JPWO2013069772A1 - 情報処理装置、通信端末、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、通信端末、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【解決手段】異変情報判定サーバ装置10は、ステップS33において要求者が操作した移動通信端末30からの要求を受け付けると、その要求をしてきた移動通信端末30が所在する路線、端末位置、移動方向及び車両番号を特定する(ステップS36)。そして、異変情報判定サーバ装置10は、異変情報が表す異変が、ステップS36で特定した端末位置を同じく特定した移動方向に進む要求者に及ぼす影響の大きさを判定する(ステップS37)。異変情報判定サーバ装置10は、異変情報とその異変情報について判定した結果とを対応付けたデータを移動通信端末30に送信する(ステップS38)。

Description

本発明は、路線において発生した異変が及ぼす影響を乗客に知らせるための技術に関する。
乗り物が通る路線で発生した異変に関する情報をその乗客に提供する技術がある。特許文献1には、携帯端末装置の利用者が、利用者ID及び携帯端末IDのほか、情報提供を受ける対象の路線や自身の利用区間を経路探索サーバに登録しておき、登録された路線及び利用区間において障害が発生したときに、経路探索サーバが、障害の発生したことを運行情報として電子メールで携帯端末装置に通知する技術が記載されている。
特開2009−104319号公報
ところで、複数の路線が繋がって広範囲にわたる路線網が構成されていることが多いが、このような路線網において、複数の路線でそれぞれ発生した異変を乗客に通知する場合を想定すると、それらの異変情報を列挙した状態で乗客に提示するだけでは、その乗客にとって影響が大きい異変がどれなのかがすぐには分からない。特許文献1に記載された技術では、乗客は、例えば自分が普段利用する路線及び利用区間を登録しておくことで、自分にとって影響が大きい運行情報を知ることができる。しかしながら、この技術では、乗客が、自身の利用する予定の路線を予め登録している場合でなければ、その乗客にとって影響が大きい路線の異変を知ることができない。
そこで、本発明は、乗客が利用する予定の路線が事前に登録されていない場合であっても、路線において発生した異変が乗客に及ぼす影響の大きさをその乗客が分かるようにすることを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明は、乗り物が通る複数の路線が繋がって構成された路線網において前記乗り物の運行に発生した、前記路線ごとの異変を表す異変情報を取得する取得手段と、いずれかの前記路線を通る前記乗り物の乗客に対して情報を伝達する通信端末の位置である端末位置と、当該路線における当該通信端末の移動方向とを特定する第1特定手段と、前記取得手段により取得された異変情報が表す異変が、前記第1特定手段により特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む前記乗客に及ぼす影響の大きさを判定する判定手段と、前記取得手段により取得された異変情報と、当該異変情報について前記判定手段が判定した前記影響の大きさを表す影響情報とを対応付けて、前記通信端末に送信する送信手段とを備えることを特徴とする情報処理装置を提供する。
また、前記乗り物は複数の車両からなる列車であり、2以上の前記路線がとおっている乗降場所毎に、当該乗降場所をとおる第1路線と、当該第1路線から当該乗降場所で乗り換えられる第2路線と、当該乗降場所に停車した前記第1路線の列車において当該乗り換えに要する時間が最も短い車両の位置である第1車両位置とを対応付けて記憶する第1記憶手段と、前記乗降場所に停車する列車において前記通信端末が所在する車両の位置である第2車両位置を特定する第2特定手段とを備え、前記判定手段は、前記第1路線を通る列車について前記第2特定手段により特定された第2車両位置と、当該第1路線に対応付けて前記第1記憶手段に記憶されている第1車両位置との違いが決められた範囲に収まる場合には、当該違いが当該範囲内に収まらない場合よりも、当該第1路線及び当該第1車両位置に対応付けて前記第1記憶手段に記憶されている前記第2路線で発生した異変が、当該第2車両位置にある車両の前記乗客に及ぼす影響を大きいと判定してもよい。
さらに、前記判定手段は、前記第1特定手段により特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む前記乗客が2以上の前記路線のとおっている乗降場所に至るまでの最短の路線ルートに沿った距離を特定し、特定した当該距離が短いほど、当該乗客が当該距離が特定された路線ルートを進んだ場合に当該乗降場所で乗り換え可能な路線で発生した異変が当該乗客に及ぼす影響を大きいと判定してもよい。
また、前記判定手段は、前記第1特定手段により特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む前記乗客が2以上の前記路線のとおっている乗降場所に至るまでの乗り換えの回数が最も少ない路線ルートにおいて当該乗客が乗り物を乗り換える回数を特定し、特定した当該回数が少ないほど、当該乗客が当該路線ルートを進んだ場合に当該乗降場所で乗り換え可能な路線で発生した異変が当該乗客に及ぼす影響を大きいと判定してもよい。
さらに、各々の前記路線における各区間と、当該各区間における時間帯ごとの利用乗客数とを対応付けて記憶する第2記憶手段を備え、前記判定手段は、前記第1特定手段により特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む前記乗客が、2以上の前記路線のとおっている乗降場所で路線を乗り換える場合に、乗り換え先の路線において当該乗降場所を含む前記区間に対応付けられて前記第2記憶手段に記憶されている前記利用乗客数のうち、当該乗客が当該乗り換えを行うと見込まれる時刻を特定し、特定した時刻を含む時間帯に応じた利用乗客数を前記第2記憶手段において参照し、参照した利用乗客数が多いほど、当該乗り換え先の路線で発生した異変が当該乗客に及ぼす影響を大きいと判定してもよい。
また、各々の前記路線における各区間と、当該各区間における前記乗り物の進行方向及び時間帯に応じた利用乗客数とを対応付けて記憶する第3記憶手段を備え、前記判定手段は、前記第1特定手段により特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む前記乗客が2以上の前記路線のとおっている乗降場所に至る最短の路線ルートに含まれる前記区間と、当該乗客が当該路線ルートを進んだ場合に当該区間を利用すると見込まれる時刻とを特定し、特定した当該区間に対応付けられて前記第3記憶手段に記憶されている利用乗客数のうち、当該乗客が当該路線ルートを進んだ場合の当該区間における進行方向と特定した前記時刻とに応じた利用乗客数を、当該区間のうち当該路線ルートに含まれる部分の距離で除した値を算出する処理を実行し、当該処理を当該路線ルートに含まれる前記区間毎に実行して算出された値の合計が大きいほど、前記乗客が当該路線ルートを進んだ場合に当該乗降場所で乗り換える路線で発生した異変が当該乗客に及ぼす影響を大きいと判定してもよい。
さらに、前記異変が発生する理由と、当該理由による異変が解消するまでに要する時間とを対応付けて記憶する第4記憶手段を備え、前記異変情報には、前記異変が発生した発生時刻と、当該異変が発生した理由とが含まれており、前記判定手段は、前記第1特定手段により特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む前記乗客が、2以上の前記路線のとおっている乗降場所までの最短の路線ルートを進んで当該乗降場所に至る第1時刻を特定し、前記取得手段により取得された異変情報に含まれている前記発生時刻から、当該異変情報に含まれている前記理由に対応付けて前記第4記憶手段に記憶されている時間が経過した第2時刻を特定し、特定した前記第1時刻よりも前記第2時刻の方が後である場合、当該第1時刻及び当該第2時刻の差が大きいほど、前記乗客が当該路線ルートを進んだ場合に当該乗降場所で乗り換え可能な路線で発生した異変が当該乗客に及ぼす影響を大きいと判定してもよい。
また、前記判定手段は、前記異変情報により表される異変が発生している路線を前記乗客が利用する場合に当該乗客が被る時間の損失を特定し、特定した損失が大きいほど、当該異変情報が表す異変が当該乗客に及ぼす影響を大きいと判定してもよい。
また、本発明は、乗り物が通る複数の路線が繋がって構成された路線網において前記乗り物の運行に発生した、前記路線ごとの異変を表す異変情報を取得する取得手段と、前記路線における自端末の位置である端末位置と、当該路線における自端末の移動方向とを特定する第1特定手段と、前記取得手段により取得された異変情報が表す異変が、前記第1特定手段により特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む自端末が所在する車両の乗客に及ぼす影響の大きさを判定する判定手段と、前記取得手段により取得された異変情報を、当該異変情報について前記判定手段が判定した前記影響の大きさに応じた態様で表示する表示手段とを備えることを特徴とする通信端末を提供する。
また、本発明は、情報処理装置が、乗り物が通る複数の路線が繋がって構成された路線網において、前記乗り物の運行に発生した前記路線ごとの異変を表す異変情報を取得する取得ステップと、前記情報処理装置が、いずれかの前記路線を通る前記乗り物の乗客に対して情報を伝達する通信端末の位置である端末位置と、当該路線における当該通信端末の移動方向とを特定する第1特定ステップと、前記情報処理装置が、前記取得ステップにおいて取得された異変情報が表す異変が、前記第1特定ステップにおいて特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む前記乗客に及ぼす影響の大きさを判定する判定ステップと、前記情報処理装置が、前記取得ステップにおいて取得された異変情報と、当該異変情報について前記判定ステップにおいて判定された前記影響の大きさを表す影響情報とを対応付けて、前記通信端末に送信する送信ステップとを備えることを特徴とする情報処理方法を提供する。
また、本発明は、通信端末が、乗り物が通る複数の路線が繋がって構成された路線網において前記乗り物の運行に発生した、前記路線ごとの異変を表す異変情報を取得する取得ステップと、前記通信端末が、前記路線における自端末の位置である端末位置と、当該路線における自端末の移動方向とを特定する第1特定ステップと、前記通信端末が、前記取得ステップにおいて取得された異変情報が表す異変が、前記第1特定ステップにおいて特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む自端末が所在する車両の乗客に及ぼす影響の大きさを判定する判定ステップと、前記通信端末が、前記取得ステップにおいて取得された異変情報を、当該異変情報について前記判定ステップにおいて判定された前記影響の大きさに応じた態様で表示する表示ステップとを備えることを特徴とする情報処理方法を提供する。
また、本発明は、コンピュータを、乗り物が通る複数の路線が繋がって構成された路線網において、前記乗り物の運行に発生した前記路線ごとの異変を表す異変情報を取得する取得手段と、いずれかの前記路線を通る前記乗り物の乗客に対して情報を伝達する通信端末の位置である端末位置と、当該路線における当該通信端末の移動方向とを特定する第1特定手段と、前記取得手段により取得された異変情報が表す異変が、前記第1特定手段により特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む前記乗客に及ぼす影響の大きさを判定する判定手段と、前記取得手段により取得された異変情報と、当該異変情報について前記判定手段が判定した前記影響の大きさを表す影響情報とを対応付けて、前記通信端末に送信する送信手段として機能させるためのプログラムを提供する。
また、本発明は、通信端末のコンピュータを、乗り物が通る複数の路線が繋がって構成された路線網において前記乗り物の運行に発生した、前記路線ごとの異変を表す異変情報を取得する取得手段と、前記路線における自端末の位置である端末位置と、当該路線における自端末の移動方向とを特定する第1特定手段と、前記取得手段により取得された異変情報が表す異変が、前記第1特定手段により特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む自端末が所在する車両の乗客に及ぼす影響の大きさを判定する判定手段と、前記取得手段により取得された異変情報を、当該異変情報について前記判定手段が判定した前記影響の大きさに応じた態様で表示する表示手段として機能させるためのプログラムを提供する。
本発明によれば、乗客が利用する予定の路線が事前に登録されていない場合であっても、路線において発生した異変が乗客に及ぼす影響の大きさをその乗客が分かるようにすることができる。
第1実施形態に係る異変情報判定システムの全体構成を示すブロック図である。 移動通信端末のハードウェア構成を示す図である。 運行情報配信サーバ装置のハードウェア構成を示す図である。 異変情報判定サーバ装置のハードウェア構成を示す図である。 運行情報取得処理のシーケンスチャートである。 運行情報の例を示す表である。 様々な異変情報の例を示す表である。 異変情報判定処理のシーケンスチャートである。 6つの路線の各駅と各路線の乗り換えの関係を示した図である。 移動通信端末の表示部に表示される画像の一例を示す図である。 異変情報判定サーバ装置の制御部の機能を示すブロック図である。 第2実施形態に係る異変情報判定システムの全体構成を示すブロック図である。 車載ディスプレイのハードウェア構成を示す図である。 異変情報判定処理の手順を示すシーケンスチャートである。 移動通信端末の制御部の機能を示すブロック図である。
1…異変情報判定システム、10…異変情報評価サーバ装置、20…運行状況配信サーバ装置、30…移動通信端末、30a…車載ディスプレイ、40…ネットワーク、50…列車、51…車両、52…通信装置、110、210、310、310a…制御部、130、230、350、350a…記憶部、140、220…通信部、140、230、330…操作部、320、320a…第1通信部、340、340a…表示部、360…測位部、370、370a…第2通信部、111、311…取得部、112、312…第1特定部、113、313…第2特定部、114、314…判定部、115…送信部、315…表示制御部
1.第1実施形態
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る異変情報判定システム1の全体構成を示すブロック図である。異変情報判定システム1は、列車が通る複数の路線が繋がって構成された路線網において列車の運行に発生した、各路線ごとの異変が乗客に及ぼす影響の大きさを判定するためのシステムである。ここでいう路線とは、例えば東海道本線や丸ノ内線、東急東横線などの列車が通る路線のことであり、敷設された軌道上を列車が運行しているもののことである。また、ここでいう異変とは、例えば、列車の遅延や列車の運転見合わせなどの状況のことであり、決められている時刻(いわゆるダイヤ)どおりに列車が運行できない状況のことである。
列車の運行には、上記異変が発生している状況と、列車が平常どおり運行されている状況(いわゆる平常運行)とがある。上記路線網に含まれる路線を運営する各鉄道会社は、各路線の運行の状況を表す運行情報を作成している。この運行情報には、異変を表す異変情報と、平常運行を表す平常情報とがある。各鉄道会社は、これらの運行情報を、駅や列車に設置されているディスプレイに表示したり、Webページに掲載したりすることで、列車の乗客に提供している。異変情報判定システム1では、各鉄道会社が提供する異変情報が表す異変が、列車の乗客に及ぼす影響の大きさを上述のとおり判定し、判定した結果をその乗客に通知するというサービスが提供される。以下、これを異変情報判定サービスという。
異変情報判定システム1は、異変情報判定サーバ装置10と、複数の運行情報配信サーバ装置20と、移動通信端末30と、ネットワーク40と、複数の車両からなる列車50の各車両51に設けられた通信装置52とを備えている。ネットワーク40は、移動体通信網又はインターネット等を含むものである。通信装置52は、例えば無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントであり、ネットワーク40及び移動通信端末30のそれぞれと無線で通信する。異変情報判定サーバ装置10及び各運行情報配信サーバ装置20は、ネットワーク40を介して互いに通信し、異変情報判定サーバ装置10及び移動通信端末30は、ネットワーク40及び通信装置52を介して互いに通信する。
複数の運行情報配信サーバ装置20は、異なる鉄道会社によってそれぞれ運用されており、契約等により定められた装置に対して各路線の運行情報を配信する装置である。各運行情報配信サーバ装置20は、例えば対象とする路線で異変が発生したときなどに運行情報を生成し、生成した運行情報を配信する。図1を含む以下の図では、複数の運行情報配信サーバ装置20のうちの2台(運行情報配信サーバ装置20A及び20B)を中心にして説明する。これらの運行情報配信サーバ装置20A及び20Bは、鉄道会社A及びBによってそれぞれ運用されている。
移動通信端末30は、列車50に乗車している乗客により所持され、列車50とともに移動するものである。本実施形態においては、この移動通信端末30を所持する乗客は、路線Aを走行する列車50のN両目の車両51に乗車しているものとする。移動通信端末30は、異変情報判定サービスにおいて通知される判定の結果を表す情報を乗客に伝達する。また、移動通信端末30は、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末又はパーソナルコンピュータ等の通信端末であり、無線で通信装置52を介してネットワーク40と通信する。
異変情報判定サーバ装置10は、移動通信端末30が所在する車両51の乗客に対して、異変情報により表される異変が及ぼす影響の大きさを判定する。異変情報判定サーバ装置10は、複数の運行情報配信サーバ装置20から配信される運行情報に含まれる異変情報を予め蓄積しておく。また、異変情報判定サーバ装置10は、判定した結果を移動通信端末30に通知する。異変情報判定サーバ装置10は、上記の異変情報判定サービスを提供する事業者によって運用されている。
図2は、移動通信端末30のハードウェア構成を示す図である。移動通信端末30は、制御部310と、第1通信部320と、操作部330と、表示部340と、記憶部350と、測位部360とを備えたコンピュータとして構成されている。制御部310は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などの記憶装置とを備えている。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶部350に記憶されたプログラムを実行することによって、移動通信端末30の各部の動作を制御する。第1通信部320は、通信装置52との間で信号を遣り取りする通信回路を備えており、ネットワーク40を介して異変情報判定サーバ装置10と通信する。操作部330は、複数のキー及びタッチセンサなどの操作子を備え、ユーザの操作に応じた操作信号を制御部310に供給する。
制御部310は、この操作信号に応じた処理を行う。表示部340は、液晶パネル及び液晶駆動回路を有する表示手段であり、制御部310からの指示に応じて液晶パネルの表示面に画像を表示する。記憶部350は、例えばフラッシュメモリやハードディスク等の記憶手段であり、制御部310が制御に用いるデータやプログラムを記憶している。測位部360は、所定の測位方式により測位情報を取得するモジュールである。ここにおいて、測位情報とは、移動通信端末30の位置を表す情報をいい、例えば、当該位置を緯度と経度の組み合わせによって表されるデータである。測位部360が用いる測位方式は、例えば、GPS(Global Positioning System)方式であるが、移動通信端末30の位置と同一視し得る情報が得られる方式であれば、どのようなものであってもよい。測位部360は、取得した位置情報を制御部310に供給する。
図3は、運行情報配信サーバ装置20のハードウェア構成を示す図である。運行情報配信サーバ装置20は、制御部210と、通信部220と、操作部230と、記憶部240とを備えたコンピュータとして構成されている。制御部210は、CPU等の演算装置と、ROM及びRAM等の記憶装置とを備えている。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶部240に記憶されたプログラムを実行することによって、運行情報配信サーバ装置20の各部の動作を制御する。通信部220は、ネットワーク40に接続されており、異変情報判定サーバ装置10とデータを送受信する。操作部230は、キーボードやマウスなどの操作子を備え、ユーザの操作に応じた操作信号を制御部210に供給する。記憶部240は、例えばハードディスク等の記憶手段であり、制御部210が制御に用いるデータ及びプログラムと、対象とする各路線の運行情報とを記憶する。
図4は、異変情報判定サーバ装置10のハードウェア構成を示す図である。異変情報判定サーバ装置10は、制御部110、通信部120及び記憶部130を備える。これらの各部は、ハードウェアとしては、運行情報配信サーバ装置20の操作部230を除く各部と共通するものである。記憶部130は、制御部110が制御に用いるデータ及びプログラムと、運行情報配信サーバ装置20から配信されてきた運行情報とを記憶する。また、記憶部130は、通信装置52のマックアドレスと、その通信装置52が取り付けられている車両51の車両番号(何両目の車両であるかを示す番号)と、その車両51が走行する路線とを対応付けて記憶している。この情報は、通信装置52を介して異変情報判定サーバ装置10と通信する移動通信端末30が所在する車両及び路線を特定する際に用いられる。また、記憶部130は、各運行情報配信サーバ装置20が対象とする路線の各駅の位置を表す情報を記憶する。この情報は、例えば、経度と緯度の組み合わせによって表されている。
図5は、異変情報判定サーバ装置10が運行情報を取得する処理(運行情報取得処理という)における処理の手順を示すシーケンスチャートである。運行情報取得処理では、各運行情報配信サーバ装置20が同様の処理を行うため、図5では、運行情報配信サーバ装置20Aが行う処理のみを示す。また、以下では、異変情報判定サーバ装置10及び運行情報配信サーバ装置20Aを動作の主体として説明するが、実際の動作はそれぞれの制御部が行っている。異変情報判定サーバ装置10は、異変情報を蓄積する対象とする路線が運行している時刻においては、この運行情報取得処理を常時行う。
まず、運行情報配信サーバ装置20Aは、自装置を運用する鉄道会社Aの路線Aの運行情報を生成する(ステップS11)。運行情報配信サーバ装置20Aは、例えば、自装置を運用する運用者により操作部230が操作されて運行情報の内容が入力されることで、ステップS11の処理を実行する。なお、運行情報配信サーバ装置20Aは、鉄道会社Aが所持する他の装置から送信されてきたデータに基づき運行情報を生成してもよい。こうして運行情報配信サーバ装置20Aが生成する運行情報の詳細について、図6を参照しながら説明する。
図6は、運行情報配信サーバ装置20Aが生成する運行情報の例を示す表である。この表には、「路線」、「運行状況」、「区間」、「発生時刻」、「発信時刻」及び「理由」という6つの項目が含まれている。これらの項目は、すなわち、運行情報に含まれる項目を表している。また、この表では、新しい運行情報となるように、すなわち「発信時刻」が新しくなるように各運行情報が並べられている。この表の1行目では、「路線」が「路線A」、「運行状況」が「運転見合わせ」、「区間」が「全線」、「発生時刻」が「13:05」、「発信時刻」が「13:08」、「理由」が「人身事故」と示されている。これはつまり、「発生時刻」である「13:05」に「路線A」で起こった「人身事故」を「理由」として「全線」に跨がる「区間」で「運転見合わせ」がされているという「運行状況」を、「13:08」に発信したことを示す運行情報が表されている。
同様に、この表の2行目では、「運転見合わせ」の「区間」が「全線」から「A4駅〜A8駅」に変化したことを「13:45」に発信したことを示す運行情報が表されている。そして、この表の3行目では、「運転見合わせ」から「運転再開・ダイヤ乱れ」という「運行状況」に変化したことを「14:33」に発信し、4行目では、「ダイヤ乱れ」も収まり「平常どおり」の「運行状況」となったことを「15:30」に発信したことを示す運行情報がそれぞれ表されている。
図6の表の1行目から3行目に示した運行情報は、異変情報であり、4行目に示した運行情報は、平常情報である。或る路線で異変が発生すると、鉄道会社が平常運行に復旧させるための様々な対応を行うため、この例で示したように異変の規模や程度が刻々と変化する。そして、平常運行に復旧したときに、平常情報が提供されることで、異変が解消されたことが列車の乗客に伝えられる。
図6の例の場合、運行情報配信サーバ装置20Aは、「発信時刻」である「13:08」、「13:45」、「14:33」、「15:30」という各時刻に運行情報を生成する。運行情報を生成するこれらの処理は、図5のシーケンスチャートにおけるステップS11、S14、S17、S21の各処理に対応する。運行情報配信サーバ装置20Aは、これらの各処理において運行情報を生成すると、生成した運行情報を表すデータ(運行情報データという。)を、異変情報判定サーバ装置10に送信する(ステップS12、S15、S18、S21)。この運行情報データは、鉄道会社Aと異変情報判定サービスを提供する事業者との間で取り決められた形式で送信され、例えばcsv(Comma-Separated Values)形式で送信される。
異変情報判定サーバ装置10は、上記各ステップにおいて送信されてきた運行情報データを受信すると、その運行情報データが表す運行情報を記憶部130に記憶させる(ステップS13、S16、S19、S22)。このように、各運行情報配信サーバ装置20は、運行情報データを送信することで、運行情報を配信する。異変情報判定サーバ装置10は、記憶部130に、路線Aの運行情報を記憶する領域(以下「路線A領域」という。)を確保しておく。そして、路線Aの運行情報が配信されてきた場合には、配信されてきた運行情報を路線A領域に記憶させる。路線A領域に既に運行情報が記憶されている場合、異変情報判定サーバ装置10は、配信されてきた運行情報でそれを上書きする。これにより、異変情報判定サーバ装置10は、路線Aの最新の運行状況を表す運行情報を記憶することになる。このようにして、異変情報判定サーバ装置10は、各運行情報配信サーバ装置20から運行情報を取得する。なお、異変情報判定サーバ装置10は、運行情報を上書きせずに日付と対応付けて記憶させ、現在時刻と最も近い運行情報を読み出すようにしてもよい。
続いて、各路線において発生する様々な異変を表した異変情報について説明する。
図7は、様々な異変情報の例を示す表である。図7では、説明を分かりやすくするため、実在する路線及び駅名を用いて異変情報を示している。「運行状況」には、列車の出発が出発予定時刻よりも遅れていることを表す「遅延」、列車を全て停止させていることを表す「運転見合わせ」、他の路線への直通運転を中止していることを表す「直通中止」、特定の区間のみを運行させていることを表す「折り返し運転」が示されている。「運行状況」が「遅延」である場合には、その「遅延」の程度を示す「30分」や「40分」といった時間も示されている。「区間」には、これらの「運行状況」が発生している区間が示されており、例えば、1行目であれば、「中央線」は、「東京」駅から「高尾」駅までの「上下線」ともが「折り返し運転」となっていることが示されている。「発生時刻」には、「運行状況」の原因となった事象が発生した時刻が示されている。この事象は、「理由」として示され、この例では、「人身事故」、「落雷」、「積雪」、「車両故障」といったものが示されている。また、「運行状況」が「直通中止」であり、直通運転を行っている路線で異変が発生した場合は、その路線名も示されている。この例では、「千代田線」の異変情報の「理由」として、「千代田線」が直通運転を行っている路線である「小田急線」での「落雷」であることが示されている。
異変情報判定サーバ装置10は、以上のような異変情報の、列車の乗客に対する影響の大きさを判定する。
図8は、異変情報判定サーバ装置10が実施する異変情報の影響の大きさを判定する処理(異変情報判定処理という。)の手順を示すシーケンスチャートである。図8では、異変情報判定サーバ装置10及び移動通信端末30を動作の主体として説明するが、実際の動作はそれぞれの制御部が行っている。異変情報判定サーバ装置10は、図1に示す列車50のN両目の車両51に乗車する乗客が、異変情報が表す異変を判定した結果を通知することを要求する操作を移動通信端末30を用いて行うことを契機として、異変情報判定処理を実施する。
移動通信端末30の記憶部350には、上記要求を異変情報判定サーバ装置10に行うためのプログラムが記憶されている。移動通信端末30は、乗客が操作部330を操作してこのプログラムを起動させることで、まず、第1通信部320が通信する通信装置52のマックアドレスを取得する(ステップS31)。次に、移動通信端末30は、測位部360により測位情報を取得する(ステップS32)。そして、移動通信端末30は、取得したマックアドレス及び測位情報を示すデータとともに、上記要求を示す要求データを異変情報判定サーバ装置10に送信する(ステップS33)。これらのデータは、図1に示したとおり、N両目の車両51に設けられている通信装置52を介して異変情報判定サーバ装置10に送信される。続いて、移動通信端末30は、測位部360により測位情報を再度取得し(ステップS34)、取得した測位情報を示すデータを異変情報判定サーバ装置10に送信する(ステップS35)。以上のとおり、移動通信端末30は、異変情報判定サーバ装置10に測位情報及びマックアドレスを通知するとともに、上記要求を行う。
異変情報判定サーバ装置10は、ステップS33において行われた要求を受け付けると、ステップS33及びS35において通知された測位情報及びマックアドレスを用いて、要求をしてきた移動通信端末30が所在する路線、端末位置、移動方向及び車両番号を特定する(ステップS36)。ここにおいて、端末位置とは、その路線を通る列車の乗客が所持する移動通信端末、すなわちこの場合は移動通信端末30のその路線における位置のことをいう。端末位置は、列車が走行中であれば、どの駅とどの駅との間であるかを示し、列車が停車中であれば、どの駅に停車しているかを示す。この端末位置は、移動通信端末30が所在する路線や車両に関係なく、絶対的に決まる位置である。異変情報判定サーバ装置10は、具体的には、記憶部130を参照し、送信されてきたマックアドレスに対応付けられている車両51の車両番号と、その車両51が走行する路線とを特定する。この例では、異変情報判定サーバ装置10は、車両番号を「N」、路線を「路線A」と特定する。
続いて、異変情報判定サーバ装置10は、記憶部130を参照し、ステップS33及びS35において送信されてきたデータが表す位置と特定した「路線A」の各駅の位置との関係から、移動通信端末30が所在する端末位置を特定する。さらに詳細には、異変情報判定サーバ装置10は、データが表す位置と「路線A」のいずれかの駅の位置との距離が閾値(例えば50m)以下となっていれば、端末位置がその駅と特定し、そうでなければ、データが表す位置と「路線A」の各駅の位置との距離が短い方から順番に2つの駅を判断し、端末位置がそれら2つの駅の間だと特定する。
また、異変情報判定サーバ装置10は、ステップS33において送信されてきたデータが表す位置から、ステップS35において送信されてきたデータが表す位置へ向かう方向を移動方向として特定する。移動方向は、その路線における「上り方向」又は「下り方向」のいずれかである。なお、異変情報判定サーバ装置10は、端末位置と移動方向とのどちらを先に特定してもよい。
そして、異変情報判定サーバ装置10は、特定した路線、端末位置、移動方向及び車両番号を用いて、上記乗客にとっての異変情報の影響の大きさを判定する(ステップS37)。より詳細には、異変情報判定サーバ装置10は、特定した路線の特定した端末位置を特定した移動方向へと進む乗客(つまり上記要求をした乗客)が異変が発生している路線に乗り換える可能性の高さと、異変が発生している路線を利用した場合にその異変によって受ける時間の損失の大きさとによって影響の大きさを判定する。以下では、上記要求をした乗客を「要求者」という。異変情報判定サーバ装置10は、これらの可能性の高さと損失の大きさとを次の5通りの方法でスコアとして定め、それらのスコアを合計した総スコアが大きいほど、その路線の異変情報が表す異変が要求者に及ぼす影響を大きいと判定する。
第1に、異変情報判定サーバ装置10は、要求者が路線を乗り換えることが可能な駅、すなわち2以上の路線のとおっている駅(以下「乗換可能駅」という。)に至るまでの乗り換えの回数が最も少ない路線ルートにおいて、要求者が列車を乗り換える回数と、その路線ルートに沿った距離とを特定する。そして、異変情報判定サーバ装置10は、特定した回数が少なく、かつ、距離が短いほど、要求者がその路線ルートでその乗換可能駅に至った場合に乗り換え先となる路線で発生した異変のスコアを大きくする方法(以下「第1の方法」という。)でそのスコアを算出する。ここにおいて、路線ルートとは、或る場所から或る駅(この場合は乗換可能駅)に至るまでの行き方をいい、例えばその行き方でその駅まで向かう場合に用いる路線と乗り換える駅とによって表される。以下では、第1の方法で算出されるスコアを第1スコアという。第1スコアが大きいほど、乗換可能駅までの乗換回数が少なく、かつ、距離が短いことになり、要求者がその乗換可能駅で乗り換える可能性が高いことを表すことになる。つまり、算出された第1スコアが大きい異変ほど、要求者に影響を及ぼす可能性が高く、言い換えれば、そのような異変は、算出された第1スコアが小さい異変に比べて、要求者に及ぼす影響が大きいことになる。以下、図9を参照しながら、具体的な例を挙げて説明する。
図9は、路線Aから路線Fまでの6つの路線の各駅と各路線の乗り換えの関係を示した図である。各路線の駅には、路線名と数字とを合わせた名称が付されており、それぞれ各路線の最も上り方向にある始発駅から下り方向の駅に向かって順番に数字が大きくなるようになっている。乗換可能駅に対しては、その駅で乗り換え可能な路線の名称が組み合わせられている。例えば、「路線A」であれば、「A1駅」が始発駅であり、以下下り方向に向かって「A2駅」、「A3B1駅」(この駅は「路線B」の始発駅でもある。)、「A4駅」、「A5駅」、「A6C4駅」(この駅は「路線C」の始発から下り方向に4つ目の駅でもある。)、「A7駅」、「A8駅」、「A9D7駅」(この駅は「路線D」の始発から下り方向に7つ目の駅でもある。)という名称が付されている。図8のステップS36では、図9の「列車」で示すように、路線が「路線A」、端末位置が「A1駅」と「A2駅」との丁度中間、移動方向が「下り方向」と特定されたものとする。図9では、説明を分かりやすくするため、A1駅とA2駅の間及び路線Fの各駅の間を除き、各駅間の路線に沿った距離(以下「路線距離」という。)が同じであるものとし、1駅区間(隣の駅まで)の路線距離を1駅と表すものとする。A1駅とA2駅の間のみ、路線距離が2駅であるものとする。例えば、図9の「列車」から「A3B1駅」までの路線距離は、2駅と表される。
図9では、乗換可能駅が、「A3B1駅」、「A6C4駅」、「A9D7駅」、「B4E5駅」、「C7E7F1駅」の6つ示されている。以下では、ステップS36で特定された端末位置からこれらの乗換可能駅までの最短の路線ルートに沿った路線距離の合計(以下「最短路線ルート距離」という。)を、その駅までに通過する1駅区間(隣の駅までの路線距離)の数で表す。「A3B1駅」では、最短路線ルート距離が2駅で乗り換え回数が0回である。以下、各最短路線ルート距離は、「A6C4駅」では5駅と0回、「A9D7駅」では8駅と0回、「B4E5駅」では5駅と1回、「C7E7F1駅」では「B4E5駅」を経由すると7駅と3回、「A6C4駅」を経由すると8駅と2回である。異変情報判定サーバ装置10は、それぞれ、以下の式(1)を用いて第1スコアを算出する。
第1スコア=X÷最短路線ルート距離×Y÷(乗り換え回数+1) ・・・(1)
本実施形態においては、X=10、Y=1とする。例えば、「A3B1駅」であれば、第1スコア=10÷2×1÷(0+1)=「5」となる。以下同様に、「A6C4駅」、「A9D7駅」、「B4E5駅」の各第1スコアはそれぞれ「2」、「1.25」、「1」となる。「C7E7F1駅」については、「B4E5駅」経由の場合「0.357」と「A6C4駅」経由の場合「0.417」という2とおりの第1スコア(いずれも小数点4位以下を四捨五入)が算出される。なお、X、Yは、上記値以外の値であってもよく、最短路線ルート距離又は乗り換え回数が上記影響の大きさを変化させる度合いが大きいほど大きな値とすればよい。
これらの第1スコアは、上記のとおり、要求者がその乗換可能駅で乗り換えるものとした場合に、乗り換える先の路線の第1スコアとなる。つまり、「A3B1駅」では、要求者は「路線B」が乗り換え先となるので、「路線B」の第1スコアが「5」となる。以下同様に、「A6C4駅」、「A9D7駅」、「B4E5駅」の各第1スコアはそれぞれ「路線C」、「路線D」、「路線E」の各第1スコアとなる。「C7E7F1駅」の「0.357」という第1スコアは、「B4E5駅」を経由して到着した場合の第1スコアであるため、この場合の乗り換え先は「路線C」又は「路線F」となる。しかし、「路線C」については、「A6C4駅」の「2」という第1スコアが算出されるため、この場合、異変情報判定サーバ装置10は、大きい方(「2」)を「路線C」の第1スコアとする。「C7E7F1駅」の「0.417」という第1スコアについても同様で、この場合の乗り換え先である「路線E」については、異変情報判定サーバ装置10は、大きい方の「B4E5駅」の「1」を「路線E」の第1スコアとする。「路線F」については、「C7E7F1駅」の「0.357」と「0.417」の2通りの第1スコアが算出されるが、異変情報判定サーバ装置10は、この場合も、大きい方の「0.417」を「路線F」の第1スコアとする。以上より、第1の方法で算出された第1スコアは、「路線B(5)」>「路線C(2)」>「路線D(1.25)」>「路線E(1)」>「路線F(0.417)」という関係となる。このように、異変情報判定サーバ装置10は、第1スコアを総スコアに加算することで、第1スコアが大きい路線ほど、すなわち上述した乗り換えの回数が少なく、最短路線ルート距離が短い路線ほど、その路線で発生した異変が要求者に及ぼす影響を大きいと判定する。
次に、第2の方法について説明する。第2の方法では、異変情報判定サーバ装置10は、異変が発生している路線を乗客が利用する場合にその乗客が被る時間の損失の大きさに応じて定めたスコア(以下「第2スコア」という。)を記憶部130に記憶しておく。つまり第2スコアは、ここでいう時間の損失を表すものであり、異変情報判定サービスの提供者により予め決められている。この第2スコアは、例えば、他の路線に比べて長い距離を移動する路線、単位時間当たりの移動距離が大きい路線、又は1駅区間の路線距離が大きい路線ほど大きくするように決められる。例えば、新幹線や成田エクスプレスは、山手線や地下鉄銀座線よりも第2スコアが大きくなる。このように第2スコアを決めた場合、この第2スコアが大きい路線に異変が起きた場合、長い距離を移動したいときにできないことになり、仮に代替手段を利用するとしても、その移動にかかる時間は、この第2スコアが小さい路線に比べて大きくなる。つまり、この第2スコアが大きい路線の異変は、この第2スコアが小さい路線に比べて時間の損失が大きくなる。
図9の例では、「路線F」は、各駅の間の路線距離が上記の5駅に相当するものとする。この場合、例えば、路線AからEまでの異変情報の第2スコアが「1」、路線Fの異変情報の第2スコアが「5」と決められる。そして、異変情報判定サーバ装置10は、路線AからEまでで発生した異変情報の第2スコアを1、路線Fで発生した異変情報の第2スコアを5と算出する。このように、異変情報判定サーバ装置10は、第2スコアを総スコアに加算することで、異変情報により表される異変が発生している路線に対して定められた第2スコア、すなわちその路線における上記時間の損失を特定し、特定した損失が大きいほど、その異変が要求者に及ぼす影響が大きいと判定する。
続いて、第3の方法について説明する。第3の方法では、異変情報判定サーバ装置10は、異変情報が表す「運行状況」の内容に応じた値をその異変情報のスコア(以下「第3スコア」という。)とする。この第3スコアは、異変情報判定サービスの提供者により予め決められている。例えば、異変情報判定サーバ装置10は、「運行状況」が「遅延」である場合、遅延時間が30分未満であれば、第3スコアを3と算出し、30分以上1時間未満であれば5、1時間以上2時間未満であれば7、2時間以上であれば10と算出する。また、異変情報判定サーバ装置10は、「運行状況」が「運転見合わせ」である場合、第3スコアを10と算出する。また、「運行状況」が「直通中止」及び「折り返し運転」である場合、ダイヤどおりに運行されていないことが多いため、異変情報判定サーバ装置10は、第3スコアを4と算出する。
上記のように第3スコアを決めた場合、この第3スコアが大きい異変が発生した路線に乗らなければならない場合、この第3スコアが小さい異変が発生した路線に乗る場合に比べて時間の損失が大きくなる。このように、異変情報判定サーバ装置10は、第3スコアを総スコアに加算することで、要求者に影響を及ぼした場合に時間の損失が大きい異変ほど、その要求者に及ぼす影響を大きいと判定する。
次に、第4の方法について説明する。異変情報判定サーバ装置10は、乗換可能駅と、その乗換可能駅をとおる第1路線と、その第1路線からその乗換可能駅で乗り換えられる第2路線と、その乗換可能駅に停車した第1路線の列車においてその乗り換えに要する時間が最も短い車両の位置(以下「第1車両位置」という。)とを対応付けて、記憶部130に記憶しておく。この第1車両位置は、車両番号により表されている。この場合の記憶部130は、本発明に係る「第1記憶手段」として機能する。そして、異変情報判定サーバ装置10は、図8のステップS36で特定した路線、端末位置、移動方向及び車両番号を用いて、特定した路線を第1路線とした場合に、第1路線を運行する列車が停車する乗換可能駅と対応付けて記憶部130に記憶されている第1車両位置と、特定した車両番号により表される車両の位置(以下「第2車両位置」という。)との違いが決められた範囲に収まる場合には、この第1路線及び第1車両位置に対応付けられて記憶部130に記憶されている第2路線で発生した異変のスコア(以下「第4スコア」という。)を5と算出する。
ここでいう範囲は、異変情報判定サービスの提供者により決められている範囲であり、例えば「1」であれば、移動通信端末30が第1車両位置の隣の車両に所在する場合であっても、第4スコアが「5」と算出される。また、異変情報判定サーバ装置10は、上記違いが上記範囲に収まらない場合には、第4スコアを0と算出する。これらの第1車両位置及び第2車両位置は、上述した端末位置のように絶対的に決まる位置と異なり、対象となる車両に応じて相対的に決まる位置である。例えば10両編成の列車であれば1から10までの車両番号により表され、15両編成の列車であれば1から15までの車両番号により表されることになる。
上記のような第1車両位置にある車両又はその車両から決められた範囲にある車両の乗客は、それら以外の車両の乗客に比べて、第1車両位置に対応付けられた乗換可能駅において第2路線に乗り換える可能性が高い。つまり、異変情報判定サーバ装置10は、第4スコアを総スコアに加算することで、第1路線(この場合特定した路線)を通る列車について特定した上記第2車両位置と、第1路線に対応付けて記憶部130に記憶されている第1車両位置との違いが上記範囲に収まる場合には、その違いが上記範囲に収まらない場合よりも、その第1路線及びその第1車両位置に対応付けて記憶部130に記憶されている第2路線で発生した異変が、その第2車両位置にある車両の要求者に及ぼす影響を大きいと判定する。
続いて、第5の方法について説明する。異変情報判定サーバ装置10は、各々の路線における各区間と、それらの各区間における時間帯ごとの利用乗客数とを対応付けて、記憶部130に記憶しておく。この場合の記憶部130は、本発明に係る「第2記憶手段」として機能する。ここでいう区間は、例えば、東海道本線であれば、東京−横浜、横浜−小田原、小田原−熱海など、異変情報判定サービスの提供者により予め定められている区間である。この提供者は、例えば、時間帯ごとの利用乗客数が似た傾向にある区間を1つの区間として定める。また、ここでいう時間帯は、例えば、9時から10時、10時から11時といった1時間を単位とする時間帯である。また、異変情報判定サーバ装置10は、各路線における各駅間の所要時間を記憶しておく。
異変情報判定サーバ装置10は、まず、図8のステップS36で特定した路線、端末位置及び移動方向と、記憶部130に記憶した所要時間とを用いて、特定した端末位置から特定した移動方向へと進む要求者が乗換可能駅で路線を乗り換える場合に、要求者がその乗り換えを行うと見込まれる時刻を特定する。そして、異変情報判定サーバ装置10は、乗り換え先の路線においてその乗換可能駅を含む区間に対応付けられて記憶部130に記憶されている利用乗客数のうち、特定した時刻を含む時間帯に応じた利用乗客数を参照する。異変情報判定サーバ装置10は、参照した利用乗客数に応じてスコア(以下「第5スコア」という。)を算出する。異変情報判定サーバ装置10は、例えば、参照した利用乗客数が2万人以上であれば、第5スコアを10とする。また、異変情報判定サーバ装置10は、その利用乗客数が1万人以上2万人未満であれば第5スコアを5とし、以下同様に、5千人以上1万人未満であれば3、2千人以上5千人未満であれば2、1千人以上2千人未満であれば1とする。
以上のように、異変情報判定サーバ装置10は、第5スコアを総スコアに加算することで、同じ路線であっても、利用乗客数が多い時間帯と少ない時間帯とで、その路線で発生した異変が要求者に及ぼす影響の大きさを変化させて判定することができる。具体的には、利用乗客数が多いということは、他の路線に比べて乗り換えられる可能性が高いことを意味する。つまり、異変情報判定サーバ装置10は、特定した時刻を含む時間帯に応じた利用乗客数を参照し、参照した利用乗客数が多いほど、その乗り換え先の路線で発生した異変が当該乗客に及ぼす影響を大きいと判定する。
異変情報判定サーバ装置10は、上述した5つの方法で5つのスコアを定め、それらのスコアを合計して総スコアを算出する。図9の例において、例えば、路線B、D、E、Fで異変が発生し、それぞれの異変情報が異変情報判定サーバ装置10の記憶部130に記憶されているものとする。そして、異変情報判定サーバ装置10は、ステップS37において、路線B、D、E、Fの各異変情報の総スコアの大きさが、路線B>F>E>Dという関係となるように算出したとする。これにより、異変情報判定サーバ装置10は、要求者に対する影響が最も大きいのが路線Bの異変情報であり、次いで路線F、その次に路線E、そして路線Dの異変情報は最も影響が小さいという関係になると判定したことになる。異変情報判定サーバ装置10は、この判定結果を示すデータ、すなわち各異変情報とそれらの異変情報に対して算出した総スコアとを対応付けたものと、ステップS36で特定した「路線」、「端末位置」及び「移動方向」とを示すデータを移動通信端末30に送信する(ステップS38)。以上のとおり、異変情報判定サーバ装置10は、異変情報判定処理を実施し、その結果を移動通信端末30に通知する。
移動通信端末30は、ステップS38において送信されてきたデータが示す異変情報を、そのデータが示すその異変情報に対応付けられた総スコアの順番で表示部340に表示させる(ステップS39)。
図10は、ステップS39において表示部340に表示される画像の一例を示す図である。この例では、移動通信端末30は、ステップS38で送信されてきたデータが示す「路線」、「端末位置」及び「移動方向」に基づいて、要求者が乗車している列車が「路線A」の「A1駅からA2駅に向かう途中」であることを示す文字列を表示させている。また、移動通信端末30は、上記判定結果として、各路線の異変情報のうち、「路線」、「運行状況」、「区間」、「発生時刻」及び「理由」を示す文字列を表示させている。また、移動通信端末30は、この画像の上から路線B、F、E、Dの順番で各異変情報を表示させている。要求者がこの画像を見ることで、各異変情報により表される異変のうち、一番上に表示されている路線Bの異変が自分に与える影響が最も大きく、以下、路線F、E、Dの各異変の順番で自分に与える影響が小さくなっていくことが分かるようになっている。以上の処理が行われることで、移動通信端末30は、異変情報が表す異変が異変情報判定サーバ装置10により判定された結果を表す情報を要求者に伝達する。これにより、異変情報判定サーバ装置10は、路線において発生した異変が、要求者に対して与える影響の大きさをその要求者が分かるようにすることができる。
また、上述した5通りの方法では、ステップS36において特定した路線、端末位置、移動方向及び車両番号が用いられている一方、例えば、要求者が利用する予定の路線といった事前に登録された情報は用いられていない。このように、異変情報判定サーバ装置10は、乗客が利用する予定の路線が事前に登録されていない場合であっても、路線において発生した異変が乗客に対して与える影響の大きさをその乗客が分かるようにすることができる。
図11は、異変情報判定サーバ装置10の制御部110がプログラムを実行することで実現する機能を示すブロック図である。制御部110は、取得部111、第1特定部112、第2特定部113、判定部114及び送信部115として機能する。取得部111は、図5のステップS13、S16、S19、S22に示した運行情報を記憶及び上書きする処理を実行することで、列車が通る複数の路線が繋がって構成された路線網においてその列車の運行に発生した、路線ごとの異変を表す異変情報を取得する取得手段として機能するものである。取得部111は、取得した異変情報を表すデータを第1特定部112及び第2特定部113に供給する。第1特定部112は、図8のステップS36に示した端末位置及び移動方向を特定する処理を実行することで、いずれかの路線を通る列車の乗客が所持する移動通信端末30の位置である端末位置と、その路線における移動通信端末30の移動方向とを特定する第1特定手段として機能するものである。つまり、この乗客は、上述した要求者である。第1特定部112は、特定した端末位置及び移動方向を表すデータを判定部114に供給する。第2特定部113は、図8のステップS36に示した車両番号を特定する処理を実行することで、列車において移動通信端末30が所在する車両の位置を特定する第2特定手段として機能するものである。第1特定部112は、特定した車両番号を表すデータを判定部114に供給する。
判定部114は、図8に示すステップS37の処理を実行することで、取得部111により取得された異変情報が表す異変が、第1特定部112により特定された端末位置から同じく特定された移動方向へと進む乗客に及ぼす影響の大きさを判定する判定手段として機能するものである。判定部114による具体的な判定方法は、ステップS37の説明の通りである。判定部114は、判定した結果を送信部115に供給する。送信部115は、図8に示すステップS38の処理を実行することで、取得部111により取得された異変情報と、その異変情報について判定部114が判定した影響の大きさを表す影響情報とを対応付けて、移動通信端末30に送信する送信手段として機能するものである。
2.第2実施形態
本発明の第2実施形態に係る異変情報判定システムは、上述した第1実施形態の異変情報判定システム1と共通する構成を有するものである。よって、第1実施形態と共通する構成については、同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。第1実施形態と本実施形態との主要な相違点は、第1実施形態では、異変情報判定サーバ装置10は、異変情報及びそれに対応付けた影響情報という異変の判定を行った結果を移動通信端末30に送信していたが、本実施形態では、列車の各車両に備え付けられている通信機能を有する車載ディスプレイに送信するという点である。
図12は、本実施形態に係る異変情報判定システム1aの全体構成を示すブロック図である。異変情報判定システム1は、路線Aを走行する複数の車両からなる列車50aの各車両51aに設けられた車載ディスプレイ30aを備えている。車載ディスプレイ30aは、無線通信機能を有し、ネットワーク40を介して異変情報判定サーバ装置10と通信する。このように、車載ディスプレイ30aは、車両51aとともに移動しながら無線で通信を行う通信端末である。車載ディスプレイ30aは、自装置が設けられている車両51aの乗客に対して、異変情報により表される異変がそれらの乗客に及ぼす影響の大きさを異変情報判定サーバ装置10が判定した結果を表す情報を伝達する。
図13は、車載ディスプレイ30aのハードウェア構成を示す図である。車載ディスプレイ30aは、制御部310a、第1通信部320a、表示部340a及び記憶部350aとを備えたコンピュータとして構成されている。制御部310a及び記憶部350aは、上述した移動通信端末30の制御部310及び記憶部位350と処理能力や記憶容量は異なるが、それぞれのハードウェア構成及び機能は共通している。第1通信部320aは、ネットワーク40との間で信号を遣り取りする通信回路を備えており、そのネットワーク40を介して異変情報判定サーバ装置10と通信する。表示部340aは、液晶パネル及び液晶駆動回路を有する表示手段であり、列車51aの乗客が見やすい位置に取り付けられ、制御部310からの指示に応じて液晶パネルの表示面に画像を表示する。第2通信部370aは、図1に示す列車50aの走行を制御する制御システムとの間で信号を遣り取りする通信回路を備えている。この制御システムは、列車50aが走行している路線におけるその列車50aの位置(以下「列車位置」という。)及び移動方向を保持している。
図14は、本実施形態における異変情報判定処理の手順を示すシーケンスチャートである。図14では、異変情報判定サーバ装置10及び車載ディスプレイ30aを動作の主体として説明するが、実際の動作はそれぞれの制御部が行っている。車載ディスプレイ30aは、決められたサーバ装置とネットワーク40を介して通信することでその日の天気やニュースを表すデータを取得して表示するとともに、定められた間隔で異変情報を表示する。車載ディスプレイ30aは、異変情報を表示するに当たり、異変情報判定サーバ装置10に対して、異変情報が表す異変を判定した結果を送信するように要求する動作を次のように行う。
車載ディスプレイ30aの記憶部350aには、その車載ディスプレイ30aが設けられている列車50aが運行されている路線と、その列車50aの中で車載ディスプレイ30aが設けられている車両51aの車両番号とが記憶されている。まず、車載ディスプレイ30aは、上記制御システムと通信を行い、上述した列車50aの列車位置及び移動方向を取得する(ステップS31a)。次に、車載ディスプレイ30aは、ステップS31aで取得した列車位置及び移動方向を示すデータと、記憶部350aに記憶されている路線(この場合「路線A」)及び車両番号(この場合「N」)を示すデータとともに、上記要求を示す要求データを異変情報判定サーバ装置10に送信する(ステップS33a)。このようにして、車載ディスプレイ30aは、上記の要求を行う。
異変情報判定サーバ装置10は、ステップS33aで送信されてきた要求データを受信すると、それとともに送信されてきたデータが示す各情報を、要求をしてきた車載ディスプレイ30aが所在する路線、列車位置、移動方向及び車両番号として特定する(ステップS36a)。そして、異変情報判定サーバ装置10は、図8で示したステップS37における処理を、端末位置に代えて列車位置を用いて行い、N両目の車両51aに乗車する乗客にとっての異変情報の影響の大きさを判定する(ステップS37a)。異変情報判定サーバ装置10は、ステップS37aにおいて判定した結果、すなわち異変情報及びそれに対応付けた影響情報を示すデータを、車載ディスプレイ30aに送信する(ステップS38a)。
車載ディスプレイ30aは、ステップS38aにおいて送信されてきたデータが示す異変情報を、そのデータが示すその異変情報に対応付けられた総スコアの順番で表示部340aに表示させる(ステップS39a)。以上の処理が行われることで、車載ディスプレイ30aは、異変情報が表す異変が異変情報判定サーバ装置10により判定された結果を表す情報を、自装置が設けられている車両の乗客に伝達する。これにより、異変情報判定サーバ装置10は、路線において発生した異変が、乗客に対して与える影響の大きさをその乗客が分かるようにすることができる。
3.変形例
上述した各実施形態は、本発明の実施の例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した各実施形態及び以下に示す各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
3−1.変形例1
上述した各実施形態において異変情報判定サーバ装置10の制御部110が行った処理を、移動通信端末30の制御部310又は車載ディスプレイ30aの制御部310aが行ってもよい。以下では、その処理を制御部310が行った場合について説明する。この場合、移動通信端末30の記憶部350は、異変情報判定サーバ装置10の記憶部130に記憶されている各データを記憶している。
図15は、本変形例に係る制御部310がプログラムを実行することで実現する機能を示すブロック図である。制御部310は、取得部311、第1特定部312、第2特定部313、判定部314及び表示制御部315として機能する。取得部311、第1特定部312、第2特定部313及び判定部314は、図11に示した取得部111、第1特定部112、第2特定部113及び判定部114と、「移動通信端末30」に対する処理を「自端末」に対して行うという点が異なる以外は共通している。例えば、第1特定部312は、路線における自端末の位置である端末位置と、その路線における自端末の移動方向とを特定する。また、判定部314は、異変情報が表す異変が、第1特定部312により特定された端末位置から同じく特定された移動方向へと進む自端末が所在する車両の乗客に及ぼす影響の大きさを判定する。判定部314は、判定した結果を表示制御部315に供給する。表示制御部315は、異変情報を、その異変情報について判定された影響の大きさに応じた態様で表示部340に表示させる。表示制御部315と表示部340とが協働することで、本発明に係る「表示手段」として機能する。
3−2.変形例2
上述した各実施形態において第1の方法で用いた式(1)、及び第2から第5の方法においてそれぞれ予め決められていたスコアは、いずれも一例を示したものであり、上述した式又は値には限定されない。要するに、これらの式又は値は、各方法に対応する要因が上記影響の大きさに対して寄与する度合いを大きくしたい場合に、その方法により定められるスコアが大きくなるように決められればよい。ここでいう要因とは、第1の方法であれば、要求者が乗車する列車からの距離及び乗り換え回数であり、第2の方法であれば、各路線の重要度である。また、第3、4、5の方法では、それぞれ、運行状況の内容、乗り換えの際移動する距離が最も短い車両への乗車、各路線の利用乗客数である。
3−3.変形例3
異変情報判定サーバ装置10の制御部110は、上述した5通りの方法以外の方法でスコアを定め、総スコアに加算してもよい。例えば、制御部110は、上述した各区間における列車の進行方向及び時間帯に応じた利用乗客数により、スコアの大きさを変化させてもよい。この場合、異変情報判定サーバ装置10の記憶部130には、各々の路線における各区間と、それらの各区間における列車の進行方向及び時間帯に応じた利用乗客数とを対応付けて記憶させておく。この場合の記憶部130は、本発明に係る「第3記憶手段」として機能する。そして、制御部110は、まず、ステップS36において特定した端末位置から同じく特定した移動方向へと進む要求者が乗換可能駅に至る最短の路線ルートに含まれる区間と、その要求者がその路線ルートを進んだ場合にその区間を利用すると見込まれる時刻とを特定する。次に、制御部110は、特定した区間に対応付けられて記憶部130に記憶されている利用乗客数のうち、要求者がその路線ルートを進んだ場合のその区間における進行方向と特定した時刻とに応じた利用乗客数を、その区間のうち上記路線ルートに含まれる部分の距離で除した値を算出する処理を実行する。そして、制御部110は、その処理を上記路線ルートに含まれる区間毎に実行して算出された値の合計をスコア(以下「第6スコア」という。)として算出する。
上記路線ルートに含まれる路線の区間の利用する時間帯における利用乗客数が多いほど、要求者がその路線ルートを進む可能性が高い。つまり、制御部110は、第6スコアが大きいほど、要求者がその路線ルートを進んだ場合にその乗換可能駅で乗り換える路線で発生した異変が要求者に及ぼす影響を大きいと判定する。
また、制御部110は、例えば、異変が解消すると見込まれる時刻がその異変が発生している路線を利用すると見込まれる時刻よりも遅いほど大きくなるようにスコアを算出してもよい。以下では、このように算出するスコアを第7スコアという。この場合、記憶部130は、異変が発生する理由と、その理由による異変が解消するまでに要する時間とを対応付けて記憶しておく。この場合の記憶部130は、本発明に係る「第4記憶手段」として機能する。記憶部130は、例えば、「人身事故」であれば3時間、「車両点検」であれば30分といった具合に理由と時間とを対応付けて記憶する。そして、制御部110は、まず、ステップS36において特定した端末位置から同じく特定した移動方向へと進む要求者が乗換可能駅までの最短の路線ルートを進んでその乗換可能駅に至る時刻(以下「第1時刻」という。)を特定する。次に、制御部110は、異変情報に含まれている発生時刻から、その異変情報に含まれている理由に対応付けて記憶部130に記憶されている時間が経過した時刻(以下「第2時刻」という。)を特定する。そして、制御部110は、特定した第1時刻よりも第2時刻の方が後である場合、これらの時刻の差に応じて、第7スコアを算出する。具体的には、制御部110は、この差が30分未満であれば第7スコアを3と算出し、以下同様に、30分以上1時間未満であれば5、1時間以上2時間未満であれば7、2時間以上であれば10と第7スコアを算出する。
要求者がその路線に乗り換える乗換可能駅に至ったとき、すなわち第1時刻において、上記第2時刻に至っていなければ、要求者は、その路線を利用する場合に第2時刻まで待たされることが見込まれることになる。つまり、制御部110は、特定した第1時刻よりも第2時刻の方が後である場合、その第1時刻とその第2時刻との差が大きいほど、要求者が上記路線ルートを進んだ場合に上記乗換可能駅で乗り換え可能な路線で発生した異変が要求者に及ぼす影響を大きいと判定する。
3−4.変形例4
異変情報判定サーバ装置10の制御部110は、上述した第1の方法において特定した路線ルートを進んだ要求者が列車を乗り換える回数と、その最短路線ルート距離とを、それぞれ個別に用いてスコアを算出してもよい。回数を用いて算出されるスコアを第8スコア、距離を用いて算出されるスコアを第9スコアという。制御部110は、これらのスコアを以下の式(2)、(3)を用いてそれぞれ算出する。
第8スコア=Y÷(乗り換え回数+1) ・・・(2)
第9スコア=X÷最短路線ルート距離 ・・・(3)
ここで用いられるX、Yは、例えば上述した式(1)で用いられたものと同じ(X=10、Y=1)でもよいし、他の値でもよい。制御部110は、例えば上述した第1スコアに代えてこれらのスコアを総スコアに加算することで、上述した乗り換えの回数及び最短路線ルート距離が上記の影響の大きさを増減させる度合いを別々に調整することができる。例えば、Xを0にすることで、乗り換えの回数が何回であっても、上記の影響の大きさを増減させないようにしたり、Yを0にすることで、最短路線ルート距離がいくつであっても、この影響の大きさを増減させないようにしたりすることができる。
3−5.変形例5
上述した第1実施形態において、移動通信端末30の制御部310は、操作部330の操作により要求者に入力させた路線、端末位置、移動方向及び車両番号を通知してもよい。本変形例によれば、要求者は、通信装置52が備えられていない車両に乗車したときや、測位部360が備えられていない移動通信端末を用いるときであっても、異変情報判定サービスの提供を受けることができる。
3−6.変形例6
上述した第1実施形態において、移動通信端末30の制御部310は、通信装置52を介さずに異変情報判定サーバ装置10と通信してもよい。この場合、移動通信端末30は、図3に破線で示す第2通信部370を備える。第2通信部370は、ネットワーク40との間で信号を遣り取りする通信回路を備えており、ネットワーク40を介して制御部110と通信する。制御部110は、例えば、移動通信端末30から送信されてくる測位情報に基づき、移動通信端末30が所在する列車の路線、端末位置及び移動方向を特定する。そして、制御部110は、第1、2、3、5の方法により定めたスコアの合計を総スコアとして算出する。この場合であっても、制御部110は、これらの方法に対応する要因を、上記影響の大きさに対して寄与させることができる。
3−7.変形例7
上述した第1実施形態において、異変情報判定サーバ装置10の制御部110は、移動通信端末30が列車50に所在しているとき以外であっても、移動通信端末30からの要求により異変情報判定処理を実施してもよい。このような使われ方が想定されるのは、例えば、移動通信端末30を所持する乗客が駅のホームや乗り換えの通路に所在する場合である。つまり、乗客とは、列車に乗車している者はもちろん、例えばこれから列車に乗車しようとしている者や、列車から降りて次の列車に乗り換えようとしている者などを含むものとする。また、乗客が列車に乗車していない場合の上述した移動方向とは、その路線における移動方向のことであり、その乗客が乗車しようとしている列車の進行方向を表すものである。
この場合、制御部110は、記憶部130に各駅の各路線の上りのホーム及び下りのホームのそれぞれの位置を表す情報を記憶させておき、移動通信端末30から送信されてくる測位情報が示す位置から、移動通信端末30がどの駅に所在し、どの路線の上り又は下りホームのいずれに所在しているのかを特定する。制御部110は、このとき、移動通信端末30が上りのホームに所在していれば、移動方向を上りと特定し、下りのホームに所在していれば、移動方向を下りと特定する。また、制御部110は、乗り換え中の乗客が所持する移動通信端末30の所在する位置から、乗り換え先のホームがどの路線であって上りと下りのどちらであるのかを特定できる場合は、それらを特定することで、路線、端末位置及び移動方向を特定する。制御部110がこれらを特定することができない場合、例えば、変形例5に示したように、要求者が移動通信端末30操作部330の操作により入力した路線、端末位置、移動方向及び車両番号を用いるようにしてもよい。本変形例によれば、制御部110は、いずれかの路線を利用する乗客であれば、車両に乗車していない状態であっても、移動通信端末30からの要求によりその乗客に対して異変情報判定サービスを提供することができる。
なお、上述した第2実施形態の場合であれば、車載ディスプレイ30aと同様のハードウェア構成及び機能を有するディスプレイを、例えば駅のホームや待合室などに設置してもよい。この場合の移動方向は、そのディスプレイにより情報を伝達される乗客が乗車すると見込まれる列車の移動方向のことである。例えばそのディスプレイが設置されている場所が上りのホームであれば、移動方向は上りとなる。なお、ディスプレイが設置されている場所が上りと下りが一緒になっているホームであれば、制御部110は、例えば、図14のステップS36aにおいて、上りと下りの両方の移動方向を特定し、ステップS37aにおいて、それら2通りの移動方向について判定を行ってもよい。そして、車載ディスプレイ30aの制御部310aは、ステップS39aにおいて、2通りの判定結果を同時に表示してもよいし、順番に表示するようにしてもよい。これにより、制御部110は、これらの場所で列車を待っている乗客に対して異変情報判定サービスを提供することができる。
3−8.変形例8
異変情報判定サーバ装置10の制御部110は、上述した各実施形態において、ステップS36の処理で路線、端末位置、移動方向及び車両番号を特定したが、車両番号以外の路線、端末位置及び移動方向を特定してもよい。この場合、制御部110は、車両番号を用いて算出する第4スコアを除いたスコアを合計して総スコアを算出する。本変形例によれば、例えば変形例6又は7において移動通信端末30から送信されてくる測位情報の精度が悪いなどの理由で、車両を特定することができない場合であっても、総スコアを算出して異変情報が表す異変の影響の大きさを判定することができる。
3−9.変形例9
運行情報には、上述した各実施形態で含まれていたもの以外の項目が含まれていてもよい。例えば、振替輸送が行われているか否かと、振替輸送の対象となる路線とを示す項目である。ここにおいて、振替輸送とは、不通区間の乗車券を持っている乗客に対し、その乗車券で振替輸送の対象となる路線に乗車できるようにすることをいう。振替輸送が行われている場合には、要求者に対する異変の影響が小さくなる場合がある。この場合、異変情報判定サーバ装置10の制御部110は、例えば、振替輸送が行われている場合にはスコアを0とし、行われていない場合にはスコアを5と定める。これにより、制御部110は、振替輸送が行われている場合よりも振替輸送が行われていない場合に路線の異変情報の影響が大きいものとして判定することができる。
3−10.変形例10
異変情報判定サーバ装置10の制御部110は、上述した各実施形態では、移動通信端末30又は車載ディスプレイ30aから要求されたことを契機に異変情報判定処理を実施してその結果を送信するという、いわゆるプル型のサービスを提供したが、プッシュ型のサービスを提供してもよい。この場合、制御部110は、例えば、定められた間隔、予め決められた路線で異変が発生したとき、又は予め決められた「運行状況」が発生したときなどに異変情報判定処理を実施し、その結果を移動通信端末30又は車載ディスプレイ30aに送信する。これにより、制御部110は、移動通信端末30又は車載ディスプレイ30aからの能動的な要求がなくとも、上記のような予め決められた条件が満たされたタイミングで、その条件が満たされたことを示すデータを、移動通信端末30又は車載ディスプレイ30aに送信することができる。
3−11.変形例11
異変情報判定サーバ装置10の制御部110は、上述した各実施形態では、運行情報配信サーバ装置20から送信された運行情報データにより運行情報を取得したが、それ以外の方法で運行情報を取得してもよい。例えば、各運行情報配信サーバ装置20は、運行情報をWebページに掲載している場合に、異変情報判定サーバ装置10を運用する運用者が、そのWebページを参照しながら運行情報を図4に破線で示す操作部140を操作して入力することで、運用情報を取得してもよい。
3−12.変形例12
上述した各実施形態では、鉄道という乗り物の路線を利用する場合を例に挙げて説明したが、バスや飛行機、船などの他の乗り物の路線を利用する場合、又はこれらの乗り物を乗り継いで利用する場合であっても、本発明は適用される。この場合、運行情報配信サーバ装置20は、各乗り物を運営するバス会社や航空会社、船会社により運用され、その制御部210は、各乗り物の運行情報を配信する。また、異変情報判定サーバ装置10の記憶部130は、各乗り物の路線の乗降場所、すなわち各バス停、飛行場又は船乗り場などの位置を表す情報といった、上述した実施形態において鉄道の路線に関して記憶されていた各情報を記憶しておく。ここにおいて、乗降場所とは、乗り物の乗客がその乗り物に乗り込み、又は降りるための場所である。そして、異変情報判定サーバ装置10の制御部110は、図5に示すステップS13、S16、S19、S22等の処理と、図8に示すステップS36、S37の処理又は図14に示すステップS36a、S37aの処理とを実施することで、各路線の異変情報が表す異変が乗客に及ぼす影響の大きさを判定する。
3−13.変形例13
異変情報判定サーバ装置10の制御部110は、図8に示すステップS38の処理において、上述した各実施形態では、この判定結果を示すデータ、すなわち各異変情報とそれらの異変情報に対して算出した総スコアとを対応付けたものを示すデータを移動通信端末30又は車載ディスプレイ30aに送信したが、ここで送信されるデータは、これらには限らない。制御部110は、例えば、各異変情報とそれらの総スコアの序列を表す数値又は記号(例えばA、B、Cなど)とを対応付けて表したデータを送信してもよいし、その序列に沿って異変情報を並べたデータを送信してもよい。また、制御部110は、上述した第1実施形態では、ステップS36で特定した「路線」、「端末位置」及び「移動方向」を示すデータを移動通信端末30に送信したが、このデータを送信しなくともよいし、これら以外の情報、例えば「車両番号」を示すデータを送信してもよい。要するに、制御部110は、移動通信端末30又は車載ディスプレイ30aにより要求者又は車載ディスプレイ30aが設けられた車両の乗客に伝達されたときに、異変情報により表される異変がそれらの者に及ぼす影響の大きさをそれらの者が分かるようにすることができる情報を表すデータを送信すればよい。
3−14.変形例14
本発明は、異変情報判定サーバ装置10のような情報処理装置、移動通信端末30又は車載ディスプレイ30aのような通信端末、これらの制御部110、310、310aのような制御装置又はこれらを含む異変情報判定システム1のような情報処理システムとしても把握されるものである。また、これらのみならず、制御部110、制御部310又は制御部310aが実行する処理を実現するための情報処理方法や、コンピュータに制御部110、制御部310又は制御部310aの機能を実現させるためのプログラムとしても把握されるものである。かかるプログラムは、これを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されたり、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、これをインストールして利用可能にするなどの形態でも提供されたりするものであってもよい。

Claims (13)

  1. 乗り物が通る複数の路線が繋がって構成された路線網において前記乗り物の運行に発生した、前記路線ごとの異変を表す異変情報を取得する取得手段と、
    いずれかの前記路線を通る前記乗り物の乗客に対して情報を伝達する通信端末の位置である端末位置と、当該路線における当該通信端末の移動方向とを特定する第1特定手段と、
    前記取得手段により取得された異変情報が表す異変が、前記第1特定手段により特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む前記乗客に及ぼす影響の大きさを判定する判定手段と、
    前記取得手段により取得された異変情報と、当該異変情報について前記判定手段が判定した前記影響の大きさを表す影響情報とを対応付けて、前記通信端末に送信する送信手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記乗り物は複数の車両からなる列車であり、
    2以上の前記路線がとおっている乗降場所毎に、当該乗降場所をとおる第1路線と、当該第1路線から当該乗降場所で乗り換えられる第2路線と、当該乗降場所に停車した前記第1路線の列車において当該乗り換えに要する時間が最も短い車両の位置である第1車両位置とを対応付けて記憶する第1記憶手段と、
    前記乗降場所に停車する列車において前記通信端末が所在する車両の位置である第2車両位置を特定する第2特定手段とを備え、
    前記判定手段は、前記第1路線を通る列車について前記第2特定手段により特定された第2車両位置と、当該第1路線に対応付けて前記第1記憶手段に記憶されている第1車両位置との違いが決められた範囲に収まる場合には、当該違いが当該範囲内に収まらない場合よりも、当該第1路線及び当該第1車両位置に対応付けて前記第1記憶手段に記憶されている前記第2路線で発生した異変が、当該第2車両位置にある車両の前記乗客に及ぼす影響を大きいと判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記判定手段は、
    前記第1特定手段により特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む前記乗客が2以上の前記路線のとおっている乗降場所に至るまでの最短の路線ルートに沿った距離を特定し、
    特定した当該距離が短いほど、当該乗客が当該距離が特定された路線ルートを進んだ場合に当該乗降場所で乗り換え可能な路線で発生した異変が当該乗客に及ぼす影響を大きいと判定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記判定手段は、
    前記第1特定手段により特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む前記乗客が2以上の前記路線のとおっている乗降場所に至るまでの乗り換えの回数が最も少ない路線ルートにおいて当該乗客が乗り物を乗り換える回数を特定し、
    特定した当該回数が少ないほど、当該乗客が当該路線ルートを進んだ場合に当該乗降場所で乗り換え可能な路線で発生した異変が当該乗客に及ぼす影響を大きいと判定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 各々の前記路線における各区間と、当該各区間における時間帯ごとの利用乗客数とを対応付けて記憶する第2記憶手段を備え、
    前記判定手段は、前記第1特定手段により特定された前記端末位置から前記移動方向へ
    と進む前記乗客が、2以上の前記路線のとおっている乗降場所で路線を乗り換える場合に、乗り換え先の路線において当該乗降場所を含む前記区間に対応付けられて前記第2記憶手段に記憶されている前記利用乗客数のうち、当該乗客が当該乗り換えを行うと見込まれる時刻を特定し、
    特定した時刻を含む時間帯に応じた利用乗客数を前記第2記憶手段において参照し、参照した利用乗客数が多いほど、当該乗り換え先の路線で発生した異変が当該乗客に及ぼす影響を大きいと判定する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 各々の前記路線における各区間と、当該各区間における前記乗り物の進行方向及び時間帯に応じた利用乗客数とを対応付けて記憶する第3記憶手段を備え、
    前記判定手段は、
    前記第1特定手段により特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む前記乗客が2以上の前記路線のとおっている乗降場所に至る最短の路線ルートに含まれる前記区間と、当該乗客が当該路線ルートを進んだ場合に当該区間を利用すると見込まれる時刻とを特定し、
    特定した当該区間に対応付けられて前記第3記憶手段に記憶されている利用乗客数のうち、当該乗客が当該路線ルートを進んだ場合の当該区間における進行方向と特定した前記時刻とに応じた利用乗客数を、当該区間のうち当該路線ルートに含まれる部分の距離で除した値を算出する処理を実行し、
    当該処理を当該路線ルートに含まれる前記区間毎に実行して算出された値の合計が大きいほど、前記乗客が当該路線ルートを進んだ場合に当該乗降場所で乗り換える路線で発生した異変が当該乗客に及ぼす影響を大きいと判定する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記異変が発生する理由と、当該理由による異変が解消するまでに要する時間とを対応付けて記憶する第4記憶手段を備え、
    前記異変情報には、前記異変が発生した発生時刻と、当該異変が発生した理由とが含まれており、
    前記判定手段は、
    前記第1特定手段により特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む前記乗客が、2以上の前記路線のとおっている乗降場所までの最短の路線ルートを進んで当該乗降場所に至る第1時刻を特定し、
    前記取得手段により取得された異変情報に含まれている前記発生時刻から、当該異変情報に含まれている前記理由に対応付けて前記第4記憶手段に記憶されている時間が経過した第2時刻を特定し、
    特定した前記第1時刻よりも前記第2時刻の方が後である場合、当該第1時刻及び当該第2時刻の差が大きいほど、前記乗客が当該路線ルートを進んだ場合に当該乗降場所で乗り換え可能な路線で発生した異変が当該乗客に及ぼす影響を大きいと判定する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記判定手段は、前記異変情報により表される異変が発生している路線を前記乗客が利用する場合に当該乗客が被る時間の損失を特定し、特定した損失が大きいほど、当該異変情報が表す異変が当該乗客に及ぼす影響を大きいと判定する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 乗り物が通る複数の路線が繋がって構成された路線網において前記乗り物の運行に発生した、前記路線ごとの異変を表す異変情報を取得する取得手段と、
    前記路線における自端末の位置である端末位置と、当該路線における自端末の移動方向とを特定する第1特定手段と、
    前記取得手段により取得された異変情報が表す異変が、前記第1特定手段により特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む自端末が所在する車両の乗客に及ぼす影響の大きさを判定する判定手段と、
    前記取得手段により取得された異変情報を、当該異変情報について前記判定手段が判定した前記影響の大きさに応じた態様で表示する表示手段と
    を備えることを特徴とする通信端末。
  10. 情報処理装置が、乗り物が通る複数の路線が繋がって構成された路線網において、前記乗り物の運行に発生した前記路線ごとの異変を表す異変情報を取得する取得ステップと、
    前記情報処理装置が、いずれかの前記路線を通る前記乗り物の乗客に対して情報を伝達する通信端末の位置である端末位置と、当該路線における当該通信端末の移動方向とを特定する第1特定ステップと、
    前記情報処理装置が、前記取得ステップにおいて取得された異変情報が表す異変が、前記第1特定ステップにおいて特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む前記乗客に及ぼす影響の大きさを判定する判定ステップと、
    前記情報処理装置が、前記取得ステップにおいて取得された異変情報と、当該異変情報について前記判定ステップにおいて判定された前記影響の大きさを表す影響情報とを対応付けて、前記通信端末に送信する送信ステップと
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
  11. 通信端末が、乗り物が通る複数の路線が繋がって構成された路線網において前記乗り物の運行に発生した、前記路線ごとの異変を表す異変情報を取得する取得ステップと、
    前記通信端末が、前記路線における自端末の位置である端末位置と、当該路線における自端末の移動方向とを特定する第1特定ステップと、
    前記通信端末が、前記取得ステップにおいて取得された異変情報が表す異変が、前記第1特定ステップにおいて特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む自端末が所在する車両の乗客に及ぼす影響の大きさを判定する判定ステップと、
    前記通信端末が、前記取得ステップにおいて取得された異変情報を、当該異変情報について前記判定ステップにおいて判定された前記影響の大きさに応じた態様で表示する表示ステップと
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
  12. コンピュータに、
    乗り物が通る複数の路線が繋がって構成された路線網において、前記乗り物の運行に発生した前記路線ごとの異変を表す異変情報を取得するステップと、
    いずれかの前記路線を通る前記乗り物の乗客に対して情報を伝達する通信端末の位置である端末位置と、当該路線における当該通信端末の移動方向とを特定するステップと、
    前記取得された異変情報が表す異変が、前記特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む前記乗客に及ぼす影響の大きさを判定するステップと、
    前記取得された異変情報と、当該異変情報について前記判定した前記影響の大きさを表す影響情報とを対応付けて、前記通信端末に送信するステップと
    を実行させるためのプログラム。
  13. 通信端末のコンピュータに、
    乗り物が通る複数の路線が繋がって構成された路線網において前記乗り物の運行に発生した、前記路線ごとの異変を表す異変情報を取得するステップと、
    前記路線における自端末の位置である端末位置と、当該路線における自端末の移動方向とを特定するステップと、
    前記取得された異変情報が表す異変が、前記特定された前記端末位置から前記移動方向へと進む自端末が所在する車両の乗客に及ぼす影響の大きさを判定するステップと、
    前記取得された異変情報を、当該異変情報について前記判定手段が判定した前記影響の大きさに応じた態様で表示するステップと
    を実行させるためのプログラム。
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