JP2011016461A - 運行管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】列車運行ダイヤの矛盾を回避するシミュレーション結果を列車運行ダイヤに影響を与えることなく確認し、運転整理業務の効率を向上する。
【解決手段】運行管理システムにおける運転整理端末は、列車走行ができない状態である矛盾が発生した場合この矛盾を回避する整理案を作成する整理案作成部、矛盾を回避する処置を行うか否かを判断した司令員がその判断を入力する操作入力部、列車の走行実績を受信して前記ダイヤ情報表示部に表示し、整理案に基づいた列車運行計画の変更結果を運行ダイヤに反映し、それに従って列車の進路制御を行うための運行ダイヤの送受信を行う運行ダイヤデータ送受信部および列車運行上、矛盾が発生する場合、矛盾が発生する駅や時刻から矛盾発生箇所の表示位置情報を取得し、矛盾発生箇所が前記ダイヤ情報表示部の中心となるように表示位置を変更して表示する矛盾検出位置取得手段を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、運行管理システムに係り、特に、列車運行ダイヤに基づいて列車の運行を管理する運行管理システムに関する。
自然災害、車両故障、悪天候などのさまざまな要因により、当日に、列車ダイヤ、車両および乗務員に関する運行計画を変更しなければならない場合が多い。このような運行中に行う当日の運行計画の変更を運転整理と呼ぶ。
従来の運行管理システムを用いた運転整理では、運行管理システムは、列車運行に支障を来す列車を指令員に通知する手段、列車運行の支障を回避することのできる運転整理(番線変更、運転順序変更等)を提案する手段を有する。運転整理を提案する手段は、当該提案を指令員が操作する端末の運転整理画面上にガイダンス(文字列)として通知し、司令員は前記通知内容をもとに運転整理を実施している。指令員は前記ガイダンスの内容を確認し、当日運行ダイヤへの影響、乗務員への影響など総合的に判断して、前記ガイダンスを列車運行ダイヤに反映するかどうかを決定している。
指令員の判断により支障を回避する運転整理が決定された場合には、運行管理システムは決定内容を列車運行ダイヤに反映し、反映されたダイヤに基づいて列車を制御する。
また、前記運行管理システムでは、指令員の指示により、運行中に行われる当日運行計画の変更結果を、列車運行ダイヤに影響を与えずにシミュレーションし、このシミュレーション結果を運転整理端末画面上で確認することができる。
このような技術を開示する文献としては、例えば特許文献1が知られている。特許文献1には、天候、駅混雑情報、車庫情報などを基に現在以降の列車運行状況をシミュレーションし、その結果を列車の遅延状況に応じて、運転整理端末画面に列車スジを色分けして提示することにより、運転整理業務を支援することが開示されている。
特開2000−1168号公報
運転整理を実施するのは、自然災害、沿線災害等により乱れた列車ダイヤを、最も遅れの少ないダイヤに変更するときであり、乗客への影響も含め公共性が高いことから迅速に対応しなければならない。
運転整理の内容によっては、運転整理を実施したことにより、以降の列車運行に際して、列車が走行できないような不都合(矛盾)が発生する場合がある。このような場合、指令員は列車運行の矛盾を回避できる運転整理提案を画面上に表示されるガイダンス(文字列)を見て瞬時に判断しなければならず、運用上の操作は指令員の技量(熟練度、経験値)に依存するところが多い。
また、いくつかの線路が複雑に合流、分岐する線区においては、自然災害、沿線災害等が列車運行ダイヤに与える影響は大きい。前述のように列車運行ダイヤに矛盾が発生した場合、列車運行ダイヤの矛盾を回避するための運転整理提案が端末画面上に通知され、指令員はその通知内容を判断し、列車運行ダイヤの変更指示を行う。
しかし、列車運行ダイヤ変更後に、新たに列車運行上の不整合が顕在化して(矛盾が発生して)、運転整理提案が端末画面上に繰り返し通知されることがある。このような場合には、司令員は、その都度、通知内容を判断し、列車運行ダイヤに対する運転整理結果を確認しなければならない。また、前記確認に際して前記運転整理提案により矛盾が発生した場合は、その矛盾の発生箇所を端末画面上から探さなければならない。
運転整理業務は、ダイヤの早期回復のため迅速な対応が求められている。このため、支障列車を回避する整理案が画面上に通知された場合、指令員は前記通知内容にしたがって指示を行うだけで、支障を回避する整理案の変更情報が自動で作成され、列車運行ダイヤに反映することによって支障列車を回避することができる。
しかし、支障列車を回避する整理案を指示する際、整理案によって変更した列車運行ダイヤを、列車運行ダイヤに影響を与えることなく、直接シミュレーションして確認することはできない。すなわち、整理案は、列車運行ダイヤに反映した後で初めて端末画面上での確認が可能となる。このように、指令員は整理案の変更結果を列車運行ダイヤに影響を与えることなくシミュレーションし、その結果を確認することはできない。また、現在の列車運行状況に対して整理案を適用した場合における影響度を事前に確認することはできない。
また、整理案を適用した場合における列車の遅延状況は、列車スジの色分け、現在の列車の運行状況等をモニタすることで確認できるが、列車の運行状況を確認するには、指令員の操作が必要となる。
また、前記特許文献1記載の技術では、乗客の情報は駅混雑情報として列車スジの乱れ度合いに反映されることになる。しかし、指令員は駅毎の混雑状況を定量的に把握することができない。すなわち、列車運行の早期回復の外に乗客の利便性を重視した整理案を指示するには指令員に対する情報が十分であるとはいえない。
本発明はこれらの問題点に鑑みてなされたもので、列車運行ダイヤの矛盾を回避する整理案のシミュレーション結果を列車運行ダイヤに影響を与えることなく取得することができるとともに運転整理業務の効率を向上させることのできる運行管理システムを提供するものである。
本発明は上記課題を解決するため、次のような手段を採用した。
各列車の運行計画、運行実績を表示するダイヤ情報表示部、列車運行計画の変更を指示入力できる操作入力部を備えた運転整理端末と、列車の運行ダイヤの管理を行うダイヤ管理サーバ、列車の運行ダイヤに基づいて駅の進路制御を行う駅管理装置を備え、前記運転整理端末とデータの送受信を行って、受信したデータに基づき各列車の駅の着発時刻を求め、現在時刻以降の運行ダイヤのシミュレーション結果を列車運行ダイヤに反映させる機能を備えた運転整理サーバと、前記運転整理端末とデータの送受信を行って、受信したデータに基づき各列車の駅の着発時刻を求め、現在時刻以降の運行ダイヤのシミュレーション結果を前記運転整理端末上で確認する運転整理検証サーバとを備え、前記運転整理端末、前記運転整理サーバおよび前記運転整理検証サーバをネットワークにより接続した運行管理システムにおいて、前記運転整理端末は、列車運行ダイヤへの支障が見込まれる列車である支障列車に対して、その支障を解消するための列車の運行管理上の処置である整理案を格納する運行ダイヤデータ記憶部、列車運行上の物理的な事由から列車走行ができない状態である矛盾が発生した場合この矛盾を回避する整理案を作成する整理案作成部、列車運行計画、運行実績を線形式により表し、列車の遅延状況、列車の到着時刻、出発時刻をダイヤ図として運転整理端末画面上に表示するダイヤ情報表示部、前記ダイヤ情報表示部に表示される整理案に基づいて矛盾を回避する処置を行うか否かを判断した指令員がその判断を入力する操作入力部、列車の走行実績を受信して前記ダイヤ情報表示部に表示し、整理案に基づいた列車運行計画の変更結果を運行ダイヤに反映し、反映した運行ダイヤに従って列車の進路制御を行うための運行ダイヤの送受信を行う運行ダイヤデータ送受信部および列車運行上、矛盾が発生する場合、矛盾が発生する駅、矛盾が発生する列車、矛盾が発生する時刻から矛盾発生箇所の表示位置情報を取得し、矛盾発生箇所が前記ダイヤ情報表示部の中心となるように表示位置を変更して表示する矛盾検出位置取得手段を備えた。
また、前記運行管理システムにおいて、前記運転整理検証サーバは、運行ダイヤに前記整理案に基づいて変更を加える運行ダイヤ変更部、現在時刻以降の運行ダイヤをシミュレーションする運行ダイヤ検証部、前記運行ダイヤのシミュレーションにより運行ダイヤに矛盾があるか否かを検出する矛盾検出部、運行ダイヤのシミュレーション結果を格納する運行ダイヤデータ管理部とを備え、前記運転整理端末は、前記ネットワークを介して運行ダイヤのシミュレーション結果を取得し、そのシミュレーション結果に矛盾があるか否かを判断し、シミュレーション結果に矛盾がある場合は、その矛盾を回避する整理案を作成し、再度整理案を前記ネットワークを介して前記運転整理検証サーバに送信し、取得したシミュレーション結果に矛盾が検出されなくなるまで矛盾を回避する整理案の再作成および前記運転整理検証サーバへの再送信を行って矛盾のない運行ダイヤのシミュレーション結果を取得する継続検証手段を備えた。
また、前記運行管理システムにおいて、前記継続検証手段による検証の過程で作成された整理案をシミュレーションすることにより新たに列車運行上の不整合な情報として顕在化する矛盾が発生するか否かかを判断し、判断内容をダイヤ情報表示部に文字列として表示する矛盾ガイダンス表示手段を備えた。
また、前記運行管理システムにおいて、前記継続検証手段により取得した運行ダイヤのシミュレーション結果と運運行ダイヤデータ記憶部が記憶している運行ダイヤを基に対象列車の終着駅における遅延時分を算出し、算出した遅延時分をダイヤ情報表示部に遅延マークとして表示する列車遅延状況表示手段を備えた。
また、前記運行管理システムにおいて、矛盾が発生する駅、矛盾が発生する列車の終着駅が画面縮尺率にしたがってダイヤ情報表示部に表示できるか否かを判断し、画面縮尺率にしたがってダイヤ情報表示部に表示できる場合は、画面分割せずに同一画面上に表示し、画面縮尺率の制限によりダイヤ情報表示部に表示できない場合は、矛盾が発生する駅、矛盾が発生する時刻をダイヤ情報表示部の中心となるように移動した画面と、矛盾が発生する列車の終着駅をダイヤ情報表示部に表示する画面とに分割して表示する画面分割表示手段を備えた。
また、前記運行管理システムにおいて、季節、停車駅、運転区間、上下線、時間帯別に列車の乗車率を事前にパラメータ化し、必要に応じてパラメータ変更可能な乗車率データベースを有し、継続検証の結果、継続検証の対象となった列車に対し列車の遅延が生じる運転区間において、特急列車、回送列車などの列車の種別と、乗車率を加味せず、列車の1両あたりの最大乗客定員数と、列車が何両編成であるかを示す営業種別をパラメータとして現在時点での乗車率データベースを参照して対象列車の乗客概数を算出し、対象列車の終着駅に乗客概数をガイダンスとしてダイヤ情報表示部に表示する乗客情報表示手段を備えた。
また、前記運行管理システムにおいて、継続検証の結果、継続検証の対象となった列車に対し列車の遅延が生じる運転区間の乗客概数、対象列車の運転区間別の遅延時分をパラメータとして列車の各運転区間の影響度合いを算出し、列車の運転区間別の影響度をダイヤ情報表示部に表示されるダイヤスジの線の太さで表示する列車影響度表示手段を備えた。
本発明は、以上の構成を備えるため、列車運行ダイヤの矛盾を回避する整理案のシミュレーション結果を列車運行ダイヤに影響を与えることなく取得することができるとともに運転整理業務の効率を向上させることのできる運行管理システムを提供することができる。
本実施形態にかかる運行管理システムを説明する図である。 本実施形態にかかる運行管理システムを説明する図である。 本実施形態にかかる運行管理システムを説明する図である。 矛盾検出位置取得手段による表示画面を示す図である。 継続検証手段及び矛盾ガイダンス表示手段による表示画面を示す図である。 列車遅延状況表示手段による表示画面を示す図である。 画面分割表示手段による表示画面を示す図である。 乗客情報表示手段による表示画面を示す図である。 列車影響度表示手段による表示画面を示す図である。 列車影響度表示手段にて抽出した整理案の変更対象列車の各運転区間毎の評価指標をダイヤスジに反映した図である。 運行管理システムに用いられるデータ構造について説明する図である。
以下、実施形態を添付図面を参照しながら説明する。図1ないし3は、本実施形態にかかる運行管理システムを説明する図である。
図1ないし3に示すように、本実施形態の運行管理システムは、複数の運転整理端末1100、運転整理サーバ1200、運転整理検証サーバ1300、ダイヤ管理サーバ1400、駅装置1500、およびこれらを接続するネットワークを備える。
運転整理端末1100は、運行ダイヤデータ記憶部1110、整理案作成部1120、ダイヤ情報表示部1130、操作入力部1140、運行ダイヤデータ送受信部1150、乗車率データベース1160、および運転整理提案表示手段1170を備える。
運転整理端末1100は、当日の運行乱れの修正のために指令員が使用する計算機装置である。一般的には、キーボードやマウス等のポインティングデバイスからなる入力装置とディスプレイ装置である表示装置を装備し、運転整理サーバ1200または運転整理検証サーバ1300から受信したデータを運行ダイヤデータ記憶部1110を介して表示装置上に描画するダイヤ情報表示部1130と、入力装置から運転整理の指示を行う操作入力部1140を備える。
運行ダイヤデータ記憶部1110は、運転整理サーバ1200または運転整理検証サーバ1300から送信される運行ダイヤデータを運行ダイヤデータ送受信部1150を介して受信し、運行計画ファイル1111、運行実績ファイル1112、整理案1113として記憶する。
整理案作成部1120は、運転整理サーバ1200または運転整理検証サーバ1300から送信される運行ダイヤデータを運行ダイヤデータ送受信部1150を介して受信し、そのデータに列車運行上、支障を来たす要因がある場合は支障を回避するような変更情報を作成し、整理案1113に格納する。
ダイヤ情報表示部1130は、運行ダイヤデータ記憶部1110に格納しているデータを表示用データとしてダイヤ図上に表示し、整理案作成部1120にて作成された整理案1113をダイヤ図上に表示する。
操作入力部1140は、指令員がマウスなどの入力装置から運転整理の指示を行う。
運行ダイヤデータ送受信部1150は、運転整理サーバ1200または運転整理検証サーバ1300と運転整理端末1100との間でデータの送受信を行う。
運転整理提案表示手段1170は、矛盾検出位置取得手段1171、継続検証手段1172、矛盾ガイダンス表示手段1173、列車遅延状況表示手段1174、画面分割表示手段1175、乗客情報表示手段1176、列車影響度表示手段1177を備える。
乗車率データベース1160は、季節、停車駅、運転区間、上下線、時間帯別に列車の乗車率を定義したデータベースである。
図2に示すように、運転整理サーバ1200は、運行ダイヤ変更部1210、運行ダイヤ予想部1220、矛盾検出部1230、運行ダイヤデータ管理部1240、運行ダイヤデータ送受信部1270、および他装置向けデータ送受信部1280を備える。
運行ダイヤ変更部1210は、運転整理端末1100から送信される変更情報に基づき、運行ダイヤデータを変更し、運行ダイヤデータ管理部1240の運行計画1250に格納する。
運行ダイヤ予想部1220は、運行ダイヤ変更部により変更した運行計画1250に基づき、現在時刻以降の運行ダイヤのシミュレーションを行う。
矛盾検出部1230は、運行ダイヤ予想部1220による運行ダイヤのシミュレーションの結果、列車運行上の矛盾があるかどうかを検出する。
運行ダイヤデータ送受信部1270は、運転整理端末1100から変更情報を受信する。
他装置向けデータ送受信部1280は、ダイヤ管理装置1400、駅装置1500から最新の列車運行ダイヤ、および列車の実績情報を受信し、運行ダイヤデータ管理部1240に格納する。
図3に示すように、運転整理検証サーバ1300は、運行ダイヤ変更部1310、運行ダイヤ検証部1320、矛盾検出部1330、運行ダイヤデータ管理部1340、および運行ダイヤデータ送受信部1370を備える。
運行ダイヤ変更部1310は、運転整理端末1100から送信される変更情報に基づき、運行ダイヤデータを変更し、運行ダイヤデータ管理部1340の運行計画1350に格納する。
運行ダイヤ検証部1320は、運行ダイヤ変更部により変更した運行計画1350に基づき、現在時刻以降の運行ダイヤのシミュレーションを行う。
矛盾検出部1330は、運行ダイヤ検証部1320による運行ダイヤのシミュレーションの結果、列車運行上の矛盾があるかどうかを検出する。
運行ダイヤデータ送受信部1370は、運転整理端末1100から変更情報を受信する。
次に、本実施形態にかかる運行管理システムにおける処理について説明する。
運転整理サーバ1200は、駅装置1500から受信した列車の実績情報、ダイヤ管理サーバ1400から受信した最新の列車運行ダイヤを運行ダイヤデータ管理部1240に保持し、適宜、運行ダイヤデータ送受信部1270および運行ダイヤデータ送受信部1150を介して、運転整理端末1100の運行ダイヤデータ記憶部に格納する。
また、運転整理サーバ1200は、自装置が保持している運行計画ファイル1250、運行実績ファイル1260に基づいて適宜、運行ダイヤ予想部1220にて列車運行ダイヤのシミュレーションを行い、シミュレーション結果に列車運行上の矛盾があるかどうかを矛盾検出部1230にて検出し、検出結果を運行ダイヤデータ管理部1240に保持する。
運転整理端末1100は、運転整理サーバ1200より受信したデータを運行ダイヤデータ記憶部1110に格納し、その中に格納される整理案1113をダイヤ情報表示部1130に表示する。
矛盾検出位置取得手段1171は、整理案1113内に矛盾を回避する整理案が存在した場合、その整理案1113から矛盾存在駅、矛盾対象列車を抽出し、運行計画ファイル1111から矛盾対象列車の矛盾発生駅における着発時刻を取得し、それらの情報から矛盾箇所を表示するための位置情報を算出し、その矛盾発生箇所をダイヤ情報表示部1130の中心位置に移動して表示する。
指令員は、ダイヤ情報表示部1130に表示された整理案を見て、操作入力部1140より整理案を採用する旨の指示を行うと、運転整理端末1100は、整理案を変更情報として運行ダイヤデータ送受信部1150を介して運転整理検証サーバ1300に送信する。 運転整理検証サーバ1300は、運行ダイヤ変更部1310、運行ダイヤ検証部1320、矛盾検出部1330を用いて運行ダイヤのシミュレーションを行い、運転整理端末1100は、運行ダイヤデータ送受信部1370を介してシミュレーション結果を受信する。
継続検証手段1172は、運行ダイヤデータ送受信部1370を介して運行ダイヤのシミュレーション結果を受信し、受信したシミュレーション結果に矛盾があるかどうかを判断し、シミュレーション結果に矛盾がある場合は、その矛盾を回避する整理案を整理案作成部1120において作成し、作成した整理案を整理案1113に格納する。
この整理案を運行ダイヤデータ送受信部1150を介して運転整理検証サーバ1300に送信し、再度運行ダイヤのシミュレーションを行い、運転整理端末1100は受信したシミュレーション結果に矛盾が検出されなくなるまで、前記矛盾を回避する整理案の作成および運転整理検証サーバへの整理案の変更情報の送信を繰り返し行う。
矛盾ガイダンス表示手段1173は、ダイヤ情報表示部1130に表示された整理案の運行ダイヤを継続検証手段1172によりシミュレーションすることにより、新たに矛盾が発生するかどうかを判断し、その判断内容をダイヤ情報表示部1130に文字列として表示する。
列車遅延状況表示手段1174は、運転整理端末1100が記憶している運行計画ファイル1111の矛盾回避対象列車の終着駅における着発時刻と、継続検証手段1172により取得した矛盾回避対象列車の終着駅における着発時刻から、矛盾回避対象列車の遅延時分を算出し、算出した遅延時分をダイヤ情報表示部1130に遅延マークとして表示する。
画面分割表示手段1175は、継続検証手段1172による運行ダイヤのシミュレーション結果に基づいて、矛盾が発生する駅、矛盾が発生する列車の情報を、画面縮尺率にしたがってダイヤ情報表示部1130に表示できるかどうかを判断し、画面縮尺率にしたがってダイヤ情報表示部1130に表示できる場合は、画面分割せずに同一画面上に表示する。
画面縮尺率にしたがってもダイヤ情報表示部1130に表示できない場合は、矛盾が発生する駅、矛盾が発生する時刻をダイヤ情報表示部1130の中心となるように移動して表示する画面と、矛盾が発生する列車の終着駅をダイヤ情報表示部1130に表示する画面とに分割して表示する。
乗客情報表示手段1176は、継続検証手段1172による運行ダイヤのシミュレーション結果と運行計画ファイル1111から、継続検証の対象となった列車に対し列車の遅延が生じる運転区間を抽出し、その運転区間において、特急列車、回送列車などの列車の種別と、乗車率を加味して、列車の1両あたりの最大乗客定員数と、列車が何両編成であるかを示す営業種別を取得し、下記の方法により乗客概数を演算して表示する。
列車種別が特急列車の場合は、列車種別パラメータを「1」、列車種別が回送列車の場合は、列車種別パラメータを「0」とし、列車種別パラメータが「1」の場合、対象列車の遅延が生じる運転区間における編成数、対象列車の各編成における両数、1両あたりの最大乗客定員数を取得する。
乗車率データベース1160には運転区間別に列車の乗車率が定義されており、対象列車の運転区間別の乗客概数を下記の算出式により算出する。
「乗客概数=列車種別パラメータ×列車の編成数×両数×最大乗客定員数×乗車率」
算出した運転区間別の乗客概数を累計値として求め、対象列車の終着駅にその乗客概数の累計値をガイダンスとしてダイヤ情報表示部1130に表示する。
列車影響度表示手段1177は、乗客情報表示手段1176により取得した運転区間別の乗客概数と列車遅延状況表示手段1174により取得した遅延時分、および現在時刻時点での乗車率データベース1160を元に、対象列車の各運転区間の影響度合いを算出し、算出した影響度合いをダイヤ情報表示部1130に表示されるダイヤスジの線の太さで表示する。影響度合いの評価指標は、ダイヤスジの線が太い程、整理案の変更結果に対して影響の大きいことを表す。
なお、整理案の変更対象列車の列車種別は運行計画ファイル1111から抽出し、変更対象列車のダイヤスジの線種を取得する。乗客情報表示手段1176にて算出した乗客概数と、乗車率データベース1160にて定義している乗客影響度9160から下記の算出式により評価指標を求める。
「評価指標=乗客概数÷乗客影響度」
なお、列車影響度をある閾値によって、影響小、影響中、影響大と定義し、この評価指標がどの範囲に属するか判断し、その影響度をダイヤスジの線種に反映して表示することができる。
次に、図11を参照して、本実施形態の運行管理システムに用いられるデータ構造について説明する。
図11は、乗車率データベース1160の構成例を示す図である。乗車率データベース1160は、列車の乗車率情報9110を図1に示す運転整理端末1100内に保持するものであり、図11に示されるように、列車の混雑時期を示す季節9120と、列車の上り線、下り線を示す上下線9130、列車の走行区間を示す運転区間9140、運転区間別に乗客がその列車に乗る割合を示す乗車率9150、評価指標を求めるための運転区間別の影響度の基準値を示す乗客影響度9160を有する。
次に、運転整理端末1100に表示されるシミュレーションの結果の表示画面を説明する。
図4は、運転整理端末1100に表示される矛盾検出位置取得手段1171による表示画面を示す図である。
図4(a)に示されるように、この画面では、縦軸に駅、横軸に時間をとり、列車のダイヤを線分で示した通常のダイヤスジ画面2100を表示する。
この例では、列車Aレ、Bレに対し、列車運行上、Aレ、Bレがこれ以上走行不可能な状態(矛盾状態)となった場合に、矛盾摘出駅Xと矛盾発生時刻2150の交差点に矛盾マーク2110を表示し、矛盾マーク2110を回避する運転整理の内容を整理案2120として表示する。
ダイヤ表示領域外で摘出した矛盾発生時刻2150に対し、図4(b)に示されるようにダイヤスジ画面2100のダイヤ表示領域の中心となるように移動して表示する。
図5は、運転整理端末1100に表示される継続検証手段1172および矛盾ガイダンス表示手段1173による表示画面を示す図である。
図4(b)の状態から、整理案2120に対し整理案実行釦2130により整理案の指示を行うと、図5(a)に示されるように、図4(b)の矛盾マーク2110を回避する運転整理の内容をシミュレーションし、そのシミュレーション結果をダイヤスジ画面2100に表示する。整理案2120をシミュレーションした結果、列車BレとCレに対し新たに矛盾が摘出された場合は、矛盾摘出駅Xと矛盾摘出時刻2150の交差点に矛盾マーク3120を表示し、矛盾マーク3120を回避する運転整理の内容を整理案3110として表示する。
整理案3110が表示された場合は、整理案実行釦2130または整理案不実行釦2140で、整理案3110に対し整理案の実行を指示するかどうかを選択する。
整理案3110の内容に対し、整理案不実行釦2140が押下された場合は整理案の指示を受け付けず、最初に矛盾を検出した時点の状態(図4(b))に戻る。
本例では、整理案3110に対し整理案実行釦2130が押下された場合、整理案3110をシミュレーションし、その結果をダイヤスジ画面2100に表示する。このとき、図5(b)に示されるように、シミュレーション結果に矛盾があるか否かを矛盾ガイダンス3130として表示する。シミュレーションの結果、矛盾が摘出されない場合は運行ダイヤに矛盾のない旨のメッセージを表示し、運行ダイヤに整理案2120、または整理案3130を反映するかどうかの判断を促す。その後、整理案実行釦2130または整理案不実行釦2140で、整理案を指示するかどうかを選択する。
図6は、運転整理端末1100(ダイヤ情報表示部)に表示される列車遅延状況表示手段1174による表示画面を示す図である。
本例では、図6に示されるように、整理案2120のシミュレーションの結果と前記運転整理端末1100が保持している運行計画ファイル1111とから、列車Aレ、Bレに対する終着駅Yの着発時刻をそれぞれ求め、Aレ、Bレの終着駅Yに対する遅延時分を算出する。遅延時分が1分以上の場合は、対象列車の終着駅Yの折り返し時点に遅延時分情報を遅延マーク4110として表示する。
図7は、運転整理端末1100に表示される画面分割表示手段1175による表示画面を示す図である。
図7(a)(b)は、整理案3110のシミュレーション結果後の図である。図7(a)で示されるように、整理案3110によって変更の対象となった矛盾摘出駅Xと、列車Cレの終着駅Zが、画面縮尺率の制限によりダイヤスジ画面2100に表示できない場合、矛盾発生時刻線2150をダイヤスジ画面2100の中心となる様に移動した画面と、Cレの終着駅Zをダイヤスジ画面2100に表示する画面とを分割して表示する。
図7(b)で示されるように、整理案3110によって変更の対象となった矛盾摘出駅Xと、列車Cレの終着駅Zが画面縮尺率にかかわらずダイヤスジ画面2100に表示できる場合、画面分割せずに同一のダイヤスジ画面2100に表示する。
図8は、運転整理端末1100に表示される乗客情報表示手段1176による表示画面を示す図である。
本例では、整理案2120において整理案の対象となった列車Bレに対し、終着駅Yにおける遅延時分と、遅延が生じる運転区間X駅〜Y駅を抽出し、X駅〜Y駅において、Bレの列車種別、営業種別を運行計画ファイル1111より抽出する。例えば、列車Bレが特急列車、2編成、10両編成、1両あたり乗客定員100名、上り列車、繁忙期であるとすると、列車Bレの乗客概数は下記の算出式により算出する。
「乗客概数=1×2×10×100×0.6」
算出した運転区間別の乗客概数を累計値として求め、対象列車の終着駅にその乗客概数の累計値をガイダンス6110としてダイヤスジ画面2100に表示する。
図9は、運転整理端末1100に表示される列車影響度表示手段1177による表示画面を示す図である。
本例では、整理案2120にて整理案の対象となった列車Bレに対し、終着駅Yにおける遅延時分と、遅延が生じる運転区間X駅〜Y駅を抽出し、乗客情報表示手段1176にて算出した乗客概数と、乗車率データベース1160にて定義している乗客影響度9160から評価指標を求める。
「評価指標=乗客概数÷400」
また、列車影響度を、0<影響小<1、1<影響中<5、5<影響大と定義し、この評価指標の値が、列車影響度のどの範囲に属するか判断し、その影響度をダイヤスジ7110の線種(太さ)に反映して表示する。
図10は、列車影響度表示手段1177にて抽出した整理案の変更対象列車の各運転区間毎の評価指標をダイヤスジ8110に反映した図である。
図10に示すように、列車Aレに対してはZ駅〜Y駅間で影響大、X駅〜W駅間で影響小、列車Cレに対してはX駅〜Y駅間で影響小、Y駅〜Z駅間で影響大ということがダイヤスジ画面上で判断できる。
以上説明したように、本実施形態の運行管理システムは、列車運行ダイヤを画面上に表示する運転整理端末において、その運転整理端末に、矛盾箇所の位置データを取得する矛盾検出位置取得手段と、列車運行ダイヤのシミュレーション結果を繰り返し行う継続検証手段と、継続検証手段によって新たな矛盾の検出内容を通知する矛盾ガイダンス表示手段と、矛盾対象列車をその矛盾を回避することによって、矛盾対象列車の終着駅における着発時分がどの程度の遅延であるかを遅延マークとして表示する列車遅延状況表示手段と、矛盾摘出箇所および、矛盾回避対象列車の終着駅における影響度を指令員の画面操作なしで同一画面上で確認できる画面分割表示手段と、季節、停車駅、運転区間、上下線、時間帯別に列車の乗車率を予めパラメータ化しておいた乗車率データベースを参照し、矛盾回避対象列車の列車種別、営業種別から抽出した各運転区間の乗客概数を算出し、矛盾回避対象列車の終着駅における乗客概数の累計をガイダンスとして表示する乗客情報表示手段と、前記乗車率データベースと各運転区間の乗客概数、矛盾回避対象列車の運転区間別の遅延時分をパラメータとし、矛盾回避対象列車の各運転区間の影響度合いを算出し、運転区間別の影響度をダイヤスジの線の太さで画面上に表示する列車影響度表示手段とを備える。
また、本実施形態の運行管理システムは、各列車の運行計画、運行実績をダイヤ図で表示し、また、列車運行計画の変更を指示する運転整理端末と、列車の運行ダイヤ管理を行うダイヤ管理サーバと、列車の運行ダイヤに基づいて駅の進路制御等を行う駅管理装置と、前記運転整理端末とデータの送受信を行って、受信したデータに基づき各列車の駅の着発時刻を求め、現在時刻以降の運行ダイヤのシミュレーション結果を列車運行ダイヤに反映させる機能を備えた運転整理サーバと、前記運転整理端末とデータの送受信を行って、受信したデータに基づき各列車の駅の着発時刻を求め、現在時刻以降の運行ダイヤのシミュレーション結果を列車運行ダイヤに反映させずに前記運転整理端末上で確認できる機能を備えた運転整理検証サーバとを備え、それらの運転整理端末とダイヤ管理サーバと駅管理装置と運転整理サーバと運転整理検証サーバとはネットワークにより接続されている。
運転整理端末では、指令員が指示する整理案を変更情報として運転整理サーバへ送信する。運行ダイヤに反映させずにシミュレーション結果を確認する場合は前記変更情報を運転整理検証サーバに送信する。
運転整理サーバでは、運転整理端末より受信した変更情報に基づき、運行ダイヤの変更を行い、変更した運行ダイヤに基づいて現在時刻以降の運行ダイヤのシミュレーションを行い、そのシミュレーション結果を運転整理端末に送信する。
運転整理検証サーバでは、その変更情報に基づいて運行ダイヤの変更を行い、変更した運行ダイヤに基づいて現在時刻以降の運行ダイヤのシミュレーションを行い、そのシミュレーション結果を運転整理端末に送信する。
運転整理端末は、運転整理サーバまたは運転整理検証サーバより受信したシミュレーション結果をダイヤ図として画面上に表示する。
また、運転整理端末は、運転整理サーバより受信したシミュレーション結果に基づいて、列車の運行上で矛盾の発生する要因があるかどうかを判定し、矛盾の発生する要因がある場合はその矛盾を回避する整理案を作成し、その整理案を運転整理端末画面上に文字列として表示し、指令員に通知する。
運転整理端末は、運転整理検証サーバより受信したシミュレーション結果に基づいて、列車の運行上で矛盾の発生する要因があるかどうかを判定し、矛盾の発生する要因がある場合は、そのシミュレーション結果より対象列車、対象駅および、対象列車の対象駅における着発時刻を抽出し、それらの情報を表示位置情報に変換し矛盾摘出箇所を求め、その矛盾摘出箇所を画面の中心位置座標として設定し、その位置に表示する。
これにより、指令員は画面を一目見て、あるいは画面に出ていない部分もわずかな操作で確認することが可能となり、操作時間の短縮、誤操作の防止、指令員の負荷の軽減を図ることができる。
また、運転整理端末は、運転整理検証サーバより受信したシミュレーション結果に基づいて、列車の運行上で矛盾の発生する要因があるかどうかを判定し、矛盾の発生する要因がある場合は、シミュレーション結果よりその矛盾を回避する整理案を作成し、その整理案を変更情報として運転整理検証サーバに送信する。
運転整理検証サーバでは、再度受信した変更情報に基づいて運行ダイヤの変更を行い、変更した運行ダイヤに基づいて現在時刻以降の運行ダイヤのシミュレーションを行い、そのシミュレーション結果を運転整理端末に送信する。運転整理端末は、運転整理検証サーバより受信したシミュレーション結果に基づいて矛盾のチェックを行う。シミュレーション結果後も新たに列車運行上の不整合な情報として顕在化する矛盾が発生する場合は、再度その矛盾を回避する整理案を作成するとともに、その整理案のガイダンスを画面上に表示し、指令員に通知する。指令員はその通知内容を見て整理案を指示するかどうか判断し、整理案を指示する場合はその整理案を変更情報として運転整理検証サーバへ送信する。このようにシミュレーション結果の矛盾チェックおよび矛盾回避案作成を矛盾の発生する要因がなくなるまで繰り返し行う。
これにより、整理案操作中にその変更情報のシミュレーション結果を列車運行ダイヤに影響を与えることなく確認することができ、また整理案の操作によって新たな矛盾が発生する場合は、矛盾を摘出した箇所を画面中央に表示し、新たな矛盾を検出したことを通知するので、指令員は現在の列車運行状況に影響を与えず整理案変更結果を確認でき、運転整理業務の効率化を図ることができる。
また、運転整理端末は、運転整理検証サーバより受信したシミュレーション結果と当日の列車運行計画に基づいて、整理案の対象となる列車の終着駅における遅延時分を算出し、運転整理端末画面上にその遅延時分を遅延マークとして表示する。
これにより、指令員の操作なしでも列車遅延状況の確認が可能となり、整理案の変更結果を容易に確認することが可能となる。
また、運転整理端末は、運転整理検証サーバより受信したシミュレーション結果に基づいて、整理案の対象となる駅および列車の終着駅が、同一画面上に表示できる場合は、画面分割せずに同一画面上に表示し、画面縮尺率の制限により同一画面上に表示できない場合は、整理案の対象となる駅および対象列車の矛盾摘出時刻が画面上の中心となるように表示する画面と、整理案対象列車の終着駅を画面上に表示する画面とを分割して表示する。
これにより、現在の列車運行状況に対して、現在時刻からその列車の終着駅までの矛盾回避対象列車の全体の影響度を同画面上で確認することができ、指令員の判断の即応化が期待できる。
また、運転整理端末は、運転整理検証サーバより受信したシミュレーション結果に基づいて、特急列車、回送列車などの列車の種別と、乗車率を加味して、列車の1両あたりの最大乗客定員数と、列車が何両編成であるかを示す営業種別と、季節、停車駅、運転区間、上下線、時間帯別に列車の乗車率を予めパラメータ化した乗車率データベースから矛盾回避対象列車の乗客概数を算出し、対象列車の終着駅に乗客概数をガイダンスとして運転整理端末画面上に表示することができる。
また、シミュレーション結果から矛盾回避対象列車の各駅における遅延見込み時刻を抽出し、さらに前記乗客概数と前記乗車率データベースから矛盾回避対象列車の各運転区間の影響度合いを算出し、対象列車の運転区間別の影響度をダイヤスジの線の太さで表示することができる。これにより、現在の列車運行状況から整理案で変更したことによる対象列車の影響度を容易に確認できる。
このように、本実施形態によれば、列車運行ダイヤの矛盾を回避する整理案のシミュレーション結果を列車運行ダイヤに影響を与えずに確認することができ、運転整理業務の効率を向上することができる。また、整理案による列車運行ダイヤの回復状況、遅延状況を認知できる情報として運転整理端末画面上に表示することで、列車運行ダイヤの影響度を確認でき、整理案の採否するための判断効率を向上させることができる。
1100 運転整理端末、
1200 運転整理サーバ
1300 運転整理検証サーバ
1400 ダイヤ管理サーバ
1500 駅装置
1110 運行ダイヤデータ記憶部
1111 運行計画ファイル
1112 運行実績ファイル
1113 整理案
1120 整理案作成部
1130 ダイヤ情報表示部
1140 操作入力部
1150 運行ダイヤデータ送受信部
1160 乗車率データベース
1210 運行ダイヤ変更部
1220 運行ダイヤ予想部
1230 矛盾検出部
1240 運行ダイヤデータ管理部
1250 運行計画ファイル
1260 運行実績ファイル
1270 運行ダイヤデータ送受信部
1280 他装置向けデータ送受信部
1310 運行ダイヤ変更部
1320 運行ダイヤ検証部
1330 矛盾検出部
1340 運行ダイヤデータ管理部
1350 運行計画ファイル
1360 運行実績ファイル
1370 運行ダイヤデータ送受信部

Claims (7)

  1. 各列車の運行計画、運行実績を表示するダイヤ情報表示部、列車運行計画の変更を指示入力できる操作入力部を備えた運転整理端末と、
    列車の運行ダイヤの管理を行うダイヤ管理サーバ、列車の運行ダイヤに基づいて駅の進路制御を行う駅管理装置を備え、前記運転整理端末とデータの送受信を行って、受信したデータに基づき各列車の駅の着発時刻を求め、現在時刻以降の運行ダイヤのシミュレーション結果を列車運行ダイヤに反映させる機能を備えた運転整理サーバと、
    前記運転整理端末とデータの送受信を行って、受信したデータに基づき各列車の駅の着発時刻を求め、現在時刻以降の運行ダイヤのシミュレーション結果を前記運転整理端末上で確認する運転整理検証サーバとを備え、
    前記運転整理端末、前記運転整理サーバおよび前記運転整理検証サーバをネットワークにより接続した運行管理システムにおいて、
    前記運転整理端末は、
    列車運行ダイヤへの支障が見込まれる列車である支障列車に対して、その支障を解消するための列車の運行管理上の処置である整理案を格納する運行ダイヤデータ記憶部、列車運行上の物理的な事由から列車走行ができない状態である矛盾が発生した場合この矛盾を回避する整理案を作成する整理案作成部、
    列車運行計画、運行実績を線形式により表し、列車の遅延状況、列車の到着時刻、出発時刻をダイヤ図として運転整理端末画面上に表示するダイヤ情報表示部、
    前記ダイヤ情報表示部に表示される整理案に基づいて矛盾を回避する処置を行うか否かを判断した指令員がその判断を入力する操作入力部、
    列車の走行実績を受信して前記ダイヤ情報表示部に表示し、整理案に基づいた列車運行計画の変更結果を運行ダイヤに反映し、反映した運行ダイヤに従って列車の進路制御を行うための運行ダイヤの送受信を行う運行ダイヤデータ送受信部および
    列車運行上、矛盾が発生する場合、矛盾が発生する駅、矛盾が発生する列車、矛盾が発生する時刻から矛盾発生箇所の表示位置情報を取得し、矛盾発生箇所が前記ダイヤ情報表示部の中心となるように表示位置を変更して表示する矛盾検出位置取得手段を備えたことを特徴とする運行管理システム。
  2. 請求項1記載の運行管理システムにおいて、
    前記運転整理検証サーバは、、
    運行ダイヤに前記整理案に基づいて変更を加える運行ダイヤ変更部、
    現在時刻以降の運行ダイヤをシミュレーションする運行ダイヤ検証部、
    前記運行ダイヤのシミュレーションにより運行ダイヤに矛盾があるか否かを検出する矛盾検出部、
    運行ダイヤのシミュレーション結果を格納する運行ダイヤデータ管理部とを備え、
    前記運転整理端末は、前記ネットワークを介して運行ダイヤのシミュレーション結果を取得し、そのシミュレーション結果に矛盾があるか否かを判断し、シミュレーション結果に矛盾がある場合は、その矛盾を回避する整理案を作成し、再度整理案を前記ネットワークを介して前記運転整理検証サーバに送信し、取得したシミュレーション結果に矛盾が検出されなくなるまで矛盾を回避する整理案の再作成および前記運転整理検証サーバへの再送信を行って矛盾のない運行ダイヤのシミュレーション結果を取得する継続検証手段を備えたことを特徴とする運行管理システム。
  3. 請求項2記載の運行管理システムにおいて、
    前記継続検証手段による検証の過程で作成された整理案をシミュレーションすることにより新たに列車運行上の不整合な情報として顕在化する矛盾が発生するか否かかを判断し、判断内容をダイヤ情報表示部に文字列として表示する矛盾ガイダンス表示手段を備えたことを特徴とする運行管理システム。
  4. 請求項2記載の運行管理システムにおいて、
    前記継続検証手段により取得した運行ダイヤのシミュレーション結果と運運行ダイヤデータ記憶部が記憶している運行ダイヤを基に対象列車の終着駅における遅延時分を算出し、算出した遅延時分をダイヤ情報表示部に遅延マークとして表示する列車遅延状況表示手段を備えたことを特徴とする運行管理システム。
  5. 請求項2記載の運行管理システムにおいて、
    矛盾が発生する駅、矛盾が発生する列車の終着駅が画面縮尺率にしたがってダイヤ情報表示部に表示できるか否かを判断し、画面縮尺率にしたがってダイヤ情報表示部に表示できる場合は、画面分割せずに同一画面上に表示し、画面縮尺率の制限によりダイヤ情報表示部に表示できない場合は、矛盾が発生する駅、矛盾が発生する時刻をダイヤ情報表示部の中心となるように移動した画面と、矛盾が発生する列車の終着駅をダイヤ情報表示部に表示する画面とに分割して表示する画面分割表示手段を備えたことを特徴とする運行管理システム。
  6. 請求項2記載の運行管理システムにおいて、
    季節、停車駅、運転区間、上下線、時間帯別に列車の乗車率を事前にパラメータ化し、必要に応じてパラメータ変更可能な乗車率データベースを有し、
    継続検証の結果、継続検証の対象となった列車に対し列車の遅延が生じる運転区間において、特急列車、回送列車などの列車の種別と、乗車率を加味せず、列車の1両あたりの最大乗客定員数と、列車が何両編成であるかを示す営業種別をパラメータとして現在時点での乗車率データベースを参照して対象列車の乗客概数を算出し、
    対象列車の終着駅に乗客概数をガイダンスとしてダイヤ情報表示部に表示する乗客情報表示手段を備えたことを特徴とする運行管理システム。
  7. 請求項6記載の運行管理システムにおいて、
    継続検証の結果、継続検証の対象となった列車に対し列車の遅延が生じる運転区間の乗客概数、対象列車の運転区間別の遅延時分をパラメータとして列車の各運転区間の影響度合いを算出し、列車の運転区間別の影響度をダイヤ情報表示部に表示されるダイヤスジの線の太さで表示する列車影響度表示手段を有することを特徴とする運行管理システム。
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