JP2010503333A - カラープロファイルにおける色相および飽和度を編集する装置および方法 - Google Patents

カラープロファイルにおける色相および飽和度を編集する装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来のカラープロファイルエディタプログラムの欠点が改良されたプログラムを提供すること。
【解決手段】 カラープロファイルを編集する装置および方法を提供する。詳細には、本発明による装置および方法は、第一色相を含む出力色を受け取り、第一色相に実質的に等しい色相を有する複数の出力色値をカラープロファイルから識別し、ユーザが、第二色相を含む編集後出力色を作成することを可能にするユーザインタフェース、を提供し、識別された複数の出力色値を第一色相から第二色相にシフトする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、色画像の処理に関する。より詳細には、本発明は、カラープロファイル(例えば、色出力デバイスのためのカラープロファイル)を編集する方法および装置に関する。
カラープロファイルは、一般には、プロファイル接続空間(例えば、Commission Internationale de l'Eclairage (「CIE」)XYZ色空間、CIE L*a*b*色空間、またはその他の類似する色空間)からデバイス空間への変換(「逆方向変換(reverse transform)」)と、デバイス空間からプロファイル接続空間への変換(「順方向変換(forward transform)」)を含む。例えば、出力デバイスのためのカラープロファイル(本文書においては「出力プロファイル」と称する)は、その出力デバイスの色空間とプロファイル接続空間との間の変換を含む。したがって、出力デバイスが、シアン、イエロー、マゼンダ、およびブラック(「CMYK」)の着色剤を使用する4色プリンタである場合、逆方向変換を使用すると、デバイス非依存のL*a*b*色値を、同等のデバイス依存のCMYK着色剤値に変換することができ、順方向変換を使用すると、デバイス依存のCMYK着色剤値を、デバイス非依存のL*a*b*色値に変換することができる。
出力デバイス(例えば、カラープリンタ、コピー機、オフセット印刷機、ディスプレイデバイス、またはその他の類似する出力デバイス)のためのカラープロファイルを作成するためには、極めて多数の色パッチを含むテストチャートを出力デバイスによって印刷する、または出力デバイスに表示する。例示的なテストチャートとしては、IT8、ECI2002、およびその他の類似するテストチャートが挙げられる。次いで、測定デバイス(例えば、測色計、分光光度計、分光測色計、またはその他の類似するデバイス)を使用して、印刷または表示されたパッチ各々を記述するスペクトルデータまたは測色データを得る。次いで、測定されたデータをプロファイル生成ソフトウェアに提供し、プロファイル生成ソフトウェアは、スペクトル測定値または測色測定値に基づいてカラープロファイルを計算する。プロファイル生成ソフトウェアは、従来の任意のプロファイル生成ソフトウェア(例えば、Electronics for Imaging社(米国カリフォルニア州フォスターシティ)によってライセンスされるEFI Color Profilerソフトウェア)またはその他の類似するプロファイル生成ソフトウェアとすることができる。
次いで、作成されたカラープロファイルを使用して、プロファイル対象の出力デバイスにおいて色画像を印刷または表示することができる。しかしながら、カラープロファイルを使用して印刷または表示された画像が、ユーザにとって受け入れられない品質であることがある。例えば、印刷された画像に、色シフト(例えば、白から青へのシフト(紫の方向)が生じていることがある。あるいは、ユーザは、ブレンドに沿った色相シフトに気付く、または、グレイバランスが完全には正しくないことに気付くことがある。従来においては、そのような問題に直面したユーザは、カラープロファイルを手操作で編集することを試みていた。しかしながら、多くの場合、経験の浅いユーザがカラープロファイルの編集方法を知らない、あるいは、プロファイルを編集しても、問題が解決されない、問題がさらに悪くなる、もしくは新たな問題が生じることがある。
これらの問題を克服するため、カラープロファイルの編集プロセスを単純化するためのいくつかの公知のソフトウェアプログラムが開発されている。これらのプログラムでは、一般に、ユーザは、編集するカラープロファイルと、編集の効果を評価する基準画像とを選択することができる。これまでに知られているいくつかのソフトウェアプログラムでは、基準画像における編集の効果をユーザが視覚的に見ることができるように、「編集前」ソフトプルーフ画像および「編集後」ソフトプルーフ画像を表示する。さらに、これらのアプリケーションでは、一般に、プロファイルを編集するためのツールも提供する。例えば、これまでに知られているいくつかのプロファイル編集プログラムは、ユーザが画像における明度、飽和度、および色相を全体的にシフトさせることのできる「カーブ」ツールまたはスライダーバーを含む。さらには、これまでに知られているいくつかのプロファイルエディタツールでは、ユーザは、カラープロファイルにおける特定の色領域を変更することができる。このような「選択的色編集」ツールは、一般には、ユーザが基準画像から色をサンプリングすることのできるサンプリングツールを提供し、さらに、サンプリングされた色の個々の色値(例えば、サンプルのL*a*b*値)をユーザが変更することのできるスライダーバーも提供する。
これまでに知られているカラープロファイルエディタプログラムは多数の有用な機能を有するが、これらのアプリケーションは、いくつかの欠点をしばしば有する。具体的には、これまでに知られているカラープロファイルエディタプログラムでは、編集中のプロファイルと、関連付けられる出力デバイスの利用可能な色域とに関して提供される情報が限られている。例えば、いくつかのプログラムは、編集されていないプロファイルおよび編集されたプロファイルを使用して基準画像の「編集前」ソフトプルーフおよび「編集後」ソフトプルーフを表示するが、これらのプログラムは、元のソース画像のソフトプルーフを提供しない。さらに、これまでに知られている解決策は、基準画像における色と、編集されたプロファイルを使用して印刷または表示される画像における色との間の色差情報、あるいは、編集されていないプロファイルを使用して印刷または表示される画像における色と、編集されたプロファイルを使用して印刷または表示される画像における色との間の色差情報を表示しない。
さらには、これまでに知られている選択的色編集ツールでは、カラープロファイルに関する情報の表示方法と、カラープロファイルの編集方法とがしばしば制限される。例えば、いくつかの選択的な色編集ツールでは、ユーザはL*a*b*スライダーバーを使用して選択的な色編集を行うことができるが、出力デバイスの色域内の利用可能な色に関して提供される情報が限られている。例えば、ユーザが、選択されている色のa*値を高めることを望むが、目的の値が既存のL*値およびb*値において利用できないことがある。このプログラムは、特定のL*値に対してプロファイルの断面を表示できるが、編集後の利用可能な色値をユーザが選択することのできる出力色域に関するそれ以外の情報を表示しない。
さらに、各ユーザは、色を認識するうえでの個人的な好みを持っており、これまでに知られているカラープロファイル編集システムでは、一般に、ユーザへの色情報の提示が限られている。例えば、あるユーザは、色相、明度、および彩度を通じて色を視覚化することが快適であるのに対して、別のユーザは、XYZ値における色を用いて作業することを好む。しかしながら、これまでに知られているいくつかのカラープロファイルエディタは、色をL*a*b*値として表示するのみであり、したがって、すべてのユーザが単一の座標系における色値を用いて作業しなければならない。L*a*b*値での作業を好まないユーザにとって、カラープロファイル編集プログラムは、有用性および効率が低い。
本発明は、カラープロファイルを編集する装置および方法を提供する。具体的には、本発明による装置および方法の例示的な実施例は、第一色相を含む出力色を受け取り、前記第一色相に実質的に等しい色相を有する複数の出力色値を前記カラープロファイルから識別し、ユーザが、第二色相を含む編集後出力色を作成することを可能にするユーザインタフェース、を提供し、前記識別された複数の出力色値を前記第一色相から前記第二色相にシフトする。
別の実施例においては、本発明による装置および方法は、前記第一色相を備えているすべての出力色値の飽和度値の第一範囲を決定し、前記第一色相を有する、前記カラープロファイル内の出力色値の飽和度値の第二範囲を決定し、飽和度値の前記第一範囲および前記第二範囲のグラフィカル表現を、区別可能なようにディスプレイデバイスに表示する。
具体的な実施例においては、前記グラフィカル表現は、色相値の範囲を表示する第一スライダーバーと、飽和度値の前記第一範囲および前記第二範囲を表示する第二スライダーバーとを含む。飽和度値の前記第一範囲は、第一幅によって表示することができ、かつ、飽和度値の前記第二範囲は、第二幅によって表示することができる。これに代えて、飽和度値の前記第一範囲は、第一色によって表示することができ、かつ、飽和度値の前記第二範囲は、第二色によって表示することができる。
さらに、前記受け取られる出力色に関連付けられるマークを、前記第一スライダーバーおよび前記第二スライダーバーに表示することができる。さらに、前記ユーザインタフェースは、ユーザが、前記第一スライダーバーにおいて前記対応するマークをドラッグすることによって、前記第二色相を修正することを可能にすることができる。さらには、前記ユーザインタフェースは、ユーザが、前記第二スライダーバーにおいて前記対応するマークをドラッグすることによって、前記編集後出力色の前記飽和度を修正することを可能にすることもできる。
さらに別の実施例においては、本発明による装置および方法は、前記編集後出力色の相対飽和度と、前記識別された複数の出力色値の相対飽和度とを計算し、前記編集後出力色の前記相対飽和度を第一割合だけ修正し、かつ、前記識別された複数の出力色値の前記相対飽和度を前記第一割合だけ修正する。具体的な実施例においては、前記編集後出力色の前記相対飽和度は、前記受け取られる出力色の前記飽和度に対する、前記編集後出力色の前記飽和度の比に等しい。
さらに別の実施例においては、本発明による装置および方法は、第一色相および第一明度を備えている出力色を受け取り、前記第一色相に実質的に等しい色相を有する複数の出力色値を前記カラープロファイルから識別し、前記第一明度における一定明度平面に沿った、前記色域の2次元断面をディスプレイデバイスに表示し、前記識別された複数の出力色値の投影を前記断面上に表示し、ユーザが、前記出力色を編集して、第二色相を有する編集後出力色を作成することを可能にするユーザインタフェース、を提供し、前記識別された複数の出力色値の前記色相を前記第一色相から前記第二色相にシフトし、前記出力色のマークおよび前記編集後出力色のマークを、前記断面表示上に、前記ディスプレイデバイスに表示する。
別の代替実施例においては、本発明による装置および方法は、第一色相と、第一明度と、第一相対飽和度とを備えている出力色を受け取り、前記第一色相に実質的に等しい色相を有する複数の出力色値を前記カラープロファイルから識別し、前記第一明度における一定明度平面に沿った、前記色域の2次元断面をディスプレイデバイスに表示し、前記識別された複数の出力色値の投影を前記断面上に表示し、ユーザが、前記出力色を編集して、第二相対飽和度を有する編集後出力色を作成することを可能にするユーザインタフェース、を提供し、前記識別された複数の出力色値の前記相対飽和度を、前記第一相対飽和度と前記第二相対飽和度との間の差に等しい量だけシフトし、前記出力色のマークおよび前記編集後出力色のマークを、前記断面表示上に、前記ディスプレイデバイスに表示する。
本発明の特徴は、以下の詳細な説明を添付の図面を参照しながら検討することによって、より明らかに理解することができる。図面全体を通じて、同じ参照数字は同じ要素を表している。
本発明によるカラープロファイルエディタシステムの例示的な実施例である。 本発明によるカラープロファイルエディタによって実施される例示的な色処理のワークフローである。 本発明によるカラープロファイルエディタによって実施される例示的なソフトプルーフィング表示プロセスである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的なユーザインタフェースのビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的なユーザインタフェースのビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的なユーザインタフェースのビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的なユーザインタフェースのさらなるビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的なユーザインタフェースのさらなるビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的なユーザインタフェースのさらなるビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的なユーザインタフェースの別のビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的な選択的色編集インタフェースのビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的な選択的色編集インタフェースのビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的な選択的色編集インタフェースのビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的な選択的色編集インタフェースのビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的な選択的色編集インタフェースのビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタにおいて使用するための、プリンタの例示的な色域のビューである。 図8の色域の別のビューである。 図9の色域の色相リーフのビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的な色相リーフ断面編集ユーザインタフェースのビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的な色相リーフ断面編集ユーザインタフェースのビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的な色相リーフ断面編集ユーザインタフェースのビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的な色相リーフ断面編集ユーザインタフェースのビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的な座標入力編集ユーザインタフェースのビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的な座標入力編集ユーザインタフェースのビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタにおいて使用するための、プリンタの例示的な色域のさらなるビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタにおいて使用するための、プリンタの例示的な色域のさらなるビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的な色相・飽和度編集ユーザインタフェースのビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的な色相・飽和度編集ユーザインタフェースのビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタにおいて使用するための、プリンタの例示的な色域のさらなるビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的な色相・飽和度編集ユーザインタフェースのビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的な色相平面編集ユーザインタフェースのビューである。 本発明によるカラープロファイルエディタの例示的な色相平面編集ユーザインタフェースのビューである。
以下の説明においては、本発明による装置および方法を完全に理解することができるように、膨大な特定の詳細が記載されている。しかしながら、この技術分野における通常の技能を有する者には、本発明による装置および方法が、このような特定の詳細を使用せずに実施され得ることが理解されるであろう。さらに、特に明記していない限り、本文書に記載されているすべての機能は、ハードウェアまたはソフトウェアのいずれかによって、またはこれらの何らかの組合せにおいて実行することができる。しかしながら、好ましい実施例においては、特に明記していない限り、これらの機能は、プロセッサ(例えば、コンピュータ、または電子データ処理システム)によって、コード(例えば、このような機能を実行するようにコーディングされているコンピュータプログラムコード、ソフトウェア、集積回路のうちの少なくとも1つ)に従って実行される。
以下では、本発明によるカラープロファイルエディタシステムの例示的な第一実施例について、図1を参照しながら説明する。カラープロファイルエディタシステム10は、入力デバイス14と、メモリ16と、ディスプレイデバイス18とに結合されているプロファイルエディタ12を含む。プロファイルエディタ12は、オプションとして、出力デバイスおよび/または色測定デバイス22に結合することもできる。入力デバイス14は、キーボード、マウス、光学ポインティングデバイス、タッチパッド、および/またはその他の類似する入力デバイス、またはこのようなデバイスの組合せを含むことができる。メモリ16は、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、フラッシュメモリデバイス、またはその他の類似するメモリデバイス、またはこのようなデバイスの組合せを含むことができる。ディスプレイデバイス18は、陰極線管、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、またはその他の類似するディスプレイデバイス、またはこのようなデバイスの組合せとすることができる。出力デバイス20は、インクジェットプリンタ、レーザープリンタ、コピー機、ワイドフォーマットプリンタ、印刷機、ディスプレイデバイス、またはその他の類似する出力デバイス、またはこのようなデバイスの組合せとすることができる。色測定デバイス22は、印刷されたサンプルまたは表示されたサンプルを記述するスペクトルデータおよび/または測色データを測定して提供するデバイス(例えば、測色計、分光光度計、分光測色計、またはその他の類似するデバイス)とすることができる。
プロファイルエディタ12は、本発明によるカラープロファイル編集を実行するために使用できるソフトウェアおよび/またはハードウェアを含むことができる。具体的には、プロファイルエディタ12は、色プロセッサモジュール26に結合されているユーザインタフェースモジュール24を含むことができる。ユーザインタフェースモジュール24は、入力デバイス14および色測定デバイス22からのデータを受け取る、メモリ16からのデータを読み取る、メモリ16にデータを書き込む、および、ディスプレイデバイス18および出力デバイス20にデータを書き込むために使用することのできるハードウェアおよび/またはソフトウェア、を含むことができる。色プロセッサモジュール26は、本発明による色データ処理を実行するために使用できるソフトウェアおよび/またはハードウェアを含むことができる。プロファイルエディタ12は、コンピュータデバイス28(例えば、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、メインフレームコンピュータ、またはその他の類似するコンピュータデバイス、またはこのようなデバイスの組合せ)に実施することができる。コンピュータデバイス28は、一般には、コンピュータデバイスのソフトウェアリソースおよびハードウェアリソースを管理するオペレーティングシステム(図示していない)を含む。
メモリ16は、コンピュータデバイス28に含める、または結合することができ、入力データ30と、ソースプロファイル32と、ディスプレイプロファイル34と、第一カラープロファイル36と、第二カラープロファイル38と、色データファイル40とを含むことができる。入力データ30は、第一カラープロファイル36および第二カラープロファイル38を評価するために使用できる入力画像(例えば、基準画像)を記述する色データを含むデータファイルとすることができる。具体的には、入力データ30は、ピクセルのビットマップ配列(各ピクセルが複数の色値を含む)を含むことができる。入力データ30は、任意の画像データ源(例えば、デジタルカメラ、色スキャナ、コンピュータプログラム、またはコンピュータメモリ)によって提供することができる。例えば、入力データ30がスキャナデータである場合、入力データ30は、赤、緑、および青(「RGB」)の着色剤の組合せとして表現されたピクセルを含むことができる。入力データ30は、デバイス依存の色空間(例えば、デジタルカメラ、色スキャナ、またはその他の類似する画像キャプチャデバイスの色空間)において定義することができる。これに代えて、入力データ30は、デバイス非依存の色空間(例えば、CIEXYZ、CIELAB、キャリブレートRGB、またはその他の類似するデバイス非依存色空間)において定義することができる。
入力データ30がデバイス依存の色データである場合、ソースプロファイル32は、入力データ30のデバイス依存の色空間からの色値をプロファイル接続空間における色値にマッピングするために使用されるカラープロファイルとすることができる。入力プロファイル(例えば、ソースプロファイル32)は、一般に、順方向変換のみを含む。したがって、入力データ30がRGBスキャナによって生成されているならば、ソースプロファイル32は、デバイス依存のRGB色値をプロファイル接続空間における同等の色値に変換するために使用できる順方向変換を含む。ソースプロファイル32は、入力データ30にリンクする、または入力データ30に含めることができることが、この技術分野における通常の技能を有する者には理解されるであろう。
ディスプレイデバイス18および出力デバイス20は、一般に、それぞれ自身の独自のデバイス依存色空間を有する。したがって、ディスプレイプロファイル34および第一カラープロファイル36は、それぞれ、ディスプレイデバイス18および出力デバイス20のデバイス依存色空間からの色値を、プロファイル接続空間における色値にマッピングするために使用されるカラープロファイルである。ディスプレイプロファイル34は、コンピュータデバイス28の色管理システム(図示していない)から得ることができる。第一カラープロファイル36は、出力デバイス20の製造業者から提供することができる。これに代えて、第一カラープロファイル36は、出力デバイス20においてテスト画像を生成し、そのテスト画像を色測定デバイス22を使用して測定し、次いで、カラープロファイル生成ソフトウェア(図示していない)(例えば、Electronics for Imaging社(カリフォルニア州フォスターシティ)によるEFI Color Profiler Suite、またはその他の類似するプロファイル生成ソフトウェア)を使用して第一カラープロファイル36を作成することによって、得ることができる。
本発明によると、プロファイルエディタ12は、第一カラープロファイル36の作業コピーを作成し、その作業コピーを第二カラープロファイル38として保存する。ユーザによって定義される編集を第二カラープロファイル38に行い、出力デバイス20によって生成される画像の色特性を修正することができる。後からさらに詳しく説明するように、プロファイルエディタ12は、第一カラープロファイル36および第二カラープロファイル38を使用して色処理ワークフローを実施し、出力デバイス20のデバイス色空間における出力データを生成する(例えば、出力デバイス20がプリンタであるならば、出力データは一般にはCMYK着色剤の組合せとして表現される)。さらに、プロファイルエディタ12は、第一カラープロファイル36および第二カラープロファイル38を使用して、出力デバイス20の出力のソフトプルーフ画像を作成して表示する。
具体的には、色プロセッサモジュール26は、色処理ワークフローを実施し、ワークフローの一例は、図2に示してある。最初に、色プロセッサモジュール26は、ソースプロファイル32を使用して、入力データ30をプロファイル接続空間における同等の色値(「PCS入力データ」)に変換する。次いで、色プロセッサモジュール26は、第一カラープロファイル逆方向変換36aおよび第二カラープロファイル逆方向変換38aを使用して、PCS入力データを、それぞれ、出力デバイス20の色空間における対応する第一出力データ(「出力(元)データ」)および第二出力データ(「出力(編集後)データ」)に変換する。
さらに、色プロセッサモジュール26は、入力データ30、出力(元)データ、および出力(編集後)データに対応するソフトプルーフデータを計算する。出力ソフトプルーフデータを生成するため、色プロセッサモジュール26は、第一カラープロファイル順方向変換36bおよび第二カラープロファイル順方向変換38bを使用して、それぞれ、プロファイル接続空間における対応する「PCS出力(元)データ」および「PCS出力(編集後)データ」に変換する。次いで、色プロセッサモジュール26は、ディスプレイプロファイル34を使用して、PCS入力データ、PCS出力(元)データ、およびPCS出力(編集後)データを、それぞれ、ディスプレイデバイス18の色空間における対応する「ソフトプルーフ入力データ」、「ソフトプルーフ出力(元)データ」、および「ソフトプルーフ出力(編集後)データ」に変換する。
色プロセッサモジュール26は、PCS入力データ、出力(元)データ、出力(編集後)データ、PCS出力(元)データ、PCS出力(編集後)データ、ソフトプルーフ入力データ、ソフトプルーフ出力(元)データ、およびソフトプルーフ出力(編集後)データ(本文書においてはまとめて「計算された色データ」と称する)を、色データファイル40に格納することができる。さらに、色プロセッサモジュール26は、PCS入力データ、PCS出力(元)データ、およびPCS出力(編集後)データを、L*a*b*データおよびXYZデータとして格納することができる。
ユーザインタフェースモジュール24は、色データファイル40から、ソフトプルーフ入力データ、ソフトプルーフ出力(元)データ、およびソフトプルーフ出力(編集後)データを取得して、対応するソフトプルーフ画像(本文書においては、それぞれ、「ソース」、「出力(元)」、および「出力(編集後)」と称する)をディスプレイデバイス18に表示する。表1は、さまざまな色データと、対応するソフトプルーフデータおよびソフトプルーフ画像とを記述するために本文書において使用される名称規則をまとめてある。
Figure 2010503333
次に図1および図3を参照し、プロファイルエディタ12によって実施される例示的なソフトプルーフィング表示プロセスについて説明する。ステップ42において、ユーザインタフェースモジュール24は、プロファイル編集ユーザインタフェース(例えば、図4Aに示した例示的なユーザインタフェース70)をディスプレイデバイス18に表示する。次いで、ステップ44において、ユーザインタフェースモジュール24は、入力データ30およびソースプロファイル32を取得する。例えば、ユーザは、ユーザインタフェース70における「ファイル/開く」オプションを使用して、コンピュータデバイス上のファイルフォルダから入力データ30を選択することができる。前述したように、ソースプロファイル32は、入力データ30にリンクする、または含めることができる。したがって、ユーザが入力データ30を選択するとき、ソースプロファイル32を自動的に選択することができる。これに代えて、ユーザは、ユーザインタフェース70における「ファイル/開く」オプションを使用して、コンピュータデバイス28上のファイルフォルダからソースプロファイル32を選択することができる。入力データ30がデバイス非依存データである場合、ソースプロファイル32を選択するステップは省略できることが、この技術分野における通常の技能を有する者には理解されるであろう。
次いで、ステップ46において、ユーザインタフェースモジュール24は、ディスプレイプロファイル34を取得する。例えば、ユーザインタフェースモジュール24は、オペレーティングシステムの色管理システムからディスプレイプロファイル34を取得することができる。これに代えて、ユーザは、ユーザインタフェース70における「ファイル/開く」オプションを使用して、ディスプレイプロファイル34を選択することができる。次いで、ステップ48において、ユーザインタフェースモジュール24は、第一カラープロファイル36を取得する。例えば、ユーザインタフェース70は、編集する第一カラープロファイル36をユーザが選択することのできる第一カラープロファイル選択アイコン72を含むことができる。便宜のため、ユーザインタフェース70における第一カラープロファイル表示セクション74は、第一カラープロファイル36に関連付けられている名前を表示することができる。
次いで、ステップ50において、ユーザインタフェースモジュール24は、第一カラープロファイル36の作業コピーを作成し、その作業コピーを第二カラープロファイル38として保存する。後からさらに詳しく説明するように、ユーザによって定義されるすべての編集は第二カラープロファイル38に行われる。次いで、ステップ52において、色プロセッサモジュール26は、色処理ワークフロー(例えば、図2の例示的なワークフロー)を実施して、計算された色データを生成する。ステップ54において、ユーザインタフェースモジュール24は、色データファイル40から、ソフトプルーフ入力データ、ソフトプルーフ出力(元)データ、およびソフトプルーフ出力(編集後)データを取得し、対応するソース、出力(元)、および出力(編集後)のソフトプルーフ画像をディスプレイデバイス18に表示する。
例えば、図4A〜図4Cに示されるように、ユーザインタフェース70は、ソース、出力(元)、および出力(編集後)のソフトプルーフ画像を表示する画像領域76を含むことができる。これらのソフトプルーフ画像は互いに重ねることができ、画像領域76は、ソース、出力(元)、および出力(編集後)の画像の1つを選択的に表示するために使用できるタブ78a〜78cを含むことができる。これに代えて、画像領域76は、画像を同時に見ることができるように、2つ以上のソフトプルーフ画像を並べて表示することができる。さらに、ユーザインタフェース70は、ソース、出力(元)、および出力(編集後)のソフトプルーフ画像それぞれに一意に関連付けられているマーク80a〜80cを含むこともできる。
プロファイルエディタ12は、ソフトプルーフ画像を表示することに加えて、ソフトプルーフ画像に対応する色データ値を表示することもできる。実際には、図1および図4A〜図4Cを再び参照し、ユーザインタフェース70は、選択可能な点眼器(eyedropper)ツール82を含むことができ、このツールは、ユーザが画像領域76上で点眼器ツール82をスキャンすると、点眼器ツール82の先端の位置に対応する色データ値を取得するために使用することができる。具体的には、ユーザインタフェースモジュール24は、画像領域76上の点眼器ツール82の先端のピクセル位置を求め、対応する入力値を入力データ30から取得し、対応する出力(元)データ値および出力(編集後)データ値を色データファイル40から取得する。次いで、ユーザインタフェースモジュール24は、取得された色データ値を、ユーザインタフェース70の動的色情報表示領域84に表示する。
例えば、図4Aに示されるように、点眼器82aの先端は、対応するRGB入力データ30の値(182, 71, 88)を有するソース画像のピクセル上に位置している。対をなす出力(元)画像ピクセルは、対応するCMYK出力(元)データの値(12.9, 85.7, 51.5, 1.7)を有する。第一カラープロファイル36には編集がまだ行われていないため、対をなす出力(編集後)画像のピクセルも、対応するCMYK出力(編集後)データ値(12.9, 85.7, 51.5, 1.7)を有する。その一方で、図4Bに示されるように、点眼器82bの先端は、対応するRGB入力データ30の値(169, 155, 120)を有するソース画像のピクセル上に位置している。対をなす出力(元)および出力(編集後)の画像ピクセルは、対応するCMYK出力(元)データおよび出力(編集後)データの値(27.2, 28.6, 52.1, 2.0)を有する。さらに、図4Cに示されるように、点眼器82cの先端は、対応するRGB入力データ30の値(86, 176, 214)を有するソース画像のピクセル上に位置している。対をなす出力(元)および出力(編集後)の画像ピクセルは、対応するCMYK出力(元)データおよび出力(編集後)データの値(73.0, 0, 8.1, 0)を有する。
さらに、ユーザが、ソース、出力(元)、または出力(編集後)の画像上のピクセルを、(例えば、1つの画像上の目的のポジションに点眼器82aの先端を位置させてマウスボタンを左クリックすることによって)選択すると、ユーザインタフェースモジュール24は、選択されたピクセルに対応する、入力データ30の値、出力(元)データの値、および出力(編集後)データの値に関するさらなる情報を表示する。説明を簡潔にするため、選択されたピクセルに対応する入力データ30の値、出力(元)データの値、および出力(編集後)データの値を、本文書においては、それぞれ、「選択された入力色」、「選択された出力色」、および「選択された編集後出力色」と称する。
例えば、ユーザインタフェース70は、選択された入力色、選択された出力色、および選択された編集後出力色にそれぞれ対応するソフトプルーフ色パッチ88a〜88cを含む、選択された色情報領域86を含むことができる。具体的には、ユーザインタフェースモジュール24は、選択された入力色、選択された出力色、および選択された編集後出力色に対応するソフトプルーフ入力データ、ソフトプルーフ出力(元)データ、およびソフトプルーフ出力(編集後)データを、色データファイル40から取得し、対応するソフトプルーフ色パッチ88a〜88cを、取得したソフトプルーフデータに基づいてディスプレイデバイス18に表示する。さらに、ソース、出力(元)、および出力(編集後)のソフトプルーフ画像にそれぞれ関連付けられているマーク80a〜80cを、それぞれソフトプルーフ色パッチ88a〜88cに隣接して表示することができる。
選択された色情報領域86は、選択された入力色、選択された出力色、および選択された編集後出力色の色データ値を表示するために使用できるソース色データ値表示領域90および出力色データ値表示領域92を含むこともできる。図4A〜図4Cに示されるように、ソース色データ値表示領域90および出力色データ値表示領域92は、デバイス依存の色データ値(すなわち、入力データ30の色空間および出力デバイス20の色空間における色データ値)を表示することができる。
さらに、図5Aおよび図5Bに示されるように、ソース色データ値表示領域90および出力色データ値表示領域92は、色空間選択アイコン94および96を含むことができ、これらのアイコンは、それぞれ、ソース色データ値表示領域90および出力色データ値表示領域92に色データ値を表示するために使用されている色空間を選択するために使用できる。したがって、図5Aに示されるように、入力データ30がRGB色データ値を含む場合、色空間選択アイコン94を使用して、ソース色データ値を、RGB、XYZ、またはL*a*b*の色データ値として選択的に表示することができる。例えば、ユーザが色空間選択アイコン94を使用してRGB色データ値を選択するならば、ソース色データ値表示領域90は、選択された入力色値を表示する。あるいは、ユーザが色空間選択アイコン94を使用してXYZ(またはL*a*b*)色データ値を選択するならば、ソース色データ値表示領域90は、選択された入力色に対応するXYZ(またはL*a*b*)PCS入力データ値を表示する。
同様に、図5Bに示されるように、出力デバイス20がCMYK出力デバイスである場合、出力色データ値は、色空間選択アイコン96を使用して、CMYK、XYZ、またはL*a*b*の色データ値として選択的に表示することができる。例えば、ユーザが色空間選択アイコン96を使用してCMYK色データ値を選択するならば、出力色データ値表示領域92は、選択された出力色および選択された編集後出力色を表示する。これに代えて、ユーザが色空間選択アイコン96を使用してXYZ(またはL*a*b*)色データ値を選択するならば、出力色データ値表示領域92は、選択された出力色および選択された編集後出力色にそれぞれ対応する、XYZ(またはL*a*b*)のPCS出力(元)データおよびPCS出力(編集後)データの値を表示する。図5Cは、ソース色データ値表示領域90および出力色データ値表示領域92の両方がXYZ色データ値を表示するように設定されている色空間選択アイコン94および96を示している。
再び図4Aを参照し、ユーザインタフェース70は、選択された入力色と選択された編集後出力色との間の色差と、選択された出力色と選択された編集後出力色との間の色差とを表示する色差画像領域98を含むこともできる。具体的には、色プロセッサモジュール26は、対応するPCS入力データ、PCS出力(編集後)データ、およびPCS出力(元)データの値を使用して色差値を計算することができ、次いで、ユーザインタフェースモジュール24が、計算された値を色差画像領域98に表示することができる。図6に示されるように、色差画像領域98は、色差値を計算するために使用される式を選択するために使用できる色差選択アイコン100を含むことができる。図示した例においては、色差選択アイコン100を使用して、ΔE*ab、ΔE94、ΔE2000、およびΔE CMCの色差値を選択的に表示することができる。これに代えて、この技術分野における通常の技能を有する者は、図6に示した以外の式を使用して計算される色差値を色差選択アイコン100を使用して表示できることも理解するであろう。
再び図4Aを参照し、ユーザインタフェース70は、「メモリ色」領域102を含むこともでき、この領域102は、一般的に知覚される色(例えば、皮膚の色調、空、植物、土の色調、およびその他の類似する「メモリ色」)の色データ値(本文書においては「メモリデータ値」と称する)を有する1つまたは複数の色パッチを含むことができる。選択可能な点眼器ツール82を使用して、これらのメモリ色のいずれかを選択することができ、色プロセッサモジュール26は、図2に関連して上述した例示的なプロセスにおけるように、第一カラープロファイル36および第二カラープロファイル38を使用してメモリデータ値を処理し、出力(元)データ、出力(編集後)データ、PCS出力(元)データ、およびPCS出力(編集後)データ、ソフトプルーフ入力データ、ソフトプルーフ出力(元)データ、およびソフトプルーフ出力(編集後)データを生成する。したがって、たとえ入力データ30が1つまたは複数のメモリ色を含んでいない場合でも、ユーザはメモリ色領域102から色を選択し、このようなメモリ色を使用して第二カラープロファイル38を評価および編集することができる。
カラープロファイル(例えば、第二カラープロファイル38)は、一般的には、第一表色系(例えば、プロファイル接続空間)と第二表色系(例えば、出力デバイス20の色空間)との間で色値を変換するために使用できる複数のルックアップテーブルを含む。例えば、第二カラープロファイル38における「逆方向」テーブルは、第二色値(例えば、出力デバイス20の色空間におけるCMYK色値)と、対応する第一色値(例えば、プロファイル接続空間における色値)とを含む。したがって、出力デバイス20によって印刷される特定の色(例えば、選択された編集後出力色)を変更するためには、ユーザは、選択された編集後出力色に対応する、第二カラープロファイル38の逆方向テーブルにおける第二色値(本文書においては「選択された第二色値」と称する)を識別し、目的の変更が実施されるように、選択された第二色値を修正することができる。
ユーザインタフェース70は、ユーザが第二カラープロファイル38におけるこのような編集を間接的または直接的に実行することのできるツールを提供する編集ツール領域104を含むことができる。具体的には、編集ツール領域104は、選択的色編集ツール106および色相編集ツール108を含むことができる。後からさらに詳しく説明するように、選択的色編集ツール106は、個々の選択された第二色値をユーザが間接的または直接的に修正することのできるさまざまなツールを提供する。さらに、色相編集ツール108は、第二カラープロファイル38の逆方向テーブルにおける第二色値のうち、選択された編集後出力色と同じ色相を有する第二色値すべてをユーザが間接的に修正することのできるさまざまなツールを提供する。ユーザが第二カラープロファイル38における第二色値を修正すると、色プロセッサモジュール26は、出力(編集後)データ、PCS出力(編集後)データ、およびソフトプルーフ出力(編集後)データを再計算し、これに対応して、ユーザインタフェースモジュール24は、出力(編集後)画像、ソフトプルーフ色パッチ88c、出力色データ値表示領域92、および色差画像領域98を修正する。
ユーザが選択的色編集ツール106をクリックすると、ユーザインタフェースモジュール24は、選択的色編集ウィンドウをユーザインタフェース70に表示する。次に図7Aを参照し、例示的な選択的色編集ウィンドウ110について説明する。例示的な選択的色編集ウィンドウ110は、選択された第二色値を表示および修正するためのさまざまなビューを選択するために使用できるラジオボタン112〜116を含む。具体的には、ラジオボタン112〜116は、それぞれ、「HLC入力」、「座標入力」、および「プロファイル断面」の選択手段を含むことができ、これらについては後からさらに詳しく説明する。
ユーザがHLCのラジオボタン112を選択すると、色プロセッサモジュール26は、選択された入力色、選択された出力色、および選択された編集後出力色の色相、明度、および彩度を計算し、選択的色編集ウィンドウ110は、「置き換える色(色相−明度−彩度)」ビューを表示し、このビューは、選択された編集後出力色の計算された色相値、明度値、および彩度値をそれぞれ表示するデータウィンドウ118a〜118cを含む。さらに、選択的色編集ウィンドウ110は、選択された編集後出力色の色相値、明度値、および彩度値をそれぞれ修正するために使用できる制御矢印120a〜120cを表示する。ユーザがこれらの値のいずれかを変更すると、色プロセッサモジュール26は、修正され選択された編集後出力色に対応する修正され選択された第二色値を計算し、選択された第二色値を、修正され選択された第二色値に置き換える。
例えば、図7Bに示されるように、ユーザは、上向き矢印120bをクリックして、選択された編集後出力色の明度を48.8から51.0に高める。すると、色プロセッサモジュール26は、修正され選択された編集後出力色に対応する修正され選択された第二色値を計算し、選択された第二色値を修正され選択された第二色値に置き換える。さらに、色プロセッサモジュール26は、出力(編集後)データ、PCS出力(編集後)データ、およびソフトプルーフ出力(編集後)データを再計算し、これに対応して、ユーザインタフェースモジュール24は、修正され選択された第二色値が反映されるように、ソフトプルーフ色パッチ88c、出力色データ値表示領域92、および色差画像領域98を修正する。さらに、プレビューチェックボックス122が選択されている場合、出力(編集後)画像78cは、出力(編集後)ソフトプルーフ画像において、修正され選択された編集後出力色124のプレビューを表示する。
さらに、次に図7Cを参照し、動的スライダーバー126a〜126cは、選択された入力色、選択された出力色、および選択された編集後出力色の色相、明度、および彩度に関する情報をそれぞれ表示する。動的スライダーバー126a〜126cのそれぞれは、選択された入力色、選択された出力色、および選択された編集後出力色をそれぞれ示すためのマーク80a〜80cを含んでおり、さらに、選択された入力色の色相、明度、および彩度を数値として表示する。ユーザは、選択された編集後出力色の色相、明度、および彩度を、それぞれ、対応するスライダーバー126a、126b、および126cにおけるマーク80cをドラッグすることによって修正することができる。
したがって、図7Cは、選択された編集後出力色の彩度を23.5に変更するために下にドラグされた、スライダーバー126におけるマーク80cを示している。前の例と同様に、ユーザが、選択された編集後出力色を修正すると、色プロセッサモジュール26は、修正され選択された編集後出力色に対応する修正され選択された第二色値を計算し、選択された第二色値を、修正され選択された第二色値に置き換え、次いで、出力(編集後)データ、PCS出力(編集後)データ、およびソフトプルーフ出力(編集後)データを再計算する。さらに、ユーザインタフェースモジュール24が、これに対応して、修正され選択された第二色値が反映されるように、ソフトプルーフ色パッチ88c、出力色データ値表示領域92、および色差画像領域98を修正する。
動的スライダーバー126a〜126cは、ユーザが、選択された編集後出力色の色相、明度、および彩度を変更できることに加えて、出力デバイス20の色域内の利用可能な色値に関する情報も伝える。具体的には、明度のスライダーバー126bおよび彩度のスライダーバー126cを複数のセグメントに分割することができ、セグメントの幅は、各範囲における各値が出力デバイスの色域内であるかを示すように変化する。完全な幅のセグメント128aは、明度および彩度の現在の値において色域内の色を示す。狭いセグメント128bは、色域内ではあるが、彩度(または明度)の値が異なる色を示す。線状のセグメント128cは、色域の外側である(すなわち、明度または彩度のいかなる値においても利用できない)色を示す。この技術分野における通常の技能を有する者には、これ以外の手法を使用して、動的スライダーバー126bおよび126cにおいて色域内の色と色域外の色とを区別できることが理解されるであろう。例えば、明度のスライダーバー126bおよび彩度のスライダーバー126cを複数のセグメントに分割することができ、セグメントの色が、各範囲における各値が出力デバイスの色域内であるかを示すように変化する。
この点において、ユーザが、選択された編集後出力色の彩度を、彩度のスライダーバー126cのセグメント128bにおける値に変更しようとする場合、ユーザは、このような彩度値の色は色域内であるが明度が異なることを視覚的に推測することができる。同様に、ユーザが、選択された編集後出力色の明度を、明度のスライダーバー126bのセグメント128bにおける値に変更しようとする場合、ユーザは、このような明度値の色は色域内であるが彩度が異なることを視覚的に推測することができる。さらに、ユーザが、選択された編集後出力色の明度を、明度のスライダーバー126bのセグメント128cにおける値に変更しようとする場合、ユーザは、このような明度値の色はいかなる彩度においても色域内に存在しないことを視覚的に推測することができる。さらに、ユーザが、選択された編集後出力色の色相、明度、または彩度のいずれかを変更すると、スライダーバー126bおよび126cの幅(または色)は、変更が反映されるように動的に調整される。この点において、出力デバイス20の色域内の利用可能な色値がユーザにつねに知らされる。
次に図7Dを参照し、選択的色編集ウィンドウ110は、ユーザの編集によって影響される第二色値の範囲を変更するために使用できる範囲選択器130を含むこともできる。例えば、1の範囲においては、ユーザは、第二カラープロファイル38における最小数の第二色値に影響を与えることができる。それに対して、1より大きい範囲の場合、ユーザは、第二カラープロファイル38における、より多くの数の第二色値に影響を与えることができる。この技術分野における通常の技能を有する者には、任意の手法を使用して、特定の範囲値に対応する、影響を受ける第二色値の数を決定できることが理解されるであろう。動的スライダーバー126a〜126cは、範囲選択器130によって指定される範囲によって影響を受ける色相値、明度値、および彩度値の範囲を示すための範囲マーカー132を含むことができる。
次に図7Eを参照し、選択的色編集ウィンドウ110は、出力(編集後)画像において、選択された編集後出力色を強調表示するために使用できる強調表示選択チェックボックス134を含むこともできる。すなわち、強調表示選択チェックボックス134がチェックされている場合、プロファイルエディタ12は、第二カラープロファイル38への変更によって影響を受ける出力(編集後)画像の部分が強調表示されるように、選択された編集後出力色に対応するソフトプルーフ出力(編集後)データを修正する。例えば、選択された編集後出力色が、最大成分がマゼンダである色データ値を有するならば、プロファイルエディタ12は、選択された編集後出力色に対応するソフトプルーフ出力(編集後)データ値を、最大成分がシアンであるように(例えば、C=100、M=Y=K=0)修正することができる。この点において、これにより、出力(編集後)画像における修正され選択された編集後出力色124と、出力(編集後)画像の周囲の部分との間のコントラストを増大させることができる。
HLC入力ツール112においては、ユーザは、データウィンドウ118a〜118cと、制御矢印120a
〜120cと、動的スライダーバー126a〜126cとを使用して、選択された編集後出力色に関する情報を表示および修正できるが、ユーザによっては、選択された編集後出力色を、出力デバイス20の色域内の別の色との関連において表示および修正することを好む。次に図8を参照し、出力デバイス20の例示的な色域の描写について説明する。具体的には、例示的な色域140は、デバイス非依存のL*a*b*色空間における色値を含む。この技術分野における通常の技能を有する者には、これに代えて、色域140を、デバイス非依存のXYZ色空間、またはその他の任意の色空間において表示できることが理解されるであろう。第二カラープロファイル38における色値(例えば、選択された編集後出力色142、修正され選択された編集後出力色144)を出力デバイス20によって表示または印刷するためには、これらの色値は、色域140の境界の中になければならない。本発明によると、プロファイルエディタ12においては、ユーザは、出力デバイス20の色域の一部を表示させて、表示された部分において、選択された編集後出力色142をグラフィカルに修正することができる。
具体的には、プロファイルエディタ12においては、ユーザは、一定色相平面上で、選択された編集後出力色142をグラフィカルに修正することができる。図9は、色相平面148に沿った色相リーフ(hue leaf) 146を含む例示的な色域140を示している。図10は、色相リーフ146の2次元ビューを示しており、このビューは、色相リーフの第一半部分146aと色相リーフの第二半部分146bとを有する。色相リーフの第一半部分146aは、色域140内の色のうち、色相αと、0〜100の明度値と、L*軸線からの半径方向距離Rとによって表される彩度値とを有する色すべてを含む。色相リーフの第二半部分146bは、色域140内の色のうち、色相(α+180゜)と、0〜100の明度値と、L*軸線からの半径方向距離Rによって表される彩度値とを有する色すべてを含む。本発明によると、プロファイルエディタ12においては、ユーザは、色相リーフ146上において色をグラフィカルに編集することによって、選択された編集後出力色142を修正することができる。
次に図11Aを参照し、選択的色編集ウィンドウ110の例示的な色相リーフ表示ビューについて説明する。具体的には、ユーザがプロファイル断面のラジオボタン116を選択すると、選択的色編集ウィンドウ110は「色相リーフ断面」ビューを表示し、このビューは、選択された編集後出力色の色相値、明度値、および彩度値を表示および変更するための色相リーフ表示ウィンドウ150と、データウィンドウ152と、制御矢印154と、スライダーバー156とを含む。スライダーバー156および色相リーフ表示ウィンドウ150の各々は、選択された入力色、選択された出力色、および選択された編集後出力色をそれぞれ示すためのマーク80a〜80cを含む。さらに、スライダーバー156は、選択された入力色の色相を数値として表示し、データウィンドウ152は、選択された編集後出力色の色相を表示する。
図11B〜図11Dに示されるように、ユーザは、選択された編集後出力色の明度および彩度を、色相リーフ表示ウィンドウ150上のマーク80cをドラッグすることによって修正することができる。さらに、ユーザは、選択された編集後出力色の色相αを、制御矢印154をクリックすることによって、またはスライダーバー156におけるマーク80cをドラッグすることによって、修正することができる。ユーザが、選択された編集後出力色を編集すると、色プロセッサモジュール26が、修正され選択された編集後出力色に対応する、修正され選択された第二色値を計算し、選択された第二色値を、修正され選択された第二色値に置き換えて、出力(編集後)データ、PCS出力(編集後)データ、およびソフトプルーフ出力(編集後)データを再計算する。さらに、これに対応して、ユーザインタフェースモジュール24は、修正され選択された編集後出力色が反映されるように、ソフトプルーフ色パッチ88c、出力色データ値表示領域92、および色差画像領域98を修正する。さらに、プレビューチェックボックス122が選択されている場合、出力(編集後)画像78cは、出力(編集後)ソフトプルーフ画像において、修正され選択された編集後出力色124のプレビューを表示する。
前の2つの選択的色編集ツールには、ユーザが、選択された編集後出力色の色相値、明度値、および彩度値を表示および修正することによって、選択された第二色値を間接的に表示および修正することのできるさまざまなグラフィカルツールが提供されている。しかしながら、ユーザによっては、第二カラープロファイル38における第二色値を直接的に表示および修正することを好む。したがって、次に図12Aを参照し、選択的色編集ウィンドウ110の例示的な座標入力ビューについて説明する。具体的には、ユーザが座標入力のラジオボタン114を選択すると、選択的色編集ウィンドウ110は、「置き換える色(正確な座標入力)」ビューを表示し、このビューは、選択された入力色、選択された出力色、および選択された第二色の値それぞれの色データ値を指定するためのデータウィンドウ156〜158を含む。ユーザは、デバイス依存の座標(例えば、RGB、CMYK)またはデバイス非依存の座標(例えば、XYZ、L*a*b*)において色データ値を表示することができる。
さらに、図12Aおよび図12Bに示されるように、ユーザは、望ましい値をデータウィンドウ160にタイプ入力することによって、選択された第二色値を修正することができる。ユーザが第二カラープロファイル38における第二色値を編集すると、色プロセッサモジュール26が、出力(編集後)データ、PCS出力(編集後)データ、およびソフトプルーフ出力(編集後)データを再計算し、これに対応して、ユーザインタフェースモジュール24は、修正され選択された第二色値が反映されるように、ソフトプルーフ色パッチ88c、出力色データ値表示領域92、および色差画像領域98を修正する。さらに、プレビューチェックボックス122が選択されている場合、出力(編集後)画像78cは、出力(編集後)ソフトプルーフ画像において、修正され選択された編集後出力色124のプレビューを表示する。さらには、ユーザは、望ましい値をデータウィンドウ156にタイプ入力することによって、選択された入力色を変更することができる。これに対応して、データウィンドウ158および160に表示されているデータ値が変更され、新しい選択された入力色に対応する選択された出力色および選択された第二色の値を示す。
ここまで説明したように、選択的色編集ツール106においては、ユーザは、第二カラープロファイル38における1つまたは複数の選択された第二色値を間接的または直接的に修正することができる。アプリケーションによっては、ユーザは、第二カラープロファイル38における第二色値のうち、選択された編集後出力色と同じ色相を有する第二色値すべてを修正することを望む。例えば、ある画像は、同じ色相α1を有するが明度および強度がさまざまな程度である膨大な色から構成されているオブジェクト(例えば、赤い球)を含む。出力デバイス20が、画像を印刷するために使用されるプリンタである場合、ユーザは、印刷された画像における球の外観に満足できないことがある(例えば、赤がオレンジがかって見える)。ユーザは、選択的色編集ツール106を使用して編集後プロファイル38を修正することによって、これを訂正することを試みることができる。しかしながら、このような方法では、ユーザが第二カラープロファイル38における多数の第二色値を選択的に修正することが要求されることがあり、これは非常に時間がかかる。したがって、これに代わる方法として、ユーザは、第二カラープロファイル38における第二色値のうち、色相α1を有する第二色値すべての色相をシフトする(例えば、すべての赤を、オレンジではなく紫がかって見えるようにする)ことを望む。
具体的には、図13Aは、例示的な色域140を示しており、この色域140は、色相α1を有する選択された編集後出力色142と、色域140における色のうち同じく色相α1を有するすべての色を含む色相リーフ半部分146aとを含む。図13Bに示されるように、ユーザは、選択された編集後出力色142の色相を、色相α1から、(参照数字144によって示されている)色相α2にシフトすることを望む。さらに、ユーザは、色相リーフ半部分146a上のすべての色(本文書においては「同一色相色」と称する)に同じ色相シフトを実施することも望む。本発明によると、色相編集ツール108は、ユーザが、選択された第二色値と、同一色相色に対応する、第二カラープロファイル38における第二色値(本文書においては「同一色相第二色値」と称する)とを修正することのできるさまざまなツールを提供する。
次に図14Aを参照し、ユーザが色相編集ツール108をクリックすると、ユーザインタフェースモジュール24は、選択された編集後出力色の色相と同一色相色の色相とをユーザが編集することのできる色相編集ウィンドウ(例えば、例示的な色相編集ウィンドウ170)をユーザインタフェース70に表示する。例示的な色相編集ウィンドウ170は、選択された編集後出力色および同一色相色を表示および修正するためのさまざまなビューを選択するために使用できるラジオボタン172および174を含む。具体的には、ラジオボタン172および174は、それぞれ、「色相・飽和度」および「プロファイル断面」の選択手段を含むことができ、これらについては後から詳しく説明する。
具体的には、ユーザが、色相・飽和度のラジオボタン172を選択すると、色プロセッサモジュール26は、選択された編集後出力色の色相および相対飽和度を計算する。本文書において使用する場合、色の相対飽和度(「RS」)とは、選択された出力色の飽和度に対する色の飽和度の比(単位:パーセント)に等しい。
Figure 2010503333
したがって、編集の前では、選択された編集後出力色の相対飽和度は100 %である。色相編集ウィンドウ170は「色相・飽和度」ビューを表示し、このビューは、計算された色相および相対飽和度をそれぞれ表示するデータウィンドウ176aおよび176bを含む。
さらに、色相編集ウィンドウ170は、選択された編集後出力色および同一色相色の色相および相対飽和度をそれぞれ修正するために使用できる制御矢印178aおよび178bを表示する。この点において、ユーザが、選択された編集後出力色の相対飽和度を特定の割合だけ修正すると、同一色相色の相対飽和度が同じ割合だけ修正される。さらに、色相編集ウィンドウ170は、選択された編集後出力色および同一色相色の色相シフトを表示および修正するために使用できるデータウィンドウ176cおよび制御矢印178cを表示する。
ユーザがこれらの値のいずれかを変更すると、色プロセッサモジュール26は、修正され選択された編集後出力色および同一色相色に対応する、修正され選択された第二色値および同一色相第二色値を計算し、次いで、選択された第二色値および同一色相第二色値を、修正された値に置き換える。さらに、色プロセッサモジュール26は、出力(編集後)データ、PCS出力(編集後)データ、およびソフトプルーフ出力(編集後)データを再計算し、これに対応して、ユーザインタフェースモジュール24は、修正され選択された編集後出力色および同一色相色が反映されるように、ソフトプルーフ色パッチ88c、出力色データ値表示領域92、および色差画像領域98を修正する。さらに、プレビューチェックボックス122が選択されている場合、出力(編集後)画像78cは、出力(編集後)ソフトプルーフ画像において、修正され選択された編集後出力色124および同一色相色のプレビューを表示する。
さらに、動的スライダーバー180aは、選択された入力色、選択された出力色、および選択された編集後出力色の色相に関する情報を表示し、動的スライダーバー180bは、選択された編集後出力色の相対飽和度に関する情報を表示する。動的スライダーバー180aは、選択された入力色、選択された出力色、および選択された編集後出力色の色相をそれぞれ示すためのマーク80a〜80cを含んでおり、さらに、選択された入力色の色相データ値を数値として表示する。動的スライダーバー180bは、選択された出力色および選択された編集後出力色の相対飽和度をそれぞれ示すためのマーク80bおよび80cを含む。
さらに、ユーザは、選択された編集後出力色および同一色相色の色相および相対飽和度を、それぞれ、対応するスライダーバー180aおよび180cにおけるマーク80cをドラッグすることによって修正することができる。したがって、図14Bは、選択された編集後出力色および同一色相色の色相を161に変更するために上にドラッグされた、スライダーバー180におけるマーク80cを示している。前の例と同様に、ユーザが、選択された編集後出力色および同一色相色を修正すると、色プロセッサモジュール26は、修正され選択された編集後出力色および同一色相色に対応する、修正され選択された第二色値および同一色相第二色値を計算し、選択された第二色値および同一色相第二色値を、修正された値に置き換え、次いで、出力(編集後)データ、PCS出力(編集後)データ、およびソフトプルーフ出力(編集後)データを再計算する。さらに、これに対応して、ユーザインタフェースモジュール24は、修正され選択された第二色値および同一色相第二色値が反映されるように、ソフトプルーフ色パッチ88c、出力色データ値表示領域92、色差画像領域98、および出力(編集後)画像78cを修正する。
動的スライダーバー180bは、ユーザが、選択された編集後出力色および同一色相色の相対飽和度を変更できることに加えて、出力デバイス20の色域140内の利用可能な相対飽和度値に関する情報も伝える。具体的には、相対飽和度のスライダーバー180bの高さは、選択された編集後出力色と同じ色相を有するすべての色の飽和度値の範囲全体を表す。動的スライダーバー180bは2つのセグメントに分割されており、各セグメントの幅は、各範囲における各値が出力デバイスの色域内であるかを示すように変化する。完全な幅のセグメント182aは、選択された編集後出力色の相対飽和度値において色域内の色を示す。狭いセグメント182bは、色域外である色を示す。この技術分野における通常の技能を有する者には、これ以外の手法を使用して、動的スライダーバー180bにおいて色域内の色と色域外の色とを区別できることが理解されるであろう。例えば、相対飽和度のスライダーバー180bを複数のセグメントに分割することができ、セグメントの色が、各範囲における各値が出力デバイスの色域内であるかを示すように変化する。
この点において、ユーザが、選択された編集後出力色および同一色相色の相対飽和度を、相対飽和度のスライダーバー180bのセグメント182bにおける値に変更したい場合、ユーザは、このような相対飽和度値における色が出力デバイス20の色域内にないことを、視覚的に推測することができる。さらに、ユーザが、選択された編集後出力色および同一色相色の色相または相対飽和度のいずれかを変更すると、スライダーバー180bの幅(または色)は、その変更が反映されるように動的に調整される。この点において、出力デバイス20の色域内の利用可能な色値は、ユーザに絶えず知らされる。
色相・飽和度ツール172においては、ユーザは、データウィンドウ176a〜176cと、制御矢印178a〜178cと、動的スライダーバー180aおよび180bとを使用して、選択された編集後出力色および同一色相色に関する情報を表示して修正することができるが、ユーザによっては、選択された編集後出力色および同一色相色を、出力デバイス20の色域に関連して表示および修正することを好む。次に図15Aおよび図15Bを参照し、色域140のさらなる例示的なビューについて説明する。具体的には、図15Aは、色域140の断面160を示しており、一定の明度平面162を含む。選択された編集後出力色142は、明度平面162および色相リーフ半部分146a内にある。図15Bは、断面160の2次元ビューを示しており、選択された編集後出力色142と、同一色相色の投影164とを含む。本発明によると、プロファイルエディタ12においては、ユーザは、第二カラープロファイル38における、投影164に沿って位置しているすべての色の色相を、断面160上においてグラフィカルに色を編集することによって(例えば、色相角度α1における投影164を、色相角度α2における修正された投影164'にシフトすることによって)修正することができる。さらに、プロファイルエディタ12においては、ユーザは、第二カラープロファイル38における、投影164に沿って位置しているすべての色の相対飽和度を、断面160上においてグラフィカルに色を編集することによって修正することができる。
具体的には、図16Aを参照し、ユーザがプロファイル断面のラジオボタン174を選択すると、色相編集ウィンドウ170は、「色相平面断面」ビューを表示し、このビューは、選択された編集後出力色および同一色相色の色相および相対飽和度を表示および変更するための色相平面表示ウィンドウ190と、データウィンドウ192と、制御矢印194とを含む。色相平面表示ウィンドウ190は、選択された入力色、選択された出力色、および選択された編集後出力色それぞれの色相および相対飽和度を示すためのマーク80a〜80cを含む。さらに、データウィンドウ192は、選択された編集後出力色の相対飽和度を表示する。
図16Bに示されるように、ユーザは、選択された編集後出力色および同一色相色の色相を、色相平面表示ウィンドウ190におけるマーク80cをドラッグおよび回転させることによって、修正することができる。ユーザが色相を変更すると、色プロセッサモジュール26は、修正され選択された編集後出力色および同一色相色に対応する、修正され選択された第二色値および同一色相第二色値を計算し、選択された第二色値および同一色相第二色値を、修正された値に置き換え、次いで、出力(編集後)データ、PCS出力(編集後)データ、およびソフトプルーフ出力(編集後)データを再計算し、これに対応して、ユーザインタフェースモジュール24は、ソフトプルーフ色パッチ88cを更新する。さらに、出力色データ値表示領域92および色差画像領域98では、修正され選択された編集後出力色が反映される。さらに、プレビューチェックボックス122が選択されている場合、出力(編集後)画像78cは、出力(編集後)ソフトプルーフ画像において、修正され選択された編集後出力色124および同一色相色のプレビューを表示する。
さらに、ユーザは、選択された編集後出力色および同一色相色の相対飽和度を、色相平面表示ウィンドウ190において投影164の長さに沿ってマーク80cをドラッグすることによって、修正することができる。この点において、ユーザが、選択された編集後出力色の相対飽和度を特定の割合だけ修正すると、同一色相色の相対飽和度が同じ割合だけ修正される。ユーザが相対飽和度の値を変更すると、色プロセッサモジュール26は、修正され選択された編集後出力色および同一色相色に対応する、修正され選択された第二色値および同一色相第二色値を計算し、選択された第二色値および同一色相第二色値を、修正された値に置き換え、次いで、出力(編集後)データ、PCS出力(編集後)データ、およびソフトプルーフ出力(編集後)データを再計算し、これに対応して、ユーザインタフェースモジュール24は、ソフトプルーフ色パッチ88cを更新する。さらに、出力色データ値表示領域92および色差画像領域98では、修正され選択された編集後出力色が反映される。さらに、プレビューチェックボックス122が選択されている場合、出力(編集後)画像78cは、出力(編集後)ソフトプルーフ画像において、修正され選択された編集後出力色124および同一色相色のプレビューを表示する。
上記の例示的な実施例においては、主として出力プロファイルの編集に関連して本発明について説明したが、この技術分野における通常の技能を有する者には、本発明による方法および装置を、入力プロファイルおよびディスプレイプロファイルを編集する目的にも使用できることが理解されるであろう。さらに、この技術分野における通常の技能を有する者は、本発明による方法および装置を、抽象的な色空間、ファイル形式、またはその他の類似する出力色空間を特徴付ける出力プロファイルを編集する目的にも使用できることを理解するであろう。さらに、この技術分野における通常の技能を有する者には、本発明の範囲および概念から逸脱することなくさまざまな修正を行うことができることが理解されるであろう。
10 カラープロファイルエディタシステム
12 プロファイルエディタ
14 入力デバイス
16 メモリ
18 ディスプレイデバイス
20 出力デバイス
22 色測定デバイス
24 ユーザインタフェースモジュール
26 色プロセッサモジュール
28 コンピュータデバイス
30 入力データ
32 ソースプロファイル
34 ディスプレイプロファイル
36a 第一カラープロファイル(逆方向変換)
36b 第一カラープロファイル(順方向変換)
38a 第二カラープロファイル(逆方向変換)
38b 第二カラープロファイル(順方向変換)
40 色データ
70 ユーザインタフェース
72 第一カラープロファイル選択アイコン
74 第一カラープロファイル表示セクション
76 画像領域
78a, 78b, 78c タブ
80a, 80b, 80c マーク
82 点眼器ツール
84 動的色情報表示領域
86 選択された色情報領域
88a, 88b, 88c ソフトプルーフ色パッチ
90 ソース色データ値表示領域
92 出力色データ値表示領域
94, 96 色空間選択アイコン
98 色差画像領域
100 色差選択アイコン
102 「メモリ色」領域
104 編集ツール領域
106 選択的色編集ツール
108 色相編集ツール
110 選択的色編集ウィンドウ
112 HLCのラジオボタン
114 座標入力のラジオボタン
116 プロファイル断面のラジオボタン
118a, 118b, 118c データウィンドウ
120a, 120b, 120c 制御矢印
122 プレビューチェックボックス
124 修正され選択された編集後出力色
126a, 126b, 126c スライダーバー
128a, 128b, 128c セグメント
130 範囲選択器
132 範囲マーカー
134 強調表示選択チェックボックス
140 色域
142 選択された編集後出力色
144 修正され選択された編集後出力色
146 色相リーフ
146a 色相リーフの第一半部分
146b 色相リーフの第二半部分
148 色相平面
150 色相リーフ表示ウィンドウ
152 データウィンドウ
154 制御矢印
156 スライダーバー
156, 158, 160 データウィンドウ
162 一定の明度平面
164, 164' 投影
170 色相編集ウィンドウ
172 色相・飽和度のラジオボタン
174 プロファイル断面のラジオボタン
176a, 176b, 176c データウィンドウ
178a, 178b, 178c 制御矢印
180a, 180b 動的スライダーバー
182a, 182b セグメント
190 色相平面表示ウィンドウ
192 データウィンドウ
194 制御矢印

Claims (26)

  1. 色域を有する出力デバイスのためのカラープロファイルを編集する方法であって、前記カラープロファイルが複数の出力色値を備えており、前記方法が、
    第一色相を備えている出力色を受け取るステップと、
    前記第一色相に実質的に等しい色相を有する複数の出力色値を前記カラープロファイルから識別するステップと、
    ユーザが、第二色相を備えている編集後出力色を作成することを可能にするユーザインタフェース、を提供するステップと、
    前記識別された複数の出力色値の前記色相を前記第一色相から前記第二色相にシフトするステップと、
    を含む、方法。
  2. 前記第一色相を備えているすべての色値の飽和度値の第一範囲を決定するステップと、
    前記第一色相を有する、前記カラープロファイル内の出力色値の飽和度値の第二範囲を決定するステップと、
    飽和度値の前記第一範囲および前記第二範囲のグラフィカル表現を、区別可能なようにディスプレイデバイスに表示するステップと、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 飽和度値の前記第一範囲および前記第二範囲を区別可能なように表示する前記ステップが、
    飽和度値の前記第一範囲を第一幅によって表示し、かつ、飽和度値の前記第二範囲を第二幅によって表示するステップ、
    を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 飽和度値の前記第一範囲および前記第二範囲を区別可能なように表示する前記ステップが、
    飽和度値の前記第一範囲を第一色によって表示し、かつ、飽和度値の前記第二範囲を第二色によって表示するステップ、
    を含む、請求項2に記載の方法。
  5. 前記グラフィカル表現が、色相値の範囲を表示する第一スライダーバーと、飽和度値の前記第一範囲および前記第二範囲を表示する第二スライダーバーとを備えている、請求項2に記載の方法。
  6. 前記受け取られる出力色に関連付けられるマークを、前記第一スライダーバーおよび前記第二スライダーバーに表示するステップ、をさらに含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記ユーザインタフェースが、
    ユーザが、前記第一スライダーバーにおいて前記対応するマークをドラッグすることによって、前記第二色相を修正することを可能にする、
    請求項6に記載の方法。
  8. 前記ユーザインタフェースが、
    ユーザが、前記第二スライダーバーにおいて前記対応するマークをドラッグすることによって、前記編集後出力色の前記飽和度を修正することを可能にする
    請求項6に記載の方法。
  9. 前記編集後出力色の相対飽和度を計算するステップと、
    前記識別された複数の出力色値の相対飽和度を計算するステップと、
    前記編集後出力色の前記相対飽和度を第一割合だけ修正するステップと、
    前記識別された複数の出力色値の前記相対飽和度を前記第一割合だけ修正するステップと、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記編集後出力色の前記相対飽和度が、前記受け取られる出力色の前記飽和度によって除算される、前記編集後出力色の前記飽和度の比、を備えている、請求項9に記載の方法。
  11. 色域を有する出力デバイスのためのカラープロファイルを編集する方法であって、前記カラープロファイルが複数の出力色値を備えており、前記方法が、
    第一色相および第一明度を備えている出力色を受け取るステップと、
    前記第一色相に実質的に等しい色相を有する複数の出力色値を前記カラープロファイルから識別するステップと、
    前記第一明度における一定明度平面に沿った、前記色域の2次元断面をディスプレイデバイスに表示するステップと、
    前記識別された複数の出力色値の投影を前記断面上に表示するステップと、
    ユーザが、前記出力色を編集して、第二色相を有する編集後出力色を作成することを可能にするユーザインタフェース、を提供するステップと、
    前記識別された複数の出力色値の前記色相を前記第一色相から前記第二色相にシフトするステップと、
    前記出力色のマークおよび前記編集後出力色のマークを、前記断面表示上に、前記ディスプレイデバイスに表示するステップと、
    を含む、方法。
  12. 前記色域が、色域内である色と色域外である色との間の境界を備えており、かつ、
    表示する前記ステップが、前記色域境界のマークを前記断面表示上に表示するステップ、をさらに含む、
    請求項11に記載の方法。
  13. 前記ユーザインタフェースが、
    前記ユーザが、前記断面表示上において前記編集後出力色の前記マークをドラッグすることによって、前記編集後出力色を修正すること、
    を可能にする、請求項11に記載の方法。
  14. 色域を有する出力デバイスのためのカラープロファイルを編集する方法であって、前記カラープロファイルが複数の出力色値を備えており、前記方法が、
    第一色相と、第一明度と、第一相対飽和度とを備えている出力色を受け取るステップと、
    前記第一色相に実質的に等しい色相を有する複数の出力色値を前記カラープロファイルから識別するステップと、
    前記第一明度における一定明度平面に沿った、前記色域の2次元断面をディスプレイデバイスに表示するステップと、
    前記識別された複数の出力色値の投影を前記断面上に表示するステップと、
    ユーザが、前記出力色を編集して、第二相対飽和度を有する編集後出力色を作成することを可能にするユーザインタフェース、を提供するステップと、
    前記識別された複数の出力色値の前記相対飽和度を、前記第一相対飽和度と前記第二相対飽和度との間の差に等しい量だけシフトするステップと、
    前記出力色のマークおよび前記編集後出力色のマークを、前記断面表示上に、前記ディスプレイデバイスに表示するステップと、
    を含む、方法。
  15. 前記色域が、色域内である色と色域外である色との間の境界を備えており、かつ、
    表示する前記ステップが、前記色域境界のマークを前記断面表示上に表示するステップ、をさらに含む、
    請求項14に記載の方法。
  16. 前記ユーザインタフェースが、
    前記ユーザが、前記断面表示上において前記編集後出力色の前記マークをドラッグすることによって、前記編集後出力色を修正すること、
    を可能にする、請求項14に記載の方法。
  17. 色域を有する出力デバイスのためのカラープロファイルを編集するコンピュータプログラム製品であって、前記カラープロファイルが複数の出力色値を備えており、前記コンピュータプログラム製品が、コンピュータプログラムが具体化されている媒体を有し、前記コンピュータプログラムが、
    第一色相を備えている出力色を受け取るためのコンピュータプログラムコードと、
    前記第一色相に実質的に等しい色相を有する複数の出力色値を前記カラープロファイルから識別するためのコンピュータプログラムコードと、
    ユーザが、第二色相を備えている編集後出力色を作成することを可能にするユーザインタフェース、を提供するためのコンピュータプログラムコードと、
    前記識別された複数の出力色値の前記色相を前記第一色相から前記第二色相にシフトするためのコンピュータプログラムコードと、
    を備えている、コンピュータプログラム製品。
  18. 前記コンピュータプログラムが、
    前記第一色相を備えているすべての色値の飽和度値の第一範囲を決定するためのコンピュータプログラムコードと、
    前記第一色相を有する、前記カラープロファイル内の出力色値の飽和度値の第二範囲を決定するためのコンピュータプログラムコードと、
    飽和度値の前記第一範囲および前記第二範囲のグラフィカル表現を、区別可能なようにディスプレイデバイスに表示するためのコンピュータプログラムコードと、
    をさらに備えている、請求項17に記載のコンピュータプログラム製品。
  19. 前記コンピュータプログラムが、
    飽和度値の前記第一範囲を第一幅によって表示し、かつ、飽和度値の前記第二範囲を第二幅によって表示するためのコンピュータプログラムコード、
    をさらに備えている、請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
  20. 前記コンピュータプログラムが、
    飽和度値の前記第一範囲を第一色によって表示し、かつ、飽和度値の前記第二範囲を第二色によって表示するためのコンピュータプログラムコード、
    をさらに備えている、請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
  21. 前記グラフィカル表現が、色相値の範囲を表示する第一スライダーバーと、飽和度値の前記第一範囲および前記第二範囲を表示する第二スライダーバーとを備えている、請求項18に記載の方法。
  22. 前記コンピュータプログラムが、
    前記受け取られる出力色に関連付けられるマークを、前記第一スライダーバーおよび前記第二スライダーバーに表示するためのコンピュータプログラムコード、
    をさらに備えている、請求項21に記載のコンピュータプログラム製品。
  23. 前記コンピュータプログラムが、
    ユーザが、前記第一スライダーバーにおいて前記対応するマークをドラッグすることによって、前記第二色相を修正することを可能にするためのコンピュータプログラムコード、
    をさらに備えている、請求項22に記載のコンピュータプログラム製品。
  24. 前記コンピュータプログラムが、
    ユーザが、前記第二スライダーバーにおいて前記対応するマークをドラッグすることによって、前記編集後出力色の前記飽和度を修正することを可能にするためのコンピュータプログラムコード、
    をさらに備えている、請求項22に記載のコンピュータプログラム製品。
  25. 前記コンピュータプログラムが、
    前記編集後出力色の相対飽和度を計算するためのコンピュータプログラムコードと、
    前記識別された複数の出力色値の相対飽和度を計算するためのコンピュータプログラムコードと、
    前記編集後出力色の前記相対飽和度を第一割合だけ修正するためのコンピュータプログラムコードと、
    前記識別された複数の出力色値の前記相対飽和度を前記第一割合だけ修正するためのコンピュータプログラムコードと、
    をさらに備えている、請求項17に記載のコンピュータプログラム製品。
  26. 前記編集後出力色の前記相対飽和度が、前記受け取られる出力色の前記飽和度によって除算される、前記編集後出力色の前記飽和度の比、を備えている、請求項25に記載のコンピュータプログラム製品。
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