JP6053392B2 - 色処理装置およびその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、人間の視覚に一致するカラーマッチングプロファイルを作成する色処理に関する。
色の見え方に対する人間の視覚感度は等色関数として国際照明委員会(CIE)によって標準化されている。一般的なカラーマッチングは、このCIE等色関数を用いてマッチング対象のデバイス(モニタやプリンタ等)の色を数値化し、色を数値的に一致させる方法を用いる。
しかし、人間の視覚感度には個人差があり、必ずしもCIE等色関数と一致しない。この個人差は、カラーマッチングに重大な影響を及ぼす。例えば、モニタの表示と印刷物の見えを一致させるために、CIE等色関数を用いて両者の色を数値化しカラーマッチングさせたとしても、個人においてはモニタの表示と印刷物の見えがマッチングしないことが生じ得る。
このような問題に対し、個人差を吸収し良好なカラーマネジメントを行う方法が特許文献1に記載されている。特許文献1によれば、視覚特性の個人差を考慮するために、まず色票を用いて印刷物とモニタの表示を比較実験する。そして、実験結果に基づき、各個人に対応したモニタの表示色に変換する変換行列を作成し、当該変換行列を用いて画像を変換することで、個人差を吸収したカラーマネジメントを実現する。
しかし、特許文献1の方法におけるカラーマッチング精度は、比較実験に用いる等色データの数に大きく依存する。従って、高精度に個人差を吸収したカラーマッチングを実現するには、相当数の色票の比較実験が必要になり、観察者(作成する変換行列の対象者)の負荷が大きい。
特開2010-268294号公報
本発明は、観察者の実験負荷を軽減して、個人差を高精度に吸収したカラーマッチングプロファイルを作成することを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
本発明にかかる色処理は、入力デバイスと出力デバイスのカラーマッチング用に、等色関数に基づき作成された基準プロファイルを取得し、前記入力デバイスと前記出力デバイスのカラーマッチング用に、個人の視覚特性に基づき前記基準プロファイルを補正して作成された個人等色データを取得し、前記個人用の個人プロファイルを作成する際のパラメータを取得し、前記パラメータを用いて、前記基準プロファイルと前記個人等色データから前記個人プロファイルを作成し、前記パラメータは第一の彩度値および前記第一の彩度値よりも彩度が高い第二の彩度値を示し、前記作成手段は、前記第一の彩度値未満の彩度域において前記個人等色データから前記個人プロファイルを作成し、前記第二の彩度値を超える彩度域において前記基準プロファイルから前記個人プロファイルを作成し、前記第一の彩度値から前記第二の彩度値の中彩度域において前記個人等色データと前記基準プロファイルから前記個人プロファイルを作成することを特徴とする。
本発明によれば、観察者の実験負荷を軽減して、個人差を高精度に吸収したカラーマッチングプロファイルを作成することができる。
実施例の色処理装置の構成例を示すブロック図。 実施例の色処理装置の論理構成例を説明するブロック図。 基準プロファイルの一例を示す図。 個人等色データの一例を示す図。 UI表示部が提供するUIの一例を示す図。 個人プロファイルの作成処理の一例を説明するフローチャート。 個人プロファイルの作成処理の概念を説明する図。 個人プロファイルの作成処理の詳細を説明するフローチャート。 プリンタとモニタの間の個人等色データを作成するための実験の概要を説明する図。 ユーザが補正パラメータを決定するための実験の概要を説明する図。 補正パラメータの決定処理を説明するフローチャート。
以下、本発明にかかる実施例の色処理を図面を参照して詳細に説明する。
[装置の構成]
図1のブロック図により実施例の色処理装置の構成例を示す。CPU201は、RAMなどのメインメモリ202をワークメモリとして、ROM209やハードディスクドライブ(HDD)203に格納されたプログラムを実行し、システムバス206を介して後述する構成を制御する。なお、ROM209やHDD203には、後述する色処理を実現するプログラムや各種データが格納されている。
USBやIEEE1394などの汎用インタフェイス(I/F)204には、キーボードやマウスなどの指示入力部207やUSBメモリやメモリカードなどの記録メディア208が接続される。また、モニタ205には、CPU201によって、ユーザインタフェイス(UI)や処理経過や処理結果を示す情報が表示される。
例えば、CPU201は、指示入力部207を介して入力されるユーザ指示に従いROM209、HDD203または記録メディア208に格納されたアプリケーションプログラム(AP)をメインメモリ202の所定領域にロードする。そして、APを実行し、APに従いモニタ205にUIを表示する。
次に、CPU201は、ユーザによるUIの操作に従いHDD203や記録メディア208に格納された各種データをメインメモリ202の所定領域にロードする。そして、APに従いメインメモリ202にロードした各種データに所定の演算処理を施す。そして、CPU201は、ユーザによるUIの操作に従い演算処理結果をモニタ205に表示したり、HDD203や記録メディア208に格納する。
なお、CPU201は、システムバス206に接続された図示しないネットワークI/Fを介して、ネットワーク上のサーバ装置との間でプログラム、データ、演算処理結果の送受信を行うこともできる。
[論理構成]
以下では、プリンタの色(印刷物の色)をモニタで忠実に再現するソフトプルーフを実現するためのプリンタとモニタの間のカラーマッチングプロファイルを作成するAPを例に説明する。
図2のブロック図により実施例の色処理装置101の論理構成例を説明する。図2に示す構成は、個人差に対応するプロファイルの作成用のAPをCPU201が実行することにより実現される。
UI表示部102は、UIをモニタ205に表示する。第一の取得部である基準プロファイル取得部103は、UIを介して入力されるユーザの指示(以下、ユーザ指示)に従い、例えばHDD203や記録メディア208から基準プロファイルを取得する。基準プロファイルは、CIEによって規格化された等色関数を用いて作成したプリンタの印刷物とモニタの表示の間(以下、プリンタ-モニタ間)のカラーマッチング用のプロファイルである。
図3により基準プロファイルの一例を示す。図3に示すように、基準プロファイルには、入力デバイス(この例ではプリンタ)のデバイスRGB値に対する出力デバイス(この例ではモニタ)のデバイスRGB値とその測色値(例えばCLELab値)が記述されている。なお、入力デバイスRGB値の数(データ数)は、例えば、0≦R, G, B≦255(8ビット)の範囲をそれぞれ9スライスした39=729色分である。
プリンタRGB値(入力デバイスRGB値)に対応するモニタRGB値(出力デバイスRGB値)は、一般的なカラーマッチング技術を用いて算出する。つまり、各デバイスにおける各色の分光反射率と光源(または分光放射率)から、CIE等色関数により、CIE三刺激値XYZやCIELab値を算出して、両デバイスの色域を求める。そして、プリンタ色域からモニタ色域への色域圧縮処理を適用し、最終的に、モニタのデバイスRGB値を逆演算する。RGB値の逆演算には、例えば、四面体補間などの既知の逆引き方法を用いればよい。
第二の取得部である個人等色データ取得部104は、ユーザ指示に従い、例えばHDD203や記録メディア208から個人等色データを取得する。個人等色データは、視覚特性の個人差を考慮したプリンタ-モニタ間の個人用のカラーマッチングプロファイルである。
図4により個人等色データの一例を示す。作成方法は後述するが、図4に示すように、個人等色データには、個人が観察した場合に、入力デバイスRGB値(プリンタRGB値)と等色する出力デバイスRGB値(モニタRGB値)が記述されている。なお、個人等色データにおける入力デバイスRGB値の数、値、並びは、基準プロファイルの入力デバイスRGB値と同じにする。
第三の取得部である補正パラメータ取得部105は、基準プロファイルを補正するための補正パラメータをUIから取得する。プロファイル作成部106は、個人等色データおよび補正パラメータに基づき基準プロファイルを補正した個人プロファイルを作成する。
出力部107は、プロファイル作成部106が作成した個人プロファイルをファイルとしてHDD203や記録メディア208などに出力(格納)する。
●UI表示部
図5によりUI表示部102が提供するUIの一例を示す。なお、図5に示すUIは一例であり、基準プロファイル、個人等色データ、補正パラメータおよび出力ファイルを指示することができるUIであれば、どのようなものでもよい。
ユーザは、指示入力部1001を操作して、HDD203または記録メディア208などに格納された基準プロファイルの名称等を入力する。また、指示入力部1002を操作して、HDD203または記録メディア208などに格納された個人等色データの名称等を入力する。
ユーザは、スライディングバー1003のスライダ(△印)を操作して補正パラメータを指示する。スライディングバー1003に配置された数値は彩度値を示し、二つのスライダは、個人等色データによる補正領域(個人差補正領域)、非補正領域、両者の混合領域(ブレンド領域)を分割する第一の彩度値C1と第二の彩度値C2を定義する。つまり、二つのスライダが示す彩度によって、低彩度域(補正領域)、高彩度域(非補正領域)、低彩度域と高彩度域の間の中彩度域(混合領域)に区分される。なお、補正パラメータの決定方法の詳細は後述する。
また、ユーザは、指示入力部1004を操作して、個人等色データと補正パラメータに基づき作成した個人プロファイルの出力ファイル名を入力する。ユーザが「OK」ボタン1005を押すと、CPU201は、ユーザ指示に従い個人プロファイルを作成する処理を開始する。
[個人プロファイルの作成処理]
図6のフローチャートにより個人プロファイルの作成処理の一例を説明する。
CPU201は、指示入力部207を介して個人プロファイルの作成処理の実行が指示されると、UI表示部102により図3に一例を示すUIをモニタ205に表示する(S11)。そして、「OK」ボタン1005が押されると(S12)、UIを介したユーザ指示に従い基本プロファイル、個人等色データ、補正パラメータを取得する。つまり、基本プロファイル取得部103による基本プロファイルの取得(S13)、個人等色データ取得部104による個人等色データの取得(S14)、補正パラメータ取得部105による補正パラメータの取得(S15)を実行する。
次に、CPU201は、詳細は後述するが、プロファイル作成部106による個人プロファイルの作成(S16)を実行する。そして、出力部107により、作成した個人プロファイルをユーザが指示する出力ファイル名でHDD203や記録メディア208に格納し(S17)、処理を終了する。
●個人プロファイルの作成処理(S16)
プロファイル作成部106は、個人等色データおよび補正パラメータに基づき基準プロファイルを補正して、個人の視覚特性に適合した個人プロファイルを作成する。図7により個人プロファイルの作成処理の概念を説明する。
プロファイル作成部106は、図7(a)に示すように、補正パラメータC1、C2によって基準プロファイルが示す色域を三つの領域に区分する。つまり、彩度が第一の彩度値未満(C<C1)の低彩度域、彩度が第一の彩度値から第二の彩度値(C1≦C≦C2)の中彩度域、彩度が第二の彩度値を超える(C2<C)高彩度域に区分する。そして、図7(b)に示すように、高彩度域については基準プロファイルに記述された値をそのまま使用し(補正なし)、低彩度域については個人等色データに記述された値を用いる。そして、中彩度域については、彩度に応じて補正の比率を変化させ、三つの領域の境界をつなぐように入力デバイスRGB値と出力デバイスRGB値の対応を補正する。
図8のフローチャートにより個人プロファイルの作成処理の詳細を説明する。
プロファイル作成部106は、補正パラメータC1、C2を取得し(S501)、基準プロファイルに記述されたデータ(例えば729色分)を順に処理するためのカウンタiを1に初期化する(S502)。
次に、プロファイル作成部106は、基準プロファイルからi番目の入力デバイスRGB値に対応する測色値を取得する(S503)。なお、以下では、i番目の入力デバイスRGB値に対応する測色値や出力デバイスRGB値などを単に「i番目の測色値」「i番目の出力デバイスRGB値」と呼ぶ。そして、下式により測色値から彩度Cを算出する(S504)。
C = √(a*2 + b*2) …(1)
次に、プロファイル作成部106は、対象色の彩度Cと、補正パラメータC1、C2を比較して処理を分岐する(S505、S506)。つまり、C<C1の場合は処理をステップS507に進め、C2<Cの場合は処理をステップS508に進め、C1≦C≦C2の場合は処理をステップS509に進める。
C<C1の場合、プロファイル作成部106は、個人等色データからi番目の出力デバイスRGB値を取得する(S507)。C2<Cの場合は、基準プロファイルからi番目の出力デバイスRGB値を取得する(S508)。また、C1≦C≦C2の場合は、彩度Cに応じて、基準プロファイルのi番目の出力デバイスRGB値と、個人等色データのi番目の出力デバイスRGB値を加重平均する(S509)。加重平均値の算出には例えば下式を用いる。
R = (C - C1)(RB - RE)/(C2 - C1) + RE
G = (C - C1)(GB - GE)/(C2 - C1) + GE …(2)
B = (C - C1)(BB - BE)/(C2 - C1) + BE
ここで、RBGBBBは基準プロファイルの出力デバイスRGB値、
REGEBEは個人等色データの出力デバイスRGB値。
次に、プロファイル作成部106は、取得した出力デバイスRGB値または加重平均値を、個人プロファイルにおけるi番目の出力デバイスRGB値に設定する(S510)。
次に、プロファイル作成部106は、カウンタiを参照して、入力デバイスRGB値のすべて(例えば729色分)について個人プロファイルの出力デバイスRGB値を設定したか否かを判定する(S511)。入力デバイスRGB値の数をNとすると、i<Nの場合はカウンタiをインクリメントして(S512)、処理をステップS503に戻す。また、i=Nの場合は入力デバイスRGB値に対する出力デバイスRGB値を記述した個人プロファイルを出力する(S513)。
[個人等色データの作成]
人間の視覚特性には個人差があるため、CIE等色関数を用いてカラーマッチングを行っても、分光分布が異なるデバイスの間の色は一致しない場合がある。以下では、個人による色の見えの違いに対応するカラーマッチングプロファイル(個人等色データ)を作成するための実験方法、および、実験結果に基づくプロファイルの作成方法を説明する。
図9によりプリンタとモニタの間の個人等色データを作成するための実験の概要を説明する。個人等色データを作成するための実験(以下、個人等色データ作成実験)においては、まず、カラーマッチング対象のプリンタによりグレイチャート901をカラーマッチング対象の記録紙に印刷する。グレイチャート901は、複数階調のグレイパッチを有し、カラーマッチング対象のモニタ902の画面上に配置される。
さらに、画面上に配置したグレイチャート901に並べて、グレイチャート901と同様の複数階調のグレイパッチを有する画像903をモニタ902に表示する。なお、初期表示するグレイパッチは、例えば、グレイチャート901のグレイと、モニタ902のグレイをCIE等色関数を用いたカラーマッチング手法により作成すればよい。
ユーザは、モニタの画面を参照して、グレイチャート901のグレイパッチと、画像903のグレイパッチを比較して、グレイチャート901のグレイパッチの見え方に一致するように、画像903のグレイパッチの色(グレイ)を調整する。このような実験により、グレイチャート901を印刷した際のプリンタデバイスRGB値(以下、RGBp値)と見えが一致するモニタデバイスRGB値(以下、RGBm値)を得ることができる。
次に、RGBp値とRGBm値の対応関係に基づきプリンタ-モニタ間のカラーマッチングプロファイル(個人等色データ)を作成する。まず、対応関係に基づきRGBp値をRGBm値に変換するための変換マトリクスを作成する。
┌ ┐ ┌ ┐┌ ┐
│Rm│ │a11 a12 a13 a14││Rp│
│Gm│=│a21 a22 a23 a24││Gp│ …(3)
│Bm│ │a31 a32 a33 a34││Bp│
└ ┘ └ ┘│ 1│
└ ┘
上記の変換マトリクス(係数マトリクス)は、例えばRGBpとRGBmの対応関係から最小二乗法などを用いて算出することができる。なお、式(3)に示す3×4の変換マトリクスは一例であり、二次項まで用いる3×7の変換マトリクスでもよい。また、マトリクスではなく、例えば一次元ルックアップテーブル(1DLUT)などを変換式として用いることもできる。
このように、作成した変換式(式(3))を用いて、入力デバイスRGB値RGBp(格子点データ)を出力デバイスRGB値RGBmに変換することで、三次元LUTである個人等色データを作成する。
なお、グレイチャート901に含めるグレイパッチの数は任意であるが、基準プロファイルに含まれる例えば729色分のカラーパッチに比べてグレイパッチの数は充分に小さく、ユーザの実験負荷を極めて小さく抑えることができる。
[補正パラメータの決定]
上述したように、ユーザは、図5に示すUIのスライディングバー1003を用いて補正パラメータC1、C2を指示する。以下では、ユーザが補正パラメータを決めるための実験方法について説明する。
図10によりユーザが補正パラメータを決定するための実験の概要を説明する。補正パラメータを決定するための実験(以下、補正パラメータ決定実験)において、まず、カラーマッチング対象のプリンタによりグラデーションチャート1001をカラーマッチング対象の記録紙に印刷する。グラデーションチャート1001は、グレイから高彩度色へ変化するグラデーションパッチを有する。グラデーションチャート1001は、複数色を含むことが好ましく、図10に示す例はグレイから高彩度の赤、高彩度の緑、高彩度の青へそれぞれ変化するグラデーションパッチを含む。グラデーションチャート1001は、カラーマッチング対象のモニタ902の画面上に配置される。
さらに、画面上に配置したグラデーションチャート1001に並べて、グラデーションチャート1001と同様のグラデーションパッチを有する画像1003をモニタ902に表示する。そして、補正パラメータC1、C2を変化させた組み合わせに対応するグラデーションパッチを順に画像1003として表示する。
画像1003の作成は、補正パラメータC1、C2をそれぞれ変化させて、プロファイル作成部106により個人プロファイルを作成し、作成した個人プロファイルをグラデーションチャート1001の画像データに適用して行う。
ユーザは、グラデーションチャート1001のグラデーションパッチと、補正パラメータC1、C2の組み合わせが異なる複数の画像1003のグラデーションパッチを比較して、最良のマッチングが得られる画像1003を選択する。つまり、選択された画像1003に対応する個人プロファイルの作成に使用した補正パラメータC1、C2が、当該ユーザの視覚特性に適合する補正パラメータC1、C2である。
図6に示す補正パラメータの取得処理(S15)に代えて、補正パラメータ決定処理を実行することもできる。図11のフローチャートにより補正パラメータの決定処理を説明する。
CPU201は、個人等色データの取得(S14)に続いて、グラデーションチャート1001のデータをカラーマッチング対象のプリンタに出力し、グラデーションチャート1001を印刷させる(S1101)。ユーザは、印刷されたグラデーションチャート1001をカラーマッチング対象のモニタの画面に配置する。
次に、CPU201は、補正パラメータC1、C2の初期値を設定し(S1102)、プロファイル作成部106によって個人プロファイルを作成する(S1103)。そして、作成した個人プロファイルを適用してグラデーションパッチを含む画像103を生成し(S1103)、画像103のデータをカラーマッチング対象のモニタに出力し、画像103を表示させる(S1104)。
ユーザは、モニタの画面を参照して、グラデーションチャート1001のグラデーションパッチと、画像1003のグラデーションパッチを比較し、指示入力部207を操作して、マッチングの評価(比較結果)に相当する指示を入力する(S1105)。つまり、マッチング不足と感じた場合は次の画像の表示を指示し、前の画像の方がマッチングしていると感じた場合は前の画像の表示を指示する。
CPU201は、次の画像の表示が指示された場合、補正パラメータC1、C2の少なくとも何れかを変更して(S1107)、処理をステップS1103に戻す。また、前の画像の表示が指示された場合は、補正パラメータC1、C2を一つ前の設定に戻し(S1106)、処理をステップS1103に戻す。
ユーザは、補正パラメータC1、C2を変化させた画像1003の表示を繰り返して、最良のマッチングが得られていると感じた場合にその旨を入力する(S1105)。この入力に応じて、CPU201は、補正パラメータの決定処理を終了し、処理を個人プロファイルの作成(S16)に進める。
グレイ近傍における色の知覚は個人差が大きく、高彩度域における色の知覚は個人差が小さくなる。そこで、本実施例においては、グレイ近傍におけるカラーマッチングには個人等色データの出力デバイスRGB値を利用し、高彩度域におけるカラーマッチングには等色関数を用いて作成された基準プロファイルの出力デバイスRGB値を利用する。さらに、中彩度域におけるカラーマッチングには、補正パラメータ決定実験によって得られる補正パラメータを用い、彩度に応じて、個人等色データと基準プロファイルを合成した出力デバイスRGB値を利用する。これにより、ユーザの実験負荷を軽減して、個人差を高精度に補正(吸収)したカラーマッチングプロファイルである個人プロファイルを作成することができる。
[変形例]
上記では、入力デバイスがRGBプリンタ、出力デバイスがモニタのソフトプルーフに本発明を適用する例を説明していた。しかし、本発明の入出力デバイスは、それらに限定されるものではない。例えば、CMYKプリンタやプロジェクタなど、他の画像入出力デバイスでもよい。
また、上記では、基準プロファイルの作成にCIE等色関数を用いる例を説明したが、基準プロファイルの作成に使用される等色関数はCIE等色関数に限らない。
また、上記では、対象色の彩度CがC1とC2の間にある場合、出力デバイス値の合成結果が彩度に対して線形に変化する式(2)を用いる例を説明した。しかし、出力デバイス値の合成結果が彩度に対して非線形に変化する式を用いてもよい。
また、上記では、測色値としてCIELAB空間の値を用いる例を説明したが、例えば、CIELUV、CIECAM97、CIECAM02などの色空間の値でもよい。
また、上記では、彩度に応じて基準プロファイルと個人等色データとを切り替え/合成する構成例を説明した。しかし、切り替え/合成を測色値の段階で適用してもよい。つまり、入力デバイスであるプリンタの測色値に対して、ステップS16の処理に相当する補正を実施し、その後、出力デバイスであるモニタとのカラーマッチングを実施するように構成してもよい。
また、上記では、入力デバイスと出力デバイスのカラーマッチングを行うアプリケーションに本発明を適用する例を説明した。しかし、本発明を適用したキャリブレーション機能をデバイスに組み込むこともできる。つまり、出力デバイスであるモニタのキャリブレーション機能に本発明を適用することができる。
また、上記では、個人等色データや補正パラメータを決定するための例として図9や図10に示す実験を挙げたが、実験方法は前述した方法に限定されない。つまり、個人の視覚特性や補正パラメータを導き出すことができる実験であれば構わない。
[その他の実施例]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (6)

  1. 入力デバイスと出力デバイスのカラーマッチング用に、等色関数に基づき作成された基準プロファイルを取得する第一の取得手段と、
    前記入力デバイスと前記出力デバイスのカラーマッチング用に、個人の視覚特性に基づき前記基準プロファイルを補正して作成された個人等色データを取得する第二の取得手段と、
    前記個人用の個人プロファイルを作成する際のパラメータを取得する第三の取得手段と、
    前記パラメータを用いて、前記基準プロファイルと前記個人等色データから前記個人プロファイルを作成する作成手段とを有し、
    前記パラメータは第一の彩度値および前記第一の彩度値よりも彩度が高い第二の彩度値を示し、
    前記作成手段は、前記第一の彩度値未満の彩度域において前記個人等色データから前記個人プロファイルを作成し、前記第二の彩度値を超える彩度域において前記基準プロファイルから前記個人プロファイルを作成し、前記第一の彩度値から前記第二の彩度値の中彩度域において前記個人等色データと前記基準プロファイルから前記個人プロファイルを作成することを特徴とする色処理装置。
  2. 前記個人等色データは、複数階調のグレイパッチを利用して作成されることを特徴とする請求項1に記載された色処理装置。
  3. 前記作成手段は、前記中彩度域において、前記個人等色データが示す出力デバイス値と前記基準プロファイルが示す出力デバイス値を彩度に応じて加重平均した値を前記個人プロファイルの出力デバイス値とすることを特徴とする請求項に記載された色処理装置。
  4. 前記第三の取得手段は、グラデーションパッチを含むチャートのデータを出力する手段と、
    前記パラメータを設定し、前記設定したパラメータに基づく個人プロファイルを前記作成手段に作成させ、前記作成された個人プロファイルを用いて前記グラデーションパッチを含む画像を生成し、前記画像のデータを出力する手段と、
    前記チャートに含まれるグラデーションパッチと前記画像に含まれるグラデーションパッチのマッチングの評価を入力する手段と、
    前記評価に基づき前記パラメータを変更する手段とを有することを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載された色処理装置。
  5. 第一から第三の取得手段、作成手段を有する色処理装置の色処理方法であって、
    前記第一の取得手段が、入力デバイスと出力デバイスのカラーマッチング用に、等色関数に基づき作成された基準プロファイルを取得し、
    前記第二の取得手段が、前記入力デバイスと前記出力デバイスのカラーマッチング用に、個人の視覚特性に基づき前記基準プロファイルを補正して作成された個人等色データを取得し、
    前記第三の取得手段が、前記個人用の個人プロファイルを作成する際のパラメータを取得し、
    前記作成手段が、前記パラメータを用いて、前記基準プロファイルと前記個人等色データから前記個人プロファイルを作成し、
    前記パラメータは第一の彩度値および前記第一の彩度値よりも彩度が高い第二の彩度値を示し、
    前記作成手段は、前記第一の彩度値未満の彩度域において前記個人等色データから前記個人プロファイルを作成し、前記第二の彩度値を超える彩度域において前記基準プロファイルから前記個人プロファイルを作成し、前記第一の彩度値から前記第二の彩度値の中彩度域において前記個人等色データと前記基準プロファイルから前記個人プロファイルを作成することを特徴とする色処理方法。
  6. コンピュータを請求項1から請求項の何れか一項に記載された色処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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