JPH0993451A - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法及び画像処理装置

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JPH0993451A
JPH0993451A JP7249685A JP24968595A JPH0993451A JP H0993451 A JPH0993451 A JP H0993451A JP 7249685 A JP7249685 A JP 7249685A JP 24968595 A JP24968595 A JP 24968595A JP H0993451 A JPH0993451 A JP H0993451A
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JP
Japan
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image
ambient light
data
input device
image processing
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JP7249685A
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Inventor
Naoya Kato
直哉 加藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
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    • H04N1/6086Colour correction or control controlled by factors external to the apparatus by scene illuminant, i.e. conditions at the time of picture capture, e.g. flash, optical filter used, evening, cloud, daylight, artificial lighting, white point measurement, colour temperature
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    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/603Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
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    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10004Still image; Photographic image
    • G06T2207/10008Still image; Photographic image from scanner, fax or copier
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10024Color image

Abstract

(57)【要約】 【課題】 視環境が異なった場合でも、ソフトコピー画
像とハードコピー画像の「色の見え」を高精度で一致さ
せる画像処理装置を提供する。 【解決手段】 第1の変換手段12は、入力デバイス3
が取り扱う画像を観察する周囲光の輝度を示す視環境パ
ラメータに応じて、入力デバイス3から供給された入力
デバイス3が取り扱う画像に対応する画像データを上記
周囲光下における色の見えに対応した見えの指標データ
に変換する。そして、第2の変換手段14は、出力デバ
イス4が取り扱う画像を観察する周囲光の輝度を示す視
環境パラメータに応じて、上記周囲光下における色の見
えと、入力デバイス3が取り扱う画像を観察する周囲光
下における色の見えが一致するように第1の変換手段1
2で得られた見えの指標データを変換して出力デバイス
14に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、DTP
(Desk Top Publishing)システムにおいて、CRT(C
athode-ray tube)モニタを見ながら作成及び編集した
画像をプリンタで印刷する際の画像処理方法、及び上記
画像処理方法を実施する画像処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、画像の取り込み又は出力が可能で
あるCRTモニタ、プリンタ、スキャナ及びビデオカメ
ラ等のデバイス間で画像データを伝送し、入力側である
任意のデバイス(以下、入力デバイスと言う。)で取り
込まれた画像又は表示出力されている画像を出力側であ
る他のデバイス(以下、出力デバイスと言う。)で印刷
出力又は表示出力する場合、入力デバイス又は出力デバ
イスでは、デバイス毎に各々定義されたRGBデータや
CMY(K)データ等の画像データに基いて各々処理が
行われていた。このため、デバイスが内蔵するフィル
タ、フォスファ(Phosphor)及びインクの特性等の各デ
バイスの特性の違いにより、入力デバイスにおける画像
と出力デバイスにおける画像で大きな色ずれが生じてい
た。
【0003】そこで、デバイス毎に定義された画像デー
タの色空間をCIE(国際照明委員会)で定められてい
る色空間であるXYZ(CIE/XYZ)やL***
(CIE/L***)等の中間の色空間に変換するこ
とにより、デバイスが有する安定性や色再現領域等の能
力の範囲内で、入力デバイスにおける画像の色と、出力
デバイスにおける画像の色とを測色値レベルで同一にす
る画像処理方法がある。
【0004】この画像処理方法で色空間の変換を行う際
には、デバイス毎に定義された画像データと、その画像
データに対応する中間の色空間のデータとの対応関係が
変換テーブルや変換式等の形で記述されたプロファイル
と呼ばれるものが用いられる。このプロファイルは、デ
バイスに種々の画像データを与えたときに上記デバイス
から出力される画像を測色して、或いはデバイスに種々
の測色値の画像を与えたときに上記デバイスから得られ
る画像データの値を検出して、画像データと測色値を対
応付けることにより、各デバイス毎に作成されるもので
ある。
【0005】尚、プロファイルにより中間の色空間に変
換されたデータは、各デバイスに依存しないものである
ため、デバイスインディペンデントカラー(Device Ind
ependent Color)、又はデバイスインディペンデントデ
ータ(Device Independent Data)と呼ばれ、以下、こ
のデータをDIC(DIC:Device Independent Color)
と言う。これに対して、デバイス毎に定義されたデータ
は、デバイスディペンデントカラー(Device Dependent
Color)、又はデバイスディペンデントデータ(Device
Dependent Data)と呼ばれ、以下、このデータをDD
C(DDC:Device Dependent Color)と言う。
【0006】図10は、上述のような画像処理方法を用
いた従来の画像処理システムの構成を示すブロック図で
あり、図11は、上記画像処理システムにおけるデータ
の流れを示す図である。以下、上記図10及び図11を
用いて説明する。
【0007】例えば、スキャナ43を入力デバイスと
し、CRTモニタ42及びプリンタ44を出力デバイス
とした場合、先ず、スキャナ43では、紙等に描かれた
画像が取り込まれ、その画像に対応したスキャナ43で
定義されているDDCとしてのRGBデータが生成され
る。
【0008】画像処理部41は、上述したようなプロフ
ァイルを用いることにより、測色値レベルで同一の色を
再現するシステムである所謂カラーマネージメントシス
テム(CMS)であり、図示していないコンピュータの
OS(Operation System)に組み込まれている。そし
て、画像処理部41は、コンバータ411〜413と、
マッピング回路414とを備えている。
【0009】コンバータ412は、予め作成され記憶さ
れているスキャナ43用のプロファイルを用いて、スキ
ャナ43で生成されたRGBデータをDICとしてのX
YZデータに変換する。
【0010】マッピング回路414では、図12に示す
ように、変換回路414aにより、コンバータ412で
変換して得られたXYZデータが視覚均等空間であるL
***空間上のデータ(以下、L***データと言
う。)に変換されてマッピングテーブル414dに出力
される。
【0011】マッピングテーブル414dは、変換回路
414aからのL***データに対して色再現領域の
圧縮処理を施す。すなわち、スキャナ43で生成される
RGBデータに対応する色全てがCRTモニタ42やプ
リンタ44で再現することができるとは限らないため、
マッピングテーブル414dは、変換回路414aから
のL***データ、すなわちスキャナ43の取扱い可
能な色のうちCRTモニタ42又はプリンタ44で取り
扱うことができない色を、最も近似しているCRTモニ
タ42又はプリンタ44の取扱い可能な色にマッピング
する。
【0012】このため、マッピングテーブル414dに
は、スキャナ43、CRTモニタ42及びプリンタ44
を各々入力デバイス又は出力デバイスとした場合の、入
力デバイスの色再現可能領域(以下、色域とも言う。)
と、出力デバイスの色再現可能領域との対応関係が記憶
されており、変換回路414aで得られたL***
ータをアドレスとしてマッピングテーブル414dに与
えることにより、マッピングテーブル414dからは、
変換回路414aで得られたL***データに対応付
けられているL***データが変換回路414b又は
変換回路414cに出力される。
【0013】変換回路414b又は変換回路414c
は、マッピングテーブル414dからのL***デー
タをDICとしてのXYZデータに変換する。
【0014】コンバータ411は、予め作成され記憶さ
れているCRTモニタ42用のプロファイルを用いて、
変換回路414bで変換して得られたXYZデータをD
DCとしてのRGBデータに変換してCRTモニタ42
に対して出力する。
【0015】一方、コンバータ413は、予め作成され
記憶されているプリンタ44用のプロファイルを用い
て、変換回路414cで変換して得られたXYZデータ
をDDCとしてのCMK(Y)データに変換してプリン
タ44に対して出力する。
【0016】したがって、CRTモニタ42は、コンバ
ータ411からのRGBデータに対応した画像を画面表
示し、プリンタ44は、コンバータ413からのCMK
(Y)データに対応した画像をプリント紙に印刷して出
力する。
【0017】尚、CRTモニタ42は、出力デバイスと
してのみではなく、スキャナ43と同様に入力デバイス
としても用いることができる。
【0018】上述のようにして、スキャナ43で取り込
まれた画像をCRTモニタ42又はプリンタ44で出力
するため、CRTモニタ42で画面表示される画像、又
はプリンタ44でプリンタ紙に印刷される画像は、スキ
ャナ43で取り込まれた画像と同一の測色値を有するこ
ととなる。したがって、入力デバイスにおける画像と出
力デバイスにおける画像の色ずれが測色値レベルで防止
されることになる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな画像処理システムにおいて、プロファイルを作成す
るときの測色条件と、実際に取り込まれた画像(以下、
取り込み画像と言う。)、プリント紙に印刷された画像
(以下、プリント画像と言う。)及びCRTモニタ等に
画面表示された画像(以下、表示画像と言う。)を観察
する際の周囲光の輝度、色度及び背景等の視環境が異な
った場合、物理的な測色値が一致していても、観察者の
視覚の感度が変化するため、実際に観察者が感じる「色
の見え」(Color Appearance)も異なってくる。
【0020】通常、観察者(人間)の視覚は、上述した
ような視環境に順応するため、白色は白色に、他の色も
その色に見えるようになる。すなわち、人間の視覚は、
相対的にプロファイル作成時の測色条件下における「色
の見え」を保持するようになされている。
【0021】したがって、取り込み画像やプリント画像
であるハードコピー画像像のような、周囲光の反射光に
より観察することができる画像は、視環境が変化しても
大きく「色の見え」が変化することはない。
【0022】これに対して、自己発光型デバイスである
CRTモニタやLCD(Liquid crystal Display)モニ
タ等で画面表示される画像であるソフトコピー画像のよ
うな、画像自体が発光することにより観察することがで
きる画像は、自己発光デバイスの白色点、すなわち最も
明るい点と、周囲光の色度点の違いにより、「色の見
え」が異なってくる。これは、上述したように、人間の
視覚が周囲光と自己発光型デバイスの白色点の両方に順
応しようとするためである。
【0023】すなわち、ソフトコピー画像とハードコピ
ー画像の「色の見え」の違いは、自己発光型デバイスの
白色点の相関色温度と、周囲光の相関色温度との差に比
例して顕著となる。
【0024】また、近年、上記図10に示したような画
像処理システムを適用したDTPシステムにおいて、C
RTモニタは、ハードコピー画像を出力する際の校正用
として使用されることが多くなってきている。
【0025】しかし、CRTモニタを見ながら、配色等
を考慮してプリンタで出力する画像を作成及び編集して
も、上述したようにソフトコピー画像とハードコピー画
像の「色の見え」が異なってしまうため、図13に示す
ように、CRTモニタの表示画像(ソフトコピー画像D
S)と、プリンタから得られる画像(ハードコピー画
像)DHとは異なってしまう。このため、CRTモニタ
の表示画像は、単に画像の形状や大きさを確認するため
の参考画像としての役割しかなく、実際にプリンタで出
力する画像の配色や色の補正を行う役割を果たすことが
できなかった。
【0026】特に、通常のオフィス環境では、相関色温
度が約4150Kの蛍光灯下で相関色温度が約9300
Kの白色点を有するCRTモニタを用いて作業するた
め、上述したような問題点はさらに顕著となる。
【0027】そこで、本発明は、上述の如き従来の実情
に鑑みてなされたものであり、次のような目的を有する
ものである。
【0028】即ち、本発明の目的は、視環境が異なった
場合でも、ソフトコピー画像とハードコピー画像の「色
の見え」を高精度で一致させる画像処理方法及び画像処
理装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係る画像処理方法は、画像を取り扱う入
力デバイスと出力デバイスの間で、上記入力デバイスか
ら上記出力デバイスへ伝送される画像データを処理する
画像処理方法であって、上記入力デバイスが取り扱う画
像を観察する周囲光の輝度に応じて、上記入力デバイス
が取り扱う画像に対応する画像データを上記周囲光下に
おける色の見えに対応した見えの指標データに変換する
第1の変換処理を行う。そして、上記出力デバイスが取
り扱う画像を観察する周囲光の輝度に応じて、上記周囲
光下における色の見えと、上記入力デバイスが取り扱う
画像を観察する周囲光下における色の見えとが一致する
ように上記見えの指標データを変換する第2の変換処理
を行うことを特徴とする。
【0030】また、本発明に係る画像処理方法は、上記
入力デバイスと出力デバイスのうち少なくとも一方は、
ソフトコピー画像を自己発光して出力することを特徴と
する。
【0031】また、本発明に係る画像処理方法は、上記
第1の変換処理は、上記ソフトコピー画像に対する周囲
光の反射に応じた上記ソフトコピー画像のコントラスト
に対する補正を行うことを特徴とする。
【0032】また、本発明に係る画像処理方法は、上記
第1の変換処理は、周囲光の輝度に応じて重みづけして
人間の視覚の色順応に対する補正処理を行うことを特徴
とする。
【0033】また、本発明に係る画像処理方法は、上記
第1の変換処理は、ハント効果に対する補正処理を行う
ことを特徴とする。
【0034】上述の課題を解決するために、本発明に係
る画像処理装置は、画像を取り扱う入力デバイスと出力
デバイスの間で、上記入力デバイスから上記出力デバイ
スへ伝送される画像データを処理する画像処理装置であ
って、上記入力デバイスが取り扱う画像を観察する周囲
光の輝度を示す視環境パラメータに応じて、上記入力デ
バイスから供給された上記入力デバイスが取り扱う画像
に対応する画像データを上記周囲光下における色の見え
に対応した見えの指標データに変換する第1の変換手段
と、上記出力デバイスが取り扱う画像を観察する周囲光
の輝度を示す視環境パラメータに応じて、上記周囲光下
における色の見えと、上記入力デバイスが取り扱う画像
を観察する周囲光下における色の見えが一致するように
上記第1の変換手段で得られた見えの指標データを変換
して上記出力デバイスに供給する第2の変換手段とを備
えることを特徴とする。
【0035】また、本発明に係る画像処理装置は、上記
入力デバイスと出力デバイスのうち少なくとも一方は、
ソフトコピー画像を自己発光して出力することを特徴と
する。
【0036】また、本発明に係る画像処理装置は、上記
第1の変換手段は、上記ソフトコピー画像に対する周囲
光の反射に応じた上記ソフトコピー画像のコントラスト
に対する補正を行うことを特徴とする。
【0037】また、本発明に係る画像処理装置は、上記
第1の変換手段は、周囲光の輝度に応じて重みづけして
人間の視覚の色順応に対する補正処理を行うことを特徴
とする。
【0038】また、本発明に係る画像処理装置は、上記
第1の変換手段は、ハント効果に対する補正処理を行う
ことを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0040】本発明に係る画像処理方法は、本発明に係
る画像処理装置を適用した、例えば、図1に示すような
画像処理システム100により実施される。
【0041】まず、画像処理システム100の概要につ
いて説明する。
【0042】この画像処理システム100においては、
ハードコピー画像を取り扱うスキャナ2及びプリンタ4
と、ソフトコピー画像を自己発光して表示出力するCR
Tモニタ3とがコンピュータ5により各々接続されてい
る。
【0043】コンピュータ5のOSには、カラーマネジ
メントシステム(CMS)である画像処理部1が組み込
まれている。
【0044】画像処理部1は、色再現特性を記述するデ
ータ群であるデバイスプロファイル(Device Profile、
以下、単にプロファイルと言う。)P2,P3,P4を備
えており、プロファイルP2はスキャナ用、プロファイ
ルP3はCRTモニタ3用、プロファイルP4はプリンタ
4用として各々作成されるものである。
【0045】この画像処理部1では、プロファイル
2,P3,P4を用いて、スキャナ2やCRTモニタ3
で定義されたRGBデータの画像データ、又はプリンタ
4で定義されたCMY(K)データの画像データから、
CIE/XYZやCIE/L***等の中間の色空間
との間で変換を行う際に、周囲光の色度点やCRTモニ
タ3の白色点等の視環境を考慮して、CRTモニタ3で
得られるソフトコピー画像と、スキャナ2やプリンタ4
で得られるハードコピー画像との実際の「色の見え」が
一致するように画像処理が行われる。
【0046】図2は、上記図1に示した画像処理システ
ム100において、例えば、CRTモニタ3を入力デバ
イスとし、プリンタ4を出力デバイスとした場合の構成
を具体的に示した図である。
【0047】以下、上記図2に示した構成のシステムを
画像処理システム101と言い、画像処理システム10
1について具体的に説明する。
【0048】画像処理システム101は、CRTモニタ
3からソフトコピー画像に対応する画像データが供給さ
れプリンタ4にハードコピー画像に対応する画像データ
を供給する画像処理部1と、視環境の情報を画像処理部
1に供給するセンサS1〜S4とを備えている。
【0049】画像処理部1は、CRTモニタ3から画像
データが供給されるコンバータ11と、コンバータ11
の出力及びセンサS1,S2からの各視環境の情報が供給
される視環境変換回路12と、視環境変換回路12の出
力が供給される画像編集処理回路13と、画像編集処理
回路13の出力及びセンサS3からの視環境の情報が供
給される視環境変換回路14と、視環境変換回路14の
出力が供給されプリンタ4に画像データを供給するコン
バータ15とを備えている。
【0050】まず、画像処理システム101の一連の動
作について説明する。
【0051】CRTモニタ3は、自己発光して画像を画
面表示すると共に、その画像に対応する画像データとし
てCRTモニタ3で定義されたRGBデータを画像処理
部1に供給する。
【0052】画像処理部1において、コンバータ11
は、上記図1に示した予め作成されたCRTモニタ3用
のプロファイルP3を記憶している。プロファイルP
3は、CRTモニタ3で定義されたRGBデータと、そ
のRGBデータに対応するXYZの色空間のXYZデー
タとの対応関係が変換テーブルや変換式等の形で記述さ
れたものである。このプロファイルP3を参照して、コ
ンバータ11は、CRTモニタ3からのRGBデータを
DICとしてのXYZデータに変換して入力側の視環境
変換回路12に供給する。
【0053】この時、センサS1及びセンサS2は、CR
Tモニタ3が画面表示するソフトコピー画像を使用者が
観察する環境、すなわちCRTモニタ3の視環境に対応
する数値である視環境パラメータを視環境変換回路12
に供給するようになされている。
【0054】すなわち、センサS1は、例えば、放射色
彩輝度計からなり、上記図1に示す蛍光灯の光L3のよ
うなCRTモニタ3が設置されている環境の周囲の光の
色度を測定し、測定した色度を視環境パラメータとして
視環境変換回路12に供給する。また、センサS2は、
例えば、密着型センサからなり、自己発光するCRTモ
ニタ3の白色点の色度と絶対輝度を測定し、測定した白
色点の色度と絶対輝度を視環境パラメータとして視環境
変換回路12に供給する。
【0055】視環境変換回路12は、センサS1及びセ
ンサS2からの視環境パラメータに応じて、コンバータ
11からのXYZデータをCRTモニタ3の視環境下に
おける「色の見え」に対応した指標データであるL++
+データに変換して画像編集処理回路13に供給す
る。尚、視環境変換回路12についての詳細な説明は後
述する。
【0056】画像編集処理回路13は、視環境変換回路
12からのL+++データに対して、色域圧縮処理や
色の編集処理等の画像編集処理を施し、画像編集処理を
施したL+++データを出力側の視環境変換回路14
に供給する。尚、画像編集処理回路13についての詳細
な説明は後述する。
【0057】この時、センサS3は、上述したセンサS1
及びセンサS2と同様に、プリンタ4がプリント用紙P
outに印刷する画像であるハードコピー画像を使用者が
観察する環境、すなわちプリンタ4の視環境に対応する
数値である視環境パラメータを視環境変換回路14に供
給するようになされている。
【0058】すなわち、センサS3は、例えば、密着型
センサからなり、プリンタ4が画像を印刷するプリント
用紙Poutの白色点の色度を測定し、測定した色度を視
環境パラメータとして視環境変換回路14に供給する。
【0059】視環境変換回路14は、センサS3からの
視環境パラメータに応じて、プリンタ4の視環境下にお
ける「色の見え」と、CRTモニタ3の視環境下におけ
る「色の見え」とが一致するように、画像編集処理回路
13からのL+++データをDICデータとしてのX
YZデータに変換してコンバータ15に供給する。尚、
視環境変換回路14についての詳細な説明は後述する。
【0060】コンバータ15は、コンバータ11と同様
に、上記図1に示した予め作成されたプリンタ4用のプ
ロファイルP4を記憶している。プロファイルP4は、プ
リンタ4で定義されたCMY(K)データと、そのCM
Y(K)データに対応するXYZの色空間のXYZデー
タとの対応関係が変換テーブルや変換式等の形で記述さ
れたものである。このプロファイルP4を参照して、コ
ンバータ15は、視環境変換回路14からのXYZデー
タをプリンタ4のDDCとしてのCMY(K)データに
変換してプリンタ4に供給する。
【0061】したがって、プリンタ4では、CRTモニ
タ3に画面表示されたソフトコピー画像と「色の見え」
が一致したハードコピー画像がプリント用紙Poutに印
刷される。
【0062】つぎに、コンバータ11及びコンバータ1
5に各々記憶されているプロファイルP3及びプロファ
イルP4の作成方法について説明する。
【0063】CRTモニタ3用のプロファイルP3を作
成する場合、先ず、CRTモニタ3が出力するRGBデ
ータを正規化したrgbデータを算出する。
【0064】すなわち、CRTモニタ3が出力するRG
BデータのR,G,B各々を8ビットのデータdr,d
b,dg、CRTモニタ3の白色点におけるR,G,B
各々の値Rmax,Gmax,Bmax、R,G,B各々のゲイ
ンkr,gain,kg,gain,kb,g ain、R,G,B各々のオ
フセットkr,offset,kg,offset,kb,offset、CRT
モニタ3の特性に対応したR,G,B各々のガンマ補正
をするための係数(以下、ガンマ補正係数と言う。)γ
r,γg,γbを持って、
【0065】
【数1】
【0066】なる演算式(1)により、CRTモニタ3
が出力するRGBデータを正規化したrgbデータを算
出する。
【0067】ここで、演算式(1)における数値「25
5」は、CRTモニタ3が出力するRGBデータに対応
する値であり、RGBデータをnビットとした場合、2
n−1で表される数値である。したがって、ここでは、
RGBデータは8ビットであるため、27−1=255
となる。
【0068】次に、演算式(1)により算出されたrg
bデータを用いて、XYZデータを、
【0069】
【数2】
【0070】なる演算式(2)にしたがって一次変換す
ることにより算出する。
【0071】ここで、演算式(2)の右辺の行列は、例
えば、最小自乗法を利用して算出されるものである。
【0072】次に、CRTモニタ3に画面表示されたソ
フトコピー画像と、プリンタ4がプリント用紙Pout
印刷するハードコピー画像のコントラストの補正処理と
して、演算式(2)により算出されたXYZデータにC
RTモニタ3の管面上の周囲光の反射光を加える。
【0073】具体的に言うと、CRTモニタ3が設置さ
れている環境の周囲光の輝度が大きくなってくると、C
RTモニタ3に画面表示されたソフトコピー画像のコン
トラストが低下してしまう。これは、主にCRTモニタ
3の管面上への周囲光への反射により、黒、すなわち一
番暗い点が浮いてしまうためである。また、一般的に、
CRTモニタには、反射防止膜がついているが、周囲光
が存在する限り、CRTモニタ上で再現できる黒は、そ
の反射光より暗くすることはできない。したがって、人
間の視覚は暗い色に対して感度が良いため、黒が浮いて
しまうと画像のコントラストが落ちてしまう。
【0074】そこで、上述のような現象を考慮するため
に、CRTモニタ3の管面上の反射率Rbkと、周囲光に
よる(XYZ)(Ambient)データ(X(Ambient),Y
(Ambient ),Z(Ambient))とを持って、演算式(2)に
より算出されたXYZデータ(以下、(XYZ)(CRT)
データと言う。)から反射光を考慮した(X´Y´Z
´)( CRT)データを、
【0075】
【数3】
【0076】なる演算式(3)により算出する。
【0077】この演算式(3)により、CRTモニタ3
から発せられた光に、オフセットとして周囲光の反射が
加えられ、上述したようなコントラストの低下に対して
対応することができる。
【0078】そして、演算式(3)により周囲光の反射
を加えた後に、Y´(CRT)の最大値が「100」となる
ように正規化を行う。
【0079】したがって、CRTモニタ3用のプロファ
イルP3は、演算式(3)における(X´Y´Z´)
(CRT)データと、演算式(1)におけるdr,dg,d
bとの対応関係をテーブル形式に記述することにより作
成される。
【0080】一方、プリンタ4のプロファイルP4を作
成する場合、先ず、プリンタ4に対してCMK(Y)デ
ータの値を変えて入力し、その結果得られるハードコピ
ー画像を測色する。そして、プリンタ4のプロファイル
4は、測色して得られた値と、入力したCMY(K)
データとの対応関係をテーブル形式に記述することによ
り作成される。
【0081】尚、XYZデータによる色再現領域のうち
のプリンタ4がカバーしていない領域は、プリンタ4が
表現可能な色再現領域に対応付けられる。
【0082】つぎに、上述した入力側の視環境変換回路
12について具体的に説明する。
【0083】視環境変換回路12は、先ず、コンバータ
11からのXYZデータ、すなわち演算式(3)により
得られた(X´Y´Z´)(CRT)データを、人間の錐体
の信号に対応するLMSデータ、すなわちLMS空間の
データに、
【0084】
【数4】
【0085】なる演算式(4)により変換する。
【0086】ここで、演算式(4)の右辺の行列は、視
感実験により求められた公知の行列である。
【0087】尚、演算式(4)は、ハントポインタエス
テバス(Hunt-Pointer-Estevez)変換を用いたものであ
り、人間の錐体の信号に対応するデータに変換する行列
は、演算式(4)の右辺の行列に限られるものではな
い。演算式(4)は、分光分布が平坦な(X´Y´Z
´)(CRT)データを人間の錐体の信号に対応するデータ
に変換する変換式の一例である。
【0088】上述のようにして、演算式(4)から得ら
れたL,M,Sの各データは、人間の錐体の信号のうち
の長、中、短波長の信号に各々対応するものである。
【0089】次に、以下に述べる不完全順応に対する処
理及び部分順応に対する処理により、周囲の視環境によ
る色順応の補正を行う。
【0090】ここで、人間の視覚は、ビデオカメラのホ
ワイトバランスと同様に、光源を白にするように各錐体
の感度を変化させており、各錐体の信号を各錐体の白色
点の値で正規化を行っている。そこで、ここでは、基本
的にフォン・クリース(vonKries)の順応則を用いてい
るが、人間の視覚が順応しているであろう白色点には、
光源の色度をそのまま用いるのではなく、上記不完全順
応に対する処理及び部分順応に対する処理の2ステップ
処理を行うことにより、周囲の視環境による色順応の補
正を行う。
【0091】先ず、第1のステップ処理として、不完全
順応に対する処理を行う。この不完全順応とは、CRT
モニタ3に画面表示された画像を観察するとき、人間に
視覚は、CRTモニタ3の白色点に順応しようとする
が、例えば、暗室内でCRTモニタ3を観察したときに
CRTモニタ3の白色点の色度がD65の光から大きく
離れている場合、人間の視覚は、CRTモニタ3の白色
点に完全に順応することはできないということを意味す
る。すなわち、人間の視覚は、CRTモニタ3の白色点
の色度がD65又はEの光から離れるほど、また、その
順応点の輝度が低いほど、順応が不完全となることであ
る。
【0092】そこで、上述のようにして、CRTモニタ
3の白色点におけるRGBデータ(R,G,B)から演
算式(1)〜(4)により得られたLMSデータ(L,
M,S)を用いて、人間の視覚が順応している不完全順
応白色点である(L´M´S´)n(CRT)データ(L´
n(CRT),M´n(CRT),S´n(CRT))を求める。
【0093】すなわち、演算式(1)〜(4)により得
られたLMSデータ(L,M,S)を(LMS)n(CRT)
データ(Ln(CRT),Mn(CRT),Sn(CRT))で示し、後述
する色順応補正係数(Chromatic A daptation Factor
s)PL,PM,PSを持って、上記(L´M´S´)
n(CRT)データ(L´n(CRT),M´n(CRT),S´n(CRT)
は、
【0094】
【数5】
【0095】なる演算式(5)により表される。
【0096】したがって、人間の視覚は、演算式(5)
で示した色度L´n(CRT),M´n(CR T),S´n(CRT)を有
する、いわば疑似的な白色点に順応することとなる。
【0097】演算式(5)において、上述した色順応補
正係数(Chromatic A daptation Factors)PL,PM
Sは、ハント(hunt)のモデルで用いられている色順
応係数であり、後述する定義数lE,mE,sEと、CR
Tモニタ3の実際の白色点の絶対輝度(単位:cd/m
2)Ymonとを持って、
【0098】
【数6】
【0099】なる演算式(6)により求められるもので
ある。
【0100】ここで、実際のCRTモニタ3の色順応補
正係数PL,PM,PSの値の一例を下記の表1に示す。
但し、表1において、CCT(Correlated Color Tempe
rature)は、CRTモニタ3の白色点の相関色温度を意
味し、CRTモニタ3のCCTが約9000Kの場合
と、CRTモニタ3のCCTが約6500Kの場合との
色順応補正係数PL,PM,PSの値を各々示す。
【0101】
【表1】
【0102】また、演算式(5)において、上述した定
義数lE,mE,sEは、
【0103】
【数7】
【0104】なる演算式(7)により定義されるもので
ある。
【0105】次に、第2のステップ処理として、部分順
応に対する処理を行う。この部分順応について説明する
と、CRTモニタ3に画面表示された画像を観察する場
合、暗室内で観察することはほとんど無く、CCTが約
4150Kを有する蛍光灯等が点灯された周囲光のある
ところ、例えば、一般的なオフィス内で観察することが
多い。また、一般的に、CRTモニタ3として使用され
るコンピュータグラフィックモニタ等の白色点のCCT
は、約9300Kである。このように、CRTモニタ3
の白色点のCCTと、周囲光のCCTとが大きく異なっ
ている場合、人間の視覚は、上述した演算式(5)で示
した色度L´n(CRT),M´n(CRT),S´n(CRT)を有する
CRTモニタ3の疑似的な白色点と、周囲光の白色点と
に対して、各々部分的に順応しようとするとこを部分順
応と言う。例えば、コンピュータグラフィックモニタを
CRTモニタ3として使用した場合、人間の視覚のの順
応比率は、モニタが約60〜40%、周囲光が約40〜
60%となる。
【0106】そこで、ここでは、実際に人間の視覚が順
応している白色点を上述した疑似的な白色点と周囲光の
白色点の中間とし、実際に人間の視覚が順応している白
色点である(L´´M´´S´´)n(CRT)データ(L´
´n(CRT),M´´n(CRT),S´´n(CRT))を求める。
【0107】すなわち、演算式(5)により表される
(L´M´S´)n(CRT)データ(L´n(CRT),M´
n(CRT),S´n(CRT))を用いて、周囲光の白色点におけ
る色度Ln( Ambient),Mn(Ambient),Sn(Ambient)と、
人間の視覚がCRTモニタ3の白色点に順応している割
合(以下、順応比率係数と言う。)Radpと、CRTモ
ニタ3の白色点の絶対輝度Ymonと、周囲光がプリント
用紙Pout等の出力の紙に反射した絶対輝度Ysurと、後
述するYadpとを持って、上記(L´´M´´S´´)
n( CRT)データ(L´´n(CRT),M´´n(CRT),S´´
n(CRT))を、
【0108】
【数8】
【0109】なる演算式(8)で定義する。
【0110】ここで、演算式(8)において、上述した
adpは、
【0111】
【数9】
【0112】なる演算式(9)で定義されるものであ
る。
【0113】また、順応比率係数Radpについて具体的
に説明すると、順応比率係数Radpは、人間の視覚がC
RTモニタ3の疑似的な白色点と、周囲光の白色点とに
各々順応するときの、いわば順応比率を表す係数であ
り、「0.0〜1.0」の範囲のうちの所定の値が予め
設定されるものである。
【0114】したがって、順応比率係数Radpが「1.
0」のとき、人間の視覚は、100%CRTモニタ3に
順応しており、周囲光の影響を受けていない状態であ
る。すなわち、概念的には、CIE/L***を合わ
せているのと同等の状態である。これとは逆に、順応比
率係数Radpが「0.0」のとき、人間の視覚は、10
0%周囲光に順応しており、CRTモニタ3の影響を受
けていない状態である。すなわち、概念的には、CIE
/XYZを合わせているのと同等の状態である。
【0115】さらに、CRTモニタ3の輝度と周囲光の
輝度が異なっているため、ここでは、演算式(8)に示
すように、重み付け係数である(Ymon/Yadp1/3
(Ys ur/Yadp1/3を導入している。この重み付け係
数は、例えば、CRTモニタ3の輝度と周囲光の輝度が
ほぼ同レベルの場合には、「1」となる。
【0116】ここで、視環境変換回路12には、上述し
たように、演算式(5)〜(7)におけるCRTモニタ
3の白色点の実際の色度Ln(CRT),Mn(CRT)
n(CRT)、及び絶対輝度Ynが視環境パラメータとして
センサS2から供給されると共に、演算式(8)におけ
る周囲光の白色点の色度Ln(Ambient),Mn(Ambient)
n(Ambi ent)が視環境パラメータとしてセンサS1から
供給される。したがって、センサS2及びセンサS1から
の視環境パラメータを用いて、演算式(5)〜(8)に
示した各演算を順次行うことにより、周囲光のあるとこ
ろでCRTモニタ3に画面表示された画像を観察すると
きの、人間の視覚が実際に順応する白色点(以下、順応
白色点と言う。)の色度L´´n(CRT),M´´n(CRT)
S´´n(CRT)を求めることができる。
【0117】そして、演算式(4)により得られたLM
Sデータ(L,M,S)、すなわちCRTモニタ3から
供給されたRGBデータ(R,G,B)を人間の錐体の
信号に対する信号に変換したデータが、上述のようにし
て求められた順応白色点の色度L´´n(CRT),M´´
n(CRT),S´´n(CRT)で各々除算されることにより、C
RTモニタ3に画面表示されたソフトコピー画像を観察
したときの「色の見え」を反映した、いわば見えの指標
データであるL+++データ(L+,M+,S+)を求め
る。
【0118】すなわち、
【0119】
【数10】
【0120】なる演算式(10)に示すように、順応白
色点の色度L´´n(CRT),M´´n(CR T),S´´n(CRT)
をフォン・クリース(von Kries)の順応則に代入する
ことにより、L+++データ(L+,M+,S+)を求め
る。
【0121】上述のようにして、不完全順応に対する処
理及び部分順応に対する処理により、周囲の視環境によ
る色順応の補正を行った後、次に、ハント(Hunt)効果
に対する補正処理を行う。
【0122】ハント効果とは、「照度が高いほど、知覚
される彩度(カラフルネス)が上がって見える」という
人間の視覚における現象、すなわち人間の視覚は、同じ
色でも周囲の輝度が上がれば上がるほどその色が鮮やか
に見えるという現象のことである。
【0123】そこで、ここでは、R−LABで用いられ
ている、
【0124】
【数11】
【0125】なる演算式(11)で示されるマトリクス
を用いる。
【0126】ここで、演算式(11)において、cは、
【0127】
【数12】
【0128】なる演算式(12)で求められるものであ
る。
【0129】すなわち、
【0130】
【数13】
【0131】なる演算式(13)に示すように、上述し
た演算式(10)で得られたL+++データ(L+,M
+,S+)に対して、演算式(11)で示されるマトリク
スをかけることにより、ハント(Hunt)効果に対して補
正する。
【0132】そして、演算式(13)により、ハント
(Hunt)効果に対して補正されたL+++データ
(L+,M+,S+)は、画像編集処理回路13に供給さ
れる。
【0133】つぎに、上述した画像編集処理回路13に
ついて具体的に説明する。
【0134】画像編集処理回路13は、先ず、視環境変
換回路12からの見えの指標データであるL+++
ータ(L+,M+,S+)を、L+++データの白色点に
おけるL+,M+,S+各々の値X0 *,Y0 *,Z0 *を持っ
て、
【0135】
【数14】
【0136】なる演算式(14)にしたがって、視覚均
等空間であるL***空間のデータに変換する。
【0137】ここで、演算式(14)において、X0 *
+ 0 *,Z0 *は、白色点におけるX*,Y*,Z*各々の値
であり、この場合、それらの値は各々「100」とな
る。
【0138】次に、画像編集処理回路13は、演算式
(14)により得られた視覚均等空間上のL***
間のデータに対して、上述したように色域圧縮処理や色
の編集処理等の画像編集処理を施す。
【0139】そして、画像編集処理回路13は、画像編
集処理終了後、上述した演算式(14)に基いて、L*
**空間のデータを元の空間のデータであるL++
+データ(L+,M+,S+)に変換して出力側の視環境変
換回路14に供給する。
【0140】つぎに、上述した出力側の視環境変換回路
14について具体的に説明する。
【0141】視環境変換回路14には、上述したよう
に、プリンタ4が画像を印刷するプリント用紙Pout
白色点の色度Ln(PRN),Mn(PRN),Sn(PRN)が視環境パ
ラメータとしてセンサS3から供給される。そして、プ
リント用紙Poutの白色点の色度Ln(PRN),Mn(PRN)
n(PRN)が、プリンタ4により、プリント用紙Pout
印刷されたハードコピー画像を観察する場合の人間の視
覚が順応する白色点の色度Ln( HardCopy),M
n(HardCopy),Sn(HardCopy)とされる。
【0142】ここで、プリンタ4によるハードコピー画
像に対応する画像データであるCMY(K)データを、
コンバータ15に記憶されているプリンタ4用のプロフ
ァイルP4により変換し、その結果得られたXYZデー
タを上述した演算式(4)によりLMSデータに変換し
た場合、プリンタ4によるハードコピー画像を観察した
ときの「色の見え」を反映したデータは、L/L
n(HardCopy),M/Mn(HardC op y),S/Sn(HardCopy)
となる。
【0143】また、視環境変換回路12では、上述した
ようにして、CRTモニタ3の管面反射を考慮したコン
トラストの補正や、周囲光の輝度が変わった場合等の人
間の視覚の色順応の補正等を含めた画像処理が行われる
ため、ソフトコピー画像とハードコピー画像の「色の見
え」を一致させるためには、上述した演算式(13)に
より、
【0144】
【数15】
【0145】なる演算式(15)で示される関係が成立
すればよい。
【0146】したがって、演算式(13)及び演算式
(15)により、視環境変換回路12から画像編集処理
回路13を介して視環境変換回路14に供給されるL+
++データ(L+,M+,S+)を、
【0147】
【数16】
【0148】なる演算式(16)により変換してLMS
データを算出する。
【0149】そして、演算式(16)により算出された
LMSデータを演算式(4)の右辺の行列の逆行列によ
り一次変換して、DICとしてのXYZデータを求め、
このXYZデータをコンバータ15に供給する。
【0150】つぎに、上述したような視環境変換回路1
2、画像編集処理回路13、及び視環境変換回路14等
を備える画像処理部1における画像データの流れについ
て図3を用いて具体的に説明する。
【0151】この画像処理システム101では、上述し
たように、CRTモニタ3に画面表示されたソフトコピ
ー画像をオリジナルとし、プリンタ4によりハードコピ
ー画像としてプリント用紙Poutに印刷する。
【0152】そこで、画像データの流れとして、先ず、
CRTモニタ3に画面表示されたソフトコピー画像に対
応するRGBデータ(D1)は、コンバータ11に記憶
されているCRTモニタ3用のプロファイルP3によ
り、デバイスに依らない色空間であるCIE/XYZの
ZYXデータ(D2)に変換される。
【0153】次に、デバイスに依らないXYZデータ
(D2)は、実際にCRTモニタ3のソフトコピー画像
が観察されている環境の変数、すなわちセンサS1及び
センサS2が出力する視環境パラメータに基いて、見え
の指標データであるL+++データ(D3)に変換さ
れる。
【0154】次に、L+++データ(D3)は、知覚
均等空間であるCIE/L***のL***データ
(D4)に変換され、必要に応じて、色域圧縮処理や色
の編集処理等の画像編集処理が施される。そして、画像
編集処理が施されたL***データ(D4)は、L*
**データ(D5)とされる。
【0155】次に、L***データ(D5)は、L+
++空間のデータであるL++データ(D6)に変
換される。
【0156】次に、L++データ(D6)は、プリ
ンタ4により出力されるハードコピー画像が観察される
環境の変数、すなわちセンサS3が出力する視環境パラ
メータに基いて、CIE/XYZのZYXデータ(D
7)に戻される。
【0157】そして、ZYXデータ(D7)は、コンバ
ータ15に記憶されているプリンタ4用のプロファイル
4により、プリンタ4で定義されたCMY(K)デー
タ(D8)に変換されてプリンタ4から出力される。
【0158】つぎに、上述した演算式(8)における順
応比率係数Radpと、ソフトコピー画像とハードコピー
画像の実際の「色の見え」の一致との関係を説明する。
【0159】ここで、上記図4〜図6は、以下のように
して得られた図である。
【0160】先ず、例えば、CRTモニタ3に画面表示
されたソフトコピー画像をオリジナル画像とし、CRT
モニタ3への順応比率係数Radpを、0,0.2,0.
4,0.6,0.8,1.0の6段階で順次変化させて
画像処理部1により画像処理を行う。その結果得られた
データをハードコピー画像としてプリンタ4によりプリ
ント用紙Poutに印刷する。
【0161】次に、6段階の順応比率係数Radpに対応
したハードコピー画像が各々印刷された6枚のプリント
用紙Pout(以下、プリント画像と言う。)のうち2枚
のプリント画像を組み合わせ対として見比べ、どちらの
プリント画像がオリジナル画像であるソフトコピー画像
により近いかを選ぶ(以下、一対比較法と言う。)。
【0162】ここで、ハードコピー画像及びプリント画
像を比較する観察者には、それらの画像を観察する前
に、周囲光に慣れるための数分間の明順応の時間が与え
られる。そして、観察者は、CRTモニタ3の管面から
約50〜60cm離れた位置に座り、CRTモニタ3に
画面表示されたソフトコピー画像と、そのソフトコピー
画像から得られた一対のプリント画像とを比較して判断
するが、その際、観察者が判断するまでの時間に制限は
設けず、観察者が一対のプリント画像を観察する場所
は、CRTモニタ3から離れた場所とする。
【0163】また、CRTモニタ3の表示サイズは、約
14cm×9cmとし、ソフトコピー画像の縁に約5m
mの白色の枠を付けてCRTモニタ3に画面表示するも
のとする。また、ソフトコピー画像において、例えば、
ソフトコピー画像が人物画の場合、その人物画の背景の
色は、均一なグレイとし、背景中に一部参照点としの白
のバッチが配置されている。さらに、上述したようなソ
フトコピー画像のサイズとほぼ同一のサイズで、プリン
タ4により、白色のプリント用紙Poutにハードコピー
画像が印刷されるものとする。
【0164】そして、周囲光(F6:4150K)の輝
度をCRTモニタ3の輝度と異なる2レベルの輝度と
し、また、例えば、2種類の人物画像を含む3種類の異
なった画像A,B,Cを用いて、各々の輝度及び画像
A,B,Cに対して上述のような一対比較法を行う。
【0165】したがって、上記図4〜図6は、各々、複
数の観察者の上述のような一対比較法による判断結果を
統計的手法を用いて間隔尺度に変換したものを示した図
である。
【0166】すなわち、上記図4は、ハードコピー画像
が印刷されたプリント用紙Poutの反射輝度が183.
4cd/m2、CRTモニタ3の白色点の輝度が99.
8cd/m2、CRTモニタ3の白色点の色温度が93
40Kの場合の3種類の画像A,B,Cに対して、順応
比率係数Radpと、ソフトコピー画像とプリンタ画像の
「色の見え」との一致度を示す観察者の心理量の関係を
示した図である。
【0167】また、図5は、ハードコピー画像が印刷さ
れたプリント用紙Poutの反射輝度が287.8cd/
2、CRTモニタ3の白色点の輝度が99.8cd/
2、CRTモニタ3の白色点の色温度が9340Kの
場合の3種類の画像A,B,Cに対して、順応比率係数
adpと上記心理量の関係を示した図である。
【0168】さらに、図6は、周囲光の輝度とCRTモ
ニタ3の輝度を同一の輝度とし、同一の画像、例えば、
画像Aに対応するハードコピー画像が印刷されたプリン
ト用紙Poutの反射輝度が100cd/m2、183cd
/m2、288cd/m2の3段階の輝度レベルに対し
て、順応比率係数Radpと上記心理量の関係を示した図
である。
【0169】尚、上記図4〜図6では、横軸に順応比率
係数Radpをとり、縦軸に間隔尺度に変換された心理物
理量をとってある。また、この心理物理量の数値が大き
いほど良いマッチングが得られることを示す。
【0170】まず、上記図4及び図5に示すように、周
囲光の輝度とCRTモニタ3の輝度が異なる場合におい
て、プリント用紙Poutの反射輝度が183.4cd/
2であっても、プリント用紙Poutの反射輝度が28
7.8cd/m2であっても、CRTモニタ3への順応
比率係数Radpを「0.4」〜「0.6」の範囲の値に
設定することが好ましく、これに対して、順応比率係数
adpを「0.0」又は「1.0」の値に設定すると、
最も好ましくないということがいえる。また、このよう
な結果は、色域内の色に限り、3種類の画像A,B,C
の各画像によるばらつきが少ないため、汎用性があると
いうこともいえる。したがって、周囲光の輝度のレベル
及び画像の種類に依らず、CRTモニタ3への順応比率
係数Radpは、「0.4」〜「0.6」の範囲の値に設
定することが好ましい。
【0171】また、上記図6に示すように、周囲光の輝
度とCRTモニタ3の輝度が同一の場合において、プリ
ント用紙Poutの3段階の反射輝度についても、上記図
4及び図5に示した場合と同様に、CRTモニタ3への
順応比率係数Radpは、「0.4」〜「0.6」の範囲
の値に設定することが好ましいということがいえる。
【0172】したがって、上記図4〜図6からいえるこ
とにより、演算式(8)で定義される順応比率係数R
adpは、周囲光の輝度レベルに依らず、順応比率係数R
adpを「0.4」〜「0.6」の範囲の値に設定して得
られたプリント画像は、ソフトコピー画像と十分なマッ
チングをとることができる。特に、順応比率係数Radp
を「0.6」に設定して得られたプリント画像は、ソフ
トコピー画像とさらに十分なマッチングをとることがで
きる。
【0173】上述したように、画像処理システム101
では、CIE/XYZやCIE/L***等の測色値
のみでソフトコピー画像とハードコピー画像の「色の見
え」を一致させるのではなく、CRTモニタ3の管面上
の反射光を考慮したコントラスト補正、周囲光の輝度レ
ベルが異なった場合を考慮した人間の視覚の色順応の補
正及びハント効果の補正を行ってソフトコピー画像とハ
ードコピー画像の「色の見え」を一致させるため、ソフ
トコピー画像とハードコピー画像の高精度の「色の見
え」の一致を得ることができる。
【0174】また、ソフトコピー画像とハードコピー画
像の高精度の「色の見え」の一致を得ることができるた
め、画像処理システム101を、例えば、DTPシステ
ムに適用した場合、ソフトコピー画像を画面表示するC
RTモニタ3をハードコピー画像を出力する際の校正用
として好適に使用することができ、何度も校正刷りをプ
リンタ4で出力する手間を省くことができる。
【0175】さらに、CRTモニタ3とプリンタ4、す
なわち入力デバイスと出力デバイスが物理的に遠く離れ
た位置に設置された場合、画像処理部1を入力デバイス
を含む送信側と出力デバイスを含む受信側に切り分け、
例えば、送信側をコンバータ11及び視環境変換回路1
2とし、受信側を視環境変換回路14及びコンバータ1
5として、送信側の視環境変換回路12が出力するL+
++データを伝送路を介して、受信側の視環境変換回
路14で受信することにより、送信側と受信側で同一の
「色の見え」を得ることができる。すなわち、「色」に
関する情報の伝達である所謂「色」のコミュニケーショ
ンを正確に行うことができる。ここで、画像編集処理回
路13は、送信側と受信側のどちらに含めても良い。
【0176】尚、画像処理システム101では、プリン
ト用紙Poutの白色点の色度を測定するセンサ3を設ける
こととしたが、例えば、センサS3の代わりに、上記図
2の点線で示すように、放射色彩輝度計からなるセンサ
4を設け、センサS4により、プリント用紙Poutに印
刷されたハードコピー画像を観察する環境における周囲
光L4の色度を測定し、測定した色度を視環境パラメー
タとして視環境変換回路14に供給するようにしてもよ
い。この場合、視環境変換回路14に供給される視環境
パラメータは、上述した演算式(16)において、ハー
ドコピー画像を観察する人間の視覚が順応する白色点の
色度(Ln(HardCopy),Mn(HardCopy)
n(Ha rdCopy))を示すものとなる。
【0177】また、センサS3又はセンサS4の何れか一
方のセンサのみを設けるのではなく、センサS3とセン
サS4の両方のセンサを設けることとしてもよい。この
場合、上述した演算式(16)において、センサS3
ら出力されるプリンタ4が画像を印刷するプリント用紙
outの白色点の色度に対応した視環境パラメータと、
センサS4から出力されるプリント用紙Poutに印刷され
たハードコピー画像を観察する環境における周囲光L4
の色度に対応した視環境パラメータとを考慮して、ハー
ドコピー画像を観察する人間の視覚が順応する白色点の
色度(Ln(HardCo py),Mn (HardCopy)
n(HardCopy))を決定する。これにより、高精度な色
度(Ln(Har dCopy),Mn(HardCopy),Sn(HardCopy)
を得ることができるため、ソフトコピー画像とハードコ
ピー画像のさらに高精度の「色の見え」の一致を得るこ
とができる。
【0178】また、センサS1〜S3又はS4の代わり
に、図7に示すように、パラメータ設定回路50が新た
に設けた構成としてもよい。
【0179】以下、上記図7に示した構成のシステムを
画像処理システム102と言い、画像処理システム10
2について説明する。
【0180】尚、上記図7に示す画像処理システム10
2において、上記図2に示した画像処理システム101
と同じ動作を示す箇所には同一の符号を付し、その詳細
な説明を省略する。
【0181】この画像処理システム102では、上述し
たように、画像処理システム101に備えられたセンサ
1〜S3又はS4の代わりに、パラメータ設定回路50
が新たに設けられている。
【0182】パラメータ設定回路50は、使用者から操
作されることにより、その操作に基いた視環境パラメー
タを画像処理部1の視環境変換回路12と視環境変換回
路14に設定することができるようになされている。
【0183】このように、視環境を測定するためのセン
サS1〜S3又はS4を設けずに、パラメータ設定回路5
0を操作することにより、視環境パラメータを視環境変
換回路12と視環境変換回路14に設定することによ
り、システムを安価に構成することができる。
【0184】尚、画像処理システム102では、パラメ
ータ設定回路50を操作することにより視環境パラメー
タを設定することとしたが、例えば、上記図1に示した
コンピュータ5を用いて、図8に示すような操作画面D
PSet上から視環境の変数を入力するようにしてもよい。
【0185】具体的に説明すると、操作画面DPSet上か
らは、例えば、室内灯の色度(Light Source)、室内灯
の輝度(Suround Luminance)、及びCRTモニタ3の
輝度(Monitor Luminance)を入力することができるよ
うになされている。また、室内灯の色度は、「蛍光
灯」、「白熱灯」、「D65」、「D50」、・・・
等、室内灯の輝度は、「明るい」、「普通」、「暗
い」、・・・等、CRTモニタ3の輝度は、「明る
い」、「普通」、「暗い」、・・・等、各々複数段階の
選択枝を有している。さらに、パラメータ設定回路50
には、上述のような複数の選択枝に対応した視環境パラ
メータが記憶されている。
【0186】そこで、使用者は、複数の選択枝の中から
画像処理システム102が設置されている環境に対応し
たものを選択し、選択した選択枝を操作画面DPSet上か
ら入力する。この図8においては、室内灯の色度は「F
6」、室内灯の輝度は「暗い」、CRTモニタ3の輝度
は「普通」が各々選択され入力された状態を示してい
る。
【0187】そして、パラメータ設定回路50は、操作
画面DPSet上から入力された選択枝に対応する視環境パ
ラメータを視環境変換回路12と視環境変換回路14に
設定する。
【0188】上述のようにして、操作画面DPSet上から
視環境パラメータを設定することにより、使用者は、画
像処理システム102が設置されている環境に対応した
視環境パラメータをシステムに対して容易に設定するこ
とができる。
【0189】また、上記図1に示した画像処理システム
100において、上記図2に示した画像処理システム1
01及び上記図7に示した画像処理システム102で
は、CRTモニタ3を入力デバイスとし、プリンタ4を
出力デバイスとしたが、スキャナ2を入力デバイスと
し、CRTモニタ3を出力デバイスとしてもよい。
【0190】図9は、スキャナ2を入力デバイスとし、
CRTモニタ3を出力デバイスとした場合の画像処理シ
ステム100の構成を具体的に示した図である。
【0191】以下、上記図9に示した構成のシステムを
画像処理システム103と言い、画像処理システム10
3について説明する。
【0192】尚、上記図9に示す画像処理システム10
3において、上記図2に示した画像処理システム101
と同じ動作を示す箇所には同一の符号を付し、その詳細
な説明を省略する。
【0193】この画像処理システム103では、センサ
3は、スキャナ2により取り込まれるハードコピー画
像が印刷されたプリント用紙Pinの白色点における色度
を測定し、測定した色度を視環境パラメータとして視環
境変換回路12に供給するようになされている。また、
これと同時に、画像処理システム101と同様にして、
センサS1からは、CRTモニタ3が設置されている環
境の周囲の光の色度に対応した視環境パラメータが出力
され、センサS2からは、CRTモニタ3の白色点の色
度と絶対輝度に対応した視環境パラメータが出力され、
各視環境パラメータは、視環境変換回路14に供給され
るようになされている。
【0194】また、コンバータ11には、スキャナ2用
のプロファイルP2が記憶されており、コンバータ15
には、CRTモニタ3用のプロファイルP3が記憶され
ている。
【0195】したがって、視環境変換回路12は、セン
サS3からの視環境パラメータに応じて、コンバータ1
1からのXYZデータに対して、上述した演算式(1
6)をL+,M+,S+に関する等式に直した演算を行う
ことにより、L+++データ(L+,M+,S+)を求め
ることになる。また、視環境変換回路14は、上述した
演算式(13)をに関する等式に直した演算を行うこと
により、LMSデータ(L,M,S)を求めることにな
る。
【0196】尚、上述した画像処理システム101,1
02,103では、入力デバイスと出力デバイスの組み
合わせとして、CRTモニタ3とプリンタ4、又はスキ
ャナ2とCRTモニタ3の組み合わせを用いることとし
たが、これに限られるものではなく、例えば、ビデオカ
メラとCRTモニタ3の組み合わせや、自己発光してソ
フトコピー画像を画面表示する2つのモニタの組み合わ
せ等、少なくとも一方が自己発光して画像を表示する入
力デバイスと出力デバイスの組み合わせを用いてもよ
い。また、入力デバイスと出力デバイスの両方が自己発
光せずに画像を取り扱うものとしてもよい。さらに、出
力デバイスとする装置は、1つに限らず、複数設けるこ
ととしてもよい。
【0197】
【発明の効果】本発明に係る画像処理方法では、入力デ
バイスが取り扱う画像を観察する周囲光の輝度に応じ
て、上記入力デバイスが取り扱う画像に対応する画像デ
ータを上記周囲光下における色の見えに対応した見えの
指標データに変換する第1の変換処理を行う。そして、
出力デバイスが取り扱う画像を観察する周囲光の輝度に
応じて、上記周囲光下における色の見えと、上記入力デ
バイスが取り扱う画像を観察する周囲光下における色の
見えとが一致するように上記見えの指標データを変換す
る第2の変換処理を行って、上記入力デバイスから上記
出力デバイスへ伝送される画像データを処理する。これ
により、周囲光の輝度が異なった場合でも、上記入力デ
バイスが取り扱う画像と上記出力デバイスが取り扱う画
像の「色の見え」を高精度で一致させることができる。
【0198】また、本発明に係る画像処理方法では、上
記入力デバイスと出力デバイスのうち少なくとも一方
は、ソフトコピー画像を自己発光して出力する。これに
より、ソフトコピー画像を自己発光して出力するデバイ
スが取り扱う画像、すなわちソフトコピー画像と、上記
デバイスに対する他方のデバイスが扱う画像との「色の
見え」を高精度で一致させることができる。
【0199】また、本発明に係る画像処理方法では、上
記第1の変換処理は、上記ソフトコピー画像に対する周
囲光の反射に応じた上記ソフトコピー画像のコントラス
トに対する補正を行う。これにより、上記ソフトコピー
画像のコントラストの低下による上記入力デバイスが取
り扱う画像と上記出力デバイスが取り扱う画像の「色の
見え」の一致の精度の低下を防ぐことができる。したが
って、上記「色の見え」をさらに高精度で一致させるこ
とができる。
【0200】また、本発明に係る画像処理方法では、上
記第1の変換処理は、周囲光の輝度に応じて重みづけし
て人間の視覚の色順応に対する補正処理を行う。これに
より、人間の視覚の色順応よる上記「色の見え」の一致
の精度の低下を防ぐことができる。したがって、上記
「色の見え」をさらに高精度で一致させることができ
る。
【0201】また、本発明に係る画像処理方法では、上
記第1の変換処理は、ハント効果に対する補正処理を行
う。これにより、ハント効果よる上記「色の見え」の一
致の精度の低下を防ぐことができる。したがって、上記
「色の見え」をさらに高精度で一致させることができ
る。
【0202】本発明に係る画像処理装置では、第1の変
換手段は、入力デバイスが取り扱う画像を観察する周囲
光の輝度を示す視環境パラメータに応じて、上記入力デ
バイスから供給された上記入力デバイスが取り扱う画像
に対応する画像データを上記周囲光下における色の見え
に対応した見えの指標データに変換する。そして、第2
の変換手段は、出力デバイスが取り扱う画像を観察する
周囲光の輝度を示す視環境パラメータに応じて、上記周
囲光下における色の見えと、上記入力デバイスが取り扱
う画像を観察する周囲光下における色の見えが一致する
ように上記第1の変換手段で得られた見えの指標データ
を変換して上記出力デバイスに供給する。これにより、
周囲光の輝度が異なった場合でも、上記入力デバイスが
取り扱う画像と上記出力デバイスが取り扱う画像の「色
の見え」を高精度で一致させることができる。
【0203】また、本発明に係る画像処理装置では、上
記入力デバイスと出力デバイスのうち少なくとも一方
は、ソフトコピー画像を自己発光して出力する。これに
より、ソフトコピー画像を自己発光して出力するデバイ
スが取り扱う画像、すなわちソフトコピー画像と、上記
デバイスに対する他方のデバイスが扱う画像との「色の
見え」を高精度で一致させることができる。
【0204】また、本発明に係る画像処理装置では、上
記第1の変換手段は、上記ソフトコピー画像に対する周
囲光の反射に応じた上記ソフトコピー画像のコントラス
トに対する補正を行う。上記ソフトコピー画像のコント
ラストの低下による上記入力デバイスが取り扱う画像と
上記出力デバイスが取り扱う画像の「色の見え」の一致
の精度の低下を防ぐことができる。したがって、上記
「色の見え」をさらに高精度で一致させることができ
る。
【0205】また、本発明に係る画像処理装置では、上
記第1の変換手段は、周囲光の輝度に応じて重みづけし
て人間の視覚の色順応に対する補正処理を行う。これに
より、人間の視覚の色順応よる上記「色の見え」の一致
の精度の低下を防ぐことができる。したがって、上記
「色の見え」をさらに高精度で一致させることができ
る。
【0206】また、本発明に係る画像処理装置では、上
記第1の変換手段は、ハント効果に対する補正処理を行
う。これにより、ハント効果よる上記「色の見え」の一
致の精度の低下を防ぐことができる。したがって、上記
「色の見え」をさらに高精度で一致させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置を適用した画像処理
システムの構成を示すブロック図である。
【図2】上記画像処理システムにおいて、CRTモニタ
を入力デバイス、プリンタを出力デバイスとした場合の
構成を示すブロック図である。
【図3】画像処理部における画像データの流れを説明す
るための図である。
【図4】CRTモニタと周囲光の輝度が異なり、周囲光
の輝度183.4cd/m2の場合の順応比率係数と観
察者の心理量の関係を説明するための図である。
【図5】CRTモニタと周囲光の輝度が異なり、周囲光
の輝度287.8cd/m2の場合の順応比率係数と観
察者の心理量の関係を説明するための図である。
【図6】CRTモニタと周囲光の輝度が同一の場合にお
いて、同一画像で上記輝度が異なった場合の順応比率係
数と観察者の心理量の関係を説明するための図である。
【図7】パラメータ設定回路を設けた場合の上記画像処
理システムの構成を示すブロック図である。
【図8】パラメータ設定を設定する操作画面を説明する
ための図である。
【図9】上記画像処理システムにおいて、スキャナを入
力デバイス、CRTモニタを出力デバイスとした場合の
構成を示すブロック図である。
【図10】従来の画像処理システムの構成を示すブロッ
ク図である。
【図11】上記画像処理システムにおける画像データの
流れを説明するための図である。
【図12】マッピング回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図13】色の見えの違いを説明するための図である。
【符号の説明】
1 画像処理部 3 CRTモニタ 4 プリンタ 11 コンバータ 12 視環境変換回路 13 画像編集処理回路 14 視環境変換回路 15 コンバータ 101 画像処理システム S1〜S4 センサ L3,L4 周囲光 P3,P4 プロファイル

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を取り扱う入力デバイスと出力デバ
    イスの間で、上記入力デバイスから上記出力デバイスへ
    伝送される画像データを処理する画像処理方法であっ
    て、 上記入力デバイスが取り扱う画像を観察する周囲光の輝
    度に応じて、上記入力デバイスが取り扱う画像に対応す
    る画像データを上記周囲光下における色の見えに対応し
    た見えの指標データに変換する第1の変換処理を行い、 上記出力デバイスが取り扱う画像を観察する周囲光の輝
    度に応じて、上記周囲光下における色の見えと、上記入
    力デバイスが取り扱う画像を観察する周囲光下における
    色の見えとが一致するように上記見えの指標データを変
    換する第2の変換処理を行うことを特徴とする画像処理
    方法。
  2. 【請求項2】 上記入力デバイスと出力デバイスのうち
    少なくとも一方は、ソフトコピー画像を自己発光して出
    力することを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 上記第1の変換処理は、上記ソフトコピ
    ー画像に対する周囲光の反射に応じた上記ソフトコピー
    画像のコントラストに対する補正を行うことを特徴とす
    る請求項2記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 上記第1の変換処理は、周囲光の輝度に
    応じて重みづけして人間の視覚の色順応に対する補正処
    理を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理方
    法。
  5. 【請求項5】 上記第1の変換処理は、ハント効果に対
    する補正処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画
    像処理方法。
  6. 【請求項6】 画像を取り扱う入力デバイスと出力デバ
    イスの間で、上記入力デバイスから上記出力デバイスへ
    伝送される画像データを処理する画像処理装置であっ
    て、 上記入力デバイスが取り扱う画像を観察する周囲光の輝
    度を示す視環境パラメータに応じて、上記入力デバイス
    から供給された上記入力デバイスが取り扱う画像に対応
    する画像データを上記周囲光下における色の見えに対応
    した見えの指標データに変換する第1の変換手段と、 上記出力デバイスが取り扱う画像を観察する周囲光の輝
    度を示す視環境パラメータに応じて、上記周囲光下にお
    ける色の見えと、上記入力デバイスが取り扱う画像を観
    察する周囲光下における色の見えが一致するように上記
    第1の変換手段で得られた見えの指標データを変換して
    上記出力デバイスに供給する第2の変換手段とを備える
    ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 上記入力デバイスと出力デバイスのうち
    少なくとも一方は、ソフトコピー画像を自己発光して出
    力することを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 上記第1の変換手段は、上記ソフトコピ
    ー画像に対する周囲光の反射に応じた上記ソフトコピー
    画像のコントラストに対する補正を行うことを特徴とす
    る請求項7記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 上記第1の変換手段は、周囲光の輝度に
    応じて重みづけして人間の視覚の色順応に対する補正処
    理を行うことを特徴とする請求項6記載の画像処理装
    置。
  10. 【請求項10】 上記第1の変換手段は、ハント効果に
    対する補正処理を行うことを特徴とする請求項6記載の
    画像処理装置。
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