JP2000009801A - Ic試験装置のtdrタイミング校正方法 - Google Patents

Ic試験装置のtdrタイミング校正方法

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JP2000009801A
JP2000009801A JP10172688A JP17268898A JP2000009801A JP 2000009801 A JP2000009801 A JP 2000009801A JP 10172688 A JP10172688 A JP 10172688A JP 17268898 A JP17268898 A JP 17268898A JP 2000009801 A JP2000009801 A JP 2000009801A
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dut
pin
socket
transmission line
circuit
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Hiroshi Takemoto
浩志 竹本
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Advantest Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DTL(デュアル伝送線路)配線のDUTボ
ードのTDR(TimeDomain Refrect
ion)タイミング校正を可能にする。 【解決手段】 ICソケットのDUT端を接地し、i
(i=1,2)ピン対応回路より試験波形を第i(i=
1,2)伝送線路の一端に印加し、他端側のICソケッ
トのDUT端で全反射して戻って来る迄の往復の伝搬遅
延時間2×τig(i=1,2)をそれぞれ測定し、そ
の測定データを用いて第i(i=1,2)ピン対応回路
のスキュー調整用可変遅延回路の遅延量を調整して、各
ピン対応回路の試験波形のDUT端におけるタイミング
を校正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はIC試験装置のT
DR(Time Domain Refrectio
n)タイミング校正方法に関し、特にDTL(Dual
Transmission Line)配線が施され
たDUTボードでICを試験する場合にも適用可能にし
たものである。
【0002】
【従来の技術】(1)STL(Single Tran
smission Line)配線の場合 図6に示すように伝送線路Lの一端がスイッチSWを介
してピン対応回路LHiの入出力端に接続され、他端が
ICソケット11の端子に接続される。ピン対応回路C
Hi等はテスト・ヘッドに実装され、伝送線路Li、I
Cソケット11はDUTボード(パーフォーマンスボー
ドとも言う)に実装される。
【0003】伝送線路Liの伝搬遅延時間を測定すると
きには、ICソケット11にDUT(被試験デバイス)
12を装着しないで、DUT端を開放(open)に
し、ピン対応回路CHiから図7Aに示すように矩形状
の試験波形Saを印加し、そのSaと他端で全反射(反
射係数=1)して戻って来た波形Sbとの重畳波形Sc
をマルチプレクサと同様の機能をもつCAL(キャリブ
レーション)マトリックス13を介して標準コンパレー
タ14に入力し、電圧を測定して、図7Bに示すよう
に、波形の変化から往復の伝搬遅延時間2×τip(p
はopenの意味で付けてある)を測定し、このデータ
に基づいて、図8に示すピン対応回路内の補正回路17
の可変遅延回路の遅延量を調整して、試験波形のDUT
端におけるタイミングを校正する。
【0004】図8のフリップフロップ回路F/Fの出力
をセットパルスSPで立上げ、リセットパルスRPで立
下げて矩形波信号を得ている。ドライバDrに与えるD
REL(ドライバ・イネーブル・リーディング)クロッ
クはドライバをオンさせるクロックであり、DRET
(ドライバ・イネーブル・トレーディング)クロックは
ドライバをオフさせるクロックである。DUTの試験時
には、ドライバDrから試験信号がDUTのピン(端
子)に与えられ、DUTの応答信号がコンパレータCp
で比較電圧Vrとレベル比較される。コンパレータより
パス/フェイル信号がタイミング比較器16に入力さ
れ、ストローブ信号STRBとタイミングが比較され、
パス/フェイル信号が出力される。
【0005】DUT端における試験波形のタイミングを
校正するために、上述のセットパルスSP、リセットパ
ルスRP、DRELクロック、DRETクロック、スト
ローブ信号STRBのタイミングを補正回路17により
調整する。 (2)DTL(Dual Transmission
Line)配線の場合 図9、図10に示すように、DTL配線が施されたDU
Tボードに(1)で述べたTDR較正方法を適用してみ
る。即ち、ICソケット11のDUT端は開放とし、ス
イッチSW1をオン、SW2をオフとし、ピン対応回路
CH1より試験波形SaをL1、L2を直列接続した伝
送線路に印加し、スイッチSW2端で全反射して、スイ
ッチSW1側に戻って来る信号Sbと、信号Saとの重
畳信号Scの電圧をCALマトリックス13を介して標
準コンパレータ14で測定し、図10に示すように、波
形の変化からL1+L2の往復の伝搬遅延時間2×(τ
1+τ2)を求めることができる。
【0006】しかしながら、この方法ではL1,L2そ
れぞれの伝搬遅延時間τ1とτ2を別々に測定すること
ができないので、各ピン対応回路ごとのDUT端でのタ
イミング校正ができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
TDRタイミング校正方法では、DTL配線が施された
DUTボードの場合、ペアとなっている方のスイッチS
W2までの伝送線路(L1+L2)の遅延時間が測定さ
れてしまい、個の線路の遅延時間を測定できないため、
各ピン対応回路ごとのDUT端でのタイミング校正がで
きないと言う問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1の発明
は、1対のデュアル伝送線路(DTLと言う)を構成す
る第1、第2の伝送線路の一端が第1、第2スイッチを
それぞれ介して第1、第2のピン対応回路(少くともド
ライバ及びスキュー調整可変遅延回路を含む)の入出力
端にそれぞれ接続され、第1、第2の伝送線路の各他端
同士が接続されてDUT(被試験デバイス)を着脱自在
に装着するICソケットの端子に接続されているIC試
験装置のTDR(Time Domain Refre
ction)タイミング校正方法に関する。
【0009】請求項1では特に、ICソケットのDUT
端を接地し、第i(i=1,2)ピン対応回路より試験
波形を第i(i=1,2)伝送線路の一端に印加し、他
端側のICソケットのDUT端で全反射して戻って来る
迄の往復の伝搬遅延時間2×τig(i=1,2)をそ
れぞれ測定し、その測定データを用いて第i(i=1,
2)ピン対応回路のスキュー調整用可変遅延回路の遅延
量を調整して、各ピン対応回路の試験波形のDUT端に
おけるタイミングを校正する。 (2)請求項2の発明では、前記(1)において、一端
が第3スイッチを介して第3のピン対応回路の入出力端
に接続され、他端が前記ICソケットの他の端子に接続
されている第3の伝送線路を用い、第3の伝送線路が接
続されるICソケットのDUT端を開放または接地し、
第3ピン対応回路から試験波形を第3伝送線路の一端に
印加し、他端で全反射して戻って来る迄の往復の伝搬遅
延時間2×τ3p及び2×τ3gを測定し、これらの測
定値より遅延時間の差値Δτ3=τ3g−τ3pを求
め、その差値を前記第i(i=1,2)伝送線路の伝搬
遅延時間τig(i=1,2)より引算して補正する。 (3)請求項3の発明では、前記(1)または(2)に
おいて、外形がDUTにほぼ等しく、DUTの各端子
(ピン)と同じ位置に対応する端子を有し、それらの端
子が共通の接地電極板に接続されている接地治具を用意
し、その治具をICソケットに装着することによってD
UT端を接地する。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の実施例を図1、図2
に、図6、図9と対応する部分に同じ符号を付けて示
し、重複説明を省略する。この発明のTDR(Time
Domain Refrection)タイミング校
正方法では、ICソケット11のDUT端を接地し、ピ
ン対応回路CHi(i=1,2)より試験波形Saを伝
送線路Li(i=1,2)の一端に印加し、他端側のI
Cソケット11のDUT端で全反射(反射係数=−1)
して戻って来る迄の往復の伝搬遅延時間2×τig(i
=1,2;gは接地の意味で付けてある)をそれぞれ測
定する。その測定データを用いて各ピン対応回路内のス
キュー調整用可変遅延回路の遅延量を調整し、各ピン対
応回路の試験波形のDUT端におけるタイミングを校正
する。印加波形Saと、DUT端で全反射(反射係数=
−1)して戻って来た信号Sbとの極性が逆であるの
で、両者が重畳すると振幅がほぼゼロとなる。従って標
準コンパレータ14でSaとSbの加算信号Scの時間
幅を計測すれば往復の遅延時間2×τigが得られる。
【0011】このようにして求めた遅延時間2×τig
は、DUT端を接地するための配線の長さや太さによっ
て微妙に変化し、ある程度の誤差を伴う。この誤差を少
くするために、次のような接地治具を用いるのが望まし
い。この接地治具21は、外形がDUTにほぼ等しく、
DUTの各端子(ピン)と同じ位置に対応する端子を有
し、それらの端子が共通の接地電極板21aに接続され
る。接地電極板21aは接地インピーダンスを下げるた
めに、幅が広くされている。
【0012】接地治具21でDUT端を接地し、伝搬遅
延時間(Tpd)が1,2,3,4,5nSの5グルー
プの線路各8本を用いて、図1と従来の図6の各方法に
よって遅延時間τを測定したときの測定誤差を図3A,
B及び図4A,Bに示す。なお図3のピン対応回路CH
iはドライバDrを有するがコンパレータCpのないも
の(Drピンと呼ばれる)を用い、図4ではドライバD
r及びコンパレータCpを有するもの(I/Oピンと呼
ぶ)を用いた場合である。これらの図から明らかなよう
に図1と図6の方法による測定誤差は同程度に小さく、
従ってほぼ同様の精度でタイミング校正ができることが
分る。
【0013】DUT端を接地治具21で接地してTpd
を測定すると、上述のように従来のDUT端を開放して
測定したのと同様に測定誤差を小さくできる。しかしな
がら、適当な接地治具21を用意できない場合にはTp
dの測定誤差が大きくなる恐れがある。そのような場合
には図5に示すように、STL(Single Tra
nsmission Line)配線の伝送線路L3と
ピン対応回路CH3を用いる。L3の接続されているI
Cソケット11のDUT端を開放または接地し、CH3
から試験波形をL3の一端に印加し、他端で全反射して
戻って来る迄の往復の伝搬遅延時間2×τ3p及び2×
τ3gを測定する。2×τ3gの方は接地のし方で値が
ばらつき、誤差が多いが、2×τ3pの方は図3B,図
4Bに示すように誤差が小さくより真値に近いので、ほ
ぼ真値とみなして、τ3gのτ3pからの偏差Δτ3=
τ3g−τ3pを求める。図1の方法で求めた伝送線路
L1,L2の伝搬遅延時間τig(i=1,2)も同じ
接地治具を用いており、接地状態に起因する同じ程度の
誤差が含まれていると考えられるので、τigから偏差
Δτ3を差し引いて補正することもできる。即ち、τi
g´=τig−Δτ3 (1)
【0014】
【発明の効果】 この発明ではDTL配線が施された
DUTボードの場合、DUT端を接地するようにしたの
で、DTLのそれぞれの線路の伝搬遅延時間を測定し、
各ピン対応回路CHiのDUT端でのDTRタイミング
校正を行うことができる。 STL配線の線路L3を用いてDUT端を開放及び
接地した遅延時間の差Δτ3=τ3g−τ3pを求める
と、この差がDUT端の接地条件による誤差分にほぼ等
しいので、DTL配線の各線路のτigから上記偏差分
Δτ3を差し引くことによって、誤差分をキャンセル
し、校正精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すブロック図。
【図2】図1の要部の波形図。
【図3】ドライバピンを用い、この発明の図1と従来の
図6で示した方法で伝送線路の伝搬遅延時間を測定した
場合の測定誤差を示す図。
【図4】I/Oピンを用い、図1と図6の方法でTpd
を測定したときの測定誤差を示す図。
【図5】この発明の他の実施例を示すブロック図。
【図6】従来のSTL配線を用いたTDR校正方法を示
すブロック図。
【図7】図6の要部の波形図。
【図8】図6のピン対応回路CHの詳細を示すブロック
図。
【図9】従来のSTLに対するTDR校正方法をDTL
に適用した場合のブロック図。
【図10】図9の要部の波形図。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対のデュアル伝送線路(DTLと言
    う)を構成する第1、第2の伝送線路の一端が第1、第
    2スイッチをそれぞれ介して第1、第2のピン対応回路
    (少くともドライバ及びスキュー調整可変遅延回路を含
    む)の入出力端にそれぞれ接続され、第1、第2の伝送
    線路の各他端同士が接続されてDUT(被試験デバイ
    ス)を着脱自在に装着するICソケットの端子に接続さ
    れているIC試験装置のTDR(Time Domai
    n Refrection)タイミング校正方法におい
    て、 前記ICソケットのDUT端を接地し、第i(i=1,
    2)ピン対応回路より試験波形を第i(i=1,2)伝
    送線路の一端に印加し、他端側のICソケットのDUT
    端で全反射して戻って来る迄の往復の伝搬遅延時間2×
    τig(i=1,2)をそれぞれ測定し、その測定デー
    タを用いて第i(i=1,2)ピン対応回路のスキュー
    調整用可変遅延回路の遅延量を調整して、各ピン対応回
    路の試験波形のDUT端におけるタイミングを校正する
    ことを特徴とするIC試験装置のTDRタイミング校正
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、一端が第3スイッチ
    を介して第3のピン対応回路の入出力端に接続され、他
    端が前記ICソケットの他の端子に接続されている第3
    の伝送線路を用い、 第3の伝送線路が接続されるICソケットのDUT端を
    開放または接地し、第3ピン対応回路から試験波形を第
    3伝送線路の一端に印加し、他端で全反射して戻って来
    る迄の往復の伝搬遅延時間2×τ3p及び2×τ3gを
    測定し、これらの測定値より遅延時間の差値Δτ3=τ
    3g−τ3pを求め、その差値を前記第i(i=1,
    2)伝送線路の伝搬遅延時間τig(i=1,2)より
    引算して補正することを特徴とするIC試験装置のTD
    Rタイミング校正方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、外形がDU
    Tにほぼ等しく、DUTの各端子(ピン)と同じ位置に
    対応する端子を有し、それらの端子が共通の接地電極板
    に接続されている接地治具を用意し、その治具をICソ
    ケットに装着することによってDUT端を接地すること
    を特徴とするIC試験装置のTDRタイミング校正方
    法。
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