JP2001320598A - 色補正装置 - Google Patents
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Abstract
ることから、本来あるべき色彩を印刷及び表示すること
ができなかった。 【解決手段】 所定の第1の環境光下で所定の色彩を表
示すべく設定された色彩データにより前記色彩を出力す
る出力装置に、前記第1の環境光と波長分布又は環境光
の色度座標の値が異なる第2の環境光下で、前記色彩と
ほぼ同一の色彩を表すべく、前記第2の環境光に応じて
前記色彩データを補正するための色補正装置。該補正装
置は、前記第2の環境光を再現すべく組み合わせられ
る、それぞれが異なる光の成分を表す複数の主成分デー
タを記憶する記憶部と、前記組み合わせについて前記複
数の主成分データのそれぞれに重み付けをするための複
数の重み付け係数を入力するための入力部と、前記記憶
部に記憶された前記複数の主成分データ及び前記入力部
から入力された前記複数の重み付け係数を用いて求めら
れた補正パラメータに基づき前記色彩データを補正する
補正部とを備える。
Description
べき色彩を環境光に応じて補正する色補正装置に関す
る。
す。この画像処理装置は、コンピュータ40と、モニタ
50と、プリンタ60とを備えている。
プリンタ60で印刷すべき印刷画像に対応する表示画像
を表示し、プリンタ60は、前記印刷画像を印刷する。
より具体的には、モニタ50及びプリンタ60を使用す
るユーザは、モニタ50上で表示画像を見ながら印刷画
像を編集し、編集後の印刷画像に対応する表示画像をモ
ニタ50上で確認した後、前記印刷画像をプリンタ60
で印刷する。
彩を表現することから、表示画像の色彩を規定する表示
色彩データは、RGB表色系で表される。これに対し、
プリンタ60は、CMY3色の減色混合で色彩を表現す
ることから、印刷画像の色彩を規定する印刷色彩データ
は、CMY表色系で表される。したがって、表示色彩デ
ータ及び印刷色彩データ間の変換を行う必要があり、こ
の変換を行うべく、画像処理装置は、RGB表色系及び
XYZ表色系間の変換を行うRGB→XYZ変換部6
2、及びXYZ表色系及びCMY表色系間の変換を行う
XYZ→CMY変換部66を備えている。
ニタ50の色再現特性によって変化し、他方、プリンタ
60により印刷される色彩は、プリンタ60の色再現特
性によって変化する。そこで、画像処理装置は、モニタ
50に入力される画像色彩データにより規定される色彩
とモニタ50が実際に表示する色彩との関係を示すモニ
タ50の色再現特性であるモニタプロファイル61、及
び、プリンタ60に入力される画像色彩データにより規
定される色彩とプリンタ60が実際に印刷する色彩との
関係を示すプリンタ60の色再現特性であるプリンタプ
ロファイル65を記憶している。画像処理装置は、モニ
タ50に入力される表示色彩データをモニタプロファイ
ル61に基づき補正し、該補正された表示色彩データで
ある印刷色彩データをプリンタプロファイル65に基づ
き補正し、これにより、プリンタ60は、該補正された
印刷色彩データにより規定される色彩を印刷する。
GB→XYZ変換部62は、RGB信号格納部43から
出力される表示色彩データ(R、G、B)をモニタプロ
ファイル61に従ってCIE(Commission Internation
aled Eclairage:国際照明委員会) XYZ値(X、
Y、Z)に変換し、次に、光源変換部64は、前記CI
E XYZ値(X、Y、Z)に光源変換を施すことによ
り、光源変換後のCIEXYZ値(X′、Y′、Z′)
を出力し、さらに、XYZ→CMY変換部66は、前記
光源変換部64から出力されるCIE XYZ値
(X′、Y′、Z′)をプリンタプロファイル65に従
って印刷色彩データ(C、M、Y)に変換する。プリン
タ60は、該印刷色彩データ(C、M、Y)に基づき色
彩を印刷する。
光源による環境光の下で作成されている。したがって、
例えば、プリンタプロファイル65がD50光源による
環境光の下で作成されているとすると、モニタ50及び
プリンタ60がD50光源以外の光源による環境光の下
に置かれているときには、プリンタプロファイル65を
そのまま用いても、前記両光源が異なることから、印刷
された色彩は、本来あるべき色彩と異なって見える。
処理装置では、観察環境光源情報格納部42が、環境光
の光源、例えばD50光源、A光源、D65光源、即
ち、波長分布が異なる複数の光源に対応すべく、それぞ
れの光源に対応する光源データを記憶しており、観察環
境光源情報選択部41が、ユーザから与えられる、モニ
タ50及びプリンタ60が置かれている環境光の光源に
ついての情報に応答して、観察環境光源情報格納部42
に記憶された複数の光源データから最適と思われる光源
データを選択し、該光源データを光源変換部64へ出力
する。光源変換部64は、前記モニタ50及びプリンタ
60が置かれている環境光の光源及びプリンタプロファ
イルの作成時の環境光の光源から算出される補正用デー
タに基づき光源変換を施す。
光源の下に置かれているユーザがA光源を示す情報を入
力すると、観察環境光源情報選択部41は、前記入力さ
れた情報に対応するA光源データ(XA、YA、ZA)を
観察環境光源情報格納部42から選択し、該選択された
光源データ(XA、YA、ZA)を光源変換部64へ出力
する。
に記憶されている、プリンタプロファイル65の作成時
の環境光の光源のD50光源データ(XD50、YD50、Z
D50)及び観察環境光源情報選択部41から与えられ
た、モニタ50及びプリンタ60が置かれている環境光
の光源のA光源データ(XA、YA、ZA)を用い、次式
に従って補正データ(X′、Y′、Z′)を算出し、該
補正データ(X′、Y′、Z′)を用いて印刷色彩デー
タを調整する。
たプリンタ60のプロファイル65の作成時の環境光の
光源、及び、モニタ50及びプリンタ60が実際に置か
れている環境光の光源に基づく前記式(1)により算出
される前記補正データ(X′、Y′、Z′)を用いて印
刷色彩データを補正しても、モニタ50及びプリンタ6
0が置かれている環境光が複数の種類の光源から放射さ
れる光を含むことから、プリンタ60が印刷する色彩
は、これらの複数の光源から放射される光の影響によ
り、本来あるべき色彩と異なって見えるという問題があ
った。すなわち、従来の画像処理装置は、本来あるべき
色彩を忠実に再現することができないという問題があっ
た。また、出力装置としてのモニタもまた、環境光の影
響を受けることから、本来あるべき色彩を表示すること
ができないという問題があった。
置から出力されるべき色彩を本来あるべき色彩により近
似させることが可能な色補正装置を提供することにあ
る。そのために、本発明に係る色補正装置は、所定の第
1の環境光下で所定の色彩を表示すべく設定された色彩
データにより前記色彩を出力する出力装置に、前記第1
の環境光と波長分布又は環境光の色度座標の値が異なる
第2の環境光下で、前記色彩とほぼ同一の色彩を表すべ
く、前記第2の環境光に応じて前記色彩データを補正す
るための色補正装置であって、前記第2の環境光を再現
すべく組み合わせられる、それぞれが異なる光の成分を
表す複数の主成分データを記憶する記憶部と、前記組み
合わせについて前記複数の主成分データのそれぞれに重
み付けをするための複数の重み付け係数を入力するため
の入力部と、前記記憶部に記憶された前記複数の主成分
データ及び前記入力部から入力された前記複数の重み付
け係数を用いて求められた補正パラメータに基づき前記
色彩データを補正する補正部とを含むことを特徴とす
る。
2の画像処理装置について図面を参照しつつ説明する。
説明は、適宜、図15及び図16に示される数式を用い
て行う。 〈具体例1〉本発明に係る色補正装置を用いた具体例1
の画像処理装置について説明する。図1は、具体例1の
画像処理装置の構成を示す。具体例1の画像処理装置1
00は、図1に示されているように、従来よく知られた
モニタ50及びプリンタ60を含む。画像処理装置10
0は、さらに、色補正装置200を含む。具体例1及び
後述される具体例2の両具体例では、説明及び理解を容
易にすべく、モニタ50及びプリンタ60が互いに近接
して置かれている、即ち、同一の環境光の下に置かれて
いることを想定する。
分布主成分データ格納部1と、パラメータ変換部2と、
重み付け係数格納部3と、分光分布データ生成部4と、
推定XYZ値算出部5と、推定XYZ値格納部6と、モ
ニタプロファイル格納部7と、基準無彩色RGB信号格
納部8と、RGB→XYZ変換部9と、基準無彩色XY
Z値格納部10と、表示用RGB信号算出部11と、観
察環境光源色度値算出部12と、モニタ再現色更新部1
3、プリンタプロファイル格納部70とを備える。
スであり、画像処理装置100のユーザが画像処理のた
めの命令及びデータを入力するために用いられる。記憶
部である分光分布主成分データ格納部1は、後述される
環境光に含まれ得る複数の代表的なまたは一般的な光源
の成分を示すデータである主成分データ(ts1
(λ)、ts2(λ)、ts3(λ))を格納する。分
光分布主成分データ格納部1には、重ね合わされた一般
的な複数の光源の波長分布を表す成分が、すなわち従来
よく知られた主成分分析によって抽出して得られた、第
1の主成分、第2の主成分、第3の主成分という3つの
成分が格納されている。主成分分析によれば、主成分に
ついての分散値を基準に主成分軸を決定し、具体例1で
は、分散値が最大である成分軸を第1の主成分とし、該
第1の主成分に次いで分散値が大きい成分軸を第2の主
成分とし、該第2の主成分に次いで分散値が大きい成分
軸を第3の主成分とする。
的な複数の光源の光の波長分布を最も特徴的に代表し、
第2の主成分は、第1の主成分に次いで前記波長分布を
特徴的に代表し、第3の主成分は、第2の主成分に次い
で前記波長分布を特徴的に代表する。これらの主成分
は、前記一般的な複数の光源から共通的に抽出された成
分であることから、これらの主成分を組み合わせること
より、より正確には、主成分の重み付けを最適に調整し
た上で組み合わせることにより、未知の複数の光源から
の光を含む環境光の波長分布を最適に近似することがで
きる。
分布を示し、図5は、第1主成分〜第3主成分の波長分
布を示す。例えば、代表的である、即ち一般的である光
源は、図3及び図4に示されるように、A光源、D50
光源、D65光源、C光源、F2光源、F8光源、及び
F11光源の7種類の光源であり、これらの光源は、図
3及び図4に示されるような波長分布をそれぞれ有し、
図5に示される前記した第1〜第3の主成分は、前記7
種類の光源の光を含む合成光の波長分布をこれらの主成
分の合成により近似的に生成することができる。
第1主成分〜第3主成分が、図3及び図4に示されるよ
うに、例えば380〜760nmの波長帯域における波
長分布を相対比で示すデータである主成分データts1
(λ)、ts2(λ)、ts3(λ)として格納されて
いる。ここで、λは、波長を示し、380nm<λ<7
60nmである。
り大きいことが望ましい。主成分分析の対象である光源
の数は、上記した7に限定されず、より大きいことが望
ましい。また、主成分分析により得られる主成分に代え
て、フーリエ変換及びDCT変換等の直交変換によって
得られた変換係数を用いることも可能である。
ザによって前記入力部30から与えられる指示に従っ
て、前記主成分データに重み付けをするための重み付け
係数(t1、t2、t3)を生成する。重み付け係数格
納部3は、前記パラメータ変換部2によって生成された
重み付け係数(t1、t2、t3)を格納する。分光分
布データ生成部4は、前記重み付け係数格納部3に格納
された重み付け係数(t1、t2、t3)及び分光分布
主成分データ格納部1に格納されている主成分データ
(ts1(λ)、ts2(λ)、ts3(λ))から推
定される環境光源の波長分布を示す分光分布データs
(λ)を生成する。推定XYZ値算出部5は、前記分光
分布データ生成部4によって生成された環境光源の分光
分布データs(λ)からXYZ表色系で表される補正パ
ラメータ(Xs、Ys、Zs)を算出する。推定XYZ
値格納部6は、前記推定XYZ値算出部5によって算出
された補正パラメータ(Xs、Ys、Zs)を格納す
る。
0の従来よく知られている、該モニタ50に入力される
表示色彩データにより規定される色彩と、該表示色彩デ
ータに基づきモニタ50が実際に表示する色彩との関係
を示す色再現特性であるモニタプロファイルを予め記憶
しており、他方、プリンタプロファイル格納部70も同
様に、プリンタ60の従来よく知られている色再現特性
であるプリンタプロファイルを予め記憶している。モニ
タプロファイル格納部7は、R、G、Bの各色に対応す
るガンマ係数(γr、γg、γb)と、空間写像用の3×
3のマトリクスMで表され、該マトリクスMは、式
(2)の通りである。
ラメータ(Xs、Ys、Zs)の算出のために、より正
確には、重み付け係数を決定するための判断基準として
機能する無彩色、例えば灰色をRGB表色系で示す基準
無彩色信号(Rbs、Gbs、Bbs)を格納する。R
GB→XYZ変換部9は、前記基準無彩色信号(Rb
s、Gbs、Bbs)または、外部から入力されるRG
B表色系で示される印刷データ(R、G、B)をXYZ
表色系に変換する。基準無彩色XYZ値格納部10は、
前記RGB→XYZ変換部9によって変換された基準無
彩色データ(Xbs、Ybs、Zbs)を格納する。
は、前記推定XYZ値格納部6に記憶されている前記補
正パラメータ(Xs、Ys、Zs)及びモニタプロファ
イル格納部7に記憶されているモニタプロファイルを用
いて、モニタ50に表示すべき表示画像の色彩を規定す
るための、前記印刷データ(R、G、B)から得られる
XYZ系のデータ(Xbs、Ybs、Zbs)、または
前記基準無彩色信号から得られるXYZ系のデータ(X
bs、Ybs、Zbs)を補正し、該補正されたデータ
であるRGB信号(Rout、Gout、Bout)をモニタ5
0へモニタ再現色更新部13を介して出力する。これに
より、モニタ50は、補正された基準無彩色信号及び補
正された印刷データを表示することができる。本発明で
は、特に、補正された基準無彩色信号を表示することが
重要である。
2は、前記推定XYZ値格納部6に記憶されている前記
補正パラメータ(Xs、Ys、Zs)及びプリンタプロ
ファイル格納部70に格納されているプリンタプロファ
イルを用いて、プリンタ60で印刷すべき印刷画像の色
彩を規定するデータ(X″、Y″、Z″)を算出し、プ
リンタ60は、前記データ(X″、Y″、Z″)をCM
Y系に変換し、この変換されたCMY系のデータに従っ
て印刷する。
概略的に示すフローチャートである。画像処理装置10
0は、図6に示されているように、ステップS100で
データの設定を行い、ステップS200で初期設定を行
い、ステップS300で入力部30による重み付け係数
の調整を行い、ステップS400でプリンタ60による
印刷を行う。
のデータの設定を詳細に示す。図7に示すデータの設定
は、ユーザによる手動またはコンピュータ(図示せず)
による自動により行われる。図7に示されているよう
に、まず、ステップS100Aで、上記した式(2)で
表されるモニタプロファイルが、モニタプロファイル格
納部7に格納される。プリンタプロファイルもまた、同
様にして、プリンタプロファイル格納部70に格納され
る。次に、ステップS100Bで、基準無彩色RGB信
号格納部8に、前記した基準無彩色信号(Rbs、Gb
s、Bbs)が格納される。さらに、ステップS100
Cで、分光分布主成分データ(ts1(λ)、ts2
(λ)、ts3(λ))が分光分布主成分データ格納部
1に格納される。
期設定を詳細に示す。図8に示されているように、ま
ず、ステップS200Aで、RGB→XYZ変換部9
は、基準無彩色RGB信号格納部8に記憶されている基
準無彩色信号(Rbs、Gbs、Bbs)、及び前記し
たモニタプロファイル格納部7を用いる以下の式(3)
に従って、基準無彩色信号(Rbs、Gbs、Bbs)
をXYZ表色系で表すデータである基準無彩色XYZデ
ータ(Xbs、Ybs、Zbs)を生成する。
B信号算出部11は、分光分布主成分データ格納部1に
記憶されている分光分布主成分データ(ts1(λ)、
ts2(λ)、ts3(λ))及び重み付け係数格納部
3に記憶されている重み付け係数(t1、t2、t3)
を用いる以下の式(6)に従って分光分布データ生成部
4が算出した分光分布データs(λ)を用いた式(1
1)に従って推定XYZ値算出部5によって算出され、
かつ推定XYZ値格納部6に記憶されている補正パラメ
ータ(Xs、Ys、Zs)、及び基準無彩色XYZ値格
納部10に記憶されている基準無彩色XYZデータ(X
bs、Ybs、Zbs)を用いた以下の式(4)に従っ
て、モニタ50へ出力すべきRGB信号(Rout、Gou
t、Bout)を得るためのCIE XYZ値(Xout、Yo
ut、Zout)を算出する。即ち、式(6)に従って分光
分布データs(λ)が算出され、式(11)に従って補
正パラメータ(Xs、Ys、Zs)が算出され、式
(4)に従ってCIE XYZ値(Xout、Yout、Zou
t)が算出される。式(4)で、Refは、モニタ表面
上の反射率を示す。
前記算出されたCIE XYZ値(Xout、Yout、Zou
t)及びモニタプロファイル格納部7を用いた以下の式
(5)に従って、前記RGB信号(Rout、Gout、Bou
t)を算出する。
されたRGB信号(Rout、Gout、Bout)をモニタ5
0へ出力する。最後に、ステップS200Cで、モニタ
50は、表示用RGB信号算出部11から出力されたR
GB信号(Rout、Gout、Bout)により規定される、
前記基準無彩色信号を表す色彩を表示する。なお、表示
用RGB信号算出部11は、初期表示であることから、
上記した式を用いて得られるRGB信号(Rout、Gou
t、Bout)を出力することに代えて、予め決められてい
る初期表示用のRGB信号(Rout、Gout、Bout)を
出力することが望ましい。これにより、例えば、重み付
け係数(t1、t2、t3)が入力されていないことに
起因する不具合を回避することが可能になる。
力部による重み付け係数の調整を詳細に示す。図9に示
されるように、ステップS300Aで、ユーザが入力部
30を用いて、前記した重み付け係数を決めるための指
示を入力する。より具体的には、図11において、重み
付け係数t1を決めるための情報を入力するためのメイ
ン調整については、目盛り37aを参照しながらつまみ
36aをスロット35aに沿って位置調整することによ
り、該位置に対応する情報が入力される。同様にして、
重み付け係数t2を決めるための情報を入力するための
サブ調整については、目盛り37bを参照しながらつま
み36bをスロット35bに沿って位置調整することに
より、該位置に対応する情報が入力され、また、重み付
け係数t3を決めるための情報を入力するための微調整
については、目盛り37cを参照しながらつまみ36c
をスロット35cに沿って位置調整することにより、該
位置に対応する情報が入力される。
変換部2は、前記入力された指示に対応する重み付け係
数(t1、t2、t3)を生成し、該生成された重み付
け係数(t1、t2、t3)を重み付け係数格納部3に
格納する。さらに、ステップS300Cで、分光分布デ
ータ生成部4は、重み付け係数格納部3に記憶されてい
る重み付け係数(t1、t2、t3)及び分光分布主成
分データ格納部1に記憶されている分光分布主成分デー
タ(ts1(λ)、ts2(λ)、ts3(λ))を用
いた前記した式(6)に従って、分光分布データs
(λ)を算出する。
値算出部5は、前記した式(11)に従って、補正パラ
メータ(Xs、Ys、Zs)を算出し、該算出された補
正パラメータ(Xs、Ys、Zs)を推定XYZ値格納
部6に格納する。
GB信号算出部11は、前記した式(4)及び式(5)
を用いて、モニタ50への出力信号であるRGB信号
(Rout、Gout、Bout)を算出し、該算出された基準
無彩色を表すRGB信号(Rout、Gout、Bout)をモ
ニタ50へ出力する。次に、ステップS300Fで、モ
ニタ50は、前記RGB信号(Rout、Gout、Bout)
に従って基準無彩色を表示する。
ステップS300Gで、ユーザは、モニタ50に表示さ
れた基準無彩色が本来あるべき無彩色、即ち本来の灰色
であるか否かを判断する。ユーザは、本来の無彩色であ
ると判断すると、その旨を入力し、該入力により処理
は、ステップS300Aに戻る。ステップS300Aに
戻ると、ユーザは、入力部30を使って前記重み付け係
数とは異なる重み付け係数を決めるための指示を入力す
る。指示が入力されると、ステップS300Bで、パラ
メータ変換部2は、前記動作と同様にして、該新たな指
示に基づき重み付け係数(t1、t2、t3)を新たに
生成し、ステップS300C及びステップS300Dを
経て新たな補正パラメータ(Xs、Ys、Zs)が生成
される。他方、ユーザが本来の無彩色であると判断する
と、その旨を入力し、該入力によりステップS300B
で生成された前記重み付け係数(t1、t2、t3)が
確定する。
プリンタによる印刷を詳細に示す。図10に示されてい
るように、まず、ステップS400Aで、観察環境光源
色度値算出部12は、前記推定XYZ値格納部6に記憶
されている補正パラメータ(Xs、Ys、Zs)を用い
た式(7)に従って、印刷用のデータ(X″、Y″、
Z″)を算出する。式(7)で、Xm、Ym、Zmは、
プリンタプロファイルを作成したときの光源を示す。前
記データ(X″、Y″、Z″)が算出されると、ステッ
プS400Bで、プリンタ300は、前記データ
(X″、Y″、Z″)に基づき色彩を印刷する。
み付け係数の確定のためのユーザインタフェースについ
て説明する。図11は、モニタに表示されるウインドウ
を示す。重み付け係数を作成するための指示の入力時に
は、図11に示されるモニタ50のウインドウ300A
の所定の領域32に前記した基準となる無彩色、即ち灰
色が表示され、ユーザからの重み付け係数を作成するた
めの指示が、入力部30を用いたつまみ36a〜36c
の操作により入力される。これにより、ユーザは、重み
付け係数、即ち、補正パラメータが変わる毎に変わる基
準無彩色を見ながら重み付け係数の作成のための指示を
入力することができる。したがって、重み付け係数のた
めの指示を入力するたびに、ウインドウに表示される基
準無彩色に基づき、前記指示が適切であるか否かを直ち
に判断することが可能になる。このようなユーザインタ
フェースにより、重み付け係数を確定するまでの所要時
間を短縮することが可能になる。
を示す。まず、ステップS1で、モニタ50に図11の
ウインドウ300Aが表示され、ウインドウ300Aの
所定の領域32に前記基準無彩色信号により規定される
基準無彩色が表示される。
が8ビットで表されている場合、各色の値が全て128
となる信号である。基準無彩色信号は、RGB→XYZ
変換部9により前記した式(3)に従ってXYZ表色系
データ(Xbs、Ybs、Zbs)に変換される。
(Xbs、Ybs、Zbs)は、表示用RGB信号算出
部11により、重み付け係数(t1、t2、t3)に対
応する補正パラメータ(Xs、Ys、Zs)に応じて補
正される。
Z値(Xout、Yout、Zout)を算出する。具体的に
は、前記した式(4)に従って、推定XYZ値格納部6
に格納された補正パラメータ(Xs、Ys、Zs)と基
準無彩色XYZ値格納部10から出力された基準無彩色
信号(Xbs、Ybs、Zbs)からCIE XYZ値
(Xout、Yout、Zout)が算出される。
(Rout、Gout、Bout)が、モニタプロファイル格納
部7を参照して前記した式(5)に従って算出される。
たRGB信号(Rout、Gout、Bout)をモニタ50へ
出力し、モニタ50は、該RGB信号(Rout、Gout、
Bout)により規定される基準無彩色信号をウインドウ
300Aの所定の領域32に表示する。
整の終了、即ち、重み付け係数が確定したか否かを確認
する。この確認は、例えば入力部30の操作に連動する
マウスカーソル33によって、ウインドウ300A内に
設けられた設定の完了を示すためのOKボタン34がク
リックされたか否かに基づき行われる。
と、ステップS6で、後述されるステップS4で前記し
た式(11)に従って既に算出された補正パラメータ
(Xs、Ys、Zs)が確定される。これにより、補正
パラメータを決定するための処理の全体が完了する。
れないと、ステップS3で、ユーザの入力部30からの
指示に応じて重み付け係数(t1、t2、t3)が作成
される。
成分データts1(λ)〜ts3(λ)に対応する、ウ
インドウ300A上のつまみ36a〜36cの表示位置
に応じて、パラメータ変換部2により算出される。つま
み36a〜36cの表示位置の変更は、前記マウスカー
ソル33により行われる。
されると、ステップS4で、環境光の光源の波長分布を
示す分光分布データs(λ)が、パラメータ変換部2か
ら重み付け係数格納部3を介して供給される重み付け係
数(t1、t2、t3)、及び前記した分光分布主成分
データ(ts1(λ)、ts2(λ)、ts3(λ))
に基づき、前記した式(6)に従って分光分布データ生
成部4によって生成される。
き、前記した式(11)に従って、補正パラメータ(X
s、Ys、Zs)が推定XYZ値算出部5により算出さ
れ、推定XYZ値格納部6に格納する。
出されると、ステップS5で、モニタ50に出力すべき
RGB信号(Rout、Gout、Bout)を得るためのCI
EXYZ値(Xout、Yout、Zout)が、補正パラメー
タ(Xs、Ys、Zs)及び基準無彩色XYZデータ
(Xbs、Ybs、Zbs)を用いた前記した式(4)
に従って表示用RGB信号算出部11により算出され、
さらに、前記RGB信号(Rout、Gout、Bout)が、
式(5)に従って表示用RGB信号算出部11により算
出される。
色更新部13を介してモニタ50に供給される。これに
より、重み付け係数(t1、t2、t3)により定まる
補正パラメータ(Xs、Ys、Zs)により補正を施さ
れた基準無彩色が前記ウインドウ300Aの所定の領域
32に表示される。
うに、本来的に無彩色である基準無彩色信号により規定
される色彩が環境光の下でのモニタ50上で無彩色に見
えるように前記重み付け係数を決定することにより、該
重み付け係数に基づき算出される補正パラメータを用い
て補正された色彩データにより規定され、かつプリンタ
に印刷される色彩は、前記モニタ及びプリンタが置かれ
ている環境光の差異による影響から免れることができ
る。すなわち、補正パラメータによる補正により環境光
の影響を相殺することができることから、環境光がいか
なる種類の光源からの光を含んでいても、色彩データに
より規定され、プリンタに印刷される色彩を、本来の色
彩と近似して忠実に再現することが可能になる。
処理装置について説明する。具体例2の画像処理装置1
00は、具体例1の画像処理装置100と同様に、色補
正装置200と、モニタ50と、プリンタ60とを備え
ている。
ザが重み付け係数(t1、t2、t3)の良否を判断す
るために用いる基準信号が、純粋な無彩色、即ち灰色で
ある。これに対し、具体例2の画像処理装置100で
は、前記基準信号は、純粋な無彩色ではなく、色相、即
ち有彩色を含む色である。
では、1つの灰色のみを基準色として用いているが、こ
れに対し、具体例2の画像処理装置では、1または2以
上の基準色を用い、しかもそれぞれが純粋な無彩色では
なく、色相を含む無彩色である。具体例2では、少なく
とも2以上の基準色を用いることにより、統計的観点か
ら、具体例1に比べて、補正の誤差を低減することが可
能になる。
には、例えば、赤みを帯びた灰色を黄みを帯びた環境光
の下でモニタに表示し、ユーザは、該赤みを帯びた灰色
が純粋な灰色に見えるように調整する。また、2つの基
準色を用いる場合には、例えば、赤みを帯びた灰色を黄
色及び青色を帯びた灰色を黄みを帯びた環境光の下でモ
ニタに表示し、ユーザは、両赤みを帯びた灰色及び黄み
を帯びた灰色が純粋な灰色に見えるように調整する。後
者のように複数の基準色を用いて調整することにより、
色補正の誤差を低減する。
を示す。具体例2の画像処理装置100は、具体例1の
画像処理装置100と概ね同一の構成を有し、さらに、
モニタ白色RGB信号格納部21と、モニタ白色XYZ
値格納部22と、2次的要因XYZ値処理部23とを備
えている。
白色信号を格納する。モニタ白色XYZ値格納部22
は、XYZ表色系に変換された基準白色信号を格納す
る。基準白色信号は、例えばR、G、B各色が8ビット
で表されている場合には、具体例1の基準無彩色信号と
異なり、各色の値が全て255となる信号である。
に示されたモニタ50の所定の領域32内に表示される
色彩が基準色から所定の距離だけ離れた、即ちオフセッ
トだけ離れた色彩になるようなオフセット値(Xadd、
Yadd、Zadd)を用いる式(8)に従って、複数の基準
色のXYZ値(Xt、Yt、Zt)を算出する。
を示す。図14に示されるステップS11〜ステップS
15では、図12に示される具体例1の画像処理装置の
前記ステップS1〜S4での処理が行われる。ステップ
S12で、調整が終了すると、ステップS16で、複数
の基準色の全てについて調整、即ち、補正パラメータの
設定が終了したか否かが判断される。全ての基準色の調
整が完了したと判断されると、ステップS17で、式
(9)に従って、補正パラメータ(Xs、Ys、Zs)
からオフセット値を減算した値である修正補正パラメー
タ(Xs′、Ys′、Zs′)を算出する。
オフセット値が読み出され、前記した式(8)に従って
前記次の基準色の修正補正パラメータ(Xs′、Y
s′、Zs′)が求められる。次に、ステップS12に
戻り、ステップS14で、当該基準色に対する補正パラ
メータが算出される。
s、Ys、Zs)の算出が終了すると、言い換えれば、
全ての基準色の補正パラメータに対応する修正補正パラ
メータ(Xs′、Ys′、Zs′)の算出が終了する
と、ステップS19で、基準無彩色及び各々の基準色に
ついて算出された修正補正パラメータ(Xs′、Y
s′、Zs′)の平均値を算出し、ステップS20で前
記平均値を具体例1と同様に機能する補正パラメータと
して格納する。
50での表示及びプリンタ60での印刷のときに、表示
用RGB信号算出部11′が表示画像の色彩を補正する
ために、または、観察環境光源色度値算出部12′が印
刷画像のためのデータ(X″、Y″、Z″)を求めるた
めに用いられる。前記データ(X″、Y″、Z″)は、
式(10)に従って求められる。プリンタは、前記デー
タ(X″、Y″、Z″)に従って環境光の光源に応じて
補正された色彩を印刷する。
画像処理装置と同様に、プリンタに印刷される色彩を、
本来の色彩に近似して忠実に再現することができる。さ
らに、複数の異なる基準色がそれぞれ無彩色に見えるよ
うな重み付け係数を設定することにより補正パラメータ
(Xs、Ys、Zs)を確定することから、1つの基準
色のみを用いる具体例1と比較して、環境光の光源の波
長分布の再現、即ち推定の誤差を統計的に低減すること
ができ、これにより、プリンタに印刷される色彩を、本
来の色彩により一層近似して再現することができる。
したように、色彩データが設定された第1の環境光と波
長分布を異にする、出力装置が置かれている第2の環境
光を再現すべく、それぞれが異なる光の成分を表す複数
の主成分データと、前記複数の主成分データのそれぞれ
に重み付けをするための複数の重み付け係数とを用いて
得られる補正パラメータに基づき前記色彩データを補正
することから、前記第2の環境光下で出力装置が前記補
正された色彩データに基づき出力する色彩を、前記第1
の環境光下での前記色彩により近似させることが可能に
なる。
る。
フローチャートである。
る。
る。
る。
る。
Claims (13)
- 【請求項1】 所定の第1の環境光下で所定の色彩を表
示すべく設定された色彩データにより前記色彩を出力す
る出力装置に、前記第1の環境光と波長分布又は環境光
の色度座標の値が異なる第2の環境光下で、前記色彩と
ほぼ同一の色彩を表すべく、前記第2の環境光に応じて
前記色彩データを補正するための色補正装置であって、 前記第2の環境光を再現すべく組み合わせられる、それ
ぞれが異なる光の成分を表す複数の主成分データを記憶
する記憶部と、 前記組み合わせについて前記複数の主成分データのそれ
ぞれに重み付けをするための複数の重み付け係数を入力
するための入力部と、 前記記憶部に記憶された前記複数の主成分データ及び前
記入力部から入力された前記複数の重み付け係数を用い
て求められた補正パラメータに基づき前記色彩データを
補正する補正部とを含むことを特徴とする色補正装置。 - 【請求項2】 前記補正パラメータとして、前記補正パ
ラメータを用いた無彩色データによる前記第2の環境光
下での色表示で、無彩色表示を与える補正パラメータが
色補正のために採用されることを特徴とする請求項1記
載の色補正装置。 - 【請求項3】 前記無彩色データは、色相を帯びた有彩
色データである請求項2記載の色補正装置。 - 【請求項4】 前記主成分データは、複数の相互に異な
る環境光の分析及び合成により求められた代表的な光成
分を表すことを特徴とする請求項1記載の色補正装置。 - 【請求項5】 前記主成分データは、前記複数の環境光
が合成された光の波長分布を表すことを特徴とする請求
項4記載の色補正装置。 - 【請求項6】 前記第2の環境光の前記補正パラメータ
を求めるべく、さらに、前記補正部によって補正される
前記色彩データによる色彩を表示する表示部を含むこと
を特徴とする請求項1記載の色補正装置。 - 【請求項7】 前記表示部は、RGB系表色系の表示装
置及びCMY系表色系の表示装置のいずれかであること
を特徴とする請求項6記載の色補正装置。 - 【請求項8】 前記RGB系表色系の表示装置は、モニ
タであり、前記CMY系表色系の表示装置は、プリンタ
であることを特徴とする請求項7記載の色補正装置。 - 【請求項9】 前記表示部は、加法混色系の表示装置及
び減法混色系の表示装置のいずれかであることを特徴と
する請求項6記載の色補正装置。 - 【請求項10】 前記出力装置は、RGB系表色系の表
示装置及びCMY系表色系の表示装置のいずれかである
ことを特徴とする請求項1記載の色補正装置。 - 【請求項11】 前記RGB系表色系の表示装置は、モ
ニタであり、前記CMY系表色系の表示装置は、プリン
タであることを特徴とする請求項10記載の色補正装
置。 - 【請求項12】 前記第2の環境光の前記補正パラメー
タを求めるべく、さらに、前記補正部によって補正され
る前記色彩データによる色彩を調整する調整部を含むこ
とを特徴とする請求項1記載の色補正装置。 - 【請求項13】 前記出力装置は、加法混色系の出力装
置及び減法混色系の出力装置のいずれかであることを特
徴とする請求項1記載の色補正装置。
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