JP2009088629A - 色変数数変換方法、色調整装置、及び色調整方法 - Google Patents

色変数数変換方法、色調整装置、及び色調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 N色(例えばRGBCMY)の色調整を実現するために、カラーデータをN個の色成分に変換し、さらにそのN成分は元のカラーデータの色強度が大きいほど値がより大きくなること。
【解決手段】 3個の変数からなる第1の色値をN個の変数からなる第2の色値に変換する方法を用いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、色値を構成する変数をより多くの変数に変換する色変数数変換方法、色調整装置、及び色調整方法に関するものである。
レッド/グリーン/ブルー(以下RGBと略す)の3つの信号値やシアン/マゼンタ/イエロー(以下CMYと略す)の3つの信号値からなるカラー画像データの色調整には、従来より主に次の3つの方法が使用されてきた。(1)RGBまたはCMYの輝度/濃度バランスを調整する方法。(2)RGBとCMYの計6色について色相・彩度を調整する方法。(3)RGBの信号値またはCMYの信号値を色相(H)輝度(L)彩度(S)からなるHSL色空間の値に変換し、HSL色空間上での座標変換によって色調整を行い、RGBの信号値またはCMYの信号値に戻す方法。
上記色調整の中で、(3)の方法は色相・輝度・彩度という人間の知覚に近い尺度での色調整であるため、ユーザにとって扱いやすい方法である。しかし計算が複雑で処理に時間がかかるという特徴がある。そのため、計算が単純かつ処理が高速な色調整手段として(1)や(2)の方法が多くのデバイスで用いられている。
(1)の方法は(2)の方法よりも単純な方法である。しかし、色調整を行う色が3色しかないため、例えばRGBカラーバランス機能の場合はその中間色であるCMYの色調整が直接的に行えず不便があった。一方、(2)の方法はRGBCMYの6色について色調整が可能で、かつその6色は色相環において約6等分する色相であり、ユーザにとって色調整対象となる色の調整が行いやすい。近年では(2)の手法が用いられることが増えてきた。
(2)の方法においてRGBCMYの6色の色調整を行う場合、ユーザはRGBCMYごとに色相・彩度などの調整量を設定し、システムはその調整量に基づいて画像のカラーデータを色変換する。この色変換を実現する方法として、カラーデータをRGBCMYの6つの成分(以降では「rgbcmy」と略す)に分解し、各成分に対してユーザが設定した調整パラメータによる計算処理をかけるという方法がよく用いられる。
特許文献1では、図7のフローチャートに示す処理によって色調整を行う手法を開示している。まずステップS101でRGBのカラーデータをrgbcmyの6成分に分解する。そしてステップS102では、rgbcmyそれぞれの値に対してRGB値への補正効果(ΔRx(x),ΔGx(x),ΔBx(x))を計算する。このxはr/g/b/c/m/yのいずれかを表し、ΔRx(x),ΔGx(x),ΔBx(x)はそれぞれxの関数を意味する。例えばΔRr(r)は、rの値に応じてR信号への補正効果を算出する関数である。そしてステップS103ではR/G/Bそれぞれの補正効果の総和を求める。最後にS104でRGBカラーデータに補正効果(ΔR,ΔG,ΔB)を加算して色調整を実現する。
特許文献1では、ステップS102の処理とステップS103の処理を行列演算により一度に計算している。その演算には次の式1を用いる。
Figure 2009088629
ユーザがRGBCMYごとに色調整値を設定した時、その色調整値を元に式1における係数行列(aij)の要素を算出する。この式1を使用することで、ユーザの求める色調整を行うような補正効果(ΔR,ΔG,ΔB)を計算する式1が決定する。
以上のような手法を用いて(2)の方法によるRGBCMYの色調整を行うには、カラーデータをRGBCMYの6つの成分rgbcmyに分解する手法が必要である。しかもこの6成分それぞれは互いに他の情報を含まない(すなわち独立な)かつ等価な成分であることが望ましい。以下の式2はRGBカラーデータからrgbcmyの値を得る一例である。
Figure 2009088629
ここで式2のRGB値は0〜255の範囲の値をとるものとする。この式2による6成分変換方法では、独立な6成分に変換しているとはいえない。例えばレッドの純色を表すRGB=(255,0,0)を式2を用いて6成分変換すると、rgbcmy=(255,0,0,0,255,255)となりr以外の成分にも0以外の値が入ってしまう。さらに、レッドの純色より彩度を少し下げたRGB=(200,0,0)を式2を用いて6成分変換すると、rgbcmy=(200,0,0,55,255,255)となりrが変化するだけでなくcも変化してしまう。これではrgbcmyの各成分がRGBCMYの色を独立に表現できているとはいえない。6成分に分解後のrgbcmyの値が独立でなければ、図7に示したフローのステップS103における補正効果の加法性が崩れてしまう。
RGBカラーデータを独立で等価な6成分に変換する方法の一例として、特許文献1では、以下の式3を開示している。
Figure 2009088629
ここで、min()は引数のうち最小値を表す。また、max()は引数のうち最大値を表す。
式3でrgbcmyはRGBCMYの彩度値を意味している。(RGBから最小値Xを引くことによりグレー成分を取り除いているため)。
RGBの3カラーデータを式3を用いて6成分に変換すると、RGBCMYのうち最も近い2色又は1色を表す成分に0以外の値が入る。例えばレッドを表すRGB=(255,0,0)を式3によって6成分に変換すると、rgbcmy=(255,0,0,0,0,0)になり、レッドを表すr成分だけに0以外の値が入る。また、マゼンタを表すRGB=(255,0,255)を式3によって6成分に変換すると、rgbcmy=(0,0,0,0,255,0)となり、マゼンタを表すm成分だけに0以外の値が入る。また、レッドとマゼンタの中間色であるRGB=(255,0,127)を式3によって6成分に変換すると、rgbcmy=(128,0,0,0,127,0)となり、レッドとマゼンタを表すrとmに0以外の値が入る。
また、式3を用いた色変数数変換は、変換前の色の彩度と変換後の成分の大きさの関係は線形であるという特徴がある。例えば弱いマゼンタを表すRGB=(127,0,127)と強いマゼンタを表すRGB=(255,0,255)とを式3を用いて6成分に変換すると、変換後のmの値はそれぞれ127,255となる。
特開平10−336468号公報
しかしながら、式3を用いた色変数数変換は、変換前の色の彩度と変換後の色値の大きさが線形の関係となり、色調整による色変化の大きさも変換前の色の彩度の大きさに比例する。そのため、無彩色に近い色にも色調整を相応にかけてしまうという問題が生じる。
人間がグレー(無彩色)と感じる色は実際にはわずかに色味を帯びていることが多い。その色に色調整をかけると人間はグレー(無彩色)と感じなくなる。そのため無彩色に近い色にはできるだけ色調整をかけるべきでない。一方で高彩度色は人間にとって色調整の際の着眼点となりやすく、ユーザの望む色調整をかけるべきである。そのためには、低彩度色は変換後の6成分の値をより小さくし、高彩度色は変換後の6成分の値をより大きくすることで、低彩度色ほど色調整による補正がかかりにくくする必要がある。
上述した問題を解決するために、本発明は、3つの変数で構成された第一の色値をN個(ただしNは3以上の整数)の変数で構成された第二の色値に変換する色変数数変換方法であって、前記色変数数変換方法は第一の色値を構成する変数のうち2つの変数が等しい時は色変数数変換後の第二の色値を構成するN個の変数のうちN−1個の変数を全て0にし、かつ第一の色値の強度が大きいほど第二の色値の0でない成分の値を大きくする、ことを特徴とする。
また、本発明における上記色成分数変換方法は、前記第一の色値を構成する3つの成分の値から最大値と最小値を計算し、前記最大値および前記最小値と前記3つの成分との差分を計算し、前期差分同士の積を以って前記第二の色値を構成する成分とする、ことを特徴とする。
また、本発明における上記色変数数変換方法は、N=6である、ことを特徴とする。
また、本発明における上記色変数数変換方法は、N=8である、ことを特徴とする。
また、本発明は、入力カラー信号を色調整する色調整装置であって、上記色変数数変換方法を用いて前記入力カラー信号をN個の変数で構成された色値に変換し、マトリクス演算によって前記N個の変数と前記入力カラー信号から新たに3つの変数で構成された色値を生成する、ことを特徴とする。
また、本発明における上記色調整装置は、N=6である、ことを特徴とする。
また、本発明における上記色調整装置は、N=8である、ことを特徴とする。
また、本発明における色調整方法は、上記の色変数数変換方法を用いて前記入力カラー信号をN個の変数で構成された色値に変換し、マトリクス演算によって前記N個の変数と前記入力カラー信号から新たに3つの変数で構成された色値を生成する、ことを特徴とする。
また、本発明における上記色調整方法は、N=6である、ことを特徴とする。
また、本発明における上記色調整方法は、N=8である、ことを特徴とする。
本発明によって、変換後のN個の色成分を独立で等価とすることが可能である。
また、本発明によって、N個の色について互いに影響しない独立な色調整を行うことが可能となる。
また、本発明によって、変換後のN個の色成分は変換前の色成分から最大値と最小値を引いた値の2つの積として計算するため、変換前の色値の彩度が大きいほど変換後の色値が二次関数的に大きくなり、低彩度色と高彩度色とで色調整の処理内容を分けることが可能となる。
また、本発明によって、カラーデータを6色について他の色に影響を与えない独立な色調整を行うことが可能となる。
また、本発明によって、カラーデータを8色について他の色に影響を与えない独立な色調整を行うことが可能となる。
本発明を実施するための最良の実施形態を、図面を参照して説明する。
<RGBCMYの色調整を行うシステム>
図1は、本発明において、ユーザの設定したRGBCMYごとの彩度調整値に基づいてRGBデータの色調整を行う色調整装置を示すブロック図である。この色調整装置は、RGB取得部101と、RGBデータに対して色変換を行う色変換部108と、RGBデータ出力部107と、ユーザが色調整条件を設定し色調整用の行列を計算して色変換部108に送る色調整パラメータ生成部109とから成る。色変換部108は、6成分変換部102、色調整値計算部103、色調整値加算部106を備える。また、色調整パラメータ生成部109は、色調整条件設定部104、係数行列計算部105を備える。
まず、色調整パラメータ生成部109の処理フローについて説明する。
色調整条件設定部104は、ユーザが要求する色調整の条件を設定するためのインタフェースを提供し、ユーザの指定した色調整の条件を係数行列計算部105に出力する。色調整を設定するインタフェースの一例を図2に示す。図2の色調整画面201はRGBCMYの各色ごとに彩度調整値を設定するインタフェースである。各色ごとの彩度調整値は調整バー202〜207の位置を動かして設定する。調整バーは初期状態では稼動範囲の中央に位置し、調整バーを右に動かすと設定値が大きくなり、調整バーを左に動かすと設定値が小さくなる。各色の調整バーの設定値を係数行列計算部105に出力するにはOKボタン208を押下する。各色の調整バーの設定値を0として係数行列計算部105に出力する場合はキャンセルボタン209を押下する。
係数行列計算部105は、色調整設定部104から送られた色調整条件を基に、色調整用のパラメータ(3×6の係数行列)を計算・生成し、色調整値計算部103に出力する。
次に、色変換部108の処理フローについて説明する。
RGBデータ取得部101は、RGBの3つの成分からなるデータを受け取って6成分変換部102と色調整値加算部106に出力する。
6成分変換部102は、受け取ったRGBデータをRGBCMYの彩度を表す6つの成分rgbcmyに変換して色調整値計算部103に出力する。
色調整値計算部103は、6成分変換部102で算出したrgbcmyに、係数行列計算部105から送られた係数行列を掛けることにより、色調整値(dR,dG,dB)を計算して色調整値加算部106に出力する。この色調整値はRGBデータ取得部101が受け取ったRGBの3つの信号値に加算する補正量を示す。この補正量は以下の式4を用いて計算する。
Figure 2009088629
式4におけるrgbcmyは6成分変換部102でRGBデータをRGBCMYの彩度値に変換した値である。式4における3×6の係数行列(aij)は、色調整条件設定部104でユーザが設定したRGBCMYの彩度調整値に基づいた彩度調整がかかるよう係数行列計算部105で計算した係数行列である。
色調整値加算部106は、色調整値計算部103が出力した色調整差分値(dR,dG,dB)を以下の式5を用いてRGBデータの3成分に加算してRGBデータ出力部107に出力する。
Figure 2009088629
RGBデータ出力部107は、RGBデータを外部のシステムやメモリ・ハードディスクなどの記憶媒体に出力する。
<係数行列計算方法>
係数行列計算部105における係数行列の計算方法について詳細に説明する。係数行列計算部105は、ユーザが色調整設定部104で入力した彩度調整値に基づき、式4で用いる係数行列(aij)を算出する。式2において、係数行列(aij)は第j列の要素が彩度値ベクトルの第j行目の値(jと色の関係は、1:r,2:g,3:b,4:c,5:m,6:y)と掛かる。よって、各色に対応した係数行列(aij)の列の要素を調整することで各色の色調整を実現する。例えばレッドの彩度を上げるには、係数行列(aij)の要素のうちa11>0, a21<0, a31<0とし残りの要素は全て0にすればよい。これにより、RGBデータを6成分変換した際にrに値が入っていれば、dR>0、dG<0、dB<0となり、R成分を増加させG成分とB成分を減少させる効果が得られる。
色調整条件設定部104において各色の調整範囲は−8から+8まである。そこで、予め各色が+1の時の係数行列(aij)の値を決めておき、各色の設定値を係数行列の対応する列の要素に掛けることで係数行列(aij)を決定する方法が簡便である。以降では各色が+1の時の係数行列(aij)を基準係数行列(bij)と呼ぶことにする。基準係数行列の一例を図3に示す。また、色調整条件設定部104における各色の彩度調整設定値をcとする。
以上より、係数行列計算部105は、以下の式6を用いて係数行列(aij)を算出する。
Figure 2009088629
係数行列(aij)を計算する別の方法として、RGBCMYごとに基準色値とその目標色値をユーザが指定し、その6つの対応関係を式4と式5で作成して連立方程式を解く、といった方法もある。この他にもユーザが要求する色調整を可能とする係数行列を作成する方法ならばどのような方法でも構わない。
<RGBデータから6成分データへの変換方法>
6成分変換部102は、RGBデータ取得部101から受け取ったRGBデータをRGBCMYの彩度を表すの6つの成分rgbcmyに変換する。その変換には以下の式7を用いる。
Figure 2009088629
ここで、min()は引数のうち最小値を表し、max()は引数のうち最大値を表す。式7において、cmy値は、RGBの信号値からRGBの最小値(グレー値)を引いた値2つの積(2色の掛け合わせ)として計算している。また、式7において、rgb値は、RGBの最大値からRGBの信号値を引いた値をRGBの補色として捉え、その補色の2つの積(2色の掛け合わせ)として計算している。
例えばレッドを表すRGB=(255,0,0)を式5によって6成分に変換すると、rgbcmy=(255,0,0,0,0,0)になり、レッドを表すr成分だけに0以外の値が入る。また、マゼンタを表すRGB=(255,0,255)を式7によって6成分に変換すると、rgbcmy=(0,0,0,0,255,0)となり、マゼンタを表すm成分だけに0以外の値が入る。また、レッドとマゼンタの中間色であるRGB=(255,0,127)を式7によって6成分に変換すると、rgbcmy=(128,0,0,0,127,0)となり、レッドとマゼンタを表すrとmに0以外の値が入る。このように、RGBの3信号を式7を用いて6成分に変換すると、RGBCMYのうち最も近い2色又は1色を表す成分に0以外の値が入る。よって、6成分変換後のrgbcmyの値によって色相・彩度を判断することが可能となる。
また、式7では2つの積を255で割ることで規格化を行っている。そのため、RGBが表す色の彩度が大きいほど、6成分変換後のrgbcmyのうち0でない成分の値が二次関数的により大きくなる。よって、この式7を用いて6成分に変換した色値を用いて色調整を行えば、変換前の色の彩度が大きいほど色変換量がより大きくなる色調整が可能になる。
別の6変数変換方法として、以下の式8を用いる方法もある。式8は2つの積を平方根で規格化を行う。ただし、RGBが表す色の強度と6成分変換後のrgbcmyのうち0でない成分の値の大きさが線形の関係を持たせることになる。
Figure 2009088629
以上説明したように、第1の実施形態によれば、3つの変数で構成された色値を独立で等価な6個の色成分に変換することが可能である。
また、第1の実施形態によれば、3つの変数で構成された色値を独立で等価な6個の変数で構成された色値に変換することが可能であるため、6個の色について互いに影響しない独立な色調整を行うことが可能となる。
また、第1の実施形態によれば、変換後の6個の色成分は変換前の色成分から最大値と最小値を引いた値の2つの積として計算するため、変換前の色値の彩度が大きいほど変換後の色値が二次関数的に大きくなり、低彩度色と高彩度色とで色調整の処理内容を分けることが可能となる。
また、第1の実施形態によれば、カラーデータをレッド/グリーン/ブルー/シアン/マゼンタ/イエローの6色について他の色に影響を与えない独立な色調整を行うことが可能となる。
RGBの3信号を、rgbcmyの6成分にホワイト成分(w)とブラック成分(k)を追加した8成分(以下、「rgbcmywk」と略す)に変換し、RGBCMYWKについて色調整を行う方式もある。実施例2では、RGBの3信号をrgbcmywkの8成分に変換して8色の色調整を行うシステムの一例を説明する。
<RGBデータから8成分データへの変換方法>
以下の式9は、RGBの3信号からrgbcmywkの8成分に変換する方法の一例である。
Figure 2009088629
式9において、rgbcmyの計算式は実施例1と同じである。wとkの計算式は、RGBの信号値が大きいほどあるいは小さいほど値が大きくなるようにしている。この式9により算出したrgbcmywkを用いて、RGBCMYの色調整を行ったり、WKの輝度調整を行うことが可能になる。
この式8におけるwとkの値はRGBの大きさに対して三次関数的に大きくなる。RGBの大きさに対して線形的に大きくする場合には、wとkの値を65535で規格化するのではなく、以下の式10のように立方根で規格化すればよい。
Figure 2009088629
<RGBCMYの色調整を行うシステム>
次に、式8を用いた色調整装置の一例について説明する。
図4は、本発明において、ユーザの設定したRGBCMYWKごとの色調整値に基づいてRGBデータの色調整を行う色調整装置を示すブロック図である。この色調整装置は、RGB取得部301と、RGBデータに対して色変換を行う色変換部308と、RGBデータ出力部307と、ユーザが色調整条件を設定し色調整用の行列を計算して色変換部308に送る色調整パラメータ生成部309とから成る。色変換部308は、8成分変換部302、色調整値計算部303、色調整値加算部306を備える。また、色調整パラメータ生成部309は、色調整条件設定部304、係数行列計算部305を備える。
まず、色調整パラメータ生成部309の処理フローについて説明する。
色調整条件設定部304は、ユーザが要求する色調整の条件を設定するためのインタフェースを提供し、ユーザの指定した色調整の条件を係数行列計算部305に出力する。色調整を設定するインタフェースの一例を図5に示す。図5の色調整画面401はRGBCMYの各色ごとに彩度調整値を設定し、WKの輝度調整値を設定するインタフェースである。各色ごとの調整値は調整バー402〜409の位置を動かして設定する。調整バーは初期状態では稼動範囲の中央に位置し、調整バーを右に動かすと設定値が大きくなり、調整バーを左に動かすと設定値が小さくなる。各色の調整バーの設定値を係数行列計算部305に出力するにはOKボタン410を押下する。各色の調整バーの設定値を0として係数行列計算部305に出力する場合はキャンセルボタン411を押下する。
係数行列計算部305は、色調整設定部304から送られた色調整条件を基に、色調整用のパラメータ(3×8の係数行列)を計算・生成し、色調整値計算部303に出力する。
次に、色変換部308の処理フローについて説明する。
RGBデータ取得部301は、RGBの3つの成分からなるデータを受け取って8成分変換部302と色調整値加算部306に出力する。
8成分変換部302は、受け取ったRGBデータをRGBCMYWKの色値を表す8つの成分rgbcmywkに変換して色調整値計算部303に出力する。
色調整値計算部303は、8成分変換部302で算出したrgbcmywkに、係数行列計算部305から送られた係数行列を掛けることにより、色調整値(dR,dG,dB)を計算して色調整値加算部306に出力する。この色調整値はRGBデータ取得部101が受け取ったRGBの3つの信号値に加算する補正量を示す。この補正量は以下の式11を用いて計算する。
Figure 2009088629
式11におけるrgbcmywkは8成分変換部302でRGBデータをRGBCMYWKの色値に変換した値である。式11おける3×8の係数行列(aij)は、色調整条件設定部304でユーザが設定したRGBCMYWKの調整値に基づいた彩度調整および輝度調整がかかるよう係数行列計算部305で計算した係数行列である。
色調整値加算部306は、色調整値計算部303が出力した色調整差分値(dR,dG,dB)を以下の式12を用いてRGBデータの3成分に加算してRGBデータ出力部307に出力する。
Figure 2009088629
RGBデータ出力部307は、RGBデータを外部のシステムやメモリ・ハードディスクなどの記憶媒体に出力する。
<係数行列計算方法>
係数行列計算部305における係数行列の計算方法について詳細に説明する。係数行列計算部305は、ユーザが色調整設定部304で入力した調整値に基づき、式11で用いる係数行列(aij)を算出する。式11において、係数行列(aij)は第j列の要素が色値ベクトルの第j行目の値(jと色の関係は、1:r,2:g,3:b,4:c,5:m,6:y、7:w、8:k)と掛かる。よって、各色に対応した係数行列(aij)の列の要素を調整することで各色の色調整を実現する。例えばレッドの彩度を上げるには、係数行列(aij)の要素のうちa11>0, a21<0, a31<0とし残りの要素は全て0にすればよい。これにより、RGBデータを6成分変換した際にrに値が入っていれば、dR>0、dG<0、dB<0となり、R成分を増加させG成分とB成分を減少させる効果が得られる。
色調整条件設定部304において各色の調整範囲は−8から+8まである。そこで、予め各色が+1の時の係数行列(aij)の値を決めておき、各色の設定値を係数行列の対応する列の要素に掛けることで係数行列(aij)を決定する方法が簡便である。以降では各色が+1の時の係数行列(aij)を基準係数行列(bij)と呼ぶことにする。基準係数行列の一例を図6に示す。また、色調整条件設定部304における各色の彩度調整設定値をcとする。
以上より、係数行列計算部305は、以下の式13を用いて係数行列(aij)を算出する。
Figure 2009088629
係数行列(aij)を計算する別の方法として、RGBCMYWKごとに基準色値とその目標色値をユーザが指定し、その8つの対応関係を式11と式12で作成して連立方程式を解く、といった方法もある。この他にもユーザが要求する色調整を可能とする係数行列を作成する方法ならばどのような方法でも構わない。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、3つの変数で構成された色値を独立で等価な8個の色成分に変換することが可能である。
また、第2の実施形態によれば、3つの変数で構成された色値を独立で等価な6個の変数と低輝度・高輝度の大きさを表す2個の変数の計8変数で構成された色値に変換することが可能である。そのため、8個の色について互いに影響しない独立な色調整を行うことが可能となる。
また、第2の実施形態によれば、RGBCMYを表す変換後の6個の色成分は変換前の色成分から最大値と最小値を引いた値の2つの積として計算するため、変換前の色値の彩度が大きいほど変換後の色値が二次関数的に大きくなり、低彩度色と高彩度色とで色調整の処理内容を分けることが可能となる。
また、第2の実施形態によれば、カラーデータをレッド/グリーン/ブルー/シアン/マゼンタ/イエロー/ホワイト/ブラックの8色について他の色に影響を与えない独立な色調整を行うことが可能となる。
[その他の実施形態]
実施例1および2では色調整を行う対象としてRGBデータを用いたが、CMYデータやXYZデータなどRGB以外の色信号を対象としても良い。
また、6成分または8成分の色値へ変換する方法と色調整方法について解説したが、その他の成分数に変換しても構わない。
本発明の実施例1の色調整装置の流れの例を示すブロック図 本発明の実施例1の色調整条件を設定するインタフェースの一例 本発明の実施例1の基準係数行列の一例 本発明の実施例2の色調整装置の流れの例を示すブロック図 本発明の実施例2の色調整条件を設定するインタフェースの一例 本発明の実施例2の基準係数行列の一例 RGBCMYの6色について色調整を行うフロー

Claims (10)

  1. 3つの変数で構成された第一の色値をN個(ただしNは3以上の整数)の変数で構成された第二の色値に変換する色変数数変換方法であって、
    前記色変数数変換方法は第一の色値を構成する変数のうち2つの変数が等しい時は色変数数変換後の第二の色値を構成するN個の変数のうちN−1個の変数を全て0にし、かつ第一の色値の強度が大きいほど第二の色値の0でない成分の値を大きくする、
    ことを特徴とする色変数数変換方法。
  2. 前記色変数数変換方法は、前記第一の色値を構成する3つの成分の値から最大値と最小値を計算し、前記最大値および前記最小値と前記3つの成分との差分を計算し、前記差分同士の積を以って前記第二の色値を構成する成分とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の色変数数変換方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の色変数数変換方法であって、N=6である、
    ことを特徴とする色変数数変換方法。
  4. 請求項1または請求項2に記載の色変数数変換方法であって、N=8である、
    ことを特徴とする色変数数変換方法。
  5. 入力カラー信号を色調整する色調整装置であって、
    請求項1または請求項2に記載の色変数数変換方法を用いて前記入力カラー信号をN個の変数で構成された色値に変換し、
    マトリクス演算によって前記N個の変数と前記入力カラー信号から新たに3つの変数で構成された色値を生成する、
    ことを特徴とする色調整装置。
  6. 請求項5に記載の色調整装置であって、N=6である、
    ことを特徴とする色調整装置。
  7. 請求項5に記載の色調整装置であって、N=8である、
    ことを特徴とする色調整装置。
  8. 入力カラー信号を色変換する色調整方法であって、
    請求項1または請求項2に記載の色変数数変換方法を用いて前記入力カラー信号をN個の変数で構成された色値に変換し、
    マトリクス演算によって前記N個の変数と前記入力カラー信号から新たに3つの変数で構成された色値を生成する、
    ことを特徴とする色調整方法。
  9. 請求項8に記載の色調整方法であって、N=6である、
    ことを特徴とする色調整方法。
  10. 請求項8に記載の色調整方法であって、N=8である、
    ことを特徴とする色調整方法。
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