JP2022158625A - 鉄道システム、サーバ、情報処理方法、および情報処理プログラム - Google Patents

鉄道システム、サーバ、情報処理方法、および情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】鉄道利用者のニーズに合わせて効率的に列車を運行させるダイヤの作成を支援することができる鉄道システムを得ること。【解決手段】鉄道システム1は、輸送計画システム3と、サーバ6とを備える。輸送計画システム3は、列車2の輸送計画を作成する。サーバ6は、運行管理システム4の実績ダイヤ情報、列車2の乗車情報、および駅設備5の利用情報を取得し、取得した実績ダイヤ情報、乗車情報、および利用情報に基づいて、列車2毎の乗車率である列車乗車率と列車2の区間毎の乗車率である区間乗車率とを判定する。サーバ6は、判定した列車乗車率を示す情報と区間乗車率を示す情報とを含む判定情報を輸送計画システム3へ出力する。【選択図】図1

Description

本開示は、鉄道システム、サーバ、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
従来、鉄道の輸送計画は、輸送力の向上、新規路線開業に伴う対応、および他社との相互直通運転対応などに重きが置かれており、輸送計画自体の評価への比重は大きくなかったが、近年、在宅勤務を推奨するなどの社会情勢を背景に、利用者のニーズに合わせて効率的に列車を運行させる方向へとシフトしている。
例えば、特許文献1では、車上モニタ装置で得られた停車時間、走行時分、ドアの開閉回数、および乗車率などのデータを活用することで、基本ダイヤを分析し評価する技術が提案されている。
特開2008-239022号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術は、鉄道利用者のニーズに合わせて効率的に列車を運行させる点で改善の余地がある。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、鉄道利用者のニーズに合わせて効率的に列車を運行させるダイヤの作成を支援することができる鉄道システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示の鉄道システムは、輸送計画システムと、サーバとを備える。輸送計画システムは、列車の輸送計画を作成する。サーバは、列車の運行管理を行う運行管理システムの情報、列車の情報、および列車が停車する駅の設備である駅設備の情報を収集し、収集した情報を処理する。サーバは、実績ダイヤ情報取得部と、乗車情報取得部と、利用情報取得部と、判定部と、出力処理部とを備える。実績ダイヤ情報取得部は、運行管理システムの実績ダイヤ情報を取得する。乗車情報取得部は、列車の乗車情報を取得する。利用情報取得部は、駅設備の利用情報を取得する。判定部は、実績ダイヤ情報取得部で取得された実績ダイヤ情報、乗車情報取得部で取得された乗車情報、および利用情報取得部で取得された利用情報に基づいて、列車毎の乗車率である列車乗車率と列車の区間毎の乗車率である区間乗車率とを判定する。出力処理部は、判定部によって判定された列車乗車率を示す情報と区間乗車率を示す情報とを含む判定情報を輸送計画システムへ出力する。
本開示によれば、鉄道利用者のニーズに合わせて効率的に列車を運行させるダイヤの作成を支援することができる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる鉄道システムの構成の一例を示す図 実施の形態1にかかるサーバの構成の一例を示す図 実施の形態1にかかる輸送計画システムの構成の一例を示す図 実施の形態1にかかる輸送計画システムの表示部に表示される列車乗車率表示画面の一例を示す図 実施の形態1にかかる輸送計画システムの表示部に表示される区間乗車率表示画面の一例を示す図 実施の形態1にかかる輸送計画システムの表示部に表示される区間乗車率表示画面の他の例を示す図 実施の形態1にかかるサーバの処理部による処理の一例を示すフローチャート 実施の形態1にかかる輸送計画システムの処理部による処理の一例を示すフローチャート 実施の形態1にかかる処理部の各々が備える処理回路をプロセッサおよびメモリで実現する場合の処理回路の構成例を示す図 実施の形態1に係る処理部が備える処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の処理回路の例を示す図
以下に、実施の形態にかかる鉄道システム、サーバ、情報処理方法、および情報処理プログラムを図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる鉄道システムの構成の一例を示す図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる鉄道システム1は、複数の列車2と、輸送計画システム3と、運行管理システム4と、複数の駅設備5と、サーバ6とを備える。駅設備5は駅毎に設けられる。
列車2には、列車2を制御したり列車2の状態を検出したりする不図示の車上装置が搭載されている。かかる車上装置には、列車2の位置および速度を検出する検出部および列車2の乗車状況を検出する検出部などが設けられている。これらの検出部によって、列車2の位置、列車2の速度、および列車2の乗車状況が繰り返し検出される。
列車2の車上装置は、列車2の位置の情報および列車2の速度の情報を含む列車情報を運行管理システム4へネットワーク7を介して繰り返し送信する。また、列車2の車上装置は、列車2の乗車状況を示す情報である乗車情報を不図示のシステムまたは運行管理システム4へネットワーク7を介して繰り返し送信する。
列車2の乗車状況は、例えば、列車2の乗客数を示す情報である。列車2の車上装置において、列車2の乗車状況を検出する検出部は、例えば、列車2に乗車している乗客の総重量を検出する重量センサを含み、重量センサによって検出された乗客の総重量に基づいて、列車2の乗客数を検出する。重量センサは、列車2の編成を構成する車両毎に配置される。なお、列車2の乗車状況は、車両毎の乗客の総重量または列車2の乗客の総重量であってもよい。
輸送計画システム3は、例えば、列車2のダイヤを含む輸送計画を作成する。輸送計画の作成は、例えば、輸送計画システム3のユーザによる操作に基づいて行われる。列車2のダイヤは、基本ダイヤまたは実施ダイヤであり、実施ダイヤは、基本ダイヤに臨時列車を追加したダイヤであり、臨時列車がある場合に作成される。輸送計画システム3は、作成したダイヤの情報である計画ダイヤ情報を運行管理システム4へネットワーク7を介して送信する。計画ダイヤ情報には、基本ダイヤの情報または実施ダイヤの情報が含まれる。
運行管理システム4は、輸送計画システム3からの計画ダイヤ情報を受信し、受信した計画ダイヤ情報に基づいて、列車2の運行を管理する。運行管理システム4は、列車2の実際の運行状況を示す実績ダイヤの情報である実績ダイヤ情報を記憶している。実績ダイヤ情報は、例えば、各列車2の過去の運転時分、各列車2の過去の停車時分、各列車2の始発駅の出発時刻、および各列車2の終着駅への到着時刻などを含む。実績ダイヤ情報は、運行管理システム4からネットワーク7を介してサーバ6へ送信される。
駅設備5は、自動改札機および券売機などを備える。自動改札機は、例えば、IC(Integrated Circuit)カードまたは乗車券の情報を読み取って改札処理を行う。券売機は、乗車券の発券処理を行う。駅設備5の利用情報は、駅設備5または駅設備5を管理する不図示のシステムからネットワーク7を介してサーバ6へ送信される。駅設備5の利用情報には、例えば、自動改札機の利用状況および券売機の利用状況などが含まれる。
サーバ6は、運行管理システム4からネットワーク7を介して実績ダイヤ情報を取得し、運行管理システム4、列車2の車上装置、または不図示のシステムから乗車情報を取得し、駅設備5または不図示のシステムからネットワーク7を介して駅設備5の利用情報を取得する。
サーバ6は、取得した実績ダイヤ情報、乗車情報、および利用情報に基づいて、列車乗車率および区間乗車率を判定する。列車乗車率は、列車2毎の乗車率である。区間乗車率は、区間毎の乗客による列車2の利用状況を示し、例えば、区間毎の乗客数から推定される区間毎の列車2の乗車率である。
区間は、隣接する2つの駅間、または列車2の各乗客が利用する区間である利用区間である。例えば、利用区間は、A駅、B駅、およびC駅の順に列車2が停車する場合、A駅~B駅の区間、B駅~C駅の区間、およびA駅~C駅の区間を含む。
サーバ6は、列車乗車率を示す列車乗車率情報および区間乗車率を示す区間乗車率情報を含む判定情報を輸送計画システム3へネットワーク7を介して出力する。輸送計画システム3は、サーバ6から取得した判定情報を不図示の表示部に表示する。
これにより、輸送計画システム3では、列車乗車率および区間乗車率などを表示することができ、計画ダイヤ情報に対して、実績ダイヤを列車乗車率および区間乗車率の観点から基本ダイヤまたは実施ダイヤと比較が可能となる。そのため、実施の形態1にかかる鉄道システム1では、計画ダイヤ情報の改善点の発見が容易になり、混雑緩和に向けたダイヤ作成が期待でき、輸送計画の精度向上に寄与することができる。
例えば、列車乗車率が大きい列車2がある場合には列車2の増便を行い、列車乗車率が小さい列車2がある場合には列車2の減便を行うことなどによって、ダイヤ改正のための輸送計画において計画ダイヤ情報を改善することができる。また、乗客数が多い区間の増便または乗客数が少ない区間の減便によって、計画ダイヤ情報を改善することができる。
また、サーバ6は、実績ダイヤ情報に基づいて、各列車2の遅延率である列車遅延率を判定する。サーバ6は、列車乗車率および区間乗車率に加えて列車遅延率を含む判定情報を輸送計画システム3へネットワーク7を介して出力する。
これにより、輸送計画システム3では、列車遅延率および区間乗車率などを表示することができ、計画ダイヤ情報に対して、実績ダイヤを列車乗車率および区間乗車率の観点に加え列車遅延率の観点からも基本ダイヤまたは実施ダイヤと比較が可能となる。そのため、実施の形態1にかかる鉄道システム1では、計画ダイヤ情報の改善点の発見がさらに容易になる。
以下、実施の形態1にかかる鉄道システム1についてさらに具体的に説明する。まず、サーバ6の構成について説明する。図2は、実施の形態1にかかるサーバの構成の一例を示す図である。
図2に示すように、サーバ6は、通信部10と、処理部11と、記憶部12とを備える。通信部10は、ネットワーク7に接続されており、ネットワーク7に接続された列車2の車上装置、輸送計画システム3、運行管理システム4、および駅設備5との間で情報の送受信が可能である。
処理部11は、情報取得部20と、判定部21と、出力処理部22とを備える。情報取得部20は、実績ダイヤ情報取得部23と、乗車情報取得部24と、利用情報取得部25とを備える。
実績ダイヤ情報取得部23は、運行管理システム4からネットワーク7および通信部10を介して実績ダイヤ情報を取得し、取得した実績ダイヤ情報を記憶部12に記憶させる。なお、実績ダイヤ情報取得部23は、運行管理システム4以外の他のシステムから実績ダイヤ情報を取得することもできる。
乗車情報取得部24は、運行管理システム4または不図示のシステムから乗車情報をネットワーク7および通信部10を介して取得し、取得した乗車情報を記憶部12に記憶させる。なお、乗車情報取得部24は、列車2の車上装置からネットワーク7および通信部10を介して乗車情報を取得することもできる。また、乗車情報は、例えば、駅に設置されたホームドアに設定された通過センサによって検出された列車2に対する乗客の乗降数を含んでいてもよい。
利用情報取得部25は、各駅設備5または不図示のシステムからネットワーク7を介して駅設備5の利用情報を取得し、取得した利用情報を記憶部12に記憶させる。かかる利用情報には、例えば、乗車駅、乗車時刻、降車駅、および降車時刻などの情報が乗客毎に含まれる。
記憶部12に記憶される実績ダイヤ情報、乗車情報、および利用情報は、例えば予め定められた期間の実績ダイヤ情報、乗車情報、および利用情報である。予め定められた期間は、輸送計画システム3で作成された現行の計画ダイヤ情報が運行管理システム4で運用されてから現時点までの期間であるが、サーバ6のユーザによって任意に設定された期間であってもよい。
判定部21は、情報取得部20によって取得され記憶部12に記憶された実績ダイヤ情報、乗車情報、および利用情報に基づいて、列車乗車率、区間乗車率、および列車遅延率を判定する。
判定部21は、列車乗車率判定部26と、区間乗車率判定部27と、列車遅延率判定部28とを備える。列車乗車率判定部26は、例えば、乗車情報取得部24によって取得された乗車情報に基づいて、列車2毎の乗車率を判定し、判定した結果を列車乗車率として出力する。
列車乗車率は、例えば、列車2が始発駅を出発してから終着駅に到着するまでの駅間の乗車率のうち最も大きい乗車率である。列車乗車率判定部26は、列車2が始発駅を出発してから終着駅に到着するまでの駅間の乗車率を判定し、判定した乗車率のうち最も大きい乗車率を列車乗車率として判定する。列車乗車率判定部26は、例えば、列車2の駅間の乗客数を列車2の定員で除算することによって駅間の乗車率を求める。
列車乗車率判定部26は、乗車情報が列車2の乗客の総重量または列車2の車両毎の乗客の総重量を示す情報である場合、乗客の平均的な体重として設定された平均体重で、駅間毎および時間帯毎の列車2の乗客の総重量を乗算することによって、列車2毎の乗客率を駅間毎および時間帯毎に判定する。なお、列車乗車率は、駅間の乗車率の平均値であってもよく、また、駅間毎且つ時間帯毎の列車2の乗車率を含んでいてもよい。
区間乗車率判定部27は、利用情報取得部25によって取得された利用情報に基づいて、区間乗車率を判定する。区間乗車率は、区間毎の乗客数から推定される区間の単位期間毎の列車2の乗車率である。単位期間は、例えば、30分、1時間、または1日である。
区間乗車率は、乗客が乗車する列車2の進行方向が上りである場合と下りである場合とをまとめた区間乗車率であるが、乗客が乗車する列車2の進行方向が上りである場合の区間乗車率、および乗客が乗車する列車2の進行方向が下りである場合の区間乗車率を含んでいてもよい。
区間乗車率判定部27は、利用情報で示される自動改札機の利用状況および券売機の利用状況に基づいて、各乗客の乗車駅、乗車駅への入場時刻、降車駅、および降車駅からの退出時刻などを判定する。
そして、区間乗車率判定部27は、各乗客の乗車駅、乗車駅への入場時刻、降車駅、および降車駅からの退出時刻に基づいて、各乗客の利用区間を判定し、利用区間毎の乗客数および駅間毎の乗客数の各々を区間毎の乗客数として時間帯毎に算出する。利用区間は、列車2を乗り換えがある必要がある区間を含む。
区間乗車率判定部27は、時間帯毎且つ区間毎の乗客数に基づいて、時間帯毎の列車2の乗車率を算出する。かかる時間帯毎の列車2の乗車率は、時間帯毎に想定される列車2の乗車率であり、例えば、区間に存在する複数の列車2の総定員数で時間帯毎の区間に存在する乗客数を除算して得られる。この場合、区間乗車率判定部27は、区間に存在する列車2を実績ダイヤ情報に基づいて判定するが、計画ダイヤ情報から判定することもできる。
列車遅延率判定部28は、実績ダイヤ情報および計画ダイヤ情報に基づいて、列車2毎の列車遅延率を判定する。列車遅延率は、各列車2の遅延率であり、列車2の遅延度合いを示す。列車遅延率は、駅間の運転時分の遅延率である運転時分遅延率、停車時分の遅延率である停車時分遅延率、または運転時分遅延率および停車時分遅延率を重み付けして足し合わせて得られる遅延率である。
列車遅延率判定部28は、例えば、実績ダイヤ情報で示される駅間の運転時分を計画ダイヤ情報で規定される駅間の運転時分で除した値から1を運転時分遅延率として駅間毎に列車遅延率を判定することができる。また、列車遅延率判定部28は、例えば、実績ダイヤ情報で示される駅の停車時分を計画ダイヤ情報で規定される駅の停車時分で除した値から1を停車時分遅延率として駅毎に列車遅延率を判定することができる。
出力処理部22は、判定部21によって判定された列車乗車率、区間乗車率、および列車遅延率を含む判定情報を輸送計画システム3へ通信部10およびネットワーク7を介して出力する。
次に、輸送計画システム3の構成について説明する。図3は、実施の形態1にかかる輸送計画システムの構成の一例を示す図である。図3に示すように、輸送計画システム3は、通信部30と、表示部31と、入力部32と、処理部33と、記憶部34とを備える。通信部30は、ネットワーク7に接続されており、ネットワーク7に接続された運行管理システム4およびサーバ6の各々との間で情報の送受信が可能である。
表示部31は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイである。入力部32は、例えば、キーボード、マウス、キーパッド、またはタッチパネルなどを含み、ユーザによって操作される。ユーザは、例えば、鉄道事業者の社員またはダイヤ作成業務を受託した業者の社員である。
処理部33は、情報取得部40と、表示処理部41と、評価部42と、ダイヤ作成支援部43と、出力処理部44とを備える。情報取得部40は、サーバ6から出力される判定情報をネットワーク7および通信部30を介して取得し、取得した判定情報を記憶部34に記憶させる。
表示処理部41は、入力部32へのユーザの操作に基づいて、情報取得部40で取得され記憶部34に記憶された判定情報を表示部31に表示させる。表示処理部41は、入力部32へのユーザの操作に基づいて、列車乗車率、区間乗車率、および列車遅延率の少なくとも1つ以上を表示部31に表示させる。
表示処理部41は、列車乗車率を表示部31に表示させる場合、例えば、列車2のスジ単位で列車乗車率の各々を表す複数のスジを含むダイヤ図が含まれる列車乗車率表示画面を表示部31に表示させる。例えば、表示処理部41は、列車乗車率に応じた色または太さで各スジを示すダイヤ図を表示部31に表示させることができる。列車2のスジとは、ダイヤ図において列車2単位の始発駅から終着駅までの線であり、以下において、列車2のスジを列車スジと記載する場合がある。
スジ単位の列車乗車率は、列車2が始発駅を出発してから終着駅に到着するまでの駅間の乗車率のうち最も大きい乗車率であるが、列車2が始発駅を出発してから終着駅に到着するまでの駅間の乗車率の平均値であってもよい。
図4は、実施の形態1にかかる輸送計画システムの表示部に表示される列車乗車率表示画面の一例を示す図である。図4に示す列車乗車率表示画面50には、A駅~F駅間における4時から9時までの複数の列車スジを含むダイヤ図が含まれる。かかるダイヤ図では、列車乗車率に応じた太さの複数の列車スジを示すダイヤ図が示されている。図4に示す例では、列車スジの太さが大きいほど列車乗車率が大きいことを示している。
なお、表示処理部41は、列車乗車率が大きいほど列車スジを太くすることに代えてまたは加えて、列車乗車率が大きいほど列車スジの色を濃くすることもできる。また、表示処理部41は、列車乗車率が大きいほど列車スジの色を赤くし、列車乗車率が小さいほど列車スジの色を青くすることもできる。
このように、表示処理部41は、ユーザが見慣れたダイヤ図で列車乗車率を表示部31に表示させることから、ユーザは、容易に列車乗車率を把握することができる。そのため、ユーザは、例えば、輸送計画において、列車乗車率が大きい列車2がある場合には、増便を行ったり、列車乗車率が大きい列車2がある場合には、減便を行ったりすることができる。なお、列車乗車率は、ダイヤ図で示されることに限定されず、例えば、表形式で示されてもよい。
また、表示処理部41は、例えば、列車乗車率が大きいほど列車スジを太くし且つ列車2の駅間の乗車率が大きいほど列車スジの駅間単位の部分の色を濃くしたりすることもできる。また、表示処理部41は、例えば、列車乗車率が大きいほど列車スジを太くし且つ列車2の駅間の乗車率が大きいほど列車スジの駅間単位の部分の色を赤くし列車2の駅間の乗車率が小さいほど列車スジの駅間単位の部分の色を青くしたりすることもできる。
これにより、ユーザは、各列車2のスジ単位の列車乗車率に加え、どの駅間で列車2の乗車率が大きくなっているかを容易に把握することができる。なお、表示処理部41は、ユーザが入力部32への操作で指定した位置の乗車率をポップアップ表示することもできる。指定した位置の乗車率は、例えば指定した位置を含む駅間の乗車率と列車乗車率とを含む。これにより、ユーザは、具体的な乗車率を容易に把握することができる。
表示処理部41は、区間乗車率を表示部31に表示させる場合、例えば、区間乗車率を単位期間毎に含む区間乗車率表示画面を表示部31に表示させる。区間乗車率は、上述したように、隣接する2つの駅間の乗車率または利用区間の乗車率である。
図5は、実施の形態1にかかる輸送計画システムの表示部に表示される区間乗車率表示画面の一例を示す図である。図5に示す区間乗車率表示画面60には、区間乗車率が駅間毎および単位期間毎に示される。図5に示す例では、単位期間は、1時間である。
区間乗車率表示画面60では、区間乗車率の違いが色の濃淡で示されており、図5に示す例では、色の濃淡の違いがハッチングの線間隔で示されており、区間乗車率が大きいほどハッチングの線間隔が狭くなっている。なお、表示処理部41は、区間乗車率が大きい駅間ほど列車スジの色を赤くし区間乗車率が小さい駅間ほど列車スジの色を青くすることもできる。
このように、表示処理部41は、区間乗車率を単位期間毎および駅間毎に表示部31に表示させることから、ユーザは、駅間毎且つ単位期間毎に列車2の乗車率が把握できる。そのため、ユーザは、例えば、輸送計画において、区間乗車率が大きい駅間で増便を行ったり、区間乗車率が小さい駅間で減便を行ったりすることができる。なお、駅間における区間乗車率は、ダイヤ図で示されることに限定されず、例えば、表形式で示されてもよい。
図5に示す例では、列車乗車率は、列車2の進行方向が上りである場合と下りである場合とを含めた区間乗車率であるが、表示処理部41は、列車2の進行方向が上りである場合の上りの列車乗車率と列車2の進行方向が下りである場合の下りの列車乗車率とを個別に表示部31に表示させることもできる。
図6は、実施の形態1にかかる輸送計画システムの表示部に表示される区間乗車率表示画面の他の例を示す図である。図6に示す区間乗車率表示画面61には、特定の時間帯の区間乗車率が示されている。図6に示す例では特定の時間帯は、8時である。
図6に示す区間乗車率表示画面61では、8時台において、A駅~C駅を利用区間とする区間乗車率が最も大きく、B駅~E駅を利用区間とする区間乗車率が次に大きく、B駅~D駅を利用区間とする区間乗車率が次に大きく、C駅~F駅およびA駅~F駅を利用区間とする区間乗車率が最も小さいことが示されている。なお、利用区間における区間乗車率は、ダイヤ図で示されることに限定されず、例えば、表形式で示されてもよい。
このように、表示処理部41は、区間乗車率を利用区間毎に表示部31に表示させることから、ユーザは、利用区間毎に列車2の乗車率が把握できる。そのため、ユーザは、例えば、輸送計画において、区間乗車率が大きい利用区間で増便を行ったり、区間乗車率が小さい利用区間で減便を行ったりすることができる。なお、利用区間における区間乗車率は、ダイヤ図で示されることに限定されず、例えば、表形式で示されてもよい。
表示処理部41は、列車遅延率を表示部31に表示させる場合も、列車乗車率の場合と同様に、列車遅延率の各々を表す複数の列車スジを含むダイヤ図を表示部31に表示させる。例えば、表示処理部41は、列車遅延率が大きいほど列車スジの太さを太くしたり列車スジの色を濃くしたりすることができる。
また、表示処理部41は、例えば、列車遅延率が大きいほど列車スジを太くし且つ列車2の駅間の遅延率が大きいほど列車スジの駅間単位の部分の色を濃くしたりすることもできる。また、表示処理部41は、例えば、列車遅延率が大きいほど列車スジを太くし且つ列車2の駅間の遅延率が大きいほど列車スジの駅間単位の部分の色を赤くし列車2の駅間の遅延率が小さいほど列車スジの駅間単位の部分の色を青くしたりすることもできる。
図3に戻って、輸送計画システム3の説明を続ける。輸送計画システム3における処理部33の評価部42は、情報取得部40で取得された判定情報に基づいて、列車2の基本ダイヤまたは実施ダイヤを評価する。
例えば、評価部42は、列車乗車率が上限閾値を超えた列車スジがあるか否かを判定し、列車乗車率が上限閾値を超えた列車スジを改善すべき列車スジとして表示部31に表示させる。この場合、評価部42は、例えば、増便、車両の追加、または臨時列車の追加などの提案内容を示す提案情報を改善すべき列車スジに加えて表示部31に表示させることができる。
また、評価部42は、列車乗車率が下限閾値未満の列車スジがあるか否かを判定し、列車乗車率が下限閾値未満の列車スジを改善すべき列車スジとして表示部31に表示させる。この場合、評価部42は、例えば、減便または車両の削減などの提案内容を示す提案情報を改善すべき列車スジに加えて表示部31に表示させることができる。第2閾値は、第1閾値よりも小さい値である。
また、評価部42は、区間乗車率が上限閾値を超えた区間があるか否かを判定し、区間乗車率が上限閾値を超えた区間を改善すべき区間として表示部31に表示させる。この場合、評価部42は、例えば、区間乗車率が上限閾値を超えた区間における増便、車両の追加、または臨時列車の追加などの提案内容を示す提案情報を改善すべき区間に加えて表示部31に表示させることができる。
また、評価部42は、区間乗車率が下限閾値未満の区間があるか否かを判定し、区間乗車率が下限閾値未満の区間を改善すべき区間として表示部31に表示させる。この場合、評価部42は、例えば、区間乗車率が下限閾値未満の区間における減便または車両の削減などの提案内容を示す提案情報を改善すべき区間に加えて表示部31に表示させることができる。
また、評価部42は、列車遅延率が上限閾値を超えた列車スジがあるか否かを判定し、列車遅延率が上限閾値を超えた列車スジを改善すべき列車スジとして表示部31に表示させる。この場合、評価部42は、例えば、増便、車両の追加、または臨時列車の追加などの提案内容を示す提案情報を改善すべき列車スジに加えて表示部31に表示させることができる。
このように、評価部42は、列車乗車率、区間乗車率、および列車遅延率に基づいて、ダイヤの改善箇所を提示することができる。そのため、実施の形態1にかかる鉄道システム1では、列車乗車率、区間乗車率、および列車遅延率の観点から実績ダイヤを修正可能となり、計画ダイヤ情報の改善点の発見が容易になり、混雑緩和に向けたダイヤ作成が期待でき、輸送計画の精度向上に寄与することができる。
つづいて、フローチャートを用いてサーバ6の処理部11による処理を説明する。図7は、実施の形態1にかかるサーバの処理部による処理の一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、サーバ6の処理部11は、運行管理システム4などからネットワーク7および通信部10を介して実績ダイヤ情報を取得する(ステップS10)。また、処理部11は、運行管理システム4または列車2の車上装置などからネットワーク7および通信部10を介して乗車情報を取得する(ステップS11)。また、処理部11は、駅設備5などからネットワーク7および通信部10を介して利用情報を取得する(ステップS12)。
次に、処理部11は、ステップS10~S12で取得した実績ダイヤ情報、乗車情報、および利用情報に基づいて、列車乗車率、区間乗車率、および列車遅延率を判定する(ステップS13)。そして、処理部11は、判定した列車乗車率、区間乗車率、および列車遅延率を含む判定情報を輸送計画システム3へ通信部10およびネットワーク7を介して出力し(ステップS14)、図7に示す処理を終了する。
つづいて、フローチャートを用いて輸送計画システム3の処理部33による処理を説明する。図8は、実施の形態1にかかる輸送計画システムの処理部による処理の一例を示すフローチャートである。
図8に示すように、輸送計画システム3の処理部33は、サーバ6から判定情報を取得したか否かを判定する(ステップS20)。処理部33は、判定情報を取得したと判定した場合(ステップS20:Yes)、取得した判定情報を記憶部34に記憶させる(ステップS21)。
処理部33は、ステップS21の処理が終了した場合、判定情報を取得していないと判定した場合(ステップS20:No)、ユーザによる入力部32への判定情報表示操作があるか否かを判定する(ステップS22)。処理部33は、判定情報表示操作があると判定した場合(ステップS22:Yes)、判定情報を取得済みであるか否かを判定する(ステップS23)。
処理部33は、判定情報を取得済みであると判定した場合(ステップS23:Yes)、取得済みの判定情報を記憶部34から取得し(ステップS24)、取得した判定情報を表示部31に表示させる(ステップS25)。また、処理部33は、判定情報に基づいて、実績ダイヤを評価し、評価結果に基づいて、提案情報を表示部31に表示させる(ステップS26)。
処理部33は、ステップS26の処理が終了した場合、判定情報表示操作がないと判定した場合(ステップS22:No)、判定情報を取得済みでないと判定した場合(ステップS23:No)、動作終了のタイミングになったか否かを判定する(ステップS27)。処理部33は、例えば、輸送計画システム3の不図示の電源がオフされたと判定した場合または入力部32への動作終了の操作が行われたと判定した場合に、動作終了のタイミングになったと判定する。
処理部33は、動作終了のタイミングになっていないと判定した場合(ステップS27:No)、処理をステップS20へ移行し、動作終了のタイミングになったと判定した場合(ステップS27:Yes)、図8に示す処理を終了する。
実施の形態1で説明した処理部11,33のハードウェア構成について説明する。処理部11,33は、処理回路により実現される。処理回路は、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサおよびメモリであってもよいし、専用のハードウェアであってもよい。処理回路は制御回路とも呼ばれる。
図9は、実施の形態1にかかる処理部の各々が備える処理回路をプロセッサおよびメモリで実現する場合の処理回路の構成例を示す図である。図9に示す処理回路90は制御回路であり、プロセッサ91およびメモリ92を備える。処理回路90がプロセッサ91およびメモリ92で構成される場合、処理回路90の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ92に格納される。処理回路90では、メモリ92に記憶されたプログラムをプロセッサ91が読み出して実行することにより、各機能を実現する。すなわち、処理回路90は、処理部11,33のいずれかの処理が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ92を備える。このプログラムは、処理回路90により実現される各機能を処理部11,33のいずれかに実行させるためのプログラムであるともいえる。このプログラムは、プログラムが記録された記録媒体により提供されてもよいし、通信媒体など他の手段により提供されてもよい。
ここで、プロセッサ91は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)などである。また、メモリ92は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
図10は、実施の形態1に係る処理部が備える処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の処理回路の例を示す図である。図10に示す処理回路93は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。処理回路については、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、処理回路は、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
輸送計画システム3は、一体化された1つの装置で構成されてもよく、離れた位置にある2つ以上の装置で構成されてもよく、クライアント装置とサーバ装置とで構成されてもよい。また、サーバ6は、1つのサーバ装置で構成されてもよく、複数のサーバ装置で構成されてもよい。例えば、サーバ6は、処理サーバ装置とデータサーバ装置とを含む複数の装置で構成されてもよい。
以上のように、実施の形態1にかかる鉄道システム1は、輸送計画システム3と、サーバ6とを備える。輸送計画システム3は、列車2の輸送計画を作成する。サーバ6は、列車2の運行管理を行う運行管理システム4の情報、列車2の情報、および列車2が停車する駅の設備である駅設備5の情報を収集し、収集した情報を処理する。サーバ6は、実績ダイヤ情報取得部23と、乗車情報取得部24と、利用情報取得部25と、判定部21と、出力処理部22とを備える。実績ダイヤ情報取得部23は、運行管理システム4の実績ダイヤ情報を取得する。乗車情報取得部24は、列車2の乗車情報を取得する。利用情報取得部25は、駅設備5の利用情報を取得する。判定部21は、実績ダイヤ情報取得部23で取得された実績ダイヤ情報、乗車情報取得部24で取得された乗車情報、および利用情報取得部25で取得された利用情報に基づいて、列車2毎の乗車率である列車乗車率と列車2の区間毎の乗車率である区間乗車率とを判定する。出力処理部22は、判定部21によって判定された列車乗車率を示す情報と区間乗車率を示す情報とを含む判定情報を輸送計画システム3へ出力する。これにより、鉄道システム1では、実績ダイヤを列車乗車率および区間乗車率の観点から基本ダイヤまたは実施ダイヤと比較が可能となり、鉄道利用者のニーズに合わせて効率的に列車2を運行させるダイヤの作成を支援することができる。
また、判定部21は、実績ダイヤ情報取得部23で取得された実績ダイヤ情報に基づいて、列車2毎の遅延率である列車遅延率を判定する。出力処理部22は、列車遅延率を示す情報をさらに含む情報を判定情報として輸送計画システム3へ出力する。これにより、鉄道システム1では、実績ダイヤを列車乗車率および区間乗車率に加えて列車遅延率の観点から基本ダイヤまたは実施ダイヤと比較が可能となり、鉄道利用者のニーズに合わせて効率的に列車2を運行させるダイヤの作成を支援することができる。
また、区間は、各乗客による列車2の利用区間であり、判定部21は、利用区間毎の乗客数に基づいて、区間乗車率を判定する。これにより、鉄道システム1では、利用区間毎の鉄道利用者のニーズを把握することができ、鉄道利用者のニーズに合わせて効率的に列車2を運行させるダイヤの作成を支援することができる。
また、輸送計画システム3は、サーバ6から出力された判定情報を取得する情報取得部40と、情報取得部40で取得された判定情報を表示部31に表示させる表示処理部41とを備える。これにより、鉄道システム1では、輸送計画システム3において表示部31に表示された判定情報に基づいて、実績ダイヤを列車乗車率および区間乗車率などの観点から基本ダイヤまたは実施ダイヤと比較が可能となる。
また、表示処理部41は、乗車率の大きさに応じた表示態様で列車乗車率と区間乗車率とを表示部31に表示させる。これにより、鉄道システム1では、改善が必要となる列車乗車率および区間乗車率を容易に把握することができる。
輸送計画システム3は、情報取得部40で取得された判定情報に基づいて、列車2の基本ダイヤまたは実施ダイヤを評価して基本ダイヤまたは実施ダイヤの改善点を表示部31に表示させる評価部42を備える。これにより、鉄道システム1では、計画ダイヤ情報の改善点を容易に把握することができ、混雑緩和に向けたダイヤ作成が期待でき、輸送計画の精度向上に寄与することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 鉄道システム、2 列車、3 輸送計画システム、4 運行管理システム、5 駅設備、6 サーバ、7 ネットワーク、10,30 通信部、11,33 処理部、12,34 記憶部、20,40 情報取得部、21 判定部、22,44 出力処理部、23 実績ダイヤ情報取得部、24 乗車情報取得部、25 利用情報取得部、26 列車乗車率判定部、27 区間乗車率判定部、28 列車遅延率判定部、31 表示部、32 入力部、41 表示処理部、42 評価部、43 ダイヤ作成支援部、50 列車乗車率表示画面、60,61 区間乗車率表示画面、90,93 処理回路、91 プロセッサ、92 メモリ。

Claims (9)

  1. 列車の輸送計画を作成する輸送計画システムと、
    前記列車の運行管理を行う運行管理システムの情報、前記列車の情報、および前記列車が停車する駅の設備である駅設備の情報を収集し、収集した情報を処理するサーバと、を備え、
    前記サーバは、
    前記運行管理システムの実績ダイヤ情報を取得する実績ダイヤ情報取得部と、
    前記列車の乗車情報を取得する乗車情報取得部と、
    前記駅設備の利用情報を取得する利用情報取得部と、
    前記実績ダイヤ情報取得部で取得された前記実績ダイヤ情報、前記乗車情報取得部で取得された前記乗車情報、および前記利用情報取得部で取得された前記利用情報に基づいて、前記列車毎の乗車率である列車乗車率と前記列車の区間毎の乗車率である区間乗車率とを判定する判定部と、
    前記判定部によって判定された前記列車乗車率を示す情報と前記区間乗車率を示す情報とを含む判定情報を前記輸送計画システムへ出力する出力処理部と、を備える
    ことを特徴とする鉄道システム。
  2. 前記判定部は、
    前記実績ダイヤ情報取得部で取得された前記実績ダイヤ情報に基づいて、前記列車毎の遅延率である列車遅延率を判定し、
    前記出力処理部は、
    前記列車遅延率を示す情報をさらに含む情報を前記判定情報として前記輸送計画システムへ出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の鉄道システム。
  3. 前記区間は、
    各乗客による前記列車の利用区間であり、
    前記判定部は、
    前記利用区間毎の乗客数に基づいて、前記区間乗車率を判定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の鉄道システム。
  4. 前記輸送計画システムは、
    前記サーバから出力された前記判定情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部で取得された前記判定情報を表示部に表示させる表示処理部と、を備える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の鉄道システム。
  5. 前記表示処理部は、
    乗車率の大きさに応じた表示態様で前記列車乗車率と前記区間乗車率とを前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の鉄道システム。
  6. 前記輸送計画システムは、
    前記情報取得部で取得された前記判定情報に基づいて、前記列車の基本ダイヤまたは実施ダイヤを評価して前記基本ダイヤまたは前記実施ダイヤの改善点を前記表示部に表示させる評価部を備える
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の鉄道システム。
  7. 列車の運行管理を行う運行管理システムの実績ダイヤ情報を取得する実績ダイヤ情報取得部と、
    前記列車の乗車情報を取得する乗車情報取得部と、
    前記列車が停車する駅の設備である駅設備の利用情報を取得する利用情報取得部と、
    前記実績ダイヤ情報取得部で取得された前記実績ダイヤ情報、前記乗車情報取得部で取得された前記乗車情報、および前記利用情報取得部で取得された前記利用情報に基づいて、前記列車毎の乗車率である列車乗車率と前記列車の区間毎の乗車率である区間乗車率とを判定する判定部と、
    前記判定部によって判定された前記列車乗車率を示す情報と前記区間乗車率を示す情報とを含む判定情報を輸送計画システムへ出力する出力処理部と、を備える
    ことを特徴とするサーバ。
  8. 列車の運行管理を行う運行管理システムの実績ダイヤ情報を取得するステップと、
    前記列車の乗車情報を取得するステップと、
    前記列車が停車する駅の設備である駅設備の利用情報を取得するステップと、
    取得された前記実績ダイヤ情報、前記乗車情報、および前記利用情報に基づいて、前記列車毎の乗車率である列車乗車率と前記列車の区間毎の乗車率である区間乗車率とを判定するステップと、
    判定された前記列車乗車率を示す情報と前記区間乗車率を示す情報とを含む判定情報を輸送計画システムへ出力するステップと、を含む
    ことを特徴とする情報処理方法。
  9. 列車の運行管理を行う運行管理システムの実績ダイヤ情報を取得するステップと、
    前記列車の乗車情報を取得するステップと、
    前記列車が停車する駅の設備である駅設備の利用情報を取得するステップと、
    取得された前記実績ダイヤ情報、前記乗車情報、および前記利用情報に基づいて、前記列車毎の乗車率である列車乗車率と前記列車の区間毎の乗車率である区間乗車率とを判定するステップと、
    判定された前記列車乗車率を示す情報と前記区間乗車率を示す情報とを含む判定情報を輸送計画システムへ出力するステップと、をコンピュータに実行させる
    ことを特徴とする情報処理プログラム。
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