JP2002122634A - 半導体試験装置のタイミング確認方法及びタイミング補正方法及び補正装置 - Google Patents

半導体試験装置のタイミング確認方法及びタイミング補正方法及び補正装置

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JP2002122634A
JP2002122634A JP2000314533A JP2000314533A JP2002122634A JP 2002122634 A JP2002122634 A JP 2002122634A JP 2000314533 A JP2000314533 A JP 2000314533A JP 2000314533 A JP2000314533 A JP 2000314533A JP 2002122634 A JP2002122634 A JP 2002122634A
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timing
signal
tester pin
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JP2000314533A
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Yoshihiko Hayashi
林  良彦
Akio Osaki
昭雄 大崎
Hiromasa Niwa
宏昌 丹羽
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Hitachi Ltd
Hitachi High Tech Corp
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Hitachi Ltd
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 オシロスコープのプローブを順次接触パッド
に接触させなくても、各ドライバから出力される信号の
スキューを確認できるようにする。 【解決手段】 ソケットの各接触パッド81〜8nがシ
ョート端に対して等長及び等インピーダンスとなるよう
にショート接続する。制御回路10は、時間確認対象と
なるテスタピンのドライバ21からはローレベル(1
[V])からハイレベル(2[V])に振幅の変化する
信号波形81Sをショート端2Sに向かって出力させ、
それ以外のドライバ22〜2nからはローレベル(1
[V])の振幅の変化しない信号波形82S〜8nSを
ショート端に向かって出力させる。各信号波形はショー
ト端2Sで合成される。この合成波形の振幅変化点のタ
イミングを測定することによって、時間確認対象となる
テスタピンのドライバ21〜2nから出力された信号が
ショート端に到達するまでの時間すなわちスキューを正
確に計測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体試験装置の
各種試験信号のタイミングを確認することのできる半導
体試験装置のタイミング確認方法、並びにこのタイミン
グ確認方法を用いて半導体試験装置の各種試験信号のタ
イミングを補正することのできる半導体試験装置のタイ
ミング補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体試験装置などにおいて、ド
ライバやコンパレータに供給される信号のタイミングを
補正するものとして、特開平4−127073号公報に
記載されたものが知られている。図1は、この従来技術
の概要を示す。この従来技術では、ICメモリなどの被
測定デバイスに代えて、各信号ピンがショート接続され
た専用IC(ショート治具)2を半導体試験装置(IC
テスタ)3のソケット(図示せず)に搭載する。制御回
路20は、タイミング発生器11を動作させる。タイミ
ング発生器11は、補正対象ピン以外のテスタピンのド
ライバ21〜2nの全出力をショート治具2に印加させ
る。例えば、補正対象ピンがドライバ21を含むピンの
場合には、これ以外のテスタピンのドライバ22〜2n
からショート治具2に対して信号が印加される。これら
の信号は、ショート治具2のショート端で合成された単
一の合成波形となる。制御回路20は、この合成波形に
基づいて、コンパレータ用可変遅延回路61の遅延量を
増加減少させて、テスタピンのコンパレータ31,41
に供給されるストローブ信号のタイミング補正を行う。
以上のタイミング補正処理を補正対象ピンを順次切り換
えながら、全テスタピンのコンパレータ31〜3n,4
1〜4nに対して行う。
【0003】このタイミング補正が終了したら、テスタ
ピンの出力端が開放された状態あるいはショート治具2
を装着したままの状態で、制御回路20は、各テスタピ
ンのコンパレータ31〜3n,41〜4nのタイミング
を基準にドライバ用可変遅延回路51〜5nの遅延量を
増加減少させて、ドライバ21〜2nに印加される信号
のタイミング補正を行う。上述のコンパレータ31〜3
n,41〜4nに対するタイミング補正を判定系デスキ
ューと言い、ドライバ21〜2nに対するタイミング補
正を印加系デスキューと言う。従来は、この判定系デス
キューを行った後に印加系デスキューを行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来は、上述の判定系
デスキューと印加系デスキューが終了した後に、ショー
ト治具2を外した状態で、図2のように、ソケットの接
触パッド81〜8nにオシロスコープ9のプローブ91
を順次接触させて、その波形を観測することによって実
際にドライバ21〜2nから出力された信号がソケット
に到達するまでの時間を計測し、その時間のバラツキ
(スキュー)が許容範囲内にあるか否かの検査を行って
いた。
【0005】ところが、最近では、被測定デバイスの微
細化に伴い接触パッド81〜8nが小さく狭くなってお
り、オシロスコープ9のプローブ91を接触パッド81
〜8nに順次接触させることが非常に面倒であり、ま
た、被測定デバイスの高速化に伴い、その高速周波数帯
においてプロープ91のグランドを確保することが難し
いという問題があった。
【0006】また、上述の印加系デスキューは、ドライ
バ21〜2nから出力された出力波形がそれぞれ1本の
信号線を介してテスタピンの出力端又はショート治具2
のシュート端に到達し、そこで反射して同じ1本の信号
線を介して戻って来た反射波形を各コンパレータ31〜
3n,41〜4nで検出することによって行っていた。
従って、コンパレータ31〜3n,41〜4nではその
反射点からドライバ21〜2nまでの経路長を含んだ反
射波形に対して印加系デスキューを行っていたことにな
る。そこで、従来は、その経路長をTDR(Time
DomainReflectometer)で予め求め
ておき、その経路長に基づいてタイミングエッジを時間
的に補正しなければならなかった。
【0007】第1の発明は、オシロスコープのプローブ
を順次接触パッドに接触させなくても、各ドライバから
出力される信号のスキューを確認することができる半導
体試験装置のタイミング確認方法を提供することを目的
とする。
【0008】第2の発明は、TDRを用いて予め経路長
を測定しなくても印加系デスキューを高精度に行うこと
のできる半導体試験装置のタイミング補正方法及び補正
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された本
発明の半導体試験装置のタイミング確認方法は、被測定
デバイスの搭載されるソケットの各接触パッドをショー
ト端に対して等長及び等インピーダンスとなるようにシ
ョート接続するステップと、時間確認対象となるテスタ
ピンのドライバ手段からは振幅の変化する信号波形を前
記ショート端に向かって出力させ、前記時間確認対象と
なるテスタピン以外のドライバ手段からは振幅の変化し
ない信号波形を前記ショート端に向かって出力させるス
テップと、前記ショート端で合成された波形に基づいて
前記時間確認対象となるテスタピンのドライバ手段から
出力された信号が前記ショート端に到達するまでの時間
を計測するステップとを含んで構成されるものである。
【0010】半導体試験装置は、被測定デバイスを搭載
するソケットを複数備えており、各テスタピンと各ソケ
ットの接触パッドとの間は、半導体取付装置のテストピ
ン数(n個)に対応する複数本(n本)の同軸ケーブル
等によってそれぞれ1対1に接続されている。このソケ
ットの各接触パッドがショート端に対して等長,等イン
ピーダンスとなるようにショート接続する。このような
ショート接続を行う最も簡単な方法は、上述の従来技術
の項で説明したショート治具をソケットに搭載する方法
である。ショート治具は各ピンがショート端に対して等
長及び等インピーダンスとなるようにショート接続され
ている。このショート治具がソケットに搭載された状態
で、時間確認対象となるテスタピンのドライバ手段から
は振幅の変化する信号波形をショート端に向かって出力
させ、それ以外のドライバ手段からは振幅の変化しない
信号波形をショート端に向かって出力させる。すると、
これらの各信号波形はショート端で合成される。この合
成波形は、ドライバ手段の数がn個の場合には、n分の
1の振幅を示す波形となる。例えば、時間計測対象のド
ライバ手段がローレベル(例えば1[V])からハイレ
ベル(例えば2[V])に振幅の変化するパルス状の信
号波形を出力し、それ以外の全てのドライバ手段がロー
レベル(例えば1[V])の信号を出力する。このと
き、ショート端で得られる合成波形はローレベルから1
/n[V]だけ振幅値の変化する単一の合成波形とな
る。すなわち、ドライバ手段から出力されたパルス状の
信号波形のハイレベル部分の振幅がn分の1に減少した
合成波形がショート端に現れることになる。この合成波
形の振幅変化点のタイミングを測定することによって、
時間確認対象となるテスタピンのドライバ手段から出力
された信号がショート端に到達するまでの時間を正確に
計測することができる。また、時間確認対象となるテス
タピンのドライバ手段を順次切り換えることによって全
てのテスタピンのドライバ手段について、そのドライバ
手段から出力された信号がショート端に到達するまでの
時間を順次計測することによって、オシロスコープのプ
ローブを順次接触パッドに接触させなくても、各ドライ
バから出力される信号のスキューを確認することができ
る。
【0011】請求項2に記載された本発明の半導体試験
装置のタイミング確認方法は、請求項1において、前記
ショート端にオシロスコープのプローブを接続し、前記
ショート端で合成された波形を前記オシロスコープに表
示することによって前記時間を計測するステップを行う
ものである。これは、ドライバ手段から出力された信号
がショート端に到達するまでの時間を計測する手段とし
て、ショート端にプローブの接続されたオシロスコープ
を用いるようにしたものである。このプローブとして
は、SMAコネクタが好ましい。
【0012】請求項3に記載された本発明の半導体試験
装置のタイミング確認方法は、請求項1において、前記
ショート端に対して等長及び等インピーダンスとなるよ
うに予め配線された専用ICを用いて前記ショート接続
するステップを行うものである。これは、ソケットの各
接触パッドをショート端に対して等長,等インピーダン
スとなるようにショート接続する手段として、上述の従
来技術の項で説明した専用ICを用いるようにしたもの
である。
【0013】請求項4に記載された本発明の半導体試験
装置のタイミング補正方法は、被測定デバイスの搭載さ
れるソケットの各接触パッドをショート端に対して等長
及び等インピーダンスとなるようにショート接続するス
テップと、印加系デスキュー取得対象となるテスタピン
のドライバ手段からは振幅の変化する信号波形を前記シ
ョート端に向かって出力させ、前記印加系デスキュー取
得対象となるテスタピン以外のドライバ手段からは振幅
の変化しない信号波形を前記ショート端に向かって出力
させるステップと、前記ショート治具のショート端で合
成された波形を基準にして、前記印加系デスキュー取得
対象となるテスタピンのドライバ用可変遅延手段の遅延
量を増加減少させてタイミング補正を行うことによって
印加系デスキューを行うステップとを含んで構成された
ものである。これは、請求項1のタイミング確認方法を
用いて、印加系デスキューを行うようにしたタイミング
補正方法である。このタイミング補正方法によれば、ド
ライバ手段からソケットの接触パッドまでの経路長を含
んだ形で印加系デスキューのタイミング補正を行うこと
ができるので、経路長を予め測定する必要がない。従っ
て、測定周波数が500[MHz]以上の高速な場合で
も、それと同じ周波数でタイミング補正を行うことがで
きる。
【0014】請求項5に記載された本発明の半導体試験
装置のタイミング補正方法は、請求項4において、前記
ショート端に対して等長及び等インピーダンスとなるよ
うに予め配線された専用ICを用いて前記ショート接続
するステップを行うものである。これは、請求項3と同
様にショート接続する手段として、上述の従来技術の項
で説明した専用ICを用いるようにしたものである。
【0015】請求項6に記載された本発明の半導体試験
装置のタイミング補正装置は、ドライバ手段を少なくと
も有し、被測定デバイスの搭載されるソケットの各接触
パッドに信号線を介して接続されたテスタピン群と、前
記ソケットの各接触パッドをショート端に対して等長及
び等インピーダンスとなるようにショート接続するショ
ート手段と、前記テスタピン群の中の印加系デスキュー
取得対象となるテスタピンのドライバ手段からは振幅の
変化する信号波形を出力させ、前記印加系デスキュー取
得対象となるテスタピン以外のドライバ手段からは振幅
の変化しない信号波形を出力させ、前記ショート治具の
ショート端で合成された波形を基準にして、前記印加系
デスキュー取得対象となるテスタピンのドライバ用可変
遅延手段の遅延量を増加減少させてタイミング補正を行
うことによって印加系デスキューを行う制御手段とを含
んで構成されたものである。これは、請求項4の半導体
試験装置のタイミング補正方法を実現するための装置に
関する発明であり、その作用などは請求項4と同じであ
る。
【0016】請求項7に記載された本発明の半導体試験
装置のタイミング補正装置は、請求項7において、前記
ショート手段を、前記ショート端に対して等長及び等イ
ンピーダンスとなるように予め配線された専用ICで構
成したものである。これは、請求項3と同様にショート
接続する手段として、上述の従来技術の項で説明した専
用ICを用いるようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示された実施の
形態を用いてこの発明の詳細を説明する。図3は、本発
明の半導体試験装置のタイミング確認方法及び補正方法
の一例を示す。図3において、図1と同じ構成部品には
同一の符号が付してある。
【0018】この実施の形態に係る半導体試験装置1
は、制御回路10、タイミング発生器11、ドライバ2
1〜2n、コンパレータ31〜3n,41〜4n、ドラ
イバ用可変遅延回路51〜5n、コンパレータ用可変遅
延回路61〜6n、I/Oスイッチ71〜7nから構成
される。なお、実際の半導体試験装置は、図示していな
いパターン発生器、ピン制御回路及びフェイルビットメ
モリなどの他の構成部品を有するが、本明細書中では本
発明の特徴を理解するのに必要な部分のみが示されてい
る。
【0019】制御回路10は、半導体試験装置1の全体
制御、運用及び管理等を行うものであり、マイクロプロ
セッサ構成になっている。従って、図示していないが、
制御回路10はシステムプログラムを格納するROMや
各種データ等を格納するRAM等を含んで構成される。
制御回路10は、各種の制御信号やデータをそれぞれの
構成部品に出力する。タイミング発生器11は、その内
部メモリに記憶したタイミングデータに基づいて、図示
していないパターン発生器、ピン制御回路及びフェイル
ビットメモリなどに高速の動作クロックを出力し、被測
定デバイスに対するデータの書込タイミングや読出タイ
ミングなどの制御を行うものである。
【0020】この実施の形態に係るタイミング確認方法
は、タイミング発生器11から出力された信号によって
各ドライバ21〜2nから出力された信号波形が信号線
を介してソケットの接触パッド81〜8nに到達するま
での時間を計測するものである。ショート治具2は、I
Cメモリなどの被測定デバイスに代えて、各信号ピンが
ショート端2Sに対して等長及び等インピーダンスとな
るように予めショート接続された専用ICで構成されて
いる。ショート治具2の各信号ピンは半導体試験装置1
0のソケット(図示せず)の接触パッド81〜8nにそ
れぞれ接続される。ショート治具2の各信号ピン(接触
パッド81〜8n)からショート端2Sまでの各配線は
等長及び等インピーダンスとなるように構成されてい
る。
【0021】図3において、第1のテスタピンは、ドラ
イバ21、コンパレータ31,41、ドライバ用可変遅
延回路51、コンパレータ用可変遅延回路61、I/O
スイッチ71によって構成される。第2〜第nのテスタ
ピンも同じように、ドライバ22〜2n、コンパレータ
32〜3n,42〜4n、ドライバ用可変遅延回路52
〜5n、コンパレータ用可変遅延回路62〜6n、I/
Oスイッチ72〜7nによって構成される。なお、図3
においては第3〜第n−1のテスタピンについては図示
を省略してある。
【0022】通常、各テスタピンとソケットの接触パッ
ド81〜8nとの間は、複数個の被測定デバイスをソケ
ット(図示せず)に搭載できるように構成された図示し
ない半導体取付装置の全入出力端子数(n個)に対応す
る複数本(n本)の同軸ケーブル等で構成されたインタ
ーフェイスボードによって接続され、その接続関係は図
示していないリレーマトリックスによって対応付けられ
ており、各種信号の伝送が所定の端子と同軸ケーブルと
の間で行なわれるようになっている。インターフェイス
ボードは、図3に示すように、全ての信号線が第1〜第
nの各テスタピンとソケットの各接触パッド81〜8n
との間を1対1で接続するように構成されている。この
ソケットにショート治具2が搭載されることによって、
ソケットの各接触パッド81〜8nはショート端2Sに
対して等長及び等インピーダンスとなるようにショート
接続される。
【0023】この実施の形態では、オシロスコープ9の
SMAコネクタ93がショート治具2のショート端2S
に接続される。SMAコネクタ93は実質的に50
[Ω]のインピーダンスを有するインピーダンス整合同
軸コネクタである。このようにSMAコネクタ93がシ
ョート端2Sに接続された状態で、各ドライバ21〜2
nから所定の信号を出力することによって、各ドライバ
21〜2nから出力された信号がソケット(ショート治
具2のショート端2S)に到達するまでの時間を順次計
測することができる。すなわち、制御回路10は、時間
計測対象のドライバがローレベル(例えば1[V])か
らハイレベル(例えば2[V])に変化するパルス状の
信号を出力し、時間計測対象以外の全てのドライバはロ
ーレベル(例えば1[V])の信号を出力するように制
御する。
【0024】例えば、時間計測対象が第1のテスタピン
のドライバ21の場合には、制御回路10は、図4
(A)に示すように、ドライバ21がパルス状の信号8
1Sを出力し、ドライバ21以外の各テスタピンのドラ
イバ22〜2nがローレベル(例えば1[V])の信号
82S〜8nSを出力するように制御する。これらの信
号81S〜8nSは、ショート治具2のショート端で合
成され、ローレベルから1/n[V]だけ振幅値の変化
する単一の合成波形91Sとなる。すなわち、ドライバ
21から出力されたパルス状の信号81Sのハイレベル
部分の振幅がn分の1に減少した合成波形91Sがオシ
ロスコープ9の画面上で観測されるようになる。そこ
で、合成波形91Sの振幅変化点に基づいてドライバ2
1から出力された信号81Sがソケット(ショート治具
2のショート端2S)に到達するまでの時間を計測する
ことができる。
【0025】次に、時間計測対象が第2のテスタピンの
ドライバ22の場合には、制御回路10は、図4(B)
に示すように、ドライバ22がパルス状の信号82Sを
出力し、ドライバ22以外の各テスタピンのドライバ2
1,23〜2nがローレベル(例えば1[V])の信号
81S,83S〜8nSを出力するように制御する。こ
れらの信号81S〜8nSは、前述の場合と同じように
ショート治具2のショート端で合成され、ローレベルか
ら1/n[V]だけ振幅値の変化する単一の合成波形9
2Sとなる。すなわち、ドライバ22から出力されたパ
ルス状の信号82Sのハイレベル部分の振幅がn分の1
に減少した合成波形92Sがオシロスコープ9の画面上
で観測されることになる。合成波形92Sの振幅変化点
に基づいてドライバ22から出力された信号82Sがソ
ケット(ショート治具2のショート端2S)に到達する
までの時間を計測することができる。
【0026】以下、同様にして、時間計測対象となるテ
スタピンを第3〜第nのように順番に切り換えて、その
合成波形93S〜9nSをオシロスコープ9の画面上で
観測することによって、ドライバ23〜2nから出力さ
れた信号83S〜8nSがソケット(ショート治具2の
ショート端2S)に到達するまでの時間を計測すること
ができる。なお、図4では、合成波形91S,92S,
9nSの振幅値は実際のものよりも拡大した形で示して
ある。これらの各合成波形91S〜9nSの振幅変化点
の違いがいわゆる印加系のスキューとなる。
【0027】次に、上述のタイミング確認方法を用いた
半導体試験装置のタイミング補正方法及び補正装置につ
いて説明する。このタイミング補正方法及び補正装置
は、図3のオシロスコープ9で観測された合成波形91
S〜9nSに基づいて、ドライバ21〜2nから出力さ
れた信号81S〜8nSがソケット(ショート治具2の
ショート端2S)に到達するまでの時間データを計測
し、その時間データをRS232Cなどのインターフェ
イス92を介して半導体試験装置1にフィードバック
し、フィードバックされた時間データに基づいて印加系
デスキューを行うようにしたものである。前述のよう
に、オシロスコープ9は、タイミング発生器11から出
力された信号が各ドライバ21〜2nに入力し、ドライ
バ21〜2n及び信号線を介してソケットの接触パッド
81〜8nに到達するまでの時間を順次観測することが
できるので、その観測された時間データをインターフェ
イス92を介して逐次半導体試験装置1にフィードバッ
クする。半導体試験装置1は、フィードバックされた時
間データが許容範囲内に入るようにドライバ用可変遅延
回路51〜5nの遅延量を増加減少させて、各ドライバ
21〜2nに供給される信号のタイミング補正を行い、
印加系デスキューを行う。この印加系デスキューを第1
から第nまでの全てのテスタピンに対して行った後に、
オシロスコープ9のSMAコネクタ93をショート治具
2のショート端2Sから外し、ショート治具2を用いて
従来と同様の方法にて判定系デスキューを行えばよい。
【0028】この実施の形態のタイミング補正方法によ
れば、ドライバからデバイス端までの経路長を含んだ形
で印加系デスキューのタイミング補正を行うことができ
るので、経路長を予め測定する必要がない。従って、測
定周波数が500[MHz]以上の高速な場合でも、そ
れと同じ周波数でタイミング補正を行うことができる。
また、オシロスコープを用いてスキューを観測している
ので、そのスキューが許容範囲内にあるか否かの検査を
同時に行うことができる。
【0029】なお、上述の実施の形態では、オシロスコ
ープを用いたタイミング確認方法、並びにタイミング補
正方法及び補正装置について説明したが、オシロスコー
プの代わりに合成波形91S〜9nSの振幅変化点を測
定可能な手段を別途半導体試験装置1内に設け、それに
基づいてタイミング確認及び補正を行うようにしてもよ
い。
【0030】上述の実施の形態では、時間計測対象のド
ライバがローレベル(例えば1[V])からハイレベル
(例えば2[V])に変化するパルス状の信号を出力
し、時間計測対象以外の全てのドライバはローレベル
(例えば1[V])の信号を出力する場合について説明
したが、逆に、時間計測対象のドライバがハイレベル
(例えば2[V])からローレベル(例えば1[V])
に変化する信号を出力するようにしてもよい。
【0031】ショート治具の信号ピンの数がnの場合、
ドライバから出力されたパルス状の信号のハイレベル部
分の振幅がn分の1に減少した合成波形がオシロスコー
プで観測される。従って、ショート治具の信号ピンの数
が256個などのように大きくなった場合には、256
分の1に減少した合成波形の振幅変化を観測することが
困難になる。そこで、このような場合には、ショート治
具に複数のショート端を設け、それぞれのショート端に
おける合成波形を観測することによって、合成波形の振
幅の減少を抑制することができる。すなわち、信号ピン
が256個であっても、ショート端の数が8個存在すれ
ば、各ショート端には32分の1に減少した合成波形が
現れるので、振幅変化の観測が困難となることはない。
この場合でも、ショート治具は各ショート端に対して等
長及び等インピーダンスとなるように配線する必要があ
る。
【0032】
【発明の効果】第1の発明のタイミング確認方法によれ
ば、オシロスコープのプローブを順次接触パッドに接触
させなくても、各ドライバから出力される信号のスキュ
ーを確認することができる。第2の発明のタイミング補
正方法によれば、TDRを用いて予め経路長を測定しな
くても印加系デスキューを高精度に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のタイミング補正方法の概要を示す図。
【図2】 従来のタイミング確認方法の概要を示す図。
【図3】 本発明の半導体試験装置のタイミング確認方
法及び補正方法の一例を示す図。
【図4】 図3の動作例を示す信号波形図。
【符号の説明】
1…ICテスタ 2…ショート治具 10…制御回路 11…タイミング発生器 21〜2n…ドライバ 31〜3n,41〜4n…コンパレータ 51〜5n…ドライバ用可変遅延回路 61〜6n…コンパレータ用可変遅延回路 71〜7n…I/Oスイッチ 81〜8n…接触パッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大崎 昭雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 丹羽 宏昌 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2G032 AD06 AE06 AE07 AE08 AE09 AE11 AG07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定デバイスの搭載されるソケットの
    各接触パッドをショート端に対して等長及び等インピー
    ダンスとなるようにショート接続するステップと、 時間確認対象となるテスタピンのドライバ手段からは振
    幅の変化する信号波形を前記ショート端に向かって出力
    させ、前記時間確認対象となるテスタピン以外のドライ
    バ手段からは振幅の変化しない信号波形を前記ショート
    端に向かって出力させるステップと、 前記ショート端で合成された波形に基づいて前記時間確
    認対象となるテスタピンのドライバ手段から出力された
    信号が前記ショート端に到達するまでの時間を計測する
    ステップとを含んで構成されることを特徴とする半導体
    試験装置のタイミング確認方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ショート端にオシロスコープのプローブを接続し、
    前記ショート端で合成された波形を前記オシロスコープ
    に表示することによって前記時間を計測するステップを
    行うことを特徴とする半導体試験装置のタイミング確認
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記ショート端に対して等長及び等インピーダンスとな
    るように予め配線された専用ICを用いて前記ショート
    接続するステップを行うことを特徴とする半導体試験装
    置のタイミング確認方法。
  4. 【請求項4】 被測定デバイスの搭載されるソケットの
    各接触パッドをショート端に対して等長及び等インピー
    ダンスとなるようにショート接続するステップと、 印加系デスキュー取得対象となるテスタピンのドライバ
    手段からは振幅の変化する信号波形を前記ショート端に
    向かって出力させ、前記印加系デスキュー取得対象とな
    るテスタピン以外のドライバ手段からは振幅の変化しな
    い信号波形を前記ショート端に向かって出力させるステ
    ップと、 前記ショート治具のショート端で合成された波形を基準
    にして、前記印加系デスキュー取得対象となるテスタピ
    ンのドライバ用可変遅延手段の遅延量を増加減少させて
    タイミング補正を行うことによって印加系デスキューを
    行うステップとを含んで構成されたことを特徴とする半
    導体試験装置のタイミング補正方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記ショート接続するステップを、前記ショート端に対
    して等長及び等インピーダンスとなるように予め配線さ
    れた専用ICを用いて行うことを特徴とする半導体試験
    装置のタイミング補正方法。
  6. 【請求項6】 ドライバ手段を少なくとも有し、被測定
    デバイスの搭載されるソケットの各接触パッドに信号線
    を介して接続されたテスタピン群と、 前記ソケットの各接触パッドをショート端に対して等長
    及び等インピーダンスとなるようにショート接続するシ
    ョート手段と、 前記テスタピン群の中の印加系デスキュー取得対象とな
    るテスタピンのドライバ手段からは振幅の変化する信号
    波形を出力させ、前記印加系デスキュー取得対象となる
    テスタピン以外のドライバ手段からは振幅の変化しない
    信号波形を出力させ、前記ショート治具のショート端で
    合成された波形を基準にして、前記印加系デスキュー取
    得対象となるテスタピンのドライバ用可変遅延手段の遅
    延量を増加減少させてタイミング補正を行うことによっ
    て印加系デスキューを行う制御手段とを含んで構成され
    たことを特徴とする半導体試験装置のタイミング補正装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記ショート手段を、前記ショート端に対して等長及び
    等インピーダンスとなるように予め配線された専用IC
    で構成したことを特徴とする半導体試験装置のタイミン
    グ補正装置。
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