JP2011005586A - 基板分割装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 切り粉の飛散を最小限に止めて基板と基板を保持する枠部とを分割する基板分割装置を提供する。
【解決手段】 基板分割装置1は、電子部品が実装される基板部11,これを囲う枠部12,及び基板部11と枠部12とを連結するリブ13を有する基板10を基板部11と枠部12とでそれぞれ独立して保持する弾性部材20と、これを保持するベース部材30と、リブ13を除去するルータビット51を回転させる回転駆動部50と、これを制御する回転制御部60と、ルータビット51を回転駆動部60と共に複数の位置に順次移動させる移動手段70と、これを制御する移動制御部80と、基板部11を吸引すると共にリブ13を除去した際に発生する切り粉を吸引する集塵部90と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】 基板分割装置1は、電子部品が実装される基板部11,これを囲う枠部12,及び基板部11と枠部12とを連結するリブ13を有する基板10を基板部11と枠部12とでそれぞれ独立して保持する弾性部材20と、これを保持するベース部材30と、リブ13を除去するルータビット51を回転させる回転駆動部50と、これを制御する回転制御部60と、ルータビット51を回転駆動部60と共に複数の位置に順次移動させる移動手段70と、これを制御する移動制御部80と、基板部11を吸引すると共にリブ13を除去した際に発生する切り粉を吸引する集塵部90と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、プリント配線板やプリント配線板に電子部品が実装された実装基板等の基板と、基板と部分的に接続されて基板を保持する枠部とを分割する基板分割装置に関する。
プリント配線板やプリント配線板に電子部品が実装された実装基板等の基板と、基板と部分的に接続されて基板を保持する枠部とを分割する基板分割装置は、一般的に、プレス金型を用いるタイプと、ルータビットを用いるタイプとに大別される。
プレス金型を用いるタイプの基板分割装置は、基板と枠部とを連結する複数のリブを一度に切断することができる一方、切断の際に基板に大きな応力が加わるため基板や基板に実装されている電子部品が破損したり、基板と電子部品との接続不良が生じる場合がある。
それに対して、ルータビットを用いるタイプの基板分割装置は、上記複数のリブを1つずつ除去するためプレス金型を用いるタイプよりも生産性が劣るものの、基板や基板に実装されている電子部品の破損、及び基板と電子部品との接続不良の発生を低減することができる。
プレス金型を用いるタイプの基板分割装置は、基板と枠部とを連結する複数のリブを一度に切断することができる一方、切断の際に基板に大きな応力が加わるため基板や基板に実装されている電子部品が破損したり、基板と電子部品との接続不良が生じる場合がある。
それに対して、ルータビットを用いるタイプの基板分割装置は、上記複数のリブを1つずつ除去するためプレス金型を用いるタイプよりも生産性が劣るものの、基板や基板に実装されている電子部品の破損、及び基板と電子部品との接続不良の発生を低減することができる。
近年では、基板及び電子部品の小型化によって基板分割の際に基板や電子部品が破損する可能性が高くなってきている。また、基板及び電子部品の小型化に伴って基板と電子部品との接続面積が小さくなってきているため、基板と電子部品との接続不良が発生する可能性が高くなってきている。そのため、最近では、ルータビットを用いるタイプの基板分割装置が注目されている。
このようなルータビットを用いるタイプの基板分割装置の一例が特許文献1に開示されている。
このようなルータビットを用いるタイプの基板分割装置の一例が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されているような基板分割装置では、一般的に、切り粉を吸引する集塵機が配置されている側の基板の表面が露出しているため、切り粉が基板の表面に広範囲に亘って付着してしまう。そのため、基板分割後に基板を洗浄して切り粉を除去する工程が必要になり、生産性を悪化させる要因となっている。
また、基板に複数の電子部品が高密度に実装された基板においては、基板と電子部品との隙間や電子部品同士の隙間に入り込んだ切り粉を除去することが困難になる。基板と電子部品との隙間や電子部品同士の隙間に切り粉が入り込んだ状態にしておくと、切り粉が基板と電子部品と接続不良や電子部品同士の接続不良を発生させる要因となる。
また、基板に複数の電子部品が高密度に実装された基板においては、基板と電子部品との隙間や電子部品同士の隙間に入り込んだ切り粉を除去することが困難になる。基板と電子部品との隙間や電子部品同士の隙間に切り粉が入り込んだ状態にしておくと、切り粉が基板と電子部品と接続不良や電子部品同士の接続不良を発生させる要因となる。
そこで、本発明は、切り粉の飛散を最小限に止めて基板と基板を保持する枠部とを分割する基板分割装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は次の基板分割装置を提供する。
1)電子部品が実装される実装基板部(11),前記実装基板部を囲う枠部(12),及び前記実装基板部と前記枠部とを連結するリブ(13)を有する基板(10)を、前記実装基板部と前記枠部とでそれぞれ独立して保持する弾性部材(20)と、前記弾性部材を保持するベース部材(30)と、前記リブを除去するルータビット(51)を回転させる回転駆動部(50)と、前記回転駆動部を制御する回転制御部(60)と、前記ルータビットを前記回転駆動部と共に複数の位置に順次移動させる移動手段(70)と、前記移動手段を制御する移動制御部(80)と、前記実装基板部を吸引すると共に、前記リブを除去した際に発生する切り粉を吸引する集塵部(90)と、を備え、前記弾性部材は、前記実装基板部を前記集塵部で吸引するための第1の吸引孔(23)と、前記実装基板が前記弾性部材に保持された状態において前記リブに対応して形成され、前記リブを除去した際に発生する切り粉を前記集塵部で吸引するための第2の吸引孔(24)とを有すると共に、前記第1の吸引孔と前記第2の吸引孔とが互いに独立して設けられており、前記ベース部材は、前記第1の吸引孔及び前記第2の吸引孔に連接する第3の吸引孔(31,32)が設けられていることを特徴とする基板分割装置(1)。
2)前記弾性部材は導電性を有することを特徴とする1)記載の基板分割装置。
3)前記第2の吸引孔は、前記基板が前記弾性部材に保持された状態において前記ルータビットが挿入可能な形状を有することを特徴とする1)記載の基板分割装置。
4)前記基板は前記枠部に位置決め孔(14)を有し、前記弾性部材は前記位置決め孔が挿通される位置決めピン(21)を有し、前記位置決め孔が前記位置決めピンに挿通されることによって、前記基板と前記弾性部材とが位置決めされることを特徴とする1)記載の基板分割装置。
1)電子部品が実装される実装基板部(11),前記実装基板部を囲う枠部(12),及び前記実装基板部と前記枠部とを連結するリブ(13)を有する基板(10)を、前記実装基板部と前記枠部とでそれぞれ独立して保持する弾性部材(20)と、前記弾性部材を保持するベース部材(30)と、前記リブを除去するルータビット(51)を回転させる回転駆動部(50)と、前記回転駆動部を制御する回転制御部(60)と、前記ルータビットを前記回転駆動部と共に複数の位置に順次移動させる移動手段(70)と、前記移動手段を制御する移動制御部(80)と、前記実装基板部を吸引すると共に、前記リブを除去した際に発生する切り粉を吸引する集塵部(90)と、を備え、前記弾性部材は、前記実装基板部を前記集塵部で吸引するための第1の吸引孔(23)と、前記実装基板が前記弾性部材に保持された状態において前記リブに対応して形成され、前記リブを除去した際に発生する切り粉を前記集塵部で吸引するための第2の吸引孔(24)とを有すると共に、前記第1の吸引孔と前記第2の吸引孔とが互いに独立して設けられており、前記ベース部材は、前記第1の吸引孔及び前記第2の吸引孔に連接する第3の吸引孔(31,32)が設けられていることを特徴とする基板分割装置(1)。
2)前記弾性部材は導電性を有することを特徴とする1)記載の基板分割装置。
3)前記第2の吸引孔は、前記基板が前記弾性部材に保持された状態において前記ルータビットが挿入可能な形状を有することを特徴とする1)記載の基板分割装置。
4)前記基板は前記枠部に位置決め孔(14)を有し、前記弾性部材は前記位置決め孔が挿通される位置決めピン(21)を有し、前記位置決め孔が前記位置決めピンに挿通されることによって、前記基板と前記弾性部材とが位置決めされることを特徴とする1)記載の基板分割装置。
本発明によれば、切り粉の飛散を最小限に止めて基板と基板を保持する枠部とを分割することが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図9を用いて説明する。
<実施例>
[基板分割装置の構成]
図1に示すように、基板分割装置1は、基板10を保持する弾性部材20と、弾性部材20を保持するベース部材30と、を備えた基板保持部40を有する。
図1は、基板10のリブ13を紙面手前と奥とに二分する断面で紙面の手前上方から見たときの斜視図を模式的に表したイメージ図である。
[基板分割装置の構成]
図1に示すように、基板分割装置1は、基板10を保持する弾性部材20と、弾性部材20を保持するベース部材30と、を備えた基板保持部40を有する。
図1は、基板10のリブ13を紙面手前と奥とに二分する断面で紙面の手前上方から見たときの斜視図を模式的に表したイメージ図である。
また、基板分割装置1は、基板保持部40の基板10を保持する側に配置されて基板10のリブ13を除去するルータビット51を回転軸Z51で回転させる回転駆動部50と、ルータビット51の回転を制御する回転制御部60と、ルータビット51と共に回転駆動部50をx方向(紙面の左右方向),y方向(紙面の手前奥方向),及びz方向(紙面の上下方向)の各任意の位置に移動させる移動手段70と、移動手段70を制御する移動制御部80と、基板保持部40の基板10を保持する側とは反対側を覆うフード91を備え、ルータビット51でリブ13を除去した際に発生する切り粉をフード91を介して吸引する集塵部90と、を有して構成されている。
ルータビット51は、略棒状の周面に切削刃が螺旋状に形成されたものであり、市販のものを用いることができる。基板分割装置1では、基板10に対してルータビット51が配置されている側とは反対側に集塵部90が設けられているので、左ねじれタイプのルータビットを用いることが望ましい。
回転駆動部50は例えば高速スピンドルモータを備えている。
移動手段70は例えば3軸(X、Y、Z)の直交座標系のスライダやロボットを有して構成されている。Z軸についてはエアシリンダを利用した簡易的な位置決め装置で構成させる場合もある。
集塵部90は例えばモータを駆動源とする回転ブロアを備えた集塵機である。
回転制御部60は例えばルータビットの回転数を可変設定可能なインバータ制御装置である。
移動制御部80は例えば移動手段70の移動量を制御可能な数値制御機能を有する数値制御コントローラやパーソナルコンピュータである。
回転駆動部50は例えば高速スピンドルモータを備えている。
移動手段70は例えば3軸(X、Y、Z)の直交座標系のスライダやロボットを有して構成されている。Z軸についてはエアシリンダを利用した簡易的な位置決め装置で構成させる場合もある。
集塵部90は例えばモータを駆動源とする回転ブロアを備えた集塵機である。
回転制御部60は例えばルータビットの回転数を可変設定可能なインバータ制御装置である。
移動制御部80は例えば移動手段70の移動量を制御可能な数値制御機能を有する数値制御コントローラやパーソナルコンピュータである。
ここで、基板保持部40と基板保持部40に保持された基板10との関係を図1と共に図2〜図8を用いて説明する。
図2は基板分割装置1における基板保持部40と基板保持部40に保持された基板10との関係を説明するための模式図であり、基板10側から見た平面図である。図3は図2のA−A線における模式的断面図である。図4は図2のB−B線における模式的断面図である。図5は図2のC−C線における模式的断面図である。図6は基板保持部40に保持される基板10を説明するための模式図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は(a)のA−A線における模式的断面図、図6(c)は(a)のB−B線における模式的断面図、図6(d)は(a)のC−C線における模式的断面図である。図7は基板保持部40における弾性部材20を説明するための模式図であり、図7(a)は平面図、図7(b)は(a)のA−A線における模式的断面図、図7(c)は(a)のB−B線における模式的断面図、図7(d)は(a)のC−C線における模式的断面図である。また、図6(a)〜(d)と図7(a)〜(d)とはそれぞれ対応するものである。図8は基板保持部40におけるベース部材30を説明するための模式図であり、図8(a)は平面図、図8(b)は(a)のA−A線における模式的断面図、図8(c)は(a)のB−B線における模式的断面図である。また、図6(a)〜(c)と図7(a)〜(c)と図8(a)〜(c)とはそれぞれ対応するものである。
図2は基板分割装置1における基板保持部40と基板保持部40に保持された基板10との関係を説明するための模式図であり、基板10側から見た平面図である。図3は図2のA−A線における模式的断面図である。図4は図2のB−B線における模式的断面図である。図5は図2のC−C線における模式的断面図である。図6は基板保持部40に保持される基板10を説明するための模式図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は(a)のA−A線における模式的断面図、図6(c)は(a)のB−B線における模式的断面図、図6(d)は(a)のC−C線における模式的断面図である。図7は基板保持部40における弾性部材20を説明するための模式図であり、図7(a)は平面図、図7(b)は(a)のA−A線における模式的断面図、図7(c)は(a)のB−B線における模式的断面図、図7(d)は(a)のC−C線における模式的断面図である。また、図6(a)〜(d)と図7(a)〜(d)とはそれぞれ対応するものである。図8は基板保持部40におけるベース部材30を説明するための模式図であり、図8(a)は平面図、図8(b)は(a)のA−A線における模式的断面図、図8(c)は(a)のB−B線における模式的断面図である。また、図6(a)〜(c)と図7(a)〜(c)と図8(a)〜(c)とはそれぞれ対応するものである。
図2〜図6に示すように、基板10は、複数の電子部品が実装された実装基板部11と、実装基板部11を囲うように配置された枠部12と、実装基板部11と枠部12とを連結する複数のリブ13と、枠部12に設けられた位置決め孔14と、を有して構成されている。
なお、図2,図3,及び図6では、複数の電子部品が実装された領域をA11として模式的に示している。
なお、図2,図3,及び図6では、複数の電子部品が実装された領域をA11として模式的に示している。
基板10は例えばプリント配線板である。実装基板部11と枠部12との間隙部及びリブ13はルータビットを用いた外形加工機によって形成することができる。位置決め孔14は例えばドリル加工によって形成することができる。
実施例では、実装領域A11を実装基板部11の一面側に設けた構成としたがこれに限定されるものではなく、実装領域A11を実装基板部11の両面に設けた構成、即ち実装基板部11の両面にそれぞれ複数の電子部品が実装された構成としてもよいし、電子部品が実装されてないプリント配線板としてもよい。
実施例では、実装領域A11を実装基板部11の一面側に設けた構成としたがこれに限定されるものではなく、実装領域A11を実装基板部11の両面に設けた構成、即ち実装基板部11の両面にそれぞれ複数の電子部品が実装された構成としてもよいし、電子部品が実装されてないプリント配線板としてもよい。
図2〜図5、及び図7に示すように、基板保持部40における弾性部材20は、導電性を有する弾性体からなり、基板10の位置決め孔14が挿通されることによって基板10と弾性部材20とが位置決めされる位置決めピン21と、基板10が弾性部材20に位置決めされて保持された際に実装領域A11に実装されている電子部品が弾性部材20に接触しないように実装領域A11の電子部品を収容する凹部22と、実装基板部11を吸引するための吸引孔(第1の吸引孔)23と、基板10が弾性部材20に位置決めされて保持された状態において各リブ13に対応して設けられてリブ13をルータビット51で除去した際に発生する切り粉を吸引するための吸引孔(第2の吸引孔)24と、を有して構成されている。
吸引孔24は、基板10が弾性部材20に保持された際に、ルータビット51が挿入可能でかつリブ13の除去が可能な形状であればその開口面積はできるだけ小さいことが好ましい。吸引孔24を小さくすることにより、基板10へ切り粉が付着する範囲を吸引孔24に対応する領域のみに抑制することができる。
吸引孔24は、基板10が弾性部材20に保持された際に、ルータビット51が挿入可能でかつリブ13の除去が可能な形状であればその開口面積はできるだけ小さいことが好ましい。吸引孔24を小さくすることにより、基板10へ切り粉が付着する範囲を吸引孔24に対応する領域のみに抑制することができる。
導電性を有する弾性体としては、ゴムやシリコーンにフィラーとしてカーボンが分散された導電性ゴムを用いることができる。
基板10が弾性部材20に位置決めされて固定されるように、位置決めピン21の直径と位置決め孔14の内径とは略同じ値にすることが望ましい。
電子部品が実装されていない場合は凹部22は設けなくてもよい。
実装基板部11を吸着するための吸引孔23と切り粉を吸引するための吸引孔24とは互いに独立して形成されている。吸引孔24はリブ13毎にそれぞれ独立して形成することが望ましいが、例えばリブ13同士が隣接して形成されている場合は共通の吸引孔としてもよい。
基板10が弾性部材20に位置決めされて固定されるように、位置決めピン21の直径と位置決め孔14の内径とは略同じ値にすることが望ましい。
電子部品が実装されていない場合は凹部22は設けなくてもよい。
実装基板部11を吸着するための吸引孔23と切り粉を吸引するための吸引孔24とは互いに独立して形成されている。吸引孔24はリブ13毎にそれぞれ独立して形成することが望ましいが、例えばリブ13同士が隣接して形成されている場合は共通の吸引孔としてもよい。
図2〜図5、及び図8に示すように、基板保持部40におけるベース部材30は、例えばアルミニウムやステンレス鋼等の金属からなり、弾性部材20の吸引孔23及び吸引孔24にそれぞれ対応して吸引孔(第3の吸引孔)31及び吸引孔(第3の吸引孔)32が形成されている。
[基板分割方法]
次に、上述した基板分割装置1を用いた基板分割方法について図1及び図4を用いて説明する。
次に、上述した基板分割装置1を用いた基板分割方法について図1及び図4を用いて説明する。
まず、基板10の位置決め孔14を基板保持部40における弾性部材20の位置決めピン21に挿通させて、基板10と弾性部材20との位置決めを行う。このとき、基板10の実装領域A11に実装されている電子部品は弾性部材20の凹部22に収容される。
次に、集塵部90を動作させることにより、基板10の実装基板部11は吸引孔23,吸引孔31,及びフード91を介して集塵部90側に吸引されるため、基板10は弾性部材20に弾性的に密着して保持される。このとき、基板10のリブ13及びその近傍の領域も吸引孔24,吸引孔32,及びフード91を介して集塵部90側に吸引される。
回転制御部60により回転駆動部50を制御してルータビット51を予め設定された回転数で回転させる。
次に、移動制御部80により移動手段70を予め設定されたプログラムに基づいて移動させる。例えば、図4の矢印Sで示す軌跡で移動させる。
そして、全てのリブ13をルータビット51で順次除去することにより、実装基板部11と枠部12とを分離することができる。
次に、移動制御部80により移動手段70を予め設定されたプログラムに基づいて移動させる。例えば、図4の矢印Sで示す軌跡で移動させる。
そして、全てのリブ13をルータビット51で順次除去することにより、実装基板部11と枠部12とを分離することができる。
次に、ルータビット51の回転を止めて回転駆動部50をルータビット51と共に基板10から退避させ、集塵部90の動作を停止させた後に、実装基板部11及び枠部12を基板分割装置1から別々に取り出す。図9に基板分割後の実装基板11を示す。なお、図9(b)は(a)のA−A線における模式的断面図であり、図9(a)及び(b)は、図6〜図8の(a)及び(b)にそれぞれ対応するものである。
ところで、リブ13をルータビット51で除去したときに切り粉が発生するが、この切り粉は吸引孔24,吸引孔32,及びフード91を介して集塵部90に速やかに吸引される。また、一部の切り粉が基板10に付着する場合もあるが、吸引孔24の周囲は基板10と弾性部材20とが弾性的に密着しているため、基板10への切り粉の付着は吸引孔24に対応する領域のみに限定される。
従って、上述した基板分割装置1によれば、切り粉が電子部品と基板との隙間や電子部品同士の隙間に入り込むことを防止できる。
従って、上述した基板分割装置1によれば、切り粉が電子部品と基板との隙間や電子部品同士の隙間に入り込むことを防止できる。
また、全てのリブ13が除去されて実装基板部11と枠部12とが分割されたときに、従来では実装基板部11及び枠部12の少なくともいずれかが飛散して実装基板部11を破損させる場合があったが、上述した基板分割装置1によれば、実装基板部11は吸引孔23,吸引孔31,及びフード91を介して集塵部90側に吸引されて弾性部材20に弾性的に密着して保持されており、枠部12は位置決め孔14が弾性部材20の位置決めピン21に挿通して保持されているので、実装基板部11,枠部12共に飛散することを防止できる。
ところで、電子部品が実装された実装基板に静電気が帯電すると実装されている電子部品が静電破壊される場合がある。そのため、上述した基板分割装置1では、弾性部材20に導電性の弾性体を用いることにより、静電気を実装基板部11から弾性部材20を介して外部に効率的に放電させることができるので、実装された電子部品の静電破壊を防止することができる。
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
例えば、弾性部材20及びベース部材30の形状、並びに各吸引孔13,14,23,24の形状及び数は実施例に限定されるものではなく、分割される基板の形状やリブの数に応じて適宜設計されるものである。
また、実施例では、基板10に位置決め孔14を形成し、弾性部材20に位置決めピン21を形成し、位置決め孔14を位置決めピン21に挿通させて基板10と弾性部材20との位置決めを行ったが、これに限定されるものではなく、基板と弾性部材との位置決めが可能で、かつ全てのリブが除去されたときに枠部が飛散しない手段であればよい。
また、実施例では、ベース部材30に、弾性部材20の吸引孔23,24(第1の吸引孔,第2の吸引孔)に対応する吸引孔(第3の吸引孔)31,32をそれぞれ設けたが、これに限定されるものではない。例えば、第3の吸引孔を、複数の吸引孔(第2の吸引孔)24に共通の吸引孔としてもよいし、吸引孔(第1の吸引孔)23及び吸引孔(第2の吸引孔)24に共通の吸引孔としてもよい。
1_基板分割装置、 10_基板、 11_実装基板部、 12_枠部、 13_リブ、 14_位置決め孔、 20_弾性部材、 21_位置決めピン、 22_凹部、 23,24,31,32_吸引孔、 30_ベース部材、 40_基板保持部、 50_回転駆動部、 51_ルータビット、 60_回転制御部、 70_移動手段、 80_移動制御部、 90_集塵部、 Z51_回転軸、 A11_実装領域
Claims (4)
- 電子部品が実装される実装基板部,前記実装基板部を囲う枠部,及び前記実装基板部と前記枠部とを連結するリブを有する基板を、前記実装基板部と前記枠部とでそれぞれ独立して保持する弾性部材と、
前記弾性部材を保持するベース部材と、
前記リブを除去するルータビットを回転させる回転駆動部と、
前記回転駆動部を制御する回転制御部と、
前記ルータビットを前記回転駆動部と共に複数の位置に順次移動させる移動手段と、
前記移動手段を制御する移動制御部と、
前記実装基板部を吸引すると共に、前記リブを除去した際に発生する切り粉を吸引する集塵部と、
を備え、
前記弾性部材は、前記実装基板部を前記集塵部で吸引するための第1の吸引孔と、前記実装基板が前記弾性部材に保持された状態において前記リブに対応して形成され、前記リブを除去した際に発生する切り粉を前記集塵部で吸引するための第2の吸引孔とを有すると共に、前記第1の吸引孔と前記第2の吸引孔とが互いに独立して設けられており、
前記ベース部材は、前記第1の吸引孔及び前記第2の吸引孔に連接する第3の吸引孔が設けられていることを特徴とする基板分割装置。 - 前記弾性部材は導電性を有することを特徴とする請求項1記載の基板分割装置。
- 前記第2の吸引孔は、前記基板が前記弾性部材に保持された状態において前記ルータビットが挿入可能な形状を有することを特徴とする請求項1記載の基板分割装置。
- 前記基板は前記枠部に位置決め孔を有し、
前記弾性部材は前記位置決め孔が挿通される位置決めピンを有し、
前記位置決め孔が前記位置決めピンに挿通されることによって、前記基板と前記弾性部材とが位置決めされることを特徴とする請求項1記載の基板分割装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009150982A JP2011005586A (ja) | 2009-06-25 | 2009-06-25 | 基板分割装置 |
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