JP4910998B2 - 像ぶれ補正装置、レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

像ぶれ補正装置、レンズ鏡筒及び撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、撮影時の振動等によって発生する像ぶれを補正する像ぶれ補正装置、その像ぶれ補正装置を有するレンズ鏡筒、及びそのレンズ鏡筒を備えたデジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置に関するものである。
近年、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置の性能向上には目覚しいものがあり、高画質、高性能の静止画や動画の撮影が、誰にでも簡単に行うことが可能になった。このような撮像装置の性能向上は、レンズ、固体撮像素子(CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ等)、画像処理回路の高性能化によるところが大である。
しかしながら、いくらレンズや固体撮像素子等の高性能化を図っても、カメラ(撮像装置)を支える手に震えや揺れが生じると、せっかくの高解像度とされた画面にぶれが発生し、像がぶれて写ってしまうことになる。そのため、比較的高価な一部のカメラにおいては、撮影時の手ぶれ等によって発生する像ぶれを補正する像ぶれ補正装置が搭載されている。ところが、本来像ぶれ補正を必要とするカメラは、撮影を職業とするプロが使用するような高級機種ではなく、むしろ撮影経験の少ない大多数の公衆が使用する普及モデルにこそ必要とされるものである。
また、一般に、カメラ(撮像装置)には小型化、軽量化の要望が強く、軽くて持ち易いカメラが好まれている。ところが、従来の像ぶれ補正装置は比較的大きなものであった。そのため、この従来の像ぶれ補正装置をカメラ本体に搭載すると、レンズ鏡筒及びカメラ全体が大きなものとなり、小型化、軽量化の要望に反する結果となる。しかも、従来の像ぶれ補正装置には、多数の部品が必要とされており、部品点数の増加によるコストアップが大きいという問題があった。
従来の像ぶれ補正装置の例としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、ビデオムービー等の光学機器に用いる像ブレ補正装置に関するものが記載されている。この特許文献1に記載された像ブレ補正装置は、「撮影レンズの一部を光軸に対して垂直面内に移動させて像ブレ補正を行う像ブレ補正装置において、補正レンズを保持するレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠を光軸に対して垂直平面内を第1の方向への移動を案内する第1の案内手段と、前記レンズ保持枠を第1の方向に対して直交する第2の方向への移動を案内する第2の案内手段と、前記レンズ保持枠を第1の方向に駆動する第1の駆動手段と、第2の方向に駆動する第2の駆動手段と、前記補正レンズの位置を検出する位置検出手段とを有し、前記第1の案内手段と前記第2の駆動手段の一部もしくは前記第2の案内手段と前記第1の駆動手段の一部を光軸方向から見て重なり合う位置に配設した」ことを特徴としている。
この特許文献1に記載された像ブレ補正装置によれば、「補正装置の幅及び高さを小さく出来る(段落番号[0032]参照)」等の効果が期待される。
従来の像ぶれ補正装置の他の例としては、例えば、特許文献2に記載されているようなものもある。特許文献2には、撮影時の振動等によって発生する像ぶれを補正する像ぶれ補正装置を有するレンズ装置に関するものが記載されている。この特許文献2に記載されたレンズ装置は、「補正レンズを保持するレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠を前記補正レンズの光軸方向と直交する第1の方向に移動する第1の駆動手段と、前記レンズ保持枠を前記光軸方向と直交する方向であって前記第1の方向とも直交する第2の方向に移動する第2の駆動手段と、を有する像ぶれ補正装置と、前記像ぶれ補正装置が装着される鏡筒と、を備え、前記像ぶれ補正装置は、当該像ぶれ補正装置に保持された前記補正レンズの光軸を前記鏡筒の中心から変位させると共に、前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段により発生する推力の方向が前記補正レンズの光軸と前記鏡筒の中心を結んだ線に対して略45度をなすように配置した」ことを特徴としている。
この特許文献2に記載されたレンズ装置によれば、「鏡筒に効率よく像ぶれ補正装置を配置して、その鏡筒の直径を小さくすることができ、レンズ装置及び撮像装置全体の小型化を実現することができる(段落番号[0015]参照)」という効果が期待される。
特開2000−258813号公報 特開2007−156352号公報
しかしながら、特許文献1に記載された像ブレ補正装置においては、コイル、マグネット及びヨークからなる駆動手段と、案内手段(シャフト)とを補正レンズの光軸方向に重ねて配置する構成となっていた。そのため、像ブレ補正装置全体が厚み方向(補正レンズの光軸方向)に大きくなり、この像ブレ補正装置を搭載するレンズ鏡筒の大型化を招くという問題があった。
また、特許文献1に記載されたレンズ装置に装着される像ぶれ補正装置においては、メインのガイド軸(主ガイド軸63,77)の外側にコイル、マグネット及びヨークからなる駆動手段をそれぞれ配置する構成となっていた。そのため、補正レンズの光軸方向に垂直な面において、各駆動手段の補正レンズを挟んだ反対側に無駄なスペースが生じることになり、像ぶれ補正装置及びレンズ装置が大型化してしまうという問題があった。
本発明の目的は、上述の問題点を考慮し、補正レンズの光軸方向及びその光軸方向と垂直な方向の大きさを小さくすることができる像ぶれ補正装置、その像ぶれ補正装置を備えたレンズ鏡筒及び撮像装置を提供することにある。
本発明の像ぶれ補正装置は、補正レンズと、補正レンズを保持する第1の移動枠と、第1の移動枠をレンズ系の光軸と直交する第1の方向に移動可能に支持する第2の移動枠と、第2の移動枠をレンズ系の光軸と直交する方向であって第1の方向とも直交する第2の方向に移動可能に支持する固定枠と、第1の移動枠を第1の方向に案内すると共に補正レンズを挟むように配置される第1の主ガイド軸及び第1の副ガイド軸と、第2の移動枠を第2の方向に案内すると共に補正レンズを挟むように配置される第2の主ガイド軸及び第2の副ガイド軸と、第1の移動枠を第1の方向に移動させる第1の駆動部と、第2の移動枠を第2の方向に移動させる第2の駆動部と、を備えている。そして、第1の副ガイド軸を第1の主ガイド軸よりも短くすると共に第1の副ガイド軸と補正レンズとの間に第2の駆動部を配置し、第2の副ガイド軸を第2の主ガイド軸よりも短くすると共に第2の副ガイド軸と補正レンズとの間に第1の駆動部を配置したことを最も主要な特徴とする。
本発明のレンズ鏡筒は、撮影時に筒体が繰り出される沈胴式のレンズ鏡筒であって、筒体に収納されたレンズ系と、筒体内に配置されると共にレンズ系の像ぶれを補正する補正レンズを有する像ぶれ補正装置と、を備えている。このレンズ鏡筒の像ぶれ補正装置は、補正レンズを保持する第1の移動枠と、第1の移動枠をレンズ系の光軸と直交する第1の方向に移動可能に支持する第2の移動枠と、第2の移動枠をレンズ系の光軸と直交する方向であって第1の方向とも直交する第2の方向に移動可能に支持する固定枠と、第1の移動枠を第1の方向に案内すると共に補正レンズを挟むように配置される第1の主ガイド軸及び第1の副ガイド軸と、第2の移動枠を第2の方向に案内すると共に補正レンズを挟むように配置される第2の主ガイド軸及び第2の副ガイド軸と、第1の移動枠を第1の方向に移動させる第1の駆動部と、第2の移動枠を第2の方向に移動させる第2の駆動部と、を有している。そして、第1の副ガイド軸を第1の主ガイド軸よりも短くすると共に第1の副ガイド軸と補正レンズとの間に第2の駆動部を配置し、第2の副ガイド軸を第2の主ガイド軸よりも短くすると共に第2の副ガイド軸と補正レンズとの間に第1の駆動部を配置したことを特徴とする。
また、本発明の撮像装置は、レンズ系が収納されると共に撮影時に繰り出される筒体と、筒体内に配置されると共にレンズ系の光軸を補正する補正レンズを有する像ぶれ補正装置と、を設けた沈胴式のレンズ鏡筒と、レンズ鏡筒が取り付けられる装置本体と、を備えている。この撮像装置に係る像ぶれ補正装置は、補正レンズを保持する第1の移動枠と、第1の移動枠をレンズ系の光軸と直交する第1の方向に移動可能に支持する第2の移動枠と、第2の移動枠をレンズ系の光軸と直交する方向であって第1の方向とも直交する第2の方向に移動可能に支持する固定枠と、第1の移動枠を第1の方向に案内すると共に補正レンズを挟むように配置される第1の主ガイド軸及び第1の副ガイド軸と、第2の移動枠を第2の方向に案内すると共に補正レンズを挟むように配置される第2の主ガイド軸及び第2の副ガイド軸と、第1の移動枠を第1の方向に移動させる第1の駆動部と、第2の移動枠を第2の方向に移動させる第2の駆動部と、を有している。そして、第1の副ガイド軸を第1の主ガイド軸よりも短くすると共に第1の副ガイド軸と補正レンズとの間に第2の駆動部を配置し、第2の副ガイド軸を第2の主ガイド軸よりも短くすると共に第2の副ガイド軸と補正レンズとの間に第1の駆動部を配置したことを特徴とする撮像装置。
本発明の像ぶれ補正装置、レンズ鏡筒及び撮像装置によれば、主ガイド軸の補正レンズを挟んで反対側のスペースに副ガイド軸と駆動部を効率よく配置し、補正レンズの光軸方向及びその光軸方向に垂直な方向の大きさを小さくして小型化を実現することができる。
以下、本発明の像ぶれ補正装置、レンズ鏡筒及び撮像装置を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明するが、本発明は以下の形態に限定されるものではない。
図1〜図8は、本発明の像ぶれ補正装置の第1の実施の形態を説明するものである。即ち、図1は本発明の像ぶれ補正装置の第1の実施の形態を示す斜視図、図2は平面図、図3は図2に示すA−A線部分の断面図、図4は図2に示すB−B線部分の断面図である。図5は像ぶれ補正装置を分解して一面側から見た分解斜視図、図6は像ぶれ補正装置を分解して他面側から見た分解斜視図、図7は固定枠の平面図、図8は第1の駆動部及び第2の駆動部を説明する説明図、図9は本発明の像ぶれ装置と従来の像ぶれ装置の大きさを比較した説明図である。
図1〜図8に示す本発明の像ぶれ補正装置の第1の実施の形態は、ムービングマグネット方式の駆動機構を備えた像ぶれ補正装置1として構成したものである。この像ぶれ補正装置1は、後述する沈胴式のレンズ鏡筒71の内部において、レンズ系の光軸方向に移動可能に支持される。したがって、像ぶれ補正装置1の一部を構成する補正レンズ2は、レンズ系の光軸方向に移動可能な可動レンズとしての役割も有している。
図1〜図4に示すように、像ぶれ補正装置1は、レンズ系の像ぶれを補正する補正レンズ2と、第1の移動枠3と、第2の移動枠4と、固定枠5と、第1の主ガイド軸7A及び第1の副ガイド軸7Bと、第2の主ガイド軸8A及び第2の副ガイド軸8Bと、第1の駆動部の一具体例を示す第1の電動アクチュエータ9Aと、第2の駆動部の一具体例を示す第2の電動アクチュエータ9B等から構成されている。
第1の移動枠3は、補正レンズ2を保持し、第2の移動枠4は、第1の移動枠3をレンズ系の光軸と直交する第1の方向Yへ移動可能に支持する。固定枠5は、第2の移動枠4をレンズ系の光軸と直交する方向であって第1の方向Yとも直交する第2の方向Xに移動可能に支持する。第1の主ガイド軸7A及び第1の副ガイド軸7Bは、第1の移動枠3を第1の方向Yに案内し、第2の主ガイド軸8A及び第2の副ガイド軸8Bは、第2の移動枠4を第2の方向Xに案内する。また、第1の電動アクチュエータ9Aは、第1の移動枠3を第1の方向Yに移動させる推力を発生し、第2の電動アクチュエータ9Bは、第2の移動枠4を第2の方向Xに移動させる推力を発生する。
補正レンズ2は、後述するカメラ本体に手の震え等による揺れが生じたときに、そのときの像ぶれ量に対応してその位置を第1の方向Y及び/又は第2の方向X(通常は、第1の方向Yと第2の方向Xが合わさった方向)に移動させて像ぶれを補正するものである。
図5及び図6に示すように、補正レンズ2を保持する第1の移動枠3は、固定枠5と第2の移動枠4との間に配置される。第1の移動枠3は、略四角形の板体からなり、補正レンズ2が嵌合される嵌合穴11と、制限受穴12と、第1主軸受部13と、第1副軸係合部14と、2つのマグネット用凹部15a,15bを有している。
嵌合穴11は、第1の移動枠3の略中央部に設けられている。そして、第1の移動枠3の両面には、それぞれ嵌合穴11の周囲を囲う円筒状の補助突部17a,17bが形成されている。この補助突部17a,17bの内面は、嵌合穴11の内周面として形成されており、これにより、嵌合穴11が補正レンズ2の厚みに対応した深さになっている。嵌合穴11に嵌合された補正レンズ2は、接着剤等の固着手段によって第1の移動枠3に固定されている。
制限受穴12は、四角形の角穴に形成されている。この制限受穴12には、固定枠5の後述する制限突部51が挿入される。この制限突部51に制限受穴12の内周面が当接することにより、第1の移動枠3の補正レンズ2と直交する方向への移動が制限される。第1主軸受部13及び第1副軸係合部14は、第1の移動枠3の互いに対向する側部にそれぞれ設けられており、これら第1主軸受部13と第1副軸係合部14を結ぶ方向が第2の方向Xとされている。
第1主軸受部13には、第1の移動枠3の一辺に沿って延びる軸受孔13aが形成されており、この軸受孔13aの軸心と平行な方向が第1の方向Yとされている。軸受孔13aには、第1の主ガイド軸7Aが摺動可能に貫通される。また、第1副軸係合部14は、図4に示すように、側方に突出する略コ字状の突部として形成され、第1の移動枠3の厚み方向に対向する一対の係合片14a,14bを有している。この第1副軸係合部14は、第1の副ガイド軸7Bに摺動可能に係合される。
2つのマグネット用凹部15a,15bは、図6に示すように、嵌合穴11(補正レンズ2)を中心として互いに略90度回転変位した位置に設けられている。マグネット用凹部15aは、嵌合穴11に対して第1の方向Yの−側に配置されており、マグネット用凹部15bが嵌合穴に対して第2の方向Xの−側に配置されている。
マグネット用凹部15aは、長方形をなしており、2つの長辺が第2の方向Xに延在されている。このマグネット用凹部15aには、第1の電動アクチュエータ9Aの一部を構成する第1のマグネット21Aが接着剤や固定ねじ等の固着方法によって固定される。また、マグネット用凹部15bは、マグネット用凹部15aと同じ大きさの長方形をなしており、2つの長辺が第1の方向Yに延在されている。このマグネット用凹部15bには、第2の電動アクチュエータ9Bの一部を構成する第2のマグネット21Bが接着剤や固定ねじ等の固着方法によって固定されている。
第1のマグネット21A及び第2のマグネット21Bは、それぞれマグネット用凹部15a,15bに見合った長方形の平板として同一形状に形成され、所定の方向に強さの等しい磁力が発生するように着磁されている。即ち、第1及び第2のマグネット21A,21Bは、平面方向を2等分するように極性を異ならせていると共に、その平面方向と直交する厚み方向をも2等分するように極性を異ならせて構成されている。
本実施の形態に係る第1のマグネット21Aは、図3に示すように、固定枠5と対向する面(後述する第1のコイル22Aに近い側の面)において、補正レンズ2に近い側にN極が着磁され、補正レンズ2から離れた側にS極が着磁されている。そして、第1のマグネット21Aは、第2の移動枠4と対向する面において、補正レンズ2に近い側にS極が着磁され、補正レンズ2から離れた側にN極が着磁されている。
また、第2のマグネット21Bは、図4に示すように、固定枠5と対向する面(後述する第2のコイル22Bに近い側の面)において、補正レンズ2に近い側にN極が着磁され、補正レンズ2から離れた側にS極が着磁されている。そして、第2のマグネット21Bは、第2の移動枠4と対向する面において、補正レンズ2に近い側にS極が着磁され、補正レンズ2から離れた側にN極が着磁されている。なお、第1及び第2のマグネット21A,21Bの極性の配置は、平面方向及び厚み方向で異なる極性を本実施の形態とは逆にして配置することもできる。
第2の移動枠4は、第1の移動枠3よりも大きいリング状をなす穴空き部材として形成されており、中央の貫通穴31に第1の移動枠3の嵌合穴11及び制限受穴12が対向される。この第2の移動枠4は、第2主軸受部33と、第3主軸受部34と、第1副軸受部35と、第2副軸係合部36を有している。
図6に示すように、第2主軸受部33は、第2の移動枠4の第1の移動枠3と対向する面において、貫通穴31に対して第2の方向Xの+側に設けられている。この第2主軸受部33は、第1の方向Yに所定の間隔をあけて配置された一対の軸受片33a,33bからなっている。一対の軸受片33a,33bには、それぞれ軸受孔33cが設けられており、これら軸受孔33cに第1の主ガイド軸7Aが挿通される。これにより、第1の主ガイド軸7Aの両端部が一対の軸受片33a,33bに圧入固定される。第1の主ガイド軸7Aは、第2主軸受部33に両端支持された状態において、第1の方向Yに延在される。
第2の移動枠4の第1の移動枠3と対向する面において、貫通穴31を挟んで第2主軸受部33と反対側には、第1副軸受部35が設けられている。この第1副軸受部35は、第1の方向Yに所定の間隔をあけて配置された一対の軸受片35a,35bからなっている。一対の軸受片35a,35bには、それぞれ嵌合凹部35cが設けられており、これら嵌合凹部35cに第1の副ガイド軸7Bの両端部が圧入固定される。第1の副ガイド軸7Bは、第1の主ガイド軸7Aよりも短く設定されており、第1副軸受部35に両端支持された状態において、第1の方向Yに延在される。
第3主軸受部34は、第2の移動枠4において、第2の方向Xの+側の側部に設けられている。この第3主軸受部34には、第2の方向Xに延在される軸受孔34aが形成されている。第3主軸受部34の軸受孔34aには、第2の主ガイド軸8Aが摺動可能に貫通される。
第2の移動枠4において、第3主軸受部34と貫通穴31を挟んで反対側の側部には、第2副軸係合部36が設けられている。図3に示すように、第2副軸係合部36は、側方に突出する略コ字状の突部として形成され、第2の移動枠4の厚み方向に対向する一対の係合片36a,36bを有している。この第2副軸係合部36は、第2の副ガイド軸8Bに摺動可能に係合される。
固定枠5は、筒状をなす筒体部41と、この筒体部41の軸方向中途部において半径方向内側へ展開された枠部42とを有している。筒体部41の外周には、一対の案内溝の一具体例を示す一対の直進案内溝44a,44bが設けられている。一対の直進案内溝44a,44bは、筒体部41の軸を中心として互いに180度回転変位した位置に配置されており、筒体部41の軸方向(補正レンズ2の光軸と平行な方向)に直線状に形成されている。一対の直進案内溝44a,44bには、後述するレンズ鏡筒71の回転規制部材111(図15を参照)に設けられた直進ガイド片113a,113bが摺動可能に係合される。
更に、筒体部41の外周には、3組のカムピン群45が設けられている。3組のカムピン群45は、周方向に等間隔に配置されており、筒体部41の半径方向の高さが同一となっている。各カムピン群45は、筒体部41の軸方向の前後に配置された前カムピン45aと後カムピン45bとからなっている。そして、前カムピン45aと後カムピン45bは、周方向にも少々偏倚させて設けられている。各前カムピン45aは、後述するレンズ鏡筒71のカム環78(図15を参照)に設けられた3つの前内周カム溝109aにそれぞれ係合され、各後カムピン45bは、カム環78の3つの後内周カム溝109bにそれぞれ係合される。
枠部42は、第2の移動枠4の平面形状よりも大きく形成されており、中央の貫通穴47に第1の移動枠3の嵌合穴11が対向される。この枠部42は、図7に示すように、貫通穴47に連続する2つのコイル用挿通穴49a,49bと、制限突部51と、第4主軸受部52と、第2副軸受部53を有している。
コイル用挿通穴49aは、第1の移動枠3に取り付けた第1のマグネット21Aに対応する位置に形成されており、貫通穴47の第1の方向Yの−側に連続されている。このコイル用挿通穴49aには、第1の電動アクチュエータ9Aの一部を構成する第1のコイル22Aと、位置検出器の一具体例を示す第1のホール素子26A(図6を参照)が挿通される。また、コイル用挿通穴49bは、第1の移動枠3に取り付けた第2のマグネット21Bに対応する位置に形成されており、貫通穴47の第2の方向Xの−側に連続されている。このコイル用挿通穴49bには、第2の電動アクチュエータ9Bの一部を構成する第2のコイル22Bと、位置検出器の一具体例を示す第2のホール素子26Bが挿通される。
制限突部51は、枠部42の第1の移動枠3と対向する面から略垂直に突出する円柱体からなっている。この制限突部51は、第1の移動枠3が基準位置にある場合に、その第1の移動枠3に設けた制限受穴12の中心に一致される。なお、第1の移動枠3の基準位置とは、像ぶれが生じていないときのレンズ系の光軸に、第1の移動枠3に固定された補正レンズ2の光軸が一致する位置である。この制限突部51に制限受穴12の内周面が当接することにより、第1の移動枠3の補正レンズ2の光軸と直交する方向への移動が制限される。
第4主軸受部52は、枠部42の第1の移動枠3と対向する面において、第1の方向Yの+側に設けられている。この第4主軸受部52は、第2の方向Xに所定の間隔をあけて配置された一対の軸受片52a,52bからなっている。一対の軸受片52a,52bには、それぞれ嵌合凹部52cが設けられており、これら嵌合凹部52cに第2の主ガイド軸8Aの両端部が圧入固定される。第2の主ガイド軸8Aは、第4主軸受部52に両端支持された状態において、第2の方向Xに延在される。
枠部42の第1の移動枠3と対向する面において、貫通穴47を挟んで第4主軸受部52と反対側には、第2副軸受部53が設けられている。即ち、第2副軸受部53は、コイル用挿通穴49aよりも半径方向外側に配置されている。この第2副軸受部53は、第2の方向Xに所定の間隔をあけて配置された一対の軸受片53a,53bからなっている。一対の軸受片53a,53bには、それぞれ嵌合凹部53cが設けられており、これら嵌合凹部53cに第2の副ガイド軸8Bの両端部が圧入固定される。第2の副ガイド軸8Bは、第2の主ガイド軸8Aよりも短く設定されており、第2副軸受部53に両端支持された状態において、第2の方向Xに延在される。
また、枠部42の第1の移動枠3と対向する面には、第1の移動枠3の第1主軸受部13及び第2の移動枠4の第2主軸受部33との干渉を避けるための干渉回避凹部55が設けられている。
図6に示すように、枠部42の第1の移動枠3と対向する面の反対側の面には、フレキシブル配線板57が接着剤や固定ねじ等の固着方法によって固定されている。このフレキシブル配線板57は、第1のコイル搭載部57aと、第2のコイル搭載部57bを有している。図8に示すように、第1のコイル搭載部57aには、第1のコイル22Aと第1のホール素子26Aが搭載され、第2のコイル搭載部57bには、第2のコイル22Bと第2のホール素子26Bが搭載されている。
第1のコイル搭載部57aに搭載された第1のコイル22A及び第1のホール素子26Aは、枠部42のコイル用挿通穴49aに挿通され、第1の移動枠3に固定した第1のマグネット21Aに対向される(図5を参照)。同様に、第2のコイル搭載部57bに搭載された第2のコイル22B及び第2のホール素子26Bは、枠部42のコイル用挿通穴49bに挿通され、第1の移動枠3に固定した第2のマグネット21Bに対向される。
第1及び第2のコイル22A,22Bは、平面的に巻回された略楕円形をなす偏平コイルからなり、それぞれが1本のコイル線を巻回することによって形成されている。2つのコイル22A,22Bは、第1のコイル搭載部57a及び第2のコイル搭載部57bに設けた所定の配線パターンとそれぞれ電気的に接続されている。
第1のコイル22Aにおいて、幅方向に対向する長辺側の2つの直線部分が、それぞれアクチュエータとして推力を発生する推力発生部23a,23bとなっている。同様に、第2のコイル22Bにおいて、幅方向に対向する長辺側の2つの直線部分が、それぞれアクチュエータとして推力を発生する推力発生部24a,24bとなっている。第1のコイル22Aは、推力発生部23a,23bが延在する方向を第1の方向Yと直交する方向に向けて配設されている。また、第2のコイル22Bは、推力発生部24a,24bが延在する方向を第2の方向Xと直交する方向に向けて配設されている。
図3に示すように、第1のコイル22Aの推力発生部23aには、第1のマグネット21Aの一方の磁極部(この実施の例ではN極)が対向され、推力発生部23bには、第1のマグネット21Aの他方の磁極部(この実施の例ではS極)が対向される。また、図4に示すように、第2のコイル22Bの推力発生部24aには、第2のマグネット21Bの一方の磁極部(この実施の例ではN極)が対向され、推力発生部24bには、第2のマグネット21Bの他方の磁極部(この実施の例ではS極)が対向される。
第1の移動枠3に取り付けた第1のマグネット21Aと、フレキシブル配線板57を介して固定枠5に取り付けた第1のコイル22Aにより、第1の電動アクチュエータ9Aが構成されている。この第1の電動アクチュエータ9Aは、第1の移動枠3を第1の方向Yに移動させる推力を発生する。
また、第1の移動枠3に取り付けた第2のマグネット21Bと、フレキシブル配線板57を介して固定枠5に取り付けた第2のコイル22Bにより、第2の電動アクチュエータ9Bが構成されている。この第2の電動アクチュエータ9Bは、第1の移動枠3を介して第2の移動枠4を第2の方向Xに移動させる推力を発生する。
ここで、第1及び第2の電動アクチュエータ9A,9Bによって発生される推力について説明する。第1のコイル22Aに電流を流すと、第1のマグネット21Aの磁力が第1のコイル22Aと垂直をなす方向に作用しているため、フレミングの左手の法則により、第1の電動アクチュエータ9Aに第1の方向Yに向かう推力が発生する。この場合、第1のコイル22Aには推力の発生する直線部分からなる推力発生部23a,23bが2箇所あり、その2箇所では電流の流れる方向が逆方向となる。しかしながら、2つの推力発生部23a,23bに作用する第1のマグネット21Aの磁力の方向も逆方向となっているため、2つの推力発生部23a,23bにて発生する推力の方向は、同一方向となる。
同様に、第2のコイル22Bに電流を流すと、第2のマグネット21Bの磁力が第2のコイル22Bと垂直をなす方向に作用しているため、フレミングの左手の法則により、第2の電動アクチュエータ9Bに第2の方向Xに向かう推力が発生する。この場合も、第2のコイル22Bの2つの推力発生部24a,24bに作用する第2のマグネット21Bの磁力の方向が逆方向となっているため、電流の流れる方向が逆方向となる2つの推力発生部24a,24bにて発生する推力の方向は、同一方向となる。
第1のホール素子26Aは、その検出部が第1のマグネット21AのN極とS極との境界線(極境)と略重なる位置に配置される。この第1のホール素子26Aは、第1のマグネット21Aの磁力を検出し、検出した磁力の強さに応じた検出信号を出力する。そして、第1のホール素子26Aからの検出信号に基づいて制御部が補正レンズ2の第1の方向Yの位置を算出する。
また、第2のホール素子26Bは、その検出部が第2のマグネット21BのN極とS極との境界線(極境)と略重なる位置に配置される。この第2のホール素子26Bは、第2のマグネット21Bの磁力を検出し、検出した磁力の強さに応じた検出信号を出力する。そして、第2のホール素子26Bからの検出信号に基づいて制御部が補正レンズ2の第2の方向Xの位置を算出する。これにより、制御部は、補正レンズ2の第1の方向Yと第2の方向Xの位置情報を取得し、その位置情報に基づいて補正レンズ2の駆動制御を行うための所定の制御信号を出力する。
上述したような構成を有する像ぶれ補正装置1は、例えば、次のようにして組み立てることができる。まず、第1の移動枠3の2つのマグネット用凹部15a,15bに2つのマグネット21A,21Bをそれぞれ嵌合させて接着剤等の固着方法によって固定する。そして、第1の移動枠3の嵌合穴11に補正レンズ2を嵌合させて接着剤等の固着方法によって固定する。これにより、第1の移動枠3と補正レンズ2と2つのマグネット21A,21Bが一体化された第1の移動枠組立体が構成される。
次に、第2の移動枠4の第1副軸受部35に第1の副ガイド軸7Bを固定する。即ち、第1副軸受部35の2つの軸受片35a,35bに設けた嵌合凹部35cに第1の副ガイド軸7Bの両端部を嵌合させて圧入固定する。
次に、第2の移動枠4の一面に第1の移動枠組立体を臨ませ、第2の移動枠4の第1副軸受部35に固定した第1の副ガイド軸7Bに、第1の移動枠3の第1副軸係合部14を係合させる。その際、第2の移動枠4の第2主軸受部33の2つの軸受片33a,33b間に、第1の移動枠3の第1主軸受部13を介在させる。そして、第2主軸受部33の2つの軸受片33a,33bに設けた軸受孔33cと、第1主軸受部13の軸受孔13aに第1の主ガイド軸7Aを挿通し、その両端を一対の軸受片33a,33bに圧入固定する。これにより、第1の移動枠3が第2の移動枠4に対して、特定された一方向(第1の方向Y)へ移動可能に支持される。
次に、フレキシブル配線板57の第1及び第2のコイル搭載部57a,57bの一面に第1及び第2のコイル22A,22Bと第1及び第2のホール素子26A,26Bをそれぞれ搭載する。これにより、フレキシブル配線板57と2つのコイル22A,22Bと2つのホール素子26A,26Bが一体化されたコイル組立体が構成される。
次に、コイル組立体のフレキシブル配線板57を、固定枠5の枠部42に接着剤や固定ねじ等の固着方法によって固定する。これにより、固定枠5とコイル組立体が一体化された固定枠組立体が構成される。このとき、図7に示すように、固定枠5の2つのコイル用挿通穴49a,49bに2つのコイル22A,22Bと2つのホール素子26A,26Bが挿通される。この固定枠組立体を構成するまでの工程は、第2の移動枠4に第1の移動枠3を移動可能に支持させるまでの工程の前に行ってもよい。
次に、固定枠5の第2副軸受部53に第2の副ガイド軸8Bを固定する。即ち、第2副軸受部53の一対の軸受片53a,53bに設けた嵌合凹部53cに、第2の副ガイド軸8Bの両端部を嵌合させて圧入固定する。次に、第2の移動枠4の第3主軸受部34に設けた軸受孔34aに第2の主ガイド軸8Aを挿通し、その両端部を第3主軸受部34の両側から突出させる。
次に、第2の移動枠4に支持された第1の移動枠3を固定枠組立体に臨ませ、固定枠5の第2副軸受部53に固定した第2の副ガイド軸8Bに、第2の移動枠4の第2副軸係合部36を係合させる。そして、第2の移動枠4の第3主軸受部34に挿通された第2の主ガイド軸8Aの両端部を、固定枠5の第4主軸受部52に固定する。即ち、第4主軸受部52の一対の軸受片52a,52bに設けた嵌合凹部52cに、第2の主ガイド軸8Aの両端部を嵌合させて圧入固定する。これにより、第2の移動枠4が固定枠5に対して、特定された一方向(第2の方向X)へ移動可能に支持され、像ぶれ補正装置1の組立作業が完了する。その結果、図1及び図2に示すような像ぶれ補正装置1が得られる。
第1の移動枠3と第2の移動枠4と固定枠5との位置決めは、例えば、それぞれの部材に位置決め穴を設け、それらの位置決め穴に基準ピンを挿入して位置決めするようにする。これにより、第1の移動枠3と第2の移動枠4との間、及び第2の移動枠4と固定枠5との間を相対的に仮固定して、簡単且つ確実に位置合わせすることができる。
像ぶれ補正装置1を組み立てた状態において、固定枠5の制限突部51は、第1の移動枠3の制限受穴12に挿通される(図2を参照)。したがって、第1の移動枠3は、制限受穴12の内周面が制限突部51に当接することにより、補正レンズ2の光軸と直交する方向への移動が制限される。
また、像ぶれ補正装置1を組み立てた状態において、第1の電動アクチュエータ9Aは、補正レンズ2と第2の副ガイド軸8Bとの間に配置されている(図3及び図8を参照)。そして、第2の電動アクチュエータ9Bは、補正レンズ2と第1の副ガイド軸8Aとの間に配置されている(図4及び図8を参照)。ここで、第1及び第2の主ガイド軸7A,8Aと、第1及び第2の副ガイド軸7B,8Bについて説明する。
第1主軸受部13の長さを長く設定することにより、第1の主ガイド軸7Aに対する第1の移動枠3のガタツキが低減され、光学性能を向上させることができる。そのため、第1の主ガイド軸7Aは、第1主軸受部13の長さに対応させて長くする必要がある。同様に、第3主軸受部34の長さを長く設定することにより、第2の主ガイド軸8Aに対する第2の移動枠4のガタツキが低減されるため、第2の主ガイド軸8Aは、第3主軸受部34の長さに対応させて長くする必要がある。
一方、第1副軸係合部14は、第1の副ガイド軸7Bに係合していればよく、その長さを短く設定することができる。これにより、第1の副ガイド軸7Bは、第1副軸係合部14の摺動距離を考慮した短いものにすることができる。同様に、第2副軸係合部36は、第2の副ガイド軸8Bに係合していればよく、その長さを短く設定することができる。これにより、第1の副ガイド軸7Bは、第1副軸係合部14の摺動距離を考慮した短いものにすることができる。したがって、本実施の形態では、第1及び第2の副ガイド軸7B,8Bを、第1及び第2の主ガイド軸7A,8Aよりも短く設定している。
そして、本実施の形態では、第1の主ガイド軸7Aよりも短い第1の副ガイド軸7Bを固定枠5の外周側に配置し、その第1の副ガイド軸7Bと補正レンズ2との間に第2の電動アクチュエータ9Bを配置した。また、第2の主ガイド軸8Aよりも短い第2の副ガイド軸8Bを固定枠5の外周側に配置し、その第2の副ガイド軸8Bと補正レンズ2との間に第1の電動アクチュエータ9Aを配置した。そのため、第1の主ガイド軸7Aの補正レンズ2を挟んで反対側のスペースと、第2の主ガイド軸8Aの補正レンズ2を挟んで反対側のスペースを効率よく用いることができる。その結果、固定枠5の直径を小さくすることができ、装置全体の小型化を実現することができる。
図9は本発明の像ぶれ装置と従来の像ぶれ装置の大きさを比較するものであり、図9Aは本発明の像ぶれ補正装置1のレイアウトを示す説明図、図9Bは従来の像ぶれ補正装置300のレイアウトを示す説明図である。
図9Bに示すように、従来の像ぶれ補正装置300では、補正レンズ302に対して第2の方向Xの+側に第1の主ガイド軸307Aが配置され、第2の方向Xの−側に第1の副ガイド軸307Bが配置されている。また、補正レンズ302に対して第1の方向Yの−側に第2の主ガイド軸308Aが配置され、第1の方向Yの+側に第2の副ガイド軸308Bが配置されている。そして、第1の主ガイド軸307Aの外側に第2の電動アクチュエータ309Bが配置され、第2の主ガイド軸308Aの外側に第1の電動アクチュエータ309Aを配置されている。そのため、第1及び第2の電動アクチュエータ309A,309Bを配置するためのスペースを確保すると、固定枠305の直径はL1となってしまう。
これに対して、本発明の像ぶれ補正装置1では、図9Aに示すように、補正レンズ2と第1の副ガイド軸7Bとの間に第2の電動アクチュエータ9Bを配置し、補正レンズ2と第2の副ガイド軸8Bとの間に第1の電動アクチュエータ9Aを配置した。そのため、第1及び第2の主ガイド軸7A,8Aの外側に各電動アクチュエータ9A,9Bのためのスペースを確保する必要がない。これにより、固定枠5の直径をL2にすることができ、従来の像ぶれ補正装置300の固定枠305と比べて直径の長さを2Rだけ小さくすることができる。その結果、装置全体の小型化を実現することができ、この像ぶれ補正装置を備えたレンズ鏡筒及び撮像装置の小型化を図ることができる。
なお、第1及び第2の副ガイド軸7B,8Bを補正レンズ2に近接させて配置し、それらの外側に第1及び第2の電動アクチュエータ9A,9Bを配置しても、固定枠5の直径を従来の固定枠300よりも小さくすることはできる。その場合、第1の移動枠3の第1副軸係合部14及び第2の移動枠4の第2副軸係合部36を、第1及び第2の副ガイド軸7B,8Bにそれぞれ係合させるため、それら副ガイド軸7B,8Bと補正レンズ2とを所定の距離だけ離間させる必要がある。
即ち、第1及び第2の副ガイド軸7B,8Bと補正レンズ2との間に第1及び第2の電動アクチュエータ9A,9Bをそれぞれ配置する場合よりも、第1及び第2の主ガイド軸7A,8Aの補正レンズ2を挟んで反対側のスペースを大きくする必要がある。したがって、固定枠5の直径を小さくして小型化を図るためには、第1及び第2の副ガイド軸7B,8Bと補正レンズ2との間に第1及び第2の電動アクチュエータ9A,9Bをそれぞれ配置する方が好ましい。
また、図8に示すように、像ぶれ補正装置1を組み立てた状態において、各構成要素の配置は、固定枠5の一対の直進案内溝44a,44bを結ぶ線に対して対称となっている。即ち、第1の主ガイド軸7A及び第2の副ガイド軸8B及び第1の電動アクチュエータ9Aと、第2の主ガイド軸8A及び第1の副ガイド軸7B及び第2の電動アクチュエータ9Bが、固定枠5の一対の直進案内溝44a,44bを結ぶ線に対して対称に配置されている。そのため、第1の主ガイド軸7A等の各構成要素と干渉しない位置に、直進案内溝44a,44bを形成するためのスペースを確保することができる。その結果、直進案内溝44a,44bを形成するために固定枠5の直径を大きくする必要がなく、装置全体の小型化を図ることができる。
このような構成を有する像ぶれ補正装置1の作用は、例えば、次のようなものである。この像ぶれ補正装置1の補正レンズ2の移動は、フレキシブル配線板57を介して第1及び第2の電動アクチュエータ9A,9Bの各コイル22A,22Bに対して適宜な値の駆動電流を選択的に又は同時に供給することによって実行される。
即ち、像ぶれ補正装置1の第1のコイル22A及び第2のコイル22Bは、フレキシブル配線板57を介して固定枠5に固定されている。このとき、第1のコイル22Aの各推力発生部23a,23bは、第2の方向Xに延在されていて、第2のコイル22Bの各推力発生部24a,24bは、第1の方向Yに延在されている。また、第1の移動枠3に固定された第1のマグネット21Aは、第1のコイル22Aに対向して配置され、第2のマグネット21Bは、第2のコイル22Bに対向して配置されている。
その結果、第1のマグネット21Aによって形成される磁気回路の磁束が、第1のコイル22Aの各推力発生部23a,23bを略垂直に透過するように作用する。同様に、第2のマグネット21Bによって形成される磁気回路の磁束が、第2のコイル22Bの各推力発生部24a,24bを略垂直に透過するように作用する。そして、第2の移動枠4を介して固定枠5に移動可能に支持された第1の移動枠3に各マグネット21A,21Bが固定されている。そのため、補正レンズ2は、第1の移動枠3を介して第1の方向Y及び第2の方向Xを含む平面上のいずれの方向に対しても所定の範囲内、即ち、制限突部51と制限受穴12によって制限される範囲内で移動することができる。
いま、第1の電動アクチュエータ9Aの第1のコイル22Aに電流を流すと、第1のコイル22Aの各推力発生部23a,23bが第2の方向Xに延在されているため、各推力発生部23a,23bにおいて電流が第2の方向Xに流れる。このとき、第1のマグネット21Aの磁束が各推力発生部23a,23bに対して略垂直をなす方向に作用しているため、フレミングの法則により、第1のマグネット21Aには第1の方向Yに向かう推力が作用する。これにより、第1のマグネット21Aが固定された第1の移動枠3は、第1の方向Yに移動する。その結果、第1の移動枠3に保持された補正レンズ2が、第1のコイル22Aに流された電流の大きさに応じて、第1の方向Yに移動することになる。
同様に、第2の電動アクチュエータ9Bの第2のコイル22Bに電流を流すと、第2のコイル22Bの各推力発生部24a,24bが第1の方向Yに延在されているため、各推力発生部24a,24bにおいて電流が第1の方向Yに流れる。このとき、第2のマグネット21Bの磁束が各推力発生部24a,24bに対して略垂直をなす方向に作用しているため、フレミングの法則により、第2のマグネット21Bには第2の方向Xに向かう推力が作用する。これにより、第2のマグネット21Bが固定された第1の移動枠3は、第2の移動枠4を介して第2の方向Xに移動する。その結果、第1の移動枠3に保持された補正レンズ2が、第2のコイル22Bに流された電流の大きさに応じて、第2の方向Xに移動することになる。
第1のコイル22Aと第2のコイル22Bに同時に電流を流すと、上述した第1のコイル22Aによる移動動作と第2のコイル22Bによる移動動作とが複合的に実行される。即ち、第1のコイル22Aに流れる電流の作用によって補正レンズ2が第1の方向Yに移動すると同時に、第2のコイル22Bに流れる電流の作用によって補正レンズ2が第2の方向Xに移動する。その結果、補正レンズ2は、斜め方向に移動して像ぶれを補正することになる。
本実施の形態では、第1及び第2のマグネット21A,21Bを第1の移動枠3に固定すると共に、第1及び第2のコイル22A,22Bを固定枠5に固定し、ムービングマグネット方式の電動アクチュエータ(駆動部)を構成した。しかしながら、本発明に係る電動アクチュエータ(駆動部)としては、第1及び第2のマグネット21A,21Bを固定枠5に固定すると共に、第1及び第2のコイル22A,22Bを第1の移動枠3に固定する、いわゆるムービングコイル方式とすることもできる。
次に、図10〜図16を参照して、前述した構成及び作用を有する像ぶれ補正装置1を備えた本発明のレンズ鏡筒の第1の実施の形態を説明する。図10は本発明のレンズ鏡筒の第1の実施の形態の鏡筒収納状態を示す斜視図、図11は同じく繰り出し状態を示す斜視図、図12は鏡筒繰出し状態の横断面図、図13は同じく横断面図である。図14はレンズ鏡筒の回転部材と回転規制部材と像ぶれ補正装置1が係合した状態の斜視図、図15は回転部材と回転規制部材と像ぶれ補正装置1を光軸方向に並べた分解斜視図、図16A〜図16Cは、回転部材と像ぶれ補正装置1による光学ズーミング動作を説明する説明図である。
本発明のレンズ鏡筒の第1の実施の形態を示すレンズ鏡筒71は、複数のレンズによって構成されるレンズ系と、そのレンズ系の各構成要素を固定又は移動可能に支持する環体や枠体等のメカニック系と、そのメカニック系を動作させるモータやギア等の動力系等から構成されている。
図12に示すように、レンズ鏡筒71のレンズ系は、複数のレンズの組合せからなる第1レンズ群72と、複数のレンズの組合せからなる第2レンズ群であってレンズ系の像ぶれを補正する補正レンズ2と、1又は2以上のレンズの組合せからなる第3レンズ群73等から構成されている。このレンズ系は、第1レンズ群72と補正レンズ2によってズーミング機能が発揮され、第1レンズ群72及び補正レンズ2を光軸方向に所定量移動することによりズーミング動作を実行する。また、このレンズ系は、第3レンズ群73によってフォーカシング機能が発揮され、第3レンズ群73を光軸方向に所定量移動することによりフォーカシング動作を実行する。
レンズ鏡筒71のメカニック系は、被写体側から順に直進部材の第1の具体例を示す1群環75と、第1レンズ群72を保持する1群レンズ枠76と、第2レンズ群としての補正レンズ2を有する像ぶれ補正装置1と、直進環77と、回動部材の一具体例を示すカム環78と、デジタルスチルカメラ等のカメラ本体に固定される固定環79と、第3レンズ群73を保持する3群レンズ枠81と、固定環79の後部に固定される後部鏡筒82等から構成されている。
また、レンズ鏡筒71の動力系は、カム環78を回動動作させるズームモータ84(図10及び図11を参照)、減速ギアユニット(図示せず)及び駆動ギア85(図14を参照)と、光学系のフォーカシング動作を行うFモータユニット(図示せず)等から構成されている。ズームモータ84、減速ギアユニット及びFモータユニットは、固定環79と後部鏡筒82の組立体に取り付けられている。そして、駆動ギア85は、固定環79と後部鏡筒82によって回転自在に支持されている。
図10及び図11に示すように、固定環79と後部鏡筒82の組立体には、光学式ファインダ装置87が取り付けられている。この光学式ファインダ装置87は、デジタルスチルカメラ等の撮像装置の正面に露出される正面窓88aと、撮像装置の背面に露出される覗き窓88b(図19を参照)を備えたファインダケース88を有している。このファインダケース88の内部には、固定レンズ及び可動レンズからなるファインダ用のレンズ系が設けられており、レンズ鏡筒71のレンズ系によって得られる画像と略等しい被写体の範囲を覗き窓88bから見ることができるようになっている。
図12に示すように、後部鏡筒82には、撮像素子ユニット91が取り付けられている。この撮像素子ユニット91は、CCDイメージセンサ等の固体撮像素子92と、アダプタ93と、シールゴム94等を備えている。アダプタ93は、後部鏡筒82の貫通穴82aに嵌合される枠体からなり、固定ねじや接着剤等の固着方法によって後部鏡筒82に固定されている。固体撮像素子92は、その受光面をアダプタ93の開口部に臨ませ、シールゴム94を介してアダプタ93に固定されている。固体撮像素子92の受光面の前方には、ローパスフィルタ95が配置されている。このローパスフィルタ95は、図示しないフィルタ押え具によってアダプタ93に着脱可能に保持されている。
後部鏡筒82の前部に固定される固定環79は、レンズ鏡筒71の外装体となる略円筒状をなす筒体からなり、内部にレンズ系の全てが収納可能とされている。固定環79の内周面には、略同一カム曲線を有する3個のカム溝79a(図12に2個を示す)と、光軸方向へ直線状に延在された6個の直進案内溝79bが設けられている(図12に1個を示す)。固定環79の3個のカム溝79aには、カム環78の後述する3個のカム突部105がそれぞれ摺動可能に係合される。また、6個の直進案内溝79bは、直進環77と後述する回転規制部材111を光軸方向へ案内するものである。
直進環77は、1群環75が挿入される筒体からなり、軸方向の一端に設けられると共に半径方向外側に突出する6個の突起部77a(図12に1個を示す)を有している。これら6個の突起部77aは、固定環79の内周に設けた6個の直進案内溝79bにそれぞれ摺動可能に係合される。また、直進環77の内周には、3個の直進案内溝77b(図12に1個を示す)が設けられている。3個の直進案内溝77bは、周方向へ略等間隔に配置されていると共に、互いに平行をなして光軸方向へ直線状に延在されている。これら3個の直進案内溝77bには、1群環75の後述する3個のガイド凸部75cがそれぞれ摺動可能に係合される。
1群環75は、カム環78が内側に挿入される筒体からなり、軸方向の一端に設けられると共に光軸方向の後方に突出する3個のブラケット75aと、軸方向の他端である前側に連続すると共に半径方向内側に展開された内フランジ部75bとを有している。3個のブラケット75aは、周方向へ等間隔に設けられている。これら3個のブラケット75aには、半径方向外側に突出するガイド凸部75cと、半径方向内側に突出する3個のカムピン75dがそれぞれ設けられている。
ガイド凸部75cは、ブラケット75aの一部を肉盛りするよう一体的に形成されており、カムピン75dは、別部材を圧入することによって一体的に設けられている。3個のガイド凸部75cは、直進環77の3個の直進案内溝77bにそれぞれ摺動可能に係合され、3個のカムピン75dは、カム環78の後述する3個の外カム溝108にそれぞれ摺動可能に係合される。
また、1群環75の前端には、非撮影時に撮影開口である光路を閉じてレンズ系を保護するレンズバリアユニット101が設けられている。レンズバリアユニット101は、1群環75の内フランジ部75bに固定されたリング状のバリア本体101aと、そのバリア本体101aに回動可能に支持された一対の開閉羽根101b(図1及び図2を参照)と、それら一対の開閉羽根101bを開閉動作させる羽根開閉機構(図示せず)等を備えて構成されている。
固定環79の内側には、カム環78が配置されている。そして、図13及び図14に示すように、カム環78には、回転規制部材111と、像ぶれ補正装置1がそれぞれ嵌合されている。図14及び図15に示すように、カム環78は、固定環79の内径よりもやや小さい外径とされた筒状の胴体部78aと、その胴体部78aの一方の端面側に連続するフランジ部78bとからなり、フランジ部78bは半径方向外側に展開されている。カム環78のフランジ部78bには、周方向に略等間隔に配置された3個のカム突部105(図14及び図15において2個を示す)が設けられている。この3個のカム突部105は、固定環79の内周面に設けた3個のカム溝79aにそれぞれ摺動可能に係合される。
また、カム環78のフランジ部78bには、平歯からなるギア部106が設けられている。ギア部106は、胴体部78a側に形成された第1のギア部106aと、胴体部78aと反対側に形成された第2のギア部106bと、第1のギア部106aと第2のギア部106bの間を結ぶと共に両者を合わせた歯幅を有する第3のギア部106cからなっている。
ギア部106の周方向の長さは、カム環78が所定角度回転するために必要な歯数を備えている。そして、駆動ギア85が、常に第1〜第3のギア部106a〜106cのいずれかに噛合されている。これにより、ズームモータ84(図10を参照)及び減速ギアユニット(図示せず)の作動によって駆動ギア85が回転駆動されると、その回転方向に応じてカム環78が左回転又は右回転される。駆動ギア85によってカム環78が回転すると、そのカム環78は、同時に軸心線方向にも移動することになる。その際、カム環78の軸心線方向の移動量(ストローク)よりも駆動ギア85の歯幅の方が十分に長く設定されているため、駆動ギア85とギア部106とが常に噛合した状態において所定範囲の回動動作が実行される。
カム環78の胴体部78aの外周には、同一のカム曲線(軌跡)を有する3個の外カム溝108(図14及び図15において2個を示す)が設けられている。これら3個の外カム溝108には、第1レンズ群72を支持する1群環75(図12を参照)の3個のカムピン75dがそれぞれ摺動可能に係合される。3個の外カム溝108は、周方向に略等間隔に配置され、1群環75の光軸方向動作を可能にし、レンズ鏡筒71に光学ズーミング動作と鏡筒収納動作を与えるものである。
カム環78の胴体部78aの内周には、同一のカム曲線(軌跡)を有する3組の内カム溝群109(図15において1組を示す)が周方向へ等間隔に配置されて設けられている。3組の内カム溝群109は、同一のカム曲線(軌跡)を有する前内周カム溝109aと後内周カム溝109bとの組み合せからなる。前内周カム溝109aと後内周カム溝109bは、光軸方向である胴体部78aの軸心線方向に所定の間隔をあけて配置されると共に、周方向にも少し偏倚して設定されており、互いに少し捩れた状態で設けられている。
前内周カム溝109aには、像ぶれ補正装置1の固定枠5に設けた前カムピン45aがそれぞれ摺動可能に係合され、後内周カム溝109bには、固定枠5の後カムピン45bがそれぞれ摺動可能に係合される。これら前内周カム溝109a及び後内周カム溝109bからなる3組の内カム溝群109は、第2レンズ群としての補正レンズ2を有する像ぶれ補正装置1の光軸方向への動作を可能にし、レンズ鏡筒71に光学ズーミング動作と鏡筒収納動作を与えるものである。
このような構成を有するカム環78のフランジ部78bには、回転方向には回転可能であるが光軸方向には移動できないように規制された回転規制部材111が嵌合されている。回転規制部材111は、カム環78の胴体部78aの外径及び内径と略同程度の外径及び内径を有するリング部112と、そのリング部112の内周に連続する2個の直進ガイド片113a,113bと、リング部112の外周に連続する3個の凸部片114とを有している。
回転規制部材111の2個の直進ガイド片113a,113bは、180度回転変位した位置に対向するように配置されていると共に、リング部112の面方向と垂直をなす方向に突出形成されている。この2個の直進ガイド片113a,113bは、像ぶれ補正装置1の固定枠5に設けた一対の直進案内溝44a,44bにそれぞれ摺動可能に係合される。また、3個の凸部片114は、周方向へ所定の間隔をあけて半径方向外側へ突出するように形成されている。この3個の凸部片114は、固定環79の直進案内溝79bに摺動可能に係合される。
像ぶれ補正装置1は、カム環78の内周に装着されると共に、回転規制部材111によって回転動作が規制され、光軸方向へのみ移動可能とされている。像ぶれ補正装置1をカム環78の内周に装着した状態(図14を参照)において、固定枠5に設けたカムピン群45の前カムピン45aは、内カム溝群109の前内周カム溝109aに係合され、後カムピン45bは、後内周カム溝109bに係合されている。そして、固定枠5に設けた一対の直進案内溝44a,44bには、回転規制部材111の直進ガイド片113a,113bが係合されている。一方、回転規制部材111の3個の凸部片114は、固定環79の第1の直進案内溝79bにそれぞれ摺動可能に係合される。そのため、カム環78を回転させると、像ぶれ補正装置1は、固定環79に対して回転することなく、前内周カム溝109aと後内周カム溝109bとで設定された内カム溝群109のカム曲線に沿って光軸方向へのみ進退移動する。
また、回転規制部材111は、3個の凸部片114が固定環79の直進案内溝79bに係合されているため、固定環79に対して相対的に回転することなく、カム環78が光軸方向へ移動する距離だけ一体となって光軸方向へ移動する。同様に、直進環77は、6個の突起部77aが固定環79の6個の直進案内溝79bに係合されているため、回転規制部材111と同様に、固定環79に対して相対的に回転することなく、カム環78が光軸方向へ移動する距離だけ一体となって光軸方向へ移動する。
また、1群環75の3個のガイド凸部75cは、直進環77の内周に設けた3個の直進案内溝77bにそれぞれ係合され、3個のカムピン75dが、カム環78の外周に設けた3個の外カム溝108に係合されている。そのため、1群環75は、カム環78の回転量に応じて、回転することなく光軸方向へ進退移動する。
次に、図16を参照して、カム環78と像ぶれ補正装置1のカム機構による光学ズーミング動作を説明する。図16Aは像ぶれ補正装置1の後カムピン45bがカム環78の後内周カム溝109bから離脱した状態の説明図、図16Bは前カムピン45a及び後カムピン45bがそれぞれ前内周カム溝109a及び後内周カム溝109bに係合した状態の説明図、図16Cは、前カムピン45aが前内周カム溝109aから離脱した状態の説明図である。
鏡筒収納状態(図10を参照)では、像ぶれ補正装置1がカム環78に完全に収納されている。このとき、像ぶれ補正装置1の前カムピン45aは、カム環78の前内周カム溝109aに係合され、後カムピン45bがカム環78の胴体部78aから後方に突出して後内周カム溝109bには係合されていない。この鏡筒収納状態から、カム環78を繰出し方向へ回転させると、前カムピン45aが前内周カム溝109a内を摺動する。その際、像ぶれ補正装置1は、回転規制部材111の直進ガイド片113a,113bが直進案内溝44a,44bに係合しているため、回転することなく光軸方向に移動し、図16Aに示す状態となる。
図16Aに示す状態から、更にカム環78を繰出し方向に回転させると、前カムピン45aが前内周カム溝109a内を摺動し、後カムピン45bが後内周カム溝109bにカム係合される。そして、前後のカムピン45a,45bが前後の内周カム溝109a,109bにそれぞれカム係合された図16Bに示す状態となる。その際、像ぶれ補正装置1は、回転規制部材111の直進ガイド片113a,113bが直進案内溝44a,44bに係合しているため、回転することなく光軸方向に移動する。
図16Bに示す状態から、更にカム環78を繰出し方向に回転させると、前後のカムピン45a,45bが前後の内周カム溝109a,109b内を摺動し、像ぶれ補正装置1は、更に光軸方向に移動する。そして、図16Cに示すように、前カムピン45aが前内周カム溝109aから外れ、後カムピン45bと後内周カム溝109bのみのカム係合により、像ぶれ補正装置1が光軸方向に移動する。なお、撮影状態から非撮影状態に変化する場合の動きは、前述した動作と逆になる。
像ぶれ補正装置1は、通常の状態において、補正レンズ2の光軸がその他のレンズ系の光軸と一致するように取り付けられている。そして、像ぶれ補正装置1は、レンズ鏡筒71に作用する手ぶれや振動等によって固体撮像素子92の結像面に像ぶれが生じたときに、補正レンズ2をレンズ系の光軸と直交する2方向(前述した第1の方向Y及び第2の方向X)に移動させて結像面の像ぶれを補正する。
レンズ鏡筒71に作用する手ぶれや振動等の有無は、像ぶれ検出器(図示せず)によって検出する。この像ぶれ検出器としては、例えば、ジャイロセンサを用いることができる。このジャイロセンサは、レンズ鏡筒71と共にカメラに搭載される。そして、このジャイロセンサが、撮影者の手の震えや揺れ等によってレンズ鏡筒71に働く加速度、角速度、角加速度等を検出するようにする。このジャイロセンサで検出した加速度や角速度等の情報を制御装置に供給する。
制御装置は、固体撮像素子92の結像面において所定位置に像を結ぶように、第1の電動アクチュエータ9A及び/又は第2の電動アクチュエータ9Bを駆動制御する。即ち、第1の方向Yの揺れに対しては、第1の電動アクチュエータ9Aを駆動制御し、第1の移動枠3を第1の方向Yに移動させる。また、第2の方向Xの揺れに対しては、第2の電動アクチュエータ9Bを駆動制御し、第1の移動枠3を介して第2の移動枠4を第2の方向Xに移動させる。
次に、図17〜図19を参照して、前述した構成を有するレンズ鏡筒71を備えた撮像装置の第1の実施の形態を示すデジタルスチルカメラ200について説明する。図17はデジタルスチルカメラ200の鏡筒収納状態を正面側から見た斜視図、図18は同じく鏡筒繰出し状態を正面側から見た斜視図、図19はデジタルスチルカメラ200を背面側から見た斜視図である。
図17〜図19に示すデジタルスチルカメラ200は、情報記録媒体として半導体記録メディアを使用している。そして、デジタルスチルカメラ200は、被写体からの光学的な画像を前述したレンズ鏡筒71の固体撮像素子92で電気的な信号に変換して半導体記録メディアに記録したり、電気的な信号に基づいた画像を液晶ディスプレイ等の表示パネルに表示したりすることができる。
デジタルスチルカメラ200は、装置本体の一具体例を示すカメラ本体201と、被写体の像を光として取り込んで固体撮像素子92に導くレンズ鏡筒71と、固体撮像素子92から出力される映像信号に基づいて画像を表示する液晶ディスプレイ等からなる平面表示パネル202と、レンズ鏡筒71の動作や平面表示パネル202の表示等を制御する制御部(図21を参照)と、図示しないバッテリー電源等を備えて構成されている。
デジタルスチルカメラ200のカメラ本体201は、横長とされた偏平の筒体からなっている。図17及び図18に示すように、カメラ本体201の前面の一側には、リング状をなす化粧リング205が取り付けられており、その化粧リング205の中央穴205aにレンズ鏡筒71の正面側の1群環75等が進退可能に臨んでいる。レンズ鏡筒71は、デジタルスチルカメラ200の電源をオンにすると前側に繰り出され(図18を参照)、電源をオフにするとカメラ本体201の内部に収納される(図17を参照)。
カメラ本体201の前面において、レンズ鏡筒71の上部には、フラッシュ装置の発光部206と、オートフォーカス機構の発光・受光部207と、レンズ鏡筒71に取り付けられた光学式ファインダ装置87の正面窓88aを露出させる開口窓208が設けられている。また、カメラ本体201の上面には、シャッタボタン209と、電源ボタン210と、マイクロホン等の集音装置の集音用穴211が設けられている。
図19に示すように、カメラ本体201の一方の側面部には、電源であるバッテリーが着脱可能に収納されるバッテリー収納部を開閉するバッテリー蓋212と、ストラップ取付部213が設けられている。また、カメラ本体201の背面には、液晶ディスプレイ等の平面表示パネル202が露出されている。カメラ本体201の背面において、平面表示パネル202の上側には、レンズ鏡筒71に取り付けられた光学式ファインダ装置87の覗き窓88bを露出させる開口部215が設けられている。
更に、カメラ本体201の背面において、平面表示パネル202の右側には、ズーム操作用のズームボタン216と、モード切換ダイヤル217と、選択ボタン218と、各種の操作ボタン219が設けられている。モード切換ダイヤル217は、機能モード(例えば、静止画、動画等)を選択するダイヤル式の操作部であり、選択ボタン218は、メニューを選択するカーソル等を移動及び選択したメニューの決定を行うボタンである。また、各種の操作ボタン219としては、例えば、半導体記録メディアに記録した画像を平面表示パネル202に表示させる再生ボタンや、各種メニューを表示させるメニューボタン、セルフタイマーや画面サイズ等の設定を行う設定ボタン等を挙げることができる。
図20は、前述した像ぶれ補正装置1の制御概念を説明するブロック図である。制御部230は、像ぶれ補正演算部231と、アナログサーボ部232と、駆動回路部233と、4つの増幅器(AMP)234A,234B,235A,235B等を備えて構成されている。像ぶれ補正演算部231には、第1の増幅器(AMP)234Aを介して第1のジャイロセンサ236Aが接続されている。更に、像ぶれ補正演算部231には、第2の増幅器(AMP)234Bを介して第2のジャイロセンサ236Bも接続されている。
第1のジャイロセンサ236Aは、カメラ本体201に付加された手ぶれ等による第1の方向Yの変位量を検出し、第2のジャイロセンサ236Bは、カメラ本体201に付加された手ぶれ等による第2の方向Xの変位量を検出するものである。この実施例では、2個のジャイロセンサを設けて第1の方向Yの変位量と第2の方向Xの変位量を個別に検出する例について説明したが、1個のジャイロセンサで第1の方向Y及び第2の方向Xの2方向の変位量を検出する構成としてもよいことは勿論である。
像ぶれ補正演算部231には、アナログサーボ部232が接続されている。アナログサーボ部232は、像ぶれ補正演算部231により算出された値をデジタル値からアナログ値に変換し、そのアナログ値に対応した制御信号を出力するものである。このアナログサーボ部232には、駆動回路部233が接続されている。駆動回路部233には、第3の増幅器(AMP)235Aを介して第1の位置検出器である第1のホール素子26Aが接続されている。また、この駆動回路部233には、第4の増幅器(AMP)235Bを介して第2の位置検出器である第2のホール素子26Bも接続されている。更に、駆動回路部233には、第1の電動アクチュエータ9Aの第1のコイル22Aと、第2の電動アクチュエータ9Bの第2のコイル22Bがそれぞれ接続されている。
第1のホール素子26Aによって検出された第1の移動枠3の第1の方向Yの変位量は、第3の増幅器235Aを介して駆動回路部233に入力される。また、第2のホール素子26Bによって検出された第1及び第2の移動枠3,4の第2の方向Xの変位量は、第4の増幅器235Bを介して駆動回路部233に入力される。これらの入力信号とアナログサーボ部232からの制御信号に基づいて駆動回路部233では、像ぶれを補正するように補正レンズ2を移動させるために、第1のコイル22Aと第2のコイル22Bの一方又は両方に対して所定の電流を出力する。
図22は、前述したような構成及び作用を有する像ぶれ補正装置1を備えたデジタルスチルカメラ200の概略構成の第1の実施の例を示すブロック図である。このデジタルスチルカメラ200は、像ぶれ補正装置1を有するレンズ鏡筒71と、制御装置の中心的役割をなす制御部240と、制御部240を駆動するためのプログラムメモリやデータメモリその他のRAMやROM等を有する記憶装置241と、電源のオン・オフや撮影モードの選択或いは撮影等のための各種の指令信号等を出力する操作部242と、撮影された映像等を表示する平面表示パネル202と、記憶容量を拡大する外部メモリ243等を備えて構成されている。
制御部240は、例えば、マイクロコンピュータ(CPU)を有する演算回路等を備えて構成されている。この制御部240には、記憶装置241と、操作部242と、アナログ信号処理部244と、デジタル信号処理部245と、2つのA/D変換器246,247と、D/A変換器248と、タイミングジェネレータ(TG)249とが接続されている。アナログ信号処理部244は、レンズ鏡筒71に取り付けられた固体撮像素子92に接続されている。そして、アナログ信号処理部244は、この固体撮像素子92から出力される撮影画像に対応したアナログ信号によって所定の信号処理を実行する。このアナログ信号処理部244は、第1のA/D変換器246に接続されている。そして、第1のA/D変換器246によってアナログ信号がデジタル信号に変換される。
第1のA/D変換器246には、デジタル信号処理部245が接続されている。このデジタル信号処理部245は、第1のA/D変換器246から供給されたデジタル信号によって所定の信号処理を実行する。デジタル信号処理部245には、平面表示パネル202と外部メモリ243が接続されている。そして、デジタル信号処理部245の出力信号であるデジタル信号に基づいて、被写体に対応した画像が平面表示パネル202に表示され、或いは外部メモリ243に記憶される。また、第2のA/D変換器247には、ぶれ検出部であるジャイロセンサ236が接続されている。このジャイロセンサ236によってカメラ本体201の振れや揺れ等が検出され、その検出結果に応じて像ぶれ補正が実行される。
D/A変換器248には、像ぶれ補正のためのサーボ演算部である駆動制御部252が接続されている。駆動制御部252は、操作部242の指令信号に応じてズームモータ84の駆動制御を行ったり、補正レンズ2の位置に応じて第1及び第2の電動アクチュエータ9A,9Bの駆動制御を行ったりする。駆動制御部252には、位置検出部である第1のホール素子26Aと第2のホール素子26Bが接続されている。第1のホール素子26Aと第2のホール素子26Bは、像ぶれ補正装置1の第1の移動枠3の位置を検出することによって、補正レンズ2の位置を検出する。タイミングジェネレータ(TG)249は、固体撮像素子92と接続されている。
かくして、被写体の像が、レンズ鏡筒71のレンズ系に入力されて固体撮像素子92の結像面に結像される。すると、その画像信号が、アナログ信号として出力され、アナログ信号処理部244で所定の処理が実行された後、第1のA/D変換器246によってデジタル信号に変換される。第1のA/D変換器246からの出力は、デジタル信号処理部245で所定の処理が実行された後、被写体に対応した画像として平面表示パネル202に表示され、或いは外部メモリ243に記憶情報として記憶される。
このような撮影状態において、像ぶれ補正装置1が動作状態にあるものとして、カメラ本体201に振れや揺れ等が生じると、ジャイロセンサ236が、その振れや揺れ等を検出し、その検出信号を制御部240に出力する。この検出信号を受けて制御部240では、所定の演算処理を実行する。そして、制御部240は、像ぶれ補正装置1の動作を制御する制御信号を駆動制御部252に出力する。駆動制御部252では、制御部240からの制御信号に基づいて所定の駆動信号を像ぶれ補正装置1に出力する。そして、像ぶれ補正装置1では、第1の移動枠3を第1の方向Yに所定量だけ移動すると共に、第2の移動枠4を第2の方向Xに所定量だけ移動する。これにより、補正レンズ2の移動を介して像ぶれが解消され、綺麗な画像を得ることができる。
図22は、前述したような構成及び作用を有する像ぶれ補正装置1を備えたデジタルスチルカメラの概略構成の第2の実施の例を示すブロック図である。このデジタルスチルカメラ200Aは、像ぶれ補正装置1を有するレンズ鏡筒71と、制御装置の中心的役割をなす映像記録/再生回路部260と、映像記録/再生回路部260を駆動するためのプログラムメモリやデータメモリその他のRAMやROM等を有する内蔵メモリ261と、撮影された映像等を所定の信号に処理する映像信号処理部262と、撮影された映像等を表示する平面表示パネル202と、記憶容量を拡大する外部メモリ264と、像ぶれ補正装置1を駆動制御するレンズ鏡筒制御部265等を備えて構成されている。
映像記録/再生回路部260は、例えば、マイクロコンピュータ(CPU)を有する演算回路等を備えて構成されている。この映像記録/再生回路部260には、内蔵メモリ261と、映像信号処理部262と、レンズ鏡筒制御部265と、モニタ駆動部266と、増幅器267と、3つのインタフェース(I/F)271,272,273とが接続されている。映像信号処理部262は、レンズ鏡筒71に取り付けられた固体撮像素子92に増幅器267を介して接続されている。そして、所定の映像信号に処理された信号が映像記録/再生回路部260に入力される。
平面表示パネル202は、モニタ駆動部266を介して映像記録/再生回路部260に接続されている。また、第1のインタフェース(I/F)271には、コネクタ268が接続されている。このコネクタ268には、外部メモリ264が着脱自在に接続されている。第2のインタフェース(I/F)272には、カメラ本体201に設けられた接続端子274が接続されている。
レンズ鏡筒制御部265には、第3のインタフェース(I/F)273を介してぶれ検出部である加速度センサ275が接続されている。この加速度センサ275は、カメラ本体201に付加される振れや揺れ等による変位を加速度として検出するものである。また、この加速度センサ275は、ジャイロセンサを適用することができる。レンズ鏡筒制御部265には、レンズ駆動部の第1の具体例を示すズームモータ84や、レンズ駆動部の第2の具体例を示す第1及び第2の電動アクチュエータ9A,9B等が接続されている。また、このレンズ鏡筒制御部265には、補正レンズ2の位置を検出する位置センサである2つのホール素子26A,26Bも接続されている。
かくして、被写体の像がレンズ鏡筒71のレンズ系に入力されて固体撮像素子92の結像面に結像される。すると、その画像信号が、増幅器267を介して映像信号処理部262に入力される。この映像信号処理部262で所定の映像信号に処理された信号が、映像記録/再生回路部260に入力される。これにより、映像記録/再生回路部260から被写体の像に対応した信号がモニタ駆動部266、内蔵メモリ261若しくは外部メモリ264に出力される。その結果、モニタ駆動部266を介して平面表示パネル202に被写体の像に対応した画像が表示され、或いは、必要により情報信号として内蔵メモリ261若しくは外部メモリ264に記録される。
このような撮影状態において、像ぶれ補正装置1が動作状態にあるものとして、カメラ本体201に振れや揺れ等が生じると、加速度センサ275がその振れや揺れ等を検出する。そして、その検出信号が、レンズ鏡筒制御部265を介して映像記録/再生回路部260に出力される。これを受けて映像記録/再生回路部260では、所定の演算処理を実行する。そして、映像記録/再生回路部260は、像ぶれ補正装置1の動作を制御する制御信号をレンズ鏡筒制御部265に出力する。レンズ鏡筒制御部265では、映像記録/再生回路部260からの制御信号に基づいて所定の駆動信号を像ぶれ補正装置1に出力する。そして、像ぶれ補正装置1では、第1の移動枠3を第1の方向Yに所定量だけ移動すると共に、第2の移動枠4を第2の方向Xに所定量だけ移動する。これにより、補正レンズ2の移動を介して像ぶれが解消され、綺麗な画像を得ることができる。
以上説明したように、本発明の像ぶれ補正装置、レンズ鏡筒及び撮像装置によれば、第1の主ガイド軸よりも短い第1の副ガイド軸を固定枠の外周側に配置し、その第1の副ガイド軸と補正レンズとの間に第2の駆動部を配置した。また、第2の主ガイド軸よりも短い第2の副ガイド軸を固定枠の外周側に配置し、その第2の副ガイド軸と補正レンズとの間に第1の駆動部を配置した。そのため、第1の主ガイド軸の補正レンズを挟んで反対側のスペースと、第2の主ガイド軸の補正レンズを挟んで反対側のスペースを効率よく用いることができる。その結果、補正レンズの光軸方向及びその光軸方向に垂直な方向の大きさを小さくして小型化を実現することができる。
また、第1の主ガイド軸及び第2の副ガイド軸及び第1の駆動部と、第2の主ガイド軸及び第1の副ガイド軸及び第2の駆動部を、固定枠に設けた一対の直進案内溝を結ぶ線に対して対称に配置した。そのため、固定枠の直径を大きくしなくても直進案内溝を形成するためのスペースを確保することができ、装置全体の小型化を図ることができる。
本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施の形態においては、撮像装置としてデジタルスチルカメラを適用した例について説明したが、デジタルビデオカメラ、カメラ付きパーソナルコンピュータ、カメラ付き携帯電話その他の撮像装置にも適用できるものである。更に、レンズ鏡筒として3群レンズを用いた例について説明したが、本発明のレンズ鏡筒としては、2群レンズ以下であってもよく、また、4群レンズ以上のものに適用できることも勿論である。
本発明の像ぶれ補正装置の第1の実施の形態を示す斜視図である。 本発明の像ぶれ補正装置の第1の実施の形態を示す平面図である。 図2に示す像ぶれ補正装置のA−A線部分の断面図である。 図2に示す像ぶれ補正装置のB−B線部分の断面図である。 本発明の像ぶれ補正装置の第1の実施の形態を分解して一面側から見た分解斜視図である。 本発明の像ぶれ補正装置の第1の実施の形態を分解して他面側から見た分解斜視図である。 本発明の像ぶれ補正装置の第1の実施の形態に係る固定枠の平面図である。 本発明の像ぶれ補正装置の第1の実施の形態に係る第1の駆動部及び第2の駆動部を説明する説明図である。 本発明の像ぶれ補正装置の第1の実施の形態と従来の像ぶれ装置の大きさを比較した説明図である。 本発明のレンズ鏡筒の第1の実施の形態を示すもので、鏡筒収納状態を表す斜視図である。 本発明のレンズ鏡筒の第1の実施の形態を示すもので、鏡筒繰出し状態を表す斜視図である。 図11に示すレンズ鏡筒の鏡筒繰出し状態の横断面図である。 図11に示すレンズ鏡筒の鏡筒繰出し状態の縦断面図である。 本発明のレンズ鏡筒の第1の実施の形態に係る回転部材と回転規制部材と像ぶれ補正装置が係合した状態の斜視図である。 本発明のレンズ鏡筒の第1の実施の形態に係る回転部材と回転規制部材と像ぶれ補正装置を光軸方向に並べた分解斜視図である。 回転部材と像ぶれ補正装置による光学ズーミング動作を説明するものであり、図16Aは像ぶれ補正装置の後カムピンが回転部材の後内周カム溝から離脱した状態の説明図、図16Bは像ぶれ補正装置の前カムピン及び後カムピンが回転部材の前内周カム溝及び後内周カム溝にそれぞれ係合した状態の説明図、図16Cは像ぶれ補正装置の前カムピンが回転部材の前内周カム溝から離脱した状態の説明図である。 本発明の撮像装置の第1の実施の形態を正面側から見たもので、鏡筒収納状態の斜視図である。 本発明の撮像装置の第1の実施の形態を正面側から見たもので、鏡筒繰出し状態の斜視図である。 本発明の撮像装置の第1の実施の形態を示す背面図である。 本発明の像ぶれ補正装置の制御概念を説明するためのブロック図である。 本発明の撮像装置の概略構成の第1の実施の例を示すブロック図である。 本発明の撮像装置の概略構成の第2の実施の例を示すブロック図である。
符号の説明
1…像ぶれ補正装置、 2…補正レンズ、 3…第1の移動枠、 4…第2の移動枠、 5…固定枠、 7A…第1の主ガイド軸、 7B…第1の副ガイド軸、 8A…第2の主ガイド軸、 8B…第2の副ガイド軸、 9A…第1の電動アクチュエータ(第1の駆動部)、 9B…第2の電動アクチュエータ(第2の駆動部)、 44a,44b…直進案内溝、 45…カムピン群、 45a…前カムピン、 45b…後カムピン、 71…レンズ鏡筒、 72…第1のレンズ群、 73…第3のレンズ群、 75…1群環、 76…第1のレンズ枠、 77…直進環、 78…カム環、 79…固定環、 108…外カム溝、 109…内カム溝群、 109a…前内周カム溝、 109b…後内周カム溝、 200…デジタルスチルカメラ(撮像装置)、 Y…第1の方向、 X…第2の方向

Claims (10)

  1. レンズ系の像ぶれを補正する補正レンズと、
    前記補正レンズを保持する第1の移動枠と、
    前記第1の移動枠を前記レンズ系の光軸と直交する第1の方向に移動可能に支持する第2の移動枠と、
    前記第2の移動枠を前記レンズ系の光軸と直交する方向であって前記第1の方向とも直交する第2の方向に移動可能に支持する固定枠と、
    前記第1の移動枠を前記第1の方向に案内すると共に前記補正レンズを挟むように配置される第1の主ガイド軸及び第1の副ガイド軸と、
    前記第2の移動枠を前記第2の方向に案内すると共に前記補正レンズを挟むように配置される第2の主ガイド軸及び第2の副ガイド軸と、
    前記第1の移動枠を前記第1の方向に移動させる第1の駆動部と、
    前記第2の移動枠を前記第2の方向に移動させる第2の駆動部と、を備え、
    前記第1の副ガイド軸を前記第1の主ガイド軸よりも短くすると共に前記第1の副ガイド軸と前記補正レンズとの間に前記第2の駆動部を配置し、前記第2の副ガイド軸を前記第2の主ガイド軸よりも短くすると共に前記第2の副ガイド軸と前記補正レンズとの間に前記第1の駆動部を配置したこと
    を特徴とする像ぶれ補正装置。
  2. 前記補正レンズは、前記固定枠を介して前記レンズ系の光軸方向に移動される可動レンズであって、
    前記固定枠は、前記補正レンズを中心として互いに略180度回転変位した位置に、前記補正レンズの光軸方向と平行な方向に延在される一対の案内溝を有すること
    を特徴とする請求項1記載の像ぶれ補正装置。
  3. 前記第1の駆動部及び前記第2の駆動部は、それぞれマグネットとコイルを有する電動アクチュエータからなり、
    前記マグネットが前記第1の移動枠と前記固定枠の一方に固定され、前記コイルが前記第1の移動枠と前記固定枠の他方に固定されること
    を特徴とする請求項2記載の像ぶれ補正装置。
  4. 前記第1の駆動部及び前記第2の駆動部の各マグネットは、前記第1の移動枠に固定されると共に、前記第1の駆動部及び前記第2の駆動部の各コイルは、前記固定枠に固定されること
    を特徴とする請求項3記載の像ぶれ補正装置。
  5. 前記コイルは、平面的に巻回される偏平コイルからなり、
    前記第1の駆動部のコイルは、電流の流れる方向が前記第1の方向に直交する推力発生部を有し、前記第2の駆動部のコイルは、電流の流れる方向が前記第2の方向に直交する推力発生部を有すること
    を特徴とする請求項3記載の像ぶれ補正装置。
  6. 撮影時に筒体が繰り出される沈胴式のレンズ鏡筒であって、
    前記筒体に収納されたレンズ系と、
    前記筒体内に配置されると共に前記レンズ系の像ぶれを補正する補正レンズを有する像ぶれ補正装置と、を備え、
    前記像ぶれ補正装置は、
    前記補正レンズを保持する第1の移動枠と、
    前記第1の移動枠を前記レンズ系の光軸と直交する第1の方向に移動可能に支持する第2の移動枠と、
    前記第2の移動枠を前記レンズ系の光軸と直交する方向であって前記第1の方向とも直交する第2の方向に移動可能に支持する固定枠と、
    前記第1の移動枠を前記第1の方向に案内すると共に前記補正レンズを挟むように配置される第1の主ガイド軸及び第1の副ガイド軸と、
    前記第2の移動枠を前記第2の方向に案内すると共に前記補正レンズを挟むように配置される第2の主ガイド軸及び第2の副ガイド軸と、
    前記第1の移動枠を前記第1の方向に移動させる第1の駆動部と、
    前記第2の移動枠を前記第2の方向に移動させる第2の駆動部と、を有し、
    前記第1の副ガイド軸を前記第1の主ガイド軸よりも短くすると共に前記第1の副ガイド軸と前記補正レンズとの間に前記第2の駆動部を配置し、前記第2の副ガイド軸を前記第2の主ガイド軸よりも短くすると共に前記第2の副ガイド軸と前記補正レンズとの間に前記第1の駆動部を配置したこと
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  7. 前記像ぶれ補正装置の前記補正レンズは、前記固定枠を介して前記レンズ系の光軸方向に移動される可動レンズであって、
    前記固定枠は、前記補正レンズを中心として互いに略180度回転変位した位置に、前記補正レンズの光軸方向と平行な方向に延在される一対の案内溝を有し、
    前記筒体の内部に前記一対の案内溝にそれぞれ摺動可能に係合する一対のガイド片を設けたこと
    を特徴とする請求項6記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記筒体は、前記像ぶれ補正装置の前記固定枠に対して相対的に回動可能であって前記レンズ系の光軸方向へも相対的に移動可能とされると共に内周面にカム溝を設けた回動部材を有すると共に、
    前記固定枠に前記回転部材のカム溝に係合されるカム従動子を設け、前記回転部材を前記光軸方向に移動させながら回転させることにより、前記固定枠が前記光軸方向に移動すること
    を特徴とする請求項7記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記補正レンズを前記レンズ系の光軸方向に移動させることにより、前記レンズ系のズーミング動作を実行すること
    を特徴とする請求項7記載のレンズ鏡筒。
  10. レンズ系が収納されると共に撮影時に繰り出される筒体と、前記筒体内に配置されると共に前記レンズ系の光軸を補正する補正レンズを有する像ぶれ補正装置と、を設けた沈胴式のレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒が取り付けられる装置本体と、を備え、
    前記像ぶれ補正装置は、
    前記補正レンズを保持する第1の移動枠と、
    前記第1の移動枠を前記レンズ系の光軸と直交する第1の方向に移動可能に支持する第2の移動枠と、
    前記第2の移動枠を前記レンズ系の光軸と直交する方向であって前記第1の方向とも直交する第2の方向に移動可能に支持する固定枠と、
    前記第1の移動枠を前記第1の方向に案内すると共に前記補正レンズを挟むように配置される第1の主ガイド軸及び第1の副ガイド軸と、
    前記第2の移動枠を前記第2の方向に案内すると共に前記補正レンズを挟むように配置される第2の主ガイド軸及び第2の副ガイド軸と、
    前記第1の移動枠を前記第1の方向に移動させる第1の駆動部と、
    前記第2の移動枠を前記第2の方向に移動させる第2の駆動部と、を有し、
    前記第1の副ガイド軸を前記第1の主ガイド軸よりも短くすると共に前記第1の副ガイド軸と前記補正レンズとの間に前記第2の駆動部を配置し、前記第2の副ガイド軸を前記第2の主ガイド軸よりも短くすると共に前記第2の副ガイド軸と前記補正レンズとの間に前記第1の駆動部を配置したこと
    を特徴とする撮像装置。
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