JP5863424B2 - 色処理装置およびその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プロファイルを修正する色処理に関する。
各種画像入出力機器の間で色を合わせるにはICC (International Color Consortium)プロファイルなどのプロファイルが使用される。プロファイルは、デバイス依存信号値をデバイス独立信号値に変換するルックアップテーブル(LUT)を含むA2Bタグと、デバイス独立信号値をデバイス依存信号値に変換するLUTを含むB2Aタグを有する。ここで、デバイス依存信号値はRGB信号値やCMYK信号値である。また、デバイス独立信号値は、プロファイル接続空間(profile connection space: PCS)の信号値(PCS値)で、例えばCIELAB値である。
A2BタグのLUTを作成するには、信号値が既知の複数のパッチを含むカラーチャートをモニタに表示またはプリンタで印刷し、表示または印刷された各パッチの色値(例えばCIELAB値)測定して、信号値と色値(PCS値)の対応関係を取得する。そして、取得した対応関係に基づく補間処理により、信号値の全域において、信号値をPCS値に変換するA2BタグのLUTを作成する。一方、B2AタグのLUTを作成するには、PCSに格子点を定め、それら格子点のPCS値に対応する信号値を補間演算により求めてB2AタグのLUTを作成する。
このようにして作成したプロファイルを用いる色変換により、入出力機器の間で色を合わせることができる。しかし、入力機器の色域と、出力機器が再現可能な色の範囲(以下、色再現範囲)は異なり、通常、入力機器の色域に比べて出力機器の色再現範囲は狭い。その結果、色再現範囲に含まれない色域の色を出力機器で再現することは不可能であり、入力機器の色域を出力機器の色再現範囲内にマッピングする必要が生じる。勿論、同じ出力機器であるモニタとプリンタにおいても色再現範囲は異なり、モニタに表示される画像と、プリンタが出力する画像の間で色の印象が異なったり、表示画像に比べて印刷画像の階調性が低いなどの問題が生じる。
このような問題に対して、プロファイルの色再現精度を改善する方法が提案されている。例えば、プロファイルを使用してカラーチャートを出力し、出力したカラーチャートのパッチの測色値から修正量を決定する。あるいは、当該カラーチャートをユーザが目視評価して修正量を決定する。そして、修正量に基づきプロファイルを修正する(特許文献1)。
特許文献1が開示する方法は、カラーチャートの印刷と測定の手間が大きく、プロファイルの修正に時間がかかる。また、目視評価によれば測定は不要になるが別の問題がある。つまり、プロファイルの修正は、当該プロファイルを設計した色空間と同じ色空間、例えばCIELABなどの標準色空間で行われるが、標準色空間は人間の知覚に対して均等な色空間ではない(以下、知覚不均等色空間)。そのため、ユーザが意図する修正が結果に反映されない場合があり、一度の修正作業で適切なプロファイルが得られるとは限らない。
図1によりMacAdamが作成した25色それぞれに対する色弁別閾(非特許文献1参照)をCIELAB空間にプロットした様子を示す。なお、説明のために、図1は、MacAdamの色弁別閾(以下、MacAdam楕円)を十倍に拡大し、色度情報のみをa*b*平面にプロットしたものである。
図1に示す楕円状の各図形は、人間が同じ色と認識する範囲を示し、低彩度の色については比較的図形の面積が小さく、高彩度の色、とくに青色や緑色については図形の面積が非常に大きくなる。つまり、人間は、低彩度の色については色空間内の距離が小さくても色を弁別することができ、高彩度の青色や緑色については色空間内の距離が大きくても色を弁別することができない。
図2により知覚不均等色空間において彩度値C*が一定間隔になるようにプロファイルを設計した例を示す。低彩度域において、色(パッチ)の彩度の見えの違いが大きく、異なる色(パッチ)の識別が可能である。しかし、高彩度域においては、色(パッチ)の彩度の見えの違いが小さく、異なる色(パッチ)の識別は難しくなる。このように、知覚不均等色空間におけるプロファイルの修正は非常に難しいと言える。
特開2003-046796号公報
D. L. MacAdam「Visual sensitibities to color differences in daylight」Journal of the Optical Society of America、Vol. 32、No. 5、247-274頁、1942年5月 Melgosa M、Hita E、Poza AJ、Alman DH、Berns RS「Super threshold color-difference ellipsoids for surface colours」Color Res. Appl. 22、148-155頁、1997年 M. R. Luo and B. Rigg「Chromaticity-Discrimination Ellipses for Surface Colours」Color Res. Appl. 11、25-42頁、1986年 W. R. J. Brown「Color Discrimination of Twelve Observers」J.Opt. Soc. Am. 47、137-143頁、1957年
本発明は、プロファイルを適切かつ迅速に修正することを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
本発明にかかる色処理は、基準色空間のプロファイルを入力し、前記入力したプロファイルを知覚均等色空間のプロファイルに変換し、前記知覚均等色空間のプロファイルにおける色相線形性の評価値と階調均等性の評価値を算出し、前記算出した色相線形性の評価値と階調均等性の評価値に基づき前記知覚均等色空間のプロファイルを修正し、前記修正後のプロファイルを前記基準色空間のプロファイルに逆変換することを特徴とする。
本発明によれば、プロファイルを適切かつ迅速に修正することができる。
MacAdamが作成した25色それぞれに対する色弁別閾(非特許文献1参照)をCIELAB空間にプロットした様子を示す図。 知覚不均等色空間において彩度値C*が一定間隔になるようにプロファイルを設計した例を示す図。 実施例の色処理装置の構成例を示すブロック図。 実施例の色処理装置の論理構成例を説明するブロック図。 UI表示部が提供するUIの一例を示す図。 補正テーブルの一例を示す図。 プロファイル修正処理の一例を説明するフローチャート。 色相値の修正概念を説明する図。 階調潰れの発生を防ぐために、階調均等性の評価値Dminに対応する格子点に隣接する格子点の値LAB2'を修正する処理を説明する図。 階調均等性の修正処理を説明するフローチャート。 色弁別閾データの楕円近似の一例を説明する図。 色弁別閾データセットのフォーマット例を説明する図。 補正テーブルの作成方法の概要を説明するフローチャート。 制御領域と制御点の設定例を示す図。 制御パラメータ(制御点の移動と圧縮率)の最適化により楕円近似データを表す図形を真円に近付ける様子を説明する概念図。 最適化処理の詳細を説明するフローチャート。 制御点と中心の関係を説明する図。 中間点の移動を説明する図。 色弁別閾データセットのマッピングを説明する図。 実施例2における色処理装置の論理構成例を示すブロック図。 UI表示部が提供するUIの一例を示す図。 実施例3における色処理装置の論理構成例を示すブロック図。 UI表示部が提供するUIの一例を示す図。 UI表示部が提供する別のUIの一例を示す図。
以下、本発明にかかる実施例の色処理を図面を参照して詳細に説明する。
[装置の構成]
図3のブロック図により実施例の色処理装置の構成例を示す。CPU201は、RAMなどのメインメモリ202をワークメモリとして、ROM209やハードディスクドライブ(HDD)203に格納されたプログラムを実行し、システムバス206を介して後述する構成を制御する。なお、ROM209やHDD203には、後述する色処理を実現するプログラムや各種データが格納されている。
USBやIEEE1394などの汎用インタフェイス(I/F)204には、キーボードやマウスなどの指示入力部207やUSBメモリやメモリカードなどの記録メディア208が接続される。また、モニタ205には、CPU201によって、ユーザインタフェイス(UI)や処理経過や処理結果を示す情報が表示される。
例えば、CPU201は、指示入力部207を介して入力されるユーザ指示に従いROM209、HDD203または記録メディア208に格納されたアプリケーションプログラム(AP)をメインメモリ202の所定領域にロードする。そして、APを実行し、APに従いモニタ205にUIを表示する。
次に、CPU201は、ユーザによるUIの操作に従いHDD203や記録メディア208に格納された各種データをメインメモリ202の所定領域にロードする。そして、APに従いメインメモリ202にロードした各種データに所定の演算処理を施す。そして、CPU201は、ユーザによるUIの操作に従い演算処理結果をモニタ205に表示したり、HDD203や記録メディア208に格納する。
なお、CPU201は、システムバス206に接続された図示しないネットワークI/Fを介して、ネットワーク上のサーバ装置との間でプログラム、データ、演算処理結果の送受信を行うこともできる。
[論理構成]
図4のブロック図により実施例の色処理装置101の論理構成例を説明する。なお、図4に示す構成は、CPU201がAPを実行することにより実現される。
色処理装置101において、UI表示部102は、UIをモニタ205に表示する。プロファイル取得部103は、UIを介して入力されるユーザ指示に従い、修正するプロファイルをHDD203や記録メディア208などから取得する。色空間変換部104は、取得したプロファイルを、設計色空間(例えばCIELAB空間やCIELUV空間)の知覚均等性を改善して、できるだけ人間の知覚に対して均等な色空間とした知覚均等色空間のプロファイルに変換する。
評価値算出部105は、知覚均等色空間に変換されたプロファイルの色相線形性と階調均等性の評価値を算出する。プロファイル修正部106は、知覚均等色空間に変換されたプロファイルの色相線形性、階調均等性を修正するために、知覚均等色空間に変換されたプロファイルの格子点に設定された値を移動する。色空間逆変換部107は、色空間変換部104と逆の変換を行い、修正後のプロファイルにおける知覚均等色空間の値を元の色空間(設計色空間)に逆変換し、逆変換後のプロファイルをHDD203や記録メディア208などに出力する。
●UI表示部
図5によりUI表示部102が提供するUIの一例を示す。
ユーザは、指示入力部401を操作して、HDD203または記録メディア208などに格納された修正するプロファイルの名称等を入力する。また、指示入力部402を操作して、色空間の知覚均等性の補正に用いる補正テーブルを選択指示を入力する。
補正テーブルは、基準色空間と色弁別閾データセットの組み合わせごとに予め作成され、HDD203または記録メディア208などに格納されている。補正テーブルには、例えば、MacAdamデータセットに基づきCIELAB空間を補正するテーブル、ΔE2000データセットに基づきCIELUV空間を補正するテーブルなどがある。なお、補正テーブルの作成方法については後述する。
MacAdamの楕円データセット以外にも、様々な色弁別閾データが提案されている。例えば、RIT DuPontデータセット(非特許文献2)、BFDPデータセット(非特許文献3)、Brownデータセット(非特許文献4)などがある。また、CIEが規定する色差式ΔE94や、ΔE2000などから逆算して色弁別閾データセットを作成して使用することもできる。例えば、任意の点に対し、当該点を中心にΔE94やΔE2000の値が1になる点を円周状に探索して、色弁別閾データセットを作成することができる。また、既に提示されているデータセットや色差式から導き出したデータセット以外に、独自に等色実験などを行い作成したデータセットを用いてもよい。
補正テーブルは、色空間にプロットした色弁別閾データが等しい大きさの円になるよう色空間を補正するテーブルである。図6により補正テーブルの一例を示す。図6に示すように、補正テーブルは、基準色空間と知覚均等色空間の対応関係を格納する。従って、基準色空間内の任意点の値は、補正テーブルのデータに基づく補間演算を用いて、知覚均等色空間の値に変換することができる。
また、補正テーブルの選択において、基準色空間は、ユーザが指示する修正するプロファイルのPCSと一致する必要がある。図5には、複数の基準色空間と複数の色弁別データセットの組み合わせを示すが、修正するプロファイルの設計色空間であるPCSと複数の色弁別データセットの組み合わせから補正テーブルを選択できるようにする。なお、以下では、PCSがCIELAB空間であり、各格子点に設定された色値がCIELAB値であるとして説明する。
ユーザは、指示入力部403を操作して、修正後のプロファイルのファイル名を入力する。ユーザが「OK」ボタン404を押すと、CPU201は、ユーザ指示に従いプロファイルを修正する処理を開始する。
なお、図5に示すUIは一例であり、修正するプロファイル、補正テーブル、および、出力ファイル名を指示することができるUIであれば、どのようなものでもよい。
[プロファイル修正処理]
図7のフローチャートによりプロファイル修正処理の一例を説明する。
CPU201は、指示入力部207を介してプロファイル修正処理の実行が指示されると、図5に一例を示すUIをモニタ205に表示する(S11)。そして、「OK」ボタン404が押されると(S12)、ユーザ指示に従い、修正するプロファイルを取得し(S13)、補正テーブルを取得する(S14)。
次に、CPU201は、取得した補正テーブルを参照して、取得したプロファイルのCIELAB値を知覚均等色空間にLAB値に変換する(S15)。つまり、CIELAB値からデバイス依存信号値への変換を表すB2AタグのLUT(第一のテーブル)の格子点のCIELAB値(LAB1)を知覚均等色空間に変換する。さらに、デバイス依存信号値からCIELAB値への変換を表すA2BタグのLUT(第二のテーブル)を使用して、第一のテーブルの格子点に設定されたデバイス依存信号値を変換したCIELAB値(LAB2)を、知覚均等色空間のLAB値に変換する。つまり、同一格子点に対応する色値LAB1とLAB2は、補正テーブルを参照する補間演算により、それぞれ知覚均等色空間の第一の色値LAB1'と第二の色値LAB2'に変換される。
次に、CPU201は、知覚均等色空間に変換したプロファイルの色相線形性の評価値を算出する(S16)。色相線形性の評価値は、各格子点のLAB1'の色相値H1と、LAB2'の色相値H2を下式により計算し、それらの差分ΔH=H1-H2を計算し、その絶対差分|ΔH|の最大値ΔHmaxを評価値とする。
H = tan-1(b*/a*) …(1)
次に、CPU201は、色相線形性の評価値ΔHmaxが閾値未満の条件を満すか否かを判定する(S17)。なお、本実施例は、画像入出力機器間で色の見えを忠実に再現することを目的とするため、色相の一致は重要である。知覚均等色空間上で色相値が同じであれば、色相の見えも等しくなる。そのためにはΔH=0が望ましいが、この判定条件は例えばΔHmax<3.0などにする。
色相線形性の評価値ΔHmaxが条件を満たさない場合、CPU201は、ΔHmaxに対応する格子点の色相値を式(2)により修正する(S18)。図8により色相値の修正概念を説明する。なお、図8においては、説明のために、周囲の格子点表記は省略する。
つまり、CPU201は、当該格子点の色相差ΔHに係数kを乗算し、乗算結果を色相値H2に加算した修正値H2'を計算する。係数k=1にすると変換前後のプロファイルで色相値を一致させることができるが、周囲の格子点との色相の連続性が低下する可能性がある。一方、k=0にすると色相は正されない。従って、係数は0<k<1とし、色相差の修正を優先するか、周囲の格子点との色相の連続性を優先するか(修正度合い)に応じて、係数kを設定する。
H2' = H2 + ΔH×k …(2)
なお、色相線形性の修正(S18)においては明度、彩度は変えない。図8に示すように、LAB2'の色相値を修正して、色相の見えの差を小さくする(LAB2'の色相がLAB1'の色相に近付く)方向に修正する。色相の修正後、CPU201は、処理をステップS16に戻し、色相の修正後の色相線形性の評価値ΔHmaxが閾値未満の条件を満たすまでステップS16からS18の処理を繰り返す。
色相線形性の評価値ΔHmaxが条件を満すと、CPU201は、変換後または色相修正後のプロファイルの階調均等性の評価値を算出する(S19)。階調均等性の評価値は、例えば下式により注目格子点のLAB2'と隣接格子点のLAB2'の間の距離Dを算出し、それら距離Dの最小値Dminを評価値とする。
D = √{(L*i - L*n)2 + (a*i - a*n)2 + (b*i - b*n)2} …(3)
ここで、L*ia*ib*iは注目格子点のLAB2'、
L*na*nb*nは隣接格子点のLAB2'。
隣接する格子点の間のLAB2'の距離が小さ過ぎると階調の潰れが発生する。階調均等性の評価値は、階調潰れが発生しない閾値以上にすることが望ましい。知覚均等色空間上では、距離と色の見えの差の感覚を全領域で等しく扱えるため階調潰れを網羅的に評価することができる。
次に、CPU201は、階調均等性の評価値Dminが閾値未満の条件を満すか否かを判定する(S20)。この判定の条件は例えば、Dmin>2.0などにする。
階調均等性の評価値Dminが条件を満たさない場合、CPU201は、詳細は後述するが、Dminに対応する格子点の値LAB2'を修正する(S21)。そして、処理をステップS19に戻し、LAB2'の修正後の階調均等性の評価値Dminが閾値未満の条件を満たすまでステップS19からS21の処理を繰り返す。
階調均等性の評価値Dminが条件を満すと、CPU201は、補正テーブルを参照して、LAB2'をLAB2に逆変換する(S22)。そして、プロファイルのB2AタグのLUT(第一のテーブル)を参照して、LAB2をデバイス依存信号値に変換して、変換後のLAB2とデバイス依存信号値によりプロファイルのB2AタグのLUT(第一のテーブル)を更新する(S23)。そして、更新後のB2AタグのLUT(第一のテーブル)を有するプロファイルを、ユーザ指示に従うファイル名のプロファイルとしてHDD203や記録メディア208に格納する(S24)。
●階調均等性の修正(S21)
図9により階調潰れの発生を防ぐために、階調均等性の評価値Dminに対応する格子点に隣接する格子点の値LAB2'を修正する処理を説明する。なお、図9(a)は修正前の格子点のLC値を、図9(b)は修正後の格子点のLC値を表す。
図10のフローチャートにより階調均等性の修正処理を説明する。
CPU201は、階調均等性の評価値Dminに対応する隣接格子点を探索する(S81)。図9(a)において、注目格子点はG15であり、評価値Dminに対応する隣接格子点はG21である。そして、注目格子点と隣接格子点を結ぶ線分G15-G21の延長線上にある線分G10-G15と線分G21-G28におけるLAB2'の間の距離(以下、線分の長さ)を算出する(S82)。なお、注目格子点または隣接格子点がLUTの最外郭にあり、延長方向の一方にしか線分が存在しな場合は一方の線分の長さを算出する。
次に、CPU201は、二つの線分の長さを比較して長い線分を判定する(S83)。図9(a)に示す例では、線分G21-G28が長い線分として判定される。なお、延長方向の一方にしか線分が存在しな場合、この判定は行わない。
次に、CPU201は、長いと判定した線分の一方の端点は注目格子点か否かを判定する(S84)。そして、長い線分の端点が注目格子点ではない場合、注目格子点に隣接する格子点のLAB2'値を注目格子点のLAB2'値から遠ざける方向に移動する(S85)。例えば、図9(a)の場合は、隣接格子点G21のLAB2'値を、注目格子点のLAB2'値から遠ざける方向、言い替えれば、格子点G28のLAB2'値に近付ける方向に移動する。
また、線分G10-G15の方が長い場合、注目格子点は当該線分の端点である。この場合、CPU201は、注目格子点のLAB2'値を他方の端点(隣接格子点)のLAB2'値に近付ける方向に移動する(S86)。例えば、図9(a)において、線分G10-G15の方が長い場合、注目格子点G15のLAB2'値を隣接格子点G10のLAB2'値に近付ける方向に移動する。
LAB2'値の移動は、線分G15-G21の長さが判定条件(例えば2.0以上)を満たすことが望ましい。しかし、判定条件を満たすような移動により、例えば、線分G15-G21が格子点G28を跨ぐような場合は、移動量を小さくし、格子点を跨ぐような修正は行わない。また、階調均等性の修正においては、色相線形性を改善するために既に色相値は修正されているので、色相値は変化させずに、明度値と彩度値の少なくとも一方を変化させる。
図9(b)において、G19'、G20'、G21'はLAB2'値が修正された格子点を示す。つまり、ステップS20の判定に基づき、図10に示す階調均等性の修正処理を繰り返すと、図9(a)に示す格子点のLC値は図9(b)に示す格子点のLC値に修正される。なお、上記の説明においては、説明を簡単にするために、LC平面における修正を説明したが、階調均等性の修正はLC平面ではなくLAB空間で行うことは言うまでもない。
[補正テーブルの作成]
本実施例においては、HDD203や記録メディア208などには、予め楕円近似された色弁別閾データセットが格納されている。図11により色弁別閾データの楕円近似の一例を説明する。また、図12により色弁別閾データセットのフォーマット例を説明する。図11、12に示すように、例えばCIEXYZ空間における、楕円の中心座標、長軸および短軸と楕円が交差する四点(以下、端点)の座標の合計五点のデータをセット(以下、楕円近似データ)とする。そして、複数の色領域それぞれにおいて楕円近似データを用意したデータセットが色弁別閾データセットである。
図13のフローチャートにより補正テーブルの作成方法の概要を説明する。
CPU201は、HDD203や記録メディア208などから、補正テーブルを作成する組み合わせに対応する色弁別データセットを取得し(S41)、基準色空間のデータを取得する(S42)。なお、CIELAB空間のデータを取得したとして以後の処理を説明する。
次に、CPU201は、基準色空間であるCIELAB空間上に制御領域を定義し、制御領域の境界に制御点を設定する(S43)。図14により制御領域と制御点の設定例を示す。制御領域1101は、知覚均等色空間への変換対象領域であり、制御領域1101外のデータを知覚均等色空間に変換することはできない。従って、制御領域1101は充分に広いことが好ましく、例えば0≦L*≦100、-150≦a*≦150、-150≦b*≦150を制御領域に定義する。また、制御点は、制御領域の境界に複数設定する。例えば、図14に示すようにL*=0、50、100の各明度に八点の合計24点を設定する。24点のab座標値は(a*, b*)=(150, 0)、(150, 150)、(0, 150)、(-150, 150)、(-150, 0)、(-150, -150)、(0, -150)、(150, -150)である。
次に、CPU201は、詳細は後述するが、制御パラメータ(制御点の移動方向と移動量、中心に対する圧縮率)を最適化して、楕円近似データを表す図形が真円に近付くように基準色空間を最適化する(S44)。
次に、CPU201は、最適化された制御パラメータに基づき、制御領域内の任意の点を知覚均等色空間に変換する補正テーブル(図6)を作成する(S45)。例えば、CPU201は、基準色空間の制御領域を包含し、制御領域のL*、a*、b*の範囲をそれぞれ33スライスした格子を作成し、各格子点に変換先の知覚色均等空間の色空間値を記述する。そして、格子点の色空間値を変換し(詳細は後述する)、基準色空間の色空間値と知覚均等色空間の色空間値の対応関係を表す補正テーブルを作成する。
次に、CPU201は、作成された補正テーブルに適切なファイル名を付加したデータをHDD203や記録メディア208に保存する(S46)。
●最適化(S44)
図15の概念図により制御パラメータ(制御点の移動と圧縮率)の最適化により楕円近似データを表す図形を真円に近付ける様子を説明する。なお、図15は、説明のために、制御点だけではなく格子点も表示する。つまり、CPU201は、設定された各制御点の位置を移動し、各制御点の中心に対する圧縮率を変化させて、楕円近似データを表す図形(図15(a))を真円に近付ける(図15(b))。
図16のフローチャートにより最適化処理(S44)の詳細を説明する。CPU201は、下式を用いて色弁別閾データセットをCIELAB空間(基準色空間)の値に変換する(S51)。なお、色弁別閾データセットが既に基準色空間の値である場合は、この変換を省略することができる。
if (Y/Yw > 0.008856)
L* = 116(Y/Yw)1/3 - 16;
else
L* = 903.29×Y/Yw;

if (X/Xw > 0.008856)
f(X/Xw) = (X/Xw)1/3
else
f(X/Xw) = 7.78×X/Xw + 16/116;
if (Y/Yw > 0.008856)
f(Y/Yw) = (Y/Yw)1/3
else
f(Y/Yw) = 7.78×Y/Yw + 16/116;
if (Z/Zw > 0.008856)
f(Z/Zw) = (Z/Zw)1/3
else
f(Z/Zw) = 7.78×Z/Zw + 16/116;

a* = 500{f(X/Xw} - f(Y/Yw)};
b* = 200{f(Y/Yw} - f(Z/Zw)}; …(4)
ここで、Xw、Yw、Zwは白色点のXYZ値。
計算に用いる白色点は、実際に色を観察する環境(以下、観察環境)の白色点を使用する。そのため、色弁別閾データセットの作成環境が観察環境と異なる場合、CPU201は、色弁別閾データセットのCIE三刺激値XYZを観察環境下のXYZ値に変換する処理を行うことが好ましい。なお、観察環境下のXYZ値への変換には、例えば、Von Kries変換式やBradford変換式を用いる。
次に、CPU201は、ニュートン法、減衰最小二乗法、または、最急降下法などの最適化手法を用いた処理を行う。つまり、最適化法のルールに従い各制御点の移動位置を決定し(S52)、最適化法のルールに従い中心に対する各制御点の圧縮率を決定する(S53)。
図17により制御点と中心の関係を説明する。図17に示すように、中心とは、制御点1102と等明度の、L*軸上の無彩色点1103に相当する。圧縮率は、制御点1102の移動位置に対して、当該制御点1102と無彩色点1103の間に位置する点(以下、中間点)の移動位置を決定するパラメータである。図18により中間点の移動を説明する。中間点の移動位置は下式によって決定される。
↑x' = (|↑x|/|↑p|)γ・↑p' …(5)
ここで、↑xは中間点1104の位置ベクトル、
↑x'は移動後の中間点1104の位置ベクトル、
↑pは制御点1102の位置ベクトル、
↑p'は移動後の制御点1102の位置ベクトル、
γは圧縮率(0≦γ≦1)。
次に、CPU201は、式(5)および補間演算を用いて、CIELAB空間(基準色空間)の値に変換した色弁別閾データセットを知覚均等色空間にマッピングする(S54)。図19により色弁別閾データセットのマッピングを説明する。例えば、楕円近似データ1105が四つの制御点1102a-1102dと二つの無彩色点1103a、1103bに囲まれた領域にあるとする。この場合、楕円近似データ1105のa*成分を↑pbと↑pd上に投影し、√(a*+b*)成分を↑paと↑pc上に投影して、式(5)の演算を行い、それら演算結果を補間演算してマッピング後の楕円近似データを得る。なお、補間演算は、線形、非線形を問わず、任意の方法を用いればよい。
次に、CPU201は、マッピング後の色弁別閾データセットから評価値を算出する(S55)。評価値は、変換後の楕円近似データを表す図形の真円らしさを表す値であればよく、例えば、下式を用いる。下式において、変換後の楕円近似データを表す図形が真円の場合、評価値Eは零になる。
E = Σ[1 - √{(L*c-L*i)2 + (a*c-a*i)2 + (b*c-b*i)2}]/4 …(6)
ここで、Σ演算の範囲はi=1-4、
(L*c, a*c, b*c)は変換後の楕円近似データの中心座標、
(L*i, a*i, b*i)は変換後の楕円近似データの端点座標。
次に、CPU201は、楕円近似データすべてに対する評価値Eの平均値Eaveを計算し(S56)、平均値Eaveが所定の閾値Ethよりも小さいか否かを判定する(S57)。閾値は、色空間の階調均等性を求める精度によって調整する。平均評価値が閾値よりも大きい(Eave>Eth)場合は処理をステップS52に戻し、平均評価値が閾値以下(Eave≦Eth)になるまでステップS52からS56の処理を繰り返す。そして、Eave≦Ethになると、CPU201は、最適化が収束したと判断する。
最適化が収束すると、CPU201は、最適化結果である各制御点の移動位置(24点の座標)、および、各制御点の中心に対する圧縮率(24個のγ値)をメインメモリ202の所定領域に保存する(S58)。
つまり、基準色空間に制御領域を設定し、制御領域の境界に制御点を設定する。そして、制御点の位置と、制御点の中心に対する圧縮率を制御パラメータとして、色弁別閾データセットを表す図形を真円に近付けることで基準色空間を知覚均等色空間に変換する補正テーブルを作成する。このような、補正テーブルによれば、基準空間を局所的に急激な変化が起きない滑らかな知覚均等色空間に変換することができる。
このように、既存のプロファイルを知覚均等色空間に変換し、知覚均等色空間においてプロファイルを評価、修正することで、プロファイルの知覚均等性を迅速かつ適正に修正することができる。
以下、本発明にかかる実施例2の色処理を説明する。なお、実施例2において、実施例1と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
実施例1ではICCプロファイル形式のプロファイルを修正する方法を説明した。本施例2においては、デバイスリンクプロファイルを修正する例を説明する。
図20のブロック図により実施例2における色処理装置101の論理構成例を示す。図20において、実施例1(図4)と異なるのは、測色値取得部108が追加された点である。また、UI表示部102が提供するUIの構成、および、色空間変換部104の処理が異なる。
図21によりUI表示部102が提供するUIの一例を示す。図5に示すUIと異なるのは、ソース側測色値の指示入力部405と、デスティネーション側測色値の指示入力部406が追加されている点である。なお、指示入力部401は、デバイスリンクプロファイル「プリンタA-プリンタB」が設定された状態例を示している。
ICCプロファイルではデバイス依存信号値とPCS値の対応関係が分かっているが、デバイスリンクプロファイルではソース側機器に依存する信号値とデスティネーション側機器に依存する信号値の対応関係しか分からない。そのため、デバイスリンクプロファイルだけを取得しても知覚均等色空間に変換することができない。そこで、デバイスリンクプロファイルの設計に用いたソース側機器の測色値CVsrcおよびデスティネーション側機器の測色値CVdstを取得し、取得した測色値に基づき知覚均等色空間に変換し修正を行う。
測色値取得部108は、指示入力部405、406を介して入力されるユーザ指示に従い、HDD203や記録メディア208などから測色値を取得する。測色値は、三刺激値XYZなどの心理物理量でもよいし、CIELAB値、CIELUV値など標準色空間の値でもよい。ただし、三刺激値XYZを取得した場合は、CIEXYZ値をCIELAB値など標準色空間の値に変換する。以下では、測色値がCIELAB値であるとして説明を行う。
色空間変換部104は、補間処理により、CVsrcからデバイスリンクプロファイルの入力信号値に対するCIELAB値LABsrcを求め、CVdstからデバイスリンクプロファイルの出力信号値に対するCIELAB値LABdstを求める。入出力それぞれのCIELAB値を算出すると、補正テーブルを参照して、LABsrcとLABdstを知覚均等色空間に変換する。
前述したように、LABsrcとLABdstは、補正テーブルに基づく補間演算により、それぞれ知覚均等色空間の値LABsrc'、LABdst'に変換することができる。実施例1と同様に、評価値算出部105は、LABsrc'、LABdst'に基づき評価値を算出し、必要であれば、LABdst'を修正する。プロファイル修正部106は、修正されたLABdst'に対応するデスティネーション側機器の信号値を算出し、デバイスリンクプロファイルの出力信号値を変更して、デバイスリンクプロファイルを修正する。
このように、デバイスリンクプロファイルに対しても、当該プロファイル作成時の測色値を用いて、プロファイルの知覚均等性を迅速かつ適正に修正することができる。
以下、本発明にかかる実施例3の色処理を説明する。なお、実施例3において、実施例1、2と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
実施例1、2においては、予め定められた判定条件と修正条件に基づきプロファイルを修正する方法を説明した。実施例3においては、ユーザ指示に基づき判定条件と修正条件を設定し、プロファイルを修正する方法を説明する。
図22のブロック図により実施例3における色処理装置101の論理構成例を示す。図22において、実施例1(図4)と異なるのは、判定条件取得部109と修正条件取得部110が追加された点である。また、UI表示部102が提供するUIの構成が異なる。
図23によりUI表示部102が提供するUIの一例を示す。実施例1(図5)のUIとの違いは、判定条件設定部407および修正条件設定部408が追加されている点である。
ユーザは、判定条件設定部407を操作して、プロファイルを修正する際の判定条件を設定することができる。つまり、実施例1においては、色相線形性の判定条件の一例としてΔHmax<3.0、階調均等性の判定条件の一例としてDmin>2.0を挙げたが、実施例3においては、これら判定条件をユーザが任意に設定することができる。例えば、ΔHmax<1.0を設定すれば、色相の一致度をより改善することができる。判定条件取得部109は、「OK」ボタン404が押されると、判定条件設定部407に入力された判定条件を評価値算出部105に設定する。
ユーザは、修正条件設定部408を操作して、色相線形性の修正に用いる係数kの値を設定することができる。つまり、0から1の間で係数kの値を調整して、色相差の修正を優先するか、色相差の修正よりも周囲との連続性を優先するかを設定することができる。なお、係数kが1に近いほど色相の修正度合いが優先され、0に近いほど周囲との連続性を優先する設定になる。修正条件取得部110は、「OK」ボタン404が押されると、修正条件設定部408に入力された修正条件をプロファイル修正部106に設定する。
また、判定条件設定部407の入力部407a、407bに入力された値は全領域一律の判定条件になる。一方、入力部407cを利用すると、領域ごとに判定条件を入力することができる。例えば、肌色を好ましく再現するために肌色領域の色相を変えているプロファイルの場合、肌色の色相値が修正されてしまうと肌色が好ましい色で再現されなくなる場合がある。そこで、入力部407cにより、肌色付近の色相領域だけ色相線形性の判定条件をΔHmax<20.0のように設定して、色相の修正を防ぐことができる。また、可視域外の格子点について階調均等性の修正を行わないよう、入力部407cにより、彩度値Cがある値以上の格子点の階調均等性の判定条件をDmin>0.0に設定することができる。
なお、評価値算出部105は、領域ごとに異なる判定条件が設定された場合、各領域ごとに評価値を算出し、評価値が判定条件を満たすか否かを判定する。
図24によりUI表示部102が提供する別のUIの一例を示す。ユーザは、図24に示す判定条件設定部409を操作して、レンダリングインテントによって判定条件を変えることができる。例えば、彩度優先(saturation)インテントでは、鮮やかさを優先するため色相線形性の修正は行わないよう、色相線形性の判定条件を設定する。つまり、彩度優先、知覚的(perceptual)、並びに、絶対的なおよび相対的な測色的(colorimetric)インテントに対しても色相線形性と階調均等性の判定条件を個々に設定することができる。
このようなUIを提供することにより、ユーザは、任意の判定条件を自由に設定することができ、ユーザの意図により適したプロファイルの修正が可能になる。
[変形例]
上記において、プロファイル修正部106は、色相線形性を修正した後、均等性を修正する例を説明したが、修正方法はこれに限定されるわけではない。例えば、先に均等性を修正してもよい。また、均等性を修正する際に色相値は変えないと説明したが、色相線形性と均等性の修正を繰り返すようにするなど、色相値も変える修正を行ってもよい。
また、上記においては、基準色空間としてCIELAB空間を例に挙げたが、CIELUV空間やCIECAM02におけるJCh空間などを基準色空間としてもよい。
[その他の実施例]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (11)

  1. 基準色空間のプロファイルを入力する入力手段と、
    前記入力したプロファイルを知覚均等色空間のプロファイルに変換する変換手段と、
    前記知覚均等色空間のプロファイルにおける色相線形性の評価値と階調均等性の評価値を算出する算出手段と、
    前記算出した色相線形性の評価値と階調均等性の評価値に基づき前記知覚均等色空間のプロファイルを修正する修正手段と、
    前記修正後のプロファイルを前記基準色空間のプロファイルに変換する逆変換手段とを有することを特徴とする色処理装置。
  2. 前記基準色空間は前記入力したプロファイルを設計した際の色空間であり、前記知覚均等色空間は前記基準色空間の知覚均等性を補正した人間の知覚に対して均等な色空間であることを特徴とする請求項1に記載された色処理装置。
  3. さらに、前記基準色空間の値と前記知覚均等色空間の値の対応を示す補正テーブルを取得する取得手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載された色処理装置。
  4. 前記入力したプロファイルは、前記基準色空間のからデバイス依存信号値への変換を表す第一のテーブル、および、前記デバイス依存信号値から前記基準色空間のへの変換を表す第二のテーブルを有し、
    前記変換手段は、前記補正テーブルを参照して、前記第一のテーブルの格子点の色値を前記知覚均等色空間の第一の色値に変換し、前記第一のテーブルの格子点に設定されたデバイス依存信号値を前記第二のテーブルを用いて変換した前記基準色空間のを前記知覚均等色空間の第二の色値に変換することを特徴とする請求項3に記載された色処理装置。
  5. 前記算出手段は、前記知覚均等色空間のプロファイルの各格子点における前記第一の色値が示す色相値と前記第二の色値が示す色相値の間の絶対差分を算出し、前記絶対差分の最大値を前記色相線形性の評価値にすることを特徴とする請求項4に記載された色処理装置。
  6. 前記修正手段は、前記色相線形性の評価値が所定の判定条件を満たさない格子点の前記第二の色値の色相値を修正することを特徴とする請求項5に記載された色処理装置。
  7. 前記算出手段は、前記知覚均等色空間のプロファイルの各格子点において、隣接する格子点の間の前記第二の色値の距離を算出し、前記距離の最小値を前記階調均等性の評価値にすることを特徴とする請求項4に記載された色処理装置。
  8. 前記修正手段は、前記階調均等性の評価値が所定の判定条件を満たさない格子点において、前記格子点または前記格子点に隣接する格子点の前記第二の色値の明度値と彩度値の少なくとも一方を修正することを特徴とする請求項7に記載された色処理装置。
  9. 前記逆変換手段は、前記補正テーブルを参照して前記修正後の第二の色値を前記基準色空間のに変換し、前記第一のテーブルを参照して前記変換によって得たをデバイス依存信号値に変換し、前記変換によって得た値と前記デバイス依存信号値に基づき前記第一のテーブルを更新することを特徴とする請求項6または請求項8に記載された色処理装置。
  10. 基準色空間のプロファイルを入力し、
    前記入力したプロファイルを知覚均等色空間のプロファイルに変換し、
    前記知覚均等色空間のプロファイルにおける色相線形性の評価値と階調均等性の評価値を算出し、
    前記算出した色相線形性の評価値と階調均等性の評価値に基づき前記知覚均等色空間のプロファイルを修正し、
    前記修正後のプロファイルを前記基準色空間のプロファイルに逆変換することを特徴とする色処理方法。
  11. コンピュータを請求項1から請求項9の何れか一項に記載された色処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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