JP2018034223A - ワーク加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワーク表面の加工箇所が段差状や湾曲状であっても、ワーク表面の形状に追従して切削屑除去手段を確実に圧接させてワーク表面との間に隙間が形成されるのを防止し、切削加工時に発生する切削屑を確実に吸引捕集して切削屑がワークやワーク加工装置に付着して汚したり、周囲の雰囲気が汚染されたりするのを防止すると共にワーク加工具による振動や回転抵抗によりワークが位置ずれするのを防止するワーク加工装置を提供する。【解決手段】回転するワーク加工具(7)によるワーク(W)の切削加工に伴って弾性変形する弾性部材(33)の弾性力により当接体(31)をワーク(W)表面の形状に追従して圧接してワーク(W)表面と当接体(31)の間に隙間が形成されるのを回避可能にする。【選択図】図3

Description

本発明は、合成樹脂材や金属材のワークの所定箇所に穴や開口を形成する穿孔加工やワークのバリを切削除去するトリミング加工、所定の肉厚に研磨する研磨加工等の各種切削加工を行う際に排出される切削屑(本発明において「切削屑」とは、ワークの切削粉や研磨粉、加工時にワーク加工具を冷却する切削油から発生する油煙等を含む。)を負圧吸引して除去する切削屑除去手段を備えたワーク加工装置に関する。
詳しくはワーク表面が段差状や湾曲状であっても、切削加工時におけるワーク加工具の切削抵抗や振動等によりワークが位置ずれするのを防止すると共に排出される切削屑を効率的に回収して捕集することが可能な切削屑除去手段を備えたワーク加工装置に関する。
ドリルやエンドミル等のワーク加工具を使用してワークに各種の切削加工する際には、ワークに圧接して回転するワーク加工具による振動や切削抵抗等によりワークが位置ずれして加工精度が悪くなる恐れがある。また、ワーク加工に伴って発生する切削屑がワークや加工テーブルに付着したままの状態で次のワークを加工すると、付着した切削屑によりワーク支持状態が不安定化してワークの加工精度が悪くなったり、ワーク加工装置が設置された雰囲気中に飛散する切削屑によりクリーン度が悪くなったりする問題を有している。
これを防止するには、次の切削加工を行うに先立ってワークや加工テーブルに付着した切削屑を回収する必要があるが、切削加工の作業効率が悪くなる問題が発生している。
上記問題を解決するため、例えば特許文献1−3に示すようにワーク加工時に発生する切削屑を除去回収する装置が提案されている。特許文献1は、多関節ロボットの先端アームに取り付けられ、スピンドルに支持されてワークに孔あけ可能とする回転工具と、ワークを吸引保持するワーク保持装置と、ワーク保持装置に接続された集塵装置及び吸引装置とを備え、回転工具による切削に伴って先端方向へ排出される切削屑を吸引装置により吸引して集塵装置に捕集されるように構成される。
しかし、特許文献1は、上記したように回転工具の先端側(ワークの裏面側)へ排出される切削屑を吸引して捕集することができるが、回転工具の基端側(ワークの表面側)へ飛散する切削屑を有効に回収することができず、上記問題を有効に解決できなかった。
特許文献2は、チップホルダに固定されたチップによりワークを切削加工する際に発生する切削屑を吸引して除去する吸引機構の吸引口をチップホルダに設けてチップの切刃から切削される切削屑を吸引して外部へ吐出可能にするように構成される。
しかし、特許文献2にあっては、その図1に示すようにワーク表面に対して吸引機構の吸引口が間隔をおいて配置されるため、切削屑を効率的に吸引して捕集することができず、一部の切削屑が飛散してワークの表面や切削加工装置に付着したり、雰囲気を汚染したりする問題を有している。
また、ワーク表面に対して吸引機構の吸引口が非圧接状態のため、回転するチップによりワークが位置ずれして切削加工精度が悪くなる問題をも有している。
更に、特許文献3は、駆動モータに連結されたエンドミルを囲み、吸引管が接続された筒状カバー体の下端に上下動可能に取付けられた透明な軟質合成樹脂製の筒状スカート体をコイルばねの弾性力により布押え板表の表面に圧接するように付勢し、吸引管を介して吸引空気と共に切削屑を吸引除去するように構成される。
特許文献3にあっては、特許文献1,2と異なりエンドミルの回転に伴ってワーク表面から飛散する切削屑を有効に吸引して捕集すると共にワーク表面に対してスカート体をコイルばねの弾性力により圧接させて切削時におけるワークの位置ずれを防止することができるが、ワーク表面に段差や湾曲面がある場合には、スカート体の下端面とワーク表面との間に隙間ができ、該隙間から切削屑が外部へ飛散してワークや加工テーブルに付着すると共にワーク表面に対する押圧が不均一になって位置ずれを確実に防止することができない問題を有している。
特開2012−16791号公報 特開2008−229792号公報 特開平6−262419号公報
解決しようとする問題点は、ワーク表面の加工箇所が段差状や湾曲状の場合には、吸引体を密着させることが困難になり、切削に伴って発生する切削屑が外部へ飛散してワークや加工テーブルに付着して汚したり、加工時にワークが位置ずれしたりする点にある。
本発明は、ワークの加工箇所に対し、電動モータの駆動により回転するワーク加工具を圧接して切削加工するワーク加工装置において、ワーク加工具の周囲を覆うように設けられ、上記ワークの切削加工に伴って発生する切削屑を負圧吸引して除去する切削屑除去手段は、ワーク加工具の先端側に設けられ、切削加工されるワークの表面に当接するリング状の当接体と、一端がワーク加工具の基端側に固定されると共に他端が上記当接体に固定され、ワーク加工具の基端側から先端側に向かって徐々に大径状になり、ワーク表面に対する当接体の当接により弾性変形する弾性部材と、弾性部材の外周全体を覆い、折り畳み可能な非透気性のカバーとからなり、回転するワーク加工具によるワークの切削加工に伴って弾性変形する弾性部材の弾性力により当接体をワーク表面の形状に追従して圧接してワーク表面と当接体の間に隙間が形成されるのを回避可能にしたことを最も主要な特徴とする。
本発明は、ワーク表面の加工箇所が段差状や湾曲状であっても、ワーク表面の形状に追従して切削屑除去手段を確実に圧接させてワーク表面との間に隙間が形成されるのを防止し、切削加工時に発生する切削屑を確実に吸引捕集して切削屑がワークやワーク加工装置に付着して汚したり、周囲の雰囲気が汚染されたりするのを防止すると共にワーク加工具による振動や回転抵抗によりワークが位置ずれするのを防止することができる。
ワーク加工装置の概略を示す斜視図である。 図1の平面図である。 表面側切削屑除去手段の概略を示す斜視図である。 表面側切削屑除去手段の略体中央縦断面図である。 裏面側切削屑除去手段の概略を示す斜視図である。 裏面側切削屑除去手段の略体中央縦断面図である。 ワークの表面側切削屑除去手段及び裏面側切削屑除去手段を圧接した状態を示す説明図である。 表面側切削屑除去手段による切削屑吸引除去状態を示す説明図である。 ワークの段差状切削箇所に表面側切削屑除去手段を圧接して切削屑を吸引除去する際の説明図である。 アームに二次元移動手段を設けてワーク加工具を取り付けた例を示す斜視説明図である。 アームに三次元移動手段を設けてワーク加工具を取り付けた例を示す斜視説明図である。
回転するワーク加工具によるワークの切削加工に伴って弾性変形する弾性部材の弾性力により当接体をワーク表面の形状に追従して圧接してワーク表面と当接体の間に隙間が形成されるのを回避可能にしたことを最適の形態とする。
以下、本発明の実施例を図に従って説明する。
図1及び図2に示すようにワーク加工装置1のワーク加工手段3は複数本のアーム5が互いに揺動及び回動するように連結され、先端側のアーム5の先端部にワーク加工具としてのエンドミル7が設けられた多関節ロボットにより構成される。該ワーク加工装置1は合成樹脂製の車両バンパー、車両内装パネルや金属製の型材、パネル等の各種ワークWに所定の加工を行う装置として開発されたものであるが、ワークWとしてはこれらに限定されるものではなく、車両以外の用途に使用する合成樹脂材、金属材のワークWであってもよい。
また、ワーク加工手段3はワーク加工具7をアーム5の揺動軸数及び回動軸数に応じた軸数で揺動及び回動し、各種ワークWに穿孔加工、トリミング加工、研磨加工等の各種加工を行う。
先端側のアーム5の先端部に取付けられた取付け板9には電動モータ11が取り付けられ、該電動モータ11の出力軸に連結されたスピンドル13にはエンドミルやドリル等の各種ワーク加工具7(図はエンドミルを示す。)が着脱可能に取り付けられる。上記ワーク加工具としては、上記エンドミルやドリルの他にワークWの所定箇所を穿孔加工する回転刃(ドリル)やレーザ光の熱エネルギーによりワークWを切断加工するレーザ光発振手段(図示せず)に接続されたレーザ光出力ヘッドとしてもよい。
ワーク加工手段3の前方には上記ワーク加工手段3により加工されるワークWを位置決め状態で支持(保持)するワーク支持手段15が配置される。該ワーク支持手段15における本体17の図示する後側(ワーク加工手段3側)にはワークWの長手方向幅に応じた間隔をおいて立設される左右一対の第1支持部材19が、また前側(ワーク加工手段3から離間する側)にはワークWの長手方向幅に応じた間隔をおいて立設される左右一対の第2支持部材21がそれぞれ配置される。また、本体17の中央部には中央支持部材23が配置される。
これら第1及び第2支持部材19,21と中央支持部材23はワークW裏面に支持部19a、21a、23aを当接して支持したり、先端部に設けられた吸着パッド(図示せず)によりワークW裏面を吸着したりして保持する。
各第1及び第2支持部材19,29及び中央支持部材23としては、本出願人が所有する、例えば特許5787423号発明のように各第1支持部材19を図示する左右方向(ワークWの長手方向)及び上下方向へ、また各第2支持部材21を図示する前後方向(ワークWの長手直交方向)、左右方向及び上下方向へ、更に中央支持部材23を前後方向及び上下方向へそれぞれ移動可能に構成し、大きさや形状等が異なる各種のワークWに対応して位置調整可能にして支持(保持)可能にしてもよい。
なお、各第1及び第2支持部材19,21及び中央支持部材23を上記した各方向へそれぞれ移動する移動手段に付いては、上記した特許5787423号発明に記載されているため、その詳細な説明を省略する。
図3及び図4に示すようにアーム5先端部の取付け板9には図示する下端が開放して上記エンドミル7の外周に対して適宜の間隙を設けて囲曉し、吸引パイプ25を介して負圧吸引集塵装置(図示せず)に接続された表面側切削屑除去手段を構成するカップ状の第1集塵手段27が取り付けられる。該第1集塵手段27は上記取付け板9に対し、ワーク加工具7の基端側にてその軸線と同心状に固着され、上記吸引パイプ25が接続される円筒体29と、ワーク加工具7の先端側にてその軸線と同心状で、かつ円筒体29より大径で、ワークW表面に当接するリング状の当接体31と、基端側が円筒体29に固定されると共に先端側が当接体31に固定され、ワーク加工具7の基端側から先端側に向かって徐々に大径になるように卷回された弾性部材としてのコイルばね33とから構成される。該円筒体29と当接体31間のコイルばね33外周には非透気性で、折畳み可能なカバー35が取り付けられる。
なお、上記当接体31はワークW表面に対する圧接時にワークWにおける段差や湾曲面等の表面形状に追従して弾性変形なシリコンゴム、軟質ウレタン等の弾性体により形成される。
図5及び図6に示すように上記中央支持部材23の左右両側で第1支持部材19側の本体17には、裏面側切削屑除去手段を構成するカップ状の第2集塵手段37が配置される。該第2集塵手段37は上記ワーク加工手段3と同様に複数本のアーム39が互いに揺動及び回動するように連結された多関節型ロボットにより構成された移動手段41の先端側アーム39に設けられた取付け板40に取り付けられる。該第2集塵手段37は移動手段41におけるアーム39の揺動及び回動軸数に応じた複数軸方向へ揺動及び回動され、ワーク支持手段15に支持されたワークW裏面の加工箇所周縁に当接して加工に伴って排出される切削屑を吸引して除去する。
上記第2集塵手段37は上記第1集塵手段27と同様に先端側アーム39の取付け板40に固定され、図示しない吸引集塵装置に接続される吸引パイプ43が接続される接続リング45と、該接続リング45より大径で、ワークW裏面に当接するリング状の当接体47と、基端側が接続リング45に固定されると共に先端側が当接体47に固定され、基端側から先端側に向かって徐々に大径になるように卷回された弾性部材としてのコイルばね49とから構成される。該接続リング45と当接体47間のコイルばね49外周には非透気性で、折畳み可能なカバー51が取り付けられる。
また、上記第2集塵手段37の外周側に位置する取付け板40には図示しない負圧発生手段に接続された少なくとも1個の吸着パッド53(図は周方向の等分割位置に3個の吸着パッドを設けた例を示す。)が設けられる。該吸着パッド53はその吸着面が第2集塵手段37の上端開口より突出し、ワークWの裏面に吸着した際に弾性変形して第2集塵手段37の上端開口をワークW裏面に当接可能にさせる。
次に、上記のように構成されたワーク加工装置1によるワーク加工作用の概略を説明すると、先ずワーク支持手段15における各第1及び第2支持部材19,21と中央支持部材23の各支持部19a、21a、23aに対してワークWにおける所定の支持箇所が位置するように載置して支持させる。
なお、特許5787423号発明のように左右方向、前後方向及び上下方向へそれぞれ移動可能な各第1及び第2支持部材19,21と中央支持部材23を設けたワーク支持手段15にあっては、加工しようとするワークWの形状や大きさ、支持姿勢等に応じて各第1及び第2支持部材19,21と中央支持部材23をそれぞれの方向へ移動してそれぞれの支持部19a、21a、23aをワークW裏面におけるそれぞれの支持箇所に一致させた後にワークWを載置して支持させる。
また、上記支持状態にて各移動手段41をそれぞれ駆動制御して対応する吸着パッド53をワークW裏面に加工箇所周縁に移動して圧接させて縮小方向へ弾性変形させることにより吸着保持した状態で第2集塵手段37をワークW裏面における加工箇所周縁に圧接させる。
次に、上記状態にてワーク加工手段3を駆動制御して各アーム5を旋回及び揺動して、例えば穿孔加工するワーク加工具7を、ワークWの加工箇所に対してワーク加工具7の軸線と加工箇所表面に対する法線が一致するように移動した後に、電動モータ11の駆動に伴って回転するワーク加工具7をワークW表面に対する法線と一致し、かつワークWに向かう方向へ移動制御しながら上記加工箇所に孔を形成する。(図7及び図8参照)
なお、ワーク加工具7としてエンドミルを使用し、ワークWの加工箇所に開口を形成する場合には、上記と同様にしてワークWに孔を形成した後にワークW表面に対する法線状態を維持しながら各アーム5を旋回及び回動制御してワーク加工具7をワークWに対して二次元方向へ移動して開口を形成する。
ワーク加工具7をワークW表面に対する法線と一致し、かつワークWに向かう方向へ移動制御しながら穿孔加工を行う際に、第1集塵手段27はワーク加工具7に先行して当接体31がワークWにおける加工箇所の表面に当接した後に、ワークWに向かう方向に対するワーク加工具7の移動に伴ってコイルばね33が圧縮方向へ弾性変形し、その弾性力により当接体31をワークWの表面へ圧接させる。
これにより図9に示すようにワークW表面の加工箇所に段差や湾曲し、ワーク加工具7の圧接箇所と当接体31の圧接箇所にワークW表面の高低差がある場合(図9はワーク表面に段差がある場合を示す。)であっても、上記高低差に対応してコイルばね33が弾性変形し、その弾性変形量に応じた弾性力でワークW表面に当接体31を圧接させて隙間が形成されるのを規制し、ワーク加工具7の周囲に閉鎖空間を形成することができる。
ワークW表面に対する第1集塵手段27の圧接時においては該第1集塵手段27がほぼ截頭円錐形状を保ちながら弾性変形するため、基端と先端とで内径(外径)がほぼ等しい蛇腹状の集塵手段に比べて変形状態が不均一になって切削屑の吸引経路に障害が生じるのを回避し、切削屑を円滑に流通させることができる。
また、切削加工する際には、ワーク加工具7の軸線とワークW表面に対する法線が一致していることが望ましいが、ワーク加工具7の軸線とワークW表面に対する法線が不一致の場合であっても、上記軸線と法線のずれに対応してコイルばね33が弾性変形し、その弾性変形量に応じた弾性力でワークW表面に当接体31を圧接させて隙間が形成されるのを規制し、ワーク加工具7の周囲に閉鎖空間を形成して切削屑が外部へ排出されるのを防止することができる。
ワークW裏面の加工箇所周縁に圧接する第2集塵手段37は、ワークW表面に突刺して切削加工するワーク加工具7がワークWを突き抜け後に発生する切削屑を吸引して集塵するものであり、第1集塵手段27と同様にワークW裏面の加工箇所周縁に当接体47が圧接されると、コイルばね49を圧縮方向へ弾性変形してその弾性力により当接体31をワークW裏面へ圧接させる。
上記説明は、ワーク加工手段3の先端側アーム5の先端部にワーク切削具7を直接取り付ける構成としたが、アーム5の先端部に二次元移動手段61又は三次元移動手段63を設けてワーク加工具7を取り付ける構成としてもよい。
これら二次元移動手段61及び三次元移動手段63はワーク加工具7がワークWの切削加工位置へ移動された際にそれぞれの方向へ移動制御され、アーム5を旋回及び回動制御することなく、ワーク加工具7をそれぞれの方向へ移動してワークWを加工するように構成される。
上記二次元移動手段61としては、図10に示すようにアーム5の先端部にて該アーム5の軸線と一致する方向へ所定の長さで延出する第1フレーム65と、該第1フレーム65に対してその長手方向へ移動可能に支持される第1走行体67と、第1走行体67を往復移動する送りねじ及び数値制御可能なサーボモータ等の第1電動モータ69と、第1フレーム65と直交方向へ延出して第1走行体67に設けられる第2フレーム71と、第2フレーム71に対してその長手方向へ移動可能に支持される第2走行体73と、第2走行体73を往復移動する送りねじ及び数値制御可能なサーボモータ等の第2電動モータ75とから構成される。
そして第2走行体73には、電動モータ11が固定され、該電動モータ11の回転軸に連結されたスピンドル13にはワーク加工具7が着脱可能に取り付ける。また、該第2走行体73には、第1集塵手段27がワーク加工具7を覆うように取り付けられる。そして第1及び第2電動モータ69,75の駆動に伴ってワーク加工具7をワークWの表面に対して二次元方向へ移動可能に構成する。
また、上記三次元移動手段63としては、図11に示すように上記第2走行体73に第1フレーム65及び第2フレーム71の長手方向と直交方向へ延出して取り付けられる第3フレーム79と、該第3フレーム79に対してその長手方向へ移動可能に支持される第3走行体81と、第3走行体81を往復移動する送りねじ及び数値制御可能なサーボモータ等の第3電動モータ83とから構成される。
そして上記第3走行体81に設けられた取付け板85に取付けられた電動モータ11の回転軸に連結されたスピンドル13にワーク加工具7を着脱可能に取り付け、ワークWの表面に対してワーク加工具7を第1乃至第3走行体67,73、81の移動に伴って三次元方向へ移動可能に構成する。
1 ワーク加工装置
3 ワーク加工手段
5 アーム
7 ワーク加工具
9 取付け板
11 電動モータ
13 スピンドル
15 ワーク支持手段
17 本体
19 第1支持部材
19a 支持部
21 第2支持部材
21a 支持部
23 中央支持部材
23a 支持部
25 吸引パイプ
27 表面側切削屑除去手段を構成する第1集塵手段
29 円筒体
31 当接体
33 弾性部材としてのコイルばね
35 カバー
37 裏面側切削屑除去手段を構成する第2集塵手段
39 アーム
40 取付け板
41 移動手段
43 吸引パイプ
45 接続リング
47 当接体
49 弾性部材としてのコイルばね
51 カバー
53 吸着パッド
61 二次元移動手段
63 三次元移動手段
65 第1フレーム
67 第1走行体
69 第1電動モータ
71 第2フレーム
73 第2走行体
75 第2電動モータ
79 第3フレーム
81 第3走行体
83 第3電動モータ
85 取付け板

Claims (7)

  1. ワークの加工箇所に対し、電動モータの駆動により回転するワーク加工具を圧接して切削加工するワーク加工装置において、
    ワーク加工具の周囲を覆うように設けられ、上記ワーク表面に当接して切削加工に伴って発生する切削屑を負圧吸引して除去する表面側切削屑除去手段は、
    ワーク加工具の先端側に設けられ、切削加工されるワークの表面に当接するリング状の当接体と、一端がワーク加工具の基端側に固定されると共に他端が上記当接体に固定され、ワーク加工具の基端側から先端側に向かって徐々に大径状になり、ワーク表面に対する当接体の当接により弾性変形する弾性部材と、弾性部材の外周全体を覆い、折り畳み可能な非透気性のカバーとからなり、
    回転するワーク加工具によるワークの切削加工に伴って弾性変形する弾性部材の弾性力により当接体をワーク表面の形状に追従して圧接してワーク表面と当接体の間に隙間が形成されるのを回避可能にしたワーク加工装置。
  2. 請求項1において、
    当接体は弾性体により構成したワーク加工装置。
  3. 請求項2において、
    弾性体はシリコンゴム、軟質ウレタン樹脂のいずれかとしたワーク加工装置。
  4. 請求項1において、
    ワーク加工具及び表面側切削屑除去手段は、ワーク加工装置に対し、ワーク表面における二次元方向へ移動する二次元移動手段を介して取り付けたワーク加工装置。
  5. 請求項1において、
    ワーク加工具及び表面側切削屑除去手段は、ワーク表面に対して三次元へ移動する三次元移動手段を介してワーク加工装置に取り付けたワーク加工装置。
  6. 請求項1において、
    切削屑除去手段が圧接するワークの裏面側にはワーク裏面に当接するリング状の当接体と、先端部が当接体に固定され、基端側から先端側に向かって徐々に大径状になる弾性部材と、弾性部材の外周全体を覆い、折り畳み可能な非透気性のカバーとからなる裏面切削屑除去手段を設け、
    弾性変形する弾性部材の弾性力により当接体をワーク裏面の形状に追従して圧接してワーク裏面と当接体の間に隙間が形成されるのを回避可能にしたワーク加工装置。
  7. 請求項6において、
    裏面切削屑除去手段にはワーク裏面に吸着して保持する吸着手段を隣接して設けたワーク加工装置。
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