JP2011013613A - カム枠、レンズ鏡筒、振れ補正装置および撮像素子ユニット - Google Patents

カム枠、レンズ鏡筒、振れ補正装置および撮像素子ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】部材の破損を防止しつつ、さらなる小型化を実現できるレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】第1レンズ枠60は、第1レンズ枠60本体に形成され光学系の光軸方向に貫通する3つの第1開口部67aと、3つの第1カムピン68と、3つの第2カムピン69と、を有している。回転カム枠70は、回転カム枠70本体から光学系の光軸方向に突出し第1開口部67aに挿入可能に配置された3つの突起部78と、第1カムピン68が挿入され第1レンズ枠60を回転カム枠70本体に対して移動可能に支持する3つのカム溝と、第2カムピン69が隙間を介して挿入された3つの第2カム溝73と、を有している。第2カム溝73の突起部78側の端部は、隣り合う2つの突起部78の円周方向間に配置されている。
【選択図】図18

Description

本発明は、複数の支持枠により構成されるレンズ鏡筒、レンズ鏡筒に用いられるカム枠および振れ補正装置、および撮像素子ユニットに関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−oxide Semiconductor)センサなどの撮像素子を用いて、光学像を電気信号に変換し、電気信号をデジタル化して記録するデジタルカメラが普及している。
このようなデジタルカメラにおいては、CCDやCMOSセンサの高画素化などだけでなく、それらの撮像素子に光学像を結像させるレンズ鏡筒に対しても高性能化が求められている。具体的には、より高倍率なズームレンズ系を搭載したレンズ鏡筒が求められている。
一方、デジタルカメラの分野においては、携帯性能の向上のため、本体の小型化に対する要求がある。このため、本体の小型化に大きく貢献すると考えられる、レンズ鏡筒の小型化が求められている。
そこで、従来から様々なレンズ鏡筒が提案されている(例えば、特許文献1〜5を参照)。
特開平7−191249号公報 特開2002−277709号公報 特開2005−234259号公報 特開2008−185786号公報 特開2004−85932号公報
しかし、従来の技術には以下のような課題が存在する。
(1)従来のレンズ鏡筒では、小型化を実現するためには、各枠体の光軸方向の寸法を短縮する必要があるが、カム溝が形成されたカム枠の光軸方向の寸法を短縮すると、カム溝の設計に影響を及ぼすため、さらなる小型化は困難である。
一方で、レンズ鏡筒に外力が作用すると、カムピンなどの部材が破損するおそれがある。特許文献4では、補強用の第2カムピン69および第2カム溝73を設けることで、外力が作用する部分を分散させ、部材の破損を防止している。
しかし、部材の破損を防止しつつ、さらなる小型化を実現できる技術は未だ提案されていない。
(2)特許文献4に記載のレンズ鏡筒では、半径方向にカムピンが貫通した貫通カム溝を有するカム枠が用いられている(例えば、カメラカム枠40)。
しかし、挿入口を大きく形成するとカム枠の強度が低下し、逆に、挿入口が小さければ、カムピンを貫通カム溝に挿入する際に部品の組み付け性が低下する。
(3)
また、特許文献5に記載のレンズ鏡筒では、光軸方向に延びる3つの板状の部分によりレンズ枠を光軸方向に移動可能に支持する直進枠が用いられている(例えば、第2直進案内環10)。このような構成により、筒状の直進枠を用いる場合に比べて、半径方向の寸法を短縮できる。
しかし、光軸方向も含めてレンズ鏡筒全体の小型化を実現できる技術は提案されていない。
(4)従来の撮像素子ユニットでは、撮像素子の被写体側にはIR吸収ガラスなどの光学素子が設けられており、光学素子と撮像素子との間には環状の遮光部材が挟み込まれている。この状態で、撮像素子はベースプレートに固定されている。
しかし、従来の構成では、光学素子、撮像素子および遮光部材の周辺には粉塵が通過できる空間が存在するため、レンズ鏡筒の外部から入り込んだ粉塵がその空間を通って光学素子の被写体側に流入してしまう。
(5)従来のレンズ鏡筒には振れ補正装置が設けられているが、レンズ鏡筒の小型化の要求に伴い、振れ補正装置のさらなる薄型化が求められている。
(6)カム枠の端部に突起や切欠きを設けた構成が従来から提案されている。カム枠の端部に切欠きを設けると、光学系を通って入射した光のうち切欠きを通過する不要光がカム枠の外周側に入射してしまい、光学性能の低下を招く。
本発明の第1の課題は、部材の破損を防止しつつ、さらなる小型化を実現できるレンズ鏡筒を提供することにある。
本発明の第2の課題は、組み付け性を確保しつつ強度の低下を防止できるレンズ鏡筒を提供することにある。
本発明の第3の課題は、レンズ鏡筒の小型化を図ることにある。
本発明の第4の課題は、防塵効果を高めることができる撮像素子ユニットを提供することにある。
本発明の第5の課題は、振れ補正装置の薄型化を実現することにある。
本発明の第6の課題は、光学性能の低下を抑制できるカム枠を提供することにある。
なお、ここには、複数の発明が開示されている。それぞれの発明は、上記課題の全てを解決するというものではない。ここには、上記課題のうちの1つを解決するための発明が開示されており、さらに、上記に記載されていない課題を解決する発明も開示されている。
第1の特徴に係るレンズ鏡筒は、レンズ枠と、カム枠と、を備えている。レンズ枠は、光学系に含まれるレンズ素子を支持するレンズ枠本体と、レンズ枠本体に形成され光学系の光軸方向に貫通する少なくとも3つの貫通孔と、レンズ枠本体に設けられた少なくとも3つのカム部材と、レンズ枠本体から半径方向に突出した少なくとも1つの突出部と、を有している。カム枠は、カム枠本体と、カム枠本体から光学系の光軸方向に突出し貫通孔に挿入可能に配置された少なくとも3つの突起部と、カム枠本体および突起部に形成された溝であってカム部材が挿入されレンズ枠をカム枠本体に対して移動可能に支持する少なくとも3つのカム溝と、突出部が隙間を介して挿入された少なくとも1つの補助溝と、を有している。補助溝の突起部側の端部は、隣り合う2つの突起部の円周方向間に配置されている。
このレンズ鏡筒では、カム部材およびカム溝によりレンズ枠がカム枠に対して光軸方向に移動すると、レンズ枠がカム枠に対して光軸方向に移動する。このとき、カム枠の突起部がレンズ枠の貫通孔に挿入されるため、カム枠とレンズ枠との光軸方向の間隔をつめることができ、収納時のレンズ鏡筒の光軸方向の寸法を短縮することができる。
一方で、レンズ鏡筒に大きな外力が加わると、カム部材が破損するおそれがある。
しかし、レンズ枠の突出部がカム枠の補助溝に隙間を介して挿入されているため、レンズ鏡筒に外力が加わりカム枠あるいはレンズ枠が弾性変形すると、突出部が補助溝の壁面と接触する。この結果、レンズ鏡筒に加わった外力を、カム部材およびカム溝だけでなく、突出部および補助溝にも分散することができ、部材の破損を防止できる。
特に、補助溝の突起部側の端部が隣り合う2つの突起部の円周方向間に配置されているため、突起部同士の間の切り欠かれた部分の寸法が補助溝の制約を受けないため、突起部の寸法を光軸方向に大きくとることができる。
以上より、このレンズ鏡筒では、部材の破損を防止しつつ、さらなる小型化を図ることができる。
第2の特徴に係るレンズ鏡筒は、第1枠と、第2枠と、第3枠と、を備えている。第1枠は光学系の光軸方向に延びる少なくとも3つの直進溝を有している。第2枠は、第1枠の半径方向内側に配置された第2枠本体と、第2枠本体から半径方向外側に突出する少なくとも3つの案内部材と、を有している。第3枠は、第1枠および第2枠本体の半径方向間に配置された第3枠本体と、第3枠本体から半径方向外側に突出し直進溝に挿入された少なくとも3つの直進突起と、案内部材が半径方向に貫通した少なくとも3つの貫通溝と、直進突起と対応する位置に貫通溝と連通して配置された開口であって案内部材よりも半径方向外側に広がった少なくとも3つの挿入口と、を有している。
このレンズ鏡筒では、第3枠の挿入口を介して案内部材を貫通溝に導入できるため、第1枠、第2枠および第3枠の組み付けが容易となる。さらに、挿入口が直進突起と対応する位置に配置されているため、挿入口による強度の低下を防止できる。つまり、このレンズ鏡筒では組み付け性を確保しつつ強度の低下を防止することができる。
第3の特徴に係るレンズ鏡筒は、第1レンズ素子と第2レンズ素子とを有する光学系を支持するためのレンズ鏡筒であって、第1レンズ支持枠と、第2レンズ支持枠と、支持部材と、を備えている。第1レンズ支持枠は、第1レンズ素子を支持する第2レンズ枠本体と、第2レンズ枠本体の外周部に形成され光学系の光軸方向に延びる第1直進溝と、第2レンズ枠本体の外周部であって第1直進溝と第1レンズ素子を挟んで反対側に配置され光軸方向に延びる第2直進溝と、を有している。第2レンズ支持枠は、第2レンズ素子を支持する第2本体部と、第2本体部の外周部に形成され光軸方向に延びる第3直進溝と、第2レンズ枠本体の外周部であって第3直進溝と第2レンズ素子を挟んで反対側に配置され光軸方向に延びる第4直進溝と、を有している。支持部材は、環状部と、環状部から光軸方向に突出する部分であって第1直進溝および第3直進溝に挿入される第1支持部と、環状部から光軸方向に突出する部分であって第2直進溝および第4直進溝に挿入される第2支持部と、を有している。
このレンズ鏡筒では、環状部から光軸方向に突出する第1支持部が、第1レンズ支持枠の第1直進溝および第2レンズ支持枠の第3直進溝に挿入されており、環状部から光軸方向に突出する第2支持部が、第1レンズ支持枠の第2直進溝および第2レンズ支持枠の第4直進溝に挿入されている。このように、第1レンズ支持枠および第2レンズ支持枠が第1支持部および第2支持部により支持されているため、筒状の直進枠を用いる場合に比べて、第1レンズ支持枠および第2レンズ支持枠の外周側の領域を有効利用でき、半径方向の小型化が可能となる。
さらに、第1支持部が2つの直進溝に挿入されており、第2支持部が2つの直進溝に挿入されているため、支持部材により2つのレンズ枠を移動可能に支持できる。したがって、別部材により2つのレンズ枠を支持する場合に比べて、部材の共有を図ることができ、部材の設置スペースの削減が可能となる。
以上より、このレンズ鏡筒では全体の小型化が可能となる。
第4の特徴に係る撮像素子ユニットは、開口を有するベースプレートと、開口を通る光に対して光学的な処理を施す板状の光学素子と、光学素子を透過した光を電気信号に変換する撮像素子と、撮像素子を支持しベースプレートに固定された固定プレートと、遮光シートと、を備えている。遮光シートは、光学素子と撮像素子との間に挟み込まれた環状の第1遮光部と、第1遮光部の外側に配置され開口よりも外形が大きい第2遮光部と、を有している。
この撮像素子ユニットでは、遮光シートの第2遮光部の外形がベースプレートの開口よりも大きいため、ベースプレートの撮像素子側から進入した粉塵が開口を通って反対側に流れるのを第2遮光部により抑制でき、防塵効果を高めることができる。
第5の発明に係る振れ補正装置は、補正レンズ枠と、ベース枠と、第1駆動ユニットと、第2駆動ユニットと、を備えている。補正レンズ枠は光学系に含まれる補正レンズが固定されている。ベース枠は、補正レンズの光軸に平行な回転軸周りに回転可能に補正レンズ枠を支持し、光軸に直交する第1方向に移動可能に補正レンズ枠を支持している。第1駆動ユニットはベース枠に対して第1方向に補正レンズ枠を駆動する。第2駆動ユニットはベース枠に対して回転軸および第1方向に直交する第2方向に補正レンズ枠を駆動する。ベース枠は、ベース枠本体と、ベース枠本体に対して補正レンズ枠を回転軸周りに回転可能に支持する回転シャフトと、ベース枠本体に対して補正レンズ枠を光軸に直交する面内で移動可能に支持する第1支持シャフトと、ベース枠本体に対して補正レンズ枠を光軸に直交する面内で移動可能に支持する第2支持シャフトと、を有している。第1支持シャフトおよび第2支持シャフトは、光軸に平行な方向から見た場合に、第1駆動ユニットおよび第2駆動ユニットとは異なる位置に配置されている。
この振れ補正装置では、第1支持シャフトおよび第2支持シャフトは、光軸に平行な方向から見た場合に、第1駆動ユニットおよび第2駆動ユニットとは異なる位置に配置されているため、例えば第1駆動ユニットと第1支持シャフトと同じ位置に配置されている場合に比べて、装置の薄型化が可能となる。
第6の特徴に係るカム枠は、光学系を支持するレンズ鏡筒に用いられるカム枠であって、略筒状のカム枠本体と、カム枠本体に形成された少なくとも3つのカム溝と、カム枠本体の端部に形成され光学系の光軸方向に窪んだ第1切欠部と、カム枠本体の第1切欠部と反対側の端部に設けられカム枠本体から半径方向外側に突出する環状のフランジ部と、を備えている。
このカム枠では、カム枠本体の第1切欠部と反対側の端部に環状のフランジ部が設けられているため、第1切欠部を通ってカム枠本体の外周側に入射する不要光の少なくとも一部をフランジ部により遮断することができ、光学性能の低下を抑制できる。
ここには、種々の効果を奏する複数の発明が開示されている。ここには、部材の破損を防止しつつ、さらなる小型化を実現できるレンズ鏡筒を提供することができる発明が開示されている。また、レンズ鏡筒の小型化を図ることができる別の発明が開示されている。また、防塵効果を高めることができる撮像素子ユニットを提供することができる別の発明が開示されている。また、振れ補正装置の薄型化を実現することができる別の発明が開示されている。また、光学性能の低下を抑制できるカム枠を提供することができる別の発明が開示されている。
デジタルカメラの概略斜視図 デジタルカメラの概略斜視図 (A)および(B)レンズ鏡筒の概略斜視図 レンズ鏡筒の分解斜視図 レンズ鏡筒の分解斜視図 レンズ鏡筒の分解斜視図 レンズ鏡筒の分解斜視図 レンズ鏡筒の概略断面図(沈胴位置) レンズ鏡筒の概略断面図(広角位置) レンズ鏡筒の概略断面図(望遠位置) (A)および(B)レンズ鏡筒の斜視図 (A)および(B)レンズ鏡筒の斜視図 (A)および(B)レンズ鏡筒の斜視図 (A)および(B)駆動枠の斜視図 カメラカム枠および回転カム枠の斜視図 (A)カメラカム枠および回転カム枠の側面図、(B)カメラカム枠および回転カム枠の平面図 第1レンズ枠および回転カム枠の斜視図 (A)第1レンズ枠の斜視図、(B)回転カム枠の斜視図 回転カム枠の側面図 (A)回転カム枠の展開図(外周面)、(B)回転カム枠の展開図(内周面) レンズバリア、第1レンズ枠および回転カム枠の分解斜視図 (A)および(B)第1レンズ枠および第1直進枠の斜視図 第1レンズ枠および第1直進枠の平面図 (A)第1カムピン周辺の断面図、(B)第2カムピン周辺の断面図 (A)および(B)固定枠、カメラカム枠、第1直進枠および第2直進枠の斜視図 固定枠、カメラカム枠、第1直進枠および第2直進枠の平面図 (A)および(B)第2レンズ枠、第2直進枠および第3レンズ枠の側面図 (A)第3レンズ枠の斜視図、(B)第3レンズ枠の斜視図(補正レンズ枠を省略) (A)および(B)補正レンズ枠の斜視図 補正レンズ枠の側面図 撮像素子ユニットの斜視図 撮像素子ユニットの断面図 (A)CCDイメージセンサー周辺の平面図、(B)遮光シートの斜視図、(C)CCDイメージセンサー141周辺の側面図 カメラカム枠および撮像素子ユニットの分解斜視図 レンズ鏡筒の斜視図(第1直進枠を省略) 第2カムピン周辺の断面図 遮光リング周辺の断面図 (A)および(B)第2レンズ枠、第2直進枠および第3レンズ枠の側面図(他の実施形態)
〔1:デジタルカメラの概要〕
図1〜図2を用いてデジタルカメラ1について説明する。図1および図2にデジタルカメラ1の概略斜視図を示す。図1はレンズ鏡筒3が撮影状態(広角端)である場合を示している。
デジタルカメラ1は被写体の画像を取得するためのカメラである。デジタルカメラ1には、高倍率化および小型化のために、多段沈胴式のレンズ鏡筒3が搭載されている。
なお、以下の説明では、デジタルカメラ1の6面を以下のように定義する。
デジタルカメラ1による撮影時に被写体側を向く面を前面、その反対側の面を背面とする。被写体の鉛直方向上下とデジタルカメラ1で撮像される長方形の像(一般には、アスペクト比(長辺対短辺の比)が3:2、4:3、16:9など)の短辺方向上下とが一致するように撮影を行う場合に、鉛直方向上側に向く面を上面、その反対側の面を底面とする。さらに、被写体の鉛直方向上下とデジタルカメラ1で撮像される長方形の像の短辺方向上下とが一致するように撮影を行う場合に、被写体側から見て左側にくる面を左側面、その反対側の面を右側面とする。なお、以上の定義は、デジタルカメラ1の使用姿勢を限定するものではない。
以上の定義によれば、図1は、前面、上面および右側面を示す斜視図ということになる。
なお、デジタルカメラ1の6面だけでなく、デジタルカメラ1に配置される各構成部材の6面も同様に定義する。すなわち、デジタルカメラ1に配置された状態の各構成部材の6面に対して、上述の定義が適用される。
また、図1に示すように、光学系O(後述)の光軸Aに平行なY軸を有する3次元直交座標系を定義する。この定義によれば、光軸Aに沿って背面側から前面側に向かう方向がY軸正方向であり、光軸Aに直交し右側面側から左側面側に向かう方向がX軸正方向であり、X軸およびY軸に直交し底面側から上面側に向かう方向がZ軸正方向となる。
以下、それぞれの図面において、このXYZ座標系を基準として説明を行う。すなわち、それぞれの図面におけるX軸正方向、Y軸正方向、Z軸正方向は、それぞれ同じ方向を示している。
〔2:デジタルカメラの全体構成〕
図1および図2に示すように、デジタルカメラ1は主に、各ユニットを収容する外装部2と、被写体の光学像を形成する光学系Oと、光学系Oを移動可能に支持するレンズ鏡筒3と、を備えている。
光学系Oは複数のレンズ群から構成されており、複数のレンズ群がY軸方向に並んだ状態で配置されている。レンズ鏡筒3は、多段沈胴式(具体的には、基準となる固定枠20(後述)から3種類の枠がY軸方向に繰り出される3段沈胴式)であり、外装部2に支持されている。複数のレンズ群は、レンズ鏡筒3によりY軸方向に相対的に移動可能なように支持されている。光学系Oおよびレンズ鏡筒3の構成の詳細については後述する。
外装部2には、光学像に対して光電変換を行うCCDイメージセンサー141(撮像素子の一例)と、CCDイメージセンサー141により取得された画像を記録する画像記録部9と、が内蔵されている。図2に示すように、外装部2の背面には、CCDイメージセンサー141により取得された画像を表示する液晶モニタ8が設けられている。
外装部2の上面には、レリーズボタン4と、操作ダイアル5と、電源スイッチ6と、ズーム調節レバー7と、が設けられている。レリーズボタン4はユーザーが露光のタイミングを操作するためのボタンである。操作ダイアル5はユーザーが撮影動作に関する各種設定を行うためのダイアルである。電源スイッチ6はユーザーがデジタルカメラ1のONおよびOFFを操作するためのスイッチである。ズーム調節レバー7は、ユーザーがズーム倍率を調節するためのレバーであり、レリーズボタン4を中心として所定の角度の範囲内で回転可能である。
〔3:光学系およびレンズ鏡筒の構成〕
図3〜図10を用いて、レンズ鏡筒3の全体構成ついて説明する。図3にレンズ鏡筒3の概略斜視図、図4〜図7にレンズ鏡筒3の分解斜視図を示す。図3(A)は沈胴時におけるレンズ鏡筒3の概略斜視図、図3(B)は撮影時におけるレンズ鏡筒3の概略斜視図を示す。図8〜図9にレンズ鏡筒3の概略断面図を示す。図8は沈胴位置の断面図、図9は広角端における断面図、図10は望遠端における断面図である。
図8〜図10に示すように、光学系Oは、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4と、を備えている。第1レンズ群G1は、例えば全体として正のパワーを持つレンズ群であり、被写体からの光を取り込む。第2レンズ群G2は、例えば全体として負のパワーを持つレンズ群である。第1レンズ群G1および第2レンズ群G2により、光学系Oのズーム倍率を調節することができる。第3レンズ群G3は、例えば、デジタルカメラ1の動きに起因するCCDイメージセンサー141に対する光学像の動きを抑制するためのレンズ群である。第4レンズ群G4は、例えば焦点を調節するためのレンズ群である。光学系Oはレンズ鏡筒3によりY軸方向へ相対移動可能に支持されている。
図3に示すように、レンズ鏡筒3は主に、外装部2に固定される固定枠20(第1枠の一例)と、固定枠20に固定される駆動源としてのズームモータ110と、各枠体を固定枠20との間に収容するマスターフランジ10(ベース部材の一例、ベースプレートの一例)と、ズームモータ110の駆動力が入力される駆動枠30(第4枠の一例)と、固定枠20によりY軸方向に移動可能に支持されるカメラカム枠40(第3枠の一例)と、駆動枠30とともに回転する回転カム枠70(カム枠の一例、第2枠の一例)と、固定枠20に対して回転することなくY軸方向に移動する第2直進枠80と、シャッターユニット95と、を備えている。駆動枠30および回転カム枠70は、固定枠20に対して回転可能かつY軸方向に移動可能であるが、他の部材は固定枠20に対して回転することなくY軸方向に移動する。マスターフランジ10にはCCDイメージセンサー141が取り付けられている。ズームモータ110としては、例えばDCモータなどが挙げられる。
レンズ鏡筒3はさらに、第1レンズ群G1を支持する第1レンズ枠60(レンズ枠の一例)と、第2レンズ群G2を支持する第2レンズ枠190と、第3レンズ群G3を支持する第3レンズ枠200と、第4レンズ群G4を支持する第4レンズ枠90と、を備えている。
(3.1:固定枠)
固定枠20は、駆動枠30を光軸A回りに回転可能かつY軸方向(直進方向)へ移動可能に支持するための部材であり、マスターフランジ10とともにレンズ鏡筒3の静止側部材を構成している。固定枠20は、例えばマスターフランジ10にねじにより固定されている。固定枠20は主に、主要部を構成する略筒状の固定枠本体21と、固定枠本体21に回転可能に支持される駆動ギア22(図11参照)と、を備えている。図4および図5に示すように、固定枠20のY軸方向正側には遮光シート150が設けられている。
固定枠本体21は、マスターフランジ10に固定されており、内周側に駆動枠30が配置されている。駆動ギア22は、ズームモータ110の駆動力を駆動枠30に伝達するための部材であり、ズームモータ110のギア(図示せず)と噛み合っている。
固定枠本体21の内周側には、3本の傾斜溝23と、3本の回転溝25と、3本の直進溝27a、27b、27cと、が形成されている。傾斜溝23および回転溝25は、駆動枠30を案内するための溝である。直進溝27a、27bおよび27cは、カメラカム枠40をY軸方向に案内するための溝であり、後述の直進突起46a、46bおよび46c(図5参照)が挿入される。
傾斜溝23には、駆動枠30のカムピン34(後述)が挿入されており、円周方向に略等ピッチで配置されている。回転溝25はカムピン34を回転方向に案内する。回転溝25は傾斜溝23と実質的に1つの案内溝を形成している。傾斜溝23は沈胴動作時に使用され、回転溝25はズーム動作時に使用される。
(3.2:駆動枠)
駆動枠30は、カメラカム枠40を光軸A回りに回転可能かつY軸方向へ一体で移動可能に支持するための部材であり、固定枠20の内周側に配置されている。駆動枠30にはズームモータ110から回転駆動力が入力され、駆動枠30を介して他の部材に駆動力が伝達される。
駆動枠30は主に、固定枠本体21の内周側に配置される略筒状の駆動枠本体31(第4枠本体の一例)と、駆動枠本体31の外周側に形成されたギア部32(図12参照)と、駆動枠本体31の外周側に形成された3本のカムピン34と、を有している。駆動枠本体31は固定枠20および回転カム枠70(後述)の半径方向間に配置されている。駆動枠本体31のY軸方向正側の端部には、化粧リング160が取り付けられている。化粧リング160と駆動枠本体31との間には、遮光リング161が挟み込まれている。
ギア部32は固定枠20の駆動ギア22と噛み合っている。これにより、ズームモータ110の駆動力が駆動ギア22を介して駆動枠30に伝達される。3本のカムピン34は、円周方向に等ピッチで配置されている。カムピン34は固定枠20の傾斜溝23に嵌め込まれている。これにより、駆動枠30は固定枠20に対して光軸A回りに回転しながらY軸方向へ移動し、カムピン34が回転溝25に案内されると、駆動枠30は固定枠20に対してY軸方向に移動することなく回転する。
駆動枠本体31の内周側には、第1回転溝36と、第2回転溝37と、3本の導入溝35と、3本の直進溝38と、が形成されている。第1回転溝36はカメラカム枠40の第1回転突起43(後述)を回転方向に案内する。第2回転溝37(図5参照)は、第1回転溝36のY軸方向負側に配置されており、カメラカム枠40の第2回転突起45(後述)を回転方向に案内する。導入溝35は、第1回転突起43および第2回転突起45を第1回転溝36および第2回転溝37に導くための溝であり、第1回転溝36および第2回転溝37とつながっている。3本の導入溝35は、円周方向に等ピッチで配置されており、Y軸方向に延びている。直進溝38(図5参照)は、回転カム枠70のカムピン76(後述)を案内するための溝であり、カムピン76の端部が挿入されている。直進溝38は導入溝35の円周方向間に配置されている。3本の直進溝38は円周方向に等ピッチで配置されている。
駆動枠30はズームモータ110の駆動力により光軸A回り(R1方向およびR2方向、回転方向)に駆動される。例えば、沈胴状態から撮影状態に移行する場合は、ズームモータ110により駆動枠30はR1方向に駆動される。この結果、固定枠20の傾斜溝23に沿ってカムピン34が移動する。これにより、駆動枠30は固定枠20に対して回転しながらY軸方向正側に移動する。
駆動枠30がさらにR1方向へ駆動されると、カムピン34が回転溝25に到達し、カムピン34は回転溝25に沿って回転方向に移動する。これにより、駆動枠30は固定枠20に対してY軸方向に移動することなく回転する。すなわち、駆動枠30は、駆動枠30の回転角度が所定の角度に達すると固定枠20に対してY軸方向に移動することなく回転する。
本実施形態では、沈胴動作時においては、駆動枠30は固定枠20に対して回転しながらY軸方向に移動し、ズーム動作時においては、駆動枠30は固定枠20に対してY軸方向に移動することなく回転する。
また、撮影状態から沈胴状態に移行する場合は、ズームモータ110により駆動枠30はR2方向に駆動される。この結果、駆動枠30のカムピン34は、回転溝25に沿って移動し、傾斜溝23に到達すると傾斜溝23に沿って移動する。これにより、駆動枠30は固定枠20に対して回転しながらY軸方向負側へ移動し、固定枠20の内周側に駆動枠30が収容される。
(3.3:カメラカム枠)
図5、図13、図15および図16に示すように、カメラカム枠40は、固定枠20に対する第1直進枠100および第2直進枠80の回転を規制するための部材であり、駆動枠30の内周側に配置されている(図13参照)。カメラカム枠40は主に、主要部を構成する略筒状のカメラカム枠本体41(第3枠本体の一例)と、カメラカム枠本体41に形成される3本の貫通カム溝42(貫通溝の一例)と、カメラカム枠本体41の外周側に形成された3本の直進突起46a〜46cと、3つのフランジ部44と、を有している。
カメラカム枠本体41は固定枠20および回転カム枠70(後述)の半径方向間に配置されている。3本の貫通カム溝42は円周方向に等ピッチで配置されている。貫通カム溝42は回転カム枠70のカムピン76が半径方向に貫通している。
3本の直進突起46a〜46cは、カメラカム枠本体41のY軸方向負側の端部から半径方向外側に突出しており、円周方向に略等ピッチで配置されている。直進突起46a〜46cは、固定枠20の直進溝27a、27bおよび27cに挿入されており、直進溝27a〜27cによりY軸方向に案内される。直進突起46a〜46cおよび直進溝27a〜27cにより、カメラカム枠40は固定枠20に対して回転することなくY軸方向へ移動可能である。
また、マスターフランジ10の固定枠20と反対側の面には、接続端子部18および19が設けられている。接続端子部18および19は、マスターフランジ10から突出している。接続端子部18および19にはフレキシブルプリント基板が半田などにより電気的に接続されている。図34に示すように、直進突起46a〜46cは、Y軸方向から見た場合に、接続端子部18および19とは異なる位置(互いに重複しない位置)に配置されている。
フランジ部44は、隣り合う2つの直進突起46aおよび46b、隣り合う2つの直進突起46bおよび46c、および隣り合う2つの直進突起46cおよび46aを円周方向にそれぞれ連結している。フランジ部44は、カメラカム枠本体41から半径方向外側に突出する環状の部分を直進突起46a〜46cとともに形成している。直進突起46a〜46cは、フランジ部44よりも半径方向外側に突出している。フランジ部44によりカメラカム枠40全体の強度が高まっている。また、直進突起46a〜46cはフランジ部44よりもY軸方向負側(像面側)に突出している(図16(A)および図34参照)。
また、図15および図16(B)に示すように、カメラカム枠40は、直進突起46a〜46cに対応する位置に配置された挿入口42a〜42cを有している。挿入口42a〜42cは、貫通カム溝42と連通して配置された開口であり、カムピン76よりも半径方向外側に広がっている。また、直進突起46a〜46cの円周方向寸法は挿入口42a〜42cの円周方向寸法よりも大きい。
さらに、カメラカム枠本体41の外周側には、3本の第1回転突起43と、3本の第2回転突起45と、が形成されている。第1回転突起43および第2回転突起45は、位置決め用の突起であり、駆動枠30の第1回転溝36および第2回転溝37により回転方向に案内される。これにより、カメラカム枠40は駆動枠30とY軸方向へ一体で移動しながら必要に応じて駆動枠30に対して回転する。
駆動枠30が固定枠20に対して回転すると、駆動枠30は固定枠20に対してY軸方向へ移動する。このとき、カメラカム枠40は固定枠20に対して回転することなく(つまり、駆動枠30に対して回転しながら)駆動枠30とともに固定枠20に対してY軸方向へ移動する(図13参照)。
(3.4:第1レンズ枠)
図17、図18(A)および図19に示すように、第1レンズ枠60(レンズ枠の一例)は、第1レンズ群G1を支持するための部材であり、カメラカム枠40の内周側に配置されている。具体的には、第1レンズ枠60は主に、第1レンズ枠本体61(レンズ枠本体の一例)と、第1レンズ群G1(レンズ素子の一例)が固定されるフランジ部62と、を有している。フランジ部62は、第1レンズ枠本体61のY軸方向正側の端部に設けられている。フランジ部62にはY軸方向に貫通する3つの第1開口部67a(貫通孔の一例)および3つの第2開口部67bが形成されている。図21に示すように、レンズバリア50の開閉レバー53(後述)および回転カム枠70の突起部78が、沈胴時に、回転方向に移動可能なように第1開口部67aに挿入されている。第1レンズ枠60のY軸方向正側には、レンズバリア50が固定されている。図6に示すように、レンズバリア50および第1レンズ枠60は、化粧リング180により覆われている。また、第1レンズ枠本体61のY軸方向負側の端部には、3つの切欠き66(第2切欠部の一例)が形成されている。図17に示すように、切欠き66は沈胴時に回転カム枠70のカムピン76が固定されている部分を避けるように形成されている。
図17、図18(A)および図19に示すように、第1レンズ枠本体61の外周側には、3本の第1直進ピン63および3本の第2直進ピン64が設けられている。第1レンズ枠本体61の内周側には、3本の第1カムピン68(カム部材の一例)および3本の第2カムピン69(突出部の一例)が設けられている。
第2直進ピン64は、第1直進枠100(後述)の第1直進溝107によりY軸方向へ案内される。第1直進ピン63は第1直進枠100の第2直進溝108に挿入されている。これにより、第1レンズ枠60は第1直進枠100に対して回転することなくY軸方向へ移動する。すなわち、第1レンズ枠60は、第1直進枠100によりカメラカム枠40を介して固定枠20に対する回転が規制されており、第1直進枠100およびカメラカム枠40により固定枠20に対して回転することなくY軸方向へ移動可能に支持されている。
図22(A)、図22(B)および図23に示すように、第1カムピン68は主に位置決め用のピンであり、第2カムピン69は主に補強用のピンである。第1カムピン68は回転カム枠70の第1カム溝72(後述)により案内される。第2カムピン69は回転カム枠70の第2カム溝73(後述)に隙間を介して挿入されている。
これにより、第1レンズ枠60は、回転カム枠70に対して回転しながらY軸方向へ移動可能なように回転カム枠70により支持されている。
〈3.4.1:第1直進ピン63、第2直進ピン64、第1カムピン68および第2カムピン69の構成〉
ここで、第1直進ピン63、第2直進ピン64、第1カムピン68および第2カムピン69について説明する。図22(A)、図22(B)および図23に示すように、第1カムピン68は、第1レンズ枠本体61に対して第1直進ピン63と半径方向の概ね反対側に配置されている。第2カムピン69は、第1レンズ枠本体61に対して第2直進ピン64と半径方向の概ね反対側に配置されている。隣り合う第1カムピン68および第2カムピン69の間に、隣り合う第1直進ピン63および第2直進ピン64が配置されている。第1直進ピン63および第2直進ピン64は第1レンズ枠本体61と一体成形されており、第1レンズ枠本体61から半径方向外側へ突出している。第1カムピン68および第2カムピン69は、第1レンズ枠本体61と一体成形されており、第1レンズ枠本体61から半径方向内側へ突出している。
回転カム枠70の第1カム溝72および第2カム溝73は同じ形状であるが、第1カムピン68と第2カムピン69とは第1レンズ枠本体61からの突出量が異なっている。具体的には図24(A)および(B)に示すように、第1カムピン68および第2カムピン69は、テーパ部分68aおよび69aの形状が同じであるが、根元の円柱状の部分68bおよび69bの長さが異なっている。このため、第1カムピン68は第2カムピン69よりも寸法Tだけ半径方向内側に突出している。したがって、第1カムピン68は第1カム溝72と当接しているが、第2カムピン69と第2カム溝73との回転方向間および半径方向間には隙間S1が確保されており、基本的に、第2カムピン69と第2カム溝73とは接触していない。隙間S1は微少であるため、第1レンズ枠本体61あるいは回転カム枠70が弾性変形すると、第2カムピン69と第2カム溝73とは接触可能である。
また、図24(A)および(B)に示すように、第1カムピン68および第1カム溝72はテーパ形状を有している。具体的には、レンズ鏡筒3に落下時の衝撃などの外力が作用する場合、第1カムピン68および第1カム溝72は、第1レンズ枠60および回転カム枠70の間に作用するY軸方向の外力の少なくとも一部を、第1レンズ枠60を回転カム枠70から半径方向に離そうとする力に変換可能なテーパ形状を有している。例えば、Y軸方向の外力により第1カムピン68が第1カム溝72に押し付けられると、第1カムピン68はテーパ面に沿って第1カム溝72から抜け出ようとする。このとき、第1レンズ枠本体61には、第1カムピン68周辺部に半径方向外側を向く力F1(図23参照)が作用し、カム枠本体71には、第1カムピン68が接触している部分に半径方向内側を向く力が作用する。このため、第1レンズ枠本体61の第1カムピン68周辺部が半径方向外側に移動するように弾性変形し、カム枠本体71の第1カムピン68周辺が半径方向内側に移動するように弾性変形する。
一方、上記のように第1レンズ枠本体61およびカム枠本体71が弾性変形すると、第1レンズ枠本体61の第2カムピン69周辺部が半径方向内側に移動するように弾性変形し、カム枠本体71の第2カムピン69周辺部が半径方向外側に移動するように弾性変形する。この結果、第2カムピン69は第2カム溝73に押し込まれる。さらに、Y軸方向の外力により第1レンズ枠60が弾性変形し、第2カムピン69が第2カム溝73にY軸方向に押し付けられる。
しかし、第2カムピン69および第2カム溝73は、第1レンズ枠60および回転カム枠70の間に作用するY軸方向の外力の少なくとも一部を、第1レンズ枠60を回転カム枠70から半径方向に離そうとする力に変換可能なテーパ形状を有している。例えば、上記のように、第2カムピン69が第2カム溝73に押し込まれると、第2カムピン69が第2カム溝73から抜け出ようとする方向の力F2(図23参照)がテーパ形状により発生する。この結果、第1レンズ枠本体61には、第2カムピン69周辺部に半径方向外側を向く力が作用し、カム枠本体71には、第2カムピン69が接触している部分に半径方向内側を向く力が作用する。このため、第1カムピン68から伝わる力とこれらの力がうまくバランスし、第1レンズ枠60および回転カム枠70の偏った変形を抑えることができる。
このように、第1レンズ枠60のカメラカム枠40に対する位置決めは、基本的に、第1カムピン68および第1カム溝72のみにより行われている。しかし、例えば、ユーザーがデジタルカメラ1を落とした場合、第1カムピン68に加えて、第2カムピン69により衝撃を受けることができる。このため、落下時の衝撃を第1カムピン68および第2カムピン69に分散することができ、第1カムピン68および第2カムピン69の破損を防止できる。さらに、第2カムピン69および第2カム溝73を設けることで、レンズ鏡筒3に大きな外力が加わった際に第1カムピン68および第2カムピン69がカム枠70の第1カム溝72および第2カム溝73から脱落するのを防止できる。
また、第1カムピン68および第2カムピン69は、円周方向の配置についても特徴を有している。具体的には図23に示すように、3本の第1カムピン68は円周方向に等ピッチで配置されており、3本の第2カムピン69は円周方向に等ピッチで配置されている。それに対して、第1カムピン68および第2カムピン69は円周方向に不等ピッチで配置されている。
第1カムピン68は、回転方向R2側の第2カムピン69に比べて回転方向R1側の第2カムピン69に近い位置に配置されている。第1カムピン68と回転方向R2側の第2カムピン69との間の角度θ1は、第1カムピン68と回転方向R1側の第2カムピン69との間の角度θ2よりも小さい。角度θ1およびθ2の関係については、第1直進ピン63および第2直進ピン64の場合も同様の関係が成立する。
このように、第1カムピン68および第2カムピン69が円周方向に不等ピッチで配置されているため、第1レンズ枠60を回転カム枠70に対して誤った向きで組み付けるのを防止できる。なお、ピッチの基準は、例えば各ピンの円周方向の中心としている。
(3.5:回転カム枠)
図17、図18(B)、図19に示すように、回転カム枠70は、第1レンズ枠60、第2レンズ枠190、第3レンズ枠200および第4レンズ枠90をY軸方向へ移動可能に支持するための部材であり、固定枠20の内周側であって第1レンズ枠60の内周側に配置されている。具体的には図6および図12に示すように、回転カム枠70は主に、略筒状のカム枠本体71(第2枠本体の一例)と、3つの突起部78と、3つの切欠き79(第1切欠部の一例)と、カム枠本体71の外周側に設けられた3本のカムピン76(案内部材の一例)と、環状のフランジ部77と、3つの回転突起75と、を有している。3本のカムピン76は円周方向に等ピッチで配置されている。
図18(B)、図19および図21に示すように、突起部78は、カム枠本体71のY軸方向正側の端部に配置され、カム枠本体71からY軸方向正側に突出している。切欠き79は、3つの突起部78同士の間に配置されており、Y軸方向負側に窪んでいる。突起部78により切欠き79が形成されているとも言える。突起部78は沈胴時に第1レンズ枠60の第1開口部67aに挿入可能に設けられている。
3つの突起部78のうち1つは、レンズバリア50の開閉レバー53(後述)を回転方向へ押すための駆動突起として機能し、開閉レバー53の回転方向R1側に配置されている。3つの切欠き79のうち1つは、開閉レバー53がY軸方向に収容される部分であり、駆動突起として機能する突起部78の回転方向R2側に配置されている。
フランジ部77は、カム枠本体71のY軸方向負側の端部に設けられており、フランジ本体77aと、筒状部77bと、ストッパ77cと、を有している(図8〜図10参照)。フランジ本体77aはカム枠本体71から半径方向外側に突出している。筒状部77bは、フランジ本体77aの外周部に配置されており、フランジ本体77aからY軸方向負側に突出している。ストッパ77cは筒状部77bから半径方向内側に突出している。ストッパ77cは、第2直進枠80を回転カム枠70に一体に取り付けるための部分であり、第2直進枠80(後述)の複数の回転突起81aが引っ掛けられている(図12(B)、図8〜図10参照)。
さらに、図17、図18(B)、図19に示すように、回転突起75は、カム枠本体71から半径方向外側に突出しており、カムピン76と概ね同じ円周方向位置に配置されている。回転突起75は、円周方向に等ピッチで配置されており、第1直進枠100の回転溝105に挿入されている(図8参照)。回転突起75が回転溝105に挿入されているため、回転カム枠70は第1直進枠100と一体でY軸方向に移動する。回転カム枠70および第1直進枠100は固定枠20に対して回転しないため、回転カム枠70は第1直進枠100に対して回転せずに第1直進枠100と一体でY軸方向に移動する。
カムピン76の先端部は駆動枠30の直進溝38(図14(B)参照)に挿入されているため、回転カム枠70は、駆動枠30と一体で回転しながら駆動枠30に対してY軸方向へ移動可能である。また、カムピン76はカメラカム枠40の貫通カム溝42を貫通しているため、駆動枠30とカメラカム枠40とが相対回転すると、回転カム枠70とカメラカム枠40とが相対回転する。このとき、カムピン76は貫通カム溝42に沿って移動し、この結果、回転カム枠70は駆動枠30とともに回転しながら、貫通カム溝42の形状に応じて駆動枠30に対してY軸方向へ移動する。
以上の構成により、回転カム枠70は駆動枠30と一体回転するとともに駆動枠30に対してY軸方向に移動可能である。すなわち、回転カム枠70は、固定枠20に対して回転しながらY軸方向へ移動可能である。回転カム枠70のY軸方向への移動量は、固定枠20に対する駆動枠30のY軸方向への移動量および駆動枠30に対する回転カム枠70のY軸方向への移動量の総和となる。
また、前述のように、第1レンズ枠60は回転カム枠70に支持されているため、固定枠20に対する第1レンズ枠60のY軸方向への移動量は、回転カム枠70のY軸方向への移動量に、さらに回転カム枠70に対する第1レンズ枠60のY軸方向への移動量が加わる。このため、ズーム倍率を確保しつつレンズ鏡筒3の小型化が可能となる。
〈3.5.1:第1カム溝72、第2カム溝73の構成〉
図19および図20(A)に示すように、カム枠本体71の外周側には、3本の第1カム溝72(カム溝の一例)および3本の第2カム溝73(補助溝の一例)が形成されている。第1カム溝72は、第1カムピン68が挿入されており、第1レンズ枠60をカム枠本体71に対して移動可能に支持する。第2カム溝73は、主に補強用のカム溝であり、第2カムピン69が挿入されている。3本の第1カム溝72は円周方向に等ピッチで配置されており、3本の第2カム溝73は円周方向に等ピッチで配置されている。第2カム溝73の形状は、第1カム溝72の形状とほぼ同じであるが、第2カム溝73の端部73b周辺に段差部73aが形成されている点で、第1カム溝72の形状と異なる。
第1カム溝72はカム枠本体71および突起部78に形成されている。具体的には図19および図20(A)に示すように、突起部78には第1カム溝72の導入溝72aが形成されている。図20(A)に示すように、レンズ鏡筒3が望遠位置、広角位置および沈胴位置である場合、第1カムピン68はそれぞれ第1カム溝72内の望遠位置Pt1、広角位置Pw1および沈胴位置Pr1に位置している。
一方、図20(A)に示すように、レンズ鏡筒3が望遠位置、広角位置および沈胴位置である場合、第2カムピン69はそれぞれ第2カム溝73内の望遠位置Pt2、広角位置Pw2および沈胴位置Pr2に位置している。第2カム溝73のY軸方向正側の端部周辺(望遠位置Pt2周辺)には、カム枠本体71の端部がY軸方向負側に窪んだ切欠き79が形成されている。このため、第2カム溝73は、隣り合う2つの突起部78の間に配置され突起部78が突出する側に開いている補助挿入口73fを有している。切欠き79により第2カム溝73の一部が切り欠かれており、その結果、補助挿入口73fが形成されていると言える。補助挿入口73f周辺では第2カム溝73は円周方向に延びているため、補助挿入口73fの円周方向の寸法は第2カム溝73の幅よりも大きくなっている。また、補助挿入口73fの円周方向の寸法は、第1カム溝72の導入溝72aの幅よりも大きい。
段差部73aは、第2カム溝73に案内される第2カムピン69の先端部と回転方向に当接可能である。第1レンズ枠60と回転カム枠70とが相対回転した場合に、第2カムピン69の先端部が段差部73aを乗り越えられるように、段差部73aの高さは設定されている。第2カムピン69が段差部73aを乗り越えると、第2カムピン69が第2カム溝73の端部73bと段差部73aとの間で移動が規制される。すなわち、第1レンズ枠60と回転カム枠70とが実質的に一体の部材となる。第1レンズ枠60と回転カム枠70との間に所定の回転力を作用させると、第2カムピン69が段差部73aを乗り越えて、第1レンズ枠60と回転カム枠70との相対回転が許容される。
このように、第2カムピン69および段差部73aにより、第1レンズ枠60および回転カム枠70のロック機構が実現されている。
なお、段差部73aおよび端部73bの間の溝は、組み付け時にのみ使用され、レンズ鏡筒3の沈胴動作時およびズーム動作時には使用されない。
さらに、図18、図19、図20(A)、図21および図36に示すように、回転カム枠70は、第2カム溝73の縁を形成する第1当接部73cと、第2カム溝73の底部を形成する第2当接部73dと、を有している。第1当接部73cは、光学系Oが望遠端の状態で(つまり、図20(A)に示す望遠位置Pt2で)第2カムピン69とY軸方向に隙間を介して対向するように配置されている(図36参照)。第1当接部73cは、第2カムピン69と相補的なテーパ形状を有しており、第2カムピン69と対向する傾斜面73eを有している。第2当接部73dは、第2カム溝73の底部を形成しており、第2カムピン69と半径方向に隙間を介して対向するように配置されている。
〈3.5.2:第3カム溝74aおよび第4カム溝74bの構成〉
図18(B)、図20(B)および図21に示すように、カム枠本体71の内周側には、3本の第3カム溝74aと、3本の第4カム溝74bと、が形成されている。3本の第3カム溝74aは、第2レンズ枠190のカムピン192(後述)を案内するための溝であり、円周方向に等ピッチで配置されている。第4カム溝74bは、第3レンズ枠200を構成するベース枠220のカムピン229(後述)を案内するための溝であり、円周方向に等ピッチで配置されている。
図20(B)に示すように、レンズ鏡筒3が望遠位置、広角位置および沈胴位置である場合、カムピン192はそれぞれ第1カム溝72内の望遠位置Pt3、広角位置Pw3および沈胴位置Pr3に位置している。また、レンズ鏡筒3が望遠位置、広角位置および沈胴位置である場合、カムピン229はそれぞれ望遠位置Pt4、広角位置Pw4および沈胴位置Pr4に位置している。
これらの構成により、固定枠20に対する第2レンズ枠190のY軸方向への移動量は、回転カム枠70のY軸方向への移動量に、さらに回転カム枠70に対する第2レンズ枠190のY軸方向への移動量が加わる。
また、固定枠20に対する第3レンズ枠200のY軸方向への移動量は、回転カム枠70のY軸方向への移動量に、さらに回転カム枠70に対する第3レンズ枠200のY軸方向への移動量が加わる。
〈3.5.3:突起部78の構成〉
さらに、図18(B)、図19および図21に示すように、カム枠本体71のY軸方向正側の端部には、カム枠本体71からY軸方向に延びる3つの突起部78と、3つの突起部78同士の間に配置された切欠部79と、が形成されている。3つの突起部78のうち1つは、レンズバリア50の開閉レバー53(後述)を回転方向へ押すための駆動突起として機能し、開閉レバー53の回転方向R1側に配置されている。3つの切欠部79のうち1つは、開閉レバー53がY軸方向に収容される部分であり、駆動突起として機能する突起部78の回転方向R2側に配置されている。
図6および図21に示すように、レンズバリア50は、デジタルカメラ1の非使用時(沈胴時)において第1レンズ群G1を保護するための機構であり、第1レンズ枠60のY軸方向正側に固定されている。具体的には、レンズバリア50は主に、バリア機構51と、1対のバリア羽根52と、開閉レバー53と、を有している。バリア機構51は1対のバリア羽根52を開閉可能に支持している。
1対のバリア羽根52の開閉動作は、開閉レバー53により切り換えられる。具体的には、開閉レバー53はバリア機構51により回転方向に移動可能に支持されている。開閉レバー53は、例えば、開位置Poおよび閉位置Psとの間を回転方向に移動可能である(図21参照)。開閉レバー53は、回転カム枠70の突起部78の回転方向R2側に配置されている。突起部78により開閉レバー53の駆動が行われる。
開閉レバー53に荷重が作用していない状態では、バリア機構51のスプリング(図示せず)により1対のバリア羽根52は開状態(開閉レバー53は開位置Po)で保持される。開閉レバー53が回転方向R2側へ押されると、開閉レバー53が閉位置Psに移動し、1対のバリア羽根52は閉状態となる。開閉レバー53が閉位置Psで保持されると、1対のバリア羽根52も閉状態で保持される。
(3.7:第1直進枠)
図6、図22(A)、図22(B)、図23および図25(A)に示すように、第1直進枠100は、第1直進枠本体109と、3つの第1突起101と、3つの第2突起102と、3つの第1直進溝107と、3つの第2直進溝108と、回転溝105と、を有している。第1直進枠100はカメラカム枠40と第1レンズ枠60との半径方向間に配置されている。
第1直進枠本体109は、略円筒状の部材であり、Y軸方向正側の端部に化粧リング170が固定されている。第1突起101および第2突起102は、第1直進枠本体109の外周部に設けられており、第1直進枠本体109から半径方向外側に突出している。第1突起101および第2突起102は、第1直進枠本体109のY軸方向負側の端部に配置されている。3つの第1突起101は円周方向に等ピッチで配置されており、3つの第2突起102は円周方向に等ピッチで配置されている。第1突起101はカメラカム枠40の第3直進溝49に挿入されており、第2突起102はカメラカム枠40の第1直進溝47に挿入されている。第1突起101、第2突起102、第3直進溝49および第1直進溝47により、第1直進枠100はカメラカム枠40に対して回転せずにカメラカム枠40に対してY軸方向に移動可能となっている。
第1直進溝107および第2直進溝108は、Y軸方向に延びる溝であり、第1直進枠本体109の内周面に形成されている。第1直進溝107には第1レンズ枠60の第2直進ピン64が挿入されており、第2直進溝108には第1レンズ枠60の第1直進ピン63が挿入されている。第1直進溝107、第2直進溝108、第1直進ピン63および第2直進ピン64により、第1レンズ枠60は第1直進枠100に対して回転せずに第1直進枠100に対してY軸方向に移動可能となっている。
回転溝105は、第1直進枠100の内周面に設けられた環状の溝であり、回転カム枠70の回転突起75が挿入されている。回転溝105および回転突起75により、回転カム枠70は第1直進枠100に対して回転可能かつY軸方向に一体で移動可能となっている。
また、図37に示すように、化粧リング170と第1直進枠本体109とのY軸方向間には空間S2が確保されており、その空間S2には遮光リング171が配置されている。遮光リング171は、円筒部171aと、円筒部171aから半径方向内側に突出した摺動部171bと、を有している。
円筒部171aは摺動部171bよりも厚みが大きく形成されている。摺動部171bは、化粧リング180と摺動する部分であり、円筒部171aのY軸方向の中央に配置されている。摺動部171bが円筒部171aの中央に配置されているため、摺動部171bがY軸方向に変形しても、化粧リング170および第1直進枠本体109と接触しないようになっている。
また、円筒部171aと化粧リング170との半径方向間には隙間が確保されている。さらに、円筒部171aのY軸方向の長さは、化粧リング170と第1直進枠本体109とのY軸方向間の寸法よりも短い。したがって、遮光リング171は化粧リング170および第1直進枠本体109の間で自由に動けるようになっている。このような構成にすることで、遮光リング171を第1直進枠本体109や化粧リング170に固定する必要がなくなり、接着スペースの削減および接着工程の削減が可能となる。
(3.8:第2直進枠)
図25〜図27に示すように、第2直進枠80は、第2レンズ枠190および第3レンズ枠200が固定枠20に対して回転するのを防止するための部材であり、駆動枠30の内周側に配置されている。具体的には、第2直進枠80は主に、環状の第2直進枠本体81と、複数の回転突起81a(図7〜図10参照)と、第2直進枠本体81の外周部に形成された3本の直進ピン84a、84b、84cと、第2直進枠本体81の内周部からY軸方向正側に延びる1対の支持プレート85(第1支持部および第2支持部の一例)と、を有している。
第2直進枠本体81は、回転カム枠70のフランジ部77に収容されており、フランジ部77に対してY軸方向に一体で移動するように取り付けられている。具体的には、複数の回転突起81aは、フランジ部77のフランジ本体77aおよびストッパ77cのY軸方向間に円周方向から挿入されている。この結果、第2直進枠80は回転カム枠70に対して回転可能であり、かつ、回転カム枠70と一体でY軸方向に移動する。また、第2直進枠本体81の内径は、ベース枠220が通過できる大きさに設定されている。
また、直進ピン84a〜84cは、カメラカム枠40の内周側に形成された第3直進溝48a〜48cにより案内される。このため、第2直進枠80は、カメラカム枠40に対して回転することなくY軸方向へ移動可能にカメラカム枠40により支持されている。前述のように、カメラカム枠40は固定枠20に対して回転しない。すなわち、第2直進枠80は、カメラカム枠40により固定枠20に対して回転することなくY軸方向に移動可能である。回転カム枠70は駆動枠30とともに固定枠20に対して回転するため、第2直進枠80は回転カム枠70に対して回転しながら回転カム枠70と一体でY軸方向に移動する。
1対の支持プレート85は、第2直進枠本体81の内周部(より詳細には、第2直進枠本体81の内周縁)からY軸方向正側に突出する板状の部分であり、第2レンズ枠190および第3レンズ枠200のベース枠220をY軸方向に移動可能に支持している。1対の支持プレート85は、光軸Aを挟んで対向するように配置されており、第2レンズ枠190およびベース枠220を半径方向に挟み込んでいる。1対の支持プレート85は、第2直進枠本体81の内周縁からさらに半径方向内側に突出している(図26参照)。
1対の支持プレート85は、第2レンズ枠190の直進案内溝193(第1直進溝および第2直進溝の一例)およびベース枠220の直進案内溝223(第3直進溝および第4直進溝の一例)に挿入されている。より詳細には、支持プレート85は直進案内溝223に挿入される第1プレート82(第1部分および第2部分の一例)と、直進案内溝193に挿入される第2プレート83(第3部分および第4部分の一例)と、を有している。第1プレート82は、第1支持プレート85の根元部分であり、第2直進枠本体81からY軸方向正側に延びている。第2プレート83は、第1プレート82の端部からさらにY軸方向正側に延びている。
第2プレート83の円周方向の幅は、第1プレート82の円周方向の幅と異なっている。具体的には図27に示すように、第1プレート82の円周方向の幅W1は、第2プレート83の円周方向の幅W2よりも大きい。第2プレート83のY軸方向の長さL2は、第1プレート82のY軸方向の長さL1よりも長い。さらに、第2プレート83の厚み(半径方向の寸法)は、第1プレート82の厚み(半径方向の寸法)よりも大きい。
また、第2レンズ枠190の一部は、第2レンズ枠190および第3レンズ枠200が光軸方向に最も接近した状態で直進案内溝223内に挿入可能となっている。具体的には、第2レンズ枠190は、第2プレート83の円周方向の両側方に配置された1対の案内部194(第1摺動部および第2摺動部の一例)を有している。1対の案内部194は、直進案内溝193を形成しており、各直進案内溝193に対して設けられている。第3レンズ枠200は、第1プレート82の円周方向の両側方に配置された1対の案内部224(第3摺動部および第4摺動部の一例)を有している。1対の案内部224は、直進案内溝223を形成しており、各直進案内溝223に対して設けられている。図27に示すように、案内部194は第2レンズ枠190および第3レンズ枠200が光軸方向に最も接近した状態で直進案内溝223内に挿入される。このとき、1対の案内部194の側方に形成された1対の凹部195に案内部224が挿入される。図27(A)および(B)に示すように、案内部224にはカムピン229が設けられており、凹部195の側方にはカムピン192が設けられている。図27(B)に示すように、第2レンズ枠190および第3レンズ枠200が光軸方向に最も接近した状態で(図20(B)においてカムピン192およびカムピン229が沈胴位置Pr3およびPr4に配置されている状態で)、カムピン192およびカムピン229は概ね同じY軸方向の位置に配置されている。
このような構成により、第2レンズ枠190およびベース枠220は第2直進枠80の支持プレート85によりY軸方向に案内される。3本の直進ピン84a〜84cにより第2直進枠80のカメラカム枠40に対する回転が規制されるため、第2レンズ枠190および第3レンズ枠200は、第2直進枠80、カメラカム枠40および固定枠20に対して回転することなくY軸方向へ移動可能である。
(3.9:第2レンズ枠)
第2レンズ枠190は、第2レンズ群G2をY軸方向に移動可能に支持するための部材であり、第2直進枠80の内周側に配置されている。具体的には図7に示すように、第2レンズ枠190は主に、第2レンズ群G2を支持する第2レンズ枠本体191と、第2レンズ枠本体191の外周側に設けられた3つのカムピン192と、第2レンズ枠本体191の外周部に形成された1対の直進案内溝193と、を有している。カムピン192は、回転カム枠70の第3カム溝74aに嵌め込まれている。
直進案内溝193は、Y軸方向に延びる溝であり、第2直進枠80の支持プレート85に対応する位置に配置されている。1対の直進案内溝193は第2レンズ群G2を挟んで配置されており、一方の直進案内溝193は他方の直進案内溝193と第2レンズ群G2を挟んで反対側に配置されている。
直進案内溝193の円周方向の幅は、支持プレート85の第2プレート83の幅W2と概ね同じである。前述のように、直進案内溝193は、1対の案内部194により形成されている。1対の案内部194は円周方向に間隔を空けて配置されており、1対の案内部194の間に直進案内溝193が形成されている。1対の案内部194は、第2プレート83を円周方向に挟み込んでおり、第2プレート83と摺動可能となっている。
また、1対の案内部194の側方の両側には凹部195が形成されている。第2レンズ枠190およびベース枠220がY軸方向に最も接近した状態で、凹部195にはベース枠220の案内部224(後述)が挿入可能となっている。
以上の構成により、第2レンズ枠190は、固定枠20に対して回転することなく、第3カム溝74aの形状に応じてY軸方向に移動可能である。
(3.10:第3レンズ枠)
第3レンズ枠200は、外装部2の動きにより生じる光学像のCCDイメージセンサー141に対する動きを抑制するための振れ補正装置を構成しており、第2直進枠80の内周側に配置されている。第3レンズ枠200は、固定枠20に対してY軸方向に全体として移動可能となっており、第3レンズ群G3を光軸に直交する面内で移動可能に支持している。具体的には図7、図28(A)、図28(B)、図29(A)、図29(B)に示すように、第3レンズ枠200は主に、ベース枠220と、第3レンズ群G3を支持する補正レンズ枠210と、を有している。
ベース枠220は、ベース枠本体221と、ベース枠本体221の外周部に設けられた3本のカムピン229と、1対の直進案内溝223と、回転シャフト222と、規制シャフト225と、第1支持シャフト226と、第2支持シャフト227と、を有している。カムピン229は、回転カム枠70の第4カム溝74bに嵌め込まれている。
直進案内溝223は、Y軸方向に延びる溝であり、第2直進枠80の支持プレート85に対応する位置に配置されている。1対の直進案内溝223は第2レンズ群G2を挟んで配置されており、一方の直進案内溝223は、他方の直進案内溝223と第2レンズ群G2を挟んで反対側に配置されている。
直進案内溝223の円周方向の幅は、支持プレート85の第1プレート82の幅W1と概ね同じである。前述のように、直進案内溝223は1対の案内部224により形成されている。1対の案内部224は円周方向に間隔を空けて配置されており、1対の案内部224の間に直進案内溝223が形成されている。1対の案内部224は、第1プレート82を円周方向に挟み込んでおり、第1プレート82と摺動可能となっている。3つのカムピン229のうち1つは、案内部224に設けられている(図27(A)参照)。
回転シャフト222、規制シャフト225、第1支持シャフト226および第2支持シャフト227は、ベース枠本体221に固定されている。回転シャフト222は、補正レンズ枠210を回転軸B周りに回転可能に支持している。規制シャフト225は、ベース枠220に対する補正レンズ枠210の移動範囲を規制している。
第1支持シャフト226および第2支持シャフト227は、補正レンズ枠210を光軸Aに直交する面内で移動可能に支持している。第1支持シャフト226の両端はベース枠本体221に固定されている。第2支持シャフト227は第1支持シャフト226よりも短く、第2支持シャフト227の一方の端部はベース枠本体221に固定されている。
補正レンズ枠210は、ベース枠220によりピッチング方向(第1方向の一例、X軸方向)およびヨーイング方向(第2の方向の一例、Z軸方向)へ移動可能に支持されている。具体的には、補正レンズ枠210は、支持枠本体211と、1対の案内部212と、規制部215と、1対の第1案内部材216と、第2案内部材217と、を有している。
1対の案内部212は、ベース枠本体221からX軸方向正側に突出しており、Z軸方向に間隔を空けて配置されている。1対の案内部212の間には回転シャフト222が挿入されている。案内部212および回転シャフト222により、補正レンズ枠210はベース枠220に対して中心線B周りに回転可能かつX軸方向に移動可能となっている。
規制部215は、支持枠本体211の案内部212と反対側に配置されており、支持枠本体211からX軸方向負側に突出している。規制部215は、環状の部分であり、規制シャフト225が挿入されている。規制部215および規制シャフト225により、ベース枠220に対する補正レンズ枠210の可動範囲が決定されている。
図29(A)および図29(B)に示すように、1対の第1案内部材216は、第1支持シャフト226と摺動する部分であり、第1支持シャフト226が挿入されている。第1案内部材216および第1支持シャフト226によりベース枠220に対する補正レンズ枠210のY軸方向の移動が規制されている。
第2案内部材217は、第2支持シャフト227と摺動する部分であり、第2支持シャフト227が挿入されている。第2案内部材217および第2支持シャフト227によりベース枠220に対する補正レンズ枠210のY軸方向の移動が規制されている。
また、ベース枠220には、ピッチング方向駆動コイル233と、ヨーイング方向駆動コイル234と、ピッチング方向位置センサ231と、ヨーイング方向位置センサ232と、が設けられている。
さらに、補正レンズ枠210には、ピッチングヨーク237と、ヨーイングヨーク238と、ピッチングマグネット235と、ヨーイングマグネット236と、が設けられている。ピッチングヨーク237はベース枠220に固定されており、ピッチングマグネット235はピッチングヨーク237に固定されている。ヨーイングヨーク238はベース枠220に固定されており、ヨーイングマグネット236はヨーイングヨーク238に固定されている。
ピッチングヨーク237およびピッチングマグネット235は、ピッチング方向駆動コイル233とY軸方向に対向するように配置されている。ヨーイングマグネット236およびヨーイングヨーク238は、ヨーイング方向駆動コイル234とY軸方向に対向するように配置されている。ピッチング方向駆動コイル233は、ピッチングマグネット235およびピッチングヨーク237とともに、ピッチング方向の駆動力を生成する第1駆動ユニット241を構成している。ヨーイング方向駆動コイル234は、ヨーイングマグネット236およびヨーイングヨーク238とともに、ヨーイング方向の駆動力を生成する第2駆動ユニット242を構成している。
ここで、各部の配置の特徴について説明する。図28(B)に示すように、第1支持シャフト226は、第1中心線D1を有しており、第1中心線D1がX軸に平行となるように配置されている。第2支持シャフト227は、第2中心線D2を有しており、第2中心線D2がX軸に平行となるように配置されている。Y軸方向から見た場合、回転シャフト222および規制シャフト225は、第1中心線D1および第2中心線D2の間に配置されている。回転シャフト222および規制シャフト225は、光軸に平行な方向から見た場合に、第1支持シャフト226の第1中心線と第2支持シャフト227の第2中心線との間に配置されている。Y軸方向から見た場合に、回転シャフト222の中心と規制シャフト225の中心とを結びY軸方向に直交する基準線分D3は、第1中心線D1および第2中心線D2と平行となっている。基準線分D3は、光軸に平行な方向から見た場合に、第1中心線および第2中心線と重ならない。
また、回転シャフト222、規制シャフト225、第1支持シャフト226および第2支持シャフト227は、Y軸方向から見た場合に互いに異なる位置(重なり合わない位置)に配置されており、さらに、第1駆動ユニット241および第2駆動ユニット242とは異なる位置(重なり合わない位置)に配置されている。このような構成にすることで、図30に示すように、第1支持シャフト226および第2支持シャフト227の光軸方向の位置が、第1駆動ユニット241および第2駆動ユニット242が配置されている光軸方向の領域J内に収まっている。さらに、第1中心線D1および第2中心線D2を含む平面H1が、回転シャフト222と案内部212の摺動部212aとの摺動位置H2に近接して配置されている。以上より、第3レンズ枠200全体のY軸方向の小型化(つまり、振れ補正装置の薄型化)が可能となる。
さらに、図28(A)に示すように、第3レンズ群G3および補正レンズ枠210を含む部分であって第1駆動ユニット241および第2駆動ユニット242により駆動される部分の重心Gは、光軸に平行な方向から見た場合に、第1支持シャフト226の第1中心線と第2支持シャフト227の第2中心線との間に配置されている。ここで、第1駆動ユニット241および第2駆動ユニット242により駆動される部分とは、この場合、第3レンズ群G3、補正レンズ枠210、ピッチングマグネット235、ヨーイングマグネット236、ピッチングヨーク237およびヨーイングヨーク238から構成されるアッセンブリを意味している。このような配置にすることで、第3レンズ群G3の駆動が安定する。
(3.11:第4レンズ枠)
図7に示すように、第4レンズ枠90は、第4レンズ群G4をY軸方向に移動可能に支持するための部材であり、マスターフランジ10に形成された3本のシャフト14a、14b、14cによりY軸方向に移動可能に支持されている。第4レンズ枠90の駆動は、マスターフランジ10に固定されたフォーカスモータ120により行われる。フォーカスモータ120により駆動されると、第4レンズ枠90はマスターフランジ10に対してY軸方向に移動する。これにより光学系Oにおいてフォーカスの調節が可能となる。
(3.11:シャッターユニット)
シャッターユニット95は、露光状態を調節するための機構であり、第2レンズ枠190と第3レンズ枠200との間に配置されている。シャッターユニット95は、第3レンズ枠200のベース枠220に固定されており、第3レンズ枠200とともに固定枠20に対してY軸方向へ移動可能である。
(3.12:撮像素子ユニット)
図31〜図33(C)に示すように、撮像素子ユニット140は、マスターフランジ10と、IR吸収ガラス135(光学素子の一例)と、CCDイメージセンサー141と、遮光シート130と、CCD板金142(固定プレートの一例)と、CCDカバーガラス143と、接続端子部18および19と、を有している。
マスターフランジ10は、固定枠20に固定されており、固定枠20のY軸方向負側に配置されている。マスターフランジ10には、矩形の開口12が形成されている。光学系Oにより形成される光学像は開口12を通ってCCDイメージセンサー141の受光面に結像される。
IR吸収ガラス135は、開口12よりも小さい矩形のシート状部材であり、開口12内に配置されている。IR吸収ガラス135は、開口12を通る光に対して赤外吸収処理(光学的な処理の一例)を施す。CCDイメージセンサー141は、IR吸収ガラス135を透過した光を電気信号に変換する。
遮光シート130は、CCDイメージセンサー141とIR吸収ガラス135との間に挟み込まれたシート状の部材であり、環状の接着部131(第1遮光部の一例)と、接着部131の外側に配置された拡大部132(第2遮光部の一例)と、を有している。
接着部131は、IR吸収ガラス135およびCCDイメージセンサー141の間(より詳細には、IR吸収ガラス135およびCCDカバーガラス143の間)に挟み込まれた環状の部分であり、IR吸収ガラス135およびCCDカバーガラス143に接着固定されている。接着部131の開口131aは、IR吸収ガラス135およびCCDカバーガラス143の外形よりも小さい。
拡大部132は、防塵するための部分であり、開口12よりも外形が大きく形成されている。拡大部132は、マスターフランジ10と当接しており、マスターフランジ10と当接した状態でたわんでいる。
マスターフランジ10は、開口12の周辺に形成されCCDイメージセンサー141の受光面に対して傾斜する傾斜面14を有しており、拡大部132はこの傾斜面14と当接している。傾斜面14は、拡大部132が全体として密着可能に傾斜している。
〔4:デジタルカメラの動作〕
図1〜図3を用いて、デジタルカメラ1の動作について説明する。
(4.1:電源OFF時の状態)
電源スイッチ6がOFFの状態では、レンズ鏡筒3が外装部2のY軸方向の外形寸法内に収まるように、レンズ鏡筒3は沈胴状態(レンズ鏡筒3のY軸方向の寸法が最も短い状態、図8に示す状態)で停止している。
この状態では、レンズ鏡筒3のレンズバリア50は閉状態である。具体的には、レンズバリア50の開閉レバー53が回転カム枠70の突起部78により回転方向R2側へ押されている。このため、レンズバリア50のバリア羽根52は閉状態で保持されている。
(4.2:電源ON時の動作)
〈4.2.1:レンズ鏡筒の動作〉
電源スイッチ6がONに切り換えられると、各部に電源が供給され、レンズ鏡筒3が沈胴状態から撮影状態に駆動される。具体的には、ズームモータ110により駆動枠30が固定枠20に対して所定角度だけR1方向へ駆動される。この結果、駆動枠30は、固定枠20に対して回転しながら、傾斜溝23に沿って固定枠20に対してY軸方向正側に移動する。
駆動枠30が固定枠20に対して回転しながらY軸方向へ移動すると、第1回転突起43および第2回転突起45により、カメラカム枠40が駆動枠30と一体となってY軸方向に移動する。このとき、カメラカム枠40の直進突起46a〜46cが固定枠20の直進溝27a〜27cによりY軸方向に案内されるため、カメラカム枠40は固定枠20に対して回転することなく駆動枠30と一体でY軸方向へ移動する(図13(A)および図13(B)参照)。
また、図14(B)に示すように、駆動枠30の直進溝38には、回転カム枠70のカムピン76の先端部が嵌め込まれており、回転カム枠70は駆動枠30とともに固定枠20に対して回転する。この結果、回転カム枠70とカメラカム枠40とが相対回転する。回転カム枠70のカムピン76がカメラカム枠40の貫通カム溝42を貫通しているため、回転カム枠70は、貫通カム溝42の形状に応じて、カメラカム枠40および固定枠20に対して回転しながらY軸方向へ移動する。
また、第2直進枠80は回転カム枠70に対して回転可能かつY軸方向に一体移動可能に設けられており、第2直進枠80はカメラカム枠40に対して回転することなくY軸方向に移動可能に設けられている。これらの構成により、回転カム枠70がカメラカム枠40および固定枠20に対して回転しながらY軸方向に移動すると、第2直進枠80は、カメラカム枠40および固定枠20に対して回転することなく、回転カム枠70と一体でカメラカム枠40および固定枠20に対してY軸方向に一体で移動する。
回転カム枠70が固定枠20に対して回転しながらY軸方向に移動すると、それに伴い、第1レンズ枠60がY軸方向に移動する。具体的には、回転カム枠70の回転突起75が第1直進枠100の回転溝105に挿入されており、かつ、第1直進枠100の第1突起101および第2突起102がカメラカム枠40の第3直進溝49および第1直進溝47に挿入されている。これらの構成により、回転カム枠70が固定枠20に対して回転しながらY軸方向に移動すると、第1直進枠100は固定枠20およびカメラカム枠40に対して回転することなく回転カム枠70と一体でY軸方向に移動する。
さらに、回転カム枠70が固定枠20に対して回転すると、第1レンズ枠60の第1カムピン68が回転カム枠70の第1カム溝72によりY軸方向に案内される。このため、第1レンズ枠60は回転カム枠70および第1直進枠100に対してY軸方向に移動する。このとき、第1レンズ枠60の第1直進ピン63および第2直進ピン64が第1直進枠100の第2直進溝108および第1直進溝107にそれぞれ挿入されているため、第1レンズ枠60は第1直進枠100に対して回転することなくY軸方向に移動する。したがって、第1カム溝72の形状に応じて、第1レンズ枠60は固定枠20に対して回転することなく(回転カム枠70に対して回転しながら)Y軸方向に移動する。このとき、第2カムピン69と第2カム溝73との間には隙間が確保されているため、第2カムピン69は第2カム溝73と接触することなく第2カム溝73内を移動する。
また、第2レンズ枠190のカムピン192は、回転カム枠70の第3カム溝74aに嵌め込まれている。第3レンズ枠200のカムピン229は、第2直進枠80の直進溝82を貫通した状態で回転カム枠70の第4カム溝74bに嵌め込まれている。第2直進枠80の直進ピン84は、カメラカム枠40の第3直進溝49に嵌め込まれている。このため、第2直進枠80は、カメラカム枠40および固定枠20に対して回転することなくY軸方向に移動可能である。これらの構成により、第2レンズ枠190および第3レンズ枠200は、第2直進枠80、カメラカム枠40および固定枠20に対して回転せず、回転カム枠70に対して回転する。したがって、第2レンズ枠190は第3カム溝74aに沿ってY軸方向に移動し、第3レンズ枠200は第4カム溝74bに沿ってY軸方向に移動する。
以上に述べたように、沈胴動作時において駆動枠30に駆動力が入力されると、駆動枠30が固定枠20に対してY軸方向へ移動し、それに伴い、駆動枠30に支持される各部材が固定枠20に対してY軸方向へ移動する。駆動枠30が所定角度だけ回転すると、駆動枠30の回転が停止し、第1レンズ枠60、第2レンズ枠190および第3レンズ枠200は広角端で停止する。以上の動作により、レンズ鏡筒3は撮影状態(例えば、図9に示す状態)になり、デジタルカメラ1による撮影が可能となる。
(5.3:撮影時のズーム動作)
〈5.3.1:望遠側の動作〉
ズーム調節レバー7が望遠側に操作されると、ズーム調節レバー7の回転角度および操作時間に応じて、ズームモータ110により駆動枠30が固定枠20に対してR1方向へ駆動される。この結果、回転カム枠70が駆動枠30とともに回転しながら駆動枠30に対してY軸方向正側へ移動する。このとき、駆動枠30は、固定枠20に対して回転するが、Y軸方向へは移動しない。
また、第1レンズ枠60は、回転カム枠70に対して回転しながら(固定枠20および第1直進枠100に対して回転することなく)回転カム枠70に対して主にY軸方向正側へ移動する。一方、第2レンズ枠190は、回転カム枠70に対して回転しながら(固定枠20に対して回転することなく)回転カム枠70に対して主にY軸方向負側へ移動する。さらに、第3レンズ枠200は、回転カム枠70に対して回転しながら(固定枠20に対して回転することなく)回転カム枠70に対して主にY軸方向正側へ移動する。これらの動作により、光学系Oのズーム倍率が徐々に大きくなる。レンズ鏡筒3が望遠端に達すると、レンズ鏡筒3は図10に示す状態で停止する。
〈5.3.2:広角側の動作〉
ズーム調節レバー7が広角側に操作されると、ズーム調節レバー7の回転角度および操作時間に応じて、ズームモータ110により駆動枠30が固定枠20に対してR2方向へ駆動される。この結果、回転カム枠70が駆動枠30とともに回転しながら駆動枠30に対してY軸方向負側へ移動する。このとき、駆動枠30は、固定枠20に対して回転するが、Y軸方向へは移動しない。
また、第1レンズ枠60は、回転カム枠70に対して回転しながら(固定枠20に対して回転することなく)回転カム枠70に対して主にY軸方向負側へ移動する。一方、第2レンズ枠190は、回転カム枠70に対して回転しながら(固定枠20に対して回転することなく)回転カム枠70に対して主にY軸方向正側へ移動する。さらに、第3レンズ枠200は、回転カム枠70に対して回転しながら(固定枠20に対して回転することなく)回転カム枠70に対して主にY軸方向負側へ移動する。これらの動作により、光学系Oのズーム倍率が徐々に小さくなる。レンズ鏡筒3が広角端に達すると、レンズ鏡筒3は図9に示す状態で停止する。
〔6:特徴〕
以上に説明したレンズ鏡筒3の特徴を以下にまとめる。
(6.1)
このレンズ鏡筒3では、第1カムピン68および第1カム溝72により第1レンズ枠60が回転カム枠70に対してY軸方向に案内されると、第1レンズ枠60が回転カム枠70に対して回転しながらY軸方向に移動する。例えば、沈胴状態では図17に示すように、第1レンズ枠60および回転カム枠70の全長が最短となり、回転カム枠70の突起部78が第1レンズ枠60の第1開口部67aに挿入される。このため、回転カム枠70と第1レンズ枠60との光軸方向の間隔をつめることができ、収納時のレンズ鏡筒3のY軸方向の寸法を短縮することができ、小型化が可能となる。
一方で、レンズ鏡筒3に大きな外力が加わると、第1レンズ枠60および回転カム枠70が破損するおそれがある。
しかし、第1レンズ枠60の第2カムピン69が回転カム枠70の第2カム溝73に隙間を介して挿入されているため、レンズ鏡筒3に外力が加わり回転カム枠70あるいは第1レンズ枠60が弾性変形すると、第2カムピン69が第2カム溝73の壁面と接触する。この結果、レンズ鏡筒3に加わった外力を、第1カムピン68および第1カム溝72だけでなく、第2カムピン69および第2カム溝73にも分散することができ、第1カムピン68などの部材が破損したり、あるいは、第1カムピン68および第2カムピン69が回転カム70の第1カム溝72および第2カム溝73から脱落したりするのを防止できる。
特に、第2カム溝73の突起部78側の端部が隣り合う2つの突起部78の円周方向間に配置されているため、突起部78同士の間の切り欠かれた部分の寸法が第2カム溝73の制約を受けない。このため、突起部78の寸法を光軸方向に大きくとることができ、沈胴状態での第1レンズ枠60および回転カム枠70の全長を短くできる。
一方で、突起部78同士の間の切り欠かれた部分では、第2カム溝73は、突出する側に開いている。第2カムピン69は、第1レンズ枠60が回転カム枠70に対して最も被写体側の位置(望遠位置)にあるとき、第2カム溝73の当該切り欠かれた部分に位置する。この状態でレンズ鏡筒3にY軸方向負側の力が加わっても、第2カムピン69と第2カム溝73とが当接することによって、部材が破損したり、あるいは、第1カムピン68および第2カムピン69が回転カム70の第1カム溝72および第2カム溝73から脱落したりするのを防止できる。
以上より、このレンズ鏡筒3では、部材の破損やカムピンの脱落を防止しつつ、さらなる小型化を図ることができる。
なお、第1レンズ群G1が第1レンズ枠本体61のY軸方向正側に配置されている構成であれば、突起部78はカム枠本体71のY軸方向負側に配置されていてもよい。この場合でも、上記と同様の効果が得られる。
(6.2)
例えば図20(A)に示すように、回転カム枠70の第1当接部73cが、第2カム溝73の縁を形成しており、かつ、Y軸方向に第2カムピン69と隙間を介して対向するように配置されているため、レンズ鏡筒3に大きな力が加わり、第1レンズ枠60および回転カム枠70のうち少なくとも一方が弾性変形すると、第2カムピン69が第1当接部73cと接触する。この結果、第1カムピン68および第1カム溝72に加えて第2カムピン69および第1当接部73cでもY軸方向の衝撃を受けることができる。このため、レンズ鏡筒3に大きな力が加わっても第1カムピン68および第2カムピン69に分散することができ、レンズ鏡筒3の破損を防止できる。
特に、望遠端ではレンズ鏡筒3の全長が最も長いため、望遠端の状態でレンズ鏡筒3に大きな力が加わると、第1カムピン68に加わる衝撃(特に、Y軸方向の力)も大きくなる。
しかし、前述のように望遠端の状態で第1当接部73cが第2カムピン69とY軸方向に対向して配置されているため、少なくとも落下時の衝撃が大きくなると予想される望遠端で、レンズ鏡筒3の破損を防止できる。
(6.3)
図24に示すように、第1カムピン68および第1カム溝72がテーパ形状を有しているため、第1レンズ枠60および回転カム枠70の間にY軸方向の外力が作用すると、第1カムピン68および第1カム溝72により外力の少なくとも一部が、第1レンズ枠60を回転カム枠70から半径方向に離そうとする力に変換される。この結果、第1レンズ枠60および回転カム枠70のうち少なくとも一方が半径方向に弾性変形する(図23参照)。
一方、第2カムピン69および第1当接部73cもテーパ形状を有しているため、第1レンズ枠60および回転カム枠70の弾性変形により第2カムピン69が第1当接部73cに押し付けられると、その押付力の少なくとも一部が、第1レンズ枠60を回転カム枠70から半径方向に離そうとする力に変換される。つまり、第1カムピン68および第1カム溝72の場合と同様に、第1レンズ枠60および回転カム枠70のうち少なくとも一方が半径方向に弾性変形する。
以上より、第1レンズ枠60の第1カムピン68周辺が半径方向に弾性変形しようとすると、それと同じように第1レンズ枠60の第2カムピン69周辺が半径方向に弾性変形しようとし、この結果、第1レンズ枠60および回転カム枠70に概ね均等に半径方向の力が作用することになる。このため、レンズ鏡筒3に大きな外力が作用しても第1レンズ枠60および回転カム枠70が偏った変形をするのを抑制でき、レンズ鏡筒3の破損を確実に防止できる。
特に、隣り合う2つの第1カムピン68の円周方向間に第2カムピン69が配置されているため、第1カムピン68と第2カムピン69とのY軸方向の位置が概ね同じになり、第1レンズ枠60および回転カム枠70の半径方向の弾性変形をより均等にすることができる。
なお、第2カムピン69が第1カムピン68とY軸方向において概ね同じ位置に配置されていればよく、同様の効果が得られるのであれば、第2カムピン69が第1カムピン68とY軸方向に多少ずれていてもよい。
また、第2カムピン69および第2カム溝73は、第1カムピン68および第1カム溝72の補助的な役割を果たしているため、第2カムピン69および第2カム溝73はそれぞれ少なくとも1つ設けられていればよい。
(6.4)
さらに、半径方向に第2カムピン69と隙間を介して対向するように配置された第2当接部73dを第1レンズ枠60が有しているため、落下時の衝撃により第1レンズ枠60および回転カム枠70のうち少なくとも一方が半径方向に弾性変形しても、第2カムピン69を介して半径方向の変位を第2当接部73dにより受けることができる。このため、第1レンズ枠60および回転カム枠70が大きく半径方向に変形するのを抑制でき、レンズ鏡筒3の破損を防止できる。レンズ鏡筒3が望遠端にあるときに、半径方向に第2カムピン69と隙間を介して対向する位置に第2当接部73dが設けられているため、レンズ鏡筒3が望遠端にあるとき落下した場合にも同様の効果を得ることができる。
(6.5)
このレンズ鏡筒3では、第2カム溝73に第2カムピン69が挿入されているため、第1レンズ枠本体61とカム枠本体71とを半径方向に近づけて配置しても、第1レンズ枠60と回転カム枠70とが相対移動する際に、第2カムピン69がカム枠本体71と緩衝するのを防止できる。つまり、このような構成により、第2カムピン69によるレンズ鏡筒3の大型化を抑制あるいは防止できる。
(6.6)
図15および図16(B)に示すように、カメラカム枠40の挿入口42a〜42cを介してカムピン76を貫通カム溝42に導入できるため、固定枠20、回転カム枠70およびカメラカム枠40の組み付けが容易となる。さらに、挿入口42a〜42cが直進突起46a〜46cと対応する位置に配置されているため、挿入口42a〜42cによる強度の低下を防止できる。つまり、このレンズ鏡筒3では組み付け性を確保しつつ強度の低下を防止することができる。また、強度確保のために半径方向にカメラカム枠40を大きくする必要がない。
また、複数のフランジ部44が、隣り合う2つの直進突起46a〜46cを円周方向に連結し、カメラカム枠本体41から半径方向外側に突出する環状の部分を直進突起46a〜46cとともに形成している。したがって、単に直進突起46a〜46cを設けた場合に比べて、直進突起46a〜46cおよびフランジ部44によりカメラカム枠本体41の強度を高めることができ、挿入口42a〜42cによる強度の低下を防止できる。
(6.7)
図34に示すように、Y軸方向から見た場合に、接続端子部18および19が直進突起46a〜46cと異なる位置(重複しない位置)に配置されているため、接続端子部18および19が直進突起46a〜46cと光軸方向に重なり合わない。具体的には、挿入口42a〜42cの中心を通るY軸方向に平行な仮想線Ca〜Ccを参考にすると、マスターフランジ10の仮想線Ca〜Cc周辺には、接続端子部18および19が配置されていない。このような配置により、直進突起46a〜46cおよび接続端子部18および19が同じ位置に配置される場合よりも設計の自由度が高くなり、レンズ鏡筒3の小型化が可能となる。
特に、直進突起46a〜46cの厚みがフランジ部44よりも大きく、フランジ部44よりもY軸方向負側(マスターフランジ10側)に突出している場合などに、小型化の効果が大きくなる。さらに、この場合、マスターフランジ10のカメラカム枠40側の面のうち、Y軸方向から見た場合に直進突起46a〜46cに対応する部分が、Y軸方向負側に凹んでいるのが好ましい。例えば、図31に示す凹部17aおよび17cがこれに相当する。レンズ鏡筒3が沈胴状態で、凹部17aには直進突起46aの一部が収容され、凹部17cには直進突起46cの一部が収容される。このような構成により、レンズ鏡筒3をさらに小型化しやすくなる。
(6.8)
図27に示すように、第2直進枠本体81からY軸方向に突出する支持プレート85が、第2レンズ枠190の直進案内溝193および第3レンズ枠200の直進案内溝223に挿入されている。このように、第2レンズ枠190および第3レンズ枠200が1対の支持プレート85により支持されているため、筒状の直進枠を用いる場合に比べて、第2レンズ枠190および第3レンズ枠200の外周側の領域を有効利用できる。つまり、1対の支持プレート58を有する第2直進枠80を用いて2つのレンズ枠を直進可能に支持することで、レンズ鏡筒3の小型化が可能となる。
特に、第1プレート82の円周方向の幅W1が第2プレート83の円周方向の幅W2よりも大きく設定されているため、第2レンズ枠190および第3レンズ枠200が光軸方向に最も接近した状態で、第2レンズ枠190の一部(1対の案内部194)が直進案内溝223内に挿入可能となっている。このような構成により、第2レンズ枠190および第3レンズ枠200の可動範囲を大きく確保しつつ収納時の第2レンズ枠190および第3レンズ枠200の全長を短くすることができ、光学系Oの設計の自由度を高めつつレンズ鏡筒3をさらに小型化することができる。
また、幅W1およびW2の関係に加えて、幅W2の小さい第2プレート83の光軸方向の長さL2が幅W1の大きい第1プレート82の光軸方向の長さL1よりも長く設定されているため、第2レンズ枠190の可動範囲が幅の広い第1プレート82により阻害されにくくなる。一方で、幅が広い第1プレート82により案内される第3レンズ枠200の可動範囲は、第2プレート83により制限されない。つまり、光学系Oの設計の自由度をさらに高めることができる。
また、第2プレート83の長さL2を短くできるため、支持プレート85の全長を必要最小限に抑えることができ、レンズ鏡筒3のさらなる小型化が可能となる。
なお、図39に示すように、第2プレート83の円周方向の幅W2が第1プレート82の円周方向の幅W1よりも大きい場合も考えられる。この場合、第3レンズ枠200の一部が、第2レンズ枠190および第3レンズ枠200が光軸方向に最も接近した状態で直進案内溝193内に挿入可能となっている。さらには、幅W1の小さい第1プレート82のY軸方向の長さL1が、幅W2の大きい第2プレート83のY軸方向の長さL2よりも長い方が好ましい。このような構成であっても、前述の実施形態と同様の効果が得られる。
また、1対の支持プレート85は同じ形状を有しているが、各支持プレート85の形状が異なっていてもよい。それと同様に、各直進案内溝193の形状がそれぞれ異なっていてもよいし、各直進案内溝223の形状がそれぞれ異なっていてもよい。
(6.9)
図31および図32に示すように、撮像素子ユニット140では、遮光シート130の拡大部132の外形がマスターフランジ10の開口12よりも大きいため、マスターフランジ10のCCDイメージセンサー141側(つまり、レンズ鏡筒3の外側)から進入した粉塵が開口12を通って反対側に流入するのを拡大部132により抑制できる。
特に、遮光シート130の拡大部132がマスターフランジ10と当接した状態でたわんでいるため、粉塵が開口12側へ流れる流路を拡大部132により確実に遮断できる。また、このような構成により、マスターフランジ10に対する遮光シート130のY軸方向の位置が製品ごとで多少ずれたとしても、その位置ずれを拡大部132のたわみにより吸収できる。
また、遮光シート130の接着部131がIR吸収ガラス135と接着により固定されており、IR吸収ガラス135が開口12内に配置されている。このため、IR吸収ガラス135が厚みに相当する長さだけ撮像素子ユニット140の寸法を短縮することができ、レンズ鏡筒3の小型化を実現できる。
なお、防塵効果のみを求める場合は、IR吸収ガラス135が開口12内に配置されていなくてもよく、IR吸収ガラス135がマスターフランジ10の開口12の縁よりもCCDイメージセンサー141側に配置されていてもよい。
また、最低限の防塵効果のみを求める場合は、拡大部132がたわんでいなくてもよく、さらには、拡大部132がマスターフランジ10とY軸方向に当接していなくてもよい。つまり、外形が大きい拡大部132が開口12の縁付近に配置されていれば、拡大部132周辺がラビリンス構造となるため、防塵効果は期待できる。
(6.10)
図28に示すように、第1支持シャフト226および第2支持シャフト227が、Y軸方向から見た場合に、第1駆動ユニット241および第2駆動ユニット242とは異なる位置に配置されているため、例えば第1支持シャフト226が第1駆動ユニット241と同じ位置に配置されている場合に比べて、第3レンズ枠200(振れ補正装置)の薄型化が可能となる。
(6.11)
図35に示すように、回転カム枠70の切欠き79あるいは第1レンズ枠60の開口65から不要光がカム枠本体71の外周側に入射する場合がある。このレンズ鏡筒3では、カム枠本体71の切欠き79と反対側の端部に環状のフランジ部77が設けられているため、切欠き79および開口65を通ってカム枠本体71の外周側に入射する不要光の少なくとも一部をフランジ部77により遮断することができ、光学性能の低下を抑制できる。
特に、第1レンズ枠60の切欠き66(第2切欠部の一例)は、第1レンズ枠60および回転カム枠70の全長が最大となった状態で、切欠き79とともに半径方向に貫通する窓160を形成するように設けられているため、フランジ部77による遮光効果は大きい。
〔7:他の実施形態〕
本発明の実施形態は、前述の実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の修正および変更が可能である。
(7.1)
光学系の構成は前述の構成に限定されない。例えば、各レンズ群は、単一のレンズから構成されていてもよく、複数のレンズから構成されていてもよい。
(7.2)
構造上問題なければ、各カム溝は、貫通していない溝(底部を有する溝)が貫通した溝であってもよいし、貫通した溝が貫通していない溝であってもよい。
また、各カムピンは、枠本体と一体形成されていてもよく、また別体であってもよい。
(7.3)
図28に示すように、Y軸方向から見た場合に、第1中心線D1、第2中心線D2および基準線分D3は平行に配置されているが、第1中心線D1、第2中心線D2および基準線分D3がベース枠220の範囲内で交わらない場合であれば、第1中心線D1、第2中心線D2および基準線分D3のうち少なくとも1つが他の線と平行でなくてもよい。
(7.4)
前述の実施形態では、レンズ鏡筒3が搭載される装置としてデジタルスチルカメラを例に説明しているが、レンズ鏡筒3が搭載される装置は、光学像の形成が必要な装置であればよい。レンズ鏡筒3が搭載される装置としては、例えば、静止画のみを撮影可能な撮像装置、動画のみを撮影可能な撮像装置、および静止画および動画の両方を撮影可能な撮像装置が考えられる。
本発明に係るレンズ鏡筒あれば小型化が可能となるため、本発明は光学機器の分野において有用である。
1 デジタルカメラ
2 外装部
3 レンズ鏡筒
10 マスターフランジ(ベース部材の一例、ベースプレートの一例)
11 テーパ部
20 固定枠(第1枠の一例)
21 固定枠本体
22 駆動ギア
23 傾斜溝
25 回転溝
27 直進溝
30 駆動枠(第4枠の一例)
31 駆動枠本体(第4枠本体の一例)
32 ギア部
34 カムピン
35 導入溝
36 第1回転溝
37 第2回転溝
38 直進溝
40 カメラカム枠(第3枠の一例)
41 カメラカム枠本体(第3枠本体の一例)
42 貫通カム溝(貫通溝の一例)
43 第1回転突起
44 第2回転突起
46 直進ピン
47 第1直進溝
48 第2直進溝
49 第3直進溝
50 レンズバリア
51 バリア機構
53 開閉レバー
60 第1レンズ枠(レンズ枠の一例)
61 第1レンズ枠本体(レンズ枠本体の一例)
62 フランジ部
63 第1直進ピン
64 第2直進ピン
66 切欠き(第2切欠部の一例)
67a 第1開口部((貫通孔の一例)
68 第1カムピン(カム部材の一例)
69 第2カムピン(突出部の一例)
70 回転カム枠(カム枠の一例、第2枠の一例)
71 カム枠本体(第2枠本体の一例)
72 第1カム溝(カム溝の一例)
73 第2カム溝(補助溝の一例)
74a 第3カム溝
74b 第4カム溝
75 回転突起
76 カムピン(案内部材の一例)
77 フランジ部
77a フランジ本体
77b 筒状部
77c ストッパ
78 突起部
79 切欠き(第1切欠部の一例)
80 第2直進枠
81 第2直進枠本体
81a 突起
82 第1プレート(第1部分および第2部分の一例)
83 第2プレート(第3部分および第4部分の一例)
84a〜84c 直進ピン
85 支持プレート(第1支持部および第2支持部の一例)
90 第4レンズ枠
95 シャッターユニット
100 第1直進枠
101 第1突起
102 第2突起
105 回転溝
107 第1直進溝
108 第2直進溝
109 第1直進枠本体
110 ズームモータユニット
120 フォーカスモータユニット
130 遮光シート
131 接着部(第1遮光部の一例)
132 拡大部(第2遮光部の一例)
135 IR吸収ガラス(光学素子の一例)
140 撮像素子ユニット
141 CCDイメージセンサー(撮像素子の一例)
142 CCD板金(固定プレートの一例)
143 CCDカバーガラス
170 化粧リング
171 遮光リング
190 第2レンズ枠
191 第2レンズ枠本体
193 直進案内溝(第1直進溝および第2直進溝の一例)
194 案内部(第1摺動部および第2摺動部の一例)
200 第3レンズ枠
210 補正レンズ枠
211 支持枠本体
212 第1案内部
215 規制部
216 第1案内部材
217 第2案内部材
220 ベース枠
222 回転シャフト
223 直進案内溝(第3直進溝および第4直進溝の一例)
224 案内部(第3摺動部および第4摺動部の一例)
225 規制シャフト
226 第1支持シャフト
227 第2支持シャフト
233 ピッチング方向駆動コイル
234 ヨーイング方向駆動コイル
235 ピッチングマグネット
236 ヨーイングマグネット
237 ピッチングヨーク
238 ヨーイングヨーク
241 第1駆動ユニット
242 第2駆動ユニット
A 光軸
G1 第1レンズ群(レンズ素子の一例)
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群(補正レンズの一例)
G4 第4レンズ群
D1 第1中心線
D2 第2中心線
D3 基準線分
G 重心

Claims (42)

  1. 光学系を支持するためのレンズ鏡筒であって、
    前記光学系に含まれるレンズ素子を支持するレンズ枠本体と、前記レンズ枠本体に形成され前記光学系の光軸方向に貫通する少なくとも3つの貫通孔と、前記レンズ枠本体に設けられた少なくとも3つのカム部材と、前記レンズ枠本体から半径方向に突出した少なくとも1つの突出部と、を有するレンズ枠と、
    カム枠本体と、前記カム枠本体から前記光学系の光軸方向に突出し前記貫通孔に挿入可能に配置された少なくとも3つの突起部と、前記カム枠本体および前記突起部に形成された溝であって前記カム部材が挿入され前記レンズ枠を前記カム枠本体に対して移動可能に支持する少なくとも3つのカム溝と、前記突出部が隙間を介して挿入された少なくとも1つの補助溝と、を有するカム枠と、を備え、
    前記補助溝の前記突起部側の端部は、隣り合う2つの前記突起部の円周方向間に配置されている、
    レンズ鏡筒。
  2. 前記カム枠は、前記補助溝の縁を形成し前記光軸方向に前記突出部と隙間を介して対向可能に配置された第1当接部を有している、
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第1当接部は、前記光学系が望遠端の状態で前記突出部と前記光軸方向に対向して配置されている、
    請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記突出部は、前記光学系が望遠端の状態で前記第1当接部の前記光軸方向の被写体側に配置されている、
    請求項2または3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記カム部材および前記カム溝は、前記レンズ枠および前記カム枠の間に作用する前記光軸方向の外力を少なくとも一部を、前記レンズ枠を前記カム枠から前記半径方向に離そうとする力に変換可能なテーパ形状を有しており、
    前記突出部および前記第1当接部は、前記レンズ枠および前記カム枠の間に作用する前記光軸方向の外力の少なくとも一部を、前記レンズ枠を前記カム枠から前記半径方向に離そうとする力に変換可能なテーパ形状を有している、
    請求項1から4のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記突出部は、隣り合う2つの前記カム部材の円周方向間に配置されている、
    請求項5に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記第1当接部は、前記補助溝の縁を形成している、
    請求項6に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記補助溝は、隣り合う2つの前記突起部の間に配置され前記突起部が突出する側に開いている補助挿入口を有しており、
    前記補助挿入口の円周方向の寸法は、前記補助溝の幅よりも大きい、
    請求項6または7に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記カム枠は、半径方向に前記突出部と隙間を介して対向するように配置された第2当接部を有している、
    請求項1から8のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  10. 光学系を支持するためのレンズ鏡筒であって、
    前記光学系の光軸方向に延びる少なくとも3つの直進溝を有する第1枠と、
    前記第1枠の半径方向内側に配置された第2枠本体と、前記第2枠本体から半径方向外側に突出する少なくとも3つの案内部材と、を有する第2枠と、
    前記第1枠および前記第2枠本体の半径方向間に配置された第3枠本体と、前記第3枠本体から半径方向外側に突出し前記直進溝に挿入された少なくとも3つの直進突起と、前記案内部材が半径方向に貫通した少なくとも3つの貫通溝と、前記直進突起と対応する位置に前記貫通溝と連通して配置された開口であって前記案内部材よりも半径方向外側に広がった少なくとも3つの挿入口と、を有する第3枠と、
    を備えたレンズ鏡筒。
  11. 前記直進突起の円周方向寸法は、前記挿入口の円周方向寸法よりも大きい、
    請求項10に記載のレンズ鏡筒。
  12. 前記第3枠は、隣り合う2つの前記直進突起を円周方向に連結し前記第3枠本体から半径方向外側に突出する環状の部分を前記直進突起とともに形成する複数のフランジ部を有している、
    請求項10または11に記載のレンズ鏡筒。
  13. 前記直進突起は、前記フランジ部よりも半径方向外側に突出している、
    請求項12に記載のレンズ鏡筒。
  14. 前記第3枠の前記光軸方向の側方に配置されたベース部材と、
    前記ベース部材の前記第1枠と反対側の面に配置され、前記光軸に平行な方向から見た場合に前記直進突起と異なる位置に配置された接続端子部と、をさらに備え、
    請求項10から13のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  15. 回転駆動力が入力される部材であって、前記第1枠および前記第2枠本体の間に配置された第4枠本体と、前記光軸方向に延び前記案内部材の端部が挿入された少なくとも3つの案内溝と、を有する第4枠をさらに備えた、
    請求項10から14のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  16. 第1レンズ素子と第2レンズ素子とを有する光学系を支持するためのレンズ鏡筒であって、
    前記第1レンズ素子を支持する第2レンズ枠本体と、前記第2レンズ枠本体の外周部に形成され前記光学系の光軸方向に延びる第1直進溝と、前記第2レンズ枠本体の外周部であって前記第1直進溝と前記第1レンズ素子を挟んで反対側に配置され前記光軸方向に延びる第2直進溝と、を有する第1レンズ支持枠と、
    前記第2レンズ素子を支持する第2本体部と、前記第2本体部の外周部に形成され前記光軸方向に延びる第3直進溝と、前記第2レンズ枠本体の外周部であって前記第3直進溝と前記第2レンズ素子を挟んで反対側に配置され前記光軸方向に延びる第4直進溝と、を有する第2レンズ支持枠と、
    環状部と、前記環状部から前記光軸方向に突出する部分であって前記第1直進溝および前記第3直進溝に挿入される第1支持部と、前記環状部から前記光軸方向に突出する部分であって前記第2直進溝および前記第4直進溝に挿入される第2支持部と、を有する支持部材と、
    を備えたレンズ鏡筒。
  17. 前記第1支持部は、前記第1直進溝に挿入された第1部分と、前記第3直進溝に挿入された第3部分と、を有しており、
    前記第2支持部は、前記第2直進溝に挿入された第2部分と、前記第4直進溝に挿入された第4部分と、を有しており、
    前記第1部分の円周方向の幅は、前記第3部分の円周方向の幅と異なっており、
    前記第2部分の円周方向の幅は、前記第4部分の円周方向の幅と異なっている、
    請求項16に記載のレンズ鏡筒。
  18. 前記第3部分は、前記環状部から前記光軸方向に延びており、
    前記第1部分は、前記第3部分の端部から前記光軸方向に延びており、
    前記第4部分は、前記環状部から前記光軸方向に延びており、
    前記第2部分は、前記第4部分の端部から前記光軸方向に延びている、
    請求項16または17に記載のレンズ鏡筒。
  19. 前記第3部分の円周方向の幅は、前記第1部分の円周方向の幅よりも大きく、
    前記第4部分の円周方向の幅は、前記第2部分の円周方向の幅よりも大きい、
    請求項18に記載のレンズ鏡筒。
  20. 前記第1部分の前記光軸方向の長さは、前記第3部分の前記光軸方向の長さよりも長く、
    前記第2部分の前記光軸方向の長さは、前記第4部分の前記光軸方向の長さよりも長い、
    請求項19に記載のレンズ鏡筒。
  21. 前記第1レンズ支持枠の一部は、前記第1レンズ支持枠および前記第2レンズ支持枠が前記光軸方向に最も接近した状態で前記第3直進溝内に挿入可能となっており、
    前記第2レンズ支持枠の一部は、前記第1レンズ支持枠および前記第2レンズ支持枠が前記光軸方向に最も接近した状態で前記第4直進溝内に挿入可能となっている、
    請求項19または20に記載のレンズ鏡筒。
  22. 前記第1部分の円周方向の幅は、前記第3部分の円周方向の幅よりも大きく、
    前記第2部分の円周方向の幅は、前記第4部分の円周方向の幅よりも大きい、
    請求項18に記載のレンズ鏡筒。
  23. 前記第3部分の前記光軸方向の長さは、前記第1部分の前記光軸方向の長さよりも長く、
    前記第4部分の前記光軸方向の長さは、前記第2部分の前記光軸方向の長さよりも長い、
    請求項22に記載のレンズ鏡筒。
  24. 前記第2レンズ支持枠の一部は、前記第1レンズ支持枠および前記第2レンズ支持枠が前記光軸方向に最も接近した状態で前記第1直進溝内に挿入可能となっており、
    前記第2レンズ支持枠の一部は、前記第1レンズ支持枠および前記第2レンズ支持枠が前記光軸方向に最も接近した状態で前記第2直進溝内に挿入可能となっている、
    請求項22または23に記載のレンズ鏡筒。
  25. 前記第1レンズ支持枠は、前記第1部分の両側方に配置され前記第1直進溝を形成する1対の第1摺動部と、前記第2部分の両側方に配置され前記第2直進溝を形成する1対の第2摺動部と、を有しており、
    前記第2レンズ支持枠は、前記第3部分の両側方に配置され前記第3直進溝を形成する1対の第3摺動部と、前記第4部分の両側方に配置され前記第4直進溝を形成する1対の第4摺動部と、を有している、
    請求項16から24のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  26. 前記第1支持部および前記第2支持部は、前記環状部の内周縁から前記光軸方向に突出している、
    請求項16から25のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  27. 開口を有するベースプレートと、
    前記開口を通る光に対して光学的な処理を施す板状の光学素子と、
    前記光学素子を透過した光を電気信号に変換する撮像素子と、
    前記撮像素子を支持し、前記ベースプレートに固定された固定プレートと、
    前記光学素子と前記撮像素子との間に挟み込まれた環状の第1遮光部と、前記第1遮光部の外側に配置され前記開口よりも外形が大きい第2遮光部と、を有する遮光シートと、
    を備えた撮像素子ユニット。
  28. 前記第2遮光部は、前記ベースプレートと当接している、
    請求項27に記載の撮像素子ユニット。
  29. 前記第2遮光部は、前記ベースプレートと当接した状態でたわんでいる、
    請求項26または27に記載の撮像素子ユニット。
  30. 前記ベースプレートは、前記開口の周辺に形成され前記撮像素子の受光面に対して傾斜する傾斜面を有しており、
    前記第2遮光部は、前記傾斜面と当接している、
    請求項27から29のいずれかに記載の撮像素子ユニット。
  31. 前記傾斜面は、前記第2遮光部が全体として密着可能に傾斜している、
    請求項30に記載の撮像素子ユニット。
  32. 前記第1遮光部は、前記光学素子と接着により固定されており、
    前記光学素子は、前記開口内に配置されている、
    請求項27から31のいずれかに記載の撮像素子ユニット。
  33. 被写体の光学像を形成する光学系と、前記光学像を電気信号に変換する撮像素子と、前記光学系および前記撮像素子を収容する筐体と、を備えた撮像装置に用いられ、前記筐体の動きにより生じる前記光学像の前記撮像素子に対する動きを抑制するための振れ補正装置であって、
    前記光学系に含まれる補正レンズが固定された補正レンズ枠と、
    前記補正レンズの光軸に平行な回転軸周りに回転可能に前記補正レンズ枠を支持し、前記光軸に直交する第1方向に移動可能に前記補正レンズ枠を支持するベース枠と、
    前記ベース枠に対して前記第1方向に前記補正レンズ枠を駆動する第1駆動ユニットと、
    前記ベース枠に対して前記回転軸および前記第1方向に直交する第2方向に前記補正レンズ枠を駆動する第2駆動ユニットと、を備え、
    前記ベース枠は、ベース枠本体と、前記ベース枠本体に対して前記補正レンズ枠を前記回転軸周りに回転可能に支持する回転シャフトと、前記ベース枠本体に対して前記補正レンズ枠を前記光軸に直交する面内で移動可能に支持する第1支持シャフトと、前記ベース枠本体に対して前記補正レンズ枠を前記光軸に直交する面内で移動可能に支持する第2支持シャフトと、を有しており、
    前記第1支持シャフトおよび前記第2支持シャフトは、前記光軸に平行な方向から見た場合に、前記第1駆動ユニットおよび前記第2駆動ユニットとは異なる位置に配置されている、
    振れ補正装置。
  34. 前記回転シャフトは、前記光軸に平行な方向から見た場合に、前記第1支持シャフトの第1中心線と前記第2支持シャフトの第2中心線との間に配置されている、
    請求項33に記載の振れ補正装置。
  35. 前記補正レンズおよび前記補正レンズ枠を含む部分であって前記第1駆動ユニットおよび前記第2駆動ユニットにより駆動される部分の重心は、前記光軸に平行な方向から見た場合に、前記第1支持シャフトの第1中心線と前記第2支持シャフトの第2中心線との間に配置されている、
    請求項33または34に記載の振れ補正装置。
  36. 前記ベース枠は、前記ベース枠本体から前記光軸に平行な方向に突出し前記補正レンズ枠の移動範囲を規制する規制シャフトを有しており、
    前記規制シャフトは、前記光軸に平行な方向から見た場合に、前記第1中心線および前記第2中心線の間に配置されている、
    請求項34または35に記載の振れ補正装置。
  37. 前記回転軸と前記規制シャフトの中心とを結ぶ基準線分は、前記光軸に平行な方向から見た場合に、前記第1中心線および前記第2中心線と重ならない、
    請求項34から36のいずれかに記載の振れ補正装置。
  38. 前記基準線分は、前記光軸に平行な方向から見た場合に、前記第1中心線と概ね平行である、
    請求項37に記載の振れ補正装置。
  39. 前記基準線分は、前記第2中心線と概ね平行である、
    請求項37または38に記載の振れ補正装置。
  40. 前記第1支持シャフトおよび前記第2支持シャフトの前記光軸方向の位置は、前記第1駆動ユニットおよび前記第2駆動ユニットが配置されている前記光軸方向の領域内に収まっている、
    請求項33から39のいずれかに記載の振れ補正装置。
  41. 光学系を支持するレンズ鏡筒に用いられるカム枠であって、
    略筒状のカム枠本体と、
    前記カム枠本体に形成された少なくとも3つのカム溝と、
    前記カム枠本体の端部に形成され前記光学系の光軸方向に窪んだ第1切欠部と、
    前記カム枠本体の前記第1切欠部と反対側の端部に設けられ前記カム枠本体から半径方向外側に突出する環状のフランジ部と、
    を備えたカム枠。
  42. 光学系を支持するためのレンズ鏡筒であって、
    請求項41に記載のカム枠と、
    前記カム枠の外周側に配置され前記光学系に含まれるレンズ素子を支持する前記レンズ枠本体と、前記レンズ枠本体から半径方向内側に突出し前記カム溝により案内される少なくとも3つのカム部材と、前記レンズ枠本体の前記フランジ部側の端部に形成され前記光軸方向に窪んだ第2切欠部と、を有するレンズ枠と、を備え、
    前記第2切欠部は、前記レンズ枠および前記カム枠の全長が最大となった状態で前記第1切欠部とともに半径方向に貫通する窓を形成するように設けられている、レンズ鏡筒。
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