JP2008184032A - ダイヤ作成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】計画したダイヤに列車の混雑度合いを視覚的に明示して、ダイヤ施行前に混雑解消の検討を容易に行うことができるダイヤ作成装置を得る。
【解決手段】基本データ管理手段1が管理する駅及び列車に関するデータを用いてダイヤ作成処理部2によりダイヤを作成し、この作成されたダイヤと予め用意されている時間帯毎及び駅毎の乗降客数の実績データとに基づき、乗降客数予測手段3が時間帯毎及び駅毎の乗降客数を予測し、この時間帯毎及び駅毎の乗降客数の予測結果に基づき、ダイヤ表示手段4が、ダイヤ作成処理部2により作成されたダイヤの各列車の各駅間の混雑度合いを算出するとともに、この算出した混雑の度合いをダイヤに重ね合わせて表示するようにした。
【選択図】図1
Description
そして、オペレータはこれを確認した後に、ダイヤ作成開始を指示入力することにより、データ入力部が、列車ダイヤ作成の設定条件をダイヤ自動作成部に通知する。すると、ダイヤ自動作成部が、この通知された列車ダイヤ作成条件の下に、データ記憶部から駅データ、列車種別データ、時隔データ、車両運用データ、乗務員運用データ、自動作成ルールデータを読み出し、これらのデータを用いて列車ダイヤを自動作成する。
次に、列車ダイヤの作成後は、作成した列車ダイヤをデータ記憶部に保存すると共に、ダイヤ表示装置に表示する。そして、この表示された列車ダイヤを見て、オペレータは、承認または承認後一部変更を入力して、列車ダイヤの作成を終了する。
従って、ダイヤ作成者は、過去の膨大なデータを駆使し、経験則に沿ってダイヤを作成するため、ダイヤ施行後に混雑度合いが高い列車が判明するという問題があった。
以下、この発明の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1によるダイヤ作成装置を示す構成図である。
図1において、ダイヤ作成装置は、1〜4により構成される。基本データ管理手段1(データ管理手段)は、ダイヤ作成時の基本となる、路線や駅設備などのデータを管理する。ダイヤ作成処理部2は、基本データ管理手段1の管理するデータを用いてダイヤを作成する。乗降客数予測手段3は、ダイヤ作成処理部2により作成されたダイヤデータと、別システムから取得した時間帯毎及び駅毎の乗降客数の実績データをもとに、時間帯毎及び駅毎の乗降客数を予測する。ダイヤ評価手段4(ダイヤ表示手段)は、乗降客数の予測結果に基づき、各列車の各駅間の混雑の度合いを算出し、この混雑の度合いを、混雑の度合いに応じた高さで計画ダイヤに重ね合わせて表示する。
図2において、編集画面の縦軸には駅名を、横軸には時刻を示している。列車スジ10は、1列車分の列車ダイヤを示しており、各列車の各駅間の混雑度合い11が、混雑の度合いに応じた高さで列車スジ10上に表示されている。
つまり、列車スジ10は全ての列車について示されるとともに、各列車の各駅間の混雑度合い11は、列車スジ10上に混雑の度合いに応じた高さで表示される。図2で、列車スジ10上で、高さ0で表示されるものは、後述する混雑の度合いが1.0未満であることを示している。
図3(a)は、現行ダイヤに対する乗車率の評価を示す図であり、乗車率12が示されている。図3(b)は、接続列車について、接続駅での到着時刻を1分繰り下げる場合の図、図3(c)は、接続列車について、接続駅での到着時刻を1分30秒繰り上げる場合の図、図3(d)は、図3(b)の結果の再評価を示す図、図3(e)は、図3(c)の結果の再評価を示す図である。
まず、基本データ管理手段1において、駅設備や列車の種別・停車駅情報、各駅における運転時隔、駅間基準運転時分等のダイヤ作成に必要な各種の基本データを登録あるいは登録後の修正を行う。ダイヤ作成処理部2は、主要な駅の始発時刻及び行先駅をダイヤ作成者が決定することにより、基本データ管理手段1によって登録された運転時隔、駅間基準運転時分にしたがって、ある時間範囲内のダイヤを自動的に作成する。
ダイヤ作成処理部2は、さらに、作成した各時間帯のダイヤを組み合わせて、1日分のダイヤを作成する。また、作成したダイヤあるいは1日分のダイヤに対して、例えば、列車スジの追加、削除、停車駅及び着発時刻の変更等の編集を行う。
混雑度合いWは、算出された各列車の当該駅間の乗車乗客数Nと、別途登録された列車編成毎の定員Mを用いて、W=N/Mによって算出される。このWの値に応じて、W<1.0であれば、高さ0、1.0≦W<1.5であれば、高さ1、1.5≦W<2.0であれば、高さ2、2.0≦Wであれば、高さ3というように、予め登録しておいた基準値に対応した高さの断片を列車スジ10上に表示する。この基準値は、予め、ダイヤ作成者が任意に定めるものである。
このように、計画したダイヤについて、乗客実績データから、時間帯毎及び駅毎の乗降客数を推定し、これから各列車の各駅間の混雑度合い11を算出して、これを視覚的に明示するようにした。
これにより、ダイヤ評価手段4は、各列車の各駅間の混雑度合いを一目で判断できる表示を行うことができる。このため、ダイヤの作成者は、混雑度合いが著しい列車及びこの列車と接続等の関連をもつ各列車について、着発時刻や停車駅等の変更を行って計画したダイヤの見直しを行う。そして、このダイヤの見直し後に、再度、乗降客数の推定を行って、混雑度合いを算出して、ダイヤの見直しによる効果を確認する。
図3では、例えば混雑度合いW<0.75であれば青色のスジ、0.75≦W≦1.0であれば水色のスジ、1.0<W≦1.25であれば緑色のスジ、1.25<W≦1.50であればピンクのスジ、1.50<W≦1.75であれば赤のスジというように、混雑度合いを乗車率12としてスジの色で視覚的に明示したものである。
この図3を用いて、計画ダイヤの見直し例を説明する。列車Aと接続列車BとがEI駅で接続する。現状の計画ダイヤ(図3(a))では、EI駅に到着した列車Aの乗車率12は100%であるが、接続列車Bの乗客が列車Aに乗換えることにより、列車Aの出発時には乗車率が175%になることが予想される。
そこで、接続列車Bについて到着時刻を1分くり下げ(図3(b))または1分30秒くり上げ(図3(c))した場合に列車Aの乗車率12がどのようになるかの見直しを行う。その結果、1分くり下げた場合(図3(d))は、出発時の乗車率が175%、1分30秒くり上げた場合(図3(e))は、125%となることがわかる。このように、計画ダイヤの見直しが視覚的に容易に比較できるようになる。
すなわち、ダイヤ計画時点で乗客が集中する列車及び区間が把握でき、このため、実際にダイヤが運行される前に、混雑緩和のためのダイヤの見直しが可能になり、乗客に優しいダイヤの提供が可能になる。
また、複数のダイヤ案の乗降客数の予測結果について、乗客が集中する列車の本数や乗降客数の混雑の度合いを比較可能になる。よって、複数のダイヤ案の優劣を直感的に判断することが可能になる。
2 ダイヤ作成処理部
3 乗降客数予測手段
4 ダイヤ評価手段
10 列車スジ
11 各駅間の混雑度合い
12 乗車率
Claims (1)
- 駅及び列車に関するデータを管理するデータ管理手段、このデータ管理手段が管理する上記データを用いてダイヤを作成するダイヤ作成処理部、このダイヤ作成処理部により作成された上記ダイヤと予め用意されている時間帯毎及び駅毎の乗降客数の実績データとに基づき、時間帯毎及び駅毎の乗降客数を予測する乗降客数予測手段、及びこの乗降客数予測手段により予測された上記時間帯毎及び駅毎の乗降客数の予測結果に基づき、上記ダイヤ作成処理部により作成された上記ダイヤの各列車の各駅間の混雑度合いを算出するとともに、この算出した混雑の度合いを上記ダイヤに重ね合わせて表示するダイヤ表示手段を備えたことを特徴とするダイヤ作成装置。
Priority Applications (1)
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Family Applications (1)
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2007
- 2007-01-30 JP JP2007019331A patent/JP2008184032A/ja active Pending
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