JP2011018792A - ウエーハの加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属板と一体となったウエーハを切削する際、デバイスの品質と切削ブレードの寿命を低下させないウエーハの加工方法を提供する。
【解決手段】複数の分割予定ラインによって区画された領域にデバイスが形成されたウエーハの裏面に金属板が貼着されたウエーハを分割する加工方法であって、金属板60の上面の分割予定ラインに対応する領域に切削ブレード56の切刃の逃げ溝64を形成する工程と、逃げ溝64がウエーハWの分割予定ラインに整列するようにウエーハWの裏面を金属板60の上面に貼着して一体化する工程と、金属板60の下面60bの分割予定ラインに対応する領域に金属板60の切削に適した切削ブレード56の切刃により逃げ溝64に達する深さで金属板60のみを切削する工程と、ウエーハの表面の分割予定ラインに対応する領域にウエーハの切削に適した切削ブレードにより逃げ溝に達する深さでウエーハのみを切削する工程と、を具備した。
【選択図】図11

Description

本発明は、裏面に金属板が貼着されたウエーハを個々のデバイスに分割することで裏面に金属片が配設されたデバイスを形成するウエーハの加工方法に関する。
格子状に形成された複数の分割予定ライン(ストリート)によって区画された複数の領域にそれぞれIC、LSI等のデバイスが形成された半導体ウエーハは、ダイシング装置(切削装置)によって個々のデバイスに分割され、分割されたデバイスは携帯電話、パソコン、ICカード等の電気機器に広く利用されている。
ウエーハは個々のデバイスに分割される前に、デバイスの熱特性等を向上させるために、ウエーハの裏面が研削装置により研削されてウエーハの厚みが100μm前後に形成される。
そして、特にICカードに使用されるデバイスは曲げ、衝撃、押圧等の外力に耐えられるように、デバイスの裏面にボンド剤を介して200μm前後の厚みを有するSUS等の金属片が配設されている。
デバイスの裏面に金属片を効率良く配設するために、ウエーハの裏面にSUS等の金属板をボンド剤により貼着し、その後切削ブレードを備えた切削装置によってウエーハと共に金属板も同時に切削して、裏面に金属片が配設された個々のデバイスに分割する技術が知られている(特開2003−92303号公報参照)。
特開2003−92303号公報
しかし、ウエーハはシリコン等の脆性材料で形成されているのに対して金属板は剛性が高く粘りもあることから、特許文献1に開示されたようにウエーハを切削する切削ブレードで金属板も一緒に切削すると、発熱してデバイスの品質を低下させるという問題がある。また、このような切削方法では切削ブレードの寿命を著しく低下させる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、金属板と一体となったウエーハを切削する際に、デバイスの品質を低下させないとともに切削ブレードの寿命を低下させることのないウエーハの加工方法を提供することである。
本発明の第1の側面によると、格子状に形成された複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にそれぞれデバイスが形成されたウエーハの裏面に金属板が貼着されて一体化されたウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法であって、金属板の上面の該分割予定ラインに対応する領域に切削ブレードの切刃が逃げる逃げ溝を形成する逃げ溝形成工程と、該逃げ溝がウエーハの分割予定ラインに整列するように該金属板をウエーハに対して位置づけて、ウエーハの裏面を該金属板の上面に貼着して一体化する一体化工程と、ウエーハと一体になった該金属板の下面の該分割予定ラインに対応する領域に該金属板の切削に適した切削ブレードの切刃を位置づけて、前記逃げ溝に達する深さで該金属板のみを切削する金属板切削工程と、該金属板と一体となったウエーハの表面の該分割予定ラインに対応する領域にウエーハの切削に適した切削ブレードの切刃を位置づけて、前記逃げ溝に達する深さでウエーハのみを切削するウエーハ切削工程と、を具備したことを特徴とするウエーハの加工方法が提供される。
本発明の第2の側面によると、格子状に形成された複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にそれぞれデバイスが形成されたウエーハの裏面に金属板が貼着されて一体化されたウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法であって、ウエーハの裏面の該分割予定ラインに対応する領域に切削ブレードの切刃が逃げる逃げ溝を形成する逃げ溝形成工程と、ウエーハの外径と該金属板の外径とを対応させてウエーハの裏面を該金属板の上面に貼着して一体化する一体化工程と、ウエーハと一体になった該金属板の下面の該分割予定ラインに対応する領域に該金属板の切削に適した切削ブレードの切刃を位置づけて、前記逃げ溝に達する深さで該金属板のみを切削する金属板切削工程と、該金属板と一体となったウエーハの表面の該分割予定ラインに対応する領域にウエーハの切削に適した切削ブレードの切刃を位置づけて、前記逃げ溝に達する深さでウエーハのみを切削するウエーハ切削工程と、を具備したことを特徴とするウエーハの加工方法が提供される。
好ましくは、金属板切削工程の後にウエーハ切削工程を実施する場合には、金属板切削工程の後に金属板の下面側を支持部材で支持してウエーハ切削工程を遂行する。或いは、ウエーハ切削工程の後に金属板切削工程を実施する場合には、ウエーハ切削工程の後にウエーハの表面側を支持部材で支持して金属板切削工程を遂行するのが好ましい。
好ましくは、ウエーハの切削に適した切削ブレードは、ダイアモンド砥粒をニッケルめっきで固定した電鋳ブレードから構成され、金属板の切削に適した切削ブレードは、ダイアモンド砥粒をレジンボンドで固定したレジンブレードから構成される。
本発明によると、ウエーハの裏面又は金属板の上面に切削ブレードの接触を避ける逃げ溝を形成してからウエーハと金属板を一体化し、金属板を切削する際は金属の切削に適した切削ブレードで金属板のみを切削し、ウエーハを切削する際はウエーハの切削に適した切削ブレードでウエーハのみを切削するようにしたので、個々に分割されたデバイスの品質を低下させることがないとともに、切削ブレードの寿命を低下させることがない。
本発明のウエーハの加工方法を実施するのに適した切削装置の外観斜視図である。 ハブブレードをスピンドルに装着する様子を示す分解斜視図である。 ハブブレードがスピンドルに装着された状態の斜視図である。 レジンブレード(ワッシャーブレード)をスピンドルに装着する様子を示す分解斜視図である。 レジンブレードがスピンドルに装着された状態の斜視図である。 半導体ウエーハと該半導体ウエーハと同一直径の金属板を示す図である。 金属板の上面に分割予定ラインに対応する逃げ溝を形成する様子を示す説明図である。 図8(A)は一本の逃げ溝を金属板の最外周において下面まで貫通させた金属板の平面図、図8(B)は図8(A)の8B−8B線断面図である。 図9(A)はウエーハを逃げ溝の形成された金属板に貼着する様子を示す分解斜視図、図9(B)は図9(A)のB部分の拡大図である。 ウエーハが金属板と一体化された一体化ウエーハの斜視図である。 図11(A)は金属板の切削に適した切削ブレードで金属板のみを切削する様子を示す説明図、図11(B)は金属板切削時の拡大断面図である。 図12(A)はウエーハの切削に適した切削ブレードでウエーハのみを切削する様子を示す説明図、図12(B)はウエーハ切削時の拡大断面図である。 図13(A)はウエーハのみを先に切削する実施形態の拡大断面図、図13(B)はウエーハを切削した後に金属板のみを切削している状態の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明のウエーハの切削方法を実施するのに適した切削装置2の外観を示している。切削装置2の前面側には、オペレータが加工条件等の装置に対する指示を入力するための操作手段4が設けられている。装置上部には、オペレータに対する案内画面や後述する撮像手段によって撮像された画像が表示されるCRT等の表示手段6が設けられている。
8はウエーハカセットであり、ウエーハカセット8中にはダイシングテープを介して環状フレームに支持された半導体ウエーハが複数枚(例えば25枚)収容される。ウエーハカセット8は上下動可能なカセットエレベータ9上に載置される。
ウエーハカセット8の後方には、ウエーハカセット8から切削前のウエーハWを搬出するとともに、切削後のウエーハをウエーハカセット8に搬入する搬出入手段10が配設されている。ウエーハカセット8と搬出入手段10との間には、搬出入対象のウエーハが一時的に載置される領域である仮置き領域12が設けられており、仮置き領域12には、ウエーハWを一定の位置に位置合わせする位置合わせ手段14が配設されている。
仮置き領域12の近傍には、ウエーハWと一体となったフレームFを吸着して搬送する旋回アームを有する搬送手段16が配設されており、仮置き領域12に搬出されたウエーハWは、搬送手段16により吸着されてチャックテーブル18上に搬送され、このチャックテーブル18に吸引されるとともに、複数の固定手段(クランプ)19によりフレームFが固定されることでチャックテーブル18上に保持される。
チャックテーブル18は、回転可能且つX軸方向に往復動可能に構成されており、チャックテーブル18のX軸方向の移動経路の上方には、ウエーハWの切削すべきストリートを検出するアライメント手段20が配設されている。
アライメント手段20は、ウエーハWの表面を撮像する撮像手段22を備えており、撮像により取得した画像に基づき、パターンマッチング等の処理によって切削すべきストリートを検出することができる。撮像手段22によって取得された画像は、表示手段6に表示される。撮像手段22は可視光線で撮像する通常のカメラの他に赤外線カメラを備えている。
アライメント手段20の左側には、チャックテーブル18に保持されたウエーハWに対して切削加工を施す切削手段24が配設されている。切削手段24はアライメント手段20と一体的に構成されており、両者が連動してY軸方向及びZ軸方向に移動する。
切削手段24は、回転可能なスピンドル26の先端に切削ブレード28が装着されて構成され、Y軸方向及びZ軸方向に移動可能となっている。切削ブレード28は撮像手段22のX軸方向の延長線上に位置している。
25は切削が終了したウエーハWを洗浄装置27まで搬送する搬送手段であり、洗浄装置27では、ウエーハWを洗浄するとともにエアノズルからエアを噴出させてウエーハWを乾燥する。
図2を参照すると、ブレードマウント36がその先端に固定されたスピンドル26と、切削ブレード28との装着関係を示す分解斜視図が示されている。切削手段(切削ユニット)24のスピンドルハウジング32中にスピンドル26が回転可能に収容されている。
ブレードマウント36は、ボス部38と、ボス部38と一体的に形成された固定フランジ40とから構成される。ボス部38には雄ねじ42が形成されている。ブレードマウント36は、ブレードマウント36の装着穴をスピンドル26の図示しない先端小径部及びテーパ部に挿入して、ナット44をスピンドル26の先端小径部に形成された雄ねじに螺合して締め付けることにより、スピンドル26の先端部に取り付けられる。
切削ブレード28の装着穴52をブレードマウント36のボス部に挿入し、固定ナット54をボス部38の雄ねじ42に螺合して締め付けることにより、図3に示すように切削ブレード28はスピンドル26に取り付けられる。
切削ブレード28はハブブレードとよばれ、円形ハブ48を有する円形基台46の外周にダイアモンド砥粒をニッケルめっきで固定した切刃50を有する電鋳ブレードである。切削ブレード28の切刃50は20〜30μmの厚みを有している。
図4を参照すると、ワッシャー状の切削ブレード56をスピンドル26に装着する様子を示す分解斜視図が示されている。切削ブレード56はダイアモンド砥粒をレジンボンドで固定したレジンブレードであり、50〜100μmの厚みを有している。
ブレードマウント36のボス部38に切削ブレード(レジンブレード)56を挿入し、更に着脱フランジ58をボス部38に挿入して、固定ナット54を雄ねじ42に螺合して締め付けることにより、図5に示すように切削ブレード56は固定フランジ40と着脱フランジ58により両側から挟まれてスピンドル26に取り付けられる。
図6を参照すると、半導体ウエーハWと、半導体ウエーハWと同一直径を有するSUS等から形成された金属板60が示されている。半導体ウエーハWはその表面に第1のストリート(分割予定ライン)S1と第2のストリート(分割予定ライン)S2とが直交して形成されており、第1のストリートS1と第2のストリートS2とによって区画された領域に多数のデバイスDが形成されている。ウエーハWはその裏面が研削装置により研削されて約100μm程度の厚みに形成されている。一方、金属板60は約200μm程度の厚みを有している。
本実施形態のウエーハの加工方法では、まず図7に示すように金属板60をチャックテーブル18で吸引保持し、切削ブレード(レジンブレード)56により金属板60の上面60aの分割予定ラインに対応する領域に、後でフルカットするときの切削ブレードの切刃が逃げる深さ20〜30μmの逃げ溝64を形成する。
この時、金属板60の一番端に形成する逃げ溝64は、半導体ウエーハWの一番端のストリートS1からウエーハ外周までの距離を測定し、この距離と同一となるようにレジンブレード56をアライメントして一番端の逃げ溝64を形成する。この逃げ溝64形成時には、切削ブレード56を矢印A方向に回転させながらチャックテーブル18を矢印X方向に加工送りして逃げ溝64を形成する。
一番端の逃げ溝64を形成したならば、切削手段24をウエーハWのストリートピッチずつインデックス送りしながら、第1のストリートS1に対応する逃げ溝64を次々に切削する。第1のストリートS1に対応する逃げ溝64の形成が終了したならば、チャックテーブル18を90度回転して、第2のストリートS2に対応する逃げ溝64を金属板60の上面60aに形成する。
この逃げ溝64の形成時に、第1のストリートS1及び第2のストリートS2のそれぞれに対応する少なくとも一本の逃げ溝64については、図8に示すようにその両端部で逃げ溝64が上面60aから下面60bまで貫通する貫通溝65となるように金属板60を切削する。この貫通溝65は後の工程で金属板60をフルカットするときのアライメントに使用される。
金属板60の上面60aに格子状に複数の逃げ溝64を形成したならば、図9(A)に示すように逃げ溝64がウエーハWのストリートS1,S2に整列するように金属板60をウエーハWに対して位置づけて、ウエーハWの裏面を金属板60の上面60aにボンド剤で貼着してウエーハWと金属板60を一体化する。
図9(B)は図9(A)のB部分の拡大図であり、一本の逃げ溝64はその端部において金属板60の上面60aから下面60bに貫通する貫通溝65となっていることが示されている。ウエーハWが金属板60と一体化されて一体化ウエーハ(貼り合わせウエーハ)68となった状態が図10に示されている。
次に、図11(A)に示すようにチャックテーブル18で一体化ウエーハ68のウエーハW側を吸引保持し、ウエーハWと一体になった金属板60の下面60bのストリートS1に対応する領域に金属板60の切削に適した切削ブレード(レジンブレード)56の切刃を位置づけて、図11(B)に示すように逃げ溝64に達する深さで金属板60のみを切削する金属板切削工程を実施する。
この金属板切削工程では、まず図8に示した貫通溝65を目印として貫通溝65に連続する逃げ溝64に一致するようにレジンブレード56をアライメントして金属板60のみをフルカットする。
一本のフルカット切削が完了したならば、次いでこの切削溝70を基に切削手段24をストリートピッチずつインデックス送りして第1のストリートS1に対応する全ての領域で逃げ溝64に達する深さで金属板60のみを次々と切削する。
この切削が終了すると、チャックテーブル18を90度回転してから、第2のストリートS2に対応する全ての領域に逃げ溝64に達する深さで金属板のみを切削する切削溝70を形成する。
金属板切削工程が終了したならば、図12(A)に示すように一体化ウエーハ68の金属板60を支持部材で支持する。即ち、外周部が環状フレームFに装着された粘着テープ(ダイシングテープ)Tに金属板60を貼着して、一体化ウエーハ68を環状フレームFとダイシングテープとで構成される支持部材で支持する。
次いで、図1に示したチャックテーブル18上に一体化ウエーハ68を搭載してチャックテーブル18で一体化ウエーハ68を吸引保持し、クランプ19で環状フレームFをクランプして固定する。
次いで、金属板60と一体となったウエーハWの表面W1の第1のストリートS1に対応する領域にウエーハWの切削に適した切削ブレード28の切刃(電鋳ブレード)50を位置づけて、逃げ溝64に達する深さでウエーハWのみを切削する。
ストリートピッチずつ切削ブレード28をインデックス送りして第1のストリートS1を全て切削する。次いで、チャックテーブル18を90度回転して第2のストリートS2を全て切削する。
図11に示した金属板切削工程と図12に示したウエーハ切削工程を全てのストリートS1,S2に沿って実施することにより、一体化ウエーハ68を裏面に金属片が配設された個々のデバイスDに分割することができる。
上述した実施形態では、図11に示した金属板切削工程を図12に示したウエーハ切削工程よりも先に実施しているが、本発明ではこの順序を入れ替えてもよい。即ち、図13(A)に示すように、切削ブレード28の切刃(電鋳ブレード)50を使用して逃げ溝64に達する深さでウエーハWのみを切削するウエーハ切削工程を実施してから、図13(B)に示すように全体が切刃からなるレジンブレード56を使用して逃げ溝64に達する深さで金属板60のみを切削する金属板切削工程を実施してもよい。
尚、この変形例の場合には、金属板60の切削完了後に分割された個々のデバイスDが飛び散らないように、ウエーハWの表面を支持部材で支持する。即ち、図12(A)に示すような外周部が環状フレームFに装着されたダイシングテープTに金属板60を貼着して支持する。
上述した実施形態では、逃げ溝64を金属板60に形成しているが、ウエーハWの裏面から赤外線カメラを備えたアライメント手段を用いてストリートを検出してウエーハWの裏面W2に逃げ溝を形成するようにしてもよい。この場合には、金属板60切削時のアライメントとなる目印が金属板60に形成されていないため、通常のチャックテーブル18の構成ではアライメントが困難である。
そこでこの場合には、チャックテーブル18に代わって透明チャックテーブルを採用し、チャックテーブルの下側からウエーハWのストリートS1,S2を撮像して金属板60切削時のアライメントを実施するようにすればよい。
また、図1に示した切削装置2を使用して上述した実施形態を実施する場合には、図11(A)に示した切削ブレード56をスピンドル26から取り外して図12(A)に示した切削ブレード28をスピンドル26に装着する必要があるが、スピンドルを二つ有する2スピンドルタイプの切削装置により本発明を実施するようにすれば、切削ブレードの交換が必要なく生産効率を向上することができる。
上述した本発明の実施形態によると、ウエーハWの裏面又は金属板60の上面60aに切削ブレードの接触を避ける逃げ溝64を形成してから、ウエーハWの裏面を金属板60の上面60aに貼り合わせて一体化ウエーハ68を形成する。
そして、金属板60を切削する際は金属の切削に適した切削ブレード(レジンブレード)56で金属板60のみを切削し、ウエーハWを切削する際にはウエーハWの切削に適した切刃(電鋳ブレード)50を有する切削ブレード28でウエーハWのみを切削するようにしたので、デバイスの品質を低下させることがないとともに、金属板60とウエーハWとを同一のブレードで切削することがないので切削ブレードの寿命を低下させることがない。
2 切削装置
18 チャックテーブル
24 切削手段(切削ユニット)
26 スピンドル
28 切削ブレード
50 切刃(電鋳ブレード)
56 切削ブレード(レジンブレード)
W ウエーハ
60 金属板
64 逃げ溝
68 一体化ウエーハ
70,71 切削溝

Claims (5)

  1. 格子状に形成された複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にそれぞれデバイスが形成されたウエーハの裏面に金属板が貼着されて一体化されたウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法であって、
    金属板の上面の該分割予定ラインに対応する領域に切削ブレードの切刃が逃げる逃げ溝を形成する逃げ溝形成工程と、
    該逃げ溝がウエーハの分割予定ラインに整列するように該金属板をウエーハに対して位置づけて、ウエーハの裏面を該金属板の上面に貼着して一体化する一体化工程と、
    ウエーハと一体になった該金属板の下面の該分割予定ラインに対応する領域に該金属板の切削に適した切削ブレードの切刃を位置づけて、前記逃げ溝に達する深さで該金属板のみを切削する金属板切削工程と、
    該金属板と一体となったウエーハの表面の該分割予定ラインに対応する領域にウエーハの切削に適した切削ブレードの切刃を位置づけて、前記逃げ溝に達する深さでウエーハのみを切削するウエーハ切削工程と、
    を具備したことを特徴とするウエーハの加工方法。
  2. 格子状に形成された複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にそれぞれデバイスが形成されたウエーハの裏面に金属板が貼着されて一体化されたウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法であって、
    ウエーハの裏面の該分割予定ラインに対応する領域に切削ブレードの切刃が逃げる逃げ溝を形成する逃げ溝形成工程と、
    ウエーハの外径と該金属板の外径とを対応させてウエーハの裏面を該金属板の上面に貼着して一体化する一体化工程と、
    ウエーハと一体になった該金属板の下面の該分割予定ラインに対応する領域に該金属板の切削に適した切削ブレードの切刃を位置づけて、前記逃げ溝に達する深さで該金属板のみを切削する金属板切削工程と、
    該金属板と一体となったウエーハの表面の該分割予定ラインに対応する領域にウエーハの切削に適した切削ブレードの切刃を位置づけて、前記逃げ溝に達する深さでウエーハのみを切削するウエーハ切削工程と、
    を具備したことを特徴とするウエーハの加工方法。
  3. 該金属板切削工程の後に該ウエーハ切削工程を実施する場合には、該金属板切削工程の後に該金属板の下面側を支持部材で支持して該ウエーハ切削工程を遂行する請求項1又は2記載のウエーハの加工方法。
  4. 該ウエーハ切削工程の後に該金属板切削工程を実施する場合には、該ウエーハ切削工程の後に該ウエーハの表面側を支持部材で支持して該金属板切削工程を遂行する請求項1又は2記載のウエーハの加工方法。
  5. ウエーハの切削に適した該切削ブレードは、ダイアモンド砥粒をニッケルめっきで固定した電鋳ブレードから構成され、
    該金属板の切削に適した該切削ブレードは、ダイアモンド砥粒をレジンボンドで固定したレジンブレードから構成される請求項1〜4の何れかに記載のウエーハの加工方法。
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