JP2010520239A - メタノール及び/又はジメチルエーテルから低級オレフィンを製造する方法 - Google Patents

メタノール及び/又はジメチルエーテルから低級オレフィンを製造する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010520239A
JP2010520239A JP2009552045A JP2009552045A JP2010520239A JP 2010520239 A JP2010520239 A JP 2010520239A JP 2009552045 A JP2009552045 A JP 2009552045A JP 2009552045 A JP2009552045 A JP 2009552045A JP 2010520239 A JP2010520239 A JP 2010520239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
methanol
area
dimethyl ether
propylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009552045A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5313929B2 (ja
Inventor
斉越
劉中民
呂志輝
王華
何長青
許磊
張今令
王賢高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dalian Institute of Chemical Physics of CAS
Original Assignee
Dalian Institute of Chemical Physics of CAS
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dalian Institute of Chemical Physics of CAS filed Critical Dalian Institute of Chemical Physics of CAS
Publication of JP2010520239A publication Critical patent/JP2010520239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5313929B2 publication Critical patent/JP5313929B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C1/00Preparation of hydrocarbons from one or more compounds, none of them being a hydrocarbon
    • C07C1/20Preparation of hydrocarbons from one or more compounds, none of them being a hydrocarbon starting from organic compounds containing only oxygen atoms as heteroatoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C11/00Aliphatic unsaturated hydrocarbons
    • C07C11/02Alkenes
    • C07C11/06Propene
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P30/00Technologies relating to oil refining and petrochemical industry
    • Y02P30/20Technologies relating to oil refining and petrochemical industry using bio-feedstock
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P30/00Technologies relating to oil refining and petrochemical industry
    • Y02P30/40Ethylene production

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

本発明は、メタノール及び/又はジメチルエーテルを原料として低級オレフィンを製造する方法を提供している。この方法は、メタノール及び/又はジメチルエーテルを、所定の割合で、三つの反応エリアに分けて供給し、三つの反応エリアへの供給割合及び各反応エリアでの反応条件を調整することにより、所望のオレフィン製品の組成分布を得ることを特徴とする。

Description

本発明は、メタノール及び/又はジメチルエーテルを原料として低級オレフィンへ転化する方法に関する。
エチレン及びプロピレンなどの低級オレフィンは、化学工業における基礎原料である。通常、エチレン及びプロピレンは、主にスチームハイドロカーボン分解により製造され、使用される原料としてはナフサ、軽油及び水素化分解テールオイル(hydrogenation cracking tail oil)などが挙げられる。近年、石油価格の大幅な上昇に伴って、前記の原料からエチレン及びプロピレンを製造するために必要な生産コストが絶えず上昇している。しかも、伝統的な方法でエチレン及びプロピレンを生産するに際し、主に高温管式炉分解プロセスを利用するが、エネルギー消費量が比較的高くなっている。これらの要素は、オレフィン生産の新規プロセスの発展を促している。非石油原料から低級オレフィンを製造する方法は、最近注目されているプロセスである。その中でも、石炭または天然ガスから合成ガスを介して、メタノールに転化させた後、メタノールを低級オレフィンに転化するプロセスに対する研究開発が積極的に進められている。メタノール(又はメタノールの脱水により生成されるジメチルエーテル)から分子篩触媒上で選択的に低級(C〜C)オレフィンを生成する過程は、通常MTO過程と言われている。メタノールを低級オレフィンに転化する方法とプロセスの実現は、使用される触媒のタイプと密接な関係がある。この過程で用いられる触媒は、二つの種類に分けられる。第一の種類は、ZSM−5メソ孔分子篩を基礎とする触媒である。この種類の触媒は、生成物中でプロピレンの収率が比較的高いのに対して、エチレンの収率が低く、エチレンとプロピレンの合計収率がやや低く、かつ、触媒のコーキング防止能力が強く、ワンススルー(once-through)操作周期が長いなどの性能上の特徴を有している。この種類の触媒に適用される反応プロセスとしては、反応−再生過程が周期的に転換される固定床反応プロセスが挙げられる。もう一つの種類は、SAPO−34を代表とするミクロ孔分子篩触媒である。この種類の触媒は、エチレンとプロピレンの合計収率が比較的高く、かつ、生成物中でエチレンの収率が比較的高いという特徴を有している。この種類の触媒は、そのコーキング速度が比較的速いため、よく使用される反応プロセスとしては、触媒を連続的に反応-再生させる流動床プロセスが挙げられる。
米国特許US6613951B1及び中国特許CN1352627Aには、メタノール及び/又はジメチルエーテルをC〜Cオレフィンに転化する方法であって、原料を十員環沸石含有触媒に接触させ、接触工程が370〜480℃で、メタノール分圧が30〜150psiaの条件下で反応を行う方法が開示されている。
中国特許CN1302283Aは、メタノール及び/又はジメチルエーテルをC〜Cオレフィン及びC以上の芳香族炭化水素に転化する方法であって、生成物の一部である芳香族炭化水素を反応器に戻してメタノール又はジメチルエーテルと一緒に供給することによってオレフィンの効率を向上させ、反応温度が350〜480℃である方法を開示している。米国特許US6506954B1は、メタノール及び/又はジメチルエーテルをC〜Cオレフィンへ転化させる方法であって、反応過程において芳香族化合物を添加してオレフィンの収率を向上させ、触媒として孔径が芳香族化合物の動力学的直径より大きい多孔質結晶材料を用い、反応温度が350〜480℃であり、メタノール分圧が10psia以上であり、触媒の2,2−ジメチルブタンの拡散係数が0.1〜20sec−1(120℃、60torr)である方法を開示している。また、米国特許US6538167 B1には、前記に類似する方法が開示されているが、芳香族化合物のアルキル化が発生可能な反応条件を確保すべきだという観点を見出した。
米国特許US6780218 B1には、メタノールを低級オレフィンへ転化させる方法であって、触媒がSAPO−34であり、流動床反応器−再生器プロセスを採用し、低級オレフィンの選択性が90重量%より高いが、その中で80重量%以上がエチレンとプロピレンであり、反応温度及び供給空間速度を調整することによってエチレン/プロピレン比を0.69〜1.36の範囲で変更させる方法を開示している。
米国特許US6437208 B1及びUS6740790 B2は、流動床反応プロセスを採用して、リンケイ酸アルミ分子篩触媒上で酸化物含有原料をオレフィンへ転化させる方法であって、転化条件として、触媒のケイ素アルミ比が0.65より小さく、触媒−原料の平均接触指数(ACFE)が1以上であり、反応温度が200〜700℃である方法を開示している。
米国特許US6455747 B1は、酸化物含有原料をオレフィンへ転化させる方法であって、反応条件として、気体の見かけ流速が2m/s以上であり、WHSVが1〜5000hr−1である方法を開示しており、米国特許US6552240 B1及びUS6717023 B2は、前記の方法に類似する方法を開示している。
中国特許CN1163458Cには、SAPO−34触媒及び濃厚相流動床を利用したMTO反応プロセスが開示されており、その中でメタノールの転化率は93〜100%であり、エチレンとプロピレンの総選択性は80重量%より高く、反応温度及び供給空間速度などの条件を調整することによって製品中のエチレン及びプロピレンの比を変えることができる。
米国特許US6613950 B1は、酸化物含有原料からオレフィンを生産する方法であって、触媒としてリンケイ酸アルミ分子篩を用い、原料と接触した触媒の一部が揚水抜気(air stripping)された後、再生を経たせず直接に反応エリアに戻って原料と接触する方法を開示している。
米国特許US6743747 B1には、リンケイ酸アルミ分子篩触媒を用いて酸素含有化合物をオレフィンへ転化させる方法であって、原料に所定割合の芳香族化合物を加えることにより、オレフィン、特にエチレンの収率を向上させる方法が開示されている。
米国特許US6051746 A1には、細孔分子篩触媒を用いて酸素含有化合物をオレフィンへ転化させる方法であって、窒素を含有し少なくとも3つの環を含む芳香族化合物で触媒を予備処理して、生成物中のエタンなどの副生成物を低減することにより、オレフィンの収率を向上させる方法が開示されている。
米国特許US6518475 B2は、酸素含有化合物を低級オレフィンへ転化させる方法であって、用いられる触媒がリンケイ酸アルミ分子篩であり、原料にアセトンを添加するか、又はアセトンで触媒を予備処理することにより、比較的高いエチレン収率が得られる方法を開示している。
米国特許US20050215840 A1及びUS6965057 B2は、メタノールを含む酸素含有化合物を低級オレフィンへ転化させる方法であって、上昇管(riser)プロセスを用い、コーキングして非活性化された触媒の少なくとも一部を再生器に入らせてカーボンデポジットを焼き除き、その後、触媒に携帯された少なくとも60%の酸素ガスを揚水抜気して除去し、触媒は反応器に戻して改めて原料と接触する方法を開示している。
米国特許US6673978 B2は、酸素含有化合物をオレフィンへ転化させる方法であって、触媒がリンケイ酸アルミ分子篩であり、用いられる流動床反応装置が少なくとも一つの反応エリア及び一つの循環エリアを含み、循環エリアの温度が250℃以上であり、所定割合の触媒を反応エリアと循環エリアの間で循環するように保持する方法を開示している。
中国特許CN1356299Aは、SAPO−34触媒及び並流下降流式流動床プロセスを用い、MTO過程におけるアルカンなどの副生成物の生成を低減し、後の分離プロセスの困難性を低減させて、メタノールの転化率が98%より高く、低級オレフィンの選択性が90重量%より高いことを開示している。
中国特許CN1190395Cには、酸素含有化合物、例えばメタノール又はジメチルエーテルから低級オレフィンを製造する方法であって、原料を触媒床層の軸方向に沿って複数場所から注入することによって、エチレンの選択性を向上できる工程を含む方法が開示されている。
中国特許CN1197835Cは、酸素含有化合物をオレフィンへ転化させる方法であって、酸素含有化合物の割合指数が少なくとも0.5である条件下で供給すること、及び、少なくとも0.1psia−1hr−1の分圧−速度補償係数を保持することで、45重量%の主オレフィン製品収率が得られる方法を提供している。
前記の開示されたプロセス及び方法において、その生成物の組成分布は相対的に安定しており、一部の方法で反応条件を変えることによって生成物の組成を調整することができるが、調整可能な範囲に限りがある。国際市場における異なるオレフィン製品に対する需要の変化に伴って、特に、近年急速に増大するプロピレンに対する需要は、メタノールのオレフィンへの転化製品の組成分布をより活発にし、特にエチレン及びプロピレンの2種の主なオレフィン製品の割合をより活発にすることを要求している。このような場合に対して、数件の特許文献が製品の一部を再処理することによって、生成物の組成分布を変える方法を開示している。
米国特許US6441262 B1及び中国特許CN1489563Aは、酸素含有化合物を低級オレフィンに転化する方法であって、メタノール、エタノール、1−プロパノール、1−ブタノール及びこれらの混合物を用いて、予め触媒に接触させてオレフィンを生成した後、触媒をさらに酸素含有化合物に接触させてオレフィンを生成することにより、操業を停止せずに製品におけるエチレン、プロピレン及びブテンの割合を調整する方法を開示している。
カナダ特許CA2408590には、メタノールをエチレンへ転化させるプロセスを開示しており、その中で、多段直列反応器を用いて、プロピレン、ジメチルエーテル及び高炭素数炭化水素類を生成し、ジメチルエーテル及び一部の高炭素数炭化水素類を直列反応器に戻してさらに反応させることによって、プロピレンの収率を向上させている。
米国特許US5914438及びUS6303839 B1には、低級オレフィンを生産する方法であって、酸素含有化合物原料をリンアルミン酸塩含有触媒と接触させてC〜Cオレフィンへ転化し、炭素数3(C)及び炭素数4(C)の成分の一部を再処理し分解することによってエチレン及びプロピレンの収率を増加し、再処理は流動床の上昇管中で完成してもよく、或いは一つの単独な反応エリアで完成してもよい方法が開示されている。
米国特許US5990369には、低級オレフィンを生産する方法であって、酸素含有化合物原料を燐アルミン酸塩含有触媒と接触させてC〜Cオレフィンへ転化し、オレフィン製品の一部を再処理し分解することによって、エチレン、プロピレン又はブテンの収率を増加し、プロピレンの再処理によってエチレンを増産してもよく、エチレン及びブテンの再処理によってプロピレンを増産することもできる。
本発明の根拠になる原理は以下のとおりである。即ち、メタノールをオレフィンへ転化させる過程において、複数の種類の反応の傾きが存在しているが、異なる反応エリアで異なる反応条件を採用することにより、ある反応の傾きに対する強化を実現することができ、最終の炭化水素類製品の組成を変えることができる。通常、人々が熟知しているメタノールの酸性触媒による炭化水素類への転化過程は下記の図に示したとおりである。
Figure 2010520239

これは複雑な反応ネットワークであり、大体二つの反応の方向を含んでいる。第一類の反応は、炭素数が増加する反応、即ち、エチレン及びプロピレンなどの低級オレフィンから、オリゴマー化など反応手段によってより高炭素数の炭化水素類分子が生成される反応である。もう一類の反応は、炭素数が減少する反応、即ち、高炭素数の炭化水素類分子の分解によってエチレン及びプロピレンなどの低級オレフィンが生成される反応である。
通常、低炭素数のオレフィン例えば、エチレン又はプロピレンを得るためには、所定の反応条件、例えば高い反応温度を設定して、その転化を高炭素数の炭化水素類分子の分解に有利な方向へ誘導する。もう一つの手段は、分子篩触媒の形状選択性を利用して、反応を分子篩の孔道で発生させることにより、より小さい炭化水素類の分子のみを拡散させて、高い選択性で低級オレフィンを生成させることである。近年、度重なる研究を通じてMTO転化過程に関する反応タイプが、前記の図式よりも複雑であることが発見された。例えば、Svelleら(Kinetic studies of zeolite-catalyzed methylation reactions. J. Catal. 224 (1), 115-123, 2004)は、同位元素による研究に基づいて、メタノールのオレフィンへの転化過程において、オレフィンとメタノールとのアルキル化反応の発生が可能であって、オレフィンの炭素数を増加させることができることを発見した。
Figure 2010520239

特に、1分子のエチレンと1分子のメタノールとのアルキル化反応によって、1分子のプロピレンが生成される。
米国特許US3906054には、オレフィンのアルキル化プロセスが開示されている。その中で、アルキル化剤の存在下で、オレフィンを触媒に接触させるが、触媒はケイ素/アルミ比が、少なくとも12の沸石であって、Pで変性され、Pの含有量は少なくとも0.78重量%である触媒である。アルキル化が可能なオレフィンとしては、エチレン、プロピレン、2−ブテン及びイソブテンが含まれ、使用可能なアルキル化剤としては、メタノール、ジメチルエーテル及びクロロメタンが含まれる。
WO2005/056504 A1は、エチレンと、メタノール及び/又はジメチルエーテルとからプロピレンを高効率で製造する方法であって、触媒の存在下で、エチレンと、メタノール及び/又はジメチルエーテルとを反応させてプロピレンを得る方法を開示している。この方法は、反応系から流れ出るエチレンの量が、反応系に投入されるエチレンの量よりも少ないことを特徴とする。しかも、反応系に投入されるメタノールのモル数又はジメチルエーテルのモル数の2倍で計算する場合、プロピレンの収率は40モル%以上に到達できる。
本発明によって提供されるメタノール及び/又はジメチルエーテルを低級オレフィンへ転化させる方法においては、メタノール及び/又はジメチルエーテルを三つの反応エリアに分けて供給し、下記二種の手段により、全過程にわたる低級オレフィンの選択性を向上し、製品中のエチレン/プロピレン比を調整する目的を実現することができる。前記二種の手段の一つは、高炭素数のオレフィンの分解を強化して、エチレン及びプロピレンの総収率を増加することであり、もう一つの手段は、エチレンとメタノール及び/又はジメチルエーテルとのアルキル化反応を強化して、エチレンの一部を、メタノール及び/又はジメチルエーテルと一緒にプロピレンへ転化させることである。
本発明は、メタノール及び/又はジメチルエーテルを低級オレフィンへ転化させる方法であって、少なくとも三つの独立的な反応エリア、及び、少なくとも一つの分離エリアを採用することを特徴とする方法を提供する。原料であるメタノール及び/又はジメチルエーテルは三つの原料流体に分けられており、第一の部分の原料流体は、第一の反応エリアに入って、分子篩触媒と接触して、エチレン、プロピレン、ブテン及びより高い炭素数の炭化水素類を含む混合物へ転化する。この反応エリアに用いられる触媒は、ミクロ孔の口径0.3〜0.6nmのケイ素アルミ沸石及び/又はリンケイ酸塩分子篩であってよく、例えば、ZSM−5、ZSM−11、SAPO−34、SAPO−11など、及びこれらの元素変性生成物を用いることができる。原料であるメタノール及び/又はジメチルエーテルと触媒との接触は、固定床、流動床、上昇管などを含む各種タイプの反応器内で行うことができる。固定床型反応器を用いる場合には、この反応エリア内に一組の転換再生を交替に実施可能な反応器を備えるべきである。流動床又は上昇管反応器を用いる場合には、反応エリア内に触媒を連続に再生させる装置を備えるべきである。反応条件は、メタノール及び/又はジメチルエーテルの転化率が99%を超えること、十分に高いエチレン及びプロピレンの収率を得ること、並びに価値の低い生成物、例えばメタン及びコークスの収率をできるだけ減少させることを確保すべきであり、この反応エリアの好ましい反応温度は350〜700℃である。
前記第一の反応エリアから流れ出る物質は、前記分離エリアに送入され初歩的に分離される。その他の二つの反応エリアから流れ出る物質も、前記分離エリアに送入される。前記分離エリアでは3種類の流体が生じ、これらはそれぞれエチレン、エタン及びこれらより軽い成分を含むもの、プロピレン及びプロパンを含むもの、並びにC及びCより重い成分を含むものである。その中で、プロピレン及びプロパンを含むものは、さらにプロパンが分離除去されてプロピレン製品を形成する。エチレン、エタン及びこれらより軽い成分を含むものの少なくとも一部は、第二の反応エリアに送入され、残余部は、さらにその他の成分が分離除去されてエチレン製品を形成する。また、C及びCより重い成分を含むものの少なくとも一部は、第三の反応エリアに送入され、残余部はC以上の炭化水素類混合物を形成するか、又はさらに分離されてC、Cなどの製品を形成する。
第二の部分の原料のメタノール及び/又はジメチルエーテルは、第二の反応エリアに入るが、第二の反応エリアにはそれに加えて、C、C、CH、H及びCO(x=1又は2)などを含んでいてもよい、前記分離エリアからのエチレン、エタン及びこれらより軽い成分を含む流体の少なくとも一部も入る。これらの二種の流体は十分に混合された後、分子篩触媒と接触してプロピレンを含む流体を生成してから、前記分離エリアに入る。この第二の反応エリアに用いられる触媒としては、ミクロ孔の口径0.3〜0.6nmのケイ素アルミ沸石、リンケイ酸塩分子篩が挙げられ、例えば、ZSM−5、ZSM−11、SAPO−34、SAPO−11など、及びこれらの元素変性生成物が挙げられる。反応条件は、メタノール及び/又はジメチルエーテルの転化率が99%を超えること、及び選択性高くプロピレンを生成することを確保すべきである。この第二の反応エリアの好ましい反応温度は250〜600℃であり、混合物と触媒との接触は、固定床、流動床、上昇管などを含む各種タイプの反応器内で行われることができる。固定床型反応器を用いる場合には、この反応エリア内に一組の転換再生を交替に実施可能な反応器を備えるべきである。また流動床、上昇管反応器を用いる場合には、反応エリア内に触媒を連続に再生させる装置を備えるべきである。
第三の反応エリアに入るものとしては、第三の部分の原料のメタノール及び/又はジメチルエーテルに加えて、前記分離エリアからのC及びCより重い成分を含む流体の少なくとも一部である。この少なくとも一部のC及びCより重い成分を含む流体は、第三の反応エリアで触媒と接触して分解反応により、エチレン及びプロピレンを含む製品を生成する。この分解反応は吸熱反応であり、その反応熱の少なくとも一部は、この反応エリアに入る原料であるメタノール及び/又はジメチルエーテルの触媒による転化による放熱から提供される。メタノール及び/又はジメチルエーテルは、CとCより重い成分の混合物と混合され、それと一緒に触媒と接触することができ、反応エリアの異なる部位から供給されて、間接方式で後者の分解反応に熱量を提供することもできる。同時に、メタノール及び/又はジメチルエーテルは、触媒と接触してエチレン、プロピレン、C及びCより重い成分を含む生成物を生成することもできる。この反応エリアに用いられる触媒は、ミクロ孔の口径0.3〜0.6nmのケイ素アルミ沸石、リンケイ酸塩分子篩でよく、例えば、ZSM−5、ZSM−11、SAPO−34、SAPO−11など、及びこれらの元素変性生成物を使用することができる。反応条件は、メタノール及び/又はジメチルエーテルの転化率が99%を超えること、並びに選択性の高いエチレン及びプロピレンの生成を確保すべきである。この第三の反応エリアの好ましい反応温度は、450〜700℃であり、流体と触媒との接触は、固定床、流動床、上昇管などを含む各種タイプの反応器内で行うことができる。この第三の反応器から流れ出るエチレン、プロピレン、C及びCより重い成分を含む流体は、前記分離エリアに送入される。
上記の方法において、前記分離エリアから流れ出る二種の流体中で、第二の反応エリアに入るエチレン、エタン及びこれらより軽い生成物を含む流体と、第三の反応エリアに入るC及びCより重い成分を含む流体が占める割合は、1〜99重量%間で変動可能である。第二の反応エリアに入るメタノール及び/又はジメチルエーテルの流量は、メタノール及び/又はジメチルエーテルの総流量の1〜30重量%を占め、第三の反応エリアに入るメタノール及び/又はジメチルエーテルの流量は、メタノール及び/又はジメチルエーテルの総流量の1〜40重量%を占める。オレフィンの最終製品中で、エチレン/プロピレンの比は、0〜2.0(重量比)である。
前記の発明内容に基づいて、本発明を以下のとおりに概述する。
本発明は、メタノール及び/又はジメチルエーテルを低級オレフィンへ転化する方法であって、少なくとも三つの独立的な反応エリア及び少なくとも一つの分離エリアを準備し、原料としてのメタノール及び/又はジメチルエーテルが、それぞれ前記三つの独立的な反応エリアへ供給され、各反応エリアへの供給割合を変えることによって、最終製品中の各種オレフィンの割合の調整が可能であり、かつ、下記の工程(a)〜(d):
工程(a):メタノール及び/又はジメチルエーテルを、第一の反応エリア中の酸性触媒上において、エチレン、プロピレン及び炭素数4(C)以上のオレフィンを含む炭化水素混合流体へ転化させて、この流体を前記分離エリアに送入する工程、
工程(b):前記三つ反応エリアから流れ出る全ての流体を、前記分離エリアにおいて分離し、その中で、この分離エリアから流れ出た炭素数3(C)成分をさらに分離してプロピレン製品を形成し、炭素数2以下の成分の少なくとも一部を第二の反応エリアに送入し、炭素数4以上の成分の少なくとも一部を第三の反応エリアに送入し、第二の反応エリアに送入されない炭素数2以下の成分をさらに分離してエチレン製品を得て、第三の反応エリアに送入されない炭素数4以上の成分をさらに分離してブテン製品を得る工程、
工程(c):メタノール及び/又はジメチルエーテルを、第二の反応エリアで、前記分離エリアからの炭素数2以下の成分の少なくとも一部と一緒に酸性触媒に接触させて、プロピレンを含有する混合物を得て、この混合物を前記分離エリアに送入する工程、
工程(d):メタノール及び/又はジメチルエーテルを、第三の反応エリアで、前記分離エリアからの炭素数4以上の成分の少なくとも一部と一緒に酸性触媒に接触させて、所定濃度のエチレン及びプロピレンを含む混合物を得て、この混合物を前記分離エリアに送入する工程、
を含むことを特徴とする方法を提供する。
前記方法によれば、前記第二の反応エリアに送入されるメタノール及び/又はジメチルエーテルの流量は、メタノール及び/又はジメチルエーテルの総流量の1〜30重量%を占めており、第三の反応エリアに送入されるメタノール及び/又はジメチルエーテルの流量は、メタノール及び/又はジメチルエーテルの総流量の1〜40重量%を占めており、分離エリアから流れ出る炭素数2以下の成分の1〜99重量%が第二の反応エリアに送入され、分離エリアから流れ出る炭素数4以上の成分の1〜99重量%が第三の反応エリアに送入される。
前記方法によれば、前記各反応エリアに用いられる触媒として、ケイ素アルミ沸石及び/又はリンケイ酸塩分子篩、及び、これらの元素変性生成物を含む。その中で、前記ケイ素アルミ沸石及び/又はリンケイ酸塩分子篩のミクロ孔口径は0.3〜0.6nmである。その中で、触媒として、シリカ、アルミナ又はクレー中の一種以上からなるマトリックス材料を含む。
本発明の方法によれば、前記第一の反応エリアの反応温度は350〜700℃であり、前記第二の反応エリアの反応温度は250〜600℃であり、前記第三の反応エリアの反応温度は450〜700℃である。
本発明の方法によれば、前記第一、第二及び第三の反応エリアでは、それぞれ流動床、固定床又は移動床反応器が用いられる。
図1は、本発明の方法のフローチャートである。図1に示したように、メタノール及び/又はジメチルエーテルの流体全体は、三つの流体に分けられる。メタノール及び/又はジメチルエーテルの流体8は反応エリア1に入って、エチレン、プロピレン、ブテン及びより高い炭素数の炭化水素類を含む混合物11へ転化され、混合物11は分離エリア4に入って初歩的に分離される。反応エリア2から流れ出る流体12、及び反応エリア3から流れ出る流体13も分離エリア4に入る。分離エリア4から3種の流体、即ち、エチレン、エタン及びこれらより軽い成分を含む流体、プロピレン及びプロパンを含む流体、及び、C及びCより重い成分を含む流体が生ずる。その中で、プロピレンとプロパンの流体16は分離エリア5でプロパンを分離除去した後、プロピレン製品19を形成する。なお、エチレン、エタン及びこれらより軽い生成物を含む流体の少なくとも一部(流体14)は反応エリア2に入り、残余部(流体17)は分離エリア6に入って、その他の成分を除去してエチレン製品20を形成する。また、C及びCより重い成分を含む流体の少なくとも一部(流体15)は反応エリア3に入り、残余部は、C以上の炭化水素類の混合製品(流体18)を形成するか、又は分離エリア7で分離を経てC製品(流体21)及びC以上製品を形成する。メタノール及び/又はジメチルエーテルの流体9は反応エリア2に入り、それと一緒にこの反応エリアに入るものとしては、分離エリア4から流れ出るエチレン、エタン及びこれらより軽い生成物を含む流体14があり、反応エリア2から流れ出るプロピレンを含む流体12は分離エリア4に入る。原料であるメタノール及び/又はジメチルエーテルの流体10は反応エリア3に入り、それと一緒に第三の反応エリアに入るものとしては、分離エリア4から流れ出るC及びCより重い成分を含有する流体の一部である流体15があり、反応エリア3から流れ出るエチレン、プロピレン及びC以上の炭化水素類を含む流体13は分離エリア4に入る。
以下、実施例によって本発明をより詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるわけではない。
実施例1:メタノールの分子篩触媒による転化
触媒Aの製造過程は以下のとおりである。即ち、ZSM−5分子篩(南開大学分子篩工、ケイ素/アルミ比は50である)とシリカゾル(浙江宇達化工有限公司)を均一に混合した後、混合−押し出し、成形して室温で自然乾燥し、さらに550℃で4時間焼成した。上記サンプルを所定濃度の硝酸ランタン溶液に浸した後、乾燥、焼成し、さらに所定濃度のリン酸溶液で浸した後、乾燥、焼成(硝酸ランタン、分析用試剤、天津科密欧化学試剤有限公司;リン酸85%、瀋陽市化学試剤工)して、触媒Aとした。触媒中で、ZSM−5の含有量は85重量%であり、Pの含有量は2.10重量%であり、Laの含有量は1.05重量%である。
反応は固定床ミクロ反応器内で行った。反応条件は以下のとおりである。即ち、触媒Aの装填量は3gであり、反応温度は550℃であり、原料として80重量%のメタノール水溶液を用い、メタノールの供給空間速度は1.5hr−1であり、反応圧力は0.1MPaである。反応生成物を、VarianCP-3800ガスクロマトグラフを用いて分析した(Plot毛細管カラム、50〜200℃でプログラム昇温、FID検出)。
反応結果は表1に示したとおりである。エチレンの選択性は約23〜26重量%であり、プロピレンの選択性は33〜35重量%であり、ブテンの選択性は19〜20重量%であり、エチレン/プロピレンの比は0.6〜0.8(重量比)であった。
Figure 2010520239
実施例2:メタノールの分子篩触媒による転化
触媒Bの製造方法は以下のとおりである。即ち、SAPO−34(大連化学物理研究所から提供)、クレー、アルミゾル及びシリカゾル(いずれも浙江宇達化工有限公司から購入)を混合し、水中でスラリーに分散させ、噴霧成形によって粒径分布が20〜100μmのミクロスフィアを形成した。上記ミクロスフィアを600℃で4時間焼成して、触媒Bとした。触媒中でSAPO−34の含有量は30重量%であった。
Figure 2010520239

反応は中型循環流動床反応装置内で行った。反応条件は以下のとおりである。即ち、触媒Bの装填量は5kgであり、反応器貯蔵量は1.25kgであり、触媒循環量は0.4〜1kg/hrであり、反応温度は450〜500℃であり、原料として80重量%のメタノール水溶液を用い、メタノールの供給空間速度は1.8hr−1であり、反応圧力は0.1MPaである。反応生成物をVarianCP-3800ガスクロマトグラフ、Plotカラムと水素炎検出器を用いて分析した。
反応結果は表2に示したとおりである。エチレンの選択性は約42〜49重量%であり、プロピレンの選択性は32〜39重量%であり、エチレン+プロピレンの総選択性は80〜82重量%であり、エチレン/プロピレンの比は1.0〜1.5(重量比)であった。
実施例3:一緒に供給されるエチレンとメタノールの分子篩触媒による反応
触媒Cの製造過程は以下のとおりである。即ち、SAPO−34とシリカゾルを均一に混合した後(原料及び由来は、実施例1及び2と同じである。)、混合-押し出し、成形して室温で自然乾燥し、さらに550℃で4時間焼成して触媒Cとした。
反応は固定床ミクロ反応器内で行った。反応条件は以下のとおりである。即ち、触媒Cの装填量は1gであり、反応温度は450℃であり、原料としてメタノールとエチレンとの混合物を用い、メタノールの含有量は(Cモル%)=6〜30%であり、反応の接触時間は1sであり、反応圧力は0.1MPaである。反応生成物をVarianCP-3800ガスクロマトグラフ、Plotカラムと水素炎検出器を用いて分析し、サンプリング時間は6分間である。
反応結果は表3に示したとおりである。MeOHに基づいて計算したCの収率は90重量%以上であった。
Figure 2010520239
実施例4:共に供給されるエチレン含有混合ガスとメタノールの分子篩触媒による反応
触媒Dの製造方法は以下のとおりである。即ち、ZSM−5分子篩を硝酸マグネシウム溶液で浸した後乾燥させ、その後550℃で焼成した。得られたサンプルをクレー、アルミゾル、シリカゾルと混合し、水の中でスラリーに分散させた後、噴霧成形によって粒径分布が20〜100μmのミクロスフィア(原料及び由来は、実施例1及び2と同じである。)を形成した。上記ミクロスフィアを550℃で4時間焼成して触媒Dとした。触媒D中のZSM−5の含有量は30重量%であり、Mgの含有量は0.5重量%である。
反応は流動床ミクロ反応器内で行われる。触媒の装填量は10gであり、反応温度は425℃であり、液体原料として30重量%のメタノール水溶液を用い、メタノールの供給空間速度は2.0hr−1であった。ガス原料としてはエチレン含有混合ガスを用い、具体的な組成は表4に示したとおりである。エチレン/メタノールの供給比は3.5であり、圧力は0.1MPaである。反応生成物をVarianCP-3800ガスクロマトグラフ、Plotカラムと水素炎検出器を用いて分析した。
反応結果は表5に示したとおりである。メタノールの転化率は95〜97%であり、メタノールに基づいて計算したプロピレンの収率は83重量%であった。
Figure 2010520239

Figure 2010520239
実施例5:一緒に供給されるブテンとメタノールの分子篩触媒による反応
触媒は実施例2のものと同じであり、反応は固定床ミクロ反応器内で行った。反応条件は以下のとおりである。即ち、触媒Cの装填量は1gであり、反応温度は450℃であり、原料としてメタノールと2−ブテンとの混合物を用い、ブテン/メタノール=5.24(重量比)であり、供給空間速度は、メタノール標記で2.0hr−1であり、反応圧力は0.1MPaである。反応生成物をVarianCP-3800ガスクロマトグラフ、Plotカラムと水素炎検出器を用いて分析した。
Figure 2010520239

実施例6:
図1に相応な反応プロセスを使用し、かつ各反応エリアにおいていずれも流動床反応器を使用した。触媒、反応温度、反応圧力及び空間速度などの反応条件は表7に示したとおりである。
Figure 2010520239

Figure 2010520239

メタノールの供給総量は288トン/時間であり、このメタノール原料は三つの流体、即ち、流体8、流体9及び流体10に分けられており、そのメタノール流量は、それぞれ総流量の79.2重量%、16.3重量%及び4.5重量%を占めた。メタノール流体8(メタノール流量は228トン/時間である。)は、反応エリア1に送入され、エチレン、プロピレン、ブテン及びより高い炭素数の炭化水素類を含む混合物11(流量は98トン/時間である。)へ転化し、混合物11は分離エリア4に入って初歩的に分離された。反応エリア2から流れ出た流体12及び反応エリア3から流れ出た流体13も分離エリア4に入った。分離エリア4で三種の流体、即ち、エチレン、エタン及びこれらより軽い成分を含む流体、プロピレン及びプロパンを含む流体、並びにC及びCより重い成分を含む流体を生じた。その中で、プロピレン及びプロパンを含む流体16(流量は86.1トン/時間である。)は、分離エリア5においてプロパンが除去されてプロピレン製品を形成し、エチレン、エタン及びこれらより軽い成分を含む流体の一部(流体14、流量は118トン/時間である。)は、反応エリア2に入り、残余部(流体17、流量は27.5トン/時間である。)は、分離エリア6に入ってその他の成分が除去されてエチレン製品を形成しており、CとCより重い成分を含む流体の少なくとも一部(流体15、流量は66トン/時間である。)は、反応エリア3に入り、残余部はC以上の炭化水素類の混合製品(流体18、10.2トン/時間である。)を形成するか、又は分離エリア7によってC製品及びC以上製品を形成する。反応エリア2から流れ出たプロピレンを含有する流体12(流量は138.3トン/時間である。)並びに反応エリア3から流れ出たエチレン、プロピレン及びC以上の炭化水素類を含む流体13(流量は71.5トン/時間である。)は分離エリア4に送入される。
プロセスにおける各流体の流量及び組成は、表8に詳細に示した。原料であるメタノールの総流量及び流体16、17及び18の組成に基づいて計算したところ、上記プロセスによって得られたプロピレンの選択性は66.5重量%であり、エチレンとプロピレンの総選択性は85重量%であり、エチレン/プロピレンの比は0.28(重量比)であった。
実施例7:
反応プロセス、各反応エリアにおける反応器の種類及び触媒は、実施例6のものと同じであり、温度、圧力及び空間速度などの反応条件は表9に示したとおりである。
Figure 2010520239

Figure 2010520239

メタノールの供給総量は318トン/時間であり、このメタノール原料は三つの流体、即ち、流体8、流体9及び流体10に分けられており、そのメタノールの流量は、それぞれ総流量の71.7重量%、22.2重量%及び6.1重量%を占めた。プロセスにおける各流体の流量及び組成は、表10に詳細に示した。原料であるメタノールの総流量及び流体16、17及び18の組成に基づいて計算したところ、上記のプロセスによって得られたプロピレンの選択性は76.4重量%であり、エチレンとプロピレンの総選択性は87.6重量%であり、エチレン/プロピレンの比は0.15(重量比)であった。
実施例8:
反応プロセス、各反応エリアにおける反応器種類及び触媒は、実施例7のものと同じであり、温度、圧力及び空間速度などの反応条件は表11に示したとおりである。
Figure 2010520239

Figure 2010520239

ジメチルエーテルの供給総量は228.6トン/時間であり、このジメチルエーテルの原料は三種の流体、即ち、流体8、流体9及び流体10に分けられており、そのジメチルエーテル流量は、それぞれ総流量の71.7重量%、22.2重量%及び6.1重量%を占めた。プロセスにおける各流体の流量及び組成は、表12に詳細に示した。原料であるジメチルエーテルの総流量及び流体16、17及び18の組成に基づいて計算したところ、上記プロセスによって得られたプロピレンの選択性は76.4重量%であり、エチレンとプロピレンの総選択性は87.6重量%であり、エチレン/プロピレンの比は0.15(重量比)であった。

Claims (12)

  1. メタノール及び/又はジメチルエーテルを低級オレフィンへ転化する方法であって、
    少なくとも三つの独立的な反応エリア及び少なくとも一つの分離エリアを準備し、
    原料としてのメタノール及び/又はジメチルエーテルを、前記少なくとも三つの独立的な反応エリアのそれぞれへ供給し、
    各反応エリアへの供給割合を変えることによって最終製品中の各オレフィンの割合の調整が可能であり、かつ
    下記の工程(a)〜(d):
    工程(a):メタノール及び/又はジメチルエーテルを、第一の反応エリア中の酸性触媒によって、エチレン、プロピレン及び炭素数4以上のオレフィンを含む炭化水素混合流体へ転化させ、この流体を前記分離エリアに送入する工程、
    工程(b):前記三つの反応エリアから流れ出る全ての流体を、前記分離エリアにおいて分離し、その中で、この分離エリアから流れ出た炭素数3の成分をさらに分離してプロピレン製品を形成し、炭素数2以下の成分の少なくとも一部を第二の反応エリアに送入し、炭素数4以上の成分の少なくとも一部を第三の反応エリアに送入し、第二の反応エリアに送入されない炭素数2以下の成分をさらに分離してエチレン製品を得ると共に、第三の反応エリアに送入されない炭素数4以上の成分をさらに分離してブテン製品を得る工程、
    工程(c):メタノール及び/又はジメチルエーテルを、第二の反応エリアで前記分離エリアから送入される炭素数2以下の成分の少なくとも一部と一緒に酸性触媒に接触させて、プロピレンを含有する混合物を得て、この混合物を前記分離エリアに送入する工程、並びに
    工程(d):メタノール及び/又はジメチルエーテルを、第三の反応エリアで前記分離エリアから送入される炭素数4以上の成分の少なくとも一部と一緒に酸性触媒に接触させて、所定の濃度のエチレン及びプロピレンを含む混合物を得て、この混合物を前記分離エリアに送入する工程、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記第二の反応エリアに供給されるメタノール及び/又はジメチルエーテルの流量が、メタノール及び/又はジメチルエーテルの総流量の1〜30重量%を占める、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第三の反応エリアに供給されるメタノール及び/又はジメチルエーテルの流量が、メタノール及び/又はジメチルエーテルの総流量の1〜40重量%を占める、請求項1に記載の方法。
  4. 前記分離エリアから流れ出る炭素数2以下の成分の1〜99重量%が、第二の反応エリアに送入される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記分離エリアから流れ出る炭素数4以上の成分の1〜99重量%が、第三の反応エリアに送入される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記各反応エリアに用いられる触媒が、ケイ素アルミ沸石及び/又はリンケイ酸塩分子篩、並びにこれらの元素変性生成物を含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記ケイ素アルミ沸石及び/又はリンケイ酸塩分子篩のミクロ孔口径が、0.3〜0.6nmである、請求項6に記載の方法。
  8. 前記触媒が、シリカ、アルミナ及びクレーからなる群より選択される一種以上からなるマトリックス材料を含む、請求項6に記載の方法。
  9. 前記第一の反応エリアの反応温度が、350〜700℃である、請求項1に記載の方法。
  10. 前記第二の反応エリアの反応温度が、250〜600℃である、請求項1に記載の方法。
  11. 前記第三の反応エリアの反応温度が、450〜700℃である、請求項1に記載の方法。
  12. 前記第一、第二及び第三の反応エリアにおいて、それぞれ流動床、固定床又は移動床の反応器を用いる、請求項1に記載の方法。
JP2009552045A 2007-03-07 2007-07-27 メタノール及び/又はジメチルエーテルから低級オレフィンを製造する方法 Active JP5313929B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN200710064232.3 2007-03-07
CN2007100642323A CN101157593B (zh) 2007-03-07 2007-03-07 由甲醇或/和二甲醚生产低碳烯烃的方法
PCT/CN2007/002267 WO2008106841A1 (en) 2007-03-07 2007-07-27 A process for producing lower carbon olefins from methanol or/and dimethyl ether

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010520239A true JP2010520239A (ja) 2010-06-10
JP5313929B2 JP5313929B2 (ja) 2013-10-09

Family

ID=39305842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009552045A Active JP5313929B2 (ja) 2007-03-07 2007-07-27 メタノール及び/又はジメチルエーテルから低級オレフィンを製造する方法

Country Status (11)

Country Link
US (1) US8148587B2 (ja)
EP (1) EP2133319B1 (ja)
JP (1) JP5313929B2 (ja)
KR (1) KR101138849B1 (ja)
CN (1) CN101157593B (ja)
AU (1) AU2007348551B2 (ja)
BR (1) BRPI0721456B1 (ja)
DK (1) DK2133319T3 (ja)
MY (1) MY152862A (ja)
WO (1) WO2008106841A1 (ja)
ZA (1) ZA200906774B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014510706A (ja) * 2010-12-28 2014-05-01 中国科学院大▲連▼化学物理研究所 変性zsm−5分子篩触媒によるメタノールカップリングのナフサ接触分解反応の触媒法

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102060645B (zh) * 2009-11-17 2013-07-24 中国石油化工集团公司 一种甲醇脱水制烯烃工艺
CN102060644B (zh) * 2009-11-17 2013-07-10 中国石油化工集团公司 一种甲醇脱水制烯烃方法
CN101973830A (zh) * 2010-09-03 2011-02-16 江苏煤化工程研究设计院有限公司 二甲醚制烯烃并联产醇醚燃料环保添加剂的工艺
CN102464530B (zh) * 2010-11-17 2014-04-23 中国石油化工股份有限公司 甲醇催化转化为低碳烯烃的方法
CN103889932A (zh) * 2011-09-07 2014-06-25 国际壳牌研究有限公司 由包含叔烷基醚的给料制备乙烯和丙烯的方法
DE102012215757A1 (de) * 2012-09-05 2014-03-06 Evonik Industries Ag Verfahren zur Herstellung von linearen Butenen aus Methanol
CN103739425B (zh) * 2012-10-17 2015-09-09 中国石油化工股份有限公司 甲醇制烯烃反应过程中用于提高乙烯、丙烯收率的反应装置
SG11201504712RA (en) * 2012-12-28 2015-07-30 Shell Int Research Process for the preparation of an olefinic product from an oxygenate
US11529618B2 (en) 2016-11-28 2022-12-20 Basf Se Catalyst composite comprising an alkaline earth metal containing CHA zeolite and use thereof in a process for the conversion of oxygenates to olefins
CN106631676B (zh) * 2016-12-09 2019-10-22 中国科学院大连化学物理研究所 甲苯烷基化制备对二甲苯联产低碳烯烃的移动床方法
CN109647503B (zh) * 2017-10-10 2021-11-16 中国石油化工股份有限公司 一种由合成气制备低碳烯烃的复合催化剂及其制备方法和由合成气制备低碳烯烃的方法
CN109374804B (zh) * 2018-10-31 2020-11-03 内蒙古中煤蒙大新能源化工有限公司 一种甲醇制烯烃工艺生产中丙烷产品的色谱分析方法
CN116375551B (zh) * 2023-04-14 2024-03-29 浙江大学 一种烷氧基苯高选择性制乙烯的方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001517643A (ja) * 1997-09-24 2001-10-09 ダイク,クリスチャン ピー. ヴァン シリコアルミナリン酸塩分子ふるい触媒でメタノールを変換するための固定床プロセス
JP2003535069A (ja) * 2000-05-31 2003-11-25 エムゲー・テヒノロギーズ・アクチエンゲゼルシャフト メタノールからプロピレンを製造する方法
JP2005281254A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Mitsubishi Chemicals Corp プロピレンの製造方法
WO2006012150A2 (en) * 2004-06-25 2006-02-02 Uop Llc Conversion of oxygenate to propylene using moving bed technology
JP2007502796A (ja) * 2003-08-19 2007-02-15 トータル・ペトロケミカルズ・リサーチ・フエリユイ オレフィンの生産
WO2007023706A1 (ja) * 2005-08-24 2007-03-01 Jgc Corporation 低級炭化水素の製造方法および製造装置

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3906054A (en) 1974-09-23 1975-09-16 Mobil Oil Corp Alkylation of olefins
HU214929B (hu) 1995-01-18 1998-07-28 Owens-Brockway Glass Container Inc. Eljárás és berendezés bevont üvegáram továbbítására üveg gyártásánál
US5990369A (en) * 1995-08-10 1999-11-23 Uop Llc Process for producing light olefins
US6538167B1 (en) 1996-10-02 2003-03-25 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Process for producing light olefins
US6046372A (en) 1996-10-02 2000-04-04 Mobil Oil Corporation Process for producing light olefins
US6051746A (en) 1997-06-18 2000-04-18 Exxon Chemical Patents Inc. Oxygenate conversions using modified small pore molecular sieve catalysts
US6455747B1 (en) 1998-05-21 2002-09-24 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Method for converting oxygenates to olefins
US6552240B1 (en) 1997-07-03 2003-04-22 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Method for converting oxygenates to olefins
RO114524B1 (ro) 1997-10-02 1999-05-28 Sc Zecasin Sa Procedeu de fabricare a oleofinelor cu greutate moleculara mica prin conversia catalitica in strat fluidizat a metanolului
US6455749B1 (en) * 1997-10-03 2002-09-24 Exxonmobil Chemical Patents, Inc. Method for increasing light olefin yield by conversion of a heavy hydrocarbon fraction of a product to light olefins
US6613951B1 (en) 1999-09-23 2003-09-02 Mobil Oil Corporation Process for converting methanol to olefins
US6437208B1 (en) 1999-09-29 2002-08-20 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Making an olefin product from an oxygenate
US6531639B1 (en) 2000-02-18 2003-03-11 Exxonmobil Chemical Patents, Inc. Catalytic production of olefins at high methanol partial pressures
US7232936B1 (en) * 2000-02-22 2007-06-19 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Conversion of oxygenate to olefins with staged injection of oxygenate
US6743747B1 (en) 2000-02-24 2004-06-01 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Catalyst pretreatment in an oxgenate to olefins reaction system
US6506954B1 (en) 2000-04-11 2003-01-14 Exxon Mobil Chemical Patents, Inc. Process for producing chemicals from oxygenate
US6613950B1 (en) 2000-06-06 2003-09-02 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Stripping hydrocarbon in an oxygenate conversion process
US6303839B1 (en) * 2000-06-14 2001-10-16 Uop Llc Process for producing polymer grade olefins
US6441262B1 (en) 2001-02-16 2002-08-27 Exxonmobil Chemical Patents, Inc. Method for converting an oxygenate feed to an olefin product
US6518475B2 (en) 2001-02-16 2003-02-11 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Process for making ethylene and propylene
US6673978B2 (en) 2001-05-11 2004-01-06 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Process for making olefins
US6780218B2 (en) 2001-06-20 2004-08-24 Showa Denko Kabushiki Kaisha Production process for niobium powder
CN1156416C (zh) 2001-12-14 2004-07-07 清华大学 一种由甲醇或二甲醚生产低碳烯烃的工艺方法及其系统
US20040064007A1 (en) 2002-09-30 2004-04-01 Beech James H. Method and system for regenerating catalyst from a plurality of hydrocarbon conversion apparatuses
US7214636B2 (en) * 2003-08-22 2007-05-08 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Catalyst regenerator for reducing entrained catalyst loss
KR101159087B1 (ko) 2003-12-12 2012-06-25 미쓰비시 가가꾸 가부시키가이샤 프로필렌의 제조 방법
CN100494129C (zh) * 2003-12-12 2009-06-03 三菱化学株式会社 制备丙烯的方法
US6965057B2 (en) 2004-03-24 2005-11-15 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Oxygenate to olefin process

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001517643A (ja) * 1997-09-24 2001-10-09 ダイク,クリスチャン ピー. ヴァン シリコアルミナリン酸塩分子ふるい触媒でメタノールを変換するための固定床プロセス
JP2003535069A (ja) * 2000-05-31 2003-11-25 エムゲー・テヒノロギーズ・アクチエンゲゼルシャフト メタノールからプロピレンを製造する方法
JP2007502796A (ja) * 2003-08-19 2007-02-15 トータル・ペトロケミカルズ・リサーチ・フエリユイ オレフィンの生産
JP2005281254A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Mitsubishi Chemicals Corp プロピレンの製造方法
WO2006012150A2 (en) * 2004-06-25 2006-02-02 Uop Llc Conversion of oxygenate to propylene using moving bed technology
WO2007023706A1 (ja) * 2005-08-24 2007-03-01 Jgc Corporation 低級炭化水素の製造方法および製造装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014510706A (ja) * 2010-12-28 2014-05-01 中国科学院大▲連▼化学物理研究所 変性zsm−5分子篩触媒によるメタノールカップリングのナフサ接触分解反応の触媒法

Also Published As

Publication number Publication date
AU2007348551A1 (en) 2008-09-12
US8148587B2 (en) 2012-04-03
DK2133319T3 (en) 2016-09-05
AU2007348551B2 (en) 2010-11-25
ZA200906774B (en) 2010-12-29
BRPI0721456B1 (pt) 2017-01-17
BRPI0721456A2 (pt) 2014-07-22
KR20090118995A (ko) 2009-11-18
CN101157593A (zh) 2008-04-09
EP2133319A1 (en) 2009-12-16
US20100063336A1 (en) 2010-03-11
MY152862A (en) 2014-11-28
EP2133319A4 (en) 2013-08-14
KR101138849B1 (ko) 2012-05-15
JP5313929B2 (ja) 2013-10-09
WO2008106841A1 (en) 2008-09-12
EP2133319B1 (en) 2016-06-15
WO2008106841A8 (zh) 2009-10-01
CN101157593B (zh) 2010-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5313929B2 (ja) メタノール及び/又はジメチルエーテルから低級オレフィンを製造する方法
RU2375337C2 (ru) Способ превращения кислородсодержащих соединений в пропилен с селективной гидроочисткой рециркулирующего потока тяжелых олефинов
US10173946B2 (en) Apparatus and process for producing gasoline, olefins and aromatics from oxygenates
JP5135839B2 (ja) プロピレンの製造方法
TW201217326A (en) Processes for transalkylating aromatic hydrocarbons and converting olefins
JP2011511037A (ja) 不活性成分の存在下でのアルコールの脱水
TW201016641A (en) Process for production of olefin, and production apparatus for same
CN101421208B (zh) 丙烯的制造方法
JP5180449B2 (ja) メタノールまたはジメチルエーテルから低級オレフィンを製造する方法
TW202340124A (zh) 乙醇之轉換方法、及其他烴之製造方法
WO2012071893A1 (zh) 一种制取丙烯的方法
JP7449415B2 (ja) 流動床再生器、軽オレフィンを調製する装置およびその応用
RU2204546C1 (ru) Способ получения углеводородов из оксидов углерода и водорода
Wu et al. Skeletal isometrization of 1-hexene to isohexenes over zeolite catalysts
JP7018174B2 (ja) 芳香族炭化水素の製造方法
CN106622343A (zh) 用于流化床甲醇转化制丙烯的催化剂
JP2023528820A (ja) 再生装置、軽オレフィンを調製する装置およびその応用
CN115108876A (zh) 一种制取低碳烯烃的催化转化方法
JP2021113175A (ja) 芳香族化合物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5313929

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250