JP2012049260A - 切断方法及び切断装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】切断ブレード101を用いた基板900の切断を制御するための切断制御データを記憶媒体から読み出し、記憶媒体から読み出した切断制御データに基づいて、切断ブレード101の回転駆動と、基板900に対する切断ブレード101の接離方向(Z軸方向)の移動と、基板900の表面に沿った方向(X軸方向、Y軸方向)における基板900に対する切断ブレード101の相対的な移動とを制御する。更に、切断制御データに基づいて、基板900の表面に垂直なZ軸を中心とした切断ブレード101の側面の回転角度を制御してもよい。
【選択図】図1
Description
また、請求項2の発明は、請求項1の切断方法において、前記切断制御データに基づいて、前記プリント基板の表面に垂直な軸を中心とした前記切断ブレードの側面の回転角度を制御することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の切断方法において、前記切断制御データに基づいて、前記プリント基板の厚さ方向の表面から裏面まで貫通するように切断する貫通切断と、前記プリント基板の厚さ方向の表面から裏面に到達しない所定の深さまで溝を形成するように切断するハーフ切断とを切り換えるように制御することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの切断方法において、前記切断ブレードによる前記プリント基板の切断中に、前記切断ブレードを回転駆動する駆動源の駆動条件の変化を検知することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの切断方法において、前記切断ブレードを回転駆動した状態で該切断ブレードの外周を前記プリント基板に対してくい込ませながら、該プリント基板に対して該切断ブレードを相対的に移動させるときに、該プリント基板に対する該切断ブレードの相対移動方向における下流側及び上流側の少なくとも一方で、該プリント基板の表面に対して気体を吹き付け、前記切断ブレードの周辺から気体を吸引して排出することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、回転駆動可能な円板状の切断ブレードを用いてプリント基板を切断する切断装置であって、前記切断ブレードを回転可能に保持するブレード保持手段と、前記切断ブレードを回転駆動する回転駆動手段と、前記プリント基板を支持する被切断物支持手段と、前記プリント基板に対して前記切断ブレードを接離させる接離手段と、前記プリント基板の表面に沿った方向について、該プリント基板に対して前記該切断ブレードを相対的に移動させる相対移動手段と、前記切断ブレードを用いた前記プリント基板の切断を制御するための切断制御データを記憶媒体から読み出すデータ読み出し手段と、前記記憶媒体から読み出した前記切断制御データに基づいて、前記回転駆動手段による前記切断ブレードの回転駆動と、前記接離手段による前記プリント基板に対する該切断ブレードの接離方向の移動と、前記相対移動手段による該プリント基板に対する該切断ブレードの相対的な移動とを制御する制御手段と、を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項6の切断装置において、前記ブレード保持手段は、前記プリント基板の表面に垂直な軸を中心として前記切断ブレードの側面の回転角度を変更可能に構成され、前記制御手段は、前記切断制御データに基づいて、前記ブレード保持手段における前記切断ブレードの側面の回転角度を変更するように制御することを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項6又は7の切断装置において、前記制御手段は、前記切断制御データに基づいて、前記プリント基板の厚さ方向の表面から裏面まで貫通するように切断する貫通切断と、前記プリント基板の厚さ方向の表面から裏面に到達しない所定の深さまで溝を形成するように切断するハーフ切断とを切り換えるように制御することを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項6乃至8のいずれかの切断装置において、前記切断ブレードによる前記プリント基板の切断中に、前記切断ブレードを回転駆動する駆動源の駆動条件の変化を検知する検知手段を、さらに備えたことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項6乃至9のいずれかの切断装置において、前記プリント基板に対する該切断ブレードの相対移動方向における下流側及び上流側の少なくとも一方に、気体を出射する気体出射開口を有し、該気体出射開口から該プリント基板の表面に対して気体を吹き付ける気体吹き付け手段と、前記切断ブレードの周辺から気体を吸引して排出する気体排出手段と、をさらに備えたことを特徴とするものである。
本実施形態の基板切断ロボットは、電気回路が形成された被切断物としてのプリント基板(以下「基板」という。)を深さ方向に完全に切断したり、基板の表面から所定の深さまで切断溝を形成したりするものである。基板を深さ方向に完全に切断した場合に、上記被切断物としての基板から複数の分割基板に分離することができる。各分割基板には、同種類又は異種の電気回路が形成されている。また、上記基板の表面から所定の深さまで切断溝を形成した場合は、複数の分割基板に分離するまでは1枚の基板として作業者のハンドリングが容易になり、その後、任意のタイミングで作業者が当該基板の切断溝の形成箇所を手作業(手割り作業)等で折ることにより、複数の分割基板に分離することができる。
まず、被切断物の基板900に対する切断NCデータ(切断制御データ)をコントローラ301に読み込んだ後、切断加工の初期準備動作を実行する(S101、S102)。切断加工の初期準備動作は、例えば、排気ポンプ270のオン動作、エアーコンプレッサ280のオン動作、切断ユニット100の切断ブレード101を所定の待機位置(ホームポジション)への移動等である。次に、オペレータがワーク保持テーブル210上に基板900をセットし切断加工動作の開始操作を行うと、切断ユニット100の切断ブレード101が所定の切断開始位置に移動する(S103。図12のP1)。次に、切断ブレード101の回転駆動が開始され所定の高さまで下降し(S104。図12のP2)、所定の切断予定ラインに沿った方向(X軸方向又はY軸方向)に切断ブレード101の移動が開始される(S105)。この切断ブレード101の切断移動(図12のP3)により基板900が切断される。切断ブレード101が所定の切断終了位置に移動して切断ブレード101の切断移動が終了すると(S106。図12のP4)、切断ブレード101が所定の高さまで上昇する(S107。図12のP5)。次の切断箇所がある場合(S108でYes)は、切断ブレード101の移動方向である切断方向に変更があるか否かが判断される(S109)。ここで、切断方向に変更がある場合(S109でYes)は、切断ユニット100をZ軸の回りに所定角度(例えば、90°、−90°又は180°)回転させることにより切断ブレード101の移動方向である切断方向を変更し(S110)、上記ステップS103〜S108の切断加工処理を繰り返す。一方、切断方向に変更がない場合(S109でNo)は、切断ユニット100の回転(切断ブレードのZ軸周りの回転)を行わないで、上記ステップS103〜S108の切断加工処理を繰り返す。基板900のすべての切断箇所(切断ライン)について切断加工処理が終了したら(S108でNo)、切断ブレード101の回転を終了し、切断ユニット100の切断ブレード101を所定の待機位置(ホームポジション)へ移動させ、切断加工の終了動作を実行する。切断加工の終了動作は、例えば、排気ポンプ270のオフ動作、エアーコンプレッサ280のオフ動作等である。
また、本実施形態によれば、上記基板900の表面に対する気体の吹き付けにより、基板900が反っていた場合でも、切断ブレード101による切断箇所の近傍でワーク保持テーブル210の水平な上面に基板900を押圧して基板900の反りを矯正することができるので、安定した切断が可能になる。特に、表面側から所定の深さの切断溝Gを形成するハーフ切断加工を行う場合は、その切断溝Gの深さが安定する。また、基板900を非接触で押圧することができるとともに、切断ブレード101による切断箇所の近傍で基板を押圧するローラ等の押圧部材を設ける必要がない。従って、押圧部材によるデッドスペースの発生を抑制できるとともに、基板900上に取り付ける部品の高さ等の制限を受けにくく、更に、切断ユニット100およびそれを備えた基板切断ロボットの小型を図ることができる。
また、本実施形態によれば、上記基板900の表面に対する気体の吹き付けにより、基板900が反っていた場合でも、切断ブレード101による切断箇所の近傍でワーク保持テーブル210の水平な上面に基板900を確実に押圧して切断することができるので、基板900の表面から裏面まで完全に切断する場合でも、切断後の分割基板901をバラバラになることなく裏面側からの吸引によりワーク保持テーブル210に確実に保持することができる。これに対し、従来は、前述のような高精度のジグを準備しても裏面側からの吸引で矯正できないほど反りが大きな基板などでは、基板の表面から裏面まで完全に切断する場合に切断後の分割基板がバラバラになってしまうおそれがあった。
また、本実施形態によれば、切断ブレード101の基板900側で回転移動している外周部分を一部露出させた状態で切断ブレード101をケーシング110で囲み、ケーシング110の外側からケーシング110の内側に気流が発生するように基板900の表面に対して気体を傾けて吹き付け、ケーシング110の内部の気体を吸引して排出している。これにより、基板900の切断時に発生する切粉等の粉塵をケーシング110内に効率よく集めて排気することができる。
また、本実施形態において、図6に示すように切断ブレード101の側面側で基板900の表面に対して気体を吹き付けるように構成してもよい。この場合は、基板900の切断時に発生する切粉等の粉塵が切断ブレード101の側面から飛散して基板900上に付着するのを防止することができる。
また、本実施形態によれば、切断ブレード101の回転で生じた気流の外部への飛散を遮蔽するように気体を放射面状(エアーカーテン状)にして吹き付けることにより、従来装置では吸塵することが難しかった切粉の飛散をより確実に防止して基板900への付着を防止することができる。
また、本実施形態によれば、切断ブレード101の基板側で回転移動している外周部分の移動方向と、基板900に対する切断ブレード101の移動方向とが同じ方向になるように、切断ブレード101を回転駆動することにより、基板900の切断効率を高めることができる。更に、切断ブレード101の外周部分が移動して切粉等の粉塵を巻き上げたとしても、その切粉等の粉塵を巻き上げた領域に、切断ユニット100のケーシング110が速やかに覆うように移動してくるため、上記切粉等の粉塵の飛散をより確実に防止できる。
また、本実施形態によれば、前記切断制御データに基づいて、基板900の表面に垂直なZ軸を中心とした切断ブレード101の側面の回転角度を制御することができるため、基板900を任意の角度でせつだんすることができる。
また、本実施形態によれば、前記切断制御データに基づいて、基板900の厚さ方向の表面から裏面まで貫通するように切断する貫通切断と、基板900の厚さ方向の表面から裏面に到達しない所定の深さまで溝を形成するように切断するハーフ切断とを切り換えるように制御することにより、基板の種類などに応じて貫通切断およびハーフ切断を切り換えて実行できる。
また、本実施形態によれば、切断ブレード101による基板900の切断中に、切断ブレード101を回転駆動する駆動源としてのモータ140の駆動条件(例えば、駆動電流)の変化を検知することにより、その検知結果に基づいて、切断ブレード101の回転の異常や切断ブレード101の寿命の到来を判断し、その判断結果を表示部310に表示してオペレータに知らせることができる。
また、上記実施形態では、基板900に対する切断ユニット100(切断ブレード101)の移動方向における下流側及び上流側の両方で基板900の表面に対する気体の吹き付けを行っているが、切断ブレード101の移動方向における下流側及び上流側のいずれか一方で基板900の表面に対する気体の吹き付けを行ってもよい。例えば、上記2つの気体吹き付け部120、130のうち切断ユニット100(切断ブレード101)の移動方向下流側の気体吹き付け部130のみ設けるように構成してもよい。
101 切断ブレード
110ケーシング
111 ブレード露出用開口
112 排気用開口
113 ダクト接続部
120、130 気体吹き付け部
121、131 本体部
122a、132a 気体出射開口
123、133 気体(エアーカーテン)
124、134 気体供給受け部
140 モータ
141 固定部材
142 回転駆動軸
143 モータ支持部
145 切断ブレードモータ駆動回路
170 Z軸方向駆動部
171 Z軸方向駆動回路
180 θ回転駆動部
181 θ回転駆動回路
191 Y軸方向駆動回路
200 装置本体
210 ワーク保持テーブル
211 基板セット領域
211a 載置面
211b 中央空隙部
211c 吸引口
211d ピン
212 吸引用気流経路
213 切断ブレード回避溝
230、240 スタンド部材
250 X軸ガイド部材
260 Y軸ガイド部材
261 X軸方向駆動回路
272 排気ダクト
270 排気ポンプ
280 エアーコンプレッサ
281 電磁バルブ
282 気体供給ホース
300 制御ユニット
301 コントローラ
305 データ記憶部
310 表示部
320 操作部
330 メモリスロット
900 基板
901 分割基板
Claims (10)
- 回転駆動可能な円板状の切断ブレードを用いてプリント基板を切断する切断方法であって、
前記切断ブレードを用いた前記プリント基板の切断を制御するための切断制御データを記憶媒体から読み出し、
前記記憶媒体から読み出した前記切断制御データに基づいて、前記切断ブレードの回転駆動と、前記プリント基板に対する該切断ブレードの接離方向の移動と、該プリント基板の表面に沿った方向における該プリント基板に対する該切断ブレードの相対的な移動と、を制御することを特徴とする切断方法。 - 請求項1の切断方法において、
前記切断制御データに基づいて、前記プリント基板の表面に垂直な軸を中心とした前記切断ブレードの側面の回転角度を制御することを特徴とする切断方法。 - 請求項1又は2の切断方法において、
前記切断制御データに基づいて、前記プリント基板の厚さ方向の表面から裏面まで貫通するように切断する貫通切断と、前記プリント基板の厚さ方向の表面から裏面に到達しない所定の深さまで溝を形成するように切断するハーフ切断とを切り換えるように制御することを特徴とする切断方法。 - 請求項1乃至3のいずれかの切断方法において、
前記切断ブレードによる前記プリント基板の切断中に、前記切断ブレードを回転駆動する駆動源の駆動条件の変化を検知することを特徴とする切断方法。 - 請求項1乃至4のいずれかの切断方法において、
前記切断ブレードを回転駆動した状態で該切断ブレードの外周を前記プリント基板に対してくい込ませながら、該プリント基板に対して該切断ブレードを相対的に移動させるときに、該プリント基板に対する該切断ブレードの相対移動方向における下流側及び上流側の少なくとも一方で、該プリント基板の表面に対して気体を吹き付け、
前記切断ブレードの周辺から気体を吸引して排出することを特徴とする切断方法。 - 回転駆動可能な円板状の切断ブレードを用いてプリント基板を切断する切断装置であって、
前記切断ブレードを回転可能に保持するブレード保持手段と、
前記切断ブレードを回転駆動する回転駆動手段と、
前記プリント基板を支持する被切断物支持手段と、
前記プリント基板に対して前記切断ブレードを接離させる接離手段と、
前記プリント基板の表面に沿った方向について、該プリント基板に対して前記該切断ブレードを相対的に移動させる相対移動手段と、
前記切断ブレードを用いた前記プリント基板の切断を制御するための切断制御データを記憶媒体から読み出すデータ読み出し手段と、
前記記憶媒体から読み出した前記切断制御データに基づいて、前記回転駆動手段による前記切断ブレードの回転駆動と、前記接離手段による前記プリント基板に対する該切断ブレードの接離方向の移動と、前記相対移動手段による該プリント基板に対する該切断ブレードの相対的な移動とを制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする切断装置。 - 請求項6の切断装置において、
前記ブレード保持手段は、前記プリント基板の表面に垂直な軸を中心として前記切断ブレードの側面の回転角度を変更可能に構成され、
前記制御手段は、前記切断制御データに基づいて、前記ブレード保持手段における前記切断ブレードの側面の回転角度を変更するように制御することを特徴とする切断装置。 - 請求項6又は7の切断装置において、
前記制御手段は、前記切断制御データに基づいて、前記プリント基板の厚さ方向の表面から裏面まで貫通するように切断する貫通切断と、前記プリント基板の厚さ方向の表面から裏面に到達しない所定の深さまで溝を形成するように切断するハーフ切断とを切り換えるように制御することを特徴とする切断装置。 - 請求項6乃至8のいずれかの切断装置において、
前記切断ブレードによる前記プリント基板の切断中に、前記切断ブレードを回転駆動する駆動源の駆動条件の変化を検知する検知手段を、さらに備えたことを特徴とする切断装置。 - 請求項6乃至9のいずれかの切断装置において、
前記プリント基板に対する該切断ブレードの相対移動方向における下流側及び上流側の少なくとも一方に、気体を出射する気体出射開口を有し、該気体出射開口から該プリント基板の表面に対して気体を吹き付ける気体吹き付け手段と、
前記切断ブレードの周辺から気体を吸引して排出する気体排出手段と、
をさらに備えたことを特徴とする切断装置。
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JP2010188597A JP2012049260A (ja) | 2010-08-25 | 2010-08-25 | 切断方法及び切断装置 |
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