JP2008126840A - 列車情報視覚化システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ダイヤグラム上に列車関連情報を付加して可視化し、視覚的に把握可能とする。
【解決手段】列車別輸送人員データと実績ダイヤグラムとを用いて、列車情報視覚化支援装置3が列車関連情報を可視化する列車情報視覚化システムにおいて、列車情報視覚化支援装置3は、乗客数と線種,カラー,記号の少なくとも1種のデータとの関係を設定する設定手段34cと、列車別輸送人員データ及び各列車の実績ダイヤデータを収集記憶するデータ収集記憶手段33Aと、この記憶された列車毎各駅の降車客数又は降車客数及び乗車客数から列車別及び各駅間乗客数を算出する駅間乗客数算出手段33Cと、算出された各駅間の乗客数に基づき、設定手段から例えば線種を判定する判定手段33Dと、列車の実績ダイヤグラムの各駅間を結ぶダイヤスジ上に各駅間の乗客数に応じた線種のデータを付加して可視化表示する列車情報可視化合成手段33Eとを設けた構成である。
【選択図】 図1
【解決手段】列車別輸送人員データと実績ダイヤグラムとを用いて、列車情報視覚化支援装置3が列車関連情報を可視化する列車情報視覚化システムにおいて、列車情報視覚化支援装置3は、乗客数と線種,カラー,記号の少なくとも1種のデータとの関係を設定する設定手段34cと、列車別輸送人員データ及び各列車の実績ダイヤデータを収集記憶するデータ収集記憶手段33Aと、この記憶された列車毎各駅の降車客数又は降車客数及び乗車客数から列車別及び各駅間乗客数を算出する駅間乗客数算出手段33Cと、算出された各駅間の乗客数に基づき、設定手段から例えば線種を判定する判定手段33Dと、列車の実績ダイヤグラムの各駅間を結ぶダイヤスジ上に各駅間の乗客数に応じた線種のデータを付加して可視化表示する列車情報可視化合成手段33Eとを設けた構成である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、列車に関連する各種の情報を表示する列車情報視覚化システムに関する。
従来、列車ダイヤグラム表示装置は、始発駅及び終着駅を含む各走行駅の着発時刻、各隣接駅間の路線距離等データの入力に基づき、列車ダイヤ作成システムが各列車の始発駅から終着駅までの列車ダイヤデータを作成した後、縦軸(座標軸)には駅間距離を考慮した走行駅をプロットし、横軸(時間軸)には各列車の走行時刻に関するダイヤスジを描くことにより、表示部に図17に示すような列車ダイヤグラムを視覚的に表示する。なお、同図に示すC駅に付されている符号1,2,3はC駅の番線を表す(特許文献1)。
ところで、従来、以上のような列車ダイヤグラムは、運転者及び車掌などに対して、各列車が何時どの駅を走行するか、後行列車がどの駅で先行列車を追い抜くか等の列車の運行方法を理解させるために利用されている。
特開平6−321111号公報(図1参照)
しかしながら、以上のような表示装置における列車ダイヤグラムの表示形式は、列車の運行時刻及び各駅間の走行位置しか表示されていないので、例えばある列車が何れの駅でどのくらいの乗客を乗せたか、走行路線のどの地点で事故が発生したかなど、列車に関する輸送情報や事故による運転情報などの様々な情報を把握できない。
本発明は上記事情にかんがみてなされたもので、列車ダイヤグラム上に列車関連情報を付加し、列車に関する運行状況を視覚的に把握可能とする列車情報視覚化システムを提供することを目的とする。
(1) 上記課題を解決するために、本発明に係る列車情報表示システムは、列車別輸送人員システムで作成される列車毎の各駅の降車客数又は降車客数及び乗車客数からなる列車別輸送人員データと列車ダイヤ運行システムで作成される各列車の実績ダイヤデータ(当該実績ダイヤデータから作成される実績ダイヤグラムを含む。以下、同じ)とを用いて、列車情報視覚化支援装置が列車関連情報を可視化する列車情報視覚化システムにおいて、前記列車情報視覚化支援装置は、乗客数と線種,カラー,記号の少なくとも1種のデータとの関係を設定する設定手段と、データ収集指示に従って前記列車別輸送人員データ及び各列車の実績ダイヤデータを収集し記憶するデータ収集記憶手段と、このデータ収集記憶手段に記憶される列車毎各駅の降車客数又は降車客数及び乗車客数から列車別及び各駅間の乗客数を算出する駅間乗客数算出手段と、この前記駅間乗客数算出手段で算出された各駅間の乗客数に基づき、前記設定手段を参照して前記線種,カラー,記号の少なくとも1種を判定する判定手段と、前記各列車の実績ダイヤデータから作成される実績ダイヤグラムの各駅間を結ぶダイヤスジ上に当該各駅間の乗客数に応じた線種,カラー,記号の少なくとも1種のデータを付加して可視化表示する列車情報可視化合成手段とを備えた構成である。
なお、前記設定手段に各駅間の乗客数が所定の乗客数以上に限って特定の線種とするフィルタリングデータが設定されている場合、前記列車情報可視化合成手段としては、前記駅間乗客数算出手段で算出された前記各駅間の乗客数が所定の乗客数以上となったとき、前記実績ダイヤグラムの該当する駅間を結ぶダイヤスジ上に前記特定の線種データを付加して可視化表示する構成である。
(2)本発明に係る列車情報視覚化システムは、列車ダイヤ運行システムで作成される各列車の実績ダイヤデータの他、設備情報及び運転情報の何れか一種以上の情報とを用いて、列車情報視覚化支援装置が列車関連情報を可視化する列車情報視覚化システムにおいて、前記列車情報視覚化支援装置は、設備情報及び運転情報の何れか一種以上の情報と線種データ及びカラーデータの何れか一種以上のデータとの関係を設定する設定手段と、データ収集指示に従って各列車の実績ダイヤデータの他、設備情報及び運転情報の何れか一種以上の情報を収集し記憶するデータ収集記憶手段と、前記設備情報及び前記運転情報の何れか一種以上の情報に基づき、前記設定手段に設定される線種及びカラーデータの何れか一種以上のデータを判定する判定手段と、前記各列車の実績ダイヤデータから作成される実績ダイヤグラムの該当各駅間を結ぶダイヤスジ上に、前記設備情報、前記運転情報に応じた線種データ、カラーデータを付加して可視化表示する列車情報可視化合成手段とを備えた構成である。
(3) また、本発明に係る列車情報視覚化システムは、列車別輸送人員システムで作成される列車毎の各駅の降車客数又は降車客数及び乗車客数からなる列車別輸送人員データと列車ダイヤ運行システムで作成される各列車の実績ダイヤデータ、列車事故情報や列車運転速度情報を用いて、列車情報視覚化支援装置が列車関連情報を可視化する列車情報視覚化システムにおいて、前記列車情報視覚化支援装置は、前記客数に対する棒長さ置換データ、前記列車事故情報に対するマーキングデータ、前記列車運転速度情報に対する線長さ置換データの何れか一種類以上のデータを設定する設定手段と、データ収集指示に従って前記列車別輸送人員データと各列車の実績ダイヤデータと前記運転情報を収集し記憶するデータ収集記憶手段と、このデータ収集記憶手段に記憶される列車毎の各駅の降車客数又は降車客数及び乗車客数から列車別、各駅間の乗客数を算出する駅間乗客数算出手段と、前記降車客数と前記乗車客数と前記駅間乗客数算出手段で算出される各駅間の乗客数とをそれぞれ前記設定手段に設定される棒長さ置換データに基づいて棒グラフ状データに置換し、前記各列車の実績ダイヤデータから作成される実績ダイヤグラムの該当する駅間を結ぶダイヤスジ上に三次元的に重ね合わせて視覚化表示する列車情報可視化合成手段とを備えた構成である。
なお、列車情報可視化合成手段としては、前記列車事故情報、前記列車運転速度情報に基づいて前記設定手段から前記マーキングデータ、前記線長さ置換データを判定し、前記各列車の実績ダイヤグラムの該当する駅間を結ぶダイヤスジ上にマーキング、線長さ置換データによる運転速度状態を視覚化表示する構成であってもよい。
(4) さらに、本発明に係る列車情報視覚化システムは、運転曲線・時隔曲線システムで作成される速度曲線・時隔曲線データ及び列車ダイヤ計画システムによって運行計画される列車ダイヤデータを用いて、列車情報視覚化支援装置が列車関連情報を可視化する列車情報視覚化システムにおいて、前記列車情報視覚化支援装置は、列車走行路線上の運転影響要素に関する距離地点データを含むマーキングデータを設定する設定手段と、データ収集指示に従って前記速度曲線・時隔曲線データ及び前記列車ダイヤデータを収集し記憶するデータ収集記憶手段と、前記各列車のダイヤデータからダイヤグラムを作成するダイヤグラム作成処理手段と、このダイヤグラム作成処理手段で作成されたダイヤグラム上に前記設定手段に設定される運転影響要素に関する距離地点にマーキングを付加すると共に、前記速度曲線・時隔曲線データに関する運転に必要な文字情報を付加して視覚化表示する列車情報可視化合成手段とを備えた構成である。
本発明によれば、列車ダイヤグラム上に列車関連情報を付加し表示することにより、列車に関する運行状況を視覚的に把握できる列車情報視覚化システムを提供できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る列車情報視覚化システムの第1の実施の形態を示す構成図である。
この列車情報視覚化システムは、列車別輸送人員システム1と、列車ダイヤ運行システム2と、列車関連情報視覚化支援装置3とで構成される。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る列車情報視覚化システムの第1の実施の形態を示す構成図である。
この列車情報視覚化システムは、列車別輸送人員システム1と、列車ダイヤ運行システム2と、列車関連情報視覚化支援装置3とで構成される。
列車別輸送人員システム1は列車(列車番号)別に各駅の輸送客数(乗車客数、降車客数)を集計する。列車別輸送人員システム1には各駅ごとに一台以上設置される自動改札機11a,11b,…が接続されている。
自動改札機11a,11b,…は、所定周期(例えば3分)毎の集計時刻ごとに時々刻々変化する駅改札を通過する駅改札入場数及び駅改札出場数の累積数を集計し、各集計時刻と駅改札入場数/駅改札出場数の累積数とを出力する。例えば8時から3分ごとに10人ずつ改札入場した場合、8時03分−10人、8時06分−10人の累積数を出力する。
列車別輸送人員システム1は、各自動改札機11a,11b,…から入力される駅名を含む集計時刻と駅改札入場数/駅改札出場数の累積数とを受け取ると、予め定めるダイヤデータ又はダイヤグラムに割り付けられる列車(列車番号)と駅名と列車発着時刻とに基づき、先行列車発車所定時間前−後行列車(現在駅停車列車)発車所定時間前までに至る間に集計された各集計時刻の駅改札入場数の累積数を加算し、後行列車停車駅における後行列車の乗車客数とする。また、先行列車に対しては、先行列車駅到着時刻から所定時刻経過時刻までに集計された各集計時刻の駅改札出場数の累積数を加算し、先行列車の降車客数とする。
そして、列車別輸送人員システム1は、各列車ごとに各集計時刻の駅改札入場数/駅改札出場数の累積数を振り分けることによって各列車毎、各駅ごとの乗車客数/降車客数を推定した後、この推定された乗車客数及び列車降車客数に基づき、列車(列車番号)別に例えば縦軸と横軸とにそれぞれ各駅(乗車駅,降車駅)を規定し、表形式にて各駅毎の乗車客数及び降車客数を割り付け編集し、列車別輸送人員データとして記憶部1aに保存する。
なお、列車別輸送人員システム1は、列車毎に各駅の乗車客数及び降車客数を推定するに際し、各自動改札機11a,11b,…を通過する改札切符から上り列車方向に乗り込んだか下り列車方向に乗り込んだかの情報をカウントするか、或いは予め過去の統計データから駅改札入場数/出場数のうち,各駅ごとに上り列車の乗車客数と下り列車の乗車客数数/上り列車の降車場客数と下り列車の降車場客数の比率データを用意し、駅改札入場客数及び駅改札出場客数に比率データを乗算し、各列車毎、各駅ごとの乗車客数及び降車客数を推定する。
列車ダイヤ運行システム2は、予め定めた列車ダイヤグラムのもとに運行される各列車(列車番号)の実績ダイヤデータを取り込むとともに、事故時刻を含む列車事故情報及び列車事故に伴う変更列車(列車番号)などの情報を取り込んで記憶部2aに保存する。なお、列車ダイヤ運行システム2は、各列車の実績ダイヤデータからダイヤグラムを作成し、記憶部2aに記憶する構成であってもよい。
列車関連情報視覚化支援装置3は、各種の設定データや各種の制御指令を入力するキーボード,マウス等の制御指示入力手段31と、通信制御部32と、プログラムデータに従って視覚化支援処理を実行するCPUで構成さる視覚化制御処理部33と、データベース34と、CRTディスプレィ,液晶ディスプレィ等の表示部35と、一時的にデータを格納するデータバッフアメモリ36とで構成される。
通信制御部32は、制御指示入力手段31から入力され、または所定の期間(例えば1日ごと)に発生されるデータ収集指示に基づき、各システム1,2に対して、列車別輸送人員データ、列車の実績ダイヤデータ又は実績ダイヤグラム(事故時刻を含む列車事故情報、列車事故に伴う変更列車(列車番号)等を含む。以下、同じ)等を要求し、該当データを受信する機能を有する。
視覚化制御処理部33は、機能的には、各システム1,2から必要なデータを収集しデータベース34に記憶するデータ収集記憶手段33A、必要に応じて実績ダイヤデータからダイヤグラムを作成するダイヤグラム作成処理手段33B、列車ごとに各駅間の乗客数を算出する駅間乗客数算出手段33C、乗客数に応じた線種データ(例えば線の太さ),後記するカラーデータ,記号データの少なくとも1種類を判定する線種/カラー/記号判定手段33D及びダイヤグラムの該当する各駅間を結ぶダイヤスジ上に乗客数に応じた線種を付加して視覚化する列車情報視覚化合成手段33Eとを有する。
データベース34は、列車別輸送情報記憶領域34a,運行実績データ記憶領域34b,例えば図2に示す乗客数と線種(線の太さ)との関係を設定する設定データ記憶領域34c及び視覚化合成情報記憶領域34d等を備えている。
次に、以上のような列車情報視覚化システムにおいて、本発明の要部となる列車関連情報視覚化支援装置3の動作について説明する。
前述したように列車別輸送人員システム1の記憶部1aには、前述したように各日毎、かつ、列車(列車番号)毎に各駅ごとの乗車客数及び降車客数からなる列車別輸送人員データが保存されている。一方、列車ダイヤ運行システム2においても、各日毎に実際の列車運行による各列車の実績ダイヤデータ又は当該実績ダイヤデータから作成される実績ダイヤグラムが保存されている。
以上のようなシステム1,2のデータ保存状態において、列車関連視覚支援装置3の視覚化制御処理部33は次のような一連の処理を実行する。
制御指示入力手段31からデータ収集指示を受け取るか、或いは所定の期間(例えば1日ごと)に自動的に発生するデータ収集指示を受け取ると、データ収集記憶手段33Aは、通信制御部32を介して各システム1,2に対して運行日を指定し、任意の順序に従って列車別輸送人員データ(図3(イ)参照)、各列車の実績ダイヤデータ(図3(ロ)参照)又は実績ダイヤグラム(事故時刻,列車事故情報、列車事故に伴う変更列車(列車番号)等を含む。以下、同じ)等の要求を行う。
ただし、図3(イ)は、急行列車101号に関する各駅着の降車客数だけを記述した列車別輸送人員データであるが、例えば各駅発側の空欄に乗車客数を記述したものでもよい。各駅発側の空欄に乗車客数を記述していない場合、例えばB駅着降車客数245人+C駅着降車客数38人+終着D駅降車客数19人=285人がA始発駅発乗車客数となり、C駅着降車客数100人+D終着駅降車客数22人=122人がB駅発乗車客数となる。また、D終着駅降車客数345人=345人がC駅発乗車客数となる。
すなわち、データ収集記憶手段33Aは、システム1から通信制御部32を通して受信される列車別輸送人員データを取り込んでデータベース34の列車別輸送情報記憶領域34aに保存する。また、データ収集記憶手段33Aは、システム2から通信制御部32を通して受信される列車の実績ダイヤデータ又は実績ダイヤグラムを取り込み、データベース34の運行実績データ記憶領域34bに保存する。
ここで、列車関連情報視覚化支援装置3は、両システム1,2から必要なデータを収集した後又は当該データの収集した後の任意の時期に制御指示入力手段31から視覚化処理に関する制御指示を受けたとき、視覚化制御処理部33は、運行実績データ記憶領域34bに保存されているデータが各列車の実績ダイヤデータである場合,ダイヤグラム作成処理手段33Bを実行する。
ダイヤグラム作成処理手段33Bは、当該各列車の実績ダイヤデータを用いて、実績ダイヤグラムを作成し、運行実績データ記憶領域34bに格納する。
しかる後、視覚化制御処理部33は駅間乗客数算出手段33Cを実行する。
駅間乗客数算出手段33Cは、図3(イ)に示す列車別の各駅着の降車客数から前述するように各駅の乗車客数を求めて各駅間の乗客数を求めることが可能であるが、例えば列車別輸送情報記憶領域34aに列車毎の各駅ごとの乗車客数及び降車客数が記述されている場合には、列車毎の各駅間の列車乗客数を算出する。例えば列車101号の始発A駅の乗車客数20名、次B駅の乗車客数20名,降車客数10名、次C駅の乗車客数20名,降車客数5名であれば、
列車101号のB駅−C駅間の乗客数=20+20−10=30名であって、この算出されたB駅−C駅間の乗客数は例えばデータバッフアメモリ36に格納する。
駅間乗客数算出手段33Cは、図3(イ)に示す列車別の各駅着の降車客数から前述するように各駅の乗車客数を求めて各駅間の乗客数を求めることが可能であるが、例えば列車別輸送情報記憶領域34aに列車毎の各駅ごとの乗車客数及び降車客数が記述されている場合には、列車毎の各駅間の列車乗客数を算出する。例えば列車101号の始発A駅の乗車客数20名、次B駅の乗車客数20名,降車客数10名、次C駅の乗車客数20名,降車客数5名であれば、
列車101号のB駅−C駅間の乗客数=20+20−10=30名であって、この算出されたB駅−C駅間の乗客数は例えばデータバッフアメモリ36に格納する。
以上のようにして、全列車の各駅間の乗客数を算出した後、視覚化制御処理部33は線種/カラー/記号判定手段33Dを実行する。この線種/カラー/記号判定手段33Dは、駅間乗客数算出手段33Cにて各列車毎の各駅間の乗客数を算出した後、当該乗客数に基づいてデータベース34の設定データ記憶領域34cを参照し、例えば図2に示す細線、中太線、大太線の何れに該当するかを判定する。例えば前述したA駅発−B駅間の乗客数285人であれば大太線、B駅発−C駅間の乗客数が100人であれば中太線と判定した後、データバッフアメモリ36に格納した列車101号のA駅発−B駅間の乗客数に、「大太線データ」を対応付けして記憶する。なお、線の太さに代えて線種(例えば実線,点線、一転鎖線)であっても構わない。
そして、以上のように各駅間の乗客数及び当該乗客数に対応する線の太さを判定した後、視覚化制御処理部33は列車情報視覚化合成手段33Eを実行する
列車情報視覚化合成手段33Eは、運行実績データ記憶領域34bから実績ダイヤグラムを読み出してデータバッフアメモリ(又は画像メモリ)36に一時格納した後、図4に示すように列車番号ごとに各駅間を指定し、ダイヤスジ上の該当する各駅間に乗客数に応じた線の太さで表記した後、データベース34の視覚化合成情報記憶領域34dに記憶すると共に、表示部35に表示する。
列車情報視覚化合成手段33Eは、運行実績データ記憶領域34bから実績ダイヤグラムを読み出してデータバッフアメモリ(又は画像メモリ)36に一時格納した後、図4に示すように列車番号ごとに各駅間を指定し、ダイヤスジ上の該当する各駅間に乗客数に応じた線の太さで表記した後、データベース34の視覚化合成情報記憶領域34dに記憶すると共に、表示部35に表示する。
従って、以上のような実施の形態によれば、各列車毎の各駅の乗客数及び降客数から各列車毎に各駅間の乗客数を算出した後、各駅間を結ぶダイヤスジ上に各駅間の乗客数に応じた線の太さデータを付加して表示部35に表示することにより、列車ダイヤグラムに列車に関連する輸送情報を付加することが可能となり、ユーザが複雑、かつ、膨大な列車関連情報を容易に把握可能にすることができる。
(1) なお、上記実施の形態では、各駅間の乗客数に応じた線の太さで表記するようにしたが、設定データ記憶領域34cに、図5に示すように例えばダイヤグラムの隣り合う列車のダイヤスジに互いに重なり合わないように、少なくとも2種類の吹き出し図形データ(枠図形データ)41a,41bを付加するとともに、吹き出し図形データ41a,41b内に各駅間の乗客数を書き込む構成であってもよい。ここで、吹き出し図形データとは、各駅間を結ぶダイヤスジの任意の位置、例えば中間点を始点とし、方向及び長さで規定される線分データの軌跡を辿って再びダイヤスジの中間点の始点を終点とする枠図形データである。
すなわち、前述した駅間乗客数算出手段33C及び線種/カラー/記号判定手段33Dを実行し、列車ごとの各駅間の列車乗客数及び各駅間の線の太さデータを求めた後、列車情報視覚化合成手段33Eにて該当する各駅間を結ぶダイヤスジ上に乗客数に応じた線の太さで表記する。なお、実施の形態例は、各駅間の乗客数0〜99人を細線、100〜199人を中太線、200人以上を大太線とした。
しかる後、列車情報視覚化合成手段33Eは、各駅間のダイヤスジデータから任意点,例えば中間点を見つけ出し、当該中間点を始点とし、設定データ記憶領域34cからダイヤグラムの隣り合う列車ごとに相反する方向に表記する1つの吹き出し図形データ例えば41aを取り出してダイヤスジデータに付記した後、当該吹き出し図形データ41aに既に求めた乗客数を書き込むことにより、データベース34の視覚化合成情報記憶領域34dに記憶すると共に、表示部35に表示する。
このような実施の形態によれば、該当する各駅間を結ぶダイヤスジ上に乗客数に応じた線の太さデータを付加して可視化するので、列車ダイヤグラムに各駅間の実際の乗客数を付加することが可能となり、ユーザが各列車、ひいては各時刻の乗客の混雑状況を即座に把握することができる。
(2) また、予め設定データ記憶領域34cに各駅間の乗客数が100人以上の時だけ大太線を表記するフィルタリングデータを設定し、かつ、当該各駅間を結ぶダイヤスジの大太線近傍に該当各駅間の乗客数を付記するようにすれば、列車情報視覚化合成手段33Eは、図6に示すように視覚化合成情報を作成し、表示部35に表示することができる。
この実施の形態によれば、ユーザが特に混雑する列車の各駅間、時間帯の乗客の混雑状況を即座に把握することができる。
(3) さらに、列車関連情報視覚化支援装置3は、ある曜日からある曜日,例えば金曜日〜日曜日のダイヤグラムに列車ごとの各駅間の乗客数を付加した視覚化合成情報(例えば図6に示す視覚化合成情報)が視覚化合成情報記憶領域34dに記憶されているので、これら視覚化合成情報を図7に示すように表示部35に重ね合せて表示する構成であってもよい。このように3つの視覚化合成情報を重ねた場合、曜日によって電車遅延が生じたときには複数のダイヤスジが重なり合って表記させることができる。
さらに、例えば金曜日から日曜日の視覚化合成情報を用いて、列車ごとの各駅間の乗客数を順次加算し一つの視覚化合成情報として表示することも可能である。
なお、前述した各実施の形態に共通して言えることは、列車の運行時刻及び各駅間の走行位置しか表記しないとか、列車別輸送人員システム1により列車別に各駅の乗客数及び降客数を表形式で表したものと異なり、列車ダイヤグラム形式で列車に関連する輸送情報を表記するので、何れの列車が何れの時間帯でどの駅間で多くの乗客数となっているか、また、何れの駅で下車しているかなどを列車ダイヤ全体を通して確認することができる。
これにより、ある時間帯に列車を何本増発すればよいか、どの時間帯・どの駅に列車を停車させればよいかなどの検討する材料として有効に利用することができる。
(4) さらに、上記各実施の形態においては、列車ダイヤグラム上に列車に関連する輸送情報を視覚化合成情報として付加したものであるが、例えば列車に関連する設備情報や運転情報を視覚化合成情報として付加することも可能である。ここで、設備情報とは、設定データ記憶領域34cに予め列車番号とエアコン付加有無とカラーデータとの関係を規定するデータを意味する。
設定データ記憶領域34cに以上のような設備情報を設定しておけば、列車番号から該当列車がエアコン付きであれば、該当する列車のダイヤスジ又は視覚化合成情報を赤色のカラーデータで表現し、列車番号から該当列車がエアコン無しであれば、該当する列車のダイヤスジ又は視覚化合成情報を青色のカラーデータで表現することも容易に実現できる。
これにより、エアコン付き列車かエアコン無し列車かに応じて各列車の乗客数の状況を即座に把握できる。
また、列車ダイヤ運行システム2では、前述したように列車ダイヤグラムのもとに運行される各列車(列車番号)の実績ダイヤデータを取り込むとともに、事故時刻を含む列車事故情報及び列車事故に伴う変更列車(列車番号)などの情報を取り込んで記憶部2aに記憶している。よって、列車関連情報視覚化支援装置3は、制御指示入力手段31からのデータ収集指示に基づき、列車ダイヤ運行システム2から列車事故に伴う変更列車(列車番号)などの情報を取り込むことができる。
そこで、列車ダイヤ運行システム2としては、列車に関連する運転情報として、例えば電車の事故による遅れによって、途中で列車を変更したとき、変更時刻及び変更列車の列車番号を取得している。
よって、設定データ記憶領域34cにその変更された列車に限り、点線やカラーデータとする設定データを設定しておくことにより、変更された列車に関するダイヤスジを点線やカラーデータで視覚化合成情報を作成し表示することが可能となる。
これにより、何れの駅でどの時刻に列車が変更されたかを即座に把握することができる。
(第2の実施の形態)
図8は本発明に係る列車情報視覚化システムの第2の実施の形態を説明する要部構成図である。
この実施の形態は、列車に関連する輸送情報や運転情報を三次元的に視覚化表示する例である。
図8は本発明に係る列車情報視覚化システムの第2の実施の形態を説明する要部構成図である。
この実施の形態は、列車に関連する輸送情報や運転情報を三次元的に視覚化表示する例である。
この列車情報視覚化システムは、図1と同様に列車別輸送人員システム1と、列車ダイヤ運行システム2と、列車関連情報視覚化支援装置3とで構成される。
列車別輸送人員システム1は、各駅毎の各列車ごとに推定した入場客数及び出場客数に基づき、列車(列車番号)毎に例えば縦軸と横軸とにそれぞれ各駅(乗車駅,降車駅)を規定し、表形式にて各駅ごとの入場客数及び出場客数を書き込み編集し、記憶部1aに列車別輸送人員データとして記憶する。
列車ダイヤ運行システム2は、列車ダイヤグラムのもとに運行される各列車(列車番号)の実績ダイヤデータを取り込むとともに、事故時刻を含む列車事故情報、予め定める各駅間を細分化して列車を制御するために設置される信号設備から得られる運転速度データを取り込んで記憶部2aに記憶する。なお、列車ダイヤ運行システム2は、各列車の実績ダイヤデータから各列車のダイヤグラムを作成し、記憶部2aに記憶する構成であってもよい。
列車関連情報視覚化支援装置3は、図1と同様に制御指示入力手段31と、通信制御部32と、視覚化制御処理部33と、データベース34と、表示部35と、データバッフアメモリ36とで構成される。
視覚化制御処理部33は、機能的には、各システム1,2から必要なデータを収集しデータベース34に記憶するデータ収集記憶手段33A、必要に応じて実績ダイヤデータからダイヤグラムを作成するダイヤグラム作成処理手段33B、列車毎の各駅間の乗客数を算出する駅間乗客数算出手段33C、第1の列車情報視覚化合成手段33F、第2の列車情報視覚化合成手段33Gとを有する。
データベース34は、列車別輸送情報記憶領域34a、運行実績データ記憶領域34b,設定データ記憶領域34e及び視覚化合成情報記憶領域34f等を備えている。
設定データ記憶領域34eには、図9に示すように積み上げ又は重ね合せ棒グラフを視覚化するために、例えば下位に降車客数、中位に駅間乗客数、上位に乗車客数の順位で表示するための縦軸表示順位情報の他、図10に示すような客数に対する棒長さ置換係数データ、事故発生地点に対するマーキングデータ例えば×マーク、各地点の運転速度に対する棒長さ置換係数データなどが記憶されている。
次に、以上のような列車情報表示システムのうち、特に視覚化制御処理部33の動作について説明する。
なお、視覚化制御処理部33によるデータ収集記憶手段33A、ダイヤグラム作成処理手段33B及び駅間乗客数算出手段33Cは第1の実施の形態で説明した通りであるので、ここではその説明を省略する。従って、駅間乗客数算出手段33Cの実行終了段階では、列車毎の各駅の乗車客数、降車客数及び各駅間の乗客数が既に既知となっている。
そこで、第1の列車情報視覚化合成手段33Fは、運行実績データ記憶領域34bから実績ダイヤグラムを読み出してデータバッフアメモリ(又は画像メモリ)36に一時格納した後、列車毎、各駅ごとの乗車客数及び降車客数、各駅間の乗客数に基づき、図11に示すように該当する駅又は駅間近傍に客数に対するボ長さ置換係数を乗算することによって棒長さを決定し、図11に示すように降車客数、駅間乗客数、乗車客数の順序で積み上げてなる視覚化合成情報(棒グラフ)を作成する。
さらに、第2の列車情報視覚化合成手段33Gは、運行実績データ記憶領域34bから該当列車において事故が発生したか否かを判断し、該当列車に関する事故時刻を含む列車事故情報が存在すれば、設定データ記憶領域34eに設定される列車事故に対するマーキングデータを参照し、前記事故時刻に基づいて事故発生地点にマーキング(×)42を施す。さらに、第2の列車情報視覚化合成手段33Gは、運行実績データ記憶領域34bに記憶される各駅間の詳細ポイントの運転速度を取り出し、設定データ記憶領域34eに設定される運転速度に対する棒長さ置換係数に従ってダイヤスジ上に順次棒グラフを付加した後、プログラムデータに従い各棒グラフの頂上を結ぶ視覚化合成情報、つまり運転速度曲線43を作成する。なお、運転速度曲線43の最も長い棒グラフ頂上が最高速度地点44となる。
このようにして作成された視覚化合成情報を視覚化合成情報記憶領域34fに記憶すると共に、表示部35に表示する。
従って、この実施の形態によれば、ダイヤグラム上に列車に関する情報を三次元的に表示することにより、列車の輸送情報である例えば各駅ごとの乗客情報、運転情報等である事故地点,運転速度の状況を視覚的に把握できる。
(第3の実施の形態)
図12は本発明に係る列車情報視覚化システムの第3の実施の形態を説明する全体構成図である。
この実施の形態は、ダイヤグラム形式による列車の輸送計画の策定に際し、ダイヤグラム上に列車の運転効率及び安全に関する事象を視覚的に付加し表示する例である。
図12は本発明に係る列車情報視覚化システムの第3の実施の形態を説明する全体構成図である。
この実施の形態は、ダイヤグラム形式による列車の輸送計画の策定に際し、ダイヤグラム上に列車の運転効率及び安全に関する事象を視覚的に付加し表示する例である。
この列車情報視覚化システムは、運転曲線・時隔曲線システム6と、列車ダイヤ計画システム7と、列車関連情報視覚化支援装置3とで構成される。
運転曲線・時隔曲線システム6は、列車運行計画担当者が列車の運転性能を計算し、どの地点でどのような運転状態とするかを定義し、運転曲線・時隔曲線を作成する。すなわち、運転曲線・時隔曲線システム6は、例えばA駅からB駅まで運転する場合、A駅から所要の速度で運転するとともに、ある地点に達したとき2ノッチ、3ノッチに設定して加速させた後、さらに次のある地点に達したとき所定の速度に減速させるなどを表す運転曲線を作成する。また、運転曲線・時隔曲線システム6は、最高速度(例えば時速70Km)でブレーキを掛けたときの空気抵抗、ブレーキ摩擦力、最大何mまで移動して停止するかを計算し、先行列車と後行列車との運転時間間隔を設定する時隔曲線を作成する。そして、これら運転曲線及び時隔曲線等に基づき、例えば図13に示すような運転曲線データ45を取得し、記憶部6aに保存する。
ここで、図13に示す急行列車(100系編成)における運転曲線データ45には、ある駅から次の駅までの区間における運転距離地点(102Km、253Km、388Km、502Km)、閉そく区間(両駅間に設置される各信号設備の間隔)、平均勾配、各閉そく区間における減速地点となる制動距離、ブレーキを掛ける地点となるブレーキ距離、最高速度等が定義付けされている。なお、最初の閉そく区間102Kmは運転距離地点102Kmと同じであるが、次の閉そく区間151Kmは運転距離地点(253Km−102Km)から算出される。ブレーキ距離は時隔曲線の定義データから得られる。
一方、列車ダイヤ計画システム7は、列車運行計画担当者が例えばダイヤ改正等に伴い、過去の列車運行状態や理論値に基づいて各列車の運行時刻,つまり列車ダイヤデータ(例えば図12の符号46)を作成し、記憶部7aに保存する。なお、図13に示す符号46は、急行列車100系編成に関する列車ダイヤデータである。
列車関連情報視覚化支援装置3は、図1と同様に制御指示入力手段31と、通信制御部32と、視覚化制御処理部33と、データベース34と、表示部35と、データバッフアメモリ36とで構成される。
視覚化制御処理部33は、機能的には、各システム6,7から必要なデータを収集しデータベース34に記憶するデータ収集記憶手段33A、列車の輸送計画の策定に基づいて作成された列車ダイヤデータからダイヤグラムを作成するダイヤグラム作成処理手段33B、第1の列車情報視覚化合成手段33H、第2の列車情報視覚化合成手段33Iとを有する。
データベース34は、速度曲線データ記憶領域34g,列車ダイヤデータ記憶領域34h,設定データ記憶領域34i及び視覚化合成情報記憶領域34j等を備えている。
設定データ記憶領域領域34iには、図14に示すように列車の運転に影響を与える運転影響要素、発駅からの距離、影響長さ、マーキングデータの他、列車の加速位置を含む加速ノッチ値、最高速度位置を含む最高速度等のデータが設定されている。さらに、加速位置、最高速度位置その他必要な位置に表記するための例えば吹き出し図形データ(枠図形データ)が設定されている。
次に、以上のような列車情報視覚化システムのうち、特に視覚化制御処理部33の動作について図15を参照して説明する。
データ収集記憶手段33Aは、制御指示入力手段31からデータ収集指示を受け取ると、通信制御部32を介して各システム6,7に対し、任意の順序で運転曲線・時隔曲線データ及び列車ダイヤデータ等の要求を行う。データ収集記憶手段33Aは、システム6から通信制御部32を通して受信される運転曲線・時隔曲線データを取り込み、速度曲線データ記憶領域34gに格納する。また、データ収集記憶手段33Aは、システム7から通信制御部32を通して受信される例えば急行列車(100系編成)の列車ダイヤデータを取り込み、データベース34の列車ダイヤデータ記憶領域34hに格納する。
引き続き、ダイヤグラム作成処理手段33Bは、列車ダイヤデータ記憶領域34hから列車(100系の例えば101号)の列車ダイヤデータを取り出し、縦軸(座標軸)に走行駅をプロットし、横軸(時間軸)に各列車の走行時刻に関するダイヤスジを描くことにより、図15に示すような列車ダイヤグラムを作成し、列車ダイヤデータ記憶領域34hに保存する。他の102号以降の列車についても同様に列車ダイヤグラムを作成するが、説明の便宜上、特に図15には表記しない。
しかる後、視覚化制御処理部33は第1の列車情報視覚化合成手段33Hを実行する。第1の列車情報視覚化合成手段33Hは、速度曲線データ記憶領域34gに格納される速度曲線・時隔曲線データからA駅とB駅との区間に設置される信号設備に基づいて運転距離地点11.2Km、13.5Km,15.6Km、18.0Kmをプロットしていく。なお、A駅とB駅との区間に関する列車(100系の例えば101号)においては、便宜的に図16に示すように短い区間の運転距離地点(11.2Km、13.5Km,15.6Km、18.0Km)、閉そく区間(11.2Km、2.3Km,2.1Km、2.4Km)で表している。
さらに、第1の列車情報視覚化合成手段33Hは、設定データ記憶領域34iに設定される運転影響要素の有無を判断し、運転影響要素が存在すれば、ダイヤグラム上に付加していく。運転影響要素として例えばA駅とB駅間にトンネルが存在すれば、A駅からの運転距離地点データ、トンネル長さデータに従い、ダイヤグラム上にトンネルマーク52を施す。さらに、カーブ区間が存在すれば、A駅からの運転距離(位置)データ、カーブ区間長さデータに従い、ダイヤグラム上にカーブ区間53を付加していく。
さらに、第2の列車情報視覚化合成手段33Iは、速度曲線データ記憶領域34gに格納される速度曲線・時隔曲線データから加速地点、最高速度地点等の列車運行上表記が必要な要素が存在すれば、例えばダイヤスジ51上の加速地点、最高速度地点等を指定し、当該指定点に吹き出し図形(枠図形)54から56を付加した後、速度曲線・時隔曲線データから加速を表す3ノッチ(3速)、最高速度を表すMAX100Km、カーブ区間を表すR300を抽出し、対応する吹き出し図形54、55、56内に順次書き込んでいくことにより、図15に示す視覚化合成情報を作成する。そして、当該視覚化合成情報を視覚化合成情報記憶領域34jに記憶すると共に、表示部35に表示する。
従って、以上のような実施の形態によれば、従来の運転曲線(運転速度と運転距離のカーブ曲線で列車の性能を表示する)形式と異なり、列車ダイヤデータから作成されるダイヤグラム上に運転影響要素及び運転曲線・時隔曲線データ等から得られる運転距離地点の事象を、例えば吹き出し図形54、55、56内に書き込んで視覚的に強調表示することにより、列車がどの地点で最高速度になるか、またどの地点でブレーキをかけるなどを容易に確認することができる。これにより、各列車をどの地点で最高速度にすれば効率良く運転できるか、どの地点で加速・減速すれば列車間の安全を確保できるかなどを容易に把握できる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
1…列車別輸送人員システム、2…列車ダイヤ運行システム、3…列車関連情報視覚化支援装置、11a,11b,… …自動改札機、31…制御指示入力手段31、32…通信制御部、33…視覚化制御処理部、33A…データ収集記憶手段、33B…ダイヤグラム作成処理手段、33C…駅間乗客数算出手段、33D…線種/カラー/記号判定手段、33E…列車情報視覚化合成手段、33F,33H…第1の列車情報視覚化合成手段、33G,33I…第2の列車情報視覚化合成手段、34…データベース、34a…列車別輸送情報記憶領域、34b…運行実績データ記憶領域、34c,34e…設定データ記憶領域、34d,34f…視覚化合成情報記憶領域、34g…速度曲線データ記憶領域、34h…列車ダイヤデータ記憶領域、34i…設定データ記憶領域、34j…視覚化合成情報記憶領域。
Claims (6)
- 列車別輸送人員システムで作成される列車毎の各駅の降車客数又は降車客数及び乗車客数からなる列車別輸送人員データと列車ダイヤ運行システムで作成される各列車の実績ダイヤデータ(当該実績ダイヤデータから作成される実績ダイヤグラムを含む。以下、同じ)とを用いて、列車情報視覚化支援装置が列車関連情報を可視化する列車情報視覚化システムにおいて、
前記列車情報視覚化支援装置は、
乗客数と線種,カラー,記号の少なくとも1種のデータとの関係を設定する設定手段と、
データ収集指示に従って前記列車別輸送人員データ及び各列車の実績ダイヤデータを収集し記憶するデータ収集記憶手段と、
このデータ収集記憶手段に記憶される列車毎各駅の降車客数又は降車客数及び乗車客数から列車別及び各駅間の乗客数を算出する駅間乗客数算出手段と、
この前記駅間乗客数算出手段で算出された各駅間の乗客数に基づき、前記設定手段を参照して前記線種,カラー,記号の少なくとも1種を判定する判定手段と、
前記各列車の実績ダイヤデータから作成される実績ダイヤグラムの各駅間を結ぶダイヤスジ上に当該各駅間の乗客数に応じた線種,カラー,記号の少なくとも1種のデータを付加して可視化表示する列車情報可視化合成手段とを備えたことを特徴とする列車情報視覚化システム。 - 前記設定手段に各駅間の乗客数が所定の乗客数以上に限って特定の線種とするフィルタリングデータが設定されている場合、
前記列車情報可視化合成手段としては、前記駅間乗客数算出手段で算出された前記各駅間の乗客数が所定の乗客数以上となったとき、前記実績ダイヤグラムの該当する駅間を結ぶダイヤスジ上に前記線種,カラー,記号の少なくとも1種の特定データを付加して可視化表示することを特徴とする請求項1に記載の列車情報視覚化システム。 - 列車ダイヤ運行システムで作成される各列車の実績ダイヤデータの他、設備情報及び運転情報の何れか一種以上の情報とを用いて、列車情報視覚化支援装置が列車関連情報を可視化する列車情報視覚化システムにおいて、
前記列車情報視覚化支援装置は、
設備情報及び運転情報の何れか一種以上の情報と線種データ及びカラーデータの何れか一種以上のデータとの関係を設定する設定手段と、
データ収集指示に従って各列車の実績ダイヤデータの他、設備情報及び運転情報の何れか一種以上の情報を収集し記憶するデータ収集記憶手段と、
前記設備情報及び前記運転情報の何れか一種以上の情報に基づき、前記設定手段に設定される線種及びカラーデータの何れか一種以上のデータを判定する判定手段と、
前記各列車の実績ダイヤデータから作成される実績ダイヤグラムの該当各駅間を結ぶダイヤスジ上に、前記設備情報、前記運転情報に応じた線種データ、カラーデータを付加して可視化表示する列車情報可視化合成手段とを備えたことを特徴とする列車情報視覚化システム。 - 列車別輸送人員システムで作成される列車毎の各駅の降車客数又は降車客数及び乗車客数からなる列車別輸送人員データと列車ダイヤ運行システムで作成される各列車の実績ダイヤデータ、列車事故情報や列車運転速度情報を用いて、列車情報視覚化支援装置が列車関連情報を可視化する列車情報視覚化システムにおいて、
前記列車情報視覚化支援装置は、
前記客数に対する棒長さ置換データ、前記列車事故情報に対するマーキングデータ、前記列車運転速度情報に対する線長さ置換データの何れか一種類以上のデータを設定する設定手段と、
データ収集指示に従って前記列車別輸送人員データと各列車の実績ダイヤデータと前記運転情報を収集し記憶するデータ収集記憶手段と、
このデータ収集記憶手段に記憶される列車毎の各駅の降車客数又は降車客数及び乗車客数から列車別、各駅間の乗客数を算出する駅間乗客数算出手段と、
前記降車客数と前記乗車客数と前記駅間乗客数算出手段で算出される各駅間の乗客数とをそれぞれ前記設定手段に設定される棒長さ置換データに基づいて棒グラフ状データに置換し、前記各列車の実績ダイヤデータから作成される実績ダイヤグラムの該当する駅間を結ぶダイヤスジ上に三次元的に重ね合わせて視覚化表示する列車情報可視化合成手段とを備えたことを特徴とする列車情報視覚化システム。 - 請求項4に記載の列車情報視覚化システムにおいて、
前記列車事故情報、前記列車運転速度情報に基づいて前記設定手段から前記マーキングデータ、前記線長さ置換データを判定し、前記各列車の実績ダイヤグラムの該当する駅間を結ぶダイヤスジ上にマーキング、線長さ置換データによる運転速度状態を視覚化表示する列車情報可視化合成手段とを備えたことを特徴とする列車情報視覚化システム。 - 運転曲線・時隔曲線システムで作成される速度曲線・時隔曲線データ及び列車ダイヤ計画システムによって運行計画される列車ダイヤデータを用いて、列車情報視覚化支援装置が列車関連情報を可視化する列車情報視覚化システムにおいて、
前記列車情報視覚化支援装置は、
列車走行路線上の運転影響要素に関する距離地点データを含むマーキングデータを設定する設定手段と、
データ収集指示に従って前記速度曲線・時隔曲線データ及び前記列車ダイヤデータを収集し記憶するデータ収集記憶手段と、
前記各列車のダイヤデータからダイヤグラムを作成するダイヤグラム作成処理手段と、
このダイヤグラム作成処理手段で作成されたダイヤグラム上に前記設定手段に設定される運転影響要素に関する距離地点にマーキングを付加すると共に、前記速度曲線・時隔曲線データに関する運転に必要な文字情報を付加して視覚化表示する列車情報可視化合成手段とを備えたことを特徴とする列車情報視覚化システム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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