JP6401613B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、バス等の交通機関の運行計画の改定を支援する技術に関する。
近年、路線バスの利用者の乗降状況を自動的に収集する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、整理券や定期券に付されたICタグから読み取ったデータに基づき、利用者ごとや停留所ごとの乗降状況を分析管理する手法が提案されている。また、特許文献2には、定められた走行経路で運行する路線バスの乗客によって手入力された情報をもとに、走行スケジュールまたは走行経路の改変を一定の時間間隔ごとに行うシステムが提案されている。
特開2007−264911号公報 特開2012−89096号公報
特許文献1に記載の技術によれば、乗降データや運行データを統計処理した結果を示す表が提示されるため、利用者は停留所ごとの乗降時刻や乗降者の人数を把握することができる。しかしながら、利用者がこれらのデータをみただけでは運行計画をどのように改定すればよいかを把握することは困難であった。また、特許文献2に記載の技術による場合、乗客が希望する走行スケジュールを乗客が入力する必要があった。
本発明は上述した背景に鑑みてなされたものであり、乗客が自ら情報を入力することなく、バス等の交通機関の運行計画の改定を担当する利用者が、従来と比較して容易にその改定の作業を行うことを可能とする技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、予め定められた運行計画に従って走行した路線バスの走行中の位置と時刻との統計結果を示す走行データ及び該路線バスに設けられた乗客の乗降を検出するセンサーからの出力に応じてカウントされた該路線バスの乗降人数の統計結果を示す乗降データを分析対象データとして記憶する第1の記憶部に記憶された複数の分析対象データのなかから、1又は複数の分析対象データを抽出するための第1のパラメータを取得する第1の取得部と、前記第1の記憶部に記憶された複数の分析対象データのなかから1又は複数の分析対象データを前記第1の取得部により取得された第1のパラメータに従って抽出する抽出部と、前記第1の記憶部に記憶された複数の分析対象データに応じた表又はグラフを表す画像を出力する出力部であって、前記抽出部により抽出された分析対象データと前記抽出部により抽出されなかった分析対象データとが異なる表示態様で表される画像を表すデータを出力する出力部と、前記運行計画における車両の台数及び乗務員の人数の少なくともいずれか一方を第2のパラメータとして取得する第2の取得部と、前記第1の記憶部に記憶された分析対象データに対応する車両の台数及び乗務員の人数の少なくともいずれか一方を、前記第2の取得部によって取得された第2のパラメータに応じた値に変更した場合に対応する、前記路線バスの位置と時刻を示すデータ及び前記路線バスの乗降人数を示すデータの少なくともいずれか一方をシミュレーションデータとして生成するシミュレーションデータ生成部と、前記シミュレーションデータ生成部により生成されたシミュレーションデータに応じた表又はグラフを表す画像を表すデータを出力する第2の出力部であって、該生成されたシミュレーションデータなかから1又は複数のシミュレーションデータを前記第1の取得部により取得された第1のパラメータに従って抽出し、抽出されたシミュレーションデータと抽出されなかったシミュレーションデータとが異なる表示態様で表示される画像を表すデータを出力するとともに、前記車両の台数及び乗務員の人数を前記取得された第2のパラメータに応じた値に変更した場合の収益の増減を算出し、算出した値を示すデータを出力する第2の出力部とを備える情報処理装置を提供する。
本発明の好ましい態様において、前記路線バスに関する複数の基準となる走行中の位置と時刻とを示す基準運行データを記憶する第2の記憶部に記憶された複数の基準運行データと前記第1の記憶部に記憶された複数の走行データとに従って、予め定められた複数の基準位置の各々における前記路線バスの到着時刻の統計値が示す時刻と予め定められた予定到着時刻との差分を遅延時間として算出する遅延時間算出部を具備し、前記第1の取得部は、前記遅延時間の閾値を前記第1のパラメータとして取得し、前記抽出部は、前記遅延時間算出部によって算出された遅延時間と前記閾値との差分が予め定められた条件を満たす分析対象データを抽出し、前記出力部は、前記遅延時間算出部によって算出された前記複数の基準位置の各々における遅延時間の一覧を表す画像であって、前記抽出部により抽出された分析対象データに対応する遅延時間と前記抽出部により抽出されなかった分析対象データに対応する遅延時間との表示態様が異なる画像を表すデータを出力してもよい。
本発明の別の好ましい態様において、前記路線バスに関する複数の基準となる走行中の位置と時刻とを示す基準運行データを記憶する第2の記憶部に記憶された複数の基準運行データと前記第1の記憶部に記憶された複数の走行データとに従って、予め定められた複数の基準位置の各々における前記路線バスの到着時刻の統計値が示す時刻と予め定められた予定到着時刻との差分を遅延時間として算出する遅延時間算出部を具備し、前記第1の取得部は、前記遅延時間の閾値を前記第1のパラメータとして取得し、前記抽出部は、前記遅延時間算出部によって算出された遅延時間と前記閾値との差分が予め定められた条件を満たす分析対象データを抽出し、前記出力部は、前記走行データによって示される運行計画を表す画像であって、前記抽出部により抽出された分析対象データに対応する箇所と前記抽出部により抽出されなかった分析対象データに対応する箇所との表示態様が異なる画像を表すデータを出力してもよい。
本発明の更に別の好ましい態様において、前記第1の取得部は、前記路線バスの乗降人数の閾値を前記第1のパラメータとして取得し、前記抽出部は、前記センサーからの出力結果に応じた前記路線バスの乗降人数の統計値と前記第1の取得部により取得された閾値との差分が予め定められた条件を満たす分析対象データを抽出し、前記出力部は、前記走行データ及び前記乗降データに従って、前記統計値の一覧を表す画像であって、前記抽出部により抽出された分析対象データに対応する箇所と前記抽出部により抽出されなかった分析対象データに対応する箇所との表示態様が異なる画像を表すデータを出力してもよい。
本発明の更に別の好ましい態様において、前記第1の記憶部に記憶された乗降データに従って、予め定められた複数の区間の各々における前記路線バスに乗車している乗客の人数の統計値を算出する乗客人数算出部を具備し、前記第1の取得部は、乗客の人数の閾値を前記第1のパラメータとして取得し、前記抽出部は、前記乗客人数算出部によって算出された前記複数の区間の各々における乗客の人数の統計値と前記第1の取得部により取得された閾値との差分が予め定められた条件を満たす分析対象データを抽出し、前記出力部は、前記走行データ及び前記乗降データに従って、前記乗客人数算出部によって算出された前記複数の区間の各々における乗客の人数の一覧を表す画像であって、前記抽出部によって抽出された分析対象データに対応する区間と前記抽出部によって抽出されなかった分析対象データに対応する区間との表示態様が異なる画像を表すデータを出力してもよい。
本発明の更に別の好ましい態様において、前記路線バスは、予め定められた複数の運行計画の各々に従って走行し、前記第1の取得部は、前記運行計画に従って運行する前記路線バスの利用人数の閾値を前記第1のパラメータとして取得し、前記抽出部は、前記乗降データに従って、前記複数の運行計画のなかから利用人数が前記第1の取得部によって取得された閾値未満であるものを抽出し、前記出力部は、複数の前記走行データによって示される複数の運行計画の各々を表す画像であって、前記抽出部により抽出された運行計画と前記抽出部により抽出されなかった運行計画との表示態様が異なる画像を表すデータを出力してもよい。
発明の好ましい態様において、前記乗降データは、前記路線バスの予め定められた複数の基準位置の各々における乗降人数の統計結果を示すデータであってもよい。
本発明によれば、バス等の交通機関の運行計画の改定を担当する利用者がその改定の作業を容易に行うことができる。
システムの構成の一例を示すブロック図である。 バスの外観を示す図である。 車載コンピューターのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 コンピューター装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 管理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 位置情報の内容の一例を示す図である。 基準運行データの内容の一例を示す図である。 管理装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 表示部に表示される画面の一例を示す図である。 表示部に表示される画面の一例を示す図である。 表示部に表示される画面の一例を示す図である。 表示部に表示される画面の一例を示す図である。 表示部に表示される画面の一例を示す図である。 表示部に表示される画面の一例を示す図である。 表示部に表示される画面の一例を示す図である。 表示部に表示される画面の一例を示す図である。 表示部に表示される画面の一例を示す図である。 表示部に表示される画面の一例を示す図である。 表示部に表示される画面の一例を示す図である。 システムの構成の一例を示すブロック図である。
<A:構成>
<A−1:システム構成>
図1は、本実施形態に係るシステム1の構成の一例を示すブロック図である。システム1は、路線バスの運行状況の管理や運行計画の改定を担当する利用者の作業を支援するためのシステムである。なお、本実施形態において、運行計画とは、路線バスの走行すべきルートとスケジュールを意味する。本実施形態に係るシステム1は、路線バスの運行状況や乗客の乗降状況を表すデータを統計し、統計結果に従って、利用者による路線バスの運行状況の管理や運行計画の改定の作業を支援する。図において、複数のバス101,102,…10n(nは自然数、以下各々区別する必要がない場合は「バス10」とする)は路線バスである。バス10の運転手は、予め定められたルートを予め定められたスケジュールに従ってバス10を走行させる。一日の運行を終えると、バス10の運転手は、バス10を車庫201,202,…20m(mは自然数、以下各々区別する必要がない場合は「車庫20」とする)のいずれかに収容する。車庫201,202,…20mにはコンピューター装置301,302,…30m(以下各々区別する必要がない場合は「コンピューター装置30」とする)がそれぞれ設置されている。コンピューター装置30は車庫20に設置されており、バス10が車庫に戻ってきたタイミングで、WiFi等の規格に従った通信手段によりバス10の車載コンピューター13(図2参照)に蓄積された1日分のデータを車載コンピューター13から受け取る。
コンピューター装置30のぞれぞれは、LANやインターネット等の通信網50によって管理装置40と通信可能に接続されている。管理装置40は、バス10の運行状況の管理や運行計画の改定の支援を行う装置であり、例えば汎用のコンピューターである。管理装置40は本発明に係る情報処理装置の一例である。管理装置40は、通信網50を介して複数のコンピューター装置30からデータを収集する。管理装置40は、複数のコンピューター装置30から収集したデータを統計し、統計結果に従って、運行計画の改定を支援するための画面を表示したり、改定のシミュレーションを行ったりといった各種の処理を実行する。
<A−2:バス10のハードウェア構成>
図2は、バス10の外観を示す図である。図示のように、バス10には、バス10の位置をGPS(Global Positioning System)により特定するGPS装置11が設けられている。GPS装置11は予め定められたタイミング(例えば、所定単位時間毎、停留所に到着する毎、等)で、バス10の位置をGPSにより特定し、特定した位置を示す情報を出力する。停留所に到着する毎に情報を出力する一態様において、例えば、バス10のドアの開閉を検知するためのセンサーをバス10に設ける構成とし、このセンサーからドアが開かれたことを示す信号が出力された場合、GPS装置11が、バス10が停留所に到達したと判定して情報を出力してもよい。また、例えば、停留所に到達したことを検知するためのセンサーをバス10に設ける構成とし、GPS装置11が、このセンサーからバス10が停留所に到着したことを示す信号が出力された場合、情報を出力してもよい。
バス10には乗客が乗降を行うための乗降口が2箇所に設けられており、一方が乗り口、他方が降り口として用いられる。両方の乗降口には、乗客の乗降を検出する乗降センサー12が設けられている。乗降センサー12は、例えば赤外線センサーである。バス10の乗客はひとりずつ乗降口からバス10への乗降を行う。乗降センサー12は、乗客が乗り口を通過した場合、この通過(すなわち乗客の乗車)を検出するとともに、乗客が降り口を通過した場合、この通過(すなわち乗客の降車)を検出し、これらの検出結果を示す情報を出力する。
GPS装置11と乗降センサー12から出力される情報は、車載コンピューター13によって受信される。車載コンピューター13は、バス10の車内に搭載されており、GPS装置11や乗降センサー12から出力される情報を受信し、蓄積する装置である。
図3は、車載コンピューター13のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図において、制御部131は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備え、ROM又は記憶部132に格納されたコンピュータープログラムに従って車載コンピューター13の制御を行う。記憶部132は、ハードディスク等の記憶手段であり、車載コンピューター13の制御に関するプログラムなどの各種プログラムを格納している。計時部136は現在時刻を示す時刻情報を生成し、生成した時刻情報を出力する。GPS信号受信部133は、GPS装置11から位置を示す情報を受信する。GPS信号受信部133がGPS装置11から位置を示す情報を受信すると、制御部131は、GPS信号受信部133が受信した情報に、計時部136から出力される時刻情報をタイムスタンプとして付与し、位置情報として記憶部132に蓄積する。すなわち、記憶部132には、走行中のバス10の現在の位置と現在の時刻とを示す位置情報が蓄積される。GPS信号受信部133とGPS装置11とは、無線により信号の授受を行ってもよく、また、有線接続により信号の授受を行ってもよい。
乗降センサー信号受信部134は、乗降センサー12から情報を受信する。乗降センサー信号受信部134が乗降センサー12から情報を受信すると、制御部131は、乗降センサー信号受信部134が受信した情報に従ってバス10の停留所毎の乗車人数及び降車人数(以下、これらを総称して「乗降人数」という)を特定し、特定結果を示す情報を乗降情報として記憶部132に蓄積する。乗降センサー信号受信部134と乗降センサー12とは、無線により信号の授受を行ってもよく、また、有線接続により信号の授受を行ってもよい。WiFiアンテナ135は、コンピューター装置30との間でWiFiにより通信を行う通信手段である。制御部131は、記憶部132に蓄積された位置情報及び乗降情報を、バス10を識別する識別子(以下「車両ID」)という)と、運行計画を識別する識別子(以下「運行計画ID」という)と、運転手を識別する識別子(以下「運転手ID」という)とともに、WiFiアンテナ135を介してコンピューター装置30へ送信する。操作部137は運転手等の利用者によって操作される操作子を備え、利用者の操作内容に応じた情報を出力する。車両ID、運行計画ID、及び/又は運転手IDについては、記憶部132が車両ID、運行計画ID、及び/又は運転手IDを予め記憶しておき、制御部131が記憶部132から車両ID、運行計画ID、及び/又は運転手IDを読み出して用いてもよく、また、バス10の運転手が操作部137を用いて車両ID、運行計画ID、及び/又は運転手IDを入力し、制御部131が操作部137から車両ID、運行計画ID、及び/又は運転手IDを取得して用いてもよい。位置情報及び乗降情報がコンピューター装置30へ送信されるタイミングとしては、例えば、利用者によって送信を指示する旨の操作が操作部137を用いて行われたタイミングであってもよく、また、例えば、予め定められたタイミング(例えば、毎日20時、毎週土曜の5時、等)であってもよい。
<A−3:コンピューター装置30のハードウェア構成>
次いで、車庫20に設けられたコンピューター装置30の構成について、図4を参照しつつ説明する。図4は、コンピューター装置30のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図において、制御部31は、CPUやROM、RAMを備え、ROM又は記憶部32に格納されたコンピュータープログラムに従ってコンピューター装置30の制御を行う。記憶部32は、ハードディスク等の記憶手段であり、コンピューター装置30の制御に関するプログラムなどの各種プログラムを格納している。WiFiアンテナ33は、車載コンピューター13との間でWiFiにより通信を行う。通信部34は、通信網50を介して管理装置40と通信を行う通信手段である。コンピューター装置30は、車載コンピューター13から位置情報及び乗降情報を受信すると、受信した位置情報及び乗降情報を一旦記憶部32に蓄積し、予め定められたタイミング(例えば、1日毎、1週間毎、等)で、記憶部32に蓄積された位置情報及び乗降情報を、通信網50を介して管理装置40へ送信する。
<A−4:管理装置40のハードウェア構成>
次いで、複数のコンピューター装置30から位置情報及び乗降情報を収集する管理装置40の構成について、図5を参照しつつ説明する。図5は、管理装置40のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図において、制御部41は、CPU、ROM、RAMを備え、ROM又は記憶部42に格納されたコンピュータープログラムに従って管理装置40の制御を行う。記憶部42は、ハードディスク等の記憶手段であり、管理装置40の制御に関するプログラムなどの各種プログラムを格納している。操作部43は、例えばキーボードやマウス等の入力装置であり、管理装置40のオペレーターの操作内容に応じた情報を出力する。表示部44は、液晶ディスプレイ等の表示装置であり、制御部41の制御の下に各種の画像を表示する。なお、図5に示す例では、管理装置40が操作部43及び表示部44を備えているが、管理装置40が操作部43及び/又は表示部44を備えない構成であってもよい。この場合は、管理装置40は外部出力端子及び/又は外部入力端子を備え、管理装置40の外部装置である表示装置及び/又は入力装置が、管理装置40の外部出力端子及び/又は外部入力端子に接続される構成であってもよい。通信部45は、通信網50を介してコンピューター装置30と有線又は無線により通信を行う。
記憶部42は、第1の記憶領域422、第2の記憶領域423及び第3の記憶領域421を有している。第3の記憶領域421には、複数のコンピューター装置30のそれぞれから受信される位置情報と乗降情報とが蓄積される。図6Aは、第3の記憶領域421に蓄積される位置情報の内容の一例を示す図である。第3の記憶領域421に蓄積される位置情報には、「車両ID」と「運行計画ID」と「運転手ID」とが対応付けられている。「車両ID」と「運行計画ID」と「運転手ID」とは、上述したように、車載コンピューター13の制御部131によって位置情報と共にコンピューター装置30に対し送信された情報である。同様に、第3の記憶領域421に蓄積される乗降情報にも、「車両ID」と「運行計画ID」と「運転手ID」とが対応付けられている。位置情報と乗降情報とは、制御部41によって統計処理され、統計結果が走行データ及び乗降データとして第1の記憶領域422に蓄積される。
第1の記憶領域422には、運行計画毎の位置情報の統計結果を示す走行データと、運行計画毎の乗降情報の統計結果を示す乗降データとが記憶される。制御部41は、第3の記憶領域421に記憶された位置情報を運行計画毎に統計処理し、統計結果を示す走行データを第1の記憶領域422に記憶させる。この実施形態では、バス10は、曜日毎に決められた運行計画に従って走行される。制御部41は、第3の記憶領域421に記憶された位置情報に従って、曜日毎の運行計画のそれぞれについて、予め定められた複数の基準位置(例えば、停留所)の各々におけるバス10の到着時刻の平均値を算出し、算出結果を示すデータを走行データとして生成する。
また、制御部41は、第3の記憶領域421に記憶された乗降情報を運行計画毎に統計処理し、統計結果を示す乗降データを第1の記憶領域422に記憶させる。この実施形態では、制御部41は、第3の記憶領域421に記憶された乗降情報に従って、曜日毎の運行計画のそれぞれについて、予め定められた複数の基準位置(例えば、停留所)の各々における乗降人数の平均値を算出し、算出結果を示すデータを乗降データとして生成する。なお、以下の説明においては、説明の便宜上、走行データと乗降データとを合わせて「分析対象データ」と称する。
第2の記憶領域423には、バス10の運行計画において基準となる位置と時刻とを示すデータ(以下「基準運行データ」という)が記憶される。この実施形態では、基準運行データは、各運行計画について予め定められた複数の基準位置(停留所)におけるバス10の予定到着時刻を示すデータである。
図6Bは基準運行データの内容の一例を示す図である。基準運行データは、「運行計画」、「運行目」、「系統」、「予定開始時刻」、「予定終了時刻」、「予定運行時間」及び「バス停数」の各項目に応じたデータを含むとともに、予め定められた複数の基準位置(停留所)の各々におけるバス10の予定到着時刻を示すデータを含む。「運行計画」の項目には、運行計画を識別する運行計画IDが格納される。「運行目」の項目には、その運行計画において何回目の運行であるかを示す数値データが格納される。「系統」の項目には、その運行の系統を識別する識別子が格納される。「予定開始時刻」、「予定終了時刻」、「予定運行時刻」の項目にはそれぞれ、その運行の予定開始時刻、予定終了時刻、予定運行時間を示すデータが格納される。「バス停数」の項目には、その運行においてバス10が停車する停留所の数を示すデータが格納される。この基準運行データは、制御部41が後述する運行状況表示処理や収支シミュレーション処理を行う際に参照される。
<A−5:管理装置40の機能的構成>
次いで、管理装置40の機能的構成について、図7を参照しつつ説明する。図7は管理装置40の機能的構成の一例を示す図である。図において、統計部411、パラメータ取得部412、データ抽出部413、遅延時間算出部414、乗客人数算出部415、表示制御部416、第2のパラメータ取得部417、シミュレーションデータ生成部418及び第2の表示制御部419は、制御部41がROM又は記憶部42に記憶されているコンピュータープログラムを読み出して実行することによって実現される。統計部411は、第3の記憶領域421に記憶された位置情報を運行計画毎に統計処理し、統計結果を示す走行データを生成する。また、統計部411は、第3の記憶領域421に記憶された乗降情報を運行計画毎に統計処理し、統計結果を示す乗降データを生成する。
パラメータ取得部412は、第1の記憶領域422に記憶された分析対象データのなかから1又は複数の分析対象データを抽出するためのパラメータを取得する。この実施形態では、パラメータ取得部412は、オペレーターによる入力操作に応じて操作部43から出力される情報に従って、バス10の遅延時間の許容できる範囲を示す閾値や、バスの乗降人数の閾値、乗客人数の閾値、各運行計画に従って運行するバス10の利用人数(以下、「運行計画の利用人数」という)、等をパラメータとして取得する。
遅延時間算出部414は、第2の記憶領域423に記憶された基準運行データと、第1の記憶領域422に記憶された分析対象データとに従って、予め定められた予定到着時刻から予め定められた基準位置におけるバス10の到着時刻について所定の統計処理を行った結果を示す統計値が示す時刻までの時間を遅延時間として算出する。
乗客人数算出部415は、第1の記憶領域422に記憶された乗降データに従って、バス10に乗車している乗客の人数について所定の統計処理を行った結果を示す統計値を、予め定められた区間毎に算出する。
データ抽出部413は、パラメータ取得部412によって取得されたパラメータに従って、第1の記憶領域422に記憶された分析対象データのなかから、1又は複数の分析対象データを抽出する。データ抽出部413が行う抽出処理については後述するため、ここではその詳細な説明を省略する。
表示制御部416は、第1の記憶領域422に記憶された分析対象データに応じた表やグラフを表示部44に表示させる。このとき、表示制御部416は、データ抽出部413によって抽出されたデータとそれ以外のデータとを異なる表示態様で表示部44に表示させる。例えば、表示制御部416は、データ抽出部413によって抽出されたデータとそれ以外のデータとを異なる色で表示部44に表示させる。なお、表示制御部416が行う処理についても、後述するためここではその詳細な説明を省略する。
第2のパラメータ取得部417は、シミュレーション処理を行う際に用いられるパラメータを取得する。具体的には、第2のパラメータ取得部417は、一日分の運行計画の実施において必要とされる運転手(乗務員)の数を示すパラメータや、一日分の運行計画の実施において必要とされる車両の数を示すパラメータを取得する。シミュレーションデータ生成部418は、第1の記憶領域422に記憶された分析対象データに対応する車両の台数及び乗務員の人数の少なくともいずれか一方を、第2のパラメータ取得部417によって取得されたパラメータに応じた値に変更した場合に対応する、路線バスの位置や時刻を示すデータや、基準位置毎の乗車人数を示すデータを、シミュレーションデータとして生成する。第2の表示制御部419は、シミュレーションデータ生成部418によって生成されたシミュレーションデータに応じた表及び/又はグラフを表す画像を表示部44に表示させる。
<B:動作>
次いで、本実施形態においてシステム1が行う動作を説明する。本実施形態では、バス10の運転手が予め定められた走行ルートを予め定められたスケジュールに可能な限り従ってバス10を走行させる間、バス10のGPS装置11及び乗降センサー12によって位置を示す位置情報及び乗降状況を示す乗降情報が生成される。生成された位置情報と乗降情報とは管理装置40に蓄積され、管理装置40が分析表示処理や収支シミュレーション処理を行う際に用いられる。また、この動作例では、基準位置として停留所の位置が用いられる。
<B−1:位置情報・乗降情報の収集動作>
まず、位置情報と乗降情報の収集のためにシステム1が行う動作を説明する。バス10の運転手は、予め定められた運行計画に可能な限り従ってバス10を走行させる。バス10が走行している間、GPS装置11及び乗降センサー12は予め定められたタイミング毎に情報を出力する。車載コンピューター13の制御部131は、GPS装置11及び乗降センサー12から出力される情報を受信し、位置情報や乗降情報として記憶部132に逐次記憶させる。
バス10が一日の運行を終えて車庫20に収容されると、車載コンピューター13は、WiFiにより位置情報及び乗降情報をコンピューター装置30に送信する。コンピューター装置30の記憶部32には、複数のバス10から収集された位置情報及び乗降情報が蓄積される。コンピューター装置30に蓄積された位置情報及び乗降情報は、例えば、1日毎、1週間毎、等の予め定められたタイミングにおいて管理装置40に送信される。すなわち、管理装置40には、複数のコンピューター装置30から、複数のバス10で収集された位置情報及び乗降情報が集められる。管理装置40の制御部41は、コンピューター装置30から受信される位置情報及び乗降情報を第3の記憶領域421に蓄積する。第3の記憶領域421に蓄積された位置情報及び乗降情報は、制御部41が分析対象データを生成する際に参照される。
制御部41は、第3の記憶領域421に記憶された位置情報及び乗降情報に従って走行データ及び乗降データの生成処理を行う。より具体的には、制御部41は、第3の記憶領域421に記憶された位置情報に従って、曜日毎の運行計画のそれぞれについて、停留所におけるバス10の到着時刻の平均値を算出し、算出結果を示すデータを走行データとして生成する。また、制御部41は、第3の記憶領域421に記憶された乗降情報に従って、運行計画毎に、複数の停留所の各々における乗降人数の平均値を算出し、算出結果を示すデータを乗降データとして生成する。これらの走行データと乗降データとは、管理装置40の制御部41が分析表示処理及び収支シミュレーション処理を行う際に参照される。
<B−2:表示動作>
次いで、管理装置40の制御部41が行う運行計画の分析画面の表示処理を説明する。管理装置40の制御部41は、オペレーターによる入力操作に応じて操作部43から出力される情報に従って、バス10の運行状況に関する各種情報を含む分析画面を表示部44に表示させる。具体的には、この実施形態では、制御部41は、バス10の運行状況の分析結果を表形式又はダイヤ形式により表示部44に表示させる。このとき、制御部41は表示部44に、バス10の運行計画において遅延が大きい停留所を強調表示させたり、乗降人数が少ない停留所を強調表示させたり、乗客人数が少ない区間を強調表示させたり、利用人数が少ない運行の運行計画を強調表示させたりする。
まず、管理装置40のオペレーターは、操作部43を用いて、バス10の運行状況の分析結果を表形式で表示するかダイヤ形式で表示するかを選択する。管理装置40の制御部41は、オペレーターによる選択操作に応じて操作部43から出力される情報に従って、バス10の運行状況の分析結果を、表示部44に表形式又はダイヤ形式で表示させる。
<B−2−1:表形式での表示動作>
まず、管理装置40が、バス10の運行状況の分析結果を表形式で表示する場合に行う動作を説明する。図8Aは、表示部44に表示される画面の一例を示す図である。図8Aに示す画面には、バス10の運行状況を表す表が含まれている。図8Aに示す表において、「運行計画」の項目には、運行計画を識別する運行計画IDが表示される。「運行目」の項目には、その運行計画において何回目の運行であるかを示す数値が表示される。「系統」の項目には、その運行の系統を識別する識別子が表示される。「予定開始時刻」、「予定終了時刻」、「予定運行時間」の項目にはそれぞれ、その運行の予定開始時刻、予定終了時刻、予定運行時間が表示される。「バス停数」の項目には、その運行で停車するバス停の数が表示される。これらの各項目に応じた情報は、第2の記憶領域423に記憶された基準運行データに従って表示される。
また、図8Aに示す例では、「ST01」、「ST02」、…等の、複数の停留所の互いに隣接する2つの停留所間(以下、「走行区間」という)のそれぞれにおける乗客人数の平均値が表示される。制御部41は、第1の記憶領域422に記憶された乗降データに従って、各走行区間の乗客人数の平均値を算出し、算出結果を表示部44に表示する。
図8Aに例示する画面が表示されている状態において、管理装置40のオペレーターは、問題点を示す情報と推定される箇所(例えば、極めて少ない乗客人数を示す箇所)を強調表示させることができる。具体的には、オペレーターは、図8Aに例示する画面において、操作部43を用いて乗客人数について採算が合うか否かの閾値を設定する。オペレーターによって閾値が設定されると、制御部41は、設定された閾値に従って色分けが行われた画面を表示部44に表示させる。
図8Bはオペレーターによって設定された閾値に従って色分けされた乗客人数の表示を含む画面の一例を示す図である。オペレーターは、図8Bに例示するように、色分けする段階数と各段階の上限値及び下限値を、操作部43を用いて設定する。図8Bに示す例では、オペレーターは、色分けの段階として、乗客の人数の平均値が「1以下」、「1〜2」、「2〜3」、「3〜4」、「4以上」の5段階を指定している。
図8Bに示す画面において、オペレーターが操作部43を用いて「設定」のボタンB3を選択すると、制御部41は、オペレーターにより設定された内容に従って、表示部44に画面を更新させる。すなわち、制御部41は表示部44に、各走行区間の乗客人数の平均値を、「1以下」、「1〜2」、「2〜3」、「3〜4」、「4以上」の5段階に色分けして表示させる。この制御部41の制御に従い、表示部44は乗客人数の平均値の大小に応じてそれらの乗客人数を色分けした表を含む画面を表示する。オペレーターは、図8Bに例示される画面をみることで、どの走行区間の乗客人数が少ないかを容易に把握できる。
次いで、管理装置40が、停留所毎の遅延時間の一覧を表示する場合に行う動作を、図9A及び図9Bを参照しつつ説明する。図9Aは表示部44に表示される遅延時間の一覧画面の一例を示す図である。図9Aに例示の画面に含まれる「運行計画」、「運行目」、「系統」、「予定開始時刻」、「予定終了時刻」、「予定運行時間」の各項目には、図8Aに例示の画面に含まれる対応する項目に表示される情報と同様の情報が表示される。すなわち、これらの各項目に応じた情報は第2の記憶領域423に記憶された基準運行データに従って表示される。一方、図8Aに例示の画面において表示されていた各走行区間の乗客人数の平均値に代えて、図9Aに示す画面では、曜日毎の運行計画のそれぞれについて、各停留所における遅延時間の平均値が表示される。制御部41は、第1の記憶領域422に記憶されている走行データの示す位置と時刻との対応関係に従って各停留所へのバス10の到着時刻を特定し、各停留所に関し、基準運行データの示す予定到着時刻から、特定した到着時刻までの時間(遅延時間)の平均値を算出し、算出結果を表示部44に表示する。
図9Aに例示する画面が表示されている状態において、管理装置40のオペレーターは、問題点を示す情報と推定される箇所(例えば、大きい遅延時間を示す箇所)を強調表示させることができる。具体的には、オペレーターは、図9Aに例示する画面において、操作部43を用いて遅延時間の閾値を設定する。オペレーターによって閾値が設定されると、制御部41は、設定された閾値に従って色分けが行われた画面を表示部44に表示させる。
図9Bはオペレーターによって設定された閾値に従って色分けされた遅延時間の表示を含む画面の一例を示す図である。オペレーターは、図9Bに例示するように、色分けする段階数と各段階の上限値及び下限値を、操作部43を用いて設定することができる。図9Bに示す例では、オペレーターは、色分けの段階として、遅延時間の平均値が「0以下」、「0〜60(秒)」、「60〜120(秒)」、「120〜180(秒)」、「180(秒)以上」の5段階を指定している。図9Bに示す画面において、オペレーターが操作部43を用いて「設定」のボタンB13を選択すると、制御部41は、オペレーターにより設定された内容に従って、表示部44に画面を更新させる。すなわち、制御部41は、表示部44に、各停留所における遅延時間の平均値を、「0以下」、「0〜60(秒)」、「60〜120(秒)」、「120〜180(秒)」、「180(秒)以上」の5段階に色分けして表示させる。この制御部41の制御に従い、表示部44は各停留所における遅延時間の大小に応じて色分けした表を含む画面を表示する。オペレーターは、図9(B)に例示される画面をみることで、遅延時間が大きい停留所を容易に把握できる。
<B−2−2:ダイヤ形式での表示動作>
次いで、管理装置40が、分析対象データが示す内容をダイヤ形式で表示する場合に行う動作を説明する。表示形式として「ダイヤ形式」がオペレーターによって選択されると、制御部41は、分析対象データが示す内容をダイヤ形式で表す画面を表示部44に表示させる。図10は、表示部44が表示する、分析対象データが示す内容をダイヤ形式で表す画面の一例を示す図である。制御部41は、第1の記憶領域422に記憶された走行データによって示されるバス10の走行位置と時刻との対応関係に従って、図10に例示されるグラフを含む画面を表示部44に表示させる。図10において、細い実線は基準運行データに含まれる予定到着時刻を示し、太い実線は走行データによって示される実際の到着時刻の平均値を示す。このとき、制御部41は、図10に示す画面の、基準運行データに含まれる予定到着時刻と、走行データによって示される実際の到着時刻の平均値との差分が予め定められた閾値以上である停留所に対応する箇所に、その旨を示す図形P1、P2、…を付加した画面を表示部44に表示させる。オペレーターは、図10に示される画面をみることで、到着遅れが発生している停留所を容易に把握できる。
すなわち、図10に例示の画面において、表示部44は制御部41の制御に従い、予定到着時刻と実際の到着時刻との差分が予め定められた閾値以上である停留所に応じた箇所(以下「特定箇所」という)を、他の箇所と異なる表示態様で表示する。この閾値は、記憶部42に予め記憶されていてもよく、オペレーターによる操作部43を用いた操作により入力されてもよい。制御部41は、記憶部42又は操作部43から、閾値をパラメータとして取得し、取得した閾値に従って表示部44に画面の表示の更新を行わせる。なお、図10に示す例では、図形P1、P2、…を表示することによって特定箇所が強調表示されるが、特定箇所の表示態様はこれに限らず、特定箇所がそれ以外の箇所と異なる表示態様で表示される限り、特定箇所の表示態様はどのようなものであってもよい。また、制御部41が、複数の閾値を用いて差分を複数の段階に分類し、段階毎に色分けした画面の表示を表示部44に行わせるようにしてもよい。
次いで、分析対象データが示す内容の他の表示例を、図11乃至14を参照しつつ説明する。図11は、分析対象データが示す内容をダイヤ形式で表示する画面の一例を示す図である。制御部41は表示部44に、第1の記憶領域422に記憶された走行データによって示されるバス10の走行中の位置と時刻との対応関係に従って、図11に示されるグラフを表示させてもよい。管理装置40が図11に示すグラフの表示のために行う処理は図10で示したグラフの表示のために行う処理と概ね同様である。ただし、図11に示す画面においては、制御部41は表示部44に、乗降した人数(乗車又は降車した乗客の人数)がゼロの停留所に対応する箇所を、それ以外の箇所と異なる表示態様で表示させる。
図11に示す画面の表示のために、制御部41は、第1の記憶領域422に記憶された乗降データに従って各停留所における乗降人数を算出し、算出した乗降人数がゼロである停留所に応じた画面内の箇所に、その旨を示す図形P11、P12、P13、…を表示するように表示部44を制御する。オペレーターは、図11に示される画面をみることで、どの停留所が利用されていないかを容易に把握できる。
図12は、分析対象データが示す内容をダイヤ形式で表示する画面の他の一例を示す図である。制御部41は表示部44に、第1の記憶領域422に記憶された走行データによって示されるバス10の走行中の位置と時刻との対応関係に従って、図12に示されるグラフを表示させてもよい。管理装置40が図12に示すグラフの表示のために行う処理は図10で示したグラフの表示のために行う処理と概ね同様である。ただし、図12に示す画面の表示のために、制御部41は乗客の人数が少ない上位10%の走行区間を特定し、特定した走行区間に応じた画面内の箇所を他の箇所と異なる表示態様で表示するように表示部44を制御する。
具体的には、制御部41は、第1の記憶領域422に記憶された乗降データに従って各走行区間の乗客の人数を算出し、各走行区間を、算出した乗客の人数の少ない順にソートし、上位10%に含まれる走行区間に応じた画面内の箇所に、その旨を示す図形P21、P22、P23、…を表示するように表示部44を制御する。オペレーターは、図12に示される画面をみることで、乗客の人数が少ない走行区間を容易に把握できる。
図13は、分析対象データが示す内容をダイヤ形式で表示する画面の他の一例を示す図である。図13に示す画面の表示のために、制御部41は、第1の記憶領域422に記憶された走行データによって示されるバス10の走行中の位置と時刻との対応関係に従って、図13に示されるグラフを表示部44に表示させる。管理装置40が図13に示すグラフの表示のために行う処理は図10で示したグラフの表示のために行う処理と概ね同様である。ただし、図13に示す画面には、乗客の人数がひとり以下の走行区間に応じた箇所がそれ以外の箇所と異なる表示態様で表示される。
図13に示す画面の表示のために、制御部41は第1の記憶領域422に記憶された乗降データに従って各走行区間における乗客の人数を算出し、算出した人数が1以下である区間に応じた画面内の箇所に、その旨を示す図形P31、P32、P33、…を表示するように制御部44を制御する。オペレーターは、図13に示される画面をみることで、乗客が少ない走行区間を容易に把握できる。
図14は、分析対象データが示す内容をダイヤ形式で表示する画面の他の一例を示す図である。図14に示す画面の表示のために、制御部41は、第1の記憶領域422に記憶された走行データによって示されるバス10の走行中の位置と時刻との対応関係に従って、図14に示されるグラフを表示部44に表示させる。管理装置40が図14に示すグラフの表示のために行う処理は図10で示したグラフの表示のために行う処理と概ね同様である。ただし、図14に示す画面の表示のために、制御部41は、曜日毎の運行計画のそれぞれについて、運行計画の利用人数の平均値を算出し、複数の運行計画を算出した平均値の少ない順にソートし、予め定められた順位内(図14に示す例では、上位25%)に含まれる運行計画に対応する線を、それ以外の運行計画に対応する線と区別可能な表示態様で表示するように表示部44を制御する。
図14に示す例では、制御部41は、第1の記憶領域422に記憶された乗降データに従って各運行計画の利用者数を算出し、算出した人数の少ない上位25%の運行計画に対応する線の、運行を開始する停留所に応じた箇所に、その旨を示す図形P41、P42、…を表示するように表示部44を制御する。管理装置40のオペレーターは、図14に示される画面をみることで、利用者数が少ないバス10の運行計画を容易に把握できる。
なお、図11乃至図14に示す例ではそれぞれ、閾値として、ゼロ、10%、1、25%、が用いられているが、閾値の値はこれらに限らず、他の値であってもよい。また、この閾値は、記憶部42に予め記憶されていてもよく、管理装置40のオペレーターによる操作部43を用いた操作により入力されてもよい。また、制御部41が、複数の閾値を用いて乗降人数や乗客の人数、運行計画の利用者数、等を複数の段階に分類し、段階毎に色分けした画面の表示を表示部44に行わせてもよい。
<B−3:シミュレーション動作>
上述の図8A乃至図14に示される画面を表示することによって、管理装置40は、バス10の運行における乗客の人数や遅延時間の統計結果をオペレーターに視覚的に把握させる。管理装置40は、乗客の人数や遅延時間等の統計結果の表示に加え、統計結果に従って収支のシミュレーションを行うことも可能である。この実施形態では、管理装置40は、ひとつの運行計画を削減(又は増加)した場合におけるコストの減少額(又は増加額)と、乗客の減少に伴う料金収入の減少額(又は乗客の増加に伴う料金収入の増加額)との差分を収支バランスとして算出する。また、ひとつの運行計画に従って複数のバス10を1便、2便、…として走行させる場合には、管理装置40は、ひとつの便を削減(又は増加)した場合の収支バランスをシミュレーションしてもよい。オペレーターが操作部43を用いて収支バランスのシミュレーションの実行を指示すると、制御部41は、操作部43から出力される情報に従って、シミュレーションのための処理(以下、「収支バランスシミュレーション処理」という)を行う。
図15及び図16は、収支バランスシミュレーションのための画面の一例を示す図である。図15は管理装置40による収支バランスシミュレーション処理が行われる前のバス10の運行状況を示す画面の一例であり、図16は管理装置40による収支シミュレーション処理が行われた後のバス10の運行状況を示す画面の一例である。図15に示す例において、表示エリアA11には、「現状バランス」、「シミュレーションバランス」、「バランス変化」という項目が設けられている。「現状バランス」の項目には、「運賃売上」、「燃料費」、「人件費」、「車両管理費」の項目が設けられ、これらの項目には現状に関する項目名に応じた情報が表示される。また、表示エリアA12には、バス10の運行状況を表すグラフが表示される。このグラフにおいて、細い実線は基準運行データに含まれる予定到着時刻を示し、太い実線及び太い点線は走行データによって示される実際の到着時刻の平均値を示す。なお、太い点線によって示される部分は、乗客の人数が予め定められた閾値以下の区間であることを示す。管理装置40のオペレーターは、表示エリアA11の「シミュレーションバランス」の項目に設けられている「人件費」の項目に表示される乗務員の人数(一日分の運行計画の実施において必要とされる運転手の数)や、「車両管理費」の項目に表示される車両の台数を、操作部43を用いて変更することができる。制御部41は、操作部43から出力される情報に従って、現状の乗務員の人数や車両の台数が、オペレーターにより変更された人数や台数になった場合の収支バランスをシミュレーションする。
具体的には、制御部41は、例えば、ある運行計画に従い運行している車両の台数がオペレーターによって削減された場合には、まず、その運行計画について予め設定されていた複数の車両のなかから、どの車両を削減するかを、予め定められたアルゴリズムに従って特定する。予め定められたアルゴリズムの一例に従い、例えば、制御部41は、一日の運行時間が短いものから順に、削減する車両を特定してもよい。車両を特定すると、制御部41は、特定した車両に対応する乗降データに従って、運賃売上の減少額の推定値を算出する。また、制御部41は、特定した車両に対応する運行計画に従って、燃料費の減少額の推定値を算出する。制御部41は、算出した運賃売上の減少額の推定値と燃料費の減少額の推定値を表示部44に表示させる。
また、他の例として、例えば、制御部41は、ある運行計画に従い運行している車両の乗務員の人数がオペレーターによって削減された場合には、まず、その運行計画について予め設定されていた複数の乗務員のなかから、どの乗務員を削減するかを、予め定められたアルゴリズムに従って特定する。予め定められたアルゴリズムの一例に従い、例えば、制御部41は、一日の乗車時間が短いものから順に、削減する乗務員を特定してもよい。この実施形態では、ひとりの乗務員(運転手)は、一日において複数の運行計画に従ったバス10の運行を担当する。乗務員を特定すると、制御部41は、特定した乗務員に対応する乗降データに従って、運賃売上の減少額の推定値を算出する。また、制御部41は、特定した乗務員に対応する運行計画に従って、燃料費の減少額の推定値を算出する。制御部41は、算出した運賃売上費の減少額の推定値と燃料費の減少額の推定値を表示部44に表示させる。
既述のように、図16は、収支バランスシミュレーション処理が行われた後の画面の一例を示す図である。図示されるように、表示エリアA11の「シミュレーションバランス」の項目には、運賃売上の減少額の推定値と燃料費の減少額の推定値の算出結果が表示される。また、表示エリアA12には、削減された車両及び/又は乗務員に対応する運行計画の線は表示されない。
従来は、運行計画の改定は、改定を行う作業者が勘や経験に従って行うことが一般的であった。従って、経験の乏しい作業者が改定を行う場合には、運行計画が変更されても収支バランスが改善しない場合があった。本実施形態では、管理装置40の制御部41が、乗客データを収集し、収集したデータの内容を、作業者が視覚的に把握し易い形式で表示する。従って、作業者は、バス10の乗客人数の推移や遅延時間を直感的に把握することができ、路線バスの運行計画の改定を容易に行うことができる。
<C:変形例>
以上の実施形態は本発明の技術的思想の範囲内において様々に変形可能である。以下にそれらの変形の例を示す。尚、以下の複数の変形例のうちの2以上が適宜組み合わせられてもよい。
(1)上述の実施形態では、バス10の位置はGPS装置11により特定される。バス10の位置を特定する手法はGPS装置11を用いたものに限定されない。例えば、路車間通信(DSRC(Dedicated Short Range Communications))によってバス10の位置が特定されてもよい。また、例えば、バス10の運転手が手動でバス10の位置情報を車載コンピューター13に入力してもよい。要は、バス10の位置を特定可能などのような手法が採用されてもよい。また、上述の実施形態では、基準位置として停留所の位置が用いられる。基準位置は停留所の位置に限らず、他の種類の位置が基準位置として用いられてもよい。
(2)上述の実施形態では、乗客の乗降を検出するセンサーとして赤外線センサーが用いられる。乗客の乗降を検出するセンサーは赤外線センサーに限定されない。例えば、バス10の乗降口にカメラを設置し、例えば車載コンピューター13がこのカメラによって撮影された画像を解析することによって乗客の乗降を検出してもよい。また、他の例として例えば、接触又は近接されたICカードからデータを読み取る読取装置をバス10の乗降口に設け、乗客がバス10に乗降する際に読取装置に自分のICカードを接触又は近接させるようにし、読取装置がICカードからデータの読み取りを行うことによって乗客の乗降を検出してもよい。要は、バス10の乗客の乗降を検出可能などのような手法が採用されもよい。
(3)上述の実施形態では、管理装置40の制御部41が、分析対象データを記録し、分析対象データが示す数値の算術平均を統計データとして生成する。管理装置40が統計データとして生成するデータは、分析対象データが示す数値の算術平均を示すデータに限らず、例えば、分析対象データが示す数値の最大値や最小値、最頻値、標準偏差や四分位値、80%タイル値、範囲など、他の種別の統計値を示すデータであってもよい。要は、管理装置40が生成するデータは、分析対象データを用いた統計処理の結果を示すデータであればどのようなものであってもよい。
(4)上述の実施形態における管理装置40は、ひとつの装置として構成されている。これに代えて、管理装置40が、LANやインターネット等の通信網により接続された複数の装置により構成されてもよい。具体的には、例えば、図17に示すように、分析結果を表示するコンピューター装置60と、収支バランスシミュレーション処理を行うコンピューター装置70とが通信網50により接続されたシステムとして管理装置40が構成されていてもよい。
(5)上述の実施形態では、バス10が車庫に戻ってきたタイミングで車載コンピューター13が乗客データをコンピューター装置30に送信する。車載コンピューター13がデータをコンピューター装置30に送信するタイミングはこれに限定されない。例えば、車載コンピューター13が無線通信を行う無線通信手段を備え、バス10の走行中に、予め定められた単位時間毎(例えば、1時間毎、2時間毎、等)に無線通信により車載コンピューター13がコンピューター装置30に対し乗客データを送信するようにしてもよい。また、他の例として、例えば、車載コンピューター13がUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの補助記憶装置に乗客データを記憶する構成とし、コンピューター装置30が、この補助記憶装置に記憶された乗客データを読み出す構成であってもよい。要は、コンピューター装置30が、バス10の乗客データや乗降データを取得可能ないかなる構成が採用されてもよい。
(6)上述の実施形態では、図9Bに示すように、制御部41が各停留所における遅延時間の大小を判定し、その判定結果に応じて色分けした画面を表示部44に表示させる。制御部41が遅延時間の大小を判定する位置は停留所に限られない。要は、制御部41が、予め定められた位置におけるバス10の遅延時間の大小を判定すればよい。
(7)上述の実施形態では、制御部41は、図8A乃至図16に例示した画面を表示部44に表示させる。表示部44により表示される画面は上述の実施形態で例示したものに限定されず、他の形式の画面が表示部44により表示されてもよい。例えば、分析対象データの内容をダイヤ形式のグラフで表示する画面において、制御部41が、バス10に乗車中の乗車人数の多少に応じてグラフを色分けして表示するように表示部44を制御してもよい。また、他の例として、例えば、制御部41が、分析対象データの内容をダイヤ形式のグラフで表示する画面において、遅延時間の大小に応じてグラフを色分けして表示するように表示部44を制御してもよい。
また、制御部41が、画面の拡大表示や縮小表示を行うように表示部44を制御してもよい。
(8)上述の実施形態に係るシステムは路線バスの運行計画に関する情報をオペレーター等の使用者に提示する。本発明に係るシステムが使用者に提示する情報は路線バスの運行計画に関する情報に限定されない。例えば、本発明に係るシステムによって、路面電車など、他の交通機関の運行計画に関する情報が使用者に対し提示されてもよい。また、本発明に係るシステムによって、例えば自動運転のモノレールなどの運転手を要さない交通機関の運行計画に関する情報が使用者に対し提示されてもよい。
(9)上述の実施形態では、制御部41は、予め定められた位置(例えば、停留所)におけるバス10の遅延時間を算出する。例えば、制御部41は、バス10の位置によらず、予め定められた時間間隔で遅延時間を算出してもよい。
(10)上述の実施形態では、オペレーターが操作部43を用いて、管理装置40に抽出条件(パラメータ)を入力する。管理装置40の制御部41が用いる抽出条件はオペレーターにより入力された抽出条件に限られず、例えば、予め定められたアルゴリズムに従って制御部41が選択又は生成した抽出条件を制御部41が用いるようにしてもよい。また、例えば、抽出条件を予め記憶部42に記憶させておき、制御部41が記憶部42から抽出条件を読み出すようにしてもよい。また、オペレーターが抽出条件の一部を入力し、管理装置40が抽出条件のうちオペレーターにより入力されない部分を予め定められたアルゴリズムに従って選択又は生成してもよい。また、例えば、複数の抽出条件を記憶部42に記憶させておき、オペレーターが抽出条件を選択するための条件を入力し、制御部41が、記憶部42に記憶されている抽出条件の中から、オペレーターにより入力された条件を満たす抽出条件を選択するようにしてもよい。
(11)上述の実施形態では、制御部41は、分析の結果や収支バランスシミュレーションの結果を示す画面を表示部44に表示させることによって出力する。制御部41が処理の結果を出力する態様はこれに限られない。例えば、制御部41が印刷装置に対し用紙へ処理の結果を示す画像を印刷させてもよい。また、例えば、制御部41が通信部45を介して、通信網50に接続された他のコンピューター装置に分析の結果やシミュレーションの結果を示すデータを送信してもよい。
(12)上述の実施形態では、分析対象データとして、バス10の走行中の位置と時刻に関する統計結果を示す走行データと、バス10の各々の停留所における乗降人数の統計結果を示す乗降データとが用いられる。制御部41が用いる分析対象データは、必ずしも走行データと乗降データの両方を含まなくてもよい。制御部41が、走行データと乗降データの少なくともいずれか一方を分析対象データとして用いればよい。例えば、走行データのみを用いる場合には、制御部41は、走行データに従って各運行計画の遅延時間に応じた表やグラフを表示部44に表示させてもよい。
(13)上述の実施形態では、車載コンピューター13が、位置情報にタイムスタンプを付す処理を行う。位置情報にタイムスタンプを付す処理は車載コンピューター13以外の装置が行ってもよい。例えば、GPS装置11又は乗降センサー12が位置情報にタイムスタンプを付して出力するようにしてもよい。また、乗降情報にタイムスタンプが付されてもよい。
(14)上述の実施形態において、管理装置40の制御部41によって実行されるプログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピューターが読取可能な記録媒体に記録された状態で提供されてもよい。また、このプログラムは、インターネット等の通信網経由でコンピューターにダウンロードされて利用されてもよい。また、上述の各種制御を行う制御部としては、専用のプロセッサ等の、CPU以外の種別のデータ処理装置が採用されてもよい。
1…システム、10…バス、11…GPS装置、12…乗降センサー、13…車載コンピューター、20…車庫、30…コンピューター装置、31…制御部、32…記憶部、33…WiFiアンテナ、34…通信部、40…管理装置、41…制御部、42…記憶部、43…操作部、44…表示部、45…通信部、50…通信網、131…制御部、132…記憶部、133…GPS信号受信部、134…乗降センサー信号受信部、135…WiFiアンテナ、136…計時部、137…操作部、411…統計部、412…パラメータ取得部、413…データ抽出部、414…遅延時間算出部、415…乗客人数算出部、416…表示制御部、421…第3の記憶領域、422…第1の記憶領域、423…第2の記憶領域

Claims (8)

  1. 予め定められた運行計画に従って走行した路線バスの走行中の位置と時刻との統計結果を示す走行データ及び該路線バスに設けられた乗客の乗降を検出するセンサーからの出力に応じてカウントされた該路線バスの乗降人数の統計結果を示す乗降データを分析対象データとして記憶する第1の記憶部に記憶された複数の分析対象データのなかから、1又は複数の分析対象データを抽出するための第1のパラメータを取得する第1の取得部と、
    前記第1の記憶部に記憶された複数の分析対象データのなかから1又は複数の分析対象データを前記第1の取得部により取得された第1のパラメータに従って抽出する抽出部と、
    前記第1の記憶部に記憶された複数の分析対象データに応じた表又はグラフを表す画像を出力する出力部であって、前記抽出部により抽出された分析対象データと前記抽出部により抽出されなかった分析対象データとが異なる表示態様で表される画像を表すデータを出力する出力部と、
    前記運行計画における車両の台数及び乗務員の人数の少なくともいずれか一方を第2のパラメータとして取得する第2の取得部と、
    前記第1の記憶部に記憶された分析対象データに対応する車両の台数及び乗務員の人数の少なくともいずれか一方を、前記第2の取得部によって取得された第2のパラメータに応じた値に変更した場合に対応する、前記路線バスの位置と時刻を示すデータ及び前記路線バスの乗降人数を示すデータの少なくともいずれか一方をシミュレーションデータとして生成するシミュレーションデータ生成部と、
    前記シミュレーションデータ生成部により生成されたシミュレーションデータに応じた表又はグラフを表す画像を表すデータを出力する第2の出力部であって、該生成されたシミュレーションデータのなかから1又は複数のシミュレーションデータを前記第1の取得部により取得された第1のパラメータに従って抽出し、抽出されたシミュレーションデータと抽出されなかったシミュレーションデータとが異なる表示態様で表示される画像を表すデータを出力するとともに、前記車両の台数及び乗務員の人数を前記取得された第2のパラメータに応じた値に変更した場合の収益の増減を算出し、算出した値を示すデータを出力する第2の出力部と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記路線バスに関する複数の基準となる走行中の位置と時刻とを示す基準運行データを記憶する第2の記憶部に記憶された複数の基準運行データと前記第1の記憶部に記憶された複数の走行データとに従って、予め定められた複数の基準位置の各々における前記路線バスの到着時刻の統計値が示す時刻と予め定められた予定到着時刻との差分を遅延時間として算出する遅延時間算出部
    を具備し、
    前記第1の取得部は、前記遅延時間の閾値を前記第1のパラメータとして取得し、
    前記抽出部は、前記遅延時間算出部によって算出された遅延時間と前記閾値との差分が予め定められた条件を満たす分析対象データを抽出し、
    前記出力部は、前記遅延時間算出部によって算出された前記複数の基準位置の各々における遅延時間の一覧を表す画像であって、前記抽出部により抽出された分析対象データに対応する遅延時間と前記抽出部により抽出されなかった分析対象データに対応する遅延時間との表示態様が異なる画像を表すデータを出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記路線バスに関する複数の基準となる走行中の位置と時刻とを示す基準運行データを記憶する第2の記憶部に記憶された複数の基準運行データと前記第1の記憶部に記憶された複数の走行データとに従って、予め定められた複数の基準位置の各々における前記路線バスの到着時刻の統計値が示す時刻と予め定められた予定到着時刻との差分を遅延時間として算出する遅延時間算出部
    を具備し、
    前記第1の取得部は、前記遅延時間の閾値を前記第1のパラメータとして取得し、
    前記抽出部は、前記遅延時間算出部によって算出された遅延時間と前記閾値との差分が予め定められた条件を満たす分析対象データを抽出し、
    前記出力部は、前記走行データによって示される運行計画を表す画像であって、前記抽出部により抽出された分析対象データに対応する箇所と前記抽出部により抽出されなかった分析対象データに対応する箇所との表示態様が異なる画像を表すデータを出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1の取得部は、前記路線バスの乗降人数の閾値を前記第1のパラメータとして取得し、
    前記抽出部は、前記センサーからの出力結果に応じた前記路線バスの乗降人数の統計値と前記第1の取得部により取得された閾値との差分が予め定められた条件を満たす分析対象データを抽出し、
    前記出力部は、前記走行データ及び前記乗降データに従って、前記統計値の一覧を表す画像であって、前記抽出部により抽出された分析対象データに対応する箇所と前記抽出部により抽出されなかった分析対象データに対応する箇所との表示態様が異なる画像を表すデータを出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記第1の記憶部に記憶された乗降データに従って、予め定められた複数の区間の各々における前記路線バスに乗車している乗客の人数の統計値を算出する乗客人数算出部
    を具備し、
    前記第1の取得部は、乗客の人数の閾値を前記第1のパラメータとして取得し、
    前記抽出部は、前記乗客人数算出部によって算出された前記複数の区間の各々における乗客の人数の統計値と前記第1の取得部により取得された閾値との差分が予め定められた条件を満たす分析対象データを抽出し、
    前記出力部は、前記走行データ及び前記乗降データに従って、前記乗客人数算出部によって算出された前記複数の区間の各々における乗客の人数の一覧を表す画像であって、前記抽出部によって抽出された分析対象データに対応する区間と前記抽出部によって抽出されなかった分析対象データに対応する区間との表示態様が異なる画像を表すデータを出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記路線バスは、予め定められた複数の運行計画の各々に従って走行し、
    前記第1の取得部は、前記運行計画に従って運行する前記路線バスの利用人数の閾値を前記第1のパラメータとして取得し、
    前記抽出部は、前記乗降データに従って、前記複数の運行計画のなかから利用人数が前記第1の取得部によって取得された閾値未満であるものを抽出し、
    前記出力部は、複数の前記走行データによって示される複数の運行計画の各々を表す画像であって、前記抽出部により抽出された運行計画と前記抽出部により抽出されなかった運行計画との表示態様が異なる画像を表すデータを出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記乗降データは、前記路線バスの予め定められた複数の基準位置の各々における乗降人数の統計結果を示すデータである
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. コンピューターを、
    予め定められた運行計画に従って走行した路線バスの走行中の位置と時刻との統計結果を示す走行データ及び該路線バスに設けられた乗客の乗降を検出するセンサーからの出力に応じてカウントされた該路線バスの乗降人数の統計結果を示す乗降データを分析対象データとして記憶する第1の記憶部に記憶された複数の分析対象データのなかから、1又は複数の分析対象データを抽出するための第1のパラメータを取得する第1の取得部と、
    前記第1の記憶部に記憶された複数の分析対象データのなかから1又は複数の分析対象データを前記第1の取得部により取得された第1のパラメータに従って抽出する抽出部と、
    前記第1の記憶部に記憶された複数の分析対象データに応じた表又はグラフを表す画像を出力する出力部であって、前記抽出部により抽出された分析対象データと前記抽出部により抽出されなかった分析対象データとが異なる表示態様で表される画像を表すデータを出力する出力部と、
    前記運行計画における車両の台数及び乗務員の人数の少なくともいずれか一方を第2のパラメータとして取得する第2の取得部と、
    前記第1の記憶部に記憶された分析対象データに対応する車両の台数及び乗務員の人数の少なくともいずれか一方を、前記第2の取得部によって取得された第2のパラメータに応じた値に変更した場合に対応する、前記路線バスの位置と時刻を示すデータ及び前記路線バスの乗降人数を示すデータの少なくともいずれか一方をシミュレーションデータとして生成するシミュレーションデータ生成部と、
    前記シミュレーションデータ生成部により生成されたシミュレーションデータに応じた表又はグラフを表す画像を表すデータを出力する第2の出力部であって、該生成されたシミュレーションデータなかから1又は複数のシミュレーションデータを前記第1の取得部により取得された第1のパラメータに従って抽出し、抽出されたシミュレーションデータと抽出されなかったシミュレーションデータとが異なる表示態様で表示される画像を表すデータを出力するとともに、前記車両の台数及び乗務員の人数を前記取得された第2のパラメータに応じた値に変更した場合の収益の増減を算出し、算出した値を示すデータを出力する第2の出力部
    として機能させるためのプログラム。
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