JP2015099542A - 監視制御装置、端末装置、監視制御方法、監視制御プログラム、監視制御システム - Google Patents
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Abstract
Description
(a)負荷及びこれと商用電源との接続の開閉を行う開閉器を含む受配電設備の情報と、あらかじめ特定された重要な負荷の情報とに基づいて、指定された開閉器による前記負荷の商用電源からの切り離しが許容されるか否かを判定する判定部
(b)前記判定部が、指定された開閉器が重要な負荷に接続されていて、当該負荷が商用電源からの切り離しが許容されないと判定した場合に、これを報知する情報を出力する報知部
(c)前記判定部が、前記負荷の商用電源からの切り離しが許容されると判定した場合に、当該開閉器の開操作を許可する情報を出力する許可部
[受配電設備]
まず、監視制御システムの制御対象となる受配電設備を説明する。受配電設備は、開閉器と、開閉器を介して商用電源に接続された負荷を含む。開閉器としては、負荷に対する電力の供給路を開閉する機器を広く含む。典型的な開閉器は、MCCB等の配線用遮断器である。
[構成]
次に、図1及び図2を参照して、第1の実施形態の監視制御システム1の構成を説明する。監視制御システム1は、ネットワークNを介して接続された子局装置100、監視制御装置200、端末装置300を有する。
子局装置100は、図1に示すように、各受配電設備Xに対応して、複数設置されている。この子局装置100は、入出力部101、伝送処理部102を有する。入出力部101は、信号線を介して受配電設備Xの開閉器に接続され、開閉器からの接点信号の取り込み、開閉器への開閉信号の出力を行う処理部である。
監視制御装置200は、子局装置100からの伝送信号を受信し、負荷遮断シミュレーション処理を実行する装置である。この監視制御装置200は、伝送処理部201、シミュレーション部202を有する。伝送処理部201は、複数台の子局装置100との間で、信号の送受信を行う親局として機能する処理部である。
端末装置300は、監視制御装置200との間での情報の入出力を行うインタフェースである。端末装置300は、端末処理部301、表示部302、操作部303を有する。
本実施形態の作用を、図3のフローチャート、図4のシミュレーション画面を参照して説明する。まず、オペレータは、任意の開閉器を開(OFF)操作したい場合に、操作部303を用いて、監視制御装置200のシミュレーション部202を起動させる(ステップ101)。シミュレーション部202は、各開閉器の閉(ON)/開(OFF)状態を収集し、受配電設備情報とともに、端末装置300に出力する(ステップ102)。
以上のような本実施形態では、負荷について、商用電源からの切り離しが許容されるか否かを判定するシミュレーション部202を、監視制御装置200が有している。これにより、オペレータ及び作業者は、OFF操作をしようとしている開閉器が、OFF操作をしても問題がないかを、確実に認識することができ、見落としや判断ミスによる停電事故を防止できる。
[構成]
本実施形態は、基本的には、上記の第1の実施形態と同様の構成である。但し、本実施形態の記憶部21には、重要な負荷が非常用電源等の別電源からの電源供給対象である場合に、その情報が電源情報として、受配電設備情報に含めて記憶されている。そして、判定部22は、重要な負荷が、別電源からの電源供給を受けられる場合には、当該負荷を開閉する開閉器を開くことが許容されると判定する。
以上のような本実施形態の作用を、図5のフローチャートを参照して説明する。まず、ステップ201〜206までの処理は、図3のフローチャートにおけるステップ101〜106と同様である。そして、判定部22は、重要な負荷であって、停電が発生すると判定した場合に(ステップ206のYES)、当該負荷が、別電源からの給電が受けられるか否かを判定する(ステップ206a)。
以上のような本実施形態によれば、判定部22が、別電源から給電が可能な負荷か否かを含めて判定する。このため、商用電源から切り離すべきでない重要な負荷を、確実に認定できる。特に、開閉器に接続された負荷が複数あり、その中に重要な負荷であって別電源から給電可能な負荷が含まれている場合には、当該開閉器をOFFにして、重要な負荷以外の負荷について、保守やメンテナンス等を行うことができる。
[構成]
本実施形態は、基本的には、上記の第1の実施形態と同様の構成である。但し、本実施形態では、特定の負荷のスケジュールが、記憶部21に記憶されている。スケジュールは、所定期間内において、負荷が作動状態にある時間か、停止状態にある時間かに関する情報である。所定期間は、自由であるが、例えば、一日、一週間、一月、一年等とすることが考えられる。スケジュールの時間の単位も自由であるが、例えば、分単位、時間帯(1時間〜数時間)単位、日単位等とすることが考えられる。
以上のような本実施形態の作用を、図6のフローチャートを参照して説明する。まず、ステップ301〜306までの処理は、図3のフローチャートのステップ101〜106と同様である。そして、判定部22は、指定された開閉器に接続された負荷が、重要な負荷であって、当該開閉器をOFFとすると停電が発生すると判定した場合に(ステップ306のYES)、当該負荷の商用電源からの切り離しが許容されないとして、報知部23がこれを報知する情報を出力する。その後の処理は、上記の第1の実施形態と同様である。
以上のような本実施形態の効果は、以下の通りである。まず、負荷は、時間帯によって、ONの状態となるものと、OFFの状態となるものとがスケジュールで決まっている場合がある。スケジュールに従って稼働する負荷に関しては、その時間帯は停止できない。
本実施形態は、基本的には第1の実施形態と同様の構成である。但し、本実施形態においては、記憶部21が、第2の実施形態及び第3の実施形態と同様の情報を記憶し、判定部22が、第2の実施形態及び第3の実施形態と同様の処理を行う。
以上のような本実施形態によれば、別電源の供給の有無と、スケジュールにおけるON/OFFの情報に基づいて、OFFとする開閉器を極力少なくして、保守やメンテナンスの障害を最小限とすることができる。
[構成]
本実施形態は、基本的には、上記の第1の実施形態と同様の構成である。但し、図8に示すように、本実施形態は、携帯情報端末400と、ゲートウェイ装置500を有する。携帯情報端末400は、作業員が持ち運びでき、情報の入出力を行う端末装置である。典型的には、タブレット端末、スマートフォン等により、携帯情報端末400を実現できる。
以上のような本実施形態の作用は、以下の通りである。配電盤のある配電室等の常駐の作業者がいる場所に、携帯情報端末400が置いてある。この携帯情報端末400を作業者が持ち、各電気室を回って点検等する際に、分電盤のポート等にコネクタ等を差し込むことにより又は無線により、イントラネットIN及びネットワークNに接続する。
以上のような本実施形態によれば、作業者は、受配電設備Xの現場に赴いて、実際の負荷の作動状態及び開操作可能な開閉器を確認した上で、操作することができるので、より正確な操作が可能となる。特に、現場の配電盤において操作する場合、携帯情報端末400の表示部402に表示された開閉器と、配電盤におけるスイッチ等との照合が容易であるため、操作ミスを防止できる。
本実施形態は、上記の態様に限定されるものではない。
(1)例えば、現場の盤面における各開閉器に対応するスイッチに、LED等のランプが配設されていてもよい。このランプは、報知部23からの警告する情報を受信した場合に点灯するように区別表示すれば、OFFすべきでない開閉器を現場で明確に認識することができる。また、許可部24からの許可する情報を受信した場合に点灯するように区別表示すれば、OFFしてもよい開閉器を現場で明確に認識することができる。このようにすれば、現場での開閉器の操作におけるミスを確実に防止することができる。なお、OFFすべきでない開閉器を示すランプと、OFFしてもよい開閉器を示すランプとを併設してもよい。
21 記憶部
22 判定部
23 報知部
24 許可部
100 子局装置
101 入出力部
102、201 伝送処理部
200 監視制御装置
202 シミュレーション部
300 端末装置
301 端末処理部
400 携帯端末装置
302、402 表示部
303、403 操作部
500 ゲートウェイ装置
Claims (12)
- 負荷及びこれと商用電源との接続の開閉を行う開閉器を含む受配電設備の情報と、あらかじめ特定された重要な負荷の情報とに基づいて、指定された開閉器による前記負荷の商用電源からの切り離しが許容されるか否かを判定する判定部と、
前記判定部が、指定された開閉器が重要な負荷に接続されていて、当該負荷が商用電源からの切り離しが許容されないと判定した場合に、これを報知する情報を出力する報知部と、
前記判定部が、前記負荷の商用電源からの切り離しが許容されると判定した場合に、当該開閉器の開操作を許可する情報を出力する許可部と、
を有することを特徴とする監視制御装置。 - 前記受配電設備の情報には、商用電源とは別に負荷に接続された別電源に関する情報が含まれ、
前記重要な負荷が、指定された開閉器を開操作しても別電源による電力の供給が可能である場合、前記判定部は、前記重要な負荷の商用電源からの切り離しが許容されると判定することを特徴とする請求項1記載の監視制御装置。 - 前記判定部は、前記重要な負荷の作動及び停止のスケジュールに基づいて、前記重要な負荷が停止状態にある場合には、前記重要な負荷の商用電源からの切り離しが許容されると判定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の監視制御装置。
- 前記報知する情報を、表示装置に表示させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の監視制御装置。
- 前記許可する情報を、表示装置に表示させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の監視制御装置。
- 前記重要な負荷と電源との接続を開閉する開閉器を、それ以外の開閉器と区別して表示することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の監視制御装置。
- 前記重要な負荷を、他の負荷と区別して表示することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の監視制御装置。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の監視制御装置に、ネットワークを介して接続され、
前記開閉器を指定する情報を入力する入力部と、前記報知する情報及び開操作を許可する情報を表示する表示部と、
を有することを特徴とする端末装置。 - 持ち運び可能な携帯情報端末であることを特徴とする請求項8記載の端末装置。
- コンピュータ又は電子回路が、
負荷及びこれと商用電源との接続の開閉を行う開閉器を含む受配電設備の情報と、あらかじめ特定された重要な負荷の情報とに基づいて、指定された開閉器による前記負荷の商用電源からの切り離しが許容されるか否かを判定する判定処理と、
前記判定処理により、指定された開閉器が重要な負荷に接続されていて、当該負荷が商用電源からの切り離しが許容されないと判定された場合に、これを報知する情報を出力する報知処理と、
前記判定処理により、前記負荷の商用電源からの切り離しが許容されると判定された場合に、当該開閉器の開操作を許可する情報を出力する許可処理と、
を実行することを特徴とする監視制御方法。 - コンピュータに、
負荷及びこれと商用電源との接続の開閉を行う開閉器を含む受配電設備の情報と、あらかじめ特定された重要な負荷の情報とに基づいて、指定された開閉器による前記負荷の商用電源からの切り離しが許容されるか否かを判定する判定処理と、
前記判定処理により、指定された開閉器が重要な負荷に接続されていて、当該負荷が商用電源からの切り離しが許容されないと判定された場合に、これを報知する情報を出力する報知処理と、
前記判定処理により、前記負荷の商用電源からの切り離しが許容されると判定された場合に、当該開閉器の開操作を許可する情報を出力する許可処理と、
を実行させることを特徴とする監視制御プログラム。 - 負荷及びこれと商用電源との接続の開閉を行う開閉器を含む受配電設備の情報と、あらかじめ特定された重要な負荷の情報とに基づいて、指定された開閉器による前記負荷の商用電源からの切り離しが許容されるか否かを判定する判定部と、
前記判定部が、指定された開閉器が重要な負荷に接続されていて、当該負荷が商用電源からの切り離しが許容されないと判定した場合に、これを報知する情報を出力する報知部と、
前記判定部が、前記負荷の商用電源からの切り離しが許容されると判定した場合に、当該開閉器の開操作を許可する情報を出力する許可部と、
を有する監視制御装置と、
前記監視制御装置とネットワークを介して接続され、前記開閉器を指定する情報を入力する入力部と、前記報知する情報及び開操作を許可する情報を表示する表示部と、を有する端末装置と、
を有することを特徴とする監視制御システム。
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