JP2001517643A - シリコアルミナリン酸塩分子ふるい触媒でメタノールを変換するための固定床プロセス - Google Patents

シリコアルミナリン酸塩分子ふるい触媒でメタノールを変換するための固定床プロセス

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Abstract

(57)【要約】 メタノール又はジメチルエーテル等のメトキシ化合物(18)を、そのようなメトキシ化合物(18)を一連の固定床(10, 20, 30, 40)に接触させることによって、オレフィン望ましくはエチレンに変換するプロセス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 この出願は、発明者及び発明の名称がこの特許出願と同一である1997年9
月24に出願された米国仮出願番号第60/060,702号の利益及び優先権
を主張する。
【0002】 本発明は、メタノール又はジメチルエーテル等のメトキシ化合物を、一連の固
定触媒床に接触させることによって、オレフィン望ましくはエチレンに変換する
プロセスに関する。
【0003】 一群の新規な分子ふるい触媒(molecular sieve catalysts)が、ユニオンカー バイド社の研究者等によって開発されてきた。米国特許第4,499,327号
を参照。これらのシリコアルミノリン酸塩分子ふるい触媒は、メタノール及び/
又はジメチルエーテルのようなメトキシ化合物をオレフィン混合物へ変換する強
い活性を示す。メトキシ化合物をガソリン範囲の液体質炭化水素へ変換する(メ
タノールをガソリンへ;又はMTG)、初期のZSM−5触媒とは異なり、メタ
ノールをオレフィンに変換するこれらの新規な分子ふるい触媒は、メタノールか
らC2-4オレフィン(MTO)への変換に対してより選択的であって、低濃度の 炭素数が多いアルキレート及び芳香族副産物を生成する。供給原料の炭素含有量
に基づいて、メタノールをオレフィン(MTO)に変換するこれらの新規な分子
ふるい触媒は、高収率のC2-4オレフィン物質を生成した。
【0004】 新規な(MTO)触媒をもってしても、芳香族物質(C6+)の形成は完全には
抑制されない。芳香族副産物の分子サイズのせいで、これらは一度形成されると
、ゼオライト触媒の細孔構造を容易に通り抜けることができないからである。形
成されたそのような芳香族物質は、このようにさらに触媒の細孔を自由に通過す
ることなく、殆どが捕らえられて、最終的にはコークスを生成する反応を経ると
考えられている。従って、新規な(MTO)触媒を用いても、それが固定床オペ
レーション(operation)中で使用される場合、このような触媒は、触媒の再生が 必要となるまでの活性寿命(active life)は大変短い。MTO触媒の固定床での 作用時間(operational time on stream)(TOS)は当初は、数時間でしかなか
った。このように生産中のオペレーション時間が短いことは、商業的操業ベース
として受け入れできないことは明白である。なぜなら、それの活性が低下した後
、触媒を再生する必要があるからである。安全上の理由で、触媒反応容器が、そ
の中にある触媒再生のために操業ラインから取り出されると、工程停止の期間は
、単に触媒を再生するために必要な数時間よりも遥かに長くなる。
【0005】 固定床オペレーションで使用される新規なMTO触媒の有効触媒寿命を長くし
ようと試みて、多くの要素について検討されてきた。MTO触媒と接触するメト
キシ化合物の分圧を低減することは、活性触媒の有効寿命を延ばす見込みがある
方法として試された。MTO触媒に対するメタノールの分圧を低減することは、
MTO触媒が活性である時間は延びることが判ったが、メトキシ化合物がMTO
触媒上で変換される割合もまた、MTO触媒の活性が延長された時間の長さに対
して実質的に正反対の関係で、MTO触媒上で変換されるメトキシ化合物の割合
もまた、メトキシ化合物の分圧低下の関数として低減することも判った。この正
反対の関係は、結局は、触媒のTOS(作用時間)が増えても、その間に生成さ
れるオレフィン生成物の全体量は、殆ど変わらないということである。即ち、触
媒の再生から再生までの期間(TOS期間)に作られたオレフィン生成物の総量
は、供給メタノールの初期分圧が高いために作用時間(TOS)が短くても、又
は供給メタノールの初期分圧が低いために作用時間(TOS)が長くても、実質
的には同じ侭である。言い換えると、MTO触媒から成るワンパス単一固定床(o
ne pass single fixed bed)に対してメタノール供給が水蒸気又は非反応炭化水 素のような非反応成分によって希釈される度合は、MTO触媒を用いた蒸気中で
のオペレーション工程では、オレフィン生成物の最終収率の増加又は制御のため
には、効果のないパラメータであると分かった。
【0006】 市場の状勢は、どの時点でも変化しているので、平均的には、エチレンは、プ
ロピレンやブチレンのような他の高オレフィンより、もっと価値のある生成物で
ある。従って、炭素供給のインプットに基づくエチレンの収量を、プロピレンや
ブチレンのような他の高オレフィンへ転換されるインプット炭素よりも最大にす
ることが、永年の関心事である。新しいMTO触媒を用いると、エチレンは、メ
トキシ化合物が触媒と初期の接触で最初に形成されるオレフィン生成物である。
しかし、生成されたエチレンが触媒と更に接触を続けることで、最初に形成され
たエチレンは、プロピレン及び/又はブチレンの如き他のオレフィンへ変換され
ることが示された。メトキシ化合物をメタノールの高変換率で一回だけ固定触媒
床上を通すワンパスプロセス(one pass process)においては、最初に形成された
エチレンを他の高級オレフィンに変換させることによって消耗させてしまう副反
応(by-reaction)が、メタノールの高変換レベルでは最も主流となる;即ちその 時のメタノール変換は約90%を越える。
【0007】 許容しうるオレフィン収率に等しい高変換率の新規なMTO触媒についての実
証された短いTOSを考えた場合、固定床オペレーションについて検討すると、
許容しうるメタノール変換に要求されるMTO触媒の最小限の量よりも、それを
遙かに超える、高MTO触媒の物品を使用するのが通常であろう。従って反応容
器の入口から出口側へMTO触媒の量をエージングする場合、MeOH供給につ
いて許容可能な変換率でオペレーションを続けるために、十分な活性のMTO触
媒ゾーンが残るであろう。即ち、MTO触媒塊体積(mass-volume)の物質(invent
ory)は、漸次体積域エージングを受ける。エージングは、メトキシ化合物の分圧
が最高レベル、従ってコーキングは最高割合である供給入口から生じ、触媒塊中
で略完全に変換されて(約90%のメタノール変換)、メトキシ化合物の分圧が
殆ど無くなっている、触媒塊体積の物質内部の点へと進行する。その後は、触媒
塊のこの点の後には、目立ったコーキングは起こらない。触媒をエージングする
この領域は、その高度なコーキングレベルのために、その領域の先端が触媒作用
をしなくなったとき、固定触媒床を通って漸次移動し、この移動は、領域の塊の
全幅に亘って、反応器の製品出口側に最も近くの触媒領域の触媒作用が満足でき
るレベル以下となる程に、エージング/コーキングが進むまで続く。 この段階
で、MTO触媒の固定床はオペレーションから外されて、MTO触媒の全体は、
その活性を回復するために再生されなければならない。これが、今日、新規なM
TO触媒を固定床で使用し、反応器は、実用的なオレフィン生産率で、許容でき
る程度の時間の間作動することが出来る唯一の手段である。しかしながら、すぐ
に分かるように、TOSを拡大するこの手段に係わる資金は高い。更に、この単
一床−ワンパス−高変換様式のオペレーションにおいて、メタノール変換の度合
いを制御する能力はなく、変換率は常に、95%より高く、通常約99%である
。前記で述べたように、メタノール変換率がこれほど高い状態では、かなりの量
のエチレン製造量は、副反応によってプロピレン及び/又はブチレンの生成に転
じる。
【0008】 更に、新しい又は、新しく再生された触媒を使うと、ワンパス単一固定床内で
そのMTO触媒塊の再生を含む場合のように、再生されたMTO触媒が初めのエ
チレンを生成する量は低い。適度な量のコークスが触媒上に置かれると、エチレ
ン収率は事実上かなり増加することが分かった[A.N. Rene Bos et al/ Conversi
on of Method to Lower Olefins, Ind. Engl. Chem. Res., 1995 Vol. 34, pp.
3808-3816]。このようなMTO触媒上に高温度のときに形成されたコークスは、
芳香族物質を少量生成するため、それが触媒の小孔に捕捉されて一床高度に、高
温下でメチル化されることになる。さらにコークスを形成するプロセスがMTO
触媒へもたらす影響は、低温でオレフィン重合の触媒作用することである。
【0009】 新規なMTO触媒の全ての欠点を考慮に入れても、初期の段階において、この
特別なMTO触媒を開発したユニオンカーバイド社の研究者等が、この触媒を用
いて固定床オペレーションを実用的に続ける可能性を低く評価し、その代わりに
彼等の関心をこのMTO触媒を用いた流動床プロセスへ向けたことは驚くべきこ
とではない。このMTO触媒を使用するための流動床オペレーションは、UOP
及びNorsk Hydroによっても続行されてきた。
【0010】 流動床オペレーションは、このMTO触媒の他の欠点を克服する。この欠点と
は新規な触媒が形成される優れた力の特質(fine power nature)によって生じる 、高い圧力低下のひとつである。 新規なMTO触媒を固定床工程に使うことが出来るプロセスを考案することは
望ましく、特に、固定床様式においてそれを使用することによって、今提案され
ている流動床オペレーションで現在実現可能なエチレン収率よりも高いエチレン
収率を生じるのであれば望ましい。
【0011】 この発明は、希釈剤、望ましくは水蒸気及び/又は非反応性の有機化合物が存
在する状態で、メトキシ供給化合物が一連の固定床反応器内でMTO触媒の固定
床と複数回の接触になるようにすることによって、メトキシ化合物を変換するプ
ロセスを含む。メトキシ化合物の供給率は、一連の反応器の夫々においてメトキ
シ化合物の一部であって、その反応器に供給されたメトキシ総量の少なくとも8
0%にまで対して反応が起こる程度である。単一の反応器段階に対して総メトキ
シ化合物の一部だけを供給することによる利点は、その反応器内では断熱温度が
上昇の可能性が大幅に低減されることである。これに続く反応器中では、メトキ
シ化合物は、反応温度よりも低い温度で供給されることができるので、その反応
器の段階へ送られる全混合ガスの入口温度を下げる。反応器段階の流出をリサイ
クルすることによって、断熱温度上昇をさらに下げることができる。
【0012】 従って、本発明の望ましい実施例において、多量のメトキシ化合物が、新しい
供給物として、一連のフィードバック混合(back-mixed)される固定床MTO触媒
反応器の各々へ加えられる。前記反応器に於いて、この反応器から生成したガス
組成物の一部は、再循環して、その供給量全体の一部として、この特定の反応器
の供給入口へ戻される。そして、残りの部分又は、この反応器或いは何れか1つ
の反応器からの生成ガス組成物の抽出部分が、シリーズの次段への供給として送
られる。従って、シリーズの反応器の何れの1つについても、メトキシ組成物の
分圧を低く保ちつつ、シリーズの反応器を通じてエチレン分圧を徐々に高めてい
く。
【0013】 各フィードバック反応器の段階において、総メトキシ化合物の分圧は、それを
メタノールと同等であるとして計量し、0.02から0.2ataに保った。メトキ シの分圧に関するこの分圧を計算するために、1ユニットのジメチルエーテルが
、2ユニットのメタノールであるかの如く数えられる。シリーズ中の反応器の何
れにおいても、総圧力は低く、0.5から3ataの間である。総圧力が低い反応器
を採用することによって、各反応器内でMTO触媒へ大きな表面積を使用するこ
とが許された。これが、特に各反応器段階を通じた大規模な生成ガスリサイクル
型の場合に、反応器中で圧力の低下が大きくなり過ぎる危険性を軽減する。反応
器で生成された多量のガスがリサイクルされて、反応器段階の供給入口へ戻され
ることは、特定の固定床反応器内で、全量フィードバック(total back-mixing) へ密に近づくことを実現するために必要である。反応器からの再循環生成ガスを
フィードバックし、この特定の固定床反応器への全供給を形成する際、MTO触
媒と接触する全供給のメタノールの中、オレフィン生成品への変換を経るメタノ
ール量は極僅かであって、6〜10%オーダーである。しかし、このような反応
器、特に第1反応器の後の反応器へ加えられる新しい供給メタノールに基づいて
、メタノール変換は高度であって、少なくとも90%オーダーである。シリーズ
になっているその様な各反応を一連の全メタノールが通過するという、このシー
ケンスによって、変換は低いが、この様な変換器へ加えられた新しいメタノール
に比べると変換は高く、変換されたメタノールをエチレンに変換する選択性が拡
げられる。その一方で、2つ又は、望ましくは3つ或いは4つの連続するフィー
ドバック固定床MTO触媒反応器によって生成されるエチレン生成物の全体量は
、ワンパス単一固定素MTO触媒床で理論上可能な毎ユニット時間(per unit ti
me)に匹敵する又は、それより大きいレベルの毎ユニット時間に保たれている。 2つ、3つ及び/又は4つの一連のフィードバック反応器において、このシリー
ズの固定床反応器の合計として、MTO触媒床物質のTOSは大幅に拡大される
ので、従って、MTO触媒物質TOSの機能として生成されるエチレンの量は大
いに増す。
【0014】 図1は、一連の4つのフィードバック固定MTO触媒床反応器を図示しており
、その最後の反応器は、生成ガスの一部はオレフィンストリッパーへ送られ、水
溶性メタノールの残留物は、そこからメタノールストリッパーへ送られて、メタ
ノールの上方向の流れ(overhead stream)を生成する。この流れは、それを、循 環して第1反応器の入口へ戻す新しい供給物にするために調節する希釈剤として
望まれる流れ成分を有している。このシーケンスにおいて、熱循環ファン(hot r
ecycle fans)が配置され、第1反応器の入口から最後の反応器の出口までの圧力
低下を補う。従って該シリーズの全体に亘る圧力低下の合計は、シリーズ中の何
れか1つの反応器の圧力低下量と同程度である。
【0015】 図2も、図1と同様に、一連の4つのフィードバック固定MTO触媒床反応器
を図示しており、その最後の反応器に続いてオレフィン及びメタノールのストリ
ッパーを有している。この配列において、各反応器に対して若干の圧力低下が起
こり、これらを総計するとシリーズの総圧力低下になる。
【0016】 図1及び図2は、一連の4つのフィードバック反応器(10, 20, 30, 40)を示し
ており、(12, 22, 32, 42)の各々に関連した熱循環ファンは夫々、夫々から出て
来る生成されたガス組成物(14, 24, 34, 44)の略全量をリサイクルして、該反応
器の入口側(16, 26, 36, 46)へ夫々戻される。第1反応器(10)に対しては、希釈
剤望ましくは水蒸気が混合された若干量のメトキシ化合物が管(18)によって供給
されて、管(15)によって供給されたリサイクルの生成ガス組成物と混ざり、この
混合物は、管(16)によって第1反応器(10)へ供給される。図1において、反応器
(10)中で作られた生成ガスは、管(14)によって該反応器を出て、熱循環ファン(1
2)によって全体的に若干再圧縮された(recompressed)状態にあって、そこから管
(13)を介して分岐点まで送られる。該分岐点では、一部は管(15)によって反応器
(10)の入口へ戻され、この生成ガスの流出分は、管(17)を通って第2反応器(20)
の入口へ送られる。第1反応器(10)に対するのと同じ要領で、反応器(20)中で作
られた生成ガスの一部は、熱循環ファン(22)によってリサイクルされ、管(25)を
介して入口(26)へ戻され、管(28)によって供給された新たな量のメタノール及び
、第1反応器(10)からの流出生成物(17)と混ざって、反応器(20)の総供給量を生
成し、入口の管(26)によって送り込まれる。第3反応器(30)は、熱循環ファン(3
2)及び、生成ガス(34)の一部を管(35)によってリサイクルして入口(36)へ戻すこ
とに関して、反応器(20)に類似した要領で作動する。ここで、生成ガスの一部は
、反応器(20)からの流出生成物(27)及び若干量の新たなメタノール(38)と混ざっ
て、反応器(30)に対する総供給量を生成する。反応器(40)は、反応器(20)又は反
応器(30)の何れかと同じ要領で作動するが、但し流出生成物(47)は、オレフィン
ストリッパー(50)への供給物として送られて、上流れ(52)としてオレフィン組成
物を生成し、下方向の流れ(54)として水溶性メタノール組成物を生成する。オレ
フィン組成物(52)は、それのエチレン、プロピレン及びブチレン含有分を分離し
た生成物として取り出すために、従来方法で処理される。水溶性メタノールの流
れは、管(54)によってメタノールストリッパー(60)へ送られて、メタノール及び
/又はジメチルエーテル成分の殆ど全量が、上流れ(62)となり、このメタノール
を調整する希釈剤として望ましい前記量の流れと一緒に、反応器(10)の入口(16)
へフィードバックされる。このメタノールストリッパーの下方流れ(64)は、メタ
ノールをオレフィン生成物へ変換している間に作られる副生成物である水を本質
的に含む。必要とされる場合は、補充(make-up)メタノールが、反応器(10)中で 供給するために望まれるメタノールの全量を提供するために管(70)によって供給
される。図2で示した体系に於いて、オペレーションは、熱循環ファンの配置の
ため、生成ガス組成物のリサイクルが若干再圧縮されて、シリーズの反応器中の
総圧力の累進的な低下を生じることだけを除けば同様である。
【0017】 このプロセスで使用される熱循環ファンに関して、ファン自体は標準的な設計
のものであり、1050EFまでの温度に耐えることが出来る材料で製造されて
いる。しかし、ファンのグランド(glands)は、給水式ランタン(steam-fed lante
rns)を具えているので、グランドはかなり低い作動温度に保たれる。
【0018】 シリーズの第1段階の反応器への新しい供給物のように、例えば水蒸気である
多量の希釈剤が新しい供給メタノールへ加えられ、この新しい供給物中のメタノ
ールの分圧を0.1から0.3ataにする。この新しいメタノール及び希釈剤の供 給は、反応器の入口に対するフィードバックのためにリサイクルされる、この反
応器の生成ガスの一部と混合される時、第1反応器内で全組成物を供給するので
、メタノールの初めの分圧(新しい及びリサイクルのメタノールの合計として)
は、0.02から0.2ataの間である。この低い分圧のメタノールであれば、全 メタノールの変換度合いを低いレベルに調整することが容易であって、(1)高
め又は低めのメタノール分圧で操作することによって、更にそれを反応器システ
ム中で行うことによって、(2)触媒の一部を止めたり、例えば並列の反応器シ
ステムを使用して、反応器中を通過するガス組成物の空間速度(space velocity)
を調整することによって(製造量の変動を安定させる一般的なやり方である)、
及び/又は(3)メタノール及び希釈剤の新しい供給量と共にフィードバックの
ために反応器の入口側へリサイクルされる生成ガスの合計量を変化させることに
よって行われる。反応器の生成ガスの全量の中、流出分に対するリサイクルの比
率としては、量対量で8/1から12/1の比率が適当であって、11/1の比
率が望ましい。
【0019】 第1反応器の後段の各反応器に関して、この様な反応器に対する全供給量には
、若干量の新しいメタノール、それの前段反応器から流出した生成品の流れであ
って、若干量の未反応のメタノール及び/又はジメチルエーテルを含んでいるも
の、及びこの反応器自体の生成ガスのリサイクル量であって、これもまた若干量
の未反応のメタノール及び/又はジメチルエーテルを含んでいる。従って、該配
列の第2、第3及び第4反応器の各々においては供給され、その中のMTO触媒
と接触するメタノール量としては、全量のメタノール(新しいもの、流出したも
の及びリサイクルメタノールの合計)、非生成(non-product)メタノールの総計 (新しい及び流出したメタノールの合計)又は加えられる新しいメタノールの総
計を基本として検討された。全量のメタノールに基づくと、任意の反応器内での
それの変換は、約7〜8%に維持され、非生成メタノールの総計に基づくと、そ
の変換は約40〜60%に維持され、加えられた新しいメタノールの総計に基づ
くと、第1反応器以後の反応器中における変換は約90%以上に維持される。
【0020】 一連のフィードバック固定MTO触媒床反応器へ加えられた新しいメタノール
の総合計量に関して述べると、新しいメタノール量へ加えられた、水蒸気及び/
又は非反応有機化合物のような初めの希釈剤の量は、この新しいメタノール−希
釈剤供給物中の新しい全メタノールの分圧を、約0.1〜0.3ata程の比較的低 い分圧にする。この供給メタノールの分圧は、この供給量をオレフィン生成ガス
の多量のリサイクルと接触させることによって、この開始時の分圧から、生成ガ
ス組成物中の出口のメタノール分圧に近づく値にまで、すぐに低減される。この
ことは、シリーズ中の各反応器が、2、3、4基の反応器であろうとも、夫々に
おいて起こる。従って、新しい供給メタノールの比較的高い入口分圧(0.1〜 0.3)は、それ自体は、たとえ第1反応器中であっても決して触媒分子と接触 することはないので、第1及び配列中の任意の反応器において、コークス生成率
をかなり低減する。この方法で、実施例1で示す様に、何れの反応器の入口又は
出口のどちらにおいても、メタノールの分圧は0.03〜0.07ataの間である 。もっと低い分圧を達成することが望ましい場合は、その分圧も可能である。
【0021】 だが、上記記載の如く、大床低いメタノール分圧は、2つの明白なマイナス要
素を持って現れる。第1には、メタノール変換率はメタノール分圧の低下と共に
速度が遅くなるから、更に高い触媒物質が必要であろう。また、メタノール反応
が遅くなることによって、エチレンからプロピレンへの変換は全面的に起ってい
る。従って、エチレン内の収率は下がると思われる。しかし、ここで提案される
ようなプロセスでは、全反応器においてメタノール分圧に対する中間の値(inter
mediated value)を得ることを可能にする。これと同時に、第1反応器中のエチ レンの分圧は、第2反応器中のそれより低く、更に、エチレンの分圧は、第3反
応器中よりも第2反応器中の方が低く、第4反応器中よりも第3反応器中の方が
低い。従って、全反応器におけるほぼ一定のメタノール分圧の状態で、エチレン
からプロピレンへの副反応は、初期段階の反応器中で抑圧され、一方メタノール
の変換率は、全反応器においてほぼ一定である。
【0022】 前記の条件の下で、3基の反応器シリーズについては、新鮮な供給メタノール
の70%以上の変換を実現でき、このとき新鮮メタノールカーボン供給から、7
0%よりも大きい取り出し可能な未変換のメタノールを差し引いたものに基づい
たエチレン生成を伴なう。4基の反応器シリーズについては、76%又はそれ以
上の新しい供給メタノールの変換が実現でき、このとき新しいメタノール炭素供
給から、65%よりも大きい取り出し可能である変換されてない新しいメタノー
ルを引いたものに基づいたエチレン生成を伴なう。さらに多くの反応器がある場
合、より低い過剰水蒸気で、エチレンが得られる。
【0023】 シリーズ中の各反応器の固定床内で、MTO触媒がさらされている状況の下で
、そこでコークスの堆積を不活性にすることは、ワンパス単一固定床オペレーシ
ョンと較べて、単位時間当り単位の触媒の作用として大いに遅らさねばならない
。ワンパス単一固定床オペレーションでは、多量の触媒物質は、触媒の再生が必
要になる前に、許容可能なTOSをもたらすための手段として利用される。
【0024】 例えば、ワンパス単一固定方式に於いて、 適当なTOSを設けるために大規
模の触媒物質が用いられている場合を考える。MTO触媒のコーキングが単位メ
タノール分圧に関する線形の関数に過ぎないならば、新しいメタノール供給量の
全量が毎時105lbモル(MPH)で変換することに基づいた、入口でのメタノー
ル変換についての所定の度合い及び量に関して、MTO触媒上のコーキングは平
均して、流出ガス組成物について、触媒反応器の入口のレベルから出口レベルに
至るまで平均メタノール分圧と直線的に比例しているであろう。メタノール変換
がおよそ99%を越えるワンパス単一固定床工程に於いて、全体の圧力が1ata である、開始時のインプットが105MPHメタノール及び525MPH水蒸気
の状態では、活性MTO触媒域と最初に接触する開始時のメタノール分圧は約0
.1666ataメタノールであって、90%変換した後のメタノール分圧は0.0 157ataであり、それの90%変換しているときのMeOH分圧の平均は約0.
08964ataである(下記の実施例−比較A参照)。
【0025】 ここで提案したものの代わりに、MTO触媒域が接触した開始時のメタノール
分圧が、この0.1666ataの約1/3の値であるような場合に実施すれば、M
TO触媒域と接触しているメタノールの平均分圧は0.05から0.06ataに維 持され、そしてMTO触媒をコーキングする割合は、メタノールと同量のワンパ
ス単一固定床変換の60%未満である。しかし、この発明のプロセスであれば、
低い全体の反応圧力に関連して水蒸気の大きい過剰を鑑みて、コーク形成がさら
に少ない割合であることが予想される。
【0026】 次に、ワンパス単一固定床オペレーションと比較すると、この発明のプロセス
であれば、はるかに小さい触媒物質を使用して、オレフィン生成物又はメタノー
ル変換についてユニット時間毎の同じ生成を達成する。MTO触媒でのメタノー
ル変換率は、事実上メタノール分圧の線形関数であるので、メタノールの増加量
を変換することに要求されるMTO触媒の相対量は、メタノール分圧の逆関数か
ら得られる。実施例−比較Aにおいて実証するように、単一固定床を通すワンパ
スによって約105MPHのメタノールを変換することに要求されるMTO触媒
の相対量は、およそ355相対量ユニットである。実施例1で示すように比較テ
ストでは、総数170であり、相対量が42.5であるMTO触媒をそれぞれが 含む、一連の4基のフィードバック固定床反応器は、これと同じ105MPHの
メタノール変換を許容する。
【0027】 この実施例によって推定されることは、525MPHの蒸気で希釈される、総
計105lbモル/時(MPH)のメタノールが、MTO触媒の固定床に単一パス
で接触するように供給され、入口での初めの圧力が1ataであり、この供給ガス 組成物の入口での温度が825oF(411oC)である。これに続く計算では、
10.5MPHのメタノールが変換される各増分毎に、反応ガス組成物が得られ る。さらに、各増分に関して計算されたものは、ガス組成物の全体のMPH、メ
タノールの分圧、エチレンの分圧及び、変換されたメタノールが各々0.5MP Hである状態でのメタノール分圧における触媒の相対量である。固定床反応器の
入口から出口への圧力低下は0.05ata未満であると推定されるが、1ataの反 応圧力が計算で推定される。下記の表1は、この計算の結果を表している。
【0028】
【表1】
【0029】 この実施例によって推定されることは、比較例Aの単一固定床において使用さ
れる170相対ユニットのMTO触媒量が、目下4つの反応器へ均等に配分され
、それらの各固定床には熱循環ファンが具えられ、該ファンは、流出ガス組成物
を若干再圧縮及びリサイクルし、固定床の入口側へ加えられる一定量のメタノー
ルと混合するためにそこへ戻されて、この固定床を通るパスのための供給組成物
を生成するが、この反応器流出ガス組成物の残りの部分は、流出供給物の流れと
して、シリーズ中の次の固定床の入口側へ送られることである。シリーズ中の第
1固定床において、この第1反応器への総供給量を構成するものは、水蒸気で希
釈される新しい補充メタノールの量と、熱循環ファンによってリサイクルされ反
応器の入口へ戻される、この反応器の流出生成ガスの量との合計である。第2、
第3及び第4固定床反応器において、これらの反応器の何れか1つへ供給される
全量を構成するものは、新しい補充メタノールの量、前の反応器からそこへ送ら
れる流出水蒸気及び、熱循環ファンによってリサイクルされ反応器の入口へ戻さ
れる、この反応器の流出生成ガスの量の合計である。第4反応器において、熱循
環ファンによってリサイクルされたり反応器の入口へ戻されたりしていない流出
生成ガスの量は、該プロセスの最終の流出生成物である。この流出生成物は、従
来の方法で処理されて、それのオレフィン含有量を分離した生成物として取り出
す。それの残余は、水溶性メタノール流であって、この流れは簡単なストリッピ
ング(stripping)を受けて、上の流れとしてメタノールの1つと、第1反応器へ の供給流として供給するための希釈剤として望まれる若干量の流れを生成し、下
の液体流としてMTO反応の水副産物(the water by-product)を生じる。
【0030】 このオペレーションの配列に関して、任意の床でMTO触媒と接触するために
メタノール供給の分圧は、0.0605ata以下の値に維持される一方、反応器の
出口におけるメタノールの分圧は、この入口での値の90%以上に維持される。
これは、追加される新しい補充メタノールの量及び、熱循環ファンによるリサイ
クルによって反応器からの流出生成ガスを反応器の入口側へ戻す量と一緒に、固
定床の選択された通路幅によってガスの通路の空間速度を制御することによって
達成される。従って、MTO触媒のため比較的幅が狭い通路だけが何れの固定床
でも必要とされ、そこにある触媒のコーキングは、その幅方向の全ての触媒分子
に対して本質的に均一である。更に、何れの床の圧力低下も低い。最後に、各床
中の温度上昇は10oFオーダー内である。4床の配列中の温度上昇は、各床に 対して、新しいメタノール供給に関して温度を適当に制御すること又は、必要に
応じて、各床に対するリサイクルを少し冷却することによって防がれる(図示せ
ず)。
【0031】 下記の表2及び表3は、4つの反応器の各々へ供給される供給組成物、その中
で生成される生成ガス組成物及び、反応器内でその入口と出口におけるメタノー
ル及びエチレンの分圧を表している。想定される条件は、第1反応器に対する総
供給ガスが、入口温度が825oF、圧力が1.1ata及び、空間速度が1WHS Vであることである。
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】 この実施例は、反応器II、III及びIVにおいて、これらの反応器による流出ガ ス組成物の一部分をリサイクルすることが省かれていることを除けば、実施例1
と同様である。再言すると、この流出ガス組成物中の未反応メトキシ化合物は、
メタノールであると記しているが、未反応メトキシ化合物は、実際には若干量の
ジメチルエーテルを含んでおり、これの分圧の計算では、ジメチルエーテルの各
1ユニットについて2ユニットのメタノールとして計数していると理解されるべ
きである。
【0035】 下記の表4及び表5は、4つの反応器の各々へ供給される供給組成物、その中
で生成される生成ガス組成物及び、反応器内でその入口と出口におけるメタノー
ル及びエチレンの分圧を表している。想定される条件は、第1反応器に対する総
供給ガスが、入口温度が825oF、圧力が1.1ata及び、空間速度が1WHS Vであることである。
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】 表1に示した、比較Aの例についての値を、実施例1の値と比較すると、水蒸
気で1/5の割合まで希釈され、1ataの全圧が認められるメタノール供給のワ ンパス単一床変換において、メタノールの瞬間的な分圧は、60%メタノール変
換の状態で0.06ataレベルに近づき、この時点で、メタノール−水蒸気供給が
約MTO触媒の70相対量ユニットで継続し、メタノール変換に基づくエチレン
の収率は約75%であることが判るであろう。しかし、標準的な単一固定床を、
この様に低いメタノール変換で操作することは容易ではない。TOSは、単一固
定床では非常に短い。それは、開始時の供給において、比較的高いメタノール分
圧が要求されるからである。対照的に、実施例1によって示したフィードバック
シリーズ中の固定床MTO反応器又は、第1反応器だけがリサイクル中である実
施例2においては、第3反応器の後、この時点までに105MPHの新しいメタ
ノールが、開始時の400MPHの希釈水蒸気へ加えられ、この点までにMTO
触媒の127.5相対量ユニットを通過し、変換されたメタノールに基づいてエ チレンの約70%を生成する。しかし、比較Aのワンパス単一固定床において、
70ユニットの触媒は、0.1145ataであるメタノールの平均分圧に晒され、
実施例1のフィードバックシリーズ中のこの比較可能な点では、127ユニット
のMTO触媒は、0.06ata以下のメタノール分圧に晒されている。しかし、比
較Aのワンパス単一床プロセスでは、メタノールの残余42MPHを変換するた
めに、更に285相対量ユニットのMTO触媒が要求されるので、触媒量へ比率
として変換されたMeOHは、105/355=0.295であって;実施例1 のフィードバックシリーズ中の反応器では、105MPHのメタノール変換を実
現するには、僅か170相対量ユニットのMTO触媒が必要とされるだけであり
、MeOHを触媒量へ変換した比率は、105/170=0.618である。
【0039】 この発明のプロセスであれば、同じ量のMeOHを単位時間毎に、大いに減少
したMTO触媒物質で変換し、ワン−パス単一床プロセスのオペレーションによ
って起り得る割合より大幅に低減された割合で、不活性にするまでコーキングす
るであろう。
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Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メトキシ化合物をオレフィン生成品に変換するプロセスであ
    って、該プロセスは: 第1の量のメトキシ化合物及び非反応性の希釈剤を、第1の反応容器内でメト
    キシ化合物がMTO触媒の固定床と接触することによって形成される、オレフィ
    ン生成ガス組成物の一部へ加えて、前記第1固定床中のMTO触媒と接触するた
    めの供給物を形成し、前記第1固定床中の前記MTO触媒と初めに接触した時の
    メトキシ化合物の分圧は0.02と0.2ataの間であり、前記第1MTO触媒固 定床から存在しているオレフィン生成ガス組成物中のメトキシ化合物の分圧は、
    総供給におけるメトキシ化合物の分圧の初めの値の少なくとも90%であり、前
    記第1固定床反応器内で形成された前記オレフィン生成ガス組成物の流出分を第
    2の固定床反応器の入口へ送ること; 第2の量のメトキシ化合物を、第1の反応容器からの前記オレフィン生成ガス
    組成物の流出分及び、第2の反応容器内でMTO触媒の固定床と接触するメトキ
    シ化合物によって形成される、オレフィン生成ガス組成物を含む混合物へ加えて
    、前記第2固定床中のMTO触媒と接触するための供給物を形成し、それによっ
    て、前記第2固定床中の前記MTO触媒と初めに接触した時のメトキシ化合物の
    分圧は0.02と0.2ataの間であり、前記第2MTO触媒固定床から存在して いるオレフィン生成ガス組成物中のメトキシ化合物の分圧は、メトキシ化合物の
    分圧の初めの入口値の少なくとも80%であること及び、前記第2固定床反応器
    内で形成された前記オレフィン生成ガス組成物の流出分を他の場所に送ること、
    を含むプロセス。
  2. 【請求項2】 第3の量のメトキシ化合物を、第2の反応器内で形成された
    前記オレフィン生成ガス組成物の流出分及び、第3の反応容器内でメトキシ化合
    物がMTO触媒の固定床と接触することによって形成される、オレフィン生成ガ
    ス組成物を含む混合物へ加えて、前記第3固定床中のMTO触媒と接触するため
    の供給物を形成し、前記第3固定床中の前記MTO触媒と初めに接触した時のメ
    トキシ化合物の分圧は0.02と0.2ataの間であり、前記第3MTO触媒固定 床から存在しているオレフィン生成ガス組成物中のメトキシ化合物の分圧は、メ
    トキシ化合物の分圧の初めの値の少なくとも80%であること及び、前記第3固
    定床反応器内で形成された前記オレフィン生成ガス組成物の流出分を取り出す工
    程、をさらに含む請求項1のプロセス。
  3. 【請求項3】 メトキシ化合物をオレフィン生成品に変換するプロセスであ
    って、該プロセスは: 第1の量のメトキシ化合物及び非反応性の希釈剤を、第1の反応容器内でメト
    キシ化合物がMTO触媒の固定床と接触することによって形成されるオレフィン
    生成ガス組成物の一部へ加えて、前記第1固定床中のMTO触媒と接触するため
    の供給物を形成し、前記第1固定床中の前記MTO触媒と初めに接触した時のメ
    トキシ化合物の分圧は0.02と0.2ataの間であり、前記第1のMTO触媒固 定床から存在しているオレフィン生成ガス組成物中のメトキシ化合物の分圧は、
    メトキシ化合物の分圧の初めの値の少なくとも80%であること及び、前記第1
    固定床反応器内で形成された前記オレフィン生成ガス組成物の流出分を第2の固
    定床反応器の入口へ送ること; 第2の量のメトキシ化合物を、第1の反応容器からの前記オレフィン生成ガス
    組成物の流出分及び、第2の反応容器内でMTO触媒の固定床と接触するメトキ
    シ化合物によって形成される、オレフィン生成ガス組成物を含む混合物へ加えて
    、前記第2固定床中のMTO触媒と接触するための供給物を形成するので、前記
    第2固定床中の前記MTO触媒と初めに接触した時のメトキシ化合物の分圧は0
    .02と0.2ataの間であり、前記第2MTO触媒固定床から存在しているオレ フィン生成ガス組成物中のメトキシ化合物の分圧は、メトキシ化合物の分圧の初
    めのインレット値の少なくとも80%であること及び、前記第2固定床反応器内
    で形成された前記オレフィン生成ガス組成物の流出分を第3の固定床反応器の入
    口へ送ること; 第3の量のメトキシ化合物を、第2の反応容器中で形成された前記オレフィン
    生成ガス組成物の流出分及び、第3の反応容器内でメトキシ化合物が固定床及び
    MTO触媒と接触することによって形成されるオレフィン生成ガス組成物を含む
    混合物へ加えて、前記第3固定床中のMTO触媒と接触するための供給物を形成
    し、前記第3固定床中の前記MTO触媒と初めに接触した時のメトキシ化合物の
    分圧は0.02と0.2ataの間であり、前記第3MTO触媒固定床から存在して いるオレフィン生成ガス組成物中のメトキシ化合物の分圧は、メトキシ化合物の
    分圧の初めの値の少なくとも80%であること及び;前記第3固定床反応器内で
    形成された前記オレフィン生成ガス組成物の流出分を第4の固定床反応器の入口
    へ送ること;及び 第4の量のメトキシ化合物を、第3の反応容器中で形成された前記オレフィン
    生成ガス組成物の流出分及び、第4の反応容器内でメトキシ化合物が固定床及び
    MTO触媒と接触することによって形成される、オレフィン生成ガス組成物を含
    む混合物へ加えて、前記第4固定床中のMTO触媒と接触するための供給物を形
    成し、前記第4固定床中の前記MTO触媒と初めに接触した時のメトキシ化合物
    の分圧は0.02と0.2ataの間であり、前記第4MTO触媒固定床から存在し ているオレフィン生成ガス組成物中のメトキシ化合物の分圧は、メトキシ化合物
    の分圧の初めの値の少なくとも80%であること;及び 前記第4固定床反応器内で形成された前記オレフィン生成ガス組成物の流出分
    を取り出すこと、を含むプロセス。
  4. 【請求項4】 メトキシ化合物をオレフィン生成品に変換するプロセスであ
    って、該プロセスは: 第1の量のメトキシ化合物及び非反応性の希釈剤を、第1の反応容器内でメト
    キシ化合物がMTO触媒の固定床と接触することによって形成されるオレフィン
    生成ガス組成物の一部へ加えて、前記第1固定床中のMTO触媒と接触するため
    の供給物を形成し、前記第1固定床中の前記MTO触媒と初めに接触した時のメ
    トキシ化合物の分圧は0.02と0.2ataの間であり、前記第1MTO触媒固定 床から存在しているオレフィン生成ガス組成物中のメトキシ化合物の分圧は、総
    供給におけるメトキシ化合物の分圧の初めの値の少なくとも90%であること及
    び、前記第1固定床反応器内で形成された前記オレフィン生成ガス組成物の流出
    分を第2の固定床反応器の入口へ送ること; 第2の量のメトキシ化合物を、第1の反応容器からの前記オレフィン生成ガス
    組成物の流出分を含む混合物へ加えて、前記第2固定床中のMTO触媒と接触す
    るための供給物を形成し、前記第2固定床中の前記MTO触媒と初めに接触した
    時のメトキシ化合物の分圧は0.02と0.2ataの間であり、前記第2MTO触 媒固定床から存在しているオレフィン生成ガス組成物中のメトキシ化合物の分圧
    は、メトキシ化合物の分圧の初めの入口値の少なくとも40%であることを含む
    プロセス。
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JPH02149534A (ja) クメンの製造方法

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