JPH06324114A - テスタの自動校正の精度を改良するための方法 - Google Patents

テスタの自動校正の精度を改良するための方法

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JPH06324114A
JPH06324114A JP6038052A JP3805294A JPH06324114A JP H06324114 A JPH06324114 A JP H06324114A JP 6038052 A JP6038052 A JP 6038052A JP 3805294 A JP3805294 A JP 3805294A JP H06324114 A JPH06324114 A JP H06324114A
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JP
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transmission line
tester
global
dut
global transmission
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JP6038052A
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Jean-Marie Lemoine
ジーン−マリー・ルモーヌ
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International Business Machines Corp
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    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/317Testing of digital circuits
    • G01R31/3181Functional testing
    • G01R31/319Tester hardware, i.e. output processing circuits
    • G01R31/31903Tester hardware, i.e. output processing circuits tester configuration
    • G01R31/31908Tester set-up, e.g. configuring the tester to the device under test [DUT], down loading test patterns
    • G01R31/3191Calibration
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C29/00Checking stores for correct operation ; Subsequent repair; Testing stores during standby or offline operation
    • G11C29/56External testing equipment for static stores, e.g. automatic test equipment [ATE]; Interfaces therefor

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 伝播遅延を判定するための標準的な手法を、
テスタを自動校正するための反射測定にもとづく手法に
よって改良すること。 【構成】 メモリ・アクセス時間の測定精度を改良する
ために、予備ステップとしてテスタの自動校正が行なわ
れる。これは、テスタ11の出力端子をDUT(被験
品)、通常はメモリ・チップ12の適切なI/Oコンタ
クト・パッドに接続するグローバル送信ライン13の伝
播遅延の判定から成る。グローバル送信ラインはそれぞ
れ、理想的な送信ライン要素である同軸ケーブル13−
1と、不完全な送信ライン要素であり、コンタクト・プ
ローブ16−1を含むプローブ・ヘッド13−2から成
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロジック・アレイ、メ
モリ・アレイを組込んだ高性能のバイポーラ、CMOS
VLSI半導体チップ等の電子部品のテストに関し、
特にウエハ・レベルでメモリ・アドレスへのアクセス時
間を正確に測定するために、テスタ出力端子とSRAM
シリコン・チップ製品のI/O(入出力)コンタクト・
パッドとの間のグローバル送信ラインを正確に校正する
方法に関する。アドレス・アクセス時間(AAT)は、
このパラメータによってメモリの応答速度が測定される
ので、SRAMメモリの品質に関して重要な値である。
【0002】
【従来の技術】従来のテスタでは、上記のアクセス時間
の測定の前に、グローバル送信ラインによって生じる伝
播遅延をなくすために自動校正という予備ステップが必
要である。グローバル送信ラインとは、テスタの出力端
子とチップのI/Oコンタクト・パッドを接続するライ
ンのことである。グローバル送信ラインは、基本的に2
つの要素から成る。同軸ケーブルの1線によって形成さ
れるほぼ理想的な送信ラインと、プローブ・ヘッドの構
造のため理想には程遠い送信ラインである。第1の要素
は、特性インピーダンスが比較的安定しているのに対し
て、スペース・トランスフォーマによって形成され、コ
ンタクト・プローブが先端で終端する第2の要素は、特
性インピーダンスが可変である。通常、同軸ケーブルの
特性インピーダンスは抵抗性(以下、Rcと呼ぶ)であ
り、値は約50オームである。プローブ・ヘッドの特性
インピーダンスもまた抵抗性であり、40オーム乃至2
00オームの間で可変である。当業者には周知の通り、
プローブ・ヘッドの先端は全てマトリックスに配列さ
れ、チップのコンタクト・パッド・アレイに完全にマッ
チする。
【0003】従来のテスタの自動校正法では、テスタと
は反対の側を開いたグローバル送信ラインのそれぞれに
ついて反射測定が1回行なわれる。そのため、信号がテ
スタから送られて送信ラインを伝播する。反射した信号
がテスタに戻るまでの時間が測定される。グローバル送
信ラインの伝播遅延(または送信遅延)は、測定時間、
いわゆる反射遅延の1/2とされる。全てのグローバル
送信ラインの伝播遅延がテーブルに格納され、このテー
ブルの値が、ドライバとレシーバの信号エッジの補正に
用いられる。現在の半導体チップでは、I/Oコンタク
ト・パッドが最大で1000個にもなる。そのためテー
ブルの作成は実に時間のかかるタスクである。実際、こ
の手法で得られるのは、実際の伝播遅延を極めて荒く近
似したものである。これは、送信ラインのプローブ・ヘ
ッドが上述のように不完全であり、反射した信号のエッ
ジがランダムにシフトすることによる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、伝播
遅延を判定するための標準的な手法を、テスタを自動校
正するための反射測定にもとづく手法によって改良する
ことである。
【0005】本発明の他の目的は、終端を順次に開路及
び短絡としたグローバル送信ラインについて反射測定を
もとにした手法によって反射遅延の測定を行なうことで
ある。
【0006】本発明の他の目的は、グローバル送信ライ
ンから見たインピーダンスを考慮した、反射測定にもと
づく手法によって反射遅延の測定を行なうことである。
【0007】本発明の他の目的は、メモリ・チップのア
クセス時間を正確に判定することができる自動校正テス
タのための方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】以下、この標準的アプロ
ーチの基本原理について図1を参照しながら説明する。
【0009】図1は、典型的な生産設備に設置された、
テスト信号を生成するテスタ11を含むテスト・ステー
ション10の基本要素を示す。テストされる電子部品
は、標準的なテスト用治具(図示なし)に装着される。
例えば、DUT(被験品)がSRAMチップであれば、
アクセス時間はREADモードで動作するメモリ・チッ
プの対応する入力コンタクト・パッドにアドレス(アド
レス・ビット)が印加される時間と、対応する出力コン
タクト・パッドにデータ(データアウト・ビット)が現
われる時間の間の遅延に相当する。言い換えると、アク
セス時間はテスタによって生成されたテスト信号がDU
Tの入力コンタクト・パッド(アドレス・ビットに相
当)によって受信された時間から、この入力コンタクト
・パッドによって起動される出力コンタクト・パッドの
スイッチングまでの経過時間である。TEST動作の
間、チップは適切な電源及びグラウンドにバイアスされ
る。アドレス・コンタクト・パッドとデータアウト・コ
ンタクト・パッドとに接続されたグローバル送信ライン
だけが起動され、他は抑制される。以下その手続きにつ
いて説明する。テスタ11のドライバD1は、点Aとし
たテスタ出力端子から遷移入力テスト信号を、点Bとし
たDUTの入力コンタクト・パッドに、点A、Bを結ぶ
グローバル送信ライン13を通して送る。DUTの点B
では、レシーバR2がこのテスト信号を検出する。同様
にテスタ11は、点AにつながるレシーバR1も含み、
これが点Bで反射されたテスト信号を検出する(点Bの
接続が開路か短絡路のいずれかの場合)。点CでDUT
のドライバD2によって出力された信号は、別のグロー
バル送信ライン14によって、点Dでテスタ11のレシ
ーバR3に返送される。対称性のために、テスタ11で
はドライバD3も点Dに接続される。ドライバD2とレ
シーバR2は、簡単のためシリコンに形成されたオンチ
ップ回路である。一般的に、レシーバR2には2つの入
力インピーダンス値が可能である。約50オーム乃至6
0オームの低インピーダンス値(上記の特性インピーダ
ンスRcに近い)と、約6Kオームの高インピーダンス
値である。レシーバの入力抵抗の正確な値は、構造によ
って決まるので、TEST動作中には変化しない。一
方、ドライバD2の出力インピーダンス値は、ドライバ
の論理状態に応じて2オーム、5オーム等、非常に近接
した2つの値である。Rc値を持つ抵抗器が1つ、テス
タのドライバD1、D3の各出力にセットされ、グロー
バル送信ラインによって、その終端を開いた時に生じる
反射波信号が打ち消され、チップ・ドライバD2によっ
て出力された信号も打ち消される。当業者には明らかな
ように、図1に示したテスト・ステーション10は、は
るかに多くのグローバル送信ラインを含み、これは少な
くともアクセス時間の測定に必要なI/Oコンタクト・
パッド数と同程度である。TEST動作時、テスタ11
は、信号が点Aから点Dに送られる時の総遅延時間Tを
実際に測定する。この送信は、テスタからはループを形
成するように見える。ABCD等、一定のループについ
てDUTのアクセス時間Taを、すなわち点B、C間の
伝播遅延を得るには、点A、B間のグローバル送信ライ
ン、すなわちTi(AB)と、点C、D間のグローバル
送信ライン、すなわちTi(CD)の伝播遅延を、上記
の総遅延時間Tから引く必要がある。
【0010】現在、最新のテスタが用いられる高度な生
産設備で行なわれているように、上記のグローバル送信
ラインの伝播遅延は、テスタの自動校正時に適用される
標準的な反射測定法をもとにした反射遅延測定によって
判定される。この予備ステップは欠かせない。こうした
反射遅延測定を行なうために、DUTがテスト用治具か
ら取り外され、信号がテスタによって、例えば、グロー
バル送信ライン13について、テスタ・ドライバD1に
よって送られる。この信号は点Bで反射される。点B
は、グローバル送信ライン13の開路終端だからであ
る。反射した信号はテスタ・レシーバR1によって検出
される。1往復ABAの遅延、すなわち信号が点Aから
出力され、点Bで反射されてから点Aで検出されるまで
の遅延時間は、テスタが測定することも可能な反射遅延
Toになる。開路終端を持つこのグローバル送信ライン
13の伝播遅延は、その半分にセットされる。他のグロ
ーバル送信ラインにもこれと同じ論理が適用され、反射
遅延測定のこの操作がDUTを取り外した状態で各ライ
ンについて繰返される。伝播遅延が全て判定されてか
ら、結果がテスタのメモリにテーブルとして格納され、
その後、全てのDUTアクセス時間の自動計算に用いら
れるだけでなく、テスタ11によって生成されたテスト
信号間の不要なスキューをなくすためにも用いられる。
この計算は、テスタに組込まれた専用のマイクロコンピ
ュータによって実行される。
【0011】この伝播遅延判定法が許容できるのは、グ
ローバル送信ライン13等が「完全」な場合、すなわ
ち、特性インピーダンスが一定の場合である。しかし、
これは反射遅延測定がウエハ・レベルで影響を被る時
は、現実の生産現場の事例にはならない。理想的な送信
ライン要素は、同軸ケーブルによって形成される点A、
B' 間に位置するグローバル送信ライン13の13−1
の部分だけであり、従ってこの部分は特性インピーダン
スが一定であり正確である。逆に、他の部分13−2
は、スペース・トランスフォーマ15−1と関連するコ
ンタクト・プローブ16−1(チップのコンタクト・パ
ッド・アレイに複数のコンタクトを設けるには必須のプ
ローブ・ヘッド17の部分)から成り、これは、判定さ
れる特性インピーダンスが一定の、理想的送信ラインの
1部とみなすことはできない。つまり、グローバル送信
ライン13の点B、B' 間のこのような不完全な送信ラ
イン要素では、点AからBへの信号の伝播遅延は、上記
の1往復の遅延または反射遅延の1/2に等しくならな
くなる。
【0012】本発明者による実験によれば、現在一般に
入手できる最高品質のプローブ・ヘッドをもってして
も、誤差は常に100psを超えるが低品質のプローブ
・ヘッドが採用されると、最高400psと更に大きく
なる。従って、標準的な自動校正法の主な欠点は、伝播
遅延を判定する際のそれ自体の不正確さにあり、これは
プローブ・ヘッドの不完全性により、またその結果、S
RAMチップではメモリ・アクセスのアクセス時間を正
確に測定できなくなる。
【0013】メモリ・アクセス時間の測定精度を改良す
るために、予備ステップとしてテスタの自動校正が行な
われる。このステップは、テスタの出力端子を適切なD
UTのI/Oコンタクト・パッドに接続するグローバル
送信ラインの伝播遅延を判定することから成る。このグ
ローバル送信ラインはそれぞれ、理想的送信ライン要素
(同軸ケーブル)と不完全な送信ライン要素(プローブ
・ヘッド)から成り、本発明に従って、以下のような方
法が用いられる。
【0014】DUTが取り除かれ(コンタクト・プロー
ブがDUTのコンタクト・パッドから切り離される)、
基準として終端を開いたグローバル送信ラインそれぞれ
について反射遅延Toが測定される。コンタクト・プロ
ーブが全て接地され、終端を短絡したグローバル送信ラ
インそれぞれについて反射遅延Tsが測定される。各グ
ローバル送信ラインの反射係数G=(R−Rc)/(R
+Rc)が測定される。RはDUT入力インピーダンス
(グローバル送信ラインがDUTレシーバに接続されて
いる場合)、またはDUT出力インピーダンス(グロー
バル送信ラインがDUTドライバに接続されている場
合)、Rcはグローバル送信ラインの同軸ケーブルの特
性インピーダンスである。式、Ti=To(1+G)/
4+Ts(1−G)/4により各グローバル送信ライン
の実伝播遅延Tiの値が計算される。得られた値がテス
タのメモリにロードされ、グローバル送信ラインそれぞ
れが自動校正される。
【0015】まとめると、テスタの不正確な校正による
上記の問題は、本発明に従って、終端を開いた基準グロ
ーバル送信ラインについてだけでなく、終端を短絡した
ラインについても、反射遅延の測定によって解決され
る。また、グローバル送信ラインから見た同軸ケーブル
の特性インピーダンスとテスト対象のDUTのインピー
ダンス(DUTレシーバ入力インピーダンスまたはDU
Tドライバ出力インピーダンス)を考慮した反射係数が
用いられる。これら2つの測定値には、この反射係数に
よって重みが付けられ、次に線形に組合わせられ、最終
的に実伝播遅延が的確に近似される。これによりDUT
アクセス時間を正確に判定することができる。
【0016】
【実施例】ここで読者の理解を助けるために、反射測定
によって伝播遅延を測定する標準的な手法の基本要素に
ついて簡単に説明する。グローバル送信ラインが完全で
ない場合、ライン上の伝播遅延は、それ自体の固有の一
定の特性ではなくなる。不完全なラインの伝播遅延はパ
ラメータの数と共に変化する。パラメータは、信号の立
ち上がり/立ち下がり時間、グローバル送信ラインを終
端させる負荷の実インピーダンス値等である。そのた
め、1往復の遅延は信号伝播遅延の2倍に等しくならな
くなる。その結果、伝播遅延は反射遅延の1/2ではな
くなる。ただし、これらのパラメータの関数としての遅
延変動則は理解でき、補正に用いることができる。
【0017】本発明者が行なった実験の結果によれば、
抵抗損失による誤差は無視でき、これは最も出現率の高
い事例である(後述)。また、DUTドライバとテスタ
のドライバが同じような性能を持つ、すなわち技術的に
大きなギャップがない場合には、グローバル送信ライン
の実伝播遅延Tiは次式から正確に計算することができ
る。
【数1】 Ti=To(1+G)/4+Ts(1−G)/4
【0018】ここでToは、終端が開いたグローバル送
信ラインの反射遅延、Tsは終端を短絡した副グローバ
ル送信ラインの反射遅延、Gは副グローバル送信ライン
の反射係数であり、次式から計算することができる。
【数2】G=(R−Rc)/(R+Rc)
【0019】ここでRは、グローバル送信ラインがレシ
ーバに接続されているかドライバに接続されているかに
応じて、DUTの入力インピーダンスか出力インピーダ
ンスであり、Rcは同軸ケーブルの特性インピーダンス
である。Rは純粋に抵抗性とする(インピーダンスRが
抵抗性ではない事例については後述する)。ドライバは
出力インピーダンスが非常に低いので(2オーム乃至5
オームの範囲)、0に近似することができ、Gの値は−
1に等しくなる。DUTレシーバの場合、反射係数G
は、入力インピーダンスが特性インピーダンスRcに近
い時は0に、高い値が約6Kオームの時は1に近似する
こともできる。簡単にするには、この反射係数Gを、D
UTの全てのレシーバについて同じ値にセットすること
ができる。例えば、通常、レシーバ入力インピーダンス
の高い値は、同じチップの全てのレシーバについて5.
9Kオーム乃至6.2Kオームの範囲で変化する。これ
は、DUTドライバを考慮する限りは反射係数Gにもあ
てはまる。
【0020】その結果、実伝播遅延Tiは、両方の反射
遅延測定値を線形に組合わせ、グローバル送信ラインが
レシーバに接続される場合にはDUTの入力インピーダ
ンスを、グローバル送信ラインがドライバに接続される
場合にはDUT出力インピーダンスを考慮して計算され
る。
【0021】高性能テスタの場合、この校正方法による
固有測定誤差は10psより小さい。実際、この残存誤
差は、基本的にはテスタの測定に固有の不正確さによ
る。
【0022】抵抗損失による最大タイミング誤差Te
は、次式で近似することができる。
【数3】Te=r Tt/4Rc
【0023】ここでrは、グローバル送信ラインの直列
抵抗値、Ttは信号の立ち上がりまたは立ち下がり時
間、Rcは同軸ケーブルの特性インピーダンスである。
【0024】抵抗損失による誤差は、rが1オームより
も小さい限りは無視できるほど小さいとみなすことがで
きる。これは、高品質のプローブ・ヘッド(現在では一
般に入手可能)が用いられる場合の一般例である。1オ
ーム乃至5オームの範囲の値でも、上記の方法は有効で
あるが、精度は急激に低下する。rが5オームを超える
低品質のプローブ・ヘッドを用いると、本発明の方法を
適用できない。
【0025】一方、DUTの入力または出力のインピー
ダンスが純粋に抵抗性ではなく、抵抗器Rによって表わ
せなくなり、インピーダンスZ(一般にZは大きい容量
成分を持つ)で表わされる場合、開いたグローバル送信
ラインと短絡したラインの測定値は、伝播遅延を正確に
計算するには充分でなくなる。この問題はおそらく、D
UTのI/Oコンタクト・パッドに対する直接的な反射
測定によって解決されるだろうが、その場合は本発明の
有意性がなくなる。
【0026】ここで、上述の本発明の方法の実施例につ
いて詳述する。
【0027】第1ステップは、本発明の第1の重要な特
徴に従って、全てのDUT入力についてのレシーバの入
力抵抗値と、全てのDUT出力についてのドライバの出
力抵抗値の予備判定から成る。ただし理論値で充分とす
ることができる。例えば、これらの値は、DUTの設計
エンジニアがASTAPのシミュレーションから与える
ことができる。実際、ほとんどの場合、これらの抵抗値
の精度は重要ではない。
【0028】次に、各グローバル送信ラインについて、
数式2から反射係数Gが計算される。一般的に、DUT
の全てのレシーバに同じ反射係数Gを用いることがで
き、良好な近似が得られる。同じことは、DUTドライ
バの反射係数Gにもあてはまる。
【0029】次に、テスト用治具からDUTが取り除か
れ、終端を開いたグローバル送信ラインの反射遅延To
がそれぞれについて測定される。
【0030】DUTは次に、本発明の第2の重要な特徴
に従って、テスト・デバイスに置換えられ、プローブ先
端は全て短くされて地電位に接続される。そのため、グ
ラウンドに接続された銅板が、簡単に短縮できるように
全てのコンタクト・プローブ先端に強く押しつけられる
か、または先端とチップのコンタクト・パッドの間にセ
ットされる(チップはこの時点では、電源には接続され
ず、グラウンドにだけ接続されたままである)。ここで
は、DCテストを充分に行なって、全てのグローバル送
信ラインが効果的に接地されているのを確認するのが望
ましい。次に、終端を短絡したグローバル送信ラインの
反射遅延Tsがそれぞれについて測定される。
【0031】次に、各グローバル送信ラインの伝播遅延
Tiが数式1で計算される。
【0032】最後に、上記伝播遅延Tiの値がテスタの
メモリにロードされる。総遅延TのABCD(図1)等
の一定のループの場合、経路AB、CDに対応する伝播
遅延Ti(AB)、Ti(CD)が引かれ、特定のアド
レス・ビットに求められるアクセス時間Taが得られ
る。上記ステップのほとんどは、生産設備で最新式のテ
スタが用いられる場合は簡単に自動化することができ
る。予測精度改良率は、プローブ・ヘッドの品質による
が、100ps乃至400psの範囲である。
【0033】下表に、12のグローバル送信ラインL1
乃至L12について行なわれた反射遅延測定によって得
られた実値をTo、Tsとして示す。ラインの終端は開
路と短絡路を交互にした。市販の高品質のプローブ・ヘ
ッド17をこの実験に使用した。測定値の差異は、34
8ps(L2)乃至500ps(L1)の範囲である。
値は全てns単位で示している。
【表1】 名称 To Ts L1 3.299 3.799 L2 3.361 3.709 L3 3.333 3.714 L4 3.312 3.752 L5 3.282 3.678 L6 3.290 3.675 L7 3.325 3.708 L8 3.389 3.748 L9 3.320 3.723 L10 3.237 3.728 L11 3.415 3.838 L12 3.337 3.801
【0034】例えば、グローバル送信ラインL1の終端
が、高い値の入力インピーダンスRであれば(G=
1)、伝播遅延は、測定された反射遅延Toの1/2
(3.299に等しい)、すなわち約1.650nsで
ある(この結果は従来の方法で得られる)。このライン
L1の終端が、Rcにほぼ等しい入力インピーダンスR
であれば(G=0)、伝播遅延Tiは、反射遅延To、
Tsの和の1/4、すなわちTi=(3.299+3.
799)/4、約1.775nsになる。最後に、この
ラインL1が0に近い出力インピーダンスRで終端され
ている場合(G=−1)、伝播遅延Tiは、反射遅延T
sの1/2になり、これは3.799/2に等しく、約
1.900nsである。後者の場合、従来の方法のよう
にToだけで測定が完了したのであれば、伝播遅延は
1.900nsではなく1.650nsになる。最終結
果として誤差は約250psになる。
【0035】本発明は、RAM(SRAM、DRAMを
含む)、ROM(フラッシュ・メモリを含む)等、各種
のメモリに応用することができる。DUTは、1つのS
RAMチップではなく、複数のメモリ・チップを実装し
た電子モジュールでもよい。
【0036】以下に、実施例を整理して記載する。 (1)テスタの出力端子と、製品のメモリ・チップのコ
ンタクト・パッドを接続するグローバル送信ラインの伝
播遅延の判定から成る、テスタを自動校正するための改
良された方法であって、上記チップが取り外された状態
で(コンタクト・プローブがチップのコンタクト・パッ
ドから切り離される)、終端が開いた基準グローバル送
信ラインそれぞれについて反射遅延Toを測定するステ
ップと、上記コンタクト・パッドが全て接地された状態
で、終端を短絡したグローバル送信ラインそれぞれにつ
いて、反射遅延Tsを測定するステップと、RがDUT
の入力インピーダンス(上記グローバル送信ラインがD
UTレシーバに接続されている場合)か、またはDUT
の出力インピーダンス(該グローバル送信ラインがDU
Tドライバに接続されている場合)、Rcが該グローバ
ル送信ラインの同軸ケーブルの特性インピーダンスであ
る時、G=(R−Rc)/(R+Rc)によって与えら
れる反射係数Gを、各グローバル送信ラインについて判
定するステップと、式、Ti=To(1+G)/4+T
s(1−G)/4を用いて各グローバル送信ラインの実
伝播遅延Tiの値を計算するステップと、得られた値を
上記テスタのメモリにロードして、各グローバル送信ラ
インの自動校正を行なうステップと、を含む自動校正方
法である。 (2)上記チップが、複数のメモリ・チップを含む電子
モジュールに置換えられ、上記コンタクト・パッドがコ
ンタクト・ピンに置換えられた、(1)記載の方法であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】高性能テスタと、SRAMチップから成るDU
Tを接続する2つのグローバル送信ラインを示すブロッ
ク図である。
【図2】グローバル送信ラインを開いた場合に出力信号
の波形をテスタのレシーバから見た図である。
【図3】グローバル送信ラインを短絡した場合に反射信
号の波形をテスタのレシーバから見た図である。
【符号の説明】
10 テスト・ステーション 11 テスタ 12 メモリ・チップ 13、14 グローバル 13、14 グローバル送信ライン 15−1 スペース・トランスフォーマ 16−1 コンタクト・プローブ 17 プローブ・ヘッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テスタの出力端子と、製品のメモリ・チッ
    プのコンタクト・パッドを接続するグローバル送信ライ
    ンの伝播遅延の判定から成る、テスタを自動校正するた
    めの改良された方法であって、 上記チップが取り外された状態で(コンタクト・プロー
    ブがチップのコンタクト・パッドから切り離される)、
    終端が開いた基準グローバル送信ラインそれぞれについ
    て反射遅延Toを測定するステップと、 上記コンタクト・パッドが全て接地された状態で、終端
    を短絡したグローバル送信ラインそれぞれについて、反
    射遅延Tsを測定するステップと、 RがDUTの入力インピーダンス(上記グローバル送信
    ラインがDUTレシーバに接続されている場合)か、ま
    たはDUTの出力インピーダンス(該グローバル送信ラ
    インがDUTドライバに接続されている場合)、Rcが
    該グローバル送信ラインの同軸ケーブルの特性インピー
    ダンスである時、G=(R−Rc)/(R+Rc)によ
    って与えられる反射係数Gを、各グローバル送信ライン
    について判定するステップと、 式、Ti=To(1+G)/4+Ts(1−G)/4を
    用いて各グローバル送信ラインの実伝播遅延Tiの値を
    計算するステップと、 得られた値を上記テスタのメモリにロードして、各グロ
    ーバル送信ラインの自動校正を行なうステップと、 を含む自動校正方法。
  2. 【請求項2】上記チップが、複数のメモリ・チップを含
    む電子モジュールに置換えられ、上記コンタクト・パッ
    ドがコンタクト・ピンに置換えられた、請求項1記載の
    方法。
JP6038052A 1993-04-29 1994-03-09 テスタの自動校正の精度を改良するための方法 Pending JPH06324114A (ja)

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