JP2010535163A - アルコキシル化リン酸トリエステルの製造方法 - Google Patents

アルコキシル化リン酸トリエステルの製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)で表されるリン酸トリエステルの製造のための方法に関し、
【化1】

ここで、
a)
式(II)R−(OA−OH、
式(III)R−(OA−OHおよび
式(IV)R−(OA−OHで表されるアルコキシル化アルコールを含むオルトリン酸、十酸化四リンおよびポリリン酸から選択されるリン酸またはリン酸誘導体が使用され、
b)リン酸またはリン酸誘導体とアルコキシル化アルコールとのモル比は1:2.5〜1:3.3で、
c)200〜240℃で反応させる。

Description

本発明は、リン酸または塩素を含まないリン酸誘導体とアルコキシル化脂肪アルコールとからリン酸トリエステルを製造するための方法に関する。
リン酸トリエステルは、毒物学的にも生態毒物学的にも懸念すべきところがなく、それ自体中性pH値を示すので皮膚にやさしく、化粧品組成物の増粘剤としての使用に適している。
アルキルリン酸エステルまたはアルケニルリン酸エステルは、通例、脂肪アルコールと五酸化二リンまたはオルトリン酸との縮合によって製造され、その際にモノエステルおよびジエステルを主成分とするモノエステル/ジエステル/トリエステルから成る混合物が得られる。
特開平09−268193号公報(特許文献1)にリン酸トリエステルの製造方法が記述されている。それによれば、オキシ塩化リンがTiCl、MgClまたはAlClから選択される触媒の存在下で脂肪アルコールまたはアルコキシル化された脂肪アルコールによって反応させる。この製造方法の欠点は、除去に高い費用がかかるHClが生成されることである。ところが、塩素含有不純物の混入したリン酸トリエステルは化粧品組成物への使用には適していない。
特開平09−268193号公報
したがって、課題は、塩素を含まず、好ましくはトリエステル成分が80重量%超のリン酸トリエステルを製造し得る、リン酸トリエステルの製造方法を提供することであった。
驚くべきことに、この課題は、リン酸、または塩素を含まないリン酸誘導体を、特にオキシ塩化リンを除き、アルコキシル化脂肪アルコールと200〜240℃の温度領域で反応させることを特徴とするリン酸トリエステルの製造方法によって解決されることが分かった。
上記より、本発明の対象は、下記式(I)のリン酸トリエステルの製造方法を提供することにあり、
[式中、
、RおよびRは同一でも、異なっていてもよく、6〜30個、好ましくは8〜22個、特に好ましくは12〜18個の炭素原子をもつ直鎖もしくは分岐の飽和アルキル基、6〜30個、好ましくは8〜22個、特に好ましくは12〜18個の炭素原子をもつ直鎖もしくは分岐の一価もしくは多価不飽和アルケニル基、またはアリール基、とりわけ、それぞれ互いに独立して、3〜18個、好ましくは4〜12個の炭素原子を含む1〜3個の分岐アルキル基で置換されていてよいフェニル基を表し、
個々の基(OA、(AO)および(AO)は、それぞれ互いに独立して、CHCHO、COおよびCOから選択される単位から成り、単位CHCHO、COおよびCOは個々の基(OA、(AO)および(AO)の内部でブロック状に、またはランダム状に配置されていてよく、
x、yおよびzは、それぞれ互いに独立して、10〜150、好ましくは25〜120、さらに好ましくは40〜120、特に好ましくは51〜100の数字を意味する]
a)
式(II)R−(OA−OH、
式(III)R−(OA−OH
および
式(IV)R−(OA−OH
で表されるアルコキシル化アルコールを含むオルトリン酸、十酸化四リンおよびポリリン酸から選択されるリン酸またはリン酸誘導体が使用されること、
[式中、R、R、R、(OA、(AO)および(AO)は式(I)で注記した意味をもつ]
b)リン酸またはリン酸誘導体とアルコキシル化アルコールとのモル比が1:2.5〜1:3.3であること、
c)200〜240℃、好ましくは220〜230℃で反応させることを特徴とする方法である。
式(II)、(III)および(IV)のアルコキシル化アルコールは同一でも、異なっていてもよい。
反応物質としては、好ましくはオルトリン酸を使用する。
そのほか、式(II)、(III)および(IV)で表されるアルコキシル化アルコールとしては、同一でも異なっていてもよく、脂肪アルコールエトキシレート、好ましくは25〜150EO単位(EO=CHCHO)、より好ましくは40〜120EO単位、特に好ましくは51〜100EO単位をもつ脂肪アルコールエトキシレートを使用することが好ましい。ただし、それぞれの脂肪アルコール残基RO−、RO−およびRO−は、オクタノール、デカノール、ドデカノール、テトラデカノール、ヘキサデカノール、オクタデカノール、エイコサノール、ベヘニルアルコール、8〜22個のC鎖部分をもつ脂肪アルコールから選択されるアルコールであり、好ましくはC10/C12の脂肪アルコール、C12/C14の脂肪アルコール、C12/C15の脂肪アルコールおよびC16/C18の脂肪アルコールから、分岐の脂肪アルコール、好ましくはゲルベ(Guerbet)アルコール、および一価不飽和脂肪アルコール、好ましくはデルタ−9−シス−ヘキサデカノール、デルタ−9−シス−オクタデカノール、トランス−9−オクタデカノールおよびシス−デルタ−11−オクタデカノールから派生したものである。
式(II)、(III)および(IV)のアルコキシル化アルコールは、同一であっても異なっていても良く、10〜150個のエチレンオキシド単位、好ましくは25〜120個のエチレンオキシド単位をもつC16/18の脂肪アルコールエトキシレートから選択されるものが特に好ましいが、なかでも25個のエチレンオキシド単位をもつC16/18の脂肪アルコールエトキシレート、50個のエチレンオキシド単位をもつC16/18の脂肪アルコールエトキシレートまたは80個のエチレンオキシド単位をもつC16/18の脂肪アルコールエトキシレートが好ましい。
同一でも異なっていてもよい式(II)、(III)および(IV)で表されるそのほかの好ましいアルコキシル化アルコールは、脂肪アルコールエトキシプロキシレート、好ましくは25〜149個のCHCHO単位(EO)および1〜20個のCO単位(PO)、より好ましくは40〜120個のEO単位および2〜10個のPO単位、特に好ましくは51〜100個のEO単位および2〜5個のPO単位をもつ脂肪アルコールエトキシプロキシレートであり、それらの場合、脂肪アルコール残基は上記の脂肪アルコールから派生する。
本発明に基づく方法は、さらに、リン酸またはリン酸誘導体とアルコキシル化アルコールとのモル比が1:3になるように構成されるのが好ましい。
本発明に基づく方法は、その上、溶剤を使用せずに実施されるのが好ましい。
本発明に基づく方法は、さらに、触媒を添加せずに実施されるのが好ましい。
式(I)のリン酸トリエステルは明るい色調で、その沃素カラー番号は<5、好ましくは<2である。
また、本発明に基づく方法に従って得られる式(I)のリン酸エステルも本発明の対象である。
本発明の好ましい一実施形態では、本発明の方法に従って得られる式(I)のリン酸エステルは塩素を含まない。これは特に、本発明の方法で得られる式(I)のリン酸エステルが塩素不純物を含まないことを意味している。
エステル化の転換率は>80.0%、すなわち、リン酸またはリン酸誘導体のエステル化可能な全官能基の80.0%超がエステル化されているのが好ましい。転換率が>90.0%ならさらに好ましく、>95.0%なら特に好ましい。
本発明に基づく方法で得られる反応生成物は、このように、特にリン酸エステルの混合物であり、リン酸トリエステルの割合は、リン酸エステル混合物に対して、好ましくは80.0重量%超、特に好ましくは≧85.0重量%である。
本発明の1つの好ましい実施形態においては、本発明の方法で得られる式(I)のリン酸エステルは、次式(V)で表される1つ又は複数のリン酸エステルとの混合物である。
式中、
は、6〜30個、好ましくは8〜22個、特に好ましくは12〜18個の炭素原子をもつ直鎖もしくは分岐の飽和アルキル基、6〜30個、好ましくは8〜22個、特に好ましくは12〜18個の炭素原子をもつ直鎖もしくは分岐の一価もしくは多価不飽和アルケニル基、またはアリール基、特に、それぞれ互いに独立して、3〜18個、好ましくは4〜12個の炭素原子を含む1〜3個の分岐アルキル基で置換されていてよいフェニル基を表し、
は、H、Li、Na、K、Mg++、Ca++、Al+++、NH 、または第4級アンモニウムイオン[HNRを表し、上式でR、RおよびRが互いに独立して、水素、1〜22個の炭素原子をもつ直鎖もしくは分岐のアルキル基、2〜22個の炭素原子をもつ直鎖もしくは分岐の一価もしくは多価不飽和アルケニル基、2〜10個の炭素原子をもつ直鎖のモノヒドロキシアルキル基、好ましくはモノヒドロキシエチル基もしくはモノヒドロキシプロピル基、または3〜10個の炭素原子をもつ直鎖もしくは分岐のジヒドロキシアルキル基を意味し、
は、RまたはRと同様に定義され、
個々の基(OAおよび(AO)は、それぞれ互いに独立して、CHCHO、COおよびCOから選択される単位から成り、その場合単位CHCHO、COおよびCOは個々の基(OAおよび(AO)の内部でブロック状に、またはランダム状に配置されていてよく、
xは、10〜150、好ましくは25〜120、より好ましくは40〜120、特に好ましくは51〜100の数値を表し、
wは、0または10〜150、好ましくは25〜120、より好ましくは40〜120、特に好ましくは51〜100の数値を表す。
なお、式(I)で表されるリン酸トリエステルの量は、式(I)および式(V)で表されるリン酸エステルの総重量を基準として、80.0重量%超、好ましくは≧85.0重量%であり、式(V)で表されるリン酸エステルにおいてエステル化されていないリンの原子価(P−OH)の中和度は、0〜100%の値を取ることができる。
リン原子における残りの自由原子価は、酸基でよいが、Li、Na、K、Mg++、Ca++、Al+++、NH 、第4級アンモニウムイオン[HNRから選択される対イオンでもよい。上式で、R、RおよびRは互いに独立して、水素、1〜22個の炭素原子をもつ直鎖もしくは分岐のアルキル基、2〜22個の炭素原子をもつ直鎖もしくは分岐の一価もしくは多価不飽和アルケニル基、2〜10個の炭素原子をもつ直鎖のモノヒドロキシアルキル基、好ましくはモノヒドロキシエチル基またはモノヒドロキシプロピル基、および3〜10個の炭素原子をもつ直鎖もしくは分岐のジヒドロキシアルキル基でよい。
転換されていないリンの原子価(P−OH)の中和度は、0〜100%の値を取ることができる。
本発明の1つの好ましい実施形態においては、式(V)で表されるリン酸エステルは0〜20.0%の中和度で中和されている。
本発明のもう1つの好ましい実施形態においては、式(V)で表されるリン酸エステルは20.1〜100%の中和度で中和されている。
本発明に基づく方法によれば、式(I)のリン酸トリエステルのほか、式(V)で表される1種または数種のリン酸エステルを得ることができる。ただし、RはRと同様に定義され、wは0を表す。これらの化合物はモノリン酸エステルで、式(I)および式(V)で表されるリン酸エステルの総重量を基準として、好ましくは<3.0重量%、より好ましくは<1.0重量%、特に好ましくは<0.1重量%の量で含まれている。モノリン酸エステルにおいて、RとRは同じでも、異なっていてもよい。
本発明に基づく方法によれば、式(I)のリン酸トリエステルのほか、式(V)で表されるリン酸エステルを得ることができる。ただし、RはRと同様に定義され、wは10〜150、好ましくは25〜120、より好ましくは40〜120、特に好ましくは51〜100の数値を表す。これらの化合物はジリン酸エステルで、式(I)および式(V)で表されるリン酸エステルの総重量を基準として、好ましくは5.0〜19.0重量%、より好ましくは10.0〜17.0重量%、特に好ましくは11.0〜15.0重量%の量で含まれる。ジリン酸エステルにおいて、残基RとRは同じでも、異なっていてもよい。
下記の例および適用形態は、本発明を詳しく説明するためのものであり、本発明をそれらに限定するものではない。パーセント表示はいずれも重量%(w%)による。
製造例、一般的作業手順
本発明に基づくリン酸エステルの製造においては、リン酸(85%)と脂肪アルコールエトキシレートを特定のモル比で使用する。そのために、すべての反応物質をマントルヒーター、冷却器付き循環装置および真空接続部を有する撹拌装置に供する。混合物を100℃に加熱し、100mbarまで3回減圧し、続いて再度窒素を通す。100℃でさらに4時間、不活性化処理(20リットル/時間の割合で窒素送入)した後に、反応混合物を窒素送入下で230℃に加熱しエステル化する(水の排出)。反応時間は24〜42時間(230℃以上のエステル化温度から計算)、特に40時間である。そのときの残留酸価は<3mgKOH/gである。これは、約93〜96%の転換率(開始時の酸価に対する割合)に相当する。反応終了後に、生成物を80℃に冷却し、シャーレに注ぎ出し、固化した融成物を粉砕する。
例1
リン酸17.3gとセテアレス(Ceteareth)−25(C16/18の脂肪アルコール+エチレンオキシド25モル)666.0g(モル比1:3)のエステルを生成した。残留酸価:1.7mg KOH/g(転換率95%)、31P−NMR:ジエステル/トリエステル=11/89モル%。
例2
リン酸12.7gとセテアレス−50(C16/18の脂肪アルコール+エチレンオキシド50モル)701.3g(モル比1:3)のエステルを生成した。残留酸価:0.8mg KOH/g(転換率97%)、31P−NMR:ジエステル/トリエステル=13/87モル%。
例3
リン酸11.4gとセテアレス−80(C16/18の脂肪アルコール+エチレンオキシド80モル)935.1g(モル比1:3)のエステルを生成した。残留酸価:0.8mg KOH/g(転換率96%)、31P−NMR:ジエステル/トリエステル=15/85モル%。

Claims (7)

  1. 式(I)
    [式中、
    、RおよびRは同一でも、異なっていてもよく、6〜30個、好ましくは8〜22個、特に好ましくは12〜18個の炭素原子をもつ直鎖もしくは分岐の飽和アルキル基、6〜30個、好ましくは8〜22個、特に好ましくは12〜18個の炭素原子をもつ直鎖もしくは分岐の一価もしくは多価不飽和アルケニル基、またはアリール基、とりわけ、それぞれ互いに独立して、3〜18個、好ましくは4〜12個の炭素原子を含む1〜3個の分岐アルキル基で置換されていてよいフェニル基を表し、
    個々の基(OA、(AO)および(AO)は、それぞれ互いに独立して、CHCHO、COおよびCOから選択される単位から成り、単位CHCHO、COおよびCOは個々の基(OA、(AO)および(AO)の内部でブロック状に、またはランダム状に配置されていてよく、
    x、yおよびzは、それぞれ互いに独立して、10〜150、好ましくは25〜120、さらに好ましくは40〜120、特に好ましくは51〜100の数値を意味する]
    で表されるリン酸トリエステルを製造するための方法であって、
    a)
    式(II)R−(OA−OH、
    式(III)R−(OA−OH
    および
    式(IV)R−(OA−OH
    で表されるアルコキシル化アルコールを含むオルトリン酸、十酸化四リンおよびポリリン酸から選択されるリン酸またはリン酸誘導体が使用されること、
    [式中、R、R、R、(OA、(AO)および(AO)は式(I)で注記した意味をもつ]
    b)リン酸またはリン酸誘導体とアルコキシル化アルコールとのモル比が1:2.5〜1:3.3であること、
    c)200〜240℃、好ましくは220〜230℃で反応させること
    を特徴とする上記方法。
  2. 反応物質としてオルトリン酸が使用されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 式(II)、(III)および(IV)のアルコキシル化アルコールは、同一もしくは異なっており、それらが10〜150個のエチレンオキシド単位、好ましくは25〜120個のエチレンオキシド単位をもつC16/18の脂肪アルコールエトキシレートから選択されていること、なかでも25個のエチレンオキシド単位をもつC16/18の脂肪アルコールエトキシレート、50個のエチレンオキシド単位をもつC16/18の脂肪アルコールエトキシレートまたは80個のエチレンオキシド単位をもつC16/18の脂肪アルコールエトキシレートが特に好ましいことを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 溶剤を使用せずに行われることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つに記載の方法。
  5. 触媒を添加せずに行われることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つに記載の方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法により得られるリン酸エステル。
  7. 塩素を含んでいないことを特徴とする、請求項6に記載のリン酸エステル。
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