JP2011013486A5 - - Google Patents
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前記目的を達成するために、本発明によれば、(A)カルボキシル基含有樹脂(但し、エポキシ樹脂を出発原料とするカルボキシル基含有樹脂を除く)、(B)光重合開始剤、及び(C)官能基として(メタ)アクリロイル基、酸無水物基、カルボキシル基、エポキシ基の少なくとも何れか1種を含有するエラストマーを含有することを特徴とするアルカリ水溶液により現像可能な光硬化性熱硬化性樹脂組成物が提供される。
上記カルボキシル基含有樹脂(A)は、水酸基を含まないことが好ましく、さらに感光性基を有することが好ましい。また、上記官能基として(メタ)アクリロイル基、酸無水物基、カルボキシル基、エポキシ基の少なくとも何れか1種を含有するエラストマー(C)は、ブタジエン誘導体であることが好ましい。好適な態様においては、本発明の光硬化性熱硬化性樹脂組成物は、さらに(D)熱硬化性成分を含有し、好ましくはさらに着色剤(G)を含有するソルダーレジスト用である。
上記カルボキシル基含有樹脂(A)は、水酸基を含まないことが好ましく、さらに感光性基を有することが好ましい。また、上記官能基として(メタ)アクリロイル基、酸無水物基、カルボキシル基、エポキシ基の少なくとも何れか1種を含有するエラストマー(C)は、ブタジエン誘導体であることが好ましい。好適な態様においては、本発明の光硬化性熱硬化性樹脂組成物は、さらに(D)熱硬化性成分を含有し、好ましくはさらに着色剤(G)を含有するソルダーレジスト用である。
本発明の光硬化性熱硬化性樹脂組成物は、アルカリ水溶液により現像可能とする成分として、エポキシ樹脂を出発原料としていないカルボキシル基含有樹脂(A)を用いているため、含まれる塩素イオン不純物が著しく低くなり、得られる硬化塗膜の電気特性が向上し、またこれと組み合わせて官能基として(メタ)アクリロイル基、酸無水物基、カルボキシル基、エポキシ基の少なくとも何れか1種を含有するエラストマー(C)を含有しているため、硬化塗膜の柔軟性が向上し、冷熱サイクルに対するクラック耐性が向上するだけでなく、さらにはソルダーレジストの密着性、特にPCT耐性の向上に効果がある。従って、本発明の光硬化性熱硬化性樹脂組成物を用いることにより、半導体パッケージ用ソルダーレジストとして重要なPCT耐性、HAST耐性、無電解金めっき耐性、冷熱衝撃耐性を有する硬化皮膜を形成できる。
前記したように、本発明の光硬化性熱硬化性樹脂組成物の特徴は、エポキシ樹脂を出発原料としていないカルボキシル基含有樹脂(A)、光重合開始剤(B)及び官能基として(メタ)アクリロイル基、酸無水物基、カルボキシル基、エポキシ基の少なくとも何れか1種を含有するエラストマー(C)を含有することを特徴としている。
上記カルボキシル基含有樹脂(A)としては、エポキシ樹脂を出発原料としていないカルボキシル基含有樹脂であれば従来公知の各種カルボキシル基含有樹脂使用できるが、その中でも、分子中にエチレン性不飽和二重結合を有するカルボキシル基含有感光性樹脂が、光硬化性や耐現像性の面から好ましい。そして、その不飽和二重結合は、アクリル酸もしくはメタアクリル酸又はそれらの誘導体由来のものが好ましい。尚、エチレン性不飽和二重結合を有さないカルボキシル基含有樹脂のみを用いる場合、組成物を光硬化性とするためには、後述するような分子中に1個以上のエチレン性不飽和基を有する化合物(感光性モノマー)を併用する必要がある。
上記カルボキシル基含有樹脂(A)としては、エポキシ樹脂を出発原料としていないカルボキシル基含有樹脂であれば従来公知の各種カルボキシル基含有樹脂使用できるが、その中でも、分子中にエチレン性不飽和二重結合を有するカルボキシル基含有感光性樹脂が、光硬化性や耐現像性の面から好ましい。そして、その不飽和二重結合は、アクリル酸もしくはメタアクリル酸又はそれらの誘導体由来のものが好ましい。尚、エチレン性不飽和二重結合を有さないカルボキシル基含有樹脂のみを用いる場合、組成物を光硬化性とするためには、後述するような分子中に1個以上のエチレン性不飽和基を有する化合物(感光性モノマー)を併用する必要がある。
本発明の光硬化性熱硬化性樹脂組成物に用いられる官能基として(メタ)アクリロイル基、酸無水物基、カルボキシル基、エポキシ基の少なくとも何れか1種を含有するエラストマー(C)は、得られる硬化塗膜の柔軟性を向上させ、冷熱サイクルに対するクラック耐性が向上するだけでなく、さらにはソルダーレジストの密着性、特にPCT耐性の向上に効果がある。さらに、エラストマーの骨格としては、ブタジエン誘導体が上記特性を付与するために好適である。
官能基として(メタ)アクリロイル基、酸無水物基、カルボキシル基、エポキシ基の少なくとも何れか1種を含有するエラストマー(C)の具体例を示す。酸無水物基を含有するものとしては、Ricon130MA8、Ricon130MA13、Ricon130MA20、Ricon131MA5、Ricon131MA10、Ricon131MA17、Ricon131MA20、Ricon184MA6、Ricon156MA17(以上、サートマー社製の商品名)などが挙げられる。また、(メタ)アクリル基を有するものとしてはCN301、CN307(以上、サートマー社製の商品名)、BAC−45(大阪有機化学工業(株)製の商品名)などが挙げられる。更にカルボキシル基を有するものとしては、両末端カルボキシル基変性ブタジエン−アクリロニトリル共重合体などを用いることができる。また、エポキシ基、カルボキシル基を有するものとしては、種々の骨格を有するエポキシ樹脂の一部または全部のエポキシ基を両末端カルボン酸変性型ブタジエン−アクリロニトリル共重合体で変性したエラストマーなどを用いることができる。
このような官能基として(メタ)アクリロイル基、酸無水物基、カルボキシル基、エポキシ基の少なくとも何れか1種を含有するエラストマー(C)の配合量は、前記カルボキシル基含有樹脂(A)100質量部に対して、5質量部以上、60質量部以下が適当であり、さらに好ましくは10質量部以上、50部質量部以下である。5質量部未満では上記官能基含有エラストマーの効果が確認されず、一方、60質量部を超えると塗膜のタック性の悪化、現像不良などを引き起こすおそれがあるので好ましくない。
Claims (1)
- (A)カルボキシル基含有樹脂(但し、エポキシ樹脂を出発原料とするカルボキシル基含有樹脂を除く)、
(B)光重合開始剤、及び
(C)官能基として(メタ)アクリロイル基、酸無水物基、カルボキシル基、エポキシ基の少なくとも何れか1種を含有するエラストマー
を含有することを特徴とするアルカリ水溶液により現像可能な光硬化性熱硬化性樹脂組成物。
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