JP2018039441A - 評価システム及び評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】状況に合わせて乗客需要を予測し、ダイヤ案を高速に評価できる評価システムを提供する。【解決手段】交通機関利用者情報31と入場出場駅間の移動パタン情報33を参照し、乗客の乗車位置への到着時刻を推定し、時間帯と入場駅毎に各駅間を利用する乗客数の乗客流マトリクス34を生成する乗客流マトリクス生成部21と、乗客流マトリクスと交通機関運行情報32を用いて乗車人数を推定し、乗客の不効用値を算出する評価部22と、列車の混雑度と交通機関運行情報を参照し、輸送障害時、平常時、非平常時を判定し、判定結果に応じた乗客流マトリクスを生成する非平常時情報検出部23と、リアルタイムに取得した列車の混雑度と交通機関運行情報を参照して輸送障害の検出時には輸送障害時の乗客流マトリクスを選択し、非検出時には混雑履歴データを参照して過去との差分の最も小さい日の乗客流マトリクスを選択する乗客需要予測部24と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、交通機関の運行情報を評価する評価システムおよび評価方法に関する。
バス、鉄道などの交通機関は、計画されたダイヤ(運行情報)に基づいて運行されている。しかし、輸送障害や災害などによって運行が停止し、ダイヤが乱れた場合、乗客への影響を軽減し、迅速に平常運転へ戻すためにダイヤが変更される。このとき、乗客の流動を考慮して最適なダイヤ案を作成する必要がある。
本技術の背景技術として、国際公開2014/073412号公報(特許文献1)がある。特許文献1には、乗客流計算部と消費電力量計算部とを有する運行ダイヤ評価装置1であって、乗客流計算部は、各列車の運行ダイヤ情報と、乗客の駅の入場及び出場に関する乗客情報とに基づいて、列車の運輸による乗客流に関する乗客流情報を作成し、消費電力量計算部は、乗客流計算部で作成された乗客流情報と運行ダイヤ情報と各列車の車両情報とに基づいて、各列車の乗客数または乗車率を計算するとともに、当該乗客数または当該乗車率に応じた車両重量を反映させた各列車の単位時間ごとの消費電力量を計算するものが記載されている。
国際公開2014/073412号公報
特許文献1に記載されている方法でダイヤを評価すると、一人一人の乗客について乗車列車を割り当て、各乗客の所要時間を計算し、運行ダイヤを評価するので、乗客数に依存して計算時間が増大する。また、評価するダイヤ案の各々についてダイヤ評価処理を行うため、ダイヤ案の数に依存して計算時間が増大する。輸送障害時には修正ダイヤを早急に決定する必要があり、多くの乗客流動や複数ダイヤ案を高速に評価することが課題となる。また、ダイヤ案を正確に評価するためには乗客需要を正確に予測する必要がある。乗客需要は輸送障害の他にもイベントや悪天候などの影響によっても大きく変動するため、状況に合わせた乗客需要予測が課題となる。
そこで、本発明は状況に合わせて乗客需要を予測し、乗客数に依存せず、ダイヤ案を高速に評価することを目的とする。
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、鉄道の運行情報を評価する評価システムであって、乗客が鉄道を利用した履歴が記録される交通機関利用者情報と、入場駅と出場駅との間の移動ルートが記録される移動パタン情報とを格納する記憶部と、前記交通機関利用者情報及び前記移動パタン情報を参照し、乗客の列車の乗車位置への到着時刻を推定し、前記到着時刻の時間帯及び入場駅毎に各駅間を利用する乗客数によって表される乗客流マトリクスを生成する乗客流マトリクス生成部と、前記乗客流マトリクス及び前記列車の運行を示す交通機関運行情報を用いて前記列車の乗車人数を推定し、乗客の不効用値を算出する評価部と、前記列車の混雑度と前記交通機関運行情報を参照し、輸送障害時、平常時、非平常時のいずれであるか判定し、輸送障害時であると判定した場合には輸送障害時の乗客流マトリクスを生成し、平常時であると判定した場合には平常時の乗客流マトリクスを生成し、非平常時であると判定した場合には非平常時の乗客流マトリクスを生成する非平常時情報検出部と、リアルタイムに取得した前記列車の混雑度と前記交通機関運行情報を参照して輸送障害発生を検出し、輸送障害発生が検出された場合には前記輸送障害時の乗客流マトリクスを選択し、輸送障害発生が検出されない場合にはリアルタイムに前記列車の混雑度と実際の混雑率を示す混雑履歴データを参照して過去との差分の最も小さい日の乗客流マトリクスを前記平常時の乗客流マトリクスまたは前記非平常時の乗客流マトリクスの中から選択する乗客需要予測部と、を備える。
本発明の代表的な実施の形態によれば、状況に合わせて乗客需要を予測し、乗客数に依存せず、ダイヤ案を高速に評価することができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
本発明の実施例に係るダイヤ評価装置の構成を示す図である。 (A)は本実施例に係る交通機関利用者情報の構成例を示す図であり、(B)は本実施例に係る交通機関運行情報の構成例を示す図であり、(C)は本実施例に係る移動パタン情報の構成例を示す図である。 (A)は本実施例に係る乗客流マトリクスの構成例を示す図であり、(B)は本実施例に係る乗客流マトリクスの構成例を示す図である。 (A)は本実施例に係る混雑履歴データの構成例を示す図であり、(B)は本実施例に係る非平常時情報の構成例を示す図である。 本実施例に係る数式モデルの概念を示す図である。 本実施例に係る路線の輸送力と迂回乗客数との関係を示す図である。 本実施例に係る乗客流マトリクス生成処理のフローチャートである。 本実施例に係るダイヤ評価処理のフローチャートである。 本実施例に係る入力されたダイヤの一例を示す図である。 本実施例に係る乗客乗車パタンの構成例を示す図であり、(A)は列車Aの乗客乗車パタン、(B)は列車Aから列車Bに乗り換える乗客の乗客乗車パタン、(C)は列車Bの乗客乗車パタンを示す。 (A)本実施例に係るダイヤ評価結果(列車)の構成例を示す図であり、(B)は本実施例に係るダイヤ評価結果(全体)の構成例を示す図である。 本実施例に係る非平常時情報検出処理のフローチャートである。 本実施例に係る乗客需要予測処理のフローチャートである。 本実施例に係る列車の混雑度と混雑履歴データのリアルタイム比較の一例であり、(A)は時系列グラフ、(B)は比較結果を示す。 本実施例に係るメニュー画面の一例を示す図である。 本実施例に係るダイヤ評価画面の一例を示す図である。
<実施例1>
以降、本発明の実施例を、図等を参照して説明する。本発明は鉄道を対象として実施される。
(ダイヤ評価装置)
図1は、本実施例のダイヤ評価装置1の構成を示す図である。
ダイヤ評価装置1は、一般的なコンピュータシステムによって構成され、中央制御装置11、入力装置12、出力装置13、通信装置14、主記憶装置15及び補助記憶装置16を有する。これらの構成は、バスによって相互に接続されている。
中央制御装置11は、主記憶装置15に格納されたプログラムを実行するプロセッサである。入力装置12は、オペレータがダイヤ評価装置1にデータや指示を入力するためのユーザインタフェース(例えば、キーボード、マウスなど)である。出力装置13は、プログラムの実行結果をユーザに提示するためのユーザインタフェース(例えば、ディスプレイ、プリンタなど)である。通信装置14は、ネットワーク4を介して外部システム2や外部サーバ3との間で、ダイヤ評価装置1で用いられる情報を送受信するための通信インタフェース(例えば、NIC(Network Interface Card))である。
主記憶装置15は、不揮発性の記憶素子であるROM及び揮発性の記憶素子であるRAMを含む。ROMは、不変のプログラム(例えば、BIOS)などを格納する。RAMは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)のような高速かつ揮発性の記憶素子であり、補助記憶装置16に格納されたプログラム及びプログラムの実行時に使用されるデータを一時的に格納する。具体的には、主記憶装置15は、乗客流マトリクス生成部21、ダイヤ評価部22、非平常時情報検出部23及び乗客需要予測部24を実現するためのプログラムを格納する。以降、「○○部」を主体とした記述は、中央制御装置11が、補助記憶装置16からプログラムを読み出し、主記憶装置15にロードして実行し、プログラムの機能を実現することを意味する。
補助記憶装置16は、例えば、磁気記憶装置(HDD)、フラッシュメモリ(SSD)等の大容量かつ不揮発性の記憶装置である。また、補助記憶装置16は、中央制御装置11が実行するプログラム及びプログラムの実行時に使用されるデータを格納する。具体的には、補助記憶装置16は、交通機関利用者情報31、交通機関運行情報32、移動パタン情報33、乗客流マトリクス34、混雑履歴データ35、非平常時情報36及びダイヤ評価結果37を格納する。
ダイヤ評価装置1は、ネットワーク4を介して、外部システム2及び外部サーバ3と通信可能に接続されている。本実施例では、外部システム2から混雑履歴データ35及び交通機関運行情報32を取得することを想定するが、これらに限らず、本実施例で必要な様々な情報を外部システム2や外部サーバ3から取得してもよい。
中央制御装置11が実行するプログラムは、リムーバブルメディア(CD−ROM、フラッシュメモリなど)又はネットワーク4を介してダイヤ評価装置1に提供され、非一時的記憶媒体である補助記憶装置16に格納される。このため、ダイヤ評価装置1は、リムーバブルメディアからデータを読み込むインタフェースを有するとよい。
本実施例のダイヤ評価装置1は、物理的に一つの計算機上で、又は、論理的又は物理的に構成された複数の計算機上で構成される計算機システムであり、同一の計算機上で別個のスレッドで動作してもよく、複数の物理的計算機資源上に構築された仮想計算機上で動作してもよい。
(交通機関利用者情報)
図2(A)は、交通機関利用者情報31の構成例を示す図である。交通機関利用者情報31は、利用者による交通機関の利用履歴を示す情報である。
交通機関利用者情報31は、入場時刻欄101、出場時刻欄102、交通機関欄103、入場駅欄104及び出場駅欄105を含む。入場時刻欄101には、利用者が改札口を通過し駅に入場した入場時刻が記録され、出場時刻欄102には、利用者が改札口を通過し駅から出場した出場時刻が記録される。交通機関欄103には、利用者が利用した交通機関の名称が記録される。入場駅欄104には、利用者が入場した駅の名称が記録され、出場駅欄105には、利用者が出場した駅の名称が記憶される。
(交通機関運行情報)
図2(B)は、交通機関運行情報32の構成例を示す図である。
交通機関運行情報32は、輸送機関欄111及び列車到着欄112〜115を含む。輸送機関欄111には、列車番号が記録される。列車到着欄112〜115には、各駅の列車の到着時刻が記憶される。
交通機関運行情報32は、列車の運行を示す情報である。交通機関運行情報32は、列車の駅毎の出発時刻及び到着情報が記録された情報であり、通常は、ダイヤと称される。なお、交通機関運行情報32には、列車の到着情報が記録されなくても、出発時刻が記録されても、出発時刻及び到着時刻の両方が記録されてもよい。また、交通機関運行情報32は、予め計画された計画ダイヤの情報、計画ダイヤから遅れが生じた実績ダイヤの情報、過去に実施したダイヤの調整の履歴、列車の走行位置から取得したリアルタイムな運行ダイヤの情報、将来のダイヤを予測した予測ダイヤの情報などを含む。特に記述がない場合、交通機関運行情報32は路線単位で記憶されるとよい。
(移動パタン情報)
図2(C)は、移動パタン情報33の構成例を示す図である。移動パタン情報33は、利用者が取り得る移動経路のパタンを示す情報である。
移動パタン情報33は、入場駅欄121、出場駅欄122、交通機関欄123、移動ルート欄124及び基準移動時間欄125を含む。入場駅欄121には、利用者が改札口を通過し入場した駅の名称が記録され、出場駅欄122には、利用者が改札口を通過し出場した駅の名称が記録される。交通機関欄123には、利用者が利用した交通機関名が記録され、移動ルート欄124には、入出場駅のペア(以下、ODと記載する)に対応した利用路線の情報が記録され、基準移動時間欄125には、移動ルート124における基準の乗車時間が記憶される。
移動ルート124は、一つのODに対して、複数の利用路線情報を記憶してもよい。例えば、乗車時間、乗換回数、列車の混雑度(座れるか)、運賃などの観点で最適な利用路線情報を記憶してもよい。また、時間帯によって最適な移動ルートが異なる場合、時刻帯毎に異なる移動パタン情報33を記憶してもよい。
基準移動時間125は、平常時のダイヤ(計画ダイヤ)から算出する、又は平常時における交通機関利用者の乗車時間統計値から算出してもよい。移動ルート124に乗り換えを含む場合、乗換時間も乗車時間に含めてもよい。
(乗客流マトリクス)
図3は、乗客流マトリクス34の構成例を示す図である。乗客流マトリクス34は、乗客流を所定の時間ごとに算出してマトリクス化した情報であり、例えば、路線、乗客の列車の乗車位置への到着時刻の時間帯及び入場駅毎に各駅間を利用する乗客数によって表される情報である。乗車位置とは、駅プラットホーム等の、乗客が実際に車両に乗る位置を示す。
図3(A)に示すように、乗客流マトリクス34は、乗客流マトリクス分類欄301、乗客流マトリクスID欄302、入場駅欄303及びマトリクスID欄304を含む。乗客流マトリクス分類欄301には、乗客流マトリクスの分類が記録され、例えば、障害時統計値、平常時統計値、非平常時データの3つで分類する。乗客流マトリクスID欄302には、乗客流マトリクスの識別情報が記録され、記録された識別情報から乗客流マトリクスを参照する。入場駅欄303には、入場駅が記録され、マトリクスID欄304には、時間帯毎のマトリクスの識別情報が記録される。乗客流マトリクス34は、路線単位で記録されるとよい。
また、図3(B)に示すように、乗客人数欄305には、各マトリクスID304に紐づき、各駅間の乗車人数の数値又は数式モデルが記憶される。例えば、マトリクスID(M1)311は、7時58分に駅A(駅Aにおいて乗車する路線のホーム)に到着した人の乗客流情報であり、駅Aから駅Bまで8人乗車し、駅Bから駅Cまで6人が乗車継続し(2人が駅Bで降車)、駅Cから駅Dまで4人が乗車継続(2人が駅Cで降車)という人数の情報が記憶される。
マトリクスID(M4)312は、7時59分に駅Aに到着した乗客流情報であり、乗車人数が数式でモデル化されている。
(混雑履歴データ)
図4(A)は、混雑履歴データ35の構成例を示す図である。混雑履歴データ35は、所定の時間ごとの実際の混雑率を示す情報である。
図4(A)に示すように、混雑履歴データ35は、混雑履歴データ分類欄401、混雑履歴データID欄402、駅間欄403及び平均混雑率欄404を含む。混雑履歴データ分類欄401には、混雑履歴データの分類が記録され、例えば、平常時統計値、非平常時データの2つで分類する。混雑履歴データID欄402には、混雑履歴データの識別情報が記録され、記録された識別情報から混雑履歴データを参照する。駅間欄403には、列車が移動する駅間が記録され、平均混雑率欄404には、時間帯毎の平均混雑率が記録される。混雑履歴データ35は、路線単位で記録されるとよい。
(非平常時情報)
図4(B)は、非平常時情報36の構成例を示す図である。非平常時情報36は、非平常時における乗客流と混雑率とを対応付けた情報である。
図4(B)に示すように、非平常時情報36は、日付欄411、路線欄412、乗客流マトリクスID欄302及び混雑履歴データID欄402を含む。日付欄411には、非平常時であった日付が記録され、路線欄412には、非平常時と判定された路線名が記録される。乗客流マトリクスID欄302及び混雑履歴データID欄402には、日付欄411に記録された日付における、路線欄412に記録された路線名に対応した乗客流マトリクスIDと混雑履歴データIDが記録される。
図5は、図3(B)に示したマトリクスID(M4)312の数式モデルの概念を示す図である。図5を参照して数式モデルの各変数について、例を挙げて説明する。
図5に示す路線では、各停列車321と快速列車322が運行しており、各停列車321は、駅Aにおいて快速列車322を待ち合わせる。駅Aの乗車モデル323では、乗換乗客を含む入場乗客324、他路線からの迂回乗客325、乗換乗客を含む入場乗客324のうち、他路線へ乗車する他路線への迂回乗客326、乗換乗客を含む入場乗客324のうち、快速へ乗車する快速への乗換乗客327の情報がモデル化されている。したがって、乗車モデル323には、駅Aより前の駅で各停列車321に乗車した乗客は含まない。乗換乗客を含む入場乗客324は、平常時の乗客流(例えば、図3(A)に示した平常時統計値として分類される乗客流マトリクス)から算出することができ、図示した例では10人(定数)である。また、他路線からの迂回乗客325を説明変数aとし、他路線への迂回乗客326を説明変数bとし、駅Aにおいて各停列車321から快速列車322へ乗り換える乗客数を説明変数cとした。
この数式モデルでは、次駅間の乗客を確率モデルで表しており、駅Aから駅Bに移動した乗客について、駅Aで乗車した82%の乗客が駅Cまで乗車継続し(18%の乗客が駅Bで降車)、駅Aで乗車した65%の乗客が駅Dまで乗車継続(17%の乗客が駅Cで降車)している。
迂回乗客を示す説明変数a、bについて、二つの路線(路線X、Y)の例を用いて説明する。駅Xから駅Yに移動するための経路として路線Xを利用する経路と路線Yを利用する経路の二つの移動ルートがある。二つの移動ルートの所要時間及び運行本数はほぼ同じであり、乗客は路線Xと路線Yのそれぞれを50%の確率で選択し、乗車している。このとき、駅Xから駅Yに移動するある時間帯の入場者を10人とすると、平常時では5人が路線X、残りの5人が路線Yを利用することになる。このとき、路線Xに輸送障害が発生して運行が完全に停止した場合、目的地まで移動するためには5:5で分散していた乗客の全員が路線Yを利用する。このため、路線Xの利用者は0人、路線Yの利用者は10人となる。これは路線Xの輸送力と路線Yの輸送力とに依存して、乗客が乗車する路線が変動することを意味する。輸送力は、どれだけの乗客を輸送できるかの指標であり、平常時との比較として異常時の輸送力を定義すると、輸送力=(異常時のダイヤにおける単位時間あたりの運行本数×乗車容量)/(平常時のダイヤにおける単位時間あたりの運行本数×乗車容量)で算出することができる。
図6は、前述した路線X及び路線Yの輸送力と迂回乗客数との関係を示す図である。
縦軸はY路線への迂回乗客数331であり、横軸はX路線の輸送力332である。図6は、Y路線の輸送力(PY)333が100%の場合と50%の場合との迂回乗客数を示す。X路線の輸送力がY路線の輸送力より低下すると(X1→Y1、X2→Y1)、Y路線への迂回乗客数が増加する。迂回乗客数の最小値は0(X1、X2)であり、最大値はY路線に迂回経路が存在する総乗客数(Y1:定数)となる。
以上のように一つの路線について生成した乗客流マトリクスでも他路線の運行状況を考慮したモデルを生成することによって、状況に合わせて乗客数を変動させることができる。乗客流マトリクスの生成方法については後述する。
(ダイヤ評価結果)
図1に戻り、説明を続ける。ダイヤ評価結果37は、ダイヤ評価部22によるダイヤの評価によって得られた情報であり、その詳細は後述する。
(乗客流マトリクスの生成方法)
図7は、乗客流マトリクス生成部21が乗客流マトリクス34を生成する処理のフローチャートである。
まず、ステップS201において、乗客流マトリクス生成部21は、抽出条件の指定を受け付ける。抽出条件は、例えば、日付、路線名である。これは、日々の交通機関利用者履歴に対し、自動的に全路線について前日の乗客流マトリクスを生成しても、又は、ダイヤ評価装置1のオペレータが任意の条件を指定して生成してもよい。具体的には、乗客流マトリクス生成部21は、オペレータの入力装置12の操作による日付及び路線名の入力を受け付ける。このとき、ある1日の乗客流マトリクスを生成する場合は1日分の日付を指定し、統計的なデータを生成する場合は複数日分の日付を指定する。以下に、「2014年1月1日」、「○○路線」が入力された場合について説明する。なお、日付ではなく、1日の中の特定の時間帯や、複数の日を含む週や月であってもよい。さらに、路線の入力に加えて、路線中の区間(特定の駅間)を指定してもよい。
ステップS202において、乗客流マトリクス生成部21は、対象となる移動パタンを抽出する。具体的には、入力された「○○路線」を検索キーとして、○○路線が移動ルートに含まれる全てのODを移動パタン情報33から抽出する。
ステップS203において、乗客流マトリクス生成部21は、対象となる交通機関利用者情報を抽出する。具体的には、ステップS201で指定された日付「2014年1月1日」及びステップS202で抽出したODのリストを検索キーとして、該当する利用者の情報を交通機関利用者情報31から抽出する。
ステップS204において、乗客流マトリクス生成部21は、乗換先となる対象路線への到着時刻を推定する。対象路線への到着時刻とは、例えば、対象路線の列車が到着するプラットホームに利用者(乗客)が到着した時刻であり、改札入場時刻に改札からプラットホームまで徒歩移動時間を加算して算出することができる(例えば、プラットホームまでの移動が1分であれば、1分を加算する)。
複数路線の乗換を含む移動の場合、乗換先となる対象路線への乗換時刻が到着時刻となる。乗換時刻の推定は、入場駅から乗換駅までの区間の基準移動時間を移動パタン情報33から抽出し、改札入場時刻に改札からプラットホームまでの徒歩移動時間、乗換駅までの基準移動時間、および、乗換の際のホーム間の移動時間を加算することによって、乗換先となる対象路線への到着時刻を推定することができる。しかし、同じODでも、乗客によって移動ルートが異なる場合がある。そこで、乗客の経路推定については拡張機能で後述する。
ステップS205において、乗客流マトリクス生成部21は、移動時間が加算された交通機関利用者情報を参照し、対象路線の乗車時刻、入場駅毎に各駅間移動人数を集計又はモデル化する。具体的には、同じ時刻帯に対象路線へ到着した乗客が、どの駅まで移動したかを集計し、駅間移動人数又は乗客モデルを求める。
具体例を用いて集計方法を説明する。ステップS201で指定された路線を路線Aとし、ステップS204で路線Aの利用者の到着時刻を推定した結果、8時0分〜8時1分の間に8名の乗客が駅Aに到着した。駅Aからは路線Aを利用し、駅B、駅C、駅Dへ移動することができる。到着した8名のうち、駅Bまで2名が移動し、2名が駅Cまで移動し、4名が駅Dまで移動した。これより、駅間の乗車人数を集計すると、駅Aから駅Bへ移動した乗客は8名、駅Bから駅Cまでが6名、駅Cから駅Dまでが4名となる。
駅A〜B間、駅B〜C間、駅C〜D間の乗車人数を、配列[NABBCCD]で定義すると、A駅に8時0分〜8時1分に到着した乗客群は、配列[NABBCCD]=[8 6 4]で表すことができる。これにより、図3(B)のマトリクスID(M1)311に示すようなデータを生成できる。つまり、乗客流マトリクスは、乗車を継続する確率として算出することもでき、駅Aの到着乗客をN人として[NABBCCD]=N[1 (3/4) (1/2)]と表すことができる。
前述した例では、時間幅を1分で集計したが、時間幅は、より短い又は長い時間幅で集計してもよい。集計する時間幅の設定はオペレータが任意に設定する、又は列車の到着時刻の間隔(時隔)に合わせた分解能をオペレータが設定してもよい。例えば、列車の最小時隔が2分であり、時隔に対する時間分解能を2と設定したとき、2分/2=1分の単位の時間幅で集計すればよい。路線や時刻帯によって最小時隔が異なるため、路線や時刻帯に合わせて集計の時間幅も変更してもよい。集計の時間幅は後述するダイヤ評価処理速度に影響を与える。精度と処理速度とはトレードオフの関係となる。しかし、乗客が増えても乗客流マトリクスの要素数は変わらないため、時間幅を任意に設定することによってユーザが望む評価精度及び評価処理速度を設定することができる。集計の時間幅の最小単位は入場時刻情報の最小単位であり、1秒単位で入場時刻が分かっていれば、最小で1秒単位での集計が可能となる。また、列車の到着時刻の間隔(時隔)に合わせた分解能をシステムが自動的に設定してもよい。さらに、評価精度及び評価処理速度の入力を受け付け、システムが分解能を算出して設定してもよい。
ステップS206において、乗客流マトリクス生成部21は、乗客流マトリクス34を生成して、そのデータをダイヤ評価装置1内に記憶する。具体的には、ステップS205で生成した各配列にIDを割り当て、図3(B)のような、駅と時刻のマトリクスを生成し、補助記憶装置16又は主記憶装置15に記憶する。
(ダイヤ評価方法)
図8は、ダイヤ評価部22がダイヤを評価する処理のフローチャートである。
ステップS401において、ダイヤ評価部22は、評価されるダイヤの入力を受け付ける。具体的には、ダイヤ評価部22は、オペレータの入力装置12の操作により、ダイヤを評価する路線及びダイヤを評価する区間(例えば、駅間)の入力又は選択を受け付ける(図16参照)。なお、ダイヤを評価する時間的範囲(例えば、図16に示すダイヤ評価範囲912)の指定を受け付けてもよい。ダイヤとは、例えば、交通機関運行情報32であり、過去の実績ダイヤ、リアルタイムな運行ダイヤ、将来の予測ダイヤなどである。ダイヤのデータは通信装置14を介してネットワーク4によって外部システム2や外部サーバ3から取得してもよい。また、入力されたダイヤを補助記憶装置16に格納してもよい。
ステップS402において、ダイヤ評価部22は、受け付けられたダイヤの乗客流マトリクス34を抽出する。具体的には、ステップS401で入力又は選択された路線及び区間の乗客流マトリクス34を抽出する。乗客流マトリクス34はバッチ処理等によって乗客流マトリクス生成部21で生成され、補助記憶装置16に記憶される。リアルタイムにダイヤを評価する際に、最適な乗客流マトリクス34を選択する方法については、乗客需要予測部24(図13)で述べ、ここでの説明は省略する。
ステップS403において、ダイヤ評価部22は、乗客乗車パタンを作成する。ダイヤ評価部22は、乗客乗車パタンを、入力されたダイヤ及び抽出した乗客流マトリクス34を用いて作成する。
図9は、入力されたダイヤの一例を示す図である。図9を参照して、入力されたダイヤから得られるデータについて説明する。
図9に示すダイヤは、路線A501の列車運行情報であり、具体的には、列車A502、列車B503、列車C504の運行情報である。各駅での列車到着間隔(例えば、列車A502と列車B503の列車到着間隔)が時隔505である。これらの列車が次駅の到着までにかかる時間が移動時間506である。図9に示すダイヤでは、列車A502は駅Bに到着後、運休となっている。途中駅で列車が運休した場合、運休となった駅で、乗客が次列車へ乗り換える。
図10は、乗客乗車パタンの構成例を示す図である。乗客乗車パタンは、乗客が列車に乗車するタイミングを示す情報である。乗客乗車パタンは1列車ごとに作成され、乗換による乗車を含む。例えば、図10(A)に示す乗客乗車パタン601は、図9に示す列車A502の乗客の乗車パタンである。乗客乗車パタン601は、停車駅611、列車到着時刻612、次駅までの移動時間613、前列車との時隔614、次列車との時隔615、マトリクスID616及び乗客待ち時間617を含む。これらの情報は、入力されたダイヤから得ることができる。
マトリクスID616は、列車到着時刻612及び前列車との時隔614を用いて、乗客流マトリクス34から参照する。具体的には、駅Aの列車到着時刻612を7時59分、前列車との時隔614を2分としたとき、7時58分から7時59分までの駅AにおけるマトリクスID304を参照する。図10(A)は、乗客流マトリクス34を集計した時間幅を1分とした場合の例を示しており、A駅の7時58分のマトリクスID(M1)とA駅の7時59分のマトリクスID(M4)の二つを列車A502の駅Aでの乗客乗車データとして参照している。また、B駅の7時59分のマトリクスID(M5)とB駅の8時00分のマトリクスID(M8)の二つを列車A502の駅Bでの乗客乗車データとして参照している。
列車A502は、駅Bで運転を休止したので、駅Bの次の駅Cにおける乗客流マトリクスは乗換(N1)618となる。
図10(B)に示すように、列車A502から列車B503に乗り換える乗客の乗客乗車パタン602は、駅Aから列車Aに乗車する乗客のマトリクスM1、M4について、駅Bよりも先の駅に移動するはずだった乗客と、駅Bから列車Aに乗車するはずだった乗客のマトリクスM5、M8とを合計したマトリクスID(N1)621で表すことができる。マトリクスM5、M8は、マトリクスM1、M4と同様、図3(B)に示した乗客流マトリクス34に記憶されている情報である。
図10(C)に示す乗客乗車パタン603は、図9に示す列車B503の乗客の乗車パタンである。乗客乗車パタン603は、停車駅631、列車到着時刻632、次駅までの移動時間633、前列車との時隔634、次列車との時隔635、マトリクスID636及び乗客待ち時間637を含む。図10(C)に示すように、列車A502から乗客が乗り換えた列車B503の乗客乗車パタン603は、駅Aから列車Bに乗車する乗客のマトリクスM7、M10と、駅Bから列車Bに乗車する乗客のマトリクスM11、M14と、駅Bで列車A502から列車B503に乗り換える乗客のマトリクス(N1)621を含む。
乗客待ち時間637は、マトリクスID毎の待ち時間であり、列車到着時刻632を0分として、列車到着時刻632より前の時刻のマトリクスIDに待ち時間を加算する(図10(A)、(C)に示す例では、1分単位で乗客流を集計し、1分単位で待ち時間が増加する)。図9に示すように列車Aが運休する場合、同路線内で列車間の乗り換えが発生する。このような乗り換えが発生した場合、前列車から乗客データを引き継いでもよい(図10(C)に示す例では、マトリクスID(N1)が列車Aから乗り換える乗客データとなり、前列車である列車Aについての駅Bにおける前列車との乗客待ち時間617(1分(M1に対応する乗客待ち時間)+1分(M5に対応する乗客待ち時間)=2分)がマトリクスID(N1)に対応する乗客待ち時間637に引き継がれる)。
前述したように、予め生成したマトリクスIDを入力ダイヤに割り当てることによって、乗客乗車パタンを作成することができ、乗客1人1人の乗車列車を計算するより高速に処理を行うことができる。
図8に戻り、説明を続ける。ステップS404において、ダイヤ評価部22は、乗客の不効用値を算出する。具体的には、まず、図11(A)に示す第1のダイヤ評価結果(列車)701を作成し、次に、ダイヤ評価結果(列車)701を集計して、図11(B)に示すダイヤ評価結果(全体)711を算出する。不効用とは、乗客が被る不満・苦痛の度合いを示す指標であり、例えば、車両混雑度が高い、移動時間が増加する、等の場合に、不効用の値が大きくなる。不効用値とは、利用者の視点から列車ダイヤを評価するための指標であって、待ち時間、乗換時間、乗換回数、混雑率などを乗車時間の増加分として換算した値である。このように、不効用値によって乗客の不利益を表すことができる。一般に、不効用値は乗客への影響を表す指標であるが、従業員や環境への影響を表す指標を、それぞれ従業員不効用値、環境不効用値として定義してもよい。
第1のダイヤ評価結果(列車)701は、ステップS403で作成した乗客乗車パタンを用いて、輸送機関702、駅間703、乗車人数704、混雑度705、総待ち時間706、次駅までの総増加乗車時間707及び乗換人数708などを含む評価結果として生成される。
輸送機関702は、例えば列車番号である。駅間703は、列車が運行する隣接した二つの駅間の情報である。乗車人数704は、列車に関連付けられた全てのマトリクスIDについて、図3(B)に示すテーブルの乗車人数を各駅間で集計した結果である。
混雑度705は、列車の混雑度であり、例えば、列車を編成する各車両の乗車容量に対する乗車人数の和である。例えば、1200人の乗車容量がある列車に120人の乗客が乗車している場合、混雑度705は10%である。
総待ち時間706は、路線が発着するプラットホームに乗客が到着してから列車に乗車するまでのプラットホーム内での待ち時間の合計値である。例えば、駅Aから駅Bの移動であれば、駅Aで入場者した乗客について入場時間帯ごとの乗客待ち時間617と入場者数とを乗じ、合計値を算出する。
次駅までの総増加乗車時間707は、乗客の移動時間の基準移動時間125からの増加量を合計した値である。具体的には、駅Aから駅Bまでの基準移動時間125が2分、実際の移動時間が3分、乗車人数が60人である場合、駅Aから駅Bまでの総増加乗車時間707は、(3分−2分)×60=60分(1時間)となる。
乗換人数708は、例えば、図9に示す列車A502のように、列車が途中で運休した場合、運休した列車を降車し、次の列車に乗り換える乗客数である。具体的には、図9に示す列車A502において、駅Bから駅Cに移動する乗客が360人であり、列車A502が駅Bで運休した場合、駅Bから駅Cに移動する乗客360人が乗換人数として集計される。その他、快速への乗換や、乗客数が乗車容量を超えた場合に次列車を待つことについても乗換として扱ってもよい。
第2のダイヤ評価結果(全体)711は、例えば、混雑区間712、総待ち時間713、総増加乗車時間714、乗換人数715及びこれらを総合した総合不効用値716などを含み、ダイヤ評価結果(列車)701を集計した結果である。
混雑区間712は、ある路線のすべての運行区間(隣接する駅間)において、一つの列車の通過を1区間として、その通過した列車が混雑していた区間数である。具体的には、ダイヤ評価結果(列車)701に記録した混雑度705から、各区間を通過したときに混雑しているかを判定する。例えば、混雑率が100%以上であれば混雑していると判定し、混雑率が100%以上の区間の数を集計する。
総待ち時間713は、ダイヤ評価結果(列車)701において列車ごとかつ区間ごとに算出した総待ち時間706を全ての列車及び区間で集計した結果である。
総増加乗車時間714は、ダイヤ評価結果(列車)701で列車ごとかつ区間ごとに算出した次駅までの総増加乗車時間707を全ての列車及び区間で集計した結果である。
乗換人数715は、ダイヤ評価結果(列車)701で列車ごとかつ区間ごとに算出した乗換人数708を全ての列車及び区間で集計した結果である。
総合不効用値716は、前述した各不効用値を一つの指標として集計したものである。混雑区間、乗換人数などに所定の係数を乗じて時間換算し、全ての不効用値を時間の指標として集計した結果である。具体的には、混雑区間の1区間を1分の増加乗車時間とする、乗換1回について5分の増加乗車時間とするなど、所定の係数を乗じて時間に換算する。
前述したダイヤ評価結果(列車)701及びダイヤ評価結果(全体)711は、ダイヤ評価結果37として補助記憶装置16に格納される。
図8に戻り、説明を続ける。ステップS405において、ダイヤ評価部22は、評価結果を画面に表示する。画面の内容は以下に詳しく説明することとし、ダイヤ評価処理の説明はここで終了する。
(非平常時検出部)
図12は、非平常時情報検出部23が非平常時情報を作成する処理のフローチャートであり、1日の交通機関運行終了後にバッチ処理として実行されることを想定したものである。
ステップS601において、非平常時情報検出部23は、列車の混雑度、運行ダイヤ、交通機関利用者情報の入力を受け付ける。具体的には、非平常時情報検出部23は、オペレータの入力装置12の操作により、1日分の列車の混雑度、運行ダイヤ、交通機関利用者情報を取得する。ここで、外部システム2とは、例えば、列車の運行管理システム、応荷重データ(各車両の混雑度)を集計するシステム、ICカード乗車券履歴の集計システムなどである。列車の混雑度とは、例えば混雑履歴データ35であり、運行ダイヤとは、例えば、交通機関運行情報32であり、過去の実績ダイヤや計画ダイヤなどである。交通機関利用者情報とは、例えば、交通機関利用者情報31である。
ステップS602において、非平常時情報検出部23は、輸送障害が発生していたかを判定する。具体的には、ステップS601で取得した運行ダイヤから輸送障害発生の有無を判定する。運行ダイヤには、例えば、当日の計画ダイヤと実績ダイヤが含まれる。計画ダイヤと実績ダイヤを用いれば、各駅での発着時刻について計画と実績の差分から遅延時間を計算することができる。また、計画されていた列車が実績で運行されていなければ運休していたことが分かる。輸送障害が発生した場合、運休や遅延が必ず発生する。そのため、任意のしきい値以上、例えば、10分以上の遅延や、運休の有無により、輸送障害が発生していたかどうかを判定することができる。計画ダイヤと実績ダイヤの比較によって、障害発生路線、障害発生駅、障害発生時刻、障害終了時刻などの情報も得ることができる。
ステップS602にて、輸送障害が発生していると判定された場合、ステップS603において、非平常時情報検出部23は、乗客流マトリクス34の障害時統計値を更新し、輸送障害時の乗客流マトリクス34とする。具体的には輸送障害が発生していた場合において、図3(B)で示したような数式モデルを輸送障害時の交通機関利用者情報31を用いて更新する。
ステップS602にて、輸送障害が発生していないと判定された場合、ステップS604において、非平常時情報検出部23は、列車の混雑度が平常レベルかを判定する。具体的には列車の混雑度の平常時統計値と当日値を比較し、差分がしきい値以上であれば非平常時として判定する。すなわち、輸送障害は発生していないが平常時に比べて列車の混雑度が高い場合は非平常時ととらえ、以降の処理を実行する。平常時統計値には、例えば、過去データの中央値や平均値を用い、混雑履歴データ35に記録しておく。
ステップS604にて、列車の混雑度が平常レベルと判定された場合、ステップS605において、非平常時情報検出部23は、混雑履歴データ35、乗客流マトリクス34の平常時統計値を更新する。
ステップS604にて、列車の混雑度が平常レベルでないと判定された場合、ステップS606〜S609において、非平常時情報検出部23は、混雑履歴データ35、乗客流マトリクス34の非平常時データを作成し、非平常時情報36として保存する。
(乗客需要予測部)
図13は、乗客需要予測部24が乗客需要を予測する処理のフローチャートであり、リアルタイムに実行されることを想定したものである。
ステップS801において、乗客需要予測部24は、現時点における最新の列車の混雑度および運行ダイヤを取得し、ステップS802において、輸送障害が発生しているかを判定する。具体的な方法は、本処理のようにリアルタイムに実行する場合においてもS601、S602と同様であるため、ここでの説明は省略する。
ステップS802にて、輸送障害が発生していないと判定された場合、ステップS803、S804において、乗客需要予測部24は、現時点における最新の列車の混雑度と混雑履歴データをリアルタイムに比較し、差分を算出する。
図14は、列車の混雑度と混雑履歴データのリアルタイム比較の一例を示す図である。図14を参照して、リアルタイムに比較する具体的な方法を説明する。
図14(A)では、縦軸に列車の混雑度801、横軸に時刻802をとり、当日データ803(実線)、比較データA804(破線1)、比較データB805(破線2)の3つの時系列データを比較する例を示す。ここで、比較データA804および比較データB805は、例えば、混雑履歴データ35に記録された平常時統計値あるいは過去の非平常時データである。現在時刻806以前のデータについて、当日データ803と比較データの差分を計算することでリアルタイムに比較を行う。
図14(B)では、当日データ803と比較データの比較結果の例を示す。図14(B)は、比較対象欄811、時間帯欄812、当日データとの混雑度差分欄813、重み欄814を含む。時間帯欄812には、例えば、現在時刻806からマイナス15分毎の間隔で区切られた時間区間情報が記録される。具体的には、現在時刻806が8時15分だった場合、1行目の時間帯は8時〜8時15分の時間区間となる。混雑度の比較は、例えば、8時〜8時15分の平均混雑度で比較する。1つ例を挙げると、8時〜8時15分の当日データ803の平均混雑度が100%、比較データA804の平均混雑度が115%の場合、当日データとの混雑度差分813は(115−100)/100=15%となる。計算された当日データとの混雑度差分813に対し、重み814を付けて計算しても良い。これは、数分前の差分と数時間前の差分では予測に与える影響度が異なることが想定されるためである。図14(B)に示すように、現在時刻806に近い時間帯812ほど重み814を大きくし、最終的な差分値を混雑度差分の加重平均815として求めてもよい。そして、ステップS805において、比較データのうち、上記混雑度差分の加重平均が最小となる日の比較データを特定し、特定した日に対応する乗客流マトリクスを選択する。
図13に戻り、説明を続ける。ステップS802にて、輸送障害が発生していると判定された場合、ステップS806おいて、乗客需要予測部24は、乗客流マトリクス34の障害時統計値を選択し、輸送障害時の乗客流マトリクス34とする。具体的には、輸送障害時の乗客流をモデル化した図3(B)で示したような数式モデルが選択される。
ステップS807において、乗客需要予測部24は、運転整理計画ダイヤを取得する。運転整理計画ダイヤとは、輸送障害に対して実施される運休手配や、折り返し運転手配などダイヤの変更予定情報であり、例えば、交通機関運行情報32のような形式で取得する。ダイヤの変更は輸送障害の規模を予め想定して実施され、例えば人身事故であれば復旧まで1時間程度を見込んで運転整理が計画される。
ステップS808において、乗客需要予測部24は、運転整理特徴量を乗客流マトリクス34に入力する。運転整理特徴量とは、運転整理計画ダイヤから抽出された情報であり、例えば運休本数や遅延などである。運転整理特徴量を用いることで、例えば、運休本数が増え、輸送障害路線の輸送力が低下したとき、利用者は他路線へ迂回するという予測モデルを活用することができる。
ステップS809において、乗客需要予測部24は、選択した乗客流マトリクス34から乗客需要を予測する。具体的には、ダイヤ評価部22のステップS402において、抽出する乗客流マトリクス34を最適化する。上記で説明したように、非平常時、輸送障害時それぞれにおいて、適切な乗客流マトリクス34を選択することが可能となり、高精度にダイヤ評価を行うことが可能となる。
(システム画面)
ダイヤ評価装置1は、オペレータが乗客流マトリクス生成及びダイヤ評価を行う条件を入力する画面、及びダイヤ評価結果を表示する画面などを出力する。これらの画面は、乗客流マトリクス生成部21及びダイヤ評価部22が生成する。以下に、具体的な画面の一例を説明する。
(システム画面1:メニュー画面)
図15は、メニュー画面61の一例を示す図である。
メニュー画面61は、オフラインメニュー901の項目及びリアルタイムダイヤ評価906の項目を含む。
オフラインメニュー901は、乗客流データ作成ボタン902、ダイヤ登録ボタン903、登録ダイヤ評価ボタン904及び評価結果確認ボタン905を含む。オペレータは、各ボタンを操作することによって、各処理を選択することができる。
乗客流データ作成ボタン902は、前述した乗客流マトリクス34(例えば、図3)を作成するために操作するボタンである。オペレータが乗客流データ作成ボタン902を操作すると、図7または図12に示した処理が実行され、日付や路線などを選択する画面(図示省略)を表示する。乗客流マトリクス34は、交通機関利用者の履歴から作成されるため、選択画面で選択できる日付は交通機関の利用者履歴がある過去のものである。日付及び路線を選択するとバッチ処理によって乗客流マトリクス34が生成され、補助記憶装置16に記憶される。
ダイヤ登録ボタン903は、ダイヤ(例えば、図2(B))を登録するために操作されるボタンである。ダイヤ登録ボタン903が操作されると、ダイヤデータ入力画面(図示省略)を表示する。ダイヤデータ入力画面では、ダイヤを所定の形式(例えば、csv形式、テキスト形式など)のデータで入力する、又は通信装置14を介してネットワーク4によって接続された外部サーバ3が格納するダイヤを選択し、取得してもよい。ダイヤ登録を実行するとダイヤ(交通機関運行情報)が補助記憶装置16に格納される。
登録ダイヤ評価ボタン904は、ダイヤ登録ボタン903の操作によって登録されたダイヤを評価するために操作されるボタンである。登録ダイヤ評価ボタン904が操作されると、図8に示した処理が実行され、ダイヤ評価画面を表示する。ダイヤ評価画面については後述する。
評価結果確認ボタン905は、過去に評価したダイヤを表示するために操作されるボタンである。評価結果確認ボタン905が操作されると、補助記憶装置16に格納されたダイヤ評価結果37を選択する画面(図示省略)を表示する。ダイヤ評価結果37が選択されると、ダイヤ評価画面を表示する。ダイヤ評価画面については後述する。
リアルタイムダイヤ評価906は、評価される路線とダイヤを評価するための区間とを選択するために操作されるボタンである。評価路線の選択欄907において評価される路線を選択する。また、評価区間の選択欄908において選択された路線中で評価する区間(二つの駅)を選択する。なお、路線の全区間を評価対象とする場合、評価区間の選択欄908を設けなくてもよい。これらが選択された後、実行ボタン(図示省略)は押下されると、図13の処理が実行され、ダイヤ評価画面が表示される。ダイヤ評価画面については後述する。なお、上記では、あるボタンが操作された場合に1つの処理を実行する前提で説明したが、図7、8、12、13に示したすべての処理を実行し、またはこれらの一部を実行してもよい。
(システム画面2:ダイヤ評価画面)
図16は、ダイヤ評価画面の一例を示す図である。
ダイヤ評価画面62は、リアルタイムにダイヤを評価するときに表示される画面の例である。ダイヤ評価画面62には入力されたダイヤ(ダイヤすじ)911が表示されており、ダイヤ評価範囲912を指定することによって、任意の時間範囲のダイヤを評価することができる。なお、ダイヤ評価範囲912をダイヤ評価画面62で指定せずに、ダイヤ評価範囲912(評価開始時刻、評価終了時刻)の入力欄をメニュー画面61に設けてもよい。
列車の平均混雑度913は、当日の列車の混雑度が平常時と比較してどの程度かを比較したものであり、平常時統計値914と現在時刻までの当日データ915の時系列変化を表示する。
乗客需要予測結果916は、乗客流マトリクス34を用いて予測した乗客需要予測結果であり、例えば、ある路線における駅入場者数の時系列変化である。平常時統計値917と現在時刻以降の予測値918の時系列変化を表示する。
ダイヤ評価結果919は、ダイヤ評価範囲912におけるダイヤの評価結果であり、ダイヤ評価範囲912を変更すると、ダイヤ評価結果が算出され、ダイヤ評価結果919が更新される。また、ダイヤ評価結果919の各項目について、駅又は駅間(区間)毎に時系列変化を表示してもよい。このため、駅毎及び駅間毎に乗客の不効用値を集計する。
以上、リアルタイムにダイヤを評価した結果を表示する画面について説明したが、オフラインで登録されたダイヤを評価する場合も同じ画面で評価結果を表示することができる
(拡張機能1:ダイヤ評価精度の向上)
前述した乗客流マトリクス34は、移動パタン情報33を参照して交通機関利用者情報31に移動ルートを割り当て、利用路線を推定して生成される。このとき、移動ルート割り当ての正確さがダイヤ評価の精度に影響する。すなわち、ダイヤ評価の精度を向上するためには、移動ルート推定の精度の向上が課題となる。以下、その課題の解決方法について説明する。
(拡張機能2−1:交通機関利用者の移動ルート推定)
駅間に複数の移動ルートの候補がある場合に、交通機関利用者情報31に移動パタン情報33から移動ルートを割り当てる方法について説明する。
乗客は、乗車時間、乗換回数、列車の混雑度(座れるか)、運賃など複数の条件から自分の優先順位に合わせて移動ルートを決定している。例えば、乗車時間が5分長くても乗換の少ない移動ルートを選ぶ乗客もいる。そのため、交通機関の利用者が利用すると予想される全ての移動ルートの候補を移動パタン情報33に予め登録し、登録された移動ルートを適切に選択することによって、移動ルートを精度よく推定することができる。このとき、各移動ルートの所要時間の情報も登録しておく。そして、登録された移動ルートの所要時間と交通機関の利用者の実際の所要時間とを比較し、所要時間の差が最も小さい移動ルートを割り当てる。
また、割り当てられた移動ルート(路線)における出場駅の列車の到着時刻と交通機関の利用者の出場時刻とを比較して、列車の到着時刻と出場時刻との差が小さい移動ルートを割り当てることによって、推定の確度をさらに向上することができる。
しかし、移動ルート候補の中には、所要時間がほぼ同じ移動ルートも複数存在する場合がある。この課題の解決については後述する。
(拡張機能2−2:重み係数付き交通機関利用者情報の作成)
駅間に複数の移動ルートの候補があり、かつ交通機関利用者の所要時間から移動ルートを推定することが困難な場合に、交通機関利用者情報31に移動パタン情報33から移動ルートを割り当てる方法について説明する。
前述した拡張機能2−1を用いて移動ルートが選択できなかった場合、候補となる移動ルートの選択確率を算出する。移動ルートの選択確率とは、複数の移動ルートにおいて、乗客が移動ルートを選択する確率である。例えば、同じ所要時間でも路線Aを利用した移動ルートは1時間あたりの運行本数が30本、路線Bを利用した移動ルートは1時間あたりの運行本数が20本の場合、路線Aの選択確率は30/50=0.6であり、路線Bの選択確率は20/50=0.4であると算出できる。
そして、算出した移動ルートの選択確率を用いて、ある1人の移動履歴から異なる移動ルート情報を持った複数の重み係数付き交通利用者情報を作成する。
前述した例では、0.6人が路線Aを利用し(重み係数0.6)、0.4人が路線Bを利用する(重み係数0.4)と推定する。このため、移動ルートが特定できない場合でも、乗客の移動ルートを一部の移動ルートに偏ることなく割り当てることができ、マクロな視点で、実態に合致した乗客流マトリクスを生成することができる。
(拡張機能2−3:交通機関利用者の迂回モデル作成)
図5で示す他路線からの迂回乗客や他路線への迂回乗客のモデルを作成する方法について説明する。
迂回ルートの有無は移動パタン情報33に予め登録する。例えば、所要時間が最短の移動ルートに対し、所要時間の増加が30分以内で別の路線を使った移動ルートを迂回ルートとして登録する。乗換を含む移動の場合、利用する路線毎に迂回ルートを登録する。
迂回ルートとは、ある路線が輸送障害又は災害によって運行を休止した場合、乗客が元の移動ルートの代替として利用するルートである。そのため、迂回ルートを利用するかは、図6に示すように、元の利用路線の輸送力と迂回先路線の輸送力とで決まるモデルとして作成することができる。
乗客流マトリクス生成部21は、ステップS205において、各駅間の乗客数を集計する際に、迂回ルートの有無を判定し、迂回ルートがある乗客については輸送力に依存して迂回ルート(他路線)に迂回する乗客としてモデル化する。また、迂回先の路線について、他路線から迂回してきた乗客として同様にモデル化する。
(実施例の効果)
(1)本実施例のダイヤ評価装置1は、乗客の列車の乗車位置への到着時刻を推定し、路線、時間帯及び入場駅毎に各駅間を利用する乗客数によって表される乗客流マトリクスを生成し、前記乗客流マトリクス及びダイヤを用いて交通機関の乗車人数を推定し、乗客の不効用値を算出するので、乗客の不効用を考慮してダイヤを高速に評価することができる。よって、輸送障害や災害が発生した際に乗客への影響が少ないダイヤを迅速に作成することができる。
(2)本実施例のダイヤ評価装置1は、ある駅間の乗客数を当該駅間の前の駅間の乗客数と乗客が次駅間まで継続して乗車する確率からなる確率モデルを用いて表すので、ダイヤの修正によって、ある駅で乗車する乗客数が変動した場合においても、乗客の不効用値を高速に算出することができる。
(3)本実施例のダイヤ評価装置1は、各路線の輸送力を評価し、各路線間での相対的な輸送力に対する乗客の迂回を乗客流マトリクスの要素内にモデル化することによって、迂回路を考慮して、より正確な乗客流マトリクスを生成することができる。よって、高精度にダイヤ評価を行うことができる。
(4)本実施例のダイヤ評価装置1は、輸送障害、イベント、悪天候などによって変動する乗客需要について、リアルタイムに取得した列車の混雑度と混雑履歴データの差分を用いて、当日の乗客流を把握し、当日の状況に最も適した乗客流マトリクスを選択することで、正確な乗客需要を予測することができる。よって、高精度にダイヤ評価を行うことができる。
(5)本実施例のダイヤ評価装置1は、車両の混雑区間数、乗客の総待ち時間、総乗車時間の増加値、及び乗換人数の少なくとも一つを用いて乗客の不効用値を算出するので、多様な観点から乗客への影響を評価することができる。
(6)本実施例のダイヤ評価装置1は、乗客流マトリクスの生成時に乗客数を集計する時間幅を列車の時隔などの条件に合わせて可変とすることによって、ダイヤ評価の精度を維持したまま、より高速にダイヤを評価することができる。
(7)本実施例のダイヤ評価装置1は、一つのODに複数の移動ルートがある場合、乗客流マトリクスの生成時に、交通機関利用者の入場駅、入場時刻、出場駅、出場時刻、所要時間の少なくとも一つを用いて利用路線を推定することによって、より正確な乗客流マトリクスを生成することができる。よって、高精度にダイヤを評価することができる。
(8)本実施例のダイヤ評価装置1は、一つのODに複数の移動ルートがある場合、一人の乗客の移動データにルート選択確率を乗じることによって複数移動ルートの各々の乗客移動データを生成するので、より正確な乗客流マトリクスを生成することができる。よって、高精度にダイヤを評価することができる。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲の趣旨内における様々な変形例及び同等の構成が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに本発明は限定されない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えてもよい。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えてもよい。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をしてもよい。
また、前述した各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等により、ハードウェアで実現してもよく、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し実行することにより、ソフトウェアで実現してもよい。
各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に格納することができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、実装上必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。
1 ダイヤ評価装置
2 外部システム
3 外部サーバ
4 ネットワーク
11 中央制御装置(制御部)
12 入力装置
13 出力装置
14 通信装置
15 主記憶装置(記憶部)
16 補助記憶装置(記憶部)
21 乗客流マトリクス生成部
22 ダイヤ評価部
23 非平常時情報検出部
24 乗客需要予測部
31 交通機関利用者情報
32 交通機関運行情報
33 移動パタン情報
34 乗客流マトリクス
35 混雑履歴データ
36 非平常時情報
37 ダイヤ評価結果。

Claims (6)

  1. 鉄道の運行情報を評価する評価システムであって、
    乗客が鉄道を利用した履歴が記録される交通機関利用者情報と、入場駅と出場駅との間の移動ルートが記録される移動パタン情報とを格納する記憶部と、
    前記交通機関利用者情報及び前記移動パタン情報を参照し、乗客の列車の乗車位置への到着時刻を推定し、前記到着時刻の時間帯及び入場駅毎に各駅間を利用する乗客数によって表される乗客流マトリクスを生成する乗客流マトリクス生成部と、
    前記乗客流マトリクス及び前記列車の運行を示す交通機関運行情報を用いて前記列車の乗車人数を推定し、乗客の不効用値を算出する評価部と、
    前記列車の混雑度と前記交通機関運行情報を参照し、輸送障害時、平常時、非平常時のいずれであるか判定し、輸送障害時であると判定した場合には輸送障害時の乗客流マトリクスを生成し、平常時であると判定した場合には平常時の乗客流マトリクスを生成し、非平常時であると判定した場合には非平常時の乗客流マトリクスを生成する非平常時情報検出部と、
    リアルタイムに取得した前記列車の混雑度と前記交通機関運行情報を参照して輸送障害発生を検出し、輸送障害発生が検出された場合には前記輸送障害時の乗客流マトリクスを選択し、輸送障害発生が検出されない場合にはリアルタイムに前記列車の混雑度と実際の混雑率を示す混雑履歴データを参照して過去との差分の最も小さい日の乗客流マトリクスを前記平常時の乗客流マトリクスまたは前記非平常時の乗客流マトリクスの中から選択する乗客需要予測部と、
    を備えることを特徴とする評価システム。
  2. 前記乗客需要予測部は、前記輸送障害発生が検出されない場合、前記差分に現在時刻に近いほど大きく重みづけし、重みづけ後の前記差分の加重平均の最も小さい日の乗客流マトリクスを前記平常時の乗客流マトリクスまたは前記非平常時の乗客流マトリクスの中から選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の評価システム。
  3. 前記乗客流マトリクス生成部は、計画された前記交通機関運行情報と前記交通機関運行情報の実績との差分から得られた遅延時間がしきい値以上である場合に前記輸送障害時と判定し、前記計画された前記交通機関運行情報と前記交通機関運行情報の実績との差分から得られた遅延時間がしきい値以上でなく、前記列車の混雑度情報が平常時に比べてしきい値以上である場合に、非平常時と判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の評価システム。
  4. コンピュータを用いて鉄道の運行情報を評価する評価方法であって、
    前記コンピュータは、プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを格納するメモリとを有し、
    前記メモリは、乗客が鉄道を利用した履歴が記録される交通機関利用者情報と、入場駅と出場駅との間の移動ルートが記録される移動パタン情報とを格納し、
    前記方法は、
    前記プロセッサが、前記交通機関利用者情報及び前記移動パタン情報を参照し、乗客の列車の乗車位置への到着時刻を推定し、前記到着時刻の時間帯及び入場駅毎に各駅間を利用する乗客数によって表される乗客流マトリクスを生成し、前記メモリに格納する乗客流マトリクス生成ステップと、
    前記プロセッサが、前記乗客流マトリクス及び前記列車の運行を示す交通機関運行情報を用いて前記列車の乗車人数を推定し、乗客の不効用値を算出する評価ステップと、
    前記プロセッサが、前記列車の混雑度と前記交通機関運行情報を参照し、輸送障害時、平常時、非平常時のいずれであるか判定し、輸送障害時であると判定した場合には輸送障害時の乗客流マトリクスを生成し、平常時であると判定した場合には平常時の乗客流マトリクスを生成し、非平常時であると判定した場合には非平常時の乗客流マトリクスを生成する非平常時情報検出ステップと、
    前記プロセッサが、リアルタイムに取得した前記列車の混雑度と前記交通機関運行情報を参照して輸送障害発生を検出し、輸送障害発生が検出された場合には前記輸送障害時の乗客流マトリクスを選択し、輸送障害発生が検出されない場合にはリアルタイムに前記列車の混雑度と実際の混雑率を示す混雑履歴データを参照して過去との差分の最も小さい日の乗客流マトリクスを前記平常時の乗客流マトリクスまたは前記非平常時の乗客流マトリクスの中から選択する乗客需要予測ステップと、を含むことを特徴とする評価方法。
  5. 前記乗客需要予測ステップでは、前記輸送障害発生が検出されない場合、前記差分に現在時刻に近いほど大きく重みづけし、重みづけ後の前記差分の加重平均の最も小さい日の乗客流マトリクスを前記平常時の乗客流マトリクスまたは前記非平常時の乗客流マトリクスの中から選択する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の評価方法。
  6. 前記乗客流マトリクス生成ステップでは、計画された前記交通機関運行情報と前記交通機関運行情報の実績との差分から得られた遅延時間がしきい値以上である場合に前記輸送障害時と判定し、前記計画された前記交通機関運行情報と前記交通機関運行情報の実績との差分から得られた遅延時間がしきい値以上でなく、前記列車の混雑度情報が平常時に比べてしきい値以上である場合に、非平常時と判定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の評価方法。
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