JP2010537174A - チップテスタ、タイミング情報を提供する方法、試験機器セット、伝搬遅延情報を後処理する装置、遅延情報を後処理する方法、チップ試験構成、及び被検体を試験する方法。 - Google Patents

チップテスタ、タイミング情報を提供する方法、試験機器セット、伝搬遅延情報を後処理する装置、遅延情報を後処理する方法、チップ試験構成、及び被検体を試験する方法。 Download PDF

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Abstract

チップテスタに接続された少なくとも2つの被検体を試験するチップテスタは、チップテスタのチャネルについてタイミング情報を生成するタイミング計算部を備える。タイミング計算部は、チップテスタの第1のチャネルポートから第1の被検体の第1の端子までの伝搬遅延と、チップテスタの第1のチャネルポートから第2の被検体の第2の端子までの伝搬遅延との差を表す伝搬遅延差情報を取得するように構成される。タイミング計算部は、伝搬遅延差情報に基づいて、第1の被検体、あるいは第2の被検体へ接続されたチップテスタの第2のチャネルについてタイミング情報を提供するように構成される。チャネルモジュール構成部は、タイミング情報に基づいて、チップテスタの第2のチャネルを構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、概してチップテスタと、タイミング情報を提供する方法と、試験機器セットと、伝搬遅延情報を後処理する装置と、遅延情報を後処理する方法と、チップ試験構成と、被検体を試験する方法と、に関する。
本発明は、一実施形態において駆動部共用試験環境における機器遅延較正に関する。
装置試験の分野では、複数の被検体を共通の線に接続することが好ましい場合がある。この場合、少なくとも2つの被検体の端子はチップテスタの共通チャネルに接続されることになる。通常これらの端子は共用端子と称される。ただし、好ましくは一部の被検体端子は個別の(不共有又は非共有の)線を通じてチップテスタのチャネルに接続される。従って、典型的構成における被検体には、共用線を通じてチップテスタに接続される共用端子と、非共用線を通じてチップテスタのチャネルに接続される非共用端子の両方がある。
ただし、複数の被検体で線を共用して1つのチャネルに接続すると、信頼性の高い試験結果を得るにおいて多大な困難をともなう。
従って、本発明のいくつかの実施形態の目的は、被検体の試験の概念を改善することにある。
かかる目的は、請求項1に係るチップテスタ、請求項22に係るチップテスタのタイミングを調整するための情報を提供する方法、請求項24に係る複数の伝搬遅延値を後処理する装置、請求項32に係る複数の伝搬遅延値を後処理する方法、請求項33に係るチップ試験構成、及び請求項36に係る2つの被検体を同時に試験する方法、によって解決される。
本発明の一実施形態では、少なくとも2つの被検体を試験するチップテスタを作製する。このチップテスタは、第1のチャネルと、第2のチャネルと、チップテスタのチャネルについてタイミング情報を生成するタイミング計算部と、チャネルモジュール構成部を備える。タイミング計算部は、チップテスタのチャネルについてタイミング情報を生成するように構成され、更にチップテスタの第1のチャネルポートから第1の被検体(DUT)の第1の端子までの伝搬遅延と、チップテスタの第1のチャネルポートから第2の被検体の第1の端子までの伝搬遅延との差を表す伝搬遅延差情報を取得するように構成される。タイミング計算部は、伝搬遅延差情報に基づいて、第1の被検体、あるいは第2の被検体へ接続されたチップテスタの第2のチャネルについてタイミング情報を提供するように構成される。チャネルモジュール構成部は、タイミング情報に基づいて、チップテスタの第2のチャネルを設定するように構成される。
更に、本発明は並行する独立請求項に係る手段及び方法を提供する。さらに、本発明の実施形態は従属請求項により定義される。
添付の図面を参照して、本発明の実施形態を以下に参照する。
本発明の一実施形態に係るチップテスタの概略図である。 本発明の実施形態に係る2つの被検体からなる構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る2つの被検体からなる構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る2つの被検体からなる構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る2つの被検体に接続されたチップテスタの概略ブロック図である。 本発明の一実施形態に係るチップテスタのチャネルポートに存在する例示的波形のグラフ表示を示す図である。 本発明の一実施形態に係るチップテスタのチャネルポートに存在する例示的波形のグラフ表示を示す図である。 本発明の一実施形態に係るチップテスタのチャネルポートに存在する例示的波形のグラフ表示を示す図である。 本発明の一実施形態に係るチップテスタの複数のチャネルポートに存在する例示的波形のグラフ表示を示す図である。 本発明の一実施形態に係る第1の被検体の端子に存在する例示的波形のグラフ表示を示す図である。 本発明の一実施形態に係る第2の被検体の端子に存在する例示的波形のグラフ表示を示す図である。 本発明の一実施形態に係るチップテスタに存在する出力波形とサンプル基準時間のグラフ表示を示す図である。 本発明の一実施形態に係る伝搬遅延値を後処理する装置の概略ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る実dutボードとこれに対応する原伝搬遅延値ファイルのグラフ表示を示す図である。 本発明の一実施形態に係る有効dutボードとこれに対応する有効伝搬遅延値ファイルのグラフ表示を示す図である。 本発明の一実施形態に係る別の有効被検体ボードとこれに対応する有効伝搬遅延値ファイルのグラフ表示を示す図である。 2つのdutを試験する拡張構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る平均化伝搬遅延差値を算出する平均化手法のグラフ表示を示す図である。 本発明の一実施形態に係るdutボードセットのグラフ表示を示す図である。 本発明の一実施形態に係る3つ以上の被検体を含むdutボードのグラフ表示を示す図である。 dutボードの特性を表す本発明の方法のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るチップテスタのタイミングを調整するためタイミング情報を提供する方法のフローチャートである。
図1は、本発明の一実施形態に係るチップテスタの概略ブロック図である。図1のチップテスタは、その全体を100と称する。チップテスタ100は、伝搬遅延差情報112を取得する(読み取る、又は測定する等)ように構成されたタイミング計算部110を備える。タイミング計算部110は更に、チャネルモジュール構成部120へタイミング情報114を提供するように構成される。チップテスタ100は更に、第1のチャネル130と第2のチャネル132を備え、第1のチャネル130のdut端子は第1のチャネルポート134へ配線され、第2のチャネル132のdut端子は第2のチャネルポート136へ配線される。また、第2のチャネル132はチャネルモジュール構成部120からタイミング設定情報140を受信するため、ケーブルによりチャネルモジュール構成部120に接続される。必要に応じて、第1のチャネル130もまたチャネルモジュール構成部120に接続できる。
更に、チップテスタ100に接続された第1の被検体150と第2の被検体160とが図1のグラフ表示に示されていることに留意されたい。ただし、当然ながら被検体150、160がチップテスタの一部ではないことに留意されたい。しかし、第1の被検体150の第1の端子152はチップテスタ100の第1の端子ポートに接続され、第2の被検体160の第1の端子162もまたチップテスタ100の第1のチャネルポート134に接続されている。更に好ましくは(ただし必須ではなく)、第2の被検体160の第2の端子164(入力端子、又は出力端子、又は入/出力端子)は、ケーブルによりチップテスタ100の第2のチャネルポート136に接続される。あるいは、第1の被検体150の第2の端子154(入力端子、又は出力端子、又は入/出力端子)が第2のチャネルポート136に接続される。
以上の構造的説明に基づいて、チップテスタ100の機能性を引き続き説明する。伝搬遅延差情報112は好ましくは、チップテスタの第1のチャネルポート134から第1の被検体150の第1の端子152までの伝搬遅延と、チップテスタの第1のチャネルポート134から第2の被検体の第1の端子162までの伝搬遅延との差を表す。つまり、チップテスタのタイミング計算部は、第1のチャネルポート134で出力され第1の被検体150と第2の被検体160への信号の伝搬遅延の差に関する情報を処理する。例えば、被検体150、160がバス状構造で第1のチャネルポート134に接続されるとすれば(例えばタップを有する共通伝送路を使用し被検体150、160の端子152、162へ信号を提供、第1のチャネルポートから各タップの距離はそれぞれ異なる)、第1のチャネルポート134と被検体150、160の端子152、162との伝搬時間に差が生じるため、この情報が意味を持つことになる。タイミング計算部110は、この伝搬遅延差情報112に基づいて、チップテスタの第2のチャネル132についてタイミング情報を提供するように構成される。チャネルモジュール構成部は、このタイミング情報114に基づいて、チップテスタ100の第2のチャネル132を構成する。その結果、第2のチャネル132のタイミングは伝搬遅延差情報112次第で調整できる。従って、第1のチャネルポートと、第1の被検体150及び第2の被検体160の端子152、162との伝搬遅延時間に差が生じても、被検体に達する信号で適切なタイミングを達成できる。
ここで、第2のチャネル132が入力チャネル、出力チャネル(駆動チャネルとも称する)、又は入/出力チャネルのいずれかになり得ることに留意されたい。また、第2のチャネル132は入力チャネル専用として、あるいは出力チャネル専用として機能するように設定される入/出力チャネルであってもよい。
本発明の特定の実施形態に使用可能な被検体の種々の構造について以下で説明する。
図2aは、第1のdut構成の概略ブロック図である。第1のdut150aは第1の入力端子152aと第2の入力端子154aを備える。第2の被検体160aは、第1の入力端子162aと第2の入力端子164aを備える。ここで、第1のdut150aの第1の入力端子152aと第2のdut160aの第1の入力端子162aが、いずれもチップテスタの出力チャネル(駆動チャネル)130aに接続されていることに留意されたい。また、第1のdut150aの第2の入力ポート154aはチップテスタの第2の出力ポート132aへケーブルにより接続(又は電気的に接続)されている。第2のdut160aの第2の入力ポート164aは、更にチップテスタの第3の出力ポート138aに接続されている。また、出力チャネル(駆動チャネル)130a(又はチャネルポート)と第1のdut150の入力端子152aとの間の伝搬遅延はΔtp1と称する。また、出力チャネル(駆動チャネル)130a(又はチャネルポート)と第2のdut160aの第1の入力端子162aとの間の伝搬遅延はΔtp2と称する。
当然ながら、dut150a、160aは出力を備えることもあるが、ここでは簡潔さを図るため図示していない。それらのdut出力に存在する信号は、例えばチップテスタへ入力され、それを元にdutが所望の仕様を満たすか否かを判断することができる。
ここで、第1の出力チャネル(駆動チャネル)130aは、一実施形態において第1のチャネル130と同じであってもよいことに留意されたい。また、第2の出力チャネル(駆動チャネル)132aは第2のチャネル132と同じであってもよい。
図2bは別のdut構成の概略ブロック図である。第1のdut150bは入力端子152bと出力端子154bを備える。第2のdut160bは入力端子162bと出力端子164bを備える。第1及び第2のdut150b、160bの入力端子152b、162bは、いずれもチップテスタの出力チャネル130bに接続されている。出力チャネル130bと入力端子152b、162bとの間の伝搬遅延もまたΔtp1及びΔtp2と称する。
また、第1のdut150bの出力端子154bは、チップテスタの第1の入力チャネル132b(又は入力として構成された入/出力チャネル)と結合される(又は電気的に接続される)。同様に、第2のdut160の出力端子164bは、チップテスタの入力チャネル(又は入力として構成された入/出力チャネル)138bと結合される(又は電気的に接続される)。
出力チャネル130bは第1のチャネル130と同じであってもよく、入力チャネル132bが第2のチャネル132と同じであってもよいことに留意されたい。
図2cは、別のdut構成のグラフ表示を示す図であり、それは例えば高速dut試験に使用できる。図2cに示す構成ではdut入力ピンの一部が共用され、それぞれのdutは更に、少なくとも1つの非共用入力と少なくとも1つの非共用出力を備える。第1のdut150cは第1の共用入力152c、第2の共用入力153c、第1の非共用入力154c、第2の非共用入力155c、第1の出力156c、及び第2の出力157cを備える。同様に、第2のdut160cは第1の共用入力162c、第2の共用入力163c、第1の非共用入力164c、第2の非共用入力165c、第1の出力166c、及び第2の出力167cを備える。第1のdut150cの第1の共用入力152cと第2のdut160cの第1の共用入力162cは、いずれも第1の共用バス線170cによりチップテスタの第1の出力チャネル134cに接続される。同様に、第1のdut150cの第2の共用入力153cと第2のdut160cの第2の共用入力163cは、いずれも第2の共用バス線171cによりチップテスタの第1の出力チャネル135cに接続される。また、第1のdut150cの第1の出力156cはチップテスタの第1の入力チャネル172cに接続され、第1のdut150cの第2の出力157cはチップテスタの第2の入力チャネル173cに接続され、第2のdut160cの第1の出力166cはチップテスタの第3の入力チャネル174cに接続され、第2のdut160cの第2の出力167cはチップテスタの第4の入力チャネル175cに接続される。第1のdut150cの第1の非共用入力154cはチップテスタの第3の出力チャネル176cに接続され、第1のdut150cの第2の非共用入力155cはチップテスタの第4の出力チャネル177cに接続され、第2のdut160cの第1の非共用入力164cはチップテスタの第5の出力チャネル178cに接続され、第2のdut160cの第2の非共用入力165cはチップテスタの第6の出力チャネル179cに接続される。
要約すると、dut150c、160cはそれぞれ少なくとも1つの(この例では2つの)共用入力を備え、第1のdut150cの共用入力と第2のdut160cの共用入力はチップテスタの同じ出力チャネルに接続される。dut150c、160cの出力は、チップテスタの入力チャネルへ個別に接続される。入力チャネルはテスタ受信部を備える。通常であれば第1のdut150cの少なくとも1つの出力がチップテスタの入力チャネルに接続されることに留意されたい。また、dut150c、160cは、チップテスタの出力チャネルへ個別に接続された少なくとも1つの(この例では2つの)非共用入力を備える。換言すると、第1の被検体と第2の被検体との内いずれか一方の被検体の入力へケーブルにより接続される、チップテスタの出力チャネルが少なくとも1つは存在する。以下において、かかるチップテスタの出力チャネルを非共用試験チャネルと称することがある。チップテスタの第1の非共用試験チャネルが第2の被検体160cの入力端子ではなく第1の被検体150cの入力端子に接続されていること、そしてチップテスタの第2の非共用試験チャネルが第1のdut150cの入力端子ではなく第2の被検体160cの入力端子に接続されていることに留意されたい。
本明細書においては、テスタ出力チャネルを簡潔にテスタ駆動部と称することがある。テスタ入力チャネルは簡潔にテスタ受信部と称する。
また、共用バス線170c、171cは必要に応じて終端される。共用バス線170c、171cの終端は、例えば終端抵抗180c、182cを備える。同終端は必要に応じて終端電圧源181c、183cを更に備える。
駆動部共用が機器遅延較正に与える構造的影響を、図2cを参照しつつ以下に説明する。
好適な実施形態においては、図2a、2b、及び2cに示す構造が被検体ボード(dutボード)上に実装され、チップテスタのチャネルとdutとの接続が、dutボード上に配線された伝送路と、dutボードとdut端子との間に電気的接続を提供するように構成された電気コネクタとからなることに留意されたい。電気コネクタは、例えば取り外し可能な電気的接点を提供する試験ソケットでもよい。電気コネクタはまた、電気的接続を提供するように構成されたネイルまたはチップを備えてもよい。ただし、それとはタイプの異なるコネクタを使用することもできる。dutインターフェイス(dutボード)で駆動部共用(つまり、複数dutの入力端子をチップテスタの1つの共用出力チャネルに接続すること)を実装する場合は、デバイス入力ピン又はデバイス入力端子を2種類に区別できる。すなわち、非共用テスタ駆動チャネル又は非共用テスタ出力チャネルに接続される入力ピン(入力端子)(いわゆる非共用dut入力)と、共用テスタ駆動チャネル又は共用テスタ出力チャネルに接続される入力ピン(入力端子)(いわゆる共用dut入力)である。受信チャネルは一実施形態では共用されない。デバイス(dut)の非共用入力は、テスタ駆動チャネル又はテスタ出力チャネルへ1対1で接続される従来の入力ピンである。いわゆる「デイジーチェーン共用」の場合は、1デバイスの共用入力が共用バスの線に接続される。一実施形態においては、N個のデバイスからなる1群の共用入力が1本の共用バス(共用バス線)に接続される。一実施形態においては、共用バスの各線が1つのテスタ駆動チャネルに接続される。従って、一実施形態においては、1つのテスタ駆動チャネルでN個の共用入力を駆動することになる。別の実施形態においては、M個のデバイスの並列試験に対処するため、多数の共用バスがdutインターフェイス(dutボード)上に存在する。従って、インターフェイス(dutボード)上にあるK本の共用バスはK=M/Nである。Nは「共用率」と称することもある。
一実施形態においては、高速を実現するため共用バスの線を終端伝送路として運用する。バスの1つの線に接続するN個の共用入力によって伝送路に至るタップが形成される。本発明の一実施形態では、共用入力が高インピーダンスモードで運用される場合でも(例えば共用入力オンダイ終端ODTデバイスでオンダイ終端オフ)、それぞれの入力は寄生負荷をともない、共用バスに沿って伝搬する信号に歪が生じる。従って、駆動部共用を実装してメモリデバイスを試験する本発明の一実施形態では、コマンド入力や制御入力等、低速信号のみ共用入力として運用する。ただし、この概念は他の装置にも応用できる。
上述の原理を実装した2倍率駆動部共用を図2a、2b、及び2cに示す。
本発明の一実施形態によれば、メモリデバイスで駆動部共用を実装するdutインターフェイス又はdutボードは、N個のデバイスに対してK個のソケットボードを各ボードに具備する。つまり、各ソケットボードにつき1本の共用バスを実装する。共用バスとデバイスの非共用入力はケーブルによりマザーボードに接続される(ケーブルとチップテスタのチャネルモジュールとの接続はマザーボードから提供)。dutの高データ転送速度と比較的長い信号経路のため、好ましくは機器遅延較正を実施し、インターフェイス(dutボード)上の長い信号経路によって生じる伝搬遅延を補償する。ただし、機器遅延較正の実施においてはソケットボード(dutボード)上の共用バスの存在を考慮に入れなければならない。例えば、第1のdut(DUT1)の共用・非共用入力と出力について機器遅延を測定し、記憶する場合は、共用バスを駆動する駆動チャネルの機器遅延値は第1のdut(DUT1)に限り有効である。この文脈における用語「機器遅延値」は、dutボードのチップテスタポート(チップテスタ接触素子とも称する)と、dutボードのdut端子(dut接触素子)との間の伝搬遅延を指す。用語「機器遅延値」は、チップテスタチャネルポートとdutボードのdut端子(dut接触素子)との総伝搬遅延を指すこともある。しかし、第2の被検体(DUT2)の場合には共用バスに沿って第1の被検体(DUT1)から第2の被検体(DUT2)に至る信号の伝搬遅延によって更なる遅延が生じる。
ただし、第1のデバイスの機器遅延を使用する必要はない。第2、第3、あるいは第Nのデバイスの機器遅延を使用することもできる。
チップテスタの一実施形態では、共用バスを駆動する駆動チャネルでただ1つの機器遅延値が可能であり、バスに沿った更なる遅延は、好ましくは別の手段で補償する。
共用線に沿った伝搬遅延を補償する概念を以下に説明する。本説明においては図3に示すアーキテクチャを参照する。図3は、3つの被検体に接続されたチップテスタの概略ブロック図である。図3のチップテスタは、その全体を300と称する。チップテスタ300が図1のチップテスタ100に類似していることに留意されたい。このため、同じ手段・信号は同じ参照番号によって示し、繰り返しの説明は省略する。代わりに図1の説明を参照する。ただし、チップテスタ300は第3のチャネル138をも備える。第3のチャネル138には第3のチャネルポート139が対応する。また、第2のチャネルポート136が一実施形態において、第1のdut150の第2の端子154に接続されることに留意されたい。同様に、第3のチャネルポート139は第2のdut160の第2の端子164に接続されている。好適な実施形態においては、第1のdut150が第2のdut160と同じタイプのものとなることに留意されたい。換言すると、第1のdut150と第2のdut160は、例えば1組のチップの内、理想的な状況下で同一と想定される2つのサンプルである。また、第2のチャネル132と第3のチャネル138は両方とも入力チャネルであってよく、あるいは両方とも出力チャネルであってもよいことに留意されたい。定義「出力チャネル」は、出力ポートとして機能するよう(ソフトウェアにより、又はハードウェアスイッチ等により)構成された入/出力チャネルを含む。同様に、用語「入力チャネル」は入力ポートとして機能するように構成された入/出力チャネルを含む。
更に、第1のチャネルポート134と第1のdut150の第1の端子152との間の伝搬遅延は、Δtp1と称する。第1のチャネルポート134と第2のdut160の第1の端子162との間の伝搬遅延は、Δtp2と称する。第2のチャネルポート136と第1のdut150の第2の端子154との間の伝搬遅延は、Δt2と称する。第3のチャネルポート139と第2のdut160の第2の端子164との間の伝搬遅延は、Δt3と称する。
第1のdut150の第2のdut端子154と第2のdut160の第2の端子164は、以下では入力端子と仮定する。当然ながら、dut150、160は出力端子を備えることもあるが、ここでは簡潔さを図るため出力端子は図示しない。このことを受けて、第2のチャネル132と第3のチャネル138は駆動チャネルと仮定する。また、伝搬遅延Δtp1、Δtp2、Δt2、Δt3はチップテスタにとって既知と仮定する。例えばチップテスタは、前記伝搬遅延値を含むファイルを読み取るように構成できる。あるいは、例えば時間領域反射(TDR)測定を行って前記伝搬遅延値を算出するようチップテスタを構成することもできる。ただし、本発明の好適な実施形態に係るチップテスタは、主として伝搬遅延差情報112を取得するように構成される。伝搬遅延差情報112は、伝搬遅延Δtp2と伝搬遅延Δtp1との差を表すものである。そこで、タイミング計算部110は、第2のチャネル132と第3のチャネル138の相対的タイミングを定めるタイミング情報114を計算する。第2のチャネル132と第3のチャネル138のタイミングにおけるタイムシフトは、好ましくは伝搬遅延差情報112に応じて調整される。換言すると、第2のチャネル132と第3のチャネル138の信号出力における相対的タイムシフトは、伝搬遅延差情報、すなわち差Δtp2−Δtp1を考慮に入れて調整する。ただしタイミング計算部110は、別の実施形態において、第2のチャネル132と第3のチャネル138の相対的タイミングについてタイミング情報140を計算するにあたり、更なる情報、例えば伝搬遅延値Δt2及びΔt3を考慮に入れることもできる。ただし、例えば第1のdut150の第2の端子154と第2のdut160の第2の端子164の適当な非共用接続配線により、伝搬遅延値Δt2及びΔt3がほぼ同じになるとすれば、第2のチャネルと第3のチャネルとの相対的タイミングの算出において、伝搬遅延値Δt2及びΔt3は無視できる。また、第1のチャネル130のタイミング情報を計算するようタイミング計算部110を任意に(ただし必須でない)構成することもできる。チャネル130、132、138のタイミング情報を用意することにより、第1のdut150と第2のdut160に至る入力信号の相対的タイミングを調整できる。
図4a、4b、及び4cは、本発明の一実施形態に使用できるタイミング設定を説明する図である。
以下において、信号が第1のdut150に到達する時間を示すため、時間基準t=0を設定すると仮定する。ただし、これは当然ながら任意な選択であって、別の時間基準を選んでもよい。
例示的な一実施形態においては、全ての信号(エッジ、遷移等)が時間t=0に第1のdut150に到達するものとする。それに応じて、テスタはそれよりも前に該当する信号を送信する。図4aに示すように、テスタは第1のチャネルポート134で時間t=−Δtp1に信号遷移を提供する。図4bに示すように、テスタは第2のチャネルポート136で時間t=−Δtp2に信号遷移を提供する。
第2のdut160では、共用駆動部130からの信号がt=Δtp2−Δtp1に到達する。換言すると、共用駆動部130からの信号は、第1のdut150より伝搬遅延差(Δtp2−Δtp1)の分だけ遅れて第2のdut160に到達する。
通常、チップテスタは第3のチャネル138でt=−Δt3に信号(信号遷移)を提供し、これを時間t=0に第2のdut160に到達させる。ただし、本発明の一実施形態によれば、第3のチャネル138から提供される信号は(Δtp2−Δtp1)遅延されるため、この信号は共用駆動部130からの共用信号と同じ時間に、具体的にはt=Δtp2−Δtp1に到達する。
図4cは、第3のチャネル138により提供される信号を示す。
第1のチャネル130により第1のチャネルポート134にて提供される信号と、第2のチャネル132により第2のチャネルポート136にて提供される信号との時間差は次の通りである。
−Δt2+Δtp1
第3のチャネル138により第3のチャネルポート139にて提供される信号と、第2のチャネル132により第2のチャネルポート136にて提供される信号との時間差は次の通りである。
−((Δtp2+Δtp1)+Δt3−Δt2)
図4d、4e、及び4fは、さらなる有利なタイミング設定を説明するものである。第1のdut150と第2のdut160の入力信号を十分に同期させるには、タイミング計算部で伝搬遅延差情報112が、すなわちΔtp2−Δtp1が分かれば十分である。基本的な実施形態においては、タイミング計算部110からタイミング情報114が提供され、チャネルモジュール構成部120はこのタイミング情報に従い、第3のチャネル138と第2のチャネル132との伝搬遅延差情報に相当するタイムシフトを導入する。つまり、タイミング計算部110からチャネルモジュール構成部120へ提供されるタイミング情報によって、第3のチャネル138と第2のチャネル132のタイミングが設定され、第3のチャネル138は第2のチャネル132と同じ信号パターンを提供し、第3のチャネル138から提供される信号パターンは、第2のチャネル132から提供される信号パターンに対して(Δtp2−Δtp1)遅延される。一実施形態においては、関係Δt2=Δt3が満たされる。ただし、タイミング計算部110がΔt2及びΔt3に関する(任意な)情報を更に受け付ける場合は、好ましくはΔt2及びΔt3を考慮に入れてタイミング情報114を提供する。この場合は、第2のチャネル132と第3のチャネル138から提供される信号パターンのタイムシフトを、好ましくは次の通りに調整する。
Δtp2−Δtp1+Δt2−Δt3
より進歩した実施形態においては、第1のチャネル130と第2のチャネル132とのタイミング関係を設定するためのタイミング情報を提供するようにタイミング計算部110が構成される。この設定においては、伝搬遅延Δtp1と伝搬遅延Δt2に関する情報をタイミング計算部で受け付ける必要がある。ただし、伝搬遅延差情報Δtp2−Δtp1(ならびに必要に応じて伝搬遅延時間情報Δt2−Δt3)を元に第2のチャネル132と第3のチャネル138の相対的タイミングを調整すれば、dut150及び160で同じタイミング関係により信号を受信できる点に留意されたい。
タイミング計算部110は本発明の一実施形態において、伝搬遅延差情報Δtp2−Δtp1、伝搬遅延情報Δtp1、及び伝搬遅延情報Δt2を受け付ける他、Δt2−Δt3かΔt3そのものの情報を受け付けるように構成される。図4dに示すように、タイミング計算部110はこれらの情報を元に3つのチャネル130、132、138のタイミングを設定するように構成される。換言すると、第2のチャネル132を第1のチャネル130に対してΔtp1−Δtp2遅延させるためのタイミング情報を提供するようタイミング計算部を構成する。更に重要なこととして、タイミング計算部110は第3のチャネル138と第2のチャネル132のタイミングを調整するためのタイミング情報114を提供するように構成され、この調整により、第3のチャネルのタイミングは第2のチャネルのタイミングに対してΔtp2−Δtp1遅延され、もしくはΔtp2−Δtp1+Δt2−Δt3遅延される。
このようなチャネル130、132、138のタイミング設定には、第1のチャネルと第2のチャネルによって出力される波形を第1のdut150に同時に到達させ、第1のチャネルと第3のチャネルによって出力される波形を第2のdut160に同時に到達させるという効果がある。
図4dのグラフ表示が、第1のチャネル130、第2のチャネル132、及び第3のチャネル138によって出力される波形を時間との関係で説明するものであることに留意されたい。横座標410は時間を表し、縦座標412、414、416は信号を任意の単位により表す。図4dのグラフ表示には、第1のチャネル130、第2のチャネル132、及び第3のチャネル138の出力信号におけるタイミングシフトも示してある。
図4eは、図4dに示す第1のチャネル130、第2のチャネル132、及び第3のチャネル138の出力波形に応じて第1の被検体150に到達する波形のグラフ表示を示す。
横座標420は時間を表し、縦座標422、424は第1のdut150の入力端子152、154に存在する信号を任意の単位により表す。
ここで、第1のチャネル130と第2のチャネル132の出力信号のタイミングが図4dに示す通りであれば、信号が第1のdut150の入力端子152、154に同時に到達することに留意されたい。換言すると、第1のdut150の入力端子152、154においては、それぞれの信号が特定の相対的タイミング関係(ここでは同時到達)にある。
第2のdut160の入力端子162、164におけるタイミングを図4fを参照して説明する。横座標430は時間を表し、縦座標432、434は第2のdut160の入力端子162、164に存在する信号を表す。ここで、第1のチャネル130と第3のチャネル138のタイミングが図4dに示す通りであれば、信号が第2のdut160の入力端子162、164に同時に到達することに留意されたい。換言すると、入力端子162、164に到達する信号は特定の相対的タイミング関係(ここでは同時到達)にある。ただし、第2のチャネル132と第3のチャネル138との相対的タイミング関係が上記の通りに調整されるとすれば、第1のdut150の入力端子における信号と、第2のdut160の入力端子における信号との相対的タイミング関係が同じになることに留意されたい。換言すると、例えば所定の時間により互いに遅延される2つの異なる信号で2つのエッジを受信するように第1のdutが構成されるとすれば、第2のdutもまた、同じ時間により互いに遅延される2つの異なる信号で2つのエッジを受信する。
以上を要約すると、本発明の一実施形態により、チップテスタの2つのチャネル(ここでは第2のチャネル132と第3のチャネル138)の相対的タイミングが伝搬遅延差情報112(ここではΔtp2−Δtp1)に応じて調整されるとすれば、2つのdutに到達する信号の相対的タイミングを同じにすることが実際に可能であることが分かる。第1のdut150に非共用信号を提供する1チャネルと、第2のdut160の入力端子へ非共用信号を提供する1チャネルとからなる2つのチャネルの相対的タイミングを、dut150、160に接続された共用線に沿った伝搬遅延差に関する伝搬遅延差情報を考慮に入れて調整すれば、共用線に沿った伝搬遅延差の影響は解消できる。その結果、第1のdut150における相対的信号タイミングは、第2のdut160における相対的信号タイミングと同じになる。この場合、両dut150、160は同じ(相対的)タイミング条件下で試験される。このため、dut150、160が同じであれば、第1のdut150と第2のdut160とで同じ試験結果を期待できる。
結果的に、本発明の一実施形態は、共用入力と非共用入力又は非共用出力の両方を利用する2つのデバイスで準同時(Δtp2−Δtp1によりシフトされるがほぼ同時)試験を可能にする。本発明の一実施形態によれば、この発明の概念を利用することで高速デバイスであっても試験できる。
第2のチャネルと第3のチャネルが出力チャネル又はテスタ駆動チャネルとして機能する構成を図4d、4e、及び4fを参照してここまで説明してきたが、第2のチャネル132と第3のチャネル138が入力チャネルとして機能する場合にも同様の構成は可能である。
そこで、以降は第1のdut150の第2の端子154を出力端子と仮定し、第2のdut160の第2の端子164も出力端子と仮定する。
更に、一実施形態においては、チャネルモジュール構成部120が、タイミング計算部110から提供されるタイミング情報140に応じて第2のチャネル132と第3のチャネル138のタイミングを調整する。本発明の一実施形態においては、第3のチャネル138のタイミングが第2のチャネル132のタイミングに対してΔtp2−Δtp1遅延されることに留意されたい。別の実施形態においては、第3のチャネル138のタイミングが第2のチャネル132のタイミングに対してΔtp2−Δtp1+Δt3−Δt2遅延される。換言すると、第2のチャネルのタイミングに対する第3のチャネル138のタイミングを伝搬遅延差情報に基づいて遅延する。これに相当するチップ試験構成のタイミング例を図5に示す。換言すると、図5は本発明の一実施形態に係る図3のチップテスタ300に示す信号及びタイミングのグラフ表示を示すものである。ここでは第1のチャネル130から信号が提供され、信号遷移は時間t1に第1のチャネルポート134に到達すると仮定する。この信号遷移は時間t1+Δtp1に第1のdut150に到達し、時間t1+Δtp2に第2のdutに到達する。また、第2のチャネル132は第1のdut150の出力信号を時間t1+Δtp1+Δt2+tDにサンプルするように構成される。第3のチャネル138も同様に、第2のdut160から提供される信号を時間t1+Δtp2+Δt3+tDにサンプルするように構成される。ここで、第2のチャネル132と第3のチャネル138のタイミングシフトが、伝搬遅延差情報112に基づいて、タイミング計算部110とチャネルモジュール構成部120とによって構成されることに留意されたい。
結果的に、第2のチャネルは、事実上第1のdut150の入力信号の遷移から時間tDが経過した時点に第1のdut150の出力154に存在する信号を評価することになる。同様に、第3のチャネル138は、第2のdut160の入力信号の遷移から時間tDが経過した時点に第2のdut160の出力164に存在する信号を評価する。
換言すると、上述の第2のチャネル132と第3のチャネル138のタイミングシフトにより、dut150、160の出力信号はdut150、160の入力信号に対して同じ相対的タイミングでサンプルされる。
従って、上述の第2のチャネル132と第3のチャネル138の構成であれば、たとえ高速試験環境であっても、伝搬遅延差Δtp2−Δtp1に関わりなく、同じdut150、160から同じ試験結果が得られる。
従来型の機器遅延較正を使用して共用線試験アーキテクチャで複数チャネルのタイミング調整を可能にする概念を以下に説明する。本発明の一実施形態に対する理解を支援するため、機器遅延較正の概念を概説する。
機器遅延較正は、インターフェイス又はdutボードの信号経路(例えばテスタチャネルのチャネルポートとdut端子との間、あるいはテスタチャネルのチャネルポートとdut接続用dut接続素子との間)に沿った遅延を補償する専用ツールである。このため、本発明の一実施形態は機器遅延較正に基づく概念(すなわち、方法又は装置)を含む。
機器遅延較正の本来の目的は、dut接触素子(DUTソケットのピン等)でタイミング基準(t=0)を確立することにある。ただし、駆動部共用を実装する場合(複数dutの入力端子が1つのチップテスタ出力チャネルに接続される場合等)にこの目的を達成するのは、共用バスに接続された1dutのみである。換言すると、本発明の一実施形態でt=0のタイミング基準を確立できるのは、共用線に接続された複数dutの内のただ1つである。
ただし、共用バス上でデバイスを試験する場合、全dutのdut接触素子(デバイスソケットのピン等)でt=0のタイミング基準を逐一確立する必要がないことが分かっている。むしろ、本発明の一実施形態によれば同期の保証のみでよい。つまり、1dutの全入力の刺激が同じ時間(ゼロと異なる場合がある)に到達し、この時間を基準に1dutの比較操作を行えばよい。
かかる簡素化により、共用入力で数通りの機器遅延値を維持する必要はなくなる。代わりに、全dutの各共用入力につき、ただ1つの機器遅延値を使用することができる。ただし、一実施形態によれば、各dutの非共用入力と出力のタイミングは、共用入力と同期するよう調整される。これは、1本の共用バスに接続された全dutに対して同一のタイミング基準を確立することと同じである。従って、駆動部共用を実装する場合でも、dutインターフェイスによって生じる伝搬遅延を機器遅延較正で補償することができる。本発明の一実施形態によれば、全dutで同期を確保するには測定された機器遅延値を修正するだけでよい。このことは、機器遅延較正ファイルの後処理を実行する更なるツールによって達成することができる。
機器遅延較正との関係で、本発明の一実施形態に係るチップテスタが、テスタのチャネルポートとdut端子との間の伝搬遅延について情報を取得する形に構成されることに留意されたい。ある特定のチャネルポートとある特定のdut端子との間である程度の遅延があると、チップテスタは該当するチップテスタチャネルのタイミングをそれに応じて設定する。チップテスタチャネルが出力チャネルであれば、チップテスタはそのチャネルのタイミングを基準となるタイミングより早めることで、伝搬遅延を補償する。チャネルが入力チャネルであれば、チップテスタは入力チャネルのタイミングを基準となるタイミングより遅らせることで、伝搬遅延を補償する。ここで基準タイミングは、例えばチャネルポートとdut端子との間には遅延がない、という仮定の下でのタイミングであることに留意されたい。
本発明の一実施形態に従って提案する機器遅延較正法の詳細を以下に説明する。最初に、本発明の一実施形態に係る伝搬遅延補償について説明する。何らかの被検体(メモリデバイス等)を駆動部共用によって試験する時には、実際のデバイスの代わりに短絡デバイスをdutソケット(dut接触素子)に挿入して機器遅延測定を行う。次に、dutボードのチップテスタポート(チップテスタ接続素子)へ励起信号を提供し、dutポート(dut接触素子)で応答信号を測定することにより、時間領域反射測定を行う。開路(開回路)の代わりに短絡(短絡デバイス)を測定に使用することには2つの理由がある。第1の理由は、DQ線(共用線、データ線)が二重伝送路として構成されており、dut端子(dutピン、dut接触素子)の位置を特定するには、当該位置での短絡によるしかないためである。第2の理由は、共用バスもまた1dutから見た場合には二重伝送路のように働くためである。
従って、駆動部共用インターフェイス(dutボード)で機器遅延値を前記のように測定するということは、第1のdut又はdutソケットに短絡デバイスを挿入し、機器遅延を測定し、測定したものを第1のファイル(ファイル1)に記憶し、次に第2のdut(dut2)(第2のdutソケット)に短絡デバイスを挿入し、機器遅延を測定し、測定したものを第2のファイル(ファイル2)に記憶することを意味する。好適な実施形態においては、N番目のdut(DUTN)の測定値がN番目のファイル(ファイルN)に記憶されるまで、それぞれのdutソケットに短絡デバイスを順次挿入しつつ測定を繰り返す。これらの機器遅延較正ファイルには、短絡デバイスがどのdutソケットに挿入されるかによって異なる共用入力の遅延の他に、同一dutの非共用入力及び出力の遅延が入る。
ただし、全ての測定結果を別々のファイルに保存する必要がないことに留意されたい。対照的に、1つのファイルや他の何らかの適当なデータ構造を使用することもできる。
本発明の一実施形態によれば、共用バスに沿ったある各dutの信号経路を1つの機器遅延ファイルで補償する方法は次の通りである。
最初に、全dut(あるいは少なくとも対象となるdutの一部)の従来型の機器遅延較正結果をN個の機器遅延較正ファイル(あるいは他の何らかの適当なデータ構造)に記憶する。ここでNは共用率である。本発明の一実施形態によれば、インターフェイス製造業者が製造後(インターフェイス、dutボードの製造後)に時間領域反射(TDR)機器を用いてこの測定を行い、これらのファイルを提供する。ただし、本出願人により提供されるソフトウェア「SmartTest」に含まれる機器遅延較正ツールを使用し、N個の機器遅延較正ファイルを生成することもできる。
次のステップでは、第1のdutに至る信号経路を従来の方法で補償するが、第1のdut(DUT1)の機器遅延データはそのまま残す。
第3のステップでは、非共用入力と出力の機器遅延値を修正することによって共用バスに沿った他のdut(DUT2...DUTN)に至る信号経路を補償する。
最後に、1つの機器遅延較正ファイルに結果をまとめる。
この手法は実質的に、第1のdutソケット(dutコネクタ)(DUT1)のピン又はdut接触素子に至る全dutのための基準時間(T=0)を確立するものである。第1のdutの共用入力に刺激信号が到達する時間が基準時間として選ばれるとすれば、第2のdutには、DUT1からDUT2までの信号伝搬によって生じる更なる遅延Δt12を伴い同信号が到達する(関係Δt12=Δtp2−Δtp1が成立する)。
ただし、必ずしも第1のdut150(DUT1)のピンで基準T=0を選ぶ必要はない。別の実施形態では、DUT2、DUT3、DUTNに、あるいは任意の時間に基準T=0を調整できる。
dut2の非共用入力の刺激信号を共用入力の刺激信号と同時に到達させるには、DUT2の非共用入力の信号を同じ量Δt12で遅延させなければならない。DUT1における信号到達を基準に全ての入力信号が同じ量で遅延されるとすれば、DUT2の出力もまた同じ量Δt12で遅延させなければならない。そこで、受信チャネルで行われる比較操作をそれに応じて遅延させなければならない。DUT2の非共用入力と出力で遅延Δt12が達成されると、DUT2の同期も保証されてデバイスは通常通りに試験できる。
非共用入力信号と出力信号の遅延は、各dutの機器遅延較正値の修正によって達成することができる。それは、各dutの非共用入力と出力は、共用入力と違って個別のテスタチャネルに接続されているためである。後処理ステップでは、第1のdutを基準とする更なる遅延Δt12(共用バスに沿ってN個のデバイスがあるとすれば、Δt12、Δt13、...Δt1N)を計上するため、非共用入力と出力の測定機器遅延値を修正する。
非共用入力の信号を量Δt12により遅延させるには、その機器遅延値をΔt12減らさなければならない。かかる機器遅延値の減少により、テスタ駆動部は補償すべき信号経路が短いと想定して刺激信号の送信を遅らせる。dut出力で信号を遅延させるには、その機器遅延値をΔt12増やさなければならない。かかる機器遅延値の増加により、テスタ受信部は補償すべき信号経路が長いと想定して比較操作を遅らせる。
上記の後処理は、本発明の一実施形態において、最初にN個の機器遅延較正ファイル(あるいは伝搬遅延値を含む他の何らかのデータ構造)を解析し、各共用入力につき、第2のdut(DUT2)と第1のdut(DUT1)との差(伝搬遅延差)を計算する。全共用入力の差を平均化することにより、遅延Δt12を求める。本発明の一実施形態によれば、この平均化のため、第2のdut(DUT2)と第1のdut(DUT1)との間の共用バスの長さは精密に長さ整合される。後処理の次のステップでは、第2のデバイス(DUT2)の非共用入力の機器遅延値から値Δt12を引く。更に第2のdut(DUT2)の出力の機器遅延値に値Δt12を加え、これを新規な機器遅延値として記憶する。第1のdut(DUT1)の測定機器遅延値は変わらない。共用バスに用いる機器遅延値は、第1のdut(DUT1)の測定から得た機器遅延値である。最後に、新しい機器遅延値と不変の機器遅延値を集約し、新規な機器遅延較正ファイルに記憶する(あるいは他の何らかの適当なデータ構造を用意する)。共用バスに沿ってN個のデバイスがあるとすれば、各dutにつき、遅延Δt12、Δt13、...Δt1Nを同様に処理しつつ、第2のdut(DUT2)からN番目のdut(DUTN)に至る全dutを対象にこの手順を適用する(つまり、DUT2、DUT3、...DUTNに手順を適用する)。
典型的なインターフェイスの場合は、機器遅延較正の時に測定される非共用入力の値が、ソケットボード(dutボード)をマザーボードに接続するケーブルの伝搬遅延によって左右される。ケーブルに沿った遅延は、通常であれば共用ボードのトレースに沿った遅延より大きいため、第1のdut(DUT1)とN番目のdut(DUTN)との遅延を計上するため、後処理の時にこの値が減らされると、その結果は通常であれば正になる。ただし、共用率Nが大きい場合は共用バスに沿った遅延がケーブルに沿った遅延を上回り、後処理の結果は負の値になることがある。この場合は、上記の修正手順を適用する前に、必要に応じて更なるオフセットを全入力の機器遅延値に加え、全出力の機器遅延値から引くことができる。
更なるオフセットの使用により基準時間は変化するが、同期に支障をきたすことはない。
M=K*N個のデバイスを並行して試験するためK本の共用バスをインターフェイス上に実装する場合は、K個の短絡デバイスを使用し、従来の機器遅延較正と上述の後処理を実施できる。つまり、全共用バスの第1のdut(DUT1)を最初に測定し、その後に第2のdut(DUT2)からN番目のdut(DUTN)を測定する。ここでも、全K本のバスの測定データを含むN個の機器遅延較正ファイルが生成される。ただし、これとは別の何らかの適当なデータ構造を生成することもできる。後処理の最初のステップでは、全K本のバスにつき、Δt12を処理し、その後にΔt13...ΔtNを処理する。この後処理の結果、インターフェイス全体(dutボード全体)に通用する1つの新規なな機器遅延較正ファイルが完成する。ただし、これとは別の何らかの適当なデータ構造を生成することもできる。
上述の後処理と、N個の機器遅延較正ファイルを駆動部共用インターフェイスに使える1つの機器遅延較正ファイルに併合する作業は、現在「HSM3600」ソフトウェアに付属のスクリプト方式UNIXツールで行われている。代替的に、それとは別のソフトウェアやハードウェアを後処理に使用してもよい。
原伝搬遅延値を後処理する装置の概要を以下に説明する。かかる説明のため、本発明の一実施形態により原伝搬遅延値を後処理する装置の概略ブロック図を図6に示す。図6の装置は、その全体を600と称する。装置600は、チップテスタのdutインターフェイス(dutボード)で複数の伝搬遅延値を後処理するように構成される。
ここで、dutインターフェイス(dutボード)はチップテスタと少なくとも2つのdutとの間に電気的接続を提供するように構成されると仮定し、更にdutボードはdutボードと第1のdutとの間に取り外し可能な電気的接点を提供する第1のdut接触素子と、dutボードと第2のdutとの間に取り外し可能な電気的接点を提供する第2のdut接触素子と、dutボードと第1のdutとの間に取り外し可能な電気的接点を提供する第3のdut接触素子と、dutボードと第2のdutとの間に取り外し可能な電気的接点を提供する第4のdut接触素子を備えると仮定する。また、dutボードは、dutボードとチップテスタとの間に取り外し可能な電気的接点を提供する第1のチップテスタ接触素子を備えると仮定する。また、dutボードはdutボードとチップテスタとの間に取り外し可能な電気的接点を提供する第2のチップテスタ接触素子と、dutボードとチップテスタとの間に取り外し可能な電気的接点を提供する第3のチップテスタ接触素子を備えると仮定する。また、第1のdut接触素子と第2のdut接触素子は、いずれも第1のチップテスタ接触素子へ電気的に接続されると仮定する。第3のdut接触素子は第2のチップテスタ接触素子へ電気的に接続され、第4のdut接触素子は第3のチップテスタ接触素子へ電気的に接続される。dutインターフェイス構成に関する詳細を図7a乃至7cに示す。
本明細書においてはdutインターフェイスの一例としてdutボードを説明することに留意されたい。ただし、チップテスタと1つ以上のdutとの接続においては、タイプの異なるdutインターフェイスを使用してもよい。
装置600は伝搬遅延判定部610を備え、同伝搬遅延判定部は第4のdut接触素子と第3のチップテスタ接触素子との間の伝搬遅延を表す原(実)伝搬遅延値を取得するように構成される。伝搬遅延判定部610は、取得した伝搬遅延値を原伝搬遅延値612として提供するように構成される。また、装置600は伝搬遅延差値判定部620を備え、同伝搬遅延差値判定部は第1のチップテスタ接触素子と第1のdut接触素子との間の伝搬遅延と、第1のチップテスタ接触素子と第2のdut接触素子との間の伝搬遅延との差を表す伝搬遅延差622を取得し、且つ提供するように構成される。また、装置600は伝搬遅延修正部630を備え、同伝搬遅延修正部は伝搬遅延差値622を用いて原伝搬遅延値612を修正するように構成される。そのため、伝搬遅延修正部630は、修正済みの有効伝搬遅延値632を提供するように構成される。
本発明の一実施形態においては、修正済みの有効伝搬遅延値622が原伝搬値612に取って代わる。本発明の別の実施形態では、例えば修正済み有効伝搬遅延値622がタイミング情報140として使用され、チップテスタ100のチャネルモジュール構成部120に対する入力情報として役立てられる。尚、チップテスタ100のタイミング計算部110を構成するものとして装置600をみなしてもよいことに留意されたい。
更に、一実施形態においては、1つ以上の修正済み有効伝搬遅延値632に基づいてデータ構造(ファイル等)を生成するよう装置600が構成されることに留意されたい。また、一実施形態においては、上述の1つ以上の機器遅延較正ファイルを入力情報として処理し、1つ以上の修正済み有効伝搬遅延値に基づいて新規な機器遅延較正ファイル(修正済み機器遅延較正ファイル、有効機器遅延較正ファイルとも称する)を生成するように装置600を構成してもよい。
典型的なdutボードとdutボード伝搬遅延データ構造を以下で説明する。その後、処理され修正された(有効)dutボード伝搬遅延データ構造を説明する。図7aは、少なくとも2つのdutの駆動部共用試験に用いるdutボードの一例を示す図である。図7aのdutボードは、その全体を700と称する。図7aはまた、720及び730と称される2通りのdutボード伝搬遅延データ構造のグラフ表示を示す。dutボード700は3つのチップテスタ接触素子702、704、706を備える。これらのチップテスタ接触素子(チップテスタコネクタ、チップテスタポート)は、チップテスタとdutボード700との間に電気的接続を提供するように構成される。チップテスタ接触素子は、例えばチップテスタのポゴ・インターフェイスと連動するように構成された接触素子であってもよい。また、dutボード700は4つのdut接触素子710、711、712、713を備える。これらのdut接触素子は、dutボード700と2つのdutとの間に電気的接続を提供するように構成される。具体的には、第1のdut接触素子710と第3のdut接触素子712は、第1のdutの端子2個との電気的接点を提供するように構成され、第2のdut接触素子711と第4のdut接触素子713は、第2のdutの端子2個との電気的接点を提供するように構成される。
第1及び第3のdut接触素子710、712は、例えば第1のdutの第1のdutソケットの一部をなし、第2及び第4のdut接触素子711、713は、例えば第2のdutの第2のdutソケットの一部をなしてもよい。
更に、第1及び第2のdut接触素子710、711は、共用線を通じて第1のチップテスタ接触素子702へ電気的に接続される。換言すると、第1のdut接触素子710と第2のdut接触素子711は、いずれも同じチップテスタ接触素子に接続される。この接続は、好ましくはdutボード上の伝送路によって達成される。また、第3のdut接触素子712は第2のチップテスタ接触素子704へ電気的に接続され、第4のdut接触素子713は第3のチップテスタ接触素子706へ電気的に接続される。
更に、dutボード700の物理的特性を記述する原データ構造(原ファイル等)が存在する。例えば、このデータ構造はファイル720に示す情報を含む。原データ構造又はファイルは、具体的には、第1のチップテスタ接触素子702と第1のdut接触素子710との間の伝搬遅延Δtp1に関する情報を含む。原データ構造はまた、第1のチップテスタ接触素子702と第2のdut接触素子711との間の伝搬遅延Δtp2に関する情報を含む。原データ構造は更に、第3のdut接触素子712と第2のチップテスタ接触素子704との間の伝搬遅延Δt2に関する情報と、第4のdut接触素子713と第3のチップテスタ接触素子706との間の伝搬遅延Δt3に関する情報を含む。代替的に、第1のdutに関する情報(具体的にはΔtp1、Δt2)と第2のdutに関する情報(具体的にはΔtp2、Δt3)を、参照番号730で示すように別々のデータ構造に、あるいは別々のファイルに含めることもできる。
ただし、本発明の一実施形態では、修正済み(有効)伝搬遅延値を含む修正済みデータ構造が、dutボードとともに提供される。このdutボードと修正済みデータ構造は、dutボードセット、あるいは試験機器セットとみなすこともできる。修正済みデータ構造(修正済みファイル)は、本発明の一実施形態において、第1のチップテスタ接触素子702と第1のdut接触素子710との間の伝搬遅延に関する情報、例えば値Δtp1を含む。また、修正済みデータ構造は第3のdut接触素子712と第2のチップテスタ接触素子704との間の伝搬遅延に関する情報、例えば値Δtp2を含む。加えて、修正済みデータ構造は、第4のdut接触素子713と第3のチップテスタ接触素子706との間の伝搬遅延に関する修正済み(有効)情報を含む。この修正済み又は有効伝搬遅延値は、本発明の一実施形態において、実伝搬遅延値Δt3から、第1のチップテスタ接触素子702と第1のdut接触素子710との伝搬遅延と、第1のチップテスタ接触素子702と第2のdut接触素子711との間の伝搬遅延との差を表す伝搬遅延差情報に基づいて修正されたものである。例えば、修正済みの伝搬遅延値は次の通りに計算できる。
Δt3−(Δtp2−Δtp1)
ただし、上記とは別の計算方法を用いることもできる。本発明の一実施形態によれば、第3のdut接触素子と第2のチップテスタ接触素子との間の原伝搬遅延値(Δt2)と、第4のdut接触素子と第3のチップテスタ接触素子との間の原伝搬遅延値(Δt3)の修正においては、修正された(有効)伝搬遅延値間の差(Δt3,effective−Δt2,effective)が、共用線の伝搬遅延差(Δtp2−Δtp1)の分だけ、原伝搬値間の差(Δt3−Δt2)から外れるようにする。
すなわち次の通りである。
Δt3,effective−Δt2,effective=Δt3−Δt2+Δtp2−Δtp1
例えば以下の関係が成立する。
Δt2,effective=Δt2
Δt3,effective=Δt3−(Δtp2−Δtp1)
Δt3,effective−Δt2,effective=(Δt3−Δt2)−(Δtp2−Δtp1)
あるいは以下の関係が成立する。
Δt2,effective=Δt2
Δt3,effective=Δt3+(Δtp2−Δtp1)
Δt3,effective−Δt2,effective=(Δt3−Δt2)+(Δtp2−Δtp1)
修正された有効伝搬遅延値は1つ以上のデータ構造に含めることができる。有効dutボード740を説明する例示的データ構造を図7bに示す。修正済みデータ構造(有効データ構造)は、本発明の一実施形態において、例えば伝搬遅延値Δtp1、伝搬遅延値Δt2,effective、及び伝搬遅延値Δt3,effectiveを含む。上述の通り本発明の一実施形態においては以下の関係が成立する。
Δt2,effective=Δt2;
Δt3,effective=Δt3−(Δtp2−Δtp1)
代替的な実施形態では、2つのデータ構造、あるいは2つの別々のファイルを用意し、第1のファイルは伝搬遅延値Δtp1及びΔtp2,effectiveを含み、第2のファイルは伝搬遅延値Δtp1及びΔt3,effectiveを含む。
ここで、例えばdut接触素子712、713がdutの入力ポートに接続される場合、図7bを参照して説明した修正済み伝搬遅延データ構造を適用できることに留意されたい。
図7cを参照して、dutボードの特性を記述する別の修正済みデータ構造又は有効データ構造について以下に説明する。この説明のため、有効dutボードのグラフ表示と同有効dutボードの特性を記述するデータ構造のグラフ表示を図7cに示す。
ここで、図7cを参照して説明するデータ構造が、図7bを参照して説明したデータ構造に類似していることに留意されたい。ただし、第3のチップテスタ接触素子と第4のdut接触素子との間の有効伝搬遅延Δt3,effectiveは次の通りに選択されている。
Δt3+(Δtp2−Δtp1)
本発明の一実施形態によれば、例えば第3のdut接触素子と第4のdut接触素子が2つのdutの出力ポートに接続される場合に、図7cを参照しつつ説明したデータ構造を使用できることに留意されたい。
図7dは、2つのdutを試験する拡張構成の一例を示す図である。図7dの構成は第1のdut790と第2のdut792を含む。第1のdut790の入力790aと第2のdut792の入力792aは、共用入力として構成できる。この場合は、第1及び第2のdut790、792の前記入力790a、792aがチップテスタの共用出力に接続される。また、第1のdut790は、少なくとも1つの非共用入力790bと、少なくとも1つの非共用出力790cを備える。第2のdut792もまた、少なくとも1つの非共用入力792bと、少なくとも1つの非共用出力792cを備える。
換言すると、デバイスは一実施形態において共用入力、非共用入力、及び非共用出力を有する。
多くの試験状況には複数の共用線がある。この場合は、被検体の複数共用入力に至るまでの伝搬遅延差に関する情報を平均化によって取得するよう、タイミング遅延計算部110を、あるいは伝搬遅延差値判定部720を構成できる。引き続き図8を参照して、この概念を説明する。図8は、少なくとも2つのdutを含む試験環境の概略ブロック図であって、それぞれのdutは少なくとも2つの共用入力を備える。図8の試験環境は、その全体を800と称する。第1のdutは810と、また第2のdutは820と称する。第1のdut810は、第1の共用入力812と第2の共用入力814を備える。また、第1のdut810は更なる入力又は出力816を備える。第2のdut820は、第1の共用入力822、第2の共用入力824、及び別の入力又は出力826を備える。第1のdutの第1の共用入力812と第2のdutの第1の共用入力822は、いずれもバス状共用伝送路830に接続される。第1のdutの第2の共用入力814と第2のdutの第2の共用入力824は、いずれも第2のバス状共用伝送路832に接続される。第1の共用伝送路830はチップテスタ接触素子834を備え、第2の共用伝送路832はチップテスタ接触素子836を備える。チップテスタ接触素子834と第1の共用入力812との間の伝搬遅延はΔtp1,1と称する。チップテスタ接触素子834と第2のdutの第1の共用入力822との間の伝搬遅延はΔtp1,2と称する。チップテスタ接触素子836と第2の共用入力814との間の伝搬遅延はΔtp2,1と称し、第2のチップテスタ接触素子836と第2の共用入力824との間の伝搬遅延はΔtp2,2と称する。従って、第1の共用伝送路の伝搬遅延差値Δtp1,2−Δtp1,1を算出できる。同様に、第2の共用伝送路の伝搬遅延差値Δtp2,2−Δtp2,1を算出できる。更なる計算においては、例えばタイミング情報114の計算や修正済みデータ構造の計算においては、平均値を使用できる。この平均値は、各伝送路の伝搬遅延差値の平均をとることによって求めることができる。
平均式は図8の通りであり、必要に応じて、更なる共用伝送路の伝搬遅延差値をこれに追加することもできる。
図9は、本発明の一実施形態に係る試験機器セットのグラフ表示を示す図である。かかる試験機器セットは、その全体を900と称する。試験機器セット900はdutボード910を備え、同dutボードは、図7aを参照して説明したdutボード700と同じであってもよい。このため、上記の説明を参照する。
試験機器セット900は更にデータ交換媒体又はデータ担体920を備え、これは、例えば図7b及び7cを参照して説明した修正済み(有効)伝搬遅延情報を含む。換言すると、データ交換媒体又はデータ担体は、dutボード910の伝送路の内、少なくとも1伝送路の修正済み又は有効伝搬遅延値を含む。つまり、データ交換媒体又はデータ担体920はdutボード910に対応する。ただしデータ交換媒体920は、dutボード910の伝送路の伝搬遅延に関する実際の情報を含むばかりでなく、修正済み(有効)伝搬遅延値をも含む(あるいは修正済み(有効)伝搬遅延値のみ含む)。修正済み(有効)伝搬遅延値の生成については、例えば図7b及び7cを参照して説明した通りである。
データ交換媒体920は、例えばハードディスク、フロッピーディスク、CDROM、DVD、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、又は/メモリであってよく、前記修正済み伝搬遅延値を含む。ただしデータ交換媒体又はデータ担体は、前記修正済み伝搬遅延値を含む他の何らかの揮発性又は不揮発性データ担体であってもよい。
また、データ転送ネットワーク経由で転送されるように構成されたデータパケットも、データ担体又はデータ交換媒体とみなされる。従って、試験機器セットは物理的なdutボードとオンライン修正済み伝搬遅延値伝送の形態をとる場合もある。
デバイス負荷効果の補償を可能にする概念を以下に説明する。このデバイス負荷効果補償の概念は、必要に応じて上述のチップテスタチャネルのタイミング調整の概念と併せて適用できる。ただし、以下で説明するデバイス負荷効果補償の概念は、上述の手法とは独立して使用することもできる。
以下の検証においては、少なくとも2つのdutが、少なくとも1本の共用線に接続されていると仮定する。ただし図10では、理解を支援するため4つのdutからなる試験構成が示してある。ここで共用率はN=4である。換言すると、図10は4つのdutからなる試験構成の概略ブロック図である。また、図10に示す伝搬遅延は4倍率共用による共用バスの伝搬遅延である。図10の試験構成は、その全体を1000と称する。試験構成1000は4つのdut1010、1012、1014、1016を備える。それぞれのdutは、例えば1010a、1010b、1010c、1012a、1012b、1012c、1014a、1014b、1014c、1016a、1016b、1016cと称する3つの共用入力を備える。共用入力1010a、1012a、1014a、1016aはいずれも、チップテスタの第1のチャネル1022aによって駆動される第1の共用線1020aに接続されている。共用入力1010b、1012b、1014b、1016bはいずれも、チップテスタの第2のチャネル1022bによって駆動される共用線1020bに接続されている。共用入力1010c、1012c、1014c、1016cはいずれも、チップテスタの第3のチャネル1022cによって駆動される第3の共用線1020cに接続されている。
また、本発明の一実施形態においては、共用伝送路1020a、1020b、1020cが伝送路終端1024a、1024b、1024cにより(任意に)終端されることに留意されたい。
また、本発明の一実施形態においては、共用伝送路が長さ整合されることに留意されたい。共用伝送路には分岐点(分岐点1030a、1030b、1030c等)があり、そこから個々のdut伝送路が分岐する。ここで、分岐点から分岐点にかけての共用伝送路の長さが(少なくとも概ね)同じであることに留意されたい。例えば、第1の伝送路1020aの分岐点1030aから分岐点1032aまでの区間の長さは、第2の伝送路1020bの分岐点1030bから分岐点1032bまでの区間の長さと、少なくとも概ね同じである。従って、分岐点1030aと分岐点1032aとの間の伝搬遅延は、少なくとも概ねは分岐点1030bと分岐点1032bとの間の伝搬遅延と同じになり、分岐点1030c及び1032c間の伝搬遅延とも同じになる。ただし、長さL23は長さL12と異なる場合がある。また、長さL34は長さL23と異なる場合がある。長さL12、L23、及びL34は、別の実施形態において、少なくとも概ね同じになる。
技術的ソリューションを提示する前に、デバイス負荷効果補償の目的を以下で説明する。
上述したように、機器遅延較正に基づいてdut(メモリデバイス等)を試験し、共用バスを含む信号経路の伝搬遅延を補償する場合においても、セットアップ及びホールド時間等、タイミングに関係する一部の測定結果は共用バスに沿ったdut位置に左右される。更に、共用バスに沿ったdutソケットにデバイスが装着されていないものがあると、測定結果に違いが生じる。これは、ソケットボードトレース(dutボードトレース)上の有限伝搬速度ばかりでなく、共用バスに接続されたdutの寄生負荷によって共用バスに沿って信号遅延が生じるためである。この負荷は共用入力の入力キャパシタンスに左右され、信号遷移の遅延等、信号の歪を引き起こす。駆動部共用インターフェイスで正確な測定を行うには、デバイス負荷効果を考慮に入れなければならない。そこで、例えば共用バスに沿った総信号遅延におよぶデバイス負荷の影響を機器遅延較正に盛り込む。それには、1dutソケットに短絡デバイスを挿入し、その手前に位置するdutソケットには通常のデバイスを装着し、機器遅延較正を実行する。短絡デバイスのところまでデバイスが装着された状態で機器遅延較正を行うことで、DUT2、...DUTNの共用入力につき、大幅に大きな値を含むN個の不機器遅延較正ファイルからなる第2のファイルセットが完成する。
デバイス負荷効果を抽出するには、デバイスがない状態で測定した値からデバイスがある状態で測定した値を引く。
DUT2にとっての負荷はDUT1のみであるが、DUTNにとっての負荷はDUT1、...DUT(N−1)となる。DUT2からDUTNにかけてdutが加わるごとに負荷効果は増加する。
1dut当たりの負荷効果を一定と仮定する場合、dut数にともない直線的に増加する。DUT1の場合は、測定対象dutの手前にデバイスが存在しないため(DUT1よりチップテスタチャネル寄りのデバイスが存在しないため)、デバイスの有無に関わらず結果は同じである。このため、1dut当たりの負荷効果の抽出手順は簡素化できる。DUT1からDUT(N−1)に至る回路にデバイスを装着した状態で、DUTNの機器遅延測定を行うだけでよい。1dut当たりの負荷効果をtとし、次式で求めることができる。
=(Δt1N[with devices]−Δt1N)/(N−1)
Δt1N[with devices]の計算において、DUT1の場合はデバイスの有無から違いが生じないため、これの機器遅延値(Δtp1等)は、デバイスがない状態で行われる測定から取ることができる。また、1dut当たりの負荷効果の算出は1本の共用バス(1つのソケットボード、dutボード)で十分である。
1dut当たりの負荷効果を算出すれば、全n=2,...,(N−1)の値Δt1N[with devices]を次の通りに計算できる。
Δt1N[with devices]=Δt1N+(n−1)×tL、n=2,...,(N−1)の場合
最後に、インターフェイス全体に通用する最終機器遅延較正ファイルを生成する後処理の時に、Δt1nの代わりにΔt1N[with devices]を使用する。
一実施形態においては以下の関係が満たされる。
Δt12=Δtp2−Δtp1 及び
Δt1N=ΔtpN−Δtp1
別の実施形態では、シミュレーションや他の何らかの計算から負荷効果の値tを得ることができる。
上述のデバイス負荷補償伝搬遅延値を求めるアルゴリズムを、図11を参照して以下に要約する。図11は、デバイス負荷補償の準備として測定を行う本発明の方法のフローチャートである。図11の方法は、その全体を1100と称する。第1のステップ1110では、第1のdutの伝搬遅延Δtp1を測定する(dutボードのチップテスタ接触素子と、dutボードの第1のdut用dut接触素子との間の伝搬遅延)。尚、dutのナンバリング(第1のdut、第2のdut...)において、低いdut番号は、dutボードのチップテスタ接触素子とdutとの間の、あるいはチップテスタチャネルとdutとの間の伝搬遅延が小さいことを意味する。
第2のステップ1112では、第2のdut(インデックスn>1)で無負荷伝搬遅延を測定する。それには第1のdutのdutソケットを開放し、第2のdutのdutソケットに短絡素子を設置する。この状態から、例えば時間領域反射測定を実行して伝搬遅延Δtp2を測定する。
第4のステップ1114では第3のdutで無負荷伝搬遅延を測定する。それには第1のdutと第2のdutのdutソケットを開放し、第3のdutのdutソケットに短絡素子を設置する。この状態から、例えば時間領域反射測定を実行して伝搬遅延Δtp3を測定する。
当然ながら、4つ以上のdutに渡って測定を任意に拡張することもできる。
ここで、第1のステップ1110、第2のステップ1112、及び第3のステップ1114を実行する順序は任意に選べることに留意されたい。ただし、dutがある前に、あるいは実際のdutが共用線に与える負荷がどれかが分かる前に、第1のステップ1110、第2のステップ1112、及び第3のステップ1114を実行できることに留意されたい。本発明の一実施形態によれば、ステップ1110、1112、1114がdutボードの製造業者によって行われることにも留意されたい。
第4のステップ1120では、負荷状態のdutボードで伝搬遅延値を測定する。それには、dutか、dutとほぼ同じ負荷を共用線にかけるdutと同等の負荷デバイスを、少なくとも1つのdutソケットに設置する。また、それよりも番号が高いdutソケットには短絡デバイスを設置する。つまり、dutボードのチップテスタ接触素子と、短絡デバイスが設置されたdutソケットとの間にあるソケットには、少なくとも1つのdut又は負荷デバイスが(電気的に)配置される。好適な実施形態では、チップテスタ接触素子と、短絡デバイスが設置されたdutソケットとの間にある全てのソケットにdut又は負荷デバイスを装着するが、これは必須ではない。むしろ、少なくとも1つのdut又は負荷デバイスを使用すればよい。
従って、負荷状態の伝搬遅延Δ13は、例えば時間領域反射測定で決定することができる。
また、例えば同一dut位置を対象に、他のdut位置を負荷状態と無負荷状態にして行われる伝搬遅延測定の結果を、測定に使われたdut又は装着デバイス数を考慮に入れて比較することにより、1dut(1負荷)当たりの伝搬遅延寄与率を求めることができることに留意されたい。
また、数通りのデバイス位置及び/又は負荷状態で負荷状態伝搬遅延を求める場合、負荷状態の伝搬遅延測定は1回行うだけでよいことに留意されたい。
例えば、N個のdut位置があっても、1通りの負荷状況で負荷状態伝搬遅延測定を行うだけで、1dut当たりの伝搬遅延寄与率を求めることができる。それ以外の負荷状況については、伝搬遅延がdutごとに直線的に増加すると仮定し、内挿か外挿により負荷状態伝搬遅延を計算できる。
また、伝搬遅延は様々な負荷状態で計算できる。例えば、第1のdutと第3のdutがdutボード上に配置され、第2のdutソケットが開放した状態で伝搬遅延を計算できる。つまり、負荷状態を1つずつ測定しなくても様々な負荷状態を処理できる。換言すると、本発明の一実施形態によれば、負荷がかかった各dutソケットについては一定量の伝搬遅延が生じ、負荷がかかっていないdutソケットは伝搬遅延に寄与しないという前提のもと、少なくとも1つのdutソケットに負荷がかかっていない負荷状況で伝搬遅延を計算する。
また、本発明の一実施形態においては、dutソケットの負荷状態変化に応じてチップテスタチャネルのタイミングを再構成できることに留意されたい。例えば、マルチソケット構成と共用線で複数のdutを試験する時に、ある特定のdutソケットで格段に高い故障率が判明することがある。この場合は、例えば当該ソケットに欠陥があるとみなす。そこで、当該dutソケットにはこれ以上dutを設置しないことに決める。当該dutソケットにdutを装着しないと決めた後には、dutソケットの内の少なくとも1つは無負荷の状態で試験が行われることになる。換言すると、当該dutソケットに負荷をかけないと決めることにより、共用線のdut負荷に変化が生じる。無負荷dutソケットの後ろに続くdutソケットに信号が到達するタイミングはdutソケットの負荷に左右されるため、タイミングに変化が生じることが見込まれる。そこで本発明の一実施形態においては、dutソケットの負荷状態変更に応じてチップテスタチャネルの、あるいは少なくとも1つのチップテスタチャネルのタイミングを再計算する。チップテスタチャネルのタイミング変更は、負荷状態の変化によって生じるタイミングの変化を補償する形で行う。
以上のメカニズムは次の通りに要約できる。
マルチサイト試験を行う半導体製造業者では通常、永久的に故障した部位は無効にする。無効になった部位にはそれ以上デバイス処理部から負荷がかからないため、負荷効果は見られなくなる。本方法では、Δt1i[with devices]の計算で無効になった部位に対処する。処理部は無効になった部位をテスタに伝える。しかし、この情報は試験の実行中に動的に生成され、機器遅延較正データは試験が始まる時に静的にロードされるため、機器遅延較正データを更新する間は試験を中断しなければならない。ただし、上記の方法により試験時間の短縮は期待できる。
図12は、チップテスタのタイミングを調整するためタイミング情報を提供する本発明の方法のフローチャートである。本発明の一実施形態では、少なくとも第1のdutの第1の端子と第2のdutの第1の端子が共用線を通じてチップテスタの第1のチャネルに接続される構成で、チップテスタが作動すると仮定する。また、第1のdutの第2の端子は非共用線を通じてチップテスタの第2のチャネルに接続され、第2のdutの第2の端子は非共用線を通じてチップテスタの第3のチャネルに接続されると仮定する。図12の方法1200は、チップテスタの第1のチャネルポートから第1のdutの第1の端子までの伝搬遅延と、チップテスタの第1のチャネルポートから第2のdutの第1の端子までの伝搬遅延との伝搬時間差を表す、伝搬遅延差情報を取得する第1のステップ1210を含む。方法1200は、伝搬時間差情報に基づいて、チップテスタの第2のチャネルのタイミングとチップテスタの第3のチャネルのタイミングとでタイミングシフトを調整するため、タイミング情報を提供する第2のステップを含む。
図12の方法1200には、他の手段及び方法との関係で説明した機能を追加できることに留意されたい。また、本発明は、ここで説明した方法のいずれかを実行するコンピュータプログラムを含む。
本発明の方法は、その実装要求に応じてハードウェアで、あるいはソフトウェアで実装できる。実装はデジタル記憶媒体を用いて果たすことができ、例えば電子的に読み取り可能な制御信号を記憶し、プログラム可能コンピュータシステムと協働して本発明の方法を実行するハードディスク、フロッピーディスク、DVD、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、又はフラッシュメモリで達成することができる。従って、本発明は、通常であれば機械可読担体にプログラムコードを記憶するコンピュータプログラム製品であって、同プログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行する際に本発明の方法を実行する働きをする。換言すると、本発明の方法はプログラムコードを有するコンピュータプログラムであって、同プログラムコードは、同コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行する時に本発明の方法を実行する。
以降の欄では、駆動部共用に用いる機器遅延較正アルゴリズムの一実装を擬似コードにより説明する。本発明の一実施形態によれば、手順fixture_delay_calibration()に記述された機器遅延較正ファイルの生成がインターフェイス製造業者によって行われることに留意されたい。本発明の一実施形態によれば、機器遅延較正ファイルfd[1:N]はインターフェイスとともに供給される。
このアルゴリズムを記述するルーチンで式「//」はコメントを意味し、複数の値に渡って繰り返されるループは「loop for ... end loop」と記述される。また、ループを詳述する命令はループの中でインデントされている。
Fixture_Delay_Calibration (
N = number of DUTs per shared bus
K = number of shared buses per interface) {
//Analyze pin configuration
Determine P = number of pins per DUT
Loop for n = 1 to N
Insert K short circuit devices into socket of DUT[n,1:K]
Create fixture delay calibration file fd[n] for
DUT[n,1:K]
Loop for k = 1 to K
Loop for p = 1 to p
Measure fixture delay fxdl_val[n,k,p] of pin[p] of
bus[k] and DUT[n,k]
End loop p
End loop k
Store fixture delay values fxdl_val[n,1:K,1:P] to file
fd[n]
End loop n
}

Post_Processing_Procedure(
N = number of DUTs per shared bus
K = number of shared buses per interface
fd[1:N] = fixture delay calibration files from
DUT[1:N,1:K]) {
//Analyze pin configuration
Determine SI = number of shared input per DUT
Determine UI = number of unshared inputs per DUT
Determine OP = number of outputs per DUT
Create new fixture delay calibration file fd_merge for the
whole interface
//process DUT[1,1:K] data without compensation
Open fixture delay calibration file fd[1] of DUT[1,1:K]
Loop for k = 1 to K
Loop for si = 1 to SI
Read fixture delay value of shared input
si_fxdl_val[1,k,si] from fd[1]
Write fixture delay value of shared input
si_fxdl_val[1,k,si] to fd_merge
End loop si
Loop for ui = 1 to UI
Read fixture delay value of shared input
ui_fxdl_val[1,k,ui] from fd[1]
Write fixture delay value of shared input
ui_fxdl_val[1,k,ui] from fd_merge
End loop ui
Loop for op = 1 to OP
Read fixture delay value of output op_fxdl_val[1,k,op]
from fd[1]
Write fixture delay value of output op_fxdl_val[1,k,op]
to fd_merge
End loop op
End loop k
//perform compensation for DUT[2:N,1:K] on unshared inputs
and output pins
Loop for n = 2 to N
Open fixture delay calibration file fd[n] of DUT[n,1:K]
Loop for k = 1 to K
//calculate compensation value
Loop for si = 1 to SI
Read fixture delay value of shared input
si_fxdl_val[n,k,si] from fd[n]
Si_delta_t[n,k,si] = si_fxdl_val[n,k,si] -
si_fxdl_val[1,k,si]
End loop si
Delta_t1[n,k] = average over si (Si_delta_t[n,k,si])
//compensate unshared inputs
Loop for ui = 1 to UI
Read fixture delay value of unshared input
ui_fxdl_val[n,k,ui]
New_ui_fxdl_val[n,k,ui] = ui_fxdl_val[n,k,ui] -
Delta_t1[n,k]
Write new fixture delay data of unshared input
New_ui_fxdl_val[n,k,ui] to fd_merge
End loop ui
//compensate outputs
Loop for op = 1 to OP
Read fixture delay value of output
op_fxdl_val[n,k,op]
New_ui_fxdl_val[n,k,op] = ui_fxdl_val[n,k,op] +
Delta_t1[n,k]
Write new fixture delay value of output
New_ui_fxdl_val[n,k,op] to fd_merge
End loop op
End loop k
End loop N
}
Fixture_Delay_Calibration_for_Driver_Sharing(
N = number of DUTs per shared bus
K = number of shared buses per interface
fd[1:N] = fixture delay calibration files from
DUT[1:N,1:K]) {
Fixture_Delay_Calibration(N,K)
Post_Processing_Procedure(N,K,fd[1:N])
}
更に、デバイス負荷効果を補償するアルゴリズムを以下に説明する。ここではデバイス負荷を考慮に入れるアルゴリズムを擬似コードによって説明する。以下の表は、本文中の記号と擬似コードに使われている変数との対応を示すものである。
Figure 2010537174
以下のリストは、本発明のいくつかの実施形態に係るプログラムルーチンを記述したものである。
Correction_Procedure_for_Loading_Effect (
N = number of DUTs per shared bus) {
//it is sufficient to only measure the bus k=1 and
DUTs[n=N,k=1]
//Analyze pin configuration
Determine P = number of pins per DUT
Insert short circuit device into socket of DUT[N,1] bus[1]
Insert N-1 regular devices into socket of DUT[1:N-1,1]
bus[1]
Create fixture delay calibration file fd_L for DUT[N,1]
bus[1]
Loop for p = 1 to p
Measure fixture delay fxdl_val[p,1,N] of pin[p] of bus[1]
and DUT[N,1]
End loop p
Write fixture delay values fxdl_val[1:P,1,N] to file fd_L
}
Post_Processing_Procedure_Including_Loading_Effect(
N = number of DUTs per shared bus
K = number of shared buses per interface
fd[1:N] = fixture delay calibration files from DUT[1:N,1:K]
fd_L = fixture delay calibration file for DUT[N,1] bus[1]
with loading) {
//Analyze pin configuration
Determine SI = number of shared input per DUT
Determine UI = number of unshared inputs per DUT
Determine OP = number of outputs per DUT
//extract device loading effect
Open fixture delay calibration file fd_L of DUT[N,1]
Open fixture delay calibration file fd[N] of DUT[N,1:K]
Loop for si = 1 to SI
Read fixture delay value of shared input
si_fxdl_val_L[N,1,si] from fd_L
Read fixture delay value of shared input
si_fxdl_val[N,1,si] from fd[N]
Si_delta_t_L{N,1,si} = si_fxdl_val_L[N,1,si] -
si_fxdl_val[N,1,si]
End loop si
Delta_t1_L[N,1] = average over si (Si_delta_t_L[N,1,si])
Loading_effect = (Delta_t1_L_[N,1])/(N-1)
Create new fixture delay calibration file fd_merge for the
whole interface
//process DUT[1,1:K] data without compensation
Open fixture delay calibration file fd[1] of DUT[1,1:K]
Loop for k = 1 to K
Loop for si = 1 to SI
Read fixture delay value of shared input
si_fxdl_val[1,k,si] from fd[1]
Write fixture delay value of shared input
si_fxdl_val[1,k,si] to fd_merge
End loop si
Loop for ui = 1 to UI
Read fixture delay value of shared input
ui_fxdl_val[1,k,ui] from fd[1]
Write fixture delay value of shared input
ui_fxdl_val[1,k,ui] to fd_merge
End loop ui
Loop for op = 1 to OP
Read fixture delay value of output op_fxdl_val[1,k,op]
from fd[1]
Write fixture delay value of output op_fxdl_val[1,k,op]
to fd_merge
End loop op
End loop k
//perform compensation for DUT[2:N,1:K] on unshared inputs
and output pins
Loop for n = 2 to N
Open fixture delay calibration file fd[n] of DUT[n,1:K]
Loop for k = 1 to K
//calculate compensation value
Loop for si = 1 to SI
Read fixture delay value of shared input
si_fxdl_val[n,k,si] from fd[n]
Si_delta_t[n,k,si] = si_fxdl_val[n,k,si] -
si_fxdl_val[1,k,si]
End loop si
Delta_t1[n,k] = average over si (Si_delta_t[n,k,si]) +
Loading_effect * (n-1)
//compensate unshared inputs
Loop for ui = 1 to UI
Read fixture delay value of unshared input
ui_fxdl_val[n,k,ui]
New_ui_fxdl_val[n,k,ui] = ui_fxdl_val[n,k,ui] -
Delta_t1[n,k]
Write new fixture delay data of unshared input
New_ui_fxdl_val[n,k,ui] to fd_merge
End loop ui
//compensate outputs
Loop for op = 1 to OP
Read fixture delay value of output
op_fxdl_val[n,k,op]
New_ui_fxdl_val[n,k,op] = ui_fxdl_val[n,k,op] +
Delta_t1[n,k]
Write new fixture delay value of output
New_ui_fxdl_val[n,k,op] to fd_merge
End loop op
End loop k
End loop N
}
Fixture_Delay_Calibration_for_Driver_Sharing_Including_Loading_Effect (
N = number of DUTs per shared bus
K = number of shared buses per interface) {
Fixture_Delay_Calibration (N,K)
Correction_Procedure_for_Loading_Effect (N)
Post_Processing_Procedure (N,K,fd[1:N],fd_L)
}
以上の説明を要約すると、かかる説明は、駆動部共用インターフェイスを使用する場合の機器遅延較正について、ソリューションの提案を概説するものと言える。本発明の背景にある問題を要約すると次の通りとなる。1つのテスタ駆動チャネルを多数のデバイス入力で共用するには、インターフェイスにおける多数の伝搬遅延を共用駆動部ごとに補償する必要がある。補償においては、ポゴ・インターフェイスから共用バスに接続された各dutに至る信号経路を考慮に入れなければならない。機器遅延較正で補償できるのは1dutボードに至る単一の経路のみであるため、1本の共用バスに接続された他のdutに至る信号経路も補償すべく、新規なソリューションを開発した。上記の発明の実施形態は効率的な較正を可能にする他、試験結果の信頼性を損なうことなく駆動部共用による試験構成の超高速運用の可能性をもたらす。
100、300 チップテスタ
110 タイミング計算部
112 伝搬遅延差情報
114 タイミング情報
120 チャネルモジュール構成部
130 第1のチャネル
132 第2のチャネル
134 第1のチャネルポート
150 第1のdut
160 第2のdut
170 共用バス
180 終端抵抗

Claims (36)

  1. 少なくとも2つの被検体(150、160)を試験するチップテスタ(100、300)であって、前記チップテスタには少なくとも2つの被検体が接続され、前記チップテスタは、
    前記チップテスタの前記チャネル(130、132)についてタイミング情報を生成するタイミング計算部(110)と、
    前記タイミング情報に基づいて、前記チップテスタの第2のチャネルを設定するように構成されたチャネルモジュール構成部(120)を備え、
    前記タイミング計算部は、前記チップテスタの第1のチャネルポート(134)から第1の被検体の第1の端子(152)までの伝搬遅延と、前記チップテスタの前記第1のチャネルポート(134)から第2の被検体の第1の端子(162)までの伝搬遅延との間の差を表す伝搬遅延差情報(112)を取得するように構成され、
    前記タイミング計算部は、前記伝搬遅延差情報に基づいて、前記第1の被検体へ、あるいは前記第2の被検体へ接続された前記チップテスタの第2のチャネル(132)について、タイミング情報を提供するように構成されること、
    を特徴とするチップテスタ。
  2. 前記タイミング計算部(110)は、前記第1の被検体(150)の第2の端子(154)に接続された前記チップテスタの第2のチャネル(132)と、前記第2の被検体(160)の第2の端子(164)に接続された前記チップテスタの第3のチャネル(138)との両方について、タイミング情報を提供するように構成され、
    これにより、前記第2のチャネルのタイミングと前記第3のチャネルのタイミングは、前記伝搬遅延差情報(112)に応じて互いにシフトされ、
    前記チャネルモジュール構成部(120)は、前記タイミング情報に基いて、前記チップテスタの第2のチャネルと前記チップテスタの第3のチャネルの両方を構成されること、
    を特徴とする請求項1に記載のチップテスタ(100、300)。
  3. 前記第2のチャネル(132)と前記第3のチャネル(138)は、互いに時間をシフトしつつ、第1の被検体(150)の第2の端子(154)と第2の被検体(160)の第2の端子(164)とに同じデータパターンを提供するように構成されること、
    を特徴とする請求項2に記載のチップテスタ(100、300)。
  4. 前記チップテスタの第2のチャネル(132)は出力チャネルとして構成され、
    前記チップテスタの前記第3のチャネル(138)は出力チャネルとして構成され、
    前記タイミング計算部(110)と前記チャネルモジュール構成部(120)は、前記第2のチャネルと前記第3のチャネルの出力タイミングを調整するように構成され、これにより、前記第1の被検体(150)の前記第1の端子(152)と前記第2の端子(154)とに信号が到達する相対的タイミングは、前記第2の被検体(160)の前記第1の端子(162)と前記第2の端子(164)とに信号が到達するタイミングと、少なくとも概ね同じになること、
    を特徴とする請求項2又は3に記載のチップテスタ(100、300)。
  5. 前記タイミング計算部(110)と前記チャネルモジュール構成部(120)は、前記チップテスタの前記第1のチャネルポート(134)から前記第1の被検体(150)の前記第1の端子(152)までの伝搬遅延が、前記チップテスタの前記第1のチャネルポート(134)から前記第2の被検体(160)の前記第1の端子(162)までの伝搬遅延より大きい場合に、前記第2のチャネル(132)の出力タイミングを基準とし、前記第3のチャネル(138)の出力タイミングの遅延を達成するように構成されること、
    を特徴とする請求項4に記載のチップテスタ(100、300)。
  6. 前記チップテスタの第2のチャネル(132)は入力チャネルとして構成され、
    前記チップテスタの第3のチャネル(138)は入力チャネルとして構成され、
    前記タイミング計算部(110)と前記チャネルモジュール構成部(120)は、前記第2のチャネルと前記第3のチャネルの入力タイミングを調整するように構成され、これにより、前記第1の被検体(150)の前記第1の端子(152)に到達する信号と、前記第2のチャネル(132)の有効dut信号値サンプル時間との相対的タイミングは、前記第2の被検体(160)の前記第1の端子(162)に到達する信号と、前記第3のチャネル(138)の有効dut信号値サンプル時間との相対的タイミングと少なくとも概ね同じになり、
    前記有効dut信号値サンプル時間は、チャネルでサンプルされる信号がdut端子に存在する時間を決定すること、
    を特徴とする請求項2に記載のチップテスタ(100、300)。
  7. 前記タイミング計算部と前記チャネルモジュール構成部は、前記有効dut信号値サンプル時間を設定するため、前記第2のチャネルと前記第3のチャネルの入力クロックを調整するように構成され、前記第2のチャネル(132)の入力クロックは、前記第1の被検体(150)の前記第2の端子(154)から提供される前記信号がサンプルされる、又は基準値に比較される、瞬間を決定し、前記第3のチャネル(138)の入力クロックは、前記第2の被検体(160)の前記第2の端子(164)から提供される前記信号がサンプルされる、又は基準値に比較される、瞬間を決定すること、
    を特徴とする請求項6に記載のチップテスタ(100、300)。
  8. 前記チップテスタの前記第2のチャネル(132)と前記チップテスタの前記第3のチャネル(138)は、互いに時間をシフトしつつ、前記第1の被検体の前記第2の端子(154)から提供されるデータパターンと、前記第2の被検体(160)の前記第2の端子(164)から提供されるデータパターンとを、同じ基準データパターンに比較するように構成されること、
    を特徴とする請求項6又は7に記載のチップテスタ(100、300)。
  9. 前記タイミング計算部(110)と前記チャネル構成部(120)は、前記チップテスタの前記第1のチャネルポート(134)から前記第1の被検体(150)の前記第1の端子(152)までの伝搬遅延が、前記チップテスタの前記第1のチャネルポート(134)から前記第2の被検体(160)の前記第1の端子(162)までの伝搬遅延より大きい場合に、前記第2のチャネル(132)のタイミングを基準とし、前記第3のチャネル(138)のタイミングを遅延するように構成されること、
    を特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載のチップテスタ(100、300)。
  10. 前記チップテスタは、異なるチャネルのタイミングを個別に調整するように構成されること、を特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のチップテスタ(100、300)。
  11. 前記チップテスタは、少なくとも1回の時間領域反射測定を実行することにより、前記伝搬遅延差情報(112)を取得するように構成されること、
    を特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のチップテスタ(100、300)。
  12. 前記チップテスタは、前記伝搬遅延差情報をファイルから読み取ることにより、前記伝搬遅延差情報(112)を取得するように構成されること、
    を特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のチップテスタ(100、300)。
  13. 前記チップテスタは、チップテスタ用被検体ボードで複数の伝搬遅延値を取得するように構成され、
    前記被検体ボードは、前記チップテスタと少なくとも2つの被検体との間に電気的接続を提供するように構成され、前記被検体ボードは、前記被検体ボードと前記第1の被検体との間に取り外し可能な電気的接点を提供する第1の被検体接触素子(710)と、前記被検体ボードと前記第2の被検体との間に取り外し可能な電気的接点を提供する第2の被検体接触素子(711)と、前記被検体ボードと前記第1の被検体との間に取り外し可能な電気的接点を提供する第3の被検体接触素子(712)と、前記被検体ボードと前記第2の被検体との間に取り外し可能な電気的接点を提供する第4の被検体接触素子(713)と、前記被検体ボードと前記チップテスタとの間に取り外し可能な電気的接点を提供する第1のチップテスタ接触素子(702)と、前記被検体ボードと前記チップテスタとの間に取り外し可能な電気的接点を提供する第2のチップテスタ接触素子(704)と、前記被検体ボードと前記チップテスタとの間に取り外し可能な電気的接点を提供する第3のチップテスタ接触素子(706)を備え、前記第1の被検体接触素子と前記第2の被検体接触素子は、いずれも第1のチップテスタ接触素子へ電気的に接続され、前記第3の被検体接触素子は、前記第2のチップテスタ接触素子へ電気的に接続され、前記第3の被検体接触素子は、前記第3のチップテスタ接触素子へ電気的に接続され、
    前記チップテスタは、請求項24乃至31のいずれか一項に記載の前記伝搬遅延値を後処理する装置を備え、
    前記チャネルモジュール構成部は、前記伝搬遅延値を後処理する前記装置によって取得される前記修正済み伝搬遅延値に基づいて、前記チップテスタの前記チャネルを構成されること、
    を特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のチップテスタ(100、300)。
  14. 前記チャネルモジュール構成部(120)は、前記被検体(150、160)の端子(152、162、154、164)と前記チップテスタのチャネルポート(134、136、139)との間の、有効伝搬遅延を表す有効遅延情報に基いて前記チップテスタのチャネル(130、132、138)のタイミングを構成し、前記有効遅延情報には前記伝搬遅延差情報(112)を考慮に入れること、
    を特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載のチップテスタ(100、300)。
  15. 前記チャネルモジュール構成部(120)は、特定の出力チャネル(132、138)の前記有効伝搬遅延が比較的大きい値を有する場合に、前記特定の出力チャネルを早めのタイミングに設定し、且つ前記特定の出力チャネルの前記有効伝搬遅延が比較的小さい値を有する場合に、前記特定の出力チャネルを遅めのタイミングに設定するように構成され、
    前記チャネルモジュール構成部(120)は、特定の入力チャネル(132、138)の前記有効伝搬遅延が比較的小さい値を有する場合に、前記特定の入力チャネルを早めのタイミングに設定し、且つ前記特定の入力チャネルの前記有効伝搬遅延が比較的大きい値を有する場合に、前記特定の入力チャネルを遅めのタイミングに設定するように構成されること、
    を特徴とする請求項14に記載のチップテスタ(100、300)。
  16. 前記タイミング計算部(110)は、複数の共用チャネルで伝搬遅延差情報を平均化することにより、平均化伝搬遅延差情報を取得するように構成され、前記共用チャネルの各々は、前記第1の被検体の端子と前記第2の被検体の端子の両方に接続でき、
    前記タイミング計算部は、前記平均化伝搬遅延差情報を用いて前記タイミング情報(114)を提供するように構成されること、
    を特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載のチップテスタ(100、300)。
  17. 前記チップテスタは、ある特定の被検体に結合された少なくとも1つのチャネル(132、138)のタイミングを、別の被検体ソケットに被検体が装着されているか否かに応じて調整するように構成されること、
    を特徴とする請求項1乃至16のいずれか一項に記載のチップテスタ(100、300)。
  18. 前記チップテスタは、チャネルポート(134)とある特定の被検体とを接続する線の様々な負荷状態において、前記チャネルポート(134)と前記特定の被検体の端子接続箇所(152、162)との間の伝搬遅延を表す負荷状態依拠型伝搬遅延情報を取得し、且つ前記特定の被検体に結合された前記少なくとも1つのチャネル(130)のタイミングを調整するため、前記負荷状態依拠型伝搬遅延情報を適用するように構成されること、
    を特徴とする請求項17に記載のチップテスタ(100、300)。
  19. 前記チップテスタは、前記チャネルポート(134)、共用線経由で前記チャネルポートに接続できる少なくとも第1の被検体(150)、第2の被検体(160)、及び第3の被検体の端子接続箇所(152、162)との間の伝搬遅延を表す無負荷状態伝搬遅延情報を取得し、
    前記チャネルポート(134)と検査の対象となる端子接続箇所との間に少なくとも1つの被検体負荷が電気的に配置された状態で、前記チャネルポートと前記検査対象端子接続箇所との間の負荷状態伝搬遅延を取得し、且つ
    前記チャネルポートと少なくとも1つの更なる端子接続箇所との間の負荷状態伝搬遅延の概算を、前記チャネルポートと計算の対象となる前記被検体接続箇所との間に位置する各被検体負荷が電気的に等しい伝搬遅延を付与するとの仮定に基づく計算によって提供するように構成されること、
    を特徴とする請求項18に記載のチップテスタ(100、300)。
  20. 前記チップテスタは、試験運転の実行中に、被検体ソケット負荷機構により被検体ソケットに負荷がかかっていないことを伝える信号に応じて少なくとも1つのチャネルのタイミングを調整するように構成されること、
    を特徴とする請求項17乃至19のいずれか一項に記載のチップテスタ(100、300)。
  21. チップテスタ(100、300)のタイミングを調整するためタイミング情報(114)を提供する方法(1200)であって、同チップテスタは、少なくとも第1の被検体(150)の第1の端子(152)と第2の被検体(160)の第1の端子(162)とが共用線を通じて前記チップテスタの第1のチャネル(130)に接続され、且つ前記第1の被検体(150)の第2の端子(154)が共用線を通じて前記チップテスタの第2のチャネル(132)に接続され、且つ前記第2の被検体(160)の第2の端子(164)が共用線を通じて前記チップテスタの第3のチャネル(138)に接続される構成で作動し、前記方法は、
    前記チップテスタの第1のチャネルポートから前記第1の被検体の前記第1の端子までの伝搬遅延と、前記チップテスタの第1のチャネルポートから前記第2の被検体の前記第1の端子までの伝搬遅延との伝搬時間差を表す伝搬遅延差情報(112)を取得すること(1210)と、
    前記伝搬時間差情報に基づいて、前記第2のチャネル(132)のタイミングと前記第3のチャネル(138)のタイミングとでタイミングシフトを調整するため、前記タイミング情報(114)を提供すること(1220)を含むこと、
    を特徴とする方法。
  22. 試験機器セット(900)であって、
    チップテスタと少なくとも2つの被検体との間に電気的接続を提供する被検体ボード(700、910)と、
    前記チップテスタに使用するデータ交換媒体(920)又はデータストリームを備え、
    前記被検体ボードは、前記被検体ボードと第1の被検体との間に取り外し可能な電気的接点を提供する第1の被検体接触素子(710)と、
    前記被検体ボードと第2の被検体との間に取り外し可能な電気的接点を提供する第2の被検体接触素子(711)と、
    前記被検体ボードと第1の被検体との間に取り外し可能な電気的接点を提供する第3の被検体接触素子(712)と、
    前記被検体ボードと第2の被検体との間に取り外し可能な電気的接点を提供する第4の被検体接触素子(713)と、
    前記被検体ボードと前記チップテスタとの間に取り外し可能な電気的接点を提供する第1のチップテスタ接触素子(702)と、
    前記被検体ボードと前記チップテスタとの間に取り外し可能な電気的接点を提供する第2のチップテスタ接触素子(704)と、
    前記被検体ボードと前記チップテスタとの間に取り外し可能な電気的接点を提供する第3のチップテスタ接触素子(706)を備え、
    前記第1の被検体接触素子(710)と前記第2の被検体接触素子(711)は、いずれも前記第1のチップテスタ接触素子(702)へ電気的に接続され、
    前記第3の被検体接触素子(712)は前記第2のチップテスタ接触素子(704)へ電気的に接続され、
    前記第4の被検体接触素子(713)は前記第3のチップテスタ接触素子(706)へ電気的に接続され、
    前記データ交換媒体又はデータストリームは、前記第3の被検体接触素子と前記第2のチップテスタ接触素子との間の有効伝搬遅延と、前記第4の被検体接触素子と前記第3のチップテスタ接触素子との間の有効伝搬遅延と、を記述する有効伝搬遅延情報を含み、
    前記有効伝搬遅延は実伝搬遅延に基づいて、前記有効伝搬遅延の内少なくとも1つの有効伝搬遅延は対応する実伝搬遅延を基準に変更され、これにより、前記実伝搬遅延からの前記有効伝搬遅延の偏差には、前記第1のチップテスタ接触素子と前記第1の被検体接触素子との間の伝搬遅延と、前記第1のチップテスタ接触素子と前記第2の被検体接触素子との間の伝搬遅延との差が反映されること、
    を特徴とする試験機器セット。
  23. 前記被検体ボード(910)は複数の共用線を備え、
    前記第1の被検体接触素子(710)と前記第2の被検体接触素子(711)は、いずれも共用線を通じて前記第1のチップテスタ接触素子(702)へ電気的に結合され、
    前記試験機器は、前記被検体ボードと前記第1の被検体との間に電気的接点を提供する第5の被検体接触素子と、前記被検体ボードと前記第2の被検体との間に電気的接点を提供する第6の被検体接触素子と、前記被検体ボードと前記チップテスタとの間に取り外し可能な電気的接点を提供する第4のチップテスタ接触素子を備え、
    前記第5の被検体接触素子と前記第6の被検体接触素子は、いずれも第2の共用線を通じて第4のチップテスタ接触素子へ電気的に結合され、
    前記第1の共用線の、前記第1の被検体接触素子と前記第2の被検体接触素子との間の部分は、前記第2の共用線の、前記第5の被検体接触素子と前記第6の被検体接触素子との間の部分に長さ整合されること、
    を特徴とする請求項22に記載の試験機器セット(900)。
  24. チップテスタ用被検体ボードの複数の伝搬遅延値を後処理する装置(600)であって、前記被検体ボードは、チップテスタと少なくとも2つの被検体との間に電気的接続を提供するように構成され、前記被検体ボードは、前記被検体ボードと第1の被検体との間に取り外し可能な電気的接点を提供する第1の被検体接触素子(710)と、前記被検体ボードと第2の被検体との間に取り外し可能な電気的接点を提供する第2の被検体接触素子(711)と、前記被検体ボードと第1の被検体との間に取り外し可能な電気的接点を提供する第3の被検体接触素子(712)と、前記被検体ボードと第2の被検体との間に取り外し可能な電気的接点を提供する第4の被検体接触素子(713)と、前記被検体ボードと前記チップテスタとの間に取り外し可能な接点を提供する第1のチップテスタ接触素子(702)と、前記被検体ボードと前記チップテスタとの間に取り外し可能な接点を提供する第2のチップテスタ接触素子(704)と、前記被検体ボードと前記チップテスタとの間に取り外し可能な電気的接点を提供する第3のチップテスタ接触素子(706)を備え、前記装置は、
    前記第4の被検体接触素子と前記第3のチップテスタ接触素子との間の伝搬遅延を表す原伝搬遅延値を取得する伝搬遅延判定部(612)と、
    前記第1のチップテスタ接触素子と前記第1の被検体接触素子との間の伝搬遅延と、前記第1のチップテスタ接触素子と前記第2の被検体接触素子との間の伝搬遅延との差を表す伝搬遅延差値を取得する伝搬遅延差値判定部(620)と、
    前記伝搬遅延差値に基づいて前記原伝搬遅延値を修正する伝搬遅延修正部(630)を備えること、
    を特徴とする装置。
  25. 後処理する前記装置は、非共用線の原伝搬遅延値を修正するように構成されること、を特徴とする請求項24に記載の装置(600)。
  26. 前記装置は、前記被検体ボードの第1のチップテスタ接触素子と、前記第1のチップテスタ接触素子の最も近く電気的に位置する第1の被検体の第1の被検体接触素子との間の伝搬遅延を表す原伝搬遅延値を、変えずに残すように構成されること、
    を特徴とする請求項24又は25に記載の装置(600)。
  27. 後処理する前記装置は、前記第4の被検体接触素子と前記第3のチップテスタ接触素子との間の前記実伝搬遅延を、少なくとも概ね表す前記原伝搬遅延値から、前記第1のチップテスタ接触素子と前記第1の被検体接触素子との間の伝搬遅延と、前記第1のチップテスタ接触素子と前記第2の被検体接触素子との間の伝搬遅延との差を引くことにより、前記第4の被検体接触素子と前記第3のチップテスタ接触素子との間の有効伝搬遅延を表す有効伝搬遅延値を、提供するように構成されること、
    を特徴とする請求項24乃至27のいずれか一項に記載の装置(600)。
  28. 後処理する前記装置は、前記第4の被検体接触素子と前記第3のチップテスタ接触素子との間の前記実伝搬遅延を、少なくとも概ね表す前記原伝搬遅延値に、前記第1のチップテスタ接触素子と前記第1の被検体接触素子との間の伝搬遅延と、前記第1のチップテスタ接触素子と前記第2の被検体接触素子との間の伝搬遅延との差を加えることにより、前記第4の被検体接触素子と前記第3のチップテスタ接触素子との間の有効伝搬遅延を表す有効伝搬遅延値を、提供するように構成されること、
    を特徴とする請求項24乃至27のいずれか一項に記載の装置(600)。
  29. 後処理する前記装置は、前記第2の被検体の前記第2の端子が入力端子として使われているか、あるいは出力端子として使われているかを表す端末方向情報を受信し、且つ前記端子方向情報に応じて前記有効伝搬遅延を加算により取得するか、あるいは減算により取得するかを決定するように構成されること、
    を特徴とする請求項27又は28に記載の装置(600)。
  30. 後処理する前記装置は、複数の被検体位置について伝搬遅延値を記述する複数のファイルを1つのファイルに併合するように構成されること、
    を特徴とする請求項24乃至29のいずれか一項に記載の装置(600)。
  31. 後処理する前記装置は、前記有効伝搬遅延値に更なるオフセット値を適用することにより、負の有効伝搬遅延値の提供を回避するように構成されること、
    を特徴とする請求項24乃至30のいずれか一項に記載の装置(600)。
  32. チップテスタ用被検体ボードで複数の伝搬遅延値を後処理する方法であって、前記被検体ボードは、チップテスタと少なくとも2つの被検体との間に電気的接続を提供するように構成され、前記被検体ボードは、前記被検体ボードと第1の被検体との間に取り外し可能な電気的接点を提供する第1の被検体接触素子(710)と、前記被検体ボードと第2の被検体との間に取り外し可能な電気的接点を提供する第2の被検体接触素子(711)と、前記被検体ボードと第1の被検体との間に取り外し可能な電気的接点を提供する第3の被検体接触素子(712)と、前記被検体ボードと第2の被検体との間に取り外し可能な電気的接点を提供する第4の被検体接触素子(713)と、前記被検体ボードと前記チップテスタとの間に取り外し可能な電気的接点を提供する第1のチップテスタ接触素子(702)と、前記被検体ボードと前記チップテスタとの間に取り外し可能な電気的接点を提供する第2のチップテスタ接触素子(704)と、前記被検体ボードと前記チップテスタとの間に取り外し可能な電気的接点を提供する第3のチップテスタ接触素子(706)を備え、前記方法は、
    前記第4の被検体接触素子と前記第3のチップテスタ接触素子との間の伝搬遅延を表す原伝搬遅延値を取得することと、
    前記第1のチップテスタ接触素子と前記第1の被検体接触素子との間の伝搬遅延と、前記第1のチップテスタ接触素子と前記第2のチップテスタ接触素子との間の伝搬遅延との差を表す伝搬遅延差値を取得することと、
    前記伝搬遅延差値を用いて前記原伝搬遅延値を修正することを含むこと、
    を特徴とする方法。
  33. 少なくとも2つのdutを試験するチップ試験構成であって、前記チップ試験構成は、
    データを出力する第1のチャネル(130)、第2のチャネル(132)、及び第3のチャネル(138)を備えるチップテスタ(100)と、
    第1の被検体(150)と、
    第2の被検体(160)を備え、
    前記第1の被検体(150)の第1の端子(152)と前記第2の被検体(160)の第1の端子(162)は、共用線を通じて前記第1のチャネル(130)に実質的に結合され、
    前記第1の被検体の第2の端子(154)は前記第2のチャネル(132)に実質的に結合され、
    前記第2の被検体(160)の第2のチャネル(164)は前記第3のチャネル(132)に実質的に結合され、
    前記第2のチャネルのタイミングと前記第3のチャネルのタイミングは互いにシフトされ、これにより、前記第1のチャネルのチャネルポートと前記第1の被検体の前記第1の端子との間の伝搬遅延と、前記第1のチャネルの前記チャネルポートと前記第2の被検体の前記第1の端子との間の伝搬遅延との差の効果は、前記タイミングシフトによって少なくとも部分的には補償されること、
    を特徴とするチップ試験構成。
  34. 前記第2のチャネルはデータを受信するように構成され、前記第3のチャネルはデータを受信するように構成されること、を特徴とする請求項33に記載のチップ試験構成。
  35. 前記第2のチャネルはデータを出力するように構成され、前記第3のチャネルはデータを出力するように構成されること、を特徴とする請求項33に記載のチップ試験構成。
  36. 2つの被検体を同時に試験する方法であって、前記第1の被検体の第1の端子と前記第2の被検体の第1の端子は、チップテスタの第1のチャネルによって駆動される共用線に接続され、前記第1の被検体の第2の端子は前記チップテスタの第2のチャネルに結合され、前記第2の被検体の第2の端子は前記チップテスタの第3のチャネルに接続され、前記方法は、
    前記チップテスタの前記第2のチャネルと前記チップテスタの前記第3のチャネルとを、互いにシフトされた別々のタイミングを用いて作動させることを含み、これにより、前記チップテスタの第1のチャネルポートと前記第1の被検体の前記第1のチャネルとの間の伝搬遅延と、前記チップテスタの前記第1のチャネルポートと前記第2の被検体の前記第1の端子との間の伝搬遅延との差は、前記チャネル相互の前記タイムシフトによって少なくとも部分的には補償されること、
    を特徴とする方法。
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