JP2004005566A - 色編集装置および色編集方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】分光反射率、分光透過率、分光放射輝度、分光光度などの分光値の色編集を簡易に行うことができる色編集装置および色編集方法を提供する。
【解決手段】分光画像105の分光値を色編集する際に、分光色110をHLS空間変換部111で人間が扱いやすい低次元の色空間に変換し、HLS色編集部115で低次元色空間内で色編集および色補正を行い、分光空間逆変換部118で変換後の低次元色から適切な分光値を生成する。また、分光色編集部122で分光編集指示信号121を受けて分光色のピークの波長幅を狭く変換して、鮮やかさを向上させた色編集を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分光反射率、分光透過率、分光放射輝度、あるいは分光光度から成る色情報および色画像を編集する色編集装置および色編集方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カラー画像を処理する装置としてスキャナ、デジタルカメラ、プリンタ、ディスプレイ等さまざまなものが利用されている。これらの装置間で画像データを交換する方法に、入力装置から入力されたカラー画像データを一度装置に依存しない独立した色空間に変換してから出力装置に出力するカラー画像データに変換するものがあり、このようなシステムはカラーマネジメントシステムと呼ばれている。
【0003】
カラーマネジメントシステムでは、画像入力装置の信号と装置に依存しない色空間との変換を確立することであらゆる画像出力装置にデータを渡すことができるため、入力装置と出力装置の組み合わせの数だけ色変換処理を決める必要がない。また、画像入力装置から入力されたカラー画像データを装置だけでなく照明にも依存しない独立な色空間に変換しておけば、画像入力時の照明と異なる照明下の画像を出力装置から出力することもできる。装置に依存しない独立な色空間として、国際標準機関CIEが規定するXYZ三刺激値やL均等色空間が一般的である。
【0004】
本来、色は各波長の色をどの程度含むかという分光放射輝度で表現される。XYZ三刺激値はその分光放射輝度をCIEが定めた等色関数で重み付けし、その後可視域で積分して得られる3つのスカラー量である。また、L均等色空間はXYZ三刺激値を参照白で正規化した3次元の色空間である。
【0005】
色は本来400nmから700nmの可視域を10nmおきにサンプリングした31次元という膨大なデータであるのに対し、XYZ三刺激値やL均等色空間のように色を3次元で表現する形式は、人間の目が3つの錐体により知覚される理由から、分光色に代わり人間が知覚する色を表現する量としてこれまで広く使われてきた。
【0006】
しかし、近年の情報処理能力の向上によりXYZ三刺激値やL均等色空間に代わって、分光的に色を表現する装置が開発されるようになってきた。分光表現には、分光反射率、分光透過率、分光放射輝度、分光光度といったものがある。分光放射輝度は、被写体から放射される光の量を表すため、照明の情報を含んでおり、分光放射輝度から照明の分光分布を除いたものを分光反射率や分光透過率という。
【0007】
分光表現の中でも、分光反射率や分光透過率を独立色空間として扱うカラーマネジメントシステムが広まりつつある。すなわち、画像入力装置から被写体の分光反射率や分光透過率を推定し、これを画像とした分光反射率画像や分光透過率画像を扱うシステムである。以下、分光反射率、分光透過率に代表されるような分光表現の色を総称して分光色と呼ぶことにする。
【0008】
分光色を扱った装置には、例えば特許文献1に記載の皮膚の測色方法及び分光反射スペクトルの推定方法、特許文献2に記載の色シミュレーション装置がある。これらの装置では、被写体の物理的特性を解析したり、被写体をさまざまな照明下で見た画像をシミュレーションするために、画像入力装置より入力された画像から被写体の分光反射率画像を推定している。
【0009】
従来は、色編集といえば、カメラやディスプレイ、プリンタ等それぞれ装置固有の色空間、すなわち、カメラのRGB色空間、プリンタのCMYK色空間、ディスプレイのRGB色空間上で行われてきた。しかし、これら分光色を扱ったカラーマネジメントシステムの普及により、独立色空間としての分光画像を色編集したり、色補正したりといった用途が生じてくる。
【0010】
分光画像を色編集する装置には、例えば、特許文献3に記載の色処理装置がある。図14は、特許文献3に記載の色編集用ディスプレイ例である。1401は分光色を表示する分光色表示枠、1402は色見本、1403はxy色度図表示枠、1404はHCV表示枠である。現在の色見本1402の分光色がグラフとして分光色表示枠1401に表示されている。グラフ上の曲線を、アドビ社製のイラストレーターといった編集装置で任意の形状に直接ユーザが編集をかける。すると、編集された分光色は、xy色度とHCV信号に変換され、Xy色度図表示枠1403およびHCV表示枠1404にそれぞれ表示される。ユーザはXy色度図表示枠1403およびHCV表示枠1404の値を参照して、再度、分光色に編集を加えることになる。
【0011】
一方、分光画像を色補正する装置、例えば、画像入力装置から入力された画像から分光反射率を推定する装置として特許文献1に記載の皮膚の測色方法及び分光反射スペクトルの推定方法、特許文献2に記載の色シュミレーション装置がある。
【0012】
これらの装置では、分光反射率を主成分分析し、31次よりも低次元なm次の基底で表現する。そして、入力画像データから基底係数m次ベクトルをニューラルネットワークで推定する。次に、推定されたm次ベクトルから分光反射率を算出することで、分光反射率を推定している。
【0013】
しかし、分光反射率をある基底で表現するとなると、基底に波長幅の狭いデルタ関数的なものが含まれていなければ、そのような色は推定されえない。すなわち、波長幅の狭いきわめて彩やかな色は推定値として得られないことになる。従って、推定された画像は比較的彩度が低い印象の画像となってしまう。そのため、推定された分光画像をより鮮やかな色に色補正する手法が望まれているが、分光画像を色補正するシステムは存在しない。
【0014】
【特許文献1】
特開平7−174631号公報
【特許文献2】
特開平9−233490号公報
【特許文献3】
特開平7−162694号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の分光画像色編集装置は、31次元という膨大な分光色の曲線を人間が直接形状修正するものであり、どのように修正すれば色がどの程度変化するかは、XYZ信号やL信号、あるいはHCV信号といったガイドがあるにしても、極めてわかりにくく困難な操作である。
【0016】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、分光反射率、分光透過率、分光放射輝度、分光光度といった分光値を編集する色編集装置および色編集方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、分光値を色編集する際に、分光値を人間が扱いやすい色空間に変換し、前記色空間内で色編集を行い、変換後の色空間から適切な分光値を生成するようにしたものである。また、色編集が鮮やかさを向上するものであった場合には、分光値の波長形状を波長幅の狭い形状に変換するようにしたものである。 このようにすることにより、分光値の色編集を簡易に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、色を分光的に表現した分光値を色編集する装置であって、前記分光値を人間が扱いやすい色空間に変換する色空間変換手段と、前記色空間変換手段によって変換された色空間上で前記分光値の色を色編集するための色編集手段と、前記編集された低次元空間の色を新たな分光値に変換する色空間逆変換手段とを具備する色編集装置とするものであり、ユーザが分光値を簡易に編集することができるという作用を有する。
【0019】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の色編集装置において、分光値が分光反射率、分光透過率、分光放射輝度、分光光度のいずれかからもので、各分光値に対して人間がわかりやすい空間で簡易に編集することができるという作用を有する。
【0020】
請求項3に記載の発明は、人間が扱いやすい色空間は、色相、彩度、明度の3成分からなる請求項1記載の色編集装置とするものであり、分光値を人間がわかりやすい空間で簡易に編集することができるという作用を有する。
【0021】
請求項4に記載の発明は、色空間逆変換手段は、編集された色空間の色を実現する分光値のうち、編集される前の分光値に最も近い形状を持つ分光値を新たな分光値として出力する請求項1記載の色編集装置としたものであり、ユーザが分光値を簡易に編集することができるという作用を有する。
【0022】
請求項5に記載の発明は、色空間逆変換手段は、編集された色空間の色を実現する分光値のうち、編集される前の分光値に最も近く、かつ、滑らかな形状を持つ分光値を新たな分光値として出力する請求項1記載の色編集装置としたものであり、ユーザが分光値を簡易に編集することができるという作用を有する。
【0023】
請求項6に記載の発明は、色空間逆変換手段は、編集された色空間の色を実現する分光値のうち、編集される前の分光値と分光的なユークリッド距離が最も小さい分光値を新たな分光値として出力する請求項1記載の色編集装置としたものであり、ユーザが分光値を簡易に編集することができるという作用を有する。
【0024】
請求項7に記載の発明は、色空間逆変換手段は、編集された色空間の色を実現する分光値のうち、編集される前の分光値に連続的な数値からなる重みをかけた分光値を新たな分光値として出力する請求項1記載の色編集装置としたものであり、ユーザが分光値を簡易に編集することができるという作用を有する。
【0025】
請求項8に記載の発明は、色空間逆変換手段は、編集された色空間の色からまずXYZ三刺激値を求め、前記XYZ三刺激値を満たす分光値を新たな分光値として出力する請求項1記載の色編集装置としたものであり、ユーザが分光値を簡易に編集することができるという作用を有する。
【0026】
請求項9に記載の発明は、色空間逆変換手段は、編集された色空間の色からまずXYZ三刺激値を求め、前記XYZ三刺激値から等色関数の一般化逆行列により分光値を求めて、新たな分光値として出力する請求項1記載の色編集装置としたものであり、ユーザが分光値を簡易に編集することができるという作用を有する。
【0027】
請求項10に記載の発明は、色空間逆変換手段は、編集された色空間の色からまずXYZ三刺激値を求め、次に前記XYZ三刺激値から予め用意された分光値の基底への係数を求め、前記基底係数から分光値を算出して、新たな分光値として出力する請求項1記載の色編集装置としたものであり、ユーザが分光値を簡易に編集することができるという作用を有する。
【0028】
請求項11に記載の発明は、色空間逆変換手段は、彩度を高くする編集指示に対して、分光値の波長幅を狭く変化させる請求項1記載の色編集装置としたものであり、ユーザが分光値を簡易に編集することができるという作用を有する。
【0029】
請求項12に記載の発明は、色を分光的に表現した分光値を色編集する装置であって、前記分光値を人間が扱いやすい色空間に変換する色空間変換手段と、前記色空間変換手段によって変換された色空間上で前記分光値の色をユーザが色編集するための色編集手段と、前記編集された低次元空間の色を新たな分光値に変換して複数の解を出力する色空間逆変換手段と、前記色空間逆変換手段によって出力された前記複数の解からユーザが所望の解を1つ選択する分光選択手段とを含む色編集装置としたものであり、各分光値に対して人間がわかりやすい空間で簡易に編集することができるという作用を有する。
【0030】
請求項13に記載の発明は、色編集すべき画像が、色を分光的に表現した分光値を画素値として持つ分光画像であり、前記分光画像を指定された光源下の画像として表示する編集対象画像表示手段を更に含む請求項12記載の色編集装置としたものであり、各分光値に対して人間がわかりやすい空間で簡易に編集することができるという作用を有する。
【0031】
請求項14に記載の発明は、編集対象画像表示手段に表示された分光画像上で色編集する部位を選択する変更色領域指定手段と、選択された色の分光値をグラフとして表示する分光値表示手段とを更に含む請求項13記載の色編集装置としたものであり、各分光値に対して人間がわかりやすい空間で簡易に編集することができるという作用を有する。
【0032】
請求項15に記載の発明は、分光値の対応する色を人間が扱いやすい色空間を少なくとも1つ表示する対応色表示手段を更に含む請求項14記載の色編集装置としたものであり、各分光値に対して人間がわかりやすい空間で簡易に編集することができるという作用を有する。
【0033】
請求項16に記載の発明は、分光値表示手段は、分光値の色純度のグラフを表示し、前記分光値の色純度をユーザが編集するユーザ色純度編集手段を更に含み、色空間逆変換手段は、色編集手段及び前記ユーザ色純度編集手段から出力されるユーザの指示により編集された低次元空間の色を新たな分光値に変換して複数の解を出力する請求項14記載の色編集装置としたものであり、各分光値に対して人間がわかりやすい空間で簡易に編集することができるという作用を有する。
【0034】
請求項17に記載の発明は、色空間逆変換手段は、ユーザがユーザ色純度編集手段によって色純度を編集した場合に、分光値の波長幅を変化させる請求項16記載の色編集装置としたものであり、各分光値に対して人間がわかりやすい空間で簡易に編集することができるという作用を有する。
【0035】
請求項18に記載の発明は、色編集手段とユーザ色純度編集手段とによって編集された色及び分光選択手段によって選択された色は、分光値表示手段、対応色表示手段又は編集対象画像表示手段の少なくとも1つに反映される請求項13ないし17のいずれかに記載の色編集装置としたものであり、各分光値に対して人間がわかりやすい空間で簡易に編集することができるという作用を有する。
【0036】
請求項19に記載の発明は、色を分光的に表現した分光値を色編集する方法であって、前記分光値を人間が扱いやすい色空間に変換し、前記色空間変換によって変換された色空間上で前記分光値の色をユーザが色編集を行い、編集された色空間の色を新たな分光値に変換する色編集方法としたものであり、ユーザが分光値を簡易に編集することができるという作用を有する。
【0037】
請求項20に記載の発明は、分光値は、分光反射率、分光透過率、分光放射輝度、分光光度から成る情報または画像であることを特徴とする請求項19記載の色編集方法としたものであり、各分光値に対して人間がわかりやすい空間で簡易に編集することができるという作用を有する。
【0038】
請求項21に記載の発明は、人間が扱いやすい色空間は、色相、彩度、明度の3成分からなることを特徴とする請求項19記載の色編集方法としたものであり、分光値を人間がわかりやすい空間で簡易に編集することができるという作用を有する。
【0039】
請求項22に記載の発明は、第3のステップを、編集された色空間の色を実現する分光値のうち、編集される前の分光値に最も近く、かつ、滑らかな形状を持つ分光値を新たな分光値として出力することを特徴とする請求項19記載の色編集方法としたものでありユーザが分光値を簡易に編集することができるという作用を有する。
【0040】
請求項23に記載の発明は、第3のステップを、編集された色空間の色を実現する分光値のうち、編集される前の分光値と分光的なユークリッド距離が最も小さい分光値を新たな分光値として出力することを特徴とする請求項19記載の色編集方法としたものでありユーザが分光値を簡易に編集することができるという作用を有する。
【0041】
請求項24に記載の発明は、第3のステップを、編集された色空間の色を実現する分光値のうち、編集される前の分光値に連続的な数値からなる重みをかけた分光値を新たな分光値として出力することを特徴とする請求項19記載の色編集方法としたものでありユーザが分光値を簡易に編集することができるという作用を有する。
【0042】
請求項25に記載の発明は、第3のステップを、編集された色空間の色からまずXYZ三刺激値を求め、前記XYZ三刺激値を満たす分光値を新たな分光値として出力することを特徴とする請求項19記載の色編集方法としたものでありユーザが分光値を簡易に編集することができるという作用を有する。
【0043】
請求項26に記載の発明は、第3のステップを、編集された色空間の色からまずXYZ三刺激値を求め、前記XYZ三刺激値から等色関数の一般化逆行列により分光値を求めて新たな分光値として出力することを特徴とする請求項19記載の色編集方法としたものでありユーザが分光値を簡易に編集することができるという作用を有する。
【0044】
請求項27に記載の発明は、第3のステップを、編集された色空間の色からXYZ三刺激値を求め、前記XYZ三刺激値から予め用意された分光値の基底への係数を求め、前記基底係数から分光値を算出して新たな分光値として出力することを特徴とする請求項19記載の色編集方法としたものでありユーザが分光値を簡易に編集することができるという作用を有する。
【0045】
請求項28に記載の発明は、第3のステップを、彩度を高くする編集指示に対して、分光値の波長幅を狭く変化させるステップを含むことを特徴とする請求項19記載の色編集方法としたものでありユーザが分光値を簡易に編集することができるという作用を有する。
【0046】
請求項29に記載の発明は、分光画像を低次元なHLS空間画像に変換する手段と、前記HLS空間画像から予め決められた閾値以上の彩度を持つ画素を変更色領域として設定する手段と、前記閾値以上の彩度を持つ画素の彩度に予め決められた彩度を加算して彩度変換する手段と、彩度変換された画像を高次元の分光空間に逆変換する手段を有することを特徴とする色補正装置としたものであり、分光画像を簡単に好ましい画像に色補正することができる。
【0047】
請求項30に記載の発明は、予め決められた彩度が、彩度が閾値に近いがその場合は0、閾値より大きいときは大きくすることを特徴とする請求項29に記載の色補正装置としたものであり、分光画像を簡単に好ましい画像に色補正することができる。
【0048】
請求項31に記載の発明は、分光画像において顕著なピークを持つ分光色の画素を変更色領域として設定する手段と、変更色領域として設定されている画素の分光色のピーク幅をさらに狭くして彩度変換する手段を有することを特徴とする色補正装置としたものであり、分光画像を簡単に好ましい画像に色補正することができる。
【0049】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0050】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる分光画像の色編集装置のブロック図であり、図2は本実施の形態1にかかる色編集装置のディスプレイ表示例である。
【0051】
図1において、101は分光画像を入力する分光画像入力部、102は分光画像編集を行うためのユーザインタフェース部、103はユーザインタフェース部102からの指示を受けて色編集を行う色編集部、104は色編集部103によって編集された結果となる色空間座標値や分光画像を表示する表示部である。
【0052】
105は分光画像入力部101から入力された分光画像、106は入力された分光画像105を記憶する分光画像記憶部、107は入力された分光画像105および編集色を反映した分光画像を表示する画像表示部、108は分光画像105においてユーザが色変更したい領域を指定する変更色領域指定部、109は指定された色領域を示す信号である変更色領域、110は分光画像105の変更色領域109における画素値である分光色を示す。
【0053】
111は変更すべき分光色110を色相、輝度、彩度(HLS)の3次元色空間に変換するHLS空間変換部、112はHLS空間変換部111から出力されるHLS空間表現の色であるHLS色、113はユーザがHLS空間表現の色を編集するインタフェースであるHLS色編集指示部、114は指示された色編集情報であるHLS編集指示、115はユーザによるHLS編集指示114に応じて入力されたHLS表現の色112を編集処理するHLS色編集部、116は編集後の色値である編集後HLS色、117はHLS表現の色を表示するHLS表示部、118は編集後HLS色を分光値に変換する分光空間逆変換部、119は分光空間逆変換部118の出力または分光色編集部122の出力値である編集後の分光表現の色値である編集後分光色、120はユーザが入力された分光色110を直接編集するインタフェースである分光色編集指示部である。
【0054】
121は分光色編集指示部120によって指示された分光色の編集信号を示す分光編集指示、122は分光編集指示121に応じて分光色110を編集処理する分光色編集部、123は編集後分光色119をHLS空間表現の色値に変換するHLS空間変換部、124は分光表現の色を表示する分光色表示部、125は分光空間逆変換部118の出力が複数あり分光色表示部124に複数の分光色が表示されている場合にそれらのうちのいずれかをユーザが選択するためのインタフェースである分光色選択部、126は分光色選択部125の選択信号を示す分光色選択指示、127は分光色の各値をユーザが直接操作して指示を出力する分光色直接編集指示部、128は分光直接編集指示、129はユーザによる分光色の直接編集指示を反映させる分光色直接編集部、130は照明指定部、131は照明指定部130によって指定された指定照明である。
【0055】
図2において、201は入力された分光画像、202は分光画像上で色編集を行いたい領域あるいは画素を指示する変更色領域指示カーソルであり、変更色領域指示カーソル202の指示により変更色領域指定部108から色編集を行いたい領域あるいは画素を指示する信号が発せられる。203はユーザによって指示された変更色領域、204はユーザによって指示された画素の分光色を表示する分光色表示枠である。205は分光色を直接編集するための分光色直接編集カーソルであり、本カーソル205の指示により分光色直接編集指示部127から分光色の各値の指示信号が発せられる。206はユーザが指示した画素の分光色である。
【0056】
207は分光色206の色純度をユーザが編集してより鮮やかな分光形状に変化したい場合に用いる色純度編集手段としての分光純度指示枠であり、本指示枠207で+や−方向にバーを移動させることで、分光色編集指示部120からその移動量を反映した信号が発せられる。208は編集後分光色119が複数ある場合にそれらを全て表示する分光選択表示枠、209はHLS表示枠、210はユーザが指示した画素のHLS色である。211はHLS空間上でユーザが色編集を行うためのHLS色編集指示枠であり、明度、彩度、色相それぞれのバー213〜215を変化させることで、HLS色編集指示部113から変化量を反映した信号が発せられる。
【0057】
ここで、編集対象画像表示手段は分光画像201を表示する画面の領域に相当し、変更色領域指定手段は変更色領域指示カーソル202に相当し、分光値表示手段は分光色表示枠204及び分光純度指示枠207に相当し、分光選択手段は分光選択表示枠208に相当し、対応色表示手段はHLS表示枠209及びHLS色編集指示枠211に相当する。
【0058】
本実施の形態では、人間が扱いやすい色空間の例として、HLS(色相、明度、彩度)空間を使用した場合について説明する。したがって、図2において、入力された分光値の対応するHLS色を表示する対応色表示手段として、HLS表示枠209を設置し、ユーザの色編集手段としてHLS色編集指示枠211を設置する。
【0059】
つぎに、図1の色編集装置の動作を説明する。まず、色編集を行うべき分光画像105が分光画像入力部101から入力され、分光画像記憶部106に記憶される。本実施の形態では、分光画像として分光反射率を扱うが、その他の分光放射輝度、分光光度、分光透過率についても同様の方法が適用できる。
【0060】
分光画像記憶部106に記憶された分光反射率は、画像表示部107で照明指定部130によって指示された照明の分光分布をかけて分光放射輝度に変換され、更にディスプレイの色特性を加味した処理を行った後、図2の分光画像201としてディスプレイに表示される。
【0061】
ユーザは変更色領域指定部108によって分光画像105中でどの領域の色を変更したいかを指示する。具体的には図2の変更色領域指示カーソル202で分光画像201をドラッグすると、該当する領域あるいは画素が変更色領域203として読み込まれる。領域を指定した場合には、領域内の代表的な色と思われる画素もユーザは指示しておく。
【0062】
分光色110は、指定された画素、あるいは指定された領域内の画素において例えば可視域380nmから780nmの範囲を10nm毎にサンプリングした31次元のベクトル値であり、分光色編集部122に入力される。そして、指定された画素、あるいは指定された領域内の代表画素の分光色が、分光色表示部124を介して、図2の分光色表示枠204の分光色206としてディスプレイに表示される。
【0063】
分光色110はさらにHLS空間変換部111にも入力される。HLS空間変換部111では、分光色をより低次元な色空間であるHLS空間に変換し、HLS色112を出力する。出力されたHLS色112はHLS色編集部115、HLS表示部117を介して、図2のHLS表示枠209におけるHLS色210としてディスプレイに表示される。
【0064】
HLSとは色相(H)、明度(L)、彩度(S)を表す座標系であり、HLSにもさまざまな色空間が考えられるが、ここでは、L均等色空間における色相、彩度、明度を用いることにする。分光反射率からHLSへの変換式を(数1)に示す。これらによりまずXYZ三刺激値を求める。次に、XYZ三刺激値からLを求める。
【0065】
【数1】
Figure 2004005566
【0066】
(数1)において、r(λ)は分光反射率に指定照明131の分光色をかけて得られる分光放射輝度、S(λ)はD65照明の分光分布、x(λ)、y(λ)、z(λ)はCIEで規定されている2度視野等色関数、(X、Y、Z)は分光放射輝度から計算される三刺激値である。また、(L、H、S)は求めるべきHLS値、(L、a、b)は(L、H、S)を求めるために用いるCIE L空間における色、(Xn、Yn、Zn)はメディアの参照白すなわち照明のXYZ三刺激値である。
【0067】
以上の処理により、まず変更すべき色が図2のディスプレイ上で、分光色とHLS色の2種類の色空間で表示される。
【0068】
次に、表示された現在の分光色を編集する場合について説明する。図2の分光色表示枠204において分光色直接編集カーソル205を用いて波形編集することで、ユーザが380nmから780nmの多次元情報を直接編集する。
【0069】
分光色直接編集カーソル205による編集は、図1において分光色直接編集指示部127からの信号である分光直接編集指示128として出力され、分光色直接編集部129に入力される。分光色直接編集部129で、現在の分光色110に編集指示通りの処理が施され編集後分光色119として出力される。
【0070】
そして、分光色表示部124により編集後分光色119が現在の分光色110に代わってディスプレイの分光色表示枠204に表示されることになる。また、編集後分光色119はHLS空間変換部123でHLS色空間に変換され、HLS表示部117を介して、ディスプレイのHLS表示枠209に表示されることになる。
【0071】
変更色を領域として指示した場合には、代表色の編集を領域内の他の画素の分光色にも同様にして作用させるようにする。このようにして、分光画像201の変更領域内の色も編集後色に書き換わる。
【0072】
このようにユーザが多次元情報を直接編集する方法は、人間にとって非常にわかりにくく困難である。そこで、本発明においては、人間が色の操作をしやすい色空間で分光色の編集を可能にする。その詳細な編集方法について説明する。
【0073】
図2のHLS表示枠209には現在のHLS色210が表示されている。ここでHLS色をマウスでドラッグして好みのHLS座標値に持っていく。あるいはHLS色編集指示枠211で、HLSの各軸(明度、彩度、色相)がそれぞれバーとなっているので、例えば、より鮮やかにしたい場合には、彩度のバーを+方向へ移動させる。変更色を領域として指示した場合には、代表色をこのように編集すると、その編集内容が領域内の他の画素のHLS値にも同様に作用されることになる。
【0074】
以上の動作を図1のブロック図で実現する方法を説明する。図1において、HLS色編集指示部113からユーザによるHLS空間での編集情報がHLS編集指示114としてHLS色編集部115に出力される。HLS色編集部115では実際に色が変更され、HLS表示部117を介して分光画像201とHLS表示枠209の表示が書き換わる。それと同時に、編集後HLS色116は分光空間逆変換部118に入力され、分光色に逆変換されて、ディスプレイ上の分光色表示枠204内の分光色206が書き換わる。
【0075】
このとき、編集後HLS色116は3次元情報であるのに対し、分光色は31次元であるため、分光空間逆変換部118の動作は一意には決まらない不良設定問題となる。そこで、分光空間逆変換部118は算出した複数の解をディスプレイ上の分光選択表示枠208に表示する。ユーザは表示された複数の分光色のうち所望のものを選択すると、それが編集後分光色119となり、分光色表示枠204に表示される。
【0076】
以上の動作により、ユーザは3次元という人間の認識しやすい空間で、分光画像の色を編集することができる。ただし、HLSの値は指定した照明によって変わるため、ユーザは照明選択枠212でいくつかの照明下での色を確認しながら編集処理を行う。
【0077】
ユーザの色編集工程としては、画像の色をいくつかの照明下のHLS空間で編集しておき、分光的に細かい調整を分光色直接編集カーソル205で行うようにするとよい。
【0078】
次に、本発明の特徴となる分光空間逆変換部118の動作を詳細に説明する。分光空間逆変換のアルゴリズムは複数存在する。これらすべてをシステムに組み込んでおいて、各アルゴリズムの出力結果を分光選択表示枠208に出力し、ユーザが選択してもよいし、あらかじめいずれか1種類のアルゴリズムが動作するようにしておいてもよい。
【0079】
第1の逆変換方法は、編集後HLS色116から得られる分光色が、編集前の分光色の分布に最も近いものを選択する方法である。編集前の分光色との距離の近さを拘束条件として、(数2)を最小化する分光色を選択すればよい。
【0080】
【数2】
Figure 2004005566
【0081】
ここで、sb(λ)は編集前分光色、sa(λ)は編集後分光色であり、(Ha、La、Sa)はsa(λ)から算出されるHLS値、(Htarget、Vtarget、Ctarget)はユーザによって指示された編集後HLS値である。αはスカラー係数であり予め決めておく。
【0082】
あるいは、(数2)に更に、求めるべき分光色の形状は滑らかであるという拘束条件を加えてもよい。すなわち、sa(λ)の2次差分が0に近いという条件を加味する。このとき、スペクトルの2次差分は(数3)となる。
【0083】
【数3】
Figure 2004005566
【0084】
(数3)においてΔsa(λi)は波長Iにおけるスペクトルsa(λi)の2次差分値である。(数3)の二乗和は(数4)となり、これはスペクトルの滑らかさを表す。
【0085】
【数4】
Figure 2004005566
【0086】
(数4)を(数2)に加味すると、(数5)が得られる。この(数5)が最小となるsa(λ)を求めればよい。(数5)のα、βは各条件の重要性を反映した係数である。
【0087】
【数5】
Figure 2004005566
【0088】
これらの式を最小化するsa(λ)を計算するには、例えばシンプレックス法など既存の最適化手法で求める。この場合、係数α、βは予め決定しておく。あるいはαおよびβを未定係数としてラグランジェの未定係数法として解く。
【0089】
本方法による計算手順を図3に示す。図3は(数2)を最適化手法により最小化するsa(λ)を求める場合を例にとって説明するものである。手順301で編集前分光色と編集後HLS色が入力される。手順302で求めるべき編集後分光色sa(λ)の初期値を設定する。手順303で編集後分光色sa(λ)から(数1)により(Ha、La、Sa)を求める。手順304で(数2)の関数値を求める。手順305で、編集後分光色sa(λ)の値を変動させる。変動方法は、既存の各種最適化手法によって異なる。手順306で収束されたと判断されるまで、以上の手順を繰り返す。収束判断も既存の各種最適化手法によって異なる。収束していればそのときの編集後分光色sa(λ)を解として出力する。
【0090】
以上のように、分光空間逆変換部118は編集される前の分光値と分光的なユークリッド距離が最も小さい分光値を新たな分光値として出力することにより逆変換を行う。
【0091】
第2の逆変換方法は、第1の逆変換方法をより高速化したものである。第1の逆変換方法では、31次元の分光ベクトルの各値を変数として、数式を最小化する値を求めていた。しかし、最適化手法で求めるには、変数の数が多いほど収束までに時間がかかる。また、各変数を独立に変化させるため、スペクトル形状が不自然なものとなる可能性もある。
【0092】
そこで、第2の方法では、図4に示すようにスペクトルをいくつかの波長領域に分割し、領域毎に変化係数を設定する。図4は4つの領域に分割した場合である。そして、図5に示すように、変化係数が滑らかにつながるように、各領域の両端で変化係数値を線形補間して、変化関数を求める。得られた変化関数を編集前分光色sb(λ)の各波長値に掛け合わせて、求めるべき編集後分光色sa(λ)の候補とする。この方法によれば、最適化する変数は、変化係数の数、すなわち図4の場合は4つで済むことになり、更に、変化係数は連続的になるように変化関数を求めて分光色にかけるため、元の分光色の形状をなるべく保存した不自然さのない分光色を算出することができる。最小化する式は(数6)となる。
【0093】
【数6】
Figure 2004005566
【0094】
(数6)には、(数4)、(数5)に示したような拘束条件を加えてもよい。
【0095】
本手法による計算手順を図6に示す。手順601で編集前分光色sb(λ)と編集後HLS色(Htarget,Ltarget,Starget)が入力される。手順602で変化係数Wiの初期値を設定する。手順603で変化係数Wiから変化関数Weight(λ)を算出する。手順604で、変化関数Weight(λ)と編集前分光色sb(λ)から(数7)により編集後分光色の候補となるCandidate(λ)を求める。
【0096】
【数7】
Figure 2004005566
【0097】
手順605で、Candidate(λ)をHLS色空間に変換し、(Ha、La、Sa)とする。手順606で、(数6)の関数値を求める。手順607で、変化係数の値を変動させる。変動方法は、既存の各種最適化手法によって異なる。手順608で収束されたと判断されるまで、以上の手順を繰り返す。収束判断も既存の各種最適化手法によって異なる。収束していればそのときのCandidate(λ)を解sa(λ)として出力する。
【0098】
つぎに、第3の逆変換方法について説明する。本方法では、編集後HLS色(Htarget、Vtarget、Ctarget)からまずXYZ三刺激値(Xtarget、Ytarget、Ztarget)を求め、これを満足する分光色を決定する。XYZ三刺激値と分光色は(数8)に示す関係がある。
【0099】
【数8】
Figure 2004005566
【0100】
(数8)においてx(λ)、y(λ)、z(λ)はCIEが規定する等色関数、S(λ)は標準光D65の分光色、r(λ)は被写体の分光色値である。(数8)を離散的に表現すれば(数9)となる。
【0101】
【数9】
Figure 2004005566
【0102】
(数9)において(Xtarget、Ytarget、Ztarget)を満たすr(λ)を求めればよい。
【0103】
(数9)を解く場合、既知が(Xtarget、Ytarget、Ztarget)の3次元であるのに対し、求めるべき分光色は31次元であり、既知数よりも未知数の方が多い不良設定問題である。このような不良設定問題を解くにはいくつかの方法がある。
【0104】
第1は(数10)で解く方法である。
【0105】
【数10】
Figure 2004005566
【0106】
ここで、+記号はムーアペンローズの一般化逆行列である。一般化逆行列とは非正方行列に対し、近似的に逆行列を与える。複数存在する解の候補のうち、ノルム最小という拘束条件を満たす解が得られることに相当する。
【0107】
第2は求めるべきr(λ)を既知数と同次元すなわち3つの基底関数で表現しておき、その基底関数への係数を求める方法である。この方法であれば、既知数と未知数の次元数が同次元のため、解が一意に決まる。
【0108】
次に、その手順について、図7を用いて説明する。手順701で、(数1)の逆変換により編集後HLS色(Htarget、Vtarget、Ctarget)からXYZ三刺激値(Xtarget、Ytarget、Ztarget)を求める。手順702で分光色を表現するのに適切な基底関数を3つ予め設定する。基底関数の決定は、例えば、自然界に存在するさまざまな物体の分光色データベースを主成分分析し、上位3位のベクトルを基底関数とする方法が一般的である。これらの基底関数をbase1(λ)、base2(λ)、base3(λ)とおく。基底関数により(数9)は(数11)に書き換えることができる。
【0109】
【数11】
Figure 2004005566
【0110】
手順703で、(数11)を解く。(数11)を解くには(数12)とすればよい。(数12)により3次元の基底係数ベクトル(b1、b2、b3)を求める。
【0111】
【数12】
Figure 2004005566
【0112】
ここで、−1は通常の逆行列を意味する。
【0113】
手順704で(数13)により基底係数を分光色r(λ)に変換する。得られた分光色が(Xtarget、Ytarget、Ztarget)を満たす、求めるべき編集後分光色である。
【0114】
【数13】
Figure 2004005566
【0115】
次に、本発明の第2の特徴となる分光色を波長幅の狭い分光形状に変化させることにより、色の鮮やかさを高める手法について説明する。
【0116】
図2の分光純度指示枠207でユーザがバーを鮮やかな方向に指示すると、分光色のピーク部の波長幅が狭くなり、色の鮮やかさを向上させることができる。本動作は図1のブロック図では次のように実現される。分光純度指示枠207におけるユーザの指示量は、分光色編集指示部120から分光編集指示121として出力される。分光色編集部122では分光編集指示信号121を受けて、指示量に応じて分光色のピークの波長幅を狭く変化させる。変化後の分光色は編集後分光色119として分光色表示部124を介しディスプレイ上の分光色表示枠204の分光色206として表示される。
【0117】
それと同時に、編集後分光色119はHLS空間変換部123に入力されHLS空間に変換される。得られたHLSの値がHLS表示部117を介しディスプレイ上のHLS表示枠209に表示される。
【0118】
つぎに、分光色編集部122の動作の詳細を説明する。彩度の高い色は、分光色の形状が比較的波長幅が狭い。これを純度が高いという。従って、ある分光色の彩度を上げたいときに、図8に示すように、分光色のピーク804を検出し、そのピークの波長幅を狭める処理を行えばよい。波長幅は波長幅定義位置803で定義される。
【0119】
処理の手順を図9に示す。手順901で分光色のピーク804を検出する。検出方法はいくつか存在するが、例えば、分光色の2次差分値を順次求め、0に近い値を持つ極大点のうち、もっとも大きい分光値を持つ位置をピークとする。手順902で波長幅を定義する波長幅定義位置803を求める。波長幅定義位置803はλ1とλ2とからなる。これらはピークを囲む2つの極小点位置を求めればよい。
【0120】
手順903で波長幅定義位置をλ1、λ2からΔλだけピーク中心に移動させ、それを新波長幅定義位置804とする。Δλの値は、ユーザの分光純度指示枠207での指示量に応じて異なる。鮮やかさを+方向に上げるほどΔλの値を大きくすればよい。この新波長幅定義位置804をそれぞれλ1new、λ2newと呼ぶことにする。
【0121】
手順904で、λ1における分光値r1とλ1newにおける分光値r2を求め、その比であるr1/r2により分光値を変化させた割合値ratio1を算出する。λ2とλ2newについても同様にして変化割合値ratio2を求める。
【0122】
手順905で現在の分光色のλ1newからλpeakまでの分光値の値に、λ1newでratio1、λpeakで1となるように線形に割り振られた重みを掛け合わせることで、分光値を変換する。λpeakからλ2newの分光値についても同様にratio2を用いて分光値を変換する。残ったλ1からλ1newの間はλ1における分光値に変換する。同様にして、λ2からλ2newの間はλ2における分光値に変換する。残った波長は、元の分光色の分光値をそのまま変化させない。
【0123】
以上の手順によって現在の分光色の波長幅を狭めた新しい分光色が求められる。
【0124】
ただし、本処理では、色の純度は上がるものの、明るさが減少する。従って、明るさは別途ユーザが明度変化で指定してもよいし、あるいは、手順905においてλpeakでの重みが1以上となる値を割り振るようにして自動的に明るさを上げるようにしてもよい。
【0125】
上記方法以外にも、ピーク幅の狭い分光色に変換するために、まず、編集前分光色をスプライン曲線で近似しておき、その制御点を制御する方法がある。
【0126】
以上の実施の形態の説明では、求めるべき分光色を分光反射率としているが、分光放射輝度や分光光度、分光透過率についても同様の方法で編集することができる。
【0127】
図1における色編集装置の動作をCDROMに記憶し、CDROMに記憶してあるプログラムをパソコン上のRAMにダウンロードし、パソコン上のCPUに色編集処理を行わせることができる。
【0128】
以上のように、本実施の形態によれば、分光色を編集する際に、分光色を予め人間が編集しやすいより低次元の色空間に変換し、人間が扱いやすい色空間で編集を行い、編集後の色空間から適切な分光色を生成することにより、分光色の編集を簡易に行うことができる。
【0129】
(実施の形態2)
実施の形態1では、分光色を元の次元より低次元の人間が扱いやすい色空間であるHLS色空間に変換して色編集を行う装置を開示した。実施の形態2では、人間が理解しやすい色空間としてHLS空間の代わりにL空間を用いた場合を説明する。
【0130】
図10は、本発明の実施の形態2にかかる分光画像の色編集装置のブロック図であり、図11は本実施の形態2にかかる色編集装置のディスプレイ表示例である。
【0131】
図10において、1001は分光画像を入力する分光画像入力部、1002は分光画像編集を行うためのユーザインタフェース部、1003はユーザインタフェース部1002からの指示を受けて色編集を行う色編集部、1004は色編集部1003によって編集された結果となる色空間座標値や分光画像を表示する表示部、1005は分光画像入力部1001から入力された分光画像、1006は入力された分光画像を記憶する分光画像記憶部、1007は入力された分光画像1005および編集色を反映した分光画像を表示する画像表示部、1008は分光画像1005においてユーザが色変更したい領域を支持する変更色領域指定部、1009は指定された色領域を示す信号である変更色領域、1010は分光画像1005の変更色領域1009における画素値である分光色を示す。
【0132】
1011は変更すべき分光色1010をLの3次元色空間に変換するL空間変換部、1012はL空間変換部1011から出力されるL空間表現の色であるL色、1013はユーザがL空間表現の色を編集するインタフェースであるL色編集指示部、1014は指示された色編集情報であるL編集指示、1015はユーザによるL編集指示1014に応じて入力されたL表現のL色1012を編集処理するL色編集部を示す。
【0133】
1016は編集後の色値である編集後L色、1017はL表現の色を表示するL表示部、1018は編集後L色を分光値に変換する分光空間逆変換部、1019は分光空間逆変換部1018の出力かあるいは分光色編集部1022の出力値である編集後の分光表現の色値である編集後分光色、1020はユーザが入力された分光色1010を直接編集するインタフェースである分光色編集指示部を示す。
【0134】
1021は分光色編集指示部1020によって指示された分光色の編集信号を示す分光編集指示、1022は分光編集指示1021に応じて分光色1010を編集処理する分光色編集部、1023は編集後分光色をL空間表現の色値に変換するL空間変換部、1023は分光表現の色を表示する分光色表示部、1025は分光空間逆変換部1018の出力が複数あり分光色表示部1024に複数の分光色が表示されている場合にそれらのうちのいずれかをユーザが選択するためのインタフェースである分光色選択部を示す。
【0135】
1026は分光色選択部1025の選択信号を示す分光色選択指示、1027は分光色の各値をユーザが直接操作して指示を出力する分光色直接編集指示部、1028は分光直接編集指示、1029はユーザによる分光色の直接編集指示を反映させる分光色直接編集部、1030は照明指定部、1031は照明指定部1030によって指定された指定照明である。
【0136】
図11において、1101は入力された分光画像、1102は分光画像上で色編集を行いたい領域あるいは画素を指示する変更色領域指示カーソルであり、本カーソルの指示により変更色領域指定部108から信号が発せられる。1103はユーザによって指示された変更色領域、1104はユーザによって指示された画素の分光色を表示する分光色表示枠である。1105は分光色を直接編集するための分光色直接編集カーソルであり、本カーソルの指示により分光色直接編集指示部1117から信号が発せられる。
【0137】
1106はユーザが指示した画素の分光色である。1107は分光色1106をより鮮やかな分光形状に変化したい場合に用いる分光純度指示枠であり、本指示枠で+やー方向にバー1114を移動させることで、分光色編集指示部からその移動量を反映した信号が発せられる。1108は編集後分光色119が複数ある場合にそれらを全て表示する分光選択表示枠、1109はL表示枠、1110はユーザが指示した画素のL色である。1111はL空間上でユーザが色編集を行うためのL色編集指示枠であり、それぞれのバー1113を変化させることで、L色編集指示部1013から変化量を反映した信号が発せられる。
【0138】
なお、第2の実施の形態では、編集対象画像表示手段は、分光画像1101を表示する画面の領域に相当し、変更色領域指定手段は、変更色領域指示カーソル1102に相当し、分光値表示手段は、分光色表示枠1104及び分光純度指示枠1107に相当し、分光選択手段は、分光選択表示枠1108に相当し、対応色表示手段は、L表示枠1109及びL色編集指示枠1111に相当する。
【0139】
図10の色編集装置の動作を説明する。まず、色編集を行うべき分光画像1005が分光画像入力部1001から入力され、分光画像記憶部1006に記憶される。本実施の形態では、分光画像として分光反射率を扱うが、その他の分光放射輝度、分光光度、分光透過率についても同様の方法が適用できる。
【0140】
分光画像記憶部1006に記憶された分光反射率は、画像表示部1007で照明指定部1030によって指示された照明の分光分布をかけて分光放射輝度に変換され、更にディスプレイの色特性を加味した処理を行った後、図11の分光画像1101としてディスプレイに表示される。
【0141】
ユーザは変更色領域指定部1008によって分光画像1005中でどの領域の色を変更したいかを指示する。具体的には図11の変更色領域指示カーソル1102で分光画像1101をドラッグすると、該当する領域あるいは画素が変更色領域1103として読み込まれる。領域を指定した場合には、領域内の代表的な色と思われる画素もユーザは指示しておく。
【0142】
分光色1010は指定された画素、あるいは指定された領域内の画素は380nmから780nmの分光反射率である。分光色1010が分光色編集部1022に入力される。そして、指定された画素、あるいは指定された領域内の代表画素の分光色が、分光色表示部1024を介して、図11の分光色表示枠1104の分光色1106としてディスプレイに表示される。
【0143】
また、分光色1010はL空間変換部1011にも入力される。分光色は例えば可視域380nmから780nmの範囲を10nm毎にサンプリングした31次元のベクトル値である。
【0144】
空間変換部1011では、分光色をL空間というより低次元な色空間に変換し、L色1012を出力する。出力されたL色はL色編集部1015、L表示部1017を介して、図11のL表示枠1109におけるL色1110としてディスプレイに表示される。
【0145】
分光反射率からLへの変換式を(数1)に示す。これらによりまずXYZ三刺激値を求める。次に、XYZ三刺激値からLを求める。(Xn、Yn、Zn)は参照白すなわち照明のXYZ三刺激値である。
【0146】
ここで、(数1)においてr(λ)は分光反射率に指定照明131の分光色をかけて得られる分光放射輝度である。 以上の処理により、まず変更すべき色が図11のディスプレイ上で、分光色とL色の2種類の色空間で表示される。
【0147】
次に、表示された現在の分光色を編集する場合について説明する。図11の分光色表示枠1104において分光色直接編集カーソル1105を用いて波形編集することで、ユーザが380nmから780nmの多次元情報を直接編集する方法が1つである。
【0148】
図10のブロック図では、分光色直接編集カーソル1105による編集は分光色直接編集指示部1027からの信号である分光直接編集指示1028として出力され、分光色直接編集部1029に入力される。分光色直接編集部1029で、現在の分光色1010に編集指示通りの処理が施され編集後分光色1019として出力される。
【0149】
そして、分光色表示部1024により編集後分光色1019が現在の分光色1010に代わってディスプレイの分光色表示枠1104に表示されることになる。また、編集後分光色1019はL空間変換部1023でL色空間に変換され、L表示部1017を介して、ディスプレイのL表示枠1109に表示されることになる。
【0150】
変更色を領域として指示した場合には、代表色の編集を領域内の他の画素の分光色にも同様にして作用させるようにする。このようにして、分光画像1101の変更領域内の色も編集後色に書き換わる。
【0151】
しかし、このようにユーザが多次元情報を直接編集する方法は、人間にとって非常にわかりにくく困難である。本発明の特徴は、人間が色の操作をしやすい色空間で分光色の編集を可能にしたところにある。その詳細な編集方法について説明する。
【0152】
図11のL表示枠1109には、現在のL色1110が表示されている。ここでL色をマウスでドラッグして好みのL座標値に持っていく方法が1つである。あるいはL色編集指示枠1111で、Lの各軸のバーを動かし編集する。変更色を領域として指示した場合には、代表色をこのように編集すると、その編集内容が領域内の他の画素のL値にも同様に作用されることになる。
【0153】
以上の動作を図10のブロック図で実現する方法を説明する。図10において、L色編集指示部1013からユーザによるL空間での編集情報がL編集指示1014として出力される。L色編集部1015で実際に色が変更され、L表示部1017を介して分光画像1101とL表示枠1109の表示が書き換わる。
【0154】
それと同時に、編集後L色1016は分光空間逆変換部1018に入力され、分光色に逆変換されて、ディスプレイ上の分光色表示枠1104内の分光色が書き換わる。
【0155】
このとき、編集後LHLS色1016は3次元情報であるのに対し、分光色は31次元であるため、分光空間逆変換部の動作は一意には決まらない不良設定問題となる。そこで、分光空間逆変換部1018は算出した複数の解をディスプレイ上の分光選択表示枠1108に表示する。ユーザは表示された複数の分光色のうち所望のものを選択すると、それが編集後分光色1019となり、分光色表示枠1104に表示される。
【0156】
以上の動作により、ユーザは3次元という人間の認識しやすい空間で、分光画像の色を編集することができる。ただし、Lの値は指定した照明によって変わるため、ユーザは照明選択枠1112でいくつかの照明下での色を確認しながら編集処理を行う。
【0157】
ユーザの色編集工程としては、画像の色をいくつかの照明下のL空間で編集しておき、分光的に細かい調整を分光色直接編集カーソル1105で行うようにするとよい。
【0158】
次に、分光空間逆変換部1018の動作の詳細を説明する。実施の形態1で開示した逆変換アルゴリズムにおいてHLSをL値に読み替えれば同様の動作により逆変換を実現できる。
【0159】
分光色を波長幅の狭い分光形状に変化させて色の鮮やかさを高めるためには、分光純度指示枠1107を実施の形態1における分光純度指示枠107の動作と全く同様に動作させればよい。
【0160】
以上の実施の形態の説明では、求めるべき分光色を分光反射率としているが、分光放射輝度や分光光度、分光透過率についても類似の方法で編集することができる。
【0161】
本実施の形態2においても図10における色編集装置の動作をCDROMに記憶し、CDROMに記憶してあるプログラムをパソコン上のRAMにダウンロードし、パソコン上のCPUに色編集処理を行わせることができる。
【0162】
以上のように、本実施の形態によれば、分光色を編集する際に、分光色を予め人間が編集しやすいより低次元の色空間に変換し、人間は低次元色空間内で編集を行い、編集後の色空間から適切な分光色を生成することにより、分光色の編集を簡易に行うことができる。
【0163】
(実施の形態3)
実施の形態3では、画像入力装置から推定して得られた分光画像に対し、好ましい色補正を施してから出力する色補正装置を説明する。
【0164】
図12は、実施の形態3にかかる分光画像の色補正装置のブロック図である。
【0165】
図12において、1201は画像入力装置であり、デジタルスチルカメラ、デジタルムービーやマルチスペクトルカメラ、ハイパースペクトルカメラなどに相当する。1202は色補正装置、1203は入力画像、1204は入力画像から分光画像を推定する分光画像推定部、1205は推定された分光画像、1206は分光画像の各画素値をHLS空間に変換するHLS空間変換部、1207はHLS画像、1208はHLS画像において彩度が予め決められた閾値よりも高い領域を変更すべき色として設定する変更色領域設定部、1209は変更色領域、1210はHLS画像の変更色領域1209において彩度の値を高くする色編集を行うHLS色編集部、1211は処理後HLS画像、1212は処理後HLS画像の各画素を元の分光空間に逆変換する分光空間逆変換部、1213は得られた処理後分光画像、1214は処理後分光画像1213を出力あるいは表示する画像出力装置でありディスプレイやプリンタなどに相当する。
【0166】
つぎに、動作を説明する。画像入力装置1201から入力画像1203が分光画像推定部1204に入力される。分光画像推定部1204では、入力画像1203から分光画像1205を推定する。HLS空間変換部1206は分光画像1205の各画素を(数1)によってより低次元なHLS空間に変換して、HLS画像1207を算出する。
【0167】
変更色領域設定部1208はHLS画像1207において、予め決められた閾値Cthre以上の彩度(C)を持つ画素を変更色領域1209として設定し出力する。
【0168】
HLS色編集部1210は変更色領域1209として設定されている画素の彩度に対し、彩度を予め決められた量ΔCを加算する。このとき、ΔCの値は、画素の彩度がCthreに近いときは0にし、Cthreより大きいほど大きくすることで、より自然な彩度変換を行うことができる。
【0169】
分光空間逆変換部1212は、HLS色編集部1210から出力された処理後HLS画像1211をより高次元の分光空間に逆変換し、得られた画像を処理後分光画像1213として出力し、外部の画像出力装置1214で表示、出力を行う。分光空間逆変換部1212の動作は、実施の形態1で説明した分光空間逆変換部1018の動作と同様である。
【0170】
つぎに、分光画像推定部1204の詳細な動作について説明する。入力画像をRGBとすると、RGB信号と分光反射率には(数14)の関係が成り立つ。
【0171】
【数14】
Figure 2004005566
【0172】
(数14)において、(R’,G’,B’)は実際のカメラ信号(R,G,B)から非線形性を排除したRGB信号、S(λ)は照明の分光分布、C(λ) (i=R,G,B)はカメラの各フィルタの分光感度、r(λ)は求めるべき分光反射率である。
【0173】
分光反射率を予め設定された3つの基底関数O(λ) (i=1,2,3)で表すと、(数14)は(数15)と書け、分光反射率を求める問題は基底係数(a,b,c)を求める問題となる。
【0174】
【数15】
Figure 2004005566
【0175】
基底関数は通常、自然界に存在するさまざまな物体の分光反射率を主成分分析し、その上位3位の表現ベクトルを使用する。(数15)を離散的な表現に書き直せば、(数16)となるため、(R’,G’,B’)から(a,b,c)を行列Bの逆行列で求めることがでる。ここで行列Bは分光感度、照明分光色と基底関数から成る行列まとめたものである。
【0176】
【数16】
Figure 2004005566
【0177】
得られた基底係数から(数17)で分光反射率を求めることができる。
【0178】
【数17】
Figure 2004005566
【0179】
以上の処理を入力画像の各画素に対して行うことにより分光画像1205を推定することができる。
【0180】
本実施の形態3においても図12における分光画像推定部1204および色補正装置1202の動作をCDROMに記憶し、CDROMに記憶してあるプログラムをパソコン上のRAMにダウンロードし、パソコン上のCPUに色編集処理を行わせることができる。あるいは、分光画像推定部1204および色補正装置1202の動作を画像入力装置か画像出力装置内に内蔵させて処理を行っても良い。
【0181】
以上のように、本実施の形態によれば、分光画像をより鮮やかに色補正する際に、分光画像をまず低次元の色空間に変換して、低次元色空間上で彩度を色補正してから、分光画像に逆変換することにより、簡単に分光画像を好ましい画像に色補正することができる。
【0182】
(実施の形態4)
実施の形態4は、実施の形態3と同様に、画像入力装置から推定して得られた分光画像に対し、好ましい色補正を施してから出力する色補正装置を開示する。図13は、実施の形態4にかかる分光画像の色補正装置のブロック図である。
【0183】
図13において、1301は画像入力装置であり、デジタルスチルカメラ、デジタルムービーやマルチスペクトルカメラ、ハイパースペクトルカメラなどに相当する。1302は色補正装置、1303は入力画像、1304は入力画像から分光画像を推定する分光画像推定部、1305は推定された分光画像、1306は分光画像の各画素値をHLS空間に変換する変更色領域設定部、1307は変更色領域、1308は分光画像の変更色領域1307において彩度の値を高くする分光色編集を行う分光色編集部、1309は処理後分光画像、1310は処理後分光画像1309を出力あるいは表示する画像出力装置でありディスプレイやプリンタなどに相当する。
【0184】
つぎに、動作を説明する。画像入力装置1301から入力画像1303が色補正装置1302内の分光画像推定部1304に入力される。分光画像推定部1304では、入力画像1303から分光画像1305を推定する。その詳細な動作は実施の形態3で説明した図12における分光画像推定部1204と同様である。
【0185】
変更色領域設定部1306は分光画像1305において、顕著なピークを持つ分光色の画素を変更色領域1307として設定し出力する。顕著なピークを持つ分光色は、分光色の2次差分値を算出し、2次差分値から極大、極小点を求める。もっとも、分光反射率の大きい極大点を求め、それらを囲む2つの極小点の幅が予め設定した閾値内であれば、顕著なピークを持つと判断する。
【0186】
分光色編集部1308は変更色領域1307として設定されている画素の分光色をよりピーク幅の狭く純度の高い色に彩度変換する。その詳細な動作は実施の形態1で説明した図1の分光色編集部122と同様である。得られた画像を処理後分光画像1309として出力し、外部の画像出力装置1310で表示、出力を行う。
【0187】
本実施の形態4においても図13における分光画像推定部1304および色補正装置1302の動作をCDROMに記憶し、CDROMに記憶してあるプログラムをパソコン上のRAMにダウンロードし、パソコン上のCPUに色編集処理を行わせることができる。あるいは、分光画像推定部1304および色補正装置1302の動作を画像入力装置か画像出力装置内に内蔵させて処理を行っても良い。
【0188】
以上のように、本実施の形態によれば、分光画像をより鮮やかに色補正する際に、分光色の形状を波長幅の狭い形状に変化させることで、簡単に分光画像を好ましい画像に色補正することができる。
【0189】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、分光色を編集する際に、分光色を予め人間が編集しやすいより低次元の色空間に変換し、人間は低次元色空間内で編集を行い、編集後の色空間から適切な分光色を生成することにより、分光色の編集が簡易な色編集装置及び編集方法を提供することができる。
【0190】
また、画像入力装置より入力された画像から分光画像を推定し、得られた分光画像に対し、自動的に彩度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる色編集装置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態1にかかる色編集装置のディスプレイ例を示す概念図
【図3】本発明の実施の形態1にかかる分光空間逆変換方法の手順を示す流れ図
【図4】本発明の実施の形態1にかかる分光空間逆変換方法における変化係数のグラフ
【図5】本発明の実施の形態1にかかる分光空間逆変換方法における変化関数のグラフ
【図6】本発明の実施の形態1にかかる分光空間逆変換方法の第2の手順を示す流れ図
【図7】本発明の実施の形態1にかかる分光空間逆変換方法の第3の手順を示す流れ図
【図8】本発明の実施の形態1にかかる分光色編集方法の動作を説明するグラフ
【図9】本発明の実施の形態1にかかる分光色編集部の動作手順を示す流れ図
【図10】本発明の実施の形態2にかかる色編集装置のブロック図
【図11】本発明の実施の形態2にかかる色編集装置ディスプレイ例を示す概念図
【図12】本発明の実施の形態3にかかる色編集装置のブロック図
【図13】本発明の実施の形態4にかかる色編集装置のブロック図
【図14】従来の色編集装置のディスプレイ例を示す概念図
【符号の説明】
101、1001 分光画像入力部
102、1002 ユーザインタフェース部
103、1003 色編集部
104、1004 表示部
105、1005 分光画像
106、1006 分光画像記憶部
107、1007 画像表示部
108、1008 変更色領域指定部
109、1009 変更色領域
110、1010 分光色
111 HLS空間変換部
112 HLS色
113 HLS色編集指示部
114 HLS編集指示
115 HLS色編集部
116 編集後HLS色
117 HLS表示部
118、1018 分光空間逆変換部
119、1019 編集後分光色
120、1020 分光色編集指示部
121、1021 分光編集指示
122、1022 分光色編集部
123 HLS空間変換部
124、1024 分光色表示部
125、1025 分光色選択部
126、1026 分光色選択指示
127、1027 分光色直接編集指示部
128、1028 分光直接編集指示
129、1029 分光色直接編集部
130、1030 照明指定部
131、1031 指定照明
1011 L空間変換部
1012 L
1013 L色編集指示部
1014 L編集指示
1015 L色編集部
1016 LHLS色
1017 L表示部
1201、1301 画像入力装置
1202、1302 色補正装置
1203、1303 入力画像
1204、1304 分光画像推定部
1205、1305 分光画像
1206 HLS空間変換部
1207 HLS画像
1208 変更色領域設定部
1209、1307 変更色領域
1210 HLS色編集部
1211 処理後HLS画像
1212 分光空間逆変換部
1213、1309 処理後分光画像
1214、1310 画像出力装置
1306 変更色領域設定部
1308 分光色編集部

Claims (31)

  1. 色を分光的に表現した分光値を色編集する装置であって、前記分光値を人間が扱いやすい色空間に変換する色空間変換手段と、前記色空間変換手段によって変換された色空間上で前記分光値の色を色編集するための色編集手段と、前記編集された低次元空間の色を新たな分光値に変換する色空間逆変換手段とを具備する色編集装置。
  2. 分光値は、分光反射率、分光透過率、分光放射輝度、分光光度のいずれかから成る請求項1記載の色編集装置。
  3. 人間が扱いやすい色空間は、色相、彩度、明度の3成分からなる請求項1記載の色編集装置。
  4. 色空間逆変換手段は、編集された色空間の色を実現する分光値のうち、編集される前の分光値に最も近い形状を持つ分光値を新たな分光値として出力する請求項1記載の色編集装置。
  5. 色空間逆変換手段は、編集された色空間の色を実現する分光値のうち、編集される前の分光値に最も近く、かつ、滑らかな形状を持つ分光値を新たな分光値として出力する請求項1記載の色編集装置。
  6. 色空間逆変換手段は、編集された色空間の色を実現する分光値のうち、編集される前の分光値と分光的なユークリッド距離が最も小さい分光値を新たな分光値として出力する請求項1記載の色編集装置。
  7. 色空間逆変換手段は、編集された色空間の色を実現する分光値のうち、編集される前の分光値に連続的な数値からなる重みをかけた分光値を新たな分光値として出力する請求項1記載の色編集装置。
  8. 色空間逆変換手段は、編集された色空間の色からまずXYZ三刺激値を求め、前記XYZ三刺激値を満たす分光値を新たな分光値として出力する請求項1記載の色編集装置。
  9. 色空間逆変換手段は、編集された色空間の色からまずXYZ三刺激値を求め、前記XYZ三刺激値から等色関数の一般化逆行列により分光値を求めて、新たな分光値として出力する請求項1記載の色編集装置。
  10. 色空間逆変換手段は、編集された色空間の色からまずXYZ三刺激値を求め、次に前記XYZ三刺激値から予め用意された分光値の基底への係数を求め、前記基底係数から分光値を算出して、新たな分光値として出力する請求項1記載の色編集装置。
  11. 色空間逆変換手段は、彩度を高くする編集指示に対して、分光値の波長幅を狭く変化させる請求項1記載の色編集装置。
  12. 色を分光的に表現した分光値を色編集する装置であって、前記分光値を人間が扱いやすい色空間に変換する色空間変換手段と、前記色空間変換手段によって変換された色空間上で前記分光値の色をユーザが色編集するための色編集手段と、前記編集された低次元空間の色を新たな分光値に変換して複数の解を出力する色空間逆変換手段と、前記色空間逆変換手段によって出力された前記複数の解からユーザが所望の解を1つ選択する分光選択手段とを含む色編集装置。
  13. 色編集すべき画像が、色を分光的に表現した分光値を画素値として持つ分光画像であり、前記分光画像を指定された光源下の画像として表示する編集対象画像表示手段を含む請求項12記載の色編集装置。
  14. 編集対象画像表示手段に表示された分光画像上で色編集する部位を選択する変更色領域指定手段と、選択された色の分光値をグラフとして表示する分光値表示手段とを含む請求項13記載の色編集装置。
  15. 分光値の対応する色を人間が扱いやすい色空間を少なくとも1つ表示する対応色表示手段を更に含む請求項14記載の色編集装置。
  16. 分光値表示手段は、分光値の色純度のグラフを表示し、前記分光値の色純度をユーザが編集するユーザ色純度編集手段を含み、色空間逆変換手段は、色編集手段及び前記ユーザ色純度編集手段から出力されるユーザの指示により編集された低次元空間の色を新たな分光値に変換して複数の解を出力する請求項14記載の色編集装置。
  17. 色空間逆変換手段は、ユーザがユーザ色純度編集手段によって色純度を編集した場合に、分光値の波長幅を変化させる請求項16記載の色編集装置。
  18. 色編集手段とユーザ色純度編集手段とによって編集された色及び分光選択手段によって選択された色は、分光値表示手段、対応色表示手段又は編集対象画像表示手段の少なくとも1つに反映される請求項13ないし17のいずれかに記載の色編集装置。
  19. 色を分光的に表現した分光値を色編集する方法であって、前記分光値を人間が扱いやすい色空間に変換する第1のステップと、前記色空間変換によって変換された色空間上で前記分光値の色をユーザが色編集を行う第2のステップと、編集された色空間の色を新たな分光値に変換する第3のステップを含む色編集方法。
  20. 分光値は、分光反射率、分光透過率、分光放射輝度、分光光度から成る情報または画像であることを特徴とする請求項19記載の色編集方法。
  21. 人間が扱いやすい色空間は、色相、彩度、明度の3成分からなることを特徴とする請求項19記載の色編集方法。
  22. 第3のステップは、編集された色空間の色を実現する分光値のうち、編集される前の分光値に最も近く、かつ、滑らかな形状を持つ分光値を新たな分光値として出力することを特徴とする請求項19記載の色編集方法。
  23. 第3のステップは、編集された色空間の色を実現する分光値のうち、編集される前の分光値と分光的なユークリッド距離が最も小さい分光値を新たな分光値として出力することを特徴とする請求項19記載の色編集方法。
  24. 第3のステップは、編集された色空間の色を実現する分光値のうち、編集される前の分光値に連続的な数値からなる重みをかけた分光値を新たな分光値として出力することを特徴とする請求項19記載の色編集方法。
  25. 第3のステップは、編集された色空間の色からまずXYZ三刺激値を求め、前記XYZ三刺激値を満たす分光値を新たな分光値として出力することを特徴とする請求項19記載の色編集方法。
  26. 第3のステップは、編集された色空間の色からまずXYZ三刺激値を求め、前記XYZ三刺激値から等色関数の一般化逆行列により分光値を求めて新たな分光値として出力することを特徴とする請求項19記載の色編集方法。
  27. 第3のステップは、編集された色空間の色からXYZ三刺激値を求め、前記XYZ三刺激値から予め用意された分光値の基底への係数を求め、前記基底係数から分光値を算出して新たな分光値として出力することを特徴とする請求項19記載の色編集方法。
  28. 第3のステップは、彩度を高くする編集指示に対して、分光値の波長幅を狭く変化させるステップを含むことを特徴とする請求項19記載の色編集方法。
  29. 分光画像を低次元なHLS空間画像に変換する手段と、前記HLS空間画像から予め決められた閾値以上の彩度を持つ画素を変更色領域として設定する手段と、前記閾値以上の彩度を持つ画素の彩度に予め決められた彩度を加算して彩度変換する手段と、彩度変換された画像を高次元の分光空間に逆変換する手段を有することを特徴とする色補正装置。
  30. 予め決められた彩度は、彩度が閾値に近いがその場合は0、閾値より大きいときは大きくすることを特徴とする請求項29に記載の色補正装置。
  31. 分光画像において顕著なピークを持つ分光色の画素を変更色領域として設定する手段と、変更色領域として設定されている画素の分光色のピーク幅をさらに狭くして彩度変換する手段を有することを特徴とする色補正装置。
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