。
(作用)
以上の構成を有する第2の実施形態の作用について、図4を参照して説明する。複数監視権限データファイル303の中身である複数監視権限の例を表5に示す。表5は、上記の表1、表3と同様、電気所8〜11の電力設備12〜23の状態変化について、監視制御拠点1〜4のうちどの監視制御拠点が、どの電力設備を監視するかを定義したデータテーブルである。表5は、1つの電力設備に対して複数の監視制御拠点が「監視権限あり」となることを許容する。「0」の場合は「権限なし」として監視を行わない。「1」の場合は「権限あり」として監視を行う。つまり、「1:権限あり」が監視フラグとして設定されることになる。
Figure 2016136824
以下の説明で、複数監視権限データファイル303の内容は、当初、前記表1の状態であるとする。表1の状態では、複数監視権限データファイル303は、1つの電力設備12〜23に対し1つの監視制御拠点1〜4のみが「監視権限あり」となっている。この場合は、「複数監視権限あり」の状態とはなっていないことになる。
監視制御拠点1の操作卓24において、複数監視権限データファイル303を表1から表5の内容へ変更する目的で、オペレータが複数監視権限変更入力手段301を用いて複数監視権限の変更情報を入力操作したとする。すなわち、電力設備12〜14に対しては、2つの監視制御拠点1、2が「監視権限あり」となるように変更して、「複数監視権限あり」の状態にしたとする。そして複数監視権限変更入力手段301が複数監視権限の変更情報を複数監視権限変更手段302に送る。
複数監視権限変更手段302は複数監視権限の変更情報に基づいて複数監視権限データファイル303を表5の通りに変更する。複数監視権限変更手段302は、複数監視権限データファイル303を変更した後、複数監視権限変更情報送信手段304に複数監視権限の変更情報を送る。複数監視権限変更情報送信手段304は監視制御拠点2〜4の操作卓24へ複数監視権限の変更情報を送信する。
監視制御拠点2〜4の操作卓24では、複数監視権限変更情報受信手段305が複数監視権限の変更情報を受信し、複数監視権限変更手段302へ送る。そして監視制御拠点2〜4の操作卓24の複数監視権限変更手段302では、受信した複数監視権限の変更情報に基づいて複数監視権限データ303を表5の通りに変更する。
ここで、電気所8に属する電力設備12の状態が変化した場合、電力設備12は状態変化を表す監視情報を、広域ネットワーク網7を介して監視制御装置6へ送信する。監視制御装置6は複数監視情報受信手段305により電力設備12の監視情報を受信し、複数監視情報送信手段302に送る。複数監視情報送信手段302は電力設備12の監視情報を、広域ネットワーク網5を介して監視制御拠点1〜4の操作卓24へ送信する。
監視制御拠点1〜4の操作卓24は、監視情報受信手段111により電力設備12の監視情報を受信し、監視情報判定手段108へ送信する。監視情報判定手段108では、受信した電力設備12の監視情報について、複数監視権限データファイル303(監視権限データの内容は表5を参照)を基に、監視情報出力手段103への出力要否を判定する。
表5より、監視制御拠点1、2では、電力設備12に対する監視権限は「1:権限あり」である。そのため、監視制御拠点1、2の操作卓24において、監視情報判定手段108は監視情報出力手段103への出力要否を「要」と判定し、監視情報判定手段108は監視情報を監視情報出力手段103へと送る。監視情報出力手段103は、監視情報判定手段108の判定結果を基に、電力設備12の監視情報を、操作卓24の表示パネルと系統監視盤25のディスプレイ装置に出力する。
監視制御拠点3および4の操作卓24は、監視情報受信手段111により電力設備12の監視情報を受信し、監視情報判定手段108へと送信する。監視情報判定手段108では、受信した電力設備12の監視情報について、複数監視権限データファイル303(監視権限データの内容は表5を参照)を基に、監視情報出力手段103への出力要否を判定する。
表5より、監視制御拠点3および4の電力設備12に対する監視権限は「0:権限なし」である。そのため、監視情報判定手段108は監視情報出力手段103への出力要否を「否」と判定し、監視情報判定手段108は監視情報を監視情報出力手段103へと送ることはない。監視情報出力手段103は、監視情報判定手段108の判定結果を基に、電力設備12の監視情報を出力することはない。以上のような電力設備12に関する監視については、電力設備13、14についても同様である。
(効果)
第2の実施形態では、上記の第1の実施形態が持つ効果に加えて、次のような独自の効果を持つ。すなわち、第2の実施形態においては、表5のような複数監視権限データファイル303を設定することにより、電力設備12〜14に対して2つの監視制御拠点1および2からの監視が可能となる。このような第2の実施形態によれば、複数の監視制御拠点が同一の電力設備の監視情報を取得することができ、複数の監視制御拠点に関わる連系設備の停止操作などにおいて、操作手順や実行状況を共有することが可能となる。よって、監視制御拠点間の情報連携が容易になり、システムの効率性がさらに向上する。
(3)第3の実施形態
第3の実施形態に係る電力系統監視制御システムについて、図5、表6を参照して説明する。第3の実施形態の基本的な構成は上記第1の実施形態と同様であり、図5に示した操作卓24の構成に特徴がある。以下、図5のブロック図を用いて、第3の実施形態の構成について説明する。
第3の実施形態では、制御フラグ設定部が、1つの電力設備に対し監視制御拠点が複数重複するように制御フラグを設定するように構成された点に特徴がある。1つの電力設備に対し監視制御拠点が複数重複するように制御フラグを設定した場合の制御権限を複数制御権限と呼ぶことにする。
このような構成を実現するために、図5に示すように、第3の実施形態に係る操作卓24には、
監視/制御権限変更入力手段104に代えて複数制御権限変更入力手段311が、
監視/制御権限変更手段107に代えて複数制御限変更手段312が、
監視権限データファイル109に代えて複数制御権限データファイル401が、
監視/制御権限変更情報送信手段112に代えて複数制御権限変更情報送信手段314が、
監視/制御権限変更情報受信手段113に代えて複数制御権限変更情報受信手段315が、設けられている。
複数制御権限変更入力手段311は、オペレータが入力操作を行うことで、1つの電力設備12〜23に対し複数の監視制御拠点1〜4が「制御権限あり」となることを許容するよう入力する。ここで複数の監視制御拠点1〜4のうち、複数の監視制御拠点が重複して「制御権限あり」となることが、「複数制御権限あり」の状態である。
複数制御権限変更手段312は、複数制御権限変更入力手段311により起動して、複数制御権限データファイル401を変更する。また、複数制御権限変更手段312は、複数制御権限変更情報受信手段315が複数制御権限の変更情報を受信することにより起動して、複数制御権限データファイル401を変更する。複数制御権限変更情報送信手段314は変更された複数制御権限データファイル401に基づいて複数制御権限の変更情報を送信する。複数制御権限変更情報受信手段315は他の監視制御拠点2〜4から複数制御権限の変更情報を受信する。
1つの電力設備に対し複数の監視制御拠点を重複させた本実施形態では、異なる監視制御拠点が同一の電力設備に対して制御権限を持つことになる。そのため、異なる監視制御拠点が持つ制御権限に関しては優先順位を設定しておくようにする。例えば、監視制御拠点1と監視制御拠点2が共通の電力設備12に制御権限を持つ場合に、監視制御拠点1の方が最終的な制御の責任を持つ監視制御拠点とする。
このため、監視制御拠点1において、制御権限がある電力設備12の制御実施中に、同じく電力設備12に対し制御権限がある監視制御拠点2の制御権限入力手段102にて制御情報を入力したとしても、監視制御拠点2の制御情報判定手段105は、監視制御拠点1にて電力設備12の制御を実施している限り、電力設備12への制御情報の送信要否を「否」と判定するようになっている。
また、監視制御拠点1にて電力設備12の制御を実施しておらず、電力設備12に対し制御権限がある監視制御拠点2の制御権限入力手段102にて電力設備12への制御情報を入力した場合には、監視制御拠点2の制御情報判定手段105は、監視制御拠点1にて電力設備12の制御を実施していないことを確認し、その上で、電力設備12への制御情報の送信要否を「要」と判定するようになっている。
(作用)
以上の構成を有する第3の実施形態の作用について、図5を参照して説明する。複数制御権限データファイル401の中身である複数制御権限の例を表6に示す。表6は、上記の表2、表4と同様、電気所8〜11の電力設備12〜23について、監視制御拠点1〜4のうちどの拠点が、どの電力設備を制御するかを定義したデータテーブルである。表6は、1つの電力設備に対して複数の監視制御拠点が「制御権限あり」となることを許容する。「0」の場合は「権限なし」として制御を行わない。「1」の場合は「権限あり」として制御を行う。つまり、「1:権限あり」が制御フラグとして設定されることになる。
Figure 2016136824
以下の説明で、複数制御権限データファイル401の内容は、当初、前記表2の状態であるとする。表2の状態では、複数制御権限データファイル401は、1つの電力設備12〜23に対し1つの監視制御拠点1〜4のみが「制御権限あり」となっており、この場合は「複数制御権限あり」の状態とはなっていないことになる。
監視制御拠点1の操作卓24において、複数制御権限データファイル401を表2から表6の内容へ変更する目的で、オペレータが複数制御権限変更入力手段311を用いて複数制御権限の変更情報を入力操作したとする。すなわち、電力設備12〜14に対しては、2つの監視制御拠点1、2が「制御権限あり」となるように変更して、「複数制御権限あり」の状態にしたとする。そして複数制御権限変更入力手段311が複数制御権限の変更情報を複数制御権限変更手段312に送る。
複数制御権限変更手段312は複数制御権限の変更情報に基づいて複数制御権限データファイル401を表6の通りに変更する。複数制御権限変更手段312は、複数制御権限データファイル401を変更した後、複数制御権限変更情報送信手段314に複数制御権限の変更情報を送る。複数制御権限変更情報送信手段314は監視制御拠点2〜4の操作卓24へ複数制御権限の変更情報を送信する。
監視制御拠点2〜4の操作卓24では、複数制御権限変更情報受信手段315が複数制御権限の変更情報を受信し、複数制御権限変更手段312へ送る。そして監視制御拠点2〜4の操作卓24の複数制御権限変更手段312では、受信した複数制御権限の変更情報に基づいて、複数制御権限データファイル401を表6の通りに変更する。
例えば、監視制御拠点1において、オペレータが操作卓24を介して制御情報入力手段102を用いて電気所8に属する電力設備12に対する制御指令を入力した場合、電力設備12の制御情報を制御情報判定手段105に送る。制御情報判定手段105は、受け取った制御情報について、複数制御権限データファイル401を基に、電力設備12への送信要否を判定する。
表6より、監視制御拠点1における電力設備12に対する制御権限は「1:権限あり」である。そのため、制御情報判定手段105は制御情報送信手段110への出力要否を「要」と判定し、電力設備12の制御情報を制御情報出送信手段110へと送る。制御情報送信手段110は、制御情報判定手段105の判定結果を基に、電力設備12の制御情報を、広域ネットワーク網5を介して監視制御装置6へ送信する。
監視制御装置6は制御情報受信手段201により電力設備12の制御情報を受信し、制御情報送信手段203に送る。制御情報送信手段203は電力設備12の制御情報を、広域ネットワーク網5を介して電気所8に属する電力設備12へ送信する。電力設備12は、監視制御拠点1から受信した制御情報を基に、制御を実施する。
監視制御拠点1において電力設備12の制御実施中に、オペレータが監視制御拠点2の制御権限入力手段102から制御情報を入力すると、監視制御拠点2の制御情報判定手段105は、この制御情報を受け取る。ただし、監視制御拠点1で電力設備12の制御を実施している限り、たとえ監視制御拠点2に電力設備12の制御権限があるにせよ、監視制御拠点2の制御情報判定手段105は電力設備12の制御情報の送信要否を「否」と判定する。
すなわち、本実施形態では最終的な責任を持つ監視制御拠点1が最終的な制御を行う。このため、監視制御拠点2の制御情報判定手段105は制御情報を制御情報送信手段110へと送ることなく、エラー情報をエラー情報出力手段101へと送信する。エラー情報出力手段101は、制御情報判定手段105の判定結果を基にエラー情報を、操作卓24の表示パネルと系統監視盤25のディスプレイ装置に出力する。
ただし、監視制御拠点1において電力設備12の制御を実施していない場合には、オペレータが監視制御拠点2の制御権限入力手段102から制御情報を入力すると、監視制御拠点2の制御情報判定手段105は、この制御情報を受け取る。そして、制御情報判定手段105が監視制御拠点1にて電力設備12の制御を実施していないことを確認した上で、電力設備12への制御情報の送信要否を「要」と判定する。このため、監視制御拠点2の制御情報判定手段105は制御情報を制御情報送信手段110へと送る。
また、監視制御拠点1による制御実施後、監視制御拠点2において、オペレータが操作卓24の制御情報入力手段102を用いて電力設備12に対する制御指令を入力した場合、制御情報入力手段102は電力設備12の制御情報を制御情報判定手段105に送る。制御情報判定手段105は、受け取った電力設備12の制御情報について、複数制御権限データファイル401を基に、電力設備12への送信要否を判定する。表6より、系統監視制御拠点2の電力設備12に対する制御権限は「1:権限あり」のため、制御情報判定手段105は電力設備12への制御情報の送信要否を「要」と判定し、制御情報判定手段105は電力設備12の制御情報を制御情報送信手段110へと送信する。
制御情報送信手段110は、制御情報判定手段105の判定結果を基に、電力設備12の制御情報を、広域ネットワーク網5を介して監視制御装置6へ送信する。監視制御装置6は制御情報受信手段201により制御情報を受信し、制御情報送信手段203に送る。制御情報送信手段203は電力設備12の制御情報を、広域ネットワーク網7を介して電気所8に属する電力設備12へ送信する。電力設備12は、監視制御拠点2からの制御情報を基に、制御を実施する。以上のような電力設備12に関する制御については、電力設備13、14についても同様である。
(効果)
第3の実施形態では、上記第1の実施形態が持つ効果に加えて、次のような独自の効果を持つ。すなわち、第3の実施形態においては、表6に示したような複数制御権限データファイル401を設定することにより、電力設備12〜14に対して2つの監視制御拠点1および2からの制御が可能となる。したがって、第3の実施形態によれば、電力系統の接続状態による監視制御拠点毎の管轄系統を意識することなく、同一の電力設備に関する電圧無効電力制御などを、複数の監視制御拠点から行うことができる。よって、システム運用の柔軟性をさらに高めることができる。
(4)第4の実施形態
第4の実施形態に係る電力系統監視制御システムについて、図6、表7、表8を参照して説明する。第4の実施形態の基本的な構成は上記第1の実施形態と同様であり、図6のブロック図に示した操作卓24の構成に特徴がある。以下、図6を用いて、第4の実施形態の構成について説明する。
(構成)
第4の実施形態の特徴は、監視権限または制御権限の権限変更手段が、予めグルーピングされた電力設備ごとに、監視権限または制御権限を一括して変更するように構成された点にある。複数の電力設備を1つのグループとして登録し、登録したグループ単位で付与される監視権限または制御権限を、グループ監視権限またはグループ制御権限と呼ぶことにする。電力設備のグループ化に際しては、電力設備の設置個所や接続設備、管理組織など、電力設備が持つ属性情報に基づいて、グループ分けを行うものとする。
図6に示す監視制御拠点1の操作卓24には、図2で説明した操作卓24のうち、
監視権限データファイル109に代えてグループ監視権限データファイル504が、
制御権限データファイル106に代えてグループ制御権限データファイル502が、
監視/制御権限変更入力手段104に代えてグループ監視/制御権限変更入力手段501が、
監視/制御権限変更手段107に代えてグループ監視/制御権限変更手段503が、
監視/制御権限変更情報受信手段113に代えてグループ監視/制御権限変更情報受信手段506が、
監視/制御権限変更情報送信手段112に代えてグループ監視/制御権限変更情報送信手段505が、設けられている。
このうち、グループ監視/制御権限変更入力手段501は、オペレータが操作卓24を介して複数の電力設備を、
電気所8に含まれる3台の電力設備12〜14を1つのグループ、
電気所9に含まれる4台の電力設備15〜18を1つのグループ、
電気所10に含まれる2台の電力設備19、20を1つのグループ、
電気所11に含まれる3台の電力設備21〜23を1つのグループとして登録する。
グループ監視/制御権限変更入力手段501が、電力設備の監視権限および制御権限を変更する場合、グループ単位で一括して変更を許容するよう入力する。グループ単位で変更される電力設備の監視権限および制御権限の変更情報を、グループ監視/制御権限の変更情報と呼ぶことにする。
グループ監視/制御権限変更手段503は、グループ監視/制御権限変更入力手段501から変更情報を入力することにより起動し、グループ監視/制御権限の変更情報に基づいてグループ監視権限データファイル504およびグループ制御権限データファイル502を変更する。また、グループ監視/制御権限変更手段503は、他の監視制御拠点からグループ監視/制御権限変更情報受信手段506がグループ監視/制御権限変更情報を受信することでも起動し、グループ監視/制御権限の変更情報に基づいてグループ監視権限データファイル504およびグループ制御権限データファイル502を変更する。
グループ監視権限データファイル504はグループ監視/制御権限変更手段503からグループ監視権限の変更情報を入力し、グループ制御権限データファイル502はグループ監視/制御権限変更手段503からグループ制御権限の変更情報を入力し、これらの変更情報を、グループ監視/制御権限変更情報送信手段505へと送る。
グループ監視/制御権限変更情報送信手段505は、グループ監視権限データファイル504および制御権限データファイル502に基づいて、自拠点以外の他の監視制御拠点へと、グループ監視/権限変更の変更情報を送信する。グループ監視/制御権限変更情報受信手段506は他の監視制御拠点2〜4からのグループ監視/制御権限の変更情報を受信する。
(作用)
第4の実施形態の作用について、図6を参照して説明する。グループ監視権限データファイル504の中身であるグループ監視権限の例を表7、表8に示す。表7と表8は、電気所8〜11の電力設備12〜23の状態変化を、監視制御拠点1〜4のうち、どの監視制御拠点が監視するかを定義したデータテーブルであって、各電力設備を電気所ごとにグルーピングしている。第4の実施形態では、電気所8〜11のそれぞれが1つのグループとして登録されており、各電気所8〜11に含まれる電力設備12〜23は、グループ単位つまり電気所ごとに、一括して監視権限が変更されることになる。
Figure 2016136824
Figure 2016136824
表7では、監視制御拠点1が電気所8に含まれる電力設備12〜14だけを監視し、監視制御拠点2が電気所9に含まれる電力設備15〜18だけを監視し、監視制御拠点3が電気所10に含まれる電力設備19、20だけを監視し、監視制御拠点4が電気所11に含まれる電力設備21〜23だけを監視している。ここで、オペレータが監視権限データを表7から表8に変更するオペレーションをとるものとする。
例えば、オペレータが操作卓24のグループ監視/制御権限変更入力手段501を用いてグループ監視権限の変更情報を入力した場合、グループ監視/制御権限変更入力手段501はグループ監視権限の変更情報を、グループ監視/制御権限変更手段503に送る。グループ監視/制御権限変更手段503は受け取ったグループ監視権限の変更情報を基にグループ監視権限データファイル504を表8の通り、監視制御拠点1のグループ権限と監視制御拠点2のグループ監視権限を変更する。
すなわち、監視制御拠点2が電気所8に含まれる電力設備12〜14だけを監視し、監視制御拠点1が電気所8に含まれる電力設備15〜18だけを監視する。監視制御拠点3、4の監視対象は変更しない。グループ監視権限データファイル504の変更後、グループ監視/制御権限変更情報送信手段505は、他拠点である監視制御拠点2〜4の操作卓24へグループ監視権限の変更情報を送信する。
監視制御拠点2〜4の操作卓24では、グループ監視/制御権限変更情報受信手段506がグループ監視権限の変更情報を受信し、グループ監視/制御権限変更手段503に送信する。グループ監視/制御権限変更手段503は受信したグループ監視権限の変更情報に基づいてグループ監視権限データファイル504を表8の通りに変更する。
(効果)
以上のような第4の実施形態によれば、電力設備12〜23の設置個所や接続設備、管理組織などの属性情報によって電力設備をグループ化しておき、グループ単位で一括して、監視権限および制御権限を変更することができる。このため、オペレータが個々の電力設備12〜23に対し、いちいち監視権限および制御権限の設定変更を行う必要がない。したがって、監視制御拠点1〜4のいずれかが被災して使用不能に陥った場合でも、監視制御拠点1〜4間で、グループ化した電力設備12〜23の監視範囲および制御範囲を、一括して迅速に引き継ぐことができ、業務の安定性がいっそう向上する。
(5)第5の実施形態
第5の実施形態に係る電力系統監視制御システムの実施例を図7、表9を参照して説明する。第5の実施形態の基本的な構成は上記第4の実施形態と同様であり、図7に示した操作卓24の構成に特徴がある。以下、図7を用いて、第5の実施形態の構成について説明する。
(構成)
第5の実施形態は、監視権限または制御権限の権限変更手段が、予め設定されたパターン単位で監視権限または制御権限の変更を行うことに特徴がある。図7に示す監視制御拠点1の操作卓24は、第4の実施形態の操作卓24にて「グループ」と記載した部分を、「パターン」に変えている。前述したように「グループ」とは、電気所単位等でフラグ全体をまとめて一括して変更する電力設備群である。一方、「パターン」とは、例えば、被災時や通常時、メンテナンス時等を独立した別のシーンと予め設定しておき、外部からの指令によりシーンを切替える場合に、シーン切替えに伴って、各シーンに該当するフラグ全体を一括して変更する場合の変更状況である。つまり、「グループ」の場合、変更を要する対象だけが決められており変更値は適宜選択されるが、これに対して「パターン」の場合は、変更対象および変更値が予め設定されている。
パターン単位で付与される監視権限または制御権限を、パターン監視権限またはパターン制御権限と呼ぶことにする。ここで、監視権限または制御権限に設定されるパターンとは、例えば、任意の監視制御拠点が被災したケースをあらかじめ複数想定しておき、それぞれ想定したケースに対する監視制御拠点のバックアップ運用状態の組み合わせパターンなどがある。
すなわち、第5の実施形態に係る操作卓24には、
グループ監視権限データファイル504に代えてパターン監視権限データファイル604が、
グループ制御権限データファイル502に代えてパターン制御権限データファイル602が、
グループ監視/制御権限変更入力手段501に代えてパターン監視/制御権限変更入力手段601が、
グループ監視/制御権限変更手段503に代えてパターン監視/制御権限変更手段603が、
グループ監視/制御権限変更情報受信手段506に代えてパターン監視/制御権限変更情報受信手段606が、
グループ監視/制御権限変更情報送信手段505に代えてパターン監視/制御権限変更情報送信手段605が、設けられている。
このうち、パターン監視/制御権限変更入力手段601は、オペレータが操作卓24を介して監視権限の設定値および制御権限の設定値を、あらかじめ複数のパターンとして登録しておき、パターン単位で変更することを許容するよう入力する。ここで、パターン監視権限およびパターン制御権限の変更情報を、パターン監視/制御権限の変更情報と呼ぶこととする。
パターン監視/制御権限変更手段603は、パターン監視/制御権限変更入力手段601により起動して、パターン監視/制御権限の変更情報に基づきパターン監視権限データファイル604およびパターン制御権限データファイル602を変更する。また、パターン監視/制御権限変更手段603は、他の監視制御拠点からパターン監視/制御権限変更情報受信手段606がパターン監視/制御権限変更情報を受信することで起動し、パターン監視/制御権限の変更情報に基づきパターン監視権限データファイル604およびパターン制御権限データファイル602を変更する。
パターン監視権限データファイル604はパターン監視/制御権限変更手段603からパターン監視権限の変更情報を入力し、パターン制御権限データファイル602はグループ監視/制御権限変更手段603からパターン制御権限の変更情報を入力し、これらの変更情報を、パターン監視/制御権限変更情報送信手段605へと送る。
パターン監視/制御権限変更情報送信手段605は、パターン監視権限データファイル604およびパターン権限データファイル602に基づいて、他の監視制御拠点へと、パターン監視/権限変更の変更情報を送信する。パターン監視/制御権限変更情報受信手段606は他の監視制御拠点からのパターン監視/制御権限の変更情報を受信する。
(作用)
第5の実施形態の作用について、図7を参照して説明する。パターン制御権限データファイル602の中身であるパターン制御権限の例を表9に示す。表9は、監視制御拠点1〜4のうち、どの拠点が、電気所8〜11の電力設備12〜23のどれを制御するかを定義したデータテーブルであって、各電力設備の制御権限を、予め設定されたパターン単位で変更するようになっている。
Figure 2016136824
監視制御拠点1の操作卓24において、パターン制御権限データファイル602の内容は、当初、前述した表2の状態であったとする。ここで、オペレータは制御権限を、表2の状態から、あらかじめパターンとして登録された表9の状態に変更するオペレーションをとるものとする。オペレータが操作卓24を利用し、パターン監視/制御権限変更入力手段603を用いてパターン制御権限の変更情報を入力する。このとき、パターン監視/制御権限変更入力手段603はパターン制御権限の変更情報をパターン監視/制御権限変更手段603に送る。
パターン監視/制御権限変更手段603は受け取ったグループ制御権限の変更情報を基にパターン制御権限データファイル602を、表2から表9のように変更する。すなわち、監視制御拠点1が電気所8に含まれる電力設備12〜14と、電気所9に含まれる電力設備15〜18の両方を制御し、監視制御拠点2は電気所9に含まれる電力設備15〜18を制御しないものとする。監視制御拠点3、4の制御対象は変更していない。パターン制御権限データファイル602の変更後、パターン監視/制御権限変更情報送信手段605が監視制御拠点2〜4の操作卓24へパターン制御権限の変更情報を送信する。
監視制御拠点2〜4の操作卓24では、パターン監視/制御権限変更情報受信手段606がパターン制御権限の変更情報を受信し、パターン監視/制御権限変更手段603に送信する。パターン監視/制御権限変更手段603は受信したパターン制御権限の変更情報に基づいてパターン制御権限データファイル602を表9の通りに変更する。これにより、仮に監視制御拠点2が使用不能となったとしても、電気所2に含まれる電力設備15〜18に対する制御権限を、あらかじめ設定されたパターンに基づいて、監視制御拠点2から、使用可能な監視制御拠点1へと変更することが可能となる。
(効果)
以上のような第5の実施形態によれば、あらかじめ設定したパターン単位で監視権限または制御権限を変更することができるため、グループ単位で一括して監視権限および制御権限を変更することと同じく、監視権限および制御権限を迅速に変更することができる。そのため、バックアップ運用のへ移行もスピーディとなり、業務の安定性を高めることができる。
(6)第6の実施形態
第6の実施形態に係る電力系統監視制御システムについて、図8、図9、表10、表11を参照して説明する。以下、図8および図9を用いて、第6の実施形態の構成について説明する。図8は第6の実施形態のモニタの表示例を示す図、図9は第6の実施形態における操作卓の構成を示すブロック図である。
(構成)
第6の実施形態では、操作卓24に複数の監視制御拠点1〜4の系統状態を切り替えて表示するモニタ701を備えた点に特徴がある。第6の実施形態は、基本的な構成は上記第1の実施形態と同様であるが、図8に示すように、モニタ701は、タッチパネルなどの入力手段を兼ねた表示パネルを有している。モニタ701は監視情報出力手段103と監視/制御権限変更入力手段104の役割を果たす構成要素であって、オペレータがタッチパネルなどを用いて、監視管轄定義および監視権限の変更情報の入力操作を行うようになっている。ここで監視管轄定義および監視権限の変更情報を監視管轄定義/監視権限変更情報と呼ぶことにする。
監視管轄定義とは、監視制御拠点1〜4のうち、どの監視制御拠点の管轄を監視範囲とするかを定義することであって、監視制御拠点1〜4のいずれかの拠点名称をモニタ701の表示画面の一部に表示することで、監視範囲を示すようになっている。図8に示す表示例では、モニタ701の左角部に監視管轄表示領域702が設けられており、監視制御拠点4の管轄を監視範囲と定義すれば、図8の(a)のように監視管轄表示領域702に「監視制御拠点4」が出力表示される。また、監視制御拠点3の管轄を監視範囲と定義すれば、図8の(b)のように、監視管轄表示領域702に「監視制御拠点3」が出力表示される。
モニタ701には監視管轄定義/監視権限変更手段705が接続されている。モニタ701は監視管轄定義/監視権限変更手段705に対し、オペレータの入力した監視管轄定義および監視権限の変更情報を送るようになっている。監視管轄定義/監視権限変更手段705は、モニタ701から監視管轄定義/監視権限変更情報を入力することにより起動する。起動した監視管轄定義/監視権限変更手段705は、モニタ701からの監視管轄定義/監視権限変更情報に従って、監視管轄定義データファイル704および監視権限データファイル109に変更を加える。
監視管轄定義データファイル704は監視管轄定義/監視権限変更手段705から変更された監視管轄定義を入力し、変更された監視管轄定義を監視情報判定手段708へと送る。監視情報判定手段708は、監視管轄定義データファイル704および監視権限データファイル109を基にして、監視情報受信手段111にて受信した監視情報をモニタ701への出力の要否を判定し、出力を「要」と判定すれば、受信した監視情報をモニタ701へと送る。
(作用)
第6の実施形態の作用について、図9を参照して説明する。監視管轄定義データファイル704の中身である監視管轄定義の例を、表10、表11に示す。表10と表11は、電力系統監視制御拠点1〜4のうち、どの拠点の管轄を監視範囲とするかを定義したデータテーブルである。表10、表11において、「0」の場合は「管轄対象なし」として監視範囲の管轄としないことを示す。「1」の場合は「管轄対象あり」として監視範囲の管轄とすることを示す。表10に示す監視管轄定義データファイル704の内容は、監視制御拠点4のみが「管轄対象あり」となっており、表11に示す監視管轄定義データファイル704の内容は、監視制御拠点3のみが「管轄対象あり」となっている。
Figure 2016136824
Figure 2016136824
例えば、モニタ701が表示画面上の監視管轄表示領域702に「監視制御拠点4」を出力表示しているとき、監視情報受信処理手段111により監視情報を受信後、表10の通りである監視管轄定義データファイル704内の監視管轄定義に関するデータを基にして、受信した監視管轄内の電力設備の監視情報をモニタ701に出力する。
オペレータがモニタ701のタッチパネルなどを用いて、監視管轄定義の変更情報の入力操作を行い、「監視制御拠点4」から「監視制御拠点3」へと監視管轄を変更したとすると、管轄定義/監視権限変更手段705は、表10から表11の通りに監視管轄定義ファイル704を変更する。これにより、モニタ701では監視管轄表示領域702に「監視制御拠点3」を表示する。このとき、監視情報受信処理手段111により監視情報を受信後、監視情報判定手段708では監視管轄定義データファイル704の監視管轄定義に関するデータを基にして、受信した監視管轄内の監視情報をモニタ701に出力する。
(効果)
このような第6の実施形態によれば、操作卓24のモニタ701が、複数の監視制御拠点1〜4の系統状態を切り替えて表示することにより、1つの操作卓24から管轄内の電力設備を監視するだけでなく、管轄外の電力設備の監視も実行することができる。また、上記の「監視管轄定義ファイル」の「監視」を「制御」に代えて、「制御管轄定義ファイル」を採用すれば、1つの操作卓24から管轄内の電力設備を制御するだけでなく、管轄外の電力設備に対しても制御を実行することができる。
したがって、第6の実施形態に係る電力系統監視制御システムによれば、従来の電力系統監視制御システムと比較して、電力設備の管轄を固定的にとらえることがなく、柔軟なシステム運用が可能となる。その結果、災害時などに監視制御拠点が使用不能となってその機能が停止したとしても、停止した監視制御拠点の管轄下にある電力設備の監視制御を、使用可能な監視制御拠点から実施することができる。これにより、システムの運用を継続して行うことができ、システム効率が低下することがなく、優れた信頼性を発揮することができる。
(7)第7の実施形態
第7の実施形態に係る電力系統監視制御システムについて、図10、図11を参照して説明する。以下、図10および図11を用いて、第7の実施形態の構成について説明する。図10は第7の実施形態のモニタの表示例を示す図、図11は第7の実施形態における操作卓の構成を示すブロック図である。
(構成)
第7の実施形態は、前記第6の実施形態と同じく、モニタ701における表示構成に特徴がある。第7の実施形態では、図11に示すように、操作卓24のモニタ701が、「監視制御拠点1」、「監視制御拠点2」、「監視制御拠点3」および「監視制御拠点4」の表示を切り替える拠点表示切替部801〜804と、各拠点が管轄とする電力系統の状態を示す系統図805〜808を、出力表示する。
すなわち、オペレータが、
拠点表示切替部804を選択すると監視制御拠点4管轄下の系統図805を(図10(a)に図示)、
拠点表示切替部803を選択すると監視制御拠点3管轄下の系統図806を(図10(b)に図示)、
拠点表示切替部802を選択すると監視制御拠点2管轄下の系統図807を(図10(c)に図示)、
拠点表示切替部801を選択すると監視制御拠点1管轄下の系統図808を(図10(d)に図示)、
それぞれ表示するようになっている。拠点表示切替部801〜804は長方形の表示領域を横方向に並べて表示しており、系統図805〜808はその下方に表示するようになっている。
拠点表示切替部801〜804は、モニタ701上でタッチパネルなどの入力選択手段となっており、各表示領域をオペレータがタッチなどにより選択すると、拠点表示切替部801〜804は、表示色を変えるなどして、オペレータに選択されたことを示す表示形態に移行する。また、拠点表示切替部801〜804の表示切替と同時に、選択された拠点に応じて系統図805〜808の表示を切り替えるようになっている。さらに、拠点表示切替部801〜804は各拠点が管轄する系統図805〜808の出力表示と共に、各拠点が管轄とする電力系統や設備の状態などの監視情報も表示する。
(作用)
第7の実施形態の作用について、図10、図11を参照して説明する。例えばオペレータが拠点表示切替部804を選択すると、その部分が選択されたことを示す表示がなされると同時に、監視制御拠点4の系統図805と、監視制御拠点4が管轄とする電力系統や設備の状態などの監視情報を、モニタ701上に表示する。
また、オペレータが拠点表示切替部801〜803のいずれかを選択すると、選択された拠点表示切替部801〜803は選択されたことを示す表示形態に移行し、それに合わせて、監視制御拠点4の管轄ではない監視制御拠点1〜3の系統図806〜808を表示する(図10参照)。これにより、監視制御拠点4に設置された操作卓24のモニタ701上に、他拠点である監視制御拠点1〜3が管轄とする電力系統や電力設備の監視情報を表示することが可能となる。よって、監視制御拠点4にて、監視制御拠点1〜3の管轄下にある電力系統や電力設備を監視することができる。
(効果)
以上のような拠点表示切替部801〜804を有する第7の実施形態によれば、1つの操作卓24から各監視制御拠点1〜4の系統図805〜808を切り替えて表示することができるので、各監視制御拠点1〜4の管轄内だけでなく、管轄外の電力系統および電力設備についても監視が可能である。したがって、従来の電力系統監視制御システムと比較して、各監視制御拠点1〜4でそれぞれの監視情報を容易に共有することができ、監視制御拠点1〜4間での業務連携も可能となる。その結果、柔軟性の高いバックアップ運用が可能となり、システムの効率がさらに向上する。
(8)第8の実施形態
第8の実施形態に係る電力系統監視制御システムについて、図12、図13、表12を参照して説明する。以下、図12および図13を用いて、第8の実施形態の構成について説明する。図12は第8の実施形態のモニタの表示例を示す図、図13は第8の実施形態における操作卓の構成を示すブロック図である。
(構成)
第8の実施形態もまた、モニタ701の表示画面の構成に特徴がある。第8の実施形態は、基本的に前記第7の実施形態の構成と同様であるが、次の点に特徴がある。図12および図13に示すように、モニタ701には、拠点表示切替部801〜804と、系統図805〜808が表示する管轄内の電力設備シンボル901、902と、電力設備シンボル901、902に発せられるアラーム903と、その電力設備を管轄内に含む監視制御拠点の拠点表示切替部801〜804の表示領域から発せられるアラーム904とを表示する。これらのアラーム903、904は、系統図805〜808上に管轄の事故範囲を表示するためのものである。アラーム903、904は、電力設備12〜23の事故情報に基づいて、監視情報判定手段108から事故情報(図13の二点鎖線の矢印に図示)がモニタ701に送られることで表示されるように設定されている。
第8の実施形態における監視情報判定手段108では監視権限データファイル109を基に、モニタ701上の表示切替部801〜804と系統図805〜808に対し、電力設備12〜23の監視情報の出力要否について、判定するようになっている。さらに監視情報判定手段108では、受信した監視情報の中に、電力設備12〜23の事故情報が含まれていると、事故情報(図13の二点鎖線の矢印に図示)をモニタ701に送るようになっている。
例えば、電力設備シンボル901が電力設備22の状態を表示し、電力設備シンボル902が電力設備21の状態を表示している場合、電力設備22の監視情報の中に事故情報が含まれていれば、監視情報判定手段108は電力設備22の事故情報をモニタ701に送る。モニタ701は電力設備22の事故情報を受け取ると、事故情報に該当する電力設備シンボル901にアラーム903を発することになる。また、電力設備23の監視情報の中に事故情報が含まれていれば、監視情報判定手段108は電力設備23の事故情報をモニタ701に送る。モニタ701は電力設備23の事故情報を受け取ると、エラー情報に該当する電力設備シンボル902にアラーム903を発することになる。
(作用)
以上のような第8の実施形態の作用について、図12、図13、表12を参照して説明する。監視権限データファイル109の中身の例を表12に示す。表12は、電気所8〜11の電力設備12〜23を、監視制御拠点1〜4のうちどの拠点が監視するかを定義したデータテーブルである。表12は、1つの電力設備に対して複数の監視制御拠点が「権限あり」となることを許容する。
Figure 2016136824
「0」の場合は権限なしとして監視を行わない。「1」の場合は権限ありとして監視を行う。監視情報判定手段108では、監視管轄定義データファイル704と監視権限データファイル109を基に、受信した監視情報と、電力設備から得られる監視情報について、モニタ701上の表示切替部801〜804と系統図805〜808における監視情報の出力要否を判定する。
表12より、監視制御拠点3では、監視制御拠点3管轄下にある電力設備19、20に対する監視権限は、「1:権限あり」であり、これに加えて、監視制御拠点4管轄下の電力設備21に対する監視権限もまた「1:権限あり」である。そのため、監視情報判定手段108は、モニタ701上の拠点表示切替部803、804および系統図805、806に関し、電力設備19〜21から得られる監視情報の出力要否について、「要」であると判定する。
モニタ701は、監視情報判定手段108の判定結果を基に、電力設備21〜23からの監視情報を、モニタ701上の拠点表示切替部803、804と系統図805、806へ向けて出力する。このとき、監視情報判定手段108が事故情報を出力した場合、出力が「要」と判定された系統図上の電力設備シンボルと、その電力設備を管轄に含む拠点表示切替部に対し、アラーム903、904を発生させることができる。
また、表12より、監視制御拠点3では、監視制御拠点4管轄下の電力設備22に対する監視権限は「0:権限なし」である。そのため、監視情報判定手段108は、モニタ701上の拠点表示切替部803と系統図806に関し、電力設備22から得られる監視情報の出力要否について、「否」と判定する。モニタ701は、監視情報判定手段108の判定結果を基に、電力設備22からの監視情報をモニタ701上の拠点表示切替部803と系統図806上へ向けて出力しない。その結果、「否」と判定された系統図上の電力設備シンボルと、その設備を管轄に含む拠点表示切替部に対し、事故情報に基づくアラーム903、904を発生させることはない。
さらに、表12より、監視制御拠点4では、監視制御拠点4管轄下の電力設備21〜23に対する監視権限は「1:権限あり」である。そのため、監視情報判定手段108は、モニタ701上の拠点表示切替部804と系統図805に関し、電力設備21〜23から得られる監視情報の出力要否について、「要」と判定する。また、監視制御拠点4では、監視制御拠点3管轄下にある電力設備20に対する監視権限は「1:権限あり」である。
したがって、監視情報判定手段108は、モニタ701上の拠点表示切替部804と系統図805に関し、電力設備20から得られる監視情報の出力要否について、「要」と判定する。モニタ701は、監視情報判定手段108の判定結果を基に、電力設備20からの監視情報をモニタ701上の拠点表示切替部804と系統図805へ向けて出力する。このとき、監視情報判定手段108が事故情報を出力した場合、出力が「要」と判定された系統図上の電力設備シンボルと、その電力設備を管轄に含む拠点表示切替部に対し、アラーム903、904を発生させることができる。
(効果)
以上のような第8の実施形態によれば、各監視制御拠点において、監視管轄内に限らず、監視管轄外の電力設備であっても監視管轄として登録することで可能であり、登録した監視管轄外の電力設備について、事故情報を基にしてアラーム903、904によって表示することができる。これにより、従来の電力系統監視制御システムと比較して、各監視制御拠点で、管轄内外の重要な電力設備における事故情報を、速やかに報知することができる。
しかも、電力設備の事故情報を、系統図に対応する管轄の事故範囲として表示するアラーム903、904を採用しているため、複数のオペレータに事故情報を容易に知らしめることができる。したがって、各監視制御拠点のオペレータは互いにカバーしあいながら、電力設備のエラー情報を早い段階で気づくことが可能となる。その結果、事故対応等がスムーズ且つ迅速に行えるようになり、システムの効率を一層高めることができる。
(9)第9の実施形態
第9の実施形態について、図14、図15、表1を参照して説明する。以下、図14および図15を用いて、第9の実施形態の構成について説明する。図14は第9の実施形態のモニタの表示例を示す図、図15は第9の実施形態における系統監視盤25の構成を示すブロック図である。
(構成)
第9の実施形態では、図9に示した操作卓24に代えて、系統監視盤25が設けられている。系統監視盤25が有する構成要素は、監視管轄定義/監視権限変更手段705など、基本的に図9に示した第6の実施形態における操作卓24のそれと同様であるが、図9で説明した操作卓24のモニタ701の代わりに、系統監視盤25のモニタ1001が設けられている。モニタ1001上にはマルチウィンドウ1002〜1004が表示されるようになっている。
マルチウィンドウ1002は「監視制御拠点2」を、マルチウィンドウ1003は「監視制御拠点3」を、マルチウィンドウ1004は「監視制御拠点4」を、それぞれ表示するようになっている。マルチウィンドウ1002はモニタ1001の左半分の正方形領域に形成され、マルチウィンドウ1003とマルチウィンドウ1004はモニタ1001の右半分に形成されている。マルチウィンドウ1003はモニタ1001の右半分の上側に、マルチウィンドウ1004はモニタ1001の右半分の下側に形成される。
(作用)
第9の実施形態の作用について、図14、図15、表1を参照して説明する。監視権限データファイル109の中身の例を表1に示す。例えば、監視制御拠点4に設置されたモニタ1001上に、マルチウィンドウ1002〜1004を表示して、それぞれには監視制御拠点2〜4の監視情報を出力表示する。また、マルチウィンドウ1002〜1004にはそれぞれ、監視制御拠点2〜4が管轄とする系統図の情報を表示する。
このとき、オペレータは、管轄とする監視制御拠点4の系統図の状態を、マルチウィンドウ1004に表示することで確認することができる。また、管轄でない監視制御拠点2、3の系統図の状態を、マルチウィンドウ1002、1003に表示することで確認することができる。マルチウィンドウ1002〜1004に表示する系統図の情報は、受信する監視情報に含まれている。そこで、監視情報判定手段108によって、監視権限データファイル109を基にして、受信した監視情報を、モニタ1001上に表示されたマルチウィンドウ1002〜1004上へ出力するか否かという出力要否の判定を行う。
表1より、監視制御拠点2における電力設備15に対する監視権限は「1:権限あり」のため、監視情報判定手段108はマルチウィンドウ1002への監視情報の出力要否を「要」と判定する。モニタ1001は、監視情報判定手段108の判定結果を基に、監視情報に含まれる系統図の情報を、マルチウィンドウ1002上へ向けて出力する。
また、表1より、監視制御拠点3、4では、電力設備15に対する監視権限は「0:権限なし」のため、監視情報判定手段108はモニタ1001上のマルチウィンドウ1003、1004への監視情報の出力要否を「否」と判定する。モニタ1001上のマルチウィンドウ1003、1004は、監視情報判定手段108の判定結果を基に、監視情報に含まれる系統図の情報を、マルチウィンドウ1003、1004へ向けて出力しない。
(効果)
以上のような第9の実施形態では、系統監視盤25のマルチウィンドウ1002〜1004上に、複数の監視制御拠点1〜4の系統図を、表示することが可能である。そのため、従来の電力系統監視制御システムと比較して、オペレータは画面を切り替えることなく、必要な系統の状態を、系統監視盤25上から一括で知ることができる。また、マルチウィンドウなので、その表示位置を適宜変えることが容易であり、オペレータの運用しやすい画面レイアウトを簡単に作成することができる。
(10)第10の実施形態
第10の実施形態について、図16、図17、表12を参照して説明する。以下、図16および図17を用いて、第10の実施形態の構成について説明する。図16は第10の実施形態のモニタの表示例を示す図、図17は第10の実施形態における系統監視盤25の構成を示すブロック図である。
(構成)
第10の実施形態は、上記第9の実施形態に改良を加えたものであり、図16、図17に示すように、系統監視盤25のモニタ1001上のマルチウィンドウ1002〜1004に、電力設備12〜23の事故情報(図17に二点鎖線の矢印で示す)などを表示するテロップ1101〜1103および系統図1104〜1106を表示するようにした点に特徴がある。電力設備12〜23の事故情報は、前記第8の実施形態にて説明したものと同様、監視情報判定手段108から出力されるようになっている。テロップ1101〜1103では、事故情報を示すメッセージが、固定、または流れるように表示される。
(作用)
第10の実施形態の作用について、図16、図17、表12を参照して説明する。監視権限データファイル109の中身の例を表12に示す。マルチウィンドウ1003は「監視制御拠点3」を表示対象、マルチウィンドウ1004は「監視制御拠点4」を表示対象として説明する。監視情報判定手段108では、監視管轄定義データファイル704と監視権限データファイル109を基に、受信した監視情報について、モニタ1001上のマルチウィンドウ1002〜1004のテロップ1101〜1103および系統図1104〜1106への出力要否を判定する。
表12より、監視制御拠点3の電力設備19、20に対する監視権限は「1:権限あり」である。そのため、監視情報判定手段108はモニタ1001上のマルチウィンドウ1002のテロップ1101や系統図1104に対して、監視情報の出力要否を「要」と判定する。また、監視制御拠点3の電力設備21に対する監視権限も「1:権限あり」である。そのため、監視情報判定手段108はモニタ1001上のマルチウィンドウ1003のテロップ1102や系統図1105に対して、監視情報の出力要否を「要」と判定する。
モニタ1001は、監視情報判定手段108の判定結果を基にして、監視情報を、モニタ1001上のマルチウィンドウ1002、1003のテロップ1101、1102および系統図1104、1105に向けて出力する。このとき、監視情報判定手段108が電力設備19、20の事故情報を出力した場合、出力が「要」と判定されたテロップ1101、1102および系統図1104、1105に、電力設備19、20の事故情報を表示することができる。
監視制御拠点3の電力設備22、23に対する監視権限は「1:権限なし」のため、監視情報判定手段108はモニタ1001上のマルチウィンドウ1003に、テロップ1102や系統図1105上への監視情報の出力要否を「否」と判定する。モニタ1001は、監視情報判定手段108の判定結果を基にして、モニタ1001上のマルチウィンドウ1003のテロップ1102や系統図1105に向けて、監視情報を出力することがない。したがって、電力設備22、23の事故情報を表示することはない。
表12より、監視制御拠点4の電力設備21、23に対する監視権限は「1:権限あり」のため、監視情報判定手段108はモニタ1001上のマルチウィンドウ1004のテロップ1103や系統図1106への監視情報の出力要否を「要」と判定する。また、監視制御拠点4の電力設備20に対する監視権限も「1:権限あり」のため、監視情報判定手段108はモニタ1001上のマルチウィンドウ1004のテロップ1103や系統図1106への監視情報の出力要否を「要」と判定する。
モニタ1001は、監視情報判定手段108の判定結果を基に、モニタ1001上のマルチウィンドウ1004のテロップ1103や系統図1106へ向けて、監視情報を出力する。このとき、監視情報判定手段108が電力設備21、23の事故情報を出力した場合、出力が「要」と判定されたテロップ1103および系統図1106に電力設備21、23の事故情報を表示させる。
(効果)
以上のような第10の実施形態では、系統監視盤25のマルチウィンドウ1002〜1004に、テロップ1101〜1103と系統図1104〜1106を表示し、ここに電力設備12〜23の事故情報を表示することができる。これにより、オペレータは、管轄に影響を受けることなく、複数の系統図の状態を確認しながら、監視対象とした電力設備12〜23の事故情報を、テロップ1101〜1103上で、同時に確認することができる。これにより、系統状態の変化に対する速やかな対応が可能となり、システムの効率がより一層向上する。
(11)他の実施形態
上記の実施形態は、本明細書において一例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図するものではない。すなわち、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことが可能である。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
電力系統監視制御システムは、CPU等を含むコンピュータを所定のプログラムで制御することによって実現できる。この場合のプログラムは、コンピュータのハードウェアを物理的に活用することで上記の処理を実現するものである。上記の処理を実行する方法、プログラム及びプログラムを記録した記録媒体も、実施形態の一態様である。
ハードウェアで処理する範囲、プログラムを含むソフトウェアで処理する範囲をどのように設定するかは、特定の態様には限定されない。したがって、上記の各部のいずれかを、それぞれの処理を実現する回路として構成することも可能である。また、上記の各処理部や記憶部等は、共通のコンピュータにおいて実現してもよい。さらに、システム内の監視制御拠点や電気所の設置数や構成要素の種類、監視制御拠点における表示装置の種類、マルチウィンドウの表示数などは適宜選択可能である。また、系統図、電力設備のシンボル、アラームやフリッカ、テロップやメッセージなどの表示態様に関しても適宜変更自由である。
また、1つの電力設備に対し複数の監視制御拠点を重複させた第3の実施形態では、異なる監視制御拠点が持つ制御権限に関し優先順位を設定したが、優先順位や、制御の最終的な責任を持つ拠点を変更するようにしてもよい。具体的には、表10、表11で示した「監視管轄定義データ」を「制御管轄定義データ」に変えたものを用意し、この定義データに基づいて、第3の実施形態における制御情報判定手段105の判定基準を変えるようにしてもよい。
1〜4…監視制御拠点
5、7…広域ネットワーク網
6…監視制御装置
8〜11…電気所
12〜23…電力設備
24…操作卓
25…系統監視盤
101…エラー情報出力手段
102…制御情報入力手段
103…監視情報出力手段
104…監視/制御権限変更入力手段
105…制御情報判定手段
106…制御権限データファイル
107…監視/制御権限変更手段
108、708…監視情報判定手段
109…監視権限データファイル
110…制御情報送信手段
111…監視情報受信手段
112…監視/制御権限変更情報送信手段
113…監視/制御権限変更情報受信手段
201…制御情報受信手段
202…監視情報送信手段
203…制御情報送信手段
204…監視情報受信手段
301…複数監視/制御権限変更入力手段
302…複数監視/制御権限変更手段
303…複数監視権限データファイル
304…複数監視権限変更情報送信手段
305…複数監視権限変更情報受信手段
314…複数制御権限変更情報送信手段
315…複数制御権限変更情報受信手段
401…複数制御権限データファイル
501…グループ監視/制御権限変更入力手段
502…グループ制御権限データファイル
503…グループ監視/制御権限変更手段
504…グループ監視権限データファイル
505…グループ監視/制御権限変更情報送信手段
506…グループ監視/制御権限変更情報受信手段
601…パターン監視/制御権限変更入力手段
602…パターン制御権限データファイル
603…パターン監視/制御権限変更手段
604…パターン監視権限データファイル
605…パターン監視/制御権限変更情報送信手段
606…パターン監視/制御権限変更情報受信手段
701、1001…モニタ
702…監視管轄表示領域
704…監視管轄定義データファイル
705…監視管轄定義/監視権限変更手段
801〜804…拠点表示切替部
805〜808、1104〜1106…系統図
901、902…電力設備シンボル
903、904…アラーム
1002〜1004…マルチウィンドウ
1101〜1103…テロップ

Claims (16)

  1. 監視情報を送信すると共に制御情報を受信する電力設備が配置された複数の電気所と、前記電力設備の監視情報を受信すると共に制御情報を送信する複数の監視制御拠点と、前記電力設備および前記監視制御拠点に対し広域ネットワーク網を介して前記電力設備の監視情報および制御情報を送受信する監視制御装置、を備えた電力系統監視制御システムにおいて、
    前記監視制御拠点は、
    前記電力設備と前記監視制御拠点とを関連付ける監視フラグを設定する監視フラグ設定部と、
    前記監視制御装置から前記電力設備の監視情報を受信する監視情報受信部と、
    前記監視情報の送信元の電力設備に対し前記監視フラグが設定されているか否かにより前記監視情報の出力要否を判定する監視情報判定部と、
    前記監視情報判定部の判定結果に基づき前記監視制御拠点にて前記監視情報を出力する監視情報出力部と、
    前記電力設備と前記監視制御拠点とを関連付ける制御フラグを設定する制御フラグ設定部と、
    前記電力設備の制御情報を入力する制御情報入力部と、
    前記制御情報の送信先の電力設備に対し前記制御フラグが設定されているか否かにより前記制御情報の送信要否を判定する制御情報判定部と、
    前記制御情報判定部の判定結果に基づき前記監視制御拠点から前記電力設備に対し前記制御情報を送信する制御情報送信部と、
    を備えたことを特徴とする電力系統監視制御システム。
  2. 前記監視フラグ設定部は、1つの前記電力設備に対し前記監視制御拠点が複数重複するように前記監視フラグを設定することを特徴とする請求項1に記載の電力系統監視制御システム。
  3. 前記制御フラグ設定部は、1つの前記電力設備に対し前記監視制御拠点が複数重複するように前記制御フラグを設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の電力系統監視制御システム。
  4. 前記監視フラグ設定部は、
    前記監視フラグの設定により定義される監視権限を入力する監視権限入力部と、
    前記監視権限に基づき既定の監視権限を変更する監視権限変更部を有し、
    前記制御フラグ設定部は、
    前記制御フラグの設定により定義される制御権限を入力する制御権限入力部と、
    前記制御権限に基づき既定の制御権限を変更する制御権限変更部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力系統監視制御システム。
  5. 前記監視フラグ設定部は、属性情報に基づいて予めグルーピングされた前記電力設備ごとに、一括して前記監視フラグの設定を変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力系統監視制御システム。
  6. 前記制御フラグ設定部は、属性情報に基づいて予めグルーピングされた前記電力設備ごとに、一括して前記制御フラグの設定を変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力系統監視制御システム。
  7. 前記監視フラグ設定部は、前記監視フラグの設定パターンを予め複数定義し、システムの運転中に設定パターンの変更を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力系統監視制御システム。
  8. 前記制御フラグ設定部は、前記制御フラグの設定パターンを予め複数定義し、システムの運転中に設定パターンの変更を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力系統監視制御システム。
  9. 前記監視制御拠点は、他の監視制御拠点から前記監視フラグまたは前記制御フラグの変更情報を受信する変更情報受信部を備え、
    前記監視フラグ設定部または前記制御フラグ設定部は、前記変更情報受信部が受信した前記変更情報に従って前記監視フラグまたは前記制御フラグの設定変更を行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の電力系統監視制御システム。
  10. 前記監視情報は、注意を喚起するためのアラームあるいはメッセージを表示するように構成したことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の電力系統監視制御システム。
  11. 前記監視制御拠点は、前記制御情報判定部が制御情報を送信しないと判定すると前記制御情報を送信しない旨のエラー情報を出力するエラー情報出力部を備えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の電力系統監視制御システム。
  12. 前記監視制御拠点は、複数の前記監視制御拠点の系統状態を切り替えて表示する表示装置を備えたことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の電力系統監視制御システム。
  13. 前記表示装置は、前記電力設備の事故情報を表示することを特徴とする請求項12に記載の電力系統監視制御システム。
  14. 前記電力設備の事故情報を、系統図に対応する管轄の事故範囲として表示することを特徴とする請求項13に記載の電力系統監視制御システム。
  15. 前記表示装置は、前記複数の系統図をマルチウィンドウで表示可能な系統監視盤を備えたことを特徴とする請求項12〜14のいずれか1項に記載の電力系統監視制御システム。
  16. 前記表示装置は、マルチウィンドウ上に前記電力設備の事故情報を示すテロップを出力することを特徴とする請求項12〜15のいずれか1項に記載の電力系統監視制御システム。
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